JP2014028691A - シート綴じ装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート綴じ装置、及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの水分量に応じた綴じ処理を行うようにしたシート綴じ装置を提供する。
【解決手段】複数枚のシートPからなるシート束に厚さ方向の凹凸を形成することで、シート束PBを綴じるシート綴じ装置30において、シート束を挟持して凹凸を形成する接離可能な一対の下歯型部材31,上歯型部材32を有し、歯型部材31,32を介してシート束に付与する押圧力を変更可能な押圧装置47と、シート束の水分に関する水分情報を取得する水分情報取得手段と、水分情報取得手段が取得した水分情報に基づいて、押圧装置47がシート束に付与する押圧力を変更するCPU(制御手段)51と、を備え、CPU51は、水分情報に基づくシートの水分量の変化に対応して押圧力を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数枚のシートからなるシート束を、綴じ針を使用しないで綴じるシート綴じ装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
綴じ針を使用しないで、複数枚のシートからなるシート束を綴じるシート綴じ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、一対の歯型部材の間にシート束を挟持し、歯型部材に押圧力を付与することにより、シート束の厚さ方向に凹凸を形成することで、シート束を綴じる。
ここで、押圧力が一定である場合、その押圧力がシートの枚数が少ないときを基準に設定されていると、シートの枚数が多い場合、そのシート束を綴じる綴じ力が不足してしまう。一方、これとは逆に、押圧力がシートの枚数が多い時を基準に設定されていると、シートの枚数が少ない場合、シート束に過大な集中荷重がかかり、綴じた箇所に破れが発生し、シート間の摩擦力が低下して綴じ力が低下するおそれがある。
これらを防止するため、上述のシート綴じ装置では、シート束を構成するシートの枚数、種類、厚さに応じて、そのシート束に凹凸を形成するために歯型部材に付与する押圧力を変更するようにしている。
特開2010−189101号公報
しかしながら、シートの枚数、種類、厚さが同じ場合であって、シートの水分量が異なるシート束に同じ押圧力で綴じ処理を行った場合には、綴じ処理後のシート保持力が異なるという問題があった。
そこで、本発明は、シートの水分量に応じた綴じ処理を行うようにしたシート綴じ装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のシート綴じ装置は、複数枚のシートからなるシート束に厚さ方向の凹凸を形成することで、前記シート束を綴じるシート綴じ装置において、前記シート束を挟持して前記凹凸を形成する接離可能な一対の歯型部材を有し、前記歯型部材を介して前記シート束に付与する押圧力を変更可能な押圧装置と、前記シート束の水分に関する水分情報を取得する水分情報取得手段と、前記水分情報取得手段が取得した前記シート束の水分情報に基づいて、前記押圧装置が前記シート束に付与する押圧力を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記水分情報に基づく前記シートの水分量の変化に対応して前記押圧力を変化させる、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成後のシートに対して後処理を行うシート後処理部とを備えた画像形成装置において、前記シート後処理部に、上記のシート綴じ装置が配設されている、ことを特徴としている。
本発明のシート綴じ装置は、シート束に厚さ方向の凹凸を形成するために一対の歯型部材に付与する押圧力を、シート束の水分量に基づいて変更することができるので、水分量の異なるシート束に対して、好適なシート保持力を実現することができる。
本発明の画像形成装置は、水分量の異なる画像形成後のシート束に対して、好適なシート保持力を実現することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置と、本発明の実施形態におけるシート綴じ装置との、シート搬送方向に沿った断面を示す模式図である。 (A)はシート綴じ装置の正面図であり、(B)は(A)のシート綴じ装置からカバーフレームを取り外した状態の正面図である。 (A)下歯型部材、上歯型部材の近傍の斜視図であり、(B)はシート束を挟持した状態の下歯型部材、上歯型部材の拡大図である。 (A),(B)はシート綴じ装置の動作を説明する図である。 (A),(B)は、図4(A),(B)につづいて、シート綴じ装置の動作を説明する図である。 シート綴じ装置の制御ブロック図である。 シート綴じ装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、数値は、参考数値であって、本発明を限定する数値ではない。
図1において、画像形成装置1は、ほぼ下側から順に、シート給搬送部2と、画像形成部3と、シート後処理部4と、画像読取部5と、自動原稿搬送部6とを備えている。
シート給搬送部2には、サイズの異なるシートPを収納した複数の給紙カセット10、ピックアップローラ11、搬送ローラ12等が配設されている。いずれかの給紙カセット10からピックアップローラ11によって給しされたシートPは、搬送ローラ12によって、画像形成部3に供給される。
画像形成部3には、感光ドラム(感光体)13、帯電ローラ14、露光ユニット15、現像装置16、転写ローラ17、定着装置18等が配設されている。感光ドラム13は、矢印方向に回転駆動され、帯電ローラ14によって表面が均一に帯電される。帯電後の感光ドラム13は、画像情報に基づいてオン・オフ制御されるレーザビームによって露光され、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置16によってトナーが付着されてトナー像となる。トナー像は、シート給搬送部2から搬送されてきたシートPに、転写ローラ17によって転写される。トナー像が転写されたシートPは、定着装置18によって加熱・加圧されて表面にトナー像が定着され、シート後処理部4に搬送される。
シート後処理部4には、後述するシート綴じ装置30が配設されている。トナー像定着後(画像形成後)のシートPは、シート束PB(図4,図5)にされた後、シート綴じ装置30によって綴じ処理された後、排出トレイ19上に排出される。
画像読取部5は、プラテンガラス20、ランプ21、複数のミラー22、レンズ23、イメージセンサ24等を有している。自動原稿搬送部6から送られてくる原稿Dは、プラテンガラス上の画像読取位置Rを通過する際に画像情報が読み取られる。すなわち、ランプ21が照射した光が原稿面で反射し、複数のミラー22、レンズ23を介してイメージセンサ24に導かれ、イメージセンサ24で画像情報が読み取られる。この画像情報は、所定の画像処理が施されて画像形成部3の露光ユニットに送信される。
自動原稿搬送部6は、原稿トレイ25にセットされた原稿Dを1枚ずつ搬送し、画像読取部5の画像読取位置Rを通過させて、排紙トレイ26上に排出するものである。
なお、以上では、画像形成装置1の一例として、自動原稿搬送部6を備えた、電子写真方式のレーザビームプリンタについて説明した。これに代えて、自動原稿搬送部6を有しないもの、原稿Dのコピーを行う複写機、さらには、インクジェット方式のプリンタや複写機であってもよい。
以上で画像形成装置1についての説明を終了する。
次に、図2,図3を参照して、シート綴じ装置30の構成について説明する。なお、以下においては説明の便宜上、図2中の上部に矢印で示す上下左右の方向が、シート綴じ装置30及びこれを構成する各部材等の上下左右に対応するものとする。さらに、これら前上下左右に直交する方向を前後方向とする。ただし、これら前後左右上下が、シート綴じ装置30等の構成や作用を限定するものではない。
まず、概略構成を説明する。
シート綴じ装置30は、複数枚のシートPからなるシート束PBを、綴じ針等の綴じ部材を使用することなく、綴じるものである。このシート綴じ装置30は、左端側の下部に、シート束PBを綴じる接離可能な一対の歯型部材である下歯型部材31と上歯型部材32とを有している。
下歯型部材31は、固定的に配設された下支持台33の左端部に上向きに固定されている。これに対し、上歯型部材32は、シート束PBの厚さ方向(図2における上下方向)に移動可能な上支持台34に下向きに固定されている。シート綴じ装置30は、シート束PBをこれら下歯型部材31と上歯型部材32との間で挟持し、押圧することにより、シート束PBに厚さ方向の凹凸を形成してシート束PBを綴じるものである。
つづいて、シート綴じ装置30の構成を詳述する。
図2(A)に示すように、下支持台33は、板状に形成されていて、上面側(表面側)には、カバーフレーム35が固定されている。カバーフレーム35は、X線矢視において、開口部を下向きにした「コ」字形に形成されていて、対をなす前壁部35a、後壁部35bと、これらの上端を連結する天部35cとを有している。前壁部35aと後壁部35bとは、それぞれ左端側の下部に、外側に向けてピン35dが突設され、また、このピン35dの上側に、長孔35eが斜めに穿孔されている。これら長孔35e,35eには、後述するカム駆動軸44の前端及び後端が貫通されている。長孔35e,35eは、カム駆動軸44を回転自在に支持するとともに、長孔35eの長手方向に沿って移動可能に支持するものである。ピン35dとカム駆動軸44との間には、引っ張りばね36が掛けられている。引っ張りばね36は、後述するカム45を上アーム38に当接させるためのものである。前壁部35aの右端側には、後述するカム駆動モータ41に対応する位置に、長孔35fが穿孔されている。カバーフレーム35は、上述の長孔35e,35eによってカム45の反力を受け止めている。
図2(B)は、図2(A)に示すシート綴じ装置30からカバーフレーム35を取り外した状態を示している。
下支持台33の上面には、左右方向に長いフレーム(メインフレーム)37が固定されている。下支持台33は、X線矢視の形状が、上述のカバーフレーム35と同様の「コ」字形であり、右端側がカバーフレーム35の内側に位置するように配置されている。フレーム37は、右端側の下端が下支持台33の上面に固定されており、左端側の下端37aは、間隙Gを介して、下支持台33に対向するように形成されている。なお、この間隙Gには、綴じ処理に供されるシート束PBが左側から挿入される。
下支持台33の上面における左端部には、下歯型部材31が、間隙Gに向けて突設されている。下歯型部材31は、X線矢視の形状が、図3(B)に示すように波型となるように形成されている。
図2(B)に示すように、フレーム37には、左から順に3本の軸S1,S2,S3が前後方向に貫通されている。
左端側の軸S1は、フレーム37に対して、上アーム38を揺動可能に支持するものである。上アーム38は、左右方向に長い部材であり、X線矢視の形状が、上述のカバーフレーム35と同様の「コ」字形である。上アーム38の上面における右端側の部分は、後述するカム45のカム面45aが当接される当接面38aとなっている。上アーム38における前端側で下端側の部分は、フレーム37の前後方向の外側に位置するようになっている。上アーム38は、左端側の軸S1を中心として、右端側がほぼ上下方向に揺動可能となっている。
右端側の軸S3は、フレーム37に対して、下アーム39を揺動可能に支持するものである。下アーム39は、左右方向に長い部材であり、X線矢視の形状が、上向きに開口する「コ」字形である。図3(A)に示すように、下アーム39の左端側の下面には、上支持台34が固定されている。そして、この上支持台34の下面には、上歯型部材32が固定されている。上歯型部材32は、X線矢視の形状が、図3(B)に示すように波型となるように形成されている。下アーム39は、右端側の軸S3を中心として、左端側がほぼ上下方向に揺動可能となっている。
軸S2は、図3(A)に示すように、下アーム39の左端側に固定されている。軸S2の前端及び後端は、それぞれフレーム37を前後方向に貫通して、上アーム38の透孔38b,38bに係合されている。
なお、フレーム37における軸S2が貫通する部分、及び透孔38b,38bは、軸S2が軸S3を基準として揺動し、透孔38b,38bが軸S1を基準として揺動することを考慮に入れて、適宜な余裕を持って形成されているものとする。
図2(B)に示すように、フレーム37と上アーム38との間には、圧縮ばね40が配設されている。フレーム37は、この圧縮ばね40によってほぼ上方に付勢され、当接面38aをカム45のカム面45aにおける最小半径部分に当接させている。この状態がカム45のホームポジションHPとなる。この状態において、下歯型部材31と上歯型部材32との間隙が最大に開いた状態となる。
なお、カム駆動軸44は、図2(A)に示す引っ張りばね36によってほぼ下方に付勢されているが、この引っ張りばね36のばね力が、圧縮ばね40のばね力よりも弱く設定されている。このため、上アーム38は、圧縮ばね40によってほぼ上方に付勢されてその当接面38aをカム45に当接させ、この当接面38aに、引っ張りばね36によってほぼ下方に付勢されたカム45が当接されることになる。
カム45を含む駆動手段46は、カム駆動モータ41と、その出力軸に固定されたモータギヤ42と、これに噛合された駆動伝達ギヤ43と、これに噛合してカム駆動軸44と一体の固定ギヤ(不図示)と、カム駆動軸44と一体のカム45とを有している。カム駆動モータ41としては、CPU(制御手段)51(図6参照)によって、回転角を精度よく制御することができるステッピングモータを使用している。カム45のカム面45aは、最小半径部分を基準として、時計回り及び反時計回りに半径が漸増するように形成されている。カム駆動モータ41の回転は、モータギヤ42、駆動伝達ギヤ43、固定ギヤ、カム駆動軸44を介して、カム45に伝達されるようになっている。
次に、図4(A),(B)、図5(A),(B)を参照して、上述構成のシート綴じ装置30の動作について説明する。なお、これら4つの図は、一連の動作を順を追って説明する図である。また、これらの図では、説明に不要な部材等は適宜、省略している。
図4(A)は、カム45のホームポジションを示している。このとき、下歯型部材31と上歯型部材32との間隙は、最大幅Hに開いている。
図4(B)に示すように、画像形成部3(図1)で画像形成された複数枚のシートPが整合されてシート束PBとなり、左方から、間隙Gに進入し、ストッパ(不図示)により、図5(A)に示す所定の綴じ位置に配置される。
カム駆動モータ41を回転させて、カム45を矢印R1方向に回転させる。これにより、上アーム38が軸S1を中心に矢印K1方向に揺動し、下アーム39が軸S3を中心に矢印M1方向に揺動する。この結果、上歯型部材32が上支持台34とともに下降する。すなわち、カム45を図4(A)に示す状態から図5(A)に示す状態まで矢印R1方向に回転させると、圧縮ばね40の力に抗して上アーム38が回動され、上歯型部材32と下歯型部材31が噛み合う綴じ位置まで、上支持台34が移動される。このとき、下歯型部材31と上歯型部材32との間にかかる押圧力(当接圧)は、上アーム38に対するカム面45aの回動停止位置に応じた押圧力となる。
一方、カム45を図5(A)に示す状態から図5(B)に示す状態まで矢印R2方向に回転させると、上歯型部材32を有する上支持台34が、圧縮ばね40の付勢力により退避位置まで移動される。これにより、下歯型部材31と上歯型部材32との間にかかる押圧力(当接圧)が解除される。
ここで、図5(A)に示す状態では、カム面45aの当接部が上アーム38に当接した状態で保持されている。カム45は、カム駆動モータ41の正回転により矢印R1方向に回転され、カム駆動モータ41の回転量制御により、当接部が上アーム38に当接した状態で回転が停止される。図5(A)に示すカム45の第1当接部の位置での保持は、シート束PBをなすシートPの枚数が比較的多い7〜10枚までの場合に使用する。回転するカム45の摺動当接により上アーム38を移動させることで、上歯型部材32を移動させて、下歯型部材31へ当接させている。このとき、第1当接部が当接した状態の上アーム38の変形量に応じた押圧力が、下歯型部材31と上歯型部材32との間に付与されて、シート束PBに凹凸が形成されて綴じられる。そしてカム駆動モータ41を逆回転させ、カム45を矢印R2方向に回転させて、図5(B)に示すホームポジションへと戻す。
このように、シート綴じ装置30は、一対の下歯型部材31と上歯型部材32とに付与する押圧力を、カム45の回転角度によって大きくすることができる。具体的には、上述したように、上アーム38に対してカム45の回転停止位置を、シート束PBの水分量及び厚さに応じて変更し、水分量や厚さが厚くなるほど押圧力を大きくすることができる。また、厚さが薄くなるほど上アーム38の変形量を小さくすることもできる。
上述のシート綴じ装置30においては、駆動手段46と、上アーム38と、下アーム39と、上支持台34とによって、押圧力が変更可能な押圧装置47を構成している。
次に、図6のブロック図、図7のフローチャートを参照して、シート綴じ装置30において、シート束PBの水分量に応じて押圧力を変化させる例を説明する。
図6に示すように、制御手段としてのCPU51は、シート情報入力部(後述する操作部など)52からの情報に応じて、モータコントローラ53を介して、カム45を回転させ、上歯型部材32を移動させるカム駆動モータ41の駆動を制御する。なお、シート情報入力部(厚さ情報取得手段)52は、実際の記録動作前にシートPの綴じ枚数、厚さ、シート水分量等を管理指示するものであり、この情報からシート束PBの厚さ、水分量が判別される。
ここで、CPU51は、図1に示す水分情報取得手段としてのシート水分量検出手段Sa(図1参照)や湿度検出手段Sbによって、シート束PBの水分に関する水分情報を取得することができる。
シート水分量検出手段Saとしては、例えば、図1に示すように、シート綴じ装置30の直近、上流側に配設した湿度センサによって構成することができる。搬送中のシートPの近傍湿度は、搬送中のシートPの水分量や空気中の湿度の拡散速度等に左右される。そこで、例えば、湿度センサを搬送中のシートPから1mm程度離れた箇所に設置して近傍の湿度を検出し、拡散速度等から逆算して、シートPの水分量を求めることができる。
また、湿度検出手段Sbは、一般的な湿度計によって構成することができる。あらかじめ、使用するシートPの種類、厚さ等と湿度との関係から、そのシートPの水分量を実験によって求め、これからテーブル化しておく。そして、シート綴じ装置30の近傍(押圧装置近傍)に配設した湿度検出手段Sbの出力値に基づいて、シートPの水分量を決めることができる。
ここで、シート綴じ装置30を画像形成装置1(図1)の一部として搭載した場合は、画像形成装置本体からの情報を受け取ることでシートPの厚さ、シート水分量を判別し押圧力を決定することができる。
次に、図7のフローチャートに従って綴じ処理の制御について説明する。
図4(B)に示すように、シート束PBをシート搬送手段(不図示)によって下歯型部材31と上歯型部材32との間に送り込み、綴じ処理位置にセットする(ステップS11。以下単に「S11」のように表記する)。
これと並行して、シート束PBの厚さ、シート水分量の増加・減少に応じて、一対の下歯型部材31と上歯型部材32との間に付与する押圧力が設定される。すなわち、シート束PBの厚さ、水分量に応じた、カム45の回転停止位置が決められる(S12)。カム45の回転停止位置は、上述したように、シート束PBの厚さ、水分量に応じてカム45のいずれかの当接部が上アーム38に当接した状態で保持される位置である。シート束PBの厚さは、操作部(不図示)から入力された、シート束PBをなすシートPの枚数及び1枚当りのシートPの厚さなどの情報に基づいて設定される。この入力情報はシート綴じ装置30を画像形成装置1に搭載した場合は、画像形成装置1に対してシートPの枚数とシートPの種類として入力される。したがって、シートPの厚さに関しては予めシートPの種類に対する厚さデータを準備しておくことで、綴じるシート束PBの厚さに応じた押圧力(当接圧)を選択することができる。
上述のステップS12にて設定された当接部が上アーム38に当接するまで、カム駆動モータ41を正回転させ、カム45が矢印R1方向に回転される(S13)。そして、設定された当接部が上アーム38に当接したところでカム45の回転が停止される(S14)。これにより、一対の下歯型部材31と上歯型部材32との間にシート束PBの厚さに応じた押圧力が付与されて、上述の綴じ処理位置に設置されたシート束PBに凹凸が形成されて綴じられる(S15)。
なお、カム駆動モータ41を駆動してカム45を回転・停止制御をさせるが、約100kgf(980N)〜200kgf(1960N)程度必要なので、カム駆動モータ41の回転数から十分減速したカム45の回転数になるように減速比を設定すると良い。
綴じ処理後、ステップS6にて、カム駆動モータ41の逆回転によりカム45が矢印R2方向に回転される(S16)。これにより、一対の下歯型部材31と上歯型部材32との間に付与されていた押圧力が解除され、下歯型部材31と上歯型部材32とが離間されて、綴じ処理されたシート束PBは開放される(S17)。
そして、綴じ処理されたシート束PBはシート搬送手段(不図示)によって装置外へ排出される(S18)。
上述したように、一対の下歯型部材31と上歯型部材32との間に付与する押圧力をシート束PBの厚さ、シート水分量に応じて選択できるので、シート束PBの厚さ、シート水分量に応じた良好なシート綴じ処理ができる。このため、良好なシート綴じ処理を簡易な構成で、低価格にて実現することができる。
なお、上述の実施形態では、当接部の径が徐々に大きくなるように無段階に変化するカム構成を例示したが、回転部材の当接部はこれに限定されるものではない。例えば、当接部が段階的に切り替わるカムで構成しても良い。
また、上述の実施形態では、歯型部材が支持台にビス止め等で取り付けられた構成を例示したが、これに限定されるものではない。支持台と歯型部材とが一体となった歯型部材としても良い。
また、上述した実施形態では、一対の歯型部材のうち、下歯型部材31を固定歯型部材とし、上歯型部材32を移動歯型部材とする構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、上歯型部材32を固定歯型部材とし、下歯型部材31を移動歯型部材とする構成であっても良い。さらには、一対の歯型部材のうち、一方を固定、他方を移動とせずに、双方とも移動歯型部材とする構成にすることも可能である。その際も、対向する一対の歯型部材の歯の高さに高低差を設けることで、同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態では、画像形成装置として電子写真方式のレーザビームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、あるいはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられるシート綴じ装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、画像形成装置がシート綴じ装置を一体的に有する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、画像形成装置に対して着脱可能なシート綴じ装置であっても良い。このシート綴じ装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
P…シート、PB…シート束、Sa…シート水分量検出手段(水分情報取得手段)、Sb…湿度検出手段(水分情報取得手段)、1…画像形成装置、3…画像形成部、4…シート後処理部4、30…シート綴じ装置、31…下歯型部材(一対の歯型部材)、32…上歯型部材(一対の歯型部材)、52…シート情報入力部(厚さ情報取得手段)

Claims (6)

  1. 複数枚のシートからなるシート束に厚さ方向の凹凸を形成することで、前記シート束を綴じるシート綴じ装置において、
    前記シート束を挟持して前記凹凸を形成する接離可能な一対の歯型部材を有し、前記歯型部材を介して前記シート束に付与する押圧力を変更可能な押圧装置と、
    前記シート束の水分に関する水分情報を取得する水分情報取得手段と、
    前記水分情報取得手段が取得した前記シート束の水分情報に基づいて、前記押圧装置が前記シート束に付与する押圧力を変更する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記水分情報に基づく前記シートの水分量の変化に対応して前記押圧力を変化させる、
    ことを特徴とするシート綴じ装置。
  2. 前記シート束の厚さに関する厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記厚さ情報に基づく前記シート束の厚さが厚いほど前記押圧力を高くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート綴じ装置。
  3. 前記制御手段は、前記シートの水分量の増加に対応して前記押圧力を増加させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート綴じ装置。
  4. 前記水分情報取得手段が、前記シートの水分量を検出するシート水分量検出手段である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート綴じ装置。
  5. 前記水分情報取得手段が、前記押圧装置の近傍の湿度を検出する湿度検出手段である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート綴じ装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成後のシートに対して後処理を行うシート後処理部とを備えた画像形成装置において、
    前記シート後処理部に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート綴じ装置が配設されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020055207A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート綴じ処理装置及びこれを用いた画像形成システム
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