JP2021522222A - Rsvに対する活性を有するヘテロ芳香族化合物 - Google Patents

Rsvに対する活性を有するヘテロ芳香族化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、抗ウイルス活性を有し、具体的には呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の複製に対する阻害活性を有する式(I)の化合物に関する。本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物及び呼吸器合胞体ウイルス感染症の治療における使用のための化合物に更に関する。
【化1】

Description

本発明は、抗ウイルス活性を有する、具体的には呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の複製に対する阻害活性を有する化合物に関する。本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物及び呼吸器合胞体ウイルス感染症の治療における使用のための化合物に更に関する。
ヒトRSV又は呼吸器合胞体ウイルスは、ウシRSVウイルスとともにニューモウイルス(Pneumoviridae)科、オルソニューモウイルス(Orthopneumovirus)属のメンバーである大型のRNAウイルスである。ヒトRSVは、世界中の全年齢の人々において一連の呼吸器疾患に関与する。ヒトRSVは、乳幼児期及び小児期の下気道疾病の主因である。全乳幼児の半数を超える乳幼児が生後1年以内にRSVに遭遇し、ほぼ全ての乳幼児が生後2年以内にRSVに遭遇する。若年小児の感染は、長年続く肺障害を引き起こす可能性があり、その後の人生における慢性肺疾患(慢性喘鳴、喘息)の原因となることがある。年長小児及び成人は、RSVに感染すると(悪性の)感冒に罹患することが多い。高齢者では易罹患性が再び増加し、RSVは、高齢者の肺炎発生に関連することが多く、これにより死亡率が著しく高くなる。
所与の亜群からのウイルスによる感染が、次の冬季に同一の亜群からのRSV単離株によるその後の感染を防ぐことはない。したがって、2つの亜型、A及びBのみが存在するにもかかわらず、RSVによる再感染が多発する。
現在、2種の薬物のみがRSV感染症に対する使用に承認されている。第1の薬物は、入院中の小児における重篤なRSV感染症に対してエアロゾル治療を提供するヌクレオシドアナログであるリバビリンである。エアロゾルの投与経路、毒性(催奇形性のリスク)、費用及び著しく変動する有効性により、その使用が制限される。モノクローナル抗体であるSynagis(登録商標)(パリビズマブ)は、受動的免疫予防に使用される。Synagis(登録商標)の効果は実証されているが、治療は高価であり、非経口的投与を必要とし、且つ重篤な病状を発症する危険性のある小児に限定されている。
RSV複製に対して有効であり、無毒であり、且つ投与しやすい薬物が必要であることは、明白である。RSV複製に対する経口投与できる薬物を提供することは、特に好ましいであろう。
抗RSV活性を示す化合物は、国際公開第2016/174079号パンフレット及び国際公開第2011/163518号パンフレットに開示されている。
本発明は、その任意の立体化学的異性体形態を含む、式(I)
Figure 2021522222

[式中、
Aは、
Figure 2021522222

であり、
は、
Figure 2021522222

であり、
、X、X、及びXは、XがCHであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがCHであること;
又はXがNであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがCHであること、
又はXがCHであり、XがNであり、XがCHであり、且つXがCHであること、
又はXがNであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがNであること、
又はXがNであり、XがNであり、XがCHであり、且つXがCHであること、及び
又はXがCHであり、XがNであり、XがNであり、且つXがCHであることから選択され、
ここで、各CHは、ハロ、C1〜4アルキル、又はC1〜4アルキルオキシで任意選択的に置換されており;
及びYは、CH、CF、及びNから各々独立して選択され;
は、CH又はCHCHであり;
は、水素、ハロ、又はC1〜4アルキルであり;
12は、C1〜2アルキルであり;
13及びR14は、C1〜6アルキルから各々独立して選択され;
は、ハロであり;
は、C1〜6アルキル;C3〜6シクロアルキル;ジ(C1〜4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ヘテロアリール;ヘテロアリールで置換されたC1〜4アルキル;フェニル;ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1〜4アルキル、ポリハロC1〜4アルキル、及びC1〜4アルキルオキシから各々個々に選択される1、2、又は3個の置換基で置換されたフェニルであり;
は、C1〜6アルキル、−(CO)−OR、若しくは−(CO)−NRから選択される1若しくは2個の置換基で置換されたC2〜6アルケニル;又は
−NR−(CO)−ヘテロ環(式中、上記ヘテロ環は、ハロ、C1〜4アルキルオキシのヒドロキシから各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されている);又は
3〜6シクロアルキル若しくはヘテロ環(式中、上記C3〜6シクロアルキル及びヘテロ環は、
1〜6アルキル;
ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル(C1〜4アルキル、ハロ、ヒドロキシカルボニルから各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換された)、及びヒドロキシカルボニル基で置換されたC1〜4アルキルから各々独立して選択される1、2、若しくは3個の置換基で置換されたC1〜6アルキル;
3〜6アルケニル;
1〜6アルキル、ヒドロキシ、−(CO)−OR、若しくは−(CO)−NRから選択される1又は2個の置換基で置換されたC3〜6アルケニル;
ヒドロキシ;
シアノ;
−(CO)−O−R
−(CO)−NR1011
−(CO)−NR−SO−R
−(CO)−NR−(CO)−SO−R
−O−(CO)−NR1011
−NR
−NR−(CO)−C1〜4アルキル;
−NR−(CO)−C3〜6シクロアルキル;
−NR−(CO)−O−R
−NR−(CO)−NR−R
−NR−SO−R
−SO−R
−SO−NR1011;又は
−SO−NR−(CO)−R
ヘテロアリール
から各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されており、
ここで、
は、水素又はC1〜4アルキルであり;
は、C1〜4アルキル、ポリハロC1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルであり;
各Rは、水素又はC1〜4アルキルから独立して選択され;
10及びR11は、水素;CN;C1〜4アルキル;C3〜6アルケニル;ポリハロC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;C1〜4アルキルで置換されたC3〜6シクロアルキル;又はヒドロキシ若しくはシアノで置換されたC1〜4アルキルから各々独立して選択され;
ヘテロ環は、アゼチジニル、ピロロジニル、ピペリジニル、又はホモピペリジニルであり;
ヘテロアリールは、チエニル、ピリジニル又はピリミジニルであり、ここで、各ヘテロアリールは、C1〜4アルキル、ハロ、アミノ及びアミノカルボニルから各々独立して選択される1又は2個の置換基で任意選択的に置換されており;
ヘテロアリールは、ピロリル、ピラゾリル又はチアゾリルであり、ここで各ヘテロアリールは、C1〜4アルキル、ハロ、−(CO)−OR、又は−(CO)−NRから各々独立して選択される1又は2個の置換基で任意選択的に置換されている)である]
の化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩に関する。
上記の定義において使用される場合、
− ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードの総称であり;
− C1〜4アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピルなど、1〜4個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖飽和炭化水素基を定義し;
− C1〜6アルキルは、C1〜4アルキル及び例えば2メチルブチル、ペンチル、ヘキシルなど、5又は6個の炭素原子を有するその高級同族体を含むものとし;
− C2〜6アルケニルは、例えば、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイル、及びその分枝鎖異性体などの2〜6個の炭素原子を含有する二価の直鎖又は分枝鎖炭化水素基を定義し;
− C3〜6アルケニルは、1つの二重結合を含有し、例えば、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニル、3−ヘキセニル、2−ヘキセニルなどの3〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分子鎖炭化水素基を定義し;
− C3〜6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルの総称であり;
− ポリハロC1〜4アルキルは、ポリハロ置換C1〜4アルキル、特にジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルなど、2〜6個のハロゲン原子で置換されたC1〜4アルキル(上記定義のとおり)と定義され;
− −(CO)−又は(CO)は、カルボニルを意味する。
本明細書で使用するとき「本発明の化合物」という用語は、式(I)の化合物、並びにその塩及び溶媒和物を含むものとする。
本明細書で使用するとき、実線のくさび形結合としてでも、破線のくさび形結合としてでもなく、実線としてのみ示される結合を有する任意の化学式、又は1個以上の原子の周りに特定の配置(例えば、R、S)を有するものとして別の方法で示されている任意の化学式は、それぞれ可能な立体異性体又は2つ以上の立体異性体の混合物を企図するものである。
上記及び下記では、用語「式(I)の化合物」及び「式(I)の合成の中間体」は、その立体異性体及びその互変異性体形態を含むものとする。
上記及び下記では、用語「立体異性体」、「立体異性体形態」又は「立体化学的異性体形態」は、互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体として又は2つ以上の立体異性体の混合物として、本発明の化合物の全ての立体異性体を含む。エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。エナンチオマーの一対の1:1混合物は、ラセミ体又はラセミ混合物である。ジアステレオマー(又はジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち、それらは鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置又はZ配置となり得る。二価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス配置又はトランス配置を有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含有する場合、置換基は、シス配置又はトランス配置であり得る。
用語「立体異性体」は、式(I)の化合物が形成し得る配座異性体とも呼ばれる任意の回転異性体も含む。
したがって、本発明は、化学的に可能な場合には常に、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、回転異性体及びこれらの混合物を含む。
その全ての用語、すなわち、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体及びこれらの混合物の意味は、当業者に公知である。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ順位則に従って特定される。不斉原子における配置は、R又はSのいずれかによって特定される。絶対配置が不明の分割立体異性体は、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)によって示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割エナンチオマーは、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)によって示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、上記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、更により好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満のみ伴うことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)として特定される場合、これは、その化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばEとして特定される場合、これは、その化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し;式(I)の化合物が例えばシスとして特定される場合、これは、その化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)による化合物の一部は、その互変異性体形態で存在する場合もある。そのような形態が存在し得る限り、それは、上記の式(I)に明確に示されてはいなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。
したがって、単一の化合物が立体異性体形態及び互変異性体形態の両方で存在し得ることになる。
アトロプ異性体(又はアトロポ異性体)は、大きい立体障害が原因で単結合の周りの回転が制限されることによって生じる特定の空間配置を有する立体異性体である。式(I)の化合物のアトロプ異性体形態は、全て本発明の範囲内に含まれるものとする。
前述の薬学的に許容される酸付加塩は、式(I)の化合物が形成できる、治療活性を有する無毒の酸付加塩の形態を含むものとする。これらの薬学的に許容される酸付加塩は、塩基の形態をそのような適切な酸で処理することにより容易に得ることができる。適切な酸には、例えば、無機酸、例えば塩酸若しくは臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの酸;又は有機酸、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの酸が含まれる。
逆に、上記の塩形態を、適切な塩基で処理することによって遊離塩基形態に変換することができる。
式(I)の化合物は、溶媒和されていない形態及び溶媒和された形態の両方で存在し得る。用語「溶媒和物」は、本明細書では、本発明の化合物及び1種以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば水又はエタノールを含む分子会合を説明するために使用される。用語「水和物」は、上記溶媒が水である場合に使用される。
疑義を避けるため、式(I)の化合物は、記載した原子をそれらの天然又は非天然の同位体の形態のいずれかで含有し得る。これに関し、記載され得る本発明の実施形態は、(a)式(I)の化合物がその任意の原子に関して同位体濃縮又は同位体標識されていないもの、及び(b)式(I)の化合物がその化合物の1つ以上の原子に関して同位体濃縮又は同位体標識されているものを含む。1つ以上の安定同位体で(化合物の1つ以上の原子に関して)同位体濃縮又は標識されている式(I)の化合物は、例えば、重水素、13C、14C、14N、15Oなどの1つ以上の原子で同位体濃縮又は標識されている式(I)の化合物を含む。
化合物の第1の群は、式(I)[式中、XはCHであり、XはCHであり、XはCHであり、XはCHである]の化合物である。
化合物の第2の群は、式(I)[式中、XはNであり、XはCHであり、XはCHであり、XはCHである]の化合物である。
化合物の第3の群は、式(I)[式中、XはCHであり、XはNであり、XはCHであり、XはCHである]の化合物である。
化合物の第4の群は、式(I)[式中、XはNであり、XはCHであり、XはCHであり、XはNである]の化合物である。
化合物の第5の群は、式(I)[式中、XはNであり、XはNであり、XはCHであり、XはCHである]の化合物である。
化合物の第6の群は、式(I)[式中、XはCHであり、XはNであり、XはNであり、XはCHである]の化合物である。
化合物の第7の群は、式(I)[式中、基Aは、式(a−1)のものである]の化合物である。
化合物の第8の群は、式(I)[式中、基Aは、式(a−2)のものである]の化合物である。
化合物の第9の群は、式(I)[式中、Rは、C3〜6シクロアルキルである]の化合物である。
化合物の第10の群は、式(I)[式中、Rは、式(b−1)(式中、Y及びYはCHである)のものである]の化合物である。
式(I)の興味深い化合物には、次の限定:
a)Aは式(a−1)の基である;又は
b)Aは式(a−2)の基である;又は
c)Rはメチルである;又は
d)Rは水素である;又は
e)Rはフルオロである;又は
f)RはC3〜6シクロアルキル、特にシクロプロピルである;又は
g)RはC1〜4アルキル、特にエチル基である;又は
h)Rはヘテロアリール[式中、ヘテロアリールはピリジニルである]である;又は
i)Rは式(b−1)[式中、Y及びYはCHであり、Rはハロであり、特にRはフルオロである]である;及び
j)RはC3〜6シクロアルキル若しくはピロリジニルであって、上記C3〜6シクロアルキル若しくはピロリジニルは、−(CO)−O−R若しくは−(CO)−NR1011から各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されている
のうちの1つ以上が該当する式(I)の化合物である。
一般に、式(I)の化合物は、式(II)の中間体を式(III)のアルキルボロネート中間体と、少なくとも1種の反応不活性溶媒中及び任意選択的に少なくとも1種の遷移金属カップリング試薬及び/又は少なくとも1種の好適なリガンドの存在下で反応させることにより調製でき、上記方法は更に任意選択的に式(I)の化合物をその付加塩に転換させることを含む。この反応のために好適な金属カップリング試薬及び/又は好適なリガンドは、例えばパラジウム化合物、例えばテトラ(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデン−アセトンジパラジウム、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルなどである。
Figure 2021522222
式(I)[式中、Rは、式(b−1)のものである]として定義される式(I−a)の化合物はまた、式(IV)の中間体を式(V)、(VI)、又は(VII)の中間体のいずれかと、反応不活性溶媒中並びに任意選択的に少なくとも1種の遷移金属カップリング試薬及び/又は少なくとも1種の好適なリガンドの存在下で反応させることにより調製でき、上記方法は更に任意選択的に式(I)の化合物をその付加塩に変換させることを含む。
Figure 2021522222
式(I)の化合物を調製するための他の合成経路は、一般的な調製方法及び具体的な実施例として実験の部に記載されている。
式(I)の化合物は、式(I)の化合物を、当該技術分野で知られる基変換反応により相互変換させることによって更に調製され得る。
出発物質及び中間体のいくつかは、既知の化合物であり、市販されているか、又は当該技術分野で一般に知られる従来の反応手順に従って調製され得る。
上記の方法で調製される式(I)の化合物は、エナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成される場合があり、それらは、当該技術分野で知られる分割手順に従って互いに分離することができる。ラセミ体で得られるそれらの式(I)の化合物は、好適なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩の形態に変換され得る。その後、上記のジアステレオマー塩の形態は、例えば、選択的又は分別結晶化により分離され、エナンチオマーは、アルカリによってそれから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態を分離する代替的な方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。上記の純粋な立体化学的異性体形態は、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘導することもできるが、但し、反応は、立体特異的に起こることを条件とする。特定の立体異性体が所望される場合、上記の化合物は、立体特異的な調製方法により合成されることが好ましいであろう。これらの方法は、有利には、エナンチオマー的に純粋な出発物質を使用することになる。
式(I)の化合物は、抗ウイルス特性を示す。本発明の化合物及び方法を使用して治療可能なウイルス感染症としては、オルト及びパラミクソウイルス、特に、ヒト及びウシの呼吸器合胞体ウイルス(RSV)によって引き起こされる感染症が挙げられる。本発明の化合物の多くは、更に、RSVの変異株に対して活性である。更に、本発明の化合物の多くは、好ましい薬物動態プロファイルを示し、生物学的利用能の観点から魅力的な特性を有しており、これには例えば許容できる半減期、AUC値、及びピーク値、並びに速やかな発現及び組織保持の不十分さといった不都合な現象がないことが挙げられる。
本発明の化合物のRSVに対するin vitroの抗ウイルス活性は、本明細書の実験の部に記載した試験において試験され、またウイルス産生量減少アッセイでも実証され得る。本発明の化合物のRSVに対するin vivoでの抗ウイルス活性は、Wyde et al.in Antiviral Research,38,p.31−42(1998)に記載されたコットンラットを用いる試験モデルで実証され得る。
更に、本発明は、少なくとも1種の薬学的に許容される担体、及び治療有効量の式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供する。薬学的に許容される担体、治療活性量の式(I)の化合物、及び別の抗ウイルス剤、具体的にはRSV阻害化合物を含む医薬組成物も提供される。
本発明の医薬組成物を調製するために、有効成分として、有効量の塩基付加塩又は酸付加塩の形態の特定の化合物を少なくとも1種の薬学的に許容される担体との均質混合物中に混合し、この担体は、投与に望ましい製剤の形態に応じて様々な形態を取り得る。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口投与、直腸投与、経皮投与又は非経口注射に好適な単一剤形であることが望ましい。
例えば、経口剤形の組成物の調製において、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤及び溶液剤などの経口液体製剤の場合、例えば水、グリコール、油及びアルコールなどの通常の液体医薬担体;又は散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤の場合、デンプン、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤などの固体医薬担体のいずれかが使用され得る。投与が容易であるため、錠剤及びカプセル剤が最も有利な経口単位剤形であり、この場合、明らかに固体医薬担体が使用される。非経口注射組成物では、医薬担体は、主として滅菌水を含むことになるが、有効成分の溶解度を改善するために他の成分を含み得る。注射用溶液剤は、例えば、生理食塩水、グルコース溶液又はこれらの両方の混合物を含む医薬担体を使用することにより調製され得る。注射用懸濁剤は、適切な液体担体、懸濁化剤などを使用することによっても調製され得る。経皮投与に好適な組成物では、医薬担体は、浸透促進剤及び/又は好適な湿潤剤を任意選択的に含み、任意選択的に、これに、皮膚に対して顕著な有害作用を引き起こさない好適な添加剤が少量配合され得る。上記添加剤は、皮膚への有効成分の投与を促進するため及び/又は所望の組成物の調製に有用となるように選択され得る。これらの局所組成物は、様々な方法で例えば経皮パッチ、スポットオン製剤又は軟膏として投与され得る。式(I)の化合物の付加塩は、対応する塩基の形態より水に対する溶解度が高いため、明らかに水性組成物の調製により適している。
投与の容易さ及び投与量の均一性のため、本発明の医薬組成物を単位剤形に製剤化することがとりわけ有利である。本明細書で使用する場合、「単位剤形」とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の有効成分を必要な医薬担体とともに含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(割線入り錠剤又はコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、分包散剤、カシェ剤、注射用溶液又は懸濁剤、小さじ量及び大さじ量など、並びにそれらを分割して複合したものがある。
経口投与のために、本発明の医薬組成物は、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、充填材(例えば、ラクトース、微結晶セルロース、リン酸カルシウムなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、シリカなど)、崩壊剤(例えば、馬鈴薯デンプン、デンプングリコール酸ナトリウムなど)、湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容される賦形剤及び担体を用いて従来の手段で調製される固体剤形、例えば錠剤(嚥下用及びチュアブルの両方の形態)、カプセル剤又はジェルキャップ剤の形態を取り得る。このような錠剤はまた、当該技術分野で周知の方法によってコーティングされ得る。
経口投与のための液体製剤は、例えば、溶液剤、シロップ剤若しくは懸濁剤の形態を取り得るか、又はそれらは、使用前に水及び/若しくは別の好適な液体担体と混合される乾燥品として製剤化され得る。このような液体製剤は、任意選択的に、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又は硬化食用脂)、乳化剤(例えば、レシチン又はアラビアゴム)、非水性担体(例えば、アーモンド油、油性エステル又はエチルアルコール)、甘味剤、香味剤、マスキング剤及び保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピル又はソルビン酸)などの他の薬学的に許容される添加剤を用いて従来の手段で調製され得る。
本発明の医薬組成物に有用な薬学的に許容される甘味剤は、好ましくは、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸ナトリウム、アリターム、ジヒドロカルコン甘味剤、モネリン、ステビオシド、スクラロース(4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース)又は好ましくはサッカリン、サッカリンナトリウム若しくはサッカリンカルシウムなどの少なくとも1種の強力な甘味剤及び任意選択的にソルビトール、マンニトール、フルクトース、スクロース、マルトース、イソマルト、グルコース、還元グルコースシロップ、キシリトール、カラメル、又は蜂蜜などの少なくとも1種のバルク甘味剤を含む。強力な甘味剤は、好都合には、低濃度で使用される。例えば、サッカリンナトリウムの場合、上記濃度は、最終製剤の約0.04%〜0.1%(重量/体積)の範囲であり得る。バルク甘味剤は、約10%〜約35%、好ましくは約10%〜15%(重量/体積)の範囲の比較的高濃度で有効に使用することができる。
低投与量製剤中の苦み成分をマスキングすることができる薬学的に許容される香味剤は、好ましくは、チェリーフレーバー、ラズベリーフレーバー、クロフサスグリフレーバー又はストロベリーフレーバーなどのフルーツフレーバーである。2種類の香味剤を組み合わせることにより、非常に良好な結果を得ることができる。高用量製剤では、キャラメルチョコレート(Caramel Chocolate)、ミントクール(Mint Cool)及びファンタジー(Fantasy)などの比較的強力な薬学的に許容される香味剤を必要とすることがある。各香味剤は、最終組成物中に約0.05%〜1%(重量/体積)の範囲の濃度で存在し得る。上記強力な香味剤の組合せを使用することが有利である。製剤化中に味及び/又は色の変化又は低下が一切起こらない香味剤を使用することが好ましい。
式(I)の化合物は、注射、好都合には静脈内注射、筋肉内注射又は皮下注射による、例えばボーラス注射又は連続的静脈内注入による非経口投与のために製剤化され得る。注射用製剤は、単位剤形において、例えば保存剤が添加されたアンプル又は多用量容器で提供され得る。それらは、油性又は水性ビヒクルで調製した懸濁剤、溶液剤又は乳剤などの形態を取り得、等張化剤、懸濁化剤、安定剤及び/又は分散剤などの製剤化剤を含有し得る。或いは、有効成分は、使用前に、好適なビヒクル、例えばパイロジェン非含有滅菌水と混合するための粉末の形態で存在し得る。
式(I)の化合物は、例えば、カカオ脂及び/又は他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する、坐剤又は停留浣腸剤などの直腸組成物にも製剤化され得る。
一般に、抗ウイルス剤として有効な1日当たりの量は、0.01mg/kg〜500mg/kg体重、より好ましくは0.1mg/kg〜50mg/kg体重であろうと考えられる。必要な用量を2回、3回、4回又はそれより多回のサブ用量として、1日の間に適切な間隔をおいて投与することが適切な場合がある。上記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり1〜1000mg、特に5〜200mgの有効成分を含有する単位剤形として製剤化され得る。
正確な投与量及び投与頻度は、当業者に周知であるように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度及び全身の健康状態並びにその個体が摂取している可能性がある他の医薬によって異なる。更に、上記有効1日量が、治療対象の応答に応じて及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて減少又は増加され得ることは明らかである。したがって、前述の有効1日量の範囲は、単なるガイドラインに過ぎない。
また、別の抗ウイルス剤と式(I)の化合物との組合せも医薬として使用できる。したがって、本発明は、抗ウイルス治療における同時使用、個別使用、又は逐次使用のための組合せ製剤として、(a)式(I)の化合物、及び(b)別の抗ウイルス化合物を含有する製品にも関する。種々の薬剤が、薬学的に許容される担体と一緒に単一の製剤中で組み合わされ得る。例えば、本発明の化合物は、RSV感染症を治療又は予防するために、インターフェロンベータ又は腫瘍壊死因子アルファと組み合わされ得る。RSVの治療に使用するため、式(I)の化合物と組み合わされる他の抗ウイルス化合物(b)は、RSV融合阻害剤又はRSVポリメラーゼ阻害剤である。RSVの治療に有用な式(I)の化合物のいずれかと組み合わせるための特定の抗ウイルス化合物は、リバビリン、ルミシタビン、プレサトビル、ALX−0171、MDT−637、BTA−9881、BMS−433771、YM−543403、A−60444、TMC−353121、RFI−641、CL−387626、MBX−300、3−({5−クロロ−1−[3−(メチル−スルホニル)プロピル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)−1−シクロプロピル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン、3−[[7−クロロ−3−(2−エチルスルホニル−エチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]メチル]−1−シクロプロピル−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン、及び3−({5−クロロ−1−[3−(メチル−スルホニル)プロピル]−1H−インドール−2−イル}メチル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オンから選択されるRSV阻害化合物である。
実験の部
A.略語
Figure 2021522222
Figure 2021522222
Figure 2021522222
化合物自体が単一の立体異性体として単離され、且つエナンチオマー的に純粋であるとしても、絶対立体化学が決定されていない場合(結合が立体特異的に描かれている場合であっても)、一部の化合物に対する立体化学的配置は、R又はS(又はR若しくはS)と示されている。これは、で示される立体中心の絶対立体配置が、(結合が立体特異的に描かれている場合であっても)決定されていないが、化合物は、示される中心においてエナンチオマー的に純粋であることを意味する。
B.化合物合成
インドリジン
中間体の合成
中間体A3の合成
Figure 2021522222

中間体A1
メチル2−ブロモ−5−エチルインドリジン−7−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体4−ブロモ−1H−ピロール−2−カルバルデヒド[931−33−9](1.41g、8.10mmol)、メチル−4−ブロモヘキセ−2−エノエート[119226−97−0](2.26g、9.72mmol、89%純度)、及び炭酸カリウム(2.46g、17.3mmol)のDMF(38mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、200g Interchim(登録商標)、乾燥充填材(Celite(登録商標))、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜50:50)により精製して、中間体A1(0.65g、28%)を得た。
中間体A2
2−ブロモ−5−エチルインドリジン−7−カルボン酸
Figure 2021522222

中間体A1(0.65g、2.30mmol)及び水酸化リチウム一水和物(193mg、4.61mmol)のTHF(15mL)及びHO(5mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。更なる量の水酸化リチウム一水和物(97.0mg、2.30mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl水溶液で希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させて、中間体A2(617mg、95%)を得た。
中間体A3
(1R)−2−(2−ブロモ−5−エチルインドリジン−7−カルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体A2(617mg、2.19mmol)及び(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン[84010−66−2](0.40mL、2.62mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(20mL)中混合物に、HATU(1.66g、4.37mmol)及びDIPEA(1.51mL、8.76mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。DCM(5mL)を添加し、反応混合物を室温で更に2時間撹拌した。沈殿物を濾別し、濾液を蒸発乾固させた。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、40g Interchim(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 80:20〜40:60)により精製して、中間体A3(700mg、81%)を得た。
中間体I1の合成
エチル(1S,2S)−2−[3−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

シールドチューブ中で、ビス(ピナコラト)ジボロン(10.0g、39.4mmol)及び酢酸カリウム(6.80g、69.3mmol)を、窒素雰囲気下にて、エチル(1S,2S)−2−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート[2035422−08−1](10.0g、34.8mmol)の1,4−ジオキサン(170mL)中溶液に添加した。混合物を窒素でパージして、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のDCMとの錯体(2.80mg、3.42μmol)を添加した。反応混合物を窒素で再びパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈した。有機相をHO及びブラインで洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、Merck400g、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜0:25)により精製して、無色油として中間体I1(9.26g、80%)を得た。
最終化合物の合成
化合物1
Figure 2021522222

中間体A4
エチル(1S,2S)−2−(4−{5−エチル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]インドリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体A3(250mg、0.63mmol)、中間体I1(427mg、1.28mmol)、及びリン酸三カリウム(401mg、1.89mmol)の1,4−ジオキサン(6.3mL)及びHO(1.6mL)中脱気混合物に、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(41.0mg、62.9μmol)を添加した。反応混合物を、30分間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて100℃で加熱した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、40g Interchim(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 80:20〜30:70)により精製して、中間体A4(216mg、65%)を得た。
化合物1
(1S,2S)−2−(4−{5−エチル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]インドリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

中間体A4(216mg、0.41mmol)及び水酸化リチウム一水和物(51.7mg、1.23mmol)のTHF(5.8mL)及びHO(2.9mL)中混合物を、室温で24時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl水溶液及びHOで希釈した。沈殿物を濾別し、乾燥させて、化合物1(124mg、61%)を得た。
化合物2
(1S,2S)−2−(4−{5−エチル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−7,8−ジヒドロインドリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキサミド
Figure 2021522222

化合物1(112mg、0.23mmol)、HATU(111mg、0.29mmol)、及びDIPEA(116μL、0.68mmol)のDMF(1.3mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。アンモニア(HO中28%、152μL、2.26mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。残渣をMeOHに溶解させた。固体を濾別し(100mg)、DCM中に溶解させた。有機相をNaHCOの1%水溶液で洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。残渣をMeOHに取った。固体を濾別し、高真空下において60℃で5時間乾燥させて、化合物2(34mg、30%)を得た。
化合物3
Figure 2021522222

中間体A5
メチル(3S)−1−(4−{5−エチル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]インドリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体A3(170mg、0.43mmol)、メチル(3S)−1−[3−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピロリジン−3−カルボキシレート[2035422−46−7](164mg、0.47mmol)、及びリン酸三カリウム(272mg、1.28mmol)の1,4−ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)中脱気混合物に、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(27.9mg、42.8μmol)を添加した。反応混合物を、30分間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて80℃で加熱した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、40g Interchim(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 80:20〜30:70)により精製して、中間体A5(100mg、43%)を得た。
化合物3
(3S)−1−(4−{5−エチル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]インドリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

中間体A5(100mg、185μmol)及び水酸化リチウム一水和物(23.3mg、0.55mmol)のTHF(2.6mL)及びHO(1.3mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl水溶液及びHOで希釈した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。残渣をMeCN及びEtOAcで希釈し、蒸発乾固させて、橙色固体として化合物3(100mg、定量的)を得た。
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン
中間体の合成
中間体I3の合成
Figure 2021522222

中間体I2
メチル−4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソブト−2−エノエート
Figure 2021522222

リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.5M、50mL、75.0mmol)を、−78℃で、4−ブロモ−2−フルオロアセトフェノン[625446−22−2](15.0g、69.1mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(150mL)中混合物に添加した。反応混合物を、この温度で15分間撹拌し、ジメチルオキサレート[553−90−2](8.33g、70.6mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(100mL)中溶液を添加した。反応混合物を−10℃で4時間撹拌した。3NのHCl水溶液を添加し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させて、黄色固体として中間体I2(21.9g、定量的)を得た。
中間体I3
メチル3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体I2(21.9g、68.6mmol)、ヒドラジン一水和物(HO中80%、4.2mL、70.0mmol)、及び酢酸(0.9mL、15.6mmol)のエタノール(200mL)中混合物を、80℃で7時間撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾別し、EtOHで洗浄し、真空下にて50℃で4時間乾燥させて、白色固体として化合物I3(13.2g、64%)を得た。
中間体I4及びI5の合成
I4:エチル−シス−2−(トリフルオロ−λ−ボラニル)シクロプロパン−1−カルボキシレートカリウム
I5:エチル−トランス−2−(トリフルオロ−λ−ボラニル)シクロプロパン−1−カルボキシレートカリウム
Figure 2021522222

カリウムビニルトリフルオロボレート[13682−77−4](2.00g、15.0mmol)をTHF(20.5mL)に溶解した。酢酸パラジウム(33.5mg、0.15mmol)を添加し、反応混合物を35℃で撹拌した。THF(2mL)中のエチルジアゾアセテート(DCM中85wt.%、2.00mL、16.4mmol)を、シリンジポンプで4時間かけて添加し、反応混合物を35℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温でヘプタンで希釈し、混合物を30分間撹拌した。懸濁液を濾別し、−18℃でアセトン(20mL)から結晶化させた。固体を濾別し、灰色固体として、中間体I4(シス:トランス 80:20、520mg、16%)を得た。濾液を活性炭で洗浄し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をEtOH(20mL)で希釈し、50℃で加熱した。ゴム状懸濁液の濾過により、白色固体として、中間体I5(シス:トランス 14:86、1.83g、56%)が誘導された。
中間体I7の合成
Figure 2021522222

中間体I6
tert−ブチルN−[(2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル)オキシ]カルバメート
Figure 2021522222

2−メシチレンスルホニルクロリド[773−64−8](5.47g、25.0mmol)及びtert−ブチルN−ヒドロキシカルバメート[36016−38−3](3.67g、27.5mmol)のMTBE(51mL)中混合物に、0℃で、EtN(3.82mL、27.5mmol)を滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。懸濁液を濾過し、固体をMTBEで洗浄した。濾液をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮し、黄色油として、中間体I6(8.75g、定量的、90%純度)を得た。
中間体I7
アミノ2,4,6−トリメチルベンゼン−1−スルホネート
Figure 2021522222

中間体I6(8.75g、25.0mmol、90%純度)のTFA(10mL)中溶液を、0℃で3時間撹拌した。反応混合物を氷水に注いだ。沈殿物を濾別し、HOで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として中間体I7(1g、19%)を得た。
中間体I8の合成
エチル3−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)プロプ−2−イノエート
Figure 2021522222

n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、1.5mL、2.40mmol)を、−78℃で、DIPA(0.4mL、2.85mmol)のTHF(15mL)中溶液に添加した。反応混合物を30分間撹拌し、4−ブロモ−2−フルオロアセチレン[302912−33−0](0.47g、2.35mmol)のTHF(5mL)中溶液を添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。エチルクロロホルメート(0.5mL、5.23mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で30分間及び室温で2時間撹拌した。反応混合物を、NHClの10%水溶液を添加することによりクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜85:15)により精製して、中間体I8(505mg、79%)を得た。
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン中間体の合成
中間体B3の合成
Figure 2021522222

中間体I9
[3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]メタノール
Figure 2021522222

ボランテトラヒドロフラン錯体(THF中1.0M、70mL、70.0mmol)を、中間体I3(7.07g、23.6mmol)のTHF(200mL)中溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をMeOHを注意深く添加することによりクエンチした。溶液をEtOAc及びブラインで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣をDCMで希釈した。沈殿物を濾別し、DCMで洗浄し、乾燥させて、白色固体として、中間体I9(3.24g、50%)を得た。
中間体I10
3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒド
Figure 2021522222

中間体I9(6.41g、23.6mmol)及び二酸化マンガン(20.0g;230mmol)のアセトン(300mL)中混合物を、還流下で2.5時間撹拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空内で蒸発させて、白色固体として中間体I10(1.77g、28%)を得た。
中間体B1
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体I10(1.77g、6.58mmol)、メチル−4−ブロモヘキセ−2−エノエート[119226−97−0](1.60g、7.34mmol)、及び炭酸カリウム(1.90g、13.8mmol)のDMF(50mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣をMeOHで希釈し、MeOH中でトリチュレートした。固体を濾別し、MeOHで洗浄して、白色固体として中間体B1(1.4g、56%)を得た。
中間体B2
カリウム2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

水酸化カリウム(730mg、11.1mmol、85%純度)を、中間体B1(1.40g、3.71mmol)のEtOH(35mL)中溶液に添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿物が観察された。沈殿物を濾別し、白色固体として中間体B2(975mg、65%)を得た。
中間体B3
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体B2(500mg、1.25mmol)、(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](220mg、1.5mmol)、HATU(640mg、1.68mmol)、及びDIPEA(640μL、3.71mmol)のDMF(25mL)中混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びブラインで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜0:100)により精製して、白色の発泡体として中間体B3(622mg、定量的)を得た。
中間体B6の合成
Figure 2021522222

中間体I11
3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
Figure 2021522222

窒素雰囲気下、中間体I3(500mg、1.67mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(489mg、5.02mmol)のTHF(2mL)中混合物を、−30℃で撹拌した。塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2.0M、5.0mL、10.0mmol)を添加し、反応混合物を−30℃で1時間撹拌した。1NのHCl水溶液を添加することにより反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、白色固体として中間体I11(538mg、98%)を得た。
中間体I12
1−[3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]エタン−1−オン
Figure 2021522222

窒素雰囲気下、臭化メチルマグネシウム(EtO中3.0M、1.1mL、3.30mmol)を、中間体I11(538mg、1.64mmol)のTHF(2mL)中溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。NHClの水溶液を添加することによって反応をクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、白色固体として中間体I12(447mg、96%)を得た。
中間体B4
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体I12(380mg、1.34mmol)、メチル−4−ブロモヘキセ−2−エノエート[119226−97−0](365mg、1.50mmol、85%純度)、及び炭酸カリウム(388mg、2.81mmol)のDMF(10mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜60:40)により精製して、白色固体として中間体B4(182mg、35%)を得た。
中間体B5
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化カリウム(100mg、1.52mmol、85%純度)を、中間体B4(200mg、0.51mmol)のEtOH(5mL)中溶液に添加した。反応混合物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、KHSOの10%水溶液を添加した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、中間体B5(180mg、93%)を得た。
中間体B6
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体B5(180mg、0.48mmol)、(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](83.4mg、0.57mmol)、HATU(246mg、0.65mmol)、及びDIPEA(246μL、1.43mmol)のDMF(8mL)中混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びブラインで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜0:100)により精製して、白色の発泡体として中間体B6(232mg、96%)を得た。
中間体B10の合成
Figure 2021522222

中間体B7
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体I3(5.78g、19.3mmol)、メチル−4−ブロモヘキセ−2−エノエート[119226−97−0](11.0g;42.9mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(8.00g、71.3mmol)のDMF(120mL)中混合物を、80℃で18時間撹拌した。更なる量の中間体I2(1.60g、6.30mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(2.00g、17.8mmol)を添加し、反応混合物を80℃で更に4時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、220g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜65:35)により精製して、白色固体として中間体B7(1.85g、24%)を得た。
中間体B8
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体B7(100mg、0.25mmol)、メチルヨージド(19.0μL、305μmol)、及び炭酸カリウム(70.3mg、0.51mmol)のDMF(2mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜60:40)により精製して、白色固体として中間体B8(85mg、82%)を得た。
中間体B9
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化カリウム(41.1mg、0.62mmol、85%純度)を、中間体B8(85.0mg、0.21mmol)のEtOH(2mL)中溶液に添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、KHSOの10%水溶液を添加した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、白色固体として中間体B9(80mg、97%)を得た。
中間体B10
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−エチル−4−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体B9(80.0mg、0.20mmol)、(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](34.8mg、0.24mmol)、及びDIPEA(174μL、1.01mmol)のDCM(1mL)中混合物を0℃で撹拌した。PPACA(EtOAc中50wt.%、0.30mL、0.51mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で10分間及び室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、KHSOの10%水溶液を添加した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、白色発泡体として中間体B10(83mg、78%)を得た。
中間体B13の合成
Figure 2021522222

中間体I13
(1R)−2−(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−カルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

2−ブロモ−5−フルオロイソニコチン酸[885588−12−5](1.00g、4.55mmol)、(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](803mg、5.45mmol)、HATU(2.34g、6.14mmol)、及びDIPEA(2.34mL、13.5mmol)のDMF(50mL)中混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びブラインで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜0:100)により精製して、中間体I13(1.62g、定量的)を得た。
中間体I14
(1R)−2−(2−シクロプロピル−5−フルオロピリジン−4−カルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体I13(1.50g、4.30mmol)のトルエン(30mL)中溶液に、シクロプロピルボロン酸[411235−57−9](738mg、8.59mmol)、リン酸三カリウム(2.28g、10.7mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(361mg、1.29mmol)及びHO(4.5mL)を添加した。混合物を窒素でパージし(3回)、酢酸パラジウム(145mg、644μmol)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜90:10及び50:50〜85:15)により精製して、無色のゴムとして中間体I14(1.15g、86%)を得た。
中間体I15
1−アミノ−2−シクロプロピル−5−フルオロ−4−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼン−1−スルホネート
Figure 2021522222

中間体I14(1.24g、4.00mmol)及び中間体I7(1.00g、4.65mmol)のDCM(10mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、真空内で蒸発させて、白色発泡体として中間体I15(1.88g、90%)を得た。
中間体B11
エチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体I15(1.00g、1.90mmol)、中間体I8(550mg、2.03mmol)、及び炭酸カリウム(526mg、3.81mmol)のDMF(15mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜50:50)により精製して、黄色の発泡体として中間体B11(515mg、45%)を得た。
中間体B12
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(545mg、13.0mmol)を、THF(6mL)及びHO(4mL)中の中間体B11(515mg、0.87mmol)の溶液に添加した。反応混合物を60℃で18時間撹拌した。更なる量の水酸化リチウム一水和物(545mg、13.0mmol)及びMeOH(2mL)を添加し、反応混合物を60℃で5時間撹拌した。KHSOの10%水溶液を、pHが6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、淡黄色のゴムとして中間体B12(520mg、定量的)を得た。
中間体B13
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−シクロプロピル−4−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体B12(520mg、0.87mmol)のジフェニルエーテル(5mL)中溶液を、200℃で5時間撹拌した。反応混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80 g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜80:20)により精製して、オフホワイトの発泡体として中間体B13(129mg、28%)を得た。
最終化合物の合成
化合物4
Figure 2021522222

中間体B14
(1R)−2−[2−(4−エテニル−2−フルオロフェニル)−7−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

塩化パラジウム(7.00mg、39.5μmol)を、中間体B3(400mg、0.81mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート[13682−77−4](325mg、2.43mmol)、炭酸セシウム(1.20g、3.68mmol)、及びトリフェニルホスフィン(30.0mg、114μmol)のTHF及びHO(9:1、15mL)中脱気混合物に添加した。反応混合物を、1.5時間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて100℃で加熱した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、有機相をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、40g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜60:40)により精製して、白色の発泡体として中間体B14(249mg、70%)を得た。
中間体B15及びB16
B15:エチルトランス−2−(4−{7−エチル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
B16:エチルシス−2−(4−{7−エチル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体B14(249mg、567μmol)、ヨウ化第一銅(43.2mg、227μmol)、及び酢酸パラジウム(25.4mg、113μmol)のDCE(3mL)中混合物を、80℃で撹拌した。エチルジアゾアセテート[623−73−4](85%純度、0.42mL、3.40mmol)を、シリンジポンプで2時間かけて添加し、反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)パッドで濾過した。濾液を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、80g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜50:50)により精製して、白色発泡体として中間体B15(33mg、11%)及び無色のゴムとして中間体B16(30mg、10%)を得た。
化合物4
トランス−2−(4−{7−エチル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(13.3mg、318μmol)を、中間体B15(33.0mg、62.8μmol)のTHF(1.8mL)及びHO(0.75mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で18時間及び50℃で更に18時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣をHO及びMeCN(1:1)に希釈させ、凍結乾燥させて、白色固体として化合物4(23mg、74%)を得た。
化合物5
Figure 2021522222

中間体B17
エチルトランス−2−(4−{7−エチル−4−メトキシ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体B10(68.0mg、0.13mmol)、中間体I5(シス:トランス 14:86、29.5mg、0.13mmol)、及び炭酸セシウム(118mg、0.36mmol)のトルエン(1.5mL)及びHO(0.15mL)中混合物に、cataCXium(登録商標)A(10.8mg、30.2μmol)及び酢酸パラジウム(4.92mg、2.19μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜60:40)により精製して、白色発泡体として中間体B17(43mg、60%)を得た。
化合物5
トランス−2−(4−{7−エチル−4−メトキシ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(17.9mg、0.43mmol)を、中間体B17(43.0mg、77.4μmol)のTHF(2.4mL)及びHO(1mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を逆相(球形 C18、25μm、40g YMC−ODS−25、液体注入(MeCN)、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 75:25〜35:65)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥させて、白色固体として化合物5(27mg、66%)を得た。
化合物6
Figure 2021522222

中間体I33
エチルトランス−2−(4−{7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体B13(50.0mg、95.7μmol)、中間体I5(シス:トランス 14:86、42.1mg、0.19mmol)、及び炭酸セシウム(93.6mg、0.29mmol)のトルエン(1mL)及びHO(0.1mL)中混合物に、cataCXium(登録商標)A(8.24mg、23.0μmol)及び酢酸パラジウム(3.44mg、15.3μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜60:40)により精製して、オフホワイトの固体として中間体B18(36mg、68%)を得た。
化合物6
トランス−2−(4−{7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(15.0mg、0.36mmol)を、中間体B18(36.0mg、64.8μmol)のTHF(2mL)及びHO(0.9mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣をMeCN及びHO(1:1)に溶解させ、凍結乾燥させて、白色固体として化合物6(30mg、88%)を得た。
化合物7
Figure 2021522222

中間体I34
メチル(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

シールドチューブに、中間体B3(36.0mg、73.1μmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](15.0mg、90.6μmol)、炭酸セシウム(70.0mg、215μmol)、及びキサントホス(5.00mg、8.64μmol)を充填し、窒素でパージした。1,4−ジオキサン(1.5mL)を添加し、混合物を窒素で再度パージした。酢酸パラジウム(2.00mg、8.91μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、24g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜50:50)により精製して、白色固体として中間体B19(36mg、91%)を得た。
化合物7
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(15.0mg、0.36mmol)を、中間体B19(36.0mg、66.7μmol)のTHF(2mL)及びHO(1mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(球形 C18 25μm、40g YMC−ODS−25、液体注入(MeOH、HO)、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 90:10〜50:50)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥させて、淡いピンク色固体として化合物7(8mg、23%)を得た。
化合物8
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

化合物7(100mg、0.19mmol)、HATU(108mg、0.29mmol)、及びDIPEA(98μL、0.57mmol)のDMF(3mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。アンモニア(HO中28%、64μL、0.95mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離した。有機相をNaHCOの1%水溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(球形 C18 25μm、40g YMC−ODS−25、固体充填材(Celite(登録商標))、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 65:35〜25:75)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空内で蒸発させて、凍結乾燥させて、黄色固体として化合物8(50mg、50%)を得た。
化合物9
Figure 2021522222

中間体I35
メチル(3S)−1−(4−{7−エチル−4−メチル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

シールドチューブに、中間体B6(75.0mg、148μmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](30.4mg、183μmol)、炭酸セシウム(142mg、435μmol)、及びキサントホス(10.1mg、17.5μmol)を充填し、窒素でパージした。1,4−ジオキサン(3mL)を添加し、混合物を窒素で再度パージした。酢酸パラジウム(4.05mg、18.0μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、50g Merck、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜50:50)により精製して、白色固体として中間体B20(59mg、72%)を得た。
化合物9
(3S)−1−(4−{7−エチル−4−メチル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(24.6mg、0.59mmol)を、中間体B20(59.0mg、106μmol)のTHF(3.3mL)及びHO(1.4mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を逆相(球形 C18 25μm、40g YMC−ODS−25、液体注入(MeCN、MeOH、HO)、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 75:25〜35:65)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空内で濃縮し、凍結乾燥させて、白色固体として化合物9(46mg、80%)を得た。
化合物10
Figure 2021522222

中間体B21
メチル(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体B13(74.0mg、142μmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](28.3mg、171μmol)、及び炭酸セシウム(142mg、435μmol)の1,4−ジオキサン(2.1mL)中混合物を、窒素でパージした。酢酸パラジウム(3.54mg、15.8μmol)及びキサントホス(8.50mg、14.7μmol)を添加し、混合物を窒素で再度パージした。反応混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、24g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜40:60)により精製して、オフホワイトの固体として中間体B21(47mg、58%)を得た。
中間体B22
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(18.3mg、437μmol)を、中間体B21(45.0mg、78.9μmol)のTHF(0.6mL)及びHO(0.2mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させて、白色固体として中間体B22(43mg、98%)を得た。
化合物10
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−4−フルオロ−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

中間体B22(43.0mg、77.3μmol)及びDIPEA(70μL、406μmol)のDCM(1mL)中混合物を、0℃で撹拌した。PPACA(EtOAc中50wt.%、0.12mL、202μmol)を0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。アンモニア(HO中28%、25μL、371μmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をKHSOの10%水溶液及びブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を逆相(球形 C18 25μm、40g YMC−ODS−25、液体注入(MeCN、MeOH、HO)、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 90:10〜25:75)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、EtOAcで希釈した。KHSOの10%水溶液を添加した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。残渣をMeCN及びHO(1:1)で希釈し、凍結乾燥させて、白色固体として化合物10(17mg、40%)を得た。
トリアゾロピリジン
トリアゾロピリジン中間体の合成
Figure 2021522222

中間体I17
(1R)−2−(2−シクロプロピルピリジン−4−カルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

2−シクロプロピルピリジン−4−カルボン酸[1216171−07−1](730mg、4.47mmol)、(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](790mg、5.37mmol)、HATU(2.21g、5.82mmol)、及びDIPEA(2.3mL、13.4mmol)のDMF(26mL)中混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(4回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 70:30〜20:80)により精製して、無色油として中間体I17(1.25g、96%)を得た。
中間体I18
1−アミノ−2−シクロプロピル−4−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピリジン−1−イウム2,4,6−トリメチルベンゼン−1−スルホネート
Figure 2021522222

氷浴で冷却されたo−(2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル)ヒドロキシルアミン[36016−40−7](1.46g、6.77mmol)のDCM(12mL)中懸濁液に、中間体I17(1.80g、6.16mmol)のDCM(3.6mL)中溶液を滴加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。沈殿物の形成が観察されるまで、反応混合物をEtOで希釈した。沈殿物を濾別し、EtOで洗浄して、第1の収穫物である中間体I18(2.5g、80%)を得た。濾液を真空内で濃縮し、第2の収穫物である中間体I18(600mg、20%)を得た。
中間体D1
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体I18(500mg、985μmol)及び4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル[105942−08−3](217mg、1.08mmol)のEtOH(10mL)中混合物を、0℃まで冷却した。水酸化カリウム(HO中2.0M、542μL、1.08mmol)を滴加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で蒸発させた。残渣をHO及びDCMで希釈した。層を分離し、水相をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 80:20〜50:50)により精製して、白色発泡体として中間体D1(87mg、17%)を得た。
最終化合物の合成
化合物16及び17
Figure 2021522222

中間体D2
(1R)−2−[5−シクロプロピル−2−(4−エテニル−2−フルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

塩化パラジウム(1.82mg、10.3μmol)を、中間体D1(116mg、0.23mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート[13682−77−4](92.2mg、0.69mmol)、炭酸セシウム(325mg、1.00mmol)、及びトリフェニルホスフィン(8.05mg、30.7μmol)のTHF及びHO(9:1、3.5mL)中脱気混合物に添加した。反応混合物を、1.5時間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて100℃で加熱した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、有機相をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜40:60)により精製して、黄色固体として中間体D2(83mg、80%)を得た。
中間体D3及びD4
D3:エチルトランス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
D4:エチルシス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体D2(225mg、497μmol)、ヨウ化銅(I)(9.47mg、49.7μmol)、酢酸パラジウム(11.2mg、49.7μmol)のDCE(4.0mL)中混合物を、80℃で撹拌し、DCE(1.6mL)中のエチルジアゾアセテート(0.37mL、2.98mmol、85%純度)を、シリンジポンプで4時間かけて添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)パッドで濾過し、濾液を真空内で濃縮した。粗混合物(140mg)を更なる画分(81mg)と合わせ、分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、220g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 70:30〜40:60)により精製して、無色油として中間体D3(65mg、18%)及び中間体D4(45mg、12%)を得た。
化合物16
トランス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(15.2mg、0.36mmol)を中間体D3(65.0mg、0.12mmol)のTHF(1.1mL)及びHO(0.3mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc/AcOH 80:19.5:0.5〜40:58.5:1.5)により精製して、化合物16(42mg、68%)を得た。
化合物17
シス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(11.0mg、0.25mmol)を、中間体D4(45.0mg、83.5μmol)のTHF(1mL)及びHO(0.3mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。更なる量の水酸化リチウム一水和物(11.0mg、0.25mmol)を添加し、反応混合物を50℃で72時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc/AcOH 80:19.5:0.5〜40:58.5:1.5)により精製して、化合物17(33mg、77%)を得た。
化合物18
トランス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキサミド
Figure 2021522222

化合物16(18.0mg、35.3μmol)、HATU(20.1mg、52.9μmol)、及びDIPEA(18μL、106μmol)のDMF(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。アンモニア(HO中28%、12μL、176μmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相をNaHCOの1%水溶液で洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:DCM/i−PrOH 100:0〜80:20)により精製した。残渣を凍結乾燥させ(MeCN/HO)、白色固体として化合物18(11mg、61%)を得た。
化合物19
Figure 2021522222

中間体D5
メチル(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

シールドチューブに中間体D1(85mg;168μmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](33.4mg、0.20mmol)、炭酸セシウム(164mg、505μmol)、及びキサントホス(9.73mg、16.8μmol)を充填し、窒素でパージした。1,4−ジオキサン(2.5mL)を添加し、混合物を窒素で再度パージした。酢酸パラジウム(3.78mg、16.8μmol)を添加し、混合物を窒素でパージした。反応混合物を100℃で17時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜20:80)により精製して、黄色油として中間体D5(82mg、88%)を得た。
化合物19
(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(18.6mg、0.44mmol)を、中間体D5(82.0mg、14.8μmol)のTHF(1.86mL)及びHO(580μL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc/AcOH 80:20:0.5〜0:97.5:2.5)により2回精製した。残渣をMeCNと共蒸発させ、真空下で50℃にて16時間乾燥させ、油(60mg、96%純度)を得た。3回目の精製を分取LC(球形 C18、25μm、40g YMC−ODS−25、乾燥充填材(Celite(登録商標))、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 90:10〜50:50)により実施した。生成物をMeCNに溶解させ、白色固体として化合物19(48mg、60%)を得た。
化合物20
(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

化合物19(180mg、334μmol)、HATU(190mg、500μmol)、及びDIPEA(172μL、1.00mmol)のDMF(9.2mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。アンモニア(HO中28%、113μL、1.67mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相をNaHCOの1%水溶液で洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、30μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:DCM/i−PrOH 100:0〜80:20)により精製した。残渣をEtOHに溶解させ、真空下で50℃にて16時間乾燥させ、白色固体として化合物20(70mg、39%)を得た。
ピラゾロ[1,5−c]ピリミジン
ピラゾロ[1,5−c]ピリミジンコアの合成
Figure 2021522222

中間体I19
メチル2−シクロプロピル−6−メチルピリミジン−4−カルボキシレート
Figure 2021522222

オートクレーブで、4−クロロ−2−シクロプロピル−6−メチルピリミジン[7043−11−0](1.00g、5.93mmol)及びEtN(1.6mL、11.8mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、窒素でパージした(3回)。[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(217mg、297μmol)を添加した。混合物をCOでパージした(3回)。オートクレーブにCOを8バールで圧入し、反応混合物を70℃で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させた。残渣を、DCM及びHOで希釈した。層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜40:60)により精製して、無色油として中間体I19(1.07g、94%)を得た。
中間体I20
2−シクロプロピル−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム(266mg、11.1mmol)を、中間体I19(1.07g、5.57mmol)のTHF(36mL)及びHO(18mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH3まで添加し、混合物をEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相をブライン及びHOで洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、白色固体として中間体I20(678mg、68%)を得た。
中間体I21
(1R)−2−(2−シクロプロピル−6−メチルピリミジン−4−カルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

PPACA[68957−94−8](DMF中50wt.%、4.8mL、8.11mmol)を、中間体I20(578mg、3.24mmol)及び(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](554mg、3.76mmol)の混合物に、0℃で滴加した。DIPEA(2.8mL、16.2mmol)のDCM(16mL)中溶液を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、別の画分(50mg、281μmol)と合わせ、EtOAcで希釈した。混合物を、NaOHの1M水溶液及びブラインで洗浄し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 80:20〜30:70)により精製して、無色油として中間体I21(1.1g)を得た。
中間体I22
1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−{2−シクロプロピル−6−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル}エタン−1−オン
Figure 2021522222

リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、6.1mL、6.10mmol)を、中間体I21(895mg、2.91mmol)及びメチル4−ブロモ−2−フルオロベンゾエート[179232−29−2](714mg、3.06mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(7.4mL)中混合物に、0℃で滴加した。反応混合物を室温まで温め、この温度で1.5時間撹拌した。0℃でHOを添加することにより、反応混合物をクエンチした。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜30:70)により精製して、黄色固体として中間体I22(1.38g、93%)を得た。
中間体I23
N−[1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−{2−シクロプロピル−6−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル}エチリデン]ヒドロキシルアミン
Figure 2021522222

ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(957mg、13.8mmol)及び酢酸ナトリウム塩(1.13g、13.8mmol)を、中間体I22(1.40g、2.75mmol)のMeCN(13mL)及びTHF(13mL)中懸濁液に添加した。反応混合物を70℃で20時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜20:80)により精製して、黄色の固体として中間体I23(920mg、64%)を得た。
中間体E1
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7−シクロプロピルピラゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

トリフルオロ無水酢酸(244μL、1.76mmol)を、0℃で、中間体I23(920mg、1.76mmol)のDME(3.8mL)中溶液に滴加した。反応混合物を室温まで温め、20分間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、EtN(489μL、3.52mmol)を滴加した。反応混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。混合物を0℃まで再度冷却し、塩化鉄(II)(223mg、1.76mmol)を添加した。反応混合物を80℃で1時間撹拌した。NaHCOの飽和水溶液を添加することによって黒い混合物をクエンチし、EtOAcで希釈した。混合物をCelite(登録商標)パッドで濾過した。濾液をデカントし、有機相をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、黄色固体として中間体E1(659mg、74%)を得た。
最終化合物の合成
化合物21
Figure 2021522222

中間体E2
メチル(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

スクリューキャップバイアル中で、中間体E1(659mg、1.30mmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](316mg、1.56mmol)、及び炭酸セシウム(1.27g、3.91mmol)の1,4−ジオキサン(13.5mL)中混合物を、窒素でパージした。キサントホス(75mg;130μmol)及び酢酸パラジウム(29.3mg、130μmol)を添加し、反応混合物を窒素で再度パージした。反応混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)パッドで濾過し、EtOAc及びHOで洗浄した。濾液をデカントし、有機相をHOで洗浄し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、25g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、黄色固体として中間体E2(622mg、86%)を得た。
化合物21
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(10.9mg、0.26mmol)を、中間体E2(72.0mg、0.13mmol)のTHF(1mL)及びHO(0.5mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。KHSOの10%水溶液をpH6まで添加し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を60℃の高真空下で2時間乾燥させて、ベージュ色固体として化合物20(53mg、76%)を得た。
化合物22
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

HATU(146mg、384μmol)を、化合物21(150mg、256μmol、92%純度)及びDIPEA(132μL、767μmol)のDMF(1.4mL)中混合物に添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、アンモニア(1,4−ジオキサン中0.5M、7.6mL、3.84mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。更なる量のアンモニア(1,4−ジオキサン中0.5M、2.6mL、1.28mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に5時間撹拌した。反応混合物をHO、ブライン及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相を1MのNaOH水溶液で(2回)、及びブライン(3回)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残渣を、DCM及びMeOH(8:2)の溶液で希釈し、固体を濾別し、第1画分(16mg)を得た。濾液を真空内で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:DCM/MeOH 98:2〜80:20)により精製し、第2画分(20mg)を得た。水層をpH1まで、3MのHCl水溶液で酸性化し、次いで、DCMで抽出し(2回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、第3画分(40mg)を得た。画分全てを合わせ、フラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:DCM/MeOH(98:2〜80:20))により精製した。残渣(34mg)を高真空下で60℃にて16時間乾燥させて、ベージュ色固体として化合物22(30mg、22%)を得た。
化合物23
(3S)−1−(4−{7−シクロプロピル−5−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]ピラゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)−N−メチルピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

HATU(146mg、384μmol)を、化合物21(150mg、256μmol、92%純度)及びDIPEA(154μL、895μmol)のDMF(1.4mL)中混合物に添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、メチルアミン(THF中2.0M、448μL、895μmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。更なる量のメチルアミン(THF中2.0M、448μL、895μmol)を添加し、反応混合物を室温で更に5時間撹拌した。反応混合物をHO、ブライン及びEtOAcで希釈した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、乾燥充填材(SiOH)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 70:30〜0:100)により精製した。残渣をMeCN、次いでEtOAcと共蒸発させ、60℃の高真空下で16時間乾燥させ、化合物23(72mg、51%)を黄色固体として得た。
イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
中間体の合成
中間体I2の合成
Figure 2021522222

中間体F1
2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジンヒドロブロミド
Figure 2021522222

1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−ブロモ−1−エタノン[869569−77−7](5.00g、16.9mmol)及び2−アミノピリジン[109−12−6](1.61g、16.9mmol)のEtOH(300mL)中混合物を、還流下で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、得られた沈殿物を濾別し、第1収穫物である中間体F1(1.2g、19%)を得た。濾液を真空内で部分的に蒸発させ、沈殿物を濾別し、第2収穫物である中間体F1(1.4g、22%)を得た。
中間体F2
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−2−アミン
Figure 2021522222

中間体F1(2.25g、6.03mmol)、EtN(1.26mL、9.05mmol)、及びヒドラジン一水和物(2.34mL、48.3mmol)のEtOH(70mL)及び1,4−ジオキサン(45mL)中混合物を90℃で72時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させた。残渣を、HO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(1回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で濃縮した。残渣(1.54g)をDCMに溶解させた。沈殿物を濾別し、乾燥させて中間体F2(1.01g、65%)を得た。
中間体I24の合成
メチル4−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−4−オキソブト−2−エノエート
Figure 2021522222

機械的撹拌を装備した6Lのジャケット無し反応器で窒素雰囲気下にて、シクロプロピルメチルケトン[765−43−5](255mL、2.73mol)を、−78℃で、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(500g、2.99mol)の2−メチルテトラヒドロフラン(3.5L)中混合物に30分かけて添加した。[添加の間、温度は−65℃未満に維持された。]反応混合物を−70℃で30分間撹拌し、機械的撹拌を装備した10Lのジャケット無し反応器で窒素雰囲気下にて0℃のジメチルオキサレート[553−90−2](321g、2.72mol)の2−メチルテトラヒドロフラン(2.5L)中溶液に添加した。得られた反応混合物を3時間撹拌し、ゆっくりと室温まで温めた。3NのHCl水溶液(2L)を添加することにより反応混合物をクエンチした。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物(620g)を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、750g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜70:30)により精製して、無色油として中間体I24(468g、96%)を得た。生成物を放置して結晶化した。
中間体F3の合成
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体F2(653mg、2.55mmol)及び中間体I24(639mg、3.57mmol)のトルエン(29mL)中混合物を、110℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させた。残渣をMeOH中でトリチュレートし、固体を濾別し、中間体F3(578mg、58%)を得た。
中間体F5の合成
Figure 2021522222

中間体F4
カリウム2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
Figure 2021522222

中間体F3(528mg、1.35mmol)及び水酸化カリウム(152mg、2.71mmol)のEtOH(20mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を別の画分(50mg、128μmol)と合わせた。懸濁液を濾別した。固体を乾燥させ、トルエンと共蒸発させ(2回)、中間体F4(484mg、79%)を得た。
中間体F5
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

HATU(477mg、1.26mmol)を、中間体F4(260mg、0.63mmol)、(R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](111mg、0.75mmol)、及びDIPEA(0.43mL、2.52mmol)のDMF(4mL)中混合物に添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をHO、ブライン、及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、24g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、オフホワイトの発泡体として中間体F5(306mg、96%)を得た。
中間体F8の合成
Figure 2021522222

中間体F6
メチル2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピル−3−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
Figure 2021522222

シュレンクチューブで、中間体F3(242mg、0.62mmol)、selectfluor(登録商標)(264mg、744μmol)、及びDMAP(83.0mg、0.68mmol)のCHCl(7.5mL)及びMeOH(7.5mL)中混合物を、70℃で5時間撹拌した。更なる量のselectfluor(登録商標)(132mg、372μmol)及びDMAP(45.0mg、0.37mmol)を添加し、反応混合物を70℃で18時間撹拌した。追加量のselectfluor(登録商標)(132mg、372μmol)及びDMAP(45.0mg、0.37mmol)を添加し、反応混合物を70℃で更に22時間撹拌した。反応混合物を真空内で濃縮した。粗混合物を別のバッチ(269mg、0.69mmol)と合わせ、分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:DCM/EtOAc 90:10〜70:30)により精製した。第2の精製を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/(EtOAc/MeOH 9:1)90:10〜70:30)により実施して、中間体F6(153mg、29%)を得た。
中間体F7
リチオ2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピル−3−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(47.2mg、1.12mmol)を、中間体F6(153mg、375μmol)のTHF(11mL)及びHO(2.5mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、トルエンと共蒸発させて(2回)、黄色がかった固体として中間体F7(153mg、定量的)を得た。
中間体F8
(1R)−2−[2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピル−3−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

中間体F7(138mg、0.35mmol)、(R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン[84010−66−2](62.0mg、0.42mmol)、及びDIPEA(304μL、1.76mmol)のDCM(1mL)中混合物を、0℃で撹拌した。PPACA(EtOAc中50wt.%、521μL、875μmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で10分間及び室温で18時間撹拌した。更なる量の(R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(26.0mg、0.18mmol)及びPPACA(EtOAc中50wt.%、208μL、350μmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で更に22時間撹拌した。反応混合物をHOで希釈した。層を分離し、有機相を抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、黄色がかったゴムとして中間体F8(80mg、44%)を得た。
最終化合物の合成
化合物24
Figure 2021522222

中間体F9
(1R)−2−[5−シクロプロピル−2−(4−エテニル−2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−カルボニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
Figure 2021522222

塩化パラジウム(II)(5.00mg、28.8μmol)を、中間体F5(324mg、641μmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート(258mg、1.92mmol)、炭酸セシウム(909mg、2.79mmol)、及びトリフェニルホスフィン(22.0mg、83.8μmol)のTHF及びHO(9:1、10mL)中脱気混合物に添加した。反応混合物を、1.5時間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて100℃で加熱した。更なる量の塩化パラジウム(II)(5.00mg、28.8μmol)及びトリフェニルホスフィン(22.0mg、83.8μmol)を添加し、反応混合物を、1.5時間の0〜400Wの範囲の電力出力を伴うシングルモードマイクロ波(Biotage(登録商標)Initiator EXP 60)を用いて100℃で加熱した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、有機相をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(定形SiOH、30μm、12g Interchim(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜60:40)により精製して、オフホワイトの固体として中間体F9(207mg、71%)を得た。
中間体F10及びF11
F10:エチルトランス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
F11:エチルシス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

窒素雰囲気下、エチルジアゾアセテート[623−73−4](150μL、1.21mmol)のDCM(4mL)中溶液を、中間体F9(182mg、402μmol)及び酢酸ロジウム二量体(9.00mg、40.7μmol)のDCM(9mL)中混合物に、シリンジポンプで40分かけて添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。更なる量のDCM(4mL)中のエチルジアゾアセテート(150μL、1.21mmol)を、シリンジポンプで40分かけて添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、24g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜70:30)により精製し、ジアステレオマーの混合物として3つの画分を得た(76mg)。画分を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、40g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜70:30)により再度精製し、中間体F10(25mg、12%)、中間体F11(11mg、5%)、及び中間体F10とF11の混合物(7mg、3%)を得た。
化合物24
トランス−2−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(5.87mg、0.14mmol)を、THF(0.8mL)及びHO(0.4mL)中の中間体F10(25.0mg、46.4μmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をブラインで希釈し、KHSOの10%水溶液及びDCMを添加した。層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物を水及びブライン(1:1)の溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、4g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:DCM/MeOH(100:0〜96:4))により精製した。残渣(19mg)を逆相(球形 C18、25μm、40g YMC−ODS−25、乾燥充填材(Celite(登録商標))、移動相勾配:0.2%aq.NHHCO/MeCN 85:15〜45:55)により精製した。生成物を含有する画分を合わせて、pH1になるまで1NのHCl水溶液を添加した。水層をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。固体(14mg)をアキラルSFC(固定相:CHIRALPAK AS−H 5μm 250*20mm、移動相:70%CO、30%MeOH)により精製した。残渣をMeOH(2mL)に溶解させ、水(10mL)で増量し、凍結乾燥させて、白色のふわふわした固体として化合物24(7mg、30%)を得た。
化合物25及び26
Figure 2021522222

中間体F12
エチルトランス−2−(4−{5−シクロプロピル−3−フルオロ−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
Figure 2021522222

窒素雰囲気下の中間体F8(70.0mg、134μmol)、中間体I5(シス:トランス 12:88、32.4mg、147μmol)、及び炭酸セシウム(121mg、372μmol)のトルエン(1.5mL)及びHO(150μL)中混合物に、cataCxium A(登録商標)(11.1mg、31.0μmol)及び酢酸パラジウム(5.06mg、22.5μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 100:0〜70:30)により精製して、無色のゴムとして中間体F12(シス:トランス 85:15、56mg、75%)を得た。
化合物25及び26
25:トランス−2−(4−{5−シクロプロピル−3−フルオロ−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
26:シス−2−(4−{5−シクロプロピル−3−フルオロ−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)シクロプロパン−1−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(12.7mg、302μmol)を、中間体F12(シス:トランス 85:15、56.0mg、101mol)のTHF(1.8mL)及びHO(0.3mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をブラインで希釈し、KHSOの10%水溶液を添加した。水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を、アキラルSFC(固定相:ジエチルアミノプロピル 5μm 150×30mm、移動相:50%CO、50%MeOH)により精製し、2つの画分:A及びBを得た。画分A(15mg)をMeCN(2mL)に溶解させ、水(10mL)で増量し、凍結乾燥させて、黄色がかったふわふわした固体として化合物25(15mg、28%)を得た。画分B(18mg)をMeCN(2mL)に溶解させ、水(10mL)で増量し、凍結乾燥させて、黄色がかったふわふわした固体として化合物26(18mg、34%)を得た。
化合物27
Figure 2021522222

中間体F13
メチル(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキシレート
Figure 2021522222

シールドチューブに、中間体F5(251mg、497μmol)、(S)−メチルピロリジン−3−カルボキシレートヒドロクロリド[1099646−61−3](98.7mg、596μmol)、炭酸セシウム(485mg、1.49mmol)、及びキサントホス(28.7mg、49.7μmol)を充填し、窒素でパージした。1,4−ジオキサン(7.5mL)を添加し、混合物を窒素で再度パージした。酢酸パラジウム(11.2mg、49.7μmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、100℃で17時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びHOで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g Grace(登録商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:ヘプタン/EtOAc 90:10〜50:50)により精製して、黄色の発泡体として中間体F13(187mg、68%)を得た。
化合物27
(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2021522222

水酸化リチウム一水和物(40.0mg、953μmol)を中間体F13(175mg、316μmol)のTHF(4.2L)及びHO(1.8mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をブラインで希釈し、KHSOの10%水溶液及びDCMを添加した。層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をHO及びブライン(1:1)の溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物をMeOHでトリチュレートした。固体を濾別し、高真空下において50℃で3時間乾燥させて、黄色固体として化合物27(146mg、86%)を得た。
化合物28
(3S)−1−(4−{5−シクロプロピル−7−[(1R)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル}−3−フルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド
Figure 2021522222

化合物27(107mg、198μmol)、HATU(113mg、297μmol)、及びDIPEA(107μL、0.62mmol)のDMF(5.4mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。アンモニア(HO中28%、68μL、1.00mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をHO及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗混合物を分取LC(不定形SiOH、15〜40μm、12g GraceResolv(商標)、液体注入(DCM)、移動相勾配:DCM/MeOH 100:0〜96:4)によって精製した。残渣をDIPEでトリチュレートした。固体を濾別し、高真空下において50℃で20時間乾燥させて、黄色固体として化合物28(71mg、66%)を得た。
C.化合物の同定
H−NMR
H NMRスペクトルを、内部重水素ロックを使用し、z勾配を有する逆二重共鳴(H、13C、SEI)プローブヘッドを備え、プロトンに関して400MHz及び炭素に関して100MHzで作動するBruker Avance DRX 400分光計並びにz勾配を有するBruker 5mm BBFOプローブヘッドを備え、プロトンに関して500MHz及び炭素に関して125MHzで作動するBruker Avance 500 MHz分光計で記録した。NMRスペクトルは、特に明記しない限り、周囲温度で記録された。データを以下のとおりに報告する。内部標準、積分、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、quin=五重項、sex=六重項、m=多重項、b=ブロード又はこれらの組合せ)として使用されたTMS(δ=0ppm)に対する百万分率(ppm)単位の化学シフト、ヘルツ(Hz)単位のカップリング定数J。
化合物1
多数の回転異性体(80%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.37(br s,1H),7.93(s,1H),7.80(t,J=8.4Hz,1H),7.54(s,1H),7.16−7.34(m,4H),7.14(dd,J=12.8,1.4Hz,1H),7.11(dd,J=8.2,1.6Hz,1H),7.05(s,1H),6.51(br s,1H),5.47−5.61(m,1H),3.83−3.98(m,1H),3.38−3.59(m,1H),2.98−3.10(m,1H),2.95(q,J=7.3Hz,2H),2.78(br d,J=15.8Hz,1H),2.43−2.48(m,1H),1.87−1.93(m,1H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.40−1.49(m,2H),1.37(br t,J=6.9Hz,3H).
少数の回転異性体(20%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.37(br s,1H),7.93(s,1H),7.80(t,J=8.4Hz,1H),7.54(s,1H),7.16−7.34(m,4H),7.14(dd,J=12.8,1.4Hz,1H),7.11(dd,J=8.2,1.6Hz,1H),7.05(s,1H),6.51(br s,1H),4.94−5.11(m,1H),4.39−4.60(m,1H),3.38−3.59(m,1H),2.98−3.10(m,1H),2.95(q,J=7.3Hz,2H),2.78(br d,J=15.8Hz,1H),2.43−2.48(m,1H),1.87−1.93(m,1H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.40−1.49(m,2H),1.37(br t,J=6.9Hz,3H).
化合物2
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.86(s,1H),7.75(t,J=8.4Hz,1H),7.48(s,1H),7.27−7.40(br s,1H),7.13−7.23(m,4H),6.98−7.07(m,3H),6.54−6.85(br s,1H),6.48(s,1H),5.37(br s,1H),4.10(br s,1H),3.41(br t,J=11.2Hz,1H),2.91−3.03(m,4H),2.78(br d,J=16.1Hz,1H),2.27−2.33(m,1H),1.89−1.95(m,1H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.37(t,J=7.4Hz,3H),1.19−1.25(m,1H).
化合物3
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 12.51(br s,1H),7.79(s,1H),7.67(t,J=8.8Hz,1H),7.49(s,1H),7.21−7.34(m,1H),7.17(br s,3H),6.94(s,1H),6.39−6.51(m,3H),5.48(s,1H),3.94(s,1H),3.41−3.54(m,3H),3.33−3.40(m,2H),3.17−3.26(m,1H),2.97−3.08(m,1H),2.89−2.97(m,2H),2.77(br d,J=15.2Hz,1H),2.12−2.28(m,2H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.36(br t,J=7.3Hz,3H).
化合物4
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.39(br s,1H),8.07(t,J=8.0Hz,1H),7.76(br s,1H),7.32(br s,1H),7.06−7.26(m,6H),6.86(br s,1H),5.58(br s,1H),3.71−3.84(m,1H),3.43−3.54(m,1H),3.16−3.26(m,2H),2.93−3.09(m,1H),2.70−2.87(m,1H),1.90−1.97(m,1H),1.36−1.55(m,8H),1.23(br s,1H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.39(br s,1H),8.07(t,J=8.0Hz,1H),7.76(br s,1H),7.06−7.26(m,7H),6.79(br s,1H),4.90(br s,1H),4.55(br s,1H),3.43−3.54(m,1H),3.16−3.26(m,2H),2.93−3.09(m,1H),2.70−2.87(m,1H),1.90−1.97(m,1H),1.36−1.55(m,8H),1.23(br s,1H).
化合物5
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.06(br s,1H),7.97(t,J=7.9Hz,1H),7.26(br d,J=7.6Hz,1H),6.96−7.20(m,6H),6.55−6.70(m,1H),5.58(q,J=6.5Hz,1H),3.51−4.08(m,4H),3.34−3.47(m,1H),2.74−3.13(m,4H),2.60−2.70(m,1H),1.80−1.88(m,1H),1.45(d,J=6.9Hz,3H),1.27−1.42(m,5H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.06(br s,1H),7.96(t,J=7.6Hz,1H),6.96−7.20(m,7H),6.55−6.70(m,1H),4.65−4.79(m,1H),4.52−4.60(m,1H),3.51−4.08(m,3H),3.34−3.47(m,1H),2.74−3.13(m,4H),2.60−2.70(m,1H),1.80−1.88(m,1H),1.27−1.42(m,8H).
化合物6
多数の回転異性体(70%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 12.39(br s,1H),8.07(t,J=7.8Hz,1H),7.32(d,J=7.6Hz,1H),7.09−7.27(m,6H),6.65(d,J=6.1Hz,1H),5.62(q,J=6.6Hz,1H),3.65(br dd,J=13.9,3.8Hz,1H),3.44−3.56(m,1H),2.82−2.98(m,1H),2.68−2.78(m,2H),1.89−2.00(m,1H),1.52(d,J=7.1Hz,3H),1.39−1.48(m,2H),1.11−1.19(m,2H),0.97−1.08(m,2H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 12.39(br s,1H),8.06(t,J=7.8Hz,1H),7.09−7.27(m,7H),6.65(d,J=6.1Hz,1H),4.82(q,J=6.6Hz,1H),4.59(br d,J=13.6Hz,1H),3.24−3.29(m,1H),2.82−2.98(m,2H),2.68−2.78(m,1H),1.89−2.00(m,1H),1.39−1.49(m,5H),1.11−1.19(m,2H),0.97−1.08(m,2H).
化合物7
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.96(t,J=8.8Hz,1H),7.67(br s,1H),7.31(br s,1H),7.14−7.28(m,3H),6.94(d,J=4.1Hz,1H),6.77(br s,1H),6.51(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.43(dd,J=14.7,2.0Hz,1H),5.58(br s,1H),3.78(br d,J=10.4Hz,1H),3.47(br d,J=6.9Hz,3H),3.14−3.24(m,3H),3.08−3.15(m,1H),2.90−3.07(m,1H),2.75(br d,J=17.3Hz,1H),2.11−2.24(m,2H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.34−1.46(br s,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.96(t,J=8.8Hz,1H),7.67(br s,1H),7.14−7.28(m,3H),7.10(br s,1H),6.94(d,J=4.1Hz,1H),6.70(br s,1H),6.51(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.43(dd,J=14.7,2.0Hz,1H),4.90(br s,1H),4.55(br s,1H),3.47(br d,J=6.9Hz,3H),3.14−3.24(m,2H),3.08−3.15(m,1H),2.90−3.07(m,2H),2.79−2.87(m,1H),2.11−2.24(m,2H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.34−1.46(br s,3H).
化合物8
多数の回転異性体(60%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.97(t,J=8.8Hz,1H),7.68(br s,1H),7.51(br s,1H),7.08−7.35(m,4H),7.00(br s,1H),6.95(d,J=3.8Hz,1H),6.78(br s,1H),6.51(dd,J=8.8,1.9Hz,1H),6.43(dd,J=14.8,1.6Hz,1H),5.58(br s,1H),3.78(br d,J=8.5Hz,1H),3.44−3.53(m,2H),3.35−3.44(m,2H),3.14−3.24(m,2H),3.08(br quin,J=7.6Hz,1H),2.92−3.12(m,1H),2.75(br d,J=14.8Hz,1H),2.15−2.25(m,1H),2.05−2.14(m,1H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.41(br s,3H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.97(t,J=8.8Hz,1H),7.68(br s,1H),7.51(br s,1H),7.08−7.35(m,4H),7.00(br s,1H),6.95(d,J=3.8Hz,1H),6.71(br s,1H),6.51(dd,J=8.8,1.9Hz,1H),6.43(dd,J=14.8,1.6Hz,1H),4.90(br s,1H),4.55(br s,1H),3.44−3.53(m,1H),3.35−3.44(m,2H),3.27−3.31(m,1H),3.14−3.24(m,2H),3.08(br quin,J=7.6Hz,1H),2.92−3.12(m,1H),2.79−2.88(br s,1H),2.15−2.25(m,1H),2.05−2.14(m,1H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.41(br s,3H).
化合物9
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.91−8.01(m,1H),7.33(br d,J=7.6Hz,1H),7.23(br t,J=7.6Hz,1H),7.07−7.21(m,2H),6.84−7.00(m,1H),6.32−6.74(m,3H),5.63−5.72(m,1H),4.63−4.72(m,1H),3.44−3.55(m,3H),3.32−3.38(m,2H),3.13−3.22(m,3H),2.85−3.01(m,1H),2.66−2.78(m,1H),2.37(br s,3H),2.13−2.27(m,2H),1.54(br d,J=6.0Hz,3H),1.32−1.45(m,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.91−8.01(m,1H),7.07−7.21(m,4H),6.84−7.00(m,1H),6.32−6.74(m,3H),4.74−4.79(m,1H),3.44−3.55(m,3H),3.32−3.38(m,3H),3.13−3.22(m,3H),2.85−3.01(m,2H),2.31(br s,3H),2.13−2.27(m,2H),1.32−1.45(m,6H).
化合物10
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.98(t,J=8.8Hz,1H),7.51(br s,1H),7.32(br d,J=7.6Hz,1H),7.23(br t,J=7.1Hz,1H),7.09−7.21(m,2H),6.96−7.06(m,3H),6.50−6.58(m,1H),6.45(br dd,J=14.8,1.9Hz,1H),5.62(q,J=6.2Hz,1H),3.65(br d,J=14.8Hz,1H),3.50(br t,J=8.8Hz,2H),3.34−3.44(m,3H),3.09(quin,J=7.5Hz,1H),2.82−2.95(m,1H),2.68−2.77(m,2H),2.16−2.24(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.15(br d,J=8.5Hz,2H),0.96−1.08(m,2H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.97(t,J=8.8Hz,1H),7.51(br s,1H),7.09−7.21(m,4H),6.96−7.06(m,3H),6.50−6.58(m,1H),6.45(br dd,J=14.8,1.9Hz,1H),4.81(q,J=6.6Hz,1H),4.55−4.63(m,1H),3.50(br t,J=8.8Hz,2H),3.34−3.44(m,2H),3.24−3.30(m,1H),3.09(quin,J=7.5Hz,1H),2.82−2.95(m,2H),2.68−2.77(m,1H),2.16−2.24(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.42(br d,J=6.6Hz,3H),1.15(br d,J=8.5Hz,2H),0.96−1.08(m,2H).
化合物11
H NMR(500MHz,DMSO−d,77℃)δ ppm 12.03(br s,1H),8.32(d,J=3.5Hz,1H),8.17(t,J=8.2Hz,1H),7.50(s,1H),7.12−7.23(m,6H),6.66(s,1H),5.37(br s,1H),4.00(br s,1H),3.42(br s,1H),2.97(ddd,J=16.7,11.4,6.0Hz,1H),2.77(br d,J=16.1Hz,1H),2.29−2.37(m,1H),1.88−1.94(m,1H),1.52(d,J=6.6Hz,3H),1.48(br dt,J=9.3,4.8Hz,1H),1.38−1.44(m,1H),1.13−1.17(m,2H),0.86−0.92(m,2H).
化合物12
多数の回転異性体(75%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.62(s,1H),8.33(d,J=4.1Hz,1H),8.19(t,J=8.0Hz,1H),7.62(br s,1H),7.30(br s,1H),7.09−7.25(m,5H),6.95(br s,1H),6.84(br s,1H),5.54(br s,1H),3.82(br s,1H),3.46(br s,1H),3.03(br s,1H),2.77(br d,J=15.8Hz,1H),2.53−2.62(m,1H),2.25−2.33(m,1H),1.87−1.98(m,1H),1.51(br d,J=6.6Hz,3H),1.36−1.42(m,1H),1.27−1.33(m,1H),1.04−1.17(m,4H).
少数の回転異性体(25%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.62(s,1H),8.33(d,J=4.1Hz,1H),8.19(t,J=8.0Hz,1H),7.62(br s,1H),7.09−7.25(m,6H),6.95(br s,1H),6.84(br s,1H),4.95(br s,1H),4.51(br s,1H),3.46(br s,1H),3.03(br s,1H),2.77(br d,J=15.8Hz,1H),2.53−2.62(m,1H),2.25−2.33(m,1H),1.87−1.98(m,1H),1.51(br d,J=6.6Hz,3H),1.36−1.42(m,1H),1.27−1.33(m,1H),1.04−1.17(m,4H).
化合物13
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.17(br d,J=2.8Hz,1H),8.07(br t,J=8.8Hz,1H),7.50(br s,2H),7.31(br s,1H),7.04−7.25(m,3H),6.99(br s,1H),6.69(br s,1H),6.50(br d,J=8.5Hz,1H),6.44(d,J=14.5Hz,1H),5.57(br s,1H),3.74(br s,1H),3.35−3.56(m,4H),3.20−3.31(m,1H),3.08(quin,J=7.5Hz,1H),3.00(br s,1H),2.68−2.86(m,1H),2.33(br s,1H),2.15−2.24(m,1H),2.04−2.15(m,1H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.12(br s,2H),0.89(br s,2H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.17(br d,J=2.8Hz,1H),8.07(br t,J=8.8Hz,1H),7.50(br s,2H),7.04−7.25(m,4H),6.99(br s,1H),6.62(br s,1H),6.50(br d,J=8.5Hz,1H),6.44(d,J=14.5Hz,1H),4.89(br s,1H),4.54(br s,1H),3.35−3.56(m,4H),3.20−3.31(m,1H),3.08(quin,J=7.5Hz,1H),3.00(br s,1H),2.68−2.86(m,1H),2.33(br s,1H),2.15−2.24(m,1H),2.04−2.15(m,1H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.12(br s,2H),0.89(br s,2H).
化合物14
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.52(br s,1H),8.98(br s,1H),8.80(br d,J=3.5Hz,1H),8.29(br s,1H),8.06(t,J=8.8Hz,1H),7.84(d,J=3.2Hz,1H),7.71(br s,1H),7.62−7.70(m,1H),7.28−7.36(m,1H),7.09−7.27(m,3H),7.04(br s,1H),6.52(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.42(dd,J=14.7,2.0Hz,1H),5.61(br d,J=5.0Hz,1H),3.89(br d,J=10.4Hz,1H),3.43−3.58(m,2H),3.28−3.40(m,3H),3.21(br quin,J=7.1Hz,1H),2.93−3.11(m,1H),2.70−2.87(m,1H),2.12−2.27(m,2H),1.54(br s,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.52(br s,1H),8.98(br s,1H),8.80(br d,J=3.5Hz,1H),8.29(br s,1H),8.06(t,J=8.8Hz,1H),7.84(d,J=3.2Hz,1H),7.71(br s,1H),7.62−7.70(m,1H),7.09−7.27(m,4H),6.97(br s,1H),6.52(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.42(dd,J=14.7,2.0Hz,1H),5.04(br s,1H),4.57(br s,1H),3.43−3.58(m,2H),3.28−3.40(m,3H),3.21(br quin,J=7.1Hz,1H),2.93−3.11(m,1H),2.70−2.87(m,1H),2.12−2.27(m,2H),1.54(br s,3H).
化合物15
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.91−9.03(m,1H),8.80(br d,J=3.2Hz,1H),8.30(br s,1H),8.06(t,J=8.8Hz,1H),7.83(d,J=3.2Hz,1H),7.71(br s,1H),7.62−7.69(m,1H),7.44−7.56(m,1H),7.31(br s,1H),7.09−7.26(m,3H),7.03(br s,1H),6.94−7.01(m,1H),6.50(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.38(dd,J=15.1,1.9Hz,1H),5.61(br d,J=4.7Hz,1H),3.89(br d,J=11.0Hz,1H),3.50−3.59(m,1H),3.47(br t,J=8.8Hz,1H),3.35−3.41(m,2H),3.25−3.32(m,1H),2.96−3.12(m,2H),2.70−2.88(m,1H),2.14−2.24(m,1H),2.02−2.14(m,1H),1.54(br s,3H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.91−9.03(m,1H),8.80(br d,J=3.2Hz,1H),8.30(br s,1H),8.06(t,J=8.8Hz,1H),7.83(d,J=3.2Hz,1H),7.71(br s,1H),7.62−7.69(m,1H),7.44−7.56(m,1H),7.09−7.26(m,4H),6.94−7.01(m,2H),6.50(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.38(dd,J=15.1,1.9Hz,1H),5.04(br s,1H),4.57(br s,1H),3.47(br t,J=8.8Hz,2H),3.35−3.41(m,2H),3.25−3.32(m,1H),2.96−3.12(m,2H),2.70−2.88(m,1H),2.14−2.24(m,1H),2.02−2.14(m,1H),1.54(br s,3H).
化合物16
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.42(br s,1H),8.10(br t,J=7.9Hz,1H),7.76(s,1H),7.32(br d,J=7.6Hz,1H),7.14−7.28(m,5H),6.90(s,1H),5.59(q,J=6.6Hz,1H),3.65(br dd,J=13.2,3.2,1H),3.40−3.48(m,1H),2.93−3.04(m,1H),2.73−2.87(m,1H),2.69(br d,J=16.4Hz,1H),2.53−2.55(m,1H),1.94−2.00(m,1H),1.50−1.55(m,3H),1.44−1.50(m,2H),1.15−1.27(m,4H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.42(br s,1H),8.10(br t,J=7.9Hz,1H),7.73(s,1H),7.14−7.28(m,4H),7.08−7.13(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.84(s,1H),4.79(q,J=6.9Hz,1H),4.53−4.59(m,1H),3.23−3.29(m,1H),2.93−3.04(m,1H),2.73−2.87(m,2H),2.53−2.55(m,1H),1.94−2.00(m,1H),1.50−1.55(m,3H),1.44−1.50(m,2H),1.15−1.27(m,4H).
化合物17
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.03(br s,1H),8.03−8.10(m,1H),7.76(s,1H),7.32(br d,J=7.6Hz,1H),7.28(d,J=8.5Hz,1H),7.13−7.26(m,4H),6.91(s,1H),5.59(q,J=6.5Hz,1H),3.65(br dd,J=13.6,4.1Hz,1H),3.41−3.49(m,1H),2.93−3.05(m,1H),2.73−2.81(m,1H),2.65−2.73(m,2H),2.08−2.15(m,1H),1.58−1.64(m,1H),1.53(br d,J=6.9Hz,3H),1.38(td,J=8.1,4.9Hz,1H),1.16−1.27(m,4H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.03(br s,1H),8.03−8.10(m,1H),7.74(s,1H),7.28(d,J=8.5Hz,1H),7.13−7.26(m,3H),7.04−7.13(m,1H),6.85(s,1H),4.79(q,J=6.6Hz,1H),4.56(br dd,J=12.5,4.9Hz,1H),3.22−3.29(m,1H),2.93−3.05(m,1H),2.81−2.87(m,1H),2.73−2.81(m,1H),2.65−2.73(m,2H),2.08−2.15(m,1H),1.58−1.64(m,1H),1.49(br d,J=6.6Hz,3H),1.38(td,J=8.1,4.9Hz,1H),1.16−1.27(m,4H).
化合物18
多数の回転異性体(70%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.11(t,J=7.9Hz,1H),7.75(s,1H),7.64(br s,1H),7.32(br d,J=7.3Hz,1H),7.14−7.25(m,5H),6.98(br s,1H),6.90(s,1H),5.59(q,J=6.7Hz,1H),3.64(br dd,J=13.9,3.5Hz,1H),3.40−3.48(m,1H),2.93−3.04(m,1H),2.74−2.80(m,1H),2.69(br d,J=16.4Hz,1H),2.31−2.35(m,1H),1.94−1.99(m,1H),1.53(br d,J=6.9Hz,3H),1.41(br dt,J=9.5,4.5Hz,1H),1.32−1.37(m,1H),1.15−1.27(m,4H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.11(t,J=7.9Hz,1H),7.73(s,1H),7.64(br s,1H),7.14−7.25(m,4H),7.08−7.13(m,1H),7.03−7.07(m,1H),6.98(br s,1H),6.84(s,1H),4.78(q,J=6.9Hz,1H),4.53−4.60(m,1H),3.23−3.30(m,1H),2.93−3.04(m,1H),2.80−2.87(m,1H),2.74−2.80(m,1H),2.31−2.35(m,1H),1.94−1.99(m,1H),1.48(br d,J=6.3Hz,3H),1.41(br dt,J=9.5,4.5Hz,1H),1.32−1.37(m,1H),1.15−1.27(m,4H).
化合物19
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.63(br s,1H),8.02(br t,J=8.7Hz,1H),7.66(s,1H),7.32(br d,J=7.6Hz,1H),7.21−7.25(m,1H),7.14−7.21(m,2H),6.81(s,1H),6.54(dd,J=8.8,1.9Hz,1H),6.46(dd,J=14.2,1.6Hz,1H),5.58(q,J=6.3Hz,1H),3.65(br dd,J=13.4,3.6Hz,1H),3.48−3.57(m,2H),3.36−3.47(m,3H),3.16−3.24(m,1H),2.93−3.05(m,1H),2.73−2.81(m,1H),2.69(br d,J=15.8Hz,1H),2.14−2.29(m,2H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.13−1.27(m,4H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.63(br s,1H),8.02(br t,J=8.7Hz,1H),7.64(br s,1H),7.14−7.21(m,2H),7.03−7.13(m,2H),6.75(s,1H),6.54(dd,J=8.8,1.9Hz,1H),6.46(dd,J=14.2,1.6Hz,1H),4.78(q,J=7.3Hz,1H),4.52−4.60(m,1H),3.48−3.57(m,2H),3.36−3.47(m,3H),3.16−3.24(m,1H),2.93−3.05(m,1H),2.81−2.86(m,1H),2.73−2.81(m,1H),2.14−2.29(m,2H),1.49(br d,J=6.3Hz,3H),1.13−1.27(m,4H).
化合物20
多数の回転異性体(70%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.01(br t,J=8.6Hz,1H),7.66(s,1H),7.51(br s,1H),7.32(d,J=7.6Hz,1H),7.14−7.26(m,3H),7.00(br s,1H),6.81(s,1H),6.52(dd,J=8.8,1.3Hz,1H),6.43(br d,J=14.1Hz,1H),5.58(q,J=7.1Hz,1H),3.65(br d,J=13.6Hz,1H),3.48−3.54(m,1H),3.37−3.48(m,3H),3.34−3.37(m,1H),3.09(quin,J=7.6Hz,1H),2.92−3.04(m,1H),2.73−2.87(m,1H),2.69(br d,J=17.7Hz,1H),2.16−2.26(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.52(br d,J=6.6Hz,3H),1.19−1.27(m,2H),1.08−1.18(m,2H).
少数の回転異性体(30%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.01(br t,J=8.6Hz,1H),7.63(br s,1H),7.51(br s,1H),7.14−7.26(m,2H),7.04−7.14(m,2H),7.00(br s,1H),6.75(br s,1H),6.52(dd,J=8.8,1.3Hz,1H),6.43(br d,J=14.1Hz,1H),4.78(q,J=5.6Hz,1H),4.51−4.60(m,1H),3.48−3.54(m,1H),3.37−3.48(m,3H),3.21−3.28(m,1H),3.09(quin,J=7.6Hz,1H),2.92−3.04(m,1H),2.73−2.87(m,2H),2.16−2.26(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.49(br d,J=6.6Hz,3H),1.19−1.27(m,2H),1.08−1.18(m,2H).
化合物21
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.56(br s,1H),8.02(t,J=8.8Hz,1H),7.75(s,1H),7.30(d,J=7.6Hz,1H),7.17−7.24(m,2H),7.06−7.17(m,1H),7.02(d,J=3.8Hz,1H),6.55(br d,J=8.8Hz,1H),6.49(br dd,J=14.7,2.0Hz,1H),5.50(q,J=6.7Hz,1H),3.94(br dd,J=13.4,4.3Hz,1H),3.52−3.58(m,1H),3.46−3.52(m,1H),3.34−3.43(m,3H),3.19−3.30(m,2H),3.01−3.10(m,1H),2.77(br d,J=16.4Hz,1H),2.22−2.29(m,1H),2.14−2.22(m,1H),1.50(d,J=6.9Hz,3H),1.20−1.38(m,4H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.56(br s,1H),8.02(t,J=9.0Hz,1H),7.67(s,1H),7.17−7.24(m,2H),7.06−7.17(m,2H),6.98(d,J=3.5Hz,1H),6.55(br d,J=8.8Hz,1H),6.49(br dd,J=14.7,2.0Hz,1H),5.06(q,J=6.6Hz,1H),4.50(br dd,J=12.6,5.0Hz,1H),3.52−3.58(m,1H),3.46−3.52(m,1H),3.34−3.43(m,3H),3.19−3.30(m,2H),2.86−2.96(m,1H),2.80−2.86(m,1H),2.22−2.29(m,1H),2.14−2.22(m,1H),1.56(d,J=6.6Hz,3H),1.20−1.38(m,4H).
化合物22
多数の回転異性体(65%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.02(t,J=8.8Hz,1H),7.74(s,1H),7.52(br s,1H),7.30(br d,J=6.8Hz,1H),7.17−7.25(m,2H),7.05−7.16(m,1H),6.96−7.05(m,2H),6.53(br d,J=8.8Hz,1H),6.46(br dd,J=15.2,1.6Hz,1H),5.50(q,J=6.4Hz,1H),3.95(br dd,J=13.9,4.2Hz,1H),3.50(br t,J=8.7Hz,1H),3.35−3.46(m,3H),3.20−3.31(m,2H),3.00−3.14(m,2H),2.73−2.87(m,1H),2.15−2.25(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.50(d,J=6.7Hz,3H),1.25−1.39(m,4H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.02(t,J=8.8Hz,1H),7.67(s,1H),7.52(br s,1H),7.17−7.25(m,2H),7.05−7.16(m,2H),6.96−7.05(m,2H),6.53(br d,J=8.8Hz,1H),6.46(br dd,J=15.2,1.6Hz,1H),5.05(q,J=6.9Hz,1H),4.46−4.54(m,1H),3.50(br t,J=8.7Hz,1H),3.35−3.46(m,3H),3.20−3.31(m,2H),3.00−3.14(m,1H),2.73−2.87(m,2H),2.15−2.25(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.56(br d,J=6.5Hz,3H),1.25−1.39(m,4H).
化合物23
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.96−8.06(m,2H),7.74(s,1H),7.30(br d,J=7.3Hz,1H),7.17−7.26(m,2H),7.06−7.16(m,1H),7.01(br d,J=2.8Hz,1H),6.53(br d,J=8.2Hz,1H),6.45(br d,J=15.1Hz,1H),5.50(q,J=6.3Hz,1H),3.94(br d,J=9.5Hz,1H),3.51(t,J=8.2Hz,1H),3.34−3.47(m,3H),3.19−3.29(m,2H),3.01−3.13(m,2H),2.73−2.85(m,1H),2.62(br d,J=4.4Hz,3H),2.05−2.24(m,2H),1.50(br d,J=6.6Hz,3H),1.21−1.39(m,4H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.96−8.06(m,2H),7.67(s,1H),7.17−7.26(m,2H),7.06−7.16(m,2H),6.98(br d,J=2.8Hz,1H),6.53(br d,J=8.2Hz,1H),6.45(br d,J=15.1Hz,1H),5.06(q,J=6.7Hz,1H),4.46−4.54(m,1H),3.51(t,J=8.2Hz,1H),3.34−3.47(m,3H),3.19−3.29(m,2H),3.01−3.13(m,1H),2.73−2.85(m,2H),2.62(br d,J=4.4Hz,3H),2.05−2.24(m,2H),1.56(br d,J=6.3Hz,3H),1.21−1.39(m,4H).
化合物24
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.42(br s,1H),8.38−8.43(m,1H),8.19(br t,J=8.0Hz,1H),7.33(d,J=7.6Hz,1H),7.15−7.26(m,5H),6.98(s,1H),5.60(q,J=6.6Hz,1H),3.91(br dd,J=13.7,3.9Hz,1H),3.44−3.52(m,1H),2.99−3.08(m,1H),2.73(br d,J=15.8Hz,1H),2.52−2.59(m,2H),1.87−2.03(m,2H),1.53(d,J=6.6Hz,3H),1.38−1.50(m,2H),1.02−1.17(m,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.42(br s,1H),8.38−8.43(m,1H),8.19(br t,J=8.0Hz,1H),7.15−7.26(m,4H),7.10−7.15(m,1H),7.07(d,J=7.3Hz,1H),6.93(s,1H),5.04(q,J=6.6Hz,1H),4.57(br dd,J=12.5,3.9Hz,1H),3.23−3.30(m,1H),2.83−2.97(m,1H),2.52−2.59(m,3H),1.87−2.03(m,2H),1.59(d,J=6.9Hz,3H),1.38−1.50(m,2H),1.02−1.17(m,3H).
化合物25
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.82(t,J=8.0Hz,1H),7.32(d,J=7.6Hz,1H),7.11−7.26(m,5H),6.98(s,1H),5.59(q,J=6.8Hz,1H),3.91(br dd,J=13.6,3.8Hz,1H),3.44−3.52(m,1H),2.98−3.07(m,1H),2.83−2.96(m,1H),2.73(br d,J=16.1Hz,1H),2.57−2.63(m,1H),2.39−2.47(m,2H),1.88−1.94(m,1H),1.53(d,J=6.6Hz,3H),1.43−1.49(m,1H),1.39(br s,1H),1.11−1.18(m,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.82(t,J=8.0Hz,1H),7.11−7.26(m,5H),7.04(d,J=7.3Hz,1H),6.93(s,1H),5.03(q,J=6.6Hz,1H),4.55(br dd,J=12.8,3.9Hz,1H),3.44−3.52(m,1H),2.98−3.07(m,1H),2.83−2.96(m,1H),2.57−2.63(m,1H),2.39−2.47(m,3H),1.88−1.94(m,1H),1.58(d,J=6.6Hz,3H),1.43−1.49(m,1H),1.39(br s,1H),1.11−1.18(m,3H).
化合物26
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.53−7.61(m,1H),7.32(d,J=7.3Hz,1H),7.05−7.26(m,6H),5.54−5.63(m,1H),3.84−3.93(m,1H),3.44−3.54(m,1H),2.97−3.08(m,1H),2.82−2.97(m,1H),2.73(br dd,J=16.2,2.4Hz,1H),2.39−2.46 (m,2H DMSOピークにより部分的に不明瞭),1.92(br s,1H),1.67−1.76(m,1H),1.53(d,J=6.9Hz,3H),1.43−1.49(m,1H),1.34−1.41(m,1H),0.83−1.06(m,3H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.53−7.61(m,1H),7.05−7.26(m,7H),5.04(quin,J=7.0Hz,1H),4.52−4.58(m,1H),3.44−3.54(m,1H),2.97−3.08(m,1H),2.82−2.97(m,1H),2.39−2.46 (m,3H DMSOピークにより部分的に不明瞭), 1.92(br s,1H),1.67−1.76(m,1H),1.59(dd,J=10.9,6.8Hz,3H),1.43−1.49(m,1H),1.34−1.41(m,1H),0.83−1.06(m,3H).
化合物27
多数の回転異性体(65%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.55(br s,1H),8.19−8.24(m,1H),8.09(t,J=9.0Hz,1H),7.32(d,J=7.6Hz,1H),7.15−7.26(m,3H),6.93(s,1H),6.55(dt,J=8.8,2.7Hz,1H),6.49(dd,J=14.8,1.6Hz,1H),5.60(q,J=6.6Hz,1H),3.93(br dd,J=13.7,3.9Hz,1H),3.43−3.57(m,3H),3.34−3.43(m,2H),3.20−3.26(m,1H),3.01−3.10(m,1H),2.74(br d,J=15.8Hz,1H),2.14−2.29(m,2H),1.53(d,J=6.9Hz,3H),1.19−1.26(m,2H),1.02−1.13(m,2H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 12.55(br s,1H),8.19−8.24(m,1H),8.09(t,J=9.0Hz,1H),7.15−7.26(m,2H),7.10−7.15(m,1H),7.08(d,J=7.6Hz,1H),6.89(s,1H),6.55(dt,J=8.8,2.7Hz,1H),6.49(dd,J=14.8,1.6Hz,1H),5.07(q,J=6.6Hz,1H),4.57(br dd,J=12.3,4.4Hz,1H),3.43−3.57(m,2H),3.34−3.43(m,2H),3.26−3.31(m,1H),3.20−3.26(m,1H),2.83−2.97(m,2H),2.14−2.29(m,2H),1.59(d,J=6.6Hz,3H),1.19−1.26(m,2H),1.02−1.13(m,2H).
化合物28
多数の回転異性体(65%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.20(br s,1H),8.08(br t,J=8.8Hz,1H),7.50(br s,1H),7.32(d,J=7.1Hz,1H),7.05−7.27(m,3H),7.00(br s,1H),6.93(s,1H),6.53(br d,J=9.1Hz,1H),6.46(br d,J=14.7Hz,1H),5.60(q,J=6.4Hz,1H),3.93(br dd,J=13.9,4.3Hz,1H),3.34−3.55(m,4H),3.22−3.30 (m,1H H2Oピークにより部分的に不明瞭),3.02−3.13(m,2H),2.73(br d,J=16.7Hz,1H),2.15−2.25(m,1H),2.04−2.15(m,1H),1.53(d,J=7.1Hz,3H),1.17−1.29(m,2H),0.98−1.14(m,2H).
少数の回転異性体(35%)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.20(br s,1H),8.08(br t,J=8.8Hz,1H),7.50(br s,1H),7.05−7.27(m,4H),7.00(br s,1H),6.88(s,1H),6.53(br d,J=9.1Hz,1H),6.46(br d,J=14.7Hz,1H),5.06(q,J=6.6Hz,1H),4.53−4.62(m,1H),3.34−3.55(m,4H),3.22−3.30 (m,1H HOピークにより部分的に不明瞭),3.02−3.13(m,1H),2.82−2.97(m,2H),2.15−2.25(m,1H),2.04−2.15(m,1H),1.59(d,J=6.6Hz,3H),1.17−1.29(m,2H),0.98−1.14(m,2H).
LC−MSデータ
一般的手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に記載したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器又はUV検出器及びカラムを使用して実施された。必要に応じて追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照されたい)。カラムからの流れは、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
化合物は、その実測保持時間(R)及びイオンで記載した。データの表に別に明記されていなければ、報告した分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)及び/又は[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物を直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を明記した(即ち、[M+NH、[M+HCOO]等)。複数の同位体パターンを持った分子(Br、Clなど)については、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。得られた結果は全て、使用した方法に通常付随する実験上の不確実性を伴っていた。
以下、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「HSS」は高強度シリカを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味する。
Figure 2021522222
Figure 2021522222
旋光度
旋光度は、旋光計を用い、溶媒としてのDMF中、20℃の温度で、ナトリウムD線の波長(589nm)の光を用いて測定した。
Figure 2021522222
E.薬理学的実施例
E.1抗ウイルス活性
底部が透明の黒色384ウェルのマイクロタイタープレート(Corning、Amsterdam、The Netherlands)にエコー・リキッドハンドラー(Labcyte、Sunnyvale、California)を使用して音響液滴放出(acoustic drop ejection)により充填した。200nLの化合物原液(100%DMSO)をアッセイプレートに移した。化合物の9段階の4倍希釈を行い、四分円当たり同じ化合物濃度を作製した。10μLの培養液を各ウェル(フェノールレッドを含まないRPMI培地、10%の熱不活化FBS、0.04%のゲンタマイシン(50mg/mL))に加えることによってアッセイを開始した。全ての添加工程は、マルチドロップ・ディスペンサー(Thermo Scientific、Erembodegem、Belgium)を使用して行われる。次に、培養培地で希釈したrgRSV224ウイルス(MOI=1)をプレートに添加した。rgRSV224ウイルスは、付加GFP遺伝子を含む遺伝子組換えウイルスであり(Hallak LK,Spillmann D,Collins PL,Peeples ME.Glycosaminoglycan sulfation requirements for respiratory syncytial virus infection;Journal of virology(2000),74(22),10508−13)、NIH(Bethesda、MD、USA)からライセンスを受けて導入された。最後に、20μLのHeLa細胞懸濁液(3,000細胞/ウェル)をプレーティングした。培地、ウイルス感染及び偽感染の対照を各試験に含めた。ウェルは、体積当たり0.05%のDMSOを含有する。細胞を5%CO2雰囲気下において37℃でインキュベートした。自社開発のMSMレーザー顕微鏡(Tibotec、Beerse、Belgium)で細胞中のGFP発現を測定することにより、ウイルス曝露3日後のウイルスの複製を定量した。GFP発現に対する50%の阻害濃度として、EC50を定義した。並行して、化合物を一連の白色384ウェルのマイクロタイタープレート(Corning)中で3日間インキュベートし、HeLa細胞中の化合物の細胞毒性を、ATPliteキット(Perkin Elmer、Zaventem、Belgium)を製造者の使用説明書に従って使用して細胞のATP含量を測定することによって判定した。CC50を、細胞毒性に対する50%濃度と定義した。
Figure 2021522222
F.仮想的組成物の実施例
これらの実施例全体を通して使用される「有効成分」は、式(I)の最終化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、並びにその立体化学的異性体形態及びその互変異性体に関する。
本発明の製剤のための処方の典型的な例は、以下のとおりである:
F.1.錠剤
有効成分 5〜50mg
リン酸二カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
タルカム 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ジャガイモデンプン 合計で200mgになるまで
本実施例において、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれか、具体的には同量の例示した化合物のいずれかに置き換えられ得る。
F.2.懸濁剤
経口投与用の水性懸濁剤を、1ミリリットル当たり、活性化合物の1種1〜5mg、カルボキシメチルセルロースナトリウム50mg、安息香酸ナトリウム1mg、ソルビトール500mg、及び水1mlまでの残部を含有するように調製する。
F.3.注射剤
非経口組成物は、プロピレングリコールの10体積%水溶液中に1.5重量%の本発明の有効成分を撹拌することによって調製される。
F.4.軟膏剤
有効成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色ワセリン 15g
水 合計で100gまで
本実施例において、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれか、具体的には同量の例示した化合物のいずれかに置き換えられ得る。

Claims (15)

  1. その任意の立体化学的異性体形態を含む、式(I)
    Figure 2021522222

    [式中、
    Aは、
    Figure 2021522222

    であり、
    は、
    Figure 2021522222

    であり、
    、X、X、及びXは、XがCHであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがCHであること;
    又はXがNであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがCHであること、
    又はXがCHであり、XがNであり、XがCHであり、且つXがCHであること、
    又はXがNであり、XがCHであり、XがCHであり、且つXがNであること、
    又はXがNであり、XがNであり、XがCHであり、且つXがCHであること、及び
    又はXがCHであり、XがNであり、XがNであり、且つXがCHであることから選択され、
    ここで、各CHは、ハロ、C1〜4アルキル、又はC1〜4アルキルオキシで任意選択的に置換されており;
    及びYは、CH、CF、及びNから各々独立して選択され;
    は、CH又はCHCHであり;
    は、水素、ハロ、又はC1〜4アルキルであり;
    12は、C1〜2アルキルであり;
    13及びR14は、C1〜6アルキルから各々独立して選択され;
    は、ハロであり;
    は、C1〜6アルキル;C3〜6シクロアルキル;ジ(C1〜4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ヘテロアリール;ヘテロアリールで置換されたC1〜4アルキル;フェニル;ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1〜4アルキル、ポリハロC1〜4アルキル、及びC1〜4アルキルオキシから各々個々に選択される1、2、又は3個の置換基で置換されたフェニル;ヘテロアリール;ヘテロアリールで置換されたC1〜4アルキルであり;
    は、C1〜6アルキル、−(CO)−OR、若しくは−(CO)−NRから選択される1若しくは2個の置換基で置換されたC2〜6アルケニル;又は
    −NR−(CO)−ヘテロ環(式中、前記ヘテロ環は、ハロ、C1〜4アルキルオキシのヒドロキシから各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されている);又は
    3〜6シクロアルキル若しくはヘテロ環(式中、前記C3〜6シクロアルキル及びヘテロ環は、
    1〜6アルキル;
    ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル(C1〜4アルキル、ハロ、ヒドロキシカルボニルから各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換された)、及びヒドロキシカルボニルで置換されたC1〜4アルキルから各々独立して選択される1、2、若しくは3個の置換基で置換されたC1〜6アルキル;
    3〜6アルケニル;
    1〜6アルキル、ヒドロキシ、−(CO)−OR、若しくは−(CO)−NRから選択される1又は2個の置換基で置換されたC3〜6アルケニル;
    ヒドロキシ;
    シアノ;
    −(CO)−O−R
    −(CO)−NR1011
    −(CO)−NR−SO−R
    −(CO)−NR−(CO)−SO−R
    −O−(CO)−NR1011
    −NR
    −NR−(CO)−C1〜4アルキル;
    −NR−(CO)−C3〜6シクロアルキル;
    −NR−(CO)−O−R
    −NR−(CO)−NR−R
    −NR−SO−R
    −SO−R
    −SO−NR1011;又は
    −SO−NR−(CO)−R
    ヘテロアリール
    から各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されており、
    ここで、
    は、水素又はC1〜4アルキルであり;
    は、C1〜4アルキル、ポリハロC1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルであり;
    各Rは、水素又はC1〜4アルキルから独立して選択され;
    10及びR11は、水素;CN;C1〜4アルキル;C3〜6アルケニル;ポリハロC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;C1〜4アルキルで置換されたC3〜6シクロアルキル;又はヒドロキシ若しくはシアノで置換されたC1〜4アルキルから各々独立して選択され;
    ヘテロ環は、アゼチジニル、ピロロジニル、ピペリジニル、又はホモピペリジニルであり;
    ヘテロアリールは、チエニル、ピリジニル又はピリミジニルであり、ここで、各ヘテロアリールは、C1〜4アルキル、ハロ、アミノ及びアミノカルボニルから各々独立して選択される1又は2個の置換基で任意選択的に置換されており;
    ヘテロアリールは、ピロリル、ピラゾリル又はチアゾリルであり、ここで各ヘテロアリールは、C1〜4アルキル、ハロ、−(CO)−OR、又は−(CO)−NRから各々独立して選択される1又は2個の置換基で任意選択的に置換されている)である]
    の化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩。
  2. 基Aが、式(a−1)のものである、請求項1に記載の化合物。
  3. 基Aが、式(a−2)のものである、請求項1に記載の化合物。
  4. がCHであり、XがNであり、XがNであり、且つXがCHである、請求項1に記載の化合物。
  5. がNであり、XがNであり、XがCHであり、且つXがCHである、請求項1に記載の化合物。
  6. が式(b−1)[式中、Y及びYは、CHである]のものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. がフルオロである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. がC3〜6シクロアルキルある、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. がC3〜6シクロアルキル若しくはピロリジニルであって、前記C3〜6シクロアルキル若しくはピロリジニルは、−(CO)−O−R若しくは−(CO)−NR1011から各々独立して選択される1又は2個の置換基で置換されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 薬学的に許容される担体、及び治療活性量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  11. 別の抗ウイルス剤を更に含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 前記別の抗ウイルス剤がRSV阻害化合物である、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物を調製するためのプロセスであって、治療活性量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物が、薬学的に許容される担体と均質に混合される、プロセス。
  14. 医薬として使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 呼吸器合胞体ウイルス感染症の治療において使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物又は請求項10〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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