JP2021184537A - アンテナ装置及びアンテナモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】アレイ状に配置される複数のアンテナ素子の放射特性を改善したアンテナ装置及びアンテナモジュールを提供する。【解決手段】アンテナ装置は、基板と、前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する複数のアンテナ素子と、平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子とを含み、前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置及びアンテナモジュールに関する。
従来より、給電素子と、その周囲に配置された少なくとも1つの無給電素子と、を有し、前記無給電素子に誘起された電流を前記無給電素子に設けられた短絡線を介して接地することによって電磁波の放射強度分布を制御する指向性アンテナがある。前記給電素子は、主共振と、高次共振と、を選択して実行することを特徴とする(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−238294号公報
ところで、従来の指向性アンテナは、アレイ状に配列される複数のアンテナ素子のうちの最も外側に配置されるアンテナ素子の放射特性の改善を行うものではない。
そこで、アレイ状に配置される複数のアンテナ素子の放射特性を改善したアンテナ装置及びアンテナモジュールを提供することを目的とする。
本発明の実施形態のアンテナ装置は、基板と、前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する複数のアンテナ素子と、平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子とを含み、前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である。
アレイ状に配置される複数のアンテナ素子の放射特性を改善したアンテナ装置及びアンテナモジュールを提供することができる。
実施形態のアンテナ装置100Aを含むアンテナモジュール100を示す図である。 実施形態のアンテナ装置100Aを含むアンテナモジュール100を示す図である。 1つのアンテナ素子120Aに対応する部分を示す図である。 1つのダミーアンテナ素子120Dに対応する部分を示す図である。 図1におけるA−A矢視断面を示す図である。 図5に示す構成の変形例を示す図である。 比較用のアンテナモジュール10の断面構成を示す図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 図8(A)〜(C)に示すシミュレーションモデルで得られたゲインの角度特性を示す図である。 シミュレーションモデルで得られたゲインの角度特性を示す。 比較用のダミーアンテナ素子120DRを含む3つの素子のうちの中央のアンテナ素子120Aから電波を放射した場合の電流分布を示す図である。 ダミーアンテナ素子120Dを含む3つの素子のうちの中央のアンテナ素子120Aから電波を放射した場合の電流分布を示す図である。 比較用のシミュレーションモデルにおける電流分布を示す図である。 比較用のシミュレーションモデルにおける電流分布を示す図である。 比較用のシミュレーションモデルにおける電流分布を示す図である。 比較用のシミュレーションモデルにおける電流分布を示す図である。 実施形態の変形例によるダミーアンテナ素子120D1を示す図である。 実施形態の変形例によるダミーアンテナ素子120D2を示す図である。
以下、本発明のアンテナ装置及びアンテナモジュールを適用した実施形態について説明する。
<実施形態>
図1及び図2は、実施形態のアンテナ装置100Aを含むアンテナモジュール100を示す図である。以下では、XYZ座標系を定義して説明する。また、以下では、平面視とはXY面視のことであり、説明の便宜上、−Z方向側を下側又は下、+Z方向側を上側又は上と称すが、普遍的な上下関係を表すものではない。図1にはアンテナモジュール100の上面側を示し、図2にはアンテナモジュール100の下面側を示す。
アンテナモジュール100は、基板110、アンテナ素子120A、ダミーアンテナ素子120D、グランド層130、及びIC(Integrated Circuit:集積回路)150を示す。アンテナモジュール100は、一例として5G(Fifth Generation)での通信を行うアンテナ装置100Aを含む。アンテナ装置100Aは、基板110、アンテナ素子120A、ダミーアンテナ素子120D、及びグランド層130を含む。このため、基板110、アンテナ素子120A、ダミーアンテナ素子120D、及びグランド層130には括弧書きで符号100Aを付す。
アンテナ装置100Aの通信周波数は、一例として、3.7GHz帯、4.5GHz帯、又は28GHz帯である。ここでは、一例としてアンテナ装置100Aの通信周波数が28GHz帯に属する周波数である形態について説明する。
以下では、図1及び図2に加えて、図3及び図4を用いて説明を行う。図3は、アンテナモジュール100に含まれる1つのアンテナ素子120Aに対応する部分を示す図である。図4は、アンテナモジュール100に含まれる1つのダミーアンテナ素子120Dに対応する部分を示す図である。図3(A)及び図4(A)には平面視における構成を示し、図3(A)及び図4(A)にはB−B矢視断面及びC−C矢視断面における構成を示す。
基板110は、一例としてFR4(Flame Retardant type 4)規格の配線基板であり、上面にアンテナ素子120Aとダミーアンテナ素子120Dが設けられ、下面にグランド層130が設けられている。基板110の下面は第1面の一例であり、上面は第2面の一例である。
図1に破線で示す正方形は、複数のアンテナ素子120Aが配列される領域と、複数のダミーアンテナ素子120Dが配列される領域との境界を示す。また、図3及び図4に示すように、基板110を厚さ方向に貫通するスルーホール121A、121Dが設けられている。また、図2、図3、及び図4に示すように、グランド層130の下側にはIC150が実装されている。ここでは、グランド層130に実装されるIC150の構成を簡略化して示す。IC150は、複数のアンテナ素子120Aに対して1つ(例えば、16個のアンテナ素子120Aに対して1つ)設けられていてもよく、各アンテナ素子120Aに対して1つずつ設けられていてもよい。
アンテナ素子120Aは、図1に示すように、基板110の上面にアレイ状に配列されており、一例として8×8の64個のアンテナ素子120AがX方向及びY方向に等ピッチで配列されている。アンテナ素子120Aの配列は、マトリクス状として捉えることもできる。アンテナ素子120Aは、平面視で正方形であり、1辺の長さは通信周波数における波長の電気長の約1/2に設定されている。アンテナ素子120Aが上面に配列される基板110の下面にはグランド層130があり、平面視ですべてのアンテナ素子120Aとグランド層130は重なっているため、アンテナ素子120A及びグランド層130は、パッチアンテナを構築する。
各アンテナ素子120Aには、スルーホール121Aと基板110の配線とを介して給電が行われる。図3に示すように、アンテナ素子120Aにスルーホール121Aが接続される点が給電点である。スルーホール121Aは、Z方向に平行に延在している。図3に示すように、平面視におけるスルーホール121Aの位置は、アンテナ素子120Aの平面視における中心から−Y方向にオフセットした位置である。アンテナ素子120Aの励振方向は、Y方向である。複数のアンテナ素子120Aから放射される電波の位相はIC150で調整され、1つのビームを構築する。
ダミーアンテナ素子120Dは、図1に示すように、基板110の上面で複数のアンテナ素子120Aを囲むように配列されている。ここでは、一例として8×8の64個のアンテナ素子120Aが配列されているため、一例として、X方向に10個、Y方向に10個で合計36個のダミーアンテナ素子120Dが配列されている。図1では、複数のアンテナ素子120Aを囲むダミーアンテナ素子120Dは1列であるが、2列以上であってもよい。
ダミーアンテナ素子120Dは、平面視でアンテナ素子120Aと等しい形状を有しており、サイズも等しい。このため、ダミーアンテナ素子120Dは、一例として平面視で正方形であり、1辺の長さは通信周波数における波長の電気長の約1/2に設定されており、アンテナ素子120Aの1辺の長さと等しい。すべてのダミーアンテナ素子120Dは、アンテナ素子120Aと同様に、平面視でグランド層130と重なっている。
X方向及びY方向におけるダミーアンテナ素子120Dのピッチと、ダミーアンテナ素子120DとX方向及びY方向における隣のアンテナ素子120Aとのピッチとは、X方向及びY方向におけるアンテナ素子120Aのピッチと等しい。このため、すべてのアンテナ素子120Aと、すべてのダミーとは、X方向及びY方向に等ピッチで配置されている。なお、ピッチとはX方向、Y方向における幅の中心同士の間隔である。
図4に示すように、各ダミーアンテナ素子120Dには、スルーホール121Dを介してグランド層130が接続されている。スルーホール121Dは、導電貫通部の一例であり、Z方向に平行に延在している。ダミーアンテナ素子120Dにスルーホール121Aが接続される位置は、図4に示すように、ダミーアンテナ素子120Dの正方形の対角線D上にあり、ダミーアンテナ素子120Dの正方形の中心から−X方向及び−Y方向にオフセットしている。スルーホール121Dは、基板110にドリル加工等で貫通孔を形成し、めっき処理等で貫通孔の内部にスルーホール121Dを形成すればよい。
ダミーアンテナ素子120Dは、複数のアンテナ素子120Aのうちの最も外側に配置されるアンテナ素子120Aの放射特性を改善するために設けられている。ここでは、8×8の64個のアンテナ素子120Aが配列されるため、最も外側に配置されるアンテナ素子120Aは28個である。最も外側に配置される28個のアンテナ素子120Aよりも内側の36個のアンテナ素子120Aは、X方向及びY方向の両隣にアンテナ素子120Aが存在するが、最も外側に配置される28個のアンテナ素子120Aは、X方向又はY方向の片側にしかアンテナ素子120Aが存在しないため、内側の36個のアンテナ素子120Aとは放射特性が異なる。
このような最も外側に配置される28個のアンテナ素子120Aの放射特性を内側の36個のアンテナ素子120Aと同等にするために、最も外側に配置される28個のアンテナ素子120Aのさらに外側に、アンテナ素子120Aと平面形状が等しい36個のダミーアンテナ素子120Dを配列している。
ここで、ダミーアンテナ素子120Dのインピーダンス特性をアンテナ素子120Aのインピーダンス特性と等しくするには、ダミーアンテナ素子120DにもIC150と同様のダミーのICを接続するか、又は、50Ωの抵抗器で終端することが考えられる。しかしながら、ダミーのICはスペースを取るだけで位相制御を行うためのものではなく、コストが高い。また、28GHzのようなミリ波帯で利用可能な50Ωの終端抵抗器は種類が限られていて、スペースを取る上にコストが高い。ダミーのICと50Ωの終端抵抗器は、基板110の内部に配置することはできないため、基板110の下面側に配置することになる。
そこで、実施形態では、ダミーのIC又は50Ωの終端抵抗器を用いずに、ダミーアンテナ素子120Dをスルーホール121Dでグランド層130に接続する。スルーホール121Dの位置は、ダミーアンテナ素子120Dに一点で給電して円偏波を生じさせる場合の給電点の位置である。このような給電点の位置は、正方形のダミーアンテナ素子120Dの2本の対角線のうちのいずれか一方の線上であり、正方形のダミーアンテナ素子120Dの中心からオフセットした位置である。このため、ここでは、図4に示すように、正方形のダミーアンテナ素子120Dの対角線D上で中心からオフセットした位置でスルーホール121Dを接続し、スルーホール121Dを介してダミーアンテナ素子120Dをグランド層130に接続している。このような位置にスルーホール121Dを接続したダミーアンテナ素子120Dの特性については、図9乃至図16を用いて後述する。
なお、ダミーとは、本物の見掛けをしたものであり、換言すれば、本来の使用目的では用いずに、そのものが持っている特性を利用して本来の使用目的とは異なる目的で用いるものである。ダミーアンテナ素子120Dとは、電波の送信又は受信を行うアンテナ素子としては用いずに、アンテナ素子120Aと同一形状の素子が有する電気的な特性を利用して、最も外側のアンテナ素子120Aの放射特性を改善するために用いる素子である。また、上述したダミーICとは、ICとしての使用目的では用いずに、位相制御を行うIC150と同等のインピーダンスを有する電子部品として用いるものである。
グランド層130は、基板110の下面に設けられている。グランド層130は、図1及び図2における基板110の下面の全面に設けられており、平面視ですべてのアンテナ素子120Aと、すべてのダミーアンテナ素子120Dと重なっている。なお、アンテナ素子120A及びダミーアンテナ素子120Dは、基板110の上面に設けられた金属箔をパターニングすることで作製可能であり、グランド層130は、基板110の下面に設けられた金属箔であってよい。このような金属箔は、一例として銅箔又はアルミニウム箔である。
IC150は、一例として、基板110に設けられる配線及びBGA(Ball Grid Array)とスルーホール121Aとを介してすべてのアンテナ素子120Aに接続されている。IC150は、すべてのアンテナ素子120Aに給電する電力の位相を調整し、すべてのアンテナ素子120Aから放射される電波によって構築される1本のビームの指向性を調整する。
図5は、図1におけるA−A矢視断面を示す図である。アンテナモジュール100は、スルーホール121Dを介してダミーアンテナ素子120Dをグランド層130に接続するため、グランド層130の下方の空間のうちのダミーアンテナ素子120Dの下側に位置する空間Eにはアンテナモジュール100の構成要素は配置されない。このため、省スペース化を図ることができる。ダミーアンテナ素子120Dは36個あるため、このような省スペース化の効果は大きく、空間Eに他の回路等を配置することが可能である。
図6は、図5に示す構成の変形例を示す図である。図6では、基板110はグランド層130L1及び130L2を有する。グランド層130L1は、図5に示すグランド層130と同様に基板110の下面に設けられているが、スルーホール121Dは接続されていない。図6に示す基板110は、内層としてグランド層130L2を有する。基板110は、このように内層を有していてもよい。
グランド層130L2は、アンテナ素子120A及びダミーアンテナ素子120D用のグランド層であり、基板110の内層のうちの1つである。基板110は、グランド層130L2以外にも配線用の内層を含んでよい。グランド層130L2には、スルーホール121Dが接続される。このような構成の場合には、グランド層130L2の下方の空間のうちのダミーアンテナ素子120Dの下側に位置する空間Fにはアンテナモジュール100の構成要素は配置されない。このため、さらに省スペース化を図ることができる。ダミーアンテナ素子120Dは36個あるため、このような省スペース化の効果は非常に大きく、空間Fに他の回路等を配置することが可能である。
図7は、比較用のアンテナモジュール10の断面構成を示す図である。比較用のアンテナモジュール10は、アンテナモジュール100のダミーアンテナ素子120D及びスルーホール121Dの代わりに、ダミーアンテナ素子120DRとスルーホール121DRを含み、さらにダミーのIC150DRを含む構成を有する。ダミーアンテナ素子120DRは、ダミーアンテナ素子120Dと同様の構成を有するが、平面視におけるスルーホール121DRの位置は、スルーホール121Aと等しい。また、ダミーアンテナ素子120DRは、スルーホール121DRを介してダミーのIC150DRに接続されている。このような構成では、グランド層130の下方の空間のうちのダミーアンテナ素子120DRの下側に位置の空間EにはダミーのIC150DRが配置されるため、スペースが取られる。また、ダミーのIC150DRを含むため、コストが増大する。これに対して、図5及び図6に示すアンテナモジュール100では、省スペース化とコスト削減を図ることができる。
図8は、シミュレーションモデルを示す図である。図8(A)には、X方向に配列される3つのアンテナ素子120Aを示す。3つのうちの中央のアンテナ素子120Aは、図1における64個のアンテナ素子120Aのうちの最も外側の28個のアンテナ素子120Aよりも内側にある36個のアンテナ素子120Aと同様に、両側にアンテナ素子120Aが配置されている。シミュレーションでは、中央のアンテナ素子120Aの放射特性を求める。
図8(B)には、図8(A)から左端のアンテナ素子120Aを取り除いたシミュレーションモデルを示す。シミュレーションでは、2つのうちの左側のアンテナ素子120Aの放射を求める。すなわち、図8(B)のシミュレーションモデルでは、図8(A)における中央のアンテナ素子120Aについて、左側のアンテナ素子120Aが存在しない場合の放射特性を求めることになる。
図8(C)には、図8(A)における左端のアンテナ素子120Aをダミーアンテナ素子120Dに置き換えたシミュレーションモデルを示す。シミュレーションでは、中央に位置するアンテナ素子120A(ダミーアンテナ素子120Dの右隣のアンテナ素子120A)の放射特性を求める。
図9は、図8(A)〜(C)に示すシミュレーションモデルで得られたゲインの角度特性を示す図である。横軸の角度は、XZ平面における角度であり、+Z方向が0度、+X方向が90度、−X方向が−90度である。ただし、横軸には−80度から+80度の範囲を示す。縦軸はゲイン(dB)である。このような特性は、3つのシミュレーションモデルの放射特性を求めることによって得られる特性である。また、図8(A)のシミュレーションモデルの特性を破線で示し、図8(B)のシミュレーションモデルの特性を一点鎖線で示し、図8(C)のシミュレーションモデルの特性を実線で示す。
図9に示すように、実線で示す図8(C)のシミュレーションモデルの特性は、破線で示す図8(A)のシミュレーションモデルの特性と同様の傾向を示している。実線で示す図8(C)のシミュレーションモデルの特性は、一点鎖線で示す図8(B)のシミュレーションモデル(ダミーアンテナ素子120Dなし)の特性と比べると、両側にアンテナ素子120Aが配置される図8(A)のシミュレーションモデルの特性に近づくように変化していることが分かる。このため、最も外側のアンテナ素子120Aの外側にダミーアンテナ素子120Dを配置することによって、放射特性が改善されることを確認できた。このような改善は、図8(B)に示す中央のアンテナ素子120Aの右側にあるグランド層130の影響を低減したものと捉えることもできる。
図10は、シミュレーションモデルで得られたゲインの角度特性を示す図である。図9と同様に、横軸の角度は、XZ平面における角度であり、+Z方向が0度、+X方向が90度、−X方向が−90度である。図10において、図8(A)のシミュレーションモデルの特性を破線で示し、図8(B)のシミュレーションモデルの特性を一点鎖線で示す。これらは、図9に示す特性と同一である。
また、図10に実線で示す特性は、図8(C)のシミュレーションモデルのダミーアンテナ素子120Dの代わりに、図7に示すダミーアンテナ素子120DRを配置した場合の中央に位置するアンテナ素子120A(ダミーアンテナ素子120DRの右隣のアンテナ素子120A)の放射特性で得られたものである。
図10に示すように、実線で示す特性は、破線で示す図8(A)のシミュレーションモデルの特性と同様の傾向を示しており、図9において実線で示す特性と略等しい。このため、ダミーアンテナ素子120Dを設けることによる放射特性の改善は、図7のダミーアンテナ素子120DRを設けた場合の放射特性の改善度合と同等であることが確認できた。
図11は、比較用のダミーアンテナ素子120DR(図7参照)、アンテナ素子120A、アンテナ素子120AをX方向に配列し、3つの素子のうちの中央のアンテナ素子120Aから電波を放射した場合の電流分布を示す図である。このような3つの素子の配置は、図8(C)におけるダミーアンテナ素子120Dを比較用のダミーアンテナ素子120DRに置き換えた配置である。なお、ここでは電流分布をモノトーンで示し、明度が高い(白い)ほど流れる電流が多いことを示し、明度が低い(黒い)ほど流れる電流が少ないことを示す。
図11に示すように、中央のアンテナ素子120Aから電波を放射すると、左側の比較用のダミーアンテナ素子120DRには、+X方向側でY方向に延在する端辺と、−X方向側でY方向に延在する端辺とに電流が流れていることが分かる。このような電流分布は、3つの素子のうちの右端のアンテナ素子120Aにも同様に表れており、3つの素子におけるX方向の電流分布が中央のアンテナ素子120Aから見て左右均等であることが分かる。
図12は、ダミーアンテナ素子120D、アンテナ素子120A、アンテナ素子120AをX方向に配列し、3つの素子のうちの中央のアンテナ素子120Aから電波を放射した場合の電流分布を示す図である。このような3つの素子の配置は、図8(C)に示す通りである。電流分布の表し方は、図11と同一である。
図12に示すように、ダミーアンテナ素子120Dには、+X方向側でY方向に延在する端辺と、−X方向側でY方向に延在する端辺とに電流が流れるとともに、+Y方向側でX方向に延在する端辺と、−Y方向側でX方向に延在する端辺とに電流が流れていることが分かる。すなわち、ダミーアンテナ素子120Dの四辺に電流が流れている。
このようにダミーアンテナ素子120Dの四辺に電流が流れているのは、スルーホール121Dを一点で給電して円偏波を生じさせる場合の給電点の位置に配置したことによって、円偏波による電流が発生したためと考えられる。そして、ダミーアンテナ素子120Dの+X方向側でY方向に延在する端辺と、−X方向側でY方向に延在する端辺とに流れる電流は、図11の比較用のダミーアンテナ素子120DRの+X方向側でY方向に延在する端辺と、−X方向側でY方向に延在する端辺とに流れる電流と同等であることが分かる。
このため、図12では、3つの素子(ダミーアンテナ素子120D、アンテナ素子120A、アンテナ素子120A)におけるX方向の電流分布が中央のアンテナ素子120Aから見て左右均等であることが分かる。このように、ダミーアンテナ素子120Dでは、ダミーのIC150DRにスルーホール121DRを介して接続された比較用のダミーアンテナ素子120DRと同等の電流分布が、+X方向側でY方向に延在する端辺と、−X方向側でY方向に延在する端辺とに得られることが分かる。
比較用のダミーアンテナ素子120DRでは、中央のアンテナ素子120Aの放射によって生じる電流の一部は、ダミーのIC150DRによって消費される。これは、ダミーのIC150DRの代わりに50Ωの終端抵抗器を接続した場合も同様である。これに対して、ダミーアンテナ素子120Dでは、中央のアンテナ素子120Aの放射によって生じる電流は、+X方向側でY方向に延在する端辺と−X方向側でY方向に延在する端辺に生じる電流(水平方向(X方向)の電流)と、+Y方向側でX方向に延在する端辺と−Y方向側でX方向に延在する端辺とに生じる電流(垂直方向(Y方向)の電流)とに分かれている。このような電流の分布は、正方形のパッチアンテナに一点で給電して円偏波を生じさせる場合の電流分布と同様である。
このように、ダミーアンテナ素子120Dの正方形の対角線上で中心からオフセットした位置にスルーホール121Dを接続することによってダミーアンテナ素子120Dに円偏波による電流を発生させている。そして、円偏波による電流を発生させることで、ダミーアンテナ素子120Dの+X方向側でY方向に延在する端辺と−X方向側でY方向に延在する端辺とに、図12における右側のアンテナ素子120Aの+X方向側でY方向に延在する端辺と−X方向側でY方向に延在する端辺とに流れる電流と同等の電流を発生させている。この結果、図12に示すように、3つの素子(ダミーアンテナ素子120D、アンテナ素子120A、アンテナ素子120A)におけるX方向(水平方向)の電流分布を中央のアンテナ素子120Aから見て左右均等にすることができている。
次に、図13乃至図16を用いて、スルーホール121Dの影響について検証する。図13乃至図16は、比較用のシミュレーションモデルにおける電流分布を示す図である。図13乃至図16には、図12に示す3素子のうちの中央のアンテナ素子120Aから電波を放射した場合における、図12に示す3素子のうちの中央のアンテナ素子120Aと、左側のダミーアンテナ素子120Dとの2素子に対応する部分の電流分布を示す。
図13には、スルーホール121Dを取り除いたダミーアンテナ素子120Dの電流分布を示す。この場合のダミーアンテナ素子120Dは、電位的に浮遊しており、浮遊電位の無給電素子である。図13では、ダミーアンテナ素子120Dに生じる電流が図12に比べて多すぎて、X方向における電流分布の均等化を達成できないことが分かる。
図14には、スルーホール121Dをダミーアンテナ素子120Dの平面視における中央に配置した場合の電流分布を示す。図14では、ダミーアンテナ素子120Dに生じる電流が図12に比べて多すぎて、X方向における電流分布の均等化を達成できないことが分かる。
図15には、スルーホール121Dをダミーアンテナ素子120Dの−Y方向でX方向に延在する端辺のX方向における中央に配置した場合の電流分布を示す。図15では、ダミーアンテナ素子120Dに生じる電流が図12に比べて多すぎて、X方向における電流分布の均等化を達成できないことが分かる。
図16には、スルーホール121Dをダミーアンテナ素子120Dの−X方向でY方向に延在する端辺のY方向における中央に配置した場合の電流分布を示す。図16では、ダミーアンテナ素子120Dに生じる電流が図12に比べて少なすぎて、X方向における電流分布の均等化を達成できないことが分かる。
図13乃至図16のシミュレーション結果より、ダミーアンテナ素子120Dに接続されるスルーホール121Dの位置は、一点で給電して円偏波を生じさせることが可能な位置(図4に示すようにダミーアンテナ素子120Dの正方形の対角線上で中心からオフセットした位置)であることが重要である。このような位置にスルーホール121Dを配置することで、図12に示すように、X方向における電流分布の均等化を達成することができる。
したがって、アレイ状に配置される複数のアンテナ素子の放射特性を改善したアンテナ装置100A及びアンテナモジュール100を提供することができる。また、ダミーアンテナ素子120Dは、スルーホール121Dを介してグランド層130に接続されるため、ダミーのIC150DR(図7参照)又は50Ωの終端抵抗器を基板110の下面側に設ける必要がない。このため、基板110の下面側の省スペース化を図るとともに、コスト削減を実現可能なアンテナ装置100A及びアンテナモジュール100を提供することができる。
また、ダミーアンテナ素子120Dは、アンテナ素子120Aと平面視の形状及びサイズが等しいため、電流分布をより効率的に均等化できるとともに、製造が容易である。また、スルーホール121Dの位置は、ダミーアンテナ素子120Dの正方形の対角線上で中心からオフセットした位置であるため、スルーホール121Dの位置を特定しやすく、製造が容易である。
なお、以上では、アンテナモジュール100が8×8の配列の64個のアンテナ素子120Aを含む形態について説明したが、アンテナ素子120Aは複数あってアレイ状に配置されていればよいため、数及び配置は上述したものに限られない。また、以上では、スルーホール121Dが1つである形態について説明したが、2つの給電点を用いて90度の位相差を有する電力を供給して円偏波を発生させる場合の2つの給電点の位置に、2つのスルーホール121Dを設けてグランド層130に接続してもよい。また、以上では、アンテナ装置100A及びアンテナモジュール100が5Gでの通信を行う形態について説明したが、アンテナ装置100A及びアンテナモジュール100の用途は5Gでの通信に限られるものではない。
また、以上では、ダミーアンテナ素子120Dが正方形である形態について説明したが、図17又は図18に示すような構成であってもよい。図17及び図18は、実施形態の変形例によるダミーアンテナ素子120D1及び120D2を示す図である。
図17に示すダミーアンテナ素子120D1は、平面視で長方形である。長方形の場合は、励振方向(ここではY方向)の辺の長さが通信周波数における波長の電気長の約1/2であればよい。スルーホール121D1の位置は、ダミーアンテナ素子120D1で円偏波を発生させる場合の2つの給電点121DA、121DBとダミーアンテナ素子120D1の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置である。なお、このような位置は、図4に示すスルーホール121Dの位置についても同様である。また、平面視で長方形のダミーアンテナ素子120D1の場合は、スルーホール121D1の位置は、2つの給電点121DA、121DBとダミーアンテナ素子120D1の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上に限らず、二等分する直線の近傍であってもよい。二等分する直線から少しずれていても、円偏波を発生させることができるからである。ここで、近傍とは、二等分する直線からのずれが円偏波の発生が可能な範囲内であることをいう。
図18に示すダミーアンテナ素子120D2は、平面視で円形(正円)である。円形の場合は、直径が通信周波数における波長の電気長の約1/2であればよい。スルーホール121D2の位置は、正円形に外接する正方形の対角線上で正円の中心からオフセットした位置である。このようなスルーホール121D2の位置も、ダミーアンテナ素子120D2で円偏波を発生させる場合の2つの給電点とダミーアンテナ素子120D2の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置である。
以上、本発明の例示的な実施形態のアンテナ装置及びアンテナモジュールについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
基板と、
前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、
前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する複数のアンテナ素子と、
平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子と
を含み、
前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である、アンテナ装置。
(付記2)
前記ダミーアンテナ素子は、平面視で前記アンテナ素子と等しい形状を有する、付記1に記載のアンテナ装置。
(付記3)
前記ダミーアンテナ素子は平面視で正方形であり、前記導電貫通部の位置は、前記正方形の対角線上の位置である、付記1又は2に記載のアンテナ装置。
(付記4)
前記ダミーアンテナ素子は平面視で正円形であり、前記導電貫通部の位置は、前記正円形に外接する正方形の対角線上の位置である、付記1又は2に記載のアンテナ装置。
(付記5)
前記導電貫通部は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点の位置に設けられる2つの導電貫通部材である、付記1又は2に記載のアンテナ装置。
(付記6)
前記複数のアンテナ素子は、平面視における第1軸方向及び第2軸方向にN(Nは2以上の整数)個ずつ配列されるN×N個のアンテナ素子であり、
前記ダミーアンテナ素子は、前記N×N個のアンテナ素子の周囲において、前記第1軸方向及び前記第2軸方向に(N+2)個設けられる、付記1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
(付記7)
前記複数のアンテナ素子及び前記複数のダミーアンテナ素子は、平面視における第1軸方向及び第2軸方向に等ピッチで設けられる、付記1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
(付記8)
複数のアンテナ素子を有するアンテナ装置と、
前記複数のアンテナ素子で送信又は受信する電波の位相を制御する位相制御部と
を含む、アンテナモジュールであって、
前記アンテナ装置は、
基板と、
前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、
前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する前記複数のアンテナ素子と、
平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子と
を有し、
前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である、アンテナモジュール。
(付記9)
前記位相制御部は、前記基板の前記第1面に実装される、付記8に記載のアンテナモジュール。
100 アンテナモジュール
100A アンテナ装置
110 基板
120A アンテナ素子
120D、120D1、120D2 ダミーアンテナ素子
121D、121D1、121D2 スルーホール
130 グランド層

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、
    前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する複数のアンテナ素子と、
    平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子と
    を含み、
    前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である、アンテナ装置。
  2. 前記ダミーアンテナ素子は、平面視で前記アンテナ素子と等しい形状を有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ダミーアンテナ素子は平面視で正方形であり、前記導電貫通部の位置は、前記正方形の対角線上の位置である、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記ダミーアンテナ素子は平面視で正円形であり、前記導電貫通部の位置は、前記正円形に外接する正方形の対角線上の位置である、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  5. 前記導電貫通部は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点の位置に設けられる2つの導電貫通部材である、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  6. 複数のアンテナ素子を有するアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナ素子で送信又は受信する電波の位相を制御する位相制御部と
    を含む、アンテナモジュールであって、
    前記アンテナ装置は、
    基板と、
    前記基板の第1面又は内層に設けられるグランド層と、
    前記基板の第2面にアレイ状に配置され、複数のパッチアンテナをそれぞれ構築する前記複数のアンテナ素子と、
    平面視で前記複数のアンテナ素子の周囲に配置され、前記基板を厚さ方向に貫通し導電性を有する導電貫通部によって前記グランド層に接続される複数のダミーアンテナ素子と
    を有し、
    前記ダミーアンテナ素子に対する平面視での前記導電貫通部の位置は、前記ダミーアンテナ素子で円偏波を発生させる場合の2つの給電点と前記ダミーアンテナ素子の中心とを結び互いに直交する2本の直線の間の角度を二等分する直線上の位置、又は、当該位置の近傍の位置である、アンテナモジュール。
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