JP2021183615A - Dota合成 - Google Patents

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Abstract

【課題】1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA)およびその金属キレートの合成のための方法を提供する。【解決手段】1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA)の合成のための方法であって、前記方法が、(a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および/またはその塩ならびに過剰の塩基とを反応させるステップと;(b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化がpH>3および<3.5で実行される、ステップと;(c)膜濾過を用いてステップ(b)の結晶化により得られた生成物の水溶液を濾過するステップと;(d)ステップ(c)で得た前記濾過溶液を結晶化させるステップとを含む、方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、磁気共鳴画像法(MRI)の分野、および造影MRIにおいて有用な化合物
の合成に関する。特に、本発明は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,
4,7,10−四酢酸(DOTA)およびその金属キレートの合成のための方法を提供す
る。
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA
)は、以下の構造の中央の12員のテトラアザ環からなる有機化合物である:
Figure 2021183615
DOTAは、特にランタニドイオンの錯化剤として使用され、その複合体は、癌治療と
して、ならびに生体イメージングおよび診断における医学用途を有する。
DOTAが癌治療の一部として使用される場合、それは一般に放射性同位元素90
のキレート剤として機能する。DOTAは、アミドとして4つのカルボキシル基の1つ
の結合によってモノクローナル抗体と複合化することもできる。残りの3つのカルボン酸
塩陰イオンはイットリウムイオンと結合する。修飾された抗体は腫瘍細胞に蓄積し、90
Yの放射能の効果を濃縮する。このモジュールを含有する薬剤には、「テトラキセタン」
で終わる国際一般名称が与えられる。
DOTAはまた、常磁性金属イオンと特に安定なキレートを形成し、特にそれはランタ
ニドイオンである。ガドリニウム−DOTAキレート(Dotarem(登録商標))は
、市販のMRI剤の1つである。
DOTAの合成は、文献に広く記載されており、いくつかの合成戦略がある(例えばD
esreux 1980 Inorganic Chemistry;19(5):13
19−1324およびDelgado 1982 Talanta;29(10):81
5−822に記載)。最も一般的なDOTA合成は、ハロ酢酸および無機塩基を用いてサ
イクレンのアルキル化から出発する。DOTAを得るサイクレンのアルキル化において、
クロロ酢酸が最も一般的なアルキル化剤であり、水酸化ナトリウムが最も一般的な塩基で
ある:
Figure 2021183615
この反応から得たDOTAは、有機不純物および無機塩が混入しており、結果として医
薬品の造影剤を製造する際に使用するには精製が必要である。粗DOTAに存在する最も
一般的な無機塩は、塩化ナトリウムである。精製は、一般に反応混合物を非常に低いpH
で結晶化することによって実行され、不純物のレベルの低下したDOTAが得られる。非
常に低いpHにより、非常に低いレベルのナトリウムを含むDOTAを得ることができる
。塩化物の不純物は、一般にイオン交換樹脂を用いる精製によって除去される。
欧州特許第0998466B1号(Bracco)は、以下のステップを含むDOTA
合成プロセスを記載する:
1)2a,4a,6a,8a−デカヒドロテトラアザシクロペンタ[fg]アセナフチ
レンからのDOTAの合成。
2)pH2での結晶化による精製
3)カラム精製(PVP)による精製
国際公開第2013076743号(Biophore)は、以下からなるDOTA合
成プロセスを記載する:
1)pH<0.75の水性溶媒からの結晶化によるDOTAの精製。
2)アニオン性イオン交換樹脂での処理による精製。
3)有機溶媒の添加による水溶液からの沈殿
上記のプロセスは専門の製造設備を必要とする結晶化ステップに求められる極めて低い
pHのためにDOTAの工業生産への使用が限られる。
それよりもわずかに高いpH値が結晶化プロセスで使用されているが、それでもpH3
よりも低い。しかし、そのように得られたDOTAには、かなりの量のナトリウムおよび
塩化物が混入し、イオン交換樹脂を用いる精製がその後に必要である。これに対処するい
くつかの試みが記載されている。国際公開第2014114664号(AGFA)では、
以下からなるDOTA合成プロセスが教示される:
1)pH>10のハロ酢酸を使用する、市販のサイクレンのアルキル化によるDOTA
の合成。
2)pH<3への酸性化、加熱/冷却および有機溶媒の添加による結晶化による精製。
3)ステップ2)で得られる材料の、カチオン樹脂への吸着の後、揮発性塩基溶液でD
OTAを脱着することによる精製。
4)ステップ3)で得られる材料の、アニオン樹脂への吸着の後、最初に希揮発性有機
酸で洗浄し、次に濃揮発性酸で洗浄することによってDOTAを脱着することによる精製
5)ステップ4)で得られる材料の、水と低沸点水混和性有機溶媒で繰り返し濃縮する
ことによる精製。
6)5)で得られる材料の随意の沈殿および濾過。
上のプロセスは、(i)結晶化ステップに低いpHが求められ、そして(ii)その後
の精製ステップで大量のイオン交換樹脂が必要であるので、DOTAの工業生産に使用が
限られている。
結晶化およびイオン交換処理はDOTA精製の最も一般的な方法であるが、ナノフィル
トレーションも不純物を除去する手段として提案されている。国際公開第2014055
504号(Mallinckrodt)は、以下からなるDOTA合成プロセスを記載す
る:
1)置換アジリジンからのDOTAの合成。
2)ナノフィルトレーションによる精製。
3)pH1〜4の水性溶媒からの結晶化による精製。
このプロセスは、ナノフィルトレーションおよび結晶化に基づく、おそらくは組み合わ
せた精製戦略を提案する。しかし、本明細書に上文に記載されるその他のプロセスと比較
してDOTA精製ステップがどれほど効率的であるかまたは好結果をもたらすかを示す例
はない。
そのため、工業生産に適した技術および設備を使用して粗DOTA反応混合物から有機
および無機不純物を除去するための改良された方法が必要とされている。
国際公開第2015117911号
第1の態様では、本発明は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,
7,10−四酢酸(DOTA)の合成のための方法を提供し、前記方法は、
(a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
過剰の塩基とを反応させるステップ;
(b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
がpH>3および<3.5で実行される、ステップ;
(c)膜濾過を用いてステップ(b)の結晶化生成物の水溶液を濾過するステップ;
(d)ステップ(c)で得た濾過溶液を結晶化させるステップ
を含む。
第2の態様では、本発明は、式(I)または式(II)の金属−DOTAキレートを調
製するための方法を提供する:
Figure 2021183615
この際、前記方法は、本発明の第1の態様の方法に従って得た生成物を金属カチオン、
n+で処理することを含み(この際、n+は2または3であり、金属酸化物、金属炭酸
塩、および弱キレートからなる群から選択される金属イオン源から供給される)、該金属
カチオンは、Gd、Eu、Tb、Dy、Sm、Lu、La、In、Ga、Re、Ru、F
e、Cu、Zn、Ni、Co、Cr、V、Ti、Sc、Zr、Nb、Mo、Rh、Pd、
Ag、Cd、Sn、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pt、AuおよびYからなる群から選
択され、M2+の配位は、カルボキシル部分のいずれか2つで生じ得る。
第3の態様では、本発明は、
(i)Gdを本発明の第1の態様の方法に従って得られる生成物に添加するステ
ップ;
(ii)メグルミンを、ステップ(i)で得られる複合体DOTA−Gdに添加するス
テップ
を含む、ガドテル酸メグルミンを調製するための方法を提供する。
本発明の方法は、MRI用造影剤の医薬品製造で使用するために十分な純度のDOTA
の工業生産に特に適している。本発明の方法によって得られるDOTAは、非常に低レベ
ルの有機および無機不純物を特徴とする。
特許請求される本発明の主題をさらに明白かつ簡潔に記載し示すために、本明細書およ
び特許請求の範囲を通して使用される特定の用語には、以下の定義が与えられる。本明細
書における特定の用語の例示は、非限定的な例として考慮されるべきである。
用語「含んでいる(comprising)」または「含む(comprises)」
は、本出願を通じてその慣習的な意味を有し、薬剤または組成物が列挙された本質的な特
徴または構成要素を有さなければならないが、他の特徴または構成要素がさらに存在して
もよいことを意味する。用語「含んでいる(comprising)」は、好ましいサブ
セットとして、他の特徴または構成要素が存在しない列挙された構成要素を組成物が有す
ることを意味する「実質的に〜からなる(consisting essentiall
y of)」を含む。
用語「反応させる」は、本明細書において、DOTAを形成するためのサイクレンとハ
ロ酢酸の合成反応をさす。反応の生成物は、DOTAと様々な不純物を含む粗反応混合物
である。
本明細書において使用される用語「塩基」は、プロトン供与体からプロトンを受け取り
、かつ/あるいは、完全にまたは部分的に置換可能なOHイオンを含む物質をさす。
用語「結晶化させる」とは、目的生成物が結晶を生じるように、供給流を冷却するかま
たは目的生成物の溶解度を低下させる沈殿剤を添加することによって生成物を液体供給流
から分離する精製方法をさす。
用語「濾過する」とは、流体だけが通過することのできる媒体を挿入することによって
流体(液体または気体)から固体を分離するための精製方法をさす。通過する流体を濾液
と呼ぶ。用語「膜濾過」とは、異なる孔径の膜への浸透によって混合物の成分を混合物の
残部から分離する濾過の方法をさす。
本発明の方法の一実施形態では、前記ハロ酢酸は、ヨード酢酸、ブロモ酢酸およびクロ
ロ酢酸を含む群から選択される。一実施形態では、前記ハロ酢酸はクロロ酢酸である。一
実施形態では、前記ハロ酢酸は、前記ハロ酢酸の塩、例えば、カリウム塩またはナトリウ
ム塩である。一実施形態では、前記ハロ酢酸は、クロロ酢酸カリウムまたはクロロ酢酸ナ
トリウムである。
本発明の方法の一実施形態では、前記塩基は、水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属
水酸化物を含む群から選択される。一実施形態では、前記塩基は水酸化アルカリである。
一実施形態では、前記塩基はNaOHまたはKOHである。一実施形態では、前記塩基は
NaOHである。本発明の方法のもう一つの実施形態では、前記塩基はKOHである。
本発明の方法の一実施形態では、ステップ(a)はpH9.0〜12.5で実行される
。一実施形態では、前記ステップ(a)は、pH9.5〜12.0で実行される。一実施
形態では、前記ステップ(a)は、pH10.0〜11.5で実行される。一実施形態で
は、前記ステップ(a)は、pH10.5〜11.5で実行される。一実施形態では、前
記ステップ(a)は、約11のpHで実行される。用語「約11のpH」は、pH11と
pH11を中心とした小さい変動を包含することを意図する。例えばpH10.75〜1
1.25、pH10.8〜11.2およびpH10.9〜11.1の範囲は、用語「約1
1のpH」の実施形態と考えることができる。
本発明の方法の一実施形態では、pHはステップ(b)において、HCl、HSO
、HNO、HBr、HClOおよびHIを含む群から選択される酸の添加によって調
節される。一実施形態では、pHはステップ(b)において、HClの添加によって調節
される。アルキル化および濾過中のpHのモニタリングおよび調節は、手動でまたは自動
化された方法で実行されてよい。
本発明の方法の一実施形態では、ステップ(b)は、ステップ(a)から得られる反応
混合物に有機溶媒を添加することを含む。一実施形態では、前記有機溶媒は、短鎖アルコ
ール、例えば、エタノールまたはメタノールである。一実施形態では、前記有機溶媒はア
セトンである。
本発明の方法の一実施形態では、前記濾過ステップ(c)は、電気透析によって実行さ
れる。用語「電気透析」は、イオンが電位の影響下で半透膜を通して輸送される膜濾過プ
ロセスと理解され得る。膜は、陽イオンかまたは陰イオンのいずれかが選択的に流れるよ
うに、カチオン選択性かまたはアニオン選択性であってよい。
本発明の方法のもう一つの実施形態では、前記濾過ステップ(c)はナノフィルトレー
ションによって実行される。用語「ナノフィルトレーション」は、本明細書において、膜
が小分子およびイオンをそれよりも大きい(有機)分子から分離するのに適したサイズの
孔を含む膜濾過プロセスを意味する。ナノフィルトレーションの典型的な孔径は、通常1
〜10ナノメートルの範囲内である。
本発明の方法の一実施形態では、ステップ(b)、(c)および(d)は、pH3〜4
の間で、例えばpH3〜3.5で、またはpH3.2で独立に実行される。
本発明の方法の一実施形態では、ステップ(d)は、ステップ(c)から得られる反応
混合物に有機溶媒を添加することを含む。一実施形態では、前記有機溶媒は、短鎖アルコ
ール、例えば、エタノール、イソプロパノールまたはメタノールである。
一実施形態では、本発明の方法は、
(a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
過剰のNaOHとを約11のpHで反応させるステップ;
(b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
がメタノールの添加を含み、pH3〜4、例えば、pH3.2で実行され、pHがHCl
の添加によって調節される、ステップ;
(c)ステップ(b)の結晶化生成物の水溶液を電気透析によるかまたはナノフィルト
レーションによって濾過するステップ;
(d)ステップ(c)で得た濾過溶液を結晶化させるステップであって、前記結晶化が
メタノールの添加を含み、pH3〜4、例えばpH3.2で実行され、pHがHClの添
加によって調節される、ステップ、
を含む。
ステップ(a)は、例えば、Desreuxにより記載される方法(1980 Ino
rganic Chemistry;19(5):1319−1324)およびDelg
adoに記載される方法(1982 Talanta;29(10):815−822)
のような当分野で公知の方法を用いて実行されてよい。
結晶化技法は当業者に周知であり、異なる方法を記載する教科書が利用可能である(例
えば、「Crystallization:Basic Concepts and I
ndustrial Applications」;2013 Wiley−VCH:W
olfgang Beckmann編を参照)。同様に、濾過の方法も当業者に周知であ
り、異なる方法を記載する教科書が利用可能である(例えば、「Handbook of
Membrane Separations:Chemical,Pharmaceu
tical,Food and Biotechnological Applicat
ions」;2009 CRC Press:Anil K.Pabbyら編)。本発明
での使用に最も適した結晶化および濾過方法は、医薬品の要件を満たさなければならない
。そのようないわゆる「優良医薬品製造基準」(GMP)要件は、国および地域の保健局
から(例えば、米国食品医薬品局のhttp://www.fda.gov/Drugs
/GuidanceComplianceRegulatoryInformation
/Guidances/ucm064971.htmから、または欧州医薬品庁のhtt
p://ec.europa.eu/health/documents/eudral
ex/vol−4/index_en.htmから)すぐに利用可能である。
本発明の方法の両方の結晶化ステップは、直前のステップから得られる水溶液で出発す
る。本明細書において定義される、サイクレンとハロ酢酸を反応させるステップ(a)は
、水溶液中で行われる。濾過するステップ(c)は、水溶液で実行された後、ステップ(
d)の前に特定の水溶液濃度に濃縮される。
DOTAの良好な精製、それによって良好な収率を得るために、本発明の方法の結晶化
ステップ(b)および濾過ステップ(c)の各々のpHが重要である。3よりも低いかま
たは3.5よりも高いpH値は、ステップ(b)および(c)で主に除去されるナトリウ
ムイオンの除去に影響を与えることがある。ステップ(c)では、陽イオンNaが膜を
通過するために、陰イオンが必要であり、これは一実施形態でHCl中のClとして提
供される。
本明細書は、最良の様式を含む本発明を開示するため、およびどのような当業者も、任
意のデバイスまたはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実行を
含む本発明の実践を可能にするために、実施例を使用している。本発明の特許性のある範
囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができ
る。このような他の実施例は、請求項の文言と異ならない構造要素を有する場合、または
、請求項の文言と実質的な差のない等価の構造要素を含む場合に、請求項の範囲内にある
ことが意図されている。本文に述べられたすべての特許および特許出願は、それらが個別
に組み込まれたかのように、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
実施例の簡単な説明
実施例1は、本発明の限定されない実施形態のDOTAを得るための方法を説明する。
実施例で使用される略語のリスト
DOTA 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸

ICP 誘導結合プラズマ
MeOH メタノール
ppm 百万分率
実施例1:DOTAの合成
Desreuxの方法(1980 Inorganic Chemistry;19:
1319−1324)の修正版に従った。
30L反応器に水(2L)と、それに続いてサイクレン(Kinsy China;1
.00kg、5.805mol)を充填し、それに続いて追加の水(1L)を充填して、
pH12.4の溶液を得た。較正されたpHプローブを使用して始めから終わりまでpH
をモニターした。
クロロ酢酸ナトリウム(Sigma−Aldrich、3.00kg、25.3mol
)の水(5L)中の溶液を2時間にわたって添加し、それとともに水酸化ナトリウム溶液
(1.839kg、22.99mol;50% w/w濃度)を手動制御下で滴下して、
反応物のpHを約pH11に維持した。添加が完了した後、反応混合物をさらに3〜4時
間撹拌した後、15℃に冷却した。
混合物のpHが約pH3.0となるまで濃塩酸(35%;約2.57kg)を添加した
。混合物を室温まで放冷し、次にメタノール(14L)を添加し、混合物をさらに3時間
撹拌した。沈殿した粗DOTAを濾別し、メタノール水溶液(1:2 vol/vol;
2×2.35L)で洗浄した。得られるケーキを、吸引を用いて乾燥させ、白色の粉末を
得た(2.44kg;収率90%)。材料をICP−分析およびKarl Fische
r滴定によって分析し、87%の純度が示された(残りの内容物は水および約2.5重量
%のナトリウム)。メタノール含量はGCによって評価した。
上記の粗DOTAを水に溶解し、ナノフィルトレーションに供し、それによりナトリウ
ム含量を2.5重量%から1.3重量%まで減少させた。この塩の減少したDOTAの水
溶液を水に溶解し、溶液を濃縮し、次にメタノールを添加して結晶化を誘導し残留する塩
化ナトリウムを除去した。単離した結晶のナトリウム含量は非常に低く(0.0〜0.3
重量%)、メタノールは約4重量%であった。
下の表は、各ステップに従う反応混合物の性質を要約する:
Figure 2021183615
実施例2:DOTAの大規模合成
6000L反応器に、水(360L)と、それに続いてサイクレン(Kinsy、Sp
ain;180kg、1.045kmol)を充填した。
クロロ酢酸ナトリウム(Akzo Nobel、540kg、4.55kmol)の水
(900L)中溶液を、1.5時間にわたって添加し、それとともに水酸化ナトリウム溶
液(377kg、濃度50% w/w;4.71kmol NaOH;)を連続的に添加
して、反応pHを約pH11に維持した。添加が完了した後、反応混合物をさらに5時間
撹拌した。
濃塩酸(35%;約462kg)を、混合物のpHが約pH3.2になるまで添加した
。次に、メタノール(2340L)を約55℃で添加し、冷却速度約5℃/時で10℃ま
で冷却した。
沈殿した粗DOTAを濾別し、メタノール水溶液(1:2 vol/vol;4×31
5L)で洗浄した。得られるケーキを、減圧および加熱(ジャケット温度55℃)を用い
てフィルタで乾燥させた。
上記の粗DOTAを水に溶解し、量およびナトリウム含量の測定のために試料採取し(
DOTA369kg;収率87%;Na5.26%)、ナノフィルトレーションに供し、
それによりナトリウム含量を5.26重量%から0.84重量%まで減少させた。この塩
の減少したDOTAの水溶液を濃縮し、次にメタノールを添加して結晶化を誘導し、残り
の塩化ナトリウムを除去した。単離された結晶のナトリウム含量は、NMT 10μg/
g DOTAであった。
上記の粗DOTAを水に溶解し、量およびナトリウム含量の測定のために試料採取し(
DOTA369kg;収率87%;Na5.26%)、ナノフィルトレーションに供し、
それによりナトリウム含量を5.26重量%から0.84重量%まで減少させた。この塩
の減少したDOTAの水溶液を濃縮し、次にメタノールを添加して結晶化を誘導し、残り
の塩化ナトリウムを除去した。単離された結晶のナトリウム含量は、NMT 10μg/
g DOTAであった。

本発明は、以下の態様を含む。
<1>
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA
)の合成のための方法であって、前記方法が、
(a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
/またはその塩ならびに過剰の塩基とを反応させるステップと;
(b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
がpH>3および<3.5で実行される、ステップと;
(c)膜濾過を用いてステップ(b)の結晶化により得られた生成物の水溶液を濾過す
るステップと;
(d)ステップ(c)で得た前記濾過溶液を結晶化させるステップと
を含む、方法。
<2>
前記ハロ酢酸が、ヨード酢酸、ブロモ酢酸およびクロロ酢酸を含む群から選択される、
<1>に記載の方法。
<3>
前記ハロ酢酸がクロロ酢酸である、<1>または<2>に記載の方法。
<4>
前記ハロ酢酸が前記ハロ酢酸の塩である、<1>乃至<3>のいずれかに記載の方法。
<5>
前記塩基がアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物を含む群から選択さ
れる、<1>乃至<4>のいずれかに記載の方法。
<6>
前記塩基がアルカリ金属水酸化物である、<1>乃至<5>のいずれかに記載の方法。
<7>
前記塩基がNaOHまたはKOHである、<1>乃至<6>のいずれかに記載の方法。
<8>
前記塩基がNaOHである、<1>乃至<7>のいずれかに記載の方法。
<9>
前記塩基がKOHである、<1>乃至<5>のいずれかに記載の方法。
<10>
ステップ(a)が、pH9.0〜12.5で実行される、<1>乃至<9>のいずれか
に記載の方法。
<11>
ステップ(a)が、pH9.5〜12.0で実行される、<1>乃至<10>のいずれ
かに記載の方法。
<12>
ステップ(a)が、pH10.0〜11.5で実行される、<1>乃至<11>のいず
れかに記載の方法。
<13>
ステップ(a)が、pH10.5〜11.5で実行される、<1>乃至<12>のいず
れかに記載の方法。
<14>
ステップ(a)が、約11のpHで実行される、<1>乃至<13>のいずれかに記載
の方法。
<15>
ステップ(b)の前記pHが、HCl、H SO 、HNO 、HBr、HClO
よびHIを含む群から選択される酸の添加によって調節される、<1>乃至<14>のい
ずれかに記載の方法。
<16>
ステップ(b)の前記pHが、HClの添加によって調節される、<1>乃至<15>
のいずれかに記載の方法。
<17>
ステップ(b)が、ステップ(a)から得られる反応混合物への有機溶媒の添加を含む
、<1>乃至<16>のいずれかに記載の方法。
<18>
前記有機溶媒が、エタノール、イソプロパノールまたはメタノールである、<17>に
記載の方法。
<19>
前記濾過ステップ(c)が、膜濾過によって実行される、<1>乃至<18>のいずれ
かに記載の方法。
<20>
前記濾過ステップ(c)が、ナノフィルトレーションによって実行される、<1>乃至
<18>のいずれかに記載の方法。
<21>
ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3〜4の間で独立に実行される、
<1>乃至<20>のいずれかに記載の方法。
<22>
ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3〜3.5の間で独立に実行され
る、<1>乃至<21>のいずれかに記載の方法。
<23>
ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3.2で独立に実行される、<1
>乃至<22>のいずれかに記載の方法。
<24>
ステップ(d)が、ステップ(c)から得られる反応混合物への有機溶媒の添加を含む
、<1>乃至<23>のいずれかに記載の方法。
<25>
前記有機溶媒がエタノールまたはメタノールである、<24>に記載の方法。
<26>
前記有機溶媒がアセトンである、<24>に記載の方法。
<27>
(a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
過剰のNaOHとを約11のpHで反応させるステップと;
(b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
がメタノールの添加を含み、pH3〜4で実行され、前記pHがHClの添加によって調
節される、ステップと;
(c)ステップ(b)の結晶化により得られた生成物の水溶液を膜濾過によるかまたは
ナノフィルトレーションによって濾過するステップと;
(d)ステップ(c)で得た前記濾過溶液を結晶化させるステップであって、前記結晶
化がメタノールの添加を含み、pH3〜4、例えばpH3.2で実行され、前記pHがH
Clの添加によって調節される、ステップと
を含む、<1>乃至<26>のいずれかに記載の方法。
<28>
式(I)または式(II)の金属−DOTAキレートを調製するための方法であって:
Figure 2021183615


前記方法が、<1>乃至<26>のいずれかに記載の方法に従って得られる生成物を、
金属カチオン、M n+ で処理することを含み(この際、n+は2または3であり、金属酸
化物、金属炭酸塩、および弱キレートからなる群から選択される金属イオン源から供給さ
れる)、前記金属カチオンが、Gd、Eu、Tb、Dy、Sm、Lu、La、In、Ga
、Re、Ru、Fe、Cu、Zn、Ni、Co、Cr、V、Ti、Sc、Zr、Nb、M
o、Rh、Pd、Ag、Cd、Sn、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pt、AuおよびY
からなる群から選択され、M 2+ の配位が、前記カルボキシル部分のいずれか2つで生じ
得る、方法。
<29>
前記金属カチオンがGdである、<28>に記載の方法。
<30>
金属イオン源がGd であり、前記式(II)の化合物の複合体がガドテル酸メグ
ルミンである、<29>に記載の方法。
<31>
ガドテル酸メグルミンを調製するための方法であって:
(i)Gd を<1>乃至<27>のいずれかに記載の方法に従って得られる生成
物に添加するステップと;
(ii)メグルミンを、前記ステップ(i)で得られる複合体DOTA−Gdに添加す
るステップと
を含む、方法。

Claims (31)

  1. 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA
    )の合成のための方法であって、前記方法が、
    (a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
    過剰の塩基とを反応させるステップと;
    (b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
    がpH>3および<3.5で実行される、ステップと;
    (c)膜濾過を用いてステップ(b)の前記結晶化生成物の水溶液を濾過するステップ
    と;
    (d)ステップ(c)で得た前記濾過溶液を結晶化させるステップと
    を含む、方法。
  2. 前記ハロ酢酸が、ヨード酢酸、ブロモ酢酸およびクロロ酢酸を含む群から選択される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記ハロ酢酸がクロロ酢酸である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ハロ酢酸が前記ハロ酢酸の塩である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法
  5. 前記塩基が水酸化アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物を含む群から選択される、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記塩基が水酸化アルカリである、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記塩基がNaOHまたはKOHである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法
  8. 前記塩基がNaOHである、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記塩基がKOHである、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  10. ステップ(a)が、pH9.0〜12.5で実行される、請求項1乃至9のいずれか1
    項に記載の方法。
  11. ステップ(a)が、pH9.5〜12.0で実行される、請求項1乃至10のいずれか
    1項に記載の方法。
  12. ステップ(a)が、pH10.0〜11.5で実行される、請求項1乃至11のいずれ
    か1項に記載の方法。
  13. ステップ(a)が、pH10.5〜11.5で実行される、請求項1乃至12のいずれ
    か1項に記載の方法。
  14. ステップ(a)が、約11のpHで実行される、請求項1乃至13のいずれか1項に記
    載の方法。
  15. ステップ(b)の前記pHが、HCl、HSO、HNO、HBr、HClO
    よびHIを含む群から選択される酸の添加によって調節される、請求項1乃至14のいず
    れか1項に記載の方法。
  16. ステップ(b)の前記pHが、HClの添加によって調節される、請求項1乃至15の
    いずれか1項に記載の方法。
  17. ステップ(b)が、ステップ(a)から得られる反応混合物への有機溶媒の添加を含む
    、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記有機溶媒が、エタノール、イソプロパノールまたはメタノールである、請求項17
    に記載の方法。
  19. 前記濾過ステップ(c)が、膜濾過によって実行される、請求項1乃至18のいずれか
    1項に記載の方法。
  20. 前記濾過ステップ(c)が、ナノフィルトレーションによって実行される、請求項1乃
    至18のいずれか1項に記載の方法。
  21. ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3〜4の間で独立に実行される、
    請求項1乃至20のいずれか1項に記載の方法。
  22. ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3〜3.5の間で独立に実行され
    る、請求項1乃至21のいずれか1項に記載の方法。
  23. ステップ(b)、(c)および(d)の各々が、pH3.2で独立に実行される、請求
    項1乃至22のいずれか1項に記載の方法。
  24. ステップ(d)が、ステップ(c)から得られる反応混合物への有機溶媒の添加を含む
    、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記有機溶媒がエタノールまたはメタノールである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記有機溶媒がアセトンである、請求項24に記載の方法。
  27. (a)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(サイクレン)とハロ酢酸および
    過剰のNaOHとを約11のpHで反応させるステップと;
    (b)ステップ(a)で得た反応混合物を結晶化させるステップであって、前記結晶化
    がメタノールの添加を含み、pH3〜4で実行され、前記pHがHClの添加によって調
    節される、ステップと;
    (c)ステップ(b)の前記結晶化生成物の水溶液を膜濾過によるかまたはナノフィル
    トレーションによって濾過するステップと;
    (d)ステップ(c)で得た前記濾過溶液を結晶化させるステップであって、前記結晶
    化がメタノールの添加を含み、pH3〜4、例えばpH3.2で実行され、前記pHがH
    Clの添加によって調節される、ステップと
    を含む、請求項1乃至26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 式(I)または式(II)の金属−DOTAキレートを調製するための方法であって:
    Figure 2021183615
    前記方法が、請求項1乃至26のいずれか1項に記載の方法に従って得られる前記生成
    物を、金属カチオン、Mn+で処理することを含み(この際、n+は2または3であり、
    金属酸化物、金属炭酸塩、および弱キレートからなる群から選択される金属イオン源から
    供給される)、前記金属カチオンが、Gd、Eu、Tb、Dy、Sm、Lu、La、In
    、Ga、Re、Ru、Fe、Cu、Zn、Ni、Co、Cr、V、Ti、Sc、Zr、N
    b、Mo、Rh、Pd、Ag、Cd、Sn、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pt、Auお
    よびYからなる群から選択され、M2+の配位が、前記カルボキシル部分のいずれか2つ
    で生じ得る、方法。
  29. 前記金属カチオンがGdである、請求項28に記載の方法。
  30. 金属イオン源がGdであり、前記式(II)の化合物がガドテル酸メグルミンで
    ある、請求項29に記載の方法。
  31. ガドテル酸メグルミンを調製するための方法であって:
    (i)Gdを請求項1乃至27のいずれか1項に記載の方法に従って得られる前
    記生成物に添加するステップと;
    (ii)メグルミンを、前記ステップ(i)で得られる複合体DOTA−Gdに添加す
    るステップと
    を含む、方法。
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