JP7390717B2 - 手摺付き昇降梯子 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されたトラック昇降ステップは、左右一対の支柱と、支柱間に横架された複数の踏板と、支柱の上端部に横架された天板と、支柱にそれぞれ取り付けられた手摺と、を備え、天板の一端は、支柱の上端部に異なる角度で固定可能な角度固定手段により連結され、前記天板の多端下部には、当該天板をトラックの荷台のあおりに係止する係止手段が設けられ、手摺は、支柱の上下に配設された軸支部により、支柱に対して垂直に起立した状態と平行に折り畳まれた状態とに変位可能に軸支され、軸支部には、手摺の起立状態を固定するための固定手段が設けられ、軸支部にそれぞれ設けられた固定手段を連結具で連結し、当該連結具を操作することにより、手摺の起立状態の固定を解除可能としている(要約)。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした手摺付き昇降梯子を提供することを目的とする。
前記左右各手摺Tは、支柱3に沿って配置される支軸部8と、支柱3から離れていて人手で把持可能な把持部9とを有しており、
前記支持具6は手摺Tの支軸部8を軸心廻り回動可能にかつ軸心方向移動可能に保持するホルダ11と、このホルダ11に形成したホルダ孔11aと支軸部8に形成した軸孔Pとに貫通するロック部材12とを有しており、
前記手摺Tの支軸部8には、手摺Tを支柱3から前方へ立設しかつその上部が支柱3から上方へ突出した使用状態Uのときにロック部材12が貫通される使用時軸孔Puと、手摺Tを梯子本体5に沿うように倒しかつ使用状態Uから下方へ移動した不使用状態Fのときにロック部材12が貫通される不使用時軸孔Pfとを形成していることを特徴とする。
即ち、手摺Tを支柱3から前方へ立設しかつその上部が支柱3から上方へ突出した使用状態Uのときから、ロック部材12をロック解除すると、手摺Tは梯子本体5に沿うように倒しかつ下方へ移動した不使用状態Fとすることができ、手摺Tを支柱3に対して折り畳んで下方移動でき、不使用状態での前後寸法及び上下寸法は縮小されてコンパクトにな
る。
図1~13において、トラックの荷台あおりWに掛止して立て掛ける手摺付き昇降梯子1を示しており、図1~5は手摺使用状態を示し、図10~13は手摺不使用状態(運搬・収納時の状態)を示している。
手摺付き昇降梯子1は、左右一対の支柱3を上下複数段の踏板4で連結した梯子本体5と、前記左右各支柱3に支持具6を介して連結した左右手摺Tと、左右支柱3の上部に後方突出姿勢に設けられた天板17と、左右各支柱3の下部に伸縮可能に設けられた伸縮脚19とを備えている。
前記踏板4は断面台形状のパイプ材で形成され、その上面は昇降梯子1を荷台あおりWに立て掛けたときには略水平姿勢になる。
前記天板17の前部の下面側には、天板17の側壁及びブラケット23を貫通する設定ピン27を有する姿勢変更具25が設けられている。
前記姿勢変更具25は、天板17を支柱3の上部から後方に突出する姿勢(後方突出姿勢)にしたときに、設定ピン27が第1被係合孔29aと係合してその後方突出姿勢を保持し、掛止部材18を荷台あおりWに掛止して、手摺付き昇降梯子1を荷台あおりWに立て掛けて使用可能状態にする。
即ち、天板17は左右支柱3の上部に後方突出の使用姿勢と折り畳んだ収納姿勢とに姿勢変更可能に設けられている。
支柱3の下部には、伸縮脚19を支柱3に収納された位置(収縮位置)、及び収縮位置から下方へ伸張した位置(伸張位置)で支柱3に固定する固定具33を設けている。
固定具33は位置決めピン37とこの位置決めピン37を伸縮脚19側に付勢する付勢手段38とを有し、位置決めピン37は一端37aが下ブロック36を貫通して伸縮脚19の係止孔19aに係止する。位置決めピン37の他端側はクランク形状であり、付勢手段38に抗して位置決めピン37を伸縮脚19から離脱させるための手持ち部37bとなっている。
前記上ブロック35は伸縮脚19の上端の抜け止め部材32と当接可能であって、支柱3から伸縮脚19を伸張していって、最伸張寸法になったときに抜け止め部材32が上ブロック35と当接して、それ以上の伸張を阻止する。
左右各手摺Tは、支軸部8と把持部9とが略直線形であって、その上下寸法L1が梯子本体5の上下寸法L2と略等しくなっている。手摺使用状態では、図1、2に示す如く、手摺Tの略上半分が天板17より上方に突出し、手摺としての機能を十二分に発揮できるようになる。手摺不使用状態では、図10、11に示す如く、手摺Tの下端が収縮した伸縮脚19の下端に対向し、手摺Tの殆どが梯子本体5と重合してコンパクトになり、上円弧部Tuのみが梯子本体5の上端から上方に突出して持ち運び時に手で持てるようになる。
ホルダ11は、図1,5、8に示すように、手摺Tの支軸部8を軸心廻り回動可能にかつ軸心方向移動可能に外嵌して保持する筒部11bと、支柱3に嵌合する嵌合部11cとが一体成形されている。
ホルダ11の筒部11bにはロック部材12が貫通されるホルダ孔11aが形成されている。前記ロック部材12は、支持ブラケット41に移動可能に支持されており、一端がホルダ孔11aに貫通する貫通ピン部12aと、この貫通ピン部12aから屈曲して把持可能な摘まみ部12bと、この摘まみ部12bから屈曲して貫通ピン部12aと略平行でありかつ貫通ピン部12aを貫通方向に付勢する付勢手段14を設けた付勢部12cとを有する。
へ移動した不使用状態Fのときに、ホルダ孔11aと対向してロック部材12が貫通される不使用時軸孔Pfとが形成されている。
従って、ロック部材12の摘まみ部12bを摘まんで付勢手段14に抗して貫通ピン部12aをホルダ孔11aから引き抜くと、ロック解除状態となり、手摺Tの支軸部8はホルダ11内を回動でき、かつ軸方向に移動でき、使用時ストッパ15U又は不使用時ストッパ15Fがホルダ11に当接した位置で、使用時の位置又は不使用時の位置となり、摘まみ部12bから手を離すと、付勢手段14によって貫通ピン部12aが使用時軸孔Pu又は不使用時軸孔Pfに確実に貫通し、ロック状態となる。
縮脚19と、この伸縮脚19を伸縮した位置で支柱3に固定する固定具33とを設けており、前記不使用状態Fのときの手摺Tは、その下端が収縮した伸縮脚19の下端に対向し、かつその上部が梯子本体5の上端より上方に突出しているので、伸縮脚19によって高さの異なる手摺付き昇降梯子1を構成でき、伸縮脚19を設けても、不使用状態Fのときに梯子本体5の上部から手摺Tの上部が突出して、昇降梯子1の運搬の用に共することができる。
例えば、天板17を割愛し、左右支柱3の上端に踏板4を設けるとともに荷台あおりWと掛止可能な掛止部材18を設けたり、天板17及び掛止部材18を割愛して、昇降梯子1を構造物等に立て掛けるだけのものにしたりしてもよい。
手摺Tは支軸部8以外の形状、即ち、把持部9、上円弧部Tu及び下円弧部Tf等の形状を種々変形してもよい。
手摺Tは支軸部8と把持部9との間隔(手摺の立ち上がり高さ)が、梯子本体5の幅(踏板4の長さ)の半分以下になっているが、これを半分以上にして、不使用時に右の手摺Tの把持部9と左の手摺Tの把持部9とがオーバーラップするように構成してもよい。
3 支柱
4 踏板
5 梯子本体
6 支持具
8 支軸部
9 把持部
11 ホルダ
11a ホルダ孔
11b 筒部
11c 嵌合部
12 ロック部材
12a 貫通ピン部
12b 摘まみ部
12c 付勢部
14 付勢手段
15F 不使用時ストッパ
15U 使用時ストッパ
17 天板
18 掛止部材
19 伸縮脚
19a 係止孔
F 不使用状態
L1 支軸部及び把持部の上下寸法
L2 梯子本体の上下寸法
T 手摺
Tf 下円弧部
Tu 上円弧部
U 使用状態
P 軸孔
Pf 不使用時軸孔
Pu 使用時軸孔
Claims (6)
- 左右一対の支柱(3)を上下複数段の踏板(4)で連結した梯子本体(5)と、前記左右各支柱(3)に支持具(6)を介して連結した左右手摺(T)とを有しており、
前記左右各手摺(T)は、支柱(3)に沿って配置される支軸部(8)と、支柱(3)から離れていて人手で把持可能な把持部(9)とを有しており、
前記支持具(6)は手摺(T)の支軸部(8)を軸心廻り回動可能にかつ軸心方向移動可能に保持するホルダ(11)と、このホルダ(11)に形成したホルダ孔(11a)と支軸部(8)に形成した軸孔(P)とに貫通するロック部材(12)とを有しており、
前記手摺(T)の支軸部(8)には、手摺(T)を支柱(3)から前方へ立設しかつその上部が支柱(3)から上方へ突出した使用状態(U)のときにロック部材(12)が貫通される使用時軸孔(Pu)と、手摺(T)を梯子本体(5)に沿うように倒しかつ使用状態(U)から下方へ移動した不使用状態(F)のときにロック部材(12)が貫通される不使用時軸孔(Pf)とを形成していることを特徴とする手摺付き昇降梯子。 - 前記左右各手摺(T)は支軸部(8)の上下と把持部(9)の上下とがそれぞれ連結されて環状形状になっており、
前記ホルダ(11)は支軸部(8)に外嵌する筒部(11b)にホルダ孔(11a)を形成しており、
前記ロック部材(12)は、一端がホルダ孔(11a)と軸孔(P)とに貫通する貫通ピン部(12a)と、この貫通ピン部(12a)から屈曲して把持可能な摘まみ部(12b)と、この摘まみ部(12b)から屈曲して貫通ピン部(12a)と略平行でありかつ貫通ピン部(12a)を貫通方向に付勢する付勢手段(14)を設けた付勢部(12c)とを有することを特徴とする請求項1に記載の手摺付き昇降梯子。 - 前記左右各手摺(T)の支軸部(8)には、手摺(T)の上部が支柱(3)から上方へ突出した使用状態(U)のときにホルダ(11)の下部と当接する使用時ストッパ(15U)と、手摺(T)を下方へ移動した不使用状態(F)のときにホルダ(11)の上部と当接する不使用時ストッパ(15F)とを設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺付き昇降梯子。
- 前記左右各手摺(T)は、支軸部(8)の上端と把持部(9)の上端とは上向き突出の上円弧部(Tu)で連結され、支軸部(8)の下端と把持部(9)の下端とは下向き突出の下円弧部(Tf)で連結されており、
左右各手摺(T)の支軸部(8)と把持部(9)とは、略直線形であって上下寸法(L1)が梯子本体(5)の上下寸法(L2)と略等しいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の手摺付き昇降梯子。 - 左右支柱(3)の上部に後方突出姿勢と支柱(3)の背面に沿う収納姿勢とに姿勢変更可能な天板(17)を有し、この天板(17)に荷台あおり(W)と掛止可能な掛止部材(18)を設けていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の手摺付き昇降梯子。
- 左右各支柱(3)の下部に、支柱(3)に収納された位置から下方へ伸張可能な伸縮脚(19)と、この伸縮脚(19)を伸縮した位置で支柱(3)に固定する固定具(33)とを設けており、
前記不使用状態(F)のときの手摺(T)は、その下端が収縮した伸縮脚(19)の下端に対向し、かつその上部が梯子本体(5)の上端より上方に突出していることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の手摺付き昇降梯子。
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