本願は、式(I)に係る化合物、あるいはその全ての立体異性体、溶媒和物、プロドラッグ、ならびに医薬的に許容される塩および溶媒和物の形態を提供する。本願はまた、式(I)に係る少なくとも1つの化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および所望により少なくとも1つのさらなる治療薬を含有する医薬組成物を提供する。加えて、本願は、例えば、胆管線維症、肝線維症、腎線維症、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、原発性胆汁性肝硬変(PBC)および膵臓線維症などのFXRモジュレートの疾患または障害を患っている患者を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、治療的に効果的な量の本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を、所望により少なくとも1つのさらなる治療薬を組み合わせて投与することによる、方法を提供する。
式(I)の上記した実施態様のいずれか1つにおいて、Zはフェニルまたは5−ないし10−員のヘテロアリール(N、OおよびSより独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する)であり、ここで該フェニルおよびヘテロアリールは、0〜5個のR8で独立して置換され、ここでR8は上記にて定義されるとおりである。
式(I)の上記した実施態様のいずれか1つにおいて、L1は共有結合である。
式(III)のいくつかの実施態様において、Zは、ピリジニル、ベンズチアゾリル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、インドリル、キノリニル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリミジニル、およびピロロトリアジニルより選択されるヘテロアリールであり、ここで該ヘテロアリールは独立して0〜3個のR8で置換される。いくつかの実施態様において、ヘテロアリールは、独立して、0、1、または2個のR8で置換される。
式(I)、式(II)または式(III)の1の実施態様において、Zはアリールまたは5−ないし10−員のヘテロアリール(N、OおよびSより独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する)であり、ここで該フェニルおよびヘテロアリールは、0〜5個のR8で独立して置換される。Zがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d]イソキサゾリル、ベンゾ[d]オキサジアゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、イミダゾロ[1,5−a]ピリジニル、インダゾリル、インドリル、ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、シンノリニル、イソキノリニル、キノリニル、またはキノキサリニルであり、各々が0ないし1個のR8で置換される化合物はこの実施態様に含まれる。
1の実施態様において、本発明は、とりわけ、明細書に記載のいずれか1つの実施例より選択される化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体と、本発明の少なくとも1つの化合物あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物とを含む、医薬組成物を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体と、治療的に効果的な量の本発明の少なくとも1つの化合物あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物とを含む、医薬組成物を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、胆汁酸の調節不全に付随する疾患、障害または症状の治療を必要とする患者において、かかる疾患、障害または症状を治療する方法を提供し、該方法は治療的に効果的な量の本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を該患者に投与することを含む。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ファルネソイドX受容体(FXR)の活性に付随する疾患、障害または症状の治療を必要とする患者において、かかる疾患、障害または症状を治療する方法であって、治療的に効果的な量の本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を該患者に投与することを含む、方法を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、疾患、障害または症状を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、治療的に効果的な量の本発明の少なくとも1つの化合物を、単独で、または所望により、もう一つ別の本発明の化合物および/または少なくとも1つの他の型の治療薬と組み合わせて投与することを含む、方法を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ファルネソイドX受容体(FXR)をアゴナイズする作用を患者において惹起する方法であって、治療的に効果的な量の本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、または医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を該患者に投与することを含む、方法を提供する。
いくつかの実施態様において、FXRの機能不全に付随する疾患、障害または症状として、病理学的線維症、がん、炎症性障害、代謝性または胆汁鬱滞性障害が挙げられる。
いくつかの実施態様において、該疾患、障害または症状は、肝臓、胆管、腎臓、心臓、皮膚、眼および膵臓線維症を含む線維症に付随する。
他の実施態様において、該疾患、障害または症状は、がんなどの細胞増殖性障害と関連付けられる。いくつかの実施態様において、がんは、充実性腫瘍増殖または新生組織形成を包含する。他の実施態様において、がんは腫瘍転移を包含する。いくつかの実施態様において、がんは、肝臓、胆嚢、小腸、大腸、膵臓、前立腺、膀胱、血液、骨、脳、胸部、中枢神経系、頸部、結腸、子宮内膜、食道、生殖器、尿生殖路、頭部、咽頭、肺、筋肉組織、首部、口腔または鼻腔粘膜、卵巣、膵臓、皮膚、脾臓、胃、精巣、または甲状腺のがんである。他の実施態様において、がんは、上皮性悪性腫瘍、非上皮性悪性腫瘍、リンパ腫、白血病、黒色腫、中皮腫、多発性骨髄腫、または精上皮腫である。
本発明に従って予防、制御または治療され得る、FXRの活性に付随する疾患、障害または症状の例として、限定されないが、移植片拒絶反応、線維性障害(例えば、肝線維症)、炎症性障害(例えば、急性肝炎、慢性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD))、ならびに細胞増殖性障害(例えば、がん、骨髄腫、線維腫、肝細胞がん、結腸直腸がん、前立腺がん、白血病、カポジ肉腫、充実性腫瘍)が挙げられる。
本発明の化合物によって予防または治療されるのに適する線維性障害、炎症性障害、ならびに細胞増殖性障害として、限定されないが、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、アルコール性または非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、薬物誘発性肝炎、胆汁性肝硬変、門脈圧亢進症、再発不全、肝機能低下、肝血流障害、腎症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(IBD)、異常膵液分泌、良性前立腺肥大、神経因性膀胱疾患、糖尿病性腎症、巣状分節状糸球体硬化症、IgA腎症、薬物または移植誘発性腎症、自己免疫腎症、ループス腎炎、肝線維症、腎線維症、慢性腎疾患(CKD)、糖尿病性腎疾患(DKD)、皮膚線維症、ケロイド、全身性硬化症、強皮症、ウイルス誘発性線維症、特発性肺線維症(IPF)、間質性肺疾患、非特異的間質性肺炎(NSIP)、通常型間質性肺炎(UIP)、放射線照射誘発性線維症、家族性肺線維症、気道線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、心不全、心臓線維症、血管線維症、血管周囲線維症、口蹄疫、がん、骨髄腫、線維腫、肝細胞がん、結腸直腸がん、前立腺がん、白血病、慢性リンパ球性白血病、カポジ肉腫、充実性腫瘍、脳梗塞、脳出血、神経因性疼痛、末梢神経障害、加齢黄斑変性(AMD)、緑内障、眼線維症、角膜瘢痕、糖尿病性網膜症、増殖性硝子体網膜症(PVR)、瘢痕性類天疱瘡の緑内障濾過手術による瘢痕化(cicatricial pemphigoid glaucoma filtration surgery scarring)、クローン病または全身性紅斑性狼瘡;異常創傷治癒よりもたらされるケロイド形成;臓器移植後に生じる線維症、骨髄線維症、および筋腫が挙げられる。1の実施態様において、本発明は、線維性障害、炎症性障害、または細胞増殖性障害を治療するための方法であって、かかる治療を必要とする患者に、治療的に効果的な量の本発明の少なくとも1つの化合物を、単独で、または、所望により、もう一つ別の本発明の化合物、および/または少なくとも1つの他の型の治療薬と組み合わせて投与することを含む、方法を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明はまた、その線維性障害、炎症性障害、または細胞増殖性障害の治療用の医薬の製造において用いるための本発明の化合物の使用を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、線維性障害、炎症性障害、または細胞増殖性障害を治療するための方法であって、それを必要とする患者に、治療的に効果的な量の第1および第2の治療薬を投与し、ここで該第1の治療薬が本発明の化合物である、ことを含む、方法を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、療法において同時に、別々にまたは連続して用いるために、本発明の化合物および付加的な治療薬を組み合わせた調製物を提供する。
もう一つ別の実施態様において、本発明は、線維性障害、炎症性障害、または細胞増殖性障害の治療において同時に、別々にまたは連続して用いるために、本発明の化合物および付加的な治療薬を組み合わせた調製物を提供する。
本発明の化合物は、1または複数の抗線維性および/または抗炎症性治療薬などの付加的な治療薬と組み合わせて利用されてもよい。
1の実施態様において、組み合わせた医薬組成物、組み合わせ方法または組み合わせ使用において使用される付加的な治療剤は、以下の治療剤:TGFβ受容体阻害剤(例えば、ガルニセルチブ)、TGFβ合成の阻害剤(例えば、ピルフェニドン)、血管内皮増殖因子(VEGF)の阻害剤、血小板誘発性成長因子(PDGF)および線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体キナーゼ(例えば、ニンテダニブ)、ヒト化抗αVβ6インテグリンモノクローナル抗体(例えば、3G9)、ヒト組換えペントラキシン−2、組換えヒト血清アミロイドP、TGFβ−1、−2、および−3に対する組換えヒト抗体、エンドセリン受容体アンタゴニスト(例えば、マシテンタン)、インターフェロンガンマ、c−Junアミノ−末端キナーゼ(JNK)阻害剤(例えば、4−[[9−[(3S)−テトラヒドロ−3−フラニル]−8−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)アミノ]−9H−プリン−2−イル]アミノ]−トランス−シクロヘキサノール、3−ペンチルベンゼン酢酸(PBI−4050)、マンガン(III)含有のテトラ置換のポルフィリン、エオタキシン−2を標的とするモノクローナル抗体、インターロイキン−13(IL−13)抗体(例えば、レブリキズマブ、トラロキヌマブ)、インターロイキン4(IL−4)とインターロイキン13(IL−13)を標的とする二重特異性抗体、NK1タキキニン受容体アゴニスト(例えば、Sar9、Met(O2)11−サブスタンスP)、シントレデキンベスドトクス(Cintredekin Besudotox)、結合増殖因子に拮抗するヒト組換えDNA誘発のIgG1カッパモノクローナル抗体およびCC−ケモカインリガンド2に対して選択的な完全なヒトIgG1カッパ抗体(例えば、カルルマブ、CCX140)、抗酸化剤(例えば、N−アセチルシステイン)、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害剤(例えば、シルデナフィル)、ムスカリン性アンタゴニストなどの閉塞性気道疾患を治療するための薬剤(例えば、チオトロピウム、臭化イパトロピウム)、アドレナリン作動性β2アゴニスト(例えば、サルブタモール、サルメテロール)、コルチコステロイド(例えば、トリアムシノロン、デキサメタゾン、フルチカゾン)、免疫抑制剤(例えば、タクロリムス、ラパマイシン、ピメクロリムス)、および肝臓、胆管および腎臓の線維症、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、心臓線維症、特発性肺線維症(IPF)、および全身性硬化症などの線維化状態の治療に有用な治療薬のうち、1または複数の、好ましくは1〜3個の治療剤より選択される。かかる線維性症状を治療するのに有用な治療薬は、限定されないが、FXRアゴニスト(例えば OCA、GS−9674、およびLJN452)、LOX L2阻害剤(例えば シムツズマブ)、LPA1アンタゴニスト(例えば、BMS−986020およびSAR−100842)、PPARモジュレーター(例えば、エラフィブラノル(elafibrinor)、ピオグリタゾン、およびサログリタザル、IVA337)、SSAO/VAP−1阻害剤(例えば、PXS−4728AおよびSZE5302)、ASK−1阻害剤(例えば、GS−4997またはセロンセルチブ)、ACC阻害剤(例えば、CP−640186およびNDI−010976またはGS−0976)、FGF21模倣体(例えば、LY2405319およびBMS−986036)、カスパーゼ阻害剤(例えば、エムリカザン)、NOX4阻害剤(例えば、GKT137831)、MGAT2阻害剤(例えば、BMS−963272)、αVインテグリン阻害剤(例えば、アビツズマブ)および胆汁酸/脂肪酸のコンジュゲート(例えば、アラムコール)を包含する。本発明の種々の実施態様のFXRアゴニストはまた、CCR2/5阻害剤(例えば、セニクリビロック)、ガレクチン−3阻害剤(例えば、TD−139、GR−MD−02)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(例えば、タイペルカスト、モンテルカスト)、SGLT2阻害剤(例えば、ダパグリフロジン、レモグリフロジン)、GLP−1受容体アゴニスト(例えば、リラグルチドおよびセマグルチド)、FAK阻害剤(例えば、GSK−2256098)、CB1インバースアゴニスト(例えば、JD−5037)、CB2アゴニスト(例えば、APD−371およびJBT−101)、オートタキシン阻害剤(例えば、GLPG1690)、プロリルt−RNAシンセターゼ阻害剤(例えば、ハロフジノン(halofugenone))、FPR2アゴニスト(例えば、ZK−994)、およびTHRアゴニスト(例えば、MGL:3196)などの1または複数の治療薬と組み合わせて使用されてもよい。もう一つ別の実施態様において、組み合わせた医薬組成物、組み合わせ方法または組み合わせ使用において使用される付加的な治療剤は、アレムツズマブ、アテゾリズマブ、イピリムマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、ペムブロリズマブ、およびリツキシマブなどの、1または複数の、好ましくは1ないし3個のがん免疫治療剤より選択される。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル(それぞれ、徐放性製剤または持続放出性製剤を含む)、丸剤、散剤、顆粒、エリキシル、チンキ、懸濁液、シロップおよび乳剤などで経口的に;舌下的に;バッカル的に;皮下、静脈内、筋肉内または胸骨下注射、あるいは注入技法(例えば、滅菌注射可能な水性または非水性溶液または懸濁液)によるなどで非経口的に;鼻粘膜への投与を含む、吸入スプレーによるなどで経鼻的に;クリームまたは軟膏の形態などで局所的に;あるいは坐剤の形態などで経直腸的に、いずれか適切な手段により本明細書に記載のいずれかの使用のために投与され得る。それらは単独で投与され得るが、通常、選択される投与経路および標準的な製剤学的基準に基づき選択される医薬的担体と共に投与されるであろう。
「医薬組成物」なる語は、本発明の化合物を少なくとも1つのさらなる医薬的に許容される担体と組み合わせて含む組成物を意味する。「医薬的に許容される担体」は、投与経路および投与剤形の性質に依存する、動物、特に哺乳類への生理活性薬剤の送達の分野で一般的に許容される媒体、すなわち、希釈剤、保存料、増量剤、流動性制御剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味料、香料、芳香剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤および分散剤などのアジュバント、賦形剤またはベヒクルをいう。医薬的に許容される担体は、当業者に周知の数多くの因子に従い製剤化される。これらは、限定されないが、製剤化される活性薬剤の型および性質;薬剤を含む組成物が投与される対象;該組成物の意図される投与経路;目標の治療指標を包含する。医薬的に許容される担体は水性および非水性の液体媒体、ならびに様々な固形および半固形の投与剤形を含む。かかる担体は活性成分に加えて数多くの異なる成分および添加剤を含み得、かかるさらなる成分は、当業者に周知の様々な理由、例えば、活性薬剤の安定化、結合剤などの理由で該製剤に含まれる。適切な医薬的に許容される担体およびそれらの選択に関与する因子に関する記載は、容易に入手できる様々な情報源、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition (1990)に見られる。
本明細書で使用される場合の「治療する」または「治療」なる語は、本発明の化合物または組成物を用いることで、有益な結果または望ましい結果(臨床結果を含む)を得るための解決方法をいう。本発明の目的のために、有益または望ましい臨床結果は、限定されないが、1または複数の次の結果:疾患、障害または症状よりもたらされる1または複数の徴候の重度および/または頻度を減らすこと;疾患、障害または症状の程度を下げるか、またはその退行を惹起すること;疾患、障害または症状を安定させること(例えば、疾患、障害または症状の悪化を防止するか、遅らせること);疾患、障害または症状の進行を遅延または遅くすること;疾患、障害または症状の状態を改善すること;疾患、障害または症状を治療するのに必要とされる1または複数の他の医薬の用量を減少させること;および/または生活の質を上げることを包含する。
本発明の化合物のための投与計画は、当然のことながら、特定の薬剤の薬物動態学的性質ならびにその投与方法および投与経路;レシピエントの種、年齢、性別、健康状態、医学的状態、および体重;症状の性質および度合い;現在行われている治療の種類;治療頻度;投与経路、患者の腎機能および肝機能、ならびに所望の効果といった既知の因子に応じて変化するであろう。
一般的な指標として、各活性成分の1日あたりの経口投与量は、指示された効果について用いる場合、約0.01から約5000mg/日、好ましくは約0.01から約1000mg/日、最も好ましくは約0.01から約250mg/日の範囲にある。静脈内投与の場合、最も好ましい用量は持続静注の間で約0.001から約10mg/kg/分の範囲にあろう。本発明の化合物は1日に付き単回投与でもよく、あるいは、1日当たりの総用量を1日2、3、または4回に分割した用量で投与してもよい。
該化合物は、典型的には、意図される投与剤形、例えば、経口錠剤、カプセル、エリキシル、およびシロップに関連して、一般的な製剤学的基準に一致する適切に選択される適切な医薬的希釈剤、賦形剤または担体(本明細書中では医薬的担体と総称する)との混合物で投与される。
投与に適する剤形(医薬組成物)は、用量単位当たり約0.1mg〜約2000mgの活性成分を含有してもよい。これらの医薬組成物中には、活性成分が、通常、組成物の総重量に基づいて、約0.1−95重量%の量で配合されるであろう。
典型的な経口投与用カプセルは、本発明の少なくとも1つの化合物(250mg)、ラクトース(75mg)、およびステアリン酸マグネシウム(15mg)を含有する。該混合物を60メッシュのシーブに通し、No.1のセラチンカプセルに詰める。
典型的な注射製剤は、本発明の少なくとも1つの化合物(250mg)をバイアルに無菌状態で入れ、無菌で凍結乾燥させて密封することで製造される。使用の際に、バイアルの中身を2mLの生理食塩水と混合し、注射可能な製剤を生成する。
本発明は、その範囲内に、活性成分として治療的に効果的な量の本発明の少なくとも1つの化合物を、単独でまたは医薬担体と組み合わせて含む、医薬組成物を包含する。所望により、本発明の化合物は、単独で、本発明の他の化合物と組み合わせるか、あるいは1または複数の、好ましくは1〜3個の他の治療薬、例えば、ASK−1阻害剤、CCR2/5アンタゴニスト、オートタキシン阻害剤、LPA1受容体アンタゴニストまたは他の医薬的に活性な材料と組み合わせることができる。
上記した他の治療薬が本発明の化合物と組み合わせて利用される場合、該治療薬は、上記した特許にあるように、例えば、Physicians' Desk Referenceにおいて示されるそれらの量にて使用されてもよく、さもなければ当業者によって決定されてもよい。
特に、単一の投与単位として提供される場合、組み合わせた活性成分の間で化学反応が発生する可能性がある。このために、本発明の化合物と、第2の治療薬とを単一の投与単位にて組み合わせる場合、活性成分は単一の投与単位において組み合わされるが、該活性成分の間の物理的接触が最少(すなわち、減少)するように、それらは処方される。例えば、1の活性成分を腸溶性コーティングしてもよい。活性成分の1つに腸溶性コーティングを施すことにより、組み合わせた活性成分の接触を最少とすることが可能であるだけでなく、これらの成分の1つが胃で放出されるのではなく、むしろ腸で放出されるように、これらの成分の1つの消化管での放出を調節することも可能である。活性成分の1つが、消化管全体を通してその持続放出に影響を及ぼす材料で被覆されてもよく、組み合わされた活性成分の間の物理的接触を最少にするように供することもできる。さらには、持続放出成分は、この成分の放出が腸でだけ生じるように付加的に腸溶性コーティングされ得る。さらにもう一つ別の解決方法は、活性成分をさらに分離するために、1の成分を持続性および/または腸溶性放出ポリマーで被覆し、他の成分も低密度等級のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)または当該分野にて既知の他の適切な材料で被覆する、併用生成物を処方することを含むであろう。ポリマーコーティング剤は他の成分との相互作用に対してさらなるバリアーを形成するのに供する。
単一剤形にて投与するか、あるいは同時で同じ方式によるものあるが、別々の形態にて投与されるかのいずれかである、本発明の併用生成物の成分間の接触を最小限に抑えるこれらの方法および他の方法は、本開示を一度でも読めば、当業者であれば容易に理解するであろう。
本発明の化合物は、単独で、あるいは1または複数の、好ましくは1〜3個のさらなる治療薬と組み合わせて投与され得る。「組み合わせて投与」または「併用療法」とは、本発明の化合物と、1または複数の、好ましくは1〜3個のさらなる治療薬が、治療される哺乳動物に一緒に投与されることを意味する。組み合わせて投与される場合、各成分は、同時に、あるいは異なる時点でいずれかの順序で連続的に投与されてもよい。かくして、各成分は、別々であるが、所望とする治療効果を得るために、時間的に十分に近接して投与されてもよい。
本発明の化合物は、FXRアゴニストに関連する試験またはアッセイにて、標体または参照となる化合物として、例えば品質基準または管理物質として有用でもある。かかる化合物は、例えば、FXRアゴニスト活性に関する医薬研究に使用するための市販のキットにて提供されてもよい。例えば、本発明の化合物は、一のアッセイにて対照として用い、その既知の活性を、活性が不明な化合物と比較することができる。このことは、実験者に、該アッセイが適切に行われていることを保証し、特に試験化合物が対照となる化合物の誘導体である場合に、比較となる根拠を提供する。新たなアッセイまたはプロトコルが開発されると、本発明に係る化合物はその有効性を試験するのに使用され得る。
本発明の化合物はまた、製造品も包含する。本明細書中で用いられるように、製造品は、限定されないが、キットおよびパッケージを含むものとする。本発明の製造品は、(a)第1の容器;(b)第1の容器内にある医薬組成物(ここで、該組成物は、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩の形態を含む第1の治療薬を含む);および(c)該医薬組成物が脂質異常症およびその後遺症の治療に用いることができる旨を記載したパッケージ挿入物を含む。もう一つ別の実施態様において、該パッケージ挿入物には、該医薬組成物が線維症およびその後遺症の治療のための第2の治療薬と組み合わせて(上記と同意義)使用され得る旨が記載される。該製造品はさらに、(d)第2の容器(ここで、構成要素(a)および(b)を第2の容器に入れ、構成要素(c)を第2の容器の内または外に配置する)を含んでいてもよい。第1および第2の容器内に入れるとは、各容器が該構成要素をその領域内に保持することを意味する。
第1の容器は、医薬組成物の保持に用いられる容器である。この容器は、製造、貯蔵、運搬、および/または個別/大量販売のためのものである。第1の容器は、ボトル、ジャー、バイアル、フラスコ、シリンジ、チューブ(例えば、クリーム製剤用のもの)、または医薬製剤の製造、保持、貯蔵、または流通に用いられる任意の別の容器を包含するものとする。
第2の容器は、第1の容器を保持し、所望によりパッケージ挿入物を保持するために用いられるものである。第2の容器の例として、限定されないが、箱(例えば、ダンボールまたはプラスチック)、木箱、カートン、袋(例えば、紙またはプラスチックの袋)、ポーチ、およびサックが挙げられる。パッケージ挿入物は、テープ、接着剤、ホッチキス、または他の付着方法により第1の容器の外側に物理的に付着させることができ、あるいは、第1の容器に付着させる物理的手段を何ら用いることなく第2の容器内に置かれてもよい。あるいはまた、パッケージ挿入物は第2の容器の外に置かれてもよい。第2の容器の外に置く場合、パッケージ挿入物はテープ、接着剤、ホッチキス、または他の付着方法により物理的に付着していることが好ましい。あるいはまた、物理的に付着することなく第2の容器の外側に近接または接触した状態とすることができる。
パッケージ挿入物は、第1の容器内に入れられた医薬組成物に関する情報を記載するラベル、タグ、マーカーなどである。該情報は、通常、該製造品が販売される地域を管理する規制当局(例えば、アメリカ食品医薬品局)により決定されるであろう。好ましくは、パッケージ挿入物は該医薬組成物が認可された旨を具体的に記載する。パッケージ挿入物は、ある人がそこにまたはその上に含まれる情報を読み取ることができるいずれの材料で作られてもよい。好ましくは、パッケージ挿入物は、それ上に所望の情報を形成する(例えば、印刷または貼り付ける)印刷可能な材料(例えば、紙、プラスチック、ダンボール、ホイール、あるいは紙またはプラスチック製のシール等)である。
本明細書で使用される場合、「アルキル」または「アルキレン」なる語は、特定される数の炭素原子を有する分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。「アルキル」は一価の飽和脂肪族基(エチルなど)を示す一方で、「アルキレン」は二価の飽和脂肪族基(エチレンなど)を意味する。例えば、「C1〜C10アルキル」または「C1−10アルキル」は、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9およびC10アルキル基を含むものとする。また、例えば、「C1〜C6アルキル」または「C1−6アルキル」は1ないし6個の炭素原子を有するアルキルを意味し;「C1〜C6アルキレン」または「C1−6アルキレン」は1ないし6個の炭素原子を有するアルキレンを意味する。アルキル基は置換されていなくても、少なくとも1つの水素が別の化学基で置き換えられるように置換されていてもよい。アルキル基の例として、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル)、およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)が挙げられる。「C0アルキル」または「C0アルキレン」が用いられる場合、それは直接結合を意味するものとする。
特記されない限り、本明細書で単独で使用される、またはもう一つ別の基の部分としての「低級アルキル」なる語は、1〜8個の炭素を含有する直鎖および分岐鎖の両方の炭化水素を包含し、本明細書で単独で使用される、またはもう一つ別の基の部分としての「アルキル」および「alk」なる語は、直鎖において、1〜20個の炭素、好ましくは1〜10個の炭素、より好ましくは1〜8個の炭素を含有する、直鎖および分岐鎖の両方の炭化水素、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、その種々の分岐鎖異性体等を包含する。
「ヘテロアルキル」は、1または複数の炭素原子が、O、NまたはSなどのヘテロ原子と置き換えられているアルキル基をいう。例えば、親分子に結合しているアルキル基の炭素原子がヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)と置き換えられるとすれば、得られるヘテロアルキル基は、各々、アルコキシ基(例えば、−OCH3等)、アルキルアミノ(例えば、−NHCH3、−N(CH3)2等)、またはチオアルキル基(例えば、−SCH3)である。親分子と結合していないアルキル基の末端以外の炭素原子がヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)と置き換えられるとすれば、得られるヘテロアルキル基は、各々、アルキルエーテル(例えば、−CH2CH2−O−CH3等)、アルキルアミノアルキル(例えば、−CH2NHCH3、−CH2N(CH3)2等)、またはチオアルキルエーテル(例えば、−CH2−S−CH3)である。アルキル基の末端の炭素原子がヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)と置き換えられるとすれば、得られるヘテロアルキル基は、各々、ヒドロキシアルキル基(例えば、−CH2CH2−OH)、アミノアルキル基(例えば、−CH2NH2)、またはアルキルチオール基(例えば、−CH2CH2−SH)である。ヘテロアルキル基は、例えば、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子、または1〜6個の炭素原子を有し得る。C1−C6ヘテロアルキル基は1〜6個の炭素原子を有するヘテロアルキル基を意味する。
「アルケニル」または「アルケニレン」は、特定数の炭素原子と、鎖内の任意の安定した位置にて存在し得る、1または複数の、好ましくは1ないし2個の炭素−炭素の二重結合とを有する直鎖または分岐したいずれかの配置の炭化水素鎖を包含するものとする。「アルケニル」は一価の基を示す一方で、「アルケニレン」は二価の基を意味する。例えば、「C2〜C6アルケニル」または「C2−6アルケニル」(またはアルケニレン)は、C2、C3、C4、C5、およびC6アルケニル基を包含するものとする。アルケニルの例として、限定されないが、エテニル、1−プロぺニル、2−プロぺニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−メチル−2−プロぺニル、および4−メチル−3−ペンテニルが挙げられる。
「アルキニル」または「アルキニレン」は、鎖内の任意の安定した位置にて存在し得る、1または複数の、好ましくは1ないし3個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐鎖のいずれかの配置の炭化水素鎖を包含するものとする。「アルキニル」は一価の基を示す一方で、「アルキニレン」は二価の基を意味する。例えば、「C2〜C6アルキニル」または「C2−6アルキニル」(またはアルキニレン)は、C2、C3、C4、C5およびC6アルキニル基;エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル等を包含するものとする。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」(a.k.a. アラルキル)、「ヘテロアリールアルキル」、「カルボシクリルアルキル」または「ヘテロシクリルアルキル」は、炭素原子、典型的には末端またはsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、またはヘテロシクリルと個々に置き換えられている、非環式アルキル基をいう。典型的なアリールアルキル基は、限定されないが、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イル等を包含する。アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、カルボシクリルアルキル、またはヘテロシクリルアルキル基は、4〜20個の炭素原子と、0〜5個のヘテロ原子を含むことができ、例えば、アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含有してもよい。
本明細書で使用される場合、「ベンジル」なる語は、水素原子の1つがフェニル基で置き換えられているメチル基をいい、該フェニル基は、所望により、1ないし5個の基、好ましくは1ないし3個の基、−OH、−OCH3、Cl、F、Br、I、−CN、−NO2、−NH2、−NH(CH3)、−N(CH3)2、−CF3、−OCF3、−C(=O)CH3、−SCH3、−S(=O)CH3、−S(=O)2CH3、−CH3、−CH2CH3、−CO2H、および−CO2CH3で置換されていてもよい。「ベンジル」はまた、記号「Bn」で表すこともできる。
「低級アルコキシ」、「アルコキシ」または「アルキルオキシ」、「アリールオキシ」または「アラルコキシ」なる語は、酸素原子と結合した上記のアルキル、アラルキルまたはアリール基のいずれかをいう。「C1〜C6アルコキシ」または「C1−6アルコキシ」(またはアルキルオキシ)は、C1、C2、C3、C4、C5、およびC6アルコキシ基を含むものとする。アルコキシ基の例として、限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、およびt−ブトキシが挙げられる。同様にして、「低級アルキルチオ」、「アルキルチオ」、「チオアルコキシ」、「アリールチオ」、または「アラルキルチオ」は、表示された数の炭素原子が硫黄架橋を介して結合した上記されるようなアルキル、アリール、またはアラルキル基、例えば、メチル−S−およびエチル−S−をいう。
本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「アルカノイル」または「アルキルカルボニル」なる語は、カルボニル基と結合したアルキルをいう。例えば、アルキルカルボニルは、アルキル−C(O)−で表すことができる。「C1〜C6アルキルカルボニル」(またはアルキルカルボニル)は、C1、C2、C3、C4、C5、およびC6アルキル−C(O)−基を含むものとする。
本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「アルキルスルホニル」または「スルホンアミド」なる語は、スルホニル基と結合したアルキルまたはアミノをいう。例えば、アルキルスルホニルは、−S(O)2R’で表されてもよく、その一方でスルホンアミドは、−S(O)2NRcRdで表されてもよい。R’はC1〜C6アルキルであり;RcおよびRdは「アミノ」について下記されるとおりである。
本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「カルバメート」なる語は、アミド基と結合した酸素をいう。例えば、カルバメートは−N(RcRd)−C(O)−O−で表されてよく、RcおよびRdは「アミノ」について下記されるとおりである。
本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「ハロゲン」または「ハロ」なる語は、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素をいい、塩素またはフッ素が好ましい。
「ヒドロキシアルキル」は、特定数の炭素原子を有し、1または複数のヒドロキシル(OH)で置換される、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。「C1〜C6ヒドロキシアルキル」(またはヒドロキシアルキル)は、C1、C2、C3、C4、C5およびC6ヒドロキシアルキル基を包含するものとする。
本明細書で使用される場合、「アザシクリル」なる語は、環中に1または複数の窒素原子を含有するシクロヘテロアルキルをいう。アザシクリル基の例として、限定されないが、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルが挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「炭素環」、「カルボシクリル」または「炭素環式」は、いずれか安定した3、4、5、6、7または8員の単環式、あるいは5、6、7、8、9、10、11、12または13員の多環式(二環式または三環式を含む)炭化水素環を意味するものとし、そのいずれも飽和であっても、部分的に不飽和であってもよい。すなわち、「炭素環」、「カルボシクリル」または「炭素環式」なる語は、限定されないが、シクロアルキルおよびシクロアルケニルを包含する。かかる炭素環の例として、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘプテニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、アダマンチル、シクロオクチル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)、[2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、インダニル、アダマンチル、およびテトラヒドロナフチル(テトラリン)が挙げられる。上記されるように、架橋環も、炭素環(例えば、[2.2.2]ビシクロオクタン)の定義に含まれる。好ましい炭素環は、特に断りがなければ、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、インダニル、およびテトラヒドロナフチルである。架橋環は1または複数の、好ましくは1ないし3個の炭素原子が2個の隣接しない炭素原子を連結する場合に生じる。好ましい架橋は1または2個の炭素原子である。架橋は常に単環式環を三環式環に変換することに留意する。環が架橋されると、その環にある置換基はまた架橋上に存在してもよい。
さらには、本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「シクロアルキル」および「シクロアルケニル」を含む、「カルボシクリル」なる語は、飽和または部分的に不飽和の(1または2個の二重結合を含有する)、1〜3個の環を含有する、合計で3〜20個の環を形成する炭素、好ましくは3〜10個の、または3〜6個の環を形成する炭素を含有する、単環式アルキル、二環式アルキルおよび三環式アルキルを含む、環状炭化水素基を包含し、それらはアリールについて上記されるように1または2個の芳香族環と縮合してもよく、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシルおよびシクロドデシル、シクロヘキセニル、
を包含し、それらの基はいずれも、所望により、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、シクロアルキル、アルキルアミド、アルカノイルアミノ、オキソ、アシル、アリールカルボニルアミノ、ニトロ、シアノ、チオールおよび/またはアルキルチオなどの1〜4個の置換基で、および/またはアルキル置換基のいずれかで置換されてもよい。
本明細書で使用される場合、「二環式炭素環」または「二環式炭素環基」なる語は、2個の縮合環を含有し、炭素原子からなる安定した9または10員の炭素環式環系を意味するものとする。2個の縮合環のうち1つの環は第二の環に縮合したベンゾ環であり;第二の環は、飽和または部分不飽和の5または6員の炭素環である。二環式炭素環基は任意の炭素原子でそのペンダント基に結合し、安定な構造となっていてもよい。本明細書に記載の二環式炭素環基は、得られる化合物が安定しているならば、いずれの炭素上で置換されてもよい。二環式炭素環基の例は、限定されないが、1,2−ジヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルおよびインダニルである。
本明細書で使用される場合、本明細書中で単独で、またはもう一つ別の基の一部として使用されるような、「アリール」なる語は、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフェナントラニルを含む、単環式または多環式(二環式および三環式を含む)芳香族炭化水素をいう。アリール部分は、周知であり、例えば、Lewis, R.J.編、Hawley’s Condensed Chemical Dictionary, 13th Edition, John Wiley & Sons, Inc., New York(1997)において記載される。1の実施態様において、「アリール」なる語は、環部分にて6〜10個の炭素を含有する単環式および二環式芳香族基(フェニルまたは1−ナフチルおよび2−ナフチルなどのナフチルを含む)を意味する。例えば、「C6またはC10アリール」または「C6−10アリール」はフェニルおよびナフチルをいう。特記されない限り、「アリール」、「C6またはC10アリール」、「C6−10アリール」、または「芳香族残基」は、置換されていなくても、−OH、−OCH3、F、Cl、Br、I、−CN、−NO2、−NH2、−N(CH3)H、−N(CH3)2、−CF3、−OCF3、−C(O)CH3、−SCH3、−S(O)CH3、−S(O)2CH3、−CH3、−CH2CH3、−CO2H、および−CO2CH3より選択される、1〜5個の基、好ましくは1〜3個の基で置換されてもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ環」、「ヘテロシクリル」、または「ヘテロ環基」なる語は、飽和または部分的に不飽和であり、炭素原子ならびにN、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、安定した3、4、5、6または7員の単環式または5、6、7、8、9、10、11、12、13または14員の多環式(二環式および三環式を含む)ヘテロ環式環を意味するものとし、上記したいずれかのヘテロ環式環が炭素環式環またはアリール環(例えば、ベンゼン環)と縮合している、いずれの多環式基も包含する。すなわち、「ヘテロ環」、「ヘテロシクリル」、または「ヘテロ環式基」なる語は、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルなどの非芳香族環系を包含する。窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)pであり、ここでpは0、1または2である)。窒素原子は置換されていても、置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRは、定義されるとすれば、Hまたは他の置換基である)。ヘテロ環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子でそのペンダント基に結合し、安定した構造がもたらされてもよい。本明細書に記載のヘテロ環式環は、得られる化合物が安定しているならば、炭素原子上でまたは窒素原子上で置換されてもよい。ヘテロ環の窒素は所望により四級化されてもよい。ヘテロ環中のSおよびO原子の総数が1を超える場合、これらのヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロ環中のSおよびO原子の総数は1以下であることが好ましい。ヘテロシクリルの例として、限定されないが、アゼチジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、ピペロニル、ピラニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、モルホリニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフランが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「二環式ヘテロ環」または「二環式ヘテロ環基」なる語は、2個の縮合環を含有し、炭素原子と、N、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子とから構成される、安定した9または10員のヘテロ環式環系を意味するものとする。2個の縮合環のうち、一の環は、5員のヘテロアリール環、6員のヘテロアリール環またはベンゾ環を含む5または6員の単環式芳香族環であり、それぞれが第二の環に縮合する。第二の環は、飽和、部分不飽和または不飽和であり、5員のヘテロ環、6員のヘテロ環または炭素環を含む(ただし、第二の環が炭素環の場合、第一の環はベンゾ以外の環である)、5または6員の単環式環である。
二環式ヘテロ環基は、任意のヘテロ原子または炭素原子でそのペンダント基に結合し、安定した構造がもたらされてもよい。本明細書に記載の二環式ヘテロ環基は、得られる化合物が安定しているならば、炭素または窒素原子にて置換されてもよい。
ヘテロ環でのSおよびO原子の総数が1を越える場合、その時はこれらヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロ環でのSおよびO原子の総数は1を越えないことが好ましい。二環式ヘテロ環基の例は、限定されないが、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニル、および1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリニルである。
架橋環もヘテロ環の定義に含まれる。架橋環は、1または複数の、好ましくは1ないし3個の原子(すなわち、C、O、NまたはS)が2個の隣接しない炭素または窒素原子を連結する場合に生じる。架橋環の例は、限定されないが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子、および炭素−窒素基を含む。架橋は常に単環式環を三環式環に変換することに留意する。環が架橋している場合、該環に示される置換基はまた架橋上に存在してもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」なる語は、硫黄、酸素または窒素などの少なくとも1個のヘテロ原子の環構成員を含む、安定した単環式および多環式(二環式および三環式を含む)芳香族炭化水素を意味するものとする。ヘテロアリール基として、限定されないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロイル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリニル、ベンゾジオキソラニル、およびベンゾジオキサンが挙げられる。ヘテロアリール基は置換されているか、置換されていないかである。窒素原子は置換されているか、置換されていないかである(すなわち、定義するとすれば、NまたはNRであり、ここでRはHであるか、または他の置換基である)。窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)pであり、ここでpは0、1または2である)。
ヘテロアリールの例として、限定されないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、イミダゾロピリジニル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、メチレンジオキシフェニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチアニル、フェノキサジニル、フタラジニル、フテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2−ピロリドニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チアゾロピリジニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられる。
5ないし10員のヘテロアリールの例として、限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニル、トリアゾリル、ベンズイミダゾリル、1H−インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンズテトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、イサチノイル、イソキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、イソキサゾロピリジニル、キナゾリニル、キノリニル、イソチアゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、イミダゾロピリジニル、およびピラゾロピリジニルが挙げられる。5ないし6員のヘテロ環の例として、限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニル、およびトリアゾリルが挙げられる。
特記されない限り、「カルボシクリル」または「ヘテロシクリル」は、炭素環式環またはヘテロ環式環(アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロヘテロアルキル環など)に縮合した1または3個のさらなる環、例えば、
を包含し、水素、ハロ、ハロアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキニル、シクロアルキル−アルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、アリールアルコキシ、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルケニル、アミノカルボニルアリール、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールアゾ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アリールチオアルキル、アルコキシアリールチオ、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルフィニル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアミノおよびアリールスルホンアミノカルボニルより選択される1、2または3個の基で、および/または本明細書中に示されるいずれかのアルキル置換基で、利用可能な炭素原子を介して所望により置換されてもよい。
アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールのいずれかの用語が、もう一つ別の基の一部として使用される場合、炭素原子の数および環構成員は、それ自体がその用語において定義されるとおりである。例えば、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシアルコキシ、ハロアルキルアミノ、アルコキシアルキルアミノ、ハロアルコキシアルキルアミノ、アルキルチオ等は、各々独立して、1〜4個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜10個の炭素原子等などの、「アルキル」なる語について定義されるのと同じ数の炭素原子を含有する。同様に、シクロアルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクリルアミノ、アラルキルアミノ、アリールアミノ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキルオキシ等は、各々独立して、3〜6員、4〜7員、6〜10員、5〜10員、5または6員等などの、「シクロアルキル」、「ヘテロシクリル」、「アリール」、および「ヘテロアリール」なる語について定義されるとの同じ環構成員を含有する。
炭素環またはヘテロ環の部分が、特定の結合点を示すことなく、異なる環原子を介して指定された基質と結合するか、さもなければ該基質に付着する場合、その時には炭素原子を介してであっても、または例えば3価の窒素原子を介するものであっても可能性のあるすべての点を意図することが本明細書にて理解される。例えば、「ピリジニル」または「ピリジル」なる語は2−、3−または4−ピリジニルを意味し、「チエニル」なる語は2−または3−チエニル等を意味する。
置換基との結合が環にある2個の原子を結ぶ結合と交差して示される場合、その場合、かかる置換基は環のいずれの原子と結合してもよい。置換基が、かかる置換基が所定の式の化合物の残基と結合する際の原子を示すことなく、記載されている時には、その場合、かかる置換基はそのような置換基にあるいずれの原子を介して結合してもよい。置換基および/または可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定した化合物をもたらす場合にのみ許容される。
当業者であれば、本発明の化合物の置換基および他の部分が、許容できる程度に安定した医薬組成物に処方され得る医薬的に有用な化合物を提供するのに十分に安定している化合物を供給するために、選択されるべきであることを認識するであろう。かかる安定性を有する本発明の化合物は本発明の範囲内にあるものと考えられる。
「対イオン」なる語は、クロリド、ブロミド、ヒドロキシド、アセテート、およびサルフェートなどの負に帯電した種を表すのに使用される。「金属イオン」なる語は、ナトリウム、カリウムまたはリチウムなどのアルカリ金属イオンを、マグネシウムおよびカルシウムなどのアルカリ土類金属イオンを、ならびに亜鉛およびアルミニウムをいう。
本明細書中で言及されるような「置換される」なる語は、少なくとも1個の水素原子(炭素原子またはヘテロ原子と結合している)が水素以外の基と置き換えられている:ただし、正常な原子価が維持され、置換が安定した化合物をもたらす、ことを意味する。置換基がオキソ(すなわち、=O)である場合、その場合には該原子にある2個の水素が置き換えられている。オキソ置換基は芳香族の部分には存在しない。環系(例えば、炭素環またはヘテロ環)がカルボニル基または二重結合で置換されているように見える場合、それはカルボニル基または二重結合が該環の一部である(すなわち、範囲内にある)ものとする。本明細書にて使用される場合の、環二重結合は、2個の隣接する環原子の間で形成される二重結合(例えば、C=C、C=N、またはN=N)である。アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、およびヘテロシクリルに関して「置換される」なる語は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、およびヘテロシクリルが、各々、その中の、炭素またはヘテロ原子のいずれかに結合している1または複数の水素原子が、各々独立して、1または複数の水素以外の置換基と置き換えられている、ことを意味する。
本発明の化合物で窒素原子がある場合(例えば、アミンである場合)には、これらの原子は、酸化剤(例えば、mCPBAおよび/または過酸化水素)で処理することによりN−オキシドに変換され、本発明の他の化合物とすることができる。かくして、特定される窒素原子はその特定される窒素およびそのN−オキシド(N→O)誘導体の両方に及ぶものと考えられる。
任意の可変基が化合物の構成においてまたは式中で2回以上示される場合、その定義は、各々、他のすべての場合でその定義からは独立している。かくして、例えば、一の基が0〜3個のR基で置換されるものとした場合、その場合、該基が0個のR基で置換されている時は、それは置換されておらず、あるいは3個までのR基で置換されており、Rは、各々、Rの定義から独立して選択される。
本明細書で使用される場合、「互変異性体」なる語は、一緒に平衡状態で存在する、2またはそれ以上の異性体の各化合物をいい、分子内で原子または基を移動させることによって容易に交換される。例えば、当業者であれば、1,2,3−トリアゾールが下記のように2つの互変異性形態にて存在することが分かるであろう:
「医薬的に許容される」なる語は、正常な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー反応および/または他の問題または合併症がなく、合理的な利点/危険性の割合を考慮して、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適する、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形をいうのに本明細書中で利用される。
本発明の化合物は、本発明の範囲内にある、塩として存在し得る。医薬的に許容される塩が好ましい。本明細書で使用される場合、「医薬的に許容される塩」は開示の化合物の誘導体をいい、ここで親化合物は、その酸または塩基塩を製造することによって修飾される。本発明の医薬的に許容される塩は、従来の化学的方法によって塩基性または酸性部分を含有する親化合物より合成され得る。一般に、かかる塩は、これらの化合物の遊離形態の酸または塩基を、化学量論量の適切な塩基または酸と、水または有機溶媒中、あるいはその両者の混合液中で反応させることにより製造することができ;一般に、エーテルなどの非水性媒体、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルが好ましい。適切な塩の一覧は、その開示内容が出典明示によって本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, Mack Publishing Company, Easton, PA(1990)にて見られる。
本発明の化合物が、例えば、少なくとも1個の塩基性中心を有するならば、該化合物は酸付加塩を形成し得る。これらは、例えば、鉱酸、例えば、硫酸、リン酸またはハロゲン化水素酸などの無機強酸で、炭素数1〜4のアルカンカルボン酸、例えば、置換されていないか、または例えば、クロロ酢酸としてハロゲンで置換されている酢酸など、飽和または不飽和のジカルボン酸、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸またはテレフタル酸など、ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸またはクエン酸など、アミノ酸(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸あるいはリシンまたはアルギニン)、または安息香酸などの有機カルボン酸で、あるいは置換されていないか、または例えば、ハロゲンで置換されている、例えば、メチル−またはp−トルエン−スルホン酸である、(C1−C4)アルキルまたはアリールスルホン酸などの有機スルホン酸で形成される。必要とあれば、さらなる塩基性中心が存在する、対応する酸付加塩も形成され得る。少なくとも1個の酸基(例えば、COOH)を有する本発明の化合物はまた、塩基との塩を形成し得る。塩基との適切な塩は、例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウムまたはマグネシウム塩などの金属塩、あるいはアンモニア、またはモルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−またはトリ−低級アルキルアミン、例えば、エチル、tert−ブチル、ジエチル、ジイソプロピル、トリエチル、トリブチルまたはジメチル−プロピルアミン、またはモノ−、ジ−またはトリ−ヒドロキシ低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−またはトリ−エタノールアミンとの塩である。さらには、対応する分子内塩が形成されてもよい。製薬学的使用には適さないが、例えば、式(I)の遊離化合物またはその医薬的に許容される塩の単離または精製のために利用することのできる塩も包含される。
加えて、本発明の化合物はプロドラッグの形態を有してもよい。インビボにて生体活性な薬物を提供するように変換されるであろういずれの化合物も、本発明の範囲および精神の範囲内にあるプロドラッグである。「プロドラッグ」なる語は、本明細書にて使用される場合、カルボン酸残基を基礎とするプロドラッグ、すなわち、「プロドラッグエステル」と、アルギニン模倣部分を基礎とするプロドラッグ、すなわち、「アルギニン模倣体のプロドラッグ」の両方を包含する。かかるプロドラッグは、多くの場合で、加水分解が主に消化酵素の影響下で生じるため、経口投与されるのが好ましい。エステル自体が活性である場合には、または加水分解が血中にて生じるそのような場合には非経口投与を利用してもよい。
本発明の化合物は、体内で加水分解されることで本発明の化合物それ自体を提供する、プロドラッグ、すなわち、「プロドラッグエステル」として供する、生理学的に加水分解可能なエステルを形成し得る、カルボキシ基を含有する。本発明の化合物の生理学的に加水分解可能なエステルの例として、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシC1−6アルキル(例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル)、C1〜C6アルコキシカルボニルオキシC1〜C6アルキル(例えば、メトキシカルボニルオキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル)、例えば、ペニシリンおよびセファロスポリンの分野にて使用される他の周知な生理学的に加水分解可能なエステルが挙げられる。かかるエステルは当該分野にて公知の慣用的技法により製造されてもよい。「プロドラッグエステル」は、本発明の化合物のカルボン酸部分を、アルキルまたはアリールアルコール、ハライド、またはスルホネートのいずれかと、当該分野にて公知の操作を利用して反応させることにより形成され得る。さらには、種々の形態のプロドラッグが当該分野にて周知である。かかるプロドラッグ誘導体の例については:
Bundgaard, H.編、Design of Prodrugs, Elsevier(1985)、およびWidder, K.ら編、Methods in Enzymology, 112:309-396, Academic Press(1985);
Bundgaard, H.、Chapter 5, 「プロドラッグの設計および用途(Design and Application of Prodrugs)」、Krosgaard-Larsen, P.ら編、A Textbook of Drug Design and Development、pp.113-191, Harwood Academic Publishers(1991);
Bundgaard, H.、Adv. Drug Deliv. Rev., 8:1-38(1992);
Bundgaard, H.ら、J. Pharm. Sci., 77:285(1988);および
Kakeya, N.ら、Chem. Pharm. Bull., 32:692(1984)
を参照のこと。
プロドラッグの製造は、当該分野において周知であり、例えば、King、F.D.編、Medicinal Chemistry:Principles and Practice, The Royal Society of Chemistry, Cambridge, UK(1994);Testa、B.ら、Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism. Chemistry, Biochemistry and Enzymology, VCHA and Wiley-VCH, Zurich, Switzerland(2003);Wermuth, C.G.編、The Practice of Medicinal Chemistry, Academic Press, San Diego, CA(1999);Rautio, J.ら、Nature Review Drug Discovery, 17, 559-587(2018)において記載される。
本発明は本発明の化合物中に存在する原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体は原子番号が同じであるが、質量数の異なるそれらの原子を包含する。一般的な例として、限定されないが、水素の同位体は重水素(記号Dまたは2H)および三重水素(記号Tまたは3H)を含む。炭素の同位体は13Cおよび14Cを包含する。本発明の同位体標識された化合物は、通常、当業者に公知の一般的技法により、あるいは、そうでなければ使用される非標識の試薬の代わりに適切に同位体標識された試薬を用いて、本明細書に記載の方法に類似する方法により製造され得る。かかる化合物は、種々の潜在的用途、例えば、可能性のある医薬用化合物と標的とするタンパク質または受容体との結合能の測定における標体および試剤としての用途、あるいはインビボまたはインビトロにて生物学的受容体に結合した本発明の化合物を画像化するための用途がある。
「安定した化合物」および「安定した構造」は、反応混合物から有用な純度に単離し、効果的な治療剤に処方して活性を示すのに十分にロバストである、化合物を示唆するものとする。本発明の化合物は、N−ハロ、S(O)2H、またはS(O)H基を含有しないことが好ましい。
「溶媒和物」なる語は、本発明の化合物と、有機または無機のいずれかの、1または複数の溶媒分子との物理的会合物を意味する。この物理的会合は水素結合を包含する。溶媒和物中にある溶媒分子は規則的配置および/または非規則的配置にて存在し得る。溶媒和物は化学量論量または非化学量論量のいずれかで溶媒分子を含みうる。「溶媒和物」は液相と分離可能な溶媒和物との両方を包含する。溶媒和物の例は、以下に限定されないが、水和物、エタノール和物、メタノール和物、およびイソプロパノール和物を包含する。溶媒和の方法は一般に当該分野で公知である。
「グリコシル」なる語は、ヘミアセタールヒドロキシル基を単糖類の環形から除去し、低級オリゴ糖を拡張することによって得られる一価の遊離基または置換基部分を意味する。1の実施態様において、グリコシル基は次の構造式:
で示される。
本明細書で使用される略語は以下のように定義される:「1x」は1回と、「2x」は2回と、「3x」は3回と、「℃」は摂氏温度と、「eq」は当量と、「g」はグラムと、「mg」はミリグラムと、「L」はリットルと、「mL」はミリリットルと、「μL」はマイクロリットルと、「N」は規定度と、「M」はモルと、「mmol」はミリモルと、「min」は分と、「h」は時間と、「rt」は室温と、「RBF」は丸底フラスコと、「atm」は大気圧と、「psi」はポンド毎平方インチと、「conc.」は濃縮と、「RCM」は閉環メタセシスと、「sat」または「sat’d」は飽和と、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーと、「MW」は分子量と、「mp」は融点と、「ee」はエナンチオマー過剰率と、「MS」または「Mass Spec」は質量分析と、「ESI」はエレクトロスプレーイオン化質量分析と、「HR」は高分解能と、「HRMS」は高分解能質量分析と、「LCMS」は液体クロマトグラフィー質量分析と、「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィーと、「RP HPLC」は逆相HPLCと、「TLC」または「tlc」は薄層クロマトグラフィーと、「NMR」は核磁気共鳴分光法と、「nOe」は核オーバーハウザー効果分光法と、「1H」はプロトンと、「δ」はデルタと、「s」は一重項と、「d」はニ重項と、「t」は三重項と、「q」は四重項と、「m」は多重項と、「br」はブロードなと、「Hz」はヘルツと定義され、「α」、「β」、「R」、「S」、「E」および「Z」は当業者に周知の立体化学表示である。
本発明の化合物は、このセクションにて記載される反応および技法を用いて製造され得る。該反応は、利用される試薬および材料に適し、変換を行うのに適する溶媒中で行われる。また、下記の合成方法の記載において、溶媒、反応環境、反応温度、実験期間および後処理操作を含め、提案されるすべての反応条件はその反応に標準的な条件であるように選択され、当業者であれば容易に認識するはずと理解べきである。有機合成の分野における当業者は、指示される分子の種々の部分に存在する官能性は提案されている試薬および反応と適合するものでなければならないことを理解する。所定のクラスに分類される式(I)の化合物のすべてがすべて、記載されるいくつかの方法に必要とされるいくつかの反応条件と適合するものではない。反応条件と適合する置換基に対する制限は当業者であれば簡単に理解することであり、別法を用いなければならない。Larock, R.C.、Comprehensive Organic Transformations, VCH, New York(1989)において、本発明の化合物の製造に適用できる合成方法の特に有用な概要を見出すことができる。
スキーム3は中間体1aを合成するための別法を記載する。ケトン3は、エノール−トリフレート形成と、その後のミヤウラ・ホウ素化とからなる2工程において、対応するボロン酸またはエステルに変換され得る。トリフレート形成は、3をLiHMDSなどの塩基を用いてTHF中にて低温で処理し、つづいてコミン(Comin)試薬または他の適切なトリフレートドナー供給源を添加することにより達成され得る。ミヤウラ・ホウ素のための典型的な条件として、限定されないが、中間体のトリフレートを、ビス(ピナコラト)ジボロン(B2Pin2)、酢酸カリウムおよびPdCl2(dppf)2などのパラジウム触媒と一緒に、THFまたはジオキサンなどの適切な溶媒中で加熱することが挙げられる。ヘテロアリールハライド中間体2は、ボロン酸またはボロン酸エステル5とのスズキカップリングを受け、アルケン6を生成し得る。スズキカップリングの典型的条件は、限定されないが、中間体2と5を、脱酸素化溶媒または混合溶媒中にてパラジウム触媒、リガンドおよび塩基と一緒に適切な温度で加熱することを包含する。特定の条件として、限定されないが、ジオキサン/水中、90℃でのPd(OAc)2、DPEPhos、K3PO4が挙げられる。各ケースにて、化学量論、パラジウム源、リガンド、塩基、溶媒、温度および濃度を含め、6を得るのに利用される特定の条件は、独立した最適化を必要とし得る。保護基P*の除去はスキーム2に記載されるように達成され、中間体1aを得ることができる。
スキーム4は、中間体1の下位群の中間体1dを製造する方法を記載する。中間体7は、弱酸性の脱水条件下、ジオール8(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)と縮合させ、アセタール9を得ることができる。7を9に変換するための条件として、限定されないが、7および8を、4Åモレキュラーシーブおよび触媒としてのp−TSAの存在下、トルエンなどの溶媒中で還流することが挙げられる。P*=Bocのケースにおいて保護基P*を除去するには、DCM中TFAなどの希または弱酸性条件を利用して、アセタールを保持することができる。官能基の適合性のために別の保護基が必要とされるならば、その場合、該基は当業者に既知の方法により除去され得る。保護基を除去するためのさらなる方法が、Greene, T.およびWuts, P. G. M.、Protecting Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons, Inc.、New York, NY, 2006およびその中の引用文献にて見つかるかもしれない。
スキーム5は、中間体1の下位群の中間体1eを製造する方法を記載する。中間体のアルデヒド7は、アルケニル化およびジヒドロキシル化を含む2工程にてジオール10に変換され得る。アルケニル化工程は、THFなどの溶媒中、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどの試薬、および限定されないが、KOtBuまたはNaHMDSなどの適切な塩基を用いて達成され得る。得られたアルケンを、限定されないが、適切な溶媒中のOsO4およびNMOなどの条件に付し、ジオール10を得る。10をケトン11(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)と、4Åモレキュラーシーブなどの乾燥剤と一緒に、触媒としてのp−TSAの存在下、トルエン中で還流するなどの条件下で縮合してケタール12を得る。保護基P*を除去し、中間体1eを得るのは、スキーム4に記載されるように実施され得る。
別法として、スキーム6は、式Iの下位群の化合物I−dおよびI−eを製造する方法を記載する。中間体14は、アミノケトン13(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)と、適切なアリールハライド、トリフレートまたはその等価物X5−L1−Z−Rx(ここでX5はハライドまたはトリフレートを示す)との間の種々のカップリング反応を介して得ることができる。中間体14を得るための、かかるカップリング反応のいくつかの例として、限定されないが、Pd触媒のBuchwald-Hartwig反応、Cu媒介のUllmannカップリング、Ni媒介のアミノ化、または求核芳香族置換(SNAr)が挙げられる。その後で、ケトン14と、ジオール10(スキーム5)との間で、DCEなどの溶媒中、p−TSAのような酸触媒の存在下にて反応物を混合することを含む、条件下で縮合させて生成物I−dを得ることができる。生成物I−dがエステルまたはニトリルを含有するならば、それらは、限定されないが、MeOH、THFおよび水からなる溶媒中にて加水分解を行うのに適する温度でI−dをNaOHまたはLiOHで処理するなど、の条件下で対応するカルボン酸I−eに加水分解され得る。いくつかのケースにおいては、I−eを得るのに、tert−ブチルエステルなどの特定のエステルの酸介在性加水分解を必要とするかもしれない。
スキーム7は、中間体2の下位群の中間体2aの製造方法を記載する。アルデヒド15(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)は、限定されないが、両方の反応物をピリジン中にて室温で撹拌するか、または反応物を、エタノールなどの適切な溶媒中、水酸化ナトリウムまたは酢酸ナトリウムのような塩基の存在下で緩やかに加熱することを含む、種々の条件下でヒドロキシルアミン塩酸塩と縮合され得る。得られたオキシムは、DMFなどの適切な溶媒中、限定されないが、NCSまたはNBSなどの試薬によるハロゲン化を介して対応するヒドロキシモイルハライド16に変換され得る。ヒドロキシモイルハライド16は、限定されないが、室温でのジクロロメタン中のトリエチルアミンなどの条件下で末端アルキン(商業的に入手可能であるか、または当業者により容易に製造される)を用いて環化させ、3,5−置換イソキサゾール17を得る。該イソキサゾールの4−位は、DMFなどの適切な溶媒中、限定されないが、NBSまたはNCSなどの試薬を用いてハロゲン化され、3,4,5−置換のイソキサゾール中間体2aを得ることができる。
スキーム8は、中間体2の下位群の中間体2bの製造方法を記載する。合成は、アミン18a(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)を、限定されないが、酸性媒体(H2O/TFA)中にて亜硝酸ナトリウムで処理し、つづいて適切な溶媒中のアジ化ナトリウムを適温で添加するなどの条件下で、アジド化して開始され、アジド19を得る。別法として、アジド19は、ハライド18b(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)をアジ化ナトリウムなどのアジド塩と、DMSO/水の混合液中、適温で反応させることにより得ることができる。得られたアジド19は商業的に入手可能である末端アルキンで環化され、限定されないが、THF中、室温での過塩素酸銅(II)、ヨウ化カリウム、およびDBUなどの条件下でヨードトリアゾール中間体2bを得ることができる。
スキーム9は、中間体2の下位群の中間体2cの製造方法を記載する。商業的に入手可能であるか、製造が容易なN−置換のグリシン20は、Fang, Y.;Wu, C.;Larock, R. C.;Shi, F.、J. Org. Chem. 2011, 76, 8840にて見出すことのできる、条件下で亜硝酸ナトリウム、HClおよび無水酢酸で処理した場合に、シドノン21を付与する。該シドノン21は、Decuypere, E.;Specklin, S.;Gabillet, S.;Audisio, D.;Liu, H.;Plougastel, L.;Kolodych S.;Taran, F.、Org. Lett. 2015, 17, 362に記載されるように、NBSで臭素化し、つづいてアルキンを用いる銅触媒の付加環化に付すことを含む2工程のプロセスにおいてピラゾール中間体2cに変換され得る。
スキーム10は、中間体4の下位群の中間体4aの製造方法を記載する。適宜置換されたボロン酸またはエステル22(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)および適宜反応性に富むハロゲンまたは均等物Xを有するピラゾール23(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)は、Pd触媒のスズキ反応を介してカップリングされ、中間体24を得ることができる。スズキカップリングを行うための典型的な条件は、限定されないが、反応体22および23を、適切な温度で脱酸素化溶媒または混合溶媒中にてパラジウム触媒、リガンドおよび塩基と一緒に加熱することを包含する。具体的な条件として、限定されないが、THF/水中、120℃でのPdCl2(dppf)2、Na2CO3が挙げられる。各ケースにおいて、化学量論量、パラジウム源、リガンド、塩基、溶媒、温度および濃度を含め、24を得るのに利用される特定の条件は、独立した最適化を必要とするかもしれない。22と23とのカップリングパートナーは、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造され得るかのいずれかである。中間体24は、THFまたはEt2Oなどの適切な溶媒中、限定されないが、n−BuLiまたはLDAなどの十分に強い塩基によって、ピラゾールの5位で脱プロトン化され得る。24の脱プロトン化によって得られるアニオンは、系内にてケトン3でトラップされ、中間体2aを得ることができる。
スキーム11は、中間体7の下位群の中間体7aの製造方法を記載する。ヒドロキシモイルハライド16(スキーム6において記載される調製物)は、β−ケトエステル(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)と、トリエチルアミンまたは他の適切な塩基の存在下、限定されないが、DCMなどの溶媒中で反応して3,4,5−置換のイソキサゾールエステル25を得ることができる。該エステルの還元は、適切な溶媒中、限定されないが、LiAlH4、DIBAL−H、またはLiBH4を含む、多数の試薬により達成され得る。得られたイソキサゾール26のヒドロキシルは、限定されないが、DCMまたはDCEなどの適切な溶媒中、限定されないが、PCC酸化、デス−マーチン酸化、スワーン酸化、レイ(Ley)酸化を含む酸化条件下でアルデヒド中間体7aに変換され得る。
スキーム14は、中間体27の下位群の中間体27a,27bおよび27cの製造方法を記載する。ヘテロアリールハライド中間体2と、ケトン29(商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法により容易に製造される)とのカップリングは、2のアリールグリニャール、アリールリチウム、アリール亜鉛または他のアリール金属種を形成し、その後でケトン29に添加するなどの種々の条件を介して、第3アルコール生成物30を得ることで達成され得る。アミノ保護基、例えば、P*=Bocを除去する間に、適切な酸性条件(すなわち、HCl、TFA)が利用されるならば、アルケン27aを第1単離体として得ることができる(脱保護A)。P*=Bocの他のケースにて、DCM中TFAなどの希または弱酸性条件が利用されるならば、ヒドロキシルは保持されて中間体27bを得ることができる。さらには、P*=Cbzである場合、パラジウム炭素を介在する水素化を利用し、ヒドロキシルを脱離することなく、保護基を除去して27bを得ることができる。アルケン中間体27aは、限定されないが、溶媒としてのTFA中で過剰なトリエチルシランと一緒に加熱するなどの条件下で還元し、中間体27cを得ることができる。官能基の適合性のために別の保護基が必要とされるならば、その場合、該基は当業者に既知の方法により除去され得る。保護基を除去するためのさらなる方法が、Greene, T.およびWuts, P. G. M.、Protecting Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons, Inc.、New York, NY, 2006およびその中の引用文献にて見つかるかもしれない。
以下の実施例は、例示として、本発明の部分的範囲および個々の実施態様として提供されるものであり、発明の範囲を制限することを意図としない。略語および化学記号は、特記されない限り、その一般的かつ慣習的意義を有する。特記されない限り、本明細書に記載の化合物は、本明細書に開示のスキームおよび他の方法を用いて製造され、単離され、かつ特徴付けられるか、またはその同じスキームまたは方法を用いて製造されてもよい。
必要に応じて、反応は乾燥窒素(またはアルゴン)の環境下で行われた。無水反応の場合、EMからのDRISOLV(登録商標)溶媒を利用した。他の反応では、試薬等級またはHPLC等級の溶媒を利用した。特記されない限り、商業的に入手可能な試薬はすべて入手したそのままで使用された。
実施例の特徴付けまたは精製に利用されるHPLC/MSおよび分取/分析性HPLC方法
NMR(核磁気共鳴)スペクトルは、典型的には、BrukerまたはJEOL製400MHzおよび500MHz装置にて、指示される溶媒を用いて得られた。すべての化学シフトは、内部標体として溶媒共鳴したテトラメチルシランからのppmの単位で報告される。1H NMRスペクトルデータは、典型的には、次のように:化学シフト、多重度(s=一重項、brs=ブロードな一重項、d=二重項、dd=二重項の二重項、t=三重項、q=四重項、sep=七重項、m=多重項、app=明らかな)、カップリング定数(Hz)、および積分比を用いて報告される。
HPLCなる語は、以下の1つの方法を用いる、島津製高性能液体クロマトグラフィー装置をいう。
一般的方法A
実施例1
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. 2,6−ジクロロベンズアルデヒドオキシム
ヒドロキシルアミン塩酸塩(6.6g、95ミリモル)を、2,6−ジクロロベンズアルデヒド(11.1g、63.4ミリモル)の室温でのピリジン(31.7mL)中溶液に加え、穏やかな発熱を受けた。10分後、過剰量のピリジンを真空下で除去し、残渣をEt2Oと水との間に分配した。有機層を飽和NH4Cl水溶液、ブラインで連続して洗浄し、水層を合わせ、少量部のEt2Oで水回逆抽出した。有機抽出液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して2,6−ジクロロベンズアルデヒドオキシム(12.4g、65.3ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。該生成物をさらに精製することなく次の工程に持ち越した。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.39(s,1H)、7.92(s,1H)、7.40−7.36(m,2H)、7.27−7.22(m,1H)
工程2. 2,6−ジクロロ−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド
2,6−ジクロロベンズアルデヒドオキシム(12.0g、63.1ミリモル)をDMF(45.9mL)に溶かし、40℃で加熱した。NCS(10.1g、76.0ミリモル)をDMF(38.3mL)に溶かし、次に約3分間にわたってその加温に付した溶液に添加した。40℃で一夜撹拌した後、該反応混合物を室温に冷却し、氷中に注ぎ、Et2Oで抽出した。有機層を集め、ブラインで洗浄した。水層を合わせ、Et2Oで逆抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/ヘキサン、ISCO 120g カラム)に付して精製し、2,6−ジクロロ−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(13.3g、59.3ミリモル、収率94%)をワックス状の白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.02(s,1H)、7.43−7.37(m,2H)、7.37−7.30(m,1H)
工程3. 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール
シクロプロピルアセチレン(2.8mL、33.4ミリモル)つづいてEt3N(3.7mL、26.7ミリモル)を2,6−ジクロロ−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(5.0g、22.3ミリモル)の室温でのDCM(111mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌し、精製するのにSiO2上で濃縮した。得られた混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−45%EtOAc/ヘキサン、ISCO 120gカラム)に付して精製し、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(4.8g、18.9ミリモル、収率85%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.43−7.39(m,2H)、7.34−7.28(m,1H)、6.01(s,1H)、2.13(tt,J=8.2、5.3Hz,1H)、1.16−1.07(m,4H)
工程4. 4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール
N−ブロモスクシンイミド(0.81g、4.6ミリモル)を5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(0.93g、3.7ミリモル)の室温でのDMF(14.6mL)中溶液に添加した。反応混合物を50℃に加熱した。一夜加熱した後、さらなるN−ブロモスクシンイミド(0.81g、4.6ミリモル)を加え、加熱を続けた。さらに24時間加熱した後、反応物を室温に冷却し、約100mLの氷水中に注いだ。固体を吸引濾過で集め、高真空下で乾燥させて4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(1.14g、3.42ミリモル、収率94%)を白色の粉末として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.49−7.36(m,3H)、2.19(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.36−1.29(m,2H)、1.24−1.16(m,2H)
工程5. tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート
n−ブチルリチウム(8.1mL、20.3ミリモル)を、4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(5.4g、16.2ミリモル)の−78℃でのTHF(64.9mL)中溶液にゆっくりと添加し、明褐色の溶液を得た。10分後、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(3.9g、16.2ミリモル)をTHFの3mLの溶液として添加した。温度を−78℃で3時間維持した。その冷反応混合物を5mLのメタノールをゆっくりと添加することでクエンチさせ、次にSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−80%EtOAc/ヘキサン、ISCO 120g カラム)に付すことで精製するのにSiO2上で濃縮し、tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(5.4g、10.9ミリモル、収率67%)を白色の粉末として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.47−7.35(m,3H)、3.32−3.25(m,2H)、3.23−3.16(m,2H)、2.30(s,1H)、2.07−2.00(m,2H)、1.70(brd,J=1.4Hz,2H)、1.46(brt,J=3.0Hz,2H)、1.43(s,8H)、1.41−1.35(m,2H)、1.32−1.24(m,3H)、1.18−1.12(m,2H)
工程6. 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール
トリフルオロ酢酸(8.6mL、111.0ミリモル)を、tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(5.5g、11.2ミリモル)を含有するフラスコに加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、過剰量のTFAを真空下で除去した。残渣をEtOAcで希釈し、飽和水性K2CO3およびで、ついでブラインで洗浄した。水層を合わせ、EtOAcで逆抽出し、有機抽出液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させて5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(4.2g、11.2ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.43−8.24(m,1H)、7.71−7.57(m,3H)、5.89(s,1H)、3.33(brs,2H)、3.06(brs,2H)、3.00−2.88(m,2H)、2.35(s,1H)、2.34−2.25(m,1H)、1.72−1.63(m,3H)、1.27−1.11(m,4H)
実施例1. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
炭酸セシウム(0.1g、0.33ミリモル)およびエチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(60.8mg、0.20ミリモル)を、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(50mg、0.13ミリモル)の室温でのDMA(0.38mL)中溶液に添加し、反応混合物を90℃に加熱した。2時間加熱した後、反応混合物をTHF(1.0mL)、水(0.2mL)およびMeOH(0.1mL)で希釈した。水酸化リチウム・一水和物(0.02g、0.40ミリモル)を該混合物に加え、反応容器を密封し、90℃で一夜加熱した。次に該反応物を0.5mLの1.0N HClを添加することでクエンチさせた。得られた混合物をC−18逆相フラッシュクロマトグラフィー(A中10−100%B、A=10:90:0.1 MeCN:H2O:TFA、B=90:10:0.1 MeCN:H2O:TFA、18分間の線形勾配、Isco50g C−18ゴールドカラム)に付して精製するために、Iscoドライロードカートリッジ中のセライトパッド上にローディングした。所望のフラクションを合わせ、濃縮して2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(69mg、0.1ミリモル、収率88%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z:570.6 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.12(d,J=1.5Hz,1H)、7.74(dd,J=11.1、1.4Hz,1H)、7.47−7.40(m,2H)、7.39−7.33(m,1H)、5.78(s,1H)、3.78(dt,J=13.1、5.1Hz,2H)、3.63−3.51(m,2H)、2.43(s,2H)、2.18(tt,J=8.4、5.0Hz,1H)、1.80−1.74(m,4H)、1.38−1.28(m,2H)、1.21−1.11(m,2H);FXR EC50=7nM;マウス・インビボ(3mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−99%、Fgf15=+18x;(30mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−99%、Fgf15=+31x
実施例2
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:496.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.87(dd,J=9.0、2.3Hz,1H)、7.68−7.61(m,2H)、7.61−7.54(m,1H)、6.81(d,J=9.2Hz,1H)、5.85(s,1H)、3.86−3.75(m,2H)、3.42−3.30(m,1H)、2.38−2.25(m,3H)、1.58−1.46(m,4H)、1.27−1.16(m,2H)、1.15−1.07(m,2H);FXR EC50=31nM
実施例3
2−(3−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル 3−オキソ−1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:586.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.14(s,1H)、7.70−7.51(m,4H)、5.67(s,1H)、4.57(s,2H)、3.74(brs,1H)、3.50(brt,J=10.8Hz,2H)、2.34−2.23(m,1H)、1.78−1.66(m,2H)、1.59(brd,J=13.4Hz,2H)、1.25−1.16(m,2H)、1.13−1.06(m,2H);FXR EC50=240nM
実施例4
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピコリン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロピコリネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:495.8 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.70−7.57(m,4H)、7.24(d,J=7.0Hz,1H)、7.02(d,J=8.9Hz,1H)、5.85(s,1H)、3.85−3.69(m,2H)、3.41−3.23(m,1H)、2.38−2.27(m,3H)、1.54(brs,4H)、1.28−1.17(m,3H)、1.17−1.09(m,3H);FXR EC50=712nM
実施例5
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピリダジン−3−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロピリダジン−3−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:497.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.76(brd,J=9.5Hz,1H)、7.70−7.61(m,2H)、7.61−7.53(m,1H)、7.21(brd,J=9.8Hz,1H)、5.86(s,1H)、3.88(brd,J=13.1Hz,1H)、3.44(brd,J=4.6Hz,1H)、2.34(s,3H)、1.91(s,1H)、1.57(brs,4H)、1.29−1.16(m,2H)、1.13(brd,J=2.1Hz,2H)FXR EC50=313nM
実施例6
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:550.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.78(s,1H)、7.75(s,1H)、7.67−7.60(m,2H)、7.61−7.53(m,1H)、5.85(s,1H)、3.99(brd,J=13.4Hz,1H)、3.81−3.67(m,2H)、3.53−3.39(m,1H)、2.40−2.22(m,3H)、1.89(s,1H)、1.52(brs,4H)、1.29−1.16(m,2H)、1.11(brd,J=2.4Hz,2H)、さらなるピークがDMSOおよびH2Oのシグナルの下にある;FXR EC50=47nM
一般的方法B
実施例7
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸
5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(0.13g、0.34ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレート(77mg、0.34ミリモル)およびCs2CO3(0.22g、0.69ミリモル)のジオキサン(3.4mL)中のスラリーを、窒素を該混合物に5分間吹き込むことで、脱気処理に付した。次に、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(13.3mg、0.02ミリモル)を添加し、該反応混合物を密封し、90℃に加熱した。一夜加熱した後、さらなるRuPhos−Pd−G2(13.3mg、0.02ミリモル)を加え、窒素を該混合物にバブリングさせ、それを再び密封し、100℃に加熱した。1時間後、該反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をTHF(1.0mL)、水(0.4mL)、およびMeOH(0.1mL)の混合液に溶かした。水酸化リチウム・一水和物(27.9mg、0.67ミリモル)を該混合物に加え、その反応容器を密封し、90℃に加熱した。2時間加熱した後、該反応物を1N HClでクエンチさせ、次に真空下で最低容量まで濃縮した。残渣をMeOHに溶かし、濾過し、その粗材料を次の条件で分取LC/MSに付して精製した:カラム:エックスブリッジ(XBridge)C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:24分間にわたって45−100%Bとし、ついで100%Bで10分間保持する;流速:20mL/分。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸を得た。MS(ESI)m/z:549.2 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.67(d,J=1.8Hz,1H)、7.65(d,J=0.7Hz,1H)、7.62−7.56(m,1H)、6.79(d,J=8.8Hz,1H)、5.84(s,1H)、3.81−3.71(m,3H)、3.31(td,J=8.5、3.5Hz,2H)、2.38−2.27(m,5H)、1.66−1.51(m,5H)、1.25−1.17(m,2H)、1.16−1.07(m,3H);FXR EC50=24nM
実施例8
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:548.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.86−7.75(m,2H)、7.71−7.63(m,2H)、7.63−7.55(m,1H)、6.97−6.86(m,2H)、5.87(s,1H)、3.75(s,3H)、3.30−3.20(m,1H)、2.96(brt,J=9.2Hz,2H)、2.40−2.28(m,3H)、1.77−1.68(m,2H)、1.68−1.57(m,2H)、1.28−1.16(m,3H)、1.14(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=45nM
実施例9
3−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)安息香酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにエチル 3−ブロモベンゾエートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。
MS(ESI)m/z:495.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.66(d,J=7.6Hz,2H)、7.63−7.54(m,1H)、7.45(brs,1H)、7.38−7.26(m,2H)、7.19(brd,J=7.0Hz,1H)、5.85(s,1H)、3.30(brd,J=12.5Hz,1H)、3.06−2.96(m,2H)、2.37−2.25(m,3H)、1.72−1.51(m,4H)、1.26−1.16(m,2H)、1.14(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=4200nM
実施例10
4−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)安息香酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにエチル 4−ブロモベンゾエートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:495.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.72(brd,J=8.9Hz,2H)、7.68−7.52(m,3H)、6.91(brd,J=8.9Hz,2H)、5.83(s,1H)、3.42(brd,J=12.8Hz,1H)、3.12(brt,J=9.2Hz,2H)、2.39−2.24(m,3H)、1.63−1.49(m,4H)、1.26−1.15(m,4H)、1.12(brs,2H);FXR EC50=135nM
実施例11
2−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. tert−ブチル 3'−オキソ−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−8−カルボキシレート
亜鉛−銅のカップル(28.3g、219ミリモル)をtert−ブチル 3−メチレン−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(4.9g、21.9ミリモル)のジエチルエーテル(43.0mL)中溶液に添加した。トリクロロアセチルクロリド(13.6mL、121ミリモル)/DME(21.5mL)を添加し、該反応混合物を室温で36時間撹拌した。反応物を1M K2HPO4水溶液で注意してクエンチさせ(激しくバブリング)、次にセライトを介して濾過した(Et2O洗浄)。濾液を真空下で濃縮し、MeOH(65.6mL)で希釈した。塩化アンモニウム(4.49g、84ミリモル)を迅速に撹拌した混合物に添加し、つづいて亜鉛末(8.0g、122ミリモル)を2等分して添加した。40分間撹拌した後、反応混合物をセライトを通して濾過し(MeOH洗浄)、濃縮乾固させた。残渣をEtOAcに溶かし、水およびブラインで洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出し、有機液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、SiO2で濃縮乾固させた。得られた混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム、ELS検出器の使用)に付して精製し、tert−ブチル 3'−オキソ−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−8−カルボキシレート(1.1g、4.2ミリモル、収率20%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 4.50−4.13(m,2H)、3.12(d,J=1.8Hz,2H)、2.85(brs,2H)、2.23−1.87(m,4H)、1.86−1.66(m,4H)、1.48(s,9H)
実施例11. 2−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル 3'−オキソ−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−8−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:596.5 [M+H]+;オレフィン異性体の混合物(約6:4):1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.21(dd,J=3.6、1.4Hz,1H)、7.75−7.46(m,5H)、6.28(s,1H)、5.25(s,1H)、4.49−4.29(m,2H)、2.84(s,1H)、2.17−1.89(m,7H)、1.85−1.59(m,3H)、1.31−1.07(m,5H);FXR EC50=189nM
実施例12
6−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例11を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:522.6 [M+H]+;1H NMRはオレフィン異性体の混合物(約6:4)に関する:1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.66−8.51(m,1H)、7.99−7.78(m,1H)、7.71−7.48(m,3H)、6.71−6.64(m,1H)、6.24(s,1H)、5.18(s,1H)、4.57(brd,J=3.5Hz,2H)、2.80(s,1H)、2.37−2.23(m,2H)、2.01−1.82(m,5H)、1.83−1.65(m,3H)、1.63−1.45(m,3H)、1.30−1.06(m,7H);FXR EC50=182nM
実施例13
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
トリエチルシラン(70.0μL、0.44ミリモル)を2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例1)(10mg、0.02ミリモル)のTFA(175μL)中溶液に添加した。反応バイアルを密封し、80℃に加熱した。30分後、該反応混合物を濃縮乾固させ、残渣を約2mLの1:1 DMFおよびMeOHに溶かし、濾過し、分取LC/MSを介して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する; 流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸を得た。MS(ESI)m/z:572.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.16(s,1H)、7.71−7.52(m,4H)、3.45−3.34(m,1H)、2.28−2.17(m,1H)、2.12−1.99(m,2H)、1.78(brt,J=10.7Hz,2H)、1.74−1.65(m,2H)、1.36−1.26(m,2H)、1.22(s,2H)、1.12(brd,J=7.9Hz,3H)、1.08−0.99(m,3H);FXR EC50=202nM
実施例14
4−(2−(3−(2−クロロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)安息香酸
表記化合物は、実施例10の製造の間の、ブッフバルトアミノ化工程の間に、Pdを介在する脱ハロゲン化によって得られた。あるいはまた、表記化合物は、実施例10について記載されるように、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロベンズアルデヒドを用いて製造された。MS(ESI)m/z:461.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.72(brd,J=8.9Hz,2H)、7.66−7.60(m,1H)、7.59−7.52(m,1H)、7.47(brd,J=4.0Hz,2H)、6.92(brd,J=8.9Hz,2H)、5.86(s,1H)、3.49−3.38(m,1H)、3.21−3.06(m,2H)、2.92(q,J=7.1Hz,1H)、2.35(s,2H)、2.32−2.22(m,1H)、1.67−1.49(m,4H)、1.23(s,3H)、1.19−1.12(m,4H)、1.10(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=885nM
実施例15
2−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例1)の代わりに2−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例11)を用い、実施例13を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:598.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.17(s,1H)、7.68−7.52(m,4H)、4.48−4.12(m,1H)、3.89(s,1H)、3.58−3.34(m,1H)、2.23−2.13(m,2H)、2.11−2.03(m,1H)、2.03−1.86(m,3H)、1.83−1.72(m,1H)、1.72−1.54(m,4H)、1.33(brd,J=13.7Hz,1H)、1.10(brd,J=8.2Hz,2H)、1.01(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=301nM
実施例16
6−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−8−イル)ニコチン酸
表記化合物は、2−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例11)の代わりに6−(3'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,1'−シクロブタン]−2'−エン−8−イル)ニコチン酸(実施例12)を用い、実施例15を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:523.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.57(d,J=1.5Hz,1H)、7.86(dd,J=9.0、2.0Hz,1H)、7.70−7.51(m,3H)、6.63(brd,J=8.9Hz,1H)、4.66−4.48(m,1H)、4.40(brs,1H)、2.62−2.57(m,1H)、2.25−2.12(m,1H)、2.12−1.98(m,2H)、1.97−1.77(m,3H)、1.59(brt,J=10.1Hz,4H)、1.45(brd,J=11.6Hz,1H)、1.20(brd,J=13.4Hz,1H)、1.10(brd,J=8.2Hz,2H)、1.01(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=646nM
実施例17
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:585.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.18(brs,1H)、7.73−7.63(m,1H)、7.63−7.46(m,4H)、5.92(s,1H)、3.70(brd,J=2.2Hz,1H)、3.64(brs,2H)、3.55−3.43(m,1H)、2.47−2.37(m,2H)、2.37−2.26(m,1H)、1.63(brs,4H)、1.25−1.12(m,3H)、1.10(brs,2H);FXR EC50=50nM
実施例18
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピリダジン−3−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロピリダジン−3−カルボキシレートを用い、実施例17を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:513.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.78(brd,J=9.4Hz,1H)、7.71−7.60(m,1H)、7.59−7.44(m,3H)、7.30(brs,1H)、7.36−7.05(m,1H)、5.88(s,1H)、3.55−3.38(m,2H)、2.38(s,2H)、2.33−2.22(m,1H)、1.55(brs,4H)、1.25−1.10(m,4H)、1.06(brs,2H)、0.98(d,J=6.2Hz,1H);FXR EC50=1500nM
実施例19
5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピラジン−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 5−ブロモピラジン−2−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:497.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.59(brs,1H)、8.28(brs,1H)、7.70−7.52(m,3H)、5.85(s,1H)、4.18−3.95(m,4H)、3.53−3.35(m,2H)、2.33(brs,3H)、1.55(brs,4H)、1.21(brd,J=5.0Hz,3H)、1.11(brs,2H)、1.00(brd,J=6.1Hz,1H);FXR EC50=110nM
実施例20
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:546.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.19(d,J=8.5Hz,1H)、7.95(d,J=8.5Hz,1H)、7.91(d,J=9.4Hz,1H)、7.72−7.65(m,3H)、7.63−7.55(m,1H)、7.22(d,J=2.2Hz,1H)、5.86(s,1H)、3.59−3.46(m,2H)、3.20(brt,J=9.4Hz,2H)、2.40−2.30(m,3H)、1.78−1.58(m,4H)、1.29−1.23(m,2H)、1.16−1.09(m,2H);FXR EC50=63nM;マウス・インビボ(3mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−98%、Fgf15=+30x
実施例21
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例17を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:511.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.94−7.82(m,1H)、7.72−7.60(m,1H)、7.55−7.41(m,3H)、6.80(brd,J=9.2Hz,1H)、5.87(s,1H)、3.81(brd,J=15.3Hz,2H)、3.46−3.27(m,2H)、2.36(s,2H)、2.31−2.20(m,1H)、1.60−1.42(m,4H)、1.23−1.11(m,4H)、1.10−1.00(m,2H);FXR EC50=770nM
実施例22
5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピリミジン−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 5−ブロモピリミジン−2−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:497.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.46(brs,2H)、7.75−7.50(m,3H)、5.85(s,1H)、3.68(brd,J=13.7Hz,1H)、3.51(brs,1H)、3.21(brs,2H)、2.32(s,3H)、1.71−1.51(m,4H)、1.27−1.16(m,2H)、1.12(brs,2H);FXR EC50=1500nM
実施例23
5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピコリン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 5−ブロモピコリネートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:496.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.29(brs,1H)、7.83(d,J=8.9Hz,1H)、7.70−7.54(m,3H)、7.37−7.26(m,1H)、5.84(s,1H)、3.83−3.68(m,1H)、3.49(brd,J=13.1Hz,1H)、3.24−3.11(m,2H)、2.31(s,3H)、1.68−1.50(m,4H)、1.27−1.15(m,2H)、1.11(brd,J=2.1Hz,2H)、1.00(d,J=6.4Hz,1H);FXR EC50=340nM
実施例24
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−ブロモベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:552.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.32(s,1H)、7.83(brd,J=7.9Hz,1H)、7.72−7.56(m,3H)、7.43(brd,J=8.2Hz,1H)、5.89(s,1H)、3.90(s,1H)、3.71(brd,J=11.0Hz,1H)、3.17(s,1H)、2.41−2.29(m,3H)、1.64(brs,4H)、1.30−1.17(m,4H)、1.14(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=17nM
実施例25
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.94(s,1H)、7.78(brd,J=8.2Hz,1H)、7.73−7.65(m,2H)、7.65−7.57(m,1H)、7.45(brd,J=8.5Hz,1H)、5.89(s,1H)、3.63(s,3H)、3.24−3.11(m,1H)、2.36(s,3H)、1.82−1.72(m,2H)、1.70(brs,2H)、1.28−1.18(m,4H)、1.15(brd,J=2.1Hz,2H);FXR EC50=1020nM
実施例26
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボン酸
工程1. メチル 2−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート
亜硝酸tert−ブチル(0.28g、2.7ミリモル)を臭化銅(II)(0.55g、2.5ミリモル)の0℃でのアセトニトリル(11.3mL)中懸濁液にゆっくりと添加した。5分後、メチル 2−アミノベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート(0.43g、2.3ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温の状態とした。一夜撹拌した後、混合物を精製するのにSiO2上で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−60%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して精製し、メチル 2−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレート(0.16g、0.60ミリモル、収率27%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.44−8.35(m,1H)、8.13(dd,J=8.6、1.8Hz,1H)、7.58(d,J=8.6Hz,1H)、3.97(s,3H)
実施例26. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモベンゾ[d]オキサゾール−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:536.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.75(s,1H)、7.71−7.63(m,3H)、7.63−7.57(m,1H)、7.45(d,J=8.2Hz,1H)、5.89(s,1H)、3.82−3.66(m,2H)、3.47(brd,J=8.2Hz,1H)、2.40−2.29(m,3H)、1.72−1.56(m,4H)、1.28−1.18(m,3H)、1.15(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=157nM
実施例27
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−5−フルオロニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−5−フルオロニコチネートを用い、実施例17を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:530.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.46(brs,1H)、7.78−7.64(m,2H)、7.63−7.47(m,3H)、5.91(s,1H)、3.78(brd,J=13.7Hz,2H)、2.41(s,2H)、2.35−2.25(m,1H)、1.73−1.54(m,4H)、1.24(s,1H)、1.18(brd,J=7.6Hz,2H)、1.11(brs,2H);FXR EC50=1100nM
実施例28
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−5−フルオロニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−5−フルオロニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:514.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.45(brs,1H)、7.81−7.69(m,1H)、7.68−7.63(m,2H)、7.62−7.56(m,1H)、5.86(s,1H)、3.76(brs,1H)、2.34(brs,3H)、1.60(brs,4H)、1.29−1.17(m,3H)、1.14(brs,2H)1H NMR実験において水シグナル抑制に起因してさらなるピークは見られなかった;FXR EC50=453nM
実施例29
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:570.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.20(d,J=1.5Hz,1H)、7.96−7.90(m,1H)、7.87−7.73(m,2H)、7.63−7.53(m,2H)、5.79(s,1H)、3.81−3.63(m,3H)、2.33(s,4H)、1.69−1.54(m,4H)、1.23−1.15(m,3H)、1.13(dt,J=5.4、2.8Hz,2H);FXR EC50=14nM
実施例30
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例29を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:496.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.58(d,J=2.0Hz,1H)、7.96−7.90(m,1H)、7.88(dd,J=9.0、2.4Hz,1H)、7.85−7.73(m,2H)、7.57(d,J=7.0Hz,1H)、6.83(d,J=9.2Hz,1H)、5.76(s,1H)、3.86−3.78(m,2H)、3.44−3.33(m,2H)、2.32−2.24(m,3H)、1.51(brt,J=5.5Hz,4H)、1.24−1.15(m,2H)、1.15−1.08(m,2H);FXR EC50=110nM
実施例31
(6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチノイル)グリシン
工程A. T3P(45.2μL、0.08ミリモル)およびEt3N(21.4μL、0.15ミリモル)を6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸(実施例30)(19mg、0.04ミリモル)およびメチル 2−アミノアセテート・HCl(9.6mg、0.08ミリモル)のDCE(0.19mL)中溶液に添加した。該反応混合物を室温で撹拌し、その粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 4gカラム)に付して精製するために、SiO2カートリッジ上に直接ローディングし、メチル 2−(6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチンアミド)アセテート(10mg、0.018ミリモル、収率46.0%)を白色の泡沫体として得た。
工程B. メチル 2−(6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチンアミド)アセテート(10mg、0.02ミリモル)をTHF(136μL)、水(27.2μL)、MeOH(13.6μL)に溶かし、次に水酸化リチウム・一水和物(3.7mg、0.09ミリモル)を該混合物に添加した。反応容器を密封し、60℃に加熱した。2時間加熱した後、該反応物を1N HClでクエンチさせ、ついで窒素流の下で容量が最小となるまで濃縮させた。残渣をDMFに溶かし、濾過し、その粗材料を次の条件で分取LC/MSに付して精製した:カラム:エックスブリッジ(XBridge)C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:19分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、(6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチノイル)グリシン(7.7mg、0.01ミリモル、収率79%)を得た。MS(ESI)m/z:552.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.78(brd,J=1.2Hz,1H)、8.70(brs,1H)、8.13(brt,J=6.6Hz,2H)、8.05−7.92(m,2H)、7.78(brd,J=7.3Hz,1H)、7.04(brd,J=9.2Hz,1H)、5.96(s,1H)、4.06(brd,J=5.5Hz,2H)、4.02−3.90(m,2H)、1.71(brs,4H)、1.45(s,2H)、1.42−1.35(m,2H)、1.33(brd,J=2.4Hz,2H)、1.21(d,J=6.4Hz,2H);FXR EC50=5300nM
実施例32
(2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボニル)グリシン
表記化合物は、6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸(実施例30)の代わりに2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例29)を用い、実施例31を製造するのに記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:627.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.80(brs,1H)、8.11(s,1H)、7.93(brd,J=7.3Hz,1H)、7.86−7.72(m,2H)、7.62(brd,J=11.9Hz,1H)、7.57(brd,J=7.3Hz,1H)、5.78(s,1H)、3.92(brs,1H)、3.69(brd,J=13.7Hz,1H)、2.37−2.25(m,3H)、1.71−1.55(m,4H)、1.27−1.16(m,3H)、1.12(brd,J=2.4Hz,2H);さらなる1H NMRピークが1H NMR実験にて水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1500nM
実施例33
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、一般的方法Aにて実施例1を製造する間に副生成の単離体として得られ、分取LC/MSを介して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:19分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製された。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。MS(ESI)m/z:588.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.18(brs,1H)、7.67−7.48(m,3H)、6.38(s,1H)、3.67(brs,1H)、3.54(brs,1H)、2.90(s,1H)、2.74(s,1H)、2.38(brd,J=12.8Hz,2H)、2.31−2.18(m,1H)、1.98(brs,2H)、1.54(brs,2H)、1.18−1.06(m,2H)、1.01−0.90(m,2H);FXR EC50=4800nM
実施例34
2−(6−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル 6−オキソ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレートを用い、実施例29を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:542.6 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 12.96(brs,1H)、8.23(d,J=1.5Hz,1H)、7.99−7.89(m,1H)、7.87−7.74(m,2H)、7.65−7.51(m,2H)、5.67(s,1H)、4.34(d,J=9.2Hz,2H)、4.24(d,J=9.2Hz,2H)、2.83(s,2H)、2.37−2.21(m,1H)、1.17−1.09(m,2H)、0.92−0.79(m,2H);FXR EC50=400nM
実施例35
6−(6−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例34を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:468.6 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.56(d,J=2.0Hz,1H)、7.97−7.87(m,2H)、7.86−7.74(m,2H)、7.59(d,J=6.6Hz,1H)、6.35(d,J=9.2Hz,1H)、5.64(s,1H)、4.17(d,J=9.2Hz,2H)、4.06(d,J=9.2Hz,2H)、2.78(s,2H)、2.36−2.26(m,1H)、1.24−1.17(m,2H)、1.17−1.09(m,2H);FXR EC50=4300nM
実施例36
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例1)の代わりに2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例29)を用い、実施例13を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:572.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.12(s,1H)、7.91(d,J=7.6Hz,1H)、7.85−7.72(m,2H)、7.60−7.53(m,3H)、3.90(s,1H)、3.39(brd,J=9.2Hz,2H)、2.27−2.14(m,1H)、2.09−1.96(m,2H)、1.91(s,2H)、1.77(brt,J=10.8Hz,2H)、1.73−1.62(m,2H)、1.45−1.34(m,2H)、1.17−1.08(m,2H)、1.07−0.97(m,2H);FXR EC50=116nM
実施例37
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例29)の代わりに6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸(実施例30)を用い、実施例36を製造するために記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:498.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.55(brs,1H)、7.90(d,J=7.9Hz,1H)、7.85(brs,1H)、7.82−7.68(m,2H)、7.55(d,J=7.3Hz,1H)、6.76(brd,J=8.9Hz,1H)、3.65−3.50(m,1H)、3.46−3.29(m,2H)、2.26−2.15(m,1H)、2.04−1.93(m,2H)、1.90(s,1H)、1.72(brt,J=10.8Hz,2H)、1.61−1.48(m,2H)、1.32−1.20(m,2H)、1.15−1.08(m,2H)、1.04−0.95(m,2H);FXR EC50=1400nM
一般的方法C
実施例38
(±)−2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. メチル 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルボキシレート
メチル 3−シクロプロピル−3−オキソプロパノエート(1.3g、8.9ミリモル)を含有する50mLの丸底フラスコに、トリエチルアミン(2.5mL、17.8ミリモル)を加えた。得られた透明な溶液を室温で15分間撹拌し、水浴中にて冷却した。その撹拌した溶液に、2,6−ジクロロ−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(2.0g、8.9ミリモル、一般的方法Aにて記載される合成)のEtOH(4mL)中溶液を10分間にわたって添加し、白色の懸濁液を得た。添加した後、得られた懸濁液を室温で一夜撹拌した。該反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム)に付して精製し、メチル 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルボキシレート(2.4g、7.7ミリモル、収率87%)を白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.45−7.39(m,2H)、7.39−7.33(m,1H)、3.71(s,3H)、2.93(tt,J=8.5、5.2Hz,1H)、1.47−1.40(m,2H)、1.34−1.27(m,2H)
工程2. (5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)メタノール
メチル 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルボキシレート(3.0g、9.6ミリモル)の0℃でのTHF(11.1mL)中溶液に、トルエン中1M 水素化アルミニウムジイソブチル(20.2mL、20.2ミリモル)を添加した。反応混合物を室温までの加温に付し、2時間撹拌した。該反応物を0℃に冷却し、MeOH(2mL)および1M 水性HCl(約75mL)を添加することでクエンチさせた。次に該混合物をEtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濃縮して(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)メタノール(2.5g、8.9ミリモル、収率92%)を白色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.46(d,J=1.1Hz,1H)、7.45(s,1H)、7.41−7.36(m,1H)、4.44(s,2H)、2.22(tt,J=8.5、5.2Hz,1H)、1.42(brs,1H)、1.35−1.25(m,2H)、1.23−1.11(m,2H)
工程3. 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルバルデヒド
(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)メタノール(2.1g、7.4ミリモル)のDCM(37.0mL)中溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(6.4g、29.6ミリモル)および細かく粉砕した3Åのモレキュラーシーブ(6.1g)の混合物を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、ついでセライトのパッドを通して濾過した。該パッドをMeOH/DCMで洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム)に付して精製し、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルバルデヒド(1.9g、6.8ミリモル、収率93%)を白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 9.67(s,1H)、7.49−7.44(m,2H)、7.43−7.37(m,1H)、2.82(tt,J=8.3、5.2Hz,1H)、1.52−1.45(m,2H)、1.40−1.33(m,2H)
工程4. (±)−tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート
4−メチルベンゼンスルホン酸(1.7mg、10.0マイクロモル)を、つづいてtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(23.1mg、0.10ミリモル)および100mgのオーブン乾燥させた3Åモレキュラーシーブを、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルバルデヒド(28.2mg、0.1ミリモル)の室温でのトルエン(0.5mL)中懸濁液に添加した。得られた懸濁液を150℃で一夜加熱した。該固体を濾過し、DCM(約10mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/DCM、Isco 40gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(12.0mg、0.02ミリモル、収率23%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z:495.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.45−7.37(m,2H)、7.36−7.30(m,1H)、5.95(s,1H)、3.76(brs,1H)、3.61(d,J=8.0Hz,2H)、3.47(d,J=6.9Hz,1H)、3.14(brs,1H)、2.94(brs,1H)、2.37−2.14(m,1H)、1.85−1.65(m,1H)、1.46(s,10H)、1.38−1.23(m,3H)、1.22−1.12(m,2H)、1.04(brs,1H);FXR EC50=4.8μM
工程5. (±)−2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
トリフルオロ酢酸(0.10mL、1.2ミリモル)を、(±)−tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシレート(60mg、0.12ミリモル)の室温でのDCM(2mL)中溶液に添加した。The反応混合物を室温で一夜撹拌した。過剰量のトリフルオロ酢酸を真空下で除去し、残渣をEtOAc(5mL)と1M K2HPO4水溶液(5mL)との間に分配した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮乾固させた。該粗生成物を次の工程にて直接使用した。
実施例38. (±)−エチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
炭酸セシウム(74.2mg、0.23ミリモル)およびエチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(41.5mg、0.14ミリモル)を、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(36mg、0.09ミリモル)の室温でのN,N−ジメチルアセトアミド(0.26mL)中溶液に添加した。室温で10分間撹拌した後、該反応混合物を50℃に加熱した。3時間後、該反応混合物を部分的に濃縮し、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(5−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、(±)−エチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(23mg、0.04ミリモル、収率39%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z:618.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.10(d,J=1.4Hz,1H)、7.74(dd,J=11.3、1.4Hz,1H)、7.50−7.40(m,2H)、7.39−7.33(m,1H)、6.03(s,1H)、4.40(q,J=7.1Hz,2H)、4.01(d,J=12.4Hz,1H)、3.91(d,J=11.8Hz,1H)、3.66(d,J=8.3Hz,1H)、3.59−3.46(m,2H)、3.40−3.16(m,1H)、2.34−2.16(m,1H)、1.93(dd,J=13.8、2.5Hz,1H)、1.81−1.66(m,1H)、1.64−1.52(m,2H)、1.42(t,J=7.2Hz,3H)、1.34(dd,J=5.0、2.2Hz,2H)、1.24−1.05(m,2H);FXR EC50=620nM
実施例39
(±)−2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
水性LiOH(1.0M、130μL、0.13ミリモル)をエチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(16mg、0.03ミリモル、実施例38)の室温での1:1 MeOH:THF(260μL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌し、次に過剰量の溶媒を除去した。酢酸を、pHが約5になるまで、添加し、該混合物をジクロロメタン(10mL)で抽出した。有機層を集め、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を5:1 ヘキサン:DCMの混合液でトリチュレートし、(±)−2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(12.3mg、0.02ミリモル、収率81%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z:590.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.04(s,1H)、7.67(d,J=11.0Hz,1H)、7.39−7.31(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、5.93(s,1H)、3.92(d,J=11.4Hz,1H)、3.79(brs,1H)、3.57(d,J=8.1Hz,1H)、3.46(d,J=8.1Hz,2H)、3.19(t,J=11.4Hz,1H)、2.22−2.09(m,1H)、1.83(d,J=13.0Hz,1H)、1.59(td,J=12.6、4.5Hz,1H)、1.53−1.41(m,1H)、1.31−1.20(m,2H)、1.15−0.95(m,3H);FXR EC50=230nM
実施例40
エチル 2−((1R,3S,5S)−2'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,4'−[1,3]ジオキソラン]−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
表記化合物は、tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル (1R,3S,5S)−3−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートを用い、実施例38を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:644.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.13(d,J=1.54Hz,1H)、7.76(dd,J=1.54、11.22Hz,1H)、7.37−7.45(m,2H)、7.29−7.35(m,1H)、5.87(s,1H)、4.41(q,J=7.04Hz,4H)、3.98(d,J=7.70Hz,1H)、3.54(d,J=7.70Hz,1H)、2.12−2.39(m,5H)、2.07(brd,J=13.20Hz,1H)、1.78(brt,J=9.35Hz,1H)、1.37−1.49(m,4H)、1.22−1.32(m,2H)、1.12(dd,J=1.76、8.36Hz,2H);FXR EC50=3400nM
実施例41
2−((1R,5S)−2'−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,4'−[1,3]ジオキソラン]−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル (1R,3S,5S)−3−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートを用い、実施例39を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:616.6 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.19(s,1H)、7.80(brd,J=11.00Hz,1H)、7.37−7.47(m,2H)、7.30−7.36(m,1H)、5.71−6.01(m,1H)、4.29−4.64(m,2H)、3.98(d,J=7.70Hz,1H)、3.78(s,1H)、3.54(d,J=7.70Hz,2H)、1.99−2.39(m,7H)、1.88(s,1H)、1.78(s,1H)、1.58−1.68(m,1H)、1.41−1.52(m,1H)、1.20−1.35(m,3H)、1.12(dd,J=1.65、8.47Hz,2H)、0.82−1.04(m,2H);FXR EC50=1700nM
実施例42
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例39を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:606.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.11(s,1H)、7.70−7.62(m,1H)、7.59−7.48(m,4H)、5.94(s,1H)、3.84−3.67(m,1H)、3.64−3.37(m,1H)、3.24−3.15(m,1H)、2.94−2.89(m,1H)、2.46−2.39(m,1H)、1.90(s,1H)、1.85(brd,J=13.1Hz,1H)、1.75−1.64(m,1H)、1.64−1.53(m,1H)、1.22−1.05(m,7H);FXR EC50=1000nM
実施例43
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例42を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:532.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.58(s,1H)、7.92−7.86(m,2H)、7.69−7.63(m,2H)、7.58−7.48(m,7H)、6.83(d,J=9.2Hz,4H)、5.94(s,6H)、3.96(brd,J=14.0Hz,1H)、3.93−3.83(m,1H)、3.67−3.50(m,1H)、3.41−3.29(m,1H)、3.17(s,1H)、3.16−3.08(m,1H)、2.48−2.41(m,1H)、1.75(brd,J=13.1Hz,1H)、1.61−1.50(m,1H)、1.47−1.38(m,1H)、1.17(brd,J=7.0Hz,2H)、1.14−1.07(m,2H);FXR EC50=5300nM
実施例44
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピコリン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロピコリネートを用い、実施例42を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:532.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.72−7.63(m,1H)、7.63−7.43(m,5H)、7.21(d,J=7.3Hz,1H)、6.96(d,J=8.5Hz,1H)、5.93(s,1H)、3.90−3.72(m,2H)、3.64−3.44(m,2H)、3.33(brt,J=9.9Hz,1H)、3.13(brt,J=10.7Hz,1H)、1.74(brd,J=13.4Hz,1H)、1.58(brt,J=9.8Hz,1H)、1.50−1.39(m,1H)、1.17(brd,J=7.0Hz,4H)、1.14−1.07(m,2H);FXR EC50=5000nM
実施例45
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロ−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:566.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.14(brs,1H)、7.67(brd,J=1.2Hz,2H)、7.66(s,1H)、7.62−7.57(m,1H)、5.88(s,1H)、3.71(brd,J=11.9Hz,1H)、3.59−3.41(m,1H)、2.45(s,3H)、2.39−2.29(m,3H)、1.91(s,1H)、1.72−1.55(m,4H)、1.30−1.18(m,4H)、1.16−1.10(m,2H);FXR EC50=11nM
実施例46
2−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:537.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.69(d,J=4.6Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、7.64(dd,J=8.2、4.6Hz,1H)、7.59(d,J=11.6Hz,1H)、5.91(s,1H)、3.82−3.64(m,1H)、3.56−3.40(m,1H)、2.37(s,2H)、2.35−2.27(m,1H)、1.74−1.56(m,4H)、1.28−1.17(m,2H)、1.17−1.09(m,2H);FXR EC50=200nM
実施例47
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:571.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.86(s,2H)、8.17(s,1H)、7.58(brd,J=11.4Hz,1H)、6.02(s,1H)、3.73(brd,J=13.8Hz,2H)、3.66−3.44(m,2H)、2.42(s,2H)、2.40−2.28(m,1H)、1.69(brs,4H)、1.32−1.20(m,4H)、1.19−1.10(m,2H);FXR EC50=25nM
実施例48
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:588.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.22(s,1H)、7.78(d,J=8.5Hz,2H)、7.60(brd,J=11.3Hz,1H)、5.96(s,1H)、3.74(brs,1H)、3.55(brd,J=8.2Hz,1H)、3.33−3.14(m,1H)、3.04−2.95(m,1H)、2.41(s,2H)、2.39−2.29(m,1H)、1.68(brs,4H)、1.23(brd,J=7.9Hz,2H)、1.16(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=115nM
実施例49
2−(2−(3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、シクロプロピルアセチレンの代わりにイソプロピルアセチレンを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:572.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.13(s,1H)、7.75(d,J=11.1Hz,1H)、7.46−7.39(m,2H)、7.39−7.32(m,1H)、5.78(s,1H)、3.83−3.71(m,2H)、3.57(ddd,J=13.0、7.9、4.7Hz,2H)、3.40−3.29(m,1H)、2.63(s,1H)、2.36(s,2H)、1.84−1.71(m,4H)、1.45(d,J=6.9Hz,6H);FXR EC50=57nM
実施例50
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. メチル 2−アミノ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
臭素(0.22mL、4.2ミリモル)を酢酸(2.8mL)に溶かし、メチル 4−アミノ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(1.0g、4.2ミリモ)およびチオシアン酸ナトリウム(1.4g、17.0ミリモル)の0℃での酢酸(5.7mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温の状態とし、一夜撹拌した。さらなる臭素(0.22mL、4.2ミリモル)を添加し、該反応混合物を50℃に加熱した。週末を通して加熱した後。該反応混合物をEtOAcと水との間に分配した。有機層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、メチル 2−アミノ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(0.21g、0.72ミリモル、収率17%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.27(d,J=1.5Hz,1H)、7.94(t,J=1.5Hz,1H)、5.85(brs,2H)、3.96(s,3H)
工程2. メチル 2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
亜硝酸tert−ブチル(0.11mL、0.86ミリモル)を臭化銅(II)(0.18g、0.79ミリモル)のアセトニトリル(3.6mL)中の迅速に撹拌した懸濁液に添加した。5分後、得られた暗褐色の混合物をアセトニトリル(0.5mL)に懸濁させたメチル 2−アミノ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(0.21g、0.72ミリモル)を含有するフラスコに加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、ついでEtOAcで希釈し、SiO2を添加した。該混合物を濃縮させて易流動性の固体を得、それをSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−40%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、メチル 2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(0.13g、0.37ミリモル、収率51%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.50(d,J=1.5Hz,1H)、8.06(quin,J=1.4Hz,1H)、4.01(s,3H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −57.69(s)
実施例50. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:637.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.62(s,2H)、8.24(s,1H)、7.90(s,1H)、5.83(s,1H)、3.83−3.74(m,2H)、3.62−3.51(m,2H)、2.43(s,2H)、2.22−2.11(m,1H)、1.83−1.69(m,5H)、1.30(brd,J=4.6Hz,2H)、1.18(brd,J=7.6Hz,2H);FXR EC50=11nM
実施例51
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−5−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. エチル 2−ブロモ−5−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
表記化合物は、メチル 4−アミノ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエートの代わりにエチル 2−アミノ−4−メトキシベンゾエートを用い、メチル 2−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを製造するために実施例50において記載される2工程の操作によって製造され得る。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.23(s,1H)、7.55(s,1H)、4.40(q,J=7.2Hz,2H)、3.98(s,3H)、1.41(t,J=7.0Hz,3H)
実施例51. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−5−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−ブロモ−5−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:583.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.62(s,2H)、8.36(s,1H)、7.13(s,1H)、5.83(s,1H)、4.07(s,3H)、3.81−3.68(m,3H)、3.60−3.47(m,2H)、2.59(s,2H)、2.43(s,2H)、2.20−2.09(m,1H)、1.85−1.67(m,4H)、1.30(brd,J=4.6Hz,2H)、1.18(brd,J=7.7Hz,2H);FXR EC50=72nM
実施例52
2−(2−(3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−5−イソプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、シクロプロピルアセチレンの代わりにイソプロピルアセチレンを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:573.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.65(s,2H)、8.13(s,1H)、7.75(brd,J=11.0Hz,1H)、5.83(s,1H)、3.84−3.75(m,2H)、3.66−3.50(m,2H)、3.36(dquin,J=13.8、6.9Hz,1H)、2.39(s,2H)、1.88−1.69(m,4H)、1.46(brd,J=6.9Hz,6H);FXR EC50=58nM
実施例53
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにエチル 7−クロロシンノリン−3−カルボキシレート・HClを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.54(brs,1H)、8.02(brd,J=9.16Hz,1H)、7.83(brd,J=8.85Hz,1H)、7.67−7.75(m,2H)、7.59−7.66(m,2H)、5.91(s,1H)、3.69(brs,2H)、3.32−3.46(m,1H)、3.21(s,1H)、2.40(m,3H)、1.61−1.83(m,4H)、1.14−1.36(m,4H);FXR EC50=46nM
実施例54
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.52(s,1H)、7.99(d,J=9.16Hz,1H)、7.94(brd,J=7.63Hz,1H)、7.81(brdd,J=7.63、14.04Hz,3H)、7.59(brd,J=6.41Hz,2H)、5.72−5.87(m,1H)、3.66(brd,J=13.73Hz,2H)、3.33(brt,J=8.39Hz,1H)、3.17(dd,J=5.49、10.38Hz,1H)、2.33(m,3H)、1.65(brdd,J=3.36、12.51Hz,4H)、1.08−1.30(m,4H);FXR EC50=177nM
実施例55
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:548.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.92(s,1H)、8.74(s,2H)、8.14(d,J=9.63Hz,1H)、7.90−8.07(m,1H)、7.15−7.32(m,1H)、5.94(s,1H)、3.96(brd,J=13.75Hz,2H)、3.53−3.76(m,2H)、2.56(s,2H)、2.36(s,1H)、1.84(brt,J=4.13Hz,4H)、1.19−1.47(m,4H);FXR EC50=191nM
実施例56
7−(2−(3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:531.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.54(s,1H)、8.01(d,J=9.2Hz,1H)、7.82(d,J=9.8Hz,1H)、7.70−7.53(m,3H)、7.45(t,J=8.7Hz,1H)、5.93(s,1H)、3.69(brs,2H)、2.42(s,2H)、2.35(brs,1H)、1.68(brs,4H)、1.27−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=194nM
実施例57
7−(2−(3−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:527.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.54(s,1H)、8.00(d,J=9.2Hz,1H)、7.86−7.77(m,1H)、7.59(s,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.39−7.33(m,1H)、5.77(s,1H)、3.72−3.65(m,2H)、3.37−3.23(m,2H)、2.43−2.30(m,3H)、2.11(s,3H)、1.71−1.59(m,4H)、1.26−1.08(m,4H);FXR EC50=227nM
実施例58
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
工程1. メチル 6−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシレート
Cs2CO3(0.98g、3.0ミリモル)の0℃でのDMF(5mL)中の撹拌した懸濁液に、メチル 6−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−2−カルボキシレート(0.28g、1.0ミリモル)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(0.46g、3.0ミリモル)を添加した。該反応混合物を80℃で加熱しながら30分間撹拌した。該反応混合物を室温に冷却した後、水(25mL)を添加し、得られた懸濁液を1時間撹拌した。固体を吸引濾過で集め、水(2x5mL)で洗浄した。真空下で一夜乾燥させた後、メチル 6−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシレート(0.28g、0.81ミリモル、収率81%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z:333.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.38(d,J=2.20Hz,1H)、8.16(d,J=9.02Hz,1H)、7.91(dd,J=2.20、9.24Hz,1H)、7.85(t,J=1.10Hz,1H)、6.61−7.17(m,1H)、4.09(s,3H)
実施例58. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 7−クロロシンノリン−3−カルボキシレート・HClの代わりにメチル 6−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例54を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:612.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.95(brd,J=9.24Hz,1H)、7.77−7.84(m,1H)、7.74(s,1H)、7.54−7.68(m,3H)、7.43(brd,J=6.60Hz,1H)、7.25(brd,J=2.20Hz,1H)、6.69−7.12(m,1H)、5.64(s,1H)、3.45−3.63(m,2H)、3.27(ddd,J=4.18、8.14、12.54Hz,2H)、2.37(s,2H)、2.15(ddd,J=3.30、5.01、8.42Hz,1H)、1.65−1.86(m,4H)、1.10−1.33(m,4H);FXR EC50=2.3nM
実施例59
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:583.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.74(s,2H)、7.99(d,J=1.54Hz,1H)、7.55(d,J=1.32Hz,1H)、5.90−6.01(m,1H)、4.01(s,3H)、3.72−3.88(m,2H)、3.59(s,2H)、2.51(s,2H)、2.25−2.40(m,1H)、1.78(brd,J=4.18Hz,4H)、1.12−1.37(m,4H);FXR EC50=4.1nM
実施例60
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボン酸
工程1. エチル 7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレート
3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(0.51g、2.5ミリモル)、グリセロール(0.36mL、5.0ミリモル)、および3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(1.679g、7.46ミリモル)の75%H2SO4(5.9mL)中溶液を100℃で1.5時間、次に140℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次にEtOH(10mL)を添加し、該反応混合物を85℃で一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、3.3gのNaOHと共に40mLの氷水中に注いだ。1M K2HPO4を、該溶液がpH約7に達するまで、添加した。該溶液をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、エチル 7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレートおよびエチル 5−(トリフルオロメチル)キノリン−7−カルボキシレート(0.34g、1.3ミリモル、収率51%)の混合物をベージュ色の固体として得た。MS(ESI)m/z:270.0 [M+H]+
工程2. 5−(エトキシカルボニル)−7−(トリフルオロメチル)キノリン 1−オキシド
m−クロロペルオキシ安息香酸(0.2g、0.87ミリモル)をエチル 7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレート(0.18g、0.67ミリモル)のジクロロメタン(5.1mL)中溶液に少しずつ添加した。該反応物を室温で一夜撹拌した。溶媒の容量を約25%まで減少させ、その粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−10%MeOH/DCM、Isco 24gカラム)に付して精製するために、SiO2カラム上に直接ローディングし、5−(エトキシカルボニル)−7−(トリフルオロメチル)キノリン 1−オキシド(0.20g、0.68ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 9.36(s,1H)、8.97(d,J=9.0Hz,1H)、8.64(d,J=5.5Hz,1H)、8.53(d,J=2.0Hz,1H)、7.53(dd,J=9.1、6.1Hz,1H)、4.53(q,J=7.3Hz,2H)、1.50(t,J=7.2Hz,3H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −62.91(s)
工程3. エチル 2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレート
オキシ塩化リン(0.039mL、0.42ミリモル)を、つづいてDMF(0.014mL、0.18ミリモル)を5−(エトキシカルボニル)−7−(トリフルオロメチル)キノリン 1−オキシド(0.1g、0.35ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(3.5mL)中溶液に添加した。5分後、該反応混合物を室温の状態とした。室温で30時間撹拌した後、該粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−70%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム、生成物はおよそ20%EtOAcで溶出した)に付して精製し、エチル 2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレートおよびエチル 2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)キノリン−7−カルボキシレートの混合物を白色の固体として得た。該混合物を次の工程にて使用した。
実施例60. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)キノリン−5−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:615.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 9.06(brd,J=9.2Hz,1H)、8.64(s,2H)、8.18(brs,1H)、8.15(brs,1H)、7.15(brd,J=9.6Hz,1H)、5.86(s,1H)、4.07−3.83(m,2H)、3.66−3.49(m,2H)、2.45(s,2H)、2.30−2.12(m,1H)、1.73(brs,4H)、1.38−1.26(m,2H)、1.20(brd,J=7.9Hz,2H);FXR EC50=7.2nM
実施例61
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:566.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.64(s,2H)、8.09(d,J=1.10Hz,1H)、7.74(d,J=0.66Hz,1H)、7.67(s,1H)、5.67−6.00(m,1H)、3.76(s,2H)、3.54(brd,J=8.36Hz,2H)、2.49(s,3H)、2.45(s,2H)、2.25(s,1H)、2.00(s,1H)、1.64−1.89(m,4H)、1.05−1.44(m,5H);FXR EC50=7.2nM
実施例62
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボン酸
工程1. 4−(7−(5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール
5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(150mg、0.40ミリモル)、2−ブロモ−5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン(119mg、0.48ミリモル)、および炭酸セシウム(325mg、1.0ミリモル)のDMA(1.2mL)中懸濁液を50℃で3時間加熱した。その粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して直接精製し、4−(7−(5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(166mg、0.29ミリモル、収率73%)をガム状物として得た。MS(ESI)m/z:543.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、7.60(d,J=8.36Hz,1H)、7.19(d,J=8.36Hz,1H)、5.81(s,1H)、3.73(td,J=5.06、13.42Hz,2H)、3.49(ddd,J=4.62、8.03、13.09Hz,2H)、2.44(s,2H)、2.10−2.25(m,1H)、1.70−1.81(m,4H)、1.13−1.36(m,4H)
工程2. メチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボキシレート
4−(7−(5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(100mg、0.18ミリモル)、メタノール(5mL、0.18ミリモル)、1,3−ビス(ジフェニルホスファニル)プロパン(9.1mg、0.022ミリモル)、パラジウム(II)アセテート(4.9mg、0.022ミリモル)、および炭酸カリウム(40.6mg、0.29ミリモル)のDMF(2.5mL)中混合物を、CO(48psi)下の圧力容器中にて85℃で1日にわたって加熱した。該混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、セライトを介して濾過した。濾液を真空下で濃縮乾固させた。残渣を酢酸エチル(20mL)に溶かし、水(10mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して精製し、メチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボキシレートを約85%の純度で得た。該材料をさらに精製することなく次の工程に用いた。MS(ESI)m/z:568.0 [M+H]+
実施例62. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボン酸
メチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボキシレート(20mg、0.04ミリモル)の1:1 メタノール/THF(0.35mL)中溶液に、1N NaOH(0.11mL、0.11ミリモル)を添加した。該反応混合物を60℃で15分間加熱した。その粗反応混合物をTFAで酸性にし、C−18逆相フラッシュクロマトグラフィー(A中10−100%B、A=10:90:0.1 MeCN:H2O:TFA、B=90:10:0.1 MeCN:H2O:TFA、18分間の線形勾配、Isco 12gC−18ゴールドカラム)に付して直接精製し、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボン酸(11mg、0.019ミリモル、収率54%)を赤色の固体として得た。MS(ESI)m/z:554.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.67(s,2H)、8.17(d,J=8.36Hz,1H)、7.83(s,1H)、5.74−5.95(m,1H)、3.75−3.98(m,2H)、3.48−3.69(m,2H)、2.48(s,2H)、2.11−2.26(m,1H)、1.82(brt,J=4.95Hz,4H)、1.14−1.51(m,4H);FXR EC50=24nM
実施例63
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−クロロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:552.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.67(s,2H)、8.31(d,J=1.54Hz,1H)、7.99(dd,J=1.76、8.58Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.46(d,J=8.58Hz,1H)、5.76−5.99(m,1H)、3.79(brd,J=13.64Hz,2H)、3.48−3.68(m,2H)、2.50(s,2H)、2.15−2.34(m,1H)、2.04(s,1H)、1.70−1.89(m,4H)、1.16−1.40(m,4H);FXR EC50=62nM
実施例64
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−8−メトキシキノリン−5−カルボン酸
工程1. メチル 8−メトキシキノリン−5−カルボキシレート
3−アミノ−4−メトキシ安息香酸(3.3g、19.7ミリモル)、glycerol(2.9mL、39.5ミリモル)、および3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム(13.3g、59.2ミリモル)の75%H2SO4(47.0mL)中溶液を100℃で2時間、ついで140℃で1時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、ついでMeOH(40mL)を添加し、該反応混合物を60℃に一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、氷水中に注ぎ、12M NH4OHで塩基性にした。得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、水層をEtOAc(2x)でさらに抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。粗生成物をSiO2上にドライローディングさせ、SiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、メチル 8−メトキシキノリン−5−カルボキシレート(2.2g、9.9ミリモル、収率50%)を白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 9.50(dd,J=8.8、1.7Hz,1H)、9.00(dd,J=3.9、1.7Hz,1H)、8.37(d,J=8.3Hz,1H)、7.59(dd,J=8.8、4.1Hz,1H)、7.08(d,J=8.3Hz,1H)、4.19(s,3H)、4.00(s,3H)
工程2. 8−メトキシ−5−(メトキシカルボニル)キノリン 1−オキシド
m−クロロペルオキシ安息香酸(0.97g、4.3ミリモル)をメチル 8−メトキシキノリン−5−カルボキシレート(0.72g、3.3ミリモル)のジクロロメタン(25.5mL)中溶液に少しずつ添加した。該反応物を室温で一夜撹拌した。溶媒の容量を約25%まで減らし、該粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−10%MeOH/DCM、Isco 40gカラム)に付して精製するために、SiO2カラム上に直接ローディングし、8−メトキシ−5−(メトキシカルボニル)キノリン 1−オキシド(0.6g、2.6ミリモル、収率78%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 9.02(dd,J=8.9、1.0Hz,1H)、8.47(dd,J=6.2、1.1Hz,1H)、8.31(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(dd,J=8.9、6.1Hz,1H)、7.07(d,J=8.8Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.99(s,3H)
工程3. メチル 2−クロロ−8−メトキシキノリン−5−カルボキシレート
オキシ塩化リン(0.29mL、3.1ミリモル)を、つづいてDMF(0.10mL、1.3ミリモル)を8−メトキシ−5−(メトキシカルボニル)キノリン 1−オキシド(0.6g、2.6ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(26mL)中溶液に添加した。5分後、該反応混合物を室温の状態とした。24時間後、粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−85%EtOAc/ヘキサン、つづいて0−10%DCM/MeOH、Isco 40gカラム)に付して精製し、メチル 2−クロロ−8−メトキシキノリン−5−カルボキシレート(0.58g、2.3ミリモル、収率90%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 9.35(d,J=9.0Hz,1H)、8.34(d,J=8.4Hz,1H)、7.78(d,J=9.0Hz,1H)、7.38(d,J=8.6Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.92(s,3H)
実施例64. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−8−メトキシキノリン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロ−8−メトキシキノリン−5−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 9.16(brd,J=9.6Hz,1H)、8.61(s,2H)、8.08(brd,J=8.3Hz,1H)、7.09(brd,J=9.5Hz,1H)、6.92(brd,J=8.2Hz,1H)、5.85(s,1H)、4.06(s,3H)、4.02−3.83(m,2H)、3.71(s,1H)、3.62−3.47(m,2H)、2.41(s,2H)、2.26−2.11(m,1H)、1.73(brs,4H)、1.29(brd,J=4.6Hz,2H)、1.17(brd,J=7.9Hz,2H);FXR EC50=49nM
実施例65
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロキノリン−5−カルボキシレートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.92−8.86(m,1H)、8.85(s,2H)、7.79(brd,J=7.0Hz,1H)、7.73(brd,J=7.9Hz,1H)、7.57(brt,J=7.8Hz,1H)、7.31(brd,J=9.5Hz,1H)、5.98(s,1H)、3.98−3.85(m,2H)、3.48(brd,J=7.3Hz,1H)、2.39(brs,3H)、1.59(brs,4H)、1.33−1.19(m,3H)、1.16(brs,2H);FXR EC50=65nM
実施例66
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:497.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.88(s,2H)、8.60(d,J=1.8Hz,1H)、7.89(dd,J=9.2、2.1Hz,1H)、6.84(d,J=9.2Hz,1H)、5.98(s,1H)、3.93−3.74(m,2H)、2.44−2.30(m,3H)、1.56(brs,4H)、1.32−1.20(m,4H)、1.17(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=342nM
実施例67
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例66を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:514.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.61(s,1H)、7.91(brd,J=8.9Hz,1H)、7.78(brd,J=8.2Hz,2H)、6.85(brd,J=9.2Hz,1H)、5.94(s,1H)、3.95−3.80(m,2H)、2.44−2.29(m,3H)、1.94(s,2H)、1.57(brs,4H)、1.29−1.18(m,2H)、1.17(brs,2H)さらなるシグナルは1H NMRにおいて水シグナル抑制に起因して見られなかった。FXR EC50=493nM
実施例68
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジフルオロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジフルオロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:539.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.81(s,2H)、8.21(d,J=1.5Hz,1H)、7.59(dd,J=1.5、11.5Hz,1H)、6.15(s,1H)、3.88−3.40(m,4H)、2.51(s,2H)、2.40−2.28(m,1H)、1.70(dd,J=4.7、7.0Hz,4H)、1.30−1.06(m,4H);FXR EC50=442nM
実施例69
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、実施例68を製造する間に、1個のフッ素をMeOHと置き換えることにより付加的な単離体として得られた。MS(ESI)m/z:551.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.40(s,1H)、8.34(s,1H)、8.15(d,J=1.5Hz,1H)、7.66(dd,J=1.5、11.6Hz,1H)、5.99(s,1H)、4.00(s,3H)、3.84(dt,J=4.9、13.7Hz,2H)、3.61(ddd,J=4.2、8.2、13.0Hz,2H)、2.53(s,2H)、2.32(tt,J=5.4、8.0Hz,1H)、1.79(dt,J=5.0、10.2Hz,4H)、1.22(ddd,J=2.5、6.3、7.7Hz,4H);FXR EC50=730nM
実施例70
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボン酸
工程1. メチル 2−アミノ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシレート
メチル 2−アミノ−5−メトキシベンゾエート(190mg、1.0ミリモル)をアセトニトリル(5.2mL)に溶かした。チオシアン酸アンモニウム(120mg、1.6ミリモル)を加え、つづいて三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(409mg、1.0ミリモル)を3.5時間後に添加し、該反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3で、ついでブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。その粗材料をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、17分間の勾配、Isco 12gカラム)に付して精製し、メチル 2−アミノ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシレート(100mg、0.42ミリモル、収率40%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.51(d,J=2.6Hz,1H)、7.35(d,J=2.6Hz,1H)、5.89(brs,2H)、3.99(s,3H)、3.88(s,3H)
工程2. メチル 2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシレート
臭化銅(II)(159mg、0.71ミリモル)および亜硝酸tert−ブチル(85μL、0.71ミリモル)をMeCN(1.7mL)に溶かし、10分間撹拌させた。メチル 2−アミノ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシレート(100mg、0.42ミリモル)をMeCN(2.5mL)に溶かし、該銅溶液を添加した。2時間後、該反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO3、ついでブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させてメチル 2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシレートを得た。該生成物はさらに精製することなく使用された。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.68(d,J=2.6Hz,1H)、7.46(d,J=2.6Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.93(s,3H)
実施例70. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりに2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボン酸を用い、実施例47を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:583.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.88(s,2H)、7.74(d,J=2.7Hz,1H)、7.39(d,J=2.7Hz,1H)、6.00(s,1H)、3.81(s,3H)、3.73−3.62(m,2H)、3.56−3.45(m,2H)、2.43(s,2H)、2.36(td,J=4.3、8.5Hz,1H)、1.70(brt,J=6.2Hz,4H)、1.28−1.13(m,4H);FXR EC50=4400nM
実施例71
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例29を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:582.2 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 7.98(d,J=1.54Hz,1H)、7.86−7.93(m,1H)、7.75(brd,J=1.98Hz,2H)、7.54(d,J=1.54Hz,1H)、7.48−7.53(m,1H)、5.74(s,1H)、4.00(s,3H)、3.70−3.89(m,2H)、3.56(brd,J=8.36Hz,2H)、2.43(s,2H)、2.30(s,1H)、1.62−1.83(m,4H)、1.11−1.30(m,4H);FXR EC50=9.4nM
実施例72
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−エトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 7−クロロシンノリン−3−カルボキシレート・HClの代わりにメチル 6−ブロモ−4−エトキシキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例54を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:590.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3−d)δ 8.57−8.80(m,1H)、7.71−7.88(m,3H)、7.56−7.68(m,2H)、7.42−7.48(m,1H)、7.38(d,J=2.64Hz,1H)、5.64(s,1H)、4.58(d,J=7.04Hz,2H)、3.47−3.70(m,2H)、3.33(brdd,J=4.18、9.02Hz,2H)、2.38(s,2H)、2.09−2.21(m,1H)、1.76(brt,J=4.95Hz,4H)、1.67(t,J=7.04Hz,3H)、1.28(dd,J=2.53、4.95Hz,2H)、1.15(dd,J=2.64、8.36Hz,2H);FXR EC50=10nM
実施例73
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例58を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:613.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、7.95(d,J=9.24Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.59(dd,J=2.75、9.57Hz,1H)、7.28(d,J=2.64Hz,1H)、6.90(s,1H)、5.83(s,1H)、3.44−3.64(m,2H)、3.29(brs,2H)、2.44(s,2H)、2.19(ddd,J=3.30、5.01、8.42Hz,1H)、1.68−1.93(m,5H)、1.31−1.37(m,2H)、1.18(s,2H);FXR EC50=16nM
実施例74
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−4−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例73を製造する際に副生成の単離体として得られた。MS(ESI)m/z:579.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.78(s,1H)、8.65(d,J=4.95Hz,1H)、8.19(d,J=9.63Hz,1H)、7.95(dd,J=2.48、9.63Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.51−7.59(m,2H)、7.36−7.46(m,1H)、5.97(s,1H)、3.65−3.75(m,2H)、3.44(ddd,J=3.71、8.60、12.72Hz,2H)、2.55(s,2H)、2.29−2.37(m,1H)、1.77−1.89(m,4H)、1.17−1.27(m,4H);FXR EC50=38nM
実施例75
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例58を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:613.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.94−8.82(m,1H)、8.12−7.98(m,2H)、7.84−7.70(m,3H)、7.58−7.18(m,2H)、5.77(s,1H)、3.65−3.53(m,2H)、3.37−3.23(m,2H)、2.46(s,2H)、2.32(tt,J=5.5、8.0Hz,1H)、1.78(dt,J=4.9、10.3Hz,4H)、1.29−1.15(m,4H);FXR EC50=35nM
実施例76
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−4−メトキシニコチネートを用い、実施例47を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:527.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.83(s,2H)、8.32(s,1H)、6.33(s,1H)、5.94(s,1H)、3.83−3.70(m,6H)、3.48−3.36(m,2H)、2.40−2.31(m,3H)、1.57(brs,4H)、1.28−1.19(m,2H)、1.16−1.09(m,2H);FXR EC50=2149nM
実施例77
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例58を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:613.2 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 9.02−8.93(m,1H)、8.77(s,1H)、8.09(d,J=9.5Hz,1H)、7.91(d,J=5.3Hz,1H)、7.83−7.76(m,2H)、7.60−7.20(m,2H)、5.78(s,1H)、3.72−3.49(m,2H)、3.38−3.29(m,2H)、2.46(s,2H)、2.33(tt,J=5.6、7.9Hz,1H)、1.78(dt,J=4.8、10.1Hz,4H)、1.35−1.10(m,4H);FXR EC50=68nM
実施例78
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例58を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:579.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.65(dd,J=1.4、4.8Hz,1H)、8.14(d,J=9.5Hz,1H)、8.09(dd,J=1.4、8.3Hz,1H)、7.89−7.85(m,2H)、7.66−7.27(m,3H)、5.89(s,1H)、3.71−3.60(m,2H)、3.44−3.34(m,2H)、2.46(s,2H)、2.34(tt,J=5.7、7.6Hz,1H)、1.81(dt,J=4.5、9.5Hz,4H)、1.23(ddq,J=2.4、5.1、7.3Hz,4H);FXR EC50=121nM
実施例79
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:515.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.56(s,1H)、8.02(d,J=9.2Hz,1H)、7.83(d,J=9.5Hz,1H)、7.69(ddd,J=6.6、8.4、15.1Hz,1H)、7.61(s,1H)、7.33(t,J=8.0Hz,2H)、6.00(s,1H)、3.76−3.67(m,2H)、2.48(s,2H)、2.35(td,J=4.0、8.2Hz,1H)、1.76−1.63(m,4H)、1.18(ddt、J=2.7、5.4、25.3Hz,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=733nM
実施例80
7−(2−(3−(3−クロロピリジン−4−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、実施例55を製造する間の副生成の単離体として、Pd触媒のブッフバルトカップリング工程の間に1個の塩素を還元して得られた。MS(ESI)m/z:514.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.88(s,1H)、8.78(s,1H)、8.65(d,J=4.95Hz,1H)、8.13(d,J=9.63Hz,1H)、8.00(s,2H)、7.55(d,J=4.95Hz,1H)、7.26(d,J=1.93Hz,1H)、5.95−6.01(m,1H)、3.90−4.09(m,2H)、3.67(brdd,J=5.36、8.12Hz,2H)、3.02(s,2H)、2.34(s,1H)、1.85(brs,4H)、1.17−1.41(m,4H);FXR EC50=1360nM
実施例81
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:548.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.04(d,J=5.1Hz,1H)、8.86(s,1H)、8.50(s,1H)、8.02−7.94(m,2H)、7.78(d,J=9.8Hz,1H)、7.57(s,1H)、5.84(s,1H)、3.69−3.61(m,2H)、2.39−2.26(m,3H)、1.70−1.58(m,4H)、1.18(dt,J=5.1、38.7Hz,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1540nM
実施例82
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 7−クロロシンノリン−3−カルボキシレート・HClの代わりにエチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例79を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:582.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(s,1H)、8.08(d,J=9.5Hz,1H)、7.88(d,J=9.5Hz,1H)、7.69(q,J=7.4Hz,1H)、7.33(t,J=8.1Hz,2H)、7.09(s,1H)、6.01(s,1H)、3.67−3.59(m,2H)、2.48(s,2H)、2.40−2.30(m,1H)、1.77−1.65(m,4H)、1.24−1.12(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=356nM
実施例83
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロベンズアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:614.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.22(brs,1H)、8.09(brs,1H)、7.79(brd,J=8.85Hz,1H)、7.62−7.68(m,2H)、7.49−7.62(m,2H)、7.06(brs,1H)、5.87(s,1H)、3.55(brs,1H)、3.31−3.51(m,1H),2.55(s,2H)、2.35(s,3H)、1.66(brs,4H)、1.17−1.25(m,2H)、1.13(brs,2H);FXR EC50=38nM
実施例84
6−(2−(3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、シクロプロピルアセチレンの代わりにイソプロピルアセチレンを用い、実施例83を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:612.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.46−8.30(m,1H)、8.06−7.95(m,1H)、7.56(td,J=4.1、2.6Hz,1H)、7.44−7.36(m,2H)、7.35−7.29(m,1H)、7.23−7.17(m,1H)、5.77(s,1H)、3.61−3.46(m,2H)、3.40−3.19(m,4H)、2.33(brs,3H)、1.43(d,J=6.9Hz,8H)、1.26(s,1H);FXR EC50=127nM
実施例85
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
工程1. 3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドオキシム
ヒドロキシルアミン塩酸塩(11.8g、170ミリモル)を3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒド(20g、114ミリモル)の室温でのピリジン(50mL)中溶液に添加した。10分後、該反応混合物を真空下で濃縮し、過剰なピリジンを除去した。固体を吸引濾過で集め、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドオキシム(21.7g、114ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 12.32(s,1H)、8.71(s,2H)、8.28(s,1H)
工程2. 3,5−ジクロロ−N−ヒドロキシイソニコチンイミドイルクロリド
3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドオキシム(21.7g、114ミリモル)をDMF(114mL)に懸濁させた。N−クロロスクシンイミド(16.7g、125ミリモル)を3回に分けて添加し、透明な黄色の溶液を得た。3時間撹拌した後、該反応混合物を氷上に注ぎ、Et2Oで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、水層を合わせ、Et2Oで逆抽出した。有機液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−60%EtOAc/ヘキサン、ISCO 120g カラム)に付して精製し、3,5−ジクロロ−N−ヒドロキシイソニコチンイミドイルクロリド(24.8g、110ミリモル、収率97%)をオフホワイト色の結晶として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.72(s,1H)、8.62(s,2H)
工程3. 5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール
エチニルシクロプロパン(12.1mL、143ミリモル)を、つづいてEt3N(18.4mL、132ミリモル)を3,5−ジクロロ−N−ヒドロキシイソニコチンイミドイルクロリド(24.8g、110ミリモル)の室温でのDCM(440mL)中溶液に添加した。室温で一夜撹拌した後、該反応混合物を真空下で濃縮乾固させ、次にEtOAc/水に溶かした。有機層をブラインで洗浄し、水層を合わせ、EtOAcで逆抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(27.3g、107ミリモル、収率97%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、6.09(s,1H)、2.24−2.11(m,1H)、1.23−1.07(m,4H)
工程4. 4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール
N−ブロモスクシンイミド(24.8g、139ミリモル)を5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(27.3g、107ミリモル)の室温でのDMF(143mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で週末の期間撹拌した。該反応混合物を氷上に注ぎ、Et2Oで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、水層をEt2Oで逆抽出した。有機抽出液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の固体を得た。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/ヘキサン、Isco 220gカラム)に付して精製し、4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(29.0g、74.9ミリモル、収率81%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.65(s,2H)、2.19(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.36−1.28(m,2H)、1.25−1.17(m,2H)
工程5. tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート
n−ブチルリチウム(22.5mL、56.1ミリモル)を4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール(15g、44.9ミリモル)の−78℃でのTHF(150mL)中溶液にゆっくりと(約30分間のスパンで)添加した。10分後、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(10.8g、44.9ミリモル)をTHF(8mL)の溶液として、冷却した撹拌混合物にゆっくりと添加した。2.5時間後、該反応物を15mLの飽和NH4Cl水溶液をゆっくりと添加することでクエンチさせた。該混合物をEtOAcで希釈し、有機層をブラインで洗浄した。水層を合わせ、EtOAcでさらに抽出し、有機抽出液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して橙色の固体の残渣を得た。該残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/DCM、Isco 220gカラム、生成物が広範な低ピークとして溶出した)に付して精製し、tert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(6.6g、13.4ミリモル、収率30%)を黄褐色の泡沫体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.65(s,2H)、3.34−3.25(m,2H)、3.24−3.17(m,2H)、2.25−2.11(m,4H)、2.09(s,1H)、1.78−1.65(m,2H)、1.49−1.42(m,11H)、1.42−1.35(m,2H)、1.34−1.28(m,2H)、1.22−1.11(m,2H)
工程6. 5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール
トリフルオロ酢酸(5.8mL、76ミリモル)をtert−ブチル 2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(3.8g、7.6ミリモル)含有のフラスコに加えた。3時間後、該反応混合物を濃縮乾固させた。残渣をEtOAcに溶かし、K2CO3飽和水溶液で塩基性にした。有機層をブラインで洗浄し、水層を合わせ、EtOAcで逆抽出した。有機抽出液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾールを黄褐色の泡沫体として得、それをさらに精製することなく使用した。
工程7. エチル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート
5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(2.0g、5.3ミリモル)、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(1.9g、6.4ミリモル)およびCs2CO3(3.5g、10.6ミリモル)のジオキサン(35mL)中のスラリーを、該撹拌混合物にN2を10分間吹き込むことで、脱気処理に付した。クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(0.20g、0.27ミリモル)を添加し、該反応容器を密封し、70℃で加熱した。一夜加熱した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトを通して濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム)に付して精製し、エチル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(1.2g、1.8ミリモル、収率34%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.64(s,2H)、8.36(s,1H)、8.20(d,J=9.5Hz,1H)、7.60(dd,J=9.5、2.6Hz,1H)、7.22(s,1H)、5.84(s,1H)、4.56(q,J=7.2Hz,2H)、3.63−3.53(m,2H)、3.32(ddd,J=12.8、8.5、3.9Hz,2H)、2.45(s,2H)、2.20(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.89−1.72(m,4H)、1.49(t,J=7.2Hz,3H)、1.36−1.29(m,2H)、1.24−1.14(m,2H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −62.65(s,3F)
実施例85. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
エチル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(1.2g、1.8ミリモル)をTHF(12mL)、水(4.8mL)、およびMeOH(1.2mL)に溶かし、次に水酸化リチウム(0.43g、18.0ミリモル)を該混合物に添加した。該反応物を密封し、50℃に加熱した。30分間加熱した後、粗反応混合物をC−18逆相フラッシュクロマトグラフィー(A中10−100%B、A=10:90:0.1 MeCN:H2O:TFA、B=90:10:0.1 MeCN:H2O:TFA、18分間の線形勾配、Isco 100g C−18ゴールドカラム)に付して精製するために、セライト上にローディングした。所望のフラクションを合わせ、濃縮して6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸、実施例85(1.0g、1.6ミリモル、収率89%)を赤色の固体として得た。MS(ESI)m/z:615.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.66(s,2H)、8.45(s,1H)、8.06(d,J=9.5Hz,1H)、7.65(dd,J=9.7、2.6Hz,1H)、7.27−7.24(m,1H)、5.86(s,1H)、3.65−3.58(m,2H)、3.41−3.32(m,2H)、2.47(s,2H)、2.25−2.16(m,1H)、1.89−1.76(m,4H)、1.37−1.31(m,2H)、1.25−1.17(m,2H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −62.85(s,3F);FXR EC50=53nM;マウス・インビボ(3mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−94%、Fgf15=+19x
実施例86
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:632.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(s,1H)、8.08(brd,J=9.5Hz,1H)、7.88(brd,J=8.5Hz,1H)、7.77(d,J=8.5Hz,2H)、7.08(brs,1H)、5.94(s,1H)、3.91(s,1H)、3.70−3.56(m,2H)、3.36−3.23(m,3H)、2.40(s,1H)、2.38−2.28(m,1H)、1.76−1.60(m,4H)、1.28−1.18(m,2H)、1.16(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=68nM
実施例87
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メチルキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例85を製造するために記載されるように、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにエチル 6−ブロモ−4−メチルキノリン−2−カルボキシレートを用いて製造された。MS(ESI)m/z:561.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、7.90−8.14(m,2H)、7.57(s,1H)、7.11(brs,1H)、5.79−5.91(m,1H)、3.45−3.61(m,2H)、3.27(ddd,J=3.74、8.58、12.54Hz,2H)、2.69(s,3H)、2.44(s,2H)、2.19(s,1H)、1.78−2.03(m,4H)、1.27−1.39(m,4H);FXR EC50=76nM
実施例88
6−(2−(3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:597.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(s,1H)、8.07(d,J=9.4Hz,1H)、7.80(d,J=9.2Hz,1H)、7.63(td,J=6.1、8.3Hz,1H)、7.52(d,J=8.1Hz,1H)、7.41(t,J=8.7Hz,1H)、7.09(s,1H)、5.94(s,1H)、3.63−3.52(m,2H)、3.34−3.25(m,2H)、2.40(s,2H)、2.32(td,J=4.3、8.5Hz,1H)、1.76−1.63(m,4H)、1.26−1.09(m,4H);FXR EC50=150nM
実施例89
6−(2−(3−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:594.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(s,1H)、8.07(d,J=9.5Hz,1H)、7.83(dd,J=2.6、9.5Hz,1H)、7.50−7.40(m,2H)、7.36(dd,J=2.9、5.8Hz,1H)、7.07(s,1H)、5.78(s,1H)、3.63−3.55(m,2H)、3.31−3.22(m,2H)、2.42−2.31(m,3H)、2.11(s,3H)、1.74−1.59(m,4H)、1.25−1.10(m,4H);FXR EC50=202nM
実施例90
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:615.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.05(d,J=5.1Hz,1H)、8.87(s,1H)、8.22(s,1H)、8.06(d,J=9.5Hz,1H)、7.99(d,J=5.2Hz,1H)、7.82−7.76(m,1H)、7.07(s,1H)、5.85(s,1H)、3.58−3.50(m,2H)、3.28−3.21(m,2H)、2.40−2.30(m,3H)、1.73−1.61(m,4H)、1.28−1.11(m,4H);FXR EC50=195nM
実施例91
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:581.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.69(d,J=4.0Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、8.07(brd,J=9.5Hz,1H)、7.86(brd,J=8.5Hz,1H)、7.63(dd,J=8.2、4.6Hz,1H)、7.07(brs,1H)、5.89(s,1H)、3.70−3.52(m,1H)、3.31(brt,J=8.9Hz,1H)、2.42−2.27(m,3H)、1.75−1.57(m,4H)、1.27−1.17(m,2H)、1.14(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=219nM
実施例92
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:615.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.93(dd,J=1.5、4.8Hz,1H)、8.24(s,1H)、8.20−8.13(m,1H)、8.09(d,J=9.5Hz,1H)、7.89(dd,J=4.7、7.9Hz,1H)、7.83−7.72(m,1H)、7.06(s,1H)、5.83(s,1H)、3.56−3.48(m,2H)、3.26−3.17(m,2H)、2.40−2.29(m,3H)、1.65(ddd,J=6.0、11.1、18.2Hz,4H)、1.27−1.08(m,4H);FXR EC50=253nM
実施例93
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジフルオロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジフルオロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:583.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.80(s,2H)、8.21(s,1H)、8.08(d,J=9.5Hz,1H)、7.89(dd,J=2.6、9.7Hz,1H)、7.08(d,J=2.4Hz,1H)、6.14(s,1H)、3.66−3.57(m,2H)、3.43−3.27(m,2H)、2.51(s,2H)、2.41−2.30(m,1H)、1.72(q,J=4.9、5.4Hz,4H)、1.27−1.10(m,4H);FXR EC50=511nM
実施例94
6−(2−(3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−5−(1−メチルシクロプロピル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例85を製造するために記載されるように、シクロプロピルアセチレンの代わりに1−エチニル−1−メチルシクロプロパンを用いて製造された。MS(ESI)m/z:629.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.87(s,2H)、8.22(brs,1H)、8.08(brd,J=9.2Hz,1H)、7.85(brd,J=7.9Hz,1H)、7.09(brs,1H)、6.07(s,1H)、3.67−3.54(m,1H)、3.39−3.25(m,1H)、3.02−2.88(m,1H)、2.36(s,2H)、1.78−1.61(m,4H)、1.45(s,3H)、1.32−1.21(m,2H)、1.18(brt,J=7.3Hz,2H)、1.08(brs,2H)、0.99(brs,2H);FXR EC50=507nM
実施例95
6−(2−(3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−5−イソプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例85を製造するために記載されるように、シクロプロピルアセチレンの代わりにイソプロピルアセチレンを用いて製造された。MS(ESI)m/z:617.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.90−8.52(m,2H)、8.42(brd,J=1.0Hz,1H)、8.18−7.93(m,1H)、7.70−7.45(m,1H)、5.83(s,1H)、3.56(brs,2H)、3.42−3.25(m,3H)、2.37(s,2H)、1.78(brs,4H)、1.44(brd,J=6.9Hz,6H)、CDCl3ピーク下で、酸のOHは観察されず、1個のキノリンのC−Hのピーク;FXR EC50=37nM
実施例96
6−(2−(3−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例86を製造する間の副生成の単離体として、Pd触媒のブッフバルトカップリング工程の間に1個の塩素を還元することで得られた。MS(ESI)m/z:598.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(brs,1H)、8.08(brs,1H)、7.86(brd,J=9.9Hz,1H)、7.63(brd,J=8.8Hz,1H)、7.56(brdd,J=8.3、6.1Hz,1H)、7.42−7.31(m,1H)、7.11(brs,1H)、5.96(s,1H)、3.61(brd,J=13.8Hz,2H)、3.44−3.24(m,1H)、2.43(s,1H)、2.37−2.24(m,1H)、1.83−1.63(m,3H)、1.35−1.05(m,5H)、1H NMR実験での水シグナル抑制に起因してさらなるシグナルが見られなかった。FXR EC50=869nM
実施例97
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例93を製造する間のさらなる単離体として、加水分解工程の間に1個のフッ素をMeOHと置き換えることで得られた。MS(ESI)m/z:595.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.40(d,J=3.2Hz,1H)、8.34(t,J=3.2Hz,2H)、8.18(brs,1H)、7.86−7.77(m,1H)、7.25(s,1H)、5.98(d,J=3.3Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.72−3.62(m,2H)、3.45−3.36(m,2H)、2.52(s,2H)、2.37−2.28(m,1H)、1.88−1.72(m,4H)、1.21(q,J=3.5、6.1Hz,4H);FXR EC50=1940nM
実施例98
6−(2−(3−シクロヘキシル−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりにシクロヘキサンカルバルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:552.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.23(s,1H)、8.10(d,J=9.3Hz,1H)、7.91(d,J=9.9Hz,1H)、7.13(s,1H)、6.41(s,1H)、3.76−3.65(m,2H)、2.78−2.67(m,3H)、2.21(dq,J=5.3、8.6Hz,1H)、1.97−1.22(m,8H)、1.47−1.19(m,6H)、1.12−0.94(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1720nM
実施例99
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:614.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.33(s,1H)、8.13(d,J=9.35Hz,1H)、7.89(d,J=7.15Hz,1H)、7.68−7.81(m,3H)、7.51(d,J=7.15Hz,1H)、7.21(brs,1H)、5.67−5.86(m,1H)、3.60(brs,2H)、3.36(brd,J=3.58Hz,2H)、2.42(s,2H)、2.31(s,1H)、1.66−1.94(m,4H)、1.11−1.40(m,4H);FXR EC50=92nM
一般的方法D
実施例100
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボン酸
工程1. 4−(7−(6−ブロモキノキサリン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール
5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(25mg、0.07ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)、6−ブロモ−2−クロロキノキサリン(19.5mg、0.08ミリモル)およびCs2CO3(43.4mg、0.13ミリモル)のジオキサン(0.3mL)中のスラリーを、窒素を該混合物に5分間吹き込むことで、脱気処理に付した。クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(2.59mg、3.33マイクロモル)を添加し、該反応混合物を密封し、90℃ で6時間加熱した。該粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して直接精製し、4−(7−(6−ブロモキノキサリン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(26mg、0.04ミリモル、収率64%)をガム状物として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.57(s,1H)、8.03(d,J=2.2Hz,1H)、7.64(dd,J=8.8、2.2Hz,1H)、7.53(d,J=8.8Hz,1H)、7.46−7.42(m,2H)、7.40−7.34(m,1H)、5.80(s,1H)、3.94(dt,J=13.5、5.1Hz,2H)、3.66−3.50(m,2H)、2.44(s,2H)、2.21(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.76(t,J=5.6Hz,4H)、1.36−1.30(m,2H)、1.22−1.15(m,2H)
工程2. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボニトリル
4−(7−(6−ブロモキノキサリン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(20mg、0.03ミリモル)、Xantphos(4.0mg、6.9マイクロモル)、Pd2(dba)3(6.3mg、6.9マイクロモル)、およびシアン化亜鉛(4.0mg、0.03ミリモル)を含有するマイクロ波バイアルを窒素で3回パージし、無水DMF(0.5mL)を添加した。該反応混合物をマイクロ波照射下で110℃で1.5時間加熱した。該反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。該粗生成物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボニトリル(11.5mg、0.02ミリモル、収率60%)をガム状物として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.65(s,1H)、8.19(d,J=1.8Hz,1H)、7.74−7.68(m,1H)、7.67−7.62(m,1H)、7.48−7.42(m,2H)、7.40−7.34(m,1H)、5.79(s,1H)、4.02(dt,J=13.5、5.0Hz,2H)、3.68−3.59(m,2H)、2.46(s,2H)、2.20(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.77(t,J=5.6Hz,4H)、1.37−1.31(m,2H)、1.24−1.15(m,2H)
実施例100. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボン酸
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボニトリル(11.5mg、0.02ミリモル)のEtOH(72.5μL)中溶液に、NaOH(21.8μL、0.11ミリモル)を添加した。該反応混合物を密封し、90℃で2時間加熱した。該粗反応混合物をC−18逆相フラッシュクロマトグラフィー(A中10−100%B、A=10:90:0.1 MeCN:H2O:TFA、B=90:10:0.1 MeCN:H2O:TFA、18分間の線形勾配、Isco 24gC−18ゴールドカラム)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボン酸(9.6mg、0.017ミリモル、収率79%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:546.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.69(s,1H)、8.44(d,J=1.98Hz,1H)、8.11(dd,J=1.87、8.69Hz,1H)、7.59(d,J=8.58Hz,1H)、7.37−7.52(m,3H)、5.80(s,1H)、4.03(td,J=4.98、13.59Hz,2H)、3.52−3.73(m,2H)、2.43(s,2H)、2.18−2.32(m,1H)、1.72(brt,J=5.50Hz,4H)、1.07−1.40(m,6H);FXR EC50=33nM
実施例101
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−6−カルボン酸
表記化合物は、実施例100を製造するために記載されるように、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用いて製造された。MS(ESI)m/z:547.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.81−8.91(m,1H)、8.50(d,J=1.76Hz,1H)、8.20(dd,J=1.98、8.80Hz,1H)、7.85−7.99(m,1H)、7.71−7.80(m,2H)、7.68(d,J=8.80Hz,1H)、7.46−7.57(m,1H)、5.75(s,1H)、3.96−4.35(m,2H)、3.60−3.89(m,2H)、2.46(s,1H)、2.31(s,1H)、1.63−1.90(m,4H)、1.10−1.44(m,4H);FXR EC50=17nM
実施例102
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−カルボン酸
表記化合物は、実施例62を製造するために記載されるように、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用いて製造された。MS(ESI)m/z:553.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.15(brd,J=8.25Hz,1H)、7.83(brd,J=7.43Hz,1H)、7.76(brd,J=8.25Hz,1H)、7.62−7.73(m,2H)、7.46(brd,J=6.60Hz,1H)、5.57−5.82(m,1H)、3.78(brd,J=11.55Hz,2H)、3.46−3.65(m,2H)、2.42(s,2H)、2.15(brd,J=4.68Hz,1H)、1.24−1.38(m,4H)、1.18(m,4H);FXR EC50=18nM
実施例103
2−(2−(3−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(s,1H)、7.60(d,J=11.5Hz,1H)、7.48−7.42(m,2H)、7.40−7.33(m,1H)、5.80(s,1H)、3.78−3.69(m,2H)、3.53−3.45(m,2H)、2.43−2.29(m,3H)、2.12(s,3H)、1.66(brs,4H)、1.24−1.10(m,4H);FXR EC50=19nM
実施例104.
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−イソプロポキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−イソプロポキシキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例99を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:604.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.08−8.36(m,1H)、7.83−8.03(m,2H)、7.64−7.82(m,3H)、7.51(brd,J=6.60Hz,1H)、7.43(brs,1H)、5.63−5.84(m,1H)、5.20−5.46(m,1H)、3.62(brs,4H)、2.42(brs,2H)、2.29(brd,J=4.40Hz,1H)、1.75(brs,4H)、1.60(brs,6H)、1.20(brs,4H);FXR EC50=59nM
実施例105
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−メトキシキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例99を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:576.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.10(d,J=9.46Hz,1H)、7.86−7.93(m,1H)、7.72−7.85(m,3H)、7.71(s,1H)、7.47−7.60(m,1H)、7.43(d,J=2.64Hz,1H)、5.61−5.86(m,1H)、4.31(s,3H)、3.51−3.68(m,2H)、3.21−3.31(m,2H)、2.41(s,2H)、2.23−2.36(m,1H)、1.72−1.89(m,4H)、1.11−1.22(m,4H);FXR EC50=62nM
実施例106
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−イソプロポキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例104を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:620.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.65(brd,J=9.63Hz,1H)、7.83(brd,J=7.70Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.54−7.59(m,1H)、7.52(dd,J=1.38、7.70Hz,1H)、7.42(brd,J=7.15Hz,3H)、5.87(s,1H)、5.16−5.27(m,1H)、3.53−3.66(m,2H)、3.39(td,J=3.78、12.52Hz,2H)、2.52(s,2H)、2.19(brt,J=4.95Hz,1H)、1.79−1.93(m,4H)、1.62(d,J=6.05Hz,6H)、1.30(dd,J=2.34、4.81Hz,2H)、1.17(dd,J=2.61、8.39Hz,2H);FXR EC50=21nM
実施例107
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−エトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例72を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:591.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.68(brd,J=9.46Hz,1H)、8.65(s,1H)、7.79−7.87(m,1H)、7.76(s,1H)、7.39(d,J=2.42Hz,1H)、5.84(s,1H)、4.59(d,J=7.04Hz,2H)、3.57(brs,2H)、3.35(brs,2H)、2.45(s,2H)、2.14−2.27(m,1H)、1.82(brs,4H)、1.67(t,J=7.04Hz,3H)、1.06−1.50(m,4H);FXR EC50=31nM
実施例108
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−ブロモ−4−エトキシキノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−メトキシキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例107を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.68(s,2H)、8.11(d,J=9.46Hz,1H)、7.78(dd,J=2.53、9.57Hz,1H)、7.72(d,J=2.64Hz,1H)、7.44(d,J=2.42Hz,1H)、5.89(s,1H)、4.30(s,3H)、3.57(brs,2H)、3.22−3.32(m,2H)、2.48(s,2H)、2.13−2.36(m,1H)、1.81(brd,J=4.18Hz,4H)、1.17−1.34(m,4H);FXR EC50=32nM;マウス・インビボ(3mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−97%、Fgf15=+14x
実施例109
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−4−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例108を製造する間の副生成の単離体として、Pd触媒のブッフバルトカップリング工程の間に1個の塩素を還元することで得られた。MS(ESI)m/z:543.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.65(s,2H)、8.03(d,J=9.24Hz,1H)、7.61(s,2H)、7.40(d,J=2.64Hz,1H)、5.86(s,1H)、4.16(s,3H)、3.44−3.59(m,2H)、3.12−3.37(m,2H)、2.45(s,2H)、1.82(brd,J=2.42Hz,7H)、1.13−1.44(m,8H)、0.91(s,3H);FXR EC50=140nM
実施例110
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−イソプロポキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例104を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:622.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.96(brd,J=8.9Hz,1H)、7.53(brs,2H)、7.43−7.27(m,1H)、7.24−7.16(m,2H)、5.84(s,1H)、5.02−4.88(m,1H)、3.46(brs,3H)、3.36−3.15(m,2H)、2.40(s,2H)、2.21−2.12(m,1H)、1.81(brd,J=10.2Hz,4H)、1.50(brs,6H)、1.28(brs,2H)、1.14(brd,J=7.4Hz,2H);FXR EC50=37nM
実施例111
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−イソプロポキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例104を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:605.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.73(s,2H)、8.18(d,J=9.63Hz,1H)、7.98(brd,J=2.75Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.46(d,J=2.75Hz,1H)、5.87−6.03(m,1H)、5.28−5.46(m,1H)、3.56−3.78(m,2H)、3.40(td,J=4.47、8.67Hz,2H)、2.51(s,2H)、2.25−2.36(m,1H)、1.71−1.94(m,4H)、1.61(d,J=6.05Hz,6H)、1.03−1.34(m,4H);FXR EC50=47nM
実施例112
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例108を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:594.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.96(brd,J=9.2Hz,1H)、7.58(s,1H)、7.54(brd,J=9.1Hz,1H)、7.40(brs,1H)、7.21(brd,J=8.0Hz,2H)、5.85(s,1H)、4.14(s,3H)、3.74(s,1H)、3.61−3.39(m,2H)、3.39−3.19(m,2H)、2.42(s,2H)、2.18(brd,J=4.6Hz,1H)、1.83(brd,J=12.4Hz,4H)、1.30(brd,J=3.7Hz,2H)、1.17(brd,J=7.0Hz,2H);FXR EC50=54nM
実施例113
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−エトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例72を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:606.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.68(brd,J=9.35Hz,1H)、7.72−8.01(m,2H)、7.47−7.66(m,2H)、7.35−7.44(m,3H)、5.70−5.99(m,1H)、4.60(q,J=6.97Hz,2H)、3.53−3.77(m,3H)、3.37−3.43(m,2H)、2.51(s,2H)、2.13−2.23(m,1H)、1.78−1.88(m,4H)、1.66−1.78(m,3H)、1.25−1.35(m,2H)、1.11−1.23(m,2H);FXR EC50=116nM
実施例114
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロベンゾ[d]オキサゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:536.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.78−7.92(m,2H)、7.63−7.67(m,2H)、7.53−7.63(m,1H)、7.28(d,J=8.16Hz,1H)、5.91(s,1H)、3.65−3.81(m,2H)、3.46−3.57(m,2H)、2.37(s,2H)、2.23−2.36(m,1H)、1.59−1.71(m,4H)、1.11−1.29(m,4H);FXR EC50=127nM
実施例115
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メチルニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロ−4−メチルニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。
MS(ESI)m/z:510.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.55(s,1H)、7.63−7.70(m,2H)、7.61(s,1H)、6.65(s,1H)、5.71−6.02(m,1H)、3.81(brd,J=13.43Hz,2H)、3.26−3.40(m,2H)、2.43(s,3H)、2.32(s,3H)、1.52(brs,4H)、1.08−1.34(m,4H);FXR EC50=132nM
実施例116
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:564.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.63(s,1H)、7.64−7.68(m,2H)、7.60(dd,J=7.02、8.85Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.77−6.14(m,1H)、3.88(brd,J=13.43Hz,2H)、2.55(s,3H)、2.35(s,2H)、1.56(brs,4H)、1.21(brd,J=8.24Hz,2H)、1.11−1.17(m,2H);FXR EC50=135nM
実施例117
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.64(s,1H)、8.00(s,1H)、7.64−7.70(m,2H)、7.60(brd,J=7.02Hz,1H)、7.14−7.34(m,1H)、6.97−7.09(m,1H)、5.74−5.99(m,1H)、3.75(s,3H)、3.67(brs,1H)、3.29(brs,1H)、2.89(s,1H)、2.73(s,1H)、2.35(s,3H)、1.64(brd,J=16.48Hz,4H)、1.05−1.36(m,4H);FXR EC50=139nM
実施例118
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピリミジン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロピリミジン−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:497.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.73(s,2H)、7.64−7.71(m,2H)、7.62(s,1H)、5.80−5.92(m,1H)、3.94−4.27(m,2H)、2.35(m,3H)、1.54(brs,4H)、1.08−1.30(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=171nM
実施例119
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:565.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.80(s,1H)、7.64(s,2H)、7.60(brd,J=7.02Hz,1H)、5.79−5.92(m,1H)、4.01(brs,2H)、2.34(m,3H)、1.55(m,4H)、1.09−1.30(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=316nM
実施例120
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:511.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.63−7.71(m,2H)、7.60(brd,J=7.32Hz,1H)、6.84(s,1H)、5.84−5.90(m,1H)、3.99(brd,J=12.82Hz,2H)、2.32(m,3H)、2.29(s,3H)、1.50(brs,4H)、1.07−1.26(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1390nM
実施例121
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−5−メチルニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロ−5−メチルニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:510.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.55(brs,1H)、7.87(brs,1H)、7.52−7.76(m,3H)、5.74−5.94(m,1H)、3.08−3.45(m,2H)、3.02(m,2H)、2.32(m,3H)、2.23(s,3H)、1.52−1.85(m,4H)、1.18−1.35(m,4H);FXR EC50=2590nM
実施例122
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−6−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 2−クロロキノリン−6−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:546.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.52−8.61(m,1H)、8.45(d,J=9.63Hz,1H)、8.38(dd,J=1.51、8.67Hz,1H)、7.93(d,J=8.80Hz,1H)、7.55−7.62(m,3H)、7.50−7.55(m,1H)、5.87(s,1H)、4.11(brd,J=14.03Hz,2H)、3.65−3.90(m,2H)、2.56(s,2H)、2.34(s,1H)、2.06(s,1H)、1.90(brt,J=4.26Hz,4H)、1.14−1.33(m,4H);FXR EC50=40nM
実施例123
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボン酸
工程1. エチル 2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボキシレート
エチル 2,4−ジクロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボキシレート(1.3g、3.4ミリモル)、および酢酸ナトリウム(3.8g、45.9ミリモル)のEtOAc(80mL)および2−プロパノール(16mL)の混合液中の混合物を水素雰囲気下(バルーン圧)にて室温で撹拌した。2.5時間後、得られた混合物をセライトパッドを通して濾過し、その濾液を減圧下で蒸発させた。その粗残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム)に付して精製し、エチル 2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボキシレート(470mg、2.1ミリモル、収率61%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:226.1 [M+H]+;1H NMR(600MHz、CDCl3) δ 9.46(s,1H)、7.77(d,J=2.6Hz,1H)、7.45(d,J=2.8Hz,1H)、4.43(d,J=7.2Hz,2H)、1.44(t,J=7.1Hz,3H)
実施例123. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボキシレートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:535.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.19(brs,1H)、7.57−7.69(m,4H)、7.04(brs,1H)、5.87(s,1H)、3.75−3.96(m,2H)、2.34(m,3H)、1.56(brs,4H)、1.17−1.27(m,2H)、1.09−1.17(m,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=40nM
実施例124
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−2−メチルニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−クロロ−2−メチルニコチネートを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:510.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.90(brd,J=9.00Hz,1H)、7.64−7.72(m,2H)、7.54−7.63(m,1H)、6.65(brd,J=8.92Hz,1H)、5.76−5.97(m,1H)、3.78−3.96(m,2H)、3.34(brs,1H)、2.55(m,3H)、2.33(brs,3H)、1.52(brs,4H)、1.10−1.25(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=78nM
実施例125
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−1−メチル−3a,7a−ジヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.19−8.31(m,1H)、7.95(d,J=1.38Hz,1H)、7.53−7.70(m,3H)、7.49(d,J=9.35Hz,1H)、5.97(s,1H)、4.53(s,3H)、3.52−3.85(m,5H)、2.61(s,2H)、2.36(s,1H)、1.97−2.22(m,5H)、1.09−1.51(m,5H);FXR EC50=96nM
実施例126
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸
工程1. エチル 2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート
亜硝酸ナトリウム(28.3mg、0.41ミリモル)/水(0.5mL)をエチル 2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセテート(100mg、0.41ミリモル)の0℃でのAcOH(0.5mL)中混合物に加えた。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(0.5mL)を添加した。撹拌を1時間維持し、該反応混合物を1M K2HPO4水溶液を用いてpH8−9の塩基性にした。該水層をEtOAcで抽出し、有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。粗生成物を次の工程にて直接用いた。
工程2. エチル 6−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレート
エチル 2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(4.5g、16.5ミリモル)をTHF(50mL)に懸濁させた。TFA(6.2mL)を加え、つづいて亜鉛末(2.2g、33.0ミリモル)を少しずつ添加した。トリフルオロ酢酸無水物(4.7mL、33.0ミリモル)を添加し、該反応混合物を1時間撹拌した。該混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮させた。ピリジン(25mL)を該残渣に加え、つづいてトリフルオロ酢酸無水物(4.7mL、33.0ミリモル)をゆっくりと添加した。1時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、SiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 80gカラム)に付して精製し、エチル 6−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレート(5g、14.8ミリモル、収率90%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.38(s,1H)、8.24(dd,J=9.7、0.9Hz,1H)、7.36(dd,J=9.6、1.4Hz,1H)、4.50(q,J=7.3Hz,2H)、1.46(t,J=7.2Hz,3H)
実施例126. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにエチル 6−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:603.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.11−8.18(m,1H)、7.61(s,1H)、7.50−7.59(m,3H)、7.46(dd,J=1.79、10.04Hz,1H)、5.85(s,1H)、3.06(ddd,J=3.30、8.60、12.04Hz,2H)、2.43(s,2H)、2.33(s,1H)、2.06(s,1H)、1.59−1.91(m,4H)、1.05−1.37(m,5H);FXR EC50=102nM
実施例127
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸
工程1. メチル 6−ブロモ−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレート
炭酸カリウム(0.14g、0.98ミリモル)を6−ブロモ−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸(0.1g、0.39ミリモル)のDMF(0.78mL)中溶液に添加した。5分後、ヨードメタン(0.04mL、0.59ミリモル)を該粘性のスラリーに添加し、反応混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物をEt2Oおよび水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、水層を合わせ、Et2Oで逆抽出した。有機抽出液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して白色の結晶を適切な純度で得、次の工程に持ち越した。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.08(dd,J=9.6、1.0Hz,1H)、8.00−7.97(m,1H)、7.14(dd,J=9.7、1.5Hz,1H)、3.98(s,3H)、2.70(s,3H)
実施例127. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸
表記化合物は、エチル 6−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボキシレートを用い、実施例126を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 7.96−8.14(m,1H)、7.41−7.70(m,5H)、5.86(s,1H)、3.35−3.49(m,2H)、3.13(ddd,J=3.58、8.73、12.17Hz,2H)、2.86(s,3H)、2.44(s,2H)、2.25−2.37(m,1H)、2.06(s,2H)、1.66−1.90(m,4H);FXR EC50=267nM
実施例128
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:548.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.10−8.23(m,1H)、8.04(d,J=8.53Hz,1H)、7.93(d,J=9.35Hz,1H)、7.44−7.67(m,3H)、7.18(d,J=2.20Hz,1H)、5.85(s,1H)、4.87(s,3H)、3.48(brdd,J=5.09、11.97Hz,2H)、3.33(brs,2H)、3.04−3.25(m,2H)、2.42(s,2H)、2.18−2.35(m,1H)、1.61−1.97(m,4H)、1.04−1.36(m,4H);FXR EC50=287nM
実施例129
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 7−クロロイソキノリン−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:546.3 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 9.19−8.84(m,1H)、8.66−8.34(m,1H)、8.05−7.69(m,1H)、7.66−7.50(m,1H)、7.49−7.29(m,3H)、5.78(s,1H)、3.52(brd,J=2.6Hz,3H)、3.39−3.21(m,2H)、2.99(s,1H)、2.47−2.32(m,2H)、2.26−2.10(m,1H)、1.78(brs,4H)、1.38−1.23(m,2H)、1.22−1.09(m,2H);FXR EC50=341nM
実施例130
2−((7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−イル)オキシ)酢酸
工程1. tert−ブチル 2−((7−ブロモキノキサリン−2−イル)オキシ)アセテート
炭酸カリウム(0.10g、0.75ミリモル)を7−ブロモキノキサリン−2−オール(11g、0.5ミリモル)の室温でのアセトン(5mL)中溶液に添加した。5分後、tert−ブチル 2−ブロモアセテート(0.15g、0.75ミリモル)を加え、該反応混合物を25℃で一夜撹拌した。NH4Cl飽和水溶液(20mL)を添加し、得られた混合物をEt2O(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。粗生成物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−((7−ブロモキノキサリン−2−イル)オキシ)アセテート(26mg、0.07ミリモル、収率15%)を得た。MS(ESI)m/z:340.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.48−8.67(m,1H)、7.98(d,J=1.98Hz,1H)、7.91(d,J=8.80Hz,1H)、7.68(dd,J=2.20、8.80Hz,1H)、4.94(s,2H)、1.51(s,9H)
実施例130. 2−((7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−イル)オキシ)酢酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル 2−((7−ブロモキノキサリン−2−イル)オキシ)アセテートを用い、tert−ブチルエステルをLiOHではなくTFAで加水分解して実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.37(s,1H)、7.90(d,J=9.02Hz,1H)、7.48−7.61(m,4H)、7.37(d,J=2.64Hz,1H)、5.88(s,1H)、5.08(s,2H)、3.50−3.65(m,2H)、3.39(dt,J=4.29、8.53Hz,2H)、2.48(s,2H)、2.34(s,1H)、1.76−1.96(m,4H)、1.16−1.30(m,4H);FXR EC50=373nM
実施例131
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドール−3−カルボン酸
工程1. メチル 6−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドール−3−カルボキシレート
水素化ナトリウム(48.0mg、1.2ミリモル)をメチル 6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボキシレート(0.25g、1.0ミリモル)の室温でのTHF(50mL)中溶液に添加した。15分間撹拌した後、SEM−Cl(0.21mL、1.2ミリモル)を添加し、得られた懸濁液を25℃で一夜撹拌した。水(50mL)を該反応混合物に加え、粘性の沈殿物を得た。溶媒をデカントし、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、メチル 6−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドール−3−カルボキシレート(0.36g、0.83ミリモル)をガム状物として得た。MS(ESI)m/z:384.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.06(d,J=8.53Hz,1H)、7.86(s,1H)、7.72(d,J=1.65Hz,1H)、7.43(dd,J=1.65、8.53Hz,1H)、5.48(s,2H)、4.80(s,1H)、3.94(s,3H)、1.29(brt,J=7.15Hz,3H)、−0.23−0.22(m,11H)
実施例131. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドール−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:664.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.10−8.23(m,1H)、8.04(d,J=8.53Hz,1H)、7.93(d,J=9.35Hz,1H)、7.44−7.67(m,3H)、7.18(d,J=2.20Hz,1H)、5.85(s,1H)、4.87(s,3H)、3.48(brdd,J=5.09、11.97Hz,2H)、3.33(brs,2H)、3.04−3.25(m,2H)、2.42(s,2H)、2.18−2.35(m,1H)、1.61−1.97(m,4H)、1.04−1.36(m,4H);FXR EC50=445nM
実施例132
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−8−メチルキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 7−ブロモ−8−メチルキノリン−3−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:560.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 9.11−9.45(m,2H)、8.14(d,J=9.08Hz,1H)、7.76(d,J=9.08Hz,1H)、7.42−7.65(m,3H)、5.83−6.00(m,1H)、3.35−3.45(m,2H)、3.10−3.30(m,2H)、2.66(s,3H)、2.48(s,2H)、2.34(s,1H)、1.66−1.94(m,4H)、1.18−1.43(m,4H);FXR EC50=958nM
実施例133
3−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシレートの代わりにメチル 3−ブロモ−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例7を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.19−8.31(m,1H)、7.95(d,J=1.38Hz,1H)、7.53−7.70(m,3H)、7.49(d,J=9.35Hz,1H)、5.97(s,1H)、4.53(s,3H)、3.52−3.85(m,5H)、2.61(s,2H)、2.36(s,1H)、1.97−2.22(m,5H)、1.09−1.51(m,5H);FXR EC50=1175nM
実施例134
3−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例133を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.07−8.17(m,1H)、7.86−7.96(m,1H)、7.72−7.85(m,3H)、7.69(brd,J=8.80Hz,1H)、7.52(d,J=6.88Hz,1H)、5.74(s,1H)、3.95(s,3H)、3.43−3.71(m,4H)、3.12−3.28(m,2H)、2.41(s,2H)、2.31(s,1H)、1.58−1.97(m,5H)、1.06−1.33(m,5H);FXR EC50=3314nM
実施例135
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例123を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:536.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 9.00−9.33(m,2H)、8.10(d,J=9.46Hz,1H)、7.87(d,J=1.76Hz,1H)、7.67−7.83(m,3H)、7.51(dd,J=1.65、7.15Hz,1H)、7.14(d,J=2.20Hz,1H)、5.73(s,1H)、3.76−4.07(m,2H)、3.58(brdd,J=6.05、13.75Hz,2H)、2.46(s,2H)、2.31(s,1H)、2.05(s,1H)、1.76(t,J=5.61Hz,4H)、1.10−1.38(m,5H);FXR EC50=87nM
実施例136
2−(2−(3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:554.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.18(d,J=1.5Hz,1H)、7.68−7.61(m,1H)、7.58(d,J=11.5Hz,1H)、7.53(d,J=8.2Hz,1H)、7.42(t,J=8.7Hz,1H)、5.93(s,1H)、3.54−3.45(m,2H)、2.40(s,2H)、2.33(dt,J=3.4、8.3Hz,1H)、1.65(q,J=4.8、5.3Hz,4H)、1.25−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=37nM
実施例137
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:538.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.20(brs,1H)、7.75−7.50(m,2H)、7.33(t,J=8.1Hz,2H)、6.02(s,1H)、3.79−3.67(m,2H)、2.47(s,2H)、2.38−2.27(m,1H)、1.71−1.65(m,1H)、1.18(dtd,J=3.6、6.5、29.1Hz,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=155nM
実施例138
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:571.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.92(d,J=4.8Hz,1H)、8.17(d,J=1.5Hz,1H)、8.12(d,J=7.9Hz,1H)、7.87(dd,J=4.8、7.9Hz,1H)、7.57(dd,J=1.5、11.4Hz,1H)、5.83(s,1H)、3.69(brs,2H)、3.54−3.40(m,2H)、2.38−2.26(m,3H)、1.64−1.57(m,4H)、1.28−1.06(m,4H);FXR EC50=319nM
実施例139
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドを用い、4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例1を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。
MS(ESI)m/z:571.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.01(d,J=5.2Hz,1H)、8.79(s,1H)、8.14(d,J=1.6Hz,1H)、7.94(d,J=5.2Hz,1H)、7.61−7.51(m,1H)、5.84(s,1H)、3.76−3.65(m,2H)、2.33(s,2H)、2.32−2.26(m,1H)、1.63(brs,4H)、1.25−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=482nM
実施例140
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−6−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例122を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:562.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.30(s,1H)、8.09(d,J=9.34Hz,1H)、7.88−8.05(m,1H)、7.68(brt,J=7.70Hz,1H)、7.49−7.57(m,4H)、7.25(brd,J=9.34Hz,1H)、5.79−6.01(m,1H)、3.95(brd,J=12.79Hz,2H)、3.75(brs,2H)、3.43−3.64(m,1H)、2.40(s,2H)、2.21−2.37(m,1H)、1.57(brs,4H)、1.12−1.27(m,4H);FXR EC50=133nM
実施例141
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例8を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:548.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.27(d,J=8.58Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.89−7.96(m,1H)、7.87(d,J=1.98Hz,1H)、7.75−7.82(m,2H)、7.51−7.58(m,1H)、7.46(dd,J=2.20、8.80Hz,1H)、5.55−6.26(m,1H)、3.95(s,3H)、3.59−3.82(m,4H)、2.59(s,2H)、2.34(s,1H)、2.01−2.21(m,5H)、1.01−1.45(m,4H);FXR EC50=142nM
実施例142
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボン酸
工程1. メチル 6−ブロモ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボキシレート
メチル 6−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−2−カルボキシレート(0.25g、0.87ミリモル)、2−ブロモエタン−1−オール(0.19mL、2.7ミリモル)および炭酸カリウム(0.37g、2.7ミリモル)/アセトニトリル(15mL)を80℃で加熱した。16時間後、2−ブロモエタン−1−オール(0.19mL、2.7ミリモル)をさらに添加した。16時間後、該反応混合物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し、メチル 6−ブロモ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボキシレート(0.25g、0.78ミリモル、収率88%)を単離した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.51(d,J=2.2Hz,1H)、8.06−8.01(m,1H)、8.00−7.93(m,1H)、7.58(s,1H)、4.48(s,1H)、4.35(t,J=4.5Hz,2H)、3.95(s,3H)、3.91−3.84(m,2H)
実施例142. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例85を製造するために記載されるように、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボキシレートを用いて製造された。MS(ESI)m/z:606.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.74(s,2H)、8.13(d,J=9.63Hz,1H)、7.83−7.93(m,1H)、7.73(s,1H)、7.56−7.65(m,1H)、5.89−5.97(m,1H)、4.52−4.66(m,2H)、4.11(brd,J=3.85Hz,2H)、3.66(s,2H)、3.41(s,2H)、2.50(s,2H)、2.30−2.38(m,1H)、1.73−1.91(m,4H)、1.28−1.55(m,4H);FXR EC50=147nM
実施例143
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例142を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:606.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 7.84−7.99(m,2H)、7.76(t,J=8.12Hz,2H)、7.48−7.58(m,4H)、5.65−5.90(m,1H)、4.36(t,J=4.54Hz,2H)、3.97−4.14(m,2H)、3.42−3.48(m,2H)、3.12−3.19(m,2H)、2.39(s,2H)、2.24−2.36(m,1H)、1.63−1.89(m,4H)、1.00−1.33(m,4H);FXR EC50=159nM
実施例144
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例108を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.88(d,J=4.7Hz,1H)、8.13−7.96(m,2H)、7.85(dd,J=4.7、7.9Hz,1H)、7.67(brs,1H)、7.49(s,1H)、7.22(brs,1H)、5.76(s,1H)、4.08(s,3H)、3.42(brs,2H)、3.13(brs,2H)、2.29(brs,3H)、1.59(brs,4H)、1.23−1.05(m,4H);FXR EC50=156nM
実施例145
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例108を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:543.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.69(d,J=4.6Hz,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、7.95(d,J=9.4Hz,1H)、7.68(dd,J=2.8、9.4Hz,1H)、7.63(dd,J=4.7、8.3Hz,1H)、7.47(s,1H)、7.26(d,J=2.7Hz,1H)、5.87(s,1H)、4.09(s,3H)、3.18(brt,J=9.4Hz,2H)、2.34(brs,3H)、1.74−1.59(m,4H)、1.24−1.09(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=160nM
実施例146
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例108を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.02(d,J=5.2Hz,1H)、8.82(s,1H)、8.02−7.87(m,2H)、7.63(dd,J=2.8、9.4Hz,1H)、7.46(s,1H)、7.27(d,J=2.8Hz,1H)、5.83(s,1H)、4.08(s,3H)、2.32(brs,3H)、1.71−1.59(m,4H)、δ 1.25−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=185nM
実施例147
6−(2−(3−シクロヘキシル−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりにシクロヘキサンカルバルデヒドを用い、実施例108を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:514.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.97(d,J=9.2Hz,1H)、7.78−7.68(m,1H)、7.49(s,1H)、7.33(d,J=2.8Hz,1H)、6.41(s,1H)、4.12(s,3H)、3.58−3.66(m,2H)、3.34−3.26(m,2H)、2.73(brs,3H)、2.24−2.17(m,1H)、2.00−1.62(m,8H)、1.48−1.18(m,6H)、1.11−0.95(m,4H);FXR EC50=1063nM
実施例148
7−(2−(3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)シンノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、シクロプロピルアセチレンの代わりにイソプロピルアセチレンを用い、実施例53を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.52(brdd,J=4.8、1.3Hz,1H)、7.85−7.74(m,1H)、7.72−7.62(m,1H)、7.62−7.52(m,1H)、7.49−7.37(m,2H)、7.37−7.28(m,1H)、5.77(s,1H)、3.69−3.58(m,1H)、3.46−3.37(m,1H)、3.37−3.25(m,2H)、2.59(s,2H)、2.35(s,1H)、1.78(brs,4H)、1.43(brd,J=6.9Hz,6H);FXR EC50=548nM
実施例149
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.86(s,2H)、8.18(d,J=8.5Hz,1H)、7.94(dd,J=12.7、9.0Hz,2H)、7.75−7.57(m,1H)、7.21(brd,J=1.5Hz,1H)、6.00(s,1H)、3.63−3.46(m,2H)、3.00(s,1H)、2.40(s,2H)、2.39−2.31(m,1H)、1.79−1.61(m,4H)、1.31−1.21(m,4H)、1.17(brd,J=2.6Hz,2H);FXR EC50=205nM
実施例150
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−4−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例149を製造する間の副生成の単離体として、Pd触媒のブッフバルトカップリング工程の間に1個の塩素を還元することで得られた。MS(ESI)m/z:513.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.84(s,1H)、8.69(brd,J=4.9Hz,1H)、8.20(brd,J=8.4Hz,1H)、7.94(brdd,J=12.1、9.0Hz,2H)、7.68(brd,J=6.9Hz,1H)、7.60(d,J=4.8Hz,1H)、7.22(brs,1H)、7.14(brs,2H)、6.01(s,1H)、3.65−3.44(m,3H)、2.46−2.39(m,2H)、2.39−2.27(m,2H)、1.80−1.61(m,3H)、1.28−1.17(m,2H)、1.19−1.09(m,2H);FXR EC50=4345nM
実施例151
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:514.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.22(d,J=8.6Hz,1H)、7.95(dd,J=9.0、13.8Hz,2H)、7.74−7.63(m,2H)、7.33(t,J=8.1Hz,2H)、7.23(d,J=2.6Hz,1H)、6.00(s,1H)、3.59−3.51(m,2H)、3.22(dd,J=12.1、22.7Hz,2H)、2.46(s,2H)、2.35(ddd,J=5.2、8.5、13.2Hz,1H)、1.80−1.60(m,4H)、1.28−1.09(m,4H);FXR EC50=1991nM
実施例152
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:513.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.68(brd,J=4.0Hz,1H)、8.21(brs,1H)、8.13(brd,J=8.0Hz,1H)、7.95(brs,1H)、7.68(brd,J=5.7Hz,1H)、7.62(dd,J=8.0、4.6Hz,1H)、7.22(brs,1H)、5.91(brs,1H)、3.51(brs,1H)、3.26(brd,J=5.7Hz,2H)、2.41−2.25(m,3H)、1.69(brs,4H)、1.20(brd,J=7.7Hz,2H)、1.14(brd,J=2.0Hz,2H)、さらなるピークはDMSOシグナルの下で見つからなかった。FXR EC50=1633nM
実施例153
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.89(d,J=4.8Hz,1H)、8.19(d,J=8.6Hz,1H)、8.09(d,J=7.9Hz,1H)、7.94(d,J=8.7Hz,2H)、7.85(dd,J=4.8、7.9Hz,1H)、7.65(d,J=9.4Hz,1H)、7.17(s,1H)、5.78(s,1H)、3.52−3.42(m,2H)、3.20−3.12(m,2H)、2.29(brs,3H)、1.67−1.53(m,4H)、1.26−1.06(m,4H);FXR EC50=1282nM
実施例154
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.03(d,J=5.1Hz,1H)、8.85(s,1H)、8.18(d,J=8.6Hz,1H)、7.99−7.88(m,3H)、7.66(dd,J=2.5、9.4Hz,1H)、7.19(d,J=2.7Hz,1H)、5.82(s,1H)、3.22−3.16(m,2H)、 2.36−2.19(m,3H)、1.70−1.58(m,4H)、1.24−1.11(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=554nM
実施例155
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジクロロ−4−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:564.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.20(brd,J=8.5Hz,1H)、7.96(brt,J=9.6Hz,2H)、7.77(d,J=8.5Hz,2H)、7.69(brd,J=9.8Hz,1H)、7.22(brs,1H)、5.93(s,1H)、3.91(s,1H)、3.54(brd,J=8.2Hz,1H)、3.35−3.07(m,2H)、2.42−2.28(m,3H)、1.81−1.61(m,4H)、1.22(brd,J=7.9Hz,2H)、1.15(brd,J=2.7Hz,2H)さらなるシグナルは1H NMR実験において水シグナル抑制に起因して見られなかった。FXR EC50=523nM
実施例156
6−(2−(3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:530.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.20(d,J=8.6Hz,1H)、7.95(dd,J=9.0、15.1Hz,2H)、7.66(q,J=7.4、10.2Hz,2H)、7.55(d,J=8.1Hz,1H)、7.45(t,J=8.7Hz,1H)、7.22(s,1H)、5.92(s,1H)、3.57−3.48(m,2H)、3.21(brs,2H)、2.40(s,2H)、2.39−2.28(m,1H)、1.76−1.60(m,4H)、1.26−1.08(m,4H);FXR EC50=326nM
実施例157
6−(2−(3−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−メチルベンズアルデヒドを用い、実施例20を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:526.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.21(d,J=8.7Hz,1H)、8.01−7.88(m,2H)、7.68(d,J=9.4Hz,1H)、7.47−7.41(m,2H)、7.35(t,J=4.5Hz,1H)、7.21(s,1H)、5.76(s,1H)、3.24−3.14(m,2H)、2.35(q,J=12.5Hz,3H)、2.10(s,3H)、1.72−1.58(m,4H)、1.25−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=223nM
実施例158
7−(2−(3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用い、実施例129を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:530.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.09(s,1H)、8.40(s,1H)、7.96(d,J=9.1Hz,1H)、7.73−7.59(m,2H)、7.54(d,J=8.2Hz,1H)、7.50−7.36(m,2H)、5.91(s,1H)、3.28−3.20(m,2H)、2.40(s,2H)、2.34(tt,J=5.0、8.2Hz,1H)、1.73−1.59(m,4H)、1.27−1.09(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=459nM
実施例159
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例129を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:546.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.09(s,1H)、8.39(s,1H)、7.93(dd,J=13.4、8.4Hz,2H)、7.85−7.73(m,2H)、7.66(dd,J=9.2、2.3Hz,1H)、7.56(d,J=7.3Hz,1H)、7.39(d,J=1.7Hz,1H)、5.78(s,1H)、3.52(brdd,J=12.6、5.2Hz,2H)、2.36−2.20(m,3H)、1.75−1.56(m,4H)、1.26−1.17(m,2H)、1.16−1.08(m,2H)、1.02(d,J=6.2Hz,1H)、さらなるプロトンシグナルは水シグナル抑制に起因して見つからなかった。FXR EC50=254nM
実施例160
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例129を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:547.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.08(s,1H)、9.03(d,J=5.2Hz,1H)、8.85(s,1H)、8.38(s,1H)、7.97(d,J=5.2Hz,1H)、7.94(d,J=9.2Hz,1H)、7.70−7.64(m,1H)、7.39(s,1H)、5.82(s,1H)、3.26−3.18(m,2H)、2.37−2.29(m,3H)、1.72−1.57(m,4H)、1.25−1.10(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1608nM
実施例161
7−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例129を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:513.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.10(s,1H)、8.69(brd,J=4.6Hz,1H)、8.40(s,1H)、8.15(brd,J=7.9Hz,1H)、7.96(brd,J=9.2Hz,1H)、7.69(brd,J=8.2Hz,1H)、7.63(dd,J=8.2、4.6Hz,1H)、7.41(s,1H)、5.88(s,1H)、3.67−3.41(m,1H)、3.37−3.12(m,2H)、2.41−2.22(m,3H)、1.81−1.55(m,5H)、1.21(brd,J=7.9Hz,2H)、1.14(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=2324nM
実施例162
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)イソキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用い、実施例129を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:514.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.10(s,1H)、8.41(s,1H)、7.96(d,J=9.1Hz,1H)、7.70(q,J=6.7、7.3Hz,2H)、7.42(s,1H)、7.33(t,J=8.2Hz,2H)、6.00(s,1H)、3.61−3.53(m,2H)、3.29−3.21(m,2H)、2.46(s,2H)、2.39−2.28(m,1H)、1.77−1.57(m,4H)、1.28−1.08(m,4H);FXR EC50=2824nM
実施例163
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例116を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:564.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.63(s,1H)、7.92(brd,J=7.93Hz,1H)、7.79(brdd,J=7.63、11.90Hz,2H)、7.56(brd,J=7.02Hz,1H)、7.02(s,1H)、5.75(s,1H)、3.72−4.11(m,2H)、2.55(s,2H)、2.29(s,1H)、1.41−1.64(m,4H)、1.15−1.24(m,2H)、1.11(brd,J=2.44Hz,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=344nM
実施例164
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例125を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:549.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.27(d,J=8.58Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.89−7.96(m,1H)、7.87(d,J=1.98Hz,1H)、7.75−7.82(m,2H)、7.51−7.58(m,1H)、7.46(dd,J=2.20、8.80Hz,1H)、5.55−6.26(m,1H)、3.95(s,3H)、3.59−3.82(m,4H)、2.59(s,2H)、2.34(s,1H)、2.01−2.21(m,5H)、1.01−1.45(m,4H);FXR EC50=392nM
実施例165
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例125を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:565.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.74−7.67(m,1H)、7.65(brd,J=9.2Hz,1H)、7.62−7.47(m,4H)、7.38(brd,J=8.5Hz,1H)、5.95(s,1H)、4.09(s,3H)、3.27(brd,J=4.6Hz,1H)、3.03(brs,1H)、2.41(s,2H)、2.37−2.27(m,1H)、1.82−1.64(m,4H)、1.24(s,2H)、1.21−1.15(m,2H)、1.12(brd,J=2.4Hz,2H);FXR EC50=2975nM
実施例166
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−3−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−1−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを用い、実施例126を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:619.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.04(d,J=9.77Hz,1H)、7.70(s,1H)、7.47−7.61(m,5H)、5.82−5.99(m,1H)、3.20−3.50(m,2H)、3.00(brs,2H)、2.39(s,2H)、2.23−2.35(m,1H)、1.56−1.86(m,4H)、1.05−1.33(m,4H);FXR EC50=494nM
実施例167
6−(2−(3−シクロヘキシル−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−エトキシキノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりにシクロヘキサンカルバルデヒドを用い、実施例72を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:528.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.99(d,J=9.3Hz,1H)、7.76(d,J=9.2Hz,1H)、7.48(s,1H)、7.34(d,J=2.8Hz,1H)、6.41(s,1H)、4.41(q,J=6.9Hz,2H)、3.66−3.55(m,2H)、3.33−3.23(m,2H)、2.73(brs,3H)、2.24−2.16(m,1H)、1.17−1.61(m,8H)、1.51(t,J=6.9Hz,3H)、1.47−1.16(m,6H)、1.11−0.94(m,4H);FXR EC50=3096nM
実施例168
6−(2−(3−シクロヘキシル−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりにシクロヘキサンカルバルデヒドを用い、実施例8を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:486.4 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.94(d,J=7.4Hz,2H)、7.31 br(s,1H)、7.19(brs,1H)、6.43(s,1H)、3.83(s,3H)、3.50(brs,2H)、2.77−2.69(m,3H)、2.20(tt,J=5.1、8.7Hz,1H)、2.04−1.64(m,8H)、1.52−1.19(m,6H)、1.12−0.94(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=3972nM
実施例169
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例120を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:511.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.92(brd,J=7.63Hz,1H)、7.70−7.87(m,2H)、7.56(brd,J=7.32Hz,1H)、6.82(s,1H)、5.64−5.92(m,1H)、3.97(brd,J=13.12Hz,2H)、2.55(m,2H)、2.28(s,3H)、1.91(s,1H)、1.47(brs,4H)、1.15−1.26(m,2H)、1.11(brd,J=2.14Hz,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=1300nM
実施例170
7−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−8−メチルキノリン−3−カルボン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例132を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:560.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.10−8.23(m,1H)、8.04(d,J=8.53Hz,1H)、7.93(d,J=9.35Hz,1H)、7.44−7.67(m,3H)、7.18(d,J=2.20Hz,1H)、5.85(s,1H)、4.87(s,3H)、3.48(brdd,J=5.09、11.97Hz,2H)、3.33(brs,2H)、3.04−3.25(m,2H)、2.42(s,2H)、2.18−2.35(m,1H)、1.61−1.97(m,4H)、1.04−1.36(m,4H);FXR EC50=1747nM
実施例171
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例2を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:463.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.68(d,J=4.6Hz,1H)、8.58(d,J=1.5Hz,1H)、8.13(d,J=8.2Hz,1H)、7.89(dd,J=9.2、1.8Hz,1H)、7.62(dd,J=8.2、4.9Hz,1H)、6.82(d,J=9.2Hz,1H)、5.86(s,1H)、3.88−3.76(m,1H)、3.45−3.33(m,1H)、3.27(dd,J=10.5、6.0Hz,1H)、3.21−3.11(m,1H)、2.41−2.24(m,3H)、1.53(brt,J=5.2Hz,4H)、1.29−1.16(m,2H)、1.16−1.08(m,2H)、1.01(d,J=6.1Hz,1H);FXR EC50=1871nM
実施例172
5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにエチル 5−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキシレートを用い、実施例17を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:565.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.46(s,1H)、7.66−7.77(m,1H)、7.47−7.64(m,3H)、6.78(s,1H)、6.62(s,1H)、5.91(s,1H)、4.02(s,3H)、3.52−3.68(m,2H)、3.15(brd,J=9.16Hz,2H)、2.38(m,3H)、1.52−1.78(m,4H)、1.09−1.37(m,4H);FXR EC50=2366nM
実施例173
3−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボン酸
表記化合物は、メチル 6−ブロモ−4−エトキシキノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 3−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボキシレートを用い、実施例113を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:566.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.78(s,1H)、8.40(s,1H)、7.65−7.74(m,2H)、7.40−7.63(m,3H)、5.91(s,1H)、3.83−3.84(m,2H)、3.88(s,3H)、2.36−2.44(m,2H)、2.32(brs,1H)、1.59−1.77(m,4H)、1.15−1.23(m,2H)、1.11(brd,J=2.44Hz,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=2791nM
実施例174
5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸
表記化合物は、実施例100を製造するための一般的方法Dにおいて記載される条件下、5−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボニトリルの加水分解を介して得られた。MS(ESI)m/z:565.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.67−7.76(m,1H)、7.65(brd,J=9.16Hz,1H)、7.48−7.61(m,3H)、7.38(brd,J=8.54Hz,1H)、7.02−7.31(m,1H)、5.95(s,1H)、3.27(brd,J=4.58Hz,2H)、3.03(brs,2H)、2.55(s,3H)、2.37−2.45(m,2H)、2.33(brs,1H)、1.59−1.89(m,4H)、1.05−1.21(m,4H);FXR EC50=236nM
実施例175
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボニトリル
5−シクロプロピル−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール(18mg、0.046ミリモル)、6−ブロモ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボニトリル(16.3mg、0.069ミリモル)およびCs2CO3(30.0mg、0.092ミリモル)のジオキサン(154μL)中のスラリーを、該混合物に窒素を5分間吹き込むことで脱気処理に付した。クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(1.791mg、2.305マイクロモル)を添加し、該反応混合物を密封し、90℃に加熱した。24時間後、2mLのメタノールを添加し、固体を濾過し、濾液を分取LC/MSを介して次の条件で精製した:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:25分間にわたって35−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、乾燥させて6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボニトリル(11.1mg、0.019ミリモル、収率42%)を得た。MS(ESI)m/z:545.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.63−7.80(m,4H)、7.48−7.62(m,3H)、7.32(brd,J=9.77Hz,1H)、6.85(s,1H)、5.80−6.18(m,1H)、4.23(s,3H)、3.19−3.51(m,2H)、3.04(brt,J=9.16Hz,2H)、2.35−2.42(m,2H)、2.31(brs,1H)、1.54−1.81(m,4H)、1.03−1.33(m,4H);FXR EC50=3244nM
実施例176
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸
表記化合物は、実施例100を製造するための一般的方法Dにおいて記載される条件下、6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボニトリル(実施例175)の加水分解を介して得られた。MS(ESI)m/z:565.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.82(brd,J=8.85Hz,1H)、7.64−7.75(m,1H)、7.49−7.62(m,4H)、7.08(brd,J=8.54Hz,1H)、6.94(brs,1H)、5.80−6.02(m,1H)、4.01(brs,3H)、3.08(brt,J=9.16Hz,2H)、2.39(s,2H)、2.22−2.35(m,1H)、1.59−1.74(m,4H)、1.18(brd,J=7.93Hz,2H)、1.11(brd,J=2.14Hz,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=2975nM
実施例177
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸
工程1. 4−(7−(6−ブロモチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール
炭酸セシウム(83mg、0.26ミリモル)を5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(50mg、0.102ミリモル、一般的方法Aに記載される合成)および6−ブロモ−2−クロロチアゾロ[4,5−b]ピリジン(38.2mg、0.15ミリモル)の室温でのDMA(0.25mL)中溶液に添加した。該反応混合物を50℃で4時間加熱し、その粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、4−(7−(6−ブロモチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(51mg、0.082ミリモル、収率81%)を得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.40(d,J=2.20Hz,1H)、7.93(d,J=1.93Hz,1H)、7.41−7.50(m,2H)、7.33−7.39(m,1H)、5.78(s,1H)、3.68−3.94(m,2H)、3.40−3.63(m,2H)、2.42(s,2H)、2.14−2.28(m,1H)、1.67−1.85(m,5H)、1.28−1.39(m,3H)、1.10−1.22(m,2H)
工程2. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル
4−(7−(6−ブロモチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(30mg、0.051ミリモル)、Xantphos(5.9mg、10.2マイクロモル)、Pd2(dba)3(9.3mg、10.2マイクロモル)、およびシアン化亜鉛(6.0mg、0.051ミリモル)を含有するマイクロ波バイアルに窒素を3回パージし、ついで無水DMF(0.5mL)を添加した。該反応混合物をマイクロ波照射下にて110℃で1.5時間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12g カラム)に付して精製し、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(15.5mg、0.028ミリモル、収率54%)をガム状物として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.54−8.79(m,1H)、7.87−8.19(m,1H)、7.42−7.49(m,2H)、7.29−7.41(m,2H)、5.71−5.87(m,1H)、3.75−4.02(m,2H)、3.63(brd,J=3.96Hz,2H)、2.44(s,2H)、2.12−2.36(m,2H)、1.79(t,J=5.72Hz,4H)、1.62(brs,3H)、1.29−1.38(m,2H)、1.09−1.25(m,3H)、0.88(dd,J=3.30、7.92Hz,1H)
実施例177. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸
表記化合物は、実施例100を製造するための一般的方法Dにおいて記載される条件下、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリルの加水分解を介して得られた。MS(ESI)m/z:552.9 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.93(d,J=1.76Hz,1H)、8.81(d,J=1.76Hz,1H)、7.45−7.70(m,4H)、5.87(s,1H)、3.58−4.43(m,5H)、2.52(s,2H)、2.33(s,1H)、1.83(t,J=5.72Hz,4H)、1.10−1.43(m,5H);FXR EC50=121nM
実施例178
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−カルボン酸
工程1. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−カルボニトリル
5−シクロプロピル−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール(30mg、0.08ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)、6−クロロキノキサリン−2−カルボニトリル(18.7mg、0.10ミリモル)およびCs2CO3(52.2mg、0.16ミリモル)のジオキサン(0.40mL)中のスラリーを、該混合物に窒素を5分間にわたって吹き込むことで脱気処理に付した。次に、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(3.11mg、4.01マイクロモル)を添加し、該反応混合物を密封し、90℃で6時間加熱した。該粗混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して直接精製し、6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−カルボニトリル(31mg、0.056ミリモル、収率70%)をガム状物として得た。MS(ESI)m/z:528.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.83(s,1H)、7.89(d,J=9.7Hz,1H)、7.84−7.77(m,1H)、7.68−7.60(m,2H)、7.58(dd,J=9.6、2.8Hz,1H)、7.44(dd,J=7.0、1.8Hz,1H)、7.18(d,J=2.9Hz,1H)、5.63(s,1H)、3.61(dt,J=13.4、5.0Hz,2H)、3.38(ddd,J=13.0、8.1、4.4Hz,2H)、2.39(s,2H)、2.15(tt,J=8.4、5.1Hz,1H)、1.80−1.69(m,4H)、1.32−1.26(m,2H)、1.19−1.12(m,2H)
実施例178. 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例100を製造するための一般的方法Dにおいて記載される条件下、6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)キノキサリン−2−カルボニトリルの加水分解を介して得られた。MS(ESI)m/z:547.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 9.45(s,1H)、7.93(d,J=9.35Hz,1H)、7.82(brd,J=7.43Hz,1H)、7.55−7.74(m,3H)、7.39−7.55(m,1H)、7.31(d,J=1.93Hz,1H)、5.65(s,1H)、3.51−3.66(m,2H)、3.31−3.51(m,2H)、2.41(s,2H)、1.98−2.20(m,1H)、1.62−1.81(m,4H)、1.24−1.37(m,2H)、1.09−1.24(m,2H);FXR EC50=172nM
一般的方法E
実施例179
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例1、15mg、0.03ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)を、窒素下で磁気撹拌子を備えた、5mLの丸底フラスコ中のTHF(0.26mL)に溶かした。CDI(12.8mg、0.08ミリモル)を添加し、該混合物を60℃で1時間加熱し、つづいてシクロプロパンスルホンアミド(12.7mg、0.10ミリモル)およびDBU(11.9μL、0.08ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で6時間撹拌した。該粗混合物を分取LC/MSに付して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:20分間にわたって5−100%Bとし、ついで100%Bで保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、乾燥させて2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド(12.0mg、0.02ミリモル、収率64%)を得た。MS(ESI)m/z:673.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.11(d,J=1.54Hz,1H)、7.65(dd,J=1.43、11.99Hz,1H)、7.36(d,J=1.76Hz,1H)、7.34(d,J=0.66Hz,1H)、7.30(s,1H)、5.69(s,1H)、3.64−3.74(m,2H)、3.27−3.35(m,2H)、2.06−2.18(s,2H)、1.88−1.93(m,2H)、1.04−1.16(m,4H)、0.64−0.92(m,8H);FXR EC50=13nM
実施例180
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−(メチルスルホニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例179を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:646.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.11(s,1H)、7.67(s,2H)、7.54−7.65(m,2H)、6.94−7.35(m,1H)、5.91(s,1H)、2.90(s,2H)、2.55(s,3H)、2.28−2.44(s,2H)、1.92(m,1H)、1.60−1.71(m,4H)、1.22(brd,J=7.93Hz,2H)、1.12−1.18(m,2H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=35nM
実施例181
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、2,6−ジクロロベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドを用い、実施例179を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:674.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.68(brs,1H)、8.66(s,2H)、7.92(d,J=1.38Hz,1H)、7.53(dd,J=1.24、10.87Hz,1H)、5.84(s,1H)、3.71−3.94(m,2H)、3.58(ddd,J=4.54、7.84、12.93Hz,2H)、2.47(s,2H)、2.07−2.30(m,2H)、1.73−1.88(m,4H)、1.47(dd,J=1.93、4.68Hz,2H)、1.34(dd,J=2.34、4.81Hz,2H)、1.10−1.29(m,4H);FXR EC50=60nM
実施例182
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−(メチルスルホニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例181を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:648.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.65(s,2H)、8.03(d,J=9.24Hz,1H)、7.61(s,2H)、7.40(d,J=2.64Hz,1H)、5.86(s,1H)、4.16(s,3H)、3.44−3.59(m,2H)、3.12−3.37(m,2H)、2.45(s,2H)、1.82(brd,J=2.42Hz,7H)、1.13−1.44(m,8H)、0.91(s,3H);FXR EC50=688nM
実施例183
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(実施例1)の代わりに6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸(実施例85)を用い、実施例179を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:718.2 [M+H]+;1H NMR(400MHz、アセトン−d6)δ 8.62−8.83(m,1H)、8.43(brd,J=1.76Hz,1H)、8.11(brdd,J=1.87、8.69Hz,1H)、7.88(s,2H)、7.32−7.69(m,2H)、3.89−4.29(m,2H)、3.47−3.80(m,2H)、2.38−2.62(m,2H)、2.13−2.28(m,1H)、1.65−1.78(m,1H)、0.95−1.34(m,5H);FXR EC50=55nM
実施例184
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(メチルスルホニル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例183を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:691.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、アセトン−d6)δ 8.62−8.83(m,1H)、8.43(brd,J=1.76Hz,1H)、8.11(brdd,J=1.87、8.69Hz,1H)、7.88(s,2H)、7.32−7.69(m,2H)、3.89−4.29(m,2H)、3.47−3.80(m,2H)、2.38−2.62(m,2H)、2.13−2.28(m,1H)、1.65−1.78(m,1H)、0.95−1.34(m,5H);FXR EC50=73nM;マウス・インビボ(3mg/kg、6時間後):Cyp7a1=−99%、Fgf15=+28x
実施例185
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例184を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:690.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.75(brs,2H)、8.14(brd,J=8.53Hz,1H)、7.83(brs,2H)、7.10−7.65(m,2H)、5.81−6.14(m,1H)、3.67(brd,J=5.50Hz,2H)、3.42(brs,2H)、2.68(brs,2H)、2.54(brs,3H)、2.23−2.48(m,1H)、1.70−1.93(m,4H)、1.11−1.56(m,4H);FXR EC50=16nM
実施例186
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例185を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:689.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.03(d,J=9.35Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.67−7.81(m,4H)、7.51(d,J=7.15Hz,1H)、7.20−7.49(m,1H)、7.32(d,J=2.75Hz,1H)、5.73(s,1H)、3.50−3.68(m,1H)、3.23−3.32(m,2H)、2.42(s,2H)、2.31(s,1H)、2.05(s,3H)、1.67−1.87(m,4H)、1.14−1.29(m,4H);FXR EC50=13nM
実施例187
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例185を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:690.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.93(d,J=4.7Hz,1H)、8.15(d,J=7.9Hz,1H)、8.02(d,J=9.4Hz,1H)、7.89(dd,J=4.8、7.9Hz,1H)、7.86−7.55(m,3H)、7.15(d,J=2.7Hz,1H)、3.35(s,3H)、3.29−3.21(m,2H)、2.38−2.28(m,3H).1.66(q,J=7.1、7.7Hz,4H)、1.25−1.08(m,4H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=63nM
実施例188
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、メタンスルホンアミドの代わりにシクロプロパンスルホンアミドを用い、実施例187を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:716.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.92(d,J=4.6Hz,1H)、8.13(d,J=7.9Hz,1H)、8.02(d,J=9.4Hz,1H)、7.88(dd,J=4.7、8.0Hz,1H)、7.84−7.49(m,3H)、7.15(d,J=2.7Hz,1H)、5.82(s,1H)、3.38−3.19(m,2H)、3.14−3.06(m,1H)、2.36−2.28(m,3H)、1.70−1.59(m,4H)、1.25−1.01(m,8H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=43nM
実施例189
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドの代わりに3−クロロピコリンアルデヒドを用い、実施例188を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:682.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.68(d,J=4.6Hz,1H)、8.14(d,J=8.2Hz,1H)、7.98(d,J=9.2Hz,1H)、7.84−7.45(m,4H)、7.15(s,1H)、5.88(s,1H)、3.26−3.16(m,2H)、3.04(brs,1H)、2.38−2.28(m,3H)、1.73−1.61(m,4H)、1.26−0.87(m,8H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=48nM
実施例190
6−(2−(3−(3−クロロピリジン−2−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例189を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:655.8 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.69(d,J=4.6Hz,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、8.02(d,J=9.5Hz,1H)、7.90−7.55(m,4H)、7.16(d,J=2.7Hz,1H)、5.89(s,1H)、3.61−3.53(m,2H)、3.38(s,3H)、3.30−3.22(m,2H)、2.39−2.29(m,3H)、1.74−1.61(m,4H)、1.23−1.10(m,4H);FXR EC50=168nM
実施例191
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−4−(ジフルオロメトキシ)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、4−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドを用い、実施例188を製造するための一般的方法Wにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:716.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.04(d,J=5.2Hz,1H)、8.87(s,1H)、8.04−7.96(m,2H)、7.88−7.54(m,3H)、7.15(d,J=2.7Hz,1H)、5.83(s,1H)、3.27−3.18(m,2H)、3.09(dq,J=3.6、4.2、8.1Hz,1H)、2.39−2.29(m,3H)、1.73−1.58(m,4H)、1.26−0.97(m,8H)、さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=140nM
実施例192
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(ジフルオロメトキシ)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例191を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:690.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 9.03(d,J=5.2Hz,1H)、8.84(s,1H)、8.01−7.90(m,2H)、7.77−7.42(m,3H)、7.13(d,J=2.7Hz,1H)、5.81(d,J=2.4Hz,1H)、3.51−3.40(m,2H)、3.19−3.09(m,2H)、2.96(s,3H)、2.39−2.27(m,3H)、1.74−1.57(m,4H)、1.26−1.07(m,4H);FXR EC50=238nM
実施例193
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、実施例179を製造するために記載されるように、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモキノリン−2−カルボキシレートを用いて製造された。MS(ESI)m/z:649.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.26(d,J=8.58Hz,1H)、7.94−8.05(m,2H)、7.73(brd,J=9.51Hz,1H)、7.65−7.69(m,2H)、7.60(dd,J=7.24、8.92Hz,1H)、7.18−7.33(m,1H)、5.76−6.04(m,1H)、3.55(brd,J=12.79Hz,2H)、2.55(s,2H)、2.27−2.41(m,2H)、1.56−1.74(m,4H)、1.05−1.27(m,8H);さらなるシグナルは水シグナル抑制に起因して見られなかった;FXR EC50=178nM
実施例194
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりにメタンスルホンアミドを用い、実施例193を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:623.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.28(d,J=8.54Hz,1H)、7.94−8.07(m,2H)、7.75(dd,J=2.14、9.46Hz,1H)、7.65−7.71(m,2H)、7.57−7.64(m,1H)、7.26(d,J=2.14Hz,1H)、5.88(s,1H)、3.47−3.69(m,2H)、3.06−3.39(m,2H)、2.56(s,3H)、2.37(m,3H)、1.53−1.84(m,4H)、0.93−1.29(m,4H);FXR EC50=255nM
実施例195
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシ−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−4−メトキシキノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例184を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:653.9 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.73(s,2H)、8.15(d,J=9.35Hz,1H)、7.83−7.98(m,1H)、7.77(s,1H)、7.65−7.74(m,1H)、5.85−6.07(m,1H)、4.28(s,3H)、3.59−3.80(m,2H)、3.47(brd,J=13.20Hz,2H)、3.39(s,3H)、2.54(s,2H)、2.34(s,1H)、1.74−2.02(m,4H)、1.19−1.32(m,4H);FXR EC50=75nM
実施例196
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メトキシ−N−(メチルスルホニル)キノリン−2−カルボキシアミド
表記化合物は、3,5−ジクロロイソニコチンアルデヒドの代わりに2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを用い、実施例195を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:653.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、メタノール−d4)δ 8.08(d,J=9.35Hz,1H)、7.89(brd,J=7.15Hz,1H)、7.69−7.83(m,4H)、7.42−7.57(m,2H)、5.63−5.98(m,1H)、4.24(s,3H)、3.51−3.63(m,2H)、3.33−3.38(m,2H)、3.35(s,3H)、2.44(s,2H)、2.31(m,1H)、1.79(m,4H)、1.21(m,4H);FXR EC50=155nM
実施例197
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−スルファモイルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、シクロプロパンスルホンアミドの代わりに硫酸ジアミドを用い、実施例181を製造するための一般的方法Eにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:649.0 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.58(s,2H)、7.92(s,1H)、7.53(brd,J=11.28Hz,1H)、5.77(s,1H)、3.66−3.84(m,2H)、3.44−3.59(m,2H)、2.40(s,2H)、2.07−2.21(m,1H)、1.72(brs,4H)、1.21−1.34(m,2H)、1.16(brd,J=6.05Hz,2H);FXR EC50=381nM
一般的方法F
実施例198
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(15mg、0.03ミリモル)をDCE(1mL)に溶かした。2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン 2,4,6−トリオキシド(T3P)(0.03mL、0.05ミリモル)を、つづいてメチルアミン(1.6mg、0.05ミリモル)およびピリジン(6.4μL、0.08ミリモル)を該反応混合物に添加し、得られた溶液を室温で6時間撹拌した。該粗反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して直接精製し、2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド(10mg、0.016ミリモル、収率62%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z:584.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、7.85(d,J=1.54Hz,1H)、7.38(dd,J=1.54、11.22Hz,1H)、6.04(brd,J=4.62Hz,1H)、5.81(s,1H)、3.65−3.88(m,2H)、3.42−3.60(m,2H)、3.01(d,J=4.84Hz,3H)、2.44(s,2H)、2.06−2.24(m,1H)、1.66−1.89(m,4H)、1.32(dd,J=2.53、4.95Hz,2H)、1.07−1.21(m,2H);FXR EC50=311nM
実施例199
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロ−N−イソプロピルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、メチルアミンの代わりにイソプロピルアミンを用い、実施例198を製造するための一般的方法Fにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:612.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.63(s,2H)、7.76−7.95(m,1H)、7.38(d,J=11.22Hz,1H)、5.81(s,1H)、4.29(m,2H)、3.64−3.93(m,2H)、3.53(m,1H)、2.44(s,2H)、2.18(s,1H)、1.73−1.94(m,4H)、1.32(m,2H)、1.26(d,J=6.60Hz,6H)、1.20(m,2H);FXR EC50=431nM
実施例200
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−N−エチル−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、メチルアミンの代わりにエチルアミンを用い、実施例198を製造するための一般的方法Fにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:598.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.56(s,2H)、7.78(d,J=1.76Hz,1H)、7.33(dd,J=1.54、11.22Hz,1H)、6.02(s,1H)、5.74(s,1H)、3.60−3.80(m,2H)、3.30−3.56(m,5H)、2.37(s,2H)、1.98−2.21(m,2H)、1.45−1.77(m,7H)、0.74−1.33(m,13H);FXR EC50=68nM
実施例201
N−シクロプロピル−2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、メチルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを用い、実施例198を製造するための一般的方法Fにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:610.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 8.63(s,2H)、7.83(d,J=1.54Hz,1H)、7.36(dd,J=1.54、11.22Hz,1H)、6.20(brd,J=2.64Hz,1H)、3.76(td,J=5.06、13.20Hz,2H)、3.45−3.64(m,2H)、2.89(dt,J=3.30、6.93Hz,1H)、2.44(s,2H)、2.18(tt,J=5.03、8.39Hz,1H)、1.69−1.81(m,4H)、1.31(dd,J=2.53、4.95Hz,2H)、1.13−1.24(m,2H)、0.87(brd,J=5.50Hz,2H)、0.55−0.69(m,2H);FXR EC50=150nM
実施例202
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシアミド
表記化合物は、メチルアミンの代わりに塩化アンモニウムを用い、実施例198を製造するための一般的方法Fにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:570.0 [M+H]+;1H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ 8.63(s,2H)、7.92(d,J=1.76Hz,1H)、7.50(dd,J=1.54、11.66Hz,1H)、5.72−5.99(m,1H)、3.72(brd,J=13.64Hz,2H)、3.43−3.57(m,2H)、2.41(s,2H)、2.18−2.28(m,1H)、1.60−1.79(m,4H)、1.08−1.17(m,4H);FXR EC50=155nM
実施例203
エチル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート
5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾール(0.1g、0.27ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)、エチル 6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(0.097g、0.32ミリモル)およびCs2CO3(0.17g、0.53ミリモル)のジオキサン(1.8mL)中のスラリーを、該混合物に窒素を5分間にわたって吹き込むことで脱気処理に付した。次に、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(RuPhos−Pd−G2)(10.3mg、0.013ミリモル)を添加し、該反応混合物を密封し、70℃で加熱した。3時間加熱した後、該反応混合物をEtOAcで希釈し、濾過して濾液を真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−80%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して精製し、エチル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(61.7mg、0.095ミリモル、収率36%)を赤色の固体として得た。MS(ESI)m/z:643.1 [M+H]+;1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.67(s,2H)、8.38(s,1H)、8.21(d,J=9.7Hz,1H)、7.63(dd,J=9.7、2.6Hz,1H)、7.25(brs,1H)、5.86(s,1H)、4.57(q,J=7.0Hz,2H)、3.66−3.53(m,2H)、3.34(ddd,J=12.8、8.6、4.3Hz,2H)、2.47(s,2H)、2.29−2.18(m,2H)、1.87−1.77(m,4H)、1.50(t,J=7.2Hz,3H)、1.39−1.31(m,2H)、1.26−1.18(m,2H);FXR EC50=946nM
一般的方法G
実施例204
2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. (2,6−ジクロロフェニル)ヒドラジン
2,6−ジクロロアニリン(5.0g、30.9ミリモル)のTFA(50mL)中溶液に、水(10mL)を添加した。該反応混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(2.1g、30.9ミリモル)を0.5時間にわたって添加し、つづいて最小量の水に溶かしたアジ化ナトリウム(5.1g、78.0ミリモル)を徐々に加えた。該混合物を0℃で10分間撹拌し、室温までの加温に供した。2時間後、該反応混合物を濾過し、固体を水で洗浄し、風乾させて集めた。濾液をEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/ヘキサン)に付して精製した。前に単離した固体およびクロマトグラフィーから由来の生成物を合わせ、2−アジド−1,3−ジクロロベンゼン(5.6g、29.9ミリモル、収率97%)を黄褐色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.31(d,J=8.3Hz,2H)、7.06(t,J=8.1Hz,1H)
工程2. 4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−5−ヨード−1H−1,2,3−トリアゾール
2−アジド−1,3−ジクロロベンゼン(4.5g、23.7ミリモル)の室温でのTHF(120mL)中溶液に、ヨウ化カリウム(15.8g、95ミリモル)および過塩素酸銅(II)・5水和物(15.8g、42.7ミリモル)を添加した。該反応混合物を50℃で5分間撹拌し、つづいてDBU(3.9mL、26.1ミリモル)およびシクロプロピルアセチレン(2.3mL、27.3ミリモル)を添加した。得られた褐色の混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物をSiO2パッドを介して濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−5−ヨード−1H−1,2,3−トリアゾール(1.8g、4.8ミリモル、収率20%)を白色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.51−7.55(m,2H)、7.45−7.50(m,1H)、1.85−1.94(m,1H)、1.14−1.21(m,2H)、1.03−1.10(m,2H)
工程3. tert−ブチル 2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、0.26mL、0.66ミリモル)を、4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−5−ヨード−1H−1,2,3−トリアゾール(0.2g、0.53ミリモル)の−78℃でのTHF(2.1mL)中溶液にゆっくりと添加し、暗褐色の溶液を得た。5分後、tert−ブチル 2−オキソ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(0.15g、0.63ミリモル)のTHF(0.25mL)中溶液をシリンジを介してゆっくりと添加した。反応を−78℃で2時間続け、0℃とし、45分間反応させた。反応物を約1mLのMeOHをゆっくりと添加することでクエンチさせ、ついで精製するのにSiO2上で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco24gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(75mg、0.15ミリモル、収率29%)を白色の泡沫体として得た。
工程4. 2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−オール
tert−ブチル 2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシレート(75mg、0.152ミリモル)をTFA(117μL、1.520ミリモル)に溶かした。1時間後、過剰量のTFAを真空下で除去した。固体を真空下で一夜乾燥させ、ついで次の工程に直接使用した。MS(ESI)m/z:393.1 [M+H]+
工程5. エチル 2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
炭酸セシウム(61.9mg、0.19ミリモル)を、つづいてエチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(34.7mg、0.11ミリモル)を、2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−オール・TFA(38.6mg、0.08ミリモル)の室温でのDMA(0.22mL)中溶液に添加し、該反応混合物を90℃で加熱した。2時間加熱した後、粗反応混合物をフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製するために、12gのIsco SiO2カートリッジ上に直接ローディングし、エチル 2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(48mg、0.08ミリモル、収率100%)を得た。MS(ESI)m/z:616.2 [M+H]+
実施例204. 2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
オキシ塩化リン(V)(45.4μL、0.49ミリモル)を、つづいてEt3N(22.6μL、0.16ミリモル)を、エチル 2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−2−ヒドロキシ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(中間体33、10mg、0.02ミリモル)含有のバイアルに添加した。該反応混合物を60℃で5時間加熱し、真空下で濃縮させ、過剰なPOCl3を除去した。残渣をTHF(133μL)に溶かし、水(53.3μL)、MeOH(13.33μL)および水酸化リチウム・一水和物(8.4mg、0.20ミリモル)を該混合物に添加した。反応容器を密封し、80℃で加熱し、週末にわたって加熱した後、1N HClでクエンチさせ、MeOHで希釈し、濾過した。該溶液を分取LC/MSに付して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:19分間にわたって10−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、2−(2−(4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(4.6mg、8.1ミリモル、収率40%)を得た。MS(ESI)m/z:570.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.19(s,1H)、7.85−7.77(m,2H)、7.75−7.67(m,1H)、7.58(brd,J=11.6Hz,1H)、6.22(s,1H)、3.73(brd,J=13.4Hz,1H)、3.53(brd,J=11.9Hz,1H)、2.36(s,2H)、2.13−2.00(m,1H)、1.77−1.59(m,4H)、1.10−1.02(m,2H)、0.99(brd,J=2.7Hz,2H);FXR EC50=26nM
一般的方法H
実施例205
2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3,5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. 7−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)スピロ[3,5]ノナン−2−オン
tert−ブチルジメチルクロロシラン(0.28g、1.9ミリモル)のDCM(3mL)中溶液を、7−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−2−オン(0.25g、1.6ミリモル)およびイミダゾール(0.22g、3.2ミリモル)の0℃でのDCM(5mL)中溶液にゆっくりと添加した。氷浴を取り外し、該反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をEtOAcとNaHCO3飽和水溶液との間に分配した。有機相を単離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)スピロ[3.5]ノナン−2−オン(0.408g、1.520ミリモル、収率94%)を無色の油状物として得た。MS(ESI)m/z:269.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 3.90−3.56(m,1H)、2.75(brd,J=5.5Hz,4H)、1.94−1.80(m,2H)、1.77−1.64(m,2H)、1.62−1.40(m,4H)、0.90(s,9H)、0.07(s,6H)
工程2. 7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2−オール
n−ブチルリチウム(0.74mL、1.8ミリモル)を4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(0.49g、1.5ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)の−78℃でのTHF(5.9mL)中溶液にゆっくりと添加し、明褐色の溶液を得た。10分後、7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)スピロ[3.5]ノナン−2−オン(0.40g、1.5ミリモル)を約3mLのTHF中の溶液として添加した。該反応を−78℃で続け、30分後に、5mLのMeOHをゆっくりと添加することでクエンチさせ、次に真空下で濃縮させた。得られた残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/ヘキサン、40g Isco SiO2カートリッジ)に付して精製し、7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2−オール(0.48g、0.92ミリモル、収率62%)を白色の泡沫体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.47−7.41(m,2H)、7.40−7.34(m,1H)、3.61−3.47(m,1H)、2.25(s,1H)、2.21−2.08(m,3H)、2.04−1.88(m,3H)、1.60(brd,J=12.1Hz,2H)、1.45−1.36(m,1H)、1.34−1.18(m,6H)、1.17−1.08(m,2H)、0.87(s,9H)、0.03(s,6H)
工程3. 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2,7−ジオール
7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2−オール(0.23g、0.43ミリモル)の室温でのTHF(2mL)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、0.86mL、0.86ミリモル)を添加した。該反応混合物を一夜撹拌し、1.5M水性リン酸カリウムでクエンチさせ、EtOAcで2回抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(24g、7分間にわたって0−100%EtOAc/ヘキサンとし、ついで100%で5分間保持する、Isco 24gSiO2 カラム)に付して精製し、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2,7−ジオール(0.16g、0.39ミリモル、収率91%)を白色の泡沫体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.47−7.42(m,2H)、7.41−7.35(m,1H)、3.57(brs,1H)、2.27(s,1H)、2.22−2.09(m,3H)、2.04−1.92(m,3H)、1.80−1.63(m,2H)、1.52−1.50(m,1H)、1.48−1.36(m,1H)、1.36−1.23(m,6H)、1.18−1.08(m,3H)
工程4. メチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3,5]ノナン−7−イルオキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2,7−ジオール(33mg、0.081ミリモル)の室温での無水THF(1mL)中溶液にKOtBu(19.0mg、0.17ミリモル)を添加した。5分後、メチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(28.1mg、0.097ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で5分間撹拌した。該反応物をNH4Cl飽和水溶液でクエンチさせ、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、メチル 2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(33mg、0.053ミリモル、収率66%)を白色の泡沫体として得た。MS(ESI)m/z:617.2 [M+H]+
実施例205. 2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3,5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
メチル 2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(33mg、0.053ミリモル)の混合物に、MeOH(0.1mL)、水(0.40mL)およびTHF(0.50mL)を加え、つづいて水酸化リチウム・一水和物(9.1mg、0.22ミリモル)を添加した。該反応混合物を70℃で30分間撹拌し、真空下で濃縮させ、THFおよびMeOHを取り除いた。反応混合物を1N水性HClで約pH4に中和し、得られた懸濁液をEtOAcで3回抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、真空下で濃縮させ、その粗材料を分取LC/MSに付し次の条件:(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:19分間にわたって20−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)で精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3,5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(5mg、8.2マイクロモル、収率15%)をオフホワイト色の固体として得た。MS(ESI)m/z:603.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.31(brs,1H)、7.72−7.65(m,1H)、7.64−7.58(m,2H)、7.58−7.51(m,1H)、5.18−5.02(m,1H)、3.60−3.42(m,1H)、2.38−2.30(m,1H)、2.17−2.06(m,2H)、2.00−1.85(m,3H)、1.85−1.75(m,1H)、1.65−1.51(m,2H)、1.50−1.40(m,1H)、1.40−1.32(m,1H)、 1.31−1.17(m,2H)、1.17−1.02(m,4H);GAL−FXR EC50=2618nM
実施例206
3−(((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)メチル)安息香酸
表記化合物は、メチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 3−(ブロモメチル)ベンゾエートを用い、実施例205を製造するための一般的方法Hにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:542.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.90−7.78(m,2H)、7.65−7.59(m,2H)、7.58−7.52(m,1H)、7.50(brd,J=7.3Hz,1H)、7.46−7.40(m,1H)、5.26(s,1H)、4.49(s,2H)、3.20−3.10(m,1H)、2.39−2.29(m,1H)、2.12−2.01(m,2H)、1.95−1.82(m,3H)、1.73−1.55(m,2H)、1.41−1.17(m,4H)、1.16−1.03(m,5H);GAL−FXR EC50=4711nM
一般的方法I
実施例207
3−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)安息香酸
工程1. メチル 3−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)ベンゾエート
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2,7−ジオール(30mg、0.073ミリモル、一般的方法Hにおいて記載される合成物)、メチル 3−ヒドロキシベンゾエート(12.3mg、0.081ミリモル)、Bu3P(0.029mL、0.12ミリモル)および1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(29.7mg、0.12ミリモル)を密封したバイアル中にて乾燥ジオキサン(0.3mL)に溶かした。該反応混合物を撹拌しながら110℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、該混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、メチル 3−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)ベンゾエート(10mg、0.018ミリモル、収率25%)を白色の泡沫体として得た。MS(ESI)m/z:542.2 [M+H]+
実施例207. 3−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)安息香酸
メチル 3−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)ベンゾエートの加水分解は、実施例206の製造について一般的方法Hにおいて記載されるように達成された。MS(ESI)m/z:528.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.64−7.58(m,2H)、7.57−7.51(m,1H)、7.46(brd,J=7.9Hz,1H)、7.39−7.32(m,2H)、7.12(brd,J=6.4Hz,1H)、5.35(s,1H)、4.35−4.21(m,1H)、2.42−2.27(m,1H)、2.16−2.02(m,2H)、1.96−1.83(m,3H)、1.79−1.68(m,1H)、1.68−1.59(m,1H)、1.54−1.43(m,1H)、1.41−1.30(m,2H)、1.30−1.20(m,2H)、1.15−1.02(m,4H);FXR EC50=4473nM
実施例208
4−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)安息香酸
表記化合物は、メチル 3−ヒドロキシベンゾエートの代わりにエチル 4−ヒドロキシベンゾエートを用い、実施例207を製造するための一般的方法Iにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:528.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 7.82(brd,J=8.5Hz,2H)、7.63−7.60(m,2H)、7.58−7.52(m,1H)、6.92(brd,J=8.5Hz,2H)、 5.33(s,1H)、4.32−4.21(m,1H)、2.39−2.30(m,1H)、2.16−2.04(m,2H)、 1.97−1.84(m,3H)、1.80−1.60(m,2H)、1.55−1.44(m,1H)、1.43−1.31(m,2H)、1.30−1.18(m,2H)、1.15−1.03(m,4H);GAL−FXR EC50=6660nM
実施例209
2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8,11−ジオキサジスピロ[3.2.47.24]トリデカン−2−オール
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.2mL、3.0ミリモル)を4−ブロモ−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール(0.80g、2.4ミリモル、一般的方法Aにおいて記載される合成物)の−78℃でのTHF(9.6mL)中溶液にゆっくりと添加した。10分後、8,11−ジオキサジスピロ[3.2.47.24]トリデカン−2−オン(0.47mg、2.4ミリモル)を約0.5mLのTHFの溶液として添加した。30分後、該反応物を約5mLのMeOHをゆっくりと添加することでクエンチさせ、ついで真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−60%EtOAc/ヘキサン、Isco 40g カラム)に付して精製し、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8,11−ジオキサジスピロ[3.2.47.24]トリデカン−2−オール(0.76g、1.69ミリモル、収率70%)を白色の泡沫体として得た。
工程2. 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−オン
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−8,11−ジオキサジスピロ[3.2.47.24]トリデカン−2−オール(0.40g、0.89ミリモル)の室温でのMeOH(4mL)および水(4mL)中の混合物に、p−トルエンスルホン酸・一水和物(84mg、0.44ミリモル)を添加した。該反応混合物を室温で16時間撹拌し、p−トルエンスルホン酸・一水和物(84mg、0.44ミリモル)をさらに添加した。1時間後、該反応物を1M K2HPO4(20mL)でクエンチさせ、EtOAcで2回抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 24g カラム)に付して精製し、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−オン(0.32g、0.79ミリモル、収率89%)をオフホワイト色の泡沫体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.48−7.43(m,2H)、7.41−7.35(m,1H)、2.36−2.33(m,1H)、2.33−2.30(m,1H)、2.30−2.22(m,2H)、2.21−2.12(m,5H)、2.10−2.02(m,2H)、1.75(t,J=6.6Hz,2H)、1.33−1.24(m,3H)、1.19−1.10(m,2H)
工程3. 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オン
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−オン(0.37g、0.91ミリモル)を含有する反応フラスコに、TFA(1mL、13.0ミリモル)を添加した。該反応混合物を室温で30分間撹拌し、真空下で濃縮させた。残渣をEtOAcで希釈し、1M K2HPO4、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカートリッジ)に付して精製し、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オン(0.28g、0.73ミリモル、収率80%)を白色の泡沫体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.45−7.40(m,2H)、7.39−7.33(m,1H)、5.82(s,1H)、2.47(s,2H)、2.39−2.28(m,4H)、2.18(tt,J=8.4、5.0Hz,1H)、1.99−1.82(m,4H)、1.34−1.28(m,2H)、1.21−1.12(m,2H)
工程4. 2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オール
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オン(165mg、0.42ミリモル)の0℃でのMeOH(2.1mL)中溶液に、NaBH4(17.7mg、0.47ミリモル)を数回に分けて添加した。該反応混合物を0℃で30分間撹拌し、真空下で濃縮させた。残渣をEtOAcで希釈し、H2Oおよびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オール(0.14g、0.36ミリモル、収率84%)を白色の固体として得た。
実施例209. 2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノナン−2,7−ジオールの代わりに2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オールを用い、実施例205を製造するための一般的方法Hにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:585.1 [M+H]+;NMRは異性体の混合物(1:1)を示した。1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.35(s,2H)、7.78−7.56(m,8H)、6.00(s,1H)、5.77(s,1H)、5.29−5.11(m,2H)、2.99(s,2H)、2.38−2.19(m,4H)、2.09−1.74(m,8H)、1.69−1.47(m,8H)、1.23−1.17(m,4H)、1.13−1.08(m,4H);FXR EC50=1281nM
実施例210
6−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)キノリン−2−カルボン酸
工程1. メチル 6−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)キノリン−2−カルボキシレート
2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−オール)(32mg、0.082ミリモル)、メチル 6−ヒドロキシキノリン−2−カルボキシレート(20mg、0.098ミリモル)、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(33mg、0.13ミリモル)およびBu3P(32μL、0.13ミリモル)を乾燥ジオキサン(0.41mL)に溶かした。該反応混合物を密封した圧力バイアル中にて100℃で一夜撹拌した。室温に冷却した後、水を添加し、得られた混合物をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−60%EtOAc/ヘキサン、10分間にわたる勾配に付し、ついで60%で5分間保持する、Isco 12gカートリッジ)に付して精製し、メチル 6−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)キノリン−2−カルボキシレート(24mg、0.042ミリモル、収率51%、ジアステレオマー混合物)を無色の油状物として得た。
実施例210. 6−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、メチル 2−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−2−ヒドロキシスピロ[3.5]ノナン−7−イル)オキシ)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−((2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)スピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)オキシ)キノリン−2−カルボキシレートを用い、実施例205を製造するための一般的方法Hにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:560.9 [M+H]+;1H NMRは1:1の混合物を示した。1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.41−8.32(m,2H)、8.03(d,J=8.5Hz,4H)、7.70−7.56(m,6H)、7.50−7.38(m,4H)、6.00(s,1H)、5.76(s,1H)、4.64−4.43(m,2H)、3.16(s,1H)、2.88(s,1H)、2.35−2.29(m,2H)、2.27(s,1H)、2.21(s,1H)、2.02−1.80(m,4H)、1.71−1.41(m,12H)、1.24−1.18(m,4H)、1.12−1.07(m,4H);FXR EC50=485nM
実施例211
2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. 5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−ビニルイソキサゾール
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.1g、3.2ミリモル)の0℃でのTHF(7.5mL)中溶液に、KOtBu(THF中1M、3.8mL、3.8ミリモル)を10分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を30分間撹拌し、つづいて5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−カルバルデヒド(0.6g、2.1ミリモル、一般的方法Cに記載の合成)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、SiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−25%EtOAc/ヘキサン)に付して直接精製し、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−ビニルイソキサゾール(0.59g、2.1ミリモル、収率99%)を白色の結晶固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.45−7.40(m,2H)、7.40−7.32(m,1H)、6.39(dd,J=17.9、11.6Hz,1H)、5.11(d,J=11.6Hz,1H)、5.07−4.98(m,1H)、2.21−2.04(m,1H)、1.32−1.24(m,2H)、1.15(brdd,J=8.1、2.3Hz,2H)
工程2. 1−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)エタン−1,2−ジオール
5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−ビニルイソキサゾール(0.50g、1.8ミリモル)の0℃でのTHF(5.3mL)および水(5.3mL)中溶液に、4−メチルモルホリンn−オキシド(0.31g、2.7ミリモル)を、次に四酸化オスミウム(tBuOH中2.5%、0.36mL、0.036ミリモル)を添加した。該反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に室温までの加温に供した。一夜撹拌した後、該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機液を粗固体にまで濃縮し、次にそれをSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−75%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、1−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)エタン−1,2−ジオール(0.49g、1.5ミリモル、収率87%)をオフホワイト色の結晶固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 7.40−7.45(m,2H)、7.33−7.39(m,1H)、4.49−4.68(m,1H)、3.71−3.78(m,1H)、3.61−3.69(m,1H)、2.42(brd,J=1.93Hz,1H)、2.34(ddd,J=3.58、5.02、8.46Hz,1H)、2.05(s,1H)、1.29−1.36(m,1H)、1.21−1.28(m,1H)、1.09−1.17(m,2H)
工程3. エチル 4−フルオロ−2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
ピペリジン−4−オン(48.9mg、0.49ミリモル)、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(150mg、0.49ミリモル)およびCs2CO3(402mg、1.2ミリモル)のDMF(1.5mL)中混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を真空下で濃縮し、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−60%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、エチル 4−フルオロ−2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(41mg、0.13ミリモル、収率26%)を黄褐色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.14(d,J=0.8Hz,1H)、7.80−7.68(m,1H)、4.46−4.32(m,2H)、4.09−3.94(m,4H)、2.67(t,J=6.3Hz,4H)、1.47−1.34(m,3H)
工程4. エチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート
1−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)エタン−1,2−ジオール(20.0mg、0.064ミリモル、工程2より)およびエチル 4−フルオロ−2−(4−オキソピペリジン−1−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(20.5mg、0.064ミリモル、工程3より)のDCE(0.5mL)中混合物に、p−トルエンスルホン酸・一水和物(24.2mg、0.13ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/ヘキサン)に付して直接精製し、エチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(19.0mg、0.031ミリモル、収率48%)を黄褐色の固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.11−8.07(m,1H)、7.72(dd,J=11.3、1.4Hz,1H)、7.47−7.41(m,2H)、7.40(d,J=8.0Hz,1H)、5.31(s,1H)、5.09−5.03(m,1H)、4.41−4.34(m,2H)、4.16(dd,J=8.3、6.1Hz,1H)、3.86−3.67(m,4H)、3.60−3.52(m,1H)、2.21−2.15(m,1H)、1.87−1.81(m,2H)、1.44−1.37(m,3H)、1.30(brdd,J=5.0、2.2Hz,3H)、1.20−1.13(m,2H)
実施例211. 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
実施例39を製造するための一般的方法Cにおいて記載されるように、表記化合物を得るために、エチル 2−(2−(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソキサゾール−4−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの加水分解が達成された。MS(ESI)m/z:590.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.12−8.21(m,1H)、7.64−7.68(m,2H)、7.56−7.62(m,2H)、5.23(brt,J=7.36Hz,1H)、4.24(t,J=7.15Hz,1H)、3.51(brd,J=9.51Hz,1H)、3.21−3.40(m,1H)、2.55(s,2H)、2.34−2.40(m,1H)、1.68−1.83(m,2H)、1.37(brs,1H)、1.17(brd,J=8.25Hz,2H)、1.09(brs,2H)、0.93−1.07(m,2H);FXR EC50=1360nM
実施例212
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(ジシクロプロピルメチル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、実施例82を製造するために記載されるように、2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2,2−ジシクロプロピルアセトアルデヒドを用いて製造された。MS(ESI)m/z:564.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.14(s,1H)、8.03(brd,J=9.5Hz,1H)、7.83(brd,J=9.5Hz,1H)、7.04(brs,1H)、6.37(s,1H)、3.60(brs,2H)、2.63(s,2H)、2.49−2.46(m,2H)、2.14(brs,1H)、1.82(brt,J=8.7Hz,1H)、1.70(brs,4H)、1.15(brs,2H)、1.10(brd,J=7.9Hz,2H)、1.01(brd,J=7.9Hz,2H)、0.93(brs,2H)、0.43(brd,J=3.7Hz,2H)、0.32−0.24(m,2H)、0.21(brdd,J=9.0、4.4Hz,2H);FXR EC50=1546nM
実施例213
2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. エチル 5−アミノ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
エチル (E)−2−シアノ−3−エトキシアクリレート(1.6g、9.4ミリモル)および(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジン(1.5g、8.5ミリモル)のエタノール(8.52mL)中溶液を密封した管中にて85℃に加熱した。加熱を一夜続け、容量が最小となるまで該反応混合物を濃縮し、残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 40gカラム)に付して精製し、エチル 5−アミノ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(2.6g、8.5ミリモル、収率100%)を褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.89(dd,J=7.6、1.2Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.78−7.71(m,1H)、7.71−7.64(m,1H)、7.48(d,J=7.7Hz,1H)、5.00(brs,2H)、4.32(q,J=7.3Hz,2H)、1.38(t,J=7.2Hz,3H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −60.60(s)
工程2. エチル 5−ブロモ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
亜硝酸tert−ブチル(0.14mL、1.0ミリモル)を、臭化銅(II)(0.20g、0.92ミリモル)およびエチル 5−アミノ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.25g、0.84ミリモル)の室温でのアセトニトリル(8.4mL)中懸濁液に、ゆっくりと添加した。1時間後、該反応物をNaHCO3飽和水溶液でクエンチさせた。混合物をEtOAcに溶かし、水およびブラインで洗浄した。水層を合わせ、EtOAcで逆抽出し、有機液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、エチル 5−ブロモ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.19g、0.52ミリモル、収率62%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.17(s,1H)、7.92−7.86(m,1H)、7.80−7.69(m,2H)、7.43(dd,J=7.4、1.4Hz,1H)、4.40(q,J=7.3Hz,2H)、1.42(t,J=7.2Hz,3H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −60.52(s)
工程3. tert−ブチル 2−(4−(エトキシカルボニル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート
トリ−o−トリルホスフィン(15.8mg、0.05ミリモル)、tert−ブチル 2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(0.20g、0.57ミリモル)、エチル 5−ブロモ−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.19g、0.52ミリモル)および2.0M水性リン酸カリウム(0.85mL、1.7ミリモル)をジオキサン(3.3mL)に溶かし、該混合物を、窒素を20分間にわたって吹き込むことで、脱気処理に付した。PdOAc2(5.8mg、0.03ミリモル)を加え、窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ。反応容器を密封し、80℃に加熱した。3時間後、該反応混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。水層を合わせ、EtOAcで逆抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−80%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−(4−(エトキシカルボニル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(0.24g、0.48ミリモル、収率92%)を粘着性の固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 8.07(s,1H)、7.88−7.81(m,1H)、7.75−7.65(m,2H)、7.47−7.39(m,1H)、6.39(brs,1H)、4.34(q,J=7.0Hz,2H)、3.47(dt,J=13.2、5.1Hz,2H)、3.20−3.09(m,2H)、2.18(brs,2H)、1.55−1.44(m,4H)、1.43(s,9H)、1.40(t,J=7.0Hz,3H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −60.51(s,1F)
工程4. tert−ブチル 2−(4−(ヒドロキシメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート
水素化アルミニウムリチウム(2.5mL、2.5ミリモル、THF中1M溶液)をtert−ブチル 2−(4−(エトキシカルボニル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(1.1g、2.1ミリモル)の−50℃でのTHF(8.3mL)中溶液に滴下して加えた。該混合物を35分間にわたって−10℃の加温に供し、ついで40分間にわたって0℃の状態とした。該反応物を0.1mLの水、0.1mLの15%水性NaOHおよび0.3mLの水を連続して添加することで0℃でクエンチさせた。該混合物を0℃で10分間および室温で30分間撹拌した。層を分離し、有機層を水、ブラインで洗浄した。該水層をEtOAcで逆抽出し、有機液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 24gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−(4−(ヒドロキシメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(0.78g、1.7ミリモル、収率81%)をオフホワイト色の泡沫体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.88−7.83(m,1H)、7.81(s,1H)、7.75−7.64(m,2H)、7.44−7.38(m,1H)、4.64(d,J=5.7Hz,2H)、1.59(t,J=5.8Hz,1H);19F NMR(377MHz、CDCl3)δ −60.46(s)
工程5. tert−ブチル 2−(4−ホルミル−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート
トリエチルアミン(97μL、0.69ミリモル)を、つづいて1−プロパンホスホン酸無水物(0.41mL、0.69ミリモル、EtOAc中50%溶液)を、tert−ブチル 2−(4−(ヒドロキシメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(0.11g、0.23ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(1.3mL)およびDMSO(1.0mL)中溶液に添加した。20分後、該反応物をブラインでクエンチさせ、EtOAcで希釈した。該水層をEtOAcで逆抽出し、有機液を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して精製し、tert−ブチル 2−(4−ホルミル−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(0.085g、0.18ミリモル、収率80%)を白色の泡沫体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 10.05(s,1H)、8.14(s,1H)、7.91−7.84(m,1H)、7.78−7.70(m,2H)、7.49−7.44(m,1H)、6.27(brd,J=2.2Hz,1H)、3.56−3.43(m,2H)、3.16(ddd,J=13.2、8.9、3.7Hz,2H)、2.22(s,2H)、1.44(m,13H)
工程6. tert−ブチル 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(73.0μL、0.55ミリモル)をtert−ブチル 2−(4−ホルミル−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(85mg、0.18ミリモル)の室温でのジクロロメタン(1.8mL)中溶液に添加した。週末にわたって撹拌した後、該反応混合物をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−80%EtOAc/ヘキサン、Isco 12gカラム)に付して直接精製し、tert−ブチル 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(66mg、0.14ミリモル、収率74%)を白色の泡沫体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.91−7.83(m,2H)、7.78−7.68(m,2H)、7.51−7.45(m,1H)、6.98−6.61(m,1H)、5.80(s,1H)、3.61−3.45(m,2H)、3.16(ddd,J=13.2、8.7、4.1Hz,2H)、2.21(s,2H)、1.55−1.48(m,4H)、1.46(s,9H)
工程7. 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン
トリフルオロ酢酸(0.21mL、2.7ミリモル)をtert−ブチル 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(66mg、0.14ミリモル)の室温でのジクロロメタン(1.4mL)中溶液に添加した。2時間後、該反応混合物を濃縮乾固させ、2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン・TFAを得た。該生成物をさらに精製または特徴付けることなく、その後の工程にて使用した。
実施例213. 2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン・TFA(30mg、0.06ミリモル、工程7より)、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(19mg、0.06ミリモル)およびCs2CO3(59mg、0.18ミリモル)のジオキサン(0.3mL)中のスラリーを、密封したフラスコ中にて80℃に加熱した。1.5時間後、該反応混合物を室温に冷却し、THF/H2O/MeOH(10:4:1、0.6mL)およびLiOH・一水和物(13mg、0.3ミリモル)を添加した。該反応混合物を密封し、80℃で2時間加熱した。該反応物を0.5mLのAcOHを添加することでクエンチさせ、真空下で濃縮乾固させた。残渣を2mLのMeOHに溶かし、濾過し、その粗材料を分取LC/MSに付し、以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、200mmx19mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:19%Bで0分間保持し、20分間にわたって19−59%Bとし、ついで100%Bで4分間保持する;流速:20mL/分;カラム温度:25℃で精製した。フラクションの収集をMSシグナルにより生じさせた。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸(23mg、0.04ミリモル、収率67%)を得た。MS(ESI)m/z:579.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.17(s,1H)、8.03−7.93(m,2H)、7.93−7.81(m,2H)、7.66(d,J=7.6Hz,1H)、7.57(d,J=11.6Hz,1H)、7.30−7.02(m,1H)、5.95(s,1H)、3.76−3.65(m,1H)、3.62−3.49(m,1H)、3.50−3.40(m,1H)、2.22(brs,2H)、1.69−1.48(m,4H)、さらなるピークは水シグナル抑制に起因して見られない;EC50=48nM
実施例214
6−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸
表記化合物は、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−2−イル)イソキサゾールの代わりに2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エンを用い、実施例82を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:623.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.20(s,1H)、8.07(d,J=9.4Hz,1H)、8.04−7.93(m,2H)、7.93−7.80(m,3H)、7.73−7.65(m,1H)、7.33−7.02(m,2H)、5.98−5.92(m,1H)、3.33−3.22(m,1H)、2.23(brs,2H)、1.72−1.62(m,2H)、1.60(brs,2H)、さらなるピークは水シグナル抑制に起因して見られない;EC50=26nM
実施例215
2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
工程1. 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン
tert−ブチル 2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−カルボキシレート(23.4mg、0.048ミリモル)のMeOH(0.69mL)中溶液を、窒素をその混合物に5分間にわたって通気することにより、脱酸素化に付した。該混合物に、パラジウム炭素(10重量%、25.8mg、0.024ミリモル)を添加し、該反応フラスコに水素をスパージした。水素のバルーンを取り付け、該混合物を室温で撹拌した。2時間後、該反応混合物をセライトを通して濾過し(EtOAc洗浄液)、真空下で濃縮させた。残渣をジクロロメタン(0.47mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(46.8μL)を該溶液に添加した。1時間後、溶媒を真空下で除去し、得られた材料を次の工程にて直接使用した。
実施例215. 2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エンの代わりに2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナンを用い、実施例213を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:581.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.16(s,1H)、8.01−7.91(m,1H)、7.90−7.84(m,2H)、7.83−7.77(m,1H)、7.62(brd,J=7.9Hz,1H)、7.56(brd,J=11.3Hz,1H)、7.33−7.06(m,1H)、2.88(s,1H)、2.72(s,1H)、2.11−2.02(m,1H)、1.97(brt,J=10.4Hz,1H)、1.86(brd,J=8.2Hz,2H)、1.63(brd,J=1.5Hz,2H)、1.50(brs,2H)、さらなるピークは水のピークの下にあり見られなかった;EC50=995nM
実施例216
2−(2−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンの代わりに3,5−ジクロロ−4−ヒドラジニルピリジンを用い、実施例213を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:580.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.74(s,2H)、8.15(s,1H)、7.97(s,1H)、7.76(brd,J=11.0Hz,1H)、7.01−6.62(m,1H)、6.03(s,1H)、3.91−3.78(m,2H)、3.74(s,1H)、3.61−3.46(m,2H)、2.42(s,2H)、1.89−1.68(m,4H);EC50=88nM
実施例217
2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンの代わりに(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジンを用い、実施例213を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:559.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.16(s,1H)、7.98(s,1H)、7.74(t,J=7.8Hz,1H)、7.69(d,J=7.6Hz,1H)、7.66−7.54(m,3H)、7.15(t,J=55.0Hz,1H)、6.06(s,1H)、3.67−3.44(m,4H)、2.31(s,2H)、1.63(dt,J=4.9、17.0Hz,4H);EC50=230nM
実施例218
6−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 6−フルオロニコチネートを用い、実施例217を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:521.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.58(s,1H)、7.99(s,1H)、7.89(d,J=8.9Hz,1H)、7.78−7.68(m,2H)、7.67−7.57(m,2H)、7.16(t,J=55.1Hz,1H)、6.83(d,J=9.2Hz,1H)、6.04(s,1H)、3.86−7.78(m,2H)、3.45−3.36(m,2H)、2.29(s,2H)、1.59−1.45(m,2H),);EC50=1085nM
実施例219
6−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、エチル 6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレートの代わりにメチル 6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシレートを用い、実施例214を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:557.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.01(d,J=7.5Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.94−7.83(m,2H)、7.81(s,1H)、7.77(d,J=8.5Hz,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,1H)、7.18(t,J=55.1Hz,1H)、6.95−6.89(m,2H)、5.93(s,1H)、3.75(s,3H)、3.27−3.19(m,2H)、2.91(brt,J=10.4Hz,2H)、2.18(s,2H)、1.72−1.63(m,2H)、1.60−1.53(m,2H);EC50=180nM
実施例220
2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例215を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:577.2 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.12(s,1H)、7.98(d,J=7.6Hz,1H)、7.91−7.79(m,3H)、7.66(s,1H)、7.62(d,J=7.8Hz,1H)、7.19(t,J=55.6Hz,1H)、3.70−3.40(m,5H)、2.44(s,3H)、2.11−2.02(m,2H)、2.01−1.92(m,2H)、1.86(brd,J=9.3Hz,2H)、1.63(brs,2H)、1.50(brs,2H);EC50=378nM
実施例221
2−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸
表記化合物は、エチル 2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートの代わりにメチル 2−ブロモ−4−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレートを用い、実施例217を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:591.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.14(s,1H)、7.99(s,1H)、7.78−7.56(m,5H)、7.16(t,J=55.0Hz,1H)、6.07(s,1H)、3.63−3.43(m,4H)、2.45(s,3H)、2.32(s,2H)、1.71−1.56(m,4H);EC50=182nM
実施例222
6−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
表記化合物は、2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン・TFAの代わりに2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン・TFAを用い、実施例219を製造するための一般的方法Bにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:559.1 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 7.98(d,J=7.8Hz,1H)、7.91−7.85(m,2H)、7.84−7.79(m,2H)、7.76(d,J=8.7Hz,1H)、7.64(d,J=7.8Hz,1H)、7.19(t,J=55.5Hz,1H)、6.94−6.84(m,2H)、3.73(s,2H)、3.03(brs,2H)、2.93(brs,2H)、2.07−1.99(m,2H)、1.96−1.89(m,2H)、1.81(brd,J=9.5Hz,2H)、1.65(brs,2H)、1.52(brs,2H)、さらなるピークは水シグナル抑制に起因して見られなかった;EC50=275nM
実施例223
6−(2−(4−(ジフルオロメチル)−1−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)ニコチン酸
表記化合物は、(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジンの代わりに(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンを用い、実施例218を製造するための一般的方法Aにおいて記載されるように製造された。MS(ESI)m/z:505.3 [M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 8.56(d,J=2.4Hz,1H)、7.98(d,J=7.6Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.92−7.81(m,3H)、7.64(d,J=7.6Hz,1H)、7.14(t,J=55.0Hz,1H)、6.80(d,J=9.0Hz,1H)、5.91(s,1H)、3.83−3.74(m,2H)、3.39−3.31(m,2H)、2.19(s,2H)、1.60−1.39(m,4H);EC50=205nM
実施例224
(2S,3S,4S,5R,6S)−6−((6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボニル)オキシ)−3,4,5−トリヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸
工程1. (2S,3R,4S,5S,6S)−6−((アリルオキシ)カルボニル)−3,4,5−トリヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート
6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボン酸(実施例85、36.5mg、0.059ミリモル)およびHATU(24.8mg、0.065ミリモル)のアセトニトリル(0.5mL)中混合物に、N−メチルモルホリン(0.013mL、0.12ミリモル)を室温で添加した。反応混合物を室温で25分間撹拌し、つづいてアリル (2S,3S,4S,5R,6R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシレート(16.7mg、0.071ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で1.5時間撹拌し、窒素でパージし、溶媒を除去した。残渣をSiO2でのフラッシュクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/CH2Cl2、Isco 12gカラム)に付して精製し、(2S,3R,4S,5S,6S)−6−((アリルオキシ)カルボニル)−3,4,5−トリヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(31.8mg、0.038ミリモル、収率64%)を橙色の固体として得た。MS(ESI)m/z:831.5[M+H]+
工程2. 実施例224
(2S,3R,4S,5S,6S)−6−((アリルオキシ)カルボニル)−3,4,5−トリヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル 6−(2−(5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソキサゾール−4−イル)−7−アザスピロ[3.5]ノン−1−エン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボキシレート(0.50g、0.60ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(69.5mg、0.060ミリモル)の0℃でのTHF(8.0mL)中混合物に、Et3N(0.13mL、0.96ミリモル)を添加した。0℃で40分間撹拌した後、アセトニトリルを、つづいてセライトを添加した。次に該混合物を蒸発させて溶媒を除去し、カートリッジ中にローディングし、次にC−18逆相フラッシュクロマトグラフィー(100g Isco HP C−18カラム、A中10−100%B、移動相A=10:90 アセトニトリル:水+0.05%トリフルオロ酢酸;移動相B=90:10 アセトニトリル:水+0.05%トリフルオロ酢酸)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、窒素でパージして溶媒を除去し、残渣を凍結乾燥させて(2S,3S,4S,5R,6S)−6−((6−(2−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソキサゾール−4−イル)メチル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)−4−(トリフルオロメチル)キノリン−2−カルボニル)オキシ)−3,4,5−トリヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(0.34g、0.43ミリモル、収率67%)を明褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z:791.2[M+H]+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ 12.98−12.86(m,1H)、8.87(s,2H)、8.26(s,1H)、8.11(d,J=9.5Hz,1H)、7.89(brdd,J=9.8、2.5Hz,1H)、7.06(brs,1H)、5.99(s,1H)、5.76(d,J=7.6Hz,1H)、3.90(d,J=9.5Hz,1H)、3.68−3.57(m,2H)、3.46−3.43(m,1H)、3.43−3.41(m,1H)、3.40−3.38(m,1H)、3.33(s,2H)、2.41(s,2H)、2.37−2.33(m,1H)、1.72−1.63(m,4H)、1.26−1.19(m,2H)、1.19−1.12(m,2H);FXR EC50=73nM
生物学的アッセイ
本発明の代表例としての化合物を一時的なヒトFXR/Gal4−ルシフェラーゼ受容体アッセイにおいて試験し、アッセイ結果を他の分析データと一緒に実施例のセクションにて報告した。
Gal4−hFXR融合構築受容体系を一次アッセイとして用い、化合物の活性を特徴付けた。ホタルルシフェラーゼ受容体cDNAの上流のGal4プロモーター応答因子の5コピーを含む構築物がHEK293細胞において安定して発現された。この受容体細胞系は、1%ペニシリン−ストレプトマイシン(P/S)溶液、500μg/mLのゼオシン、および10%チャコール/デキストラン処理のウシ胎児血清(cs−FBS)を補足した、ダルベッコ修飾イーグル培地(DMEM;Gibco)中にて37℃で、加湿5%CO2雰囲気下で維持された。もう一つ別のプラスミドであって、ヒトサイトメガロウイルスプロモーターが、pcDNA3.1ベクターにおいて、Gal4転写因子からのDNA結合ドメインをヒトFXRからのリガンド結合ドメインと融合させてなる、融合タンパク質をコードするcDNAの発現を指示するところのプラスミドが構築された。
トランスフェクションを行う前日に、レポーター細胞を培養中にてトリプシンを用いてプレートから切り離し、翌朝には約90%のコンフルエンスを達成するのに十分な密度でT75フラスコにてプレート培養させる。25μgのpcDNA3.1−Gal4−FXRプラスミドを1.87mLのOpti−MEM(Thermo-Fisher)中に、40μLのリポフェクタミン2000(Thermo-Fisher)を1.87mLのOpti−MEM中に別々に希釈することでトランスフェクション試薬を製造し、ついでその希釈したDNA溶液を上記の希釈したリポフェクタミン2000溶液中に加え、室温で15−20分間インキュベートする。該混合物を、細胞に移す直前に、DMEM、10%cs−FBS、および1%P/Sからなる10mLの溶液でさらに希釈する。維持培地を細胞から吸引し、最終のトランスフェクション混合物を添加し、その後で該細胞を37℃の加湿した5%CO2雰囲気下で一夜インキュベートする。このプロトコルはスケールアップすることができ、一時的にトランスフェクトされた細胞はアッセイレディフォーマットにて冷凍保存され得る。
化合物の試験には、100nLの化合物(DMSOでの連続希釈)を、Echoアコースティックディスペンサー(Labcyte)で、Corning/Costar製の底部が透明の384ウェルの白色プレートのウェルに分配させる。トランスフェクトした細胞を採取し、計数し、希釈して、25μL中に10−25,000個の細胞が384ウェルの化合物アッセイプレートの各ウェルに配置されるようにする。化合物で処理した細胞を加湿5%CO2雰囲気下にて37℃で一夜インキュベートする。翌朝、25μLのSteady-Glo(登録商標)(Promega)をプレートの各ウェルに加え、該混合物を振盪しながら15分間インキュベートし、エンビジョン(Envision)(Perkin Elmer)プレートリーダーで発光を測定する。DMSO単独で処理した細胞からのバックグラウンド計数を修正前のすべての計数から減算し、その修正した値を8μM GW−4064で得られる対照応答のパーセンテージに変換する。これらのデータを4係数ロジスティックアゴニスト応答の式に適合させ、EC50値を算定する。
急性のマウスインビボアッセイ
雄のC57BL6/NTacマウス(体重:25−28g)をTaconic Labs(Hudson, NY)より購入し、Teklad Global 18% Protein Rodent Diet(Harlan Laboratories)を続ける。1週間にわたって順応させてから、体重でマウスを分類する。1回経口用量のビヒクルまたは実験用化合物をマウスに投与する。投与から1時間経過した後に、および研究の終わり(6時間後)に、顎下腺静脈を介して収集した血液から由来の血漿中での化合物の全身暴露を評価する。研究の終わりに、動物を殺し、速やかに解剖する。肝臓の中葉を分割し、半分を均質化して化合物の暴露について分析し、残りの半分をRNAlater(Thermo-Fisher Scientific)中に確保する。回腸も切断し、RNAlater中に保存する。RNAlaterにて組織サンプルをMP Biomedicalsビーズで均質化する。MagMax−96 Total RNA Isolationキット(Thermo-Fisher Scientific)を用い、製造業者のプロトコルに従ってRNAを抽出する。RNA濃度をNano−Drop 8000 Spectrophotometer(Thermo Fisher)で測定する。InvitrogenのSuper Script(登録商標)VILO cDNA Synthesis Kitを用い、製造業者のプロトコルに従って逆転写を行う。Applied BiosystemsのTaqman PCRマスターミックス(master mixture)を用い、製造業者のプロトコルに従ってリアルタイムPCRを行う。プライマーはすべてThermo-Fisher Scientificより購入する。解析したマウス遺伝子は、Nr0b2(小型ヘテロ二量体パートナー、SHP(small heterodimer partner)をコードする)、Abcb11(胆汁酸塩排出ポンプ、BSEPをコードする)、Cyp7a1、およびCyp8b1を肝臓にて、ならびにFgf15、Fabp6(回腸部胆汁酸結合タンパク質、I−BABPをコードする)、Slc51a(有機溶質輸送体アルファサブユニット、OSTAをコードする)、およびSlc51b(有機溶質輸送体ベータサブユニット、OSTBをコードする)を回腸において含む。FGF15遺伝子発現における統計的有意性の変化が倍増で表され、CYP7A1発現がビヒクル対照に対する%減少として表される。
本発明の別の特徴が、発明を説明するために記載され、それを限定しないものとする、例示としての実施態様の上記した記載を読む過程で明らかとなるであろう。本発明は、その精神または本質的属性から逸脱することなく、他の特定の形態にて具現化され得る。本発明は本明細書に記載の発明の好ましい態様のあらゆる組み合わせを包含する。本発明のありとあらゆる実施態様は、他のいずれの実施態様とも一緒になってさらなる実施態様を記載し得ることが理解される。実施態様の各々個々の構成要素がそれ自体独立した実施態様であることも理解される。その上、実施態様のいずれの構成要素もいずれかの実施態様からのありとあらゆる他の構成要素と合わさってさらなる実施態様を記載するものとする。