JP2021195184A - エレベータの着床検出装置の調整方法 - Google Patents
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Abstract
Description
停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板と、
乗りかごに設置され、前記着床検出板の被検出部を検出する着床検出器と、を有する着床検出装置において、前記着床検出板の被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する方法であって、
前記着床検出板の被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する際の位置出し基準となる基準治具を用い、
前記着床検出板の被検出部と着床検出器とが重なり合う検出範囲のかかり代が設定されるように、前記被検出部の上端部の所定位置にスリットを形成し、
前記スリットに前記基準治具を差し込み、前記位置出しの基準を確立し、前記着床検出板を直交する3方向にそれぞれ動かして前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する
ことを特徴とするものである。
(第1実施形態)
図7は、本発明の第1実施形態によるエレベータの着床検出装置が設けられたエレベータの概要を示す図である。
図1において、参照番号11は、着床検出板12を乗りかご用ガイドレール7に取り付けるためのブラケットである。このブラケット11は、乗りかご用ガイドレール7のフランジ部にボルト・ナットおよびフランジ部を挟持するグリップ金具などを用いて水平な姿勢で固定されている。この実施形態では、ブラケット11には、水平(前後)方向に延びる長穴18が形成されており、ブラケット11を動かして、着床検出板12の前後方向の位置を調整することが可能である。
次に、図2は、乗りかご5が着床したときに、上段の着床検出センサ20aと着床検出板12との位置関係を示す図である。
本実施形態では、着床検出板12の上下方向に沿った端部は被検出部12aとして機能するようになっている。
着床検出装置では、乗りかご5が停止階に正規の位置で着床したときに、着床検出板12は着床検出センサ20a乃至20cによって確実に検出されなければならない。そのための着床検出板12の位置調整は、乗りかご5の床面高さを乗場9の床面高さと一致させた状態にして、次のように行われる。
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータの着床検出装置の調整方法について、図5を参照して説明する。
既述した第1実施形態は、着床検出板12の上端部だけにスリット22Aを形成し、このスリット22Aにスケール25Aを差し込む形式の実施形態である。
これに対して、第2実施形態では、着床検出板12の下端部にもスリット22Aと上下対称にスリット22Bを形成し、このスリット22Bにスケール25Bを差し込むようにした実施の形態である。下側のスリット22Bは、上側のスリット22Aの真下の位置に設けられている。スケール25A、25Bは同じ種類のスケールである。スリット22Aにスケール25Aを差し込むと同時にスリット22Bにスケール25Bを差し込んで着床検出板12の位置調整を行ってもよいが、1つのスケールを用いて、スリット22Aとスリット22Bに順次差し込んで着床検出板12の位置調整を行ってもよい。
以上のような第2実施形態によれば、上段の着床検出センサ20aと下段の着床検出センサ20cに対して、着床検出の位置調整をすることができるので、着床検出板12を傾かせることなく、より正確な位置調整が可能になる。
次に、本発明の第3実施形態によるエレベータの着床検出装置の調整方法について、図6を参照して説明する。
この第3実施形態は、第1実施形態および第2実施形態で用いたスケール25の替わりに、基準治具ブロック30を用いるようにした実施形態である。
この基準治具ブロック30(基準治具の一例)は、ゴム、ウレタンなどの変形可能な素材でできた略直方体形状の部材である。基準治具ブロック30には、着床検出センサ20aに装着できるように溝31a、31bが形成されている。この溝31a、31bには、着床検出センサ20aの左右側部23a、23bが密着的に嵌合するようになっている。また、基準治具ブロック30には、切込溝32が基準ブロック30の前端面から切り込まれるように形成され、この切込溝32には、着床検出板12の被検出部12aの上端部が嵌合する。この切込溝32の溝巾は、着床検出板12の厚さよりも小さいことが好ましい。この切込溝32の前後方向の寸法幅Aは、着床検出板12の被検出部12aと着床検出センサ20aとが重なり合うかかり代に対応して設定されている。切込溝32の左右方向の位置は、着床検出センサ20aの左右側部23a、23bの中間位置にある。
Claims (7)
- 停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板と、
乗りかごに設置され、前記着床検出板の被検出部を検出する着床検出器と、を有する着床検出装置において、前記着床検出板の被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する方法であって、
前記着床検出板の被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する際の位置出し基準となる基準治具を用い、
前記着床検出板の被検出部と着床検出器とが重なり合う検出範囲のかかり代が設定されるように、前記被検出部の上端部にスリットを形成し、
前記スリットに前記基準治具を差し込み、前記位置出しの基準を確立し、前記着床検出板を直交する3方向にそれぞれ動かして前記着床検出器との相対的な位置関係を調整することを特徴とするエレベータの着床検出装置の調整方法。 - 前記基準治具は、前記スリットに差し込まれ、前記着床検出器の異なる二面にそれぞれ合わせることにより、前記着床検出板の前記3方向のうち2方向の位置出しを可能にするスケールからなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置の調整方法。
- 前記スケールの位置を固定し、前記スケールの目盛りに合わせることにより、前記着床検出板の残り1方向の位置出しが可能であることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの着床検出装置の調整方法。
- 前記着床検出板に、2つの前記スリットが形成され、
一方の前記スリットは、前記着床検出板の上端部に形成され、他方の前記スリットは、前記着床検出板の下端部に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータの着床検出装置の調整方法。 - 前記基準治具には、弾性変形可能な素材からなる、前記着床検出器に装着可能な基準治具ブロックを前記スリットに差し込む前記基準治具の替わりに用い、前記基準治具ブロックには、前記着床検出板の前記被検出部が挿入されることで、前記着床検出板が適正位置に位置出しされる切込溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置の調整方法。
- 最初の階床では、前記被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整した後、前記乗りかごに前記着床検出器を固定し、
他の階床では、前記基準治具を用いて、各階床の着床検出板の位置を順次調整することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの項に記載のエレベータの着床検出装置の調整方法。 - 停止階の階床毎に昇降路内に設置された着床検出板と、乗りかごに設置され、前記着床検出板の被検出部を検出する着床検出器と、を有するエレベータの着床検出装置において、
前記着床検出板の被検出部と前記着床検出器との相対的な位置関係を調整する際の位置出し基準となる基準治具と、
前記着床検出板の被検出部と着床検出器とが重なり合う検出範囲のかかり代が設定されるように、形成されたスリットを上端部に有する前記被検出部と、を備え、
前記スリットに前記基準治具を差し込み、前記位置出しの基準を確立し、前記着床検出板を直交する3方向にそれぞれ動かして前記着床検出器との相対的な位置関係を調整するようにしたことを特徴とするエレベータの着床検出装置の調整装置。
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JP2020100214A JP7068744B2 (ja) | 2020-06-09 | 2020-06-09 | エレベータの着床検出装置の調整方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7421626B1 (ja) | 2022-12-05 | 2024-01-24 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータの着床検出板位置決め治具、着床検出装置および着床検出板位置決め方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6424081U (ja) * | 1987-07-31 | 1989-02-09 | ||
JP2017190194A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 三菱電機株式会社 | エレベータの着床装置及びその検査治具 |
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- 2020-06-09 JP JP2020100214A patent/JP7068744B2/ja active Active
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