JP2021526187A - リング精紡設備及びリング精紡設備を運転する方法 - Google Patents

リング精紡設備及びリング精紡設備を運転する方法 Download PDF

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Abstract

方法は、複数の精紡部(21)を有するリング精紡機(2)と複数の巻取部(31)を有する巻取機(3)とを備えるリング精紡設備(1)を運転するのに用いられる。精紡部(21)の1つにおいて糸(92)が精紡され、巻き取られ、コップ(91)が作られる。精紡パラメータの値は、コップ(91)の巻取り中の異なる時間で求められ、精紡データとして記憶される。コップは、精紡部(21)から巻取部(31)の1つに搬送される。巻取部(31)において、糸(92)がコップ(91)から糸パッケージ(93)へと巻き返される。糸パラメータの値が、コップ(91)の巻返し中の少なくとも2つの異なる時間で求められ、糸データとして記憶される。精紡データと糸データとが、同一の糸部分に関連するように相互に自動的に対応付けられる。相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいて、リング精紡機(2)における介入が行われる。

Description

本発明は、リング精紡、特にリング精紡における品質管理の分野にある。本発明は、独立請求項による、リング精紡設備及びリング精紡設備を運転する方法に関する。
リング精紡設備は、通常、リング精紡機と巻取機とを有する。
リング精紡機は、複数の精紡部を有する。各精紡部において、粗糸が、粗糸ボビンから引き出され、延伸され、撚られ(精紡され)、糸としてコップ(糸パッケージ)へと巻き取られる。精紡部の運転を監視する、例えば糸切れ又は「低速ピンドル」(つまり設定された機械回転数を下回る独自の回転速度で作動するスピンドル)を検出するシステムが知られている。そのような紡績監視システムは、典型的には、各々のリングトラベラ(例えば米国特許第4222657号明細書)又は糸(例えば国際公開第2014/0222189号)の回転速度を測定する。前者のカテゴリには、リング精紡最適化システムUSTER(R) SENTINELが属し、これは、冊子“USTER(R) SENTINEL−The ring spinning optimization system”,Uster Technologies AG,2016に記載されている。リング精紡最適化システムUSTER(R) SENTINELは、コップ作製レポートを作製し、コップ作製レポートには、とりわけコップの長手軸線に沿った位置に応じた、糸切れの平均的な数及び平均的な回転速度がグラフ表示されている。コップ作製レポートは、スクリーン上でオペレータに出力される。
欧州特許出願公開第3293295号明細書は、精紡機用の測定システムを開示している。各紡績部にセンサが取り付けられていて、センサの信号から、一方では、糸の存在又は糸速度などの生産パラメータが特定され、他方では、糸の質量、太さ又は反射特性などの品質パラメータが特定される。これらのパラメータは、情報システムに伝送され、情報システムは、そこから情報を編成し、処理し、そして出力する。
コップは、その作製後、リング精紡機から巻取機に搬送される。巻取機内に位置するコップをコップが作製された紡績部に対応付けることを可能にするコップ追跡システムが知られている。この対応付けは、例えばコップ巻管(例えば米国特許第4660370号明細書)又はコップをその上にのせて搬送するボビンプレート(キャディ)(例えば独国特許出願公開第4209203号明細書)上の識別キャリアを用いて行うことができる。
巻取機は、多数の巻取部を有する。各巻取部において、複数のコップが順次綾巻パッケージへと巻き返される。巻返しには、効率的に搬送して使用することができる大きな糸パッケージを製造するという目的がある。巻返しの間、糸の特性が監視され、予め設定された品質基準と比較される。品質基準が満たされないとき、エラーを含んだ箇所を糸から除去することができる。その目的のために、例えば国際公開第2012/051730号においていわゆる糸クリアラシステムが知られている。
米国特許第5107667号明細書において、精紡機の管理方法が提案されている。紡績工場設備には、コップ追跡システムが備え付けられている。巻取機で糸を巻き返すとき、糸欠陥が特定される。コップ追跡システムによって、リング精紡機の、欠陥を含んだ精紡部が特定される。
独国特許出願公開第4306095号明細書は、ネットワーク形成された紡績工場設備を制御する方法及び装置を開示している。紡績工場設備には、リング精紡機と、リング精紡機に対応付けられた自動操作装置と、糸クリアラを有する、リング精紡機に連結された巻取機とが含まれる。紡績工場設備には、コップ追跡システムが備え付けられている。紡績工場設備の最適化のために、情報が交換される。自動操作装置は、操作演算を行うだけでなく、精紡部の状況及び個々のコップにおける糸切れに関する情報の収集も行う。巻取機又は巻取機の糸クリアラは、コップ追跡システムを介して、リング精紡機の特定のスピンドルが終始不良の糸を生産することを確定することができる。
国際公開第2009/073993号は、リング精紡機の複数の作業部を監視する装置及び方法を提案している。装置は、糸の後続処理機械に配置された少なくとも1つの糸チェック装置と、糸チェック装置に接続された監視ユニットとを有する。リング精紡機の作業部の識別を保証するために、信号を非接触式に記録するための、作業部のそばを通って移動可能な走査ヘッドが設けられていて、走査ヘッドは、監視ユニットに接続されていて、作業部を監視するための第1のセンサと、作業部におけるコップ巻管のデータ検出のための第2のセンサとを有する。
米国特許第4222657号明細書 国際公開第2014/0222189号 欧州特許出願公開第3293295号明細書 米国特許第4660370号明細書 独国特許出願公開第4209203号明細書 国際公開第2012/051730号 米国特許第5107667号明細書 独国特許出願公開第4306095号明細書 国際公開第2009/073993号
発明の概要
本発明の課題は、より高い生産性と同時に精紡された糸の目標とされる品質レベルを達成するリング精紡設備及びリング精紡設備を運転する方法を提供することである。特に、糸の品質は、全てのコップにおいて実質的に同一であるべきである又はそのばらつきが少なくとも低減されるべきである。交換可能な機械部品の使用期間が延長されるべきである。
これらの課題及び他の課題は、独立請求項に定義された方法及びリング精紡設備によって解決される。有利な実施形態は、従属請求項に定義されている。
本発明は、精紡部の運転に関する特性パラメータの、1つのコップに関する、相互に対応する時間分解された値と、糸に関する特性パラメータの値とを、これらの値が同一の糸部分に関連するように相互に自動的に対応付けするとともに対応付けに基づいてリング紡糸機における介入を実行するという思想に基づいている。好適には、相互に対応付けられ、時間分解された値がグラフ表示され、グラフ表示は、視覚的に捕捉可能な形でオペレータに出力される。
用語「糸部分」とは、本明細書では、コップに位置する糸の、関連性のある実際の部分量を意味する。そのような糸部分の長さは、約1mmとコップに位置する全長の大部分との間であり得る。
本発明に係る方法は、複数の精紡部を有するリング精紡機と複数の巻取部を有する巻取機とを備えるリング精紡設備を運転する方法に用いられる。精紡部の1つで糸を精紡し、巻き取ってコップを作製する。コップを、自動的に、精紡部から巻取部の1つに搬送する。巻取部において、糸をコップから糸パッケージへと巻き返す。精紡部の運転に関する特性パラメータの値を、コップの巻取り中の少なくとも2つの異なる時間で自動的に求め、少なくとも2つ異なる時間で巻き取られた糸部分を識別する、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶する。糸に関する特性パラメータの値を、コップの巻返し中の少なくとも2つの異なる時間で自動的に求め、少なくとも2つの異なる時間で巻き返された糸部分を識別する、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶する。精紡データと糸データとを、それぞれの第1の部分情報と第2の部分情報とに基づいて、これらが同一の糸部分に関連するように相互に自動的に対応付け、相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいて、リング精紡機における介入を行う。
一実施形態では、複数の精紡部において同時に糸を精紡し、巻き取ってコップを作製し、これらのコップが、一群のコップを形成する。コップの群全体における、精紡部の運転に関する特性パラメータの値を、それぞれ同時に自動的に求める。コップの群における、精紡部の運転に関する特性パラメータの値の平均値を、異なる時間のそれぞれにおいて自動的に算出し、これらの平均値を、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶する。コップの同一の群における、糸に関する特性パラメータの値の平均値を、異なる時間のそれぞれにおいて自動的に算出し、これらの平均値を、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶する。
一実施形態では、第1の部分情報及び/又は第2の部分情報が、該当する糸部分を巻き取る又は巻き返す時点に関する情報及び/又は該当する糸部分が存在するコップ上の位置に関する情報を有する。
一実施形態では、精紡データと糸データとを相互に自動的に対応付けるために、コップ又はコップの群の巻取り時点の識別を、コップ又はコップの群に対応付け、キーとして、精紡データと糸データとの両方とともに記憶する。精紡データと糸データとを相互に自動的に対応付けるために、付加的に、精紡部の識別をコップに対応付け、キーとして、精紡データと糸データとの両方とともに記憶する。
リング式精紡機における介入は、例えば以下の、スピンドル回転数に関する基準値の変更、リングトラベラの交換、ドラフトベルトの交換、圧シリンダの交換、空気温度の変更、空気湿度の変更、を含む操作を有する。
精紡データに含まれる、精紡部の運転に関する特性パラメータを、例えば以下の、時間単位あたりの糸切れの数、リングトラベラ回転数、空気温度、空気湿度、から選択する。
糸データに含まれる、糸に関する特性パラメータを、例えば以下の、糸質量の変動係数、糸径の変動係数、毛羽立ち、長さ単位あたりの太い箇所の数、長さ単位あたりの細い箇所の数、長さ単位あたりの周期的な糸欠陥の数、長さ単位あたりの糸番手変動の数、長さ単位あたりの異物の数、から選択する。
リング精紡機における介入を、自動的に行うことができる。一実施形態では、相互に対応付けられた精紡データと糸データとを一緒にグラフ表示にグラフ表示し、グラフ表示を、視覚的に捕捉可能な形で、リング精紡機における実行されるべき介入の基準としてオペレータに出力する。リング精紡機における介入の推奨を自動的に生成し、グラフ表示に対して付加的にオペレータに出力することができる。リング精紡機における介入を、オペレータによって、出力されたグラフ表示に基づいて又は推奨に基づいて行うことができる。精紡データのグラフ表示は、コップの長手軸線に沿った位置に依存する、又は同一の1つのコップの巻取り中の時間に依存する、精紡部の運転に関する特性パラメータの少なくとも2つの値のグラフを有し、糸データのグラフ表示は、精紡データと同一の独立した変数に依存する、糸に関する特性パラメータの少なくとも2つの値のグラフを有する。グラフ表示は、付加的に、以下の、リングトラベラの使用期間、圧シリンダの使用期間、ドラフトベルトの使用期間、を含む量を表すグラフを有することができる。
一実施形態では、リング精紡設備の運転を閉ループ制御回路で制御し、閉ループ制御回路では、精紡部の運転に関する特性パラメータ及び/又は糸に関する特性パラメータが制御量であり、目標状態として、パラメータの値又はパラメータが所定の目標範囲内に存在することが目標とされる。
本発明に係るリング精紡機は、糸を精紡し、それぞれコップへと糸を巻き取るための複数の精紡部を有するリング精紡機と、精紡測定量を測定するための各々の精紡部における精紡センサを有する、精紡部の運転を監視する精紡監視システムと、を備える。さらにリング精紡設備は、各々のコップから糸パッケージへと糸を巻き返すための複数の巻取部を有する巻取機と、糸測定量を測定するための各々の巻取部における糸センサを有する、糸の特性を監視する糸監視システムと、を備える。さらにリング精紡設備は、精紡部から巻取部の1つにコップを搬送する搬送システムを備える。リング精紡設備は、精紡センサに接続された精紡監視制御ユニットであって、精紡部の精紡センサから精紡測定量の値を受信し、精紡測定量の値から、コップの巻取り中の少なくとも2つの異なる時間で、精紡部の運転に関する特性パラメータの値を求め、求められた値を、少なくとも2つの異なる時間で巻き取られた糸部分を識別する、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶するように構成された、精紡監視制御ユニットを備える。リング精紡設備は、糸センサに接続された糸監視制御ユニットであって、巻取部の糸センサから糸測定量の値を受信し、糸測定量の値から、それぞれ1つのコップの巻返し中の少なくとも2つの異なる時間で、糸に関する特性パラメータの値を求め、求められた値を、少なくとも2つの異なる時間で巻き返された糸部分を識別する、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶するように構成された、糸監視制御ユニットを備える。リング精紡設備は、精紡監視制御ユニットと糸監視制御ユニットとに接続された中央制御兼評価装置であって、精紡監視制御ユニットからの精紡データと、糸監視制御ユニットからの糸データとを受信し、受信された精紡データと糸データとを、それぞれの第1の部分情報と第2の部分情報とに基づいて、精紡データと糸データとが同一の糸部分に関連するように相互に対応付け、これによりリング精紡機における介入のための基準が提供されるように構成された、中央制御兼評価装置も備える。
一実施形態では、中央制御兼評価装置が、リング精紡機の制御ユニットに接続されていて、リング精紡機における介入を自動的に実行するように構成されている。
一実施形態では、中央制御兼評価装置が、出力ユニットに接続されていて、相互に対応付けられた精紡データと糸データとを一緒にグラフ表示にグラフ表示するとともに、出力ユニットにおいて、グラフ表示を、視覚的に捕捉可能な形で、出力ユニットにおいて、リング精紡機において実行されるべき介入の基準としてオペレータに出力するように構成されている。
一実施形態では、中央制御兼評価装置が、リング精紡機における介入の推奨を自動的に生成するとともに、グラフ表示に対して付加的にオペレータに出力するように構成されている。
一実施形態では、リング精紡設備は、複数の精紡監視システムを備え、精紡監視システムの精紡監視制御ユニットは、精紡エキスパートシステムに接続されていて、精紡エキスパートシステムは、データを精紡監視制御ユニットから受信し、処理し、適切な形態で出力する、かつ精紡監視制御ユニットを制御するように構成されていて、精紡エキスパートシステムは、中央制御兼評価装置に接続されている。
一実施形態では、リング精紡設備は、複数の糸監視システムを備え、糸監視システムの糸監視制御ユニットは、糸エキスパートシステムに接続されていて、糸エキスパートシステムは、データを糸監視制御ユニットから受信し、処理し、適切な形で出力する、かつ糸監視制御ユニットを制御するように構成されていて、糸エキスパートシステムは、中央制御兼評価装置に接続されている。
本発明の1つの利点は、精紡された糸の目標とされる品質レベルを維持しながら生産性を向上させることにある。リング精紡機における設定は最適に行われ、これにより、糸品質が向上され、生産性が向上される。全てのコップにおいて一定の糸品質が達成される。本発明によって、糸におけるシステム的な品質偏差がより素早く検出され、その原因が除かれる。精紡データ及び糸データの時間分解、並びにそれらの相互の対応付けによって、リング精紡機における細かく分けられた介入が実現される。本発明によれば、リング精紡機の部品又は消耗品の使用期間を最適化することが可能となる一方、部品又は消耗品は、予防的に早期に交換する必要もなければ、生産性及び/又は品質の低下につながり得るような遅すぎる交換となることもない。本発明によって、オペレータに、精紡データと糸データとの間の関係について新たな知識を得ることができ、そのおかげで紡績プロセスをさらに最適化する可能性が提供される。リング精紡機における介入の効果をより長い期間にわたって観察し、記録することができる。同時に作動する複数のリング精紡機を相互に比較することができ、そこから、特に機械に関する影響と、原材料又は環境条件などの他の影響とを区別することができる。
以下、図面に基づいて本発明を詳説する。
本発明に係るリング精紡設備を略示する。 本発明に係る方法でどのように出力することができるのかをグラフで例示する。 本発明に係る方法でどのように出力することができるのかをグラフで例示する。 本発明に係る方法でどのように出力することができるのかをグラフで例示する。
図1は、本発明に係るリング精紡設備1を略示する。リング精紡設備1は、リング精紡機2と巻取機3とを有する。
リング精紡機2は、多数の精紡部21を有する。各精紡部21において、公知のリング精紡法によって、粗糸から糸が精紡され、いわゆるコップ91に巻き取られる。リング精紡機2には、精紡部21の運転を監視する、例えば糸切れ又は「低速スピンドル」を検出する精紡監視システム4が備え付けられている。精紡監視システム4は、精紡部21の各々に精紡センサ41を有する。精紡センサ41は、精紡測定量を測定する。各精紡センサ41は、有線接続された又は無線の第1のデータライン42を介して、精紡監視制御ユニット43に接続されている。精紡センサ41は、第1のデータライン42を介して、精紡測定量の値を精紡監視制御ユニット43へ送信する。精紡監視制御ユニット43は、値を受信する。精紡監視制御ユニット43は、それらの値から、コップ91の巻取り中の少なくとも2つの異なる時間において、精紡部21の運転に関する特性パラメータの値を求め、求められた値を、少なくとも2つの異なる時間で巻き取られた糸部分を識別する、対応する第1の部分情報と一緒に、精紡データとして記憶する。精紡部21の運転に関する特性パラメータの例は、時間単位あたりの糸切れの数、リングトラベラ回転数、空気温度及び空気湿度である。
精紡データは、特定のコップ91に、又は同時に製造されるコップ91の群に、例えば同一の製品の、リング精紡機2の複数の精紡部21のコップ91若しくはリング精紡機2の全ての精紡部21のコップ91に関するものであり得る。精紡データが、コップ91の群に関するとき、少なくとも2つの異なる時間のそれぞれにおいて、その群の全てのコップ91の値の平均値が算出され、これらの平均値が、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶される。
同時に製造された全てのコップ91は、同時にリング精紡機2から取り外され(「ドッフィングされ」)、これに続いて、自動的に巻取機3に搬送される。これについては、図1において破線22で示唆されている。
巻取機3は、多数の巻取ユニット31を有する。各巻取ユニット31では、糸92が、複数のコップ91から順次糸パッケージ93、例えば綾巻きパッケージへと巻き返される。巻取機3には、糸92の特性を監視する糸監視システム5が備え付けられている。糸監視システム5は、巻取ユニットの各々に糸センサ51を有する。糸センサ51は、糸測定量を測定する。各糸センサ51は、有線接続された又は無線の第2データライン52を介して糸監視制御ユニット53に接続されている。糸センサ51は、第2データライン52を介して、糸測定量の値を糸監視制御ユニット53に送信する。糸監視制御ユニット53は、値を受信する。糸監視制御ユニット53は、その値からコップ91の巻返し中の少なくとも2つの異なる時間において、糸の特性パラメータの値を求め、求められた値を、対応する、少なくとも2つの異なる時間で巻き返された糸部分を識別する第2の部分情報とともに糸データとして記憶する。糸92に対する特性パラメータの例は、糸質量の変動係数、糸径の変動係数、毛羽立ち、長さ単位あたりの太い箇所の数、長さ単位あたりの細い箇所の数、長さ単位あたりの周期的な糸欠陥部の数、長さ単位あたりの番手変動数、長さ単位あたりの異物の数である。なお、糸監視システム5は、例えば糸クリアラシステムとして構成することができ、この場合、各糸センサ51に、許容されない糸欠陥部を糸92から除去する糸切断ユニットを対応付けることができる。
糸データは、精紡データと同一のコップ91又は同一の群のコップ91に関する。精紡データが、一群のコップ91に関するとき、少なくとも2つの異なる時間の各々において、群の全てのコップ91の値の平均値が算出され、平均値は、対応付けられた第2の部分情報とともに糸データとして記憶される。
空のコップ巻管は、巻取機3から取り除かれ、再びリング精紡機2に供給される。これについては図1に破線の矢印32で示唆されている。
本発明に係るリング精紡設備1は、さらに中央制御兼評価装置6を有する。中央制御兼評価装置6は、有線接続された又は無線の第3のデータライン44を介して、精紡監視制御ユニット43に接続されていて、この精紡監視制御ユニット43から精紡データを受信する。中央制御兼評価装置6は、さらに有線接続された又は無線の第4のデータライン54を介して、糸監視制御ユニット53に接続されていて、この糸監視制御ユニット53から糸データを受信する。中央制御兼評価装置6は、これらの受信した精紡データと糸データとを、各々の第1の部分情報及び第2の部分情報に基づいて、これらが同一の糸部分に関連するように相互に対応付ける。これにより、中央制御兼評価装置6は、リング精紡機2における介入の基準を提供する。相互に対応付けられるべき精紡データと糸データとは、同一のコップ91又は同一の群のコップ91に関するものでなければならない。このことは、コップ91又はコップ91の群の繰出しの時点の識別をコップ91又はコップ91の群に対応付け、精紡データ及び糸データの両方とともにキーとして記憶されることによって保証することができる。コップ91又はコップ91の群の繰出しの時点のそのような識別は、例えば、いわゆるドッフィング番号であってよい、つまり、リング精紡機2からの同時に製造されたコップ91の取外し(「ドッフィング」)を明確に識別し、後続のドッフィングごとに1ずつ増える自然数であってよい。
リング精紡設備1には、好適には、コップ追跡システム(図示されていない)が備え付けられている。コップ追跡システムは、巻取機3内に位置するコップ91に、そのコップ91が製造された巻取ユニット21を対応付けることを可能にする。そのようなコップ追跡システムは、それ自体知られていて、ここでは詳しく論じることはしない。設けられているとき、コップ追跡システムは、上述された、コップ91又はコップ91の群の繰出しの時点の識別に用いることができる。コップ追跡システムは、識別子を、中央制御兼評価装置6に提供することができる。付加的に、コップ追跡システムは、特定のコップ91が製造された精紡部21の識別子をコップ91に対応付け、対応関係を中央制御兼評価装置6に提供することができる。中央制御兼評価装置6は、この識別子を、キーとして精紡データ及び糸データの両方とともに記憶することもでき、これにより、精紡データと糸データとの相互の対応付けが可能になる又は容易になる。
中央制御兼評価装置6は、独立した機器として、例えば紡績工場内に又は紡績工場の外に位置するコンピュータとして構成することができる。代替的に、中央制御兼評価ユニット6は、別の機器に、例えば紡績工場の繊維研究所内の糸試験機器内に、精紡監視制御ユニット43内に、糸監視制御ユニット53内などに組み込むこともできる。後者の2つの場合、紡績監視制御ユニット43と糸監視制御ユニット53との間に直接のデータ接続部を形成することができ、データ接続部を介して、両方の制御ユニット43,53がデータを伝送する又は交換する。中央制御兼評価ユニット6は、好適には、入力ユニット及び/又は出力ユニットに接続されていて、入力ユニット及び/又は出力ユニットを介して、オペレータが入力を行うことができる、又は出力を受信することができる。図1の実施例では、中央制御兼評価ユニット6と無線で通信するモバイル機器61、例えば携帯電話が、入力兼出力ユニットとして描画されている。代替的に又は付加的に、他の自体公知の、例えばコンピュータキーボードなどの入力ユニット及び例えばコンピュータモニタなどの出力ユニットを使用することができる。
第3のデータライン44及び/又は第4のデータライン54に沿って、伝送されたデータを受信し、必要に応じて処理するとともに後続送信する別の装置が位置し得る。一実施形態では、リング精紡設備1は、1つ又は複数のリング精紡機2に複数の精紡監視システム4を有し、精紡監視システム4の精紡監視制御ユニット43は、精紡エキスパートシステム45に接続されている。精紡エキスパートシステム45は、精紡監視制御ユニット43からデータを受信し、処理し、適切な形で出力するとともに精紡監視制御ユニット43を制御するように構成されている。精紡エキスパートシステム45自体は、中央制御兼評価ユニット6に接続されている。
一実施形態では、リング精紡設備1は、1つ又は複数の巻取機3に複数の糸監視システム5を有し、糸監視システム5の糸監視制御ユニット53は、糸エキスパートシステム55に接続されている。糸エキスパートシステム55は、糸監視制御ユニット53からのデータを受信し、処理し、適切な形で出力するとともに糸監視制御ユニット53を制御するように構成されている。糸エキスパートシステム55自体は、中央制御兼評価ユニット6に接続されている。
精紡データと糸データの相互の対応付けによって、リング精紡機2における介入の基準が提供される。そのような介入は、一方では、自動的に行うことができる。他方では、介入は、オペレータによって行うことができる。後者の目的のために、相互に対応付けられた精紡データと糸データとが一緒にグラフ表示され、相互に対応付けられた精紡データと糸データとのグラフ表示は、視覚的に捕捉可能な形で、リング精紡機2において行われるべき介入の基準として、オペレータに出力される。グラフ表示の例が、図2〜4に示されている。
図2は、相互に対応付けられた精紡データと糸データとのグラフ表示200の第1の例を、どのように精紡データと糸データとを視覚的に捕捉可能な形でオペレータに出力することができるか示す。出力は、それ自体公知の、中央制御兼評価ユニット6に接続された出力ユニット、例えばモバイル機器61(図1参照)において行われる。
表示200には、下から上へ巻き取られたコップ291の概略的な表示210が含まれる。コップ291の表示210の右側には、3つのグラフ220,230,240が位置し、その垂直軸221,231,241は、それぞれコップ291の長手軸線(回転軸線)に相応する。したがって、垂直軸221,231,241は、実質的に、コップ291が巻き取られた間の時間経過を示す。しかも、垂直軸221,231,241は、コップ291が巻き返される間の時間経過と、コップ291の長手軸線に沿った位置と、コップ291に巻き取られた糸の長さと、コップ291に巻き取られた糸の質量なども同様に良好に示すことができる。異なる2つのピッチを有する、コップ291に記入された軸線211は、垂直軸221,231,241に沿って記録された独立した変動を規定するための、ここでは複数の、それぞれ異なる、しかし実質的に相互に対応する可能性が存在することを示唆する。
表示200の第1のグラフ220では、コップ291を巻き取る間の時間221の関数として時間単位222あたりの糸切れの数が棒223で表されている。各棒223は、巻取り時の特定の時間単位、例えば20分、又は特定の糸の長さ、例えば250mに対応する。コップ製造の開始時には、この例では、比較的多くの糸切れがあったが後では少なくなった。この第1のグラフ220は、精紡データを成す。
第2のグラフ230では、コップ製造中のリングトラベラ回転数232の時間経過が線233で表されている。コップ製造の開始時には、リングトラベラは、均一に加速される。所定の回転数に達した後では、回転数は、実質的にコップ製造の残りにおいて維持される。コップ製造の終了時には、回転数はゼロへと低減される。リングトラベラ回転数は、様々な形で、例えば精紡センサ41(図1参照)の信号から又はスピンドルを駆動するモータのロータの回転数から求めることができる。この第2のグラフ230もまた精紡データを成す。
第3のグラフ240では、コップを巻き返す間の時間241の関数として時間単位242あたりの糸欠陥の数が棒243で表されていて、この場合、時間軸241は、総巻き返し時間が総コップ製造時間に等しくなるように設定されている。各棒243は、特定の時間単位に、例えば巻返し時の40秒若しくは巻取り時の40分に、又は特定の糸の長さ例えば1000mに対応する。各棒243は、図2の実施例では、様々なタイプの糸欠陥、例えば、ネップ244、細い箇所245及び太い箇所246を表す3つの範囲244〜246に分けられている。この第3のグラフ240における棒243の数は、第1のグラフ220におけるのと同一でなくてよい。コップ291の下端に位置する糸は、残りの糸よりも多くの糸欠陥を有する。したがって、この第3のグラフ240は、第1のグラフ220の精紡データ及び第2のグラフ230の精紡データに対応付けられた、それもこれらの精紡データがそれぞれ同一の糸部分に関連するように対応付けられた糸データを表す。
3つのグラフ220,230,240に示された従属変数は、個々のコップ又はコップの群に関するものであり得る。後者の場合、グラフ220,230,240は、それぞれ、グループ全体にわたる平均値の形成から得られた、それぞれの変数の平均値を示す。この場合、コップ291の表示210は、いずれにしても概略的でしかないが、コップのグループを表す。
時間分解され、相互に対応付けられ、かつ場合によっては一緒にグラフ表示される精紡データと糸データとは、リング精紡プロセスを最適化することを可能にする。相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいて、リング精紡機2において介入がおこなわれるべきかどうか、かつ場合によってはどのような介入が行われるべきかを評価することができる。そのような介入は、例えば、スピンドル回転数の基準値の変更、リングトラベラの交換、ドラフトベルトの交換、圧シリンダの交換、空気温度の変更及び/又は空気湿度の変更を含むことができる。
図2によるグラフ表示200の出力に対して付加的に、リング精紡機2における介入の推奨を自動的に生成して、オペレータに出力することができる。推奨の出力は、視覚的に捕捉能な形で、例えばグラフ表示200内のテキストとして、又は別の形で、例えば聴覚的に行うことができる。
コップ291の左側には、図2のグラフ表示200に、3つのグラフ250,260,270が示されていて、これらのグラフ250,260,270は、それぞれ精紡部21の構成部材の使用期間を具体的に示している。これらのグラフ250,260,270の各々は、棒251,261,271を示す。各棒251,261,271は、例えば信号色の緑、黄又は赤を有することができる3つの領域に分けられている。棒251,261,271の下にある矢印252,262,272は、構成部材の使用期間を示し、使用期間が増加するにつれ時間軸280に沿って左から右へ移動する。矢印252,262,272が第1の緑色の領域にあると、構成部材は、比較的新しく、適正に機能するはずである。矢印252,262,272が第2の黄色の領域にあると、構成部材は、随時交換されるべきである。第3の赤色の領域にある矢印252,262,272は、構成部材の平均的な耐用期間を超えていて、構成部材をできるだけすみやかに交換しなければならないことを示す。使用期間が表示される構成部材は、例えば精紡部のリングトラベラ、圧シリンダ又はドラフトベルトであり得る。コップ291の右側のグラフ220,230,240に相応して、これらのグラフ250,260,270は、個々のコップ又はコップの群に関するものであり得る。そのようなグラフは、リング精紡機2において起こり得る介入に関する決定を付加的に支援することができる。
表示200の全ての要素を有する枠290は、グラフ表示200の視覚的な把握を示唆する。特に、相互に対応付けられた精紡データと糸データとを表すグラフ220,230,240は、同時にかつ近くに並んで例えば同一のスクリーン側に出力されるべきである。
図3は、図2と同様の状況を示し、相互に対応する要素には類似の符号を付してある。
図2のグラフ表示200とは異なり、図3のグラフ表示300では、2つの棒グラフ220,240が線グラフ320,340に置き換えられている。これは、本発明が特定のタイプのグラフに限定されないことを具体的に表すべきものである。相互に対応付けられた精紡データと糸データとをグラフ表示するために別のタイプのグラフが実現可能であり、それ自体は知られている。異なるタイプのグラフを1つのグラフ表示に相互に組み合わせることができる。
グラフ320,330,340は、異なる時間に巻き取られた2つのコップに関する。グラフ320,330,340は、それぞれ、第1のコップに関する第1の実線323.1,333.1又は343.1と、第2のコップに関する第2の破線323.2,333.2又は343.2を示す。一般的な制限がないとき、第1のコップの後で第2のコップが巻き上げられたことを推定することができる。
第1のグラフ320は、時間軸321に対して平行な直線324によって、精紡部21の生産性の要求を確定する2つの領域325,326に分けられている。時間単位あたりの糸切れの数322は、第1の領域325では許容され、第2の領域326では許容されない。図3の例では、第1のコップの第1の2つのパラメータ値(線323.1)及び第2のコップの第1のパラメータ値(線323.2)は許容されない。
第3のグラフ340は、時間軸341に対して平行な2本の直線344,345によって、糸92に対する品質要求を確定する3つの領域346〜348に分けられている。第1の領域346では、時間単位あたりの糸欠陥の数342が小さく、品質要求をはるかに上回り、その状況下ではおそらく生産効率が損なわれる。したがって、この第1の領域346にある時間単位あたりの糸欠陥の数342は所望されない。時間単位あたりの糸欠陥の数342は、第2の領域347にあるときが理想的である。これに対して、第3の領域348では、時間単位あたりの糸欠陥の数342が高すぎて、したがって許容されない。図3の例では、第1のコップ(線343.1)の第1のパラメータ値が許容されない。
図4は、相互に対応付けられた精紡データと糸データとの別のグラフ表示を示す。ここでは、精紡データと、精紡データに対応付けられた糸データとが、別個の複数のグラフではなく、一緒に単一のグラフ400に示されている。二次元のグラフ400は、一方では、精紡部の運転に関する特性パラメータ411と、他方では、糸に関する特性パラメータ412とによって形成される。これら2つのパラメータの値は、図400に記入された点421.1,421.2の座標を形成する。図2及び図3に記入された対応するパラメータ値の数及び/又は位置が一致しないとき、該当する値は、存在する値の内挿及び/又は外挿によって求めることができる。図4のグラフ400は、図2及び図3のグラフとは異なり、時間に対応する軸を有しない。しかし、時間経過は、時間的に連続するそれぞれ2つの点の間の矢印422.1,422.2によって示唆することができる。
グラフ400は、軸平行の直線413〜415によって6つの領域431〜436に分けられている。この分割は、図3の分割に対応する。図3では、第1のグラフ320が、直線324によって、また第3のグラフ340が、直線344,345によって分けられている。したがって、例えば、領域433に位置する点は、精紡部に対する許容特性パラメータ411と糸に対する許容特性パラメータ412との両方を有し、領域434に位置する点は、糸に対する許容特性パラメータ412を有するが、精紡部に対する許容特性パラメータ411を有しない、などである。
以下、相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいて、どのようにして本発明に従って介入を行うことができるのか、リング精紡機2において可能な介入の例を述べる。介入は、中央制御兼評価ユニット6によって自動的に行う、又はオペレータによって手動で行うことができる。
自動の介入のために、中央制御兼評価ユニット6は、リング精紡機2の制御ユニットに接続されていて、リング精紡機2に相応の制御信号を伝送する。リング精紡機2のそのような制御ユニットは、図1に別個に記入されていない。一実施形態では、制御ユニットは、精紡監視制御ユニット43と一致し得る。
手動の介入においては、介入に対する1つ又は複数の推奨を少なくとも自動的に生成し、グラフ表示に対して付加的にオペレータに出力することができる。そのような推奨は、複数のオプション、例えば「リングトラベラ回転数低下又はドラフトベルト交換」を含むことができる。
まず図3の例を考慮する。第1のグラフ320において、第1のコップの第1の2つのパラメータ値(線323.1)は、許容されない領域326に位置する。第3のグラフ340において、同一のコップの第1のパラメータ値も、許容されない領域348にある。許容されないパラメータ値の原因は、おそらく巻取り開始時におけるリングトラベラの回転数の過度の増加にある。巻取り開始時における時間単位あたりの糸切れの数及び単位時間あたりの糸欠陥の数342を減らすために、リング精紡機2における介入として、巻取り開始時におけるリングトラベラの加速度が低減される。これにより失われる時間の補整として、そのために最終回転数を幾分かより高く設定することができる。元来の回転数プロファイル333.1に対してそのように変更された回転数プロファイル333.2は、図3の第2のグラフ330に示されている。
この介入の影響は、相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいてチェックされる。これは、第2のコップが、第1のコップと同一の精紡部21において、第2の回転数プロファイル333.2で巻き取られ、任意の巻取りユニット31で巻き返されたら直ちに可能である。第2コップの精紡データは、第1のグラフ320において線323.2で表されていて、糸データは、第3のグラフにおいて線343.2で表されている。糸データは、そこでは、全てが許容される領域347にある。したがって、介入によって、第1のコップにおける糸品質は、コップの下端で、上端よりも著しく不良であったが、第2のコップにおける糸品質は、ほぼ同一であることが達成された。後で巻き取られるコップの糸品質を一定に維持することができると、結果としてパッケージ内で考慮すべきような品質のばらつきのない糸パッケージが生じ、これは極めて有利である。精紡データの第1のパラメータ値は、第2のコップにおいては、依然として許容される領域326にある。精紡データをさらに改善するために、新たな介入を行うことができる。新たな介入は、例えば巻取りの開始時におけるリングトラベラの加速度のさらなる低下又はリングトラベラの交換にある。その際、糸データが、引き続き許容される領域347内に留まるように顧慮される。
図4のグラフ400では、6つの領域431〜436の各々に、リング精紡機2における特定の介入を対応付けることができる。その上、介入は、どの時点で又はコップのどの位置で該当するパラメータ値を求めたかに依存し得る。例えば点が領域436に位置するとき、介入として、巻取り中の該当する時点でのリングトラベラの回転数の低下を想定することができる。領域434内の点については、介入として、リングトラベラの交換時期がきている(図3のグラフ350において指針352が棒351の第2の又は第3の範囲にある)と、リングトラベラの交換を想定することができるが、そうでない場合には、該当する時点でのリングトラベラの回転数の低下を想定することができる。範囲433内の点については、介入の必要はない。
本発明に係る方法が順次複数回実行されると、リング精紡設備1の運転に関する閉じた制御回路が提供される。制御量は、精紡部21の運転に関する特性パラメータ及び/又は糸に関する特性パラメータである。目標状態として、パラメータ値が許容される領域325,347(図3)又は433(図4)に位置するように試みられる。そうでないとき、制御介入として、リング精紡機2において特定の介入が行われる。制御は、割合ゆっくり行われる。というのも、制御介入の効果がチェックされ、必要なときに新たな制御介入を行うことができるまで、少なくともコップの巻取に要する時間(「ドッフィング時間」)が経過するからである。それにもかかわらず、本発明による制御は、冒頭で述べられた課題を解決する。
もちろん、本発明は、上述された実施形態に限定されるものではない。本発明の知識があれば、当業者は、別の形態を導き出すことができ、別の形態もまた本発明の対象に含まれる。ゆえに、例えば図2〜図4に示された様々なグラフ要素を相互に組み合わせて、別のグラフ表示を作製することができる。
1 リング精紡設備
2 リング精紡機
21 精紡部
22 リング精紡機から巻取機へのコップの搬送
3 巻取機
31 巻取部
32 巻取機からリング精紡機への空のコップ巻管の供給
4 精紡監視システム
41 精紡センサ
42 第1のデータライン
43 紡績監視制御ユニット
44 第3のデータライン
45 精紡エキスパートシステム
5 糸監視システム
51 糸センサ
52 第2のデータライン
53 糸監視制御ユニット
54 第4のデータライン
55 糸エキスパートシステム
6 中央制御兼評価装置
61 モバイル機器
91 コップ
92 糸
93 糸パッケージ
200,300 グラフ表示
210,310 コップの表示
211,311 コップ軸線
220,320 第1のグラフ
221,321 時間軸
222,322 時間単位あたりの糸切れの数の軸
223 時間単位あたりの糸切れの数に対する棒
230,330 第2のグラフ
231,331 時間軸
232,332 リングトラベラ回転数の軸
233;333.1,333.2 リングトラベラ回転数の時間経過
240,340 第3のグラフ
241,341 時間軸
242,342 時間単位あたりの糸欠陥の数の軸
243 時間単位あたりの糸欠陥に対する棒
244 ネップに対する棒
245 細い箇所に対する棒
246 太い箇所に対する棒
250,260,270;350,360,370 精紡部の構成部材の使用期間に関するグラフ
251,261,271;351,361,371 精紡部の構成部材の使用期間を表示する棒
252,262,272;352,362,372 精紡部の構成部材の使用期間を表す矢印
280,380 時間軸
290,390 グラフ枠
291,391 表示されたコップ
323.1,323.2 時間単位あたりの糸切れの数の経過
324 時間軸に対して平行な直線
325 単位時間あたりの糸切れの数に関する許容される範囲
326 単位時間あたりの糸切れの数に関する許容されない範囲
343.1,343.2 時間単位あたりの糸欠陥の数の経過
344,345 時間軸に対して平行な線
346 時間単位あたりの糸欠陥の数に関する所望されない範囲
347 単位時間あたりの糸欠陥の数に関する所望される範囲
348 単位時間あたりの糸欠陥の数に関する許容されない範囲
400 グラフ
411 精紡パラメータに関する軸
412 糸パラメータに関する軸
413〜415 軸平行の直線
421.1,421.2 点
422.1,422.2 矢印
431〜436 様々な所望度と許容度とを有する範囲

Claims (21)

  1. 複数の精紡部(21)を有するリング精紡機(2)と複数の巻取部(31)を有する巻取機(3)とを備えるリング精紡設備(1)を運転する方法であって、
    精紡部(21)の1つにおいて糸(92)を精紡し、巻き取り、コップ(91)を作製し、
    コップ(91)を、自動的に、精紡部(21)から巻取部(31)の1つに搬送し、
    巻取部(31)において糸(92)をコップ(91)から糸パッケージ(93)へと巻き返す、方法において、
    精紡部(21)の運転に関する特性パラメータの値を、コップ(91)の巻取り中の少なくとも2つの異なる時間で自動的に求め、少なくとも2つ異なる時間で巻き取られた糸部分を識別する、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶し、
    糸(92)に関する特性パラメータの値を、コップ(91)の巻返し中の少なくとも2つの異なる時間で自動的に求め、少なくとも2つの異なる時間で巻き返された糸部分を識別する、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶し、
    精紡データと糸データとを、それぞれの第1の部分情報と第2の部分情報とに基づいて、精紡データと糸データとが同一の糸部分に関連するように相互に自動的に対応付け、
    相互に対応付けられた精紡データと糸データとに基づいて、リング精紡機(2)における介入を行う
    ことを特徴とする、リング精紡設備を運転する方法。
  2. 複数の精紡部(21)において同時に糸(91)を精紡し、巻き取ってコップ(91)を作製し、これらのコップ(91)が、一群のコップ(91)を形成し、
    コップ(91)の群全体における、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータの値を、それぞれ同時に自動的に求め、
    コップ(91)の群における、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータの値の平均値を、異なる時間のそれぞれにおいて自動的に算出し、これらの平均値を、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶し、
    コップ(91)の同一の群における、糸(92)に関する特性パラメータの値の平均値を、異なる時間のそれぞれにおいて自動的に算出し、これらの平均値を、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶する、請求項1に記載の方法。
  3. 第1の部分情報及び/又は第2の部分情報が、
    該当する糸部分を巻き取る又は巻き返す時点に関する情報、及び/又は
    該当する糸部分が存在するコップ(91)上の位置に関する情報
    を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 精紡データと糸データとを相互に自動的に対応付けるために、コップ(91)又はコップ(91)の群の巻取り時点の識別を、コップ(91)又はコップ(91)の群に対応付け、キーとして、精紡データと糸データとの両方とともに記憶する、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 精紡データと糸データとを相互に自動的に対応付けるために、付加的に、精紡部の識別をコップ(91)に対応付け、キーとして、精紡データと糸データとの両方とともに記憶する、請求項4に記載の方法。
  6. リング精紡機(2)における介入は、以下の、
    スピンドル回転数に関する基準値の変更、リングトラベラの交換、ドラフトベルトの交換、圧シリンダの交換、空気温度の変更、空気湿度の変更
    を含む操作を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 精紡データに含まれる、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータを、以下の、
    時間単位あたりの糸切れの数、リングトラベラ回転数、空気温度、空気湿度
    から選択する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 糸データに含まれる、糸(92)に関する特性パラメータを、以下の、
    糸質量の変動係数、糸径の変動係数、毛羽立ち、長さ単位あたりの太い箇所の数、長さ単位あたりの細い箇所の数、長さ単位あたりの周期的な糸欠陥の数、長さ単位あたりの糸番手変動の数、長さ単位あたりの異物の数
    から選択する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. リング精紡機(2)における介入を、自動的に行う、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 相互に対応付けられた精紡データと糸データとを一緒にグラフ表示(200,300,400)にグラフ表示し、グラフ表示(200,300,400)を、視覚的に捕捉可能な形で、リング精紡機(2)における実行されるべき介入の基準としてオペレータに出力する、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. リング精紡機(2)における介入の推奨を自動的に生成し、グラフ表示(200,300,400)に対して付加的にオペレータに出力する、請求項10に記載の方法。
  12. リング精紡機(2)における介入を、オペレータによって、出力されたグラフ表示(200,300,400)に基づいて又は推奨に基づいて行う、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 精紡データのグラフ表示は、コップ(291,391)の長手軸線(211,311)に沿った位置に依存する、又は同一の1つのコップの巻取り中の時間(221,321)に依存する、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータ(222,322)の少なくとも2つの値のグラフ(220、320)を有し、
    糸データのグラフ表示は、精紡データと同一の独立した変数に依存する、糸に関する特性パラメータ(242,342)の少なくとも2つの値のグラフ(240、340)を有する、請求項10から12のいずれか1項記載の方法。
  14. グラフ表示(200,300)は、付加的に、以下の、
    リングトラベラの使用期間、圧シリンダの使用期間、ドラフトベルトの使用期間
    を含む量を表すグラフ(250,260,270;350,360,370)を有する、請求項10から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. リング精紡設備(1)の運転を閉ループ制御回路で制御し、閉ループ制御回路では、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータ及び/又は糸に関する特性パラメータが制御量であり、目標状態として、パラメータの値又はパラメータが所定の目標範囲(325,347;433)内に存在することが目標とされる、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 糸(92)を精紡し、それぞれコップ(91)へと糸(92)を巻き取るための複数の精紡部(21)を有するリング精紡機(2)と、
    精紡測定量を測定するための各々の精紡部(21)における精紡センサ(41)を有する、精紡部の運転を監視する精紡監視システム(4)と、
    各々のコップ(91)から糸パッケージ(93)へと糸(92)を巻き返すための複数の巻取部(31)を有する巻取機(3)と、
    糸測定量を測定するための各々の巻取部(31)における糸センサ(51)を有する、糸(92)の特性を監視する糸監視システム(5)と、
    精紡部(21)から巻取部(31)の1つにコップ(92)を搬送する搬送システム(22)と、
    を備える、リング精紡設備(1)において、
    精紡センサ(41)に接続された精紡監視制御ユニット(43)であって、精紡部(21)の精紡センサ(41)から精紡測定量の値を受信し、精紡測定量の値から、コップ(91)の巻取り中の少なくとも2つの異なる時間で、精紡部(21)の運転に関する特性パラメータの値を求め、求められた値を、少なくとも2つの異なる時間で巻き取られた糸部分を識別する、対応する第1の部分情報とともに、精紡データとして記憶するように構成された、精紡監視制御ユニット(43)と、
    糸センサ(51)に接続された糸監視制御ユニット(53)であって、巻取部(31)の糸センサ(51)から糸測定量の値を受信し、糸測定量の値から、それぞれ1つのコップ(91)の巻返し中の少なくとも2つの異なる時間で、糸(92)に関する特性パラメータの値を求め、求められた値を、少なくとも2つの異なる時間で巻き返された糸部分を識別する、対応する第2の部分情報とともに、糸データとして記憶するように構成された、糸監視制御ユニット(53)と、
    精紡監視制御ユニット(43)と糸監視制御ユニット(53)とに接続された中央制御兼評価装置(6)であって、精紡監視制御ユニット(43)からの精紡データと、糸監視制御ユニット(53)からの糸データとを受信し、受信された精紡データと糸データとを、それぞれの第1の部分情報と第2の部分情報とに基づいて、精紡データと糸データとが同一の糸部分に関連するように相互に対応付け、これによりリング精紡機(2)における介入のための基準が提供されるように構成された、中央制御兼評価装置(6)と、
    を備えることを特徴とする、リング精紡設備(1)。
  17. 中央制御兼評価装置(6)が、リング精紡機(2)の制御ユニットに接続されていて、リング精紡機(2)における介入を自動的に実行するように構成されている、請求項16に記載のリング精紡設備(1)。
  18. 中央制御兼評価装置(6)が、出力ユニット(61)に接続されていて、相互に対応付けられた精紡データと糸データとを一緒にグラフ表示(200,300,400)にグラフ表示するとともに、出力ユニット(61)において、グラフル表示(200,300,400)を、視覚的に捕捉可能な形で、出力ユニット(61)において、リング精紡機(2)において実行されるべき介入の基準としてオペレータに出力するように構成されている、請求項16又は17に記載のリング精紡機(1)。
  19. 中央制御兼評価装置(6)が、リング精紡機における介入の推奨を自動的に生成するとともに、グラフ表示に対して付加的にオペレータに出力するように構成されている、請求項18に記載のリング精紡設備(1)。
  20. リング精紡設備(1)は、複数の精紡監視システム(4)を備え、精紡監視システム(4)の精紡監視制御ユニット(43)は、精紡エキスパートシステム(45)に接続されていて、精紡エキスパートシステム(45)は、データを精紡監視制御ユニット(43)から受信し、処理し、適切な形で出力する、かつ精紡監視制御ユニット(43)を制御するように構成されていて、精紡エキスパートシステム(45)は、中央制御兼評価装置(6)に接続されている、請求項16から19のいずれか1項に記載のリング精紡設備(1)。
  21. リング精紡設備(1)は、複数の糸監視システム(5)を備え、糸監視システム(5)の糸監視制御ユニット(53)は、糸エキスパートシステム(55)に接続されていて、糸エキスパートシステム(55)は、データを糸監視制御ユニット(53)から受信し、処理し、適切な形で出力する、かつ糸監視制御ユニット(53)を制御するように構成されていて、糸エキスパートシステム(55)は、中央制御兼評価装置(6)に接続されている、請求項16から20のいずれか1項に記載のリング精紡設備(1)。
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