JP2006005851A - 双指向性アンテナ装置,指向特性調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 双指向性アンテナ装置X1の積層基板10の表裏面夫々に,二以上の共振素子1a…と,アンテナ給電線路15a,15bと結合する線路結合部4と,上記線路結合部4を基点として上記二以上の共振素子1a…夫々に給電する夫々の素子給電線路3a…とを有するアンテナ部11,11′を設ける。
【選択図】図1
Description
しかしながら,上記全指向性アンテナを用いた場合は,図9に示すように,アンテナA1から特定の一平面内の全方向に満遍なく電波が放射されることにより,移動経路L1に沿う通信対象エリア以外の電波の不要な領域(図中の斜線部)にも電波が放射されて無線通信エリアが構築されるため,電波の有効利用を図ることができないという問題がある。また,全指向性のアンテナA1では,細長い移動経路L1に沿う方向に高い利得を得ることができないため,上記移動経路上に多数のアンテナを配置する必要があるという問題がある。なお,図中のD1は全指向性のアンテナA1の指向特性である。
また,図10に示すように,湾曲(屈曲)する細い湾曲経路L2に単一指向性のアンテナA2を用いた場合は,湾曲経路L2に沿う通信対象エリアをカバーするため,多数のアンテナを配置しなければならない。また,湾曲経路L2に単一指向性のアンテナA2を配置することにより,電波の不要な領域(図中の斜線部)にも電波が放射されて無駄に無線通信エリアを構築することになり,単一指向性のアンテナAの特徴である高い利得を有効に利用することができないという問題がある。なお,図中のD2は単指向性のアンテナA2の指向特性である。
また,上記全指向性アンテナ及び単指向性アンテナを用いた場合は,一の配置箇所で双方向の指向特性を得るために2つのアンテナを背中合わせにして配置せざるを得ず,多数のアンテナが必要とされ,経済的に好ましくない。
従って,上記移動経路に沿って効率よく無線通信エリアを構築する場合は,アンテナ素子の水垂平面内に指向特性を有するダイポールアンテナや特許文献1に記載されたアンテナ等の双指向性アンテナを用いて無線通信エリアを構築することが有効である。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,道路や鉄道等のように細長い移動経路に沿って構築される無線通信エリアや上記移動経路の湾曲点又は屈曲点における無線通信エリアに好適且つ柔軟に適用可能な双指向性アンテナ装置及び指向特性調整方法を提供することにある。
この場合,上記位相調整手段の具体例として,少なくとも一の上記共振素子と上記線路結合部との間に設けられた経路長の異なる複数の素子給電線路であることが考えられる。また,上記複数の素子給電線路は,段状に形成された並列線路であることが好ましい。
或いは,上記複数の素子給電線路が該素子給電線路上の所定の位置で電気的に切断された給電線路を含んでなる双指向性アンテナ装置においては,上記複数の素子給電線路が,上記切断された所定の位置で短絡可能に形成されたものが考えられる。このように構成された双指向性アンテナ装置であれば,アンテナの設置現場の状況に応じた指向特性が得られる線路のみを接続するという簡単な作業を行うだけで,所望する指向特性を得ることが可能となる。なお,この場合,上記素子給電線路が,ストリップライン型又はマイクロストリップライン型或いはこれらに準じるフィルムパターンからなるものであることが望ましい。
即ち,誘電体層と導電体層とにより積層構造化された積層基板と,該積層基板の表裏面夫々に設けられたアンテナ部とを備えて構成された双指向性アンテナ装置であって,上記積層基板の外部から供給された電力を上記積層基板の表裏面に設けられた上記アンテナ部夫々に給電するアンテナ給電線路を備え,上記アンテナ部が,二以上の共振素子と,上記アンテナ給電線路と結合する線路結合部と,上記線路結合部を基点として上記二以上の共振素子夫々に給電する夫々の素子給電線路と,少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段と,を具備してなる双指向性アンテナ装置に用いられる上記アンテナ部の指向特性調整方法において,上記複数の素子給電線路夫々が上記共振素子と上記線路結合部との間で電気的に接続された状態である場合に,上記複数の素子給電線路のうちの一又は複数の素子給電線路を除く他の素子給電線路を切断することにより上記アンテナ部の指向特性を調整することを特徴とする指向特性調整方法として構成することができる。このような指向特性調整方法を用いることにより,双指向性アンテナ装置の指向特性を極めて容易に偏向することが可能となる。
即ち,誘電体層と導電体層とにより積層構造化された積層基板と,該積層基板の表裏面夫々に設けられたアンテナ部とを備えて構成された双指向性アンテナ装置であって,上記積層基板の外部から供給された電力を上記積層基板の表裏面に設けられた上記アンテナ部夫々に給電するアンテナ給電線路を備え,上記アンテナ部が,二以上の共振素子と,上記アンテナ給電線路と結合する線路結合部と,上記線路結合部を基点として上記二以上の共振素子夫々に給電する夫々の素子給電線路と,少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段と,を具備してなる双指向性アンテナ装置に用いられる上記アンテナ部の指向特性調整方法において,上記複数の素子給電線路夫々が該素子給電線路上の所定の位置で電気的に切断された状態である場合に,上記複数の素子給電線路のうちの一又は複数の素子給電線路を上記所定の位置で短絡することにより上記アンテナ部の指向特性を調整することを特徴とする指向特性調整方法として構成することができる。このような指向特性調整方法であっても,双指向性アンテナ装置の指向特性を容易に偏向することが可能である。
また,上記アンテナ部に,少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段を設けることにより,上記共振素子に供給される電力の位相を変更して,上記二以上の共振素子各々から放射される電波の位相を不均等とすることによって,アンテナ部全体の指向特性を偏向することが可能となる。この場合,上記位相調整手段が,少なくとも一の上記共振素子と上記線路結合部との間に設けられた経路長の異なる複数の素子給電線路であれば,上記アンテナ部の指向特性を容易に偏向することが可能となる。また,上記複数の素子給電線路が,段状に形成された並列線路であっても,上記アンテナ部の指向特性を容易に偏向することが可能である。
また,上記複数の素子給電線路が上記共振素子と上記線路結合部との間で電気的に接続された状態である場合は,上記複数の素子給電線路が,該素子給電線路上の所定の位置で切断することによりその線路に接続された共振素子への給電位相が調整可能に形成された分岐線路を含んでなるものであれば,アンテナの設置状況に応じた指向特性が得られる線路以外の線路を切断するという簡単な作業を行うだけで,所望する指向特性を有する双指向性アンテナ装置を実現することが可能となる。
更にまた,上記複数の素子給電線路が該素子給電線路上の所定の位置で電気的に切断された給電線路を含んで構成されている場合は,上記複数の素子給電線路が,上記切断された所定の位置で短絡可能に形成されたものであっても,アンテナの設置現場の状況に応じた指向特性が得られる線路のみを接続するという簡単な作業を行うだけで,所望する指向特性を得ることが可能となる。
また,上記素子給電線路が,ストリップライン型又はマイクロストリップライン型或いはこれらに準じるフィルムパターンからなるものであるため,上記積層基板にアンテナ部を設けることが容易となり,また,上記素子給電線路の切断或いは短絡(接続)を容易に行うことができる。これにより,上記双指向性アンテナ装置の設置作業を簡易に行うことが可能となる。
ここに,図1は本発明の第1の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX1の外観模式図,図2は本発明の第1の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX1を斜視方向から見た斜視図,図3は本発明の第1の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX1の分解斜視図,図4は本発明の第1の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX1の指向特性及び利得を示す指向特性図,図5は本発明の第2の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX2の表面側の外観を示す外観模式図,図6はクランク線路の変形例を示す線路図,図7は本発明の第2の実施の形態に係る双指向性プリントアンテナX2の指向特性及び利得を示す指向特性図,図8は約60°に屈曲する移動経路L3に双指向性プリントアンテナX2を適用した場合の設置例を示す模式図,図9は移動経路L1に全指向性アンテナA1を適用した場合の設置例を示す模式図,図10は移動経路L2に単指向性アンテナA2を適用した場合の設置例を示す模式図
図示されるように,上記アンテナX1は,積層構造化されたプリント基板10と,このプリント基板10(積層基板に相当)の表面及び裏面夫々に設けられた表面側アンテナ部11及び裏面側アンテナ部11′とを備えて大略構成されている。
ここで,まず,上記プリント基板10について説明する。正面図である図1(a)の側面図(図1(b)),及び図1(b)の断面図(図1(c))に示すように,上記プリント基板10は,誘電体層14,14′と導電体層13,13′とにより積層構造化されて構成されている。より具体的には,上記プリント基板10は,表面側プリント基板10aと裏面側プリント基板10bとが互いに後述する給電線路15aを狭むよう貼り合わされて構成されている。
上記プリント基板10の構成について更に詳細に説明する。上記表面側プリント基板10aは,上記プリント基板10の表面を形成する上記表面側アンテナ部11が貼設された誘電体層12と,該誘電体層12の内層側に積層され,接地(アース)された導電体層13と,該導電体層13の更に内層側に積層された誘電体層14とが互いに貼着されて積層構造化されている。また,上記裏面側プリント基板10bは,上記プリント基板10の裏面を形成する上記裏面側アンテナ部11′が貼設された誘電体層12′と,該誘電体層12′の内層側に積層され,接地(アース)された導電体層13′と,該導電体層13′の更に内層側に積層された誘電体層14′とが互いに貼着されて積層構造化されている。このように構成された上記表面側プリント基板10aと上記裏面側プリント基板10bとが,上記誘電体層14と14′との間に給電線路15aを挟むよう互いに貼り合わされることにより,積層構造化されたプリント基板10が形成される。
上記給電線路15bは,上記給電線路15の一部を構成する線路であって,上記給電線路15aと上記プリント基板の表裏面に設けられたアンテナ部11,11′とを接続して上記給電線路15aから供給される電力を上記アンテナ部11,11′夫々に供給する線路である。具体的には,上記給電線路15bは,上記表面側アンテナ部11側の誘電体層14と,上記裏面側アンテナ部11′側の誘電体層14′との異なる層間を導通可能に接続するスルーホール15b′の内面に形成される導電性金属箔や,或いは上記スルーホール15b′の内部に埋設された導電体が該当する。
上記表面側アンテナ部11は,4つのパッチアンテナ1a,1b,1c,1d(共振素子の一例)と,上記給電線路15と結合する給電端子4(線路結合部に相当)と,上記給電端子4を基点として上記4つのパッチアンテナ1a,1b,1c,1d夫々に給電する夫々の給電線路3a,3b,3c,3d(素子給電線路に相当)と,を備えて構成されている。このように構成されることにより,外部から供給され,前記給電線路15及び上記給電端子4を介して上記表面側アンテナ部11に供給された電力が上記各パッチアンテナに供給される。なお,本発明は2以上のパッチアンテナが備えられていれば適用可能であるが,より強い指向特性,より高い利得を得るために何十,何百もの多数のパッチアンテナを備える場合がある。ただし,本実施の形態例では,説明を簡略化するために,4つのパッチアンテナを用いて説明する。
上記給電線路3a,3b,3c,3dは,前記の通り,上記パッチアンテナ1a,1b,1c,1d夫々に前記給電線路15を介して供給された電力を伝送する線路である。この給電線路3a,3b,3c,3dも,前記給電線路15aと同じように,プリント基板10の厚さを大きくしないためにマイクロストリップライン型,ストリップライン型或いはこれらに準じるフィルムパターンで形成されることが望ましい。
このように構成された表面側アンテナ部11と,該表面側アンテナ部11と同様に構成された裏面側アンテナ部11′とが夫々上記プリント基板10の表面と裏面とに設けられることにより,本発明の実施の形態に係るアンテナX1が実現される。ここで,図4に上記アンテナX1の指向特性を示す。なお,図中のDaは表面側アンテナ部11からプリント基板10の表面に垂直外方向(270°)に放射された電波の指向特性及び利得を示し,Dbは裏面側アンテナ部11′からプリント基板10の裏面に垂直外方向(90°)に放射された電波の指向特性及び利得を示す。図4に示されるように,上記アンテナX1は,180°方向の異なる指向特性を有する双指向性アンテナであり,比較的高い利得と強い指向特性を有することが理解できる。しがって,上記アンテナX1は鉄道や道路等の細長い移動経路に沿う方向に無線通信エリアを構築する場合に好適に用いることができる。
上記アンテナX2が上記アンテナX1と異なるところは,図5に示すように上記パッチアンテナ1b,1dへ給電される電力の位相を調整するクランク線路2b,2d(位相調整手段の一例)が上記表面側アンテナ部11に設けられている点にある。このクランク線路2b,2dは,上記給電端子4を基点としてパッチアンテナ1b,1d夫々に給電する給電線路3b,3dの経路長と,パッチアンテナ1a,1c夫々に給電する給電線路3a,3cとの経路長とを異ならせて,上記パッチアンテナ1a,1cと上記パッチアンテナ1b,1dとに給電される電力の位相を異ならせるために設けられている。このように,上記クランク線路2b,2dを設けることで,上記パッチアンテナ1a,1cと上記パッチアンテナ1b,1dとに給電される電力に位相差が生じ,その結果,上記アンテナX2の指向特性を偏向させることができる。
即ち,給電線路を伝わる電力の波長をλ′,パッチアンテナから放射されて自由空間(即ち大気中)に放射された電波の波長をλ,自由空間におけるパッチアンテナ1a,1cから放射された電波とパッチアンテナ1b,1dから放射された電波の経路差をΔd(図5(b)参照),パッチアンテナ1a,1cから放射された電波とパッチアンテナ1b,1dから放射された電波の位相差をα[rad]とすると,上記経路差Δd′及びΔdはそれぞれ以下の式(1)及び式(2)のように表される。
図6(a)に示されるように,上記クランク線路2b及び2dは,上記パッチアンテナ1bと上記線路端子4との間に経路長の異なる複数の給電線路を設けるべく,経路長の異なる複数の並列線路R1,R2,R3(分岐回路の一例)を段状に形成して構成されている。上記各クランク線路2b及び2dは,例えば,上記並列線路R1が裏面側アンテナ部11′の指向特性の方向と180°異なる指向特性となる線路(即ち経路差Δd=0となる線路),上記並列線路R2が同様に150°異なる指向特性となる線路(即ち,経路差Δd′が2aとなる線路),上記並列線路R3が同様に120°異なる指向特性となる線路(即ち,経路差Δd′が4aとなる線路)に設定されている。上記各並列線路R1〜R3は,上述の第1の実施の形態でも説明したように,マイクロストリップライン型又はストリップライン型或いはこれらに準じるフィルムパターンで形成されている。そのため,パターン切断器等によって上記各並列線路を容易に切断することが可能である。このように構成されたクランク線路であれば,例えばアンテナ設置状況や,構築する無線通信エリアの範囲等に応じた指向特性が得られる線路を除く他の線路を切断するという簡単な調整作業行うだけで,所望する指向特性を有する双指向性アンテナ装置を実現することが可能となる。
線路の切断箇所は,高調波信号やノイズの侵入を防止する観点から,例えば,裏面側アンテナ部11′の指向特性と180°異なるよう表面側アンテナ部11の指向特性を調整する場合は,図6(a−1)に示すP2部の線路を切断して並列線路R1のみの接続を確保することが望ましい。また,同じように,150°異なる指向特性を得るためには,図6(a−2)に示すP1及びP4部の線路を切断して並列線路R2のみの接続を確保し,120°異なる指向特性を得るためには,図6(a−3)に示すP1及びP3部の線路を切断して並列線路R3のみの接続を確保することが考えられる。
なお,分岐線路の一例として上記並列線路R1,R2,R3を用いて説明したが,上記分岐線路は上記並列線路R1,R2,R3のようなものに限らず,種々の並列線路及び直列線路が組み合わされた線路であってもよい。また,無論のことながら,複数の線路を残すことで,複数の線路により合成された電力の位相差により指向特性が偏向されるようにしてもかまわない。
このように予め上記並列線路R1,R2,R3が上記P1,P2,P3,P4部で切断されて構成されたアンテナX2であれば,アンテナ設置状況や,構築する無線通信エリアの範囲等に応じた指向特性が得られる一の並列線路の切断箇所のみを導電性シールや半田付け装置等によって短絡するという簡単な調整を作業行うだけで,所望する指向特性を有する双指向性アンテナ装置を実現することが可能となる。例えば,並列線路R1に設定する場合はP1部を短絡し(図6(b−1)参照),並列線路R2に設定する場合はP2及びP3部を短絡し(図6(b−2)参照),並列線路R3に設定する場合はP2及びP4部を短絡する(図6(b−3)参照)ことにより,アンテナの指向特性を所望する指向特性に調整することができる。
なお,上記切断位置P1,P2,P3,P4の切断幅は,半田付け等により容易に短絡可能な程度の幅とすることに配慮する必要がある。また,上記切断位置P1,P2,P3,P4を短絡する手法は上記半田付け装置等に限られず,例えば,切断されたパターン同士を短絡するためのディップスイッチや短絡ピン等の短絡手段であることも考えられる。これにより,上記半田付け装置等の機器を用いずに容易に短絡作業を行うことができる。また,無論のことながら,複数の切断箇所を接続することにより合成された電力の位相差により指向特性が偏向されるようにしてもかまわない。
2b,2d…クランク線路(位相調整手段の一例)
3a,3b,3c,3d…給電線路(素子給電線路に相当)
4…給電端子(給電結合部に相当)
10…プリント基板(積層基板に相当)
11…表面側アンテナ部
11′…裏面側アンテナ部
12,12′…誘導体層
13,13′…導電体層
14,14′…誘導体層
15a,15b…給電線路(アンテナ給電線路に相当)
15b′…スルーホール
Claims (9)
- 誘電体層と導電体層とにより積層構造化された積層基板と,該積層基板の表裏面夫々に設けられたアンテナ部とを備えて構成された双指向性アンテナ装置において,
上記積層基板の外部から供給された電力を上記積層基板の表裏面に設けられた上記アンテナ部夫々に給電するアンテナ給電線路を備え,
上記アンテナ部が,二以上の共振素子と,上記アンテナ給電線路と結合する線路結合部と,上記線路結合部を基点として上記二以上の共振素子夫々に給電する夫々の素子給電線路と,を具備してなることを特徴とする双指向性アンテナ装置。 - 上記アンテナ部が、少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段を有してなる請求項1に記載の双指向性アンテナ装置。
- 上記位相調整手段が,少なくとも一の上記共振素子と上記線路結合部との間に設けられた経路長の異なる複数の素子給電線路である請求項2に記載の双指向性アンテナ装置。
- 上記複数の素子給電線路が,段状に形成された並列線路である請求項3に記載の双指向性アンテナ装置。
- 上記複数の素子給電線路が上記共振素子と上記線路結合部との間で電気的に接続されてなる双指向性アンテナ装置において,
上記複数の素子給電線路が,該素子給電線路上の所定の位置で切断することによりその線路に接続された共振素子への給電位相が調整可能に形成された分岐線路を含んでなる請求項3又は4に記載の双指向性アンテナ装置。 - 上記複数の素子給電線路が該素子給電線路上の所定の位置で電気的に切断された給電線路を含んでなる双指向性アンテナ装置において,
上記複数の素子給電線路が,上記切断された所定の位置で短絡可能に形成されてなる請求項3又は4に記載の双指向性アンテナ装置。 - 上記素子給電線路が,ストリップライン型又はマイクロストリップライン型或いはこれらに準じるフィルムパターンからなる請求項1〜6のいずれかに記載の双指向性アンテナ装置。
- 誘電体層と導電体層とにより積層構造化された積層基板と,該積層基板の表裏面夫々に設けられたアンテナ部とを備えて構成された双指向性アンテナ装置であって,
上記積層基板の外部から供給された電力を上記積層基板の表裏面に設けられた上記アンテナ部夫々に給電するアンテナ給電線路を備え,上記アンテナ部が,二以上の共振素子と,上記アンテナ給電線路と結合する線路結合部と,上記線路結合部を基点として上記二以上の共振素子夫々に給電する夫々の素子給電線路と,少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段と,を具備してなる双指向性アンテナ装置に用いられる上記アンテナ部の指向特性調整方法において,
上記複数の素子給電線路夫々が上記共振素子と上記線路結合部との間で電気的に接続された状態である場合に,上記複数の素子給電線路のうちの一又は複数の素子給電線路を除く他の素子給電線路を切断することにより上記アンテナ部の指向特性を調整することを特徴とする指向特性調整方法。 - 誘電体層と導電体層とにより積層構造化された積層基板と,該積層基板の表裏面夫々に設けられたアンテナ部とを備えて構成された双指向性アンテナ装置であって,
上記積層基板の外部から供給された電力を上記積層基板の表裏面に設けられた上記アンテナ部夫々に給電するアンテナ給電線路を備え,上記アンテナ部が,二以上の共振素子と,上記アンテナ給電線路と結合する線路結合部と,上記線路結合部を基点として上記二以上の共振素子夫々に給電する夫々の素子給電線路と,少なくとも一の上記共振素子へ給電される電力の位相を調整する位相調整手段と,を具備してなる双指向性アンテナ装置に用いられる上記アンテナ部の指向特性調整方法において,
上記複数の素子給電線路夫々が該素子給電線路上の所定の位置で電気的に切断された状態である場合に,上記複数の素子給電線路のうちの一又は複数の素子給電線路を上記所定の位置で短絡することにより上記アンテナ部の指向特性を調整することを特徴とする指向特性調整方法。
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