JP2021187261A - 重機用乗降補助ステップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータが乗り降りする際の安全が確保された補助ステップ装置を提供する。【解決手段】左側枠杆2aと右側枠杆2bに、足受板体4が上下に同一又は所要の間隔で複数段、夫々の左端部4aと前記左側枠杆2aを左支軸3aにより、右端部4bと前記右側枠杆2bを右支軸3bにより回動自在に枢支される乗降補助ステップ装置主体1aと、前記乗降補助ステップ装置主体1aの左側枠杆2aが縦回りを可能とする左横支軸10aと横回りを可能とする左縦支軸11aを具える短手巾回動ベース8と、同じく前記乗降補助ステップ装置主体1aの右側枠杆2bが縦回りを可能とする右横支軸10bと横回りを可能とする右縦支軸11bを具える長手巾回動ベース9と、重機の設置個所の外側面に適合し、前記左横支軸10aと右横支軸10bを左右に離隔して配備する左側ブラケット7aと右側ブラケット7bを立設した取付け台板6とから構成される。【選択図】図2
Description
本発明は、重機に設置されるオペレータ室にオペレータが乗降するための補助ステップ装置に関するものである。
一般に、オペレータ室への乗り降りは、両手を手すりに掛けどちらかの足で身体を支える三点支持が推奨されている。図1に示す参考例の重機では、キャタピラーの中段までの地上高が約600mm、キャタピラーの上面までの地上高が約950mm、キャビンの床面までの地上高が1300mmである。
前記複数段の段差をオペレータは昇降するが、一段目が高く、しかも垂直の乗り降りなので足を乗せる場所が見え難く踏み外すことがある。また、その場所は整地されていないこともあって転倒事故が絶えないものである。
前記複数段の段差をオペレータは昇降するが、一段目が高く、しかも垂直の乗り降りなので足を乗せる場所が見え難く踏み外すことがある。また、その場所は整地されていないこともあって転倒事故が絶えないものである。
特許文献1では、車輌本体の昇降位置のフェンダーの下部に回動自在に枢着されたラダー本体と、基端が車輛本体のフェンダーの下部に回動自在に枢着され、先端部がラダー本体の中間部に固定された伸縮自在なシリンダと、伸縮自在なシリンダの伸縮動作を行なうための駆動装置と、駆動装置の動作を制御するための電気回路構成とからなり、上記シリンダを介してラダー本体を車輛本体の外方に向けてみ突出させる昇降位置と、車輛本体の内方に向けて折り畳む格納位置に移動自在にしたことを特徴とする、可動昇降用ラダー装置が提案されている。
特許文献2では、昇降用ステップの上端部に、回転サポート部材を回動自在に取り付け、この回転サポート部材を、台車のフレームの上面に軸着し、前記昇降用ステップは、作業時に、前記フレームの側端より張り出して地上との間に傾斜状に架設され、不使用時には、前記フレームの上面に載置して格納可能に構成したことを特徴とするクレーン車等の昇降用ステップと、前記昇降用ステップと回転サポート部材との間に、前記昇降用ステップの上端部に回動自在に取り付けた補助サポート部材と、この補助サポート部材から延びるスライド部材を介在させたことを特徴とするクレーン等の昇降用ステップが開示されている。
特許文献3では、キャブ9の下側に格納板21を配設し、この格納板21上に、乗降用ステップ24と、乗降用ステップ24を地面に向けて上、下方行に延びる乗降位置とキャブ9の下側に格納する格納位置との間で移動させるステップ移動装置25とを設けるが開示されている。
特許文献4では、前側支柱12と後側支柱13およびこれらに枢着連結したステップ板14からなり、上端部を車両1に枢着連結され下端部を車両1から張出した傾斜状態と車両1に格納した鉛直状態との間で搖動可能にしたステップ本体11、および搖動用の油圧シリンダ16とを備え、前側支柱12の上端部と車両1間を、ステップ本体11の搖動可能区間でステップ板14が水平状態を維持するよう前側支柱12の上端部を支持するとともに、ステップ本体11を離隔状態で鉛直にした状態では前後の支柱12、13を近接状態にし得るよう前側支柱12の上方への移動を規制しないよう構成した支持手段21をもって連結した作業車に取付けられるステップ装置が提案されている。
前記特許文献1は、この種の重機に配備される固定式ラダーの改善提案である。
ラダーは、オペレータの乗降には必須の設備であるが、作業機能には関係がないため、僅かなスペースに設置され、ステップの幅は狭く、車輛の外に突き出すことが出来ないため、傾斜させることができず垂直となり、昇降し難いものであった。これを改善しようとするものである。しかし、この提案のラダーは、その使用位置と格納位置を変位させる構成であるとしても、左右の支柱とその間に設けられるステップは従来通りの固定式一体型であり、作動範囲の広いことからも広い設置容積を要するもので、設置可能車両は限定されるものである。
ラダーは、オペレータの乗降には必須の設備であるが、作業機能には関係がないため、僅かなスペースに設置され、ステップの幅は狭く、車輛の外に突き出すことが出来ないため、傾斜させることができず垂直となり、昇降し難いものであった。これを改善しようとするものである。しかし、この提案のラダーは、その使用位置と格納位置を変位させる構成であるとしても、左右の支柱とその間に設けられるステップは従来通りの固定式一体型であり、作動範囲の広いことからも広い設置容積を要するもので、設置可能車両は限定されるものである。
前記特許文献2は、縦向きのラダーを引き上げて前後横向きに格納するため広いフラット面を要するものであり、同じく設置可能重機が限定されるものである。
前記特許文献3は、特許文献2と同じく、縦向きのラダーを引き上げて前後横向きに格納するため広いフラット面を要するものであり、設置可能重機が限定されるものである。
前記特許文献4では、横に回動して縦方向に折り畳むものであるから、横幅は縮小してコンパクトになるが、縦方向には、伸長して縦長となり、同じく設置可能重機が限定されるものである。
建設現場で使用される重機は、走行機構の上方にオペレータ室が搭載される構造であるため、運転室の下方のオペレータが乗降する一方の側面部は、上下の縦巾は狭く、前後の横幅は広くデザインされるものである。本発明の重機用乗降補助ステップ装置は、係る個所において、外観上の見栄え良く、足掛け機能と手持ち機能おいて優れ、昇降時の安全性の充実を目的になされたものである。
重機の地上面より高い位置に設定されるオペレータ室と地上面とのオペレータの乗降通路を構成する乗降補助ステップ装置であって、該乗降補助ステップ装置は、左右に配備される左側枠杆と右側枠杆に、足受板体が上下に同一又は所要の間隔で複数段、夫々の左端部と左側枠杆を左支軸により、夫々の右端部と右側枠杆を右支軸により回動自在に枢支される乗降補助ステップ装置主体と、該乗降補助ステップ装置主体の左側枠杆が縦回りを可能とする左横支軸と横回りを可能とする左縦支軸とを具える短手巾回動ベースと、同じく、前記乗降補助ステップ装置主体の右側枠杆が縦回りを可能とする右横支軸と横回りを可能とする右縦支軸とを具える長手巾回動ベースと、重機の設置個所の外側面に適合し、前記左横支軸と右横支軸を左右に離隔して配備する左側ブラケットと右側ブラケットを立設した取付け台板とから構成される重機用乗降補助ステップ装置ある。
前記乗降補助ステップ装置主部は、設置の対象となる重機の外側面に適合した取付け台板が設けられ、該取付け台板の表面部に左右に離隔して対応する一対の左側ブラケットと右側ブラケットが立設され、該左側ブラケットと右側ブラケットに同一軸線上に左横支軸と右横支軸が差し渡し配備され、該左横支軸に左側枠杆の基端部を先端部の左縦支軸に所要角軸回り軸支した短手巾回動ベースの基端部が所要角軸回り可能に支承され、該右横支軸に右側枠杆の基端部を先端部の右縦支軸に所要角軸回り軸支した長手巾回動ベースの基端部が所要角軸回り可能に支承されてなる重機用乗降補助ステップ装置ものとしてもよいものである。
前記短手巾回動ベースの先端部の縦方向の左縦支軸と長手巾回動ベースの先端部の縦方向の右縦支軸は、同一面上に支持され、左側枠杆と右側枠杆がそれらの軸回りに所要角回動可能に支承されてなるものとしてもよいものである。
前記乗降補助ステップ装置主部が重機の取付け台板の表面部へ横向き伏倒連接時に、前記取付け台板の表面部と対応するロック孔が開口されたロック板が前記乗降補助ステップ装置主部の片側枠杆の基端部寄りに配備され、重機の取付け台板の表面部には、前記片側枠杆の基端部寄りに設けた前記ロック板のロック孔が対応位置に回動すると自動的に係合して両者をその位置にロックする自動ロック機構が配備されてなるものとしてもよいものである。
前記自動ロック機構は、前記取付け台板の表面部に配備される軸受フレームの上下に突設した上部軸受板部の軸受孔と下部軸受板部の軸受孔に、上端に連携操作部を備える格納ロックピンがスライド自在に嵌挿配備されるとともに、前記格納ロックピンの外径に圧縮コイルスプリングが嵌装され、その上端面が前記上部軸受板部の下面に連接され、圧縮コイルスプリングの下端面が格納ロックピンの下方寄り外径の環状溝に嵌着した止め輪に連接されて格納ロックピンに下方ヘの付勢力が付与され、該格納ロックピンの下端部がロック嵌挿部に形成され、該格納ロックピンが定位置にスライドしてロック状態に保持されてなるものとしてもよいものである。
本発明の重機用乗降補助ステップ装置は、以上にように構成されるから、昇降に必要とする幅と段差を具える左側枠杆2aと右側枠杆2bと足受板部4を配備することができ、オペレータが安全に昇降できるものである。
また、左側枠杆2aと右側枠杆2bに対して足受板部4は、足受板部4の左端部4aと右端部4bに対して前後に齟齬して左支軸3aと右支軸3bにより枢支されて連結されるから、その側面巾を縮小して折畳むことができ、重機5等のオペレータ室5bの下方の外側面5aが上下に狭いものであっても配備できるものである。
重機5の取付け台板6には、自動ロック機構20が配備されているから、重機5の外面5aに折畳まれる重機用乗降補助ステップ装置を自動的にロックし、そのロック状態を維持し、安全に作業を遂行できるものである。
前記短手巾回動ベース8の基端部8aの左横支軸10aと先端部8bの左縦支軸11aと長手巾回動ベース9の基端部9aの右横支軸10bと先端部9bの右縦支軸11bは、同一面上に支持されるから、左側枠杆2aと右側枠杆2bが左横軸10aと右横軸10bの回りに回動した状態では、足受板部4を水平に展開して堅牢なステップを構成してオペレータ室5bと地上面17に差し渡され、左縦支軸11aと右縦支軸11bの回りに回動した状態では、左側枠杆2aと右側枠杆2bと足受板体4が同一面上に縮小して折畳み支架されるものである。
自動ロック機構20は、連携操作部22aを上昇させるとロックを解除するから、その操作は地上面17とオペレータ室5bとの両方から行うことができる。
本発明に係る実施の形態の重機用乗降補助ステップ装置1は、重機5の高い位置に設定されるオペレータ室5bと地上面17とにオペレータの乗降通路を構成するものであって、該乗降補助ステップ装置1は、左右に配備される左側枠杆2aと右側枠杆2bに、足受板体4が上下に同一又は所要の間隔で複数段、夫々の左端部4aと左側枠杆2aを左支軸3aにより、夫々の右端部4bと右側枠杆2bを右支軸3bにより回動自在に枢支される乗降補助ステップ装置主体1aと、前記乗降補助ステップ装置主体1aの左側枠杆2aが縦回りを可能とする左横支軸10aと横回りを可能とする左縦支軸11aとを具える短手巾回動ベース8と、同じく前記乗降補助ステップ装置主体1aの右側枠杆2bが縦回りを可能とする右横支軸10bと横回りを可能とする右縦支軸11bとを具える長手巾回動ベース9と、重機5の設置個所の外とから構成される。
前記乗降補助ステップ装置主部1aは、設置の対象となる重機5の外面5aに適側面5aに適合し、前記左横支軸10aと右横支軸10bを左右に離隔して配備する左側ブラケット7aと右側ブラケット7bを表面部6aに立設した取付け台板6合した取付け台板6が設けられ、該取付け台板6の表面部6aに左右に離隔して対応する一対の左側ブラケット7aと右側ブラケット7bが立設され、該左側ブラケット7aと右側ブラケット7bに同一軸線上に左横支軸10aと右横支軸10bが差し渡し配備され、左側枠杆2aの基端部2a1を先端部2a2の左縦支軸11aに所要角軸回り軸支した短手巾回動ベース8の基端部8aが前記左横支軸10aに所要角軸回り可能に支承され、右側枠杆2bの基端部2b1を先端部2b2の右縦支軸11bに所要角軸回り軸支した長手巾回動ベース9の基端部9aが前記右横支軸10bに所要角軸回り可能に支承されてなる。
前記短手巾回動ベース8の基端部8aの左横支軸10aと先端部8bの左縦支軸11aと長手巾回動ベース9の基端部9aの右横支軸10bと先端部9bの右縦支軸11bは、同一面上に支持され、左側枠杆2aと右側枠杆2bがそれらの各軸の縦回りと横回りに所要角回動可能に支承されてなる。
前記乗降補助ステップ装置主部1aの左側枠杆2aの基端部2a1寄り又は右側枠杆2bの基端部2b1には、乗降補助ステップ装置主部1aの左側枠杆2a又は右側枠杆2bが取付け台板6の表面部6aへ横向き伏倒連接時に、取付け台板6の表面部6aと対応するロック孔19aが開口されたロック板19が配備されてなる。
重機5の取付け台板6の表面部6aには、前記左側枠杆2aの基端部寄り又は右側枠杆2bの基端部寄りに設けた前記ロック板19のロック孔19aが対応位置に回動すると自動的に係合して両者をその位置にロックする自動ロック機構20が配備されてなる。
前記自動ロック機構20は、前記取付け台板6の表面部6aに配備される軸受フレーム21の上下に突設した上部軸受板部21aの軸受孔21a1と下部軸受板部21bの軸受孔21b1に、上端に連携操作部22aを備える格納ロックピン22がスライド自在に嵌挿配備されるとともに、前記格納ロックピン22の外径に圧縮コイルスプリング23が嵌装され、その上端面が前記上部軸受板部21aの下面に連接され、圧縮コイルスプリング23の下端面が格納ロックピン22の下方寄り外径の環状溝24に嵌着したE型止め輪25に連接されて格納ロックピン22に下方ヘの付勢力が付与され、該格納ロックピン22の下端部がロック嵌挿部22bに形成され、該格納ロックピン22が定位置にスライドしてロック状態に保持されるものである。
以下、本発明に係る重機用乗降補助ステップ装置を、図面に示す実施例の重機等用乗降補助ステップ装置1により詳しく説明する。
重機用乗降補助ステップ装置1は、乗降補助ステップ装置主部1aより設けられ、該乗降補助ステップ装置主部1aは、左右に配備される左側枠杆2aと右側枠杆2bに、複数段の足受板体4が上下に同一又は所要の間隔で複数段、夫々左端部4aに設けた左支軸3aと右端部4bに設けた右支軸3bにより回動自在に枢支されて構成される。
前記左側枠杆2aと右側枠杆2bが縦向きの時、左側枠杆2aの正面に対して各段の足受板体4の背面が対面し、各段の足受板体4の左端部4aと左側枠杆2a対して左支軸3aが前後に貫通して両者を回動自在に連結する。
前記右側枠杆2bの正面に対して各段の足受板体4の背面が対面し、足受板体4の右端部4bと右側枠杆2b対して右支軸3bが前後に貫通して両者を回動自在に連結する。
左側枠杆2aと右側枠杆2bに足受板体4が左支軸3aと右支軸3bにより枢支されるから、左側枠杆2aと右側枠杆2bを縦向きに保持し、両者を最大限離隔するとき、横向き各足受板体4は、水平に回動し、一般的な梯子体を構成する。
前記乗降補助ステップ装置主部1aを重機5に配備するには、重機5の設置個所の外側面5aに適合した取付け台板6を設け、該取付け台板6の表面部6aに左右に離隔して対応する一対の左側ブラケット7aと右側ブラケット7bを立設し、該左側ブラケット7aに短手巾回動ベース8の基端部8aを支承する横方向(図8:X1−X1)の左横支軸10aが、長手巾回動ベース9の基端部9aを支承する横方向(図8:X1−X1)の右横支軸10bが同一軸線上に設けられる。
前記短手巾回動ベース8の先端部8bに前記左側枠杆2aの基端部2a1を支承する縦方向(図8:Y1−Y1)の左縦支軸11aを配備している。また、前記長手巾回動ベース9の先端部9bに前記右側枠杆2bの基端部2b1を支承する縦方向(図8:Y2−Y2)の右縦支軸11bを配備している。
前記短手巾回動ベース8の基端部8aにおいて、前記横方向(図8:X1−X1)の左横支軸10aを回転自在に支承する左側の左軸受孔12a1と右側の右軸受孔12a2が基端部8aに形成される左側板部8a1と右側板部8a2に設けられる。
前記長手巾回動ベース9の基端部9aにおいて、前記横方向(図8:X1−X1)の右横支軸10bを回転自在に支承する左側の左軸受孔12b1と右側の右軸受孔12b2とが基端部9aに形成される左側板部9a1と右側板部9a2に設けられる。
前記短手巾回動ベース8の先端部8bにおいて、前記左縦支軸11aを回転自在に支承する前側軸受孔13a1と後側軸受孔13a2が、先端部8bの前側板部8b1と後側板部8b2に設けられる。
前記長手巾回動ベース9の先端部9bにおいて、前記右縦支軸11bを回転自在に支承する前側軸受孔13b1と後側軸受孔13b2が、先端部9bの前側板部9b1と後側板部9b2に設けられる。
前記短手巾回動ベース8の先端部8bの縦方向(図8:Y1−Y1)の左縦支軸11aと長手巾回動ベース9の先端部9bの縦方向(図8:Y2−Y2)の右縦支軸11bは、互いに平行であるとともに同一面上に支持されて設けられる。
前記乗降補助ステップ装置主部1aの立ち上げ作動時に、前記短手巾回動ベース8の上面板部8c及び長手巾回動ベース9の上面板部9cは、重機5の取付け台板6の表面部6aとの衝突面に夫々設けられる。
前記長手巾回動ベース9の先端部9bの前側左側板部9a3が右側枠杆2bの左回転ストップ機能を奏するものである。
前記左側枠杆2aの中間部に、例えば、上から二段目の足受板体4の下方に持ち手部14aが左側方に突出するハンドル14が配備される。
前記左側枠杆2aの先端部2a2と前記右側枠杆2bの先端部2b2とに左右に貫設された支軸15a、支軸15bによって左レッグ16aと右レッグ16bが接地上面17に対して所要角に回動自在に配備される。
前記乗降補助ステップ装置主部1aは、前述のように構成されるから、例えば、ハンドル14の持ち手14aを持って図3に示すように、左側枠杆2aと一体の短手巾回動ベース8と、右側枠杆2bと一体の長手巾回動ベース9を、夫々前記縦方向(図8:Y1−Y1)の左縦支軸11aと右縦支軸11bを中心に乗降補助ステップ装置主部1aを持ち上げて上方に回動し、その短手巾回動ベース8の上面板部8c及び長手巾回動ベース9の上面板部9cが取付け台板6の表面部6aに衝突し、図4に示すように、左側枠杆2aと右側枠杆2bが水平位置になるまで持ち上げるものである。
次に、前記乗降補助ステップ装置主部1aの短手巾回動ベース8と長手巾回動ベース9を取付け台板6の表面部6aに押し付けた状態で、左側枠杆2aと右側枠杆2bを、それらの夫々の基端部12aと基端部12bを支承する左縦支軸11aと右縦支軸11bを中心に右側に回動して、図1及び図5に示すように、重機5の対応外側面5aに伏倒させる。
本発明に係る重機用乗降補助ステップ装置1の実施例では、前記乗降補助ステップ装置主部1aの短手巾回動ベース8と長手巾回動ベース9を取付け台板6の表面部6aに確実に押し付けた状態になっていないと、伏倒操作に移行できないように、取付け台板6の表面部6aに、伏倒操作ブロック18が基端部(図示しない。)を固着され、その先端部に、左側枠杆が衝突して右側に回動することを阻止するストッパー部18aが配備されている。
本発明に係る重機用乗降補助ステップ装置1の実施例では、前記乗降補助ステップ装置主部1aの左側枠杆2aの基端部2a1寄りには、その横向き伏倒連接時に取付け台板6の表面部6aと対応するロック孔19aが開口されたロック板19を配備している。図示しないが、前記左側枠杆2aの基端部2a1寄りの代わりに、乗降補助ステップ装置主部1aの右側枠杆2bの基端部2a1寄りに、その横向き伏倒連接時に取付け台板6の表面部6aと対応するロック孔19aが開口されたロック板19を配備してもよいものである。
本発明に係る重機用乗降補助ステップ装置1の実施例では、重機5の取付け台板6の表面部6aには、左側枠杆2aに設けた前記ロック板19のロック孔19aが対応位置に回動すると自動的に係合して両者その位置にロックする自動ロック機構20を配備している。図示しないが、前記左側枠杆2aの基端部2a1寄りの代わりに、右側枠杆2bの基端部2a1寄りに設けた前記ロック板19のロック19a孔を対応位置に回動すると自動的に係合して両者をその位置にロックする自動ロック機構を配備してもよいものである。
前記自動ロック機構20は、前記取付け台板6の表面部aに配備される軸受フレーム21の上下に突設した上部軸受板部21aの軸受孔21a1と下部軸受板部21bの軸受孔21b1に、上端に連携操作部22aを備える格納ロックピン22がスライド自在に嵌挿配備されるとともに、前記格納ロックピン22の外径に圧縮コイルスプリング23が嵌装され、その上端面が前記上部軸受板部21の下面に連接され、圧縮コイルスプリング23の下端面が格納ロックピン22の下方寄り外径の環状溝24に嵌着したE型止め輪25に連接されて格納ロックピン22に下方ヘの付勢力が付与され、該格納ロックピン22が定位置にスライドして保持される。
前記格納ロックピン22の下端部はロック嵌挿部22bが形成され、その上方にはC型止め輪26が嵌着して配備される。
本発明に係る重機用乗降補助ステップ装置1の実施例は、図5に示すように構成されるから、重機5に乗り込みのための乗降補助ステップ装置主部1aのセットは、オペレータ用操作杆28を格納ロックピン22の連携操作部22aに連携して、格納ロックピン22を上方に押し上げると、ロック嵌挿部22bを上昇させてロック板19のロック孔19aから引き抜き、格納ロックピン22のロックを解除する。そして、左側枠杆2aのハンドル14の持ち手部14aを掴んで手前に引き起こして、左縦支軸11aと右縦支軸11bを中心に手前横回りに90度回転すると、左側枠杆2aと右側枠杆2bの間に各足受板部4を押し広げて展開して右側枠杆2bが長手巾回動ベース9の先端部9bの前側左側板部9a3に衝突して停止する。
前記取付け台板6に起立した状態から持ち手部14aを掴んで左側枠杆2a、右側枠杆2b及び各足受板体4を支えて降下すれば、各足受板部4を展開した左側枠杆2aと右側枠杆2bの先端部のレッグ16a、16bが地上面17に接地されてなるものである。
斯くして、オペレータは、配備された重機用乗降補助ステップ装置1を利用して重機5に安全に乗り込むことができる。そしてその重機5に格納は、オペレータ室に用意された図14に示すように、オペレータ用操作杆28を取り出し、左側枠杆2aに設けた操作レバー27の連携孔27aに操作部28aを差し込んで、左側枠杆2a、右側枠杆2b及び各足受板体4の重機用乗降補助ステップ装置主部1aを引き上げ、前記段落「0040」から前記段落「0045」で説明した重機5への格納操作をオペレータ室からも行うことができるものである。
重機に乗り降りする際にオペレータの安全が確保され、労働災害の軽減及び労働環境の改善に寄与するものである。
1 重機用乗降補助ステップ装置
1a 乗降補助ステップ装置主部
2a 左側枠杆
2a1 基端部
2a2 先端部
2b 右側枠杆
2b1 基端部
2b2 先端部
3a 左支軸
3b 右支軸
4 足受板体
4a 左端部
4b 右端部
5 重機
5a 外側面
5b オペレータ室
6 取付け台板
6a 表面部
7a 左側ブラケット
7b 右側ブラケット
8 短手巾回動ベース
8a 基端部
8a1 左側板部
8a2 右側板部
8b 先端部
8b1 前側板部
8b2 後側板部
8c 上面板部
9 長手巾回動ベース
9a 基端部
9a1 左側板部
9a2 右側板部
9a3 前側左側板部
9b 先端部
9b1 前側板部
9b2 後側板部
9c 上面板部
10a 左横支軸
10b 右横支軸
11a 左縦支軸
11b 右縦支軸
12a1 左軸受孔
12a2 右軸受孔
12b1 左軸受孔
12b2 右軸受孔
13a1 前側軸受孔
13a2 後側軸受孔
13b1 前側軸受孔
13b2 後側軸受孔
14 ハンドル
14a 持ち手部
15a 支軸
15b 支軸
16a 左レッグ
16b 右レッグ
17 地上面
18 伏倒操作ブロック
18a ストッパー部
19 ロック板
19a ロック孔
20 自動ロック機構
21 軸受フレーム
21a 上部軸受板部
21a1 軸受孔
21b 下部軸受板部
21b1 軸受孔
22 格納ロックピン
22a 連携操作部
22b ロック嵌挿部
23 圧縮コイルスプリング
24 環状溝
25 E型止め輪
26 C型止め輪
27 操作レバー
27a 連携孔
28 オペレータ用操作杆
28a 操作部
1a 乗降補助ステップ装置主部
2a 左側枠杆
2a1 基端部
2a2 先端部
2b 右側枠杆
2b1 基端部
2b2 先端部
3a 左支軸
3b 右支軸
4 足受板体
4a 左端部
4b 右端部
5 重機
5a 外側面
5b オペレータ室
6 取付け台板
6a 表面部
7a 左側ブラケット
7b 右側ブラケット
8 短手巾回動ベース
8a 基端部
8a1 左側板部
8a2 右側板部
8b 先端部
8b1 前側板部
8b2 後側板部
8c 上面板部
9 長手巾回動ベース
9a 基端部
9a1 左側板部
9a2 右側板部
9a3 前側左側板部
9b 先端部
9b1 前側板部
9b2 後側板部
9c 上面板部
10a 左横支軸
10b 右横支軸
11a 左縦支軸
11b 右縦支軸
12a1 左軸受孔
12a2 右軸受孔
12b1 左軸受孔
12b2 右軸受孔
13a1 前側軸受孔
13a2 後側軸受孔
13b1 前側軸受孔
13b2 後側軸受孔
14 ハンドル
14a 持ち手部
15a 支軸
15b 支軸
16a 左レッグ
16b 右レッグ
17 地上面
18 伏倒操作ブロック
18a ストッパー部
19 ロック板
19a ロック孔
20 自動ロック機構
21 軸受フレーム
21a 上部軸受板部
21a1 軸受孔
21b 下部軸受板部
21b1 軸受孔
22 格納ロックピン
22a 連携操作部
22b ロック嵌挿部
23 圧縮コイルスプリング
24 環状溝
25 E型止め輪
26 C型止め輪
27 操作レバー
27a 連携孔
28 オペレータ用操作杆
28a 操作部
Claims (5)
- 重機の地上面より高い位置に設定されるオペレータ室と地上面とのオペレータの乗降通路を構成する乗降補助ステップ装置であって、該乗降補助ステップ装置は、左右に配備される左側枠杆と右側枠杆に、足受板体が上下に同一又は所要の間隔で複数段、夫々の左端部と左側枠杆を左支軸により、夫々の右端部と右側枠杆を右支軸により回動自在に枢支される乗降補助ステップ装置主体と、該乗降補助ステップ装置主体の左側枠杆が縦回りを可能とする左横支軸と横回りを可能とする左縦支軸とを具える短手巾回動ベースと、同じく前記ステップ装置主体の右側枠杆が縦回りを可能とする右横支軸と横回りを可能とする右縦支軸とを具える長手巾回動ベースと、重機の設置個所の外側面に適合し、前記左横支軸と右横支軸を左右に離隔して配備する左側ブラケットと右側ブラケットを立設した取付け台板とから構成される重機用乗降補助ステップ装置。
- 前記乗降補助ステップ装置主部は、設置の対象となる重機の外側面に適合した取付け台板が設けられ、該取付け台板の表面部に左右に離隔して対応する一対の左側ブラケットと右側ブラケットが立設され、該左側ブラケットと右側ブラケットに同一軸線上に左横支軸と右横支軸が差し渡し配備され、該左横支軸に左側枠杆の基端部を先端部の左縦支軸に所要角軸回り軸支した短手巾回動ベースの基端部が所要角軸回り可能に支承され、該右横支軸に右側枠杆の基端部を先端部の右縦支軸に所要角軸回り軸支した長手巾回動ベースの基端部が所要角軸回り可能に支承されてなる請求項1の重機用乗降補助ステップ装置。
- 前記短手巾回動ベースの先端部の縦方向の左縦支軸と長手巾回動ベースの先端部の縦方向の右縦支軸は、同一面上に支持され、左側枠杆と右側枠杆がそれらの軸回りに所要角回動可能に支承されてなる請求項1又は請求項2の重機用乗降補助ステップ装置。
- 前記乗降補助ステップ装置主部が重機の取付け台板の表面部へ横向き伏倒連接時に、前記取付け台板の表面部と対応するロック孔が開口されたロック板が前記乗降補助ステップ装置主部の片側枠杆の基端部寄りに配備され、重機の取付け台板の表面部には、前記片側枠杆の基端部寄りに設けた前記ロック板のロック孔が対応位置に回動すると自動的に係合して両者をその位置にロックする自動ロック機構が配備されてなる請求項1、請求項2又は請求項3の重機用乗降補助ステップ装置。
- 前記自動ロック機構は、前記取付け台板の表面部に配備される軸受フレームの上下に突設した上部軸受板部の軸受孔と下部軸受板部の軸受孔に、上端に連携操作部を備える格納ロックピンがスライド自在に嵌挿配備されるとともに、前記格納ロックピンの外径に圧縮コイルスプリングが嵌装され、その上端面が前記上部軸受板部の下面に連接され、圧縮コイルスプリングの下端面が格納ロックピンの下方寄り外径の環状溝に嵌着した止め輪に連接されて格納ロックピンに下方ヘの付勢力が付与され、該格納ロックピンの下端部がロック嵌挿部に形成され、該格納ロックピンが定位置にスライドしてロック状態に保持されてなる請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の重機用乗降補助ステップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020093526A JP2021187261A (ja) | 2020-05-28 | 2020-05-28 | 重機用乗降補助ステップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020093526A JP2021187261A (ja) | 2020-05-28 | 2020-05-28 | 重機用乗降補助ステップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021187261A true JP2021187261A (ja) | 2021-12-13 |
Family
ID=78851008
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020093526A Pending JP2021187261A (ja) | 2020-05-28 | 2020-05-28 | 重機用乗降補助ステップ装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021187261A (ja) |
Citations (6)
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JP2009287384A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Volvo Construction Equipment Ab | レベリングシステムを備えた建設機械用及び林業機械用ステップ装置 |
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2020
- 2020-05-28 JP JP2020093526A patent/JP2021187261A/ja active Pending
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