JP2021526142A - 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸を調製するためのプロセス - Google Patents

2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸を調製するためのプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、式Iを有する2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジン−4−イル)安息香酸を調製するためのプロセスに関する。その様々な用途の中において、本化合物は、アンプレロキセチンおよびその塩を調製するための中間体として有用である。一実施形態において、ステップにおいて生成物を単離することなく同じ反応混合物中で実施され、それにより廃棄物の生成を少なくし、プロセスの全体的な効率および収率を向上する。

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸を調製するためのプロセスに関する。
技術水準
アンプレロキセチンは、式
Figure 2021526142
を有するノルエピネフリン再取り込み阻害剤である。
アンプレロキセチンは、TD−9855または4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]−ピペリジンとしても公知であり、米国特許第8,304,432号;第8,604,058号;第9,162,982号;第9,675,599号;第10,034,870号および第10,206,913号に開示されている。さらに、米国特許第8,304,433号;第8,592,596号および第9,073,859号は、アンプレロキセチンの結晶性塩酸塩を開示しており、米国特許第10,238,642号は、アンプレロキセチンまたはその薬学的に許容される塩を使用して神経原性起立性低血圧を治療するための方法を開示している。
これらの特許は、アンプレロキセチンおよびその塩を、プロセスの中間体として、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(4−(2−カルボキシフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステルとしても公知である)を使用して調製できることを開示している。この中間体化合物は、式I:
Figure 2021526142
を有している。
したがって、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を調製するための新しい効率的なプロセスの必要性が存在する。
米国特許第8,304,432号明細書 米国特許第8,604,058号明細書 米国特許第9,162,982号明細書 米国特許第9,675,599号明細書 米国特許第10,034,870号明細書 米国特許第10,206,913号明細書 米国特許第8,304,433号明細書 米国特許第8,592,596号明細書 米国特許第9,073,859号明細書 米国特許第10,238,642号明細書
本発明は、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を調製するための新規なプロセスに関する。その様々な用途の中で、本化合物は、アンプレロキセチンおよびその塩を調製するための中間体として有用である。
したがって、一局面において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2021526142
を調製するためのプロセスを提供する。
前記プロセスは、
(a)式1の化合物:
Figure 2021526142
をピぺリジンの存在下で、3−オキソブタン酸C1−6アルキルと反応させ、式2の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップであって、ここで、各Rは、独立して、C1−6アルキルから選択される、ステップ
(b)式2の化合物をアルカリ金属水酸化物と反応させ、酸による反応生成物の酸性化後、式3の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(c)式3の化合物をアンモニア試薬と反応させ、式4の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(d)式4の化合物を還元剤と反応させ、式5の化合物:
Figure 2021526142
またはその塩を形成するステップ
(e)式5の化合物またはその塩を二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させ、式6の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(f)式6の化合物をアルキルリチウム試薬と反応させ、式7の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(g)式7の化合物を二酸化炭素と反応させ、式Iの化合物を形成するステップ
を含む。
プロセスの一実施形態において、各R基は、独立して、メチルまたはエチルである。別の実施形態において、両方のR基は、メチルである。別の実施形態において、両方のR基は、エチルである。
プロセスの一実施形態において、アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムである。特定の実施形態において、アルカリ金属水酸化物は、水酸化カリウムである。
プロセスの一実施形態において、酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、または酢酸である。特定の実施形態において、酸は、塩酸である。
プロセスの一実施形態において、アンモニア試薬は、アンモニア、尿素、水酸化アンモニウム、塩化アンモニウム、または窒化マグネシウムである。特定の実施形態において、アンモニア試薬は、尿素である。
プロセスの一実施形態において、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体または水素化アルミニウムリチウムである。特定の実施形態において、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体である。
プロセスの一実施形態において、アルキルリチウム試薬は、n−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムである。特定の実施形態において、アルキルリチウム試薬は、n−ブチルリチウムである。
プロセスの一実施形態において、アルカリ金属水酸化物は、水酸化カリウムであり、酸は、塩酸であり、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体であり、アルキルリチウム試薬は、n−ブチルリチウムである。
別の局面において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2021526142
を調製するためのプロセスに関し、
前記プロセスは、
(a)式1の化合物:
Figure 2021526142
をピぺリジンの存在下で、3−オキソブタン酸エチルと反応させ、式2aの化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(b)式2aの化合物を水酸化カリウムと反応させ、塩酸による反応生成物の酸性化後、式3の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(c)式3の化合物を尿素と反応させ、式4の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(d)式4の化合物を水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体と反応させ、式5の化合物
Figure 2021526142
またはその塩を形成するステップ
(e)式5の化合物またはその塩を二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させ、式6の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(f)式6の化合物をn−ブチルリチウムと反応させ、式7の化合物:
Figure 2021526142
を形成するステップ
(g)式7の化合物を二酸化炭素と反応させ、式Iの化合物を形成するステップ
を含む。
一実施形態において、ステップ(d)およびステップ(e)は、ステップ(d)から生成物を単離することなく同じ反応混合物中で実施され、それにより廃棄物の生成を少なくし、プロセスの全体的な効率および収率を向上する。
本発明の他の局面および実施形態は、本明細書に開示されている。
発明の詳細な説明
その様々な局面および実施形態において、本発明は、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を調製するためのプロセスに関する。
定義
本発明を記載する場合、以下の用語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有する。
単数形の用語「1つの、ある(a)」、「1つの、ある(an)」および「上記、この、その(the)」は、使用される文脈で明確に別段の指示がない限り、対応する複数形の用語を含む。
用語「約」は、明示された値の±5パーセントを意味する。
用語「アルキル」は、直鎖または分枝状であり得る、一価の飽和炭化水素基を意味する。別段の定義がない限り、そのようなアルキル基は、典型的に、1から6個の炭素原子を含む。代表的なアルキル基としては、例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
炭素原子の特定の数が、特定の用語を対象としている場合、炭素原子の数が、その用語の前に示される。例えば、用語「C1−3アルキル」は、1から3個の炭素原子を有するアルキル基を意味し、ここで、炭素原子は、直鎖または分枝状配置を含む、任意の化学的に許容される配置にある。
用語「薬学的に許容される」は、患者への投与に許容される(例えば、明示された使用法に対して許容可能な安全性を有する)ことを意味する。
用語「薬学的に許容される塩」は、患者への投与に許容される酸および塩基(双性イオンを含む)から調製される塩(例えば、定められた投与レジメンに対して許容可能な安全性を有する塩)を意味する。
本明細書で使用される他のすべての用語は、それらが属する当業者によって理解されるようなそれらの通常の意味を有することを意図している。
プロセスの条件
本発明は、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を調製するためのプロセスに関する。
プロセスの最初のステップにおいて、2−ブロモベンズアルデヒド(1)は、約2から約3モル当量の3−オキソブタン酸メチルまたは3−オキソブタン酸エチルなどの、3−オキソブタン酸C1−6アルキルと約0.2から約0.4モル当量のピペリジン存在下で反応し、2,4−ジアセチル−3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸ジ−C1−6アルキル(2)を形成する。この反応の出発物質は、市販されているか、または従来の手順を使用して市販の物質から調製することができる。この反応は、典型的に、メタノール、エタノールなどの希釈剤中で実施される(典型的には、3−オキソブタン酸アルキルのアルキル基に対応する、アルコールが希釈剤として使用される)。ピペリジンは、典型的に、希釈剤中の2−ブロモベンズアルデヒドと3−オキソブタン酸アルキルの混合物に、約−20℃から約20℃の温度範囲でゆっくりと加えられる。次に、生じた溶液は、典型的に、例えば、約50℃から約100℃の範囲の温度で、約1から約6時間、または反応が実質的に完了するまで、加熱されて還流する。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離することができる。あるいは、反応混合物を、プロセスの次のステップで直接使用することができる。
次に、2,4−ジアセチル−3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸ジ−C1−6アルキル(2)は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどの過剰のアルカリ金属水酸化物と反応し、反応生成物を酸で酸性化した後、3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸(3)を形成する。アルカリ金属水酸化物の水溶液は、典型的に、メタノール、エタノールなどの希釈剤中の2,4−ジアセチル−3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸ジ−C1−6アルキル(2)に、約50℃から約100℃の温度範囲でゆっくりと加えられる。次に、生じた反応混合物は、典型的に、約50℃から約100℃の範囲の温度で、約1から約6時間、または反応が実質的に完了するまで、加熱される。次に、反応混合物を、酸でpH1〜2に酸性化する。この反応において、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸などを含むが、これらに限定されない、任意の適切な酸を、使用することができる。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離する。
プロセスの次のステップにおいて、3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸(3)は、アンモニア試薬、つまりアンモニアを生成する試薬と反応する。アンモニア、尿素、水酸化アンモニウム、塩化アンモニウム、窒化マグネシウムなどを含むが、これらに限定されない、任意の適切なアンモニア試薬を、使用することができる。一実施形態において、アンモニア試薬は、尿素である。この実施形態において、3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸(3)は、約1から約1.1モル当量の尿素と反応し、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−2,6−ジオン(4)を形成する。この反応は、典型的に、約180℃から約210℃の範囲の温度で、約2から約10時間、または反応が実質的に完了するまで実施される。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離する。
次に、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−2,6−ジオン(4)を、還元剤と接触させ、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン(5)を形成する。この反応において、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体、水素化アルミニウムリチウムなどを含むが、これらに限定されない、任意の適切な還元剤を、使用することができる。この反応において、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−2,6−ジオン(4)は、典型的に、モル過剰の還元剤および例えば、THFなどの適切な希釈剤に、約−20℃から約0℃の範囲の温度でゆっくりと加えられる。添加が完了すると、生じた混合物を、一般に、約40℃から約100℃の範囲の温度で、約2から約12時間、または反応が実質的に完了するまで加熱する。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離することができる。あるいは、反応混合物を、プロセスの次のステップで使用することができる。
プロセスの次のステップにおいて、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン(5)は、二炭酸ジ−tert−ブチルと反応し、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6)を形成する。この反応は、典型的に、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン(5)を、THFまたはTHF/水などの希釈剤中の約1モル当量の二炭酸ジ−tert−ブチルと接触させることによって実施される。典型的に、この反応は、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、またはN、N−ジイソプロピルエチルアミンなどの立体障害のある有機アミンの存在下で実施される。この反応は、典型的に、約10℃から約30℃の範囲の温度で、約1から約6時間、または反応が実質的に完了するまで実施される。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離する。
次に、4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6)は、アルキルリチウム試薬と反応し、in situで(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)フェニル)リチウム(7)を形成し、次に二酸化炭素と反応し、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を形成する。この反応において、n−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムを含むが、これらに限定されない、任意の適切なアルキルリチウム試薬を、使用することができる。この反応は、典型的に、THFなどの無水希釈剤中で、約−100℃から約−60℃の範囲の温度で、約0.5から約3時間または反応が実質的に完了するまで、約1.1から約1.3モル当量のアルキルリチウム試薬を使用して実施される。次に、過剰のドライアイスを、典型的に、約1から約4時間かけて少しずつ加え、生じた混合物を、約6から約24時間、または反応が実質的に完了するまで撹拌する。反応が完了すると、生成物を、濾過、クロマトグラフィー、再結晶などの従来の手順を使用して単離する。
以下の実施例は、本発明の様々な代表的な実施形態および局面を説明するために提供されており、特に示されない限り、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
以下の実施例で使用されるすべての試薬、出発物質、および溶媒は、市販の供給業者(Sigma−Aldrich、ミズーリ州セントルイスおよびその関連会社など)から購入し、別段の指示がない限り、さらに精製することなく使用した。
以下の略語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有する:
DCM ジクロロメタン
DMF N、N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
IPA イソプロピルアルコール
IPAc 酢酸イソプロピル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
PET 石油エーテル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
本明細書で使用されるが定義されていない他の略語は、それらが属する当業者によって理解されるようなそれらの通常の意味を有する。
別段の指示がない限り、HNMRスペクトルは、300MHz分光計で記録した。化学シフトは、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)に対するppmにおけるδ値として報告される。結合定数(J値)は、ヘルツ(Hz)で示され、多重度は、以下の略語を使用して報告される:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、br=ブロード、nd=未決定。
実施例1
2,4−ジアセチル−3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸ジエチル(2a)の調製
エタノール(50kg)中の3−オキソブタン酸エチル(43.5kg、0.334kmol)の溶液に、2−ブロモベンズアルデヒド(1)(23kg、0.124kmol)を固体として約10分間かけて少しずつ加えた。次に、ピペリジン(2.5kg、0.0294kmol)を、温度を8℃から11℃に維持しながら、10分間かけて滴下し加えた。次に、混合物を加熱還流し、3時間還流した。TLC(PET:EtOAc 5:1)は、2−ブロモベンズアルデヒドの残りがないことを示した。化合物2aを含む反応混合物を30℃から50℃に冷却し、次のステップで直接使用した。
実施例2
3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸(3)の調製
水(115kg)中の水酸化カリウム(115kg、2.05kmol)の75℃から85℃の溶液に、実施例1からの反応混合物を約5時間かけて滴下して加えた。添加が完了した後、混合物を約8時間還流した。TLC(PET:EtOAc 1:1)は、化合物2aがもはや存在しないことを示した。混合物を40℃に冷却し、真空下で濃縮してエタノールを除去した。残留物をMTBE(50kg)で抽出した。水層のpHを、温度を60℃未満に保ちながら、濃塩酸(245kg)でpH1〜2に調節した。酸性化の間に、固体物質が溶液から沈殿した。混合物を10℃から20℃に冷却し、30分間撹拌した。次に、混合物を濾過し、濾過ケーキを水(2×50kg)およびMTBE(1×5kg)で洗浄した。得られた固体を乾燥させ、化合物3(33kg、0.115kmol、収率92.4%)を淡黄色の固体として得た。
実施例3
4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−2,6−ジオン(4)の調製
3−(2−ブロモフェニル)ペンタン二酸(3)(33kg、0.115kmol)および尿素(7.6kg、0.127kmol)の混合した混合物をオイルバス(浴温:190℃から200℃)で6時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH 10:1)は、化合物3がもはや存在しないことを示した。混合物を100℃に冷却し、DMF(40kg)を注意深く加え、次に混合物を撹拌しながら室温に冷却した。混合物を濾過し、濾過ケーキを水(1×50kg)、エタノール(1×20kg)で洗浄し、乾燥させ、化合物4(20kg、0.075kmol、収率64.9%)を白色固体として得た。
実施例4
4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン(5)の調製
THF(65kg)に、乾燥窒素雰囲気下で水素化ホウ素ナトリウム(5.7kg、0.151kmol)を少しずつ加えた。次に、三フッ化ホウ素エーテラート(28kg、0.200kmol)を、窒素下で3時間かけて−10℃から0℃で滴下して加えた。得られた混合物を−5℃から0℃で3時間撹拌した。4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−2,6−ジオン(4)(13kg、0.0485kmol)を、窒素下で−10℃から0℃で2時間かけて少しずつ加えた。混合物を−5℃から0℃で3時間撹拌し、次に7時間かけて65℃にゆっくりと加熱し、次に3時間還流した。TLC(DCM:MeOH 20:1)は、化合物4がもはや存在しないことを示した。混合物を20℃から30℃に冷却し、温度を30℃未満に保ちながら、水(10kg)を2.5時間かけて滴下して加えた。温度を50℃未満に保ちながら、6N塩酸水溶液(12kg)を1時間かけて滴下して加え、pHを1〜2に調節し、混合物を4時間加熱還流し、次に20℃から30℃に冷却した。反応混合物を次のステップで直接使用した。
実施例5
4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6)の調製
実施例5からの反応混合物に、炭酸カリウム(22kg)を加え、pHを12〜13に調節した。二炭酸ジ−tert−ブチル(9.7kg、0.0444kmol)を、反応温度を35℃未満に維持しながら、2時間かけて少しずつ加えた。得られた混合物を25℃から35℃で2時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH 10:1)は、化合物5がもはや存在しないことを示した。混合物を真空下50℃で濃縮し、THFを除去した。残留物を濾過し、濾過ケーキをMTBE(1×60kg)で洗浄した。水層を分離し、MTBE(1×40kg、1×20kg)で抽出した。混合した有機層をブライン(1×30kg)で洗浄し、次に硫酸ナトリウム(5kg)、シリカゲル(600メッシュ、3kg)および木炭(4kg)を有機層に加えた。この混合物を1時間撹拌しながら加熱還流し、次に室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮して、化合物6(13.5kg、0.0397kmol、収率81.8%)を油として得、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。
実施例6
2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)の調製
無水THF(80kg)中の4−(2−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6)(13.5kg、0.0397kmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(n−ヘキサン中2.5M、13.75kg、0.0496kmol)を−85℃から−72℃で乾燥窒素下で1時間かけて滴下して加えた。得られた混合物を−75℃から−70℃で2時間撹拌した。ドライアイス(10kg、0.227kmol)を、−80℃から−69℃で、乾燥窒素下で2時間かけて少しずつ加えた。混合物を12時間かけて−58℃に温めた。TLC(PET:EtOAc 10:1)は、化合物6がもはや存在しないことを示した。反応温度を10℃未満に保ちながら水(50kg)を滴下して加えた。次に、混合物を真空下、35℃から45℃で濃縮し、THF(約60kg)を除去した。混合物の温度を20℃未満に保ちながら、残留物を10%水酸化ナトリウム水溶液(18.5kg)でpH10〜11に調節した。混合物をMTBE(2×50kg)で抽出した。混合物の温度を10℃未満に保ちながら、水層を3N塩酸水溶液(約40kg)でpH2〜3に酸性化した。酢酸エチル(50kg)を加え、混合物を30分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(2×30kg)で抽出した。混合した有機層を、水(1×15kg)中の塩化ナトリウム(1×5kg)の水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム(5kg)で乾燥させ、濾過した。濾液を約40Lの容量に濃縮し、その間に沈殿物が形成した。石油エーテル(80L)を60℃で滴下し加え、得られた混合物を室温に冷却した。混合物を濾過し、化合物I(3.95Kg)を得た。濾液を濃縮し、粗化合物I(1.8kg)を得、EtOAc(3.6L)およびPET(7.2L)から結晶化し、化合物Iの第2の収集物(1.173kg)を得た。2つの収集物を混合し、化合物I(5.123kg、0.0168kmol、収率34.5%)を白色固体として得た。
Figure 2021526142
以下の実施例は、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)を使用して、アンプレロキセチン(または4−[2−(2,4,6−トリフルオロ−フェノキシメチル)フェニル]ピペリジン)およびその塩を調製できる方法を記載する。
実施例7
4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)安息香酸(I)(5.0g、16mmol、1.0当量)およびTHF(130mL、1.7mol)を、窒素下、室温で混合した。ボランジメチルスルフィド錯体(2.9mL、33mmol、2.0当量)を滴下して加え、混合物を5分間撹拌し、次に1時間還流で加熱した。混合物を室温に冷却し、MeOH(40mL)を滴下して加えることにより、反応をクエンチした。次に、混合物をロータリーエバポレーターによって濃縮し、得られた物質をMeOH(2×40mL)で共沸した。次に、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、塩酸水溶液(1M;2×50mL)、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、次に飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(4.8g)を透明な淡黄色の油として得、静置すると固化した。
Figure 2021526142
実施例8
4−[2−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(0.4g、1.0mmol、1.0当量)およびトリエチレンジアミン(220mg、2.0mmol、1.4当量)をDCM(11mL、170mmol)に溶解した。混合物を窒素下で0℃で冷却し、p−トルエンスルホニルクロリド(290mg、1.5mmol、1.1当量)を加えた。得られた混合物を0℃で60分間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(2×25mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、表題化合物(500mg)を得、さらに精製することなく使用した。
Figure 2021526142
実施例9
4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジントリフルオロ酢酸塩の調製
4−[2−(トルエン−4−スルホニルオキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.1g、4.7mmol、1.0当量)をMeCN(46mL、890mmol)に溶解し、炭酸カリウム(1.9g、14mmol、3.0当量)および2,4,6−トリフルオロフェノール(1.0g、7.0mmol、1.5当量)に加えた。混合物を50℃で一晩振とうし、次に室温に冷却した。上澄みを炭酸カリウムおよび他の固体から分離した。TFA(7mL、90mmol、20.0当量)を上澄みに加え、混合物を室温で一晩振とうした。次に、溶液を濃縮し、残留物を1:1の酢酸/水(5.0mL)に溶解した。追加の酢酸(2.0mL)を加え、混合物を濾過し、分取HPLCによって精製して、表題化合物(1.3g、純度97.5%)を得た。MS m/z: [M+H] calcd for C1818NO, 322.13; found 322.2.
Figure 2021526142
実施例10
4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−(2−カルボキシフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.0g、160mmol、1.0当量)とTHF(100mL、1.0mol)を室温で窒素下で混合した。THF中のボラン−THF錯体(1.0M、32.7mL、32.7mmol、2.0当量)を10分かけて滴下して加えた(5℃の発熱、ガス発生)。反応混合物を室温で5分間撹拌し、次に50℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH(30mL)をゆっくりと加えることにより反応をクエンチした(穏やかな発熱、著しいガス発生)。次に、混合物をロータリーエバポレーターにより濃縮した。得られた物質をMeOH(2×50mL)で共沸した。粗生成物をEtOAc(100mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、次に、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮し、4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.4g)を透明な淡黄色の油として得、静置すると固化した。
実施例11
4−(2−メタンスルホニルオキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−(2−ヒドロキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(50.0g、172mmol、1.0当量)をDCM(500mL、8000mmol)に溶解した。混合物を窒素下で0℃で冷却し、メタンスルホン酸無水物(44.8g、257mmol、1.5当量)を一度に加えた。ジイソプロピルエチルアミン(47.8mL、274mmol、1.6当量)を5分間かけて滴下して加え、混合物を0℃で90分間撹拌した。水(400mL、20mol)を加え、混合物を5分間撹拌した。相を分離し、有機層を水(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を除去し、表題化合物(70g)をどろどろした油として得、さらに精製することなく使用した。
Figure 2021526142
実施例12
4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
4−(2−メタンスルホニルオキシメチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(27.0g、60.6mmol、1.0当量)をMeCN(540mL)に溶解し、炭酸カリウム(25g、180mmol、3.0当量)および2,4,6−トリフルオロフェノール(13.5g、90.9mmol、1.5当量)に加えた。混合物を50℃で6時間激しく撹拌し、加熱から除き、一晩撹拌した。混合物を室温で冷却し、EtOAc(700mL)および水(700mL)で希釈した。相を分離し、有機層を水酸化ナトリウム水溶液(1.0M;2×400mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(1×400mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次に、溶媒を除去して、粗製の4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(25.0g)を得た。粗生成物をより小規模の行程(run)と混合して合計30gにし、クロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%EtOAc)で精製し、4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(22.0g)を得た。
実施例13
4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン塩酸塩の調製
4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(22.0g、31.3mmol、1.0当量)をEtOH中の1.25M HCl(250mL、310mmol、10.0当量)と混合した。混合物を室温で8時間撹拌し、次に−10℃で約48時間保存した。ほとんどの溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。得られた粘度が高いスラリーにEtOAc(80mL)を加え、続いて室温で2時間撹拌した。結晶の最初の収集物を濾過により単離し、濾過ケーキをEtOAc(20mL)で洗浄し、乾燥し、表題化合物(8.5g、純度>99%)を白色の固体として得た。濾液のHPLCは、生成物の約25%の面積を示す。2番目の収集物において、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、得られた固体(約10g)をEtOAc(40mL)で、最初は室温、次に60℃、そして再び室温でスラリー化し、塩酸塩として表題化合物(1.7g、純度>99%)を得た。
2つのロットの塩酸塩(18.5g、51.7mmol)をEtOAc(75mL、770mmol)と混合した。得られたどろどろしているが流動性のあるスラリーを65℃で30分間加熱し、室温に冷却し、濾過した。フラスコおよび濾過ケーキをEtOAc(20mL)で洗浄し、固体を高真空下、室温で一晩乾燥し、結晶性塩酸塩(18.2g、純度99.3%)を得た。
実施例14
4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン塩酸塩の調製
塩化アセチル(83.5mL、1170mmol)をEtOH(140mL、2.4mol)にゆっくり加えた。EtOH(100mL、2.0mol)に溶解した4−[2−(2,4,6−トリフルオロフェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(55.0g、117mmol)を加え、得られた混合物を室温で6時間撹拌した。ほとんどの溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。得られた粘度が高いスラリーにEtOAc(300mL)を加え、続いて部分的に溶媒を除去して約100mLにした。EtOAc(200mL)を加え、得られたスラリーを1時間撹拌し、濾過し、乾燥し、表題化合物(28.0g、純度約99%)を得た。濾液を濃縮し、粘度が高いペーストにし、IPAc(100mL)を加え、1時間撹拌し、濾過し、乾燥し、5.0gの塩酸塩(純度約99%)をさらに得た。
2つのロットの塩酸塩(83.0g、230mmol、純度約99%)をEtOAc(250mL、2.6mol)と混合した。得られたスラリーを70℃に加熱し、次にゆっくり室温に冷却し、続いて一晩撹拌した。得られた流動性のあるスラリーを濾過し、濾過ケーキをEtOAc(50mL)で洗浄し、次に高真空下で約48時間乾燥させ、結晶性塩酸塩(81.0g、純度>99%)を得た。
結晶性塩酸塩(50.0g、1.40mol、純度>99%)をIPA(250mL、3.3mol)に溶解し、得られたスラリーを75℃に加熱した。水(25mL、1.4mol)を加えた。5分で完全溶解が観察され、溶液の内部温度は65℃であった。溶液をゆっくり室温に冷却し、次に室温で一晩撹拌した。得られた固体を濾過し、空気下で2時間乾燥させ、半乾燥生成物を得た。次に、固体を高真空下、室温で約48時間乾燥させ、表題結晶性塩酸塩(44.1g、純度99.5%)を得た。
本発明は、その特定の局面または実施形態を参照して記載されてきたが、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができるか、または同等物を置き換えることができることが、当業者によって理解されるであろう。さらに、適用できる特許法および規則によって許可される範囲で、本明細書に引用されるすべての刊行物、特許および特許出願は、各文書が参照により本明細書に個別に組み込まれた場合と同じ範囲に、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (17)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2021526142
    を調製するプロセスであって、
    前記プロセスが、
    (a)式1の化合物:
    Figure 2021526142
    をピぺリジンの存在下で3−オキソブタン酸C1−6アルキルと反応させ、式2の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップであって、
    ここで、各Rは、独立してC1−6アルキルから選択されるステップ
    (b)前記式2の化合物をアルカリ金属水酸化物と反応させ、酸による反応生成物の酸性化後、式3の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (c)前記式3の化合物をアンモニア試薬と反応させ、式4の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (d)前記式4の化合物を還元剤と反応させ、式5の化合物:
    Figure 2021526142
    またはその塩を形成するステップ
    (e)前記式5の化合物またはその塩を二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させ、式6の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (f)前記式6の化合物をアルキルリチウム試薬と反応させ、式7の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (g)前記式7の化合物を二酸化炭素と反応させ、前記式Iの化合物を形成するステップ
    を含む、式Iの化合物を調製するプロセス。
  2. 各R基が、独立して、メチルおよびエチルから選択される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 両方のR基が、メチルである、請求項1に記載のプロセス。
  4. 両方のR基が、エチルである、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記アルカリ金属水酸化物が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムである、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記アルカリ金属水酸化物が、水酸化カリウムである、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記酸が、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、または酢酸である、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記酸が、塩酸である、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記アンモニア試薬が、アンモニア、尿素、水酸化アンモニウム、塩化アンモニウム、または窒化マグネシウムである、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記アンモニア試薬が、尿素である、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体または水素化アルミニウムリチウムである、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体である、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記アルキルリチウム試薬が、n−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムである、請求項1から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記アルキルリチウム試薬が、n−ブチルリチウムである、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記アルカリ金属水酸化物が、水酸化カリウムであり;前記酸が、塩酸であり;前記アンモニア試薬が、尿素であり;前記還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体であり;前記アルキルリチウム試薬が、n−ブチルリチウムである、請求項1に記載のプロセス。
  16. 式Iの化合物:
    Figure 2021526142
    を調製するプロセスであって、
    前記プロセスが、
    (a)式1の化合物:
    Figure 2021526142
    をピぺリジンの存在下で3−オキソブタン酸エチルと反応させ、式2aの化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (b)前記式2aの化合物を水酸化カリウムと反応させ、塩酸による反応生成物の酸性化後、式3の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (c)前記式3の化合物を尿素と反応させ、式4の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (d)前記式4の化合物を水素化ホウ素ナトリウム/三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン錯体と反応させ、式5の化合物:
    Figure 2021526142
    またはその塩を形成するステップ
    (e)前記式5の化合物またはその塩を二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させ、式6の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (f)前記式6の化合物をn−ブチルリチウムと反応させ、式7の化合物:
    Figure 2021526142
    を形成するステップ
    (g)前記式7の化合物を二酸化炭素と反応させ、前記式Iの化合物を形成するステップ
    を含む、プロセス。
  17. ステップ(d)およびステップ(e)が、ステップ(d)の前記生成物を単離することなく、同じ反応混合物中で実施される、請求項16に記載のプロセス。
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