JP2021191024A - 端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】導線が絶縁性の被膜によって被覆される電線が接続される端子を容易に製造し得る技術を提供すること。【解決手段】端子は、電線の外周面の一部を支持する第1支持部と、電線を挟んで第1支持部と反対側に配置されており、第1支持部と反対側から電線の外周面の他の一部を支持する第2支持部と、を備える。第2支持部は、第1支持部と反対側から電線に向けて延びている延在部と、延在部の電線側の先端面に設けられて電線の外周面と対面している挟持部と、を備える。挟持部は、電線側に尖るように突出している突出部を備える。電線は、第1支持部と第2支持部の挟持部との間に電線が挟持される。端子は、突出部が被膜に突き刺されて導線と接触することによって、導線と導通している。【選択図】図5
Description
本明細書が開示する技術は、電線が接続される端子に関する。
例えば、特許文献1には、ヒュージングよる被覆リード線と接続端子との接続に関する技術が開示されている。接続端子は、互いに対向する2つの接続部を備えており、それぞれの接続部の互いに対向する面には突起部が設けられている。ヒュージングにおいて、被覆リード線は、2つの接続部の互いに対向する面に挟み込まれる。そして、接続端子は、被覆リード線と接続端子とをヒュージングする接合装置が利用されることによって、電流が流されるとともに加圧される。これにより、突起部によって被覆リード線の被覆が破られ、接続端子に流される電流によって発生するジュール熱によって被覆が溶融され、被覆リード線と接続端子とが接続される。
特許文献1では、ヒュージングを行うための接合装置が必要となる。本明細書では、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線が絶縁性の被膜によって被覆される電線と端子とを接続することができる技術を提供する。
本明細書は、電線が接続される端子を開示する。電線は、導線と、導線の外周面を被覆する絶縁性の被膜と、を備える。端子は、電線の外周面の一部を支持する第1支持部と、電線を挟んで第1支持部と反対側に配置されており、第1支持部と反対側から電線の外周面の他の一部を支持する第2支持部と、を備える。第2支持部は、第1支持部と反対側から電線に向けて延びている延在部と、延在部の電線側の先端面に設けられて電線の外周面と対面している挟持部と、を備える。挟持部は、電線側に尖るように突出している突出部を備える。電線は、第1支持部と第2支持部の挟持部との間に挟持されている。端子は、突出部が被膜に突き刺されて導線と接触することによって、前記導線と導通している。
上記の構成によると、電線は、第1支持部と第2支持部との間に挟持される。第2支持部の挟持部には、電線側に尖るように突出している突出部が設けられている。これにより、電線が第1支持部と第2支持部との間に挟持されると、突出部が電線の被膜に突き刺され、突出部と導線とが導通する。即ち、電線と端子とが接続される。このように、端子には突出部が設けられているため、ヒュージングを行うことなく、電線と端子とを接続することができる。従って、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線が絶縁性の被膜によって被覆された電線と端子とを接続することができる。
本技術の一実施形態では、端子は、延在部の挟持部と反対側の端部と第1支持部とを接続する接続部と、延在部を支持する当接部と、を備えてもよい。また、接続部は、延在部の端部から第1方向に屈曲する第1屈曲部を備えてもよい。当接部は、延在部を第1方向に支持してもよい。
第1屈曲部において、第1方向と反対側に弾性力が生じる。このような弾性力が延在部に働くことに起因して、延在部に変位が生じる。このような変位が生じると、突出部が導線から離れ、この結果、導線と突出部との接触が不良となり、電線と端子との間の通電が切断されるおそれがある。この点に関して、上記の構成によると、当接部によって、第1屈曲部において生じる弾性力に抗することができる。従って、突出部から導線から離れることが抑制され、電線と端子との間の通電の信頼性が向上する。
本技術の一実施形態では、接続部は、第1屈曲部と第1支持部との間に位置する屈曲部を少なくとも1つ備えてもよい。
このような構成によると、上記のような弾性力が少なくとも2つの屈曲部に分散される。従って、突出部が導線から離れることが抑制され、電線と端子との間の通電の信頼性が向上する。
(第1実施例)
図1に示されるように、本実施例の通電端子102を備えるモータ部10は、燃料ポンプ2に用いられる。燃料ポンプ2は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車等の車両のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。燃料ポンプ2は、モータ部10と、ポンプ部20と、を備える。モータ部10とポンプ部20は、ハウジング50内に配置されている。ハウジング50は、両端が開口された円筒形状を有する。ハウジング50は、金属製である。
図1に示されるように、本実施例の通電端子102を備えるモータ部10は、燃料ポンプ2に用いられる。燃料ポンプ2は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車等の車両のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。燃料ポンプ2は、モータ部10と、ポンプ部20と、を備える。モータ部10とポンプ部20は、ハウジング50内に配置されている。ハウジング50は、両端が開口された円筒形状を有する。ハウジング50は、金属製である。
モータ部10は、ブラシレスモータであり、三相モータである。モータ部10は、ステータ11とロータ12とを備える。ステータ11は、ロータ12を囲むように配置されている。ステータ11は、コア13と樹脂ボビン30とを備える。コア13は、複数枚のコアプレート14を積層させることによって構成されている。各コアプレート14は、磁性体材料によって構成されている。
図1に示されるように、樹脂ボビン30は、複数のコアプレート14で構成されているコア13をモールドしている。コア13の表面が、樹脂ボビン30の樹脂によって被覆されている。樹脂ボビン30がコア13をモールドすることによって、複数のコアプレート14の積層状態が保持されている。樹脂ボビン30には、複数のコイル線90が巻かれている。樹脂ボビン30は、例えば、金型(不図示)内に樹脂を注入し硬化させる成形方法により成形される。
モータ部10のロータ12は、コア13に囲まれている。ロータ12は、コア13の径方向の内側に配置されている。ロータ12は、永久磁石を備える。ロータ12は、コア13の周囲に巻かれている複数のコイル線90に電流が流れることにより回転する。
ロータ12の中心には、シャフト15が固定されている。ロータ12が回転することによって、シャフト15が回転する。シャフト15の上端部には、ベアリング120が配置されている。シャフト15の下端部には、後述するポンプ部20のインペラ22が固定されている。ロータ12及びシャフト15が回転することによって、インペラ22が回転する。モータ部10が、ポンプ部20のインペラ22を回転駆動する。
ポンプ部20は、ケーシング21とインペラ22とを備える。ケーシング21は、例えば金属製である。ケーシング21は、カバー211とボディ212とを備える。カバー211はケーシング21の上側の部材であり、ボディ212はケーシング21の下側の部材である。ケーシング21は、インペラ22を収容している。ケーシング21内にはポンプ室23が形成されている。ポンプ室23にインペラ22が配置されている。
ケーシング21の下端部(即ちボディ212側)には、燃料を吸入するための吸入口24が形成されている。燃料タンク(不図示)内に収容されている燃料が、吸入口24から吸入される。また、ケーシング21の上端部(即ちカバー211側)には、燃料を吐出するための吐出口25が形成されている。インペラ22によってポンプ室23で昇圧された燃料が、吐出口25から吐出される。ポンプ室23に配置されているインペラ22が回転することによって、燃料タンク内の燃料が吸入口24からポンプ室23に吸入される。ポンプ室23に吸入された燃料が、ポンプ室23で昇圧されて、吐出口25から吐出される。ポンプ部20は、燃料を吸入し、昇圧し、吐出する装置である。
また、モータ部10は、樹脂層60によって覆われている。樹脂層60は、モータ部10をモールドしている。樹脂層60の上端部には、燃料を吐出するための吐出口65が形成されている。上述したポンプ部20で昇圧された燃料が、吐出口65から吐出される。
また、図1及び図2に示されるように、ステータ11は、複数の通電端子102と、各通電端子102を外部の装置に導通させるための複数の端子103と、を備える。通電端子102は、U相をコイル線90に供給するため通電端子102Uを備える。また、図示省略しているが、複数の通電端子102は、V相、W相のそれぞれをコイル線90に供給するための端子を備えている。詳しくは後述するが、コイル線90は、通電端子102に設けられているフック部131によって保持されている。通電端子102は、対応する端子103と接続されている。例えば、U相をコイル線90に供給するための通電端子102Uは、端子103Uと接続されている。端子103Uが外部の装置と接続されることによって、通電端子102Uが外部の装置に電気的に接続される。
続いて、通電端子102とコイル線90の接続部分について説明する。図3に示されるように、コイル線90は、導線92と被膜94を備えている。このコイル線90では、断面形状が円形の導線92の外周面が、絶縁性の被膜94によって被覆されている。図2及び図4に示されるように、通電端子102は、本体部130と、フック部131と、を備える。フック部131は、外形打ち抜きによって成形される。後述するように、フック部131は二つの屈曲部137a、bを有しており、フック部131を図中のY軸方向から見たときの形状は略楕円形状をなしている。コイル線90は、フック部131によって保持されている。
図4に示されるように、通電端子102のフック部131は、第1支持部132aと、第2支持部132bと、を備える。第1支持部132aは、コイル線90の外周面の一部を、図中の下側から支持している。また、第2支持部132bは、コイル線90の外周面を図中の上側から、即ち、第1支持部132aと反対側からコイル線90の外周面の他の一部を支持している。換言すると、コイル線90は、第1支持部132aと第2支持部132bとで挟持されている。
第2支持部132bは、延在部133と、挟持部134と、を備える。延在部133は、第1支持部132aと反対側からコイル線90に向けて延びている。挟持部134は、延在部133のコイル線90側の先端面に設けられている。挟持部134は、コイル線90と対面している。第1支持部132aと第2支持部132bとは、接続部136を介して互いに接続されている。具体的には、第1支持部132aと、延在部133の挟持部134と反対側の端部とが、接続部136を介して互いに接続されている。第2支持部132bと接続部136とは、第1屈曲部137aを介して互いに接続されている。第1屈曲部137aは、延在部133の挟持部134の反対側の端部から、図中のX軸正の方向に屈曲している。また、第1支持部132aと接続部136とは、互いに接続されている。そして、第1支持部132aは屈曲している。即ち、第1支持部132aは、第2屈曲部137bである。第2屈曲部137bは、本体部130側から、図中のX軸正の方向に屈曲している。以下では、図中のX軸正の方向を「第1方向」と記載することがある。通電端子102は、さらに、当接部138を備える。当接部138は、本体部130の一部に設けられており、延在部133と当接している。具体的には、延在部133は本体部130と対向しており、当接部138は、延在部133の本体部130と対向する面と当接している。
また、図5に示されるように、挟持部134は、突出部135を備える。突出部135は、コイル線90側に尖るように突出している。突出部135は、コイル線90の被膜94に突き刺されている。即ち、コイル線90は、第1支持部132aと第2支持部132bの挟持部134との間に挟持されており、突出部135は、コイル線90の被膜94に突き刺されている。そして、被膜94に突き刺された突出部135がコイル線90の導線92と接触することによって、突出部135とコイル線90、即ち通電端子102とコイル線90は導通している。
(端子とコイル線の接続工程)
続いて、図6を参照して、通電端子102とコイル線90との接続工程について説明する。図6(A)〜(C)の各図は、通電端子102を横から見た状態を模式的に表した図である。図6(A)は、コイル線90をフック部131に配置する工程を示す模式図である。図6(B)は、コイル線90をフック部131に配置した状態を示す模式図である。図6(C)は、通電端子102とコイル線90とを接続する工程を示す模式図である。
続いて、図6を参照して、通電端子102とコイル線90との接続工程について説明する。図6(A)〜(C)の各図は、通電端子102を横から見た状態を模式的に表した図である。図6(A)は、コイル線90をフック部131に配置する工程を示す模式図である。図6(B)は、コイル線90をフック部131に配置した状態を示す模式図である。図6(C)は、通電端子102とコイル線90とを接続する工程を示す模式図である。
まずコイル線90を通電端子102のフック部131に配置する配置工程を行う。図6(A)に示すように、配置工程を行う段階では、通電端子102の本体部130と突出部135が対向している。そして、本体部130と突出部135との間には、コイル線90を挿通するための間隙が設けられている。図6(A)の矢印によって示されるように、コイル線90は、当該間隙に挿通されることによって、通電端子102のフック部131に配置される(図6(B))。
そして、図6(C)に示されるように、コイル線90がフック部131に配置された状態において、フック部131は図中のX軸負の方向(図6(C)の矢印の方向)に加圧される。これにより、フック部131が変形し、突出部135がコイル線90の外周面(即ち被膜94)に接触する。そして、この状態でさらに加圧されることによって、突出部135は、コイル線90の被膜94に突き刺され、導線92と接触する。即ち、通電端子102とコイル線90とが接続される。また、フック部131が加圧されることによって、フック部131には塑性変形が生じ、これにより、通電端子102がコイル線90に対して固定される。このようにして、通電端子102とコイル線90との導通と固定とを同時に行うことができる。
このように、コイル線90は第1支持部132aと第2支持部132bとの間に挟持され、第2支持部132bの挟持部134には、コイル線90側に尖るように突出している突出部135が設けられている。これにより、コイル線90が第1支持部132aと第2支持部132bとの間に挟持されると、突出部135がコイル線90の被膜94に突き刺され、突出部135が導線92と接触することによって導通する。このように、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線92が絶縁性の被膜94によって被覆されたコイル線90と通電端子102とを接続することができる。
また、上記の通り、通電端子102のフック部131は、外形打ち抜きによって成形される。このとき、突出部135は延在部133の先端面に設けられていることから、フック部131を外形打ち抜きによって成形するのと同時に、突出部135を成形することができる。ここで、突出部が、延在部の先端面でなく、延在部の内面に設けられる比較例を想定する。この比較例では、当該突出部がコイル線と対向しており、フック部が加圧されることにより、端子とコイル線との導通と固定とを同時に行う。従って、比較例においてもヒュージング方式による接続は不要である。しかしながら、この比較例では、フック部を外形打ち抜きによって成形する際に、延在部の内面に設けられる突出部を同時に成形することができない。即ち、外形打ち抜きによってフック部を成形した後、別工程にて当該突出部を成形する必要がある。従って、本実施例の通電端子102の製造に関して、比較例と比べて製造工程を少なくとも1工程減らすことができる。
また、上記の通り、通電端子102は、第1方向に屈曲する第1屈曲部137a及び第2屈曲部137bを備えている。屈曲部137a、bにおいて、第1の方向とは反対側(即ち図中のX軸負の方向)に弾性力が生じる。このような弾性力が第2支持部132bに働くことによって、第2支持部132bに変位が生じるおそれがある。第2支持部132bに変位が生じると、コイル線90の導線92と接触する突出部135に変位が生じることによって、導線92と突出部135との接触が離れ、コイル線90と通電端子102との間に導通不良が生じるおそれがある。
この点に関して、本実施例の通電端子102には、延在部133と当接する当接部138が備えられている。当接部138は、延在部133と当接することによって、延在部133を第1方向に支持する。このため、屈曲部137a、bにおいて生じる弾性力に抗することができる。従って、第2支持部132bが変位することを抑制することができる。即ち、導線92と突出部135との接触が離れることが抑制されるため、コイル線90と通電端子102との間の通電の信頼性を向上させることができる。
(第2実施例)
続いて、図7を参照して、第2実施例について説明する。図7は、第2実施例の通電端子202を図中のY軸方向から見た模式図を示す。なお、図7では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
続いて、図7を参照して、第2実施例について説明する。図7は、第2実施例の通電端子202を図中のY軸方向から見た模式図を示す。なお、図7では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
第2実施例の通電端子202のフック部231は、1つの屈曲部237を有しており、フック部231を図中のY軸方向から見た形状は略円形状をなしている。第2支持部132bと接続部136とは、屈曲部237を介して互いに接続されている。
このような通電端子202においても、フック部231に設けられている第2支持部132bの延在部133のコイル線90側の先端面に突出部135が設けられている。従って、第1実施例と同様に、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線92が絶縁性の被膜94によって被覆されたコイル線90と通電端子202とを接続することができる。
また、当接部138によって屈曲部237において生じる弾性力によって第2支持部132bが変位することを抑制することができるため、コイル線90と通電端子202との間の通電の信頼性を向上させることができる。
(第3実施例)
続いて、図8を参照して、第3実施例を説明する。図8は、第3実施例の通電端子302を図中のY軸方向から見た模式図を示す。なお、図8では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
続いて、図8を参照して、第3実施例を説明する。図8は、第3実施例の通電端子302を図中のY軸方向から見た模式図を示す。なお、図8では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
第3実施例の通電端子302のフック部331は、3つの屈曲部337a、b、cを有しており、フック部331を図中のY軸方向から見た形状は略三角形状をなしている。第2支持部132bと接続部136とは、第1屈曲部337aを介して互いに接続されている。第1屈曲部337aは、延在部133の挟持部134の反対側の端部から図中のX軸正の方向に屈曲している。接続部136には、第1屈曲部337aと第1支持部132aとの間に位置する第2屈曲部337bが設けられている。第2屈曲部337bは、第1支持部132a側から図中のZ軸正の方向に屈曲している。そして、第1支持部132aは屈曲している。即ち、第1支持部132aは、第3屈曲部337cである。第3屈曲部337cは、本体部130側から図中のX軸正の方向に屈曲している。
このような通電端子302においても、フック部331に設けられている第2支持部132bの延在部133のコイル線90側の先端面に突出部135が設けられている。従って、第1実施例と同様に、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線92が絶縁性の被膜94によって被覆されたコイル線90と通電端子302とを接続することができる。
また、当接部138によって3つの屈曲部337a、b、cにおいて生じる弾性力によって第2支持部132bが変位することを抑制することができるため、通電端子302とコイル線90との通電の信頼性を向上させることができる。特に、本実施例では、3つの屈曲部337a、b、cが設けられているため、弾性力が3つの屈曲部337a、b、cに分散される。このために、第2支持部132bに生じ得る変位を小さくすることができる。従って、突出部135が導線92から離れることが抑制され、コイル線90と通電端子302との間の通電の信頼性を向上させることができる。
(第4実施例)
続いて、図9を参照して、第4実施例を説明する。図9は、第4実施例の通電端子402を図中のY軸方向から見た模式図を示す。図9では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
続いて、図9を参照して、第4実施例を説明する。図9は、第4実施例の通電端子402を図中のY軸方向から見た模式図を示す。図9では、第1実施例と異なる点を除いて第1実施例と同じ符号を付している。
第1支持部432aは、コイル線90の外周面の一部を、図中の右側から支持している。また、第2支持部432bは、コイル線90の外周面を図中の左側から、即ち、第1支持部432aと反対側からコイル線90の外周面の他の一部を支持している。即ち、本実施例においても、コイル線90が挟持される方向が第1実施例とは異なるが、コイル線90は、第1支持部432aと第2支持部432bとで挟持されている。また、第4実施例の通電端子402の本体部430は、延在部133と当接する当接部138を有していない。
第1支持部432aと第3接続部436cとは、互いに接続されている。第3接続部436cと第2接続部436bとは、第2屈曲部437bを介して互いに接続されている。第2接続部436bと第1接続部436aとは、第1屈曲部437aを介して互いに接続されている。第1接続部436aと第2支持部432bとは、互いに接続されている。具体的には、延在部133の挟持部134と反対側の端部と第1接続部436aとは、互いに接続されている。上記の接続関係を換言すると、第1支持部432aと第2支持部432bとは、3つの接続部436a〜cを介して互いに接続されている。第1屈曲部437aは、第2接続部436bの端部から図中のX軸負の方向に屈曲している。第2接続部436bには第2屈曲部437bが設けられている。第2屈曲部437bは、第1屈曲部437a側から図中のX軸負の方向に屈曲している。
このような通電端子402においても、フック部431に設けられている第2支持部432bの延在部133のコイル線90側の先端面に突出部135が設けられている。従って、第1実施例と同様に、ヒュージングを行うための装置を用いることなく、導線92が絶縁性の被膜94によって被覆されたコイル線90と通電端子402とを接続することができる。
上記の実施例に関する留意点を述べる。コイル線90が、「電線」の一例に相当する。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
90:コイル線
92:導線
94:被膜
100:端子
102:通電端子
130:本体部
131:フック部
132:支持部
133:延在部
134:挟持部
135:突出部
136:接続部
137:屈曲部
138:当接部
92:導線
94:被膜
100:端子
102:通電端子
130:本体部
131:フック部
132:支持部
133:延在部
134:挟持部
135:突出部
136:接続部
137:屈曲部
138:当接部
Claims (3)
- 電線が接続される端子であって、
前記電線は、導線と、前記導線の外周面と被覆する絶縁性の被膜と、を備えており、
前記端子は、
前記電線の前記外周面の一部を支持する第1支持部と、
前記電線を挟んで前記第1支持部と反対側に配置されており、前記第1支持部と反対側から前記電線の前記外周面の他の一部を支持する第2支持部と、を備えており、
前記第2支持部は、前記第1支持部と反対側から前記電線に向けて延びている延在部と、前記延在部の前記電線側の先端面に設けられて前記電線の前記外周面と対面している挟持部とを備えており、
前記挟持部は、前記電線側に尖るように突出している突出部を備えており、
前記電線は、前記第1支持部と前記第2支持部の前記挟持部との間に挟持されており、
前記端子は、前記突出部が前記被膜に突き刺されて前記導線と接触することによって、前記導線と導通している、端子。 - 請求項1に記載の端子であって、
前記延在部の前記挟持部と反対側の端部と前記第1支持部とを接続する接続部と、
前記延在部を支持する当接部と、を備えており、
前記接続部は、前記延在部の前記端部から第1方向に屈曲する第1屈曲部を備えており、
前記当接部は、前記延在部を前記第1方向に支持する、端子。 - 請求項2に記載の端子であって、
前記接続部は、前記第1屈曲部と前記第1支持部との間に位置する屈曲部を少なくとも1つ備えている、端子。
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