JP2021186361A - Ptpカセット及びptp払出装置 - Google Patents

Ptpカセット及びptp払出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ベースへのPTPカセット装着に随伴して装着状態が継続されるようにする。【解決手段】 ベース20の後方係合部26とPTPカセット30の排出機構後方係合部46とが、プッシュラッチ装置などの採用によって、分離状態から押し当てられ更に押し込まれると連結状態になり、押し込み解消後も連結状態を維持し、その状態で再び押し込まれると連結が解除されるようにする。さらに、PTPカセット30をベース20に装着したときそれに随伴して横幅拡縮機構70の操作部72がベース20のベース前方係合部28の貫通穴に収まるようにして、操作部72に意図せぬ接触等があっても整列収納部50の薬剤収納空間の横幅が拡縮するという不所望な事態に至るのは回避する。【選択図】 図7

Description

この発明は、幾つかの薬剤を一枚のシートに区分収納したPTP包装剤またはそれと等価なシート状包装剤であるPTP包装剤等を整列収納して順次排出するPTPカセットに関する。
また、そのようなPTPカセットに加えて、該カセットを着脱しうるベースをも具備したPTP払出装置にも関する。
PTP包装剤と等価なシート状包装剤の典型例にはブリスタ包装剤が挙げられる。
PTP包装剤等は、片面が平坦になっているが、他面には薬剤を閉じ込めたポケット(区分収納用の突起部)が縦横に並んで形成されている。
そのようなPTP包装剤等を多数収容して逐次排出するPTPカセットは、単独で使用することも無いわけではないが、大抵は薬品類収納装置の一種のPTP払出装置の棚部などに多列多段に並べて装備されることが多い(例えば特許文献1参照)。
また、PTPカセットには、個々のPTP包装剤等を縦向きの姿勢にしたうえでそれらを前後に並べて保持するとともに小刻みに振動させることで順に前送りして順次排出するようになったものがある(例えば特許文献1参照)。
さらに、PTPカセットには、個々のPTP包装剤等を横向きの姿勢にしたうえで上下に積み重ねて多数保持するとともに下から順に長手方向へ横送りして順次排出するようになったものもある(例えば特許文献2,3参照)。
何れのPTPカセットも、薬剤収納空間を画する箱状の整列収納部(上部ユニット)と、その下に設けられた順次排出機構(下部ユニット)とを備えているが、本願は後者の横送りタイプを対象にしたものなので、整列収納部は、PTP包装剤等を各々は横にしたうえで薬剤収納空間の内底の部材の上に載せて縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持するようになっており、順次排出機構は、整列収納部に保持されているPTP包装剤等を下から順に横送りして前方へ排出するようになっている(例えば特許文献2,3参照)。
整列収納部は、何れのカセットでも構成が似ており、整列状態維持のため内底の上の薬剤収納空間が前板と両側板で囲まれているが、PTP包装剤等の補充のため、上面が解放されている。また、補充作業容易化のため後背面まで解放されたり、整列状態安定化のため薬剤収納空間の内底部材が少し前下がりに傾けられたりしている。さらに、横送り排出のため、前板のうち内底の前端のところが切り欠かれて、排出口が形成されており、排出確認のため排出口の下方には排出センサ(通過センサ)が置かれている。前板には、排出口の上部に位置して排出口の開度を加減する調整部材が付設されており、調整部材には、髭状の可撓性留具や単純な板状体が採用されている(例えば特許文献2参照)。
順次排出機構は、整列収納部に合わせて前後に長い物になっており、整列収納部に保持されているPTP包装剤等のうち最も下になっている最下PTP包装剤等に接触作用する可動部材(前送り部材)と、該部材を運動させて最下PTP包装剤等を横送りさせることにより排出口から前方へ放出させる駆動機構とを備えている点は、何れのカセットにも共通しているが、可動部材には、幾つかのタイプがあり、PTP包装剤等の特性たとえば硬軟や巻癖などに応じて使い分けられている。鈎爪状の引掛部材や(例えば特許文献2,3参照)、突起状の押出部材などは、前後に張設された無端ベルトの巡回運動にて移動させられる可動部材であるが、無端ベルトの要らない可動部材の例としては摩擦式の回転輪が挙げられる。
特開2011−019928号公報 特開2014−135994号公報 特開2015−150309号公報 特願2019−103050号(出願) 特願2019−105183号(出願)
さらに、PTP包装剤等のサイズが多岐に亘るところ、使用頻度の少ないPTP包装剤等や、後発のPTP包装剤等に対してまで、漏れなく専用のPTPカセットを都合するのが困難なことから、幅や長さの違うPTP包装剤等に対して適合させることができる幅等調整可能なPTPカセットも開発され実用に供されていたが(例えば特許文献2参照)、薬剤収納空間(PTP整列収納空間)の拡縮の可能なPTPカセットの利便性が認識されて、その使用が増えるに連れ、薬剤収納空間の拡縮調整をユーザだけでも調整できるようにすることへの要請が高まって来た。
そこで、幅などの違うPTP包装剤等に薬剤収納空間を適合させる幅等調整作業をユーザだけでも比較的容易に行えるPTPカセットが開発された。
具体的には(特許文献4,5参照)、排出口の上方に位置する前板と、排出口の高さを可変調整したいときに手動操作にて前板を昇降させる前板昇降機構と、左右に分かれてそれぞれ順次排出機構の上方に立つ左側板および右側板と、それら左側板と右側板との間隙を拡縮しうる手動操作式の横幅拡縮機構と、前板昇降機構を両側板の中央に位置させる横幅追随機構とを、整列収納部に設けたPTPカセットが開発された。
また、そのようなPTPカセットを着脱可能に保持するベースについても、モータで軸回転駆動する外歯ギヤを後方へ突き出した状態で装備したことにより、PTPカセットをベースの後ろ寄り上方からベースに載せてPTPカセットをベースに対して可能なだけ前進させると、位置決めがなされるとともに、PTPカセットの内歯ギヤがベースの外歯ギヤと噛合して回転伝動状態が確立されるPTP払出装置も開発された(特許文献5参照)。
しかしながら、その手法では、位置決め状態や回転伝動状態を維持させるために、摘まみ部や嵌入部を持った装着維持部材をも装備しておいて、装着状態を固定させる手動操作も行うことが必要であり、更なる一手間が掛かっていた。
そこで、そのような一手間すら不要にすべく更に改良を加えて、PTPカセットをベースに装着するとそれに随伴して装着状態が継続されるようにすることが第1技術課題となる。
また、横幅拡縮機構を具備したことによりPTPカセットを使用可能なPTP包装剤等の範囲が広がったが、調整後の横幅拡縮機構に意図せず触れたときなど、不所望にPTPカセットの整列収納部の薬剤収納空間の横幅が変動してしまう虞もある。
そこで、そのような不所望な事態の発生を防止すべく、PTPカセットをベースに装着するとそれに随伴して横幅拡縮機構の操作部が操作し難くなるように改良することが第2技術課題となる。
本発明のPTP払出装置は(解決手段1)、上述した第1技術課題を解決するために創案されたものであり、
薬剤をシートに区分収納したPTP包装剤またはそれと等価なシート状包装剤であるPTP包装剤等を一列に並べた状態で保持する整列収納部を具備するとともに前記整列収納部の下に装備されていて前記PTP包装剤等を並び順に前方へ排出する順次排出機構をも具備したPTPカセットと、前記順次排出機構を前進後退許容状態で乗載しうるベースとを備えたPTP払出装置において、
前記ベースは、回転出力軸を後ろに向けた回転駆動部と、係合方向を後に向けたベース後方係合部と、ベース後方係合部より前方に設けられていて係合方向を後に向けたベース前方係合部とを具備したものであり、
前記順次排出機構は、前記回転出力軸に対して後方から係合離脱しうる回転従動軸と、前記ベース後方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構後方係合部と、前記ベース前方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構前方係合部とを具備したものであり、
前記排出機構後方係合部と前記ベース後方係合部とが、分離状態から押し当てられ更に押し込まれると連結状態になり、押し込み解消後も連結状態を維持し、その状態で再び押し込まれると連結が解除されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明のPTPカセットは(解決手段2)、上記解決手段1のPTP払出装置からPTPカセットを特定したものであり、
薬剤をシートに区分収納したPTP包装剤またはそれと等価なシート状包装剤であるPTP包装剤等を一列に並べた状態で保持する整列収納部と、前記整列収納部の下に装備されていて前記PTP包装剤等を並び順に前方へ排出する順次排出機構とを備えたPTPカセットにおいて、
回転出力軸を後ろに向けた回転駆動部を具備するとともに係合方向を後に向けたベース後方係合部とそれよりより前方に設けられていて係合方向を後に向けたベース前方係合部も具備していて前記順次排出機構を前進後退許容状態で乗載しうるベースの前記回転出力軸に対して後方から係合離脱しうる回転従動軸と、前記ベース後方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構後方係合部と、前記ベース前方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構前方係合部とを具備したものであり、
前記排出機構後方係合部が、前記ベース後方係合部に対して、分離状態から押し当てられ更に押し込まれると連結状態になり、押し込み解消後も連結状態を維持し、その状態で再び押し込まれると連結が解除されるようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明のPTP払出装置は(解決手段3)、上記解決手段1のPTP払出装置であって、
前記順次排出機構は、前記整列収納部の薬剤収納空間の横幅を拡縮させる横幅拡縮機構を内蔵しており、前記横幅拡縮機構が、軸回転可能な棒状の操作部材を具備していて前記操作部材の軸回転動作に応じて拡縮動作を行うものであり、前記操作部材が、手指で摘まんで軸回転させうる前端部を前に向けているものであり、
前記ベースは、前記ベース前方係合部が、外嵌部を具備したものであり、前記外嵌部が、前記操作部材の前記前端部を後方から挿入しうるものであって前記操作部材の前記前端部を前記排出機構前方係合部として機能させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明のPTPカセットは(解決手段4)、上記解決手段3のPTP払出装置からPTPカセットを特定したものであり、上記解決手段2のPTPカセットであって、
前記順次排出機構は、前記整列収納部の薬剤収納空間の横幅を拡縮させる横幅拡縮機構を内蔵しており、前記横幅拡縮機構が、軸回転可能な棒状の操作部材を具備していて前記操作部材の軸回転動作に応じて拡縮動作を行うものであり、前記操作部材が、手指で摘まんで軸回転させうる前端部を前に向けているものであり、前記前端部が、前記排出機構前方係合部として前記ベース前方係合部の外嵌部に対して後方から挿入しうるものである、ことを特徴とする。
このような本発明のPTPカセット及びPTP払出装置にあっては(解決手段1,2)、PTPカセットをベースの上に載せてから前方へ滑らせると、回転出力軸と回転従動軸とが係合してベースの回転駆動部によるPTPカセットの順次排出機構の駆動が可能になるのに加え、ベース後方係合部と排出機構後方係合部とが係合するとともにベース前方係合部と排出機構前方係合部とが係合するのでPTPカセットとベースとの相対位置が前後方向以外は固定される。しかも、PTPカセットをベース上で前方へ滑らせるという上述の操作を、排出機構後方係合部と前記ベース後方係合部とが連結状態になるまで行うだけで、その操作を止めた後も、その連結状態が継続されるので、次の連結解消操作を行うまではPTPカセットとベースとの相対位置が前後方向も含めて固定される。
また、そのような連結状態にあるPTP払出装置に対して、PTPカセットを更に前方へ押す連結解消操作を行うと、PTPカセットとベースとの前後方向相対移動が自由になることから、PTPカセットをベース上で後方へ滑らせる操作にてPTPカセットをベースから分離できるので、カセットの装着ばかりか取り外しも簡便に行える。
したがって、この発明によれば、PTPカセットをベースに装着するとそれに随伴して装着状態が継続されるようになり、装着状態を固定させる手動操作を省くことができるので、上述した第1技術課題が解決される。
また、本発明のPTPカセット及びPTP払出装置にあっては(解決手段3,4)、横幅拡縮機構の操作部材の前端部が排出機構前方係合部としても機能するとともにベース前方係合部の外嵌部に挿入されるようにもしたことにより、PTPカセットをベースに装着するとそれに随伴して横幅拡縮機構の操作部材の前端部がベース前方係合部によって囲われるので手指を触れにくくなる。
したがって、この発明によれば、PTPカセットをベースに装着するとそれに随伴して横幅拡縮機構の操作部が操作し難くなり、横幅拡縮機構の操作部に意図せず触れた程度では横幅が変動しないので、上述した第2技術課題も解決される。
本発明のPTPカセット及びPTP払出装置の実施例1について、PTPカセットの着脱先となるベースの外観を示し、(a)が単体の斜視図、(b)が棚上列設状態の斜視図である。 (a),(b)何れもPTPカセットの左側面図であり、(a)が整列収納部を順次排出機構に装着した状態を示し、(b)が整列収納部と順次排出機構とを上下に分離した状態を示している。 (a)〜(d)何れもPTPカセットの正面図であり、(a)が左側板と右側板とを離隔させて薬剤収納空間の横幅を広げた状態を示し、(b)が左側板と右側板とを接近させて薬剤収納空間の横幅を縮めた状態を示し、(c)が拡幅状態の整列収納部と順次排出機構とを上下に分離した状態を示し、(d)が縮幅状態の整列収納部と順次排出機構とを上下に分離した状態を示している。 (a),(b)何れも横幅拡縮機構の平面図であり、(a)が拡幅状態を示し、(b)が縮幅状態を示している。 (a)が左側板部の縦断正面図、(b)がその展開図、(c)が該当部分の側面図である。 (a)〜(d)何れも横幅追随機構と前板昇降機構との正面図であり、(a)が拡幅状態の横幅追随機構を示し、(b)が縮幅状態の横幅追随機構を示し、(c)が前板を上昇させた前板昇降機構を示し、(d)が前板を下降させた前板昇降機構を示している。 ベースとそれに非装着のPTPカセットとに係る外観斜視図である。 (a),(b)何れもベースとPTPカセットとの外観斜視図であり、(a)が着脱途中の状態を示し、(b)が装着状態を示している。
このような本発明のPTPカセット及びPTP払出装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜図8に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を総て具現化したものである。
本発明のPTPカセット30及びPTP払出装置20+30の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、ベース20の外観を示し、(a)がベース単体の斜視図、(b)がベース20を列設棚10の上に並べて設置したところの斜視図である。
また、図2は、(a)がPTPカセット30の左側面図であり、(a)がPTPカセット30を順次排出機構40と整列収納部50とに展開したところの左側面図である。
さらに、図3(a)は、左側板部51と右側板部61とを離隔させて薬剤収納空間の横幅を広げたPTPカセット30の正面図であり、図3(b)は、左側板51と右側板61とを接近させて薬剤収納空間の横幅を縮めたPTPカセット30の正面図であり、図3(c)は、拡幅状態の整列収納部50と順次排出機構40とを上下に分離させたところの正面図であり、図3(d)は、縮幅状態の整列収納部50と順次排出機構40とを上下に分離させたところの正面図である。
また、図4(a)は、拡幅状態の横幅拡縮機構70の平面図であり、図4(b)は、縮幅状態の横幅拡縮機構70の平面図である。
また、図5(a)は、左側板部51の縦断正面図であり、(b)がその展開図、(c)が左側板部51の該当部分の側面図である。
また、図6(a)は、拡幅状態の横幅追随機構80の正面図であり、図6(b)は縮幅状態の横幅追随機構80の正面図であり、図6(c)は、前板31を上昇させた前板昇降機構32の正面図であり、図6(d)は、前板31を下降させた前板昇降機構32の正面図である。
また、図7は、ベース20とそれに非装着のPTPカセット30とに係る外観斜視図である。
また、図8(a)は、着脱途中のベース20とPTPカセット30とに係る外観斜視図である。
また、図8(b)は、ベース20にPTPカセット30が装着されていて稼動可能になっているPTP払出装置20+30の外観斜視図である。
PTP払出装置20+30は(図7,図8参照)、固定式のベース20と着脱式のPTPカセット30とを組み合わせたものであり、そのうちベース20は(図1参照)、受電や信号送受のため常態では列設棚10の上面12に固定されている。これに対し、PTPカセット30は(図2〜図8参照)、PTP包装剤5の補充時等にはベース20から脱着されるが(図7参照)、PTP包装剤5を収容しているときには、薬剤排出に備えてベース20の上に装着され(図8(b)参照)、薬剤排出時にはベース20によって駆動されるようになっている。
PTP払出装置20+30が単独で設けられることは稀であり、大抵は自動調剤装置の薬品庫部などに多数搭載されるので、それに合わせて、PTPカセット30の装着先であるベース20が(図1(a)参照)、列設棚10の上面12に適宜ピッチで間を空けて列設される(図1(b)参照)。必須ではないがPTPカセット30を少し前下がりの状態で使用することが多いので、ベース20を搭載する列設棚10の上面12が少し傾斜していることを明示するために後端11が厚く前端13が薄い列設棚10を図示したが、列設棚10は、平板状のものでも良く、適宜な凹凸部が形成された板状体でも良い。
PTPカセット30は、整列しているPTP包装剤5を並び順に排出するために(図7,図8参照)、PTP包装剤5を各々は横にしたうえで縦に積み重ねて整列収納させた状態で保持するのに適した整列収納部50と(図2,図3参照)、そのPTP包装剤5のうち最下のものを一つずつ前送りする順次排出機構40とを備えたものであり、整列収納部50の上に順次排出機構40が装着されている。そして、その順次排出機構40の改良によって、PTPカセット30をベース20の上に装着するのも(図8(b)参照)、PTPカセット30をベース20から取り外すのも(図7参照)、ベース後方から前後に移動させることで簡便に行えるようになっている(図8(a)参照)。また、整列収納部50等の改良にて、両側板51,61間の薬剤収納空間の横幅拡縮や排出口34の高さ調整を簡便に行えるようにもなっている(図3,図6(c),(d)参照)。
各部の構造を詳述すると、ベース20は(図1参照)、列設棚10の上面12に取り付けられる底板21と、その上に設けられた装着部材22〜28とからなる。装着部材22〜28には、前後に長い左右の側枠22,22と、その後方で外側に立設された左右の側板23,23と、後方の内部に設けられた動力用のモータ25と、該モータ25から後方へ突き出た回転出力軸の後端部に対して前後移動可能に嵌装された回転出力軸延長用の外歯ギヤ24と、それ24を回転出力軸の後端部・先端部へ付勢するコイルバネと、プッシュラッチ装置のストライク部(被掴持部)からなり底板21の後端部から更に後方へ先端部・作用部を突き出して係合方向を後に向けたベース後方係合部26と、前端寄りに設けられてPTP包装剤5の上方通過を検出する通過センサ27とが含まれている。
それらに加え、ベース20には、ベース後方係合部26より前方の前端寄りに立設されたベース前方係合部28も含まれている(図1(a)参照)。このベース前方係合部28は、前後に抜ける貫通穴が上端部に形成されており、その貫通穴が、後述する横幅拡縮機構70の棒状操作部材71の前端部である操作部72(図4参照)を後方から挿入しうるものになっている(図8(b)参照)。
このようにベース前方係合部28の上端部が操作部材71の前端部(72)に対する外嵌部になっているので、ベース前方係合部28は、後述する横幅拡縮機構70の棒状操作部材71の前端部(72)を排出機構前方係合部として機能させるものでもある。
PTPカセット30の順次排出機構40は(図2,図3参照)、前後に長い枠体41と、その前後に内装された一対の回転輪43,43と、それらに張設された無端ベルト44と、無端ベルト44の外周部に突設された鈎状の前送り部材42と、枠体41の後部に内装されていてPTPカセット30のベース20への着脱時にベース20の回転出力軸の後端の外歯ギヤ24に対して後方から係合離脱しうる内歯ギヤ45(回転従動軸)と、プッシュラッチ装置のアーム鈎部(掴持部)からなり枠体41の後部に内装されて作用方向・掴持方向を前に向けていてベース20のベース後方係合部26に対して後方から係合離脱しうる排出機構後方係合部46とを具備している。
この排出機構後方係合部46と上述のベース後方係合部26とが、一対・一組で、食器棚の開閉扉のロック等にしばしば採用されているプッシュラッチ装置を構成しているので、それら46,26が、ひいてはPTPカセット30とベース20とが、分離状態(図7参照)で前後から押し当てられ更に押し込まれると連結状態(図8(b)参照)になり、押し込み解消直後はバネ力でほんの少しだけ戻るがその後も連結状態を維持し、その連結状態で再び押し込まれると連結が解除されるようになっている。
更に、順次排出機構40の枠体41には(図2〜図4参照)、上述した棒状操作部材71を具備していて操作部72(排出機構前方係合部)の軸回転操作に応じて整列収納部50の薬剤収納空間の横幅を拡縮させる横幅拡縮機構70も内蔵されている(図3参照)。横幅拡縮機構70については後で詳述するが(図4参照)、順次排出機構40の枠体41の上面には整列収納部50の薬剤収納空間の左右を画するために左側板部51と右側板部61とが立設されているところ(図3参照)、左側板部51の左底板部52や右側板部61の右底板部62から下方へ突き出た横長のラック53,63(図2,図3(c),(d)参照)を収めて前後移動を規制する切り抜き41e,41eが枠体41の上面部に形成されていて(図2(b)参照)、その切り抜き41e,41eとラック53,63(突出係合部)との係合によって(図2(a)参照)、左側板部51も右側板部61も左右移動は許容されるが前後移動はできないものとなっている。
整列収納部50は、上述したように多数のPTP包装剤5を整列収納しうる薬剤収納空間を画するために、左底板部52付きの左側板部51と、右底板部62付きの右側板部61とを具備しているが、それに加えて、前板31と前板昇降機構32と操作部33も具備いている(図6(c),(d)参照)。前板昇降機構32は、後で詳述する横幅追随機構80の横中央維持部材81に装着されており、操作部33が手動操作にて軸回転させられると、それに応じて前板31を昇降させるようになっている。前板31の昇降位置は、最下の所定枚数だけ大抵は一枚だけのPTP包装剤5が前板31の直下の排出口34を通過できるが上方のPTP包装剤5が排出口34に当接して前進しないように調整される。
左側板部51は、上述したように、順次排出機構40の上面への当接端である左底板部52から更に下方へ局部的に突き出たラック53(突出係合部)を前後に具備しており(図2,図4参照)、右側板部61も、同様に順次排出機構40の上面への当接端である右底板部62から更に下方へ局部的に突き出たラック63(突出係合部)を前後に具備しているが(図4参照)、それらは53,63、後で詳述する横幅拡縮機構70の一部分と言えるものになっている(図4参照)。
また、左側板部51は、後で詳述する横幅追随機構80の左端部を軸支する支軸枠58を具備しているが、その支軸枠58の装備部位を含む部分が(図2,図3,図5では上端部を除く左側板部51の大部分)、外側板体51aと内側板体51bといった二枚の板体を左右から合わせた二枚重ね部分となっており(図5参照)、外側板体51aの上段部に形成された上部切り抜き56に支軸枠58の上端部(凸部58a形成部)を通すとともに、内側板体51bの中段部に形成された下部切り抜き55に支軸枠58の間隙内摺動部58bを通した状態で、二枚の板体51a,51bの当接面を貼り合わせることで、支軸枠58を前後移動可能な状態で保持するものとなっている。
支軸枠58の下端部の間隙内摺動部58bが(図5参照)、下部切り抜き55を介して下方に繋がる間隙すなわち外側板体51aと内側板体51bとの間隙に収まって軽く挟持された状態で左側板部51に保持されるようになっているので、支軸枠58の下端部は、PTP包装剤5の送り出し時の押圧などでは位置ずれしないが、二枚重ね部分の内側部分に形成された下部切り抜き55が前後に長いので(図2(a)参照)、指先等で明示的に操作すれば容易に前後へ摺動するものとなっている(図2(a),図5(c)参照)。
また、支軸枠58の上端部には凸部58aが形成されており(図5(b)参照)、その凸部58aが左側板部51の打ち抜き穴57に嵌まるようになっているが(図2(a),図5参照)、支軸枠58の上端部のうち上部切り抜き56に収まっている部分は薄くて曲がり易いので、常態では打ち抜き穴57にとどまり続ける凸部58aが、指先等で支軸枠58を明示的に操作すれば容易に打ち抜き穴57から抜け出して打ち抜き穴57の周囲の面に対して摺動するようにもなっている。このような打ち抜き穴57は、前後に長い上部切り抜き56に沿って前後に多数個が形成されており、支軸枠58の支軸枠の摺動に対して該当箇所57で大きくなる負荷を掛けるものとなっている。
右側板部61は、上述の左側板部51を左右反転させたものなので、繰り返しとなる詳細な説明は割愛し、横幅拡縮機構70や横幅追随機構80の説明に役立つ部分を説明する。右側板部61は(図3参照)、横幅追随機構80の右端部を軸支する支軸枠68を具備しており、その装備部位を含む部分が二枚重ね部分64になっている等のことにより、人手にて容易に支軸枠68を前後に移動させることができるようになっている。また、右側板部61は、順次排出機構40の上面への当接端である右底板部62と、そこから更に下方へ局部的に突き出た上述の右底板部62も具備している。
横幅拡縮機構70は(図4参照)、前後に長い棒状操作部材71と、その前端に装備されていて指先等で摘まんで手動にて軸回転させるのに適した操作部72と、棒状操作部材71の前寄り部位と後ろ寄り部位とに装備されたウォーム73,73と、ウォーム73に一つずつ交差させて設けられた前後で二つのウォーム歯車(兼ピニオン)74,74とを具備している。このような横幅拡縮機構70が順次排出機構40に内蔵され(図2,図3参照)、そのピニオン(兼ウォーム歯車)74に対してラック53,63が前後から噛合しているので、操作部72を操作して棒状操作部材71を軸回転させると、ウォーム73とピニオン兼ウォーム歯車74とラック53,63によって操作方向が変換されて、ラック53とラック63とが逆方向に直線移動するため(図4(a),(b)参照)、順次排出機構40の上の左側板部51と右側板部61との間隙ひいては薬剤収納空間の横幅が広がったり(図3(a)参照)、狭まったりするようになっている(図3(b)参照)。
横幅追随機構80は(図6参照)、左側板部51と右側板部61との左右方向離隔距離が大小変化しても常に前板31を両側板部51,61の中央に位置させるものであり、そのために、横中央維持部材81の左側部分と左側板部51の支軸枠58とに掛け渡された左上平行リンク82と、横中央維持部材81の右側部分と右側板部61の支軸枠68とに掛け渡された右上平行リンク83と、横中央維持部材81の底部から下方へ伸びた垂下棒87と、垂下棒87に対して上下移動自由に装着された水平な下部リンク86と、下部リンク86の左端部と支軸枠58の下寄り部位とに掛け渡された左下リンク84と、下部リンク86の右端部と支軸枠68の下寄り部位とに掛け渡された右下リンク85と、垂下棒87のうち下部リンク86より下の部分に対して圧縮状態で外装されたコイルバネ88(弾性部材)とを備えている。
そして、左上平行リンク82にて横中央維持部材81と支軸枠58との平行状態を維持するとともに、右上平行リンク83にて横中央維持部材81と支軸枠68との平行状態を維持することで、支軸枠58と支軸枠68との平行状態ひいては左側板部51と右側板部61との平行状態を維持させるとともに、垂下棒87に両側板部51,61の中央で鉛直状態を維持させるようになっている。しかも、下部リンク86の下方にコイルバネ88を圧縮状態で組み込んだことにより、コイルバネ88の弾撥力によって下部リンク86が常に押し上げられ、それに連結された左下リンク84と右下リンク85とによって左右の支軸枠58,68に対して離隔距離を広げる向きの力が作用するので、横幅追随機構80ひいては整列収納部50に対してそれを左右へ延伸させる付勢力が働くが、それら80,50の横幅は、下方の横幅拡縮機構70によって規定・規制されるため、上下同一状態か僅かな上開き状態に保たれるようになっている。
この実施例1のPTPカセット30及びPTP払出装置20+30について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
PTPカセット30の使用に先立って、その着脱先のベース20を必要な個数だけ列設棚10の上面12に列設し(図1参照)、モータ25への図示しない給電線の接続や、通過センサ27への図示しない信号線の接続を行って、同じく図示しないコントローラ等で動作制御できるようにしておく。
PTPカセット30は、先ず、単体で、薬剤収納空間の横幅を取り扱い対象のPTP包装剤5に適合させるとともに、薬剤収納空間の前後長も取り扱い対象のPTP包装剤5に適合させておく。さらに、排出口34の高さもPTP包装剤5に適合させておく。
薬剤収納空間の横幅調整は(図3(a),(b)参照)、PTP包装剤5の横幅を測定してからその測定値より少しだけ両側板部51,61の下端部間の距離が広くなるように横幅拡縮機構70の操作部72を操作することや、一枚か少数のPTP包装剤5を薬剤収納空間に入れてからそのPTP包装剤5が僅かな隙間を保って薬剤収納空間の底部に収まるように横幅拡縮機構70の操作部72を操作すること等で、容易かつ迅速に而も的確に済ませることができる。なお、その際に両側板部51,61の下端部間の距離や薬剤収納空間の底部の幅を判定対象にするのは、コイルバネ88の弾撥力によって薬剤収納空間の横幅が上下に亘って一定か僅かに上開きになっていることを考慮してのことである。
薬剤収納空間の前後長の調整は(図2(a),図5(c),図6参照)、左右の支軸枠58,68によってその中間に保持されている横幅追随機構80の横中央維持部材81や前板昇降機構32を指先で前後から摘まんで前後移動させるといった簡便な手動操作にて容易に行える。しかも、そのとき、横中央維持部材81等を強引に傾けたりしなければ自然に、支軸枠58の上端部の凸部58aが左側板部51の何れか適宜な打ち抜き穴57に嵌まるとともに、右側板部61の上端部の複数の打ち抜き穴67のうち上述の打ち抜き穴57と対向する位置の打ち抜き穴67に支軸枠68の上端部の凸部68aが嵌まるので、横中央維持部材81ひいては前板31が適正な姿勢を維持する。
薬剤収納空間の前面の下端部の排出口34の高さ調整は(図6(c),(d)参照)、操作部33を指先で摘まんで回転させることで容易に行える。
このようにして、薬剤収納空間の横幅および前後長に加えて排出口34の高さまで調整し終えたら、PTPカセット30の後方から薬剤収納空間へPTP包装剤5を積み込んで行くが(図7参照,なお前送り部材42の位置明示等のためPTP包装剤5は一枚だけ図示したが通常は多数枚を積み重ねる)、薬剤収納空間の前面を画する前板31の後方やその上方には横幅拡縮機構70や他の機構が無いため、後方ばかりか後ろ寄り上方からもPTP包装剤5を積み込めるので、積み込み作業は容易かつ迅速に行える。
PTP包装剤5を収納したPTPカセット30は、優しく手に持って装着対象のベース20の後方斜め上の辺りへ運び(図7参照)、それからPTPカセット30の順次排出機構40の前部をベース20の後部に向けて下ろして、順次排出機構40の下端摺動部41aの前部をベース20の後方間隙23aに差し込み(図8(a)参照)、更に下ろして下端摺動部41aをベース20の上面22aに当接させる。
それから、その当接状態を維持しつつ順次排出機構40の後方当接部41bがベース20の側枠22の後端に当接するまでPTPカセット30を前進させると、PTPカセット30の前進が阻止されるのでPTPカセット30から手を離す。
そうすると、その直前に順次排出機構40の排出機構後方係合部46とベース20のベース後方係合部26とがプッシュラッチ装置の係合初期状態になっているので、PTPカセット30から手を離すとPTPカセット30が少しだけ後退してから停止してベース20の上に装着されるとともに両係合部26,46が係合継続状態になる(図8(b)参照)。この装着状態では、上記操作に随伴して、順次排出機構40の枠体41の後方段差部41cや前方段差部41dがベース20の後方間隙23aや前方間隙22bに差し込まれるため、PTPカセット30は、上述した手を離した直後の僅かな後退距離だけベース20から前進させることは許容されるが、他の方向への移動は阻止される状態になる。
また、ベース20の外歯ギヤ24(回転出力軸)と順次排出機構40の内歯ギヤ45(回転従動軸)とが噛合するので、モータ25を作動させれば外歯ギヤ24と内歯ギヤ45と回転輪43,43と無端ベルト44とを介して前送り部材42が順次排出機構40の上面で前進するという状態になる。
さらに、ベース20のベース前方係合部28の上端部の貫通穴にPTPカセット30の横幅拡縮機構70の操作部72が遊嵌されるので、操作部72の誤操作が防止される。
こうして、PTP払出装置20+30からPTP包装剤5を自動排出する準備が整うので、その後は、従来と同様なので簡潔に述べるが、コントローラの制御に従ってモータ25が作動すると、前送り部材42が前進し、それに後端を押されて最下のPTP包装剤5が前進し更に排出口34から前方へ送り出され、その排出が通過センサ27によって検出されコントローラに通知される。また、それより上のPTP包装剤5は前板31によって前進を遮られるので、PTP包装剤5は一枚ずつ排出され、その度にPTP包装剤5の積層体が一枚分だけ順送り状態で下降する。薬剤収納空間の横幅が一定か僅かに下窄みなので、PTP包装剤5の積層体は下がるほど薬剤収納空間の中央に寄せられる。
そして、PTPカセット30の薬剤収納空間が空や残量僅かになってPTP包装剤を補充すべき状態になったら、PTPカセット30の後端部等を手先等で押して順次排出機構40の後方当接部41bがベース20の側枠22の後端に当接するかそれに近いところまでPTPカセット30を前進させる。そうすると、排出機構後方係合部46とベース後方係合部26とからなるプッシュラッチ装置がラッチ解除動作を行い、その係合解除に随伴してPTPカセット30が後方へ少しだけ押し動かされるとともにPTPカセット30の前後方向移動が自由になる。それから、PTPカセット30を手で持ちながら後方へ移動させると、PTPカセット30がベース20から円滑に離脱する。
そのため、PTPカセット30をベース20に着脱するのも容易かつ迅速に行える。
本発明の適用は、上記実施例で示した「PTP包装剤等のうち最下のものを一枚ずつ前送りするPTPカセットやPTP払出装置」に限定されるものでなく、「PTP包装剤等のうち最下のものを二枚ずつ前送りするPTPカセットやPTP払出装置」などにも適用することができる。
5…PTP包装剤、
10…列設棚、11…後端、12…上面、13…前端、
20+30…PTP払出装置、
20…ベース(保持部,駆動部)、
21…底板、22…側枠、22a…上面(順次排出機構乗載面)、
22b…前方間隙、23…側板、23a…後方間隙、
24…外歯ギヤ(回転出力軸)、25…モータ(回転駆動部)、
26…ベース後方係合部(プッシュラッチ装置のストライク部)、
27…通過センサ、28…ベース前方係合部(嵌合穴,外嵌部)、
30…PTPカセット、
31…前板、32…前板昇降機構、33…操作部、34…排出口、
40…順次排出機構(下部ユニット)、
41…枠体、41a…下端摺動部、41b…後方当接部、
41c…後方段差部、41d…前方段差部、42…前送り部材、
43…回転輪、44…無端ベルト、45…内歯ギヤ(回転従動軸)、
46…排出機構後方係合部(プッシュラッチ装置のアーム鈎部)、
50…整列収納部、
51…左側板部、52…左底板部(当接端)、
53…ラック(突出係合部)、54…二枚重ね部分、55…下部切り抜き、
56…上部切り抜き、57…打ち抜き穴(摺動抑制部)、
58…支軸枠(左側板連結部)、58a…凸部、58b…間隙内摺動部、
61…右側板部、62…右底板部(当接端)、
63…ラック(突出係合部)、64…二枚重ね部分、
67…打ち抜き穴(摺動抑制部)、68…支軸枠(右側板連結部)、
70…横幅拡縮機構、
71…棒状操作部材、72…操作部(前端部,排出機構前方係合部)、
73…ウォーム(操作方向変換部)、
74…ピニオン兼ウォーム歯車(操作方向変換部)、
80…横幅追随機構、
81…横中央維持部材、82…左上平行リンク、83…右上平行リンク、
84…左下リンク、85…右下リンク、86…下部リンク、
87…垂下棒、88…コイルバネ(弾性部材)

Claims (4)

  1. 薬剤をシートに区分収納したPTP包装剤またはそれと等価なシート状包装剤であるPTP包装剤等を一列に並べた状態で保持する整列収納部を具備するとともに前記整列収納部の下に装備されていて前記PTP包装剤等を並び順に前方へ排出する順次排出機構をも具備したPTPカセットと、前記順次排出機構を前進後退許容状態で乗載しうるベースとを備えたPTP払出装置において、
    前記ベースは、回転出力軸を後ろに向けた回転駆動部と、係合方向を後に向けたベース後方係合部と、ベース後方係合部より前方に設けられていて係合方向を後に向けたベース前方係合部とを具備したものであり、
    前記順次排出機構は、前記回転出力軸に対して後方から係合離脱しうる回転従動軸と、前記ベース後方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構後方係合部と、前記ベース前方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構前方係合部とを具備したものであり、
    前記排出機構後方係合部と前記ベース後方係合部とが、分離状態から押し当てられ更に押し込まれると連結状態になり、押し込み解消後も連結状態を維持し、その状態で再び押し込まれると連結が解除されるようになっている、ことを特徴とするPTP払出装置。
  2. 薬剤をシートに区分収納したPTP包装剤またはそれと等価なシート状包装剤であるPTP包装剤等を一列に並べた状態で保持する整列収納部と、前記整列収納部の下に装備されていて前記PTP包装剤等を並び順に前方へ排出する順次排出機構とを備えたPTPカセットにおいて、
    回転出力軸を後ろに向けた回転駆動部を具備するとともに係合方向を後に向けたベース後方係合部とそれよりより前方に設けられていて係合方向を後に向けたベース前方係合部も具備していて前記順次排出機構を前進後退許容状態で乗載しうるベースの前記回転出力軸に対して後方から係合離脱しうる回転従動軸と、前記ベース後方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構後方係合部と、前記ベース前方係合部に対して後方から係合離脱しうる排出機構前方係合部とを具備したものであり、
    前記排出機構後方係合部が、前記ベース後方係合部に対して、分離状態から押し当てられ更に押し込まれると連結状態になり、押し込み解消後も連結状態を維持し、その状態で再び押し込まれると連結が解除されるようになっている、ことを特徴とするPTPカセット。
  3. 前記順次排出機構は、前記整列収納部の薬剤収納空間の横幅を拡縮させる横幅拡縮機構を内蔵しており、前記横幅拡縮機構が、軸回転可能な棒状の操作部材を具備していて前記操作部材の軸回転動作に応じて拡縮動作を行うものであり、前記操作部材が、手指で摘まんで軸回転させうる前端部を前に向けているものであり、
    前記ベースは、前記ベース前方係合部が、外嵌部を具備したものであり、前記外嵌部が、前記操作部材の前記前端部を後方から挿入しうるものであって前記操作部材の前記前端部を前記排出機構前方係合部として機能させるようになっている、ことを特徴とする請求項1記載のPTP払出装置。
  4. 前記順次排出機構は、前記整列収納部の薬剤収納空間の横幅を拡縮させる横幅拡縮機構を内蔵しており、前記横幅拡縮機構が、軸回転可能な棒状の操作部材を具備していて前記操作部材の軸回転動作に応じて拡縮動作を行うものであり、前記操作部材が、手指で摘まんで軸回転させうる前端部を前に向けているものであり、前記前端部が、前記排出機構前方係合部として前記ベース前方係合部の外嵌部に対して後方から挿入しうるものである、ことを特徴とする請求項2記載のPTPカセット。
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