JP6690672B2 - パッチアンテナ及びこれを備えるアンテナモジュール - Google Patents

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Description

本発明はパッチアンテナ及びこれを備えるアンテナモジュールに関し、特に、グランドパターンに設けられたスロットを介して給電を行うパッチアンテナ及びこれを備えるアンテナモジュールに関する。
グランドパターンに設けられたスロットを介して給電を行うタイプのパッチアンテナとしては、特許文献1に記載されたパッチアンテナが知られている。特許文献1に記載されたパッチアンテナは、放射導体と平行に配置された誘電体基板と、誘電体基板の上面に形成され、スロットを有するグランドパターンと、誘電体基板の下面に形成され、スロットを介して放射導体と電磁界結合するマイクロストリップ線路とを有している。
特開2002−111376号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたパッチアンテナは、アンテナ信号が供給されるフィードパターンがマイクロストリップ線路によって構成されているため、フィードパターンが誘電体基板の下面に露出した状態となる。このため、パッチアンテナの載置条件によってアンテナ特性が大きく変化してしまい、例えば、誘電体基板の下面側にフィルタ回路などを配置することは困難であった。
したがって、本発明は、載置条件にかかわらず所望のアンテナ特性を確保することが可能なパッチアンテナ及びこれを備えるアンテナモジュールを提供することを目的とする。
本発明によるパッチアンテナは、第1及び第2のグランドパターンに挟まれ、アンテナ信号が供給される第1のフィードパターンを有するフィード層と、第1のグランドパターンを介してフィード層に積層され、第1のフィードパターンと電磁界結合する放射導体を有するアンテナ層とを備え、第1のグランドパターンは、積層方向から見て、放射導体及び第1のフィードパターンと重なる第1のスロットを有することを特徴とする。
本発明によれば、放射導体と電磁界結合する第1のフィードパターンが2つのグランドパターンによって挟まれた、いわゆるストリップ線路を構成していることから、パッチアンテナの載置条件にかかわらず所望のアンテナ特性を確保することができる。したがって、本発明によるパッチアンテナにフィルタ回路を有する回路層を積層してアンテナモジュール100を構成した場合であっても、フィルタ回路と第1のフィードパターンが第2のグランドパターンによって分離されることから、アンテナ特性が変化することがない。
本発明において、第1のフィードパターンと第1のグランドパターンの積層方向における距離は、第1のフィードパターンと第2のグランドパターンの積層方向における距離よりも近くても構わない。これによれば、第1のフィードパターンと放射導体を効率よく電磁界結合させることが可能となる。
本発明において、積層方向から見て第1のフィードパターンの全体が第2のグランドパターンに覆われていても構わない。これによれば、外部からの第1のフィードパターンへの影響を第2のグランドパターンによってより確実に遮断することが可能となる。
本発明において、フィード層は第2のフィードパターンをさらに有し、第1のグランドパターンは、積層方向から見て、放射導体及び第2のフィードパターンと重なる第2のスロットをさらに有するものであっても構わない。これによれば、例えば、第1のフィードパターンを用いて放射導体に水平偏波信号を給電し、第2のフィードパターンを用いて放射導体に垂直偏波信号を給電することができる。
本発明において、フィード層は、第1のフィードパターンが形成された第1の領域と第2のフィードパターンが形成された第2の領域の境界に沿って配列され、第1のグランドパターンと第2のグランドパターンを短絡する複数の第1のピラー導体をさらに有するものであっても構わない。これによれば、第1のフィードパターンと第2のグランドパターンの間のアイソレーション特性を向上させることが可能となる。
本発明において、第1のスロットは、積層方向から見て放射導体の第1の辺に沿って配置され、第2のスロットは、積層方向から見て放射導体の第1の辺と交差する第2の辺に沿って配置されていても構わない。これによれば、第1のフィードパターン及び第1のスリットからなる給電構造と、第2のフィードパターン及び第2のスリットからなる給電構造を対称形とすることができることから、第1及び第2のフィードパターンのインピーダンスを一致させることが可能となる。
本発明において、第1のスロットは、積層方向から見て放射導体の第1の辺に沿って配置され、第2のスロットは、積層方向から見て、放射導体の第1の辺と対向する第2の辺を横断するように配置されていても構わない。これによれば、第1のフィードパターンと第2のフィードパターンの距離を離しやすいため、第1のフィードパターンと第2のグランドパターンの間のアイソレーション特性を向上させることが可能となる。この場合、積層方向から見て、放射導体と第2のフィードパターンは重なりを有していなくても構わない。これによれば、第1のフィードパターンと第2のフィードパターンの距離をより離すことができることから、アイソレーション特性をより向上させることが可能となる。
本発明において、フィード層は、第1のフィードパターンの一端にアンテナ信号を供給する第2のピラー導体と、積層方向から見て第2のピラー導体の周囲に放射状に配置され、第1のグランドパターンと第2のグランドパターンを短絡する複数の第3のピラー導体をさらに有するものであっても構わない。これによれば、複数のフィードパターンが設けられている場合であっても、これらの間のアイソレーション特性を高めることが可能となる。
本発明において、アンテナ層は、積層方向から見て放射導体と重なる別の放射導体をさらに有するものであっても構わない。これによれば、より広帯域化することが可能となる。
本発明によるパッチアンテナは、放射導体、第1のフィードパターン及び第1のスリットからなる組がアレイ状に複数設けられているものであっても構わない。これによれば、いわゆるフェーズドアレイを構成することができる。
このように、本発明によれば、載置条件にかかわらず所望のアンテナ特性を確保することが可能なパッチアンテナ及びこれを備えるアンテナモジュールを提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるパッチアンテナ1の模式的な透視斜視図である。 図2は、パッチアンテナ1の模式的な透視平面図である。 図3は、図2に示すA−A線に沿った略断面図である。 図4は、アンテナモジュール100の構成を説明するための模式図である。 図5は、複数のパッチアンテナ1をアレイ状にレイアウトしてなるパッチアンテナ1Aの構成を説明するための略斜視図である。 図6は、本発明の第2の実施形態によるパッチアンテナ2の模式的な透視斜視図である。 図7は、パッチアンテナ2の模式的な透視平面図である。 図8は、本発明の第3の実施形態によるパッチアンテナ3の模式的な透視斜視図である。 図9は、パッチアンテナ3の模式的な透視平面図である。 図10は、本発明の第4の実施形態によるパッチアンテナ4の模式的な透視斜視図である。 図11は、パッチアンテナ4の模式的な透視平面図である。 図12は、本発明の第5の実施形態によるパッチアンテナ5の模式的な透視平面図である。 図13は、本発明の第6の実施形態によるパッチアンテナ6の略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるパッチアンテナ1の模式的な透視斜視図である。また、図2はパッチアンテナ1の模式的な透視平面図であり、図3は図2に示すA−A線に沿った略断面図である。尚、図面の見やすさを考慮して、図3に示す断面はz方向に拡大されている。この点は、後述する図13においても同様である。
本実施形態によるパッチアンテナ1は、ミリ波帯を利用して無線通信を行うことが可能なアンテナ装置であり、図1〜図3に示すように、上層に位置するアンテナ層10と、下層に位置するフィード層20とを備えている。アンテナ層10は、誘電体層12の内部又は表面に種々の導体パターンが形成された構成を有しており、フィード層20は、誘電体層24の内部又は表面に種々の導体パターンが形成された構成を有している。特に限定されるものではないが、誘電体層12,24の材料としてはLTCCなどのセラミック材料や樹脂材料を用いることができる。
アンテナ層10は、放射導体11を有する層である。放射導体11は積層方向から見て(z方向から見た平面視で)パッチアンテナ1の略中央部に設けられた矩形状の導体パターンである。放射導体11は、他の導体パターンに接続されておらず、直流的にはフローティング状態である。アンテナ層10の上面は開放されている一方、下面はグランドパターンG1で覆われている。グランドパターンG1は、後述するスロットSL1などの一部を除いて、当該xy平面のほぼ全面に形成されており、これによりパッチアンテナの基準導体として機能する。
フィード層20はアンテナ層10の下層に位置し、アンテナ層10側の表面にはグランドパターンG1が形成され、アンテナ層10とは反対側の表面にはグランドパターンG2が形成されている。つまり、フィード層20は、グランドパターンG1によってアンテナ層10と分離され、グランドパターンG2によって外部と分離されている。グランドパターンG2は、後述する開口部G2aなどの一部を除いて、当該xy平面のほぼ全面に形成されており、これにより外部に対する電磁気シールドとして機能する。また、グランドパターンG1とグランドパターンG2は、z方向(積層方向)に延在する多数のピラー導体21によって互いに短絡され、これによってグランド電位の安定化が図られている。
フィード層20には、フィードパターンF1が設けられている。フィードパターンF1は、x方向に延在する帯状の導体パターンであり、本実施形態においては、フィードパターンF1の大部分が放射導体11と重なりを有している。フィードパターンF1の一端は、ピラー導体22を介して、グランドパターンG2の開口部G2aに設けられた外部端子23に接続されている。フィードパターンF1は、グランドパターンG1,G2によって上下から挟まれていることから、いわゆるストリップ線路を構成する。ここで、フィードパターンF1は、グランドパターンG1側にオフセットして配置されており、これにより、フィードパターンF1とグランドパターンG1のz方向における距離は、フィードパターンF1とグランドパターンG2のz方向における距離よりも近い。
フィードパターンF1の先端部近傍は、z方向から見て、グランドパターンG1に設けられたスロットSL1と重なりを有している。スロットSL1は、グランドパターンG1に設けられた切り欠き部であり、本実施形態においてはy方向を長手方向とする形状を有し、全体が放射導体11と重なるよう、放射導体11のy方向に延在する辺E1に沿って配置されている。
フィードパターンF1は、スロットSL1を介して放射導体11と電磁界結合する。これにより、外部端子23及びピラー導体22を介してフィードパターンF1に供給されたアンテナ信号は、スロットSL1を介して放射導体11に供給され、空間に放射される。このように、本実施形態においては、ピラー状の導体を用いて放射導体11に直接給電するのではなく、スロットSL1を介した電磁界結合によって給電していることから、アンテナ層10の構成が非常にシンプルとなり、製造プロセスを簡素化することができる。
しかも、本実施形態によるパッチアンテナ1は、フィード層20の下面がグランドパターンG2によって覆われていることから、フィード層20の下部の状態によってアンテナ特性が変化することがない。このため、パッチアンテナ1の載置条件にかかわらず所望のアンテナ特性を確保することができる。このため、図4に示すように、フィード層20の下部にフィルタ回路を有する回路層30を設けることによって、回路層30とアンテナ層10でフィード層20を挟み込む構成とした場合であっても、回路層30とフィード層20は、両者間に配置されたグランドパターンG2によって分離されることから、回路層30の存在によってアンテナ特性が変化することがない。
図5は、複数のパッチアンテナ1をアレイ状にレイアウトしてなるパッチアンテナ1Aの構成を説明するための略斜視図である。図5に示す例では、9個のパッチアンテナ1Aがxy平面にアレイ状にレイアウトされている。このように、複数のパッチアンテナ1をアレイ状にレイアウトすれば、いわゆるフェーズドアレイを構成することができ、ビームの方向を任意に変化させることが可能となる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態によるパッチアンテナ2の模式的な透視斜視図である。また、図7はパッチアンテナ2の模式的な透視平面図である。
図6及び図7に示すように、第2の実施形態によるパッチアンテナ2は、グランドパターンG1にスロットSL2が設けられているとともに、フィード層20にフィードパターンF2及びピラー導体25,26が設けられている点において、第1の実施形態によるパッチアンテナ1と相違している。フィードパターンF2の一端は、ピラー導体25を介して、グランドパターンG2の開口部G2bに設けられた別の外部端子に接続されている。その他の構成は、第1の実施形態によるパッチアンテナ1と基本的に同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
フィードパターンF2は、y方向に延在する帯状の導体パターンであり、本実施形態においては、フィードパターンF2の大部分が放射導体11と重なりを有している。フィードパターンF2は、グランドパターンG1,G2によって上下から挟まれていることから、いわゆるストリップ線路を構成する。
フィードパターンF2の先端部近傍は、z方向から見て、グランドパターンG1に設けられたスロットSL2と重なりを有している。スロットSL2は、グランドパターンG1に設けられた切り欠き部であり、本実施形態においてはx方向を長手方向とする形状を有し、全体が放射導体11と重なるよう、放射導体11のx方向に延在する辺E2に沿って配置されている。
フィードパターンF2は、スロットSL2を介して放射導体11と電磁界結合する。これにより、ピラー導体25を介してフィードパターンF2に供給されたアンテナ信号は、スロットSL2を介して放射導体11に供給され、空間に放射される。このように、本実施形態によるパッチアンテナ2は、放射導体11と電磁界結合する2つのフィードパターンF1,F2を備えており、且つ、これら2つのフィードパターンF1,F2が放射導体11の互いに直交する辺E1,E2に沿って設けられていることから、2偏波アンテナとして機能する。例えば、フィードパターンF1を用いて放射導体11に水平偏波信号を給電し、フィードパターンF2を用いて放射導体11に垂直偏波信号を給電することができる。しかも、フィードパターンF1とフィードパターンF2は、給電位置が互いに90°異なるのみであり、その他の構成は互いに一致していることから、フィードパターンF1,F2のインピーダンスが一致する。これにより、水平偏波信号と垂直偏波信号のバランスを容易に保つことができる。
また、本実施形態においては、グランドパターンG1とグランドパターンG2を短絡する複数のピラー導体26がフィード層20に設けられている。ピラー導体26は、フィードパターンF1が形成された第1の領域A1とフィードパターンF2が形成された第2の領域A2の境界Bに沿って配列されている。このようなピラー導体26を境界Bに沿って配置することにより、フィードパターンF1とフィードパターンF2のアイソレーション特性を高めることができる。しかも、境界Bが平面視で放射導体11に対して45°の傾きを有していることから、境界Bによって分離される第1の領域A1と第2の領域A2のパターン形状を一致させることができる。このため、フィードパターンF1及びこれに関連する部分のレイアウトと、フィードパターンF2及びこれに関連する部分のレイアウトを別個に設計する必要がなく、パターン設計が容易となる。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態によるパッチアンテナ3の模式的な透視斜視図である。また、図9はパッチアンテナ3の模式的な透視平面図である。
図8及び図9に示すように、第3の実施形態によるパッチアンテナ3は、フィードパターンF2、スロットSL2及びこれらに関連する要素の位置が第2の実施形態によるパッチアンテナ2と相違している。その他の構成は、第2の実施形態によるパッチアンテナ2と基本的に同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、フィードパターンF2の全体が放射導体11と重なりを有しており、放射導体11のy方向に延在する辺E3に沿って配置されている。辺E3は、辺E1と対向する辺である。また、スロットSL2は、長手方向がx方向であり、放射導体11の辺E3を横断するよう配置されている。本実施形態においては、フィードパターンF1が形成された第1の領域A1とフィードパターンF2が形成された第2の領域A2の境界Bがy方向に延在しており、この境界Bに沿って複数のピラー導体26が配列されている。
これにより、本実施形態によるパッチアンテナ3は、第2のパッチアンテナ2と同様、2偏波アンテナとして機能する。例えば、フィードパターンF1を用いて放射導体11に水平偏波信号を給電し、フィードパターンF2を用いて放射導体11に垂直偏波信号を給電することができる。しかも、本実施形態によるパッチアンテナ3は、フィードパターンF1とフィードパターンF2の距離をより離すことができることから、第2のパッチアンテナ2に比べて高いアイソレーション特性を得ることが可能となる。
<第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態によるパッチアンテナ4の模式的な透視斜視図である。また、図11はパッチアンテナ4の模式的な透視平面図である。
図10及び図11に示すように、第4の実施形態によるパッチアンテナ4は、フィード層20に複数のピラー導体27〜29が追加されている点において、第3の実施形態によるパッチアンテナ3と相違している。その他の構成は、第3の実施形態によるパッチアンテナ3と基本的に同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
ピラー導体27〜29は、いずれもグランドパターンG1とグランドパターンG2を短絡するものである。このうち、ピラー導体27は、積層方向から見てピラー導体22の周囲に放射状に配置され、ピラー導体28は、積層方向から見てピラー導体25の周囲に放射状に配置されている。また、ピラー導体29は、ピラー導体28と対称となる位置に配置されている。ピラー導体27は、フィードパターンF1に対応するピラー導体22の近傍のグランドレベルを安定化させる役割を果たし、ピラー導体28は、フィードパターンF2に対応するピラー導体25の近傍のグランドレベルを安定化させる役割を果たす。
ピラー導体28は、ピラー導体25の近傍のグランドレベルを安定化させ、反射特性を向上させる効果をもたらす一方、ピラー導体28を設けることによって仮想線Cを軸としたy方向の対称性が低下すると、アイソレーション特性が低下する。これは、電磁界の強度分布が非対称であると、2つ偏波の直交性が低下するからである。仮想線Cとは、パッチアンテナ4のy方向における中心に沿ってx方向に延在する線である。しかしながら、本実施形態においては、仮想線Cを軸としてピラー導体28と対称となる位置にピラー導体29を配置していることから対称性が向上し、その結果、反射特性だけでなく、フィードパターンF1とフィードパターンF2の間のアイソレーション特性を高めることが可能となる。このように本実施形態においては、仮想線Cを軸として、グランドパターンG1,G2、スロットSL1,SL2、ピラー導体21,25〜29が対称形であり、これにより高いアイソレーション特性を実現している。
<第5の実施形態>
図12は、本発明の第5の実施形態によるパッチアンテナ5の模式的な透視平面図である。
図12に示すように、第5の実施形態によるパッチアンテナ5は、スロットSL2、フィードパターンF2及びこれらに関連する要素の位置がx方向にシフトしている点において、第3の実施形態によるパッチアンテナ3と相違している。その他の構成は、第3の実施形態によるパッチアンテナ3と基本的に同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、積層方向から見て、フィードパターンF2が放射導体11と重なりを有していない。これにより、フィードパターンF1とフィードパターンF2の距離がよりいっそう離れることから、第3のパッチアンテナ3に比べてよりいっそう高いアイソレーション特性を得ることが可能となる。
<第6の実施形態>
図13は、本発明の第6の実施形態によるパッチアンテナ6の略断面図である。
図13に示すように、第6の実施形態によるパッチアンテナ6は、アンテナ層10に別の放射導体13が追加されている点において、第1の実施形態によるパッチアンテナ1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるパッチアンテナ1と基本的に同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
放射導体13は、放射導体11と重なるよう、放射導体13の下部に設けられた矩形状の導体パターンである。放射導体13は、他の導体パターンに接続されておらず、直流的にはフローティング状態である。このように、アンテナ層10に複数の放射導体11,13を形成すれば、アンテナ帯域をより拡大することが可能となる。図13に示す例では、放射導体11よりも放射導体13のサイズが僅かに大きいが、放射導体11,13のサイズ、両者間の距離などは、要求されるアンテナ特性に応じて適宜調整すれば良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1,1A,2〜6 パッチアンテナ
10 アンテナ層
11,13 放射導体
12 誘電体層
20 フィード層
21,22 ピラー導体
23 外部端子
24 誘電体層
25〜29 ピラー導体
30 回路層
100 アンテナモジュール
A1 第1の領域
A2 第2の領域
B 境界
C 仮想線
E1〜E3 放射導体の辺
F1,F2 フィードパターン
G1,G2 グランドパターン
G2a,G2b 開口部
SL1,SL2 スロット

Claims (9)

  1. 第1及び第2のグランドパターンに挟まれ、アンテナ信号が供給される第1及び第2のフィードパターンを有するフィード層と、
    前記第1のグランドパターンを介して前記フィード層に積層され、前記第1及び第2のフィードパターンと電磁界結合する放射導体を有するアンテナ層と、を備え、
    前記第1のグランドパターンは、積層方向から見て、前記放射導体及び前記第1のフィードパターンと重なる第1のスロットと、前記積層方向から見て、前記放射導体及び前記第2のフィードパターンと重なる第2のスロットを有し、
    前記第1のスロットは、前記積層方向から見て、前記放射導体の第1の辺に沿って配置され、
    前記第2のスロットは、前記積層方向から見て、前記放射導体の前記第1の辺と対向する第2の辺を横断するように配置されていることを特徴とするパッチアンテナ。
  2. 前記積層方向から見て、前記放射導体と前記第2のフィードパターンが重なりを有していないことを特徴とする請求項に記載のパッチアンテナ。
  3. 前記第1のフィードパターンと前記第1のグランドパターンの前記積層方向における距離は、前記第1のフィードパターンと前記第2のグランドパターンの前記積層方向における距離よりも近いことを特徴とする請求項1又は2に記載のパッチアンテナ。
  4. 前記積層方向から見て、前記第1のフィードパターンの全体が前記第2のグランドパターンに覆われていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパッチアンテナ。
  5. 前記フィード層は、前記第1のフィードパターンが形成された第1の領域と前記第2のフィードパターンが形成された第2の領域の境界に沿って配列され、前記第1のグランドパターンと前記第2のグランドパターンを短絡する複数の第1のピラー導体をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパッチアンテナ。
  6. 前記フィード層は、前記第1のフィードパターンの一端に前記アンテナ信号を供給する第2のピラー導体と、前記積層方向から見て前記第2のピラー導体の周囲に放射状に配置され、前記第1のグランドパターンと前記第2のグランドパターンを短絡する複数の第3のピラー導体をさらに有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のパッチアンテナ。
  7. 前記アンテナ層は、積層方向から見て前記放射導体と重なる別の放射導体をさらに有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のパッチアンテナ。
  8. 前記放射導体、第1のフィードパターン及び第1のスリットからなる組がアレイ状に複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のパッチアンテナ。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のパッチアンテナと、
    前記フィード層を介して前記アンテナ層に積層され、フィルタ回路を有する回路層と、を備えることを特徴とするアンテナモジュール。
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