JP2022009078A - 情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022009078000001
【課題】ユーザの行動を促進させるスタンプラリーシステムを実現する情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】スタンプラリー支援装置10と端末装置20とが、ネットワーク40を介して接続可能に構成され、スタンプラリー支援装置10とデータベース装置30とが、ネットワーク50を介して接続可能に構成されているスタンプラリーシステム1において、スタンプラリー支援装置10は、行動に関するスタンプ選択肢を複数含むプールを記憶する記憶部12と、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示する提示部14と、提示部14で提示されたスタンプ選択肢のうち、ユーザが選択したスタンプ選択肢を含むスタンプシートを作成する作成部15と、を有する。
【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年3月30日 株式会社LOCUS(ウェブ会議)にて発表。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年4月2日 株式会社ZIZO(ウェブ会議)にて発表。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年4月9日 balconia株式会社(ウェブ会議)にて発表。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年5月21日 株式会社ハイベロシティ(ウェブ会議)にて発表。
本発明は、情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
一般に、商品の販売促進やサービスの提供促進などを行う方法の一つとして、スタンプラリーがある。従来のスタンプラリーでは、例えば商品販売又はサービス提供を行う会社が主催者となって、チェックポイントにスタンプを設置する。そして、ユーザ(参加者)がチェックポイントを順次まわって所定の台紙にスタンプを押し、複数のスタンプを押した台紙を主催者に提示することにより様々なサービスを受ける。
しかしながら、このようなスタンプラリーは、主催者にとっては、チェックポイントにスタンプを設置したり、複数のスタンプを押すための台紙を用意したりする必要がある。また、ユーザにとっては、所定の台紙を持ち歩かねばならないという不便さがある。
一方、近年、携帯電話などの通信機能を搭載した携帯端末が急速に普及している。
そこで、特許文献1では、スタンプラリーを簡単に実施するため、スタンプラリーを電子的に実施する電子棚札システムが提案されている。具体的に電子棚札システムは、スタンプサーバや携帯端末などを有している。スタンプサーバは、近距離無線通信機能、例えばNFC(Near Field Communication)を搭載した棚札装置(電子棚札)に対応する商品の何れかをスタンプ対象に設定する。スタンプラリーアプリケーションを実行する携帯端末は、NFCで棚札装置をスキャンする。スタンプサーバは、携帯端末がスキャンした棚札装置がスタンプ対象であれば、スタンプ情報を携帯端末へ送信する。携帯端末は、スタンプサーバから受信するスタンプ情報を蓄積する。
特開2016-053852号公報
しかしながら、特許文献1に開示の電子棚札システムを用いた場合、スタンプ対象は主催者が予め設定されたものであるため、限られたスタンプ対象に対してしかスタンプラリーを実施することができない。そして例えば、スタンプ対象のスタンプ対象がユーザの趣味嗜好に合わず、ユーザの要望からかけ離れたものである場合、ユーザがスタンプラリーを完遂する意欲が低減され、本来の目的である商品の販売促進やサービスの提供促進などを達成できない。したがって、従来のスタンプラリーのシステム、より広義にはユーザの行動促進のためのシステムには改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザの行動を促進させることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の情報処理方法は、スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる処理と、前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する処理と、を実行する。
前記情報処理方法において、前記ユーザに対応付けられた選択肢は、前記ユーザが選択した選択肢であってもよい。
前記情報処理方法において、前記選択肢は、前記ユーザの行動に関する選択肢であってもよい。
前記情報処理方法において、前記提示させる処理は、前記選択肢を複数含むプールの中から、提示させるための選択肢を抽出する処理を含んでいてもよい。
前記情報処理方法において、前記提示させる処理は、提示する前記選択肢を前記ユーザ毎に提示する処理を含んでいてもよい。
前記情報処理方法において、前記提示させる処理は、複数の異なるカテゴリに属する前記選択肢を提示する処理を含んでいてもよい。
前記情報処理方法において、前記提示させる処理は、提示する前記選択肢を前記ユーザの属性情報又は行動履歴に基づいて提示する処理を含んでいてもよい。
別な観点による本発明の情報処理方法は、情報処理装置が、スタンプラリーを構成するための複数の選択肢のうち、ユーザが選択した選択肢を含むスタンプシートを作成する処理を実行する。
別な観点による本発明の情報処理装置は、スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる提示部と、前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する作成部と、を具備する。
別な観点による本発明の情報処理プログラムは、情報処理装置に、スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる処理と、前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する処理と、を実行させる。
本発明によれば、ユーザの行動を促進させることができる。
本実施形態にかかるスタンプラリーシステムの構成の概略を示す説明図である。 第1の実施形態(第2の実施形態)にかかるスタンプラリー実施方法の主な工程を示すフロー図である。 第1の実施形態においてスタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。 第1の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第1の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第1の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第1の実施形態においてスタンプ選択肢が表示された表示部を示す説明図である。 第1の実施形態においてユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。 第1の実施形態においてユーザが選択したスタンプ選択肢が表示された表示部を示す説明図である。 第1の実施形態においてスタンプシートが表示された表示部を示す説明図である。 第1の実施形態においてスタンプラリー完遂後のスタンプシートが表示された表示部を示す説明図である。 第2の実施形態においてスタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。 第2の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第2の実施形態においてスタンプ選択肢が表示された表示部を示す説明図である。 第2の実施形態においてユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。 第3の実施形態にかかるスタンプラリー実施方法の主な工程を示すフロー図である。 第3の実施形態においてスタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。 第3の実施形態においてユーザの購買データの一例を示す表である。 第3の実施形態においてユーザの購買ベクトル及びグループの一例を示す表である。 第3の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第3の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第3の実施形態においてプールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。 第3の実施形態においてユーザのグループ毎のスタンプ選択肢の選択割合の一例を示す表である。 第3の実施形態においてユーザのグループ毎のスタンプ選択肢の選択割合の一例を示す表である。 第3の実施形態においてユーザのグループ毎のスタンプ選択肢の選択割合の一例を示す表である。 第3の実施形態においてスタンプ選択肢が表示された表示部を示す説明図である。 第3の実施形態においてユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。 他の実施形態においてスタンプシートが表示された表示部を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<スタンプラリーシステム1の構成>
図1は、本実施形態にかかるスタンプラリーシステム1の構成の概略を示す説明図である。
スタンプラリーシステム1は、スタンプラリー支援装置(情報処理装置)10、端末装置(情報処理端末)20、及びデータベース装置30を有している。スタンプラリー支援装置10と端末装置20は、ネットワーク40を介して接続可能に構成されている。また、スタンプラリー支援装置10とデータベース装置30は、ネットワーク50を介して接続可能に構成されている。ネットワーク40、50はそれぞれ、通信を行うことができるものであれば特に限定されるものではないが、例えばインターネットや有線LAN、無線LANなどが用いられる。なお、本実施形態においては説明を簡略化するために端末装置20を一台のみ図示しているが、スタンプラリーシステム1には複数の端末装置20が含まれる。また、データベース装置30も一台のみ図示しているが、スタンプラリーシステム1には複数のデータベース装置30が含まれる。
本実施形態のスタンプラリーシステム1では、スタンプ選択肢を複数含むプールの中から、スタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示し、さらにこれら抽出及び提示されたスタンプ選択肢のうち、ユーザが選択したスタンプ選択肢に基づいてスタンプシートを作成する。換言すれば、スタンプラリーシステム1では、ユーザ独自のスタンプシートを作成することができる。
(スタンプラリー支援装置10の構成)
スタンプラリー支援装置10は、演算部11、記憶部12、分類部13、提示部14、作成部15、及び通信部16を有している。
演算部11は、回路(ハードウェア)又はCPUなどの中央演算処理部である。演算部11は、記憶部12に格納されたプログラム(ソフトウェア)に従って、スタンプラリー支援装置10の制御を行う。
記憶部12は、スタンプラリー支援装置10で処理される各種データを記憶する。例えば記憶部12には、ユーザの属性情報、ユーザの過去の行動履歴、ユーザの行動に関するスタンプ選択肢を複数含むプールなどが記憶される。ユーザの属性情報は、例えば年齢、性別などである。ユーザの過去の行動履歴は、例えば商品の購買履歴、サービスの利用履歴などである。スタンプ選択肢は、スタンプラリーで用いられる電子的なスタンプ形式の選択肢であり、本実施形態では、後述するようにスタンプシートを作成するために、ユーザがプールの中からスタンプ選択肢を選択する。なお、プールは、後述する分類部13で分類されたグループ毎に異なっていてもよい。また、プールにおける複数のスタンプ選択肢は、複数のカテゴリに分けられていてもよい。
また、記憶部12には、データベース装置30からスタンプラリー支援装置10に入力された入力データ、分類部13で分類された複数のグループのデータ、提示部14で抽出されユーザに提示されるスタンプ選択肢のデータ、作成部15で作成されたスタンプシートのデータが記憶される。さらに、記憶部12には、スタンプラリー支援装置10の制御を行うための各種プログラムが格納される。
分類部13は、スタンプラリーを利用する複数のユーザを複数のグループに分類する。分類部13におけるグルーピングの方法は任意であるが、例えばユーザの属性情報に基づいて複数のグループに分類してもよいし、或いはユーザの過去の行動履歴に基づいて複数のグループに分類してもよい。なお、この分類部13におけるユーザのグルーピング方法は後述する。
提示部14は、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示する。この際、提示部14は、ユーザ毎に選択肢を抽出して当該ユーザに提示してもよいし、或いは分類部13で分類されたグループ毎にスタンプ選択肢を抽出して当該グループに属するユーザに提示してもよい。さらに、提示部14は、スタンプ選択肢のカテゴリ毎に当該スタンプ選択肢を抽出してユーザに提示してもよい。
このように提示部14はプールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出するが、抽出方法は任意である。例えば提示部14は、ユーザのログデータに基づいて、スタンプ選択肢を機械的に抽出する。ログデータには、ユーザによる商品の購買ログデータ、ユーザによるサービスの利用ログデータ(例えばアプリケーションの利用ログやウェブサイトの閲覧ログ)などが含まれる。なお、この提示部14におけるスタンプ選択肢の具体的な抽出方法は後述する。
また、提示部14は、プールの中から抽出したスタンプ選択肢をユーザに提示する。具体的に、提示部14はスタンプ選択肢をユーザの端末装置20に出力し、当該スタンプ選択肢は端末装置20の後述する表示部23に表示される。
作成部15は、提示部14で抽出され提示されたスタンプ選択肢のうち、ユーザが選択したスタンプ選択肢を含む、選択肢シートとしてのスタンプシートを作成する。また、提示部14がカテゴリ毎にスタンプ選択肢を抽出してユーザに提示している場合、作成部15では、ユーザがカテゴリ毎に選択したスタンプ選択肢を含むようにスタンプシートが作成される。
通信部16は、ネットワーク40との間の通信を媒介する通信インタフェースであり、端末装置20とデータ通信を行う。また、通信部16は、ネットワーク50との間の通信を媒介し、データベース装置30とデータ通信を行う。
なお、本実施形態のスタンプラリー支援装置10では、上記プログラムは記憶部12に格納されたが、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、各種メモリなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。また、上記プログラムは、インターネットなどの通信回線網を介してダウンロードすることにより、上記記憶媒体などに格納することができる。
(端末装置20の構成)
端末装置20は、演算部21、記憶部22、表示部23、及び通信部24を有している。本実施形態では、端末装置20は例えばスマートフォンなどの携帯電話である。
演算部21は、回路(ハードウェア)又はCPUなどの中央演算処理部である。演算部21は、記憶部22に格納されたプログラム(ソフトウェア)に従って、端末装置20の制御を行う。
記憶部22は、端末装置20で処理される各種データを記憶する。具体的には、スタンプラリー支援装置10から端末装置20に入力されたスタンプ選択肢やスタンプシートのデータ、端末装置20で用いられるスタンプラリーのアプリケーション(アプリ)のデータが記憶される。また、記憶部22には、端末装置20の制御を行うための各種プログラムが格納される。
表示部23は、例えば液晶パネルディスプレイとタッチパネルとが一体化されたタッチパネルディスプレイである。表示部23には、スタンプラリー支援装置10の提示部14で抽出されたスタンプ選択肢が表示され、ユーザは表示部23を操作してスタンプ選択肢を選択できるようになっている。また、表示部23には、スタンプラリー支援装置10の作成部15で作成されたスタンプシートが表示される。なお、表示部23の構成はこれに限定されず、スタンプラリーのアプリケーションを表示できるものであれば、任意のディスプレイを用いることができる。例えば、端末装置20がタブレットやPC(パーソナルコンピュータ)である場合、表示部23はそのディスプレイであってもよい。また、表示部23は、本発明におけるユーザインタフェースを構成している。
通信部24は、ネットワーク40との間の通信を媒介する通信インタフェースであり、スタンプラリー支援装置10とデータ通信を行う。
(データベース装置30の構成)
データベース装置30は、演算部31、記憶部32、及び通信部33を有している。
演算部31は、回路(ハードウェア)又はCPUなどの中央演算処理部である。演算部31は、記憶部32に格納されたプログラム(ソフトウェア)に従って、データベース装置30の制御を行う。
記憶部32は、スタンプラリー支援装置10に出力するデータのデータベースを格納する。このデータには、スタンプラリーを利用するユーザと、ユーザに紐づけられたコンテンツ(すなわち、スタンプラリー支援装置10におけるスタンプ選択肢)とが含まれる。ユーザは、スタンプラリーを利用する主体に加え、当該主体の状況、例えば時間や場所も含まれる。また、スタンプ選択肢は、物、時間、及び場所を含む。例えば、ユーザが人である場合、スタンプ選択肢は人の行動履歴データから集計されていてもよい。また、記憶部32には、データベース装置30の制御を行うための各種プログラムが格納される。
通信部33は、ネットワーク50との間の通信を媒介する通信インタフェースであり、スタンプラリー支援装置10とデータ通信を行う。
<スタンプラリー実施方法>
次に、以上のように構成されたスタンプラリーシステム1を用いて行われる、情報処理方法としてのスタンプラリー実施方法について説明する。以下においては、データベース装置30が例えば小売店や飲食店などの店に設けられたデータベース装置である場合であって、ユーザがこれら店を訪問するスタンプラリーを実施する場合について説明する。具体的には、スタンプラリー支援装置10において、記憶部12に記憶されたスタンプ選択肢のプールの中から、提示部14によってスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示し、さらに作成部15において、これら抽出及び提示されたスタンプ選択肢のうち、ユーザが選択したスタンプ選択肢に基づいてスタンプシートを作成する。そしてユーザは、端末装置20に表示されたスタンプシートに基づいてスタンプラリーを実施する。具体的にここでは、3つの具体的な事例を含む実施形態を用いて、本発明のスタンプラリー実施方法について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかるスタンプラリー実施方法について説明する。図2は、スタンプラリー実施方法の主な工程を示すフロー図である。
[S11:記憶工程]
先ず、スタンプラリー支援装置10の記憶部12には、ユーザの行動に関するスタンプ選択肢を複数含むプールが記憶される。図3は、スタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。第1の実施形態のプールは、3つのカテゴリであるファッション、グルメ、グッズに分けられており、各カテゴリには複数のスタンプ選択肢が含まれている。なお、プールの作成方法は任意であるが、例えばスタンプラリーの主催者によってスタンプ選択肢が選定されて、プールが作成される。
[S12:提示工程]
次に、提示部14において、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示する。提示部14では、カテゴリ毎にスタンプ選択肢を抽出してユーザに提示する。
図4~図6は、プールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表であり、図4はカテゴリがファッションの例であり、図5はカテゴリがグルメの例であり、図6はカテゴリがグッズの例である。図4~図6に示すように、各ユーザにはユーザ番号が付けられており、図示の例では、スタンプ選択肢を提示順に並べて示している。また、各ユーザには、3つの各カテゴリにおいて4個のスタンプ選択肢が提示され、すなわち合計12個のスタンプ選択肢が提示される。なお、第1の実施形態においては、すべてのユーザに同じスタンプ選択肢が提示される。
例えば提示部14では、ユーザの商品の購買ログデータやサービスの利用ログデータに基づいて、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出する。この抽出方法は任意であるが、一例を挙げると、例えば所定期間における利用者数の多い店をスタンプ選択肢としてもよい。また例えば、特許第6143930号に開示されたマーケティングデータ(見込み値、押し上げ値、見込み期待値、押し上げ期待値)の大きい店をスタンプ選択肢としてもよい。
また、提示部14では、プールの中から抽出したスタンプ選択肢をユーザに提示する。具体的に、提示部14で抽出されたスタンプ選択肢のデータは、ネットワーク40を介して、端末装置20に出力される。端末装置20では、図7に示すように入力されたスタンプ選択肢のデータが表示部23に表示される。
このようにステップS12では、プールにおけるスタンプ選択肢が多い場合であっても、プールの中からスタンプ選択肢を抽出し、その数を減少させてユーザに提示するので、表示部23におけるスタンプ選択肢の一覧性を向上させ、ユーザの認識率を向上させることができる。その結果、ユーザが次のステップS13(スタンプ選択肢を選択する)に進む割合を増加させることができる。
[S13:選択工程]
次に、ユーザは表示部23を操作して、表示されたスタンプ選択肢から、スタンプシートに用いられるスタンプ選択肢を選択する。図8は、ユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。各ユーザは、各カテゴリの4個のスタンプ選択肢から、1個のスタンプ選択肢を選択する。
具体的には、図9に示すようにユーザは、表示部23において選択したスタンプ選択肢をタッチする。そうすると、表示部23では、選択されたスタンプ選択肢にチェックが付される。そしてユーザは、すべての(3つの)カテゴリのスタンプ選択肢を選択し終わると、表示部23における「これで決定!!」のボタンをタッチし、スタンプ選択肢が確定する。
表示部23で選択されたスタンプ選択肢のデータは、ネットワーク40を介して、スタンプラリー支援装置10に出力される。
[S14:作成工程]
次に、作成部15において、ユーザが選択したスタンプ選択肢を含むスタンプシートを作成する。すなわち、作成部15では、カテゴリ毎にユーザが選択した1個のスタンプ選択肢を含むようにスタンプシートが作成される。
作成部15で作成されたスタンプシートのデータは、ネットワーク40を介して、端末装置20に出力される。端末装置20では、図10に示すようにスタンプシートが表示部23に表示される。
[S15:実施工程]
次に、ユーザは表示部23に表示されたスタンプシートに基づいて、スタンプラリーを実施する。すなわち、図11に示すようにユーザが表示部23に表示された店を訪問すると、スタンプが獲得されて“Clear!”と表示される。そして、すべての(3つの)カテゴリのスタンプが獲得されると、スタンプラリーは終了となる。
以上の第1の実施形態によれば、ステップS11において主催者によってプールを作成し、さらにステップS12においてプールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出する。このようなステップS11、S12を行うことで、主催者側の要望をふまえつつ、ユーザ側に寄り添うようにスタンプ選択肢を抽出することができる。換言すれば、主催者側とユーザ側の両方に便益があるようにスタンプラリーを実施することができる。
また、ステップS12においてプールの中からスタンプ選択肢を抽出し、その数を減少させてユーザに提示するので、表示部23におけるスタンプ選択肢の一覧性を向上させ、ユーザの認識率を向上させることができる。その結果、ユーザビリティ(使いやすさや使い勝手)を向上させて、ユーザが次のステップS13に進む割合を増加させることができる。
さらに、ステップS13においてユーザが自らスタンプ選択肢を選択するので、ユーザがスタンプラリーを完遂する意欲を向上させることができ、スタンプラリーの完遂率を高めることができる。そしてその結果、商品の販売促進やサービスの提供促進を適切に行うことが可能となる。
ここで、ユーザの行動を促進する方法としては、例えばダイレクトメールなども考えられるが、第1の実施形態のようにスタンプラリーを用いてユーザに商品やサービスを推薦することで、認知性や視認性が向上する。そして、目に見える達成があるため、需要を促進しやすく、スタンプラリーはレコメンデーションに適している。
なお、第1の実施形態では、ユーザに対して3つのカテゴリのスタンプ選択肢を提示したが、ユーザ毎に異なるカテゴリのスタンプ選択肢を抽出して提示してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかるスタンプラリー実施方法について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、図2に示したスタンプラリー実施方法を行う。すなわち、ステップS11~S15を行って、スタンプラリーを実施する。
[S11:記憶工程]
第1の実施形態と同様に、先ず、スタンプラリー支援装置10の記憶部12には、ユーザの行動に関するスタンプ選択肢を複数含むプールが記憶される。図12は、スタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。第2の実施形態のプールは、カテゴリに分けられておらず、合計で30個のスタンプ選択肢が含まれている。
[S12:提示工程]
次に、提示部14において、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示する。図13は、プールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表である。
第1の実施形態ではカテゴリ毎にスタンプ選択肢を抽出してユーザに提示したが、第2の実施形態ではカテゴリを分けずにスタンプ選択肢を抽出してユーザに提示する。また、第1の実施形態ではすべてのユーザに同じスタンプ選択肢を抽出して提示したが、第2の実施形態ではユーザ毎に異なるスタンプ選択肢を抽出して提示する。
なお、提示部14におけるスタンプ選択肢の抽出方法は、第1の実施形態と同様に、ユーザの商品の購買ログデータやサービスの利用ログデータに基づいて、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出する。
また、提示部14では、プールの中から抽出したスタンプ選択肢をユーザ毎に提示する。そして端末装置20では、図14に示すようにユーザ毎に異なるスタンプ選択肢のデータが表示部23に表示される。なお、図14(a)はユーザ番号0039のユーザの表示部23を示し、図14(b)はユーザ番号0566のユーザの表示部23を示しているが、その他のユーザについても同様に表示部23にスタンプ選択肢が表示される。
[S13:選択工程]
次に、ユーザは表示部23を操作して、表示されたスタンプ選択肢から、スタンプシートに用いられるスタンプ選択肢を選択する。図15は、ユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。各ユーザは、提示された10個のスタンプ選択肢から、3個のスタンプ選択肢を選択する。
[S14:作成工程]
次に、作成部15において、ユーザが選択したスタンプ選択肢を含むスタンプシートを作成する。そして端末装置20では、第1の実施形態で図10に示したスタンプシートと同様のスタンプシートが、各ユーザの表示部23に表示される。
[S15:実施工程]
次に、ユーザは表示部23に表示されたスタンプシートに基づいて、スタンプラリーを実施する。すなわち、第1の実施形態で図11に示したようにユーザが表示部23に表示された店を訪問すると、スタンプが獲得されて“Clear!”と表示される。そして、すべてのスタンプが獲得されると、スタンプラリーは終了となる。
以上の第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。しかも、ステップS12において提示部14では、ユーザ毎に異なるスタンプ選択肢を抽出して提示するので、提示できるスタンプ選択肢の総数を多くできる。その結果、各ユーザがスタンプラリーを実施すると、訪問される店の数が増加し、商品の販売促進やサービスの提供促進をさらに適切に行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかるスタンプラリー実施方法について説明する。図16は、スタンプラリー実施方法の主な工程を示すフロー図である。
[S21:記憶工程]
第1及び第2の実施形態と同様に、先ず、スタンプラリー支援装置10の記憶部12には、ユーザの行動に関するスタンプ選択肢を複数含むプールが記憶される。図17は、スタンプ選択肢のプールの一例を示す表である。第3の実施形態のプールは、3つのカテゴリであるファッション、グルメ、グッズに分けられており、各カテゴリには複数のスタンプ選択肢が含まれている。
また、記憶部12には、ユーザの過去の行動履歴のデータとして、購買履歴のデータ(購買データ)が記憶される。図18は、ユーザの購買データの一例を示す表である。第3の実施形態の購買データは、ユーザのユーザ番号と、そのユーザが利用した店(テナント)のデータが含まれている。なお、この購買データは、後述する購買ベクトルの元となるデータである。
[S22:分類工程]
次に、分類部13において、複数のユーザを複数のグループに分類する。例えば分類部13では、ユーザの購買ベクトルに基づいて、複数のユーザを複数のグループに分類する。図19は、ユーザの購買ベクトル及びグループの一例を示す表である。
分類部13は、図18に示したユーザの過去の購買データから、例えばLDA(Latent Dirichlet Allocation)アルゴリズムにより、図19に示す各ユーザの購買ベクトルを作成する。第3の実施形態では、例えば10次元の購買ベクトルを作成する。LDAアルゴリズムは、いわゆる次元圧縮と称される方法の1つであり、次元圧縮により、店(テナント)のグルーピングと各ユーザがどのくらい各グループを利用したかを同時に計算することのできるアルゴリズムである。すなわち、購買ベクトルにおける各次元は、LDAアルゴリズムによりグルーピングされた店群(テナント群)を示している。また、購買ベクトルにおける各次元の数値は、グルーピングした店を各ユーザがどの程度利用してるかの値を0~1で示した値である。すなわち、ユーザ毎に各次元の値を合計すると1になる。
分類部13では各ユーザの次元の値を参照し、例えば0.5以上の数値が存在す次元がどの次元かによって、ユーザを分類する。そして、グループ名は10桁の数字になっており、各数字は0次元~9次元の値を示す。例えば、あるユーザの1次元の値が0.5以上であって、他の次元の値が0.5未満である場合、そのユーザはグループ「0100000000」に分類される。
なお、第3の実施形態ではステップS22において、ユーザの過去の行動履歴(購買データ)を用いて購買ベクトルを作成することによりユーザをグループに分類したが、ユーザの分類方法はこれに限定されない。例えば、ユーザの年齢、性別などの属性情報に基づいて、ユーザをグループに分類してもよい。或いは例えば、ユーザによる店の利用金額や利用頻度に基づいて、ユーザをグループに分類してもよい。換言すれば、ステップS22においてユーザをグループに分類するためのデータと、後述するステップS23においてスタンプ選択肢を抽出するためのデータとは、異なるものであってもよい。
また、第3の実施形態で用いられるスタンプ選択肢のプールはすべてのユーザに共通であったが、このプールに含まれるスタンプ選択肢はグループ毎に異なっていてもよい。
[S23:提示工程]
次に、提示部14において、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出してユーザに提示する。提示部14では、カテゴリ毎にスタンプ選択肢を抽出してユーザに提示する。また、提示部14では、グループ毎にスタンプ選択肢を抽出して、当該グループに属するユーザに提示する。
図20~図22は、プールの中から抽出してユーザに提出するスタンプ選択肢の一例を示す表であり、図20はカテゴリがファッションの例であり、図21はカテゴリがグルメの例であり、図23はカテゴリがグッズの例である。
例えば提示部14では、グループ毎の1番目のユーザ、例えばグループ「0000000100」の1番目のユーザ(ユーザ番号1001)に対しては、第1及び第2の実施形態と同様の方法でスタンプ選択肢を抽出する。すなわち、提示部14は、ユーザの商品の購買ログデータやサービスの利用ログデータに基づいて、プールの中からスタンプ選択肢を機械的に抽出する。そして、このユーザ番号1001のユーザに対して、後述するステップS24におけるスタンプ選択肢の選択(選択工程)、ステップS25におけるスタンプシートの作成(作成工程)、ステップS26におけるスタンプラリーの実施(実施工程)を順次行う。
また例えば提示部14では、グループ毎の2番目以降のユーザ、例えばグループ「0000000100」の2番目のユーザ(ユーザ番号0594)以降に対しては、第1及び第2の実施形態とは異なる方法でスタンプ選択肢を抽出する。すなわち、提示部14は、プールの複数のスタンプ選択肢の中から、推奨選択肢と探索選択肢を抽出し、これら推奨選択肢と探索選択肢を一定の比率で探索し、抽出されるスタンプ選択肢を最適化する。
推奨選択肢は、N(Nは自然数)番目までのユーザによるスタンプ選択肢の選択結果に基づいて、(N+1)番目のユーザに推奨するスタンプ選択肢である。例えば、(N+1)番目のユーザに対する推奨モデルは、(N+1)番目のユーザが属するグループと同じグループに属するN番目までのユーザが選択した割合の高いスタンプ選択肢から、上位4つを選択するというモデルになる。そして、この推奨モデルを用いて抽出されたスタンプ選択肢が推奨選択肢である。
図23~図25は、ユーザのグループ毎のスタンプ選択肢の選択割合の一例を示す表である。図23は、ユーザへのスタンプ選択肢の提示が1000回に到達した時点のユーザによる選択割合を示し、図24は、3000回に到達した時点の選択割合を示し、図25は、10000回に到達した時点の選択割合を示している。また、各図23~図25において(a)はカテゴリがファッションの例であり、(b)はカテゴリがグルメの例であり、(c)はカテゴリがグッズの例である。
そして、提示部14では、これら図23~図25に示したユーザのグループ毎のスタンプ選択肢の選択割合に基づいて、上位4つを推奨選択肢とする。
探索選択肢は、N(Nは自然数)番目までのユーザに対して提示したスタンプ選択肢のうち、提示回数が所定回数より少ないスタンプ選択肢である。例えば、(N+1)番目のユーザに対する探索選択肢は、N番目のユーザのグループ毎にスタンプ選択肢の提示回数が所定回数少ないスタンプ選択肢である。
なお、この所定回数については、主催者が任意に設定することができる。
なお、第3の実施形態では、(N+1)番目のユーザに対して、N番目までのユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の全部を用いて推奨選択肢と探索選択肢を抽出したが、N番目までユーザの選択結果の一部を用いて推奨選択肢と探索選択肢を抽出してもよい。例えば、N番目のユーザの選択結果は用いず、(N-1)番目までのユーザの選択結果を用いて(N+1)番目のユーザに対して推奨選択肢と探索選択肢を抽出してもよい。
以上のように提示部14では、(N+1)番目のユーザに対する推奨選択肢と探索選択肢を抽出する。そして提示部14は、これら推奨選択肢と探索選択肢を一定の比率で探索し、抽出されるスタンプ選択肢を最適化する。このスタンプ選択肢の最適化の方法は任意であるが、例えばバンディット(Contextual Multi-Armed Bandit)アルゴリズムを用いてもよい。かかる場合、バンディットアルゴリズムを用いた場合、推奨選択肢と探索選択肢を最適化して、利益の最大化、すなわちユーザの選択率の最大化を実現することができる。
また、提示部14では、プールの中から抽出したスタンプ選択肢をユーザ毎に提示する。そして端末装置20では、図26に示すようにユーザ毎に異なるスタンプ選択肢のデータが表示部23に表示される。なお、図26(a)はユーザ番号1001のユーザの表示部23を示し、図26(b)はユーザ番号0097のユーザの表示部23を示しているが、その他のユーザについても同様に表示部23にスタンプ選択肢が表示される。
[S24:選択工程]
次に、ユーザは表示部23を操作して、表示されたスタンプ選択肢から、スタンプシートに用いられるスタンプ選択肢を選択する。図27は、ユーザによるスタンプ選択肢の選択結果の一例を示す表である。各ユーザは、各カテゴリの4個のスタンプ選択肢から、1個のスタンプ選択肢を選択する。
[S25:作成工程]
次に、作成部15において、ユーザが選択したスタンプ選択肢を含むスタンプシートを作成する。そして端末装置20では、第1の実施形態で図10に示したスタンプシートと同様のスタンプシートが、各ユーザの表示部23に表示される。
[S26:実施工程]
次に、ユーザは表示部23に表示されたスタンプシートに基づいて、スタンプラリーを実施する。すなわち、第1の実施形態で図11に示したようにユーザが表示部23に表示された店を訪問すると、スタンプが獲得されて“Clear!”と表示される。そして、すべてのスタンプが獲得されると、スタンプラリーは終了となる。
以上の第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
しかも、ステップS22において分類部13では、複数のユーザを複数のグループに分類するので、各グループ内ではユーザの行動や趣味嗜好、興味関心などが近くなる。また、各グループ内では、ユーザの利用限界(利用することができるポテンシャル)やウォレット限界(お金をかけることができるポテンシャル)も近くなる。そして、ステップS23において提示部14では、グループ毎にスタンプ選択肢を抽出して、当該グループに属するユーザに提示するので、そのスタンプはユーザにとって有用なものとなり、確度の高いスタンプラリーを実施することができる。換言すれば、ユーザに対して適切なレコメンデーション(商品及びサービスの推薦)を行うことができる。その結果、ユーザがスタンプラリーを完遂する意欲を向上させることができ、商品の販売促進やサービスの提供促進をさらに適切に行うことが可能となる。
また、ステップS23において提示部14では、推奨選択肢と探索選択肢を抽出し、さらにこれら推奨選択肢と探索選択肢を最適化して、ユーザに提示するスタンプ選択肢を抽出する。したがって、ユーザに対してより適切なスタンプ選択肢を提示することができる。
ここで従来、バンディットアルゴリズムなどの最適化アルゴリズムは、ウェブ上の店舗やウェブ上のサービス、ウェブ上の広告配信などに用いられることが多い。これらはユーザの行動がウェブ上であるため、選択肢の提示からユーザの選択(店舗での購買やサービスの利用、広告のクリック)までの時間が短いので、推奨選択肢と探索選択肢を取得することが比較的容易である。
一方、実店舗では、スタンプ選択肢の提示に対し、そのユーザの反応をデータで捉えようとすると、通常は「購買や利用」で判定することが多くなるが、この場合、スタンプ選択肢の提示から購買や利用までの時間が長くなるのが普通である。例えばクーポンを発行したとしても、そのクーポンを店舗で利用するまでには少なくとも数時間、普通は数日かかり、一般的には、最適化アルゴリズムを用いることには向いていない。
しかしながら、第3の実施形態は、ステップS23におけるスタンプ選択肢の抽出及び提示と、ステップS24におけるユーザによるスタンプ選択肢の選択とを順次行うことで、ユーザの反応データをすぐに集めることができ、すなわちN番目までのユーザによる選択結果をすぐに集めることができる。したがって、このようにユーザによるスタンプ選択肢の選択というステップS24を行うことで、最適化アルゴリズムを適用可能することができる。
さらには、ステップS24において、ユーザによってスタンプ選択肢を選択して宣言(コミット)することにより、ユーザの意欲を向上させるという効果も享受することができる。換言すれば、ユーザの意欲を向上させつつ、最適化アルゴリズムでユーザに適したスタンプ選択肢を抽出するということを両立させているところが、第3の実施形態の極めて有用な利点となる。
なお、第3の実施形態のスタンプ選択肢の最適化において、初期のユーザに対しては、推奨選択肢に対して探索選択肢の比率を大きくして、他のユーザに対するスタンプラリーの回数を重ねるに従って、推奨選択肢の比率を大きくしてもよい。換言すれば、これら推奨選択肢と探索選択肢の一定の比率は任意に設定することができる。
また、第3の実施形態では、推奨選択肢と探索選択肢を抽出し、さらにこれら推奨選択肢と探索選択肢を最適化したが、いずれか一方を抽出してユーザに提示してもよい。例えば、推奨選択肢のみを抽出してユーザに提示してもよいし、探索選択肢のみを抽出してユーザに提示してもよい。
<他の実施形態>
以上の実施形態において、作成部15で作成されるスタンプシートの一例として、図10においてスタンプシートを示したが、スタンプシートのフォームは任意である。例えば図28に示すようにスタンプシートはビンゴ形式であってもよい。かかる場合、スタンプラリーに対するユーザの意欲をさらに向上させて、スタンプラリーの完遂率の向上が期待できる。
以上の実施形態では、スタンプラリーのユーザが人である場合について説明したが、人に限定されない。例えばユーザは機器であってもよいし、あるいはアプリケーションであってもよい。ユーザが機器の場合、ユーザに紐づくスタンプ選択肢には、機器が実行する対象などが含まれる。また、ユーザがアプリケーションの場合でも、ユーザに紐づくスタンプ選択肢には、アプリケーションが実行する対象が含まれる。
また、スタンプラリーのユーザには、スタンプラリーを利用する主体(人、機器、アプリケーションなど)に加え、主体の状況が含まれていてもよい。主体の状況とは、例えば時間や場所などである。例えば、平日に商品を購入する甲と、休日に商品を購入する甲とを別人格としてとらえ、平日の甲と休日の甲を別ユーザとしてもよい。同様に例えば、店舗Aで商品を購入する乙と、店舗Bで商品を購入する乙とを別人格としてとらえ、店舗Aの乙と店舗Bの乙を別ユーザとしてもよい。
以上の実施形態では、スタンプラリーにおいてユーザに紐づけられるスタンプ選択肢は店(テナント)であったが、これに限定されない。例えばスタンプ選択肢には、商品、曜日、店舗、季節、天候などもスタンプ選択肢として含んでいてもよい。すなわち、スタンプ選択肢は、時間、物、及び場所を含んでいてもよい。
以上の実施形態では、データベース装置30が例えば例えば小売店や飲食店などの店に設けられたデータベース装置であり、スタンプラリー支援装置10に入力される入力データは顧客の購買データであったが、入力データはこれに限定されない。例えば入力データは、クレジットカードの使用データ、ECサイトの利用データ、金融機関におけるトランザクションデータ(例えば預け入れや引き出し、決済など)、飲食店における飲食データ、宿泊施設における宿泊データ、公共交通機関の利用データ、音楽・動画サービスやゲームの再生・プレイデータ、ポイントサイトにおけるポイント使用データなどであってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ユーザの行動を促進する際に有用であり、特にスタンプラリーを実施する際に有用である。
1 スタンプラリーシステム
10 スタンプラリー支援装置
11 演算部
12 記憶部
13 分類部
14 提示部
15 作成部
16 通信部
20 端末装置
21 演算部
22 記憶部
23 表示部
24 通信部
30 データベース装置
31 演算部
32 記憶部
33 通信部
40 ネットワーク
50 ネットワーク

Claims (10)

  1. 情報処理装置が、
    スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる処理と、
    前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する処理と、を実行する、情報処理方法。
  2. 前記ユーザに対応付けられた選択肢は、前記ユーザが選択した選択肢である、請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記選択肢は、前記ユーザの行動に関する選択肢である、請求項1または2に記載の情報処理方法。
  4. 前記提示させる処理は、前記選択肢を複数含むプールの中から、提示させるための選択肢を抽出する処理を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  5. 前記提示させる処理は、提示する前記選択肢を前記ユーザ毎に提示する処理を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  6. 前記提示させる処理は、複数の異なるカテゴリに属する前記選択肢を提示する処理を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  7. 前記提示させる処理は、提示する前記選択肢を前記ユーザの属性情報又は行動履歴に基づいて提示する処理を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  8. 情報処理装置が、
    スタンプラリーを構成するための複数の選択肢のうち、ユーザが選択した選択肢を含むスタンプシートを作成する処理を実行する、情報処理方法。
  9. 情報処理装置であって、
    スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる提示部と、
    前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する作成部と、を具備する、情報処理装置。
  10. 情報処理装置に、
    スタンプラリーを構成するための複数の選択肢をユーザが利用する情報処理端末に提示させる処理と、
    前記複数の選択肢のうち、前記ユーザに対応付けられた選択肢を含むスタンプシートを作成する処理と、を実行させる、情報処理プログラム。
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