特許法第30条第2項適用 令和2年12月1日、https://edy.rakuten.co.jp、https://edy.rakuten.co.jp/mypage/、https://edy.rakuten.co.jp/mypage/stamprally/
[1.スタンプラリー提供システムの全体構成]
本開示に係るスタンプラリー提供システムの実施形態の一例を説明する。図1は、スタンプラリー提供システムの全体構成の一例を示す図である。スタンプラリー提供システムSは、図1の各構成を含む。ネットワークNは、インターネット又はLAN等の任意のネットワークである。スタンプラリー提供システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。
サーバ10は、電子決済サービスの提供者が管理するサーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、ハードディスク等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
店舗端末20は、店舗に配置されたコンピュータである。例えば、店舗端末20は、電子マネーのチャージ機、POS端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。読取部26は、近距離無線通信を利用してICチップ36及びICカード40を読み取り可能な機器である。本実施形態では、読取部26が書き込み機能を有するリーダライタである場合を説明するが、読取部26は、書き込み機能を有さずに、読み取り機能のみを有してもよい。
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又はパーソナルコンピュータである。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様である。ICチップ36は、FeliCa(登録商標)、又は、非接触型規格におけるTypeA若しくはTypeBといった任意の規格のチップである。ICカード40は、ICチップ36と同じ規格のチップを含むカードである。
なお、記憶部12,22,32の各々に記憶されるプログラム又はデータは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラム又はデータが、情報記憶媒体を読み取るための読取部(例えば、光ディスクドライブ又はメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
[2.本実施形態の概要]
本実施形態では、ユーザが現実の店舗を訪れて電子決済サービスを利用する場合を例に挙げて、スタンプラリー提供システムSの処理を説明する。現実の店舗とは、オンライン上の仮想的な店舗ではなく、物理的なスペースを有する店舗を意味する。現実の店舗は、施設に開設された店舗に限られず、移動式の店舗又は屋外の店舗であってもよい。現実の店舗は、任意の種類であってよく、例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ディスカウントストア、ドラッグストア、飲食店、家電量販店、又は百貨店である。
電子決済サービスは、ユーザに電子決済を提供するサービスである。電子決済は、キャッシュレス決済と呼ばれることもある。電子決済サービスで利用可能な決済手段は、任意の種類であってよい。例えば、決済手段は、電子マネー、クレジットカード、デビットカード、ポイント、電子キャッシュ、銀行口座、ウォレット、仮想通貨、又はこれらの組み合わせであってもよい。バーコード又は二次元コード等のコードを利用した電子決済は、コード決済と呼ばれることがあるので、コードが決済手段に相当してもよい。決済手段は、支払手段と呼ばれることもある。
本実施形態では、決済手段の一例として、電子マネーを説明する。このため、電子マネーと記載した箇所は、決済手段と読み替えることができる。まず、ICカード40を使って電子マネーを利用するユーザを説明する。その次に、ICチップ36を使って電子マネーを利用するユーザを説明する。ある1人のユーザがICチップ36及びICカード40の両方を利用してもよい。ICチップ36及びICカード40自体は、公知の電子決済サービスで利用されているものを利用可能である。
本実施形態では、店舗端末20が電子マネーのチャージ機である場合を例に挙げる。店舗には、電子マネーを利用可能なPOS端末が、店舗端末20とは別に配置されているものとする。ユーザは、POS端末のリーダライタにICカード40をかざし、電子マネーを利用して商品を購入する。電子マネーの残高が少なくなった場合、ユーザは、店舗端末20を利用して電子マネーをチャージできる。
図2は、店舗端末20の表示部25に表示される画面の一例を示す図である。例えば、人感センサ等によってユーザが店舗端末20に近づいたことが検知されると、読取部26にICカード40をセットすることを案内する案内画面G1が表示部25に表示される。ユーザがICカード40を読取部26にセットすると、ICカード40が読み取られて、店舗端末20から利用可能な機能の一覧を示すメニュー画面G2が表示部25に表示される。
例えば、メニュー画面G2には、ICカード40の電子マネーの残高と、ユーザが受け取り可能なギフトと、が表示される。ギフトは、ユーザが獲得した特典である。ユーザは、電子マネーを利用したり、後述のスタンプラリーにエントリーしてスタンプを集めたりすることによって、特典を獲得できる。特典は、任意の種類であってよく、例えば、電子マネーの残高が増えること、ポイント等の他の決済手段の残高が増えること、又はクーポン券であってもよい。本実施形態では、ユーザは、ボタンB20又はボタンB21を選択することによって、ギフトを受け取ることができる。ギフトの受け取りの流れ自体は、公知の流れを利用すればよい。
例えば、ユーザは、ボタンB22を選択することによって、ICカード40にチャージできる。チャージの流れ自体も、公知の種々の方法を利用可能であり、例えば、現金又はクレジットカードを利用したチャージが可能である。ユーザがボタンB23を選択すると、ICカード40の利用履歴と、ギフトの受取明細と、が表示部25に表示される。ユーザがボタンB24を選択すると、ユーザがスタンプラリーにエントリーするためのエントリー画面G3が表示部25に表示される。
スタンプラリーは、ユーザが電子マネーを利用することによって獲得できるスタンプを集める企画である。スタンプは、ユーザのスタンプ帳に押される。スタンプ帳及びスタンプは、物理的なものではなく、電子的なものである。スタンプ帳にスタンプが押されるとは、スタンプ帳の画像の中にスタンプの画像が表示されることである。スタンプ帳には、少なくとも1つのスタンプ条件が設定される。スタンプ条件は、スタンプを押すための条件である。スタンプ条件は、電子決済サービスの利用に関する条件である。
例えば、ユーザが、あるスタンプ条件を達成すると、このスタンプ条件に対応するスタンプがスタンプ帳に押される。本実施形態では、ユーザが1つのスタンプ条件を達成すると、1つのスタンプが押される場合を説明するが、ユーザが複数のスタンプ条件を達成すると、1つのスタンプが押されてもよい。他にも例えば、ユーザが1つのスタンプ条件を達成すると、複数のスタンプが押されてもよい。所定数のスタンプを集めたユーザには、特典が付与される。
本実施形態では、電子決済サービスの提供者がスタンプラリーの主催者である場合を説明するが、スタンプラリーの主催者は、任意の者であってよい。例えば、スタンプラリーの主催者は、電子決済サービスの加盟店である店舗であってもよいし、商品のメーカーであってもよい。他にも例えば、スタンプラリーの主催者は、電子決済サービスとは異なる他のサービスの提供者であってもよい。
本実施形態では、ユーザがスタンプラリーにエントリーする必要がある場合を説明するが、特にエントリーの操作をする必要がないスタンプラリーが開催されてもよい。エントリーの操作をする必要がないスタンプラリーは、電子決済サービスのユーザであれば自動的にエントリーした状態になる。他にも例えば、特定の地域や年齢層のユーザのみが自動的にエントリーするスタンプラリーが開催されてもよい。図2の例では、ユーザがボタンB30を選択すると、スタンプラリーへのエントリーが完了する。
スタンプラリーは、ユーザ端末30からエントリーすることもできる。ICカード40を使って電子マネーを利用するユーザも、ユーザ端末30からスタンプラリーにエントリーできるようにしてもよい。ここでは、ICチップ36を使って電子マネーを利用するユーザによるエントリーを説明する。このユーザは、ユーザ端末30から電子決済サービスにログインするための会員登録を済ませている。ユーザは、ユーザ端末30を操作し、自身のユーザIDで電子決済サービスにログインする。
図3は、ユーザ端末30の表示部35に表示される画面の一例を示す図である。図3のように、電子決済サービスへのログインが成功すると、電子決済サービスのトップ画面G4が表示部25に表示される。例えば、トップ画面G4には、ICチップ36内の電子マネーの残高が表示される。ユーザがボタンB40を選択すると、クレジットカード等を利用して、ICチップ36にチャージできる。ユーザがICカード40も利用している場合には、ICカード40内の電子マネーの残高を表示可能である。ユーザ端末30の近距離無線通信機能を利用したICカード40へのチャージが可能であってもよい。
例えば、ユーザがボタンB41を選択すると、スタンプラリーにエントリーするためのエントリー画面G5が表示部25に表示される。エントリー画面G5の内容は、エントリー画面G3と同様であり、スタンプラリーで獲得できる特典や開催期間等の情報が表示される。ユーザがボタンB50を選択すると、スタンプラリーへのエントリーが完了する。ICカード40を利用するユーザも、自身のユーザIDにICカード40を関連付けていれば、ユーザ端末30からスタンプラリーにエントリーできる。スタンプラリーへのエントリーが完了すると、ユーザのスタンプ帳が作成される。
本実施形態のスタンプ帳は、ユーザの券種に応じたスタンプ条件が設定される。券種とは、ユーザが利用するカードの種類である。ユーザ端末30は、厳密にはカードではないが、ICチップ36は、ICカード40と同等の機能を有するので、ユーザ端末30もカードとみなすものとする。このため、本実施形態では、ユーザ端末30及びICカード40の2つの券種が存在する場合を例に挙げる。
図4は、ユーザの券種に応じたスタンプ帳の一例を示す図である。ユーザは、店舗端末20及びユーザ端末30のうちの任意の方から自身のスタンプ帳を確認できる。本実施形態では、スタンプ帳に設定されたスタンプ条件は、「買いまわり」、「チャージ」、「今月の特別」といった3つのグループに分けられる。
「買いまわり」は、電子マネーを利用することを示すスタンプ条件のグループである。「チャージ」は、電子マネーのチャージをすることを示すスタンプ条件のグループである。「今月の特別」は、スタンプラリーが開催される月の特別なスタンプ条件のグループである。
図4の例では、個々のグループは、4つのスタンプ条件を含む。スタンプ条件の内容は、スタンプ帳画面G6,G7に表示される。ユーザが、あるスタンプ条件を達成すると、このスタンプ条件に対応する領域にスタンプが押される。図4では、スタンプの一例として犬の顔のイラストを示している。
図4のスタンプ帳では、ユーザは、個々のグループに設定された4つのスタンプ条件の全てを達成することによって、20ポイント獲得できる。ポイントは、電子決済サービスにおける支払に充当可能である。ポイントは、他のサービスで利用可能であってもよい。ユーザは、3つのグループ全てのスタンプ条件を達成すると(即ち、スタンプ帳の全てのスタンプ条件を達成すると)、更に20ポイント獲得できる。
例えば、ICカード40を使って電子マネーを利用するユーザが、スタンプラリーにエントリーした後に、読取部26にICカード40をセットしたとする。ユーザがメニュー画面G2のボタンB24を選択すると、自身のスタンプ帳を示すスタンプ帳画面G6が表示部25に表示される。このスタンプ帳は、券種がICカード40の場合のスタンプ帳である。図4のように、券種がICカード40のスタンプ帳は、「チャージ」の4つ目のスタンプ条件として「現金でチャージ」が設定される。
例えば、ICチップ36を利用するユーザが、スタンプラリーにエントリーした後に、ユーザ端末30から電子決済サービスにログインしたとする。ユーザがトップ画面G4のボタンB41を選択すると、自身のスタンプ帳を示すスタンプ帳画面G7が表示部35に表示される。このスタンプ帳は、券種がユーザ端末30の場合のスタンプ帳である。図4のように、券種がユーザ端末30のスタンプ帳は、「チャージ」の4つ目のスタンプ条件として「クレジットカードでチャージ」が設定される。
以上のように、本実施形態では、ユーザの券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、ユーザのスタンプ帳が作成される。これにより、ユーザが普段から利用する券種に応じたスタンプ条件が設定され、ユーザ専用のスタンプ帳といった意味合いが強くなるので、スタンプラリーの興趣性が高めるようになっている。以降、本実施形態の詳細を説明する。
[3.スタンプラリー提供システムで実現される機能]
図5は、スタンプラリー提供システムSで実現される機能の一例を示す図である。
[3-1.サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。受付部101、特定部102、作成部103、更新部104、及び付与部105の各々は、制御部11を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、スタンプラリーの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1と、スタンプラリーデータベースDB2と、を記憶する。
図6は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザデータベースDB1は、電子決済サービスにおけるユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、ユーザの氏名、電子マネーID、券種、残高、ギフト情報、電子マネー利用情報、及びスタンプ帳情報が格納される。ユーザデータベースDB1には、ユーザに関する任意の情報を格納可能であり、図6の例に限られない。
例えば、あるユーザが電子決済サービスへの会員登録を完了すると、ユーザデータベースDB1に新たなレコードが作成され、このユーザのユーザID等の情報が格納される。例えば、ユーザがICカード40を発行したとしても、電子決済サービスへの会員登録をしなければ、ユーザID及び電子マネーIDの関連付けは行われない。この場合、ユーザID以外の電子マネーID等の情報は、ユーザデータベースDB1に予め格納されていてもよいし、他のデータベースに格納されていてもよい。
会員登録は、ユーザ端末30から所定の手続きをすることによって行われる。会員登録の流れ自体は、公知の流れを利用可能である。例えば、ユーザは、会員登録をした後に、ユーザID及び電子マネーIDの関連付け作業を行う。ユーザID及び電子マネーIDの関連付けは、ICカード40の発行者によって行われてもよい。ユーザID及び電子マネーIDの関連付けが行われると、図3のトップ画面G4を表示できるようになる。トップ画面G4の残高等の情報は、ユーザデータベースDB1の内容に基づいて表示される。
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。このため、ユーザIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、ユーザID以外の情報であってよい。例えば、メールアドレス又は電話番号等の情報がユーザ識別情報として利用されてもよい。他にも例えば、ユーザ識別情報は、ユーザIDではなく、ユーザアカウントと呼ばれる情報であってもよい。
ユーザIDは、電子決済サービス以外の他のサービスにログインするための情報であってもよい。例えば、あるグループ企業が提供する一連のサービスに1つのユーザIDでログイン可能であってもよい。他のサービスは、任意の種類であってよく、例えば、オンラインショッピングサービス、通信サービス、電子マネー以外の他の電子決済サービス、金融サービス、又は旅行予約サービスであってもよい。パスワードは、ユーザIDとともにログインで利用される認証情報である。パスワードは、一連のサービスで共通であってもよいし、個々のサービスごとに設定されてもよい。
電子マネーIDは、ユーザ端末30又はICカード40に記録された電子マネーを識別可能な電子マネー識別情報の一例である。このため、電子マネーIDと記載した箇所は、電子マネー識別情報と読み替えることができる。電子マネー識別情報は、電子マネーIDではなく、電子マネーを識別可能な番号又はコードといった他の情報が識別情報に相当してもよい。なお、電子マネーは、決済手段の一例なので、電子マネー識別情報は、決済手段識別情報の一例である。電子マネー識別情報によって、媒体も識別可能なので、電子マネー識別情報は、媒体を識別可能な媒体識別情報ということもできる。
券種は、電子マネーIDが示す電子マネーの券種である。本実施形態では、ユーザ端末30及びICカード40の2つの券種が存在するので、ユーザデータベースDB1に格納される券種は、ユーザ端末30又はICカード40の何れかを示す。券種は、媒体の種類一例である。このため、券種と記載した箇所は、媒体の種類と読み替えることができる。媒体は、ユーザが決済時に利用する物である。媒体には、電子マネーに関する情報が記録される。例えば、媒体には、電子マネーIDが記録される。媒体には、残高が記録されてもよい。
本実施形態では、ユーザ端末30又はICカード40が媒体に相当する。このため、ユーザ端末30又はICカード40について記載した箇所は、媒体と読み替えることができる。媒体は、任意の物であってよく、例えば、ICカード40以外のカード、メモリ、コンピュータ、又はその他の機器である。顔認証又は指紋認証等の生体認証を利用した電子決済が実行される場合には、ユーザの部位が媒体に相当してもよい。即ち、媒体は、何らかの情報を記録可能なハードウェアに限られず、ユーザ自身であってもよい。
なお、券種の数は、2つに限られない。電子決済サービスでは、複数の券種を利用可能であればよく、3つ以上の券種が存在してもよい。例えば、クレジット機能付きの券種と、クレジット機能無しの券種と、が存在してもよい。他にも例えば、生体認証に対応した券種と、生体認証に対応していない券種と、が存在してもよい。このように、ICカード40という点は同じだったとしても、機能が異なる場合には、別の券種として扱われてもよい。
例えば、ある店舗が発行したICカード40と、他の店舗が発行したICカード40と、が別の券種として扱われてもよい。ある券面デザインのICカード40と、他の券面デザインのICカード40と、が別の券種として扱われてもよい。ある発行時期のICカード40と、他の発行時期のICカード40と、が別の券種として扱われてもよい。磁気カードのような他のカードがする場合にも、別の券種として扱われてもよい。
例えば、ある機種のユーザ端末30と、他の機種のユーザ端末30と、が別の券種として扱われてもよい。あるタイプのICチップ36を含むユーザ端末30と、他のタイプのICチップ36を含むユーザ端末30と、が別の券種として扱われてもよい。スマートフォンとタブレット端末といったように、ユーザ端末30の種類が違う場合にも、別の券種として扱われてもよい。
残高は、電子マネーの残りの金額を示す情報である。ユーザデータベースDB1には、現在の残高を示す数値だけではなく、残高の時系列的な変化が格納されてもよい。ギフト情報は、ユーザが獲得したギフトに関する情報である。ギフト情報には、ユーザが受け取り可能なギフトだけでなく、過去に受け取り済みのギフトの履歴が示されていてもよい。
電子マネー利用情報は、電子マネーの利用履歴に関する情報である。例えば、電子マネーを利用した利用場所である店舗を識別可能な店舗ID、利用額、及び利用日時を含むものとする。店舗のPOS端末から商品情報(例えば、JANコード)を取得可能な場合には、電子マネー利用情報は、電子マネーを利用して購入された商品の商品情報を含んでもよい。電子マネー利用情報は、電子マネーのチャージ結果を示してもよい。例えば、電子マネー利用情報は、電子マネーのチャージ額、チャージ日時、チャージ方法、又はチャージ場所といった情報を含んでもよい。
スタンプ帳情報は、ユーザのスタンプ帳に関する情報である。例えば、スタンプ帳情報は、スタンプ帳に設定されたスタンプ条件の内容と、スタンプ条件を達成したか否かを示す情報と、を含む。本実施形態では、ユーザがスタンプラリーにエントリーするとスタンプ帳情報が生成される場合を説明するが、エントリー前にスタンプ帳情報が生成される場合には、スタンプ帳情報は、ユーザがエントリーしたか否かを示す情報を含んでもよい。スタンプ帳情報には、スタンプ条件が達成された日時やユーザが獲得した特典が含まれてもよい。
図7は、スタンプラリーデータベースDB2の一例を示す図である。図7に示すように、スタンプラリーデータベースDB2は、スタンプラリーに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、スタンプラリーデータベースDB2には、スタンプラリーID、タイトル、開催期間、券種、及びスタンプ条件情報が格納される。スタンプラリーデータベースDB2は、スタンプラリーの主催者によって編集可能である。
スタンプラリーIDは、スタンプラリーを識別可能な情報である。タイトルは、スタンプラリーの名前である。開催期間は、任意の期間を指定可能である。券種は、電子決済サービスで利用可能な全ての券種である。スタンプ条件情報は、券種ごとに設定される。本実施形態では2つの券種が存在するので、ある1つのスタンプラリーに対し、2つのスタンプ条件情報が存在する。
スタンプ条件情報は、スタンプ条件に関する情報である。例えば、スタンプ条件情報は、スタンプ条件の内容を示す情報と、ユーザに付与される特典を示す情報と、を含む。本実施形態では、「買いまわり」、「チャージ」、「今月の特別」といったグループごとにスタンプ条件が設定されるので、スタンプ条件情報には、グループごとに、当該グループに属するスタンプ条件の内容が示される。スタンプ条件情報は、スタンプ帳画面G6,G7のデザイン等の他の情報を含んでもよい。
[受付部]
受付部101は、電子決済サービスを利用可能な店舗をユーザが訪れた場合に、ユーザによる、スタンプラリーへのエントリー操作を受け付ける。エントリー操作は、スタンプラリーへのエントリーの意思表示を示す操作であればよく、任意の操作であってよい。本実施形態では、エントリー画面G3のボタンB30を選択する操作、又は、エントリー画面G5のボタンB50を選択する操作は、エントリー操作の一例である。受付部101は、店舗端末20又はユーザ端末30から、エントリー操作が行われたことを示す通知を受信することによって、エントリー操作を受け付ける。なお、エントリー操作は、本実施形態の例に限られず、任意の操作であってよい。例えば、ユーザ端末30のブラウザから電子決済サービスにログインした場合に表示されるユーザ専用のマイページからエントリー操作が受け付けられてもよい。
例えば、店舗端末20は、エントリー画面G3のボタンB30が選択された場合に、読取部26にセットされたユーザ端末30又はICカード40に記録された電子マネーIDとともに、エントリー操作が行われたことを示す通知を、サーバ10に送信する。受付部101は、この通知を受信すると、この電子マネーIDに対応するユーザのエントリー処理を実行する。本実施形態では、特定部102及び作成部103の処理を実行してスタンプ帳を作成することがエントリー処理に相当する場合を説明するが、ユーザがエントリーしたことを識別可能な情報をユーザデータベースDB1に格納することがエントリー処理に相当してもよい。
例えば、ユーザ端末30は、エントリー画面G5のボタンB50が選択された場合に、ICチップ36に記録された電子マネーID又はログイン時に入力されたユーザIDとともに、エントリー操作が行われたことを示す通知を、サーバ10に送信する。受付部101は、この通知を受信すると、この電子マネーID又はユーザIDに対応するユーザのエントリー処理を実行する。エントリー処理自体は、店舗端末20からエントリー操作が行われる場合と同様である。
[特定部]
特定部102は、電子決済サービスのユーザが利用する券種を特定する。本実施形態では、ユーザID、電子マネーID、及び券種が関連付けられてユーザデータベースDB1に格納されているので、例えば、特定部102は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザのユーザID又は電子マネーIDに関連付けられた券種を、ユーザが利用する券種として特定する。
例えば、ユーザが店舗端末20からスタンプラリーにエントリーする場合、特定部102は、店舗端末20から送信された電子マネーIDに関連付けられた券種を特定する。例えば、ユーザがユーザ端末30からスタンプラリーにエントリーする場合、特定部102は、ユーザ端末30からのログインで利用されたユーザIDに関連付けられた券種を取得する。他にも例えば、特定部102は、ユーザ端末30から取得したICチップ36内の電子マネーIDに関連付けられた券種を取得する。
なお、券種の特定方法は、任意の方法であってよく、本実施形態の例に限られない。例えば、券種を識別可能な情報が電子マネーIDに含まれていてもよい。この情報は、任意の情報であってよく、例えば、電子マネーIDの所定桁目の値であってもよい。例えば、券種を識別可能な情報が1桁目に含まれるとすると、1桁目が「1」であることは、券種がユーザ端末30であることを意味してもよい。1桁目が「2」であることは、券種がICカード40であることを意味してもよい。他にも例えば、店舗端末20又はユーザ端末30から券種が手入力されてもよいし、券面が撮影された画像を解析することによって券種が特定されてもよい。
[作成部]
作成部103は、券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、ユーザのスタンプ帳を作成する。券種に応じたスタンプ条件とは、券種に基づいて定まるスタンプ条件である。図4の例では、券種に応じたスタンプ条件が1つである場合を説明したが、券種に応じたスタンプ条件は、複数であってもよい。券種及びスタンプ条件情報の関係を示すデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。本実施形態では、スタンプラリーデータベースDB2に、券種及びスタンプ条件情報の関係が定義されている。これらの関係は、スタンプラリーデータベースDB2ではなく、他のデータに定義されていてもよい。
スタンプ帳を作成するとは、スタンプ帳のデータを作成することである。例えば、スタンプ帳画面G6,G7を表示させるために必要なデータを作成することは、スタンプ帳を作成することに相当する。本実施形態では、ユーザデータベースDB1に格納するスタンプ帳情報を作成することがスタンプ帳を作成することに相当する。例えば、作成部103は、ユーザのユーザIDに関連付けてスタンプ帳情報をユーザデータベースDB1に格納する。
例えば、作成部103は、スタンプラリーデータベースDB2を参照し、スタンプ帳の作成対象となるユーザの券種に関連付けられたスタンプ条件情報を取得する。作成部103は、このスタンプ条件情報が示すスタンプ条件が設定されるようにスタンプ帳情報を作成する。作成部103は、スタンプ帳の作成対象となるユーザのユーザID及び電子マネーIDに関連付けて、このスタンプ帳情報をユーザデータベースDB1に格納する。
例えば、作成部103は、券種に応じた方法でチャージすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成してもよい。チャージの方法自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、例えば、現金、クレジットカード、デビットカード、銀行口座、又はその他の任意の決済手段を利用可能である。券種と、スタンプ条件が示すチャージ方法と、の関係は、スタンプラリーデータベースDB2のスタンプ条件情報に定義されているものとする。
ある券種に関連付けられたチャージ方法は、この券種で可能なチャージ方法である。複数のチャージ方法が可能な券種については、当該複数のチャージ方法のうちの少なくとも1つが関連付けられている。作成部103は、券種に関連付けられたスタンプ条件情報に基づいて、このスタンプ条件情報が示すチャージ方法でチャージすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。チャージ方法としては、チャージに利用する決済手段の種類に限られず、オートチャージを利用するか否かといったものであってもよい。
例えば、作成部103は、他の券種ではチャージできない特定のチャージ方法でチャージできる券種の場合、当該特定のチャージ方法でチャージすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成してもよい。仮に、ICカード40はクレジットカードのチャージに対応しておらず、ユーザ端末30はクレジットカードのチャージに対応していたとすると、作成部103は、券種がユーザ端末30である場合に、クレジットカードでチャージすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。作成部103は、券種がICカード40である場合には、現金でチャージをすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。
なお、券種に応じたスタンプ条件は、任意の条件を設定可能である。例えば、チャージの方法以外にも、券種に応じた店舗で電子マネーを利用することがスタンプ条件として設定されてもよい。この場合、ある券種には、この券種での利用を促進したい店舗が関連付けられているものとする。作成部103は、券種に関連付けられた店舗で電子マネーを利用することがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。
他にも例えば、券種によっては、ユーザデータベースDB1に特定の情報を登録してほしいことがある。例えば、クレジット機能付きのカードであれば、3Dセキュアのパスワードやログインで利用されるパスワード以外の他のパスワードを登録してほしいことがある。この場合に、パスワードを登録することが、券種に応じたスタンプ条件に相当してもよい。その他にも、新たなICカード40を発行すること、ユーザ端末30を操作してICチップ36で電子マネーを利用可能にすること、又は他のサービスの会員登録をすることが、券種に応じたスタンプ条件であってもよい。
本実施形態では、作成部103が、券種に応じたスタンプ条件と、他のスタンプ条件と、が設定されたスタンプ帳を作成する場合を説明するが、作成部103は、券種に応じたスタンプ条件だけが設定されたスタンプ帳を作成してもよい。他のスタンプ条件は、券種に関係なく固定されていてもよいし、ランダムに決定されてもよい。他にも例えば、作成部103は、ユーザの電子マネー利用情報に基づいて、他のスタンプ条件を決定してもよい。作成部103は、ユーザの住所や年齢といった情報に基づいて、他のスタンプ条件を決定してもよい。
[更新部]
更新部104は、ユーザの行動に基づいて、スタンプ帳にスタンプが押されるように、スタンプ帳を更新する。ユーザの行動は、スタンプラリー提供システムSで検知可能な何らかの行動であればよい。例えば、ユーザの行動は、電子決済サービスの利用である。電子決済サービスの利用は、電子マネーを利用することに限られず、電子決済サービスで提供される何らかの機能の利用であればよい。例えば、電子マネーをチャージすること、他のユーザの電子マネーに送金すること、他の電子マネーからの入金を受け付けること、電子決済サービスにログインすること、ユーザデータベースDB1にメールアドレス等の個人情報を登録すること、電子決済サービスから提供される広告を閲覧すること、又はスタンプラリーにエントリーすることであってもよい。
なお、ユーザの行動は、電子決済サービスの利用に限られず、他のサービスの利用であってもよい。例えば、電子決済サービスと提携する他のサービスに会員登録すること、他のサービスを利用すること、又は他のサービスに何らかの情報を登録することであってもよい。ユーザの行動は、何らかのサービスの利用に限られず、例えば、ユーザが店舗を訪れること、ユーザが店舗以外の所定の場所を訪れること、又はユーザ端末30に所定のアプリをインストールすることであってもよい。スタンプ条件は、これらのユーザの行動に応じて判定可能な条件であればよい。スタンプ条件の判定に必要な情報は、他のサービスのサーバ又はユーザ端末30等のコンピュータから取得されるようにすればよい。
本実施形態では、ユーザデータベースDB1に格納された電子マネー利用情報に、ユーザによる電子決済サービスの利用が示されている。更新部104は、あるユーザのユーザID又は電子マネーIDに関連付けられた電子マネー利用情報に基づいて、スタンプ帳に設定された個々のスタンプ条件が満たされたか否かを判定する。更新部104は、スタンプ条件が満たされたと判定した場合に、このスタンプ条件に対応するスタンプが押されるように、スタンプ帳情報を更新する。
例えば、券種に応じたチャージがスタンプ条件として設定されていれば、更新部104は、電子マネー利用情報に基づいて、券種に応じた方法でチャージが実行されたか否かを判定する。更新部104は、券種に応じた方法でチャージが実行されたと判定された場合に、このスタンプ条件に対応するスタンプが押されるように、スタンプ帳情報を更新する。
例えば、特定の店舗における商品の購入がスタンプ条件として設定されていれば、更新部104は、電子マネー利用情報に基づいて、この店舗で電子マネーを利用されたか否かを判定する。更新部104は、この店舗で電子マネーが利用されたと判定された場合に、このスタンプ条件に対応するスタンプが押されるように、スタンプ帳情報を更新する。
例えば、スタンプラリーの開催期間における電子マネーのチャージ総額又は利用総額が閾値以上になることがスタンプ条件として設定されていれば、更新部104は、電子マネー利用情報に基づいて、スタンプラリーの開催期間における電子マネーのチャージ総額又は利用総額を計算する。更新部104は、このチャージ総額又は利用総額が閾値以上であれば、このスタンプ条件に対応するスタンプが押されるように、スタンプ帳情報を更新する。
例えば、スタンプラリーの開催期間における電子マネーの利用回数が閾値以上になることがスタンプ条件として設定されていれば、更新部104は、電子マネー利用情報に基づいて、スタンプラリーの開催期間における電子マネーの利用回数を計算する。更新部104は、この利用回数が閾値以上であれば、このスタンプ条件に対応するスタンプが押されるように、スタンプ帳情報を更新する。他のスタンプ条件が設定されている場合も同様に、更新部104は、電子マネー利用情報に基づいて、スタンプ条件が満たされたか否かを判定すればよい。電子マネー利用情報は、スタンプ条件が満たされたか否かの判定で利用される情報を含めばよい。
[付与部]
付与部105は、スタンプ帳の達成状況に応じた特典を、ユーザに付与する。スタンプ帳の達成状況とは、スタンプ帳に対するスタンプの押印状況である。スタンプ帳に設定された個々のスタンプ条件が満たされたか否かは、スタンプ帳の達成状況に相当する。付与部105は、スタンプ帳の達成状況に基づいて、特典を付与するための条件が満たされたか否かを判定する。付与部105は、この条件が満たされたと判定された場合に、ユーザに特典を付与する。
特典の付与方法自体は、公知の種々の方法を利用可能である。例えば、特典を示すデータをユーザID又は電子マネーIDに関連付けることが特典を付与することに相当してもよい。本実施形態では、ギフト情報を更新することが特典を付与することに相当する。他にも例えば、特典を含む電子メールを送信することが特典を付与することに相当してもよい。特典が付与されるタイミングは、任意のタイミングであってよい。例えば、特典を付与するための条件が満たされた場合に随時特典が付与されてもよいし、スタンプラリーの開催期間の終了以降のタイミングで特典が付与されてもよい。
[3-2.店舗端末で実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。他の各機能は、制御部21を主として実現される。データ記憶部200は、スタンプラリーの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、図2及び図4で説明した各画面を表示させるために必要なデータを記憶する。送信部201は、読取部26により読み取られた、ICカード40に記録された電子マネーIDをサーバ10に送信する。受信部202は、サーバ10から送信されたデータを受信する。表示制御部203は、受信部202により受信されたデータに基づいて、各画面を表示部25に表示させる。
なお、電子マネーIDは、任意の方法によって取得可能であり、読取部26を利用した方法に限られない。例えば、電子マネーIDは、ユーザ端末30の表示部35に表示されたコードを利用して光学的に取得されてもよい。他にも例えば、電子マネーIDは、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又は赤外線通信を利用して取得されてもよい。電子マネーIDは、ユーザ端末30の操作部34又は店舗端末20の操作部34から入力されてもよい。電子マネーIDは、その他の近距離無線通信や音声を利用して取得されてもよい。
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。他の各機能は、制御部31を主として実現される。データ記憶部300、送信部301、受信部302、及び表示制御部303の機能は、それぞれデータ記憶部200、送信部201、受信部202、及び表示制御部203と同様であってよい。データ記憶部300は、データ記憶部200と同様に、スタンプラリーの提供に必要のデータを記憶すればよい。送信部301、受信部302、及び表示制御部303は、スタンプラリーの提供に必要な処理を実行すればよい。
[4.スタンプラリー提供システムで実行される処理]
図8及び図9は、スタンプラリー提供システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。図8及び図9に示す処理は、制御部11,21の各々が記憶部12,22の各々に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。図8及び図9では、ICカード40を利用するユーザがスタンプラリーに参加する場合を例に挙げるが、ユーザ端末30を利用するユーザがスタンプラリーに参加する場合も同様の処理が実行される。
店舗端末20は、ユーザが読取部26にICカード40をセットすると、ICカード40に記録された電子マネーIDを取得し、サーバ10に、当該取得されたICカード40の電子マネーIDを送信する(S1)。サーバ10は、店舗端末20から電子マネーIDを受信し(S2)、ユーザデータベースDB1に基づいて、メニュー画面G2を店舗端末20に表示させる(S3)。S3では、サーバ10は、電子マネーIDに関連付けられた残高及びギフト情報に基づいて、メニュー画面G2のデータを生成して送信する。店舗端末20は、メニュー画面G2のデータを受信すると、当該データに基づいて、メニュー画面G2を表示部35に表示させる。
店舗端末20は、操作部34から行われたユーザの操作を特定する(S4)。ここでは、ボタンB20~B24の何れかの選択が行われる場合を説明する。ユーザがICカード40を読取部26から離した場合には(S4;終了)、本処理は終了する。ユーザがボタンB20又はボタンB21を選択した場合(S4;B20,B21)、サーバ10及び店舗端末20の間でギフトを受け取るためのギフト受取処理が実行され(S5)、本処理は終了する。ユーザがボタンB22を選択した場合(S4;B22)、サーバ10及び店舗端末20の間でICカード40にチャージするためのチャージ処理が実行され(S6)、本処理は終了する。ユーザがボタンB23を選択した場合(S4;B23)、サーバ10及び店舗端末20の間で利用履歴及び受取明細を表示させるための利用履歴等表示処理が実行され(S7)、本処理は終了する。
ユーザがボタンB24を選択した場合(S4;B24)、店舗端末20は、サーバ10に、ボタンB24が選択されたことを示す通知を送信する(S8)。サーバ10は、通知を受信すると(S9)、電子マネーIDに関連付けられたスタンプ帳情報が存在するか否かを判定する(S10)。スタンプ帳が存在することは、ユーザがスタンプラリーにエントリー済みであることを意味する。このため、S10では、サーバ10は、スタンプラリーにエントリー済みであるか否かを判定することになる。
スタンプ帳情報が存在しないと判定された場合(S10;N)、サーバ10は、エントリー画面G3を店舗端末20に表示させる(S11)。店舗端末20は、ボタンB30が選択された場合に、サーバ10に、エントリー要求を送信する(S12)。サーバ10は、エントリー要求を受信すると(S13)、図9に移り、電子マネーIDに関連付けられた券種を特定する(S14)。サーバ10は、S14で特定した券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、ユーザのスタンプ帳を作成し(S15)、本処理は終了する。
S10において、スタンプ帳情報が存在すると判定された場合(S10;Y)、図9に移り、サーバ10は、スタンプ帳情報に基づいて、スタンプ帳画面G6のデータを生成し、店舗端末20に表示させる(S16)。その後、ユーザがICカード40を読取部26から離すと本処理は終了する。サーバ10は、ユーザデータベースDB1に格納された電子マネー利用情報が更新されると、スタンプ条件が満たされたか否かを判定し、スタンプ帳情報を更新する(S17)。サーバ10は、スタンプラリーの開催期間が終了した場合等の任意のタイミングで、スタンプ帳情報に基づいて、ユーザに特典を付与し(S18)、本処理は終了する。
本実施形態のスタンプラリー提供システムSによれば、券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、ユーザのスタンプ帳を作成する。これにより、ユーザが普段から利用する券種に応じたスタンプ条件が設定され、ユーザ専用のスタンプ帳といった意味合いが強くなるので、スタンプラリーの興趣性が高まる。例えば、ユーザが慣れている操作が要求されるスタンプ条件を設定することもできる。この場合には、ユーザがスタンプラリーに参加しやすくなる。その結果、電子決済サービスにおける電子マネーの利用が促進され、かつ、店舗の集客効果も高まる。
また、スタンプラリー提供システムSは、券種に応じた方法でチャージすることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、ユーザが慣れている操作によってスタンプ条件を達成できるので、スタンプを獲得しやすくなり、スタンプラリーの興趣性が高まる。また、電子決済サービスにおけるチャージを促進できる。その結果、電子マネーの利用を促進し、かつ、店舗への集客効果が高まる。
また、スタンプラリー提供システムSは、電子マネーが利用される電子決済サービスにおけるスタンプラリーを提供する。これにより、電子マネーを利用したスタンプラリーの興趣性が高まる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図10は、変形例の機能ブロック図である。実施形態で説明した機能以外の他の機能は、制御部11を主として実現される。
[5-1.変形例1]
例えば、ある1人のユーザに、複数の媒体が関連付けられていてもよい。即ち、ある1つのユーザIDに、複数の電子マネーIDが関連付けられていてもよい。これら複数の電子マネーIDの各々が示す電子マネーは、同じユーザが所有する電子マネーのこともあるが、同じユーザが所有する電子マネーとは限らない。同じユーザIDに関連付けられた複数の電子マネーIDの各々のユーザが異なることがある。
変形例1では、ある電子マネーIDの電子マネーが利用されると、この電子マネーIDに関連付けられたユーザIDに、オンラインショッピングサービス等のサービスで利用可能なポイントが付与されるものとする。例えば、ある家族が電子マネーを利用する場合に、ある特定のユーザIDにポイントを集約させることがある。例えば、父親、母親、及び子どもの3人家族だったとすると、父親のユーザIDにポイントを集約させることがある。この場合、父親のユーザIDに、父親の電子マネーID、母親の電子マネーID、及び子どもの電子マネーIDが関連付けられる。
なお、家族以外にも種々の場合に、ある1つのユーザIDに、複数の電子マネーIDが関連付けられることがある。例えば、あるユーザが、プライベート用のICカード40と、仕事用のICカード40と、を使い分けることがある。この場合に、このユーザのユーザIDに、プライベート用のICカード40の電子マネーIDと、仕事用のICカード40の電子マネーIDと、が関連付けられることがある。
他にも例えば、ICカード40を発行した店舗で優待を受けられることがある。この場合、ユーザは、複数の店舗で優待を受けるために、複数のICカード40を発行することがある。この場合も、このユーザのユーザIDに、複数の電子マネーIDが関連付けられる。他にも例えば、あるユーザが新たにICカード40を発行した場合に、自身のユーザIDに、古いICカード40の電子マネーIDが関連付いたまま、新たなICカード40の電子マネーIDを関連付けることがある。この場合も、このユーザのユーザIDに、複数の電子マネーIDが関連付けられる。
図11は、変形例1におけるユーザデータベースDB1の一例を示す図である。図11のように、1つのユーザIDに、複数の電子マネーIDが関連付けられていることがある。1つのユーザIDに複数の電子マネーIDが関連付けられている場合、個々の電子マネーIDのユーザの属性に関するユーザ属性情報が格納されている。ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報である。
属性は、ユーザの分類である。ユーザは、任意の基準で分類可能であり、例えば、家族の誰であるか又は組織の役職等である。ユーザ属性情報は、同じユーザであることを示すフラグのような情報であってもよい。例えば、本人、妻、子どもといった区別をせずに、1、2、3といった数値で同じユーザの電子マネーIDが識別できるようにしてもよい。この場合、同じ数値で示された複数の電子マネーIDは、同じユーザであることを意味する。
なお、図11に示すユーザ属性情報の本人とは、ユーザIDの持ち主を意味する。ユーザ属性情報は、本人であるか否かを示すフラグであってもよい。例えば、ユーザ属性情報が1であることは本人を意味し、ユーザ属性情報が0であることは本人ではないことを意味するようにしてもよい。また、図11の例では、ユーザIDごとにスタンプ帳が作成される場合を示しているが、電子マネーIDごとにスタンプ帳が作成されてもよい。
ユーザIDごとにスタンプ帳が作成される場合、このユーザIDに複数の電子マネーIDが関連付けられていたとすると、これら複数の電子マネーIDの各々に対応する電子マネーの利用が1つのスタンプ帳に反映される。一方、電子マネーIDごとにスタンプ帳が作成される場合、このユーザIDに複数の電子マネーIDが関連付けられていたとすると、個々の電子マネーIDに対応する電子マネーの利用は、この電子マネーIDに対応するスタンプ帳に反映される。
変形例1のスタンプラリー提供システムSは、ユーザに関連付けられた複数の媒体の各々の利用額に基づいて、複数の媒体のうちの少なくとも1つの媒体を選択する第1選択部106を含む。利用額は、電子マネー利用情報に含まれている。例えば、第1選択部106は、相対的に利用額の多い媒体を選択する。第1選択部106は、最も利用額の多い媒体を選択してもよいし、2番目以降に利用額の多い媒体を選択してもよい。第1選択部106は、利用額の多い順に所定数の媒体を選択してもよいし、利用額の合計値が所定額に収まる限りの数の媒体を選択してもよい。
なお、第1選択部106は、利用額ではなく、ユーザに関連付けられた複数の媒体の各々の利用回数に基づいて、少なくとも1つの媒体を選択してもよい。利用回数は、電子マネー利用情報から計算される。例えば、第1選択部106は、相対的に利用回数の多い媒体を選択する。
特定部102は、第1選択部106により選択された少なくとも1つの媒体の券種を特定する。券種の特定方法は、実施形態で説明した通りである。作成部103は、第1選択部106により選択された少なくとも1つの媒体の券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。スタンプ帳の作成方法は、実施形態で説明した通りである。ただし、複数の媒体が選択されることがあるのは、実施形態とは異なる。図11の例であれば、「taro.yamada123」のユーザIDには、3つの電子マネーIDが関連付けられている。この中で電子マネーID「123456789012」の電子マネーの利用額が最も多かったとすると、特定部102は、この電子マネーIDの券種であるICカード40に応じたスタンプ帳を作成する。
作成部103は、複数の媒体が選択された場合、その中の何れか1つの券種に基づいて、スタンプ帳を作成してもよい。この場合、作成部103は、ランダムに1つの媒体を選択して、この媒体の券種に基づいて、スタンプ帳を作成してもよい。作成部103は、複数の媒体の各々の券種に基づいて、スタンプ帳を作成してもよい。この場合、スタンプ帳には、複数の媒体の各々に対応する複数のスタンプ条件が設定される。
変形例1によれば、ユーザに関連付けられた複数の媒体の各々の利用額に基づいて選択された、複数の媒体のうちの少なくとも1つの媒体の種類に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、ユーザが良く利用する媒体に応じたスタンプ条件が設定されるので、スタンプラリーの興趣性がより高まる。
[5-2.変形例2]
例えば、電子決済サービスでは、スタンプラリーが繰り返し開催されてもよい。実施形態では、スタンプラリーが毎月開催される場合を説明したが、複数回のスタンプラリーが開催されるようにすればよい。例えば、1月おきにスタンプラリーが開催されてもよい。スタンプラリーの開催期間は、任意の長さであってよく、1月に限られない。スタンプラリーは、不定期的に開催されてもよい。
図12は、変形例2におけるユーザデータベースDB1の一例を示す図である。図12のように、ユーザデータベースDB1には、ユーザIDに関連付けて、レベル及び達成状況情報が格納される。レベルは、達成状況情報に応じて決定される。達成状況情報は、過去の全部又は一部のスタンプラリーにおける達成状況を示す。達成状況は、スタンプ帳に設定されたスタンプ条件が満たされたか否かである。
変形例2のスタンプラリー提供システムSは、過去のスタンプラリーにおけるユーザの達成状況に関する達成状況情報を取得する達成状況情報取得部107を含む。達成状況情報は、ユーザデータベースDB1に格納されているものとする。達成状況情報取得部107は、ユーザデータベースDB1に格納された達成状況情報を取得する。達成状況情報は、過去のスタンプラリーにおけるスタンプ帳情報の履歴ということもできる。スタンプ帳情報は、スタンプラリーが終了すると、達成状況情報に格納される。
例えば、スタンプラリー提供システムSは、達成状況情報に基づいて、ユーザのレベルを決定するレベル決定部108を含んでもよい。データ記憶部100には、複数のレベルの各々に到達するための条件が定義されているものとする。この条件は、達成状況情報に基づいて判定可能な条件であればよい。例えば、過去のスタンプラリーで全てのスタンプ条件を達成したか否か、所定数以上のスタンプ条件を達成したか否か、又は所定グループのスタンプ条件を達成したか否かである。レベル決定部108は、達成状況情報に基づいて、この条件が満たされたか否かを判定する。レベル決定部108は、満たされたと判定された条件に関連付けられたレベルになるように、ユーザのレベルを決定する。条件を達成できなければレベルが下がるようにしてもよい。
作成部103は、券種及び達成状況情報に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。例えば、作成部103は、券種と、達成状況情報に基づいて決定されたレベルと、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。作成部103は、レベルが高くなるほど、スタンプ条件が厳しくなるように、スタンプ帳を作成する。スタンプ条件が厳しいとは、スタンプ条件を達成しにくいことである。なお、ある1つのスタンプ条件が、券種及び達成状況情報に基づいて決定されるのではなく、券種に応じたスタンプ条件と、達成状況情報に応じたスタンプ条件と、が設定されたスタンプ帳が作成されるようにすればよい。
例えば、利用額に関するスタンプ条件であれば、利用額の閾値を高くすることは、スタンプ条件を厳しくすることに相当する。利用回数に関するスタンプ条件であれば、利用回数の閾値を高くすることは、スタンプ条件を厳しくすることに相当する。継続利用の期間等の他の数値に関するスタンプ条件であれば、この数値の閾値を高くすることがスタンプ条件を厳しくすることに相当すればよい。
他にも例えば、特定の店舗における利用がスタンプ条件であれば、ユーザが普段利用しない店舗における利用をスタンプ条件にすることは、スタンプ条件を厳しくすることに相当する。例えば、ユーザが普段いる場所からの距離が長い店舗が、普段利用しない店舗に相当してもよい。他にも例えば、ユーザの嗜好に沿ったジャンルとは異なるジャンルの店舗が、普段利用しない店舗に相当してもよい。
なお、過去のスタンプラリーにおける達成状況に応じたスタンプ帳の作成方法は、上記の例に限られない。例えば、レベルの概念が存在しなくてもよい。この場合、作成部103は、過去のスタンプラリーでユーザが達成したスタンプ条件とは異なるスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成してもよい。異なるスタンプ条件は、過去のスタンプラリーでユーザが達成したスタンプ条件よりも厳しい条件であってもよい。異なるスタンプ条件は、過去のスタンプラリーで設定されたスタンプ条件と異なればよく、同様の厳しさのスタンプ条件であってもよいし、簡単なスタンプ条件であってもよい。
変形例2によれば、券種と、過去のスタンプラリーにおけるユーザの達成状況に関する達成状況情報と、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、過去のスタンプラリーの達成条件に応じたスタンプ条件が設定されるので、ユーザに合ったスタンプ帳になり、スタンプラリーの興趣性がより高まる。
また、変形例2では、券種と、達成状況情報に基づいて決定されるユーザのレベルと、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、ユーザのレベルに応じて、ユーザが満足するような難易度のスタンプ帳になり、スタンプラリーの興趣性がより高まる。例えば、レベルが上がるほどスタンプ条件を厳しくした場合に、ユーザに付与される特典が増えるようにしてもよい。これにより、より多くの特典が欲しいユーザは、より厳しいスタンプ条件のスタンプラリーへの参加の動機付けとなり、スタンプラリーの興趣性がより高まる。
また、変形例2では、過去のスタンプラリーでユーザが達成したスタンプ条件とは異なるスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、同じスタンプ条件が繰り返し設定されるといった単調なスタンプラリーではなく、繰り返し参加するスタンプラリーに新鮮さを与えることができ、スタンプラリーの興趣性がより高まる。
また、変形例2では、異なるスタンプ条件は、過去のスタンプラリーでユーザが達成したスタンプ条件よりも厳しい条件である。これにより、参加するたびに徐々に難易度が高くなるようなスタンプラリーとすることができ、スタンプラリーに慣れてきたユーザを飽きさせないようにすることができるので、スタンプラリーの興趣性がより高まる。
[5-3.変形例3]
例えば、スタンプラリー提供システムSは、エントリー操作が受け付けられた場合に、店舗に独自の独自スタンプ帳と、他の店舗と共通の共通スタンプ帳と、をユーザに提供する提供部109を含んでもよい。変形例3では、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳が電子マネーIDごとに作成される場合を説明するが、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳は、ユーザIDごとに作成されてもよい。独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳が電子マネーIDごとに作成される場合、ユーザIDごとに作成される別のスタンプ帳が存在してもよい。
独自スタンプ帳は、特定の店舗が主催するスタンプラリーのスタンプ帳である。例えば、独自スタンプ帳には、主催者である店舗で電子マネーを利用することがスタンプ条件として設定される。他にも例えば、独自スタンプ帳には、外利用を促進するために、主催者である店舗の近隣店舗で電子マネーを利用することがスタンプ条件として設定される。この近隣店舗は、主催者である店舗とは競合しない店舗、又は、主催者である店舗と協力関係にある店舗であってもよい。例えば、独自スタンプ帳のスタンプ条件は、主催者である店舗が自由に設定できるようにしてもよい。
共通スタンプ帳は、複数の店舗で共通のスタンプラリーのスタンプ帳である。例えば、共通スタンプ帳には、複数の店舗の何れかで電子マネーを利用することがスタンプ条件として設定される。共通スタンプ帳は、実施形態で説明したスタンプ帳と同様であってよい。このため、共通スタンプ帳の主催者は、特定の店舗ではなく、電子決済サービスの提供者であってもよい。例えば、共通スタンプ帳のスタンプ条件は、電子決済サービスの提供者が設定してもよいし、店舗が設定してもよい。
作成部103は、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の少なくとも一方を作成する。変形例3では、作成部103が独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の両方を作成する場合を説明するが、作成部103は、独自スタンプ帳又は共通スタンプ帳の何れか一方のみを作成してもよい。即ち、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の両方に、券種に応じたスタンプ条件が設定される場合を説明するが、券種に応じたスタンプ条件が設定されるのは、独自スタンプ帳又は共通スタンプ帳の何れか一方のみであってもよい。
なお、券種に応じたスタンプ帳の作成方法自体は、実施形態で説明した通りである。ただし、作成部103は、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳で全く同じスタンプ条件を設定するのではなく、少なくとも1つのスタンプ条件が異なるように、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳を作成する。券種に応じたスタンプ条件は、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳で同じだったとしても、他のスタンプ条件が異なればよい。他にも例えば、独自スタンプ帳に設定された券種に応じたスタンプ条件と、共通スタンプ帳に設定された券種に応じたスタンプ条件と、が異なっていてもよい。
更新部104は、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳を更新する。独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の2つが更新対象になる点で実施形態とは異なるが、個々のスタンプ帳の更新方法は、実施形態で説明した通りである。付与部105は、独自スタンプ帳の達成状況に応じた特典と、共通スタンプ帳の達成状況に応じた特典と、をユーザに付与する。独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の2つに応じた特典が付与される点で実施形態とは異なるが、個々のスタンプ帳における特典の付与方法は、実施形態で説明した通りである。
実施形態のスタンプ帳と同様に、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳は、エントリー操作が必要であってもよい。受付部101は、ユーザが店舗を訪れた場合に、独自スタンプ帳に対応する第1エントリー操作と、共通スタンプ帳に対応する第2エントリー操作と、を受け付け可能である。個々のエントリー操作は、実施形態で説明した通りであるが、第1エントリー操作及び第2エントリー操作は、別々の操作であるものとする。これらの操作が任意の操作であってよい点は、実施形態で説明した通りである。
なお、独自スタンプ帳はエントリー操作が必要であるが、共通スタンプ帳はエントリー操作が不要であるようにしてもよい。逆に、共通スタンプ帳はエントリー操作が必要であるが、独自スタンプ帳はエントリー操作が不要であるようにしてもよい。独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳は、何れもエントリー操作が不要であってもよい。
変形例3でも、変形例1と同様、ユーザには、複数の媒体が関連付けられていてもよい。この場合、提供部109は、媒体ごとに、ユーザに、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳を提供してもよい。ユーザには、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳のセットを、媒体の数だけ提供される。例えば、ユーザに2つの媒体が関連付けられていたとする。この場合、1つ目の媒体用の独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳と、2つ目の媒体用の独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳と、がユーザに提供される。このため、ユーザには、4つのスタンプ帳が提供される。
変形例3によれば、電子決済サービスを利用可能な店舗をユーザが訪れて、エントリー操作が受け付けられた場合に、店舗に独自の独自スタンプ帳と、他の店舗と共通の共通スタンプ帳と、をユーザに提供する。これにより、ユーザに店舗を訪れる動機付けを与えることができる。その結果、店舗への集客効果が高まる。ユーザからしても、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳の両方のスタンプラリーに参加できるので、スタンプラリーの興趣性がより高まる。その結果、電子決済サービスの利用を促進できる。
また、変形例3では、ユーザが店舗を訪れた場合に、独自スタンプ帳に対応する第1エントリー操作と、共通スタンプ帳に対応する第2エントリー操作と、を受け付け可能である。これにより、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳のうちの好きな方にユーザをエントリーさせることができる。店舗に来てエントリー操作をする動機付けをユーザに与えることもできる。
また、変形例3では、ユーザに関連付けられた媒体ごとに、ユーザに、独自スタンプ帳及び共通スタンプ帳を提供する。これにより、複数の媒体を利用するユーザに、より多くのスタンプ帳を提供できる。複数の媒体を利用する動機付けをユーザに与えることができる。
[5-4.変形例4]
例えば、スタンプラリー提供システムSは、ユーザが電子決済サービスを利用した利用場所に関する利用場所情報を取得する利用場所情報取得部110を含んでもよい。変形例4では、利用場所情報が電子マネー利用情報に含まれている場合を説明するが、利用場所情報は、電子マネー利用情報とは別の情報として、ユーザデータベースDB1に格納されていてもよい。
スタンプラリー提供システムSは、利用場所情報に基づいて、ユーザが普段いる場所を特定する場所特定部111を含む。例えば、場所特定部111は、過去半年において利用された利用場所の位置の平均値を計算し、ユーザが普段いる場所を特定してもよい。場所特定部111は、所定数以上の他の利用場所からの距離が閾値以上の利用場所は、旅行や出張等でたまたま行った場所であるものとして、ユーザが普段いる場所の計算から除外してもよい。
作成部103は、券種と、ユーザが普段いる場所と、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。例えば、作成部103は、ユーザが普段いる場所に応じた店舗における利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。この店舗は、ユーザが普段いる場所からの距離が閾値未満の店舗、又は、ユーザが普段いる場所と同じエリアの店舗である。
変形例4によれば、券種と、ユーザが電子決済サービスを利用した利用場所に関する利用場所情報に基づいて特定されたユーザが普段いる場所と、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、スタンプラリーの興趣性がより高まる。その結果、店舗への集客効果が高まり、かつ、電子決済サービスの利用を促進できる。また、ユーザが普段いる場所を計算することによって、ユーザが旅行や出張等でたまたま行った場所に関するスタンプ条件が設定されるといったことを防止できる。
[5-5.変形例5]
例えば、作成部103は、ユーザに関連付けられた複数の媒体のうちの特定の媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成してもよい。特定の媒体は、複数の媒体のうちの少なくとも1つであればよい。複数の媒体のうちの全てが特定の媒体に相当してもよい。変形例5では、変形例1と同様に、ユーザに関連付けられた複数の媒体は、ユーザの媒体と、他のユーザの媒体と、を含む場合を説明する。更に、変形例1で説明した家族を例に挙げる。ユーザは、父親(本人)であり、他のユーザは、母親又は子ども(本人の家族)である。このため、母親又は子どもの媒体と記載した箇所は、他のユーザの媒体と読み替えることができる。
変形例5のスタンプラリー提供システムSは、複数の媒体の中から、母親又は子どもの媒体を選択する第2選択部112を含んでもよい。例えば、第2選択部112は、ユーザ属性情報が母親又は子どもを示す媒体を選択する。例えば、作成部103は、母親又は子どもの媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。このスタンプ帳には、父親の媒体の利用と、母親又は子どもの媒体の利用と、の各々がスタンプ条件として設定されてもよい。
更新部104は、母親又は子どもの媒体の利用に基づいて、スタンプ帳を更新する。母親又は子どもの媒体の利用がスタンプ帳の更新の条件になる点で実施形態とは異なるが、スタンプ帳の更新方法は、実施形態と同様である。即ち、ある特定の媒体の利用に関するスタンプ条件が設定された場合には、この媒体の利用に基づいて、このスタンプ条件が満たされたか否かが判定される。他の媒体の利用に基づいては、このスタンプ条件が満たされたか否かは判定されない。
スタンプラリー提供システムSは、複数の媒体の各々の利用状況に基づいて、複数の媒体の中から、最近利用されている媒体を選択する第3選択部113を含んでもよい。この場合、最近利用されている媒体が特定の媒体に相当する。最近利用されている媒体は、直近の所定期間における利用状況が所定の状況の媒体である。例えば、直近の所定期間における利用額の合計額が閾値以上の媒体、直近の所定期間における利用回数の合計回数が閾値以上の媒体、又は継続利用の期間が所定期間以上の媒体は、最近利用されている媒体に相当する。作成部103は、最近利用されている媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。
スタンプラリー提供システムSは、複数の媒体の各々の利用状況に基づいて、最近利用されなくなった媒体を選択する第4選択部114を含んでもよい。この場合、最近利用されなくなった媒体が特定の媒体に相当する。最近利用されなくなった媒体は、直近の所定期間における利用状況が所定の状況ではない媒体である。例えば、直近の所定期間における利用額の合計額が閾値未満の媒体、直近の所定期間における利用回数の合計回数が閾値未満の媒体、又は継続利用の期間が所定期間未満の媒体は、最近利用されなくなった媒体に相当する。
第4選択部114は、ある第1期間における利用と、第1期間よりも後の第2期間における利用と、の相対的な関係から、最近利用されなくなった媒体を選択してもよい。例えば、第4選択部114は、第1期間における利用額の合計額に対し、第2期間における利用額の合計額が減少した減少額が閾値以上の場合に、最近利用されなくなった媒体として判定してもよい。第4選択部114は、第1期間における利用回数に対し、第2期間における利用回数が減少した減少額が閾値以上の場合に、最近利用されなくなった媒体として判定してもよい。作成部103は、最近利用されなくなった媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。
変形例5によれば、ユーザに関連付けられた複数の媒体のうちの特定の媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、特定の媒体の利用を促すようなスタンプ帳にして、スタンプラリーの興趣性がより高まる。例えば、家族で参加するスタンプラリーにおいて、子どもの電子マネーの利用がスタンプ条件として設定されるようにすることで、子どもが積極的に参加できるスタンプラリーを提供できる。他にも例えば、父親、母親、及び子どもの各々の利用がスタンプ条件として設定されるようにすれば、家族全員で参加する一体感のあるスタンプラリーを提供できる。この場合、父親、母親、及び子どもの各々の利用額に応じたスタンプ条件が設定されてもよい。この場合、父親、母親、及び子どもの各々による普段の利用状況に応じたスタンプ条件にすることができる。その結果、父親の利用額に応じたスタンプ条件が子どもに設定されてしまい、子どものスタンプ条件が達成しにくくなるといったことを防止できる。
また、変形例5では、ユーザIDが示すユーザ以外の他のユーザの媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、複数のユーザで一緒に挑むようなスタンプ帳にすることができ、スタンプラリーの興趣性がより高まる。例えば、先述した家族全員で挑むようなスタンプ帳とすることができる。
また、変形例5では、最近利用されている媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、もう利用しなくなった媒体や紛失してしまった媒体がスタンプ条件に設定されてしまい、スタンプ条件を達成できなくなる、又は、スタンプ条件を達成しにくくなるといったことを防止できる。更に、普段利用されている媒体の利用がスタンプ条件となるので、ユーザが挑みやすいスタンプ帳とすることができる。その結果、スタンプラリーの興趣性がより高まり、ユーザが途中であきらめてしまうといったことを防止できる。
また、変形例5では、最近利用されなくなった媒体の利用がスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、全く利用されていないわけではないが、利用頻度が減ってきた媒体の利用を促進するようなスタンプ帳とすることができる。その結果、電子マネーの利用を促進できる。
[5-6.変形例6]
例えば、実施形態で説明した券種、変形例2で説明したレベル、及び変形例4で説明したユーザが普段いる場所は、ユーザの何らかの属性に該当する。変形例6では、この属性をユーザ属性と記載する。変形例1で説明した媒体の持ち主を示すユーザ属性情報も、ユーザ属性の1つではあるが、変形例6では、他のユーザ属性について説明する。
ユーザには、複数のユーザ属性が関連付けられている。券種は、複数のユーザ属性の1つである。レベルと、ユーザが普段いる場所と、もユーザ属性に相当する。ユーザ属性は、ユーザを分類可能な何らかの属性であればよく、これらに限られない。例えば、ユーザ属性は、ユーザの利用額の平均値、ユーザの利用額の合計値、利用回数の平均値、又は継続利用の期間であってもよい。他にも例えば、ユーザ属性は、ユーザの年齢、性別、住所、職業、又は年収といったような情報であってもよい。
実施形態で説明した「買いまわり」、「チャージ」、「今月の特別」は、スタンプ条件の何らかの属性に該当する。変形例6では、この属性を条件属性と記載する。スタンプ帳には、スタンプ条件に関する複数の条件属性が関連付けられている。条件属性は、スタンプ属性は、スタンプ条件を分類可能な何らかの属性であればよく、これらに限られない。例えば、条件属性は、利用額の多さの属性、利用回数の多さの属性、店舗のエリアの属性、又は達成することの難易度の属性であってもよい。
複数の条件属性の各々は、複数のユーザ属性の少なくとも1つに関連付けられている。例えば、「買いまわり」の条件属性には、「レベル」のユーザ属性が関連付けられている。「チャージ」の条件属性には、「券種」のユーザ属性と、「レベル」のユーザ属性と、が関連付けられている。「今月の特別」の条件属性には、「ユーザが普段いる場所」のユーザ属性が関連付けられている。条件属性とユーザ属性の関連付けは、上記の例に限られず、任意の関連付けが可能である。
作成部103は、複数の条件属性の各々に関連付けられた少なくとも1つのユーザ属性に基づいて、スタンプ帳を作成する。例えば、作成部103は、条件属性ごとに、当該条件属性に関連付けられたユーザ属性に関するスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。作成部103は、「買いまわり」の条件属性のスタンプ条件として、ユーザのレベルに応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。
作成部103は、「チャージ」の条件属性のスタンプ条件として、ユーザの券種に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。作成部103は、「今月の特別」の条件属性のスタンプ条件として、ユーザが普段いる場所に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。なお、条件属性と、個々のスタンプ条件と、の関連付けは、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。電子決済サービスの提供者は、種々のスタンプ条件を作成し、条件属性と関連付けてデータ記憶部100に記録しておけばよい。作成部103は、データ記憶部100に記憶された条件属性及びスタンプ条件の関連付けに基づいて、スタンプ帳を作成すればよい。
変形例6によれば、複数の条件属性の各々に関連付けられた少なくとも1つのユーザ属性に基づいて、スタンプ帳を作成する。これにより、ユーザ属性に沿ったスタンプ帳とすることができ、スタンプラリーの興趣性がより高まる。例えば、電子決済サービスの提供者は、条件属性及びスタンプ条件の関連付けを定義しておけば、スタンプ帳を何通りも用意しなくても、バラエティに富んだスタンプ帳を動的に作成してユーザに提供できるので、提供者の負担も軽減できる。
[5-7.変形例7]
例えば、作成部103は、ユーザID及び電子マネーIDを関連付けることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成してもよい。実施形態で説明したように、ユーザは、ユーザ端末30から所定の操作をすることによって、ユーザID及び電子マネーIDを関連付ける。例えば、ユーザは、電子決済サービスに会員登録した後に、ユーザ端末30からユーザID及びパスワードを入力し、電子決済サービスにログインする。ユーザは、電子決済サービスが提供するページから、自身のICカード40等の電子マネーIDを入力し、ユーザID及び電子マネーIDを関連付ける。これらの関連付けは、店舗端末20から行えるようにしてもよい。更新部104は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザID及び電子マネーIDが関連付けられた場合に、上記スタンプ条件にスタンプが押されるように、スタンプ帳を更新する。
変形例7によれば、ユーザID及び電子マネーIDを関連付けることがスタンプ条件として設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、ユーザID及び電子マネーIDの関連付けを促進できる。例えば、ユーザID及び電子マネーを関連付けることによって、電子決済サービスで特典を受けやすくなるのであれば、ユーザにとっても有益である。ユーザID及び電子マネーを関連付けることによって、電子決済サービスと提携する他のサービスにユーザを誘導しやすくなるのであれば、他のサービスの利用を促進できる。
[5-8.変形例8]
例えば、スタンプラリー提供システムSは、ユーザに関連付けられた場所に関するユーザ場所情報を取得するユーザ場所情報取得部115を含んでもよい。ユーザに関連付けられた場所は、ユーザデータベースDB1に登録された場所である。変形例8では、ユーザの自宅、職場、又は他の場所の住所がユーザデータベースDB1に登録されているものとする。ユーザ場所情報取得部115は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザの場所情報を取得する。なお、ユーザに関連付けられた場所は、ユーザデータベースDB1に登録された場所以外の任意の場所であってよい。例えば、変形例4と同様に、ユーザ場所情報取得部115は、ユーザの電子マネー利用情報に基づいて、ユーザが普段利用する場所を特定し、この場所をユーザ場所情報として取得してもよい。この場合、ユーザが普段利用する場所に応じたスタンプ条件が設定される。
作成部103は、券種及び場所情報に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。例えば、作成部103は、ユーザ場所情報が示す場所の店舗に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。この店舗は、場所情報が示す場所からの距離が閾値未満の店舗、又は、場所情報が示す場所と同じエリアの店舗である。場所に応じたスタンプ条件の設定自体は、変形例4と同様である。なお、ある1つのスタンプ条件が、券種及び場所情報に基づいて決定されるのではなく、券種に応じたスタンプ条件と、場所情報に応じたスタンプ条件と、が設定されたスタンプ帳が作成されるようにすればよい。
変形例8によれば、券種と、ユーザに関連付けられた場所に関する場所情報と、に応じたスタンプ条件が設定されるように、スタンプ帳を作成する。これにより、スタンプラリーの興趣性がより高まる。その結果、店舗への集客効果が高まり、かつ、電子決済サービスの利用を促進できる。
[5-9.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、変形例2-8の構成は、実施形態の構成を前提としなくてもよい。即ち、変形例2-8において、券種に応じたスタンプ条件がスタンプ帳に設定されなくてもよい。この場合、変形例2では、過去のスタンプラリーの達成状況に基づいて、特に券種には関係のないスタンプ帳が作成される。変形例3では、特に券種には関係のない独自スタンプ帳及び汎用スタンプ帳が作成される。変形例4では、利用場所情報に基づいて、特に券種には関係のないスタンプ帳が作成される。変形例5では、特に券種には関係なく、特定の媒体を利用することがスタンプ条件のスタンプ帳が作成される。変形例6では、ユーザ属性及び条件属性に基づいて、特に券種には関係のないスタンプ帳が作成される。変形例7では、特に券種には関係なく、ユーザID及び電子マネーIDを関連付けることがスタンプ条件として設定される。変形例8では、ユーザ場所情報に基づいて、特に券種には関係のないスタンプ帳が作成される。
例えば、店舗は、現実の店舗に限られず、オンライン上の店舗であってもよい。例えば、主な機能がサーバ10で実現される場合を説明したが、各機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、店舗端末20又はユーザ端末30で実現されてもよい。サーバ10に記憶されるものとして説明したデータは、データベースサーバ等の他のコンピュータに記憶されてもよい。