JP2021187270A - 前照灯装置及び電動バイク - Google Patents

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勝美 赤間
Katsumi Akama
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Abstract

【課題】外観意匠性を向上させることができる前照灯装置及び電動バイクを提供する。【解決手段】前照灯装置は、電動バイクの前側に配置され、一面を前側に向けた前面板部と、前記一面に取り付けられた導光体と、該導光体に向けて光を出射する光源とを備える。好ましくは、前記導光体は上下に延びる棒状をなし、前記一面に、前記導光体を収納する上下に延びた収納溝が形成されている。更に好ましくは、前記導光体の後面に溝が形成されている。【選択図】図3

Description

本技術は、車体の前側に配置される前照灯装置及び該前照灯装置を備える電動バイクに関する。
従来、車両の前照灯装置が開示されている。前照灯装置は、半球状に形成されたリフレクタと、該リフレクタの内側に配置されたランプバルブとを備える。ランプバルブの光は、リフレクタにて所望の方向に反射する(例えば特許文献1参照)。
特開2009−181913号公報
近年、前照灯装置に対する外観意匠性の向上が求められているところ、ランプバルブの形状は球状に限定され、意匠開発を制約するおそれがある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、外観意匠性を向上させることができる前照灯装置及び電動バイクを提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る前照灯装置は、電動バイクの前側に配置され、一面を前側に向けた前面板部と、前記一面に取り付けられた導光体と、該導光体に向けて光を出射する光源とを備える。
本開示の一実施形態においては、所望の形状にした導光体を前照灯装置に使用する。
本開示の一実施形態に係る前照灯装置は、前記導光体は上下に延びる棒状をなし、前記一面に、前記導光体を収納する上下に延びた収納溝が形成されている。
本開示の一実施形態においては、導光体を上下に延びる棒状に形成し、収納溝に収納させることによって、外観意匠性の向上を図ることができる。
本開示の一実施形態に係る前照灯装置は、前記導光体の後面に溝が形成されている。
本開示の一実施形態においては、導光体の後面に溝を形成することによって、導光体の内部を進む光は、溝にて反射し、進行方向を前方に変更する。
本開示の一実施形態に係る前照灯装置は、前記前面板部の他面側に配置され、ハイビームランプ及びロービームランプを収納する筐体を備え、前記前面板部における前記ハイビームランプ及びロービームランプそれぞれに対応した位置に、前後に貫通した開口が形成され、前記開口の右側又は左側に前記導光体が配置されている。
本開示の一実施形態においては、ハイビームランプ及びロービームランプの光を前方に照射する。また導光体を、ハイビームランプ及びロービームランプの右側又は左側に配置させて、ハイビームランプ及びロービームランプとは区別する。そのため、例えば、ハイビームランプ及びロービームランプを前照灯として認識させ、導光体を補助ランプとして認識させることができる。
本開示の一実施形態に係る電動バイクは、車体と、該車体の前側に配置され、一面を前側に向けた前面板部と、前記一面に取り付けられた導光体と、該導光体に向けて出光する光源とを備える。
本開示の一実施形態においては、所望の形状にした導光体を前照灯装置に使用する。
本開示の一実施形態に係る前照灯装置及び電動バイクにあっては、所望の形状にした導光体を前照灯装置に使用するので、導光体の形状に拘束されることなく、意匠を開発することができる。
電動バイクの略示斜視図である。 レンズカバーを除いた前照灯装置の略示斜視図である。 レンズカバーを除いた前照灯装置の略示正面図である。 レンズカバーを除いた前照灯装置の略示右側面図である。 左導光体の略示部分拡大左側面断面図である。
以下本発明を実施の形態に係る電動バイク1を示す図面に基づいて、説明する。以下の説明では、図中の上下前後左右を使用する。図1は、電動バイク1の略示斜視図である。電動バイク1は車体フレーム(図示略)を備え、該車体フレームに、フロアボード2、前カバー3、後カバー4、荷台6、及び後輪14等が設けられている。フロアボード2は水平方向に延びる。前カバー3は、上下方向を軸方向とした筒状をなし、フロアボード2の前部から上方に突出している。後カバー4は矩形箱状をなし、前後方向に延びる。後カバー4は、フロアボード2の後部から上方に突出している。
上下方向を軸方向とした二本のシャフト13aが、やや斜め後方向に倒された姿勢で、前カバー3の内側に配置されている。各シャフト13aの下端部にフロントサスペンション13bが設けられており、二つのフロントサスペンション13bの間に、前輪13が回転可能に支持されている。二本のシャフト13aの上端部は、シャフト13aの軸回りに回転可能なステアリング部11に取り付けられており、該ステアリング部11から二つのハンドル10が左右にそれぞれ突出している。ハンドル10の下側に、ブレーキレバー12が取り付けられている。
後カバー4の上面に座席5が設けられている。後カバー4の内側に、二次電池(図示略)が収納されている。後カバー4の前面には接続口16が設けられている。該接続口16に、例えば、充電スタンドのプラグを接続することによって、二次電池を充電することができる。
座席5の後側に荷台6が設けられている。荷台6は水平方向に延びる板状をなす。荷台6の下側に二つの後輪14が配置されている。後輪14にはインホイールモータ(図示略)が設けられており、二次電池から供給される電力によって、駆動する。荷台6と座席5の間から、二本の取付管7が上方に突出している。二本の取付管7は左右方向に離れている。
フロアボード2及び座席5の上方に、屋根8が設けられている。屋根8は、上方に突出するような曲面状をなし、前側に向かうに従って下降するように傾斜している。屋根8の後端部から下方に向けて二本の脚部8aが突出している。二本の脚部8aは左右方向に離れており、二本の取付管7に、それぞれ取り付けられている。取付管7の間及び脚部8aの間に、背もたれ15が設けられている。
前カバー3の上部から、透明なスクリーン9が上方に突出している。スクリーン9の上端部は、屋根8の前端部に連結されている。スクリーン9は、ハンドル10及びブレーキレバー12よりも前側に配置されている。
前カバー3の前面に前照灯装置20が設けられている。前照灯装置20はレンズカバー21を備える。レンズカバー21は、前方に突出するような曲面状をなす。
図2は、レンズカバー21を除いた前照灯装置20の略示斜視図、図3は、レンズカバー21を除いた前照灯装置20の略示正面図、図4は、レンズカバー21を除いた前照灯装置20の略示右側面図である。レンズカバー21の後側に、筐体22及び枠体23が設けられている。筐体22の前面は開口し、正面視にて、変形した八角形状をなす。
筐体22の前縁には、第1辺部22a〜第8辺部22hが形成されている。第1辺部22aは、筐体22の左上部分に形成されており、左側に向かうに従って下降するように傾斜する。第2辺部22bは、左上方向及び右下方向に延び、その上端部は第1辺部22aの下端部に連なる。第3辺部22cは、左右方向に延び、その左端部は、第2辺部22bの下端部に連なる。第1辺部22a及び第3辺部22cは同程度の長さであり、第2辺部22bは、第1辺部22a及び第3辺部22cよりも長い。
第4辺部22dは、左下方向及び右上方向に延び、その下端部は第3辺部22cの右端部に連なる。第5辺部22eは、左上方向及び右下方向に延び、その下端部は第4辺部22dの上端部に連なる。第4辺部22dは、第3辺部22c及び第5辺部22eよりも長く、第3辺部22c及び第5辺部22eは同程度の長さである。
第6辺部22fは、左下方向及び右上方向に延び、その上端部は第5辺部22eの上端部に連なる。第7辺部22gは、左右方向に延び、その右端部は第6辺部22fの下端部に連なる。第8辺部22hは左上方向及び右下方向に延び、その下端部は第7辺部22gの左端部に連なり、その上端部は第1辺部22aの上端部に連なる。第6辺部22f及び第8辺部22hは同程度の長さであり、第1辺部22a、第3辺部22c及び第5辺部22eよりも短い。第7辺部22gは、第1辺部22a、第3辺部22c及び第5辺部22eと同程度の長さである。
枠体23は、筐体22の前縁形状に倣った形状をなし、第1辺部22a〜第8辺部22hに固定されている。枠体23の右側及び左側に、前カバー3に取り付けるための複数の取付片23aが設けられており、枠体23から外向きに突出する。枠体23の内側には、前面板部24が取り付けられている。前面板部24は、枠体23の内側全体を覆い、前側に突出するような曲面状をなす。
前面板部24の前面上部、即ち、第6辺部22f〜第8辺部22hに沿う部分に、黒色部24aが設けられている。黒色部24aを除き、前面板部24の前面には銀メッキ塗装が施されている。そのため、黒色部24aを除いた前面板部24の前面は、反射板としても機能する。
前面板部24の中央部に上開口24b及び下開口24cが設けられている。上開口24bは下開口24cよりも上側に配置されている。前面板部24の前面であって、下開口24cと第3辺部22cとの間に、後述する左導電体及び右導電体の下端部を保持する保持部24gが設けられている。上開口24bの右上及び左上に、凹部24fがそれぞれ設けられている。
筐体22内側における上開口24bに対応する位置に、上リフレクタ25が設けられている。上リフレクタ25は前側が開口した箱状をなし、上リフレクタ25の開口は上開口24bに臨む。
筐体22内側における下開口24cに対応する位置に、下リフレクタ26が設けられている。下リフレクタ26は前側が開口した箱状をなし、下リフレクタ26の開口は下開口24cに臨む。
上リフレクタ25及び下リフレクタ26の境界部分に光源ユニット30が設けられている。光源ユニット30は直方体状をなし、前後に延びる。光源ユニット30の一面及び他面に、LED30a及びLED30bがそれぞれ設けてある。LED30aが上リフレクタ25の内側底面に位置し、LED30bが下リフレクタ26の内側上面に位置するように、光源ユニット30は配置されている。LED30aの光は、上リフレクタ25によって、主に上方向に向けて反射される。即ち、LED30aはハイビームランプを構成する。LED30bの光は、下リフレクタ26によって、主に下方向に向けて反射される。即ち、LED30bはロービームランプを構成する。なおLEDは、ハイビームランプ及びロービームランプの一例であり、他の光源、例えばハロゲンランプを、ハイビームランプ又はロービームランプとして使用してもよい。
上開口24b及び下開口24cの左側に、正面視帯状をなす三つの傾斜突起24hが上下に並んで設けられている。傾斜突起24hは、前面板部24の前面にて前方に突出し、左側に向かうに従って上昇するように傾斜する。
前面板部24の前面左側に、上下に延びる左収納溝24dが形成されている。左収納溝24dは、上開口24b及び下開口24cと、第1辺部22a及び第2辺部22bとの間に配置されている。左収納溝24dは、三つの傾斜突起24hを上下に貫くように、第1辺部22a及び第2辺部22bに沿って延びる。左収納溝24dに棒状の左導光体27が収納されている。左導光体27は、加熱によって容易に変形する部材、例えばアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂材、又は複数種類の樹脂によって形成された複合材などによって構成されている。そのため、左導光体27は所望の形状に変更しやすい。
左導光体27の上端部は、黒色部24aの下部分を貫通し、前面板部24の後側に配置されている。左導光体27の上端部には光源27aが配置されている。左導光体27の下端部は、前記保持部24gに保持されている。保持部24gにおける左導光体27の下端面に対向する部分には、反射材(図示略)が取り付けてある。なお反射材を取り付けなくてもよい。
上開口24b及び下開口24cの右側に、正面視帯状をなす三つの傾斜突起24iが上下に並んで設けられている。傾斜突起24iは、前面板部24の前面にて前方に突出し、右側に向かうに従って上昇するように傾斜する。
前面板部24の前面右側に、上下に延びる右収納溝24eが形成されている。右収納溝24eは、上開口24b及び下開口24cと、第4辺部22d及び第5辺部22eとの間に配置されている。右収納溝24eは、三つの傾斜突起24iを上下に貫通するように、第4辺部22d及び第5辺部22eに沿って延びる。右収納溝24eに、棒状の右導光体28が収納されている。右導光体28は、例えばアクリル樹脂材によって構成されている。アクリル樹脂材は加熱によって容易に変形するので、右導光体28を所望の形状に変更しやすい。
右導光体28の上端部は、黒色部24aの下部分を貫通し、前面板部24の後側に配置されている。右導光体28の上端部には光源28aが配置されている。右導光体28の下端部は、前記保持部24gに保持されている。保持部24gにおける右導光体28の下端面に対向する部分には、反射材(図示略)が取り付けてある。なお左導光体27及び右導光体28の下端面に、反射材を取り付けてもよい。
正面視において、前面板部24は左右対称な形状をなす。上開口24b及び下開口24c、左導光体27及び右導光体28、並びに、左側及び右側の傾斜突起24h、24iもそれぞれ左右対称な形状をなす。前照灯装置20はライオンの顔の如き意匠を有し、二つの凹部24fは目を、上開口24b及び下開口24cは鼻及び口を、傾斜突起24h、24iは髭を、左導光体27及び右導光体28は顔の輪郭を、黒色部24aは額を示すような形状をなす。上記独特の意匠を構成することによって、歩行者又は運転者などの注意を惹きつけやすく、安全性を高めることができ、また高いデザイン性を発揮し、商品としての魅力を高めることができる。
図5は、左導光体27の略示部分拡大左側面断面図である。左導光体27の後部に、軸方向に所定の間隔を設けて、複数の溝29が形成されている。光源27aから出射された光は、左導光体27の上端面に入射し、左導光体27の内部を反射しながら、進む。図5の矢印にて示すように、溝29の表面にて光は反射し、その進行方向を前方に向ける。右導光体28にも、同様に溝29が形成されており、光源28aから出射された光は、右導光体28の上端面に入射し、溝29の表面にて光は前方に向かう。
実施の形態に係る前照灯装置20及び電動バイク1にあっては、所望の形状にした左導光体27及び右導光体28を前照灯装置20に使用することができるので、左導光体27及び右導光体28の形状に拘束されることなく、前照灯装置20の意匠を開発することができる。
また左導光体27及び右導光体28を上下に延びる棒状に形成し、左収納溝24d及び右収納溝24eに収納させることによって、外観意匠性の向上を図ることができる。
また左導光体27及び右導光体28の後面に溝29を形成することによって、左導光体27及び右導光体28の内部を進む光は、溝29にて反射し、進行方向を前方に変更する。そのため、左導光体27及び右導光体28を確実に発光させることができる。また光源27a、28aから光が入射していない場合、溝29によって、左導光体27及び右導光体28には濃い白色光による縞模様が視認され、意匠性を向上させることができる。
またハイビームランプ及びロービームランプの光を前方に照射する。また左導光体27及び右導光体28を、ハイビームランプ及びロービームランプの左側及び右側に配置させて、ハイビームランプ及びロービームランプとは区別する。そのため、例えば、ハイビームランプ及びロービームランプを前照灯として認識させ、左導光体27及び右導光体28を補助ランプとして認識させることができる。
なお左導光体27及び右導光体28をウインカーとして使用してもよい。左導光体27及び右導光体28は、前面板部24の上下幅全体に亘って配置されているので、電動バイク1の前方にいるドライバー又は歩行者に、ウインカーとして認識されやすく、安全性の向上を図ることができる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 電動バイク
20 前照灯装置
22 筐体
24 前面板部
24b 上開口
24c 下開口
24d 左収納溝
24e 右収納溝
27 左導光体
28 右導光体
27a、28a 光源
29 溝
30 光源ユニット
30a LED(ハイビームランプ)
30b LED(ロービームランプ)

Claims (5)

  1. 電動バイクの前側に配置され、一面を前側に向けた前面板部と、
    前記一面に取り付けられた導光体と、
    該導光体に向けて光を出射する光源と
    を備える前照灯装置。
  2. 前記導光体は上下に延びる棒状をなし、
    前記一面に、前記導光体を収納する上下に延びた収納溝が形成されている
    請求項1に記載の前照灯装置。
  3. 前記導光体の後面に溝が形成されている
    請求項1又は2に記載の前照灯装置。
  4. 前記前面板部の他面側に配置され、ハイビームランプ及びロービームランプを収納する筐体を備え、
    前記前面板部における前記ハイビームランプ及びロービームランプそれぞれに対応した位置に、前後に貫通した開口が形成され、
    前記開口の右側又は左側に前記導光体が配置されている
    請求項1から3のいずれか一つに記載の前照灯装置。
  5. 車体と、
    該車体の前側に配置され、一面を前側に向けた前面板部と、
    前記一面に取り付けられた導光体と、
    該導光体に向けて出光する光源と
    を備える電動バイク。
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