JPH11332048A - 被覆剥取装置 - Google Patents

被覆剥取装置

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Publication number
JPH11332048A
JPH11332048A JP10136201A JP13620198A JPH11332048A JP H11332048 A JPH11332048 A JP H11332048A JP 10136201 A JP10136201 A JP 10136201A JP 13620198 A JP13620198 A JP 13620198A JP H11332048 A JPH11332048 A JP H11332048A
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JP
Japan
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wire
covering
cylinder
coating
blade
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Pending
Application number
JP10136201A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyoshi Watanabe
滋良 渡辺
Yoshinori Takahashi
芳典 高橋
Toshiaki Maniwa
利明 間庭
Tamotsu Iwama
保 岩間
Tomoharu Miyazawa
智春 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Nagaki Seiki Co Ltd
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Nagaki Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯線(例えば銅電線)に被覆材の一部が残っ
たり、芯線と被覆材との間にセパレータが残ったりする
ことなく、被覆材の剥取作業と芯線の磨き作業とを同時
に行うことのできる被覆剥取装置を提供する。 【解決手段】 筒状本体4の一端に被覆線を導入する導
入口5を設け、筒状本体4の側周壁に剥取られた被覆線
の被覆材を導出する排出口6を設け、筒状本体4の所定
箇所に被覆材が剥取られた後の芯線を所定位置で停止さ
せる接当部7aを設け、前記排出口6の内方に向けて被
覆線の被覆材を剥取る刃体8を突設すると共に、筒状本
体4内の刃体8と接当部7aの中間位置に前記芯線の外
周を磨く研磨部材9を設け、刃体8を被覆線回りに回転
させることにより被覆線の被覆材を剥取るように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧架空配電線等
の被覆線の端部の被覆材を剥ぎ取る被覆剥取装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高圧架空配電線は、撚った銅電
線、アルミ電線や太い単線からなる銅電線(芯線)を、
樹脂やゴム等の絶縁被覆材をその回りに被覆したもの
(以下、単に被覆線と記す)が使用されている。
【0003】また、この被覆線には、撚った芯線に布地
や紙製のセパレータを巻き付けた後、樹脂やゴム等の絶
縁被覆材を被覆したものも使用されている。このセパレ
ータは、樹脂やゴム等を被覆する際に、撚った芯線の隙
間に被覆材が入り込んだりすること等を防止するための
ものである。
【0004】そして、これらの被覆線の端部を他の電線
と接続したり、スリーブ等を締結したりする工事におい
ては、通電性を確保するため、被覆線の必要部分の被覆
材やセパレータを剥ぎ取って下地の芯線を露出させ、露
出した芯線を磨く必要がある。
【0005】このため従来では、作業者が被覆線の被覆
材やセパレータを、ナイフ等を用いて手作業で剥ぎ取っ
たり、図5に示すような剥取器Aを用いて剥ぎ取ったり
した後、露出させた芯線を手作業で磨いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のよ
うに、作業者が被覆材やセパレータを、ナイフ等で芯線
を傷付けないように剥ぎ取るには熟練と労力を要するば
かりでなく、さらに芯線を手作業で磨く手間もかかる。
【0007】一方、従来の剥取器Aを使用した剥ぎ取り
作業では、剥取器Aに配設した刃体aの刃先が、被覆線
bの被覆材cを剥ぎ取るときに、芯線dを傷付けないよ
うにするため、被覆材cの厚さより若干少なくなる距離
に、刃先を突出して配設されているため、被覆材の一部
が残りやすく、これらを手で除去した後に露出した芯線
dを手作業で磨くという手間のかかるものであった。
【0008】又、セパレータを有する被覆線bの場合に
は、剥取器Aにより被覆材cは剥ぎ取れたとしても、セ
パレータを作業者の手で除去しなければならず、手間や
労力のかかるものであった。
【0009】そこで本発明は上記問題に鑑み、芯線(例
えば銅電線)に被覆材の一部が残ったり、芯線と被覆材
との間にセパレータが残ったりすることなく、被覆材の
剥取作業と芯線の磨き作業とを同時に行うことができる
被覆剥取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は上記目
的を達成するために、筒状本体の一端に被覆線を導入す
る導入口を設け、筒状本体の側周壁に剥取られた被覆線
の被覆材を導出する排出口を設け、筒状本体の所定箇所
に被覆材が剥取られた後の芯線を所定位置で停止させる
接当部を設け、前記排出口の内方に向けて被覆線の被覆
材を剥取る刃体を突設すると共に、筒状本体内の刃体と
接当部の中間位置に前記芯線の外周を磨く研磨部材を設
け、刃体を被覆線回りに回転させることにより被覆線の
被覆材を剥取るように構成したことを特徴とする。
【0011】上記発明によれば、導入口より被覆線の端
部を挿入し、操作部によって筒状本体内の刃体支持部を
被覆線回りに回転させると、排出口の内方に向けて突設
した刃体の刃先が被覆線の被覆材に食い込み、筒状本体
内を被覆線が進行するに伴って被覆材が連続的に剥離さ
れ、排出口から順次排出される。そして被覆材を剥離さ
れた被覆線の先端はさらに研磨部材へと進み、十分に剥
離されなかった被覆材の一部やセパレータが芯線から擦
り取りながら磨かれ、本体内を直進する。そして接当部
で進行が停止し、所望の長さだけ被覆材が剥取られた状
態で、被覆材の剥取り作業及び芯線の磨き作業が終了す
る。
【0012】上記構成において、研磨部材を円筒状ブラ
シにしたり、また接当部を筒状本体にその長さ方向に取
付位置調整可能に取付けるようにすると好適であり、被
覆線の厚みや長さに応じて、その円筒状ブラシの内径や
接当部の取付位置を適宜調節することによって確実容易
に、芯線の剥取作業や磨き作業を行うことができる。
【0013】又本願の第2発明は、筒状本体を、被覆線
を導入する導入口と被覆線の被覆材を剥取る刃体と剥取
られた被覆線の被覆材を導出する排出口とその排出口の
内方に向けて被覆線の被覆材を剥取る刃体とが設けられ
た回転筒と、その回転筒に連結され、被覆材が剥取られ
た後の芯線を所定位置で停止させる接当部が設けられた
固定筒とから構成し、固定筒の側方に、回転筒をベベル
ギアを介して被覆線回りに回転させる遠隔操作杆用入力
軸を設けたことを特徴とする。
【0014】上記発明によれば、刃体が設けられた回転
筒が回転しても、芯線を所定位置で停止させる接当部が
設けられた固定筒は回転せず、その側方に設けられた遠
隔操作杆用入力軸によって遠隔操作杆を連結できるの
で、高所での被覆材の剥取作業等を容易にすることがで
きる。また、遠隔操作杆を使用しない場合でも、固定筒
を直接に握って操作を行うこともでき、回転力を安定し
て刃体支持部に伝達することができるため、刃体のスム
ーズな回転を確保できてより確実な剥取作業と磨き作業
が確保できる。また回転筒を固定筒と別体にして取替え
可能にすることで、被覆線の径や被覆材の厚さに応じた
回転筒を選択使用することができ、使い勝手のよいもの
になる。
【0015】上記構成において、刃体と接当部の中間位
置に前記芯線の外周を磨く研磨部材を設けると好適であ
り、その研磨部材によって第1発明で述べたと同様に、
芯線の磨き作業を容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図5を参照して説明する。
【0017】図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示
している。本実施形態の被覆剥取装置は、被覆線を内部
に導入して、その被覆材を剥取る後記刃体8を備える刃
体支持筒1と、この刃体支持筒1を連結し、かつ接当部
材7を支持する接当部材支持筒2と、この接当部材支持
筒2及び刃体支持筒1を回転させるための把持筒3とを
備えている。これら刃体支持筒1、接当部材支持筒2及
び把持筒3とで筒状本体4が構成されている。
【0018】刃体支持筒1は、一端が外方にラッパ状に
開口した小径の導入口5と大径の取付孔10とを同軸上
に連通させて設けた円筒体で、その側周壁には排出口6
が導入口5と連通するように形成されている。排出口6
の前端側傾斜面には、刃先が導入口5に傾斜して突出さ
せた状態で刃体8が突設され、取付孔10には止めネジ
11により、円筒状ブラシ(研磨部材)9が着脱可能に
嵌着される。円筒状ブラシ9は図3に断面して示すよう
に、金属製又は樹脂製の硬いブラシ線材9bとこれらを
中心に向かって放射状に植設支持するブラシ環9aと、
このブラシ環9aを内包支持するケース部材9cとから
なる。導入口5と取付孔10と円筒状ブラシ9とは同軸
状に連通する。研磨部材は、このような環状のブラシに
限らず、芯線を磨いたり、芯線に残った被覆材を除去で
きるものであれば他の形態のものも採用できる。
【0019】接当部材支持筒2は円筒体で、内方に円柱
状の接当部材7を支持し、上面中央の長手方向には、複
数の円形孔12aが互いに連通する調節孔12を設けて
いる。接当部材7は、前端面にすり鉢状に凹んだ接当部
7aを形成し、縦中央に位置決め部材13を係止する係
止孔7bを設けている。位置決め部材13は、頭部13
aと小径部13bと大径部13cとを備えた胴部からな
り、下方にあるコイルバネ14を介してピン15により
位置規制された状態で接当部材7に取付けられている。
接当部材7と位置決め部材13とが一体化され、刃体8
の刃先と、接当部材7との距離を調節できるようにな
る。つまり、位置決め部材13をコイルバネ14の弾発
力に抗して押圧し、位置決め部材13の大径部13cを
接当部材支持筒2内に押し込み、位置決め部材13の小
径部13bを接当部材支持筒2の調節孔12の円径孔1
2aや幅狭部12bを移動させ、所望の位置の円形孔1
2aで位置決め部材13の頭部13aの押圧を解除する
と、コイルバネ14の弾発力により、位置決め部材13
の大径部13cが円形孔12a内に押し上げられ、位置
決め部材13の底部13dがピン15に接当して係止
し、調節孔12の所望の位置の円形孔12aに位置決め
部材13が係止し、刃体支持筒1の刃先と接当部材7と
の距離が調節できる。
【0020】把持筒3は円柱体で、接当部材支持筒2を
嵌合孔3aに嵌合し、後端に操作杆16を固着してい
る。
【0021】尚、刃体支持筒1、接当部材支持筒2及び
把持筒3は、結合ピン51、52によって互いに連結固
定されて、筒状本体4が構成されている。
【0022】上記構成による被覆剥取装置を使用して、
被覆線の端部の所望長さの被覆材を剥取る作業について
説明する。
【0023】まず、被覆材を剥取る目的の被覆線に適合
する刃体支持筒1を選定して、接当部材支持筒2の前端
を刃体支持筒1の取付孔10に挿入し、接当部材支持筒
2の端部を刃体支持筒1の円筒状ブラシ9のケース部材
9cに接当し、刃体支持筒1と接当部材支持筒2とをネ
ジ止めして一体化した後、開放する刃体支持筒1の導入
口5から被覆線の端部を挿入し、刃体8の刃先に被覆線
の先端を接当させる。
【0024】この状態のまま、被覆線を中心にして操作
杆16を工具等によって所定方向に回転させると、刃体
支持筒1の導入口5内に突出し傾斜した刃体8の刃先が
被覆線の被覆材に食い込み、これによってこの被覆線の
長手方向に被覆剥取装置が進行すると共に、被覆線の被
覆材を被覆線の長手方向に連続的に剥離し、剥離された
被覆材は導入口5と連通する排出口6から順次排出され
る。
【0025】このようにして被覆材を剥離された芯線
は、さらに円筒状ブラシ9へと進み、硬いブラシ線材9
bにより、その外周が磨かれ、又、十分に剥離できなか
った被覆材の一部やセパレータがある場合には、これら
が芯線から擦り取られながら外周が磨かれ、さらに装置
内を直進する。
【0026】そして、芯線の先端が前記接当部7aに接
当すると、芯線の進行が停止して所望の長さだけ被覆材
が剥取られた状態で、被覆剥取装置が回転できなくな
り、被覆材の剥取る操作及び芯線の磨き操作は終了す
る。
【0027】最後に、被覆線から装置を取り外し、被覆
線から剥取られた被覆材やセパレータ終端の僅かな部分
をナイフ等で切断して除去する。
【0028】ここで、刃体8の被覆材への食い込み量の
長手方向の幅(換言すれば、被覆剥取装置を一回転した
ときの被覆線方向への進行幅、以下、食込幅と記す)
は、刃体8の取付角度及び刃先の幅により決定され、い
ずれも比較的小さな食込幅であるため、回転操作に大き
な力を必要とせず、しかもほぼ一定した力で、被覆剥取
作業及び芯線磨き作業を同時に行うことができる。
【0029】又、被覆線から被覆材を剥取り、芯線を露
出させる長さは、刃体支持筒1に取付けた刃体8の刃先
と、接当部材7の接当部7aとの距離を、前記したよう
な方法で位置決め部材13の頭部13aを操作して移動
させることによって調節すればよい。
【0030】上記第1の実施形態では、回転操作を接当
部材支持筒2の後端に取付けた把持筒3で行うように説
明したが、操作杆16を工具等によって回転操作するよ
うにしたり、把持筒3を省略して接当部材支持筒2の後
端を六角形等の角形としたり、その後端にハンドルを取
付けて行うようにしてもよい。
【0031】本発明の第2の実施形態の被覆剥取装置で
は、図4に示すように、筒状本体4を、回転筒(刃体支
持筒)45と、被覆線の剥取り長さを調節できる固定筒
(接当部材支持筒)46とから構成している。回転筒4
5は回転筒本体17とそれに連結されて共に回転する前
連結筒18とからなり、固定筒46は大小のギア20、
21を介して回転筒本体17を被覆線回りに回転させる
遠隔操作杆22の連結可能な横連結筒23を備えた固定
筒本体19と、後記調節筒36とからなる。
【0032】回転筒本体17は第1の実施形態の刃体支
持筒1で説明したものと同様に、被覆線を導入する導入
口24と被覆線の被覆材を導出する排出口25とを備え
ている。
【0033】円筒状ブラシ26は第1の実施形態と同様
に、環状のブラシ線材26bを採用しているが、この実
施形態ではブラシが植設されたブラシ環26aを直接に
回転筒本体17の取付孔17aに取替自在に固着してい
る。また刃体27も第1の実施形態と同様に刃先が内方
に突出した状態でネジ止めされている。
【0034】前連結筒18は、前基体28、連結部材2
9、軸蓋30、軸受環31、結合環32、大ギア21と
から筒状体に構成される。
【0035】前基体28の外周凹部には、リング状の連
結部材29の内周凹部に有するコイルバネ33が嵌挿保
持され、連結部材29を前基体28に上下動可能な状態
で取付けられる。
【0036】軸蓋30後端に軸受環31の胴部を挿入し
て、前基体28後端を挿入し、前基体28と軸蓋30と
の間に軸受環31を嵌挿させた状態で、前基体28に軸
蓋30を回動自在に取付ける。軸受環31から突出して
いる前基体28の後端外周部に結合環32を嵌めた後、
大ギア21の前端を前基体28の後端に挿入し、それぞ
れのネジ孔を重ねて連通させ、その各ネジ孔にネジ34
をネジ込み、結合環32と大ギア21とを前基体28に
固着する。
【0037】これにより、連結部材29を前基体28と
軸蓋30との間に上下動自在に遊嵌し、前基体28後端
に大ギア21を固着し、前基体28後端と結合環32と
の間に、軸蓋30及び軸受環31を介して回動自在に取
付けてなる前連結体18が形成される。
【0038】固定筒本体19は、前連結体18の前基体
28を回動自在に取付ける前取付孔19aと、接当部材
35を備えた調節筒を移動可能に取付ける後取付孔19
bと、遠隔操作杆22を連結する横連結筒23を取付け
る横取付孔19cとを互いに連通させて、略T字状の空
隙を形成した中空体である。固定筒本体19の後取付孔
19bに連結部材38のコイルバネ39を嵌挿保持し、
ネジ40により連結部材38が固定筒本体19に上下動
可能な状態で取付けられる。
【0039】尚、調節筒36を設けずに、固定筒本体1
9側に接当部材35を設けてもよく、又、横連結筒23
を設けずに遠隔操作杆22を直接に固定筒本体19に連
結してもよい。
【0040】調節筒36は、外周面に複数の調節孔37
aが穿設された案内溝37bを有する筒部材37と接当
部材35とからなる。第1の実施形態と同様の形状で接
当部材35に接当部35aが設けられ、刃体27の刃先
との距離を調節している。すなわち、固定筒本体19の
後方に取付けた連結部材38をコイルバネ39の弾発力
に抗して押圧し、ネジ40を調節筒36の調節孔37a
から抜き、ネジ40の先端が調節筒36の案内溝37b
に接当した状態で調節筒19を移動させ、所望の位置の
調節孔37aで連結部材10の押圧を解除すると、コイ
ルバネ39の弾発力によりネジ40が押し上げられて調
節孔37aに係止し、刃先と接当部36aとの距離が調
節できる。
【0041】横連結筒23は、頭部41aを備えた軸杆
41と、図4に仮想線で示す遠隔操作杆22が連結され
る下基体42と、軸受43と、小ギア20とから構成さ
れ、小ギア20をピン44により嵌挿一体化した軸杆
(遠隔操作用入力軸)41を、軸受43を介して回動自
在に横基体42に取付けている。
【0042】かくして、固定筒本体19の側方に開口し
た横取付孔19cに横連結筒23を嵌着し、前取付孔1
9aに前連結体18の大ギア21を挿入して横連結筒2
3内の小ギア20と噛み合わせ、前連結体18の軸蓋3
0を固定筒本体19の前取付孔19aに接当させて固着
する。このことによって、固定筒本体19に前連結体1
8が回動自在に取付けられる。
【0043】遠隔操作杆22は、横連結筒23の軸杆4
1に、その軸杆部22aを連結すると共に、横連結筒2
3の横基体42の胴部に遠隔操作杆22の把持杆22b
を連結することにより、横連結筒に連結される。
【0044】第2の実施形態の被覆剥取装置を使用し
て、被覆線の端部の被覆材を所望の長さだけ剥取る作業
について説明する。
【0045】まず第1の実施形態と同様に、被覆線の径
や被覆材の厚さに適合する回転筒本体17を選定して、
連結部材29により前連結筒18及び固定筒本体19に
取付けて装置を組立てた後、遠隔操作杆22の把持杆2
2bを握って操作して、開放する回転筒本体17の導入
口24に被覆線の端部を挿入し、刃体27の刃先に被覆
線の先端を接当させる。この状態を保ったまま、遠隔操
作杆22の軸杆部22aを所定方向に回転させると、軸
杆部22aと連結した横連結筒23の軸杆41が回転し
て小ギア20が回転する。さらに小ギア20と噛み合う
前連結筒18の大ギア21が回転し、大ギア21と一体
化している前基体28が連結部材29と共に回転し、こ
の前基体28に連結部材29で連結した回転筒本体17
が回転する。
【0046】この回転筒45の回転により、刃体27の
刃先が被覆線の被覆材に食い込み、これによって、被覆
線の長手方向に被覆剥取装置が進行すると共に、被覆線
の被覆材を被覆線の長手方向に連続的に剥離し、剥離さ
れた被覆材が排出口25から順次排出される。
【0047】このように、遠隔操作杆22を被覆線の長
手方向に押し付けながら、軸杆部22aないし軸杆41
を回転させることにより、その回転力が、小ギア20、
大ギア21及び前基体28を介して回転筒本体17に伝
達されて被覆剥取作業が進められる。
【0048】被覆材を剥離された芯線は、円筒状ブラシ
26の硬いブラシ線材26bにより磨かれ、又、十分に
剥離できなかった被覆材の一部やセパレータがある場合
には、これらが芯線から擦り取られながら外周が磨か
れ、さらに装置内を直進する。
【0049】そして芯線の先端が接当部35aに接当し
て芯線の進行が停止し、第1実施形態と同様に、回転筒
本体17の刃先と、固定筒(ここではそれに取付けられ
る調節筒36)の接当部35aとの距離だけ被覆材が剥
離され、芯線が磨かれる。
【0050】尚、遠隔操作杆22の軸杆部22aは、電
動ドリル等で回転させてもよく、またレンチ等で手で回
転させてもよい。
【0051】またこの第2の実施形態では、固定筒本体
19の横連結筒23に遠隔操作杆22を連結した例で説
明したが、この遠隔操作杆22を省略し、固定筒本体1
9を直接に手で把持し、横連結筒23の下部から突出し
た軸杆41の六角形頭部41aを直接回転させるように
してもよい。このようにすれば、回転しない固定筒本体
19を握って被覆剥取装置を保持固定でき、回転力を安
定して回転筒本体17に伝達することができるため、ス
ムーズな回転を確保でき、さらに大きな回転力を効率よ
く伝達でき、より確実な剥取り作業を行える。
【0052】第1、第2実施形態において、筒状本体の
一部をなし、被覆線に応じて取替自在な刃体支持筒(第
2実施形態では回転筒本体)を、別な形状のもので説明
したが、第1実施形態のように、刃体支持筒1と本体中
央部とが共に回転する一体型にも、第2実施形態のよう
に、本体中央部が固定した分離型にも互いに交換使用で
きる形状とすれば好適であり、共用化することでより経
済的なものとすることができる。また、第1、第2実施
形態において円筒状ブラシを環状の例で説明したが、ブ
ラシ環、ケース部材等を側面視上C字状に形成し、この
切欠部分から剥離された被覆材やセパレータを貯めた
り、排出できるようにしてもよい。このとき切欠部分が
排出口と連通するようにして、それらを排出口から排出
できるようにしてもよいし、排出するための孔を別途設
けてもよい。
【0053】また、刃体支持筒(回転筒)は上記実施形
態で示す外、種々のものを採用でき、その際、適用する
被覆線に対して導入口の内径が被覆線の外径と同径のも
のを、又、環状ブラシの先端の内径が被覆線の芯線の外
径よりやや小さいものを選択して使用するようにする。
【0054】さらに筒状本体を構成する各部を着脱自在
に取付けるための連結部材は、コイルバネやネジを利用
した上記のものに限定されず、その構成や手段は種々の
ものを採用することができる。
【0055】
【発明の効果】本願の第1発明によれば、刃体を被覆線
回りに回転させることにより、導入口より挿入された被
覆線の端部が装置内をスムーズに進行し、芯線に被覆材
の一部が残ったり、芯線と被覆材との間にセパレータが
残ったりすることなく、被覆材の剥取作業と芯線の磨き
作業とを同時に容易に行うことができる。
【0056】第1発明において、被覆線の厚みや長さに
応じて、その円筒状ブラシの内径や接当部の取付位置を
適宜調節することによって、確実容易に、芯線の剥取作
業や磨き作業を行うことができる。
【0057】本願の第2発明によれば、刃体が設けられ
た回転筒だけが回転して、接当部が設けられた固定筒は
回転しないので、固定筒の側方に遠隔操作杆を連結し
て、高所での被覆材の剥取作業等を容易にすることがで
きることは勿論、固定筒を直接に握って操作を行うこと
によって、回転力を安定して刃体支持部に伝達すること
ができるため、刃体のスムーズな回転を確保できてより
確実な剥取作業と磨き作業が確保できる。また回転筒は
取替え可能になることで、被覆線の径や被覆材の厚さに
応じたものを選択使用することができ、使い勝手のよい
被覆剥取装置を提供することができる。
【0058】第2発明において、第1発明と同様に研磨
部材を設けることによって、芯線の剥取作業に加え磨き
作業も同時に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の被覆剥取装置を示す平
面図。
【図2】同上装置の縦断面図。
【図3】同上装置の円筒状ブラシの断面図。
【図4】本発明の第2実施形態の被覆剥取装置を分解し
て示す断面図。
【図5】従来例を示す正面図。
【符号の説明】
1 刃体支持筒(回転筒45) 2 接当部材支持筒(固定筒46) 4 筒状本体 5、24 導入口 6、25 排出口 7a、35a 接当部 8、27 刃体 9、26 円筒状ブラシ(研磨部材) 17 回転筒本体 19 固定筒本体 20、21 ベベルギア 41 遠隔操作杆用入力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間庭 利明 広島市中区小町4番33号 中国電力株式会 社内 (72)発明者 岩間 保 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株式 会社永木精機内 (72)発明者 宮澤 智春 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株式 会社永木精機内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体の一端に被覆線を導入する導入
    口を設け、筒状本体の側周壁に剥取られた被覆線の被覆
    材を導出する排出口を設け、筒状本体の所定箇所に被覆
    材が剥取られた後の芯線を所定位置で停止させる接当部
    を設け、前記排出口の内方に向けて被覆線の被覆材を剥
    取る刃体を突設すると共に、筒状本体内の刃体と接当部
    の中間位置に前記芯線の外周を磨く研磨部材を設け、刃
    体を被覆線回りに回転させることにより被覆線の被覆材
    を剥取るように構成したことを特徴とする被覆剥取装
    置。
  2. 【請求項2】 研磨部材が円筒状ブラシである請求項1
    記載の被覆剥取装置。
  3. 【請求項3】 接当部が筒状本体にその長さ方向に取付
    位置調整可能に取付けられた請求項1又は2記載の被覆
    剥取装置。
  4. 【請求項4】 筒状本体を、被覆線を導入する導入口と
    被覆線の被覆材を剥取る刃体と剥取られた被覆線の被覆
    材を導出する排出口とその排出口の内方に向けて被覆線
    の被覆材を剥取る刃体とが設けられた回転筒と、その回
    転筒に連結され、被覆材が剥取られた後の芯線を所定位
    置で停止させる接当部が設けられた固定筒とから構成
    し、固定筒の側方に、回転筒をベベルギアを介して被覆
    線回りに回転させる遠隔操作杆用入力軸を設けたことを
    特徴とする被覆剥取装置。
  5. 【請求項5】 刃体と接当部の中間位置に前記芯線の外
    周を磨く研磨部材を設けた請求項4記載の被覆剥取装
    置。
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