JP2021191022A - 端子 - Google Patents

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Naozumi Murakami
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Abstract

【課題】端子の厚みを抑制しつつ端子と電線との導通を確保することができる技術を提供する。【解決手段】端子は、板状の端子本体部と、前記端子本体部からその板幅方向に突出しており、前記端子本体部の前記板幅方向の側面を被覆する第1被覆部と、を備えていてもよい。前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面は、前記第1被覆部との間に電線を挟持する第1挟持部を備えていてもよい。前記第1被覆部の前記端子本体部側の側面は、前記電線を挟んで前記第1挟持部と反対側に配置されて前記第1挟持部との間に前記電線を挟持する第2挟持部を備えていてもよい。【選択図】図5

Description

本明細書に開示する技術は、端子に関する。
特許文献1に電線が接続される端子が開示されている。特許文献1の端子は、板状の端子本体部と、端子本体部の板厚方向に突出しているフック部とを備えている。この端子は、樹脂製のインシュレータ(「ボビン」と呼ばれることもある。)に固定される。また、特許文献1の端子では、電線がフック部にヒュージングによって接続される。
特開2019−170123号公報
特許文献1の端子ではフック部が端子本体部の板厚方向に突出しているので、端子本体部の板厚方向における端子の厚みが厚くなる。この構成では、端子がインシュレータに固定されるとインシュレータの厚みも厚くなることがある。また、端子とインシュレータがインサート成形によって互いに固定されるときに、端子のフック部がインサート成形の妨げになることも考えられる。そこで本明細書は、端子の厚みを抑制しつつ端子と電線との導通を確保することができる技術を提供する。
本明細書に開示する端子は、電線が接続される。前記電線は、導線と、前記導線の外周面を被覆する絶縁性の被膜とを備えていてもよい。前記端子は、板状の端子本体部と、前記端子本体部からその板幅方向に突出しており、前記端子本体部の前記板幅方向の側面を被覆する第1被覆部と、を備えていてもよい。前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面は、前記第1被覆部との間に前記電線を挟持する第1挟持部を備えていてもよい。前記第1被覆部の前記端子本体部側の側面は、前記電線を挟んで前記第1挟持部と反対側に配置されて前記第1挟持部との間に前記電線を挟持する第2挟持部を備えていてもよい。
この構成によれば、端子本体部の板幅方向の側面と第1被覆部の端子本体部側の側面との間に電線が挟持されることによって電線が端子に接続される。これによって、端子本体部の板厚方向における端子の厚みを抑制することができる。従来のように端子本体部の板厚方向に突出するフック部に電線が接続される構成では、端子本体部の板厚方向における端子の厚みが厚くなるが、上記の構成によれば、板幅方向の側面によって電線が挟持されるので、端子本体部の板厚方向における端子の厚みが厚くなることを抑制できる。よって、端子の厚みを抑制しつつ端子と電線との導通を確保することができる。
前記電線は、巻き付け部を介して前記端子本体部に巻き付けられてもよい。この構成によれば、電線の断線を抑制することができる。
前記巻き付け部は、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に設けられている凹部によって構成されていてもよい。
この構成によれば、電線の位置決めを容易にすることができる。また、巻き付け部と第1被覆部によって電線の全周を被覆することができる。そのため、端子と電線との導通をより確実に確保することができる。
端子は、前記端子本体部を支持する支持部を更に備えていてもよい。前記支持部に係合凹部が設けられていてもよい。前記第1被覆部は、前記支持部側に位置する先端部と、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に回動可能に固定されている基端部と、を備えていてもよい。前記第1被覆部の前記先端部は、前記支持部に設けられている前記凹部と係合する係合凸部を備えていてもよい。
この構成によれば、第1被覆部に設けられている凸部が支持部に設けられている凹部と係合することによって、第1被覆部の姿勢が安定する。これによって、端子と電線との導通をより確実に確保することができる。
前記第1被覆部の前記端子本体部側の前記側面は、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に当接する当接面を備えていてもよい。前記当接面が前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に当接することにより前記第1挟持部と前記第2挟持部との距離が規制されてもよい。
この構成によれば、第1挟持部と第2挟持部との距離が過度に短くなることによって電線が断線することを抑制することができる。そのため、端子と電線との導通をより確実に確保することができる。
前記第1挟持部と前記第2挟持部との少なくとも一方は、前記電線に向けて先細になる先細部を備えていてもよい。
この構成によれば、第1挟持部の先細部と第2挟持部の先細部とによって電線の被膜が破られる。これによって、端子と電線との導通を確保することができる。そのため、ヒュージング装置を利用しなくても端子と電線との導通を確保することができる。端子の厚みを抑制した構成であっても、第1挟持部と第2挟持部によって電線の被膜が破られることにより端子と電線とが導通する。
端子は、第2被覆部を備えていてもよい。前記第2被覆部は、前記端子本体部を挟んで前記第1被覆部と反対側において、前記端子本体部から前記板幅方向に突出しており、前記端子本体部の前記板幅方向の側面を被覆してもよい。前記端子本体部の前記板幅方向の前記第2被覆部側の前記側面は、前記第2被覆部との間に前記電線を挟持する第3挟持部を備えていてもよい。前記第2被覆部の前記端子本体部側の前記側面は、前記電線を挟んで前記第3挟持部と反対側に配置されて前記第3挟持部との間に前記電線を挟持する第4挟持部を備えていてもよい。
この構成によれば、端子本体部の板幅方向の両側において端子と電線との導通を確保することができる。第1被覆部と第2被覆部の一方が導通不良になった場合であっても、他方で導通を確保することができるので、端子と電線との導通をより確実に確保することができる。
本明細書に開示する円筒状のステータは、上記のいずれかの端子を備えていてもよい。ステータは、コアと、前記コアをモールドする樹脂部とを備えていてもよい。前記端子は、前記端子本体部の前記板幅方向が前記ステータの周方向に沿うように配置された状態で前記樹脂部に固定されていてもよい。
上記の端子は端子本体部の板厚方向における厚みが抑制されているので、端子本体部の板幅方向がステータの周方向に沿うように配置された状態で樹脂部に固定されることによって、インサート成形の妨げになることを抑制することができる。
実施例の燃料ポンプの断面図である。 実施例のステータの分解斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 電線の断面図である。 実施例の端子の正面図である。 図5の部分VIの拡大図である。 図6のVII−VII断面図である。 図5の部分VIIIの拡大図である。
実施例の端子2について図面を参照して説明する。図1は、実施例の端子2を備えている燃料ポンプ4の断面図である。燃料ポンプ4は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車等の車両のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。図1に示すように、燃料ポンプ4は、モータ部50と、ポンプ部30とを備えている。モータ部50とポンプ部30は、ハウジング6内に配置されている。ハウジング6は、両端が開口された円筒形状を有する。ハウジング6は、金属製である。
モータ部50は、ブラシレスモータであり、三相モータである。モータ部50は、ステータ60とロータ54とを備えている。ステータ60は、ロータ54を囲むように配置されている。ステータ60は、コア61と樹脂部62とを備えている。コア61は、複数枚のコアプレート63を積層させることによって構成されている。各コアプレート63は、磁性体材料によって構成されている。
樹脂部62は、複数のコアプレート63で構成されているコア61をモールドしている。コア61の表面が樹脂部62によって被覆されている。樹脂部62がコア61をモールドすることによって、複数のコアプレート63の積層状態が保持されている。
モータ部50のロータ54は、コア61に囲まれている。ロータ54は、コア61の径方向の内側に配置されている。ロータ54は、永久磁石を備えている。ロータ54は、コア61の周囲に巻かれている複数のコイル線90に電流が流れることにより回転する。
ロータ54の中心部には、シャフト52が固定されている。ロータ54が回転することによってシャフト52が回転する。シャフト52の上端部は、ベアリング120によって回転可能に支持されている。シャフト52の下端部には、後述するポンプ部30のインペラ34が固定されている。ロータ54とシャフト52が回転することによってインペラ34が回転する。
モータ部50は、樹脂層68によって覆われている。樹脂層68の上端部には、燃料を吐出するための吐出口69が形成されている。後述するポンプ部30から吐出された燃料が、吐出口69から外部へ吐出される。
ポンプ部30は、ケーシング32とインペラ34とを備えている。ケーシング32は、例えば金属製であり、カバー321とボディ321とを備えている。カバー321はケーシング32の上側の部材であり、ボディ321はケーシング32の下側の部材である。ケーシング32内にはポンプ室33が形成されている。ポンプ室33にインペラ34が配置されている。
ケーシング32のボディ321には、燃料を吸入するための吸入口38が形成されている。燃料タンク(不図示)内に収容されている燃料が、ケーシング32の吸入口38からポンプ室33に吸入される。ポンプ室33に配置されているインペラ34が回転することによって燃料が吸入される。また、ケーシング32のカバー321には、燃料を吐出するための吐出口39が形成されている。インペラ34によってポンプ室33で昇圧された燃料が、ケーシング32の吐出口39から吐出される。ポンプ部30は、燃料を吸入し、昇圧し、吐出する装置である。
図2は、ステータ60の分解斜視図である。図3は、図2のIII−III断面図である。図2及び図3に示すように、ステータ60のコア61をモールドしている樹脂部62は、ボビン65と、固定部64とを備えている。ボビン65は、コア61の上端面と下端面を被覆している。ボビン65は、コア61の周りに巻き回されるコイル線90を支持する。ボビン65によってコイル線90とコア61とが電気的に絶縁されている。固定部64は、ボビン65と一体的に成形されている。固定部64は、ステータ60の軸方向及び周方向に沿って延びている。
ステータ60は、複数の端子2(2U、2V、2W)を備えている。ステータ60は、3相モータのU相、V相、W相に対応する複数の端子2U、2V、2Wを備えている。複数の端子2は、それぞれ、樹脂部62の固定部64に固定されている。複数の端子2は、例えばインサート成形によって固定部64に固定される。各端子2には、各相(U相、V相、W相)のコイル線90が接続されている。端子2とコイル線90との接続構造については後述する。以下では、コイル線90を電線90と呼ぶことにする。
(電線90の構成)
図4は、電線90の断面図である。図4に示すように、電線90は、金属製の導線92と、樹脂製の被膜94を備えている。導線92は導電性を有しており、被膜94は絶縁性を有している。被膜94は、導線92の外周面を被覆している。
(端子2の構成)
端子2の構成について説明する。以下では、複数の端子2(2U、2V、2W)のうちのU相の端子2Uについて説明する。V相、W相の端子2V、2Wについては、U相の端子2Uと同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。図5は、端子2(2U)の正面図である。図5に示すように、端子2は、支持部40と、端子本体部10と、第1被覆部70と、第2被覆部170とを備えている。端子2は、例えば打ち抜き加工により製造される。
支持部40は、長板状に構成されており、ステータ60(図2参照)の周方向に沿って延びている。支持部40は、ステータ60の樹脂部62に支持されている。支持部40は、一対の係合凹部41を備えている。支持部40の上端に一対の係合凹部41が設けられている。端子本体部10と支持部40との接続部分に係合凹部41が設けられている。
端子本体部10は、長板状に構成されており、支持部40からZ方向に延びている。端子本体部10は、ステータ60の軸方向に沿って延びている(図2参照)。端子本体部10は、支持部40に支持されている基端部11と、Z方向において基端部11と反対側に位置する先端部12とを備えている。先端部12には貫通孔19が設けられている。
長板状の端子本体部10は、板幅方向の一方側(X方向負側)の第1側面13と、板幅方向の他方側(X方向正側)の第2側面14とを備えている。本明細書では、図5に示すX方向を板幅方向とし、Y方向(紙面直交方向)を板厚方向とし、Z方向を板長方向として説明する。端子本体部10の板厚は板幅よりも薄い(短い)。
図6は、図5の部分VIの拡大図である。図6に示すように、端子本体部10の第1側面13は、第1凹部17と、第1凹部17の底部に設けられている第2凹部18とを備えている。第1凹部17と第2凹部18とは、端子本体部10の板幅方向の他方側(X方向正側)に凹んでいる。第1凹部17は、一対の傾斜面21を備えている。一対の傾斜面21は、第2凹部18に接近するにつれて互いに接近するように延びている。一対の傾斜面21は、端子本体部10の板長方向に対向している。
第2凹部18は、第1凹部17の底部から端子本体部10の板幅方向に更に凹んでいる。第2凹部18には電線90が収容される。第2凹部18に電線90が巻き付けられる。第2凹部18は、電線90が巻き付けられる巻き付け部の一例である。電線90は、端子本体部10の板厚方向の表裏面に巻き付けられていてもよい。端子本体部10の周りを電線90が一回又は複数回周回していてもよい。第2凹部18は、後述する第1被覆部70の被覆凹部76との間に電線90を挟持する。第2凹部18は、第1挟持部の一例である。第2凹部18は、湾曲面22を備えている。湾曲面22の両端は、それぞれ、第1凹部17の一対の傾斜面21に接続されている。湾曲面22の曲率半径は、第2凹部18に収容される電線90の被膜94の外周面の半径よりも小さい。
図7は、図6のVII−VII断面図である。図7に示すように、第2凹部18は、第2凹部18に収容される電線90に向けて先細になる先細部23を備えている。先細部23は、一対の傾斜面231を備えており、一対の傾斜面231のなす角度が鋭角になるように構成されている。電線90が第2凹部18に収容されると、先細部23によって電線90の被膜94が破られる。第2凹部18の湾曲面22が電線90の導線92の外周面に接触する。これによって、端子本体部10と電線90の導線92とが導通する。
図5に示すように、端子本体部10の第1側面13は、端子本体部10の板長方向の中央部に設けられている第3凹部24と第4凹部25とを更に備えている。第3凹部24と第4凹部25とは、端子本体部10の板幅方向に凹んでいる。第3凹部24と第4凹部25とは、第1凹部17よりも端子本体部10の先端部12側に設けられている。第3凹部24と第4凹部25とは、端子本体部10の板長方向に並んでおり、互いに間隔をあけて設けられている。第3凹部24と第4凹部25との間における端子本体部10の第1側面13に第1被覆部70が接続されている。
(第1被覆部70の構成)
第1被覆部70の構成について説明する。第1被覆部70は、長板状に構成されており、端子本体部10から端子本体部10の板幅方向に突出している。第1被覆部70の板厚は端子本体部10の板厚と同等である。第1被覆部70の板厚は板幅よりも薄い(短い)。第1被覆部70は、端子本体部10の第1側面13に接続されている基端部71と、端子2の支持部40に支持される先端部72とを備えている。第1被覆部70の基端部71は、端子本体部10の第3凹部24と第4凹部25との間の接続部79に接続されている。第1被覆部70は、接続部79を回動中心にして回動可能に構成されている(図5の矢印P参照)。第1被覆部70は、回動することによって端子本体部10の第1側面13に対して接近又は離間する。第1被覆部70が回動することによって基端部71と接続部79が曲げられて基端部71と接続部79に曲げ応力が生じる。第1被覆部70は、治具等によって回動させることができる。
図8は、図5の部分VIIIの拡大図である。図8に示すように、第1被覆部70の先端部72は、係合凸部80を備えている。先端部72の先端に係合凸部80が設けられている。第1被覆部70が端子本体部10の第1側面13に接近した状態で、先端部72は支持部40側に位置している。係合凸部80は、支持部40側に突出している。係合凸部80は、支持部40の係合凹部41に係合する。係合凸部80が係合凹部41に係合することによって第1被覆部70の回動が規制される。第1被覆部70が端子本体部10と反対側に回動することが規制される。
図5及び図6に示すように、第1被覆部70は、端子本体部10側(X方向正側)に位置する被覆側面73を備えている。被覆側面73は、端子本体部10の第1側面13を被覆する。被覆側面73は、係合凹部41と第3凹部24との間の第1側面13を被覆する。被覆側面73は、被覆凸部75と、被覆凸部75の頂部に設けられている被覆凹部76とを備えている。被覆凸部75は、第1被覆部70の板幅方向に突出している。被覆凸部75は、端子本体部10側に突出している。被覆凸部75は、一対の傾斜面77を備えている。一対の傾斜面77は、被覆凹部76に接近するにつれて互いに接近するように延びている。一対の傾斜面77は、端子本体部10の板長方向において互いに背離する方向を向いている。
第1被覆部70の回動が規制されて被覆側面73が端子本体部10の第1側面13を被覆している状態では、被覆側面73の被覆凸部75は、第1側面13の第1凹部17に収容される。被覆凸部75の一対の傾斜面77は、第1凹部17一対の傾斜面21と対向する。
被覆側面73の被覆凹部76は、被覆凸部75の頂部から第1被覆部70の板幅方向に凹んでいる。被覆凹部76は、端子本体部10と反対側(X方向負側)に凹んでいる。被覆凹部76には電線90が収容される。被覆凹部76は、端子本体部10の第2凹部18との間に電線90を挟持する。被覆凹部76は、第2挟持部の一例である。被覆凹部76は、湾曲面78を備えている。湾曲面78の両端は、それぞれ、被覆凸部75の一対の傾斜面77に接続されている。湾曲面78の曲率半径は、被覆凹部76に収容される電線90の被膜94の外周面の半径よりも小さい。
第1被覆部70の回動が規制されて被覆側面73が端子本体部10の第1側面13を被覆している状態では、被覆側面73の被覆凹部76は、電線90を介して、第1側面13の第2凹部18と対向する。被覆側面73の被覆凹部76は、電線90を挟んで第1側面13の第2凹部18と反対側に配置される。被覆側面73の被覆凹部76と第1側面13の第2凹部18との間に電線90が挟持される。
図7に示すように、被覆凹部76は、被覆凹部76に収容される電線90に向けて先細になる先細部82を備えている。先細部82は、一対の傾斜面821を備えており、一対の傾斜面821のなす角度が鋭角になるように構成されている。電線90が被覆凹部76に収容されると、先細部82によって電線90の被膜94が破られる。被覆凹部76の湾曲面78が電線90の導線92の外周面に接触する。これによって、第1被覆部70と電線90の導線92とが導通する。
図5に示すように、第1被覆部70の被覆側面73は、当接面74を更に備えている。当接面74は、第1被覆部70の基端部71と被覆凸部75との間に設けられている。当接面74は、端子本体部10の第1凹部17と第3凹部24との間の第1側面13に当接する。当接面74が第1側面13に当接することによって、第1被覆部70の端子本体部10側への回動が規制される。これによって、第1被覆部70の被覆凹部76と端子本体部10の第2凹部18との距離が規制される(図6参照)。被覆凹部76と第2凹部18との距離が過度に短くなることが規制される。
図2、図3及び図5に示すように、端子2がステータ60の樹脂部62に固定されている状態では、端子2は、端子本体部10の板幅方向がステータ60の周方向に沿うように配置されている。端子2は、端子本体部10の板厚方向がステータ60の径方向に沿うように配置されている。端子本体部10と第1被覆部70と第2被覆部170とが、ステータ60の周方向に並んでいる。端子本体部10の第1側面13と第2側面14とが、ステータ60の周方向を向いている。
(第2被覆部170の構成)
図5に示すように、端子2の第2被覆部170は、端子本体部10を中心にして第1被覆部70と左右対称の構成である。第2被覆部170は、端子本体部10を挟んで第1被覆部70と反対側に配置されている。第2被覆部170の構成は、左右対称である点を除いて第1被覆部70の構成と同様である。よって、第2被覆部170の構成については、詳細な説明を省略する。
[効果]
以上、実施例の端子2について説明した。上記の説明から明らかなように、端子2は、板状の端子本体部10と、端子本体部10からその板幅方向に突出しており、端子本体部10の板幅方向の第1側面13を被覆する第1被覆部70とを備えている。第1側面13は、第1被覆部70との間に電線90を挟持する第2凹部18を備えている。第1被覆部70の端子本体部10側の被覆側面73は、電線90を挟んで第2凹部18と反対側に配置されて第2凹部18との間に電線90を挟持する被覆凹部76を備えている。
この構成によれば、端子本体部10の板幅方向の第1側面13と第1被覆部70の端子本体部10側の被覆側面73との間に電線90が挟持されることによって電線90が端子2に接続される。これによって、板幅方向において電線90を挟持するので、板厚方向における端子2の厚みを抑制することができる。よって、端子2の厚みを抑制しつつ端子2と電線90との導通を確保することができる。
電線90は、第2凹部18を介して端子本体部10に巻き付けられている。この構成によれば、電線90の断線を抑制することができる。また、電線90の位置決めを容易にすることができる。また、第2凹部18と被覆凹部76によって電線90の全周を被覆することができる。端子2と電線90との導通をより確実に確保することができる。
端子2は、端子本体部10を支持する支持部40を備えている。支持部40には係合凹部41が設けられている。第1被覆部70は、支持部40側に位置する先端部72と、端子本体部10の第1側面13に回動可能に固定されている基端部71とを備えている。第1被覆部70の先端部72は、支持部40に設けられている係合凹部41と係合する係合凸部80を備えている。この構成によれば、係合凸部80が係合凹部41と係合することによって第1被覆部70の回動が規制される。より詳細には、第1被覆部70の基端部71で生じる曲げ応力に起因して第1被覆部70が端子本体部10と反対側に回動することが規制される。即ち、第1被覆部70がスプリングバックによって回動することが規制される。これによって、第1被覆部70の姿勢を安定させることができる。そのため、端子2と電線90との導通をより確実に確保することができる。
第1被覆部70の被覆側面73は、端子本体部10の第1側面13に当接する当接面74を備えている。当接面74が端子本体部10の第1側面13に当接することにより第2凹部18と被覆凹部76との距離が規制される。この構成によれば、第2凹部18と被覆凹部76とが過度に接近することが抑制される。これによって、電線90の導線92が第2凹部18と被覆凹部76とによって、過度に圧縮され、切断されることが抑制される。そのため、電線90の断線をより確実に抑制することができる。
第2凹部18と被覆凹部76とは、それぞれ、電線90に向けて先細になる先細部23、82を備えている。この構成によれば、第2凹部18の先細部23と被覆凹部76の先細部82とによって電線90の被膜94が破られる。これによって、端子2と電線90との導通を確保することができる。先細部23、82によって電線90の被膜94を容易に破ることができるので、ヒュージング装置等を利用しなくても端子2と電線90との導通を確保することができる。端子2の厚みを抑制した構成であっても導通を確保することができる。なお、変形例では、第2凹部18と被覆凹部76とのどちらか一方が、電線90に向けて先細になる先細部23又は82を備えている構成であってもよい。この構成によっても、電線90の被膜94が破られることにより、端子2と電線90との導通を確保することができる。
上記の端子2は、端子本体部10を挟んで第1被覆部70と反対側に位置する第2被覆部170を備えている。第2被覆部170の構成は、第1被覆部70の構成と左右対称である。この構成によれば、端子本体部10の板幅方向の両側において端子2と電線90との導通を確保することができる。第1被覆部70と第2被覆部170の一方が導通不良になった場合であっても、他方で導通を確保することができるので、端子2と電線90との導通をより確実に確保することができる。
上記の端子2は、端子本体部10の板幅方向がステータ60の周方向に沿うように配置された状態で樹脂部62に固定されている。上記の端子2は端子本体部10の板厚方向における厚みが抑制されているので、端子本体部10の板幅方向がステータ60の周方向に沿うように配置された状態で樹脂部62に固定されることによって、インサート成形の妨げになることを抑制することができる。
(対応関係)
第2被覆部170の構成については、第1被覆部70の構成と左右対称であるので詳細な説明を省略した。第2被覆部170の構成について、第1被覆部70における第2挟持部が、第2被覆部170における第4挟持部に相当する。また、端子本体部10の第1側面13における第1挟持部が、端子本体部10の第2側面14における第3挟持部に相当する。第3挟持部及び第4挟持部の構成については、それぞれ、第1挟持部及び第2挟持部の構成と左右対称であるので詳細な説明を省略する。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上記の説明における構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(変形例)
(1)変形例では、端子本体部10と第1被覆部70によって電線90が挟持されるときにヒュージングが用いられてもよい。ヒュージングによって電線90の被膜94を剥がす構成であってもよい。ヒュージングを用いることによって端子2と電線90との導通をより確実に確保することができる。ヒュージングを行う場合は、端子本体部10の第2凹部18が先細部23を備えていなくてもよい。また、第1被覆部70の被覆凹部76が先細部82を備えていなくてもよい。
(2)上記の実施例では、端子本体部10の第2凹部18が巻き付け部の一例であったが、変形例では、接着剤が巻き付け部の一例であってもよい。電線90が接着剤を介して端子本体部10に巻き付けられていてもよい。
(3)上記の実施例では、端子本体部10の第2凹部18が第1挟持部であったが、変形例では、端子本体部10の第1凹部17が第1挟持部であってもよい。端子本体部10が第2凹部18を備えていなくてもよい。電線90を挟持する第1挟持部の構成は特に限定されない。
(4)上記の実施例では、第1被覆部70の被覆凹部76が第2挟持部であったが、電線90を挟持する第2挟持部の構成は特に限定されない。第2挟持部の構成は、凹部ではなく平坦な構成であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:端子、4:燃料ポンプ、10:端子本体部、13:第1側面、14:第2側面、17:第1凹部、18:第2凹部、23:先細部、40:支持部、41:係合凹部、60:ステータ、65:ボビン、70:第1被覆部、73:被覆側面、74:当接面、75:被覆凸部、76:被覆凹部、79:接続部、80:係合凸部、82:先細部、90:電線、91:導線、92:被膜、170:第2被覆部

Claims (8)

  1. 電線が接続される端子であって、
    前記電線は、導線と、前記導線の外周面を被覆する絶縁性の被膜とを備え、
    前記端子は、
    板状の端子本体部と、
    前記端子本体部からその板幅方向に突出しており、前記端子本体部の前記板幅方向の側面を被覆する第1被覆部と、を備え、
    前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面は、前記第1被覆部との間に前記電線を挟持する第1挟持部を備え、
    前記第1被覆部の前記端子本体部側の側面は、前記電線を挟んで前記第1挟持部と反対側に配置されて前記第1挟持部との間に前記電線を挟持する第2挟持部を備える、端子。
  2. 請求項1に記載の端子であって、
    前記電線は、巻き付け部を介して前記端子本体部に巻き付けられる、端子。
  3. 請求項2に記載の端子であって、
    前記巻き付け部は、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に設けられている凹部によって構成されている、端子。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の端子であって、
    前記端子は、前記端子本体部を支持する支持部を更に備え、
    前記支持部に係合凹部が設けられており、
    前記第1被覆部は、前記支持部側に位置する先端部と、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に回動可能に固定されている基端部と、を備え、
    前記第1被覆部の前記先端部は、前記支持部に設けられている前記係合凹部と係合する係合凸部を備えている、端子。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の端子であって、
    前記第1被覆部の前記端子本体部側の前記側面は、前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に当接する当接面を備え、
    前記当接面が前記端子本体部の前記板幅方向の前記側面に当接することにより前記第1挟持部と前記第2挟持部との距離が規制される、端子。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の端子であって、
    前記第1挟持部と前記第2挟持部との少なくとも一方は、前記電線に向けて先細になる先細部を備えている、端子。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の端子であって、
    前記端子は、
    前記端子本体部を挟んで前記第1被覆部と反対側において、前記端子本体部から前記板幅方向に突出しており、前記端子本体部の前記板幅方向の側面を被覆する第2被覆部を更に備え、
    前記端子本体部の前記板幅方向の前記第2被覆部側の前記側面は、前記第2被覆部との間に前記電線を挟持する第3挟持部を備え、
    前記第2被覆部の前記端子本体部側の前記側面は、前記電線を挟んで前記第3挟持部と反対側に配置されて前記第3挟持部との間に前記電線を挟持する第4挟持部を備える、端子。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の端子を備えている筒状のステータであって、
    コアと、
    前記コアをモールドする樹脂部と、を備えており、
    前記端子は、前記端子本体部の前記板幅方向が前記ステータの周方向に沿うように配置された状態で前記樹脂部に固定されている、ステータ。
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