JP2021504297A - Gabaaの正のアロステリックモジュレーターの塩及び結晶形態 - Google Patents

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Abstract

本発明は、化合物1の塩、その結晶形態、それらの調製方法、それらの医薬組成物、及びそれらの使用方法に関する。【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年7月19日に出願された米国出願第16/517,369号、及び2018年8月31日に出願された米国仮出願第62/725,805号の優先権を主張し、それらの全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、3α−ヒドロキシ−3β−メトキシメチル−21−(1’−イミダゾリル)−5α−プレグナン−20−オンの塩、その結晶形態、並びにそのような塩及び結晶形態を調製する方法に関する。
3α−ヒドロキシ−3β−メトキシメチル−21−(1’−イミダゾリル)−5α−プレグナン−20−オン(化合物1)は、合成神経活性ステロイドである。その主要な分子標的は、γ−アミノ酪酸タイプA(GABA)受容体であり、チャネル機能の正のアロステリックモジュレーター(positive allosteric modulator、PAM)として機能する。化合物1の構造式を以下に示す。
Figure 2021504297
神経活性ステロイドGABAのPAMは、てんかん、産後鬱病、及び大鬱病における臨床効果を実証している。
単離可能で安定した化合物1の塩及びそれを作製するためのプロセスが必要である。
本開示は、化合物1の塩及びそのような塩を作製するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、結晶性である。本開示はまた、化合物1の塩を含む医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、リン酸塩、酒石酸塩、塩酸塩、トシル酸塩、グルクロン酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、硫酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、アスコルビン酸塩、シュウ酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、マロン酸、アミノサリチル酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、ゲンチジン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、ジクロロ酢酸塩、シクラミン酸塩、及びエタン−1,2−ジスルホン酸塩を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、リン酸塩、酒石酸塩、塩酸塩、トシル酸塩、グルクロン酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、硫酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、アスコルビン酸塩、シュウ酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、マロン酸、アミノサリチル酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、ゲンチジン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、ジクロロ酢酸塩、シクラミン酸塩、及びエタン−1,2−ジスルホン酸塩の結晶形態を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩の結晶形態(「化合物1HBr塩」)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態A)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態B)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態C)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態D)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態E)を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のクエン酸塩を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のクエン酸塩の結晶形態(「化合物1クエン酸塩」)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態A)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態B)を提供する。一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態C)を提供する。
本開示はまた、化合物1の塩の治療有効量を投与することを含む、疾患、障害、又は状態を治療する方法を提供する。本開示は、化合物1の塩を投与する方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は経口投与される。いくつかの実施形態では、前記疾患、障害、又は状態は、てんかん、産後鬱病、大鬱病性障害、双極性障害、治療抵抗性鬱病、及び不安症から選択される。
図1は、化合物1遊離塩基のX線粉末回折(XRPD)パターン(パターンA)を示す図である。 図2は、化合物1HBr塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図3は、化合物1HBr塩(形態A)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム及び熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す図である。 図4は、化合物1HBr塩(形態A)の動的蒸気吸着(DVS)等温線プロットを示す図である。 図5は、化合物1HBr塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図6は、化合物1HBr塩(形態B)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム及び熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す図である。 図7は、化合物1HBr塩(形態B)の動的蒸気吸着(DVS)等温線プロットを示す図である。 図8は、化合物1HBr塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図9は、化合物1HBr塩(形態C)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム及び熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す図である。 図10は、化合物1HBr塩(形態C)の動的蒸気吸着(DVS)等温線プロットを示す図である。 図11は、化合物1HBr塩(形態D)のXRPDパターンを示す図である。 図12は、化合物1HBr塩(形態D)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム及び熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す図である。 図13は、化合物1HBr塩(形態E)のXRPDパターンを示す図である。 図14は、化合物1HBr塩(形態E)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム及び熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す図である。 図15は、化合物1クエン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図16は、化合物1クエン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図17は、化合物1クエン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図18は、化合物1クエン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図19は、化合物1クエン酸塩(形態B)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図20は、化合物1クエン酸塩(形態B)のDVS等温線プロットを示す図である。 図21は、化合物1クエン酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図22は、化合物1メシル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図23は、化合物1メシル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図24は、化合物1メシル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図25Aは、化合物1メシル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図25Bは、化合物1メシル酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図26は、化合物1メシル酸塩(形態D)のXRPDパターンを示す図である。 図27は、化合物1リン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図28は、化合物1リン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図29は、化合物1リン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図30は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図31は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図32は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図33は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図34は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図35は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のDVS等温線プロットを示す図である。 図36は、化合物1フマル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図37は、化合物1フマル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図38は、化合物1フマル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図39は、化合物1フマル酸塩(形態B)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図40は、化合物1フマル酸塩(形態B)のDVS等温線プロットを示す図である。 図41は、化合物1フマル酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図42は、化合物1フマル酸塩(形態D)のXRPDパターンを示す図である。 図43は、化合物1トシル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図44は、化合物1トシル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図45は、化合物1トシル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図46は、化合物1トシル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図47は、化合物1トシル酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図48は、化合物1グルクロン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図49は、化合物1グルクロン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図50は、化合物1グルクロン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図51は、化合物1グルクロン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図52は、化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図53は、化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図54は、化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図55は、化合物1硫酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図56は、化合物1硫酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図57は、化合物1硫酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図58は、化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図59は、化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図60は、化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図61は、化合物1アスコルビン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図62は、化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図63は、化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図64は、化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図65は、化合物1ナパジシル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図66は、化合物1マロン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図67は、化合物1マロン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図68は、化合物1ベシル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図69は、化合物1ベシル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図70は、化合物1ベシル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図71は、化合物1ベシル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図72は、化合物1イセチオン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図73は、化合物1イセチオン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図74は、化合物1イセチオン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図75は、化合物1イセチオン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図76は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図77は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図78は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図79は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図80は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図81は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図82は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図83は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図84は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図85は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図86は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)のXRPDパターンを示す図である。 図87は、化合物1シクラミン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図88は、化合物1シクラミン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図89は、化合物1シクラミン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図90は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図91は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図92は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図93は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図94は、化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図95は、化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図96は、化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図97は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図98は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図99は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図100は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図101は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図102は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のDVS等温線プロットを示す図である。 図103は、化合物1塩酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図104は、化合物1塩酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図105は、化合物1塩酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図106は、化合物1塩酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図107は、化合物1塩酸塩(形態B)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図108は、化合物1塩酸塩(形態B)のDVS等温線プロットを示す図である。 図109は、化合物1塩酸塩(形態C)のXRPDパターンを示す図である。 図110は、化合物1塩酸塩(形態C)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図111は、化合物1塩酸塩(形態C)のDVS等温線プロットを示す図である。 図112は、化合物1ナプシル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図113は、化合物1ナプシル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図114は、化合物1ナプシル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図115は、化合物1ナプシル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図116は、化合物1シュウ酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図117は、化合物1シュウ酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図118は、化合物1シュウ酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図119は、化合物1シュウ酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図120は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。 図121は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のDSCサーモグラム及びTGAサーモグラムを示す図である。 図122は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のDVS等温線プロットを示す図である。 図123は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)のXRPDパターンを示す図である。 図124は、化合物1マレイン酸塩(形態A)のXRPDパターンを示す図である。
定義
数値の直前にある「約」という用語は、範囲(例えば、その値のプラス又はマイナス10%)を意味する。本開示の文脈で特に明記されていないか、そのような解釈と矛盾しない限り、例えば、「約50」は45〜55を意味し、「約25,000」は22,500〜27,500などを意味する場合がある。例えば、「約49、約50、約55、…」などの数値の列挙では、「約50」は、前後の値の間の間隔の半分未満に及ぶ範囲、例えば、49.5超〜52.5未満を意味する。さらに、「約・・・未満」という語句又は「約・・・より大きい」値は、本明細書で提示される用語「約」の定義を考慮して理解されるべきである。同様に、一連の数値又は値の範囲(例えば、「約10、20、30」又は「約10−30」)の前にある場合の「約」という用語は、それぞれ、一連の全ての値、又は範囲の端点を意味する。
本開示全体を通して、様々特許、特許出願、及び刊行物(非特許文献を含む)が参照される。これらの特許、特許出願、及び刊行物の開示は、本開示の日付における当業者に公知の最新技術をより充分に説明するために、あらゆる目的でそれらの全体が参照により本開示に援用される。引用されている特許、特許出願、刊行物と本開示との間に何らかの不一致がある場合、本開示に準拠する。
便宜上、本明細書、実施例、及び特許請求の範囲で使用される特定の用語をここにまとめる。別段の定義がない限り、本開示で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書で使用される「投与する(administer)」、「投与すること(administering)」、又は「投与(administration)」という用語は、化合物1若しくはその薬学的に許容される塩又は化合物1若しくはその薬学的に許容される塩を含む組成物を患者に直接投与することを指す。
本明細書で使用される「非プロトン性溶媒(aprotic solvent)」、「非プロトン性溶媒(nonprotic solvent)」、又は「非プロトン性溶媒(non−protic solvent)」という用語は、強塩基性反応物の存在下で容易に脱プロトン化されない有機溶媒又は有機溶媒の混合物を指す。非プロトン性溶媒の非限定的な例には、エーテル類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、プロピオニトリル、ギ酸エチル、酢酸メチル、メチルイソブチルケトン、ヘキサクロロアセトン、アセトン、エチルメチルケトン、メチルメチルケトン(MEK)、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、スルホラン、N,N−ジメチルプロピオンアミド、テトラメチル尿素、ニトロメタン、ニトロベンゼン、又はヘキサメチルホスホルアミド、ジエトキシメタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、フラン、ジエチルエーテル、テトラヒドロピラン、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、t−ブチルメチルエーテルなどが含まれる。
本明細書で使用される「担体」という用語は、担体、賦形剤、及び希釈剤を包含し、材料、組成物、又はビヒクル、例えば、ある臓器又は身体の一部から別の臓器又は身体の一部への医薬品の運搬又は輸送に関与する液体又は固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、又はカプセル化材料を意味する。
「障害」という用語は、本開示において、特に明記しない限り、疾患、状態、又は病気を意味するために使用され、それらと互換的に使用される。
「有効量」及び「治療有効量」という用語は、本開示において互換的に使用され、患者に投与されたときに意図された結果を果たすことができる化合物、又はその塩、溶媒和物、若しくはエステルの量を指す。例えば、化合物1の塩の有効量は、患者の鬱病の少なくとも1つの症状を軽減するのに必要な量である。「有効量」又は「治療有効量」を構成する実際の量は、疾患の重症度、患者の体格及び健康、並びに投与経路を含むがこれらに限定されない多くの状態に応じて変化する。実務経験のある医師は、医学分野で公知の方法を使用して適切な量を容易に決定することができる。
「異性体」という用語は、同じ化学式を有するが、異なる立体化学式、構造式、又は原子の特別な配置を有する化合物を指す。異性体の例には、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、配座異性体、回転異性体、幾何異性体、及びアトロプ異性体が含まれる。
「ピーク」という用語は、標準的なXRPD収集手法を使用してサンプルから得られたXRPDディフラクトグラム(又はパターン)で相当の強度を持つ線を指す。例えば、ピークは、例えば、XRPDディフラクトグラムにおける最大のピークの強度の少なくとも約10%である強度を有するXRPDディフラクトグラムにおける線である。
本明細書で使用される「薬学的に許容される」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、又はその他の問題や合併症なしにヒト及び動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当な利益/リスク比に見合った化合物、材料、組成物、及び/又は剤形を指す。
本明細書で使用する「プロトン性溶媒」という用語は、未反応の強塩基性反応中間体をプロトン化する目的で酸として機能することができる溶媒又は溶媒混合物を指す。プロトン性溶媒の非限定的な例には、水、メタノール、エタノール、2−ニトロエタノール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、エチレングリコール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メトキシエタノール、1−ブタノール、2−ブタノール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコール、1−、2−、又は3−ペンタノール、ネオペンチルアルコール、t−ペンチルアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、グリセロールなどが含まれる。
本明細書で使用される「塩」という用語は、遊離塩基の付加塩を形成するために一般的に使用される薬学的に許容される塩を包含する。塩の性質は、それが薬学的に許容されるものであれば、重要な意味を持つものではない。「塩」という用語は、水和物などの付加塩の溶媒和物、並びに付加塩の多形体も含む。適切な薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸又は有機酸から調製され得る。塩では、化合物1の遊離塩基と有機酸又は無機酸との間でプロトン移動が起こる。ただし、プロトン移動が不完全な場合もある。このような場合、化合物1と固体内の「コフォーマー(co−former)」分子(すなわち、「コクリスタル(co−crystal)」)は、水素結合などの非イオン力によって相互作用する。
酸コフォーマーが約23℃(すなわち、室温)で固体であり、化合物1と前記酸コフォーマーとの間にプロトン移動がないか部分的である場合、前記コフォーマーと化合物1とのコクリスタル(共結晶)が提供される。本明細書で使用される場合、「塩」という用語は、化合物1の共結晶形態を包含する。
本明細書で使用される「実質的に類似」という用語は、ピーク位置及びピーク強度の両方において参照スペクトルに非常に類似する、XRPDパターン、DSCサーモグラムなどの分析スペクトルを意味する。
患者に関して本明細書で使用される「治療する」という用語は、患者の障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。治療することは、障害を治癒、改善、又は少なくとも部分的に改善することとし得る。
本明細書で使用される「治療効果」という用語は、方法及び/又は組成物によって提供される所望の又は有益な効果を指す。例えば、前記鬱病を治療する方法は、その方法が患者の鬱病の少なくとも1つの症状を軽減する場合に治療効果を提供する。
本明細書で使用される場合、記号「≦」は、「以下(上回らない)」又は「以下(同じか下回る)」を意味する。「<」は「より小さい(下回る)」を意味する。「≧」は「以上(下回らない)」又は「以上(同じか上回る)」を意味する。「>」は「より大きい(上回る)」を意味する。さらに、本明細書で純度又は不純物含有量に関連して使用される場合、数値には、正確な数だけでなく、その数のおよその範囲も含まれる。例えば、「純度99.0%」という語句は、約99.0%の純度を意味する。
化合物1の塩
化合物1は、臨床段階の神経活性ステロイド(アロプレグナノロン、ガナキソロン、SAGE−217、アルファキソロン)と同様の高い効力を持つ神経活性ステロイドGABA−A正のアロステリックモジュレーター(PAM)である。化合物1は下部消化管で見られるpHでは難溶性であるため、化合物1の経口バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)が制限される可能性がある。
化合物1の合成は、米国公開第2004/034002号及び第2009/0118248号に記載されており、化合物1の遊離塩基の結晶多形は、米国公開第2006/0074059号に記載されており、化合物1を含有する医薬組成物は、米国公開第2009/0131383号に記載されており、これらは、あらゆる目的で参照によりその全体が本明細書に援用される。
本開示は、化合物1の塩及びその結晶形態を提供する。
化合物1の結晶塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の塩の結晶形態を提供する。多形は、同じ構造式を維持しながら、化合物が異なる結晶形態に結晶化する能力として特徴付けることができる(すなわち、化合物の共有結合は、異なる結晶形態でも同じである)。特定の原薬の結晶多形は、同じように互いに結合した同じ原子を含むという点で、その原薬の任意の他の結晶多形と化学的に同じであるが、結晶形態が異なり、安定性、溶解度、融点、かさ密度、流動特性などの1又は複数の物理的特性又はバイオアベイラビリティなどの薬理学的特性に影響を与える可能性がある。
いくつかの実施形態では、結晶形態は、X線粉末回折パターン(XRPD)によって決定される格子面間隔(interlattice plane interval)によって特徴付けられる。XRPDディフラクトグラムは、通常、ピーク強度対ピーク位置をプロットした図、すなわち度単位の回折角2θ(2シータ)で表した図で表される。特定のXRPDディフラクトグラムの特徴的なピークは、この結晶構造を他の構造から簡単に区別できるように、ピーク位置とその相対強度とに従って選択され得る。最も強いピークに対するピークの%強度は、I/Ioとして表すことができる。本開示を通して説明されるXRPDディフラクトグラムは、銅Kアルファ放射線を使用して得られた。
当業者は、同じ化合物の所与の結晶形態のXRPDピーク位置及び/又は強度の測定値が誤差の範囲内で変動することを認識されたい。度数2θは、適切な誤差を許容する。通常、誤差は「±」で表される。例えば、約「8.716±0.2」の度数2θは、約8.716+0.2、すなわち約8.916から約8.716−0.2、すなわち約8.516の範囲を示す。試料調製技術、機器に適用される較正技術、人間の操作上の変動などに応じて、当業者は、XRPDの適切な誤差が約±0.7、±0.6、±0.5、±0.4、±0.3、±0.2、±0.1、±0.05又はそれ以下であり得ることを認識する。
XRPD分析に使用される方法及び機器のさらなる詳細については、実施例のセクションで説明する。
いくつかの実施形態では、前記結晶形態は、示差走査熱量測定(DSC)によって特徴付けられる。DSCサーモグラムは通常、ワット数/グラム(「W/g」)の単位で正規化された熱流対測定サンプルの温度(℃)をプロットした図で表される。DSCサーモグラムは通常、推定開始温度及び終了(発生)温度、ピーク温度、及び融解熱について評価される。この結晶構造を他の結晶構造と区別するための特性ピークとして、DSCサーモグラムのピーク特性値がよく使用される。
当業者は、同じ化合物の所与の結晶形態のDSCサーモグラムの測定値が誤差の範囲内で変動することを認識されたい。「℃」で表される単一ピーク特性値の値により、適切な誤差が得られる。通常、誤差は「±」で表される。例えば、約「53.09±2.0」の単一ピーク特性値は、約53.09+2、すなわち約55.09から約53.09−2、すなわち約51.09の範囲を示す。試料調製技術、機器に適用される較正技術、人間の操作上の変動などに応じて、当業者は、単一のピーク特性値に対する適切な誤差が±2.5、±2.0、±1.5、±1.0、±0.5又はそれ以下であり得ることを認識する。
DSCサーモグラム分析に使用される方法及び機器のさらなる詳細については、実施例のセクションで説明する。
臭化水素酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩(「化合物1HBr塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.6、15.2、16.3、19.8、及び22.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、±0.2の誤差で、約7.6、15.2、16.3、19.8、及び22.9度(2θ)に3つ以上のピークを含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約15.5、19.2、20.6、26.1、及び31.3度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、以下の表1に示すピークを含むXRPDを示す。
表1.化合物1HBr塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態は、XRPDパターンにおいて15.2±0.2〜16.3±0.2度(2θ)の範囲内で、形態Aが3つのピークのみを示す化合物1HBr塩(形態A)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、図2と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約243.1℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、図3と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、図3と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜230℃の温度範囲内で約0.0〜1.9%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、図4と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.1%(重量)の重量測定吸湿(gravimetric moisture sorption)を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、16.3、17.7、21.4、及び23.5度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.4、18.7、24.8、27.3、及び28.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、以下の表2に示すピークを含むXRPDを示す。
表2.化合物1HBr塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、図5と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約121℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、図6と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、図6と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で約0.0〜3.4%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、図7と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、相対湿度80%で約0.2%(重量)の重量測定吸湿を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態B)は、以下と実質的に類似のユニットセルパラメータによって定義される:a=9.3(4)Å、b=10.8(4)Å、c=25.2(11)Å、α=90°、β=90°、γ=90°、空間群P2、分子/非対称単位1、約120Kでの結晶形態である。
一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.9、13.8、20.8、21.6、及び27.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.8、25.6、27.5、36.2、及び37.3度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、以下の表3に示すピークを含むXRPDを示す。
表3.化合物1HBr塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、図8と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約141℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、図9と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、図9と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)のTGAサーモグラムは、25−170℃の温度範囲内で約0.0−4.1%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、図10と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態C)は、相対湿度80%で約0.25%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態D)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.7、15.2、15.6、16.4、及び23.1度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約18.2、19.9、21.3、22.2、及び23.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、以下の表4に示すピークを含むXRPDを示す。
表4.化合物1HBr塩(形態D)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、図11と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約248℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、図12と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)は、図12と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態D)のTGAサーモグラムは、29〜150℃の温度範囲内で約0.0〜1.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1HBr塩(形態E)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.6、15.2、16.3、22.9、及び23.2度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、±0.2の誤差で、約7.6、15.2、16.3、22.9、及び23.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約9.6、17.4、22.4、23.6、及び31.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、以下の表5に示すピークを含むXRPDを示す。
表5.化合物1HBr塩(形態E)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態は、XRPDパターンにおいて15.2±0.2〜16.3±0.2度(2θ)の範囲内で、形態Eが2つのピークのみを示す化合物1HBr塩(形態E)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、図13と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約245℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、図14と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、図14と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)のTGAサーモグラムは、28〜150℃の温度範囲内で約0.0〜0.5%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、以下と実質的に類似のユニットセルパラメータによって定義される:a=7.5(10)Å、b=15.0(2)Å、c=23.0(2)Å、α=90°、β=90°、γ=90°、空間群P2、分子/非対称単位1、約120Kでの結晶形態である。
いくつかの実施形態では、前記化合物1HBr塩(形態E)は、以下と実質的に類似のユニットセルパラメータによって定義される:a=23.3(5)Å、b=15.0(3)Å、c=7.5(10)Å、α=90°、β=90°、γ=90°、空間群P2、分子/非対称単位1、約298Kでの結晶形態である。
クエン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のクエン酸塩(「化合物1クエン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.7、11.9、17.1、20.1、及び20.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、±0.2の誤差で、約5.7、11.9、17.1、20.1、及び20.3度(2θ)に3つ以上のピークを含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.7、13.0、13.6、15.3、及び16.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、以下の表6に示すピークを含むXRPDを示す。
表6.化合物1クエン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約:5.7±0.2;12.5±0.2及び13.0±0.2;又は5.7±0.2、12.5±0.2、及び20.1±0.2;又は5.7±0.2;12.5±0.2及び20.3±0.2;又は5.7±0.2;12.7±0.2及び13.0±0.2;又は5.7±0.2;12.7±0.2及び20.3±0.2;又は5.7±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2;又は5.7±0.2、16.8±0.2、及び20.1±0.2;又は5.7±0.2;20.1±0.2及び20.3±0.2;又は12.5±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2;又は12.7±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2;又は16.8±0.2、20.1±0.2及び、20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、図15と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約89.0℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約89.0±2.0℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約139.5℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、約139.5±2.0℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、図16と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、図16と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜65℃の温度範囲内で0.0〜2.6%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、図17と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約3.6%(重量)の重量測定吸湿を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態A)は、以下と実質的に類似のユニットセルパラメータによって定義される:a=8.9(10)Å、b=12.2(10)Å、c=16.5(10)Å、α=73.7(10)°、β=76.6(10)°、γ=83.2(10)°、空間群P1、分子/非対称単位2、約120.00Kでの結晶形態である。
一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.5、5.7、10.9、16.3、及び20.5度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、11.8、14.6、17.2、及び21.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、以下の表7に示すピークを含むXRPDを示す。
表7.化合物1クエン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、図18と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約77.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約121.5℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約136.6℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、図19と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、図19と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で約0.0〜4.5%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、図20と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態B)は、相対湿度80%で約2.8%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1クエン酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約15.4、18.7、19.7、20.6、及び27.1度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約13.5、15.5、16.2、17.0、及び22.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態C)は、以下の表8に示すピークを含むXRPDを示す。
表8.化合物1クエン酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1クエン酸塩(形態C)は、図21と実質的に類似のXRPDを示す。
メシル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のメシル酸塩(「化合物1メシル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1メシル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1メシル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、7.1、14.2、19.1、及び25.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.7、12.7、17.8、19.4、及び21.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、以下の表9に示すピークを含むXRPDを示す。
表9.化合物1メシル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、図22と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約170.9℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約209.7℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、図23と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、図23と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜150℃の温度範囲内で0.0〜0.5%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、図24と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約3.4%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1メシル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.1、14.3、15.9、21.4、及び22.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態B)は、以下の表10Aに示すピークを含むXRPDを示す。
表10A.化合物1メシル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態B)は、図25Aと実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1メシル酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.5、15.0、19.4、22.5、及び30.2度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態C)は、以下の表10Bに示すピークを含むXRPDを示す。
表10B.化合物1メシル酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態C)は、図25Bと実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1メシル酸塩(形態D)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態D)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.4、15.0、及び22.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態D)は、以下の表11に示すピークを含むXRPDを示す。
表11.化合物1メシル酸塩(形態D)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1メシル酸塩(形態D)は、図26と実質的に類似のXRPDを示す。
リン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のリン酸塩(「化合物1リン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1リン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1リン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.3、3.6、5.4、9.9、及び13.1度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約16.1、17.9、20.9、23.7、及び26.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、以下の表12に示すピークを含むXRPDを示す。
表12.化合物1リン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、図27と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約217.6℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、図28と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、図28と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜204℃の温度範囲内で0.0〜1.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、図29と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1リン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約2.1%(重量)の重量測定吸湿を示す。
酒石酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の酒石酸塩(「化合物1酒石酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のD(−)−酒石酸塩(「化合物1D(−)−酒石酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のL(+)−酒石酸塩(「化合物1L(+)−酒石酸塩」)を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1酒石酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1D(−)−酒石酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1L(+)−酒石酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、4.7、13.9、18.6、及び22.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.6、17.8、及び18.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、以下の表13に示すピークを含むXRPDを示す。
表13.化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、図30と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約207.6℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、図31と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、図31と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜189℃の温度範囲内で0.0〜1.2%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、図32と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.6%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、4.6、12.4、13.9、及び22.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.8、18.3、及び18.5度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、以下の表14に示すピークを含むXRPDを示す。
表14.化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、図33と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約207.3℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、図34と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、図34と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25−180℃の温度範囲内で0.0−0.6%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、図35と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)は、相対湿度80%で約1.7%(重量)の重量測定吸湿を示す。
フマル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のフマル酸塩(「化合物1フマル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1フマル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1フマル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.5及び16.0度(2θ)に1つ以上のピークを含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、以下の表15に示すピークを含むXRPDを示す。
表15.化合物1フマル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、図36と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約87.0℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、図37と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)は、図37と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜75℃の温度範囲内で0.0〜0.9%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1フマル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、11.0、16.2、及び17.5度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、以下の表16に示すピークを含むXRPDを示す。
表16.化合物1フマル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、図38と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約89.9℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、図39と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、図39と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25〜150℃の温度範囲内で0.0〜1.85%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、図40と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態B)は、相対湿度80%で約7.2%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1フマル酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.5、15.4、16.7、17.6、及び28.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.4、19.7、20.5、22.9、及び38.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態C)は、以下の表17に示すピークを含むXRPDを示す。
表17.化合物1フマル酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態C)は、図41と実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1フマル酸塩(形態D)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態D)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.2、12.2、15.2、15.5、及び19.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態D)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約10.4、13.6、14.2、21.2、及び22.3度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態D)は、以下の表18に示すピークを含むXRPDを示す。
表18.化合物1フマル酸塩(形態D)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1フマル酸塩(形態D)は、図42と実質的に類似のXRPDを示す。
トシル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のトシル酸塩(「化合物1トシル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1トシル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1トシル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、9.8、10.3、12.5、及び15.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約17.4、17.9、19.6、23.2、及び26.0度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、以下の表19に示すピークを含むXRPDを示す。
表19.化合物1トシル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、図43と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約186.2℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、図44と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、図44と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜175℃の温度範囲内で0.0〜0.9%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、図45と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.5%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1トシル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約10.0、15.2、15.5、17.2、及び19.4度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約10.3、16.7、19.1、20.1、及び20.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態B)は、以下の表20に示すピークを含むXRPDを示す。
表20.化合物1トシル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態B)は、図46と実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1トシル酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.4、10.2、12.5、18.3、及び19.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約9.8、14.7、16.6、17.8、及び23.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態C)は、以下の表21に示すピークを含むXRPDを示す。
表21.化合物1トシル酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1トシル酸塩(形態C)は、図47と実質的に類似のXRPDを示す。
グルクロン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のグルクロン酸塩(「化合物1グルクロン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のD−グルクロン酸塩(「化合物1D−グルクロン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のL−グルクロン酸塩(「化合物1L−グルクロン酸塩」)を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1グルクロン酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1D−グルクロン酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1L−グルクロン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約4.3、12.9、16.8、20.2、及び20.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.3、14.7、17.3、21.6、及び24.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、以下の表22に示すピークを含むXRPDを示す。
表22.化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、図48と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約116.2℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約139.3℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、図49と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、図49と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜3.0%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、図50と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.4%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.7、16.7、17.0、20.0、及び20.4度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.5、15.0、19.5、22.5、及び24.3度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)は、以下の表23に示すピークを含むXRPDを示す。
表23.化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1D−グルクロン酸塩(形態B)は、図51と実質的に類似のXRPDを示す。
エタンスルホン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のエタンスルホン酸塩(「化合物1エタンスルホン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1エタンスルホン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、3.7、7.6、15.3、及び23.0度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約23.3及び30.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、以下の表24に示すピークを含むXRPDを示す。
表24.化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、図52と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約177.9℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約207.0℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、図53と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、図53と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜180℃の温度範囲内で0.0〜2.9%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、図54と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.4%(重量)の重量測定吸湿を示す。
硫酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の硫酸塩(「化合物1硫酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1硫酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1硫酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、5.2、7.8、8.1、及び15.1度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.7、17.4、18.2、18.4、及び19.7度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、以下の表25に示すピークを含むXRPDを示す。
表25.化合物1硫酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、図55と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約167.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、図56と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、図56と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜1.0%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、図57と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1硫酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約6.2%(重量)の重量測定吸湿を示す。
アスコルビン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1アスコルビン酸塩(「化合物1アスコルビン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1アスコルビン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1アスコルビン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、5.6、16.6、19.6、及び19.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約11.5、11.9、21.6、24.1、及び24.5度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、以下の表26に示すピークを含むXRPDを示す。
表26.化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、図58と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約46.3℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約124.3℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、図59と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、図59と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜5.6%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、図60と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約5.7%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1アスコルビン酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.5、16.6、19.7、20.1、及び28.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.7及び23.6度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態B)は、以下の表27に示すピークを含むXRPDを示す。
表27.化合物1アスコルビン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1アスコルビン酸塩(形態B)は、図61と実質的に類似のXRPDを示す。
ナパジシル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のナパジシル酸塩(「化合物1ナパジシル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ナパジシル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1ナパジシル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.3、9.4、14.2、16.4、及び17.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約9.7、17.3、20.3、24.4、及び26.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、以下の表28に示すピークを含むXRPDを示す。
表28.化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、図62と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約41.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、図63と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、図63と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜0.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態A)は、図64と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩は、相対湿度80%で約3.1%(重量)の重量測定吸湿を示す。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ナパジシル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.0、14.2、18.1、19.0、及び20.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.0、16.9、18.4、19.4、及び24.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態B)は、以下の表29に示すピークを含むXRPDを示す。
表29.化合物1ナパジシル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナパジシル酸塩(形態B)は、図65と実質的に類似のXRPDを示す。
マロン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のマロン酸塩(「化合物1マロン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1マロン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1マロン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約15.1、18.0、18.8、23.4、及び23.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、13.8、15.6、21.4、及び27.6度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、以下の表30に示すピークを含むXRPDを示す。
表30.化合物1マロン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、図66と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約36.9℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約124.6℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、図67と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)は、図67と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1マロン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜1.9%の重量損失を示す。
ベシル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のベシル酸塩(「化合物1ベシル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ベシル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1ベシル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.7、15.8、22.1、23.2、及び26.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.7、16.2、17.8、19.5、及び30.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、以下の表31に示すピークを含むXRPDを示す。
表31.化合物1ベシル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、図68と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約194.2℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、図69と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、図69と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜3.3%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、図70と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約4.0%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1ベシル酸塩(形態B)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.3、14.7、22.1、23.2、及び29.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.9、16.2、16.4、17.2、及び30.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態B)は、以下の表32に示すピークを含むXRPDを示す。
表32.化合物1ベシル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ベシル酸塩(形態B)は、図71と実質的に類似のXRPDを示す。
イセチオン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のイセチオン酸塩(「化合物1イセチオン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1イセチオン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1イセチオン酸塩(形態A)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.6、16.7、16.9、18、及び20.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.7、15.7、16.2、20.7、及び25.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、以下の表33に示すピークを含むXRPDを示す。
表33.化合物1イセチオン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、図72と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約153.3℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、図73と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、図73と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜0.0%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、図74と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約4.9%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1イセチオン酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.5、15.8、17.9、18.1、及び18.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約11.4、13.1、14.2、15.0、及び17.0度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態B)は、以下の表34に示すピークを含むXRPDを示す。
表34.化合物1イセチオン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1イセチオン酸塩(形態B)は、図75と実質的に類似のXRPDを示す。
ゲンチジン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のゲンチジン酸塩(「化合物1ゲンチジン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ゲンチジン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、3.6、7.0、14.6、及び21.4度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約16.0、18.0、18.5、19.5、及び21.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、以下の表35に示すピークを含むXRPDを示す。
表35.化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、図76と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約117.7℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、図77と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、図77と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜200℃の温度範囲内で0.0〜9.0%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、図78と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約3.1%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)を提供する。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.5、10.9、16.4、21.9、及び22.8度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約9.2、13.0、17.2、18.7、及び27.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)は、以下の表36に示すピークを含むXRPDを示す。
表36.化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)は、図79と実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.3、15.2、15.9、21.4、及び26.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.6、10.6、13.8、16.9、及び19.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)は、以下の表37に示すピークを含むXRPDを示す。
表37.化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)は、図80と実質的に類似のXRPDを示す。
1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(「化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.2、6.2、13.8、21.2、及び21.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約13.4、16.2、19.9、20.2、及び24.7度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、以下の表38に示すピークを含むXRPDを示す。
表38.化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、図81と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約57.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約79.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約116.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約164.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、図82と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、図82と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜3.6%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、図83と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約4.6%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.0、8.6、13.5、13.8、及び20.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.4、15.2、16.1、21.4、及び23.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)は、以下の表39に示すピークを含むXRPDを示す。
表39.化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態B)は、図84と実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.5、13.7、14.2、17.3、及び21.4度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約7.7、15.4、20.2、20.6、及び21.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)は、以下の表40に示すピークを含むXRPDを示す。
表40.化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態C)は、図85と実質的に類似のXRPDを示す。
一実施形態では、本開示は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約10.4、12.9、13.5、20.4、及び20.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.3、9.1、11.2、13.2、及び19.9度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)は、以下の表41に示すピークを含むXRPDを示す。
表41.化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態D)は、図86と実質的に類似のXRPDを示す。
シクラミン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のシクラミン酸塩(「化合物1シクラミン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1シクラミン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1シクラミン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.6、7.2、18.5、19.5、及び21.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.3、14.8、17.2、17.6、及び18.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、以下の表42に示すピークを含むXRPDを示す。
表42.化合物1シクラミン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、図87と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約60.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約168.5℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、図88と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、図88と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜180℃の温度範囲内で0.0〜5.1%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、図89と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シクラミン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約7.3%(重量)の重量測定吸湿を示す。
エタン−1,2−ジスルホン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のエタン−1,2−ジスルホン酸塩(「化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約16.2、16.5、17.5、20.7、及び21.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.7、5.5、13.8、14.7、及び26.0度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、以下の表43に示すピークを含むXRPDを示す。
表43.化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、図90と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約59.0℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約154.8℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、図91と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、図91と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜0.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、図92と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約12.9%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.5、16.4、17.4、17.6、及び20.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約10.9、13.7、14.6、21.2、及び22.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)は、以下の表44に示すピークを含むXRPDを示す。
表44.化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)は、図93と実質的に類似のXRPDを示す。
ジクロロ酢酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のジクロロ酢酸塩(「化合物1ジクロロ酢酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ジクロロ酢酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、3.6、16.2、17.1、及び19.5度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.1、11.4、12.8、16.7、及び20.0度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、以下の表45に示すピークを含むXRPDを示す。
表45.化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、図94と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約117.7℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、図95と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、図95と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜150℃の温度範囲内で0.0〜3.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、図96と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.8%(重量)の重量測定吸湿を示す。
リンゴ酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のD−リンゴ酸塩(「化合物1リンゴ酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のリンゴ酸塩(「化合物1リンゴ酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の L−リンゴ酸塩(「化合物1L−リンゴ酸塩」)を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1リンゴ酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1D−リンゴ酸塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1L−リンゴ酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.2、12.5、14.4、15.7、及び18.4度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、6.1、13.2、18.9、及び21.1度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、以下の表46に示すピークを含むXRPDを示す。
表46.化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、図97と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約120.9℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約142.3℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、図98と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、図98と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜105℃の温度範囲内で0.0〜0.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、図99と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約2.0%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.6、13.4、17.3、20.8、及び23.2度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.7、11.2、14.4、14.9、及び17.8度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、以下の表47に示すピークを含むXRPDを示す。
表47.化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、図100と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約108.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約143.3℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、図101と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、図101と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜1.2%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、図102と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)は、相対湿度80%で約3.5%(重量)の重量測定吸湿を示す。
塩酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の塩酸塩(「化合物1塩酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1塩酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1塩酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、5.2、14.2、17.4、及び17.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.8、13.4、14.9、18.9、及び20.4度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、以下の表48に示すピークを含むXRPDを示す。
表48.化合物1塩酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、図103と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約225.0℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約232.7℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、図104と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、図104と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜150℃の温度範囲内で0.0〜1.2%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、図105と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約3.6%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1塩酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.3、7.8、15.4、16.6、及び23.2度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約15.0、18.8、20.4、23.5、及び26.5度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、以下の表49に示すピークを含むXRPDを示す。
表49.化合物1塩酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、図106と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約87.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約207.3℃で鋭い吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、図107と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、図107と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜0.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、図108と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態B)は、相対湿度80%で約2.9%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1塩酸塩(形態C)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約14.6、16.5、18.0、21.5、及び21.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.6、18.8、19.9、22.1、及び23.7度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、以下の表50に示すピークを含むXRPDを示す。
表50.化合物1塩酸塩(形態C)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、図109と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約132.9℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、図110と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、図110と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)のTGAサーモグラムは、25〜120℃の温度範囲内で0.0〜3.8%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、図111と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1塩酸塩(形態C)は、相対湿度80%で約0.7%(重量)の重量測定吸湿を示す。
ナプシル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のナプシル酸塩(「化合物1ナプシル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1ナプシル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1ナプシル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約3.4、9.5、16.6、17.0、及び17.5度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.3、8.7、19.8、25.0、及び25.5度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、以下の表51に示すピークを含むXRPDを示す。
表51.化合物1ナプシル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、図112と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約100.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約202.3℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩は、図113と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、図113と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜180℃の温度範囲内で0.0〜1.7%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、図114と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約3.9%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1ナプシル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約9.1、15.6、16.1、18.2、及び19.7度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約8.6、12.9、17.1、25.8、及び26.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態B)は、以下の表52に示すピークを含むXRPDを示す。
表52.化合物1ナプシル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1ナプシル酸塩(形態B)は、図115と実質的に類似のXRPDを示す。
シュウ酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のシュウ酸塩(「化合物1シュウ酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1シュウ酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1シュウ酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.1、18.2、19.1、19.8、及び24.3度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.1、13.9、21.1、21.7、及び24.7度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、以下の表53に示すピークを含むXRPDを示す。
表53.化合物1シュウ酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、図116と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約163.8℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約198.6℃で吸熱ピーク(例えば、鋭い吸熱ピーク)を含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩は、図117と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、図117と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25〜150℃の温度範囲内で0.0〜0.4%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、図118と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約1.4%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1シュウ酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.0、6.3、18.2、18.8、及び20.0度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.1、12.5、17.8、20.7、及び23.5度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態B)は、以下の表54に示すピークを含むXRPDを示す。
表54.化合物1シュウ酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1シュウ酸塩(形態B)は、図119と実質的に類似のXRPDを示す。
p−アミノサリチル酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のp−アミノサリチル酸塩(「化合物1p−アミノサリチル酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1p−アミノサリチル酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約5.4、13.8、15.7、20.7、及び21.2度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.5、13.5、15.3、19.2、及び27.6度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、以下の表55に示すピークを含むXRPDを示す。
表55.化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、図120と実質的に類似のXRPDを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約97.1℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、約±2.5、約±2.0、約±1.5、約±1.0、約±0.5又はそれ以下(特に、約±2.0)の誤差で、約146.8℃で吸熱ピークを含むDSCサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、図121と実質的に類似のDSCサーモグラムを示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、図121と実質的に類似のTGAサーモグラムを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)のTGAサーモグラムは、25−120℃の温度範囲内で0.0−4.0%の重量損失を示す。
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、図122と実質的に類似のDVS等温線プロットを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)は、相対湿度80%で約4.0%(重量)の重量測定吸湿を示す。
一実施形態では、本開示は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約12.3、15.2、17.3、19.9、及び22.9度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.3、12.5、14.8、16.4、及び20.7度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)は、以下の表56に示すピークを含むXRPDを示す。
表56.化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)は、図123と実質的に類似のXRPDを示す。
マレイン酸塩
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1のマレイン酸塩(「化合物1マレイン酸塩」)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1マレイン酸塩の結晶形態を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1マレイン酸塩(形態A)を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1マレイン酸塩(形態A)は、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約6.4、9.5、11.2、13.1、15.0、及び17.6度(2θ)に1つ以上のピーク(特に、3つ以上のピーク)を含むXRPDを示す。いくつかの実施形態では、前記化合物1マレイン酸塩(形態A)のXRPDは、約±0.5、約±0.4、約±0.3、約±0.2、約±0.1、約±0.05又はそれ以下(特に、約±0.2)の誤差で、約11.2、12.6、14.0、16.7、及び19.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、前記化合物1マレイン酸塩(形態A)は、以下の表57に示すピークを含むXRPDを示す。
表57.化合物1マレイン酸塩(形態A)のXRPDの表
Figure 2021504297
いくつかの実施形態では、前記化合物1マレイン酸塩(形態A)は、図124と実質的に類似のXRPDを示す。
化合物1の塩の調製方法
化合物1の塩(及びその結晶形態)は、例えば、適切な溶媒中で化合物1遊離塩基及び酸(塩酸など)を混合して、適切な溶媒中の懸濁液として化合物1塩を提供することによって調製できる。いくつかの実施形態では、化合物1の塩は、化合物1の遊離塩基と酸との混合物の緩慢な蒸発、緩慢な冷却、又は前記混合物への貧溶媒の添加によって調製されてもよい。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1の塩の結晶形を作製する方法を提供する。いくつかの実施形態では、化合物1の塩は、化合物1の塩の結晶形態の懸濁液を提供するのに十分な時間、適切な溶媒に懸濁される。
いくつかの実施形態では、化合物1の塩を適切な溶媒に溶解して溶液を提供し、化合物1の塩の結晶形態が溶液から沈殿する。さらなるいくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1の塩と適切な溶媒との混合物を加熱することにより溶解される。さらなるいくつかの実施形態では、前記溶液を冷却することにより、化合物1の塩の結晶形態が溶液から沈殿する。さらなる他の実施形態では、前記化合物1の塩の結晶形態は、貧溶媒(すなわち、化合物1の塩の結晶形態の溶解度を低下させる溶媒)を前記溶液に添加することにより、前記溶液から沈殿する。さらなる他の実施形態では、前記化合物1の塩の結晶形態は、適切な溶媒の一部を前記溶液から蒸発させることにより、前記溶液から沈殿する。特定のさらなる実施形態では、前記適切な溶媒は水を含む。
いくつかの実施形態では、化合物1の塩を加熱して溶融物を提供し、溶融物を冷却して前記化合物1の塩の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、化合物1の塩は、化合物1の塩の結晶形態を提供するのに十分な圧力及び時間(例えば、5mPaで5分間)で圧縮される。いくつかの実施形態では、化合物1の塩を粉砕し(例えば、乳鉢と乳棒又はミルを使用)、前記化合物1の塩の結晶形態を提供する。さらなるいくつかの実施形態では、化合物1の塩を適切な溶媒の存在下で粉砕して、前記化合物1の塩の結晶形態を得る。いくつかの実施形態では、化合物1の塩は、化合物1の塩の結晶形態を提供するのに十分な時間、相対湿度、及び温度(例えば、45℃で75%の相対湿度)に曝される。
いくつかの実施形態では、前記適切な溶媒は非プロトン性溶媒を含む。いくつかの実施形態では、前記非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、プロピオニトリル、ギ酸エチル、酢酸メチル、メチルメチルケトン(MEK)、ヘキサクロロアセトン、アセトン、エチルメチルケトン、酢酸エチル、スルホラン、N,N−ジメチルプロピオンアミド、テトラメチル尿素、ニトロメタン、ニトロベンゼン、又はヘキサメチルホスホルアミド、ジエトキシメタン,テトラヒドロフラン、トルエン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、フラン、ジエチルエーテル,テトラヒドロピラン、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、及びt−ブチルメチルエーテルから選択される少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、前記非プロトン性溶媒は、アセトンである。いくつかの実施形態では、前記非プロトン性溶媒は、酢酸エチルである。いくつかの実施形態では、前記非プロトン性溶媒は、アセトニトリルである。
いくつかの実施形態では、前記適切な溶媒はプロトン性溶媒を含む。いくつかの実施形態では、前記プロトン性溶媒は、水、メタノール、エタノール、2−ニトロエタノール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、エチレングリコール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メトキシエタノール、1−ブタノール、2−ブタノール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコール、1−、2−、又は3−ペンタノール、ネオペンチルアルコール、t−ペンチルアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、及びグリセロールから選択される少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、前記プロトン性溶媒は、2−プロパノールと水の混合物を含む。
いくつかの実施形態では、前記適切な溶媒は単一の溶媒である。いくつかの実施形態では、前記溶剤は溶剤の混合物である。いくつかの実施形態では、前記適切な溶媒は、プロトン性溶媒と非プロトン性溶媒との混合物である。
特定の実施形態では、前記化合物1の塩(又は塩の結晶形態)は、それらが調製された後に単離される。前記塩(又は塩の結晶形態)の単離は、濾過、デカンテーション、遠心分離、又は他の適切な分離技術などの方法を使用して達成することができる。
特定の実施形態では、前記単離された塩(又は塩の結晶形態)は、所望により、貧溶媒、アセトニトリル、メタノール、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、又はそれらの組み合わせなどの液体で洗浄される。
特定の実施形態では、上記の実施形態によって調製された前記化合物1の塩は、実質的に純粋である。例えば、いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩の化学純度(例えば、化合物1塩酸塩)は、前記化合物1の塩の少なくとも約99.9%、約99.8%、約99.7%、約99.6%、約99.5%、約99.4%、約99.3%、約99.2%、約99.1%、約99.0%、約98%、約97%、約96%、又は約95%を含んでいてもよい。化学的純度は、当業者に公知の方法(例えば、適切な溶媒及び210nmの波長を検出するカラムを用いたHPLCクロマトグラフィー)を使用して決定され得る。いくつかの実施形態では、前記実質的な純度は重量パーセント(%)基準で決定される。いくつかの実施形態では、前記実質的な純度は、曲線下面積基準で決定される。
いくつかの実施形態では、上記の実施形態により調製された化合物1の塩は結晶性である。特定の実施形態では、上記の実施形態によって調製された化合物1の結晶塩は、実質的に純粋である。例えば、いくつかの実施形態では、前記化合物1の結晶塩の多形純度(例えば、化合物1塩酸塩)は、単結晶形態(例えば、化合物1塩酸塩(形態A))の少なくとも約99.9%、約99.8%、約99.7%、約99.6%、約99.5%、約99.4%、約99.3%、約99.2%、約99.1%、約99.0%、約98%、約97%、約96%、約95%、約94%、約93%、約92%、約91%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、又は約50%を含んでいてもよい。多形純度は、当業者に公知の方法を使用して決定してもよい(特に、参照によりその全体が本明細書に援用される、「Shah,B.,et al.,Analytical techniques for quantification of amorphous/crystalline phases in pharmaceutical solids,J.Pharm.Sci.2006,95(8),pages 1641−1665」に記載のX線粉末結晶学)。
いくつかの実施形態では、上記の実施形態によって調製された化合物1の塩は、化合物1遊離塩基出発物質のエピマー純度と比較して、1又は複数の位置でエピマー的に濃縮されている。例えば、いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1の17−βエピマー:17αエピマーを、少なくとも約8:1、約9:1、約10:1、約11:1、約12:1、約13:1、約14:1、約15:1、又は約20:1で含み得る。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1の3α−ヒドロキシ:3β−ヒドロキシを、少なくとも約8:1、約9:1、約10:1、約11:1、約12:1、約13:1、約14:1、約15:1、又は約20:1で含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物1の塩のエピマー純度は、化合物1遊離塩基出発物質のエピマー純度と実質的に同じである。
医薬組成物
一態様では、本開示は、化合物1の塩を含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1臭化水素酸塩、化合物1クエン酸塩、化合物1L−リンゴ酸塩、化合物1メシル酸塩、化合物1リン酸塩、化合物1L(+)−酒石酸塩、化合物1塩酸塩、化合物1トシル酸塩、化合物1グルクロン酸塩、又は化合物1エタンスルホン酸塩。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1臭化水素酸塩(形態A)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1臭化水素酸塩(形態B)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1臭化水素酸塩(形態C)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1臭化水素酸塩(形態D)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1の臭化水素酸塩(形態E)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1クエン酸塩(形態A)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1クエン酸塩(形態B)である。いくつかの実施形態では、前記化合物1の塩は、化合物1クエン酸塩(形態C)である。
前記組成物は、経口、非経口、直腸、局所、及び局部を含むがこれらに限定されない適切な経路によって投与され得る。前記組成物は、液体、半液体、又は固体の形態であってよく、当業者に公知の方法を使用して、各投与経路に適した方法で製剤化されていてもよい。
経口投与剤形には、例えば、固体剤形(錠剤、カプセル、丸剤、顆粒など)及び液体剤形(経口溶液、経口懸濁液、シロップなど)が含まれる。
いくつかの実施形態では、前記医薬組成物は、治療有効量の化合物1の塩又はその溶媒和物及び医薬上許容される賦形剤を含む。
使用方法
一態様では、本発明は、治療有効量の化合物1の塩を対象に投与することを含む、それを必要とする対象における疾患又は状態を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、鬱病である。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、治療抵抗性鬱病である。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、産後鬱病である。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、大鬱病性障害である。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、双極性障害である。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、てんかんである。いくつかの実施形態では、前記疾患又は状態は、不安症である。
本発明は、以下の実施例を参照してさらに説明される。しかしながら、これらの実施例は、上述の実施形態と同様に、例示的なものであり、決して本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。
「EtOAc」は、酢酸エチルを意味する。「(m)DSC」は、(変調)示差走査熱量測定を意味する。「ACN」は、アセトニトリルを意味する。「AR」は分析的に純粋であることを意味する。「DCM」は、ジクロロメタンを意味する。「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味する。「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを意味する。「DI」は、蒸留されたことを意味する。「DSC」は、示差走査熱量測定を意味する。「DVS」は、動的蒸気吸着を意味する。「e.q.」は、当量を意味する。「EtOH」は、エチルアルコールを意味する。「FaSSIF」は、絶食状態の模擬腸液を意味する。「FeSSIF」は、摂食状態の模擬腸液を意味する。「1H−NMR」は、プロトン核磁気共鳴を意味する。「IPA」は、イソプロパノールを意味する。「IPAC」は、酢酸イソプロピルを意味する。「IPE」は、ジイソプロピルエーテルを意味する。「LC」は、低い結晶化度を意味する。「MEK」は、メチルメチルケトンを意味する。「MeOH」は、メチルアルコールを意味する。「MIBK」は、メチルイソブチルケトンを意味する。「MTBE」は、メチル−t−ブチルエーテルを意味する。「NMR」は、核磁気共鳴を意味する。「PLM」は、偏光顕微鏡を意味する。「RH」は、相対湿度を意味する。「RRT」は、相対保持時間を意味する。「RT」は、室温を意味する。「RT(分)」は、保持時間を意味する。「SGF」は、模擬胃液を意味する。「TGA」は、熱重量分析を意味する。「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。「UPLC」は、超高速液体クロマトグラフィーを意味する。「XRPD」は、X線粉末回折計を意味する。
場合によっては、本明細書に記載の化合物1の塩における化合物1:酸の比率は、以下の方法を使用してイオンクロマトグラフィー(IC)によって決定した:25μLの10.0μg/mLサンプル又は標準物質を、1.0mL/分の流量でDionex IonPac AG18カラムに注入し、導電率検出器であるThermo ICS−2100で検出した。ASRS−4mmサプレッサーは38mAに設定され、カラム温度は30℃であった。クロマトグラフィーによる溶出は15mMのKOHで行い、合計実行時間は20分間であった。
X線粉末回折パターンは、粉末回折計のRigaku D/Max−2200/PC又はBruker D8 Advanceで収集した。40kV/40mAで作動するジェネレーターを用いて、サンプルに銅K−アルファX線(λ=1.54179Å)を照射した。サンプルは3°〜40°までの連続モードでスキャンされ、サンプルの回転速度は15rpm、スキャン速度は10°/分であった。
単結晶X線分析:単結晶X線回折データを、Rigaku XtaLAB Synergy−R(Cu)(Micro−Max007HF Cuモード、CuKa:λ=1.54184Å、Hypix6000HE検出器)回折計を使用して得た。
以下のSCXRD装置パラメータを使用した。
Figure 2021504297
回折品質の良い適切な単結晶をブロック状の結晶サンプルから分離し、パラトンN(油性凍結防止剤)で包んだ。結晶をランダムな方向でマイラーループ(mylar loop)にマウントし、以下の実施例で規定した温度で窒素流に浸漬した。Rigaku XtaLAB Synergy R(銅Kα放射線、λ=1.54184Å)回折計で予備検査とデータ収集を行い、CrysAlisPro(Rigaku、V1.171.40.14e、2018)ソフトウェアパッケージで分析した。
構造はShelXT(Sheldrick、G.M.Acta Cryst.2015、A71,3−8.)構造解析プログラムで、固有位相決定(Intrinsic Phasing)法を用いて行い、ShelXL(Version 2017/1;Sheldrick,G.M.Acta Cryst.2015,C71,3−8)精密化パッケージでOLEX2に含まれるFに対するフルマトリックス最小二乗により精密化した(Dolomanov,O.V.,Bourhis,L.J.,Gildea,R.J,Howard,J.A.K.&Puschmann,H.J.Appl.Cryst.2009,42,339−341)。非水素原子は全て異方的に精製された。炭素原子に結合した水素原子の位置は幾何学的に計算され、ライディングモデルを使用して調整されたが、窒素原子及び酸素原子に結合した水素原子は、差分フーリエマップに基づいて自由に調整した。
DSCデータはTA Q2000で収集した。分析した各サンプルについて、約1mgのサンプルをピンホールのある密閉アルミニウムパンに入れ、25℃〜250℃に加熱し、10℃/分で昇温した。
TGAデータはTA Q5000で収集した。分析した各サンプルについて、約4mgの材料を開放プラチナパンに入れ、30℃〜300℃又は重量%<80%に10℃/分の速度で加熱した。
動的蒸気吸着(DVS)は、SMS DVS Advantage 1システムを使用して収集した。分析した各サンプルについて、約10mgの材料をDVS機器に移し、以下のパラメータを使用して、25℃での大気湿度に対する重量変化を記録した:平衡dm/dt:0.01%/分(最小:10分、最大:180分)、乾燥設定は120分間0%RH、10%でのRH(%)測定工程及び0−90−0%のRH(%)測定工程範囲。
H−NMRは、Bruker 400MHz磁石で収集した。分析する各サンプルについて、約6mgの材料を0.6mLのd−DMSOに溶解して分析した。当業者に公知のように、H−NMR共鳴の相対ppmシフト及び積分値は、は、例えば、d−DMSO中の水分含有量、サンプル中のイオン濃度などを含む様々なサンプル因子に応じて変動し得る。したがって、以下の実施例で報告されるH−NMR値は、それぞれの塩及び多形形態に特徴的であると見なされるべきではない。
Agilent 1290 UPLC(検出波長:210nm)により、0.5μLのサンプル又は標準物質を0.8mL/分の流速でWaters Acquity UPLC Shield RP18カラムに注入してUPLCデータを収集した。カラムは、0.1%HPO水溶液を含む移動相Aで平衡化した。移動相Bは、アセトニトリル(ACN)とした。クロマトグラフィーによる溶出を以下のようにプログラムし、再平衡化のためにさらに1分、合計実行時間を6分に設定した。
Figure 2021504297
本明細書に記載の結晶塩は、偏光顕微鏡法によって特性評価した。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の結晶塩は、結晶化度を示す複屈折性を示す。
実施例1:化合物1の臭化水素酸塩の調製
化合物1の臭化水素酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1HBr塩(形態A):
エタノール(2.84kg、9%(w/w)の水)に化合物1(1.2kg)を入れた。エタノール(0.95kg、9%(w/w)の水)を追加し、溶液が得られるまで攪拌しながら、得られた混合物を内部温度55〜65℃に加熱した。得られた溶液を10μmのフィルターに通し、30℃未満の内部温度に冷却した。48%(w/w)のHBr水溶液(523g)及びアセトン(940g)で構成した溶液を、30℃未満の温度を維持しながら1時間攪拌した。アセトン(8.47kg)を添加し、得られたスラリーを0〜5℃に冷却し、1時間撹拌した。固形物を濾過により収集し、アセトン(1.88kg)で洗浄した。得られた固形物を真空下50℃で乾燥させて、化合物1のHBr塩を得た(1.17kg、収率82%)。
得られた固形物は、化合物1HBr塩(形態A)である。イオンクロマトグラフィーによって決定されるように、化合物1HBr塩(形態A)中の化合物1:HBrの比は1:1.02である。XPRDを図2に示し、DSC及びTGAを図3に示し、DVSを図4に示す。
化合物1HBr塩(形態B):
1gの化合物1HBr塩(形態A)を20mLの水分活性0.603の溶液(アセトン中14.5%の水(v/v))に懸濁して、50mg/mLの懸濁液を生成した。前記懸濁液を700rpmで攪拌し、50℃で26時間保持した。前記懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した。得られた湿潤生成物を30℃で3日間真空乾燥し、70.82%の収率の粉末を得た。イオンクロマトグラフィーによって決定されるように、化合物1HBr塩(形態B)中の化合物1:HBrの比は1:1.01である。XPRDを図5に示し、DSC及びTGAを図6に示し、DVSを図7に示す。
化合物1HBr塩(形態C):
500mgの化合物1HBr塩(形態A)を4.5mLのDMSOに溶解して透明な溶液を生成し、次に31.5mLの水(貧溶媒)をDMSO溶液に添加した。溶液を室温で7日間放置した。その後、沈殿した物質を単離した。得られた湿潤生成物を30℃で3日間真空乾燥し、66.1%の収率の粉末を得た。イオンクロマトグラフィーによって決定されるように、化合物1HBr塩(形態C)中の化合物1:HBrの比は1:1.09である。XPRDを図8に示し、DSC及びTGAを図9に示し、DVSを図10に示す。
化合物1HBr塩(形態D):
形態Bを160°Cに加熱した際にVT−XRPDによって形態Dが観察される。XRPDを図11に示し、TGA及びDSCを図12に示す。
化合物1HBr塩(形態E):
攪拌棒付きの20mLバイアル内で、EtOH(5mL)中で化合物1(1.00g、1.0当量)を60℃で30分間攪拌した。HBr(水中48%(w/w)、0.3mL、1.1当量)を混合物に加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、酢酸エチル貧溶媒(5mL)を反応混合物に加え、1時間撹拌した。前記混合物を氷浴中に30分間保持し、続いて濾過し、固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1HBr(876mg、収率73.7%)を得た。XRPDを図13に示し、DSC及びTGAを図14に示す。
化合物1HBrを調製するための一般的な手順
化合物1HBrを調製するために、以下の一般的な手順を実施した。
一般的な手順1
攪拌棒付きの20mLバイアル内で、溶媒(15mL、15mL/g(化合物1))中で化合物1(1.00g、1.0当量)を60℃で30分間攪拌した。HBr(水中48%w/w、0.3mL、1.1当量)を反応に加え、60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、1時間撹拌した。前記混合物を氷浴中に30分間保持し(手順1及び2は25°Cに保った)、続いて濾過し、固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1HBrを得た。
一般的な手順2
攪拌棒付きの20mLバイアル内で、溶媒(3.5mL、3.5mL/g(化合物1))中で化合物1(1.00g、1.0当量)を60℃で30分間攪拌した。アセトン(3.5mL、3.5mL/g(化合物1))中のHBr(水中48%w/w、0.3mL、1.1当量)を反応に加え、60℃で1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、1時間撹拌した。前記混合物を氷浴中に30分間保持し、続いて濾過し、固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1HBrを得た。
一般的な手順3
攪拌棒付きの20mLバイアル内で、EtOH(5mL、5mL/g(化合物1))中で化合物1(1.00g、1.0当量)を60℃で30分間攪拌した。HBr(水中48%(w/w)、0.3mL、1.1当量)を混合物に加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、次に貧溶媒(5mL、5mL/g(化合物1))を反応混合物に加え、1時間撹拌した。前記混合物を氷浴中に30分間保持し、続いて濾過し、固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1HBr塩を得た。
以下の表に、これらの一般的な手順による化合物1HBr塩の調製をまとめる。
Figure 2021504297
化学的及び物理的安定性試験
各塩について、およそ5mgの化合物を複数の穴を有するアルミホイルキャップ付きの8mLガラスバイアルに添加し、60℃、40℃/75%RHで1週間保持した。光安定性試験では、キャップなしのバイアル内の化合物を光安定性チャンバーに保持し、120万ルクス時間の総照度に曝露した一方、アルミホイルで完全に覆われたバイアル内のサンプルは、暗所対照と見なした。目視による外観観察を記録した後、残留固形分の純度評価及びXPRDデータ収集を行った。
化合物1HBr塩(形態A)、化合物1HBr塩(形態B)、化合物1HBr塩(形態C)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験結果を以下の表に示す。

Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
各塩について、約4−6mgの化合物1又はその塩を2mLバイアルに3連で添加した。次に、1mLの生体関連培地(SGF、FaSSIF、又はFeSSIF)を各バイアルに添加した。全てのバイアルをサーモミキサーに入れ、700rpmで振とうしながら37℃に保った。化合物が培地に完全に溶解した場合は、培養系が懸濁液になるまで追加の化合物を添加した。化合物の濃度が25mg/mLを超えた場合は、追加の材料を添加しなかった。37℃で24時間振とうした後、各培養系から300μLの懸濁液を単離して分析した。サンプルを12000rpmで5分間遠心分離し、ACN:HO(4/1、V/V)で10倍に希釈した後、上清をUPLCで分析した。生体関連培地の最終pH値を測定して記録した。化合物1HBr塩(形態A)、化合物1HBr塩(形態B)、化合物1HBr塩(形態C)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。

Figure 2021504297
化合物1HBr塩(形態B)の単結晶X線分析
SCXRDの特性評価に使用した化合物1の臭化水素酸塩(形態B)のブロック状の単結晶を、MeOH/MEK(1:3、v/v)溶媒混合物から緩慢に蒸発法で結晶化した。
PLM及びXRPDによる塩の特性評価は、単結晶が化合物1HBr塩(形態B)であることを示した。
CrysAlisPro(Rigaku、V1.171.40.14e、2018)ソフトウェアにより、3.488°<θ<75.836°の範囲で45416反射の設定角度を使用して、データ収集用のセルパラメータ及び方向行列を取得し調整(最小二乗法による調整)した。データは、120.00Kで3.506°の最小回折角(θ)及び68.243°の最大回折角(θ)まで収集した。最終的な完全性は100%である。データの平均I/σは91.7で、達成された最大解像度は0.83Åであった。
本明細書に記載の方法により得られたSCXRDデータを以下の表に提示する。

Figure 2021504297
化合物1HBr塩(形態E)の単結晶X線分析
SCXRDの特性評価に使用した化合物1臭化水素酸塩(形態E)のブロック状の単結晶を、低速蒸発法によってMeOH/MEK(1:3、v/v)溶媒混合物から結晶化した。PLM及びXRPDによる塩の特性評価は、結晶が化合物1HBr塩(形態E)であることを示した。
120Kでのデータ収集:CrysAlisPro(Rigaku、V1.171.40.14e、2018)ソフトウェアにより、3.499°<θ<75.657°の範囲で10196反射の設定角度を使用して、データ収集用のセルパラメータ及び方向行列を取得し調整(最小二乗法による調整)した。データは、120.00(10)Kで3.508°の最小回折角(θ)及び66.553°の最大回折角(θ)まで収集した。最終的な完全性は100%である。データの平均I/σは19.3で、達成された最大解像度は0.84Åであった。
室温でのデータ収集:CrysAlisPro(Rigaku、V1.171.40.14e、2018)ソフトウェアにより、3.483°<θ<75.825°の範囲で17551反射の設定角度を使用して、データ収集用のセルパラメータ及び方向行列を取得し調整(最小二乗法による調整)した。データは、室温で3.496°の最小回折角(θ)及び66.597°の最大回折角(θ)まで収集した。最終的な完全性は99.8%である。データの平均I/σは40.0で、達成された最大解像度は0.84Åであった。
本明細書に記載の方法により得られたSCXRDデータを以下の表に提示する。
Figure 2021504297
実施例2:化合物1のクエン酸塩の調製
化合物1のクエン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1クエン酸塩(形態A):
エタノール(2.37kg、9%(w/w)の水)及び酢酸イソプロピル(2.61kg)の混合物に化合物1(1kg)を入れた。追加分のエタノール(0.39kg、9%(w/w)の水)及び酢酸イソプロピル(0.44kg)を入れた。得られた混合物を、溶液が得られるまで撹拌しながら55−65℃に加熱した。得られた溶液を10μmのフィルターに通した。クエン酸一水和物(541g)のエタノール(0.79kg、9%(w/w)の水)及び酢酸イソプロピル(0.87kg)の溶液を攪拌しながら投入した。追加分のエタノール(0.39kg)及び酢酸イソプロピル(0.44kg)を使用して、反応器へのクエン酸の移動を定量化した。得られた混合物を攪拌しながら0−5℃に1時間冷却し、得られた固形物を濾過により収集し、酢酸イソプロピル(1.29kg)で洗浄し、真空下で50℃で乾燥させて、化合物1クエン酸塩(1.174kg、収率81%)を得た。
得られた固形物は、化合物1クエン酸塩(形態A)であった。化合物1:化合物1クエン酸塩(形態A)中のクエン酸の比は、HPLC測定により1:1.02である。XPRDを図15に示し、DSC及びTGAを図16に示し、DVSを図17に示す。
化合物1クエン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.48−0.88(m,7H)2.03−2.22(m,2H)2.46−2.86(m,28H)3.00−3.17(m,3H)3.19−3.46(m,5H)4.74−5.35(m,2H)7.09(s,1H)7.19(s,1H)7.86(s,1H)。
化合物1クエン酸塩(形態B):
500mgの化合物1クエン酸塩(形態A)を4.0mLの水分活性0.901の溶液(アセトン中65%の水(v/v))に溶解して、125mg/mLの懸濁液を生成した。前記懸濁液を300rpmで攪拌し、50℃で3日間保持した。前記懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した。湿潤粗生成物を30℃で1日間真空乾燥し、56.9%の収率の粉末を得た。イオンクロマトグラフィーによって決定されるように、化合物クエン酸塩(形態B)中の化合物1:クエン酸の比は1:1.17である。XPRDを図18に示し、DSC及びTGAを図19に示し、DVSを図20に示す。
化合物1クエン酸塩(形態B)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.53−0.79(m,7H)0.85−1.76(m,24H)1.99−2.14(m,3H)2.32−2.35(m,1H)2.61−2.74(m,6H)3.00−3.09(m,2H)4.89−5.13(m,1H)6.99(s,1H)7.11(s,1H)7.74(s,1H)。
化合物1クエン酸塩(形態C):
化合物1クエン酸塩(形態A)のサンプルをアセトニトリルの懸濁液として50℃で撹拌した。得られた固形物を濾過により単離した。
化合物1クエン酸塩を調製するための一般的な手順
化合物1クエン酸塩を調製するために、以下の一般的な手順を実施した。
一般的な手順A
攪拌棒を備えた20mLバイアルに、化合物(1.00g、1.0当量)及び溶媒又は共溶媒を入れた。得られた混合物を60℃に30分間加熱した。混合物に、クエン酸一水和物(0.54g、1.1当量)を溶媒又は共溶媒(予熱して溶解)中で60℃で加え、1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、一晩撹拌した。懸濁液を濾過し、ウェットケーキ(wet cake)をアセトンで洗浄した。固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1クエン酸塩を得た。
一般的な手順A−2
攪拌棒を備えた20mLバイアルに、化合物(1.00g、1.0当量)及び共溶媒(10mL、10mL/g(化合物1))を入れた。得られた混合物を60℃に30分間加熱した。混合物に、クエン酸一水和物(0.54g、1.1当量)を共溶媒(2mL、2mL/g(化合物1))(予熱して溶解)中で60℃で加え、1時間撹拌した。反応物を0℃に冷却した(pptなし)。混合物を真空下で乾燥させ、60℃で共溶媒(3mL、3mL/g(化合物1))を加えた。反応物を25℃に冷却し、一晩撹拌した。懸濁液を濾過し、ウェットケーキ(wet cake)をアセトンで洗浄した。固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1クエン酸塩を得た。
一般的な手順B
攪拌棒を備えた20mLバイアルに、化合物(1.00g、1.0当量)及びEtOH(3.5mL,3.5mL/g(化合物1))を入れた。得られた混合物を60℃に30分間加熱した。混合物に、クエン酸一水和物(0.54g、1.1当量)をEtOH(1.5mL、1.5mL/g(化合物1))(予熱して溶解)中で60℃で加え、1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、貧溶媒(5mL、5mL/g(化合物1))を25℃で加えた。反応物を0℃に冷却し、1時間撹拌した。混合物を25℃で一晩攪拌した。反応物を0℃に冷却し、次に1時間撹拌した。懸濁液を濾過し、ウェットケーキ(wet cake)をアセトンで洗浄した。固形物を収集し、25℃で一晩真空乾燥して、化合物1クエン酸塩を得た。
一般的な手順C
メカニカルスターラー(5.5cm撹拌羽、100rpm)、温度計、及び窒素(N)注入口を備えた250mL四ツ口フラスコに、化合物1(5.00g、1.0当量)及びEtOH/IPAc(1:1、40mL、8mL/g(化合物1))を入れた。得られた混合物を60℃に30分間加熱した。混合物に、クエン酸一水和物(2.73g、1.1当量)をEtOH/IPAc(1:1、10mL、2mL/g(化合物1))(予熱して溶解)中で60℃で加え、1時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、次に1時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、次に30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、ウェットケーキ(wet cake)をアセトンで洗浄した。固形物を収集し、50℃で一晩真空乾燥して、化合物1クエン酸塩を得た。
以下の表に、これらの一般的な手順による化合物1クエン酸塩の調製をまとめる。
Figure 2021504297
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1クエン酸塩(形態A)、化合物1クエン酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1クエン酸塩(形態A)のICH安定性試験
化合物1クエン酸塩(形態A)の安定性は、加速安定性研究のICHガイドラインに従ってテストした。加速安定性研究の結果を以下の表に示す。3か月の時点で、データは、化合物1クエン酸塩(形態A)のアッセイ、純度、及び多形安定性が維持されていることを示している。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1クエン酸塩(形態A)、化合物1クエン酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1クエン酸塩(形態A)の単結晶X線構造
SCXRD特性評価に使用されるブロック状の単結晶サンプル化合物1クエン酸塩(形態A)は、低速蒸発法によりTHF溶媒から結晶化された。
PLM及びXRPDによる塩の特性評価は、結晶が化合物1クエン酸塩(形態A)であることを示した。
CrysAlisPro(Rigaku、V1.171.40.14e、2018)ソフトウェアにより、3.7580°<θ<75.8720°の範囲で64393反射の設定角度を使用して、データ収集用のセルパラメータ及び方向行列を取得し調整(最小二乗法による調整)した。データは、120.00Kで3.785°の最小回折角(θ)及び66.597°の最大回折角(θ)まで収集した。最終的な完全性は99.3%である。データの平均I/σは81.3で、達成された最大解像度は0.84Åであった。
本明細書に記載の方法により得られたSCXRDデータを以下の表に提示する。
Figure 2021504297
実施例3:化合物1のメシル酸塩の調製
化合物1のメシル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1メシル酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのEtOAcに溶解し、60℃で1時間保持した。続いて、EtOAc(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量のメタンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、EtOAcで洗浄した。得られた湿潤生成物を35℃で22時間真空乾燥し、94.5%の収率で234.52mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1メシル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1メシル酸塩(形態A)中のメタンスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.08である。XPRDを図22に示し、DSC及びTGAを図23に示し、DVSを図24に示す。
化合物1メシル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.54−0.81(m,7H)0.84(t,J=7.44 Hz,1H)1.84−2.17(m,3H)2.31(s,3H)2.41−2.59(m,20H)2.65−2.83(m,1H)3.05(s,2H)3.22−3.48(m,1H)3.23−3.51(m,6H)4.96−5.52(m,1H)4.96−5.52(m,1H)7.62(s,1H)7.55−7.64(m,1H)7.62−7.77(m,1H)9.01(s,1H)。
化合物1メシル酸塩(形態B):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのEtOAcに溶解し、60℃で1時間保持した。続いて、EtOAc(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量のメタンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、EtOAcで洗浄した。得られた湿潤生成物を35℃で22時間真空乾燥し、94.1%の収率で234.52mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1メシル酸塩(形態B)である。XPRDを図25Aに示す。
化合物1メシル酸塩(形態C):
化合物1メシル酸塩(形態C)は、ACN溶媒及びメタンスルホン酸を使用して調製した。液体の対イオンの場合、50mgの化合物1を2mLバイアルに量り入れ、続いて743μLの溶媒をバイアルに加えた。その後、1.1当量の対応する溶媒の対イオン溶液(257μL、濃度:0.5mol/L)をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で一晩乾燥させた。
得られた固形物は、化合物1メシル酸塩(形態C)である。XPRDを図25Bに示す。
化合物1メシル酸塩(形態D):
およそ5mgの化合物1メシル酸塩(形態A)を複数の穴を有するアルミホイルキャップ付きの8mLガラスバイアルに添加し、60℃、40℃/75%RHで1週間保持した。目視による外観観察を記録した後、残留固形分の純度評価及びXPRDデータ収集を行った。得られた固形物は、化合物1メシル酸塩(形態D)である。乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った。
XPRDを図26に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1メシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1メシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例4:化合物1のリン酸塩の調製
化合物1のリン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
200mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量のリン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を30℃で42時間真空乾燥し、93.3%の収率で233.51mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1リン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1リン酸塩(形態A)中のリン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.9である。XPRDを図27に示し、DSC及びTGAを図28に示し、DVSを図29に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1リン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1リン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例5:化合物1のL(+)−酒石酸塩の調製
化合物1のL(+)−酒石酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、1.1当量のL(+)−酒石酸粉末(77mg、0.5mmol)を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を30℃で42時間真空乾燥し、85.9%の収率で237.95mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)中の酒石酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.15である。XPRDを図30に示し、DSC及びTGAを図31に示し、DVSを図32に示す。
化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.49−0.84(m,7H)0.90−1.75(m,21H)1.94−2.21(m,3H)2.35−2.58(m,14H)2.66−2.80(m,1H)3.10(s,2H)3.23−3.34(m,3H)4.24−4.39(m,2H)4.80−5.19(m,2H)6.98(s,1H)7.12(s,1H)7.67(s,1H)。
化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのEtOAcに溶解し、60℃で1時間保持した。続いて、1.1当量のL(+)−酒石酸粉末(77mg、0.5mmol)をRX−0001175溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、EtOAcで洗浄した。得られた湿潤生成物を35℃で22時間真空乾燥し、91.7%の収率で254.08mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)である。化合物1:化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)中の酒石酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.19である。XPRDを図33に示し、DSC及びTGAを図34に示し、DVSを図35に示す。
化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.50−0.82(m,6H)1.91−2.22(m,2H)3.03(s,2H)3.24(s,2H)3.14−3.53(m,1H)4.27(s,2H)4.54−5.21(m,2H)6.71−7.18(m,2H)7.59(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1L(+)−酒石酸塩(形態A)、化合物1L(+)−酒石酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例6:化合物1のフマル酸塩の調製
化合物1のフマル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1フマル酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。1.1当量のフマル酸粉末(60mg、0.51mmol)を前記化合物1に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。その後、2倍量のヘプタンをアセトン混合物に加え、懸濁液を生成した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した後、25℃で42時間真空乾燥し、29.1%の収率で75.58mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1フマル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1フマル酸塩(形態A)中のフマル酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.37である。XPRDを図36に示し、DSC及びTGAを図37に示す。
化合物1フマル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.45−0.80(m,7H)1.97−2.13(m,3H)2.47−2.58(m,12H)2.63−2.78(m,1H)2.63−2.78(m,1H)3.04(s,2H)3.25(s,3H)4.80−5.14(m,1H)4.80−5.14(m,1H)6.63(s,3H)6.91(s,1H)7.05(s,1H)7.52−7.69(m,1H)。
化合物1フマル酸塩(形態B):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLの酢酸エチルに溶解し、60℃で1時間保持した。1.1当量のフマル酸粉末(60mg、0.51mmol)を化合物1の溶液に加えた。前記溶液を60℃で3時間保持した後、25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。冷却プロセスの間、透明な溶液は懸濁液になった。この懸濁液を続いて遠心分離し、沈殿物を収集した後、35℃で22時間真空乾燥し、60.4%の収率で156.78mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1フマル酸塩(形態B)である。化合物1:化合物1フマル酸塩(形態B)中のフマル酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.55である。XPRDを図38に示し、DSC及びTGAを図39に示し、DVSを図40に示す。
H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.43−0.79(m,8H)1.88−2.13(m,2H)3.03(s,2H)3.10−3.39(m,4H)4.38−5.21(m,3H)6.61(s,2H)6.59−6.64(m,1H)6.74−7.16(m,2H)7.56(s,1H)。
化合物1フマル酸塩(形態C):
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のフマル酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLの溶媒ACNをバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で48時間乾燥させた。
得られた固形物は、化合物1フマル酸塩(形態C)である。乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った。
XPRDを図41に示す。
化合物1フマル酸塩(形態D):
およそ5mgの化合物1フマル酸塩(形態A) を複数の穴を有するアルミホイルキャップ付きの8mLガラスバイアルに添加し、60℃、40℃/75%RHで1週間保持した。目視による外観観察を記録した後、残留固形分の純度評価及びXPRDデータ収集を行った。得られた固形物は、化合物1フマル酸塩(形態D)である。乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った。XPRDを図42に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1フマル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1フマル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例7:化合物1のトシル酸塩の調製
化合物1のトシル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1トシル酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのACNに溶解し、60℃で1時間保持した。続いて、ACN(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量のp−トルエンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、ACNで洗浄した。得られた湿潤生成物を35℃で22時間真空乾燥し、49.2%の収率で141.85mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1トシル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1トシル酸塩(形態A)中のトルエンスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.09である。XPRDを図43に示し、DSC及びTGAを図44に示し、DVSを図45に示す。
化合物1トシル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.50−0.79(m,7H)1.98−2.15(m,3H)2.28(s,4H)2.49(s,23H)2.60−2.76(m,1H)3.03(s,2H)3.21−3.34(m,5H)4.85−5.45(m,2H)7.10(d,J=7.78 Hz,2H)7.45(s,1H)7.46−7.73(m,3H)8.99(s,1H)。
化合物1トシル酸塩(形態B):
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のパラトルエンスルホン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で一晩乾燥させた。
得られた固形物は、化合物1トシル酸塩(形態B)である。XPRDを図46に示す。
化合物1トシル酸塩(形態C):
およそ5mgの化合物1トシル酸塩(形態A)を複数の穴を有するアルミホイルキャップ付きの8mLガラスバイアルに添加し、60℃、40℃/75%RHで1週間保持した。目視による外観観察を記録した後、残留固形分の純度評価及びXPRDデータ収集を行った。得られた固形物は、化合物1トシル酸塩(形態C)である。乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った。
得られた固形物は、化合物1トシル酸塩(形態C)である。XPRDを図47に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1トシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1トシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例8:化合物1のグルクロン酸塩の調製
化合物1のグルクロン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1グルクロン酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、1.1当量のD−グルクロン酸固体(248.62mg)を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、98.76%の収率で739.32mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1グルクロン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1グルクロン酸塩(形態A)中のグルクロン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.09である。XPRDを図48に示し、DSC及びTGAを図49に示し、DVSを図50に示す。
化合物1グルクロン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ ppm 0.49−0.81(m,7H)0.83−1.73(m,22H)1.98−2.13(m,2H)2.68(br t,J=8.76 Hz,1H)2.90−3.08(m,3H)3.10−3.20(m,2H)3.57(d,J=9.76 Hz,1H)3.95−4.14(m,2H)4.33(d,J=7.75 Hz,1H)4.78−5.11(m,4H)6.51(brs,1H)6.88(s,1H)7.03(s,1H)7.54(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1グルクロン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。

Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1グルクロン酸塩(形態A)、化合物1グルクロン酸塩(形態A)、及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1グルクロン酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のD−グルクロン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc/ACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図51)。
実施例9:化合物1のエタンスルホン酸塩の調製
化合物1のエタンスルホン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のエタンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、84.68%の収率で546.88mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)中のエタンスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.17である。XPRDを図52に示し、DSC及びTGAを図53に示し、DVSを図54に示す。
化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.52−0.81(m,7H)0.83−1.78(m,25H)1.99−2.17(m,3H)2.39(q,J7.42 Hz,2H)2.69−2.80(m,1H)3.05(s,2H)3.43(brs,4H)5.11−5.46(m,2H)7.54−7.77(m,2H)9.02(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1エタンスルホン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例10:化合物1の硫酸塩の調製
化合物1の硫酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのACNに溶解し、60℃で1時間保持した。続いて、ACN(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量の硫酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、ACNで洗浄した。得られた湿潤生成物を35℃で22時間真空乾燥し、70.9%の収率で177.38mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1硫酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1硫酸塩(形態A)中の硫酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.03である。XPRDを図55に示し、DSC及びTGAを図56に示し、DVSを図57に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1硫酸酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1硫酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例11:化合物1のアスコルビン酸塩の調製
化合物1のアスコルビン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1アスコルビン酸塩(形態A):
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、1.1当量のアスコルビン酸の粉末(226mg)を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、36.3%の収率で264.1mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1アスコルビン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1アスコルビン酸塩(形態A)中のアスコルビン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.98である。XPRDを図58に示し、DSC及びTGAを図59に示し、DVSを図60に示す。
化合物1アスコルビン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.51−0.81(m,7H)0.83−1.76(m,22H)1.98−2.14(m,4H)2.33(brs,1H)2.64−2.72(m,1H)3.04(s,2H)3.25(s,3H)3.41−3.45(m,3H)3.73(brt,J=7.65 Hz,1H)4.71(d,J=1.51 Hz,1H)4.87−5.11(m,3H)6.98(s,1H)7.10(s,1H)7.71(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1アスコルビン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1アスコルビン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1アスコルビン酸塩(形態B):
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のアスコルビン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
得られた乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図61)。
実施例12:化合物1のナパジシル酸塩の調製
化合物1のナパジシル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1ナパジシル酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のナフタレン−1,5−ジスルホン酸四水和物を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、69.38%の収率で675.62mgの淡いピンク色の粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1ナパジシル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1ナパジシル酸塩(形態A)中のナフタレン−1,5−ジスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.7である。XPRDを図62に示し、DSC及びTGAを図63に示し、DVSを図64に示す。
化合物1ナパジシル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.51−0.81(m,7H)0.85−1.76(m,21H)2.00−2.15(m,2H)2.34(s,1H)2.64−2.78(m,1H)3.05(s,2H)3.25(s,4H)5.16−5.38(m,2H)7.37−7.45(m,1H)7.62(s,1H)7.68(s,1H)7.93(d,J=6.88 Hz,1H)8.86(d,J=8.63 Hz,1H)9.01(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ナパジシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ナパジシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1ナパジシル酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のナフタレン−1,5−ジスルホン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのIPA/水(95/5、V/V)溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図65)。
実施例13:化合物1のマロン酸塩の調製
化合物1のマロン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のマロン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥した。
得られた固形物は、化合物1マロン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1マロン酸塩(形態A)中のマロン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.28である。XPRDを図66に示し、DSC及びTGAを図67に示す。
化合物1マロン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.50−0.79(m,7H)0.84−1.75(m,20H)1.91(s,1H)2.00−2.12(m,2H)2.65−2.73(m,1H)3.04(s,2H)3.13(s,3H)4.92−5.15(m,2H)7.03−7.20(m,2H)7.91(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1マロン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。

Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1マロン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例14:化合物1のベシル酸塩の調製
化合物1のベシル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1ベシル酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のベンゼンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、92.56%の収率で654.68mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1ベシル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1ベシル酸塩(形態A)中のベンゼンスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.94である。XPRDを図68に示し、DSC及びTGAを図69に示し、DVSを図70に示す。
化合物1ベシル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.53−0.80(m,7H)0.83−1.78(m,21H)1.99−2.15(m,3H)2.29−2.3(m,1H)2.56(brs,1H)2.66−2.77(m,1H)3.05(s,2H)3.25(s,4H)4.03(brs,1H)5.15−5.39(m,2H)7.27−7.36(m,3H)7.55−7.70(m,4H)8.97(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ベシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ベシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1ベシル酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のベンゼンスルホン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
得られた乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図71)。
実施例15:化合物1のイセチオン酸塩の調製
化合物1のイセチオン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1イセチオン酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量の2−ヒドロキシエタンスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、74.64%の収率で493.12mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1イセチオン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1イセチオン酸塩(形態A)中の2−ヒドロキシエタンスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.09である。XPRDを図72に示し、DSC及びTGAを図73に示し、DVSを図74に示す。
化合物1イセチオン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d)δ ppm 0.53−0.81(m,7H)0.84−1.78(m,22H)2.01−2.15(m,3H)2.34(br s,1H)2.61(t,J=6.82 Hz,2H)2.66−2.78(m,1H)3.05(s,2H)3.25(s,3H)3.63(t,J=6.75 Hz,2H)5.14−5.38(m,2H)7.58−7.69(m,2H)8.99(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1イセチオン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1イセチオン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1イセチオン酸塩(形態B)
50mgの化合物1を2mLバイアルに量り入れ、続いて743μLのIPA/水(95/5、V/V)溶媒をバイアルに加えた。その後、1.1当量の2−ヒドロキシエタンスルホン酸の対イオン(257μL、濃度:0.5 mol/L)をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、バイアルは透明な溶液を示した。30℃の真空オーブンで溶媒を蒸発させた。
得られた固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図75)。
実施例16:化合物1のゲンチジン酸塩の調製
化合物1のゲンチジン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のゲンチジン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、31.39%の収率で281.5mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)中のゲンチジン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.03である。XPRDを図76に示し、DSC及びTGAを図77に示し、DVSを図78に示す。
化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ ppm 0.53−0.80(m,7H)0.85−1.72(m,20H)2.00−2.13(m,5H)2.66−2.74(m,1H)3.04(s,2H)4.02(brs,1H)4.90−5.12(m,2H)6.71(d,J=8.76 Hz,1H)6.88(dd,J=8.82,3.06 Hz,1H)7.03(s,1H)7.13−7.17(m,2H)7.78−7.86(m,1H)7.81(s,1H)9.01(brs,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
Figure 2021504297
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
化合物1ゲンチジン酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のゲンチジン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図79)。
化合物1ゲンチジン酸塩(形態C)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のゲンチジン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのIPA/水(95/5、V/V)溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図80)。
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ゲンチジン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。

Figure 2021504297
実施例17:化合物1の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩の調製
化合物1の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、68.15%の収率で675.36mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態A)である。化合物1:化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)中の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.15である。XPRDを図81に示し、DSC及びTGAを図82に示し、DVSを図83に示す。
化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.49−0.79(m,7H)0.82−1.76(m,22H)1.96−2.16(m,4H)2.63−2.76(m,1H)2.95−3.11(m,2H)4.98−5.22(m,2H)7.19−7.32(m,3H)7.46−7.62(m,2H)7.72−7.86(m,2H)8.16−8.29(m,2H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図84)。
化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態C)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図85)。
化合物11−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(形態D)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのIPA/水(95/5、V/V)溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図86)。
実施例18:化合物1のシクラミン酸塩の調製
化合物1のシクラミン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のシクラミン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、74.48%の収率で715.81mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1シクラミン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1シクラミン酸塩(形態A)中のシクラミン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.00である。XPRDを図87に示し、DSC及びTGAを図88に示し、DVSを図89に示す。
化合物1シクラミン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.49−0.80(m,7H)0.84−1.77(m,30H)1.83−2.14(m,5H)2.65−2.74(m,1H)2.90−3.09(m,3H)3.35−3.60(m,2H)4.03(brs,1H)4.87−5.16(m,2H)6.97−7.18(m,2H)7.54−7.91(m,3H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1シクラミン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1シクラミン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例19:化合物1のエタン−1,2−ジスルホン酸塩の調製
化合物1のエタン−1,2−ジスルホン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のエタン−1,2−ジスルホン酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、71.61%の収率で704.45mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)中のエタン−1,2−ジスルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:2.4である。XPRDを図90に示し、DSC及びTGAを図91に示し、DVSを図92に示す。
化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.52−0.79(m,7H)0.82−1.77(m,22H)1.97−2.15(m,2H)2.58−2.78(m,4H)3.03(s,2H)3.23(s,4H)5.13−5.40(m,2H)7.56−7.71(m,2H)9.00(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のエタン−1,2−ジスルホン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc/IPA/水(95/5、V/V)溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間一定に攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図93)。
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1エタン−1,2−ジスルホン酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例20:化合物1のジクロロ酢酸塩の調製
化合物1のジクロロ酢酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のジクロロ酢酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、83.41%の収率で559.98mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)中のジクロロ酢酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.14である。XPRDを図94に示し、DSC及びTGAを図95に示し、DVSを図96に示す。
化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.46−0.79(m,7H)0.82−1.75(m,21H)1.96−2.15(m,2H)2.62−2.75(m,1H)3.02(s,2H)4.98−5.27(m,3H)6.30(s,1H)7.31(d,J=12.80 Hz,2H)8.32(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ジクロロ酢酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例21:化合物1のL−リンゴ酸塩の調製
化合物1のL−リンゴ酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1L−リンゴ酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量のL−リンゴ酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。溶液を窒素により蒸発させて、有機溶媒を除去した。得られた湿潤生成物を25℃で42時間真空乾燥し、85.9%の収率で230.93mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)中のリンゴ酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.35である。XPRDを図97に示し、DSC及びTGAを図98に示し、DVSを図99に示す。
化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 0.57−0.86(m,4H)0.70−0.86(m,4H)0.89−1.79(m,21H)2.00−2.21(m,3H)2.33−2.78(m,13H)3.10(s,2H)3.31(s,3H)4.28(dd,J=7.32,5.44 Hz,1H)4.85−5.19(m,2H) 7.00(s,1H)7.13(s,1H)7.53−7.84(m,1H)。
化合物1L−リンゴ酸塩(形態B):
10gの化合物1を、200rpmで撹拌しながら、60℃で350mLのアセトンに懸濁し、60℃で0.5時間保持した。続いて、アセトン(50mL、0.5mol/L)中の1.1当量のL−リンゴ酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、バイアルを開放した状態で25℃で72時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した後、30℃で24時間真空乾燥し、33.86%の収率で4.44gの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)である。化合物1:化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)中のリンゴ酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.26である。XPRDを図100に示し、DSC及びTGAを図101に示し、DVSを図102に示す。
化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.45−0.79(m,7H)0.83−1.73(m,20H)1.98−2.12(m,2H)2.43(dd,J=15.69,7.40 Hz,1H)2.56−2.72(m,2H)3.04(s,2H)4.22(dd,J=7.28,5.52 Hz,1H)4.86−5.10(m,2H)6.94(s,1H)7.07(s,1H)7.65(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1L−リンゴ酸塩(形態A)、化合物1L−リンゴ酸塩(形態B)、及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例22:化合物1の塩酸塩の調製
化合物1の塩酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1塩酸塩(形態A):
200mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で10.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(1.027mL、0.5mol/L)中の1.1当量の塩酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で20時間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で42時間真空乾燥し、76.9%の収率で168.15mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1塩酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1塩酸塩(形態A)中の塩酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.94である。XPRDを図103に示し、DSC及びTGAを図104に示し、DVSを図105に示す。
化合物1塩酸塩(形態B):
500mgの塩酸塩(形態A)を4.0mLのエタノールに50℃で溶解しました。溶液を濾過し、次いで溶液に6.25倍容量のヘプタンを滴下して、懸濁液を生成した。この懸濁液を500rpmで一定に攪拌し続け、50℃で24時間保持した。懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した後、30℃で24時間真空乾燥し、73.0%の収率で365mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1塩酸塩(形態B)。化合物1:化合物1塩酸塩(形態B)中の塩酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.96である。XPRDを図106に示し、DSC及びTGAを図107に示し、DVSを図108に示す。
化合物1塩酸塩(形態C):
300mgの塩酸塩(形態A)を、6.0mLの水分活性0.901の溶液に50℃で700rpmで攪拌しながら懸濁し、透明な溶液を生成した。次に、塩酸塩200mgを加え、懸濁液を生成した。懸濁液を700rpmで一定の攪拌下に維持し、50℃で1週間保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集した後、30℃で24時間真空乾燥し、80.0%の収率で400mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1塩酸塩(形態C)である。化合物1:化合物1塩酸塩(形態C)中の塩酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.97である。XPRDを図109に示し、DSC及びTGAを図110に示し、DVSを図111に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1塩酸塩(形態A)、化合物1塩酸塩(形態B)、化合物1塩酸塩(形態C)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1塩酸塩(形態A)、化合物1塩酸塩(形態B)、化合物1塩酸塩(形態C)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液における溶解度の結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
実施例22:化合物1のナプシル酸塩の調製
化合物1のナプシル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1ナプシル酸塩(形態A):
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のナフタレン−2−スルホン酸水和物を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、89.17%の収率で690.41mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1ナプシル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1ナプシル酸塩(形態A)中のナフタレン−2−スルホン酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.04である。XPRDを図112に示し、DSC及びTGAを図113に示し、DVSを図114に示す。
化合物1ナプシル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.51−0.80(m,8H)0.82−1.77(m,25H)2.33(br d,J=1.75 Hz,2H)2.54−2.78(m,3H)3.05(s,3H)3.20−3.30(m,6H)4.04(brs,1H)5.15−5.36(m,2H)7.49−7.73(m,5H)7.83−8.01(m,3H)8.14(s,1H)8.94(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ナプシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1ナプシル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1ナプシル酸塩(形態B):
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のナフタレン−2−スルホン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc/ACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
得られた乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図115)。
実施例23:化合物1のシュウ酸塩の調製
化合物1のシュウ酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1シュウ酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで攪拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量のシュウ酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、96.32%の収率で595.76mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1シュウ酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1シュウ酸塩(形態A)中のシュウ酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:0.91である。XPRDを図116に示し、DSC及びTGAを図117に示し、DVSを図118に示す。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1シュウ酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。

Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1シュウ酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1シュウ酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のシュウ酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図119)。
実施例24:化合物1のp−アミノサリチル酸塩の調製
化合物1のp−アミノサリチル酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)
500mgの化合物1を、500rpmで撹拌しながら、60℃で16.0mLのアセトンに溶解し、60℃で1.5時間保持した。続いて、アセトン(2.565mL、0.5mol/L)中の1.1当量の4−アミノサリチル酸を化合物1溶液に加え、60℃で3時間インキュベートし、次に25℃に冷却し、25℃で一晩保持した。この懸濁液を遠心分離し、沈殿物を収集し、アセトンで洗浄した。得られた湿潤生成物を25℃で72時間真空乾燥し、83.37%の収率で583.32mgの粉末を得た。
得られた固形物は、化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)である。化合物1:化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)中の4−アミノサリチル酸の比は、イオンクロマトグラフィー測定により1:1.03である。XPRDを図120に示し、DSC及びTGAを図121に示し、DVSを図122に示す。
化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)を、重水素化DMSOでH−NMRによって分析したところ、以下の化学シフトが生じた:H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 0.51−0.80(m,7H)0.83−1.74(m,22H)1.97−2.15(m,3H)2.34(s,1H)2.68(brt,J=8.69 Hz,1H)2.99−3.09(m,2H)3.25(s,4H)4.83−5.10(m,2H)5.88−6.11(m,3H)6.76(t,J=8.19 Hz,1H)6.90(s,1H)7.04(s,1H)7.42(d,J=8.63 Hz,1H)7.57(s,1H)。
化学的及び物理的安定性試験
化学的及び物理的安定性試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の化学的及び物理的安定性試験の結果を以下の表に示す。

Figure 2021504297
模擬胃液及び腸液における溶解度試験
模擬胃液及び腸液での溶解度試験は、実施例1に記載の手順を使用して実施した。化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態A)及び化合物1遊離塩基の生体関連溶液での溶解度結果(mg/mL)を以下の表に示す。
Figure 2021504297
化合物1p−アミノサリチル酸塩(形態B)
50mgの化合物1及び1.1当量の固体の4−アミノサリチル酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのEtOAc/ACN溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。500rpmで21時間攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で18時間乾燥させた。
乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図123)。
実施例25:化合物1のマレイン酸塩の調製
化合物1のマレイン酸塩は、以下の例示的な方法を使用して化合物1から調製され得る。
化合物1マレイン酸塩(形態A):
50mgの化合物1及び1.1当量の固体のマレイン酸の対イオンを個別に2mLバイアルに量り入れ、続いて1mLのアセトン溶媒をバイアルに加えた。バイアルを撹拌棒付きのサーモミキサーに載せ、50℃に加熱した。900rpmで18時間攪拌しながら50℃に保った後、バイアルを25℃に冷却した。25℃で1時間保持した後、懸濁液中の固形物を遠心分離により単離し、真空オーブンで30℃で一晩乾燥させた。
得られた乾燥固形物は、PLMとXRPDとによる特性評価を行った(図124)。
実施例26:化合物1の塩の調製の試み
以下の酸はいくつかの条件下で非結晶塩を形成した。
Figure 2021504297
Figure 2021504297
実験条件:上記の表に記載されている20種類の酸のそれぞれについて、以下の手順に従って4つの溶媒(アセトン、EtOAc、ACN、及びIPA/水(95/5、V/V))を使用して、化合物1の単離可能な塩が特定の溶媒と酸の組み合わせによって得られるかどうかを判断した。
約50mgの化合物1及び1.1モル当量の酸を2mLバイアルに入れた。約1mLの溶媒をバイアルに加えた。バイアルを攪拌棒付きのサーモミキサーに置き、50℃に加熱した。50℃で21時間攪拌(500rpm)した後、バイアルを25℃に冷却し、25℃で1時間保持し、固形物の形成についてバイアルをモニターした。約1時間の攪拌後、いずれの実験でも固形物は得られなかった。各実験において、溶媒は30℃の真空オーブンで蒸発させた。これらの条件下では、上記の表に記載されている酸のいずれも、化合物1の単離可能な塩を提供するものではなかった。
実施例27:化合物1の塩の特性
化合物1クエン酸塩(形態A)、化合物1リン酸塩(形態A)、化合物1酒石酸塩(形態A)、化合物1HBr塩(形態A)、及び化合物1遊離塩基(形態A)のかさ密度、タップ密度、カー指数(Carr’s Index)、及びハウスナー比(Hausner Ratio)を測定した。結果を以下の表に示す。
Figure 2021504297
試験した形態の中で、化合物1クエン酸塩(形態A)の物理的特性は、固形医薬品剤形(錠剤製剤など)の調製及び医薬品有効成分(API)(すなわち、かさ密度)の経済的な保管に最適である。
圧縮性はAPIの重要な特性であり、一般に、圧縮性の高いAPIは、圧縮性の低いAPIよりも簡単に錠剤の製剤に圧縮される。カー指数は粉末の圧縮率の尺度であり、カー指数が低いと粉末の圧縮率が高く、カー指数が高いと圧縮率が低いことを示す。化合物1クエン酸塩(形態A)は、他の試験した多形体と比較して大幅に低いカー指数を有し、試験した形態の中で最も良い圧縮性を示している。
APIの流動特性は、賦形剤との調合、錠剤の圧縮、カプセルの充填、製造の規模拡大など、多くの製薬業務において非常に重要である。ハウスナー比は、粉体の流動特性の指標である。高いハウスナー比は、粉体の流動性が悪いことを示し、低いハウスナー比は、良好な流動性を示す。化合物1クエン酸塩(形態A)は、他の試験した多形体と比較して大幅に低いハウスナー比を有し、試験した形態の中で最も良い流動特性を示している。
クエン酸塩の製造性(形態A):化合物1クエン酸塩(形態A)は優れた製造性を備えており、キログラム規模で製造された(実施例2)。大規模な合成は、薬学的に許容される溶媒を利用し、結晶化に化合物1クエン酸塩(形態A)をシーディングする必要がない。
クエン酸塩の安定性(形態A):化合物1クエン酸塩(形態A)は、少なくとも3か月間(実施例2を参照)、高温高湿条件に対して安定しており、APIに望ましい。
HBr塩の製造(形態A):化合物1HBr塩(形態A)は優れた製造性を備えており、キログラム規模で製造された(実施例1)。大規模合成は、製薬上許容される溶媒を利用し、結晶化に化合物1HBr塩(形態A)をシーディングする必要がない。
参照による援用
本明細書に引用される全ての参考文献、論文、出版物、特許、特許公報、及び特許出願は、あらゆる目的のためにそれらの全体が参照により援用される。しかしながら、本明細書に引用されている参考文献、論文、出版物、特許、特許公開、及び特許出願についての言及は、それらが有効な先行技術を構成すること、又は世界のいずれかの国における技術常識の一部を形成することの承認又はいかなる形態の示唆とも見なされるべきではない。

実施形態
1. 化合物1のクエン酸塩の結晶形態Aであって、前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、前記クエン酸塩の結晶形態A。
2. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び17.1±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
3. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
4. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
5. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
6. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
7. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
8. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
9. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
10. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
11. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
12. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)に4つ以上のピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態1のクエン酸塩の結晶形態A。
13. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
14. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
15. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
16. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
17. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
18. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、実施形態12のクエン酸塩の結晶形態A。
19. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約12.7±0.2、13.0±0.2、13.6±0.2、15.3±0.2、及び16.8±0.2度(2θ)に1つ以上のピーク、例えば、2つ以上のピーク、例えば、3つ以上のピーク、例えば、4つ以上のピーク、例えば、5つのピークのピークをさらに含む、先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
20. 銅K−アルファ放射線を使用した約12.7±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、実施形態1〜18のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
21. 銅K−アルファ放射線を使用した約13.0±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、実施形態1〜18及び20のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
22. 銅K−アルファ放射線を使用した約13.6±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、実施形態1〜18、20、及び21のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
23. 銅K−アルファ放射線を使用した約15.3±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、実施形態1〜18及び20〜22のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
24. 銅K−アルファ放射線を使用した約16.8±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、実施形態1〜18及び20〜23のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
25. 前記XRPDパターンは実質的に図15で観察されるとおりである、先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
26. 前記形態Aは、120Kで以下と実質的に類似のユニットセルパラメータを有する、先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A:
a=8.9Å
b=12.2Å
c=16.5Å
α=73.7°
β=76.6°
γ=83.2°
空間群P1、
分子/非対称単位2。

27. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、実施形態26のクエン酸塩の結晶形態A:
a=8.9±0.5Å
b=12.2±0.5Å
c=16.5±0.5Å
α=73.7±2°
β=76.6±2°
γ=83.2±2°
空間群P1、
分子/非対称単位2。
28. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、実施形態27のクエン酸塩の結晶形態A:
a=8.9±0.3Å
b=12.2±0.3Å
c=16.5±0.3Å
α=73.7±1°
β=76.6±1°
γ=83.2±1°
空間群P1、
分子/非対称単位2。
29. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、実施形態28のクエン酸塩の結晶形態A:
a=8.9±0.2Å
b=12.2±0.2Å
c=16.5±0.2Å
α=73.7±0.5°
β=76.6±0.5°
γ=83.2±0.5°
空間群P1、
分子/非対称単位2。
30. 前記形態Aは、約89.0±2.0℃又は約139.5±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、先行する実施形態いずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
31. 前記形態Aは、約89.0±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
32. 前記形態Aは、約139.5±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩の結晶形態A。
33. 先行する実施形態のいずれか1つのクエン酸塩及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
34. 前記組成物が錠剤である、実施形態33の医薬組成物。
35. 化合物1の臭化水素酸塩。
36. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態35の臭化水素酸塩。
37. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態35の臭化水素酸塩。
38. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態35の臭化水素酸塩。
39. 前記塩の少なくとも約95重量%が単結晶形態である、実施形態35の臭化水素酸塩。
40. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態36〜39のいずれか1つの臭化水素酸塩。
41. 前記形態Aは、約7.6±0.2、15.2±0.2、16.3±0.2、19.8±0.2、及び22.9±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態40の臭化水素酸塩。
42. 前記X線粉末回折パターンは、約15.5±0.2、19.2±0.2、20.6±0.2、26.1±0.2、及び31.3±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態41の臭化水素酸塩。
43. 前記形態Aは、図2と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態40の臭化水素酸塩。
44. 前記形態Aは、約243.1±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態40〜43のいずれか1つの臭化水素酸塩。
45. 前記形態Aは、図3と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態40〜43のいずれか1つの臭化水素酸塩。
46. 前記形態Aは、図3と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態40〜43のいずれか1つの臭化水素酸塩。
47. 前記結晶形態が形態Eである、実施形態36〜39のいずれか1つの臭化水素酸塩。
48. 前記形態Eは、約7.6±0.2、15.2±0.2、16.3±0.2、22.9±0.2、及び23.2±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態47の臭化水素酸塩。
49. 前記X線粉末回折パターンは、約9.6±0.2、17.4±0.2、22.4±0.2、23.6±0.2、及び31.2±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態48の臭化水素酸塩。
50. 前記形態Eは、図13と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態47の臭化水素酸塩。
51. 前記形態Eは、約245.0±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態47〜50のいずれか1つの臭化水素酸塩。
52. 前記形態Eは、図14と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態47〜50のいずれか1つの臭化水素酸塩。
53. 前記形態Eは、図14と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態47〜50のいずれか1つの臭化水素酸塩。
54. 化合物1のクエン酸塩。
55. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態54のクエン酸塩。
56. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態54のクエン酸塩。
57. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態54のクエン酸塩。
58. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶形態である、実施形態54のクエン酸塩。
59. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態55〜58のいずれか1つのクエン酸塩。
60. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態59のクエン酸塩。
61. 前記X線粉末回折パターンは、約12.7±0.2、13.0±0.2、13.6±0.2、15.3±0.2、及び16.8±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態60のクエン酸塩。
62. 前記形態Aは、図15と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態59のクエン酸塩。
63. 前記形態Aは、約89.0±2.0℃又は約139.5±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態59〜62のいずれか1つのクエン酸塩。
64. 前記形態Aは、図16と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態59〜63のいずれか1つのクエン酸塩。
65. 前記形態Aは、図16と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態59〜63のいずれか1つのクエン酸塩。
66. 化合物1のL−リンゴ酸塩。
67. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態66のL−リンゴ酸塩。
68. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態66のL−リンゴ酸塩。
69. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態66のL−リンゴ酸塩。
70. 前記塩の少なくとも約95重量%が単結晶形態である、実施形態66のL−リンゴ酸塩。
71. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態67〜70のいずれか1つのL−リンゴ酸塩。
72. 前記形態Aは、約3.2±0.2、12.5±0.2、14.4±0.2、15.7±0.2、及び18.4±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態71のL−リンゴ酸塩。
73. 前記X線粉末回折パターンは、約3.6±0.2、6.1±0.2、13.2±0.2、18.9±0.2、及び21.1±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態72のL−リンゴ酸塩。
74. 前記形態Aは、図97と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態71のL−リンゴ酸塩。
75. 前記形態Aは、約120.9±2.0℃又は約142.3±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態71〜74のいずれか1つのL−リンゴ酸塩。
76. 前記形態Aは、図98と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態71〜75のいずれか1つのL−リンゴ酸塩。
77. 前記形態Aは、図98と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態71〜76のいずれか1つのL−リンゴ酸塩。
78. 化合物1のメシル酸塩。
79. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態78のメシル酸塩。
80. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態78のメシル酸塩。
81. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態78のメシル酸塩。
82. 前記塩の少なくとも約95重量%が単結晶形態である、実施形態78のメシル酸塩。
83. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態79〜82のいずれか1つのメシル酸塩。
84. 前記形態Aは、約3.6±0.2、7.1±0.2、14.2±0.2、19.1±0.2、及び25.9±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態83のメシル酸塩。
85. 前記X線粉末回折パターンは、約7.7±0.2、12.7±0.2、17.8±0.2、19.4±0.2、及び21.4±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態84のメシル酸塩。
86. 前記形態Aは、図22と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態83のメシル酸塩。
87. 前記形態Aは、約170.9±2.0℃又は約209.7±2.0oCにピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態83〜86のいずれか1つのメシル酸塩。
88. 前記形態Aは、図23と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態83〜87のいずれか1つのメシル酸塩。
89. 前記形態Aは、図23と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態83〜88のいずれか1つのメシル酸塩。
90. 化合物1のL(+)−酒石酸塩。
91. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態90のL(+)−酒石酸塩。
92. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態90のL(+)−酒石酸塩。
93. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態90のL(+)−酒石酸塩。
94. 前記塩の少なくとも約95重量%が単結晶形態である、実施形態90のL(+)−酒石酸塩。
95. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態91〜94のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
96. 前記形態Aは、約3.6±0.2、4.7±0.2、13.9±0.2、18.6±0.2、及び22.8±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態95のL(+)−酒石酸塩。
97. 前記X線粉末回折パターンは、約14.6±0.2、17.8±0.2、及び18.1±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態96のL(+)−酒石酸塩。
98. 前記形態Aは、図30と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態95のL(+)−酒石酸塩。
99. 前記形態Aは、約207.6±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態95〜98のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
100. 前記形態Aは、図31と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態95〜99のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
101. 前記形態Aは、図31と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態95〜100のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
102. 前記結晶形態が形態Bである、実施形態91〜94のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
103. 前記形態Bは、約3.6±0.2、4.6±0.2、12.4±0.2、13.9±0.2、及び22.7±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態102のL(+)−酒石酸塩。
104. 前記X線粉末回折パターンは、約14.8±0.2、18.3±0.2、及び18.5±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態103のL(+)−酒石酸塩。
105. 前記形態Bは、図33と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態103のL(+)−酒石酸塩。
106. 前記形態Bは、約207.3±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態102〜105のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
107. 前記形態Bは、図34と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態102〜106のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
108. 前記形態Bは、図34と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態102〜107のいずれか1つのL(+)−酒石酸塩。
109. 化合物1のリン酸塩。
110. 前記塩の少なくとも約80重量%が結晶性である、実施形態109のリン酸塩。
111. 前記塩の少なくとも約80重量%が単結晶形態である、実施形態109のリン酸塩。
112. 前記塩の少なくとも約95重量%が結晶性である、実施形態109のリン酸塩。
113. 前記塩の少なくとも約95重量%が単結晶形態である、実施形態109のリン酸塩。
114. 前記結晶形態が形態Aである、実施形態110〜113のいずれか1つのリン酸塩。
115. 前記形態Aは、約3.3±0.2、3.6±0.2、5.4±0.2、9.9±0.2、及び13.1±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンを示す、実施形態114のリン酸塩。
116. 前記X線粉末回折パターンは、約16.1±0.2、17.9±0.2、20.9±0.2、23.7±0.2、及び26.4±0.2度(2θ)に1つ以上のピークをさらに含む、実施形態115のリン酸塩。
117. 前記形態Aは、図27と実質的に類似のX線粉末回折パターンを示す、実施形態114のリン酸塩。
118. 前記形態Aは、約217.6±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、実施形態114〜118のいずれか1つのリン酸塩。
119. 前記形態Aは、図28と実質的に類似の示差走査熱量測定サーモグラムパターンを示す、実施形態114〜117のいずれか1つのリン酸塩。
120. 前記形態Aは、図28と実質的に類似の熱重量分析サーモグラムを示す、実施形態114〜119のいずれか1つのリン酸塩。
121. 実施形態35〜120のいずれか1つの塩及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
122. 前記組成物が錠剤である、実施形態121の医薬組成物。
123. 鬱病を治療する方法であって、それを必要とする患者に、治療有効量の実施形態1〜32及び35〜120のいずれか1つの塩又は実施形態33、34、121及び122のいずれか1つの組成物を投与することを含む方法。
124. 前記鬱病は、大鬱病性障害、産後鬱病、及び治療抵抗性鬱病から選択される、実施形態123の方法。
125. てんかん、双極性障害、及び不安症から選択される疾患又は状態の方法であって、それを必要とする患者に有効量の実施形態1〜32及び35〜120のいずれか1つの塩又は実施形態33、34、121、及び122のいずれか1つの組成物を投与することを含む方法。

Claims (47)

  1. 化合物1のクエン酸塩の結晶形態A。
  2. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、12.5±0.2、及び13.0±0.2度(2θ)にピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  3. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、12.5±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  4. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、12.5±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  5. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、12.7±0.2、及び13.0±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  6. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、12.7±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  7. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  8. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、16.8±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  9. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  10. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約12.5±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  11. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約12.7±0.2、13.0±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  12. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約16.8±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  13. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  14. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)に3つ以上のピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  15. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び17.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  16. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  17. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、11.9±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  18. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  19. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  20. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約5.7±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  21. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  22. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  23. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約11.9±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  24. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含むXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  25. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)に4つ以上のピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項1に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  26. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.1±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  27. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  28. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  29. 前記形態Aは、約5.7±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  30. 前記形態Aは、約11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  31. 前記形態Aは、約5.7±0.2、11.9±0.2、17.1±0.2、20.1±0.2、及び20.3±0.2度(2θ)にピークを含む、銅K−アルファ放射線を使用したXRPDパターンを示す、請求項25に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  32. 前記形態Aは、銅K−アルファ放射線を使用した約12.7±0.2、13.0±0.2、13.6±0.2、15.3±0.2、及び16.8±0.2度(2θ)に3つ以上のピークをさらに含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  33. 銅K−アルファ放射線を使用した約12.7±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  34. 銅K−アルファ放射線を使用した約13.0±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、請求項1〜31及び33のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  35. 銅K−アルファ放射線を使用した約13.6±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、請求項1〜31、33、及び34のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  36. 銅K−アルファ放射線を使用した約15.3±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、請求項1〜31及び33〜35のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  37. 銅K−アルファ放射線を使用した約16.8±0.2度(2θ)に追加的ピークをさらに含む、請求項1〜31及び33〜36のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  38. 前記XRPDパターンは実質的に図15で観察されるとおりである、請求項1〜37のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  39. 前記形態Aは、120Kで以下と実質的に類似のユニットセルパラメータを有する、請求項1〜38のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A:
    a=8.9Å
    b=12.2Å
    c=16.5Å
    α=73.7°
    β=76.6°
    γ=83.2°
    空間群P1、
    分子/非対称単位2。
  40. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、請求項39に記載のクエン酸塩の結晶形態A:
    a=8.9±0.5Å
    b=12.2±0.5Å
    c=16.5±0.5Å
    α=73.7±2°
    β=76.6±2°
    γ=83.2±2°
    空間群P1、
    分子/非対称単位2。
  41. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、請求項40に記載のクエン酸塩の結晶形態A:
    a=8.9±0.3Å
    b=12.2±0.3Å
    c=16.5±0.3Å
    α=73.7±1°
    β=76.6±1°
    γ=83.2±1°
    空間群P1、
    分子/非対称単位2。
  42. 前記形態Aは、以下のとおり120Kでユニットセルパラメータを有する、請求項41に記載のクエン酸塩の結晶形態A:
    a=8.9±0.2Å
    b=12.2±0.2Å
    c=16.5±0.2Å
    α=73.7±0.5°
    β=76.6±0.5°
    γ=83.2±0.5°
    空間群P1、
    分子/非対称単位2。
  43. 前記形態Aは、約89.0±2.0℃又は約139.5±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項1〜42のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  44. 前記形態Aは、約89.0±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項1〜43のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  45. 前記形態Aは、約139.5±2.0℃にピーク値を有する示差走査熱量測定サーモグラムを示す、請求項1〜44のいずれか1項に記載のクエン酸塩の結晶形態A。
  46. 請求項1〜45のいずれか1項に記載のクエン酸塩及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  47. 前記組成物が錠剤である、請求項46に記載の医薬組成物。
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