JP2021191092A - 被覆線の被覆剥離具 - Google Patents

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Abstract

【課題】径の異なる複数種類の被覆線について、おなじ操作で中間部分の被覆を剥離しうる被覆線の被覆剥離具を提供する。【解決手段】被覆線を受ける本体は、上記本体に対して溝状に形成され、相対的に大径な第1被覆線の外周面を受ける第1受け部と、上記第1受け部の溝底部において上記第1受け部よりも幅狭の溝状に形成され、相対的に小径な第2被覆線の外周面を受ける第2受け部を有し、上記被覆線を押えて把持するための押え部材は、上記第1受け部が第1被覆線を受けているときに上記第1被覆線を押えて把持し、上記第2受け部が第2被覆線を受けているときに上記第2被覆線を押えて把持するよう構成され、上記第1受け部において上記押え部材が把持した上記第1被覆線の被覆を剥がす第1筒状刃と、上記第2受け部において上記押え部材が把持した上記第2被覆線の被覆を剥がす第2筒状刃とを、上記本体に有する。【選択図】図1

Description

本発明は、被覆線の中間部分において被覆を剥離する被覆線の被覆剥離具に関するものである。
従来から、被覆線の被覆を剥離する剥離具について、各種のものが提案されている。このような被覆剥離具に関する先行技術文献として、出願人は下記の特許文献1を把握している。
実用新案登録第3052065号公報
上記特許文献1には、つぎの記載がある。
[0023]
[実施の形態]
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を説明する。図1は被覆電線の中間部被覆剥取り器の斜視図であり、図2は図1における矢印A方向から見た側面図(但し、その内部構造を示す一部剥取り断面図)である。図のごとく、中間部被覆剥取り器9は、鞍形溝部材11と、リング状刃物16と、閉塞レバー22とを備え、鞍形溝部材11の被覆電線回りの回転と、被覆電線の芯線方向への移動とにより、被覆電線1の芯線方向での中間部において、その被覆層7を螺旋状に剥取るものである。
[0024]
鞍形溝部材11は合成樹脂製であって、側壁に沿って開口する断面U字形のガイド溝12を備え、被覆電線1を収容できるように、その半円形湾曲部14の内径sと溝幅wが被覆電線1の外径寸法pに一致しており、その半円形湾曲部14に立体的に切り欠かれた切り屑排出窓20が形成されている。
[0025]
リング状刃物16は、その胴体円筒部19が刃物取付け部材18にインサート成形されて埋設保持され、この刃物取付部材18が鞍形溝部材11の立体切欠部(切り屑排出窓)20に嵌合されると共に、係止ネジ21を用いて結合されている。
[0026]
このリング状刃物16のリング状刃面は、軸線13と平行とされ、その一部のみがガイド溝12の半円形湾曲部14の内面内側に円弧状に突出している。この円弧状刃面17の最も内側に突出する突端は、剥取るべき被覆層3の内面により定められる仮想円の周上に位置するごとく配置されている。また、胴体円筒部19の中心線がリング状刃面に直交するように設定されている。
[0027]
閉塞レバー22は、鞍形溝部材11の開口部15の一側端面には閉方向付勢バネ(ここでは引張りコイルバネ23)を介して回動自在に取り付けられており、その先端と開口部15との間に内側から外側に拡がる扇形の被覆電線導入切欠15aが形成されている。この閉塞レバー22は、図2に示すように、引張りコイルバネ23の閉方向付勢力に抗して回転軸24の周りに回動可能に構成されているので、通常この閉塞レバー22は閉じられていて、開口部15の切欠15aの口径は被覆電線1の径pより狭くなっているが、被覆電線1の中間部を上記開口部15からガイド溝12の内部に取り込む際に、閉塞レバー22は矢印方向に容易に回動して開口部15が開放され、ここから被覆電線1がスムーズに鞍形溝部材11のガイド溝12に取り込まれる。
[0028]
断面U字形の鞍形の溝部材11は、その溝幅wと溝深さt 及び半円形湾曲部14の内径sが共に被覆電線1の外径pに相当する寸法に設定されているから、被覆電線1を開口部15から半円形湾曲部14に取り込んだ後、中間部被覆剥取り器9を補助棒25を介して軸線13の周りに回転しつつ軸方向に押付け前進させると、図3に示すように、中間部被覆7の剥取りが容易に進行する。また、半円形湾曲部14の内面から突出する円弧状刃面17の深さhは被覆電線1の被覆厚さに設定されているから、リング状刃物16により芯線2の表面が傷つけられることはない。なお、図3において、26は螺旋状に剥取られた帯状の被覆片であり、剥取りが進行するにつれ、リング状刃物16の内部を通り、その末端口27より排出される構造になっている。
上記特許文献1の被覆線皮剥器は、断面U字形を呈する溝部材11のガイド溝12に被覆電線1を取り込んで閉塞レバー22で挟み、リング状刃物16で被覆層7を螺旋状に剥取る。つまり、この被覆線皮剥器は、径の異なる被覆電線1に対応していない。異なる径の被覆電線1の被覆を剥取る場合は、それに応じた寸法の被覆線皮剥器を準備する必要がある。被覆電線1の中間部において被覆を剥ぎとる作業は、架線状態で行うことが多い。特に高架線では高所作業になるため、手持ちの工具は少ないことが好ましい。また、異なる径の被覆電線1の被覆を剥取るときに、操作手順が異なるようなことがあれば、作業者の負担が大きい。
本発明は、上記課題を解決するため、つぎの目的をもってなされた。
径の異なる複数種類の被覆線について、おなじ操作で中間部分の被覆を剥離し、作業に用いる工具の数を少なくできる被覆線の被覆剥離具を提供する。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の被覆線の被覆剥離具は、つぎの構成を採用した。
被覆線を受ける本体と、上記被覆線を押えて把持するための押え部材とを備え、
上記本体は、
上記本体に対して溝状に形成され、相対的に大径な第1被覆線の外周面を受ける第1受け部と、上記第1受け部の溝底部において上記第1受け部よりも幅狭の溝状に形成され、相対的に小径な第2被覆線の外周面を受ける第2受け部を有し、
上記押え部材は、
上記第1受け部が第1被覆線を受けているときに上記第1被覆線を押えて把持するとともに、上記第2受け部が第2被覆線を受けているときに上記第2被覆線を押えて把持するように構成され、
上記第1受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第1被覆線の被覆を剥がすための第1筒状刃と、上記第2受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第2被覆線の被覆を剥がすための第2筒状刃とを、上記本体に有している。
請求項2記載の被覆線の被覆剥離具は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記押え部材は、上記本体に対して回動可能に軸支された根元部と、上記根元部の回動に応じて円弧運動する先端部とを有し、
上記先端部の円弧運動により、上記第1受け部が上記第1被覆線を受けているときに上記先端部が上記第1被覆線を押えて把持するとともに、上記第2受け部が上記第2被覆線を受けているときに上記先端部が上記第2被覆線を押えて把持するよう、上記第1受け部と上記第2受け部の位置関係が設定されている。
請求項3記載の被覆線の被覆剥離具は、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1筒状刃と上記第2筒状刃は、上記本体に対して着脱可能な刃物カートリッジに交換可能に取り付けられており、
上記刃物カートリッジが本体に装着された状態で、上記第1筒状刃が上記第1受け部に刃先が臨み、上記第2筒状刃が上記第2受け部に刃先が臨むよう、上記刃物カートリッジにおいて上記第1筒状刃と第2筒状刃が段違いに配置されている。
請求項1記載の被覆線の被覆剥離具は、被覆線を受ける本体と、上記被覆線を押えて把持するための押え部材とを備えている。上記本体は、第1受け部と第2受け部を有する。上記第1受け部は、上記本体に対して溝状に形成され、相対的に大径な第1被覆線の外周面を受ける。上記第2受け部は、上記第1受け部の溝底部において上記第1受け部よりも幅狭の溝状に形成され、相対的に小径な第2被覆線の外周面を受ける。上記押え部材は、上記第1受け部が第1被覆線を受けているときに上記第1被覆線を押えて把持する。それとともに、上記第2受け部が第2被覆線を受けているときに上記第2被覆線を押えて把持するように構成されている。さらに上記本体には、第1筒状刃と第2筒状刃とを有している。上記第1筒状刃は、上記第1受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第1被覆線の被覆を剥がす。上記第2筒状刃は、上記第2受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第2被覆線の被覆を剥がす。
以上の構成により、本発明の被覆剥離具は、径の異なる第1被覆線と第2被覆線の被覆を、それぞれ被覆線の中間部分で剥離できる。相対的に大径な第1被覆線の被覆を剥離するときは、溝状の第1受け部に受けた第1被覆線を上記押え部材で押えて把持し、第1筒状刃で被覆を剥離する。相対的に小径な第2被覆線の被覆を剥離するときは、溝状の第2受け部に受けた第2被覆線を上記押え部材で押えて把持し、第2筒状刃で被覆を剥離する。上記第2受け部は、上記第1受け部の溝底部において上記第1受け部よりも幅狭の溝状に形成されており、第1被覆線も第2被覆線もおなじ操作で上記押え部材による把持を行うことができ、おなじ操作で被覆を剥離できる。径の異なる第1被覆線と第2被覆線の被覆を共通の被覆剥離具で剥離でき、作業に用いる工具の数を少なくできる。
請求項2記載の被覆線の被覆剥離具は、上記押え部材は、根元部と先端部とを有し、上記根元部が上記本体に対して回動可能に軸支され、上記先端部が上記根元部の回動に応じて円弧運動する。そして、上記第1受け部と上記第2受け部の位置関係は、つぎのように設定されている。つまり、上記先端部の円弧運動により、上記第1受け部が上記第1被覆線を受けているときに上記先端部が上記第1被覆線を押えて把持し、上記第2受け部が上記第2被覆線を受けているときに上記先端部が上記第2被覆線を押えて把持する。
以上の構成により、第1被覆線も第2被覆線もおなじ操作で上記押え部材による把持を行うことができ、おなじ操作で被覆を剥離できる。
請求項3記載の被覆線の被覆剥離具は、上記第1筒状刃と上記第2筒状刃が、上記本体に対して着脱可能な刃物カートリッジに交換可能に取り付けられている。そして、上記刃物カートリッジにおいて上記第1筒状刃と第2筒状刃は、段違いに配置されている。このとき、上記刃物カートリッジが本体に装着された状態で、上記第1筒状刃が上記第1受け部に刃先が臨み、上記第2筒状刃が上記第2受け部に刃先が臨むようになっている。
以上の構成により、第1被覆線も第2被覆線もおなじ操作で中間部分の被覆を剥離できる。
本発明の一実施形態における被覆線の被覆剥離具を示す斜視図である。 上記実施形態を横から見た図である。 上記実施形態における、本体に対する押さえ部材の取付け状態を説明する図である。 被覆線を把持する状態を説明する図である。 上記実施形態における、本体に対する刃物カートリッジの取付け状態を説明する図である。 被覆線の被覆を剥離する状態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
◆全体構造
図1は、本発明の一実施形態における被覆線の被覆剥離具を示す斜視図である。
図2は、上記実施形態の被覆剥離具を横から見た図である。
本実施形態の被覆剥離具は、本体10、押え部材30、刃物カートリッジ40、操作ハンドル50を備えている。上記本体10、押え部材30、刃物カートリッジ40、操作ハンドル50は、絶縁性の材料から構成されている。
上記本体10は、第1被覆線1Aおよび第2被覆線1B(図4、図6参照)を受けるものである。上記本体10には、上記刃物カートリッジ40が装着され、上記操作ハンドル50が取り付けられる。上記刃物カートリッジ40には、第1筒状刃41および第2筒状刃42が取り付けられている。第1筒状刃41は、相対的に大径の第1被覆線1Aの被覆を剥離する。上記第2筒状刃42は、相対的に小径の第2被覆線1Bの被覆を剥離する。上記本体10には、上記第1被覆線1Aを受ける第1受け部11と、上記第2被覆線1Bを受ける第2受け部12が設けられている。上記押え部材30は、上記第1被覆線1Aおよび第2被覆線1Bを押えて把持するためのものである。
上記被覆剥離具は、上記本体10の第1受け部11に受けた上記第1被覆線1Aを上記押え部材30が押えて把持する。その状態で、上記操作ハンドル50を図示の矢印Hの方向に回動させる。これにより、上記刃物カートリッジ40に取り付けられた第1筒状刃41が上記第1被覆線1Aの被覆を剥離する。また、上記本体10の第2受け部12に受けた上記第2被覆線1Bを上記押え部材30が押えて把持する。その状態で、上記操作ハンドル50を図示の矢印Hの方向に回動させる。これにより、上記刃物カートリッジ40に取り付けられた第2筒状刃42が上記第2被覆線1Bの被覆を剥離する。
◆各部の構造
〔本体10と押え部30〕
図3は、上記実施形態における、本体10に対する押え部材30の取付け状態を説明する図である。(A)は上記本体10と押え部材30を横から見た図、(B)は上記本体10と押え部材30を操作ハンドル50側から見た図である。
図4は、被覆線を把持する状態を説明する図である。(A)は押え部材30を開いた状態、(B)は第1受け部11と押え部材30で第1被覆線1Aを把持した状態、(C)は第2受け部12と押え部材30で第2被覆線1Bを把持した状態である。
上記本体10は、大略立方体のブロック状であり、前部(図3(A)の左側)に、刃物カートリッジ40が装着され、後部(図3(A)の右側)に、操作ハンドル50が取り付けられている。
上記本体10の後部下側には、上記押え部材30を左右から軸支するための一対の軸受部13が設けられている。上記両軸受部13にはそれぞれ、上記押え部材30を軸支する軸13Aが挿通される。
上記押え部材30は、根元部31と先端部32を有している。上記根元部31は、上記軸13Aが挿通される軸穴31Aが設けられ、上記本体10に対して上記軸13Aにより回動可能に軸支される。上記先端部32は、上記根元部31の回動に応じて円弧運動する。上記円弧運動は、上記先端部32が上記軸13Aを中心として図4(A)に矢印Rで示すように弧を描く運動である。
上記押え部材30は、上記両軸受部13に軸支された状態で、上記根元部31の両側に配置されたスプリング33により、図3(A)に示す矢印S方向に付勢されている。
上記本体10は、第1受け部11と第2受け部12を有している。
上記第1受け部11は、本体10の下方に開放され、相対的に大径な第1被覆線1Aの外周面を受けるものである。上記第1受け部11は、上記本体10に対して溝状に形成されている。上記第1受け部11は、上記押え部材30を軸支する軸13Aに沿って延び、本体10の両側に開放している。
上記第2受け部12は、本体10の下方に開放され、相対的に小径な第2被覆線1Bの外周面を受けるものである。上記第2受け部12は、上記第1受け部11の溝底部において上記第1受け部11よりも幅狭の溝状に形成されている。上記第2受け部12は、上記押え部材30を軸支する軸13Aに沿って延び、本体10の両側に開放している。
上記押え部材30は、上記第1受け部11と上記第2受け部12が下方に開放したさらに下側に配置され、上述した軸13Aを中心として上記根元部31が回動する。上記根元部31の回動により、上記先端部32が矢印Rのように円弧運動する。
上記先端部32の円弧運動により上記押え部材30は、上記第1被覆線1Aを押えて把持し、上記第2被覆線1Bを押えて把持する。
図4(B)に示すように、上記押え部材30は、上記スプリング33の付勢力により、上記第1受け部11が第1被覆線1Aを受けているときに上記第1被覆線1Aを押えて把持する。図4(B)において、符号2Aは被覆、符号3Aは芯線である。
図4(C)に示すように、上記押え部材30は、上記スプリング33の付勢力により、上記第2受け部12が第2被覆線1Bを受けているときに上記第2被覆線1Bを押えて把持する。図4(C)において、符号2Bは被覆、符号3Bは芯線である。
上記第1受け部11と上記第2受け部12の位置関係は、上記先端部32の円弧運動により、上記第1受け部11が上記第1被覆線1Aを受けているときに上記先端部32が上記第1被覆線1Aを押えて把持するとともに、上記第2受け部12が上記第2被覆線1Bを受けているときに上記先端部32が上記第2被覆線1Bを押えて把持するよう設定されている。
〔本体10と刃物カートリッジ40〕
図5は、上記実施形態における、本体10に対する刃物カートリッジ40の取付け状態を説明する図である。本体10と刃物カートリッジ40を、(A)上から見た図、(B)横から見た図、(C)前から見た図である。(D)は刃物カートリッジ40と第1筒状刃41の断面図である。
上記本体10の前部上側(軸受部13の対角に当たる部分である)には、上記刃物カートリッジ40を装着するための装着凹部15が設けられている。上記装着凹部15に対して上記刃物カートリッジ40を上からスライドさせて着脱可能に装着するようになっている。
上記刃物カートリッジ40は、略直方体のブロック状を呈しており、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42が交換可能に取り付けられる。つまり、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42は、上記本体10に対して着脱可能な刃物カートリッジ40に交換可能に取り付けられる。
上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42は、それぞれ筒状で、いずれも内周面側に斜面を有する刃先41A、刃先42Aが設けられている。上記刃先41Aと上記刃先42Aが上記第1受け部11および第2受け部12に臨むように、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42が上記刃物カートリッジ40に取り付けられる。
上記刃物カートリッジ40が本体10に装着された状態で、上記第1筒状刃41が上記第1受け部11に刃先41Aが臨み、上記第2筒状刃42が上記第2受け部12に刃先42Aが臨むよう、上記刃物カートリッジ40において上記第1筒状刃41と第2筒状刃42が段違いに配置されている。
上記第1筒状刃41は、上記第1受け部11において上記押え部材30が把持した状態の上記第1被覆線1Aの被覆2Aを剥がすように機能する。上記第2筒状刃42は、上記第2受け部12において上記押え部材30が把持した状態の上記第2被覆線1Bの被覆2Bを剥がすように機能する。
上記刃物カートリッジ40には、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42が取り付けられた状態で、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42の内側部分にそれぞれ、空間41B,空間42Bができるようになっている。上記空間41B、上記空間42Bは、第1被覆線1A、第2被覆線1Bから剥離させた被覆屑の排出口として機能する。
上記刃物カートリッジ40には、装着した上記第1筒状刃41の端部を止める段部43Aが設けられている。また同様に、装着した上記第2筒状刃42の端部を止める段部43Bが設けられている。
◆使用状態
図6は、上記実施形態の被覆剥離具により、被覆線の被覆を剥離する状態を説明する図である。(A)は使用前の状態、(B)は第1被覆線1Aの被覆2Aを剥離する状態、(C)第2被覆線1Bの被覆2Bを剥離する状態である。
図6(A)に示すように、使用前は、上記押え部材30がスプリング33により矢印S方向に付勢されて閉じた状態である。使用するときは、上記スプリング33の付勢力に抗して上記押え部材30を矢印P方向に回動し、上記第1受け部11および上記第2受け部12から上記先端部32を遠ざける。
図6(B)に示すように、第1被覆線1Aの被覆2Aを剥離するときは、上記第1被覆線1Aの外周面を第1受け部11に対してあてがい、スプリング33の付勢力で上記押え部材30を矢印S方向に付勢する。上記第1被覆線1Aは、上記先端部32が押えて把持する。この状態で、操作ハンドル50を矢印H方向に回動すると、上記第1筒状刃41が上記第1被覆線1Aの被覆2Aを剥離する。剥離された被覆屑は空間41Bから排出される。
図6(C)に示すように、第2被覆線1Bの被覆2Bを剥離するときは、上記第2被覆線1Bの外周面を第2受け部12に対してあてがい、スプリング33の付勢力で上記押え部材30を矢印S方向に付勢する。上記第2覆線1Bは、上記先端部32が押えて把持する。この状態で、操作ハンドル50を矢印H方向に回動すると、上記第2筒状刃42が上記第2被覆線1Bの被覆2Bを剥離する。剥離された被覆屑は空間42Bから排出される。
◆実施形態の効果
上記実施形態の被覆線の被覆剥離具は、被覆線を受ける本体10と、上記被覆線を押えて把持するための押え部材30とを備えている。上記本体10は、第1受け部11と第2受け部12を有する。上記第1受け部11は、上記本体10に対して溝状に形成され、相対的に大径な第1被覆線1Aの外周面を受ける。上記第2受け部12は、上記第1受け部11の溝底部において上記第1受け部11よりも幅狭の溝状に形成され、相対的に小径な第2被覆線1Bの外周面を受ける。上記押え部材30は、上記第1受け部11が第1被覆線1Aを受けているときに上記第1被覆線1Aを押えて把持する。それとともに、上記第2受け部12が第2被覆線1Bを受けているときに上記第2被覆線1Bを押えて把持するように構成されている。さらに上記本体10には、第1筒状刃41と第2筒状刃42とを有している。上記第1筒状刃41は、上記第1受け部11において上記押え部材30が把持した状態の上記第1被覆線1Aの被覆2Aを剥がす。上記第2筒状刃42は、上記第2受け部12において上記押え部材30が把持した状態の上記第2被覆線1Bの被覆2Bを剥がす。
以上の構成により、本発明の被覆剥離具は、径の異なる第1被覆線1Aと第2被覆線1Bの被覆2A,2Bを、それぞれ被覆線の中間部分で剥離できる。相対的に大径な第1被覆線1Aの被覆2Aを剥離するときは、溝状の第1受け部11に受けた第1被覆線1Aを上記押え部材30で押えて把持し、第1筒状刃41で被覆2Aを剥離する。相対的に小径な第2被覆線1Bの被覆2Bを剥離するときは、溝状の第2受け部12に受けた第2被覆線1Bを上記押え部材30で押えて把持し、第2筒状刃42で被覆2Bを剥離する。上記第2受け部12は、上記第1受け部11の溝底部において上記第1受け部11よりも幅狭の溝状に形成されており、第1被覆線1Aも第2被覆線1Bもおなじ操作で上記押え部材30による把持を行うことができ、おなじ操作で被覆2A,2Bを剥離できる。径の異なる第1被覆線1Aと第2被覆線1Bの被覆2A,2Bを共通の被覆剥離具で剥離でき、作業に用いる工具の数を少なくできる。
上記実施形態の被覆線の被覆剥離具は、上記押え部材30は、根元部31と先端部32とを有し、上記根元部31が上記本体10に対して回動可能に軸支され、上記先端部32が上記根元部31の回動に応じて円弧運動する。そして、上記第1受け部11と上記第2受け部12の位置関係は、つぎのように設定されている。つまり、上記先端部32の円弧運動により、上記第1受け部11が上記第1被覆線1Aを受けているときに上記先端部32が上記第1被覆線1Aを押えて把持し、上記第2受け部12が上記第2被覆線1Bを受けているときに上記先端部32が上記第2被覆線1Bを押えて把持する。
以上の構成により、第1被覆線1Aも第2被覆線1Bもおなじ操作で上記押え部材30による把持を行うことができ、おなじ操作で被覆2A,2Bを剥離できる。
上記実施形態の被覆線の被覆剥離具は、上記第1筒状刃41と上記第2筒状刃42が、上記本体10に対して着脱可能な刃物カートリッジ40に交換可能に取り付けられている。そして、上記刃物カートリッジ40において上記第1筒状刃41と第2筒状刃42は、段違いに配置されている。このとき、上記刃物カートリッジ40が本体10に装着された状態で、上記第1筒状刃41が上記第1受け部11に刃先が臨み、上記第2筒状刃42が上記第2受け部12に刃先が臨むようになっている。
以上の構成により、第1被覆線1Aも第2被覆線1Bもおなじ操作で中間部分の被覆2A,2Bを剥離できる。
◆変形例
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示の実施形態に限定する趣旨ではない。本発明は、上述した以外の各種の態様に変形して実施することができ、上述した以外の各種の変形例を包含する趣旨である。
1A:第1被覆線
1B:第2被覆線
2A:被覆
2B:被覆
3A:芯線
3B:芯線
10:本体
11:第1受け部
12:第2受け部
13:軸受部
13A:軸
15:装着凹部
30:押え部材
31:根元部
31A:軸穴
32:先端部
33:スプリング
40:刃物カートリッジ
41:第1筒状刃
41A:刃先
41B:空間
42:第2筒状刃
42A:刃先
42B:空間
43A:段部
43B:段部
50:操作ハンドル

Claims (3)

  1. 被覆線を受ける本体と、上記被覆線を押えて把持するための押え部材とを備え、
    上記本体は、
    上記本体に対して溝状に形成され、相対的に大径な第1被覆線の外周面を受ける第1受け部と、上記第1受け部の溝底部において上記第1受け部よりも幅狭の溝状に形成され、相対的に小径な第2被覆線の外周面を受ける第2受け部を有し、
    上記押え部材は、
    上記第1受け部が第1被覆線を受けているときに上記第1被覆線を押えて把持するとともに、上記第2受け部が第2被覆線を受けているときに上記第2被覆線を押えて把持するように構成され、
    上記第1受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第1被覆線の被覆を剥がすための第1筒状刃と、上記第2受け部において上記押え部材が把持した状態の上記第2被覆線の被覆を剥がすための第2筒状刃とを、上記本体に有している
    ことを特徴とする被覆線の被覆剥離具。
  2. 上記押え部材は、上記本体に対して回動可能に軸支された根元部と、上記根元部の回動に応じて円弧運動する先端部とを有し、
    上記先端部の円弧運動により、上記第1受け部が上記第1被覆線を受けているときに上記先端部が上記第1被覆線を押えて把持するとともに、上記第2受け部が上記第2被覆線を受けているときに上記先端部が上記第2被覆線を押えて把持するよう、上記第1受け部と上記第2受け部の位置関係が設定されている
    請求項1記載の被覆線の被覆剥離具。
  3. 上記第1筒状刃と上記第2筒状刃は、上記本体に対して着脱可能な刃物カートリッジに交換可能に取り付けられており、
    上記刃物カートリッジが本体に装着された状態で、上記第1筒状刃が上記第1受け部に刃先が臨み、上記第2筒状刃が上記第2受け部に刃先が臨むよう、上記刃物カートリッジにおいて上記第1筒状刃と第2筒状刃が段違いに配置されている
    請求項1または2記載の被覆線の被覆剥離具。
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