JP2021500612A - 光アイソレーション素子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、光アイソレーション素子に関する。本発明の光アイソレーション素子は、光孤立度に優れ、駆動時に別途の外力が要求されないものである。このような光アイソレーション素子は、例えば、光通信やレーザー光学分野、保安、私生活保護分野、ディスプレイの輝度向上又は隠蔽掩蔽用などの多様な用途に適用され得る。

Description

関連出願との相互引用
本発明は、2017年10月20日に提出された大韓民国特許出願第10−2017−0136742号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
技術分野
本発明は、光アイソレーション素子に関する。
光アイソレーション装置は、順方向での光透過率が逆方向での光透過率に比べて高い装置であって、光ダイオード(optical diode)とも呼ばれる。光アイソレーション装置は、光通信やレーザー光学分野で不必要な反射光を阻むことに用いられ得る。また、光アイソレーション装置は、建物又は自動車のガラスに適用されて保安や私生活保護などに用いられてもよい。また、光アイソレーション装置は、多様なディスプレイでの輝度向上用に適用され得、隠蔽掩蔽用軍用製品などにも適用され得る。
光アイソレーション装置としては、ファラデー光アイソレーション装置が知られている。ファラデー光アイソレーション装置は、それぞれの吸収軸が互いに45度を成すように配置された第1及び第2偏光子と、それらの間に配置されたファラデー回転子と、を含む。第1偏光子を通過して線偏光された入射光をファラデー回転子は45度回転させ、回転された光は、第2偏光子を透過するようになる(Forward direction)。反対に、第2偏光子を透過した線偏光された光は、ファラデー回転子により45度回転するようになると、第1偏光子の吸収軸と平行になるため、第1偏光子を透過することができない(Backward direction)。
ファラデー光アイソレーション装置は、駆動のために非常に大きい外部磁場が必要であり、高価な材料が適用されなければならないので、大面積化などが困難である。
本発明は、順方向駆動のための外部磁場が要求されず、低価に製造され得、大面積化が可能である光アイソレーション素子を提供することを目的とする。
本発明で用語「光アイソレーション素子」は、いずれか一つの方向の入射光の透過率がそれとは異なる方向の入射光の透過率より大きくなるように構成された素子を意味し得る。光アイソレーション素子で、入射光の透過率が大きい方向は順方向(Forward direction)と呼称され得、小さい方向は逆方向(Backward direction)と呼称され得る。上記で順方向と逆方向は互いに約160度〜約200度程度の角度を成すことができる。上記角度は、例えば、約165度以上、170度以上、175度以上であってもよく、約195度以下、約190度以下、約185度以下であってもよいが、これに制限されるものではない。また、後述する入光面は、上記順方向に進む光が入射される面を意味し得る。そして、後述する出光面は、上記逆方向に進む光が入射される面を意味し得る。
本明細書で用語「透過率」、「位相差値」、[反射率]及び「屈折率」などの光学的物性の基準波長は、光アイソレーション装置を用いてアイソレーションしようとする光によって決定され得る。例えば、光アイソレーション装置を用いて可視光領域の光をアイソレーションしようとする場合、前記透過率などの基準波長は、例えば、400nm〜700nmの範囲内のいずれか一つの波長又は約550nm波長の光を基準とした数値である。他の例示で、赤外線領域の光をアイソレーションしようとする場合、前記透過率などの基準波長は、例えば、1000nm波長の光を基準として決まることができる。また他の例示で、紫外線領域の光をアイソレーションしようとする場合、前記透過率などの基準波長は、例えば、250nmの波長を基準として決まることができる。
本発明で用語「入射角」は、特に異に規定しない限り、入光面又は出光面の法線を基準として測定された角度のうち絶対値が小さい角度である。また、本発明で用語「出射角」は、特に異に規定しない限り、入光面又は出光面の法線を基準として測定された角度のうち絶対値が小さい角度である。上記で法線を基準として時計回りに測定された角度は正の数で表示され得、反時計回りに測定された角度は負の数で表示され得る。
本発明で、角度を示す値は、誤差範囲を考慮した値であってもよい。角度を示す値は、例えば、垂直、平行、入射角、出射角及び/又は勾配角などを意味し得、前記誤差範囲は、±10度以内、±9度以内、±8度以内、±7度以内、±6度以内、±5度以内、±4度以内、±3度以内、±2度以内又は±1度以内であってもよい。
本発明は、光アイソレーション素子に関する。本発明の光アイソレーション素子は、それぞれ入光面と出光面を含む第1光路変更素子、第2光路変更素子及び第3光路変更素子を上記順に含む。また、前記第1光路変更素子は、ホログラフィック素子であってもよい。
本発明で用語「入光面」及び「出光面」に対する説明は上述した通りである。
本発明で用語「光路変更素子」は、入射光を屈折、回折又は反射させて入射進行経路を変更することができる素子を意味し得る。
本発明で用語「ホログラフィー」とは、ホログラムと呼ばれる3次元の相を再生するために感光媒体に干渉パターンを形成する技術を意味し得る。また、用語「ホログラフィック素子(HOE、holographic optical element)」とは、上記のように干渉パターンが形成された感光媒体を含む素子を意味し得る。具体的に、ホログラフィック素子は、感光(photosensitive)粒子を有するフィルムに記録光を用いて干渉パターンを記録した素子を意味し得る。上記で干渉パターンは、ホログラフィック素子に照射された再生光を回折させ得る回折格子の役目を行うことができる。また、干渉パターンは、周期的に繰り返されることができる。
ホログラフィック素子は、記録媒体として感光材料を含み得る。感光材料は、記録光の照射により干渉パターンが記録され得る材料であれば、その種類は特に制限されず、感光材料として機能できると知られた物質が適用され得る。前記感光材料としては、例えば、フォトポリマー(photopolymer)、フォトレジスト(photoresist)、ハロゲン化銀乳剤(silver halide emulsion)、重クロム酸ゼラチン(dichromated gelatin)、写真乳剤(photographic emulsion)、フォトサーモプラスチック(photothermoplastic)又は光屈折(photorefractive)材料が適用され得る。
ホログラフィック素子は、例えば、感光材料(例えば、フォトポリマー)のみからなったフィルム形態であってもよく、又は基材(substrate)とフォトポリマーの層を積層した形態などの重層構造のフィルム形態であってもよい。
本発明で「第1光路変更素子」とは、所定の入射角で入射された光を入射角とは異なる角度の出射角で出射させることができる光学素子を意味し得る。これに対する具体的な説明は後述する。
一つの例示で、第1光路変更素子は、第1角度の入射角で入射された光を第2角度の出射角で出射させるように構成された素子であってもよい。前記第1角度及び前記第2角度は、互いに異なる角度であってもよい。前記第1角度は、−90度超〜90度未満であってもよい。前記第1角度は、他の例示で、−80度以上、−70度以上、−60度以上、−50度以上、−40度以上、−30度以上、−20度以上、−10度以上又は−5度以上であってもよく、80度以下、70度以下、60度以下、50度以下、40度以下、30度以下、20度以下、10度以下又は5度以下であってもよく、約0度であってもよい。
前記第2角度は、0度超〜90度未満であってもよい。前記第2角度は、他の例示で、5度以上、10度以上、15度以上、20度以上又は25度以上であってもよく、85度以下、80度以下、75度以下、70度以下、65度以下、60度以下、55度以下、50度以下、45度以下、40度以下又は35度以下であってもよく、約30度であってもよい。
前記第2角度は、他の例示で、−90度超〜0度未満であってもよい。第2角度は、他の例示で、−5度以下、−10度以下、−15度以下、−20度以下又は−25度以下であってもよく、−85度以上、−80度以上、−75度以上、−70度以上、−65度以上、−60度以上、−55度以上、−50度以上、−45度以上、−40度以上又は−35度以上であってもよく、約−30度であってもよい。
一つの例示で、第2光路変更素子は、入光面又は出光面に前記第2角度の入射角で入射された光は透過させ、第3角度の入射角で入光面又は出光面に入射された光は当該入射光の方向と平行な方向に反射させ得るように構成された素子であってもよい。すなわち、前記第2光路変更素子は、出光面に前記第3角度の入射角で入射された光を前記第3角度と同一な角度であるが反対方向に出射させるように構成された素子であってもよい。前記第2角度及び前記第3角度は、互いに異なる角度であってもよく、前記第2角度は、上述した通りであってもよい。
一つの例示で、前記第3角度は、0度超〜90度未満であってもよい。前記第3角度は、他の例示で、5度以上、10度以上、15度以上、20度以上又は25度以上であってもよく、85度以下、80度以下、75度以下、70度以下、65度以下、60度以下、55度以下、50度以下、45度以下、40度以下又は35度以下であってもよく、約30度であってもよい。また他の例示で、前記第3角度は、−90度超〜0度未満であってもよい。第3角度は、他の例示で、−5度以下、−10度以下、−15度以下、−20度以下又は−25度以下であってもよく、−85度以上、−80度以上、−75度以上、−70度以上、−65度以上、−60度以上、−55度以上、−50度以上、−45度以上、−40度以上又はー35度以上であってもよく、約−30度であってもよい。
一つの例示で、第3光路変更素子は、入光面に前記第2角度の入射角で入射された光を第4角度の出射角で出射し得、出光面に前記第4角度の入射角で入射された入射光を前記第2角度又は前記第3角度の出射角に分割して出射させ得るように構成された素子であってもよい。
上記で第3光路変更素子の出光面に前記第4角度の入射角で入射される光の光量に対して、第3光路変更素子で前記第2角度の出射角で出射される光の光量は、95%以下であってもよい。上記割合は、他の例示で、約90%以下、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下又は約55%以下であってもよいが、これに特に限定されるものではない。上記割合の下限は特に制限されないが、例えば、0%超、約5%以上、約10%以上、約15%以上、約20%以上、約25%以上、約30%以上、約35%以上、約40%以上、約45%以上であってもよい。そして、他の例示で、上記割合は、約50%程度であってもよい。
上記で第3光路変更素子の出光面に前記第4角度の入射角で入射される光の光量に対して、第3光路変更素子で前記第3角度の出射角で出射される光の光量は、5%以上であってもよい。上記割合は特に制限されるものではないが、例えば、約10%以上、約15%以上、約20%以上、約25%以上、約30%以上、約35%以上、約40%以上又は約45%以上であってもよい。また、上記割合の上限は特に制限されるものではないが、100%未満、約95%以下、約90%以下、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下又は約55%以下であってもよい。そして、他の例示で、上記割合は、約50%程度であってもよい。
前記第4角度は、−80度以上、−70度以上、−60度以上、−50度以上、−40度以上、−30度以上、−20度以上、−10度以上又は−5度以上であってもよく、80度以下、70度以下、60度以下、50度以下、40度以下、30度以下、20度以下、10度以下又は5度以下であってもよく、約0度であってもよい。
光アイソレーション素子は、前記第1角度及び前記第4角度の差の絶対値が0度〜10度の範囲内になるように構成され得る。上記値は、他の例示で、9度以下、8度以下、7度以下、6度以下、5度以下、4度以下、3度以下、2度以下又は1度以下であってもよい。したがって、前記第1角度及び前記第4角度は、実質的に互いに同一であり得る。
光アイソレーション素子は、前記第2角度と前記第3角度の合計の絶対値が0度〜10度の範囲内になるように構成され得る。上記値は、他の例示で、9度以下、8度以下、7度以下、6度以下、5度以下、4度以下、3度以下、2度以下又は1度以下であってもよい。したがって、前記第2角度及び前記第3角度は、互いに符号が反対でありつつ、その数値は実質的に互いに同一であり得る。
光アイソレーション素子は、入射光又は出射光が上述した第1角度〜第4角度を満足するように構成された素子を含むことで、入光面に入射された光(順方向)の透過率が出光面に(逆方向)入射された光の透過率より高い素子を具現することができる。すなわち、両方向に入射される光の透過率が非対称である光学素子を具現することができる。
一つの例示で、第1光路変更素子の出光面と第2光路変更素子の入光面、そして第2光路変更素子の出光面と第3光路変更素子の入光面は対向することができる。
本発明で「いずれか一つの面と他の一つの面が対向する」とは、両面が互いに対向する形態で位置していることを意味し得る。
図1は、本発明の光アイソレーション素子の構造を示す概路図である。図1によると、本発明の光アイソレーション素子1は、第1光路変更素子10、第2光路変更素子20及び第3光路変更素子30を上記順に含み得る。第1光路変更素子10は、入光面に第1角度の入射角で入射された光を前記第1角度とは異なる第2角度で出射させ、出光面に前記第2角度の入射角で入射された光を前記第1角度で出射させ得、第2光路変更素子20は、入光面又は出光面に前記第2角度の入射角で入射された光は透過させ、前記第2角度とは異なる第3角度の入射角で入光面又は出光面に入射された光は当該光の方向と平行な方向に反射させ得、第3光路変更素子30は、入光面に前記第2角度の入射角で入射された光を第4角度の出射角で出射させ、出光面に前記第4角度の入射角で入射された光を前記第2角度又は前記第3角度の出射角に分割して出射させ得る。
一つの例示で、光アイソレーション素子に含まれるホログラフィック素子は、平均屈折率が1.4〜1.6の範囲内であってもよい。すなわち、前記第1光路変更素子の平均屈折率が1.4〜1.6の範囲内であってもよい。そして、後述する反射型ホログラフィック素子が第2光路変更素子に適用されるとき、その平均屈折率も1.4〜1.6の範囲内であってもよい。他の例示で、上記範囲は、1.41以上、1.42以上、1.43以上、1.44以上、1.45以上、1.46以上、1.47以上、1.48以上又は1.49以上であってもよく、1.59以下、1.58以下、1.57以下、1.56以下、1.55以下、1.54以下、1.53以下、1.52以下又は1.51以下であってもよいが、それに特に制限されるものではない。
本発明で、ある素子の「平均屈折率」は、測定対象となる素子の最大屈折率と最小屈折率の平均を意味し得る。例えば、ある素子の最大屈折率が約1.8であり、最小屈折率が約1.2である場合、前記素子の平均屈折率は、約1.5であり得る。また、前記屈折率の基準波長は、上述した通りであり、その測定方法も公知にされている。
一つの例示で、前記最大屈折率は、1.5以上、1.55以上、1.6以上、1.65以上、1.7以上、1.75以上又は1.8以上であってもよく、2.0以下、1.95以下、1.9以下又は1.85以下であってもよい。また、前記最小屈折率は、1.0以上、1.05以上、1.1以上、1.15以上又は1.20以上であってもよく、1.4以下、1.35以下、1.3以下又は1.25以下であってもよい。
一つの例示で、前記ホログラフィック素子の最大屈折率と最小屈折率の差は、0.002〜0.6の範囲内であってもよい。上記値は、特に制限されるものではないが、例えば、0.003以上、0.004以上、0.005以上、0.006以上、0.007以上又は0.008以上であってもよく、0.60以下、0.55以下、0.50以下、0.45以下、0.40以下、0.35以下、0.30以下、0.25以下又は0.20以下であってもよい。
以下では、上記値の半分を屈折率モジュレーション(index modulation、△n)と指称する。ホログラフィック素子に含まれる干渉パターンは、ホログラフィック素子の全体領域にわたって形成されてあり得、前記干渉パターンは、記録光の情報によって屈折率の勾配を示し得る。このとき、ホログラフィック素子の屈折率モジュレーションは、上述した屈折率勾配での最大値と最小値の差の絶対値の半分を意味し得る。屈折率モジュレーションを調節する方式は公知にされており、例えば、感光材料にレーザー露光を通じて干渉パターンを形成してホログラフィック素子を製造するとき、上述したレーザー露光の条件(レーザーの強さ、露光時間など)の変化するによって前記屈折率モジュレーションが調節され得る。
一つの例示で、第2光路変更素子としてホログラフィック素子が適用される場合、前記素子は、反射型ホログラフィック素子であってもよい。上記で「反射型ホログラフィック素子」とは、所定の入射角で入射された光は当該光の方向と平行な方向に反射させ、前記入射角と異なる角度の入射角で入射された光は透過させるホログラフィック素子を意味し得る。
上述した透過型ホログラフィック素子と反射型ホログラフィック素子は、それに形成された干渉パターンの法線がホログラフィック素子の入光面又は出光面の法線と成す角度によって区別され得る。具体的に、前記第1光路変更素子は、下記式1を満足するように構成され得る。また、前記反射型ホログラフィック素子は、下記式2を満足するように構成され得る。干渉パターンを含むホログラフィック素子が式1を満足する場合には、透過型ホログラフィック素子として機能し得、式2を満足する場合には、反射型ホログラフィック素子として機能し得る。
式1及び式2で、θは、前記干渉パターンの法線がホログラフィック素子の入光面又は出光面の法線と成す角度のうち絶対値が小さい角度(単位:度)であってもよく、θは、ホログラフィック素子の臨界角(単位:度)であってもよい。
本発明で用語「臨界角」は、ある部材の入光面に入射された光の全反射が始まるとき、その光の入射角のうち正の値を意味し得る。ホログラフィック素子の臨界角(θ)は、所定の波長に対するホログラフィック素子の屈折率、又は平均屈折率がnであるときarcsin(n)で計算され得る。したがって、ホログラフィック素子の平均屈折率が決定されると、その臨界角が決定され得、それによって、ホログラフィック素子内の干渉パターンのθ値が上述した式1又は式2を満たすように設計する場合、その素子は透過型ホログラフィック素子又は反射型ホログラフィック素子になり得る。また、ホログラフィック素子内の干渉パターンのθ値が決定されると、干渉パターンのピッチ(pitch)も決定され得る。
本発明で用語「屈折率」は、特に異に規定しない限り、真空での屈折率を1と定義し、媒質での光の速度と真空での光の速度を比較して決めた屈折率である絶対屈折率を意味する。
一つの例示で、あるホログラフィック素子が、透過型ホログラフィック素子であるか又は反射型ホログラフィック素子であるかは、同一の組成を有するホログラフィック素子を露光する方式によって決定され得る。具体的に、ある感光材料にレーザー露光を通じて干渉パターンを形成してホログラフィック素子を製造する過程で、物体光と参照光が入射される方向によってそのホログラフィック素子が透過型であるか又は反射型であるかが決定され得る。より具体的に、ホログラフィック素子の製造時に照射される物体光と参照光が全て感光材料の同一な面に入射されると、前記式1を満足する透過型ホログラフィック素子が製造され得る。また、物体光と参照光が感光材料の互いに異なる面に入射されると、前記式2を満足する反射型ホログラフィック素子が製造され得る。ここで、物体光は、ホログラフィック素子を製造するとき、記録光が被写体表面で乱反射されて感光材料に到逹する光を意味し、参照光は、記録光が直接感光材料に到逹する光を意味する。
一つの例示で、第1光路変更素子の厚さは、1μm以上であってもよい。具体的に、前記厚さは、約2μm以上、約3μm以上、約4μm以上、約5μm以上、約6μm以上、約7μm以上又は約8μm以上であってもよい。また、前記厚さの上限は特に制限されるものではなく、例えば、200μm以下、190μm以下、180μm以下、170μm以下、160μm以下又は150μm以下であってもよい。
他の例示で、第1光路変更素子として透過型ホログラフィック素子が適用されるとき、その厚さは、30μm以上であってもよい。また、上記値は、具体的に、35μm以上、40μm以上、45μm以上又は50μm以上であってもよく、200μm以下、190μm以下、180μm以下、170μm以下、160μm以下又は150μm以下であってもよい。特に、前記範囲内で、透過型ホログラフィック素子の入光面に第1角度の入射角で入射された光の光量に対する第2角度の出射角で出射される光の光量が特に高くなり得る。
一つの例示で、透過型ホログラフィック素子の最大屈折率と最小屈折率の差は、0.01〜0.03の範囲内であってもよい。上記値は、他の例示で、0.012以上、0.014以上又は0.016以上であってもよく、0.028以下、0.026以下、0.024以下、0.022以下又は0.02以下であってもよい。すなわち、第1光路変更素子が透過型ホログラフィック素子であるとき、その屈折率モジュレーションは、0.005〜0.015の範囲内であってもよく、具体的に、0.006以上、0.007以上又は0.008以上であってもよく、0.014以下、0.013以下、0.012以下又は0.01以下であってもよい。前記範囲内で、第1光路変更素子の入光面に第1角度の入射角で入射された光の光量に対する第2角度の出射角で出射される光の光量が特に高くなり得る。
一つの例示で、第2光路変更素子の厚さは、5μm以上であってもよい。具体的に、前記厚さは、約5μm以上、6μm以上、7μm以上又は8μm以上であってもよく、500μm以下、490μm以下、480μm以下、470μm以下、460μm以下、450μm以下、440μm以下、430μm以下、420μm以下、410μm以下又は 400μm以下であってもよい。
他の例示で、第2光路変更素子として反射型ホログラフィック素子が適用されるとき、その厚さは、10μm以上であってもよい。具体的に、上記値は、10μm以上、15μm以上、20μm以上又は25μm以上であってもよく、500μm以下、490μm以下、480μm以下、470μm以下、460μm以下、450μm以下、440μm以下、430μm以下、420μm以下、410μm以下又は400μm以下であってもよい。前記範囲内で、反射型ホログラフィック素子の出光面に第3角度の入射角で入射される光の反射効率(入射光の光量に対する反射する光の光量の比)が特に高くなり得る。
他の例示で、反射型ホログラフィック素子の最大屈折率と最小屈折率の差は、0.06以上であってもよい。具体的に、前記値は、0.07以上、0.08以上、0.09以上、0.10以上、0.11以上又は0.12以上であってもよく、その上限は特に制限されないが、例えば、0.60以下、0.55以下、0.50以下、0.45以下、0.40以下、0.35以下、0.30以下、0.25以下又は0.20以下であってもよい。すなわち、反射型ホログラフィック素子の屈折率モジュレーションは、0.03以上であってもよい。具体的に、上記値は、0.04以上、0.05以上又は0.06以上であってもよく、その上限は特に制限されないが、例えば、0.3以下、0.25以下、0.2以下、0.15以下又は0.1以下であってもよい。
他の例示で、第2光路変更素子は、金属層を含むプリズムフィルムであってもよい。
本発明で用語「プリズム」は、入射された光を屈折及び/又は分散させるときに用いられる多面体の光学素子を意味し得る。具体的に、プリズムは、入射された光を屈折させるか反射する透明な固体材料に形成され、透明であり、且つ多面体である光学素子を意味し得る。また、「プリズムフィルム」は、複数のプリズムが規則的又は不規則的に配置されているフィルムを意味し得る。プリズムの形状は、光学素子に入射する光の経路を変更し得るものであれば、特に制限されない。例えば、プリズムとしては、プリズムの稜線に直交する断面の形状が三角形であるプリズムが適用されてもよい。
一つの例示で、第2光路変更素子に適用され得る金属層を含むプリズムフィルムのプリズムは、三角形プリズムであってもよい。また、前記三角形は、二等辺三角形、正三角形又は不等辺三角形であってもよい。
本発明で用語「三角形プリズム」は、プリズムの稜線に直交する断面の形状が三角形であるプリズムを意味し得、具体的に、プリズムの稜線に直交する断面の形状が一つの底辺と二つの斜辺を有する三角形であるプリズムを意味し得る。不等辺三角形プリズムは、三角形であるプリズムの稜線に直交する断面の三つの辺のうち少なくとも二つの辺の長さが相異なっている三角形であるプリズムを意味し得る。一つの例示で、第2光路変更素子に適用される三角形プリズムにおいて、その三角形の頂角は、70度〜120度の範囲内であってもよい。具体的に、前記頂角は、例えば、72度以上、74度以上、76度以上、78度以上、80度以上、82度以上、84度以上、86度以上、88度以上又は90度以上であってもよく、118度以下、116度以下、114度以下、112度以下、110度以下、108度以下、106度以下、104度以下、102度以下、100度以下、98度以下、96度以下、94度以下、92度以下又は90度以下であってもよい。
本発明で、三角形の頂角は、三角形プリズムで三角形の二つの斜辺が形成する角を意味し得る。
一つの例示で、第2光路変更素子に適用される三角形プリズムは、二つの斜辺が形成する頂点が第2光路変更素子の入光面に向けるものであってもよく、又は第2光路変更素子の出光面に向けるものであってもよい。
一つの例示で、金属層を含むプリズムフィルムは、三角形の少なくとも一つの斜辺に備われた金属層を含む三角形プリズムフィルムであってよい。すなわち、前記金属層は、プリズムを構成する三角形の二つの斜辺のうちいずれが一つ、又は二つの斜辺に全て形成され得る。前記金属層を形成する方法は特に制限されず、公知の蒸着方法、例えば、物理的気相蒸着、化学的気相蒸着などの方式が適用され得る。
金属層を構成する金属は、入射する光を反射し得るものであれば、特に制限されない。前記金属としては、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)及びクロム(Cr)からなる群より選択される1種以上、そのうち2種以上の合金、又はそのうち1種以上の酸化物が適用され得る。
第2光路変更素子として金属層を含むプリズムフィルムを適用することで、第2光路変更素子の入光面又は出光面に第2角度で入射された光は透過させ、前記第2角度とは異なる角度、例えば、第3角度で入光面又は出光面に入射された光は当該光の方向と平行な方向に反射させ得る。
一つの例示で、第3光路変更素子としてプリズムフィルムが適用され得る。また、第3光路変更素子に適用されるプリズムフィルムのプリズムは、三角形プリズムであってもよく、その三角形の形状は、正三角形、二等辺三角形又は不等辺三角形であってもよく、具体的には、二等辺三角形であってもよい。二等辺三角形プリズムは、三角形であるプリズムの稜線に直交する断面で二つの斜辺の長さが同一なプリズムを意味し得る。一つの例示で、第3光路変更素子に適用される三角形プリズムは、二つの斜辺が形成する頂点が第3光路変更素子の入光面に向けるものであってもよく、又は第3光路変更素子の出光面に向けるものであってもよい。
一つの例示で、第3光路変更素子に適用される三角形プリズムにおいて、その三角形の頂角は、40度〜50度の範囲内であってもよい。具体的に、前記頂角は、40度以上、41度以上、42度以上又は43度以上であってもよく、50度以下、49度以下、48度以下、47度以下又は46度以下であってもよい。
光アイソレーション素子は、順方向透過率が50%以上であってもよい。上記値は、約50%以上、約55%以上、約60%以上、約65%以上、約70%以上、約75%以上、約80%以上、約85%以上、約90%以上又は約95%以上であってもよい。前記順方向透過率の上限は、約100%であってもよい。
また、光アイソレーション素子は、逆方向透過率が約50%未満、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下又は約5%以下であってもよい。前記逆方向透過率の下限は、約0%程度であってもよい。
本発明で、ある部材の「透過率」は、所定の波長を有する光をその部材に照射したとき、照射された光量に対してその部材を透過した光の光量を%で示したものを意味する。したがって、前記光アイソレーション素子の順方向透過率は、第1光路変更素子の入光面に入射された入射光の光量に対する第3光路変更素子から出射された出射光の光量の比を意味し得る。また、光アイソレーション素子の逆方向透過率は、第3光路変更素子の出光面に入射された入射光の光量に対する透過型ホログラフィック素子から出射された出射光の光量の比を意味し得る。
また、本発明は、光アイソレーション装置に関する。本発明の光アイソレーション装置は、少なくとも一つの前述した光アイソレーション素子を含んでいてもよい。
本発明で用語「光アイソレーション装置」は、光アイソレーション素子を含む装置であって、光アイソレーション機能を有する。したがって、光アイソレーション装置でも同様に前述した順方向及び逆方向に対する説明がそのまま適用され得る。
光アイソレーション装置は、上述した光アイソレーション素子を1個又は2個以上含んでいてもよい。光アイソレーション装置に光アイソレーション素子が2個以上含まれる場合、各光アイソレーション素子は、順方向に沿っていずれか一つの光アイソレーション素子を透過した光が他の光アイソレーション素子の第1光路変更素子側に入射できるように配置され得る。例えば、光アイソレーション装置が順方向に位置する第1光アイソレーション素子及び第2光アイソレーション素子を含む場合、第1光アイソレーション素子で第3光路変更素子の出光面と、第2光アイソレーション素子で第1光路変更素子の入光面と、が対向するように位置することができる。このように、光アイソレーション装置が複数の光アイソレーション素子を含むことで、光孤立度を一層向上させ得る。
本発明で、光孤立度(isolation ratio)は、逆方向の透過率に対して順方向の透過率がどのくらい増加したかを示すもので、これは、下記式3のように定義され、その値が大きいほど光アイソレーション性能に優れることを意味し得る。
複数の光アイソレーション素子を順方向に透過する光は光量の損失なしに継続して透過されるが、逆方向に透過する光の場合、その光量が指数関数的に、例えば、(0.5)倍(ここで、nは光アイソレーション素子の個数を意味する)で減少する。したがって、光アイソレーション装置に含まれる光アイソレーション素子の数が増加するほどその光孤立度が増加できる。
一つの例示で、光アイソレーション装置で順方向に入射された光の透過率と逆方向に入射された光の透過率の割合は、下記式3による孤立度(IR、isolation ratio)によるとき、約3dB以上であり得る。
式3で、IRは、孤立度であり、nは、光アイソレーション装置内に含まれる光アイソレーション素子の個数であり、Fは、順方向に光アイソレーション装置に入射された光の透過率であり、Bは、逆方向に光アイソレーション装置に入射された光の透過率である。
光アイソレーション装置の順方向に入射された光の透過率(F)は、約50%以上、約55%以上、約60%以上、約65%以上、約70%以上、約75%以上、約80%以上、約85%以上、約90%以上又は約95%以上であってもよい。前記順方向透過率の上限は、約100%であってもよい。また、光アイソレーション装置の逆方向に入射された光の透過率は、約50%未満、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下又は約5%以下であってもよい。前記逆方向透過率の下限は、約0%程度であってもよい。
本発明で、ある部材の「透過率」は、所定の波長を有する光をその部材に照射したとき、照射された光量に対してその部材を透過した光の光量を%で示したものを意味する。
上記のような光アイソレーション装置は、追加的な構成を含んでいてもよい。例えば、前記光アイソレーション装置は、上述した光アイソレーション素子に含まれ得るもの外に、必要な場合、追加的に光の経路を制御することができるプリズム又は反射板のような光経路制御器をさらに含んでいてもよい。また、光アイソレーション装置は、必要な場合に、上記以外に追加的な光学要素を含んでいてもよい。例えば、光アイソレーション装置は、ルーバープレートのような光学要素を含んでいてもよい。そのようなルーバープレートなどは、例えば、順方向に進む光が最終的に出射される側、例えば、上述した第2光路変更素子の出光面に備われ得る。
本発明の光アイソレーション素子は、順方向駆動のための外部磁場が要求されず、低価に製造されることができ、且つ大面積化が可能である。
本発明による光アイソレーション素子の構造を示す概路図である。 第1光路変更素子の構造を示す概路図である。 第1光路変更素子の構造を示す概路図である。 第2光路変更素子の構造を示す概路図である。 第2光路変更素子の構造を示す概路図である。 第1光路変更素子の1T効率評価結果である。 第2光路変更素子の0T効率評価結果である。 第2光路変更素子の−1R効率評価結果である。 第3路変更素子の順方向光経路を示す概路図である。 第3光路変更素子の逆方向光経路を示す概路図である。
以下、実施例を通じて本発明の光アイソレーション素子を詳しく説明する。しかし、本発明の範囲が下記実施例によって制限されるものではない。
本発明の光アイソレーション素子の評価のために、下記のような第1光路変更素子、第2光路変更素子及び第3光路変更素子を用いた。
第1光路変更素子に適用される透過型ホログラフィック素子は、図2及び図3を参照して説明する。透過型ホログラフィック素子としては、通常的なフォトポリマー(300〜800nmのうちいずれか一つの波長での平均屈折率:約1.5、臨界角:約41度)にレーザー露光条件を適切に調節して図2のように干渉パターンを形成させたホログラフィック素子を用いた。図3は、図2に円で表示された部分を拡大した図である。図3のように、前記透過型ホログラフィック素子では干渉パターンの法線(g)と透過型ホログラフィック素子の入光面の法線が成す角度が約−75度であり、干渉パターンのピッチ(a)は、約685nmであった。
第2光路変更素子の設定内容は、図4及び図5を参照して説明する。第2光路変更素子としては、反射型ホログラフィック素子を用いた。反射型ホログラフィック素子としては、通常的なフォトポリマー(300nm〜800nmのうちいずれか一つの波長での平均屈折率:約1.5、臨界角:約41度)にレーザー露光条件を適切に調節して図4のように干渉パターンを形成させたホログラフィック素子を用いた。図5は、図4に円で表示された部分を拡大した図である。図5のように、前記反射型ホログラフィック素子では干渉パターンの法線(g)と第2光路変更素子の入光面が成す角度が約−30度であり、このとき、干渉パターンのピッチ(a)は、約177nmであった。
第3光路変更素子は、頂角が約44度であり、300nm〜800nmのうちいずれか一つの波長に対する屈折率が約1.46であり、頂点が第3光路変更素子の出光面に向ける二等辺三角形プリズムフィルムを用いた。
VirtualLab Fusionソフトウェア(LightTrans社)のRCWA(Rigorous Coupled Wave Analysis)機能を用いて第1光路変更素子と第2光路変更素子の出射効率を評価した。
図6は、第1光路変更素子の屈折率モジュレーション(index modulation)と1T効率の関係を示した図である。ここで、1T効率は、第1光路変更素子の入光面に約0度の入射角で入射された光の光量に対して約30度の角度で出射される光の光量を意味する。図6によると、透過型ホログラフィック素子の屈折率モジュレーションが増加するによって1T効率が周期的に増減し、その周期は、透過型ホログラフィック素子の厚さが大きいほど小さくなることが確認できる。これを通じて、例えば、レーザー露光方式で透過型ホログラフィック素子を製造するとき、露光条件とその厚さを適切に調節する場合、透過型ホログラフィック素子が一定レベル以上の1T効率を有することが分かる。例えば、厚さが約30μmであり、屈折率モジュレーションが約0.008程度に設定される場合、透過型ホログラフィック素子の1T効率は、1に近接することが分かる。
反射型ホログラフィック素子の厚さと0T効率の関係を図7に示した。ここで、0T効率は、反射型ホログラフィック素子の入光面に約30度の角度で入射された光の光量に対する透過された光の光量を意味する。図7によると、反射型ホログラフィック素子の厚さと関係なく、約30度の角度で入射された光は、大部分反射型ホログラフィック素子を透過することが分かる。
図8は、反射型ホログラフィック素子の厚さと−1R効率の関係を示した図である。ここで、−1R効率は、反射型ホログラフィック素子の出光面に約−30度の入射角で入射された光の光量に対して入射された光と平行な方向に反射する光の光量を意味する。図8によると、同一の屈折率モジュレーションでは反射型ホログラフィック素子の厚さが増加するほど−1R効率が高くなることが分かる。また、図8によると、同一の厚さでは反射型ホログラフィック素子の屈折率モジュレーションが増加するほど−1R効率が高くなることが分かる。特に、屈折率モジュレーションが0.03以上である場合には、反射型ホログラフィック素子が8μm程度の薄い厚さを有しても0.8以上の−1R効率を有することが分かる。
LightToolsソフトウェア(Synopsys社)を用いて第3光路変更素子の性能をシミュレーションした。
第3光路変更素子の入光面に約30度の光が入射されるときの出射される光の経路を図9に示した。図9によると、第3光路変更素子の入光面に約30度の光が入射される場合、入射された光の大部分が約0度の光で出射されることが分かる。
第3光路変更素子の出光面に約0度の光が入射されるときの出射される光の経路を図10に示した。図10によると、第3光路変更素子の出光面に約0度の光が入射される場合、入射された光の半分程度は約30度の光で出射され、残りは、約−30度の光で出射されることが分かる。
図1のように、上記のような性能を有する第1光路変更素子10、第2光路変更素子20及び第3光路変更素子30を上記順に配置したフィルム形態に製作されたものをコンピュータモデリングし、シミュレーションソフトウェアを通じてその性能を評価した。上記のような形態の素子に図1に示したような光を照射した結果(順方向の照射)得られた順方向透過率(F)と、反対方向に光を照射して得られた逆方向透過率(B)の割合(F/B)は、約2であり、これを前記式3に代入して確認した孤立度(IR)は、約3dBであった。
10:第1光路変更素子
20:第2光路変更素子
30:第3光路変更素子

Claims (15)

  1. それぞれ入光面と出光面を含む第1光路変更素子、第2光路変更素子及び第3光路変更素子を上記順に含み、
    前記第1光路変更素子は、入光面に−90度超〜90度未満の範囲内である第1角度の入射角で入射された光を前記第1角度とは異なる第2角度の出射角で出射させ、出光面に前記第2角度の入射角で入射された光を前記第1角度の出射角で出射させる素子であり、
    前記第2光路変更素子は、入光面又は出光面に前記第2角度の入射角で入射された光は透過させ、前記第2角度とは異なる第3角度の入射角で入光面又は出光面に入射された光は当該光の方向と平行な方向に反射させる素子であり、
    前記第3光路変更素子は、入光面に前記第2角度の入射角で入射された光を第4角度の出射角で出射させ、出光面に前記第4角度の入射角で入射された光を前記第2角度又は前記第3角度の出射角に分割して出射させる素子であり、
    前記第2角度及び前記第3角度は、それぞれ0度超〜90度未満の範囲内であるか、−90度超〜0度未満の範囲内であり、
    前記第4角度は、−90度超〜90度未満の範囲内であり、
    前記第1角度と第4角度の差の絶対値は、0度〜10度の範囲内であり、
    前記第2角度と第3角度の合計の絶対値は、0度〜10度の範囲内であり、
    前記第1光路変更素子は、ホログラフィック素子であることを特徴とする、光アイソレーション素子。
  2. 前記第2光路変更素子は、ホログラフィック素子であることを特徴とする、請求項1に記載の光アイソレーション素子。
  3. 前記ホログラフィック素子の平均屈折率は、1.4〜1.6の範囲内であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の光アイソレーション素子。
  4. 前記第1光路変更素子は、干渉パターンを含む透過型ホログラフィック素子であり、下記式1を満足することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
    式1で、θは、前記干渉パターンの法線がホログラフィック素子の入光面又は出光面の法線と成す角度のうち絶対値が小さい角度(単位:度)であり、θは、ホログラフィック素子の臨界角(単位:度)である。
  5. 前記透過型ホログラフィック素子の最大屈折率と最小屈折率の差は、0.01〜0.03の範囲内であることを特徴とする、請求項4に記載の光アイソレーション素子。
  6. 前記第1光路変更素子の厚さは、30μm以上であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
  7. 前記第2光路変更素子は、干渉パターンを含む反射型ホログラフィック素子であり、下記式2を満足することを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
    式2で、θは、前記干渉パターンの法線がホログラフィック素子の入光面又は出光面の法線と成す角度のうち絶対値が小さい角度(単位:度)であり、θは、ホログラフィック素子の臨界角(単位:度)である。
  8. 前記反射型ホログラフィック素子の最大屈折率と最小屈折率の差は、0.06以上であることを特徴とする、請求項7に記載の光アイソレーション素子。
  9. 前記第2光路変更素子の厚さは、10μm以上であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
  10. 前記第2光路変更素子は、金属層を含むプリズムフィルムであることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
  11. 前記プリズムは、三角形プリズムであることを特徴とする、請求項10に記載の光アイソレーション素子。
  12. 前記第3光路変更素子は、プリズムフィルムであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子。
  13. 前記プリズムは、二等辺三角形プリズムであることを特徴とする、請求項12に記載の光アイソレーション素子。
  14. 前記三角形の頂角は、40度〜50度の範囲内であることを特徴とする、請求項13に記載の光アイソレーション素子。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の光アイソレーション素子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、光アイソレーション装置。
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