JP2018516946A - ヒストン脱アセチル化阻害剤の結晶形態 - Google Patents

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Abstract

本開示は、固体形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド、並びにこれらの形態の製造方法及び使用方法を提供する。

Description

関連出願
本出願は、2015年6月8日に出願の米国仮出願番号第62/172,629号に対する優先権を主張し、その内容全体が本明細書に組み込まれている。
本開示は、2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの結晶形態及び関連する組成物及び方法に関する。
この化合物が薬学的目的のために用いられるとき、この化合物の結晶状態は、重要であり得る。非晶質の固体と比較して、結晶性化合物の固体の物理的性質は、変化する場合があり、これは、薬学的使用に関するその適合性に影響し得る。例えば、特定の結晶性化合物は、この化合物のその他の固体形態における、例えば、容易に水分を吸収する欠点(高い吸湿性)を克服することができる。
国際特許出願第PCT/US2011/021982号 米国特許第8,609,678号
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド又はその水和物若しくはその溶媒和物及びこれらの固体形態を含む組成物の結晶形態が、これら組成物のさまざまな調製方法に加えて、本明細書で提供される。2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの結晶形態は、さまざまな医薬物質の製剤の調製に有益である、有利な特性を示した。幾つかの結晶形態が、本明細書で同定され、特徴づけられた(例えば、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VII、及び形態IX)。これらの結晶形態は、調製、梱包、輸送、及び保存のプロセスにおいて、良好な安定性を有することができる。
したがって、一態様において、結晶性の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、本明細書で提供される。
別の態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド及び製薬上許容できるキャリアを含む薬学的組成物が、本明細書で提供される。
別の態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドについて、その必要性において治療上有効な量を被験体に投与することを含む、がんを治療する方法が本明細書で提供される。
もう1つの態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物について、その必要性において治療上有効な量を被験体に投与することを含む、がんを治療する方法が本明細書で提供される。
別の態様において、
(a)2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む組成物を溶媒に懸濁しスラリーを形成すること、;
(b)この固体が溶解するまでこのスラリーを加熱すること、;
(c)工程(b)において形成される溶液に形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドにおける結晶の種結晶を添加すること、;
(d)沈殿物を形成するまでこの溶液を冷却すること、;及び
(e)この沈殿物をろ過することを含むプロセスによって形成される形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含み、
形態Iが2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる、組成物が本明細書で提供される。
別の態様において、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド及び製薬上許容できるキャリアを含み、形態Iが2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる、薬学的組成物が本明細書で提供される。
化合物(I)における多形体の相互変換を示すフローチャートである。 形態I(パターンA)のXRPDパターンを示す。 形態IのH−NMRデータを示す。 形態IのDSCサーモグラムを示す。 形態IのTGAを示す。 形態IのDVS動的グラフを示す。 DVS前後の形態I(パターンA)におけるXRPDパターンの比較を示す。 形態I(パターンA)及び形態II(パターンB)のXRPDパターンの比較を示す。 形態I(パターンA)及び形態III(パターンC)のXRPDパターンの比較を示す。 形態V(パターンE)と形態I(パターンA)のXRPDパターンの比較を示す。 形態VII(パターンG)と形態I(パターンA)のXRPDパターンの比較を示す。 パターンJの湿った試料及び乾燥試料並びに形態I(パターンA)のXRPDパターンの比較を示す。 形態II及び形態IIIのDVSの等温線を示す。 形態II(パターンB)のDSCサーモグラムを示す。 形態II(パターンB)のTGAを示す。 形態II(パターンB)のH−NMRデータを示す。 形態III(パターンC)のDSCサーモグラムを示す。 形態III(パターンC)のTGAを示す。 形態III(パターンC)のH−NMRデータを示す。 形態I(パターンA)と形態II(パターンB)、乾燥試料(パターンD)及び湿った(パターンD)試料のXRPDパターンの比較を示す。 形態I(パターンA)と形態III(パターンC)、乾燥試料(パターンD)及び湿った試料(パターンD)のXRPDパターンの比較を示す。 形態V(パターンE)のDSCサーモグラムを示す。 形態V(パターンE)のTGAを示す。 形態V(パターンE)のH−NMRデータを示す。 形態VでパターンEのDVS等温線を示す。 形態Iと形態V、パターンEにおけるDVS前後のXRPDパターンの比較を示す。 形態VII(パターンG)のDSCサーモグラムを示す。 形態VII(パターンG)のTGAを示す。 形態VII、パターンGのDVS等温線を示す。 形態VIII(パターンH)と乾燥及びDVS後の形態IでパターンAのXRPDパターンの比較を示す。 形態IX、パターンIのDVS等温線を示す。 形態IX(パターンI)と形態IでパターンAの乾燥及びDVS後のXRPDパターンの比較を示す。 45°Cの乾燥前後における形態II(パターンB)のDSCサーモグラムを示す。 45°Cの乾燥前後における形態III(パターンE)のDSCサーモグラムを示す。 45°Cの乾燥前後における形態V(パターンE)のDSCサーモグラムを示す。 45°Cの乾燥前後におけるVII(パターンG)のDSCサーモグラムを示す。 45°Cの乾燥前後におけるパターンIで形態IXのDSCサーモグラムを示す。 60°CでのMeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5)におけるスラリーのXRPDパターンの比較を示す。 15°CでのMeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5)におけるスラリーのXRPDパターンの比較を示す。 パターンA、形態IのXRPDパターンを示す。 パターンB、形態IIのXRPDパターンを示す。 パターンC、形態IIIのXRPDパターンを示す。 パターンD、形態IVのXRPDパターンを示す。 パターンE、形態VのXRPDパターンを示す。 パターンF、形態VIのXRPDパターンを示す。 パターンG、形態VIIのXRPDパターンを示す。 パターンH、形態VIIIのXRPDパターンを示す。 パターンI、形態IXのXRPDパターンを示す。
化合物(I)(本明細書において「化合物(I)」と称する)として示される2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(CASNo.1316215−12−9)の結晶形態が本明細書で提供される。
化合物(I)は、国際特許出願第PCT/US2011/021982号及び米国特許第8,609,678号において開示され、その内容全体が参照として本明細書に組み込まれている。
したがって、2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの結晶形態が本明細書で提供される。特に、化合物(I)の以下の結晶形態:形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、及び形態IXが本明細書で提供される。これら形態のそれぞれがXRPD解析によって特徴づけられている。一実施形態において、2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの結晶形態は、水和物又は溶媒和物(例えば、ジクロロメタン又はメタノール)であり得る。
多形
2つ以上の結晶形態で存在する物質の能力は、多形として定義される。;特定の物質における異なる結晶形態は、「多形体」と称される。一般的に、多形は、分子の立体配座を変化又は異なる分子間若しくは分子内の相互作用、特に水素結合を形成する物質における分子の能力によって影響され、これは、異なる多形体における結晶格子内の異なる原子配置に反映される。対照的に、物質における全体的な外側の形態は、「モルフォロジー」として既知であり、これは、内部構造への言及はなく、存在する結晶及び平面における外側の形状を意味する。結晶は、例えば、成長速度、攪拌、及び不純物の存在などの異なる条件に対して異なるモルフォロジーを示し得る。
物質の異なる多形体は、異なる結晶格子エネルギーを有する場合があり、したがって、固体状態において、それらの多形体は、例えば、形態、密度、融点、色、安定性、溶解性、溶解速度等の異なる物理的性質を示す場合があり、それにより、所定の多形体における安定性、溶解速度及び/又はバイオアベイラビリティ並びに薬学的な使用及び薬学的組成物における使用に対する多形体の適合性に影響し得る。
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの異なる多形体を得ることは、幾つかの理由から望ましい。1つのかかる理由として、化合物の異なる多形体は、結晶化の過程で異なる不純物又は化学物質の残留物を組み込むことができることである。ある種の多形体は、化学物質の残留物をごくわずかに又は全く組み込まない。したがって、化合物における、ある種の多形体の形成によって、この化合物が精製される可能性がある。
本明細書で提供される化合物(I)のある種の結晶形態は、好ましい性質を示す。例えば、形態Iの結晶性化合物(I)は、低い吸湿性を示す。低い吸湿性は、薬学的化合物にとって特に望ましい。これは、高い吸湿性の化合物が、高湿度の条件下において保存したとき、この剤形の物理的特性(例えば、かさ密度、溶解速度等)が変化することによって、医薬品の製剤に対して化学的に不安定又は不適切である恐れがあるからである。吸湿性は、また化合物の大規模な製造及び取扱いにも影響する場合がある。例えば、薬学的組成物又は製剤を調製するとき、吸湿性が活性な物質の真の重量を正確に決定することが困難な場合がある。
図6は、形態Iの化合物(I)における動的水蒸気吸着(DVS)グラフを示す。DVS実験によって、0から95%の間の相対湿度にさらしたとき、形態Iによる吸湿が0.2%未満であることが明らかになり、この結晶形態の変化は、観察されなかった(例えば、実施例3及び図7を参照)。形態Iは、また好ましい安定性も示した。例えば、高湿度下において最大7日まで、形態Iの安定性がXRPD解析によって示された。
形態Iの化合物(I)以外の幾つかの多形体が、同定された一方で、これらの形態をある種の条件(例えば、乾燥)に、さらすことによって、この形態間のコントロールされた変換が得られることも判明した(図1を参照)。
多形体の特性評価
ある種の実施形態において、本発明の化合物は、粉末X線回折の解析において特性ピークを基準にして特定可能である。XRPDとも称される粉末X線回折は、材料の構造を特性評価するために、粉末、微結晶、又はその他の固体材料について、X線、中性子、又は電子回折を用いた科学技術である。
1.形態I
一態様において、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態I」と称する)。(化合物(I))の形態Iが偏光顕微鏡下において観察され、同定に関して、形態Iの結晶の性質を粉末X線回折(XRPD)を用いることによって決定し、パターンAに帰属した(実施例3を参照)。この物質の化学構造をプロトン核磁気共鳴(H−NMR)によって確認し、この物質の熱的特性評価を示差走査熱量計(DSC)及び熱重量分析(TGA)によって、実施した(実施例2及び3を参照)。動的水蒸気吸着(DVS)実験によって、0から95パーセントの間の相対湿度にさらしたとき、化合物(I)、形態I、パターンAによる吸湿が0.2%未満であることが明らかになり、この結晶形態が変化しないことが観察された(図6及び7を参照)。また、カールフィッシャー(KF)滴定によって、含水量が1%未満であることも明らかになった。高湿度下における固体形態の安定性試験(最大7日まで)を化合物(I)、形態I、パターンAについて実施した。また、XRPD解析によって、この物質の物理的形態が最大1週間まで高湿度下において安定であることも明らかになった。この形態のピークの同定を含むXRPD解析を実施例11に記載する(図40を参照)。
形態I、パターンAの溶解性を15種類の溶媒/溶媒混合物について決定した(実施例3、第II部を参照)。この物質は、MeOH、TFE及びDMA中に自由に溶解でき(>100mg/mL)、;EtOH、THF、アセトン:HO(1:1)及びEtOH:HO(1:1)中に中程度に溶解でき(10から55mg/mLの間)、及びアセトン及びIPA中にわずかに溶解できる(およそ2mg/mL)ことが判明した。アセトニトリル、水、ヘプタン、DCM、TBME及びEtOAc中において、このAPIは、難溶性であった(<1mg/mL)。
一実施形態において、形態Iは、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Iは、2θ(度)で表され、角度8.31±0.2°、10.62±0.2°、16.60±0.2°、19.99±0.2°、21.33±0.2°、及び24.95±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Iは、2θ(度)で表され、角度8.31±0.2°、10.00±0.2°、10.62±0.2°、16.60±0.2°、19.99±0.2°、20.64±0.2°、21.08±0.2°、21.33±0.2°、及び24.95±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Iは、2θ(度)で表され、角度8.31±0.2°、10.00±0.2°、10.62±0.2°、12.82±0.2°、15.62±0.2°、16.60±0.2°、17.20±0.2°、17.67±0.2°、19.63±0.2°、19.99±0.2°、20.64±0.2°、21.08±0.2°、21.33±0.2°、24.41±0.2°、24.95±0.2°、及び26.08±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Iは、実質的に図40のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
別の実施形態において、形態Iは、約173°Cの融点によって特徴づけられる。更なる実施形態において、形態Iは、173±2°Cの融点によって特徴づけられる。更なる実施形態において、この融点は、DSCによって決定される。更に別の実施形態において、形態Iは、実質的に図4のサーモグラムと同じDSCサーモグラムによって特徴づけられる。
別の実施形態において、形態Iは、2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドのその他の結晶形態を実質的に含まない(例えば、形態II、III、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIX)。本明細書で用いる場合、用語「実質的に含まない(substantially free)」は、形態Iが、有意な量の形態II、III、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIXを含有しないことを意味する。一実施形態において、形態Iの化合物(I)を含み、この組成物がその他の結晶形態の化合物(I)を実質的に含まない、組成物が本明細書で提供される。
2.形態II
一態様において、形態IIの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態II」と称する)。15°CのMeOH中における化合物(I)の懸濁実験によって、単離された新しいXRPDパターン、すなわち、パターンB又は形態IIが得られた。(例えば、実施例4を参照)。MeOH(0.75mL中75mg)中における化合物(I)のゆっくりとした蒸発によってもパターンB又は形態IIが得られた。得られた新しい形態の化学構造を同定するために、パターンBについて、H−NMR分析を実施した(図16を参照)。パターンBは、ヘミメタノール溶媒和物であることが判明した。
MeOH中において、15°C又は60°Cで24時間、懸濁した後、パターンB(形態II)が安定形態であることも判明した(実施例9を参照)。
この形態(形態II、パターンB)と形態I(パターンA)を比較したXRPD解析を図8に示し、このピークの同定を含むXRPD解析を実施例12に記載する(図41を参照)。
一実施形態において、形態IIは、2θ(度)で表され、角度11.6±0.2°、19.5±0.2°、20.2±0.2°、23.3±0.2°、及び23.8±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIは、2θ(度)で表され、角度5.07±0.2°、11.58±0.2°、15.86±0.2°、16.93±0.2°、19.52±0.2°、20.16±0.2°、23.33±0.2°、23.80±0.2°、24.78±0.2°、26.94±0.2°及び27.35±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIは、2θ(度)で表され、角度5.07±0.2°、11.58±0.2°、13.96±0.2°、14.37±0.2°、15.86±0.2°、16.93±0.2°、19.33±0.2°、19.53±0.2°、20.16±0.2°、22.28±0.2°、23.33±0.2°、23.80±0.2°、24.78±0.2°、25.31±0.2°、26.94±0.2°及び27.35±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIは、実質的に図41のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
3.形態III
一態様において、形態IIIの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態III」と称する)。15°CのDCM中における化合物(I)の懸濁実験によって、単離された新しいXRPDパターン、すなわち、パターンC又は形態IIIが得られた(例えば、実施例4を参照)。得られた新しい形態の化学構造を同定するために、パターンCについて、H−NMR分析を実施した。パターンCは、ヘミDCM溶媒和物であることが判明した。この形態(形態III、パターンC))と形態I(パターンA)を比較したXRPD解析を図9に示し、このピークの同定を含むXRPD解析を実施例13に記載する(図42を参照)。
一実施形態において、形態IIIは、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、11.7±0.2°、13.5±0.2°、13.7±0.2°、及び23.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIIは、2θ(度)で表され、角度5.07±0.2°、8.3±0.2°、11.69±0.2°、13.52±0.2°、13.69±0.2°、23.57±0.2°、及び23.99±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIIは、2θ(度)で表され、角度5.07±0.2°、8.3±0.2°、11.69±0.2°、13.52±0.2°、13.69±0.2°、15.91±0.2°、17.05±0.2°、20.26±0.2°、23.57±0.2°、23.99±0.2°、24.58±0.2°、25.04±0.2°、26.89±0.2°、及び27.3±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIIは、2θ(度)で表され、角度5.07±0.2°、8.31±0.2°、11.69±0.2°、13.52±0.2°、13.69±0.2°、14.45±0.2°、15.91±0.2°、17.05±0.2°、20.26±0.2°、21.10±0.2°、23.57±0.2°、23.99±0.2°、24.58±0.2°、25.04±0.2°、26.89±0.2°、及び27.3±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IIIは、実質的に図42のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
4.形態IV
一態様において、形態IVの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態IV」と称する)。形態IVは、化合物(I)の形態II又はIIIを真空下において乾燥することによって形成することができる(例えば、実施例8を参照)。この形態II(パターンB)からの転移(形態IV、パターンDの形成)におけるXRPD解析を図20に示す。この形態III(パターンC)からの転移(形態IV、パターンDの形成)におけるXRPD解析を図21に示す。ピークの同定を含むXRPD解析を実施例14に記載する(図43を参照)。
一実施形態において、形態IVは、2θ(度)で表され、角度11.8±0.2°、13.6±0.2°、13.8±0.2°、23.7±0.2°、及び30.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IVは、2θ(度)で表され、角度5.13±0.2°、11.78±0.2°、13.60±0.2°、13.80±0.2°、20.30±0.2°、23.69±0.2°、24.05±0.2°、25.16±0.2°、及び30.61±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IVは、2θ(度)で表され、角度5.13±0.2°、11.78±0.2°、13.60±0.2°、13.80±0.2°、14.48±0.2°、16.01±0.2°、17.13±0.2°、20.30±0.2°、21.16±0.2°、23.69±0.2°、24.05±0.2°、24.70±0.2°、25.16±0.2°、26.95±0.2°、27.36±0.2°、及び30.61±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IVは、2θ(度)で表され、角度5.13±0.2°、11.78±0.2°、13.60±0.2°、13.80±0.2°、14.48±0.2°、16.01±0.2°、17.13±0.2°、20.30±0.2°、21.16±0.2°、23.69±0.2°、24.05±0.2°、24.70±0.2°、25.16±0.2°、26.95±0.2°、27.36±0.2°、及び30.61±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IVは、実質的に図43のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
別の実施形態において、形態IVは、形態I、II、III、V、VI、VII、VIII、及び/又はIXを実質的に含まない。
5.形態V
一態様において、形態Vの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態V」と称する)。形態Vは、例えば、実施例III、第III部に記載される急速冷却実験によって形成することができる(表5、試料No.4を参照)。形態V、パターンEのスケールアップ及び特性評価は、実施例5に記載される。この形態(形態V、パターンE)と形態I(パターンA)を比較したXRPD解析を図10に示し、このピークの同定を含むXRPD解析を実施例15に記載する(図44を参照)。
一実施形態において、形態Vは、2θ(度)で表され、角度7.6±0.2°、15.1±0.2°、21.1±0.2°、及び24.8±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Vは、2θ(度)で表され、角度7.55±0.2°、15.05±0.2°、19.80±0.2°、21.14±0.2°、22.33±0.2°、22.59±0.2°、24.82±0.2°、及び25.20±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Vは、2θ(度)で表され、角度7.55±0.2°、10.48±0.2°、15.05±0.2°、15.66±0.2°、17.14±0.2°、17.73±0.2°、18.80±0.2°、19.80±0.2°、21.14±0.2°、21.76±0.2°、22.33±0.2°、22.59±0.2°、24.82±0.2°、25.20±0.2°、26.40±0.2°及び26.86±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態Vは、実質的に図44のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
6.形態VI
一態様において、形態VIの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態VI」と称する)。45°Cの真空下において形態V、パターンEを乾燥することによって、形態VI、パターンFに形態が変化するということが判明した。この形態V(パターンE)からの転移(形態VI、パターンFの形成)におけるXRPD解析を図26に示す。ピークの同定を含むXRPD解析を実施例16に記載する(図45を参照)。
一実施形態において、形態VIは、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、20.0±0.2°、22.2±0.2°、及び24.9±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIは、2θ(度)で表され、角度8.24±0.2°、10.00±0.2°、17.14±0.2°、19.96±0.2°、21.16±0.2°、22.22±0.2°、及び24.91±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIは、2θ(度)で表され、角度8.24±0.2°、10.00±0.2°、14.26±0.2°、15.86±0.2°、16.59±0.2°、17.14±0.2°、19.48±0.2°、19.96±0.2°、20.70±0.2°、21.16±0.2°、22.22±0.2°、23.14±0.2°、24.91±0.2°、26.74±0.2°、及び28.79±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIは、実質的に図45のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
7.形態VII
一態様において、形態VIIの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態VII」と称する)。形態VII、パターンGのスケールアップ及び特性評価は、実施例6に記載される。この形態(形態VII、パターンG)と形態I(パターンA)を比較したXRPD解析を図11に示し、このピークの同定を含むXRPD解析を実施例17に記載する(図46を参照)。
一実施形態において、形態VIIは、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、8.5±0.2°、16.3±0.2°、及び21.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIは、2θ(度)で表され、角度8.15±0.2°、8.52±0.2°、14.11±0.2°、16.29±0.2°、19.47±0.2°、21.58±0.2°、及び25.80±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIは、2θ(度)で表され、角度8.15±0.2°、8.52±0.2°、10.21±0.2°、14.11±0.2°、16.29±0.2°、18.66±0.2°、19.47±0.2°、21.58±0.2°、22.72±0.2°、24.50±0.2°、24.86±0.2°、25.80±0.2°、26.82±0.2°、及び29.55±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIは、実質的に図46のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
8.形態VIII
一態様において、形態VIIIの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態VIII」と称する)。形態VII、パターンGを45°Cの真空にさらした後、形態VIII(パターンH)が同定された(実施例6を参照)。この形態VIII(パターンH)と形態I(パターンA)及び形態VII(パターンG)を比較したXRPD解析を図30に示し、このピークの同定を含むXRPD解析を実施例18に記載する(図47を参照)。
一実施形態において、形態VIIIは、2θ(度)で表され、角度8.7±0.2°、18.9±0.2°、19.9±0.2°、及び26.1±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIIは、2θ(度)で表され、角度8.73±0.2°、10.39±0.2°、11.52±0.2°、15.66±0.2°、16.07±0.2°、17.36±0.2°、18.92±0.2°、19.87±0.2°、23.67±0.2°、26.07±0.2°、27.06±0.2°、28.53±0.2°、及び31.41±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIIは、2θ(度)で表され、角度8.73±0.2°、9.43±0.2°、10.39±0.2°、11.52±0.2°、15.66±0.2°、16.07±0.2°、17.36±0.2°、18.92±0.2°、19.23±0.2°、19.87±0.2°、20.67±0.2°、23.67±0.2°、26.07±0.2°、27.06±0.2°、28.53±0.2°、及び31.41±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態VIIIは、実質的に図47のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
9.形態IX
一態様において、形態IXの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが本明細書で提供される(本明細書において「形態IX」と称する)。形態IXは、EtOH:HO(95:5)/MeCNを用いた貧溶媒実験によって同定された。形態IXのスケールアップ及び特性評価は、実施例7に記載される。45°Cの真空下においてこの物質を乾燥した後、相転移しパターンD(形態IV)が得られたということが判明した。この転移のXRPD解析を図32に示す。ピークの同定を含む形態IX、パターンIの独立したXRPD解析を実施例19に記載する(図48を参照)。
一実施形態において、形態IXは、2θ(度)で表され、角度5.0±0.2°、10.7±0.2°、11.6±0.2°、及び23.4±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IXは、2θ(度)で表され、角度5.02±0.2°、10.01±0.2°、10.71±0.2°、12.75±0.2°、20.06±0.2°、21.63±0.2°、及び23.37±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IXは、2θ(度)で表され、角度5.02±0.2°、10.01±0.2°、10.71±0.2°、11.61±0.2°、12.75±0.2°、14.12±0.2°、15.24±0.2°、16.29±0.2°、16.63±0.2°、20.06±0.2°、21.63±0.2°、22.85±0.2°、23.37±0.2°、26.87±0.2°、27.09±0.2°、27.73±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
一実施形態において、形態IXは、実質的に図48のパターンと同じ粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
プロセス及び方法
結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの製造方法が本明細書で提供される。
上記のように、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが得られる、本明細書に記載される幾つかの方法がある。これら方法として、懸濁実験、ゆっくりとした蒸発、乾燥、急速冷却による結晶化実験、貧溶媒添加、及び蒸気拡散が挙げられる。
形態IV/パターンDを含む組成物から形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを調製するプロセスが本明細書で提供される。このプロセスは、実施例1に記載される。
したがって、一態様において、形態Iが得られるように、
(a)2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む組成物を溶媒に懸濁しスラリーを形成すること、;
(b)この固体が溶解するまでこのスラリーを加熱すること、;
(c)工程(b)において形成される溶液に形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドにおける結晶の種結晶を添加すること、;
(d)沈殿物を形成するまでこの溶液を冷却すること、;及び
(e)この沈殿物をろ過すること、
を含む形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを調製するプロセスが本明細書で提供される。
一実施形態において、工程(a)の溶媒は、エタノール、アセトン、イソプロピルアルコール、ジクロロメタン(DCM)、アセトニトリル中(ACN)、HEP、HO、酢酸エチル、THF、TBME、又はこれらの任意の組合せである。更なる実施形態において、この溶媒は、イソプロピルアルコール、エタノール、アセトン、アセトン:HO、又はエタノール:HOである。更に別の実施形態において、この溶媒はイソプロピルアルコールである。
一実施形態において、工程(a)の組成物は、形態IVの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む。
一実施形態において、工程(a)の組成物は、形態IVの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含み、工程(a)の溶媒は、イソプロピルアルコールである。
一実施形態において、形態Iは、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。
更なる実施形態において、本明細書で提供されるプロセスで調製される形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、その他の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを実質的に含まない。
別の実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が90%超である。更なる実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が95%超である。更に別の実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が99%超である。この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの純度は、HPLC、実施例1に記載される方法などによって決定することができる。
また、1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む組成物又は製剤も本明細書で提供される。本明細書で提供される組成物は、本明細書に記載される1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(すなわち、形態I、II、II、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIX)を含有することができる。
ある種の実施形態において、この組成物は、その他の結晶形を実質的に含まない結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む。したがって、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含み、形態Iがその他の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを実質的に含まない(例えば、形態II、III、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIXを実質的に含まない)組成物が本明細書で提供される。
薬学的組成物
1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物又は製剤が本明細書で提供される。本明細書で提供される薬学的組成物は、本明細書に記載される1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(すなわち、形態I、II、II、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIX)を含有することができる。
ある種の実施形態において、この薬学的組成物は、その他の結晶形を実質的に含まない結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む。したがって、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド及び製薬上許容できるキャリアを含み、形態Iがその他の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを実質的に含まない(例えば、形態II、III、IV、V、VI、VII、VIII、及び/又はIXを実質的に含まない)薬学的組成物が本明細書で提供される。
一態様において、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド及び製薬上許容できるキャリアを含み、形態Iが2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる薬学的組成物が本明細書で提供される。一実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、結晶形以外の形態Iを実質的に含まない。別の実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が90%超である。更に他の実施例において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が95%超である。別の実施形態において、この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、純度が99%超である。この2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの純度は、HPLC、実施例1に記載される方法などによって決定することができる。
この薬学的組成物は、がんなどの病気に対する治療的処置又は予防的処置のための経口、静脈内、筋肉内、皮下又は非経口投与用に配合することができる。
本明細書に開示されている薬学的製剤は、標準的な手順にしたがって調製してもよく、病気を低減し、防御し又は排除するために選択される投薬量で投与される。(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton(イーストン),PA(ペンシルバニア州)及びGoodman and Gilman’s“The Pharmaceutical Basis of Therapeutics,”Pergamon Press,New York(ニューヨーク),NY(ニューヨーク州)を参照。(人の治療に対するさまざまな抗菌剤を投与するための方法に関する一般的な説明において、その内容が参照として本明細書に組み込まれる))。
この薬学的組成物は、1つ以上の無毒で製薬上許容できるキャリア及び/又は希釈剤及び/又はアジュバント及び/又は賦形剤と付随して本明細書に開示されている1つ以上の結晶形を含むことができる。好ましい実施形態において、この薬学的組成物は形態Iを含む。本明細書で用いる場合、語句「製薬上許容できるキャリア」は、薬剤の投与と適合する任意の及びすべての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌及び抗カビ剤、並びに等張剤及び吸収遅延剤等を意味する。薬剤上活性な物質に対するかかる媒質及び剤の使用は、当該技術分野において既知である。
経口又は非経口投与に対して本明細書に開示されている結晶形は、一般的な薬学的キャリア及び賦形剤と混合し、錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、ウェハー等の形態において用いることができる。本発明の化合物を含む組成物は、約10%から約30%など、活性化合物を約0.1%から約99%の重量で含有してよい。
経口使用に対して、錠剤及びカプセル剤などの固体製剤が有用である。持続的な放出又は経腸的にコーティングされた製剤もまた考案されてよい。小児及び高齢者の適用に対して、一実施形態において、懸濁液、シロップ及びチュアブル錠が提供される。経口投与に対して、この薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、懸濁液又は液体の形態である。
この薬学的組成物は、治療上有効な量の有効成分を含有する投薬量単位の形態で作製してよい。かかる投薬量単位の実施例として、錠剤及びカプセル剤がある。治療目的のために、錠剤及びカプセル剤は、有効成分に加えて結合剤、充填剤、潤滑剤、崩壊剤、又は許容できる湿潤剤などの一般的なキャリアを含有し得る。経口用液体製剤は、一般に、水性若しくは油性溶液、懸濁液、乳剤、シロップ又はエリキシル剤の形態である。
本明細書に開示されている薬学的組成物は、製薬上許容できるキャリアに入れることができ、既知の医薬物質の供給方法にしたがってレシピエントである被験体(例えば、人)に送達される。一般的に、生体内にこの薬学的組成物を送達する方法として、唯一の実質的な手順の変更が当該技術分野によって認識されている手順における医薬物質に対する本発明の化合物の置換である剤を送達するために、技術分野によって認識されている手順を利用する。
本明細書で用いる場合、語句「治療上有効な投与量(therapeutically−effective dose)」及び「治療上有効な量(therapeutically−effective dose)」は、病気の開始を防御し、症状を軽減し、進行を防ぐ、又は、例えば、臨床的徴候の改善若しくはリンパ球及び/若しくは抗体に対する水準の低減/上昇などの別の所望の生物学的結果を得る化合物の量を意味する。
用語「治療すること(treating)」又は「治療(treatment)」は、病気を制御又は排除するために本明細書に示される任意の形態の化合物(I)を治療上有効な量で被験体に投与することと定義される。治療の必要性がある人として、既に特定の医学的病気にかかっている個人並びにこの病気に対するリスクを持つ人を含む場合がある。(すなわち、最終的にこの疾患にかかりそうな人である。)
用語「被験体(subject)」は、本明細書で用いる場合、哺乳類、植物、下等動物、又は細胞培養を意味する。一実施形態において、被験体は、治療の必要性がある人又はその他の動物患者である。
用語「投与すること(administering)」又は「投与(administration)」等は、化合物(I)を治療の必要性がある被験体に提供することを意味する。好ましくは、この被験体は哺乳類であり、より好ましくは人である。
処置方法
1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド、又は1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物を投与することを含む病気の治療方法が、本明細書で提供される。
一態様において、1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド、又は1つ以上の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物を投与することを含むがんの治療方法が、本明細書で提供される。一実施形態において、このがんは、例えば、白血病、リンパ腫、又は骨髄腫などの血液がんである。一実施形態において、このがんは、多発性骨髄腫である。別の実施形態において、このがんは、マントル細胞リンパ腫(MCL)又は非ホジキンリンパ腫(NHL)などのリンパ腫である。別の実施形態において、このがんは急性骨髄性白血病(AML)などの白血病である。
更に他の実施例において、このがんは、固形腫瘍である。更なる実施形態において、このがんは、肺がん、結腸及び直腸がん、乳がん、前立腺がん、肝臓がん、膵臓がん、脳腫瘍、腎臓がん、卵巣がん、胃がん(stomachcancer)、皮膚がん、骨肉種、胃がん(gastriccancer)、乳がん、神経膠腫、膠芽腫、神経芽腫、肝細胞がん、乳頭状腎がん、頭頸部扁平上皮癌、網膜芽細胞腫、子宮頸がん、黒色腫及び/又は皮膚がん、膀胱がん、子宮がん、精巣がん、並びに食道がんからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、このがんは肺がん、結腸がん、乳がん、又は神経芽腫である。更なる実施形態において、このがんは、非小細胞肺がん(NSCLC)又は小細胞肺がんである。
別の態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド又は結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物を投与することを含み、この結晶形態が2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターン(例えば、化合物(I)、形態I)によって特徴づけられる、がんの治療方法が本明細書で提供される。
もう1つの態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド又は結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物を投与することを含み、この結晶形態が2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターン(例えば、化合物(I)、形態I)によって特徴づけられる、多発性骨髄腫の治療方法が本明細書で提供される。
もう1つの態様において、結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド又は結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物を投与することを含み、この結晶形態が2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターン(例えば、化合物(I)、形態I)によって特徴づけられる、固形腫瘍の治療方法が本明細書で提供される。
本明細書で用いる場合、用語「約」は、当業者により理解され、用いられる文脈上である程度変化するであろう。本明細書で用いる場合、例えば量、経時的な持続時間等の測定可能な値に関するとき、用語「約」は、かかる変化が開示されている方法を実施するために適切であるとき、明記されている値の±5%、±1%、及び±0.1%を含む±20%又は±10%の変化を包含することを意味する。
以下の実施例は、本発明の態様を更に示す。しかし、それらは、本明細書に記載される本発明の教示又は開示を全く制限しない。
実施例
実施例1:2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(化合物(I))の合成
I.2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成:
中間体2の合成:DMF(100ml)中でアニリン(3.7g、40mmol)、化合物1(7.5g、40mmol)、及びKCO(11g、80mmol)の混合物を脱気し、N下において120°Cで一晩、攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(200ml)で希釈し、次に飽和ブライン(200ml×3)で洗浄した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥し、乾固するまで蒸発し、シリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、白色固体(6.2g、64%)として所望の生成物を得た。
中間体3の合成:TEOS(200ml)中で化合物2(6.2g、25mmol)、ヨードベンゼン(6.12g、30mmol)、CuI(955mg、5.0mmol)、CsCO(16.3g、50mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージした。得られた混合物を140°Cで14時間、攪拌した。室温まで冷却した後、この残留物をEtOAc(200ml)で希釈した。95%のEtOH(200ml)及びシリカゲル上のNHF−HO[50g、水(1500ml)中のNHF(100g)をシリカゲル(500g、100から200メッシュ)に添加することによってあらかじめ調製]に添加し、得られた混合物を室温で2時間、維持した。この固体化した材料をろ過し、EtOAcで洗浄した。このろ液を乾固するまで蒸発し、この残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、黄色固体(3g、38%)を得た。
中間体4の合成:2NのNaOH(200ml)をEtOH(200ml)中の化合物3(3.0g、9.4mmol)の溶液に添加した。この混合物を60°Cで30分間、攪拌した。この溶媒の蒸発後、この溶液を2NのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この懸濁液をEtOAc(2×200ml)で抽出し、この有機層を分離し、水(2×100ml)、ブライン(2×100ml)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この溶媒を除去することによって茶色の固体(2.5g、92%)を得た。
中間体6の合成:化合物4(2.5g、8.58mmol)、化合物5(2.52g、12.87mmol)、HATU(3.91g、10.30mmol)、及びDIPEA(4.43g、34.32mmol)の混合物を室温で一晩、攪拌した。この反応混合物をろ過した後、このろ液を乾固するまで蒸発し、この残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=2/1)によって精製し、茶色い固体(2g、54%)を得た。
2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成:化合物6(2.0g、4.6mmol)と、MeOH(50ml)及びDCM(25ml)中の水酸化ナトリウム(2N、20mL)の混合物を0°Cで10分間、攪拌した。ヒドロキシルアミン(50%)(10ml)を0°Cまで冷却し、この混合物に添加した。得られた混合物を室温で20分間、攪拌した。溶媒の除去後、この混合物を1MのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この粗生成物をろ過し、プレHPLCによって精製し、白色固体(950mg、48%)を得た。

II.合成経路1:2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド
中間体2の合成:DMF(100ml)中のアニリン(3.7g、40mmol)、2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチル1(7.5g、40mmol)、KCO(11g、80mmol)の混合物を脱気し、N下において120Cで一晩、攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(200ml)で希釈し、次に飽和ブライン(200ml×3)で洗浄した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥し、乾固するまで蒸発し、シリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、白色固体(6.2g、64%)として所望の生成物を得た。
中間体3の合成:DMSO(690ml)中の化合物2(69.2g、1当量)、1−クロロ−2−ヨードベンゼン(135.7g、2当量)、LiCO(42.04g、2当量)、KCO(39.32g、1当量)、Cu(1当量、45μm)の混合物を脱気し、窒素でパージした。得られた混合物を140°Cで36時間、攪拌した。この反応の後処理によって、化合物3を93%の収率で得た。
中間体4の合成:2NのNaOH(200ml)をEtOH(200ml)中の化合物3(3.0g、9.4mmol)の溶液に添加した。この混合物を60Cで30分間、攪拌した。この溶媒の蒸発後、この溶液を2NのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この懸濁液をEtOAc(2×200ml)で抽出し、この有機層を分離し、水(2×100ml)、ブライン(2×100ml)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去することによって茶色の固体(2.5g、92%)を得た。
中間体5の合成:この実施例の第I部における中間体6の合成と類似の手順を用いた。
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成:この実施例の第I部における2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成と類似の手順を用いた。

III.合成経路2:2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド
工程(1):化合物11の合成:2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチル(7.0Kgs)、エタノール(60Kgs)、2−クロロアニリン(9.5Kgs、2当量)及び酢酸(3.7Kgs、1.6当量)を不活性雰囲気下において反応容器に充填した。この混合物を加熱還流した。少なくとも5時間後、この反応液をHPLC分析(方法TM−113.1016)用にサンプリングした。分析によって反応の完了が示されたとき、この混合物を70±5°Cまで冷却し、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を添加した。次にこの反応液を20±5°Cまで冷却し、この混合物を更に2から6時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過し、エタノール(2x6Kgs)及びヘプタン(24Kgs)で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において50±5°Cで乾燥し、8.4Kgsの化合物11(81%の収率及び99.9%の純度を生じた。
工程(2):化合物3の合成:銅粉末(0.68Kgs、1当量、<75マイクロメートル)、炭酸カリウム(4.3Kgs、1.7当量)、及びジメチルスルホキシド(DMSO、12.3Kgs)を反応容器(容器A)に添加した。得られた溶液を120±5°Cまで加熱した。別の反応容器(容器B)内において、DMSO(5.6Kgs)中の化合物11(2.9Kgs)及びヨードベンゼン(4.3Kgs、2当量)の溶液を40±5°Cで加熱した。次にこの混合物を2から3時間かけて容器Aに移した。HPLC分析(方法TM−113.942)によって、化合物11の残留が≦1%であると決定されるまで、この反応混合物を120±5°Cで8から24時間、加熱した。
工程(3):化合物4の合成:工程(2)の混合物を90から100°Cまで冷却し、精製水(59Kgs)を添加した。HPLCによって、化合物3の残留が≦1%であると示されるまで、この反応混合物を90−100°Cで2から8時間、攪拌した。この反応容器を25°Cまで冷却した。この反応混合物をセライト、次に0.2マイクロメートルのフィルターに通してろ過し、このろ液を収集した。このろ液をメチルt−ブチルエーテルで2回(2x12.8Kgs)抽出した。この水層を0から5°Cまで冷却し、次に温度を<25°Cに維持しながら6Nの塩酸(HCl)でpH2から3まで酸性化した。次にこの反応液を5から15°Cまで冷却した。この沈殿物をろ過し、冷水で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において45から55°Cで乾燥し、2.2kg(65%の収率)の化合物4を90.3%のAUC純度で得た。
工程(4):化合物5の合成:ジクロロメタン(40.3Kgs)、DMF(33g、0.04当量)及び化合物4(2.3Kg)を反応フラスコに充填した。この溶液を0.2μmのフィルターを通してろ過し、このフラスコに戻した。塩化オキサリル(0.9Kgs、1当量)について添加漏斗を介して<30°Cで30から120分かけて添加した。次に反応の完了(化合物4≦3%)がHPLC(方法TM−113.946)によって確認されるまでこのバッチを<30°Cで攪拌した。次に、このジクロロメタン溶液を濃縮し、塩化オキサリルの残留物を減圧下において<40°Cで除去した。HPLC分析によって塩化オキサリルの残留が<0.10%であることを示したとき、この濃縮物を新しいジクロロメタン(24Kgs)中に溶解させ、反応容器(容器A)に戻した。
第二の容器(容器B)を7−アミノヘプタン酸メチル塩酸塩(化合物A1、1.5Kgs、1.09当量)、DIPEA(2.5Kgs、2.7当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、42g、0.05当量)、及びDCM(47.6Kgs)で充填した。この混合物を0から10°Cまで冷却し、5°Cから10°Cの温度に維持しながら、容器A内の酸塩化物溶液を容器Bに移した。この反応液を5から10°Cで3から24時間、攪拌し、HPLC分析を行ったところ反応の完了を示した(方法TM−113.946、化合物4≦5%)。次にこの混合物を1MのHCl溶液(20Kgs)、精製水(20Kgs)、7%重炭酸ナトリウム(20Kgs)、精製水(20Kgs)、及び25%塩化ナトリウム溶液(20Kgs)で抽出した。次にこのジクロロメタンを<40°Cで真空蒸留し、イソプロピルアルコールで繰り返し追い出した。分析によってDCMの残留が<1mol%であることを示したとき、この混合物を0から5°Cまで徐々に冷却し、0から5°Cで少なくとも2時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過によって収集し、冷えたイソプロピルアルコール(6.4Kgs)で洗浄した。このケーキをフィルター上で4から24時間、吸引乾燥し、次に一定重量まで減圧下において45から55°Cで更に乾燥した。2.2Kgs(77%の収率)を95.9%のAUC純度の方法及び99.9重量%で単離した。
工程(5):化合物(I)の合成:ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.3Kgs、10当量)及びメタノール(9.6Kgs)を反応容器に充填した。得られた溶液を0から5°Cまで冷却し、25%ナトリウムメトキシド(11.2Kgs、11当量)を0から10°Cの温度に維持しながら、ゆっくりと充填した。一旦、この添加が完了したら、この反応液を20°Cで1から3時間、混合し、ろ過し、このろ過ケーキをメタノール(2x2.1Kgs)で洗浄した。このろ液(ヒドロキシルアミン遊離塩基)を反応容器に戻し、0±5°Cまで冷却した。化合物5(2.2Kgs)を添加した。この反応が完了するまで(方法TM−113.964、化合物5≦2%)、この反応液を攪拌した。この混合物をろ過し、水(28Kgs)及び酢酸エチル(8.9Kgs)をこのろ液に添加した。pHを6NのHClを用いて8から9に調節し、次にろ過の前に最大3時間まで攪拌した。このろ過ケーキを冷水(25.7Kgs)で洗浄し、次に一定重量まで減圧下において乾燥した。この粗固体化合物(I)は、形態IV/パターンDであると決定した。
この粗固体(1.87Kgs)をイソプロピルアルコール(IPA、27.1Kg)中に懸濁した。このスラリーを75±5°Cまで加熱し、この固体を溶解させた。この溶液に化合物(I)(形態I/パターンA)の種結晶を添加し、周囲温度まで冷却させた。得られた沈殿物をろ過の前に1から2時間、攪拌した。このろ過ケーキをIPA(2x9.5Kgs)ですすぎ、次に一定重量まで減圧下において45から55°Cで乾燥し、85%の収率及び99.5%の純度(AUC%、HPLC方法TM−113.941)で1.86kgの結晶性白色固体化合物(I)(形態I/パターンA)を得た。
実施例2:結果及び分析技術の要約
I.示差走査熱量計(DSC)
TAインスツルメントQ10 DSCを用いてDSCのデータを収集した。密閉されていないが覆われており外部から影響を受けないアロジン処理されたアルミニウム試料パン内に、およそ(2から8mg)の試料を入れ、50mL/分の窒素パージ下において10°C/分の速度で30から300°Cまで走査した。
II.熱重量分析法(TGA)
TAインスツルメントTGA Q500を用いてTGAデータを収集した。開いておりあらかじめ風袋したアルミニウム試料パン内に、およそ5から10mgの試料を入れ、60mL/分の窒素パージを用いて10°C/分の速度で25から300°Cまで走査した。
III.粉末X線回折(XRPD)
CuKα放射線源(λ=1.54°A)、9つの位置の試料ホルダー及びLYNXEYE スーパー速度検出器を備えたBruker D8 Advanceを用いて粉末X線回折パターンを得た。試料をゼロバックグラウンドで、分析用のシリコンプレートホルダーに入れた。
IV.動的水蒸気吸着(DVS)
Aquadyne DVS−2重量法水蒸気吸着測定装置を用いて試料を分析した。この相対湿度を2から95%の間に調節し、この試料の重量を連続的にモニターし、この相対湿度及び時間に対して記録した。
V.プロトン核磁気共鳴( H−NMR)
0.05%(v/v)テトラメチルシラン(TMS)を有する重水素化ジメチルスルホキシドにこの化合物を溶解させることによって試料を調製した。周囲温度でTopSpinソフトウェアを備えたBruker Avance 300MHz NMRを用いてスペクトルを収集した。スキャンの数はH−NMRに対して16回だった。
VI.カールフィッシャー(KF)
Mettler Toledo DL39 KF滴定装置を用い、カールフィッシャー滴定によってこの試料中の見かけの含水量を決定した。HYDRANAL−Coulomat ADを滴定剤として用いた。滴定するために約20mgのこの固体を用いた。分析パラメーターを表2に示す。
VII.光学顕微鏡
PAXcam 3デジタル顕微鏡カメラを備えたOlympus BX53偏光顕微鏡を用いて試料を分析した。
実施例3:結晶形の化合物(I)の特性評価、形態I(パターンA)の同定
I.特性評価
結晶形態の化合物(I)の形態Iは、光学顕微鏡及びXRPD(図2)、並びにH−NMR(図3)を用いて特徴づけられる。形態I(パターンAによって特徴づけられる、図2)のDSC分析によって、約173°C(図4)での吸熱現象(融点)、続いて発熱現象(分解と考えられる)を示した。
図5に示すように、TGA分析によって、35から150°Cにおいて、この試料の重量減少が0.1%未満であることが明らかになった。
この物質を動的水蒸気吸着(DVS、図6)下にさらした。この実験結果によって、0から95パーセントの間の相対湿度にさらしたとき、この物質による吸湿が0.2%未満であることが明らかになった。DVS後、XRPDによって、形態Iの結晶形態(図7)が変化しないことを示した。
II.溶解性評価
形態Iの溶解性を15種類の異なる溶媒及び溶媒混合物について15及び45°Cで重量測定法によって測定した。約75mgの化合物を10体積(750μL)の溶媒/溶媒混合物に分配し、48時間、懸濁した。
このバイアル瓶を遠心分離にかけた。この上澄みを収集し、真空下において45°Cでゆっくりとした蒸発を行った。蒸発後、得られた固体を形態Iの溶解性を決定するために用い、任意の新しい形態をXRPDによって解析した。
また、すべての上記懸濁実験に対する沈殿物をXRPDによって解析し、結果を表4に記載する。
試料2A、2Bのゆっくりとした蒸発及びMeOH中の化合物(I)(試料2B)を15°Cで懸濁することによって、図8に示す新しいXRPDパターン(パターンB)を得た。
DCM中の化合物(I)(試料6B)を15°Cで懸濁することによって、図9に示す新しいXRPDパターン(パターンC)を得た。
III.化合物(I)の多形体のスクリーニング
新しい多形体をスクリーンニングするために5種類の異なる溶媒中における化合物(I)の急速冷却による結晶化実験を実施した。
既知の化合物(I)の量(表3を参照)を1mLの溶媒中に50°Cで溶解し、直ちに氷浴(少なくとも2時間)に入れた。その後、この試料のバイアル瓶を冷蔵庫(蓋をしたまま)の中に入れた。2日後、この試料が、結晶を得たことが判明し、次にXRPDによって解析した。この実験の詳細及び得られた結晶性物質に関するXRPD解析の結果を表5に要約した。
試料No.4のXRPD解析によって、単離された新しい形態の化合物(I)(形態V、パターンE、図10)が得られ、一方、その他の試料によって、パターンA(すなわち、形態I)の化合物(I)の沈殿物が得られた。
5種類の異なる貧溶媒を用いることによって化合物(I)に対する貧溶媒添加実験を実施した。表6にこの実験の詳細及び結果を要約する。
この貧溶媒試料のXRPD解析によって、新しい結晶形態の化合物(I)(形態VII、パターンG、図11)の存在が明らかになった。
ジメチルアセトアミド(DMA)中の化合物(I)をゆっくりと蒸発させることによって得られたゲルに1.5mLのDCMを添加し、30分後、この溶液から白色固体が沈殿した。この試料をXRPDによって解析し、化合物(I)のパターンJによって特徴づけられる新しい結晶形態を得た。しかし、真空下において45°Cでこの試料を乾燥後、パターンJは、パターンA(例えば、図12を参照)に転移した。パターンJを生じさせる試みは、成功しなかった。更に、この試料を3日後にXRPDによって再分析し、パターンJが、室温でパターンAに転移したことが明らかになった。

III.化合物(I)の蒸気拡散実験
化合物(I)の蒸気拡散実験:この実験において、約30mgの化合物(I)を小さなバイアル瓶内の1.5mLの溶媒中に完全に溶解させ、これを後により大きなバイアル瓶に別の溶媒(1mL)とともに入れ、蓋を閉めた。このバイアル瓶を結晶が観察されるまで静置した。表7は、この拡散実験に用いられた溶媒を示す。
IV.化合物(I)のニート及び溶媒滴下粉砕
また、多形体の一部をスクリーンニングするために、ニート及び溶媒滴下粉砕(THF、水、MeOH、EtOH、アセトン、DCM及びMeCN)実験も実施した。この実験のすべてにおいて、パターンAと一致しているXRPDが得られた。
実施例4:結晶形の化合物(I)、形態II(パターンB)及び形態III(パターンC)のスケールアップ及び特性評価
I.パターンB及びCのスケールアップ
形態II(パターンB)及び形態III(パターンC)のスケールアップは成功し、XRPD、光学顕微鏡、DVS、H−NMR、DSC、TGA、DVS及びKFによって特徴づけられた。
形態II及び形態IIIの試料に対して動的水蒸気吸着(DVS)を実施し、高湿度条件にさらしたとき、形態IIの試料は、重量変化が、<1%のであるということを示し、一方、形態IIIの試料は、重量変化が、約1.5%であるということを示すことが判明した。
DVS後、化合物(I)のMeOH(パターンB)及びDCM(パターンC)溶媒和物の試料をXRPDによって、解析した。パターンB及びCの双方がこの実験の終了後、新しいパターンであるパターンD(すなわち、形態IV)に形態を変化したということが判明した。
II.形態IIは、化合物(I)のメタノール(MeOH)溶媒和物である。
形態II、パターンB(図14)のDSCによって、2つの吸熱現象の存在が明らかになり、;1つは、約127°Cで、続いてもう1つが、約168°Cである。この試料を更にTGA(図15)によって分析し、この結果によって、重量の減少が、35から135°Cで約4%であることが明らかになった。この物質のH−NMR分析(図16)によって、MeOHの存在が明らかになった。MeOHと化合物(I)のモル比が、0.5:1(化合物(I)のヘミMeOH溶媒和物)であることが判明した。

III.形態IIIはジクロロメタン(DCM)溶媒和物である。
形態III、パターンC(図17)のDSCによって3つの吸熱現象の存在が明らかになり、;約86°C、125°C、続いてもう1つが約167°Cである。この試料を更にTGA((図18)によって分析し、この結果によって、重量の減少が、35から115°Cで約5%であることが明らかになった。この物質のH−NMR分析(図19)によって、DCMの存在が明らかになった。DCMと化合物(I)のモル比が、0.5:1(化合物(I)のヘミDCM溶媒和物)であることが判明した。
化合物(I)の溶媒和物の安定性
化合物(I)のMeOH及びDCM溶媒和物について、乾燥及び湿った条件下における安定性に関して試験した。
乾燥条件に関して、この試料を真空下において45°Cで乾燥し、続いてXRPD解析を行った。後に、この試料を高湿度条件(RH>95%)にさらし、続いてXRPD解析を行った。
化合物(I)のMeOH及びDCM溶媒和物を真空下において45°CでXRPDプレート上にて乾燥し、翌日、XRPDによって解析した。
この溶媒和物の双方を乾燥すると形態が変化したということが判明し、これは、乾燥試料のXRPD解析によって明白だった。(図20及び21)。化合物(I)の溶媒和物の双方を乾燥すると新しいがパターンD、形態IVと称される同じXRPDパターンを得た。このXRPDプレートを後に高湿度条件(RH>95%)に一晩さらし、続いて、翌日、XRPD解析を行った。この結晶形態の更なる変化は観察されなかった。
化合物(I)における溶媒和物からのMeOH及びDCMの脱溶媒和をH−NMRによって確認した。
実施例5:結晶形の化合物(I)、(形態V)パターンEのスケールアップ及び特性評価
パターンE(形態V)のスケールアップに成功し、XRPD、光学顕微鏡、DVS、H−NMR(図24)、DSC(図22)、TGA(図23)、DVS(図25)及びカールフィッシャーによって特徴づけた。THFと化合物(I)のモル比が0.3:1であることが判明した。KF滴定によって、その中における約0.9%の含水量の存在が明らかになった。
パターンEを真空下において45°Cで一晩乾燥し、XRPDによって解析した。翌日、高湿度条件(>95%)にさらし、その後、次の日にXRPDによって、解析した。真空下において45°Cで形態V、パターンEを乾燥すると形態の変化が得られるということが判明し、これは、XRPD(形態VI、パターンF)によって確認された。しかし、この試料を高湿度条件にさらした後、更なる形態変化はなかった。図26はこの乾燥及び湿った試料と化合物(I)、形態I、パターンAのXRPD比較を示す。
パターンEをDVS実験(図25)にさらした。高湿度条件にさらしたとき、この試料は<0.15%の吸湿を有するということが判明した。形態V、パターンEの試料のDVS後、XRPDパターンにおいて、パターンF、形態VIのパターンに変化することが明らかになった。図26は、またDVS前後における試料のXRPDの比較も示す。
実施例6:結晶形の化合物(I)、形態VII(パターンG)のスケールアップ及び特性評価
貧溶媒実験(表6を参照)の双方から得られた結晶性物質の形態VII、パターンGを光学顕微鏡によって分析した。この試料は2つの異なる結晶モルフォロジー(針状結晶及び細長い棒状結晶)を有するということが判明した。
最初に化合物(I)における25種類の貧溶媒添加実験のうち2種類によって、パターンG(表6及び図11)の単離が得られた。この先行の方法によって、パターンGを再び生じさせる試みは、部分的に成功した。
THF/MeCN溶媒混合物を用いて、パターンGを単離することに成功した。
しかし、EtOH:HO(95:5)/MeCNを使用することによって、単離された新しいXRPDパターン(パターンI)を得た。
DSC(図27)、TGA(図28)、及びHNMRによって、更に特性評価するために、形態VII、パターンGの試料を用いた。
XRPDによって形態VII、パターンGの試料を分析した後、この試料を真空下において45°Cで乾燥した。更にXRPDによる分析によって、乾燥すると形態が変化することを確認した(パターンH、例えば、図30を参照)。しかし、この試料を高湿度条件にさらした後、更なる形態変化はない。パターンGは、またDVS(図29)によっても特徴づけられた。
DVS後の試料のXRPD解析によって、パターンGからパターンHに形態を変化させることが明らかになった。これは、パターンGを真空下において45°Cで乾燥したときに得られた形態である。図30は、パターンGにおいてすべての相転移におけるXRPDの比較を示す。
実施例7:結晶形の化合物(I)、形態IX(パターンI)のスケールアップ及び特性評価
EtOH:HO(95:5)/MeCNを用いた貧溶媒添加実験によって、単離された新しいXRPDパターン(パターンI、形態IX)を得た。パターンI又は形態IXは、光学顕微鏡、NMR、DVS(図31)及びKFによって、特徴づけられ、DSC及びTGAによって熱的分析を実施した。
パターンIは、XRPDによって、特徴づけられ、また、同じ試料を真空下において45°Cで乾燥することによって、安定性を試験し、続いて、この試料を高湿度条件(図32)にさらした。
実施例8:乾燥後に得られた結晶形態の特性評価
I.パターンB及びC
真空下において45°Cで乾燥後のパターンB及びパターンCは、パターンDに転移した。パターンB(図33)及びC(図34)は、DSC分析中に2つの吸熱を示した。吸熱1は、融点(127°C:パターンB、125°C:パターンC)に相当し、続いて130°C後の再結晶化、及び約168°Cで融解しパターンAへの転移がおこる。
同様に、パターンD(図33)は、また2つの吸熱も示す。吸熱1は、融点(127°C)に相当し、続いて130°C後の再結晶化、及び約168°Cで融解しパターンAへの転移がおこる。しかし、パターンDのAへの転移は、図34において、観察されなかった。
パターンBのTGA分析によって、重量の減少が、35から145°Cで約4.5%であることが明らかになり、一方、パターンDは、重量の減少が、35から145°Cで約1.1%であることを示した。パターンCのTGA分析によって、重量の減少が、35から145°Cで約5.4%であることが明らかになり、一方、パターンDは、重量の減少が、35から145°Cで約0.8%であることを示した。
形態II(パターンB)を130°Cで30分間、加熱した後、この試料をXRPDによって解析し、パターンBは、パターンAに転移するということが判明した。
II.パターンEの乾燥
パターンE(形態V)を乾燥することによって、パターンF(形態VI)が生成した。パターンEのDSCによって、約167°Cでの吸熱を示し、乾燥試料(パターンF)は、パターンE(図35)に近接した融点を示す。
パターンEのTGA分析によって、重量の減少が、35から145°Cで約5.4%であることが明らかになり、一方、パターンDは、重量の減少が、35から145°Cで約0.8%であることを示した。
III.パターンGの乾燥
パターンGを乾燥することによって、パターンHが生成した。パターンG(図36)は、2つの吸熱及び約135°Cの発熱を示した。吸熱1は、融点(119°C)に相当し、続いて135°Cでの再結晶化、及び約167°Cで融解しパターンAへの転移がおこる。しかし、この乾燥試料によって、パターンHの融解に相当する、約120°Cにおける1つだけの吸熱の存在が明らかになった。
パターンGのTGAによって、重量の減少が、0.3%未満であることを示し、乾燥試料は、重量の減少が0.1%未満であることを示す。
IV.パターンIの乾燥
パターンIを乾燥することによって、パターンDが生成した。パターンI及びD(図37)のDSCによって、約127から128°Cの吸熱を示し、続いて、恐らく分解が生じた。
この乾燥実験の要約を表8に記載する。
施例9:この形態の相対的な安定性
表9において一覧表に記載されている結晶形の化合物(I)を15及び60°Cでの競合スラリーに用い、3つの異なる溶媒(MeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5))中における、最も安定な形態の化合物(I)を決定した。
この競合スラリーに対して、0.5mLのMeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5)中の化合物(I)の飽和溶液を調製した(それぞれ溶媒に対して2つ)。
10mgのパターンA、B、C、D、E、F、G及びHをそれぞれの溶液に添加し、15及び60°Cで攪拌した。それぞれスラリーからアリコートを取り出し、t=0分(攪拌のおよそ1分以内)においてXRPDによる解析を行った。
図38は、t=0分及びt=24時間において取り出した、MeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5)中の60°Cの競合スラリーから得られた試料のXRPDの比較を示す。
t=0分(30秒間、混合後)後のMeOHスラリー中で調製された試料によって、混合XRPDパターンA及びBが明らかになったということが判明した。しかし、24時間の懸濁後、パターンBへの転移の完了が観察された。
EtOHスラリー中で調製された試料及びアセトン:H2O(95:5)スラリー中で調製された試料は、1分未満の攪拌後、パターンAに転移した。
同様に、MeOH、EtOH及びアセトン:HO(95:5)中の15°Cの競合スラリーから得られた試料のXRPDの比較を図39に示す。
t=0分(30秒間、混合後)後のMeOH中のスラリーにおいて調製された試料によって、混合XRPDパターンA及びBが明らかになったということが判明した。しかし、24時間の懸濁後、パターンBへの転移の完了が観察された。
EtOH中のスラリーにおいて調製された試料及びアセトン:HO(95:5))中のスラリーにおいて調製された試料は、1分未満の攪拌後、パターンAに転移した。
実施例10:結論
化合物(I)に対する固体形態のスクリーニング実験によって、9種類の新しい結晶形が単離され、そのうち、7種類は再現可能だった。
この9種類の単離された形態のうち、2種類は、化合物(I)とMeOH及びDCMのヘミ溶媒和物であることが判明した。
化合物(I)の熱力学的に安定な形態は、EtOH及びアセトン:HO(95:5)中で懸濁実験を行い、15°C及び60°Cで24時間後、形態Iであると決定した。しかしMeOH中において、形態II(MeOH溶媒和物)は、15°C及び60°Cで24時間懸濁後、安定な形態であることが判明した。
実施例11:パターンAのXRPD、形態I
化合物(I)の固体形態のXRPD解析を図40に示し、これに対するピークリストは、表10において提供される。このパターンは、「パターンA」として示され、形態Iの化合物(I)に相当する。
実施例12:XRPDパターンB、形態II(化合物(I)MeOH溶媒和物)
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図41に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表11において提供される。このパターンは、「パターンB」として示され、形態IIの化合物(I)に相当する。
実施例13:XRPDパターンC、形態III(化合物(I)DCM溶媒和物)
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図42に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表12において提供される。このパターンは、「パターンC」として示され、形態IIIの化合物(I)に相当する。
実施例14:パターンDのXRPD、形態IV
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図43に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表13において提供される。このパターンは、「パターンD」として示され、形態IVの化合物(I)に相当する。
実施例15:パターンEのXRPD、形態V
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図44に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表14において提供される。このパターンは、「パターンE」として示され、形態Vの化合物(I)に相当する。
実施例16:パターンFのXRPD、形態VI
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図45に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表15において提供される。このパターンは、「パターンF」として示され、形態VIの化合物(I)に相当する。
実施例17:パターンGのXRPD、形態VII
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図46に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表16において提供される。このパターンは、「パターンG」として示され、形態VIIの化合物(I)に相当する。
実施例18:パターンHのXRPD、形態VIII
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図47に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表17において提供される。このパターンは、「パターンH」として示され、形態VIIIの化合物(I)に相当する。
実施例19:パターンIのXRPD、形態IX
化合物(I)における別の固体形態のXRPD解析によって、図48に示すパターンを得、これに対するピークリストは、表18において提供される。このパターンは、「パターンI」として示され、形態IXの化合物(I)に相当する。

Claims (37)

  1. 結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド。
  2. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態I)、請求項1に記載の結晶形態。
  3. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度11.6±0.2°、19.5±0.2°、20.2±0.2°、23.3±0.2°、及び23.8±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態II)、請求項1に記載の結晶形態。
  4. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、11.7±0.2°、13.5±0.2°、13.7±0.2°、及び23.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態III)、請求項1に記載の結晶形態。
  5. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度11.8±0.2°、13.6±0.2°、13.8±0.2°、23.7±0.2°、及び30.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態IV)、請求項1に記載の結晶形態。
  6. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度7.6±0.2°、15.1±0.2°、21.1±0.2°、及び24.8±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態V)、請求項1に記載の結晶形態。
  7. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、20.0±0.2°、22.2±0.2°、及び24.9±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VI)、請求項1に記載の結晶形態。
  8. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、8.5±0.2°、16.3±0.2°、及び21.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VII)、請求項1に記載の結晶形態。
  9. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.7±0.2°、18.9±0.2°、19.9±0.2°、及び26.1±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VIII)、請求項1に記載の結晶形態。
  10. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度5.0±0.2°、10.7±0.2°、11.6±0.2°、及び23.4±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態IX)、請求項1に記載の結晶形態。
  11. 前記結晶形態が、約173°Cの融点によって特徴づけられる、請求項1又は2に記載の結晶形態。
  12. 前記結晶形態が、173±2°Cの融点によって特徴づけられる、請求項1又は2に記載の結晶形態。
  13. 結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド、及び製薬上許容できるキャリアを含む、薬学的組成物。
  14. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態I)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  15. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度11.6±0.2°、19.5±0.2°、23.3±0.2°、23.8±0.2°、及び27.4±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態II)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  16. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、11.7±0.2°、13.5±0.2°、13.7±0.2°、及び23.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態III)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  17. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度11.8±0.2°、13.6±0.2°、13.8±0.2°、23.7±0.2°、及び30.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態IV)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  18. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度7.6±0.2°、15.1±0.2°、21.1±0.2°、及び24.8±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態V)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  19. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、20.0±0.2°、22.2±0.2°、及び24.9±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VI)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  20. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.2±0.2°、8.5±0.2°、16.3±0.2°、及び21.6±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VII)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  21. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.7±0.2°、18.9±0.2°、19.9±0.2°、及び26.1±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態VIII)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  22. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度5.0±0.2°、10.7±0.2°、11.6±0.2°、及び23.4±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態IX)、請求項13に記載の薬学的組成物。
  23. 前記結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドについて、その必要性において治療上有効な量を被験体に投与することを含む、がんを治療する方法。
  24. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態I)、請求項23に記載の方法。
  25. 結晶形態の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む薬学的組成物について、その必要性において治療上有効な量を被験体に投与することを含む、がんを治療する方法。
  26. 前記結晶形態が、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる(形態I)、請求項25に記載の方法。
  27. 前記がんが多発性骨髄腫である、請求項25に記載の方法。
  28. (a)2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む組成物を溶媒に懸濁しスラリーを形成すること、;
    (b)前記固体が溶解するまで前記スラリーを加熱すること、;
    (c)工程(b)において形成される前記溶液に形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドにおける結晶の種結晶を添加すること、;
    (d)沈殿物を形成するまで前記溶液を冷却すること、;及び
    (e)前記沈殿物をろ過することを含むプロセスによって形成される形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含み、
    形態Iが、2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる組成物。
  29. 前記組成物が、その他の結晶形の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを実質的に含まない、形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドを含む、請求項28に記載の組成物。
  30. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が90%超である、請求項28に記載の組成物。
  31. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が95%超である、請求項28に記載の組成物。
  32. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が99%超である、請求項28に記載の組成物。
  33. 形態Iの2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド及び製薬上許容できるキャリアを含み、形態Iが2θ(度)で表され、角度8.3±0.2°、10.6±0.2°、16.6±0.2°、21.3±0.2°、及び25.0±0.2°のピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴づけられる、薬学的組成物。
  34. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、結晶形以外の形態Iを実質的に含まない、請求項33に記載の薬学的組成物。
  35. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が90%超である、請求項33に記載の薬学的組成物。
  36. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が95%超である、請求項33に記載の薬学的組成物。
  37. 前記2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドが、純度が99%超である、請求項33に記載の薬学的組成物。
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