JP5557819B2 - 錠剤分包機 - Google Patents
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そのうち、錠剤分包機10は、錠剤手撒き装置も一時貯留機構も付いていない最も基本的な構成のものであるが(図8(a)〜(c)参照、例えば特許文献1,2参照)、錠剤分包機20は、錠剤分包機10に錠剤手撒き装置21+22が組み込まれたものであり(図8(d)参照、例えば特許文献3参照)、錠剤分包機30は、錠剤分包機20に一時貯留機構31が組み込まれたものであり(図9参照、例えば特許文献4,5参照)、錠剤分包機40は、上部薬剤収集機構140が内面清掃容易化のため縦に二分割されたものである(図10参照、例えば特許文献6参照)。
各錠剤フィーダ13は、多数の錠剤1を排出可能に収容する錠剤カセットと、この錠剤カセットを着脱可能に支持してその排出駆動を行うベース部とに大別され、指定錠数だけ錠剤1を排出して上部錠剤収集機構14に送り込むようになっている。
錠剤フィーダ格納庫12は、水平にスライドさせることで、それに装備されている上部錠剤収集機構14及び錠剤フィーダ13と共に、前方に引き出せるようになっている。
下部錠剤収集機構15は、比較的大きなホッパ状部材や漏斗状部材からなり、薬品庫11の下方であって包装装置17の上方にあたるところに組み込まれて、上部開口が総ての上部錠剤収集機構14の下端をカバーするほどに大きく開いており、下部開口が包装装置17の錠剤投入部16に向けて絞られていて、何れの上部錠剤収集機構14によって案内されて来た錠剤1も下部開口へ向けて集めて包装装置17へ送り込むので、総ての上部錠剤収集機構14から包装装置17に至る共通路部分となっている。
そして、かかる要請に応えるために、単列貯留機構の内面を清掃するのが容易になった錠剤分包機が開発されている(特許文献7参照)。
そこで、単列貯留機構を上部錠剤収集機構に随伴させて引き出しても引出中は一時貯留錠剤の不所望な落下を防止することができ引出後は対面状態で清掃できる錠剤分包機を実現することが技術的な課題となる。
前記上部錠剤収集機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分を前記錠剤フィーダ格納庫の隣接対のうち左側のものの右側面に装備し、前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分を前記隣接対のうち右側の錠剤フィーダ格納庫の左側面に装備し、更に、前記複列同時駆動機構と前記単列貯留機構との連結部に分離係合可能な伝動機構を設け、前記複列同時駆動機構を奥側に配置し、その手前側に前記単列貯留機構を左右に並走状態で配置するとともに個別に前方へ引き出せるようにした錠剤分包機であって、
前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分か縦割右側部分か何れか一方の下端部に付設し、更に、前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分に付設する態様では前記単列貯留機構のうち右側部分を着脱自在な引出時錠剤落下防止部材にし、前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分に付設する態様では前記単列貯留機構のうち左側部分を着脱自在な引出時錠剤落下防止部材にしたことを特徴とする。
前記上部錠剤収集機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分を前記錠剤フィーダ格納庫の隣接対のうち左側のものの右側面に装備し、前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分を前記隣接対のうち右側の錠剤フィーダ格納庫の左側面に装備し、更に、前記複列同時駆動機構と前記単列貯留機構との連結部に分離係合可能な伝動機構を設け、前記複列同時駆動機構を奥側に配置し、その手前側に前記単列貯留機構を左右に並走状態で配置するとともに個別に前方へ引き出せるようにした錠剤分包機であって、
前記単列貯留機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記単列貯留機構の縦割左側部分を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分の下端部に付設し、前記単列貯留機構の縦割右側部分を前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分の下端部に付設し、更に、前記単列貯留機構の縦割左側部分に錠剤貯留放下切替用の可動部材が装備されている態様では前記単列貯留機構の縦割左側部分に右側から着脱自在な引出時錠剤落下防止部材を装着し、前記単列貯留機構の縦割右側部分に錠剤貯留放下切替用の可動部材が装備されている態様では前記単列貯留機構の縦割右側部分に左側から着脱自在な引出時錠剤落下防止部材を装着したことを特徴とする。
しかも、上部錠剤収集機構の改良と単列貯留機構の改良とが各部でなされるにとどまらず、協働するようにもなっている。
したがって、この発明によれば、単列貯留機構を上部錠剤収集機構に随伴させて引き出しても引出中は一時貯留錠剤の不所望な落下を防止することができ引出後は対面状態で清掃できる錠剤分包機を実現することができる。
したがって、この発明によれば、単列貯留機構を上部錠剤収集機構に随伴させて引き出しても引出中は一時貯留錠剤の不所望な落下を防止することができ引出後は対面状態で清掃できる錠剤分包機を実現することができる。
図1〜図5に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図6に示した実施例2は、上述した解決手段2〜3(出願当初の請求項2〜3)を具現化したものであり、図7に示した実施例3は、上述した解決手段2〜4(出願当初の請求項2〜4)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の各実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
この錠剤分包機300が既述した従来の錠剤分包機30と相違するのは、既述した従来の錠剤分包機40と同様に上部錠剤収集機構14が改造されて上部錠剤収集機構140になっている点と、何れの従来機とも異なり一時貯留機構31が改造されて一時貯留機構310になっている点である。以下、これらの相違点について詳述する。
また(図5(a),(b)参照)、この複列同時駆動機構330には、単列貯留機構320と同じ個数だけ揺動アーム335も具わっており、揺動アーム335は単列貯留機構320と同じピッチで左右に並べて列設されて単列貯留機構320と一対一で対応している。揺動アーム335は、何れも、支点336を中心にして揺動しうる状態で固定されており、例えば上端部がスライダ333の係合穴等に係合していて、スライダ333の左右移動に随伴して揺動すなわち所定範囲内での双方向回転を行うものとなっている。
これに対し、図示は割愛したが、単列貯留機構320が上部錠剤収集機構140の縦割左側部分141の下端に付設されている場合は、単列貯留機構320のうち右側に位置している部分である右側板323を着脱自在な引出時錠剤落下防止部材にし、錠剤落下経路開閉用の板体326の支軸327を右上から左上に移設し、常態や引出時には板体326が右下がり傾斜状態で下端部を右側板323に当接させるようにすれば良い。
そうすると、取り外した左側板322は、任意の姿勢で取り扱えるので、その錠剤落下経路囲繞面322aを対面状態で清掃することができる(図5(e)参照)。
そして、清掃を終えたら、左側板322を単列貯留機構320に再装着し、それから清掃済み縦割右側部分142装着先の錠剤フィーダ格納庫12を薬品庫11に押し戻す。
単列貯留機構420は、一時貯留機構310を縦割りにて左右に分けた形の縦割左側部分421と縦割右側部分422とに分割したのに等しいものであるが、図示の例では、縦割左側部分141が平板で縦割右側部分142が立体化されているのに対応して、縦割左側部分421は単列貯留機構320の角筒体321の左側板322に相当する平板になっており、縦割右側部分422は、単列貯留機構320から左側板322を取り去った残部総てに加え、引出時錠剤落下防止部材423も、具備したものとなっている。
図7(a),(b)は、上部錠剤収集機構140と単列貯留機構420の内部構造を示す模式図であり、そのうち(a)は上部錠剤収集機構140の縦割左側部分141と縦割右側部分142とが密着した実装状態を示し、(b)は両者を左右に引き離した展開状態を示している。
具体的には、錠剤フィーダ13の錠剤排出口への連通穴から錠剤落下経路へ放出された錠剤1が錠剤落下経路を落下している途中で低位置の連通穴に飛び込んでしまうのを防止するために、カバー14aが、上部錠剤収集機構140の縦割左側部分141及び縦割右側部分142の双方に設けられている(図7(a)〜(c)参照)。
上部錠剤収集機構140や単列貯留機構420も、例えばステンレススチールの板を加工して作った場合、当接部の材質が共に金属になり、同質の金属同士が引出時に擦れると異音がしたり表面が傷んだりすることもあるので、当接面の少なくとも一方にポリ弗化エチレン等のコーティングを施して当接面の材質の異なるものとなっている。
また、前後長漸減部材424を取り去った後の縦割右側部分142は、錠剤落下経路囲繞面に加えて前後長漸減部材424の装着部位までも左横向きで露出するので、その清掃作業は前後長漸減部材424の装着部位をも含めて対面状態で行うことができる。
なお、上記実施例では、図示と説明を割愛したが、単列貯留機構320が複列同時駆動機構330に対して離脱状態から係合状態に戻るときに、係合軸328が係合穴337に円滑に挿入されるよう、更に改良するのも好ましい。例えば係合軸328の先端にテーパ加工を施す等のことにより係合軸328の先端を尖らせても良く、例えば弱いバネなどの付勢手段を錠剤分包機300に付設して単列貯留機構320を外力の無いときには閉状態に強制することにより係合軸328を係合に適合した状態に維持するのも良く、揺動アーム335や係合軸328それぞれに対して個別に可動範囲や停止位置を規制するとともにその範囲や規制を個々に調整しうるようにしても良い。
10…錠剤分包機、
11…薬品庫、12…錠剤フィーダ格納庫、13…錠剤フィーダ、
14…上部錠剤収集機構、15…下部錠剤収集機構、16…錠剤投入部、
17…包装装置、18…コントローラ(制御装置)、19…操作パネル、
20…錠剤分包機、
21…予備撒き部(手撒き装置)、22…作動部(手撒き装置)、
30…錠剤分包機、
31…一時貯留機構、32…単列貯留機構、33…複列同時駆動機構、
40…錠剤分包機、
140…上部錠剤収集機構、141…縦割左側部分、142…縦割右側部分、
300…錠剤分包機、
320…単列貯留機構、321…角筒体、
322…左側板(引出時錠剤落下防止部材)、322a…把手、
323…右側板、324…貫通穴、325…開閉機構、
326…板体、327…支軸、328…係合軸(従動側伝動部材)、
330…複列同時駆動機構、331…ガイド、
332…電動モータ、333…スライダ、334…付勢バネ、
335…揺動アーム(駆動側伝動部材)、336…支点、337…係合穴、
400…錠剤分包機、
420…単列貯留機構、421…縦割左側部分、
422…縦割右側部分、423…引出時錠剤落下防止部材、
424…前後長漸減部材、425…斜め上向き斜面
Claims (4)
- 錠剤を収容して逐次排出する錠剤フィーダと、前記錠剤フィーダを複数装備しており筐体から前方へ引出可能な錠剤フィーダ格納庫を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫に装備されていて前記錠剤フィーダから排出された錠剤を下方へ案内して落下させる上部錠剤収集機構を複数と、前記上部錠剤収集機構から落下した錠剤を一時貯留してから放下する単列貯留機構を複数と、前記単列貯留機構を複数同時に動作させて錠剤放下を一斉に行わせる複列同時駆動機構と、前記錠剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記単列貯留機構から落下した錠剤を収集して下方へ投入する下部錠剤収集機構と、前記下部錠剤収集機構の下方に設けられていて前記下部錠剤収集機構から投入された錠剤を包装帯に区分包装する包装装置とを備えた錠剤分包機において、
前記上部錠剤収集機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分を前記錠剤フィーダ格納庫の隣接対のうち左側のものの右側面に装備し、前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分を前記隣接対のうち右側の錠剤フィーダ格納庫の左側面に装備し、更に、前記複列同時駆動機構と前記単列貯留機構との連結部に分離係合可能な伝動機構を設け、前記複列同時駆動機構を奥側に配置し、その手前側に前記単列貯留機構を左右に並走状態で配置するとともに個別に前方へ引き出せるようにした錠剤分包機であって、
前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分か縦割右側部分か何れか一方の下端部に付設し、更に、前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分に付設する態様では前記単列貯留機構のうち右側部分を着脱自在な引出時錠剤落下防止部材にし、前記単列貯留機構を前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分に付設する態様では前記単列貯留機構のうち左側部分を着脱自在な引出時錠剤落下防止部材にしたことを特徴とする錠剤分包機。 - 錠剤を収容して逐次排出する錠剤フィーダと、前記錠剤フィーダを複数装備しており筐体から前方へ引出可能な錠剤フィーダ格納庫を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫に装備されていて前記錠剤フィーダから排出された錠剤を下方へ案内して落下させる上部錠剤収集機構を複数と、前記上部錠剤収集機構から落下した錠剤を一時貯留してから放下する単列貯留機構を複数と、前記単列貯留機構を複数同時に動作させて錠剤放下を一斉に行わせる複列同時駆動機構と、前記錠剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記単列貯留機構から落下した錠剤を収集して下方へ投入する下部錠剤収集機構と、前記下部錠剤収集機構の下方に設けられていて前記下部錠剤収集機構から投入された錠剤を包装帯に区分包装する包装装置とを備えた錠剤分包機において、
前記上部錠剤収集機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分を前記錠剤フィーダ格納庫の隣接対のうち左側のものの右側面に装備し、前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分を前記隣接対のうち右側の錠剤フィーダ格納庫の左側面に装備し、更に、前記複列同時駆動機構と前記単列貯留機構との連結部に分離係合可能な伝動機構を設け、前記複列同時駆動機構を奥側に配置し、その手前側に前記単列貯留機構を左右に並走状態で配置するとともに個別に前方へ引き出せるようにした錠剤分包機であって、
前記単列貯留機構を縦割りにした形で左右の縦割左側部分と縦割右側部分とに分けて、前記単列貯留機構の縦割左側部分を前記上部錠剤収集機構の縦割左側部分の下端部に付設し、前記単列貯留機構の縦割右側部分を前記上部錠剤収集機構の縦割右側部分の下端部に付設し、更に、前記単列貯留機構の縦割左側部分に錠剤貯留放下切替用の可動部材が装備されている態様では前記単列貯留機構の縦割左側部分に右側から着脱自在な引出時錠剤落下防止部材を装着し、前記単列貯留機構の縦割右側部分に錠剤貯留放下切替用の可動部材が装備されている態様では前記単列貯留機構の縦割右側部分に左側から着脱自在な引出時錠剤落下防止部材を装着したことを特徴とする錠剤分包機。 - 前記着脱部材は前記単列貯留機構の他の部材より背丈が小さいものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された錠剤分包機。
- 前記上部錠剤収集機構の内部空間の上側部分の前後の長さが前記単列貯留機構の内部空間の前後の長さより長くなっており、前記上部錠剤収集機構の内部空間の下側部分の前後の長さを前記上部錠剤収集機構の内部空間の上側部分の前後の長さから前記単列貯留機構の内部空間の前後の長さへ漸減させる斜め上向き斜面を具備した前後長漸減部材を前記上部錠剤収集機構の前下部分と後下部分のうち何れか一方または双方に対して着脱自在に装着したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された錠剤分包機。
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