JP2021527075A - 2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−d−ガラクトースの改良された調製方法 - Google Patents

2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−d−ガラクトースの改良された調製方法 Download PDF

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Abstract

D−ガラクトースのベンジル化誘導体の改良された調製方法を提供する。特に、不純物が少なく費用効果が高く、収率がより高く且つ純度がより良好な、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの改良された調製方法を提供する。
【選択図】無し

Description

本発明は、一般に、D−ガラクトースのベンジル化誘導体の調製方法、より具体的には、不純物が少なく、高い収率で且つより良好な純度の、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの改善された調整方法に関する。
メチル−D−ガラクトピラノシド及びD−ガラクトースのベンジル化誘導体は、多くの医薬品有効成分の合成のための前駆体及びその中間体として用いられる。これらの化合物は、コレスタンや、ルセラスタットなどのデオキシガラクトノジリマイシンの合成などに用いられる。
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトース(A)の純粋な形態は、その最終用途が多くの医薬品有効成分の合成の前駆体及び中間体であるため、非常に重要である。
Figure 2021527075
Carbohydrate Research,345(12),1663−1684;2010には、塩基としての水素化ナトリウムの存在下、溶媒としてのジメチルホルムアミド中で、メチル−D−ガラクトピラノシドを臭化ベンジルと反応させることによる2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノシドの調製が開示されている。しかし、得られる収率は25〜50%であり非常に低い。
JP2006083091には、ジメチルホルムアミド中、6当量の水素化ナトリウムの存在下で、6当量の臭化ベンジルを用いて、メチル−D−ガラクトピラノシドをベンジル化し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノシドを形成することが開示されている。報告されている収率は70%であるが、反応時間は17時間であり、後処理部分(work up part)も非常に長く、より大規模な製造は不可能である。
水素化ナトリウムはパラフィンオイル中の分散液として市販されているため、得られるテトラベンジル単糖はパラフィン油を不純物として含む。水素化ナトリウムは可燃性があり、特に大規模製造では、保管、輸送及びプロセスの使用のリスクがある。水素化ナトリウムの反応では、ハロゲン化ベンジルの添加の際、水の添加後の後処理の際及び急冷の際に、発熱反応が観察される。
Journal of Carbohydrate Chemistry,6(4),645−660,1987には、安価な市販のメチルα−d−マンノピラノシドを出発物質として用いることによるペルベンジル化メチル−4−D−マンノピラノシドの合成が開示されている。メチルα−d−マンノピラノシド(1ミリモル)が塩化ベンジル(7.3ミリモル)及び粉末KOH(11.6ミリモル)で処理された。反応は、室温で4〜5容量の溶媒DMSO中で実施される。反応の完了には最低15時間かかり、報告されている収率は66〜87%である。反応の完了に必要な時間は、所定のモル数の臭化ベンジル及びアルカリで、15時間である。報告されている収率は約66〜87%であるが、モノ−、ジ−、トリ−、ペンタ−ベンジル化ガラクトース不純物を含む。
一般的な精製技術では、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの純度を達成することは困難である。生成物はモノ−、ジ−、トリ−、ペンタ−ベンジル化ガラルクトース不純物及びジベンジルエーテル不純物を含むため、これらの不純物を除去するために繰り返しの精製が必要であり、その結果、最終的には生成物が少なくなる。また、生成物からの不純物の分離は、生成物と特性が似ているために、非常に困難である。したがって、生成物の収率に影響を与えることのない、特定の精製技術が必要である。
したがって、塩基の性質による塩基の完全な化学量論、試薬の添加の技術及び時間、並びに効果的なO−ベンジル化のための反応条件の最適化などの要因を考慮して、ガラクトースのO−ベンジル化の方法を開発する必要がある。さらに、先行技術の上記の欠点を克服する、メチル−D−ガラクトピラノシド及びD−ガラクトースのベンジル化誘導体を調製するための改善された方法が必要である。
発明の目的
本発明の目的は、D−ガラクトースのベンジル化誘導体、特に、より高い収率及びより良好な純度を与える、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースを調製するための改善された方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、D−ガラクトースのベンジル化誘導体、特に、保管及び工業化が容易な、より安全な試薬の使用を含む、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの調製のための改善された方法を提供することにある。
本発明の概要
概略の態様では、本発明は、式(A)の化合物の純粋な形態を調製するための改善された方法に関する。
別の態様では、本発明は、不純物を含まない式(IV)の化合物の精製方法、及び式(A)の化合物の高品質の純粋な形態を達成することに関する。
好ましい実施形態では、式(A)の化合物を調製するための方法が開示される。
Figure 2021527075
この方法は、以下を含む:
a.所定の加熱温度で、所定の触媒及び所定の溶媒の存在下で、式(I)の化合物を式(II)の化合物にO−メチル化(O−methylation)し、
Figure 2021527075
b.前記式(II)の化合物を、所定の相転移触媒の存在下で所定の極性非プロトン性溶媒中で反応させて、反応混合物を得て、該反応混合物に、所定の温度で所定の塩基及び所定の試薬を添加して、式(III)の化合物を形成し、
Figure 2021527075
c.所定の温度で所定の酸の混合物の存在下で、前記式(III)の化合物を式(IV)の化合物に変化させ、
Figure 2021527075
d.前記式(IV)の化合物を式(A)の化合物に精製して、
Figure 2021527075
該精製の方法は、
i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物を形成すること、
Figure 2021527075
及び、
ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して前記式(A)の化合物を形成すること
Figure 2021527075
を含む。
この実施形態によれば、ステップaにおける前記所定の触媒は、塩酸及び硫酸の群から選択される。前記所定の加熱温度は、65〜70℃である。ステップbにおける前記所定の極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン、好ましくはジメチルスルホキシド(DMSO)、の群から選択される。ステップbにおける前記所定の相転移触媒は、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド(TBAC)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(TEBA)、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド(Aliquat−336)、セチルトリエチルアンモニウムクロライド(CTEAL)、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド(BTBAC1)、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(TBAF)、好ましくはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、の群から選択される。ステップbにおける前記所定の塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、炭酸ナトリウム及びカリウムtert−ブトキシド、好ましくは水酸化カリウム、の群から選択される。ステップbにおける前記所定の試薬は、ハロゲン化ベンジルの群から選択され、該ハロゲン化ベンジルは、塩化ベンジル、臭化ベンジル及びヨウ化ベンジル、の群から選択される。ステップbにおける前記塩基の量は、4.5〜24モル当量、好ましくは6〜16モル当量、より好ましくは9モル当量である。ステップbにおける前記試薬の量は、5〜15.5モル当量、好ましくは5〜10モル当量、より好ましくは5.7モル当量である。ステップbにおける前記所定の温度は5〜30℃、好ましくは10〜25℃、より好ましくは15〜20℃である。ステップbにおける前記所定の試薬及び前記所定の塩基の添加は、各ロット(lot)で、15〜20℃の所定の温度で、40〜45分の所定の時間、ロットで行う。ステップcにおける前記所定の酸は、臭化水素酸、塩酸、硫酸及び酢酸の群から選択される。前記所定の酸の所定の混合物は、硫酸及び酢酸から選択される。前記所定の酸の前記混合物における所定の比率は、0.96:6〜9.6:17である。酢酸の所定の体積/体積(v/v)割合は、6〜17v/v%、好ましくは6〜10v/v%、より好ましくは6.75v/v%である。硫酸の所定の量は、0.1〜1モル当量、好ましくは0.16モル当量である。ステップcにおける反応温度は、90〜110℃、好ましくは100〜105℃である。ステップdのiにおける前記所定のアシル化剤は、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、プロピオン酸クロライド及び無水プロピオン酸の群から選択され、ステップdのiにおける前記所定の塩基は、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の群から選択される。さらに、ステップdのiにおける前記所定の溶媒は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、好ましくはジクロロメタン、の群から選択される塩素系溶媒の群から選択され、ステップiにおける前記所定の温度は、25〜30℃である。ステップdのiiにおける前記所定の塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウム、炭酸アンモニウム、炭酸セシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム及び炭酸リチウム、の群から選択される所定の炭酸塩、並びに重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム及び重炭酸マグネシウム、の群から選択される重炭酸塩、の群から選択される。さらに、ステップdのiiにおける前記所定の溶媒は、アルコール溶媒、アルキルベンジル溶媒及び/又はそれらの混合物、の群から選択され、前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びイソブタノール、の群から選択され、前記アルキルベンジル溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びシメン、好ましくはトルエン、の群から選択される。ステップdのiiでは、メタノールから選択されるアルコール溶媒と、トルエンから選択されるアルキルベンジル溶媒との、所定の混合物を用いる。所定の体積/体積割合は、メタノールが4〜8v/v%であり、トルエンが4〜8v/v%であり、メタノールの所定の体積は好ましくは5v/v%、トルエンの所定の体積/体積は、好ましくは5v/v%であり、ここで、メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である。前記式(A)の化合物は、HPLC純度が97〜99.5%であり、収率が50〜80%である。
本発明の一実施形態では、ステップbにおける前記所定の試薬を前記所定の塩基とともに添加することは、各ロットで、15〜20℃の所定の温度で、40〜45分の所定時間、ロットで行う。
本発明の別の実施形態では、ステップcにおける前記所定の酸の所定の混合物は、硫酸及び酢酸から選択される。
本発明の更に別の実施形態では、ステップcにおいて、前記所定の酸の前記混合物における所定の比率は、0.96:6〜9.6:17である。
本発明の更に別の実施形態では、ステップdのiiでは、メタノールから選択されるアルコール溶媒と、トルエンから選択されるアルキルベンジル溶媒との、所定の混合物を用いる。
本発明の別の実施形態では、ステップdのiiでは、メタノールの所定の体積/体積割合は、4〜8v/v%、好ましくは5v/v%である。
本発明の更に別の実施形態では、ステップdのiiでは、トルエンの所定の体積/体積割合は、4〜8v/v%であり、好ましくは5v/v%である。
本発明の更に別の実施形態では、ステップdのiiでは、メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である。
別の実施形態では、前記式(IV)の化合物を式(A)の純粋な化合物に精製する方法が開示される。
Figure 2021527075
該精製の方法は、以下:
i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物を形成すること、
Figure 2021527075
及び、
ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して前記式(A)の化合物を形成すること、
Figure 2021527075
を含む。
この実施形態では、ステップiにおける所定のアシル化剤は、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、プロピオニン酸クロライド及び無水プロピオン酸、の群から選択される。ステップiにおける所定の塩基は、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の群から選択される。ステップiにおける前記所定の溶媒は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、好ましくはジクロロメタン、の群から選択される。ステップiにおける反応温度は、25〜30℃である。ステップiiにおける前記所定の塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウム、炭酸アンモニウム、炭酸セシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム及び炭酸リチウム、の群から選択される所定の炭酸塩、並びに重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム及び重炭酸マグネシウム、の群から選択される重炭酸塩、の群から選択される。ステップiiにおける前記所定の溶媒は、アルコール溶媒、アルキルベンジル溶媒及び/又はそれらの混合物、の群から選択され、前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、及び好ましくはメタノール、の群から選択され、前記アルキルベンジル溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びシメン、好ましくはトルエン、の群から選択される。ステップiiでは、メタノールから選択されるアルコール溶媒と、トルエンから選択されるアルキルベンジル溶媒との、所定の混合物を用い、その所定の体積/体積割合は、メタノールが4〜8v/v%であり、トルエンが4〜8v/v%であり、メタノールの所定の体積は好ましくは5v/v%、トルエンの所定の体積/体積は、好ましくは5v/v%である。メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である。前記式(A)の化合物は、HPLC純度が97〜99.5%であり、収率が50〜80%である。
本発明の詳細な説明
好ましい実施形態において以下に説明されるように、本発明によって、本発明の前述の目的が達成され、先行技術及びアプローチに関連する問題及び欠点が克服される。
本明細書で用いられるすべての材料は、本明細書に記載されるように商業的に購入され、又は本明細書に記載されるように商業的に購入された材料から調製された。
以下の説明では、わかりやすくするために特定の用語を使用するが、これらの用語は、図面で説明するために選択した本発明の特定の構造のみを指すことを意図しており、本発明の範囲を定義又は制限することを意図しない。
本明細書における「好ましい実施形態」への言及は、詳細に説明される特定の性質、構造、特徴又は機能を意味し、したがって、本発明をわかりやすく説明するために既知の構造及び機能は省略している。
炭水化物のO−ベンジル化に必要な塩基の化学量論は一般化されておらず、炭水化物基質に固有である。請求項における塩基の化学量論及び性質、並びにO−アルキル化を高収率で行う条件は、ガラクトースに固有であり、採用される反応条件下でのその形状(geometry)及び安定性に関係する。ガラクトースの効果的なO−アルキル化の反応条件は、それに固有であり、他の炭水化物基質について報告されている同様の変化の手順は、その全体には適用できない。
本発明の一実施形態では、式(A)の化合物の純粋な形態の調製のための改良された方法が開示される。
Figure 2021527075
この方法は、以下を含む:
a.所定の加熱温度で、所定の触媒及び所定の溶媒の存在下で、式(I)の化合物を式(II)の化合物にO−メチル化(O−methylation)し、
Figure 2021527075
b.前記式(II)の化合物を、所定の相転移触媒の存在下で所定の極性非プロトン性溶媒中で反応させて、反応混合物を得て、該反応混合物に、所定の温度で所定の塩基及び所定の試薬を添加して、式(III)の化合物を形成し、
Figure 2021527075
c.所定の温度で所定の酸の混合物の存在下で、前記式(III)の化合物を式(IV)の化合物に変化させ、
Figure 2021527075
d.前記式(IV)の化合物を式(A)の化合物に精製して、
Figure 2021527075
該精製の方法は、
i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物にすること、
Figure 2021527075
及び、
ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して前記式(A)の化合物とすること
Figure 2021527075
を含む。
Figure 2021527075
この実施形態によれば、ステップaにおいて式(I)の化合物を式(II)の化合物にO−メチル化する方法が開示され、ここで、O−メチル化を含む方法は、式(I)の化合物を、所定の加熱温度で所定の溶媒中において、触媒とともに反応させることにより行う。
Figure 2021527075
この実施形態では、前記所定の触媒は、塩酸及び硫酸の群から選択される。選択された前記所定の溶媒はメタノールである。さらに、加熱温度は65〜70℃である。式(I)の化合物はβ−D−ガラクトースである。式(II)の化合物はメチル−D−ガラクトピラノシドである。
この実施形態によれば、ステップ(b)において式(II)の化合物を式(III)の化合物に変化させる方法が開示され、ここで、この方法は、反応混合物を得るために、式(II)の化合物を、所定の相間移動触媒の存在下で、所定の極性非プロトン性溶媒で、反応させ、そして、所定の温度で、所定の塩基及び所定の試薬を反応混合物に添加して、式(III)の化合物を形成する、というステップを含む。
Figure 2021527075
この実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン、好ましくは(DMSO)、の群から選択される。相転移触媒は、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド(TBAC)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(TEBA)、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド(Aliquat−336)、セチルトリエチルアンモニウムクロライド(CTEAL)、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド(BTBAC1)、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(TBAF)、好ましくはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、の群から選択される。この方法で用いる塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、炭酸ナトリウム及びカリウムtert−ブトキシド、好ましくは水酸化カリウム、の群から選択される。塩基の量は、4.5〜24モル当量、好ましくは6〜16モル当量、より好ましくは9モル当量である。用いられる試薬は、ハロゲン化ベンジルの群から選択され、該ハロゲン化ベンジルは、塩化ベンジル、臭化ベンジル及びヨウ化ベンジルの群から選択される。試薬の量は、5〜15.5モル当量、好ましくは5〜10モル当量、より好ましくは5.7モル当量である。反応温度は5〜30℃、好ましくは10〜25℃、より好ましくは15〜20℃である。ハロゲン化ベンジルから選択される試薬を塩基とともに添加することは、各ロットで、15〜20℃の所定温度で、40〜45分の所定時間、ロットで行い、ロットは4ロットである。この反応で用いられる塩基は、良好な一貫性及び収率で、生成物を与える。式(II)の化合物はメチル−D−ガラクトピラノシドである。式(III)の化合物は、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチルD−ガラクトピラノシドである。
一実施形態では、ハロゲン化ベンジルから選択される試薬を塩基とともに添加することは、各ロットで、15〜20℃の所定温度で、40〜45分の所定時間、ロットで行い、ロットは4ロットである。
この実施形態によれば、ステップcにおいて式(III)の化合物を式(IV)の化合物に変化させる方法が開示され、ここで、この方法は、所定の酸の所定量の混合物の存在下で、所定温度で所定量の水の存在下で、行う。
Figure 2021527075
この実施形態では、前記所定の酸は、臭化水素酸、塩酸、硫酸及び酢酸、の群から選択され、さらに、所定の酸の前記混合物は、硫酸及び酢酸から選択される。前記混合物における所定の体積/体積割合は、0.96:6〜9.6:17である。酢酸の所定の体積/体積(v/v)割合は、6〜17v/v%、好ましくは6〜10v/v%、より好ましくは6.75v/v%であり、用いられる硫酸の所定の量は、0.1〜1モル当量、好ましくは0.16モル当量である。水の所定の体積/体積割合は、1〜9v/v%、好ましくは1〜3v/v%、より好ましくは1.5v/v%である。行われる反応の温度は、90〜110℃、好ましくは100〜105℃である。式(IIIの化合物は、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチルD−ガラクトピラノースである。式(IV)の化合物は、式(A)の化合物の粗製形態である2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノースである。
この実施形態によれば、ステップdにおいて、式(IV)の化合物を式(A)の化合物に精製する方法が開示される。ここで、該精製の方法は、
i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物にすること、及び、
ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、式(V)の化合物を加水分解して式(A)の化合物とすること、
を含む。
Figure 2021527075
この実施形態では、ステップiにおけるアシル化剤は、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、プロピオン酸クロライド及び無水プロピオン酸、の群から選択される。用いられる塩基は、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の群から選択される。反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、好ましくはジクロロメタン、の群から選択される塩素系溶媒の群から選択される所定の溶媒の存在下で行う。行われる反応の温度は、25〜30℃である。ステップiiにおいて反応に用いられる塩基は、炭酸塩及び重炭酸塩の群から選択される。用いられる前記炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウム、炭酸アンモニウム、炭酸セシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム及び炭酸リチウム、の群から選択される。さらに、反応に用いられる重炭酸塩は、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム及び重炭酸マグネシウム、の群から選択される。ステップdで用いられる溶媒は、アルコール溶媒、アルキルベンジル溶媒及び/又はそれらの混合物、の群から選択される。前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びイソブタノール、好ましくはメタノール、の群から選択され;前記アルキルベンジル溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びシメン、好ましくはトルエン、の群から選択される。ステップbの反応は、メタノール及びトルエンから、それぞれ選択される、アルコール溶媒及びアルキルベンジル溶媒の混合物中で、炭酸カリウムの存在下で行う。さらに、メタノールの体積/体積割合は4〜8v/v%であり、トルエンの体積/体積割合はトルエンの4〜8v/v%であり、好ましくは、メタノールの所定の体積/体積割合は5v/v%であり、トルエンは5v/v%である。メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である。式(IV)の化合物は、2,3,4,6−テトラキス−O−ベンジル−D−ガラクトピラノースであり、これは化合物(A)の粗製形態である。式(V)の化合物は、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノースである。式(A)の化合物は、HPLC純度が97〜99.5%であり、収率が50〜80%である。
本発明の別の実施形態では、式(IV)の化合物を精製して式(A)の純粋な化合物を形成する方法が開示されている。
Figure 2021527075
該精製の方法は、
i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物を形成すること、
Figure 2021527075
及び、
ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して式(A)の化合物とすること
Figure 2021527075
を含む。
この実施形態によれば、ステップiにおける前記所定のアシル化剤は、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、プロピオン酸クロライド及び無水プロピオン酸の群から選択される。用いられる前記所定の塩基は、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の群から選択される。この反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、好ましくはジクロロメタン、の群から選択される塩素系溶媒の群から選択される所定の溶媒の存在下で行う。行われるこの反応の温度は、25〜30℃である。
この実施形態によれば、ステップiiにおいてこの反応で用いられる前記所定の塩基は、所定の炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムの群から選択される。用いられる前記炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウム、炭酸アンモニウム、炭酸セシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム及び炭酸リチウムの群から選択され、前記重炭酸塩は、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム及び重炭酸マグネシウム、の群から選択される。ステップiiで用いられる前記所定の溶媒は、アルコール溶媒、アルキルベンジル溶媒及び/又はそれらの混合物、の群から選択される。前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びイソブタノールの群から選択される。前記アルキルベンジル溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びシメン、好ましくはトルエン、の群から選択される。
この実施形態によれば、ステップiiの反応は、メタノール及びトルエンからそれぞれ選択される、アルコール溶媒及びアルキルベンジル溶媒の混合物中で、炭酸カリウムの存在下で行う。さらに、所定の体積/体積割合は、メタノールが4〜8v/v%であり、トルエンがトルエンの4〜8v/v%であり、そして、好ましくは、メタノールの所定の体積は5v/v%、トルエンの所定の体積/体積は、5v/v%である。メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である。
この実施形態によれば、式(IV)の化合物は、式(A)の化合物の粗製形態である2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノースである。式(V)の化合物は、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノースである。式(A)の化合物は、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースである。前記式(A)の化合物は、HPLC純度が97〜99.5%であり、収率が50〜80%である。
本発明の文脈では、不純物のアシル誘導体の溶解度の違いにより、アシル化生成物の選択的沈殿が、他の不純物よりも優先して起こる。2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースは、多くの医薬品有効成分の合成の前駆体及び中間体として使用いられるため、その純度は非常に重要である。モノ−、ジ−、トリ−、ペンタ−ベンジル化ガラクトース不純物及びジベンジルエーテル不純物を含まない、純粋な2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの単離は、本発明の方法によって達成される。本発明では、モノ−、ジ−、トリ−、ペンタ−ベンジル化ガラクトース不純物及びジベンジルエーテル不純物は、アシル化によって効果的に除去される。
式(A)の化合物を調製するための方法の反応スキームは、以下のように表される:
Figure 2021527075
以下の実施例は、本発明を説明するが、本発明を限定しない。説明された例及び実施及び他の実施に対する変形、改良及び拡張は、開示されたものに基づきなし得る。
少数の例及び実施のみ開示する。説明された例及び実施及び他の実施に対する変形、改良及び拡張は、開示されたものに基づきなし得る。
実施例は、本明細書に、以下に記載されており、本開示を実施する際に利用できる様々な量及びタイプの反応物並びに反応条件を例示する。しかしながら、本開示は、実施例で用いられるものとは別の量及びタイプの反応物並びに反応条件で実施でき、結果として得られる工夫は、上記の開示のように及び以下で指摘するように、様々な異なる特性及び使用法で、実施できることは明らかである。
例1
メチル−D−ガラクトピラノシド(式(II)の化合物)の調製
予め5〜10℃に冷却したメタノール中に乾燥HClガスをパージすることにより、メタノール性HClを、調製した。パージを続けて、700mlのメタノールに、濃度2〜2.5%のHClを含む、メタノール性HClを得た。メタノール性HCl(700ml)を、25〜30℃で絶えず撹拌しながらβ−D−ガラクトース(I)(100g)に加えた。反応物の塊(the reaction mass)を65〜70℃に加熱し、少なくとも4時間維持して、メチル−D−ガラクトピラノシド(II)(106g)を得た(収率98.35%)。
例2
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチルD−ガラクトピラノシド(式(III)の化合物)の調製
例1で調製したジメチルスルホキシド(1250ml)を、メチル−D−ガラクトピラノシド(250グラム)に25〜30℃で投入した。反応物の塊を、メチル−D−ガラクトピラノシド(II)がDMSOに可溶になるまで撹拌した。TBAB(2.5g)を反応混合物に投入した。水酸化カリウム(162.2g)を混合物に投入し、よく攪拌した。その塊を15〜20℃に冷却した。臭化ベンジル(312.5g)を15〜20℃で40〜50分で、徐々に加えた。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(162.2g)の第2ロットを反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(312.5g)の第2ロットを15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(162.2g)の第3ロットを反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(312.5g)の第3ロットを、15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下で、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(162.2g)の第4ロットを反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(312.5g)の第4ロットを15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。別の丸底フラスコで、水(2.5リットル)を25〜30℃で、酢酸(380g)及びトルエン(1250ml)の混合物に加えた。その混合物を、15〜20℃に冷却し、上記の反応物の塊を15〜20℃でゆっくりと混合物に加えた。その塊を15分間撹拌し、水層を25〜30℃でトルエン(1250ml)で抽出した。有機層を25〜30℃で水(1250ml)で洗浄し、10分間撹拌した。有機層を25〜30℃で、4%酢酸(1250ml)で洗浄し、10分間撹拌した。再度、有機層を25〜30℃で水(1250ml)で洗浄し、続いて25〜30℃で塩水(1250ml)で洗浄した。トルエンを55〜60℃で真空蒸留した。その塊を脱気して、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチル−D−ガラクトピラノシド(III)(950gm)を得た(収率66.6%)。HPLC分析(HPLC Assay):50%;HPLCによる関連物質:45−50%。
例3
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチルD−ガラクトピラノシド(式(III)の化合物)の調製
メチル−D−ガラクトピラノシド(II)(70kg)を25〜30℃でジメチルスルホキシド(420L)に溶解した。TBAB(0.7kg)を溶液に投入した。水酸化カリウム(45.43kg)のロット−Iを25〜30℃でその混合物に投入し、よく攪拌した。冷却を行い、その塊を15〜20℃に冷却した。臭化ベンジル(87.57kg)のロット−Iを、15〜20℃で40〜50分で徐々に加えた。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(45.43kg)のロット−IIをその反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(87.57kg)のロット−IIを、15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(45.43kg)のロット−IIIをその反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(87.5kg)のロット−IIIを15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。水酸化カリウム(45.43kg)のロット−IVをその反応物の塊に加えた。臭化ベンジル(87.5kg)のロット−IVを15〜20℃で40〜45分で投入した。添加の完了後、反応物の塊を不活性雰囲気下、15〜20℃で15分間撹拌した。別の丸底フラスコで、水(700L)を25〜30℃で酢酸(106.4kg)及びトルエン(350L)の混合物に加えた。冷却を行い、その混合物を15〜20℃に冷却し、上記の反応物の塊を15〜20℃でゆっくりと溶液に加えた。その塊を15分間撹拌し、水層を25〜30℃でトルエン(350L)で抽出した。有機層を25〜30℃で水(350L)で洗浄し、10分間撹拌した。有機層を分離し、25〜30℃で10%塩水(350L)で抽出した。有機層を分離し、トルエンを55〜60℃未満の真空下で蒸留した。温度を80〜85℃に上昇させ、真空下で微量のトルエンを蒸留し、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチル−D−ガラクトピラノシド(III)(252kg)を得た(収率80%)。HPLC分析:63.69%;HPLCによる関連物質:73.14%。
例4
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(式(IV)の化合物)の調製
例2で得た2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチル−D−ガラクトピラノシド(III)(150g)を25〜30℃で酢酸(1.012L)に投入した。水(225ml)を25〜30℃で投入した。硫酸4.24g(0.16当量)を25〜30℃で投入した。反応物の塊を100〜105℃に加熱した。その塊を3時間維持した。反応の完了後、その塊を25〜30℃に冷却した。その塊をトルエン(750ml×2)で抽出した。トルエン層を合わせ、25〜30℃で水(300ml×2)で洗浄した。トルエン層を25〜30℃で10%NaHCO溶液(300ml)で洗浄した。トルエン層を25〜30℃で塩水(200ml)で洗浄した。その層を硫酸ナトリウム(10g)で乾燥させ、50〜60℃で真空蒸留した。十分に脱気して、粗製物である2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(IV)(130g)を得た(収率88.9%)。HPLC純度:52%;HPLC分析:51.45%。
例5
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(式(IV)の化合物)の調製
酢酸(796L)を25〜30℃で2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−メチル−D−ガラクトピラノシド(III)(118kg)に投入し、撹拌して均質な混合物を得た。水(180L)を25〜30℃でその反応混合物に投入した。硫酸3.34kgを25〜30℃で10〜20分かけて徐々にその反応混合物に投入した。反応物の塊を100〜105℃に加熱した。その塊を3時間維持した。反応の完了後、その塊を25〜30℃に冷却した。その塊をトルエン(590L×2)で抽出した。トルエン層を合わせ、25〜30℃で水(235L×2)で洗浄した。トルエン層を25〜30℃で10%NaHCO溶液(235L)で洗浄した。トルエン層を25〜30℃で10%塩水(235L)で洗浄した。その層を硫酸ナトリウム(11.8kg)で乾燥させ、50〜60℃未満で真空下で蒸留した。よく脱気して、粗製油分(crude oil)である2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(IV)(111kg)を得た(収率94.06%)。HPLC純度:67.25%;HPLC分析:45.08%。
例6
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(式(IV)の化合物)の精製
i)1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(式(V)の化合物)の合成
粗製物2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(IV)(250gms)を窒素雰囲気下25〜30℃でMDC(1500ml)に投入した。トリエチルアミン(140g)を、25〜30℃で20〜30分間にわたってその反応混合物に投入した。無水酢酸(128gms)を25〜30℃で60〜75分間でその混合物に投入し、その混合物を撹拌して均質な混合物を得て、12時間維持した。反応の完了後、水(500ml)を25〜30℃で30〜45分にわたってその反応物の塊に投入した。MDC層を分離し、水層を再びMDC(500ml)で抽出した。1%酢酸(500ml)をMDC層に投入し、1分間撹拌した。MDC層を分離し、水(500ml)で洗浄した。MDC層を減圧下で濃縮し、1時間脱気した。得られた油分をメタノール(250ml×2)でストリップし(stripped)、30〜45分間脱気した。得られた粗製油分にメタノール(500ml)を加え、その混合物を撹拌しながら50〜55℃で2時間加熱した。その塊を25〜30℃に徐々に冷却し、塊を25〜30℃で4〜6時間撹拌した。得られた固体を濾過し、30分間吸引乾燥し、メタノール(125ml)で洗浄し、濾過した。得られた固体を再びメタノール(390ml)中でスラリーにし、50〜55℃に加熱し、1時間維持した。その塊を25〜30℃に徐々に冷却し、25〜30℃で2時間撹拌した。湿った固形物(the wet cake)をメタノール(65ml)で洗浄し、その固形物を30〜40℃で8時間乾燥させ、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)(118gm)を得た(収率43.8%)。単離した1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)を、さらに、メタノール(1180ml)で精製し、60〜65℃に加熱し、1時間維持した。その塊を徐々に30〜35℃に冷却した。その塊を、30分間撹拌した後、濾過した。その固体をメタノール(118ml)で洗浄し、乾燥させた。得られた固体を、上記のようにメタノール(1180ml)で再度精製した。乾燥後、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)(98gm)を得た(HPLC純度:99.41%)。
ii)2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトース(式(A)の化合物)の合成
メタノール(550ml)とトルエン(550ml)との混合物に、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)(110g)を25〜30℃で投入した。その反応混合物を15〜30分間撹拌した。炭酸カリウム(2.6g)を反応物の塊に投入し、25〜30℃で1時間撹拌した。反応の完了後、反応物の塊を、塩化アンモニウムを用いてpH7〜8に調整した。反応物の塊を濾過し、濾液を減圧下、45〜50℃で蒸留した。得られた残留物に、トルエン(550ml)及び水(220ml)を投入し、その混合物を30分間撹拌した。層を分離し、水層をトルエン(110ml)で再度抽出した。トルエン層を合わせ、トルエンを真空下、45〜55℃で蒸留除去した。その残留物を十分に脱気し、ヘプタン(550ml)中の10%トルエンを投入し、その塊を12〜13時間撹拌した。そのスラリーを濾過し、0.5Vヘプタンで洗浄し、吸引乾燥した。その固体を真空下30〜35℃で乾燥させ、92gの2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトース(A)を得た。HPLC純度:99.8%。
例7
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(式(IV)の化合物)の精製
i)1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(式(V)の化合物)の合成
粗製物2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(IV)(142kg)を、窒素雰囲気下、25〜30℃でMDC(850L)に投入した。トリエチルアミン(79.52kg)を、25〜30℃で20〜30分間にわたってその反応混合物に投入した。無水酢酸(72.70kg)を25〜30℃で60〜90分にわたってその混合物に投入し、その混合物を撹拌して均質な混合物を得て、8時間維持した。反応完了後、反応物の塊に水(285L)を投入した。MDC(285L)を25〜30℃で水層に加え、10分間撹拌した。1%酢酸(285L)をMDC層に投入し、15分間撹拌した。MDC層を分離し、MDCを真空下で蒸留した。反応物の塊にメタノール(140L)を加えた。メタノールを50〜55℃未満の真空下で蒸留した。得られた粗製油分をメタノール(140L)に投入し、混合物を撹拌しながら50〜55℃で2時間加熱した。メタノールを50〜55℃未満の真空下で蒸留した。反応物の塊にメタノール(570L)を投入し、50〜55℃に加熱し、2時間維持した。その塊を徐々に25〜30℃に冷却し、4〜6時間維持した。その塊を遠心分離し、メタノール(70L)で洗浄し、スピン乾燥して、60kgの表題の化合物を得た。得られた湿った固形物を35〜40℃で乾燥させた。乾燥物の重量は48kgであった(HPLC純度>90%)。さらに、単離された1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)をメタノール(480L)で精製し、60〜65℃に加熱して1時間維持した。その塊を徐々に30〜35℃に冷却した。30分間撹拌した後、その塊を濾過した。その固体をメタノール(48L)で洗浄し、そして乾燥させた。得られた固体を上記のようにメタノール(480L)で再度精製し、乾燥後に1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)(42kg)を得た(HPLC純度:98.8%)。
ii)2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトース(式(A)の化合物)の合成
メタノール(525L)及びトルエン(625L ml)の混合物に、1−アセテート−2,3,4,6−テトラキス−O−(フェニルメチル)−D−ガラクトピラノース(V)(125kg)を窒素下で25〜30℃で投入した。その反応混合物を15〜30分間撹拌した。炭酸カリウム(2.87kg)を反応物の塊に投入し、25〜30℃で1時間撹拌した。反応の完了後、反応物の塊を、塩化アンモニウムを用いてpH7〜8に調整した。反応物の塊を濾過し、濾液を50℃未満の真空下で蒸留した。得られた残留物に、トルエン(625L)及び水(250L)を投入し、その混合物を30分間撹拌した。層を分離し、水層をトルエン(125L)で再度抽出した。トルエン層を合わせ、トルエンを真空下50℃未満で蒸留除去した。残留物を十分に脱気し、ヘプタン(625L)及びトルエン(10L)を投入し、その塊を12〜13時間撹拌した。そのスラリーを濾過し、ヘプタン(63L)で洗浄し、吸引乾燥した。得られた湿った固形物を、25〜30℃でトルエン(35L)及びヘプタン(690L)の混合物に加えた。その塊を窒素下、25〜30℃で1〜2時間撹拌した。その塊を遠心分離し、スピン乾燥させた。湿った固形物をヘプタン(69L)で洗浄した。その生成物を30〜35℃で乾燥させ、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトース(94kg)(A)を得た。HPLC純度:99.9%。
本発明の文脈では、本発明の方法は、環境に優しく、費用効果の高い方法である。さらに、モノ−、ジ−、トリ−、ペンタ−ベンジル化ガラクトース不純物及びジベンジルエーテル不純物は、本発明の方法によるアシル化によって効果的に除去される。本発明の方法は、一般的な精製技術で2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトースの純度を達成するための容易な方法である。さらに、生成物からの不純物の分離は非常に容易であり、本発明の方法は、最大の純度を有する最終生成物を、高収率でもたらす。
本発明の特定の実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。それらは、網羅的であること又は本発明を開示された正確な形式に限定することを意図するものではなく、明らかに、上記の教示に照らして多くの改良及び変形が可能である。
実施形態は、本発明の原理及びその実際の利用を最もよく説明するために選択及び説明され、それにより、当業者が本発明及び考えられる特定の用途に適した様々な改良を伴う様々な実施形態を最もよく利用できるようにする。
状況が好都合であることを示唆し又は示す場合には、同等物の様々な省略及び置換が考えられるが、それは、本発明の思想又は範囲から逸脱することなく、適用又は実施を含めることを意図している。

Claims (27)

  1. 式(A)の化合物の調製方法であって、
    Figure 2021527075
    a.所定の加熱温度で、所定の触媒及び所定の溶媒の存在下で、式(I)の化合物を式(II)の化合物にO−メチル化(O−methylation)し、
    Figure 2021527075
    b.前記式(II)の化合物を、所定の相転移触媒の存在下で所定の極性非プロトン性溶媒中で反応させて、反応混合物を得て、該反応混合物に、所定の温度で所定の塩基及び所定の試薬を添加して、式(III)の化合物を形成し、
    Figure 2021527075
    c.所定の温度で所定の酸の混合物の存在下で、前記式(III)の化合物を式(IV)の化合物に変化させ、
    Figure 2021527075
    d.前記式(IV)の化合物を式(A)の化合物に精製し、
    Figure 2021527075
    該精製の方法は、
    i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物を形成すること、
    Figure 2021527075
    及び、
    ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して前記式(A)の化合物を形成すること
    Figure 2021527075
    を含む、調製方法。
  2. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップaにおける前記所定の触媒は、塩酸及び硫酸の群から選択される、調製方法。
  3. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記所定の極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン、好ましくはジメチルスルホキシド(DMSO)、の群から選択される、調製方法。
  4. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記所定の相転移触媒は、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド(TBAC)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(TEBA)、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド(Aliquat−336)、セチルトリエチルアンモニウムクロライド(CTEAL)、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド(BTBAC1)、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(TBAF)、好ましくはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)、の群から選択される、調製方法。
  5. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記所定の塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、炭酸ナトリウム及びカリウムtert−ブトキシド、好ましくは水酸化カリウム、の群から選択される、調製方法。
  6. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記所定の試薬は、ハロゲン化ベンジルの群から選択され、該ハロゲン化ベンジルは、塩化ベンジル、臭化ベンジル及びヨウ化ベンジル、の群から選択される、調製方法。
  7. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記塩基の量は、4.5〜24モル当量である、調製方法。
  8. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbにおける前記試薬の量は、5〜15.5モル当量である、調製方法。
  9. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップbで、前記所定の試薬を前記所定の塩基とともに添加することを、各ロットで、15〜20℃の所定の温度で、40〜45分の所定の時間、ロットで行う、調製方法。
  10. 請求項1に記載の調製方法において、
    ステップcにおける前記所定の酸は、臭化水素酸、塩酸、硫酸及び酢酸、の群から選択される、調製方法。
  11. 請求項1に記載の調製方法において、
    前記所定の酸の所定の混合物は、硫酸及び酢酸から選択される、調製方法。
  12. 請求項11に記載の調製方法において、
    前記所定の酸の前記混合物における所定の比率は、0.96:6〜9.6:17である、調製方法。
  13. 請求項11に記載の調製方法において、
    酢酸の所定の体積/体積(v/v)割合は、6〜17v/v%である、調製方法。
  14. 請求項11に記載の調製方法において、
    硫酸の所定の量は、0.1〜1モル当量である、調製方法。
  15. 請求項1に記載の調製方法において、
    前記式(IV)の化合物を前記式(A)の化合物に精製する方法において、
    Figure 2021527075
    該精製の方法は、
    i.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で所定のアシル化剤を用い、前記式(IV)の化合物をアシル化して式(V)の化合物を形成すること、
    Figure 2021527075
    及び、
    ii.所定の塩基及び所定の溶媒の存在下で、所定の温度で、前記式(V)の化合物を加水分解して前記式(A)の化合物を形成すること
    Figure 2021527075
    を含む、調製方法。
  16. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiにおける前記所定のアシル化剤は、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、プロピオン酸クロライド及び無水プロピオン酸、の群から選択される、調製方法。
  17. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiにおける前記所定の塩基は、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、の群から選択される、調製方法。
  18. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiにおける前記所定の溶媒は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、好ましくはジクロロメタン、の群から選択される、調製方法。
  19. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiにおける前記所定の温度は、25〜30℃である、調製方法。
  20. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiiにおける前記所定の塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウム、炭酸アンモニウム、炭酸セシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム及び炭酸リチウム、の群から選択される所定の炭酸塩、並びに重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸セシウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウム及び重炭酸マグネシウム、の群から選択される重炭酸塩、の群から選択される、調製方法。
  21. 請求項15に記載の調製方法において、
    ステップiiにおける前記所定の溶媒は、アルコール溶媒、アルキルベンジル溶媒及び/又はそれらの混合物、の群から選択される、調製方法。
  22. 請求項21に記載の調製方法において、
    前記アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びイソブタノール、の群から選択される、調製方法。
  23. 請求項21に記載の調製方法において、
    前記アルキルベンジル溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、4−エチルトルエン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びシメン、の群から選択される、調製方法。
  24. 請求項21に記載の調製方法において、
    ステップiiでは、メタノールから選択されるアルコール溶媒と、トルエンから選択されるアルキルベンジル溶媒との、所定の混合物である、調製方法。
  25. 請求項24に記載の調製方法において、
    所定の体積/体積割合は、メタノールが4〜8v/v%であり、トルエンが4〜8v/v%である、調製方法。
  26. 請求項21〜25のいずれか1項に記載の調製方法において、
    メタノールとトルエンとの比率は、0.5:1〜1:0.5である、調製方法。
  27. 請求項1に記載の調製方法において、
    前記式(A)の化合物は、HPLC純度が97〜99.5%であり、収率が50〜80%である、調製方法。
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