JP2021183522A - 綴じ処理装置、後処理装置、及び、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】装置が大型化、高コスト化することなく、複数の綴じ装置を設置する。【解決手段】移動手段113〜118によって所望の綴じ位置M1、M2に移動されて、駆動手段91f、91wによる駆動によってシート束PTに対して第1の綴じ処理をおこなう第1綴じ装置91が設けられている。また、移動手段113〜118による第1綴じ装置91の連結位置への移動によって第1綴じ装置91に連結された後に、移動手段113〜118によって第1綴じ装置91とともに所望の綴じ位置N1、N2に移動されて、駆動手段91f、91wによる駆動によってシート束PTに対して第2の綴じ処理をおこなう第2綴じ装置93が設けられている。【選択図】図4

Description

この発明は、シート束に対して綴じ処理をおこなう綴じ処理装置と、それを備えた後処理装置と、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機などの画像形成装置を備えた画像形成システムと、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置された後処理装置において、金属針を用いてシート束に綴じ処理を施す綴じ装置と、金属針を用いることなくシート束に綴じ処理を施す綴じ装置と、が設置されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、ユーザーの選択によって、金属針を用いて綴じ処理をおこなったり、金属針を用いることなく綴じ処理をおこなったりすることになる。そのとき、金属針を用いた綴じ処理をおこなう場合には、金属針を用いてシート束に綴じ処理を施す綴じ装置を移動手段によって所望の綴じ位置に移動させて、駆動手段を稼働して金属針を用いた綴じ処理をおこなうことになる。これに対して、金属針を用いない綴じ処理をおこなう場合には、金属針を用いることなくシート束に綴じ処理を施す別の綴じ装置を別の移動手段によって所望の綴じ位置に移動させて、別の駆動手段を稼働して金属針を用いることなく綴じ処理をおこなうことになる。
一方、特許文献2には、針長さの異なる金属針がそれぞれ収納された複数種のカートリッジを交換可能に構成された綴じ処理装置が開示されている。
従来の技術は、複数の綴じ装置ごとに移動手段や駆動手段が設けられているため、装置が大型化、高コスト化してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が大型化、高コスト化することなく、複数の綴じ装置を設置することができる、綴じ処理装置、後処理装置、及び、画像形成システムを提供することにある。
この発明における綴じ処理装置は、移動手段によって所望の綴じ位置に移動されて、駆動手段による駆動によってシート束に対して第1の綴じ処理をおこなう第1綴じ装置と、前記移動手段による前記第1綴じ装置の連結位置への移動によって前記第1綴じ装置に連結された後に、前記移動手段によって前記第1綴じ装置とともに所望の綴じ位置に移動されて、前記駆動手段による駆動によってシート束に対して第2の綴じ処理をおこなう第2綴じ装置と、を備えたものである。
本発明によれば、装置が大型化、高コスト化することなく、複数の綴じ装置を設置することができる、綴じ処理装置、後処理装置、及び、画像形成システムを提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成システムを示す全体構成図である。 後処理装置を示す構成図である。 綴じ処理装置を示す構成図である。 第1の綴じ処理時の動作を示す上面図である。 第2の綴じ処理時の動作を示す上面図である。 第1綴じ装置を示す、(A)正面図と、(B)側面図と、である。 第2綴じ装置を示す、(A)正面図と、(B)側面図と、である。 第2綴じ装置の凹凸部を示す拡大図である。 連結綴じ装置を示す、(A)正面図と、(B)側面図と、である。 綴じ処理装置の移動手段を幅方向に示す概略図である。 第1綴じ装置に第2綴じ装置が連結される動作を示す図である。 第1綴じ装置と第2綴じ装置との連結部の動作を示す図である。 第1綴じ装置によって第1の綴じ処理がおこなわれる動作を示す図である。 第1綴じ装置に連結された第2綴じ装置によって第2の綴じ処理がおこなわれる動作を示す図である。 変形例としての、綴じ処理装置の要部を示す上面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成システム200の全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態において、画像形成装置1は、後処理装置50が着脱可能に設置されていて、後処理装置50とともに1つの画像形成システム200を構成している。
図1において、1は複写機として機能する画像形成装置、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、を示す。
また、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、を示す。
また、12〜14は用紙等のシートPが収納された給送部、17は転写部7に向けてシートPを搬送するレジストローラ対(タイミングローラ対)、を示す。
また、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、を示す。
また、30はオモテ面に画像が形成された後のシートPを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、49はプリント動作(画像形成動作)や後処理動作に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作表示パネル、を示す。
また、50は画像形成装置1から排出されて搬入されたシートPに後処理を施す後処理装置、61は後処理装置50の内部に設置された載置部(内部トレイ)、71〜73は後処理後のシートP(又は、シート束)が排出されて積載されるトレイ(排出トレイ)、90は後処理装置50の内部に設置された綴じ処理装置、91、93は綴じ処理部における綴じ装置、を示す。
図1を参照して、画像形成装置1(画像形成システム200)における、通常の画像形成時(プリント時)の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置1の複数の給送部12〜14のうち、1つの給送部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給送部12が選択されたものとする。)。
そして、給送部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路K1を通過して、レジストローラ対17の位置に達する。そして、レジストローラ対17の位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置1から排出される。
なお、シートPの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートPは、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま排出されることなく、両面搬送経路K2に導かれて、両面搬送部30で搬送方向が反転された後に、再び転写部7(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、転写部7の位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセスによってシートPのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着装置20での定着工程を経て、搬送経路を通過して、画像形成装置1から排出される。
ここで、本実施の形態では、画像形成装置1に後処理装置50が接続されていて、画像形成装置1から排出されたシートPが後処理装置50に搬送されて、搬送されたシートPに対して後処理が施されることになる。
図1を参照して、本実施の形態における後処理装置50は、画像形成装置1から搬送されたシートPを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置1から搬送されたシートPに、後処理を施すことなくそのまま第1排出トレイ71に排出するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置1から搬送されたシートPを載置部61(内部トレイ)に積載して、綴じ処理装置90(第1綴じ処理装置)における2つの綴じ装置91、93のうちいずれかによってシート後端への綴じ処理をおこない、処理後のシートP(シート束PT)を排出ローラ55によって排出口50bから外部トレイ72(第2排出トレイ)に向けて排出するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置1から搬送されたシートPを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、綴じ処理装置83(第2綴じ処理装置)によるシート中央部への綴じ処理や、シート折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排出トレイ73に載置するための搬送経路である(図2参照)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
さらに詳しくは、図2を参照して、後処理装置50の搬入口50aの近傍には、第1搬送ローラ51やシート検知センサ(不図示)が設置されていて、シート検知センサによって検知されたシートPが第1、第2搬送ローラ51、52によって装置50内に搬送される。そして、予めユーザーによって選択された後処理のモードに基づいて、シートPが所望の搬送経路K3〜K5に導かれるように分岐爪81が回動する。
後処理を施さないモードが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送されたシートPは、第3搬送ローラ53によって排出されて、第1排出トレイ71上に載置される。
「ソートモード(仕分け処理モード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送されたシートPは、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に移動可能に構成された第4搬送ローラ54によってシートPごとに所定量だけ幅方向にシフト移動されながら搬送されて、排出ローラ55(第5搬送ローラ)によって搬送されて外部トレイ72(第2排出トレイ)上に順次積載される。
図2を参照して、外部トレイ72の上方にはフィラー82が上端の支軸を中心にして回動可能に設けられていて、外部トレイ72は不図示の移動機構によって上下動可能に構成されている。そして、外部トレイ72上に順次積載されるシートPの搬送方向中央部がフィラー82に接触した状態が、フィラー82の支軸近傍に設置されたセンサによって検知されることで、外部トレイ72上に積載されたシートPの高さが認識される。そして、外部トレイ72上に積載されるシートPの枚数の増減に合わせて、外部トレイ72の上下位置が調整されることになる。また、外部トレイ72の上下位置が下限位置に達した場合には、外部トレイ72上に積載されたシートPの枚数が上限(満杯)に達したものとして、後処理装置50から画像形成装置1に停止信号を送信して、画像形成動作を停止させる。
「綴じ処理モード(ステイプルモード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送されたシートPは、第4搬送ローラ54によってシフト移動をおこなうことなく搬送されて、載置部61(内部トレイ)上に順次積載される。そして、載置部61の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、その上方に配置された叩きローラ64と補助搬送ローラ99(図3参照)とが待機位置から最上方のシートPに当接する位置に移動して、叩きローラ64と補助搬送ローラ99とがそれぞれ図2の反時計方向に回転駆動されることで、そのシートPがフェンス部66(エンドフェンス)に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端(搬送方向後端)がフェンス部66に突き当たって、複数枚のシートPの搬送方向の位置が揃えられることになる。
このとき、図2〜図4を参照して、載置部61の幅方向両端部に設置されたジョガーフェンス68(サイドフェンス)が、載置部61上にシートPが載置されるたびに(又は、所望の枚数のシートPが積載された後に)、シートP(シート束PT)を挟み込むように幅方向に移動して、シートP(シート束PT)の幅方向の位置が揃えられることになる。そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられたシートP(シート束)の後端に対して、綴じ処理装置90によって綴じ処理が施されることになる。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪67の排出方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出ローラ55による搬送によって、外部トレイ72上に排出される。
なお、本実施の形態における綴じ処理装置90には、種類の異なる2つの綴じ装置91、93が設置されていて、いずれかの綴じ装置を1つ選択してシート束PT(シート束)に対して綴じ処理動作をおこなうことになるが、これについては後で詳しく説明する。
「折り処理モード」が選択されている場合、シートPは、まず第2の搬送経路K4に搬送されて、その後端部が第4搬送ローラ54に挟持された状態で、第4搬送ローラ54を逆回転させることでスイッチバックさせて、第3の搬送経路K5に搬送される。そして、第3の搬送経路K5に搬送されたシートPは、第6〜第8搬送ローラ56〜58によって、シートPの中央部が第2綴じ処理装置83に対向する位置(不図示の搬送ガイド板が載置部として機能する位置である。)まで搬送される。そして、その位置に所望の枚数のシートP(シート束PT)が積載された後に、第2綴じ処理装置83によってシート束の中央部に綴じ処理が施される。その後、綴じ処理が施された複数枚のシートP(シート束PT)は、第7、第8搬送ローラ57、58によって、シートP(シート束PT)の中央部がシート折りブレード84に対向する位置まで搬送される。このとき、シートP(シート束PT)は、その先端部がストッパ部85(不図示の移動機構によって搬送方向に移動可能に構成されている。)に突き当たった状態になっている。
そして、シートP(シート束PT)は、図2の左方に移動するシート折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部がシート折り板86によって圧接されて、折り処理が施されることになる。その後、折り処理後のシートP(シート束PT)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排出トレイ73上に載置されることになる。
以下、本実施の形態における綴じ処理装置90(後処理装置50)の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態における後処理装置50(綴じ処理装置90)には、その内部に、複数のシートPがシート束PTとして載置される載置部61が設けられている。
詳しくは、載置部61は、その載置面が一端側(図2、図3の右方である。)から他端側(図2、図3の左方である。)に向けて上方に傾斜するように形成されている。そして、排出口50bから離れた載置部61の傾斜面下方には、2つの綴じ装置(第1綴じ装置91と、第2綴じ装置93と、である。)が設けられている。
第1綴じ装置91は、移動手段113〜118(図10参照)によって基準位置(ホームポジション)から所望の綴じ位置に移動されて、駆動手段91f、91w(図6参照)による駆動によって載置部61に載置されたシート束PTに対して第1の綴じ処理をおこなうためのものである。特に、本実施の形態において、第1綴じ装置91は、針(金属針)を用いた綴じ処理(第1の綴じ処理)をおこなうように構成されている。
詳しくは、第1綴じ装置91は、第1移動手段113〜118によって、載置部61に積載されたシート束PTに対して幅方向一端側に位置する基準位置(図4において実線で示した位置である。)から幅方向他端側(図4の左方である。)に向けて移動して、そのシート束PTにおける綴じ位置M1、M2に対して第1の綴じ処理動作(針ありの綴じ処理)をおこなうものである。
さらに具体的に、図4(A)では、第1綴じ装置91によって、2つの綴じ位置M1、M2に対して綴じ処理をおこなう場合を例示している。このような2つの綴じ位置M1、M2に対して、まず、基準位置(図4のシート束PTの右端よりも右方に位置する基準位置である。)から、左方(幅方向一端側)に位置する第1綴じ位置M1(図4(A)において破線で示した位置である。)に、第1綴じ装置91を移動して、第1綴じ位置M1への綴じ処理をおこなう。その後、左方(幅方向他端側)に位置する第2綴じ位置M2(図4(A)において破線で示した位置である。)に、第1綴じ装置91を移動して、第2綴じ位置M2への綴じ処理をおこなう。その後、第1綴じ装置91を逆方向に移動して基準位置に戻す。
なお、本実施の形態では、2つの綴じ位置M1、M2に対して第1綴じ装置91による綴じ処理をおこなったが、綴じ位置の数や位置や綴じ順はこれに限定されることはなく、種々の形態で綴じ処理をおこなうことができる。
ここで、図6に示すように、第1綴じ装置91は、針保持部91a(ドライバ)、針受部91b(クリンチャ)、アーム91c、針供給部91d(リフィル)、押出し歯91e、モータ91w、駆動ギア91f、などで構成されている。
針保持部91aは、シート束PTに打ち込むための針を保持する部分である。針保持部91aで保持される針は、駆動手段(モータ91w、駆動ギア91f)による駆動によって上方に移動する押出し歯91eによって針供給部91d(複数の略コの字状の針が重ねて貯留されたカートリッジである。)から順次供給される。具体的に、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが図6(A)(第1綴じ装置91を幅方向一端側からみた正面図である。)の反時計方向に回転すると、不図示のギア列が回転して押出し歯91eが上方に移動して、針供給部91dから1つの針が針保持部91aに供給される。
針受部91bは、シート束PTを介して針保持部91aに対向してシート束PTに打ち込まれた針を変形させる部分である。針受部91bは、上下動可能なアーム91cの底面(針保持部91aが設けられた表面に対向する面である。)に設けられている。アーム91cは、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが図6(A)の反時計方向に回転すると、不図示のギア列が回転してアーム91cが下方に移動して、針保持部91aに保持された針(シート束PTを貫通した状態のものである。)に圧接して、略コの字状の針の先端を曲げ部を中心に中央側に潰す。これにより、シート束PTが針によって綴じられることになる。
このように、第1綴じ装置91は、駆動手段91f、91wによる駆動によって第1の対向距離H1(図6(A)参照)で対向する針保持部91aと針受部91bとをシート束PTを介して接触させて、針を用いた第1の綴じ処理をおこなうように構成されている。
詳しくは、第1綴じ装置91は、図13(A)に示すように、所望の綴じ位置M1、M2(図4参照)で、針保持部91aと針受部91bとがシート束PTを介して第1の対向距離H1で対向した状態(シート受け状態)になる。この対向距離H1は、第1の綴じ処理が可能なシート束PTの厚さ(シートPの厚さ×枚数)の最大値よりも大きく設定されている。そして、図13(B)に示すように、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが反時計方向に所定角度だけ回転すると、アーム91cが下方に移動して、針保持部91aと針受部91bとの間にシート束PTが挟持された状態(シート綴じ状態)になる。さらに、図13(C)に示すように、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが反時計方向にさらに所定角度だけ回転すると、押出し歯91eが上方に移動して、針保持部91aと針受部91bとの間で針が押し潰されて、第1の綴じ処理が完了することになる。そして、第1の綴じ処理が完了した後、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが反時計方向(又は、時計方向)に回転して、針保持部91aと針受部91bとが第1の対向距離H1で対向した状態(図13(A)の状態である。)に戻される。
図10を参照して、移動手段は、案内部材(第1、第2ガイドシャフト115,118)に沿って第1綴じ装置91を移動させるものである。
具体的に、移動手段は、駆動モータ113、タイミングベルト114、第1ガイドシャフト115、第1軸受116、第2ガイドシャフト118、第2軸受117、等で構成されている。第1綴じ装置91には、軸受116、117が設置されている。そして、第1綴じ装置91は、この軸受116,117を介して、第1、第2ガイドシャフト115、118にスライド移動可能に保持されている。すなわち、第1、第2ガイドシャフト115、118は、基準位置から幅方向他端側に向けて延設されていて、第1綴じ装置91を幅方向に移動可能に保持している。
また、第1綴じ装置91の第1軸受116は、タイミングベルト114における所定位置に固定されていて、タイミングベルト114の走行にともない第1綴じ装置91とともに移動することになる。タイミングベルト114は、幅方向両端部にそれぞれ設置されたプーリによって張架・支持されている。この2つのプーリのうち一方のプーリは、駆動モータ113(正逆方向に回転可能なモータである。)のモータ軸に設置されている。
このような構成により、制御手段(制御部)による制御によって駆動モータ113が駆動されることで、タイミングベルト114が図6の時計方向又は反時計方向に走行して、第1綴じ装置91が、姿勢が保持された状態で、黒両矢印方向に移動することになる。
なお、上述した第1綴じ装置91の綴じ処理動作において、第1綴じ装置91が基準位置に位置している状態は、図4(A)に示す位置検知センサ102(フォトセンサである。)によって検知されて、また第1綴じ装置91が後述する連結位置(図5に示す位置である。)に位置している状態は別の位置検知センサ101(フォトセンサである。)によって検知されて、それらの検知結果に基づいて第1綴じ装置91の移動制御がおこなわれることになる。
また、2つの軸受116、117は、第1綴じ装置91を図10の一点鎖線で示す回転軸を中心に回転可能に保持している。また、一方の軸受117には、第1綴じ装置91を回転駆動するためのモータが内蔵されている。そして、第1綴じ装置91に第2綴じ装置93を連結するときに、このモータによって第1綴じ装置91が図10の破線で示す姿勢になるように回転されることになるが、これについては後で詳しく説明する。
これに対して、第2綴じ装置93は、図5(A)、(B)に示すように移動手段113〜118による第1綴じ装置91の連結位置(図5に示すシート束PTの範囲外の位置であって、移動手段113〜118による移動方向の端部である。)への移動によって第1綴じ装置91に連結された後に、図5(C)に示すように移動手段113〜118によって第1綴じ装置91とともに連結綴じ装置92(図9参照)として所望の綴じ位置N1、N2に移動されて、駆動手段91f、91wによる駆動によってシート束PTに対して第2の綴じ処理をおこなうためのものである。特に、本実施の形態において、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)は、針(金属針)を用いない綴じ処理(第2の綴じ処理)をおこなうように構成されている。
詳しくは、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)は、移動手段113〜118(図10参照)によって、載置部61に積載されたシート束PTに対して幅方向他端側に位置する連結位置(図5(C)において実線で示した位置である。)から幅方向一端側(図5(C)の右方である。)に向けて移動して、そのシート束PTにおける綴じ位置N1、N2に対して第2の綴じ処理(針ないの綴じ処理)をおこなうものである。
さらに具体的に、図5(C)では、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)によって、2つの綴じ位置N1、N2に対して綴じ処理をおこなう場合を例示している。このような2つの綴じ位置N1、N2に対して、まず、図5(C)に示す連結位置(図5のシート束PTの左端よりも左方に位置する基準位置である。)から、右方(幅方向一端側)に位置する第1綴じ位置N1(図5(C)において破線で示した位置である。)に、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)を移動して、第1綴じ位置N1への綴じ処理をおこなう。その後、さらに右方(幅方向一端側)に位置する第2綴じ位置N2(図5(C)において破線で示した位置である。)に、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)を移動して、第2綴じ位置N2への綴じ処理をおこなう。その後、第2綴じ装置93を逆方向に移動して連結位置に戻す。
なお、本実施の形態では、2つの綴じ位置N1、N2に対して第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)による綴じ処理をおこなったが、綴じ位置の数や位置や綴じ順はこれに限定されることはなく、種々の形態で綴じ処理をおこなうことができる。
ここで、図7に示すように、第2綴じ装置93には、シート束PTを介して噛合可能な2つの凹凸部材93a、93bが設けられている。
詳しくは、図8を参照して、第2綴じ装置93は、歯型状の凹凸部92a1、92b1をシート束PTに押し当ててシート束PTに厚さ方向の凹凸を形成してシートP同士を噛み合わせて綴じ処理動作をおこなうものである。第2綴じ装置93には、第1凹凸部材92aと第2凹凸部材92bとが略上下方向に配設されている。第1凹凸部材92aは、歯型状の凹凸部92a1が上面に形成されている。第2凹凸部材92bには、第1凹凸部材92aの歯型状の凹凸部92a1に噛合する歯型状の凹凸部92b1が下面に形成されていて、第1凹凸部材92aとの間にシート束PTを挟むように第1凹凸部材92aに対して移動可能に構成されている。そして、第1凹凸部材92aと第2凹凸部材92bとでシート束PTを挟んだ状態で第2綴じ処理をおこなうことになる。
具体的に、図7に示すように、第1凹凸部材93aは、ベース部93dに固定されている。これに対して、第2凹凸部材93bは、上下動可能なアーム93cの底面(第1凹凸部材93aが設けられたベース部93dの表面に対向する面である。)に設けられている。アーム93cは、ベース部93dに形成された長穴93eに沿って上下動可能に保持されている。そして、アーム93cは、図9に示すように第2綴じ装置93が第1綴じ装置91に連結された状態で、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが図9(A)の反時計方向に回転すると、不図示のギア列が回転してアーム93cが下方に移動して、シート束PTを介して第1凹凸部材93aに圧接する。これにより、シート束PTに厚さ方向の凹凸が形成されて、シート束PTが綴じられることになる。
なお、第2綴じ装置93には、第1綴じ装置91との連結を可能にするための凹状に形成されていて、図7(A)の左側に形成された開口から第1綴じ装置91が連結されて、図9に示すような連結綴じ装置92が構成されることになる。そして、第1綴じ装置91を幅方向に移動する移動手段113〜118が、連結綴じ装置92(第2綴じ装置93)を幅方向に移動する移動手段として共用されることになる。さらに、第1綴じ装置91のアーム91cや押出し歯91eを上下動させる駆動手段91f、91wが、連結綴じ装置92(第2綴じ装置93)のアーム93cを上下動させる駆動手段として共用されることになる。
ただし、第2綴じ装置93が第1綴じ装置91に連結されるとき(又は、第2の綴じ処理がおこなわれるとき)、押出し歯91eを上下動させるためのギア列と駆動ギア91fとの噛合が解除される。そのため、連結綴じ装置92(第2綴じ装置93)によって第2の綴じ処理をおこなうときには、第1綴じ装置91による第1の綴じ処理はおこなわれないことになる。
また、上述した第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)の綴じ処理動作において、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)が連結位置(基準位置)に位置している状態は、図5に示す位置検知センサ101によって検知されて、その検知結果に基づいて移動手段113〜118による第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)の移動制御がおこなわれることになる。
このように、第2綴じ装置91は、駆動手段91f、91wによる駆動によって第2の対向距離H2(第1の対向距離H1よりも短い。図7(A)参照)で対向する2つの凹凸部材93a、93bをシート束PTを介して接触させて、針を用いない前記第2の綴じ処理をおこなうように構成されている。
詳しくは、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)は、図14(A)に示すように、所望の綴じ位置N1、N2(図5(C)参照)で、2つの凹凸部材93a、93bがシート束PTを介して第2の対向距離H2(<H1)で対向した状態(シート受け状態)になる。この対向距離H2は、第2の綴じ処理が可能なシート束PTの厚さ(シートPの厚さ×枚数)の最大値よりも大きく設定されている。そして、図14(B)に示すように、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが反時計方向に所定角度だけ回転すると、アーム93cが下方に移動して、2つの凹凸部材93a、93bの間にシート束PTが挟持された状態(シート綴じ状態)になる。そして、2つの凹凸部材93a、93bの間でシート束PTが押し潰されて、第2の綴じ処理が完了することになる。そして、第2の綴じ処理が完了した後、モータ91wの駆動にともない駆動ギア91fが反時計方向(又は、時計方向)に回転して、2つの凹凸部材93a、93bが第2の対向距離H2で対向した状態(図14(A)の状態である。)に戻される。
なお、2つの凹凸部材93a、93bの第2の対向距離H2を、針保持部91aと針受部91bとの第1の対向距離H1よりも短く設定したのは、針を用いた綴じ処理に比べて、針を用いない綴じ処理によって良好に綴じ処理をおこなうことができるシート束PTの厚さ(シートPの厚さ×枚数)が薄いためである。
そして、このように構成された綴じ処理装置90において、ユーザーによって2つの綴じ装置91、93のうちいずれかが選択されて、それに応じた綴じ処理動作がおこなわれることになる。
具体的に、ユーザーは、画像形成装置1の外装部に設置された操作表示パネル49(図1参照)を操作して、「綴じ処理(針あり)」と「綴じ処理(針なし)」とのうちいずれかを選択することになる。そして、「綴じ処理(針あり)」が選択された場合には、第1綴じ装置91による綴じ処理動作がおこなわれ、「綴じ処理(針なし)」が選択された場合には、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)による綴じ処理動作がおこなわれることになる。そして、第1綴じ装置による第1の綴じ処理がおこなわれているときには、選択されていない第2綴じ装置93は、連結位置を基準位置として退避した状態になる。
このように複数の綴じ装置91、93を設けることで、綴じ処理に対するユーザーの選択肢の幅を広げることができる。
そして、本実施の形態における綴じ処理装置90は、複数の綴じ装置91、93をそれぞれ幅方向に移動するための複数の移動手段が設けられるのではなく、1つの移動手段113〜118が兼用されているため、装置を小型化、低コスト化することができる。さらに、本実施の形態における綴じ処理装置90は、複数の綴じ装置91、93のそれぞれの綴じ処理動作をするための複数の駆動手段が設けられるのではなく、1つの駆動手段91f、91wが兼用されているため、装置を小型化、低コスト化することができる。
ここで、図11を参照して、綴じ処理装置90には、連結位置で第2綴じ装置93を着脱可能に保持する装置保持部95が設けられている。すなわち、第1綴じ装置91に連結していない状態の第2綴じ装置93(図5(A)の状態のものである。)は、連結位置(基準位置)で装置保持部95に保持されている。
そして、駆動手段91f、91wによる針受部91b(アーム91c)の移動によって装置保持部95に対する第2綴じ装置93の着脱がおこなわれる。
詳しくは、図11(A)と図11(A´)(図11(A)の第2綴じ装置93及び装置保持部95を右方からみた図である。)とを参照して、装置保持部95には、第1保持部95aと第2保持部95bとが設けられている。第1保持部95aは、第2綴じ装置93が載置されて、第2綴じ装置93を下方から支える部材である。これに対して、第2保持部95bは、第2綴じ装置93のアーム93cが載置されて、第2綴じ装置93を吊下げる部材である。第2保持部95bには、アーム93cに形成されたピン93hに嵌合する凹部が形成されていて、この凹部へのピン93hの嵌合によって装置保持部95における第2綴じ装置93の位置が定められる。
以下、図11(A)〜(D)を用いて、第1綴じ装置91に対する第2綴じ装置93の連結動作(装置保持部95に対する第2綴じ装置93の離脱動作)について説明する。
まず、図11(A)に示すように、連結位置(基準位置)にて装置保持部95に保持された第2綴じ装置93に対して、移動手段113〜118(図10参照)によって第1綴じ装置91が白矢印方向に移動される。
このとき、第1綴じ装置91は、移動手段113〜118によって図5(A)の右方から左方に移動されて連結位置に達した後に、回転機構として機能する第1、第2軸受116、117(図10参照)によって図5(A)の反時計方向に回転される。これは、第1綴じ装置91の姿勢を変化させないまま移動手段113〜118によって第1綴じ装置91を幅方向に移動しても、第2綴じ装置92の背面(図11(A)の右方である。)に形成された開口から第1綴じ装置91を挿入することができないためである。すなわち、移動手段113〜118には、連結位置で第1綴じ装置91を第2綴じ装置93に連結可能な姿勢になるように回転させる回転機構としての第1、第2軸受116、117(先に説明したように第2軸受117にモータが内蔵されている。)が設けられている。
また、第1綴じ装置91のアーム91cは、第2綴じ装置93のアーム93cと同じ高さ位置になるように、駆動手段91f、91wによって下降される。すなわち、第2綴じ装置93の第2の対向距離H2(図7(A)参照)に合わせて、第1綴じ装置91の第1の対向距離H1(図6(A)参照)よりも短くなるように、第1綴じ装置91のアーム91cが下降される。
そして、図11(B)に示すように、第2綴じ装置93に連結可能な姿勢になるように回転された第1綴じ装置91が、さらに移動手段113〜118によって幅方向に移動されて、第2綴じ装置93に連結されることになる。すなわち、連結綴じ装置92が形成されることになる。
このとき、第1綴じ装置91に設けられた嵌合部91g(図6参照)が、第2綴じ装置93に設けられた被嵌合部93g(図7参照)に嵌合して、第1綴じ装置91と第2綴じ装置92とが強固に連結されることになる。すなわち、これらの嵌合部91gと被嵌合部93gとが連結部として機能することになる。
その後、図11(C)に示すように、第2綴じ装置93のアーム93cと同じ高さ位置になるように下降されていた第1綴じ装置91のアーム91cが、駆動手段91f、91wによって上昇されて、第2綴じ装置93のアーム93cも上昇される。これにより、装置保持部95の第2保持部95bと第2綴じ装置93のアーム93c(ピン93h)との嵌合が解除されて、装置保持部95からの第2綴じ装置93の離脱が可能な状態になる。
なお、先に図6、図7等を用いて説明したように、第2綴じ装置93における第2の対向距離H2が、第1綴じ装置91における第1の対向距離H1に比べて短くなるように設定されているため、このような第2保持部95bに対して第2綴じ装置93(アーム93c)を持ち上げる離脱動作を簡単におこなうことができる。
そして、図11(D)に示すように、連結綴じ装置92が、移動手段113〜118によって白矢印方向(幅方向)に移動されて、装置保持部95から離間することになる。
その後、連結綴じ装置92は、第2の綴じ処理が可能な姿勢となるように、回転機構(軸受116、117)によって図5(C)の時計方向に回転される。そして、移動手段113〜118によって図5(C)の左方から右方に移動されて、シート束PTに対して所望の綴じ処理(第2に綴じ処理)がおこなわれることになる。
なお、第1綴じ装置91に対して第2綴じ装置93の連結を解除する動作(装置保持部95に対する第2綴じ装置93の装着動作)をおこなう場合には、上述した連結時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
また、本実施の形態では、駆動手段91f、91wによる針受部91b(アーム91c)の移動によって装置保持部95に対する第2綴じ装置93の着脱をおこなったが、駆動手段91f、91wによって針保持部91a(アーム91c)の移動をおこなうように構成した場合には、その針保持部91a(アーム91c)の移動によって装置保持部95に対する第2綴じ装置93の着脱をおこなうことになる。
このように、本実施の形態では、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)による第2の綴じ処理(針なし綴じ処理)がおこなわれた後に第1綴じ装置91による第1の綴じ処理(針あり綴じ処理)がおこなわれる場合、第2の綴じ処理がおこなわれた後に、移動手段113〜118による連結綴じ装置92(第1綴じ装置91及び第2綴じ装置93)の連結位置への移動によって第1綴じ装置91に対する第2綴じ装置93の連結解除がされることになる。
特に、本実施の形態では、図12に示すように、第1、第2綴じ装置91、93の連結部として機能する嵌合部91g及び被嵌合部93gとしてツーアクション式ラッチを用いているため、第1、第2綴じ装置91、93の連結動作と連結解除動作とがスムーズにおこなわれることになる。
詳しくは、第1綴じ装置91の嵌合部91gとして、ツーアクション式ラッチの凸部材を用いて、第2綴じ装置93の被嵌合部93gとして、ツーアクション式ラッチの可動爪部材を用いている。
そして、ツーアクション式ラッチは、図12(A)〜(C)に示すように、第1、第2綴じ装置91、93の連結時に、開いた状態の被嵌合部93gに嵌合部91gが移動手段113〜118によって押し込まれることで、被嵌合部93gが閉じて嵌合部91gに嵌合する。これに対して、図12(D)〜(F)に示すように、第1、第2綴じ装置91、93の連結解除時に、閉じた状態の被嵌合部93gに嵌合部91gが移動手段113〜118によって少しだけ押し込まれることで、被嵌合部93gが開いて嵌合部91gの嵌合が解除されて、嵌合部91gが引き抜かれる。
ここで、本実施の形態において、第1綴じ装置91と第2綴じ装置93とが連結された状態であるか否かを検知する検知手段を設けることが好ましい。
そして、第2の綴じ処理をおこなうために第1綴じ装置91と第2綴じ装置93とを連結される必要があるにも関わらず、検知手段によって連結状態が検知されない場合には、その旨を操作表示パネル49(図1参照)に表示してユーザーに知らせることが好ましい。
このような検知手段としては、例えば、嵌合部91gと被嵌合部93gとの接触を圧力で検知する圧センサなどを用いることができる。
ここで、本実施の形態において、駆動手段91f、91wは、第1の綴じ処理がおこなわれるときの駆動制御と、第2の綴じ処理がおこなわれるときの駆動制御と、が切替えられるように構成されている。
詳しくは、第1の綴じ処理時には、先に図13(A)〜(C)を用いて説明したように、モータ91wによる駆動によって駆動ギア91fが図13(A)に示す位置から図13(C)に示す位置まで回転することになる。これに対して、第2の綴じ処理時には、先に図14(A)、(B)を用いて説明したように、モータ91wによる駆動によって駆動ギア91fが図14(A)に示す位置から図14(B)に示す位置まで回転することになる。そして、これらすべての回転位置(図13(A)〜(C)、図14(A)、(B)で駆動ギア91fにそれぞれ示す黒丸印を参照)は異なる位置である。すなわち、駆動ギア91fが1周する周期内において、第1の綴じ処理時の回転範囲と第2の綴じ処理時の回転範囲とを振り分けている。そのため、第1の綴じ処理時の駆動制御と第2の綴じ処理時の駆動制御とを切替やすくなる。具体例として、駆動ギア91fの回転位置をエンコーダなどにより検知することで、第1の綴じ処理時の駆動制御と第2の綴じ処理時の駆動制御とをスムーズに実行することができる。
<変形例>
図15に示すように、変形例における綴じ処理装置90は、移動手段113〜118による移動方向(図15の左右方向であって、幅方向である。)の両端部にそれぞれ連結位置が設けられている。
すなわち、変形例では、図5を用いて説明した幅方向端部(他端側)の連結位置に加えて、図15の幅方向一端側(図15の右側であって、第1綴じ装置91の基準位置よりも右側である。)にも、第1綴じ装置91と第2綴じ装置93との連結や連結解除をおこなうための連結位置(破線で示す位置である。)を設けている。したがって、幅方向両端部の連結位置のそれぞれに装置保持部95が設置されている。なお、そのような場合、幅方向一端側の連結位置における連結時又は連結解除時の第1綴じ装置91の回転方向は、幅方向他端側のものに対して逆方向になる。
このような場合に、幅方向両端部の連結位置にそれぞれ種類の異なる第2綴じ装置93(例えば、第1綴じ装置のものと針の長さが異なる綴じ装置と、針なし用の綴じ装置と、である。)を設置して、合計3種類の綴じ処理を実施可能に構成することもできる。
また、第2の綴じ処理後に、1つの第2綴じ装置93を、幅方向両端部のいずれの連結位置にも連結解除可能に構成することもできる。その場合、第2の綴じ処理が完了したときの第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)の位置に近い方の連結位置に、第2綴じ装置93(連結綴じ装置92)を移動させて連結解除をおこなうように制御することにより、第2の綴じ処理から第1の綴じ処理への切り替え時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施の形態における綴じ処理装置90には、移動手段113〜118によって所望の綴じ位置M1、M2に移動されて、駆動手段91f、91wによる駆動によってシート束PTに対して第1の綴じ処理をおこなう第1綴じ装置91が設けられている。また、移動手段113〜118による第1綴じ装置91の連結位置への移動によって第1綴じ装置91に連結された後に、移動手段113〜118によって第1綴じ装置91とともに所望の綴じ位置N1、N2に移動されて、駆動手段91f、91wによる駆動によってシート束PTに対して第2の綴じ処理をおこなう第2綴じ装置93が設けられている。
これにより、綴じ処理装置90が大型化、高コスト化することなく、複数の綴じ装置91、93を設置することができる。
なお、本実施の形態では、第1綴じ処理装置90に対して本発明を適用したが、第2綴じ処理装置83に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に接続される後処理装置50(綴じ処理装置90)に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に接続される後処理装置(綴じ装置)に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に接続される後処理装置50(綴じ処理装置90)に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に接続される後処理装置(綴じ装置)に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、画像形成装置1に接続された後処理装置50(綴じ処理装置90)ではなく、単独の装置としての後処理装置(例えば、搬入口50aに給紙カセットがセットされていて、後処理装置自体に処理モード等を入力する操作表示パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、画像形成装置1と後処理装置50との間に、別の後処理装置(例えば、シートPに対してZ折り処理をおこなう装置である。)を設置することもできる。
また、本実施の形態では、綴じ処理と仕分け処理と折り処理とをおこなうことができる後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、穿孔処理(パンチ処理)をもおこなう後処理装置や、上述した複数の処理のうち綴じ処理のみをおこなう後処理装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、幅方向(綴じ装置91、93が移動する方向である。)を搬送方向に直交する方向とした綴じ処理装置90に対して本発明を適用したが、幅方向(綴じ装置91、93が移動する方向である。)を搬送方向とした綴じ装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、第1綴じ装置91を針(金属針)を用いた綴じ処理動作をおこなうものとして、第2綴じ装置91を針(金属針)を用いないで綴じ処理動作をおこなうものとしたが、2つの綴じ装置91、93を上述した組み合わせ以外のものとすることもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において「シート」とは、用紙はもちろんのこと、綴じ処理の対象となるすべてのシート状部材を含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
50 後処理装置、
61 載置部、
66 フェンス部(整合手段)、
68 ジョガーフェンス(整合手段)、
90 綴じ処理装置、
91 第1綴じ装置(第1綴じ手段)、
91a 針保持部、 91b 針受部、
91f 駆動ギア(駆動手段)、
91w モータ(駆動手段)、
92 連結綴じ装置、
93 第2綴じ装置(第2綴じ手段)、
93a、93b 凹凸部材、
95 装置保持部、
113 駆動モータ(移動手段)、
116、117 軸受(回転機構)、
200 画像形成システム、
M1〜M3、N1〜N3 綴じ位置、
P シート、 PT シート束。
特開2018−199576号公報 特開2003−345083号公報

Claims (9)

  1. 移動手段によって所望の綴じ位置に移動されて、駆動手段による駆動によってシート束に対して第1の綴じ処理をおこなう第1綴じ装置と、
    前記移動手段による前記第1綴じ装置の連結位置への移動によって前記第1綴じ装置に連結された後に、前記移動手段によって前記第1綴じ装置とともに所望の綴じ位置に移動されて、前記駆動手段による駆動によってシート束に対して第2の綴じ処理をおこなう第2綴じ装置と、
    を備えたことを特徴とする綴じ処理装置。
  2. 前記第2綴じ装置による前記第2の綴じ処理がおこなわれた後に前記第1綴じ装置による前記第1の綴じ処理がおこなわれる場合、前記第2の綴じ処理がおこなわれた後に、前記移動手段による前記第1綴じ装置及び前記第2綴じ装置の前記連結位置への移動によって前記第1綴じ装置に対する前記第2綴じ装置の連結解除がされることを特徴とする請求項1に記載の綴じ処理装置。
  3. 前記第1綴じ装置は、シート束に打ち込むための針を保持する針保持部と、シート束を介して前記針保持部に対向してシート束に打ち込まれた針を変形させる針受部と、を具備し、
    前記第2綴じ装置は、シート束を介して噛合可能な2つの凹凸部材を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の綴じ処理装置。
  4. 前記連結位置で前記第2綴じ装置を着脱可能に保持する装置保持部を備え、
    前記第1綴じ装置は、前記駆動手段による駆動によって第1の対向距離で対向する前記針保持部と前記針受部とをシート束を介して接触させて、針を用いた前記第1の綴じ処理をおこなうように構成され、
    前記第2綴じ装置は、前記駆動手段による駆動によって前記第1の対向距離よりも短い第2の対向距離で対向する前記2つの凹凸部材をシート束を介して接触させて、針を用いない前記第2の綴じ処理をおこなうように構成され、
    前記駆動手段による前記針保持部又は前記針受部の移動によって前記装置保持部に対する前記第2綴じ装置の着脱がおこなわれることを特徴とする請求項3に記載の綴じ処理装置。
  5. 前記駆動手段は、前記第1の綴じ処理がおこなわれるときの駆動制御と、前記第2の綴じ処理がおこなわれるときの駆動制御と、が切替えられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の綴じ装置。
  6. 前記移動手段は、前記連結位置で前記第1綴じ装置を前記第2綴じ装置に連結可能な姿勢になるように回転させる回転機構を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の綴じ処理装置。
  7. 前記移動手段による移動方向の端部又は両端部に前記連結位置が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の綴じ処理装置。
  8. 画像形成装置によって画像が形成されたシートに対して後処理を施す後処理装置であって、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の綴じ処理装置を備えたことを特徴とする後処理装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに対して綴じ処理を施す請求項1〜請求項7のいずれかに記載の綴じ処理装置、又は、請求項8に記載の後処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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