JP2021183509A - 包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な方法で、袋本体の開口内において蓋部材を袋本体に固定する。【解決手段】本発明に基づく包装体100は、袋本体101と、蓋部材130とを備えている。袋本体101は、第1壁部110と、第2壁部120とを含んでいる。袋本体101は、少なくとも1つの開口端102を有している。開口103は、開口端102によって形成されている。蓋部材130は、開口103に少なくともその一部が挿入されている。蓋部材130は、差込片131を有している。差込片131は、蓋部材130のうち袋本体101の内部に位置する部分から袋本体101に向かって突出している。袋本体101のうち蓋部材130が挿入される部分には、差込口106が設けられている。袋本体101の内部側から差込片131が差込口106に嵌合することで、蓋部材130と袋本体101とが固定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、包装体に関する。
包装体の構成を開示した文献として、特開2011−105355号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、包装体として、袋内包容器用の袋が開示されている。当該に袋には、内容物が入れられている。当該袋が容器本体の開口部に嵌め込まれる際に、開閉蓋付き蓋体によって開封口の縁が上記容器本体の内面へと押しやられて、当該袋は上記容器本体に挿入される。当該袋には弾性体が取り付けられている。弾性体は、当該袋の開封口を容器本体の開口部に合致するように拡開状態で保持する。
特許文献1に開示された包装体のように、従来の包装体においては、蓋部材と袋本体とを互いに固定するために、袋本体の外部側に位置する容器本体または弾性体などの部材を用いる必要があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡便な方法で袋本体の開口内において蓋部材を袋本体に固定できる、包装体を提供することを目的とする。
本発明に基づく包装体は、内容物を収納可能である。当該包装体は、袋本体と、蓋部材とを備えている。袋本体は、第1壁部と、第2壁部とを含んでいる。第1壁部は、フィルム状の部材からなる。第2壁部は、フィルム状の部材からなる。第2壁部は、第1壁部と対向している。袋本体は、少なくとも1つの開口端を有している。開口が、開口端によって形成されている。蓋部材は、開口に少なくともその一部が挿入されている。蓋部材は、差込片を有している。差込片は、蓋部材のうち袋本体の内部に位置する部分から袋本体に向かって突出している。袋本体のうち蓋部材が挿入される部分には、差込口が設けられている。袋本体の内部側から差込片が差込口に嵌合することで、蓋部材と袋本体とが固定されている。
本発明の一形態においては、袋本体は、複数の接合部、および、非接合部をさらに有している。複数の接合部は、第1端縁の一部と、第2端縁の一部とが互いに接合することで形成されている。第1端縁は、第1壁部において開口端を構成しない端縁である。第2端縁は、第2壁部において開口端を構成しない端縁である。非接合部は、複数の接合部の間に位置している。差込口は、非接合部によって構成されている。
本発明の一形態においては、蓋部材は、差込片として一対の差込片を有している。袋本体には、差込口として、一対の差込口が設けられている。一対の差込口は、第1壁部と第2壁部とが重なる方向と交差する袋本体の幅方向の両端に設けられている。一対の差込片は、1対1で対応するように一対の差込口に嵌合している。
本発明の一形態においては、蓋部材は、第1宛がい部と、第2宛がい部と、接続部とを有している。第1宛がい部は、第1壁部に宛がわれている。第2宛がい部は、第2壁部に宛がわれている。接続部は、第1宛がい部および第2宛がい部を離間した状態で互いに接続する。
本発明によれば、簡便な方法で、袋本体の開口内において蓋部材を袋本体に固定できる。
以下、本発明の各実施形態に係る包装体について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。また、本明細書において「上」および「下」という語は、単に説明のために用いられ、包装体を使用または陳列等する場合における包装体の向きを規定するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る包装体を示す正面図である。図2は、図1の包装体をII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1の包装体をIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係る包装体の袋本体と蓋部材とを分解した分解図である。
図1は、本発明の実施形態1に係る包装体を示す正面図である。図2は、図1の包装体をII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1の包装体をIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係る包装体の袋本体と蓋部材とを分解した分解図である。
図1から図4に示すように、当該包装体100は、袋本体101と、蓋部材130とを備えている。包装体100は、内容物を収納可能であり、具体的には、袋本体101の内部に内容物を収納可能である。
図1から図3に示すように、袋本体101は、第1壁部110と、第2壁部120とを含んでいる。第2壁部120は、第1壁部110と対向している。図1に示すように、本実施形態において、第1壁部110と第2壁部120とが対向する方向である対向方向から見て、第1壁部110および第2壁部120は互いに略同一の外形を有している。第1壁部110および第2壁部120の各々は、上記対向方向から見て、矩形状の外形を有しているが、第1壁部110および第2壁部120の各々が有する外形は、矩形状に限定されない。
第1壁部110および第2壁部120の各々は、フィルム状の部材からなり、具体的には、溶着接合可能なフィルム状の部材からなる。当該部材は、たとえば積層フィルムであってもよいし、単層フィルムであってもよい。本実施形態において、積層フィルムを構成する各層および上記単層フィルムは、合成樹脂で構成されており、たとえば熱可塑性樹脂で構成されている。また、上記フィルム状の部材の厚さは、袋本体101が内部に収納した内容物を保持できる厚さであれば、特に限定されない。
図4に示すように、袋本体101は、少なくとも1つの開口端102を有している。袋本体101においては、開口103は、開口端102によって形成されている。具体的には、開口端102は、第1壁部110の第1上端112と第2壁部120の第2上端122とで構成されている。図1および図2に示すように、上記対向方向から見て、第1上端112と第2上端122とは互いに重なり合うように位置している。
図1および図3に示すように、袋本体101は、複数の接合部104、および、非接合部105をさらに有している。複数の接合部104は、第1端縁111の一部と、第2端縁121の一部とが互いに接合することで形成されている。上記対向方向から見て、袋本体101の端部が延びる方向において、非接合部105は、複数の接合部104の間に位置している。上記対向方向から見て、複数の接合部104は、非接合部105を挟んで同一の方向に沿うように延びている。
本実施形態においては、非接合部105を介して、袋本体101の内部と外部とが互いに連通しているが、非接合部105においては、袋本体101の内部と外部とが互いに連通していなくてもよい。この場合、非接合部105の袋本体101外部側には他の接合部が位置していてもよい。
本実施形態において、袋本体101は、複数の接合部104として、一対の複数の接合部104、および、非接合部105として、一対の非接合部105を有している。一対の複数の接合部104のうち、一方の複数の接合部104と、他方の複数の接合部104とは、上記対向方向と交差する袋本体101の幅方向の両端にそれぞれ設けられている。一対の非接合部105は、袋本体101の上記幅方向の両端に設けられている。一対の非接合部105は、上記幅方向に並ぶように設けられている。
第1壁部110は、第1端縁111を有している。第1端縁111は、第1壁部110において開口端102を構成しない端縁である。以下、上記対向方向から見たときの第1端縁111について説明する。第1端縁111は、第1上端112と隣接している。第1端縁111は、第1上端112の延びる方向と交差する方向に延びている。本実施形態においては、第1端縁111は、第1上端112の延びる方向と直交方向に延びている。第1壁部110は、第1端縁111として一対の第1端縁111を有しており、一対の第1端縁111の各々が、第1上端112に対して相対的に上述のように位置している。第1上端112は、第1壁部110全体の端縁に沿う方向において、一対の第1端縁111の各々の間に位置している。
第2壁部120は、第2端縁121を有している。第2端縁121は、第2壁部120において開口端102を構成しない端縁である。以下、上記対向方向から見たときの第2端縁121について説明する。第2端縁121は、第2上端122と隣接している。第2端縁121は、第2上端122の延びる方向と交差する方向に延びている。本実施形態においては、第2端縁121は、第2上端122の延びる方向と直交方向に延びている。第2壁部120は、第2端縁121として一対の第2端縁121を有しており、一対の第2端縁121の各々が、第2上端122に対して相対的に上述のように位置している。第2上端122は、第2壁部120全体の端縁に沿う方向において、一対の第2端縁121の各々の間に位置している。
本実施形態において、袋本体101は、下端107をさらに有している。下端107の構成は特に限定されない。下端107は、第1壁部110と第2壁部120とが互いに接合されることで構成されていてもよい。第1壁部110および第2壁部120が、下端107において連続する一体のフィルム状の部材で構成されていてもよい。下端107には、第1壁部110および第2壁部120との間に位置する底襠部が設けられていてもよい。底襠部は、第1壁部110および第2壁部120のいずれとも異なる別部材で構成されていてもよいし、第1壁部110および第2壁部120の少なくとも一方と連続して、これらの少なくとも一方とともに一体のフィルム状の部材で構成されていてもよい。
図1および図3に示すように、蓋部材130は、開口103に少なくともその一部が挿入されている。蓋部材130は、差込片131を有している。蓋部材130は、差込片131として一対の差込片131を有している。
図1および図3に示すように、差込片131は、蓋部材130のうち袋本体101の内部に位置する部分から袋本体101に向かって突出している。具体的には、一対の差込片131の各々は、いずれも、蓋部材130のうち袋本体101の内部に位置する部分から袋本体101に向かって突出している。一対の差込片131のうち一方の差込片131は、他方の差込片131の突出方向とは反対方向に突出している。一対の差込片131は、袋本体101の上記幅方向に並んで位置している。
差込片131の外形形状は特に限定されない。以下、本実施形態における、上記対向方向から見たときの差込片131の形状について説明する。図1および図4に示すように、差込片131の角部は丸みを帯びている。差込片131の上端縁は、袋本体101の上記幅方向に沿って延びている。差込片131の下端縁は、差込片131の先端方向に向かうにしたがって、上記上端縁に近づくように延びている。差込片131の先端縁は、第1端縁111および第2端縁121が延びる方向に沿って延びている。
蓋部材130は、一対の側縁132をさらに有している。一対の側縁132は、それぞれ一対の差込片131より開口103側に位置している。一対の側縁132は、袋本体101の上記幅方向における両端に位置している。一対の側縁132は、1対1で対応するように、一対の接合部104の延びる方向に沿って延びている。一対の側縁132の互いの離間距離は、一対の接合部104のうち一対の側縁132に沿っている各部分の、互いの離間距離と略同一である。
図1から図3に示すにように、蓋部材130は、突出部133をさらに有している。突出部133は、蓋部材130のうち袋本体101の内部に位置する部分から開口103を通って袋本体101の外部に突出している。上記対向方向から見て、突出部133の上記幅方向における寸法は、開口103の上記幅方向における寸法より大きい。また、突出部133には、貫通孔134が設けられていてもよい。これにより、貫通孔134を用いて包装体100が吊り下げられた状態で、包装体100をたとえば店頭に陳列することが可能となる。
本実施形態において、蓋部材130は、薄板状の部材で構成されている。本実施形態においては、蓋部材130は、折り返されている部分のない単一の板状の部材で構成されている。蓋部材130を構成する部材としては、合成樹脂シートまたは紙などが挙げられる。
なお、蓋部材130は、薄板状の部材が少なくとも一箇所で折られることで構成されていてもよい。図5は、本発明の実施形態1の変形例に係る包装体における、蓋部材を示す図である。図6は、本発明の実施形態1の変形例に係る包装体における、蓋部材の展開図である。図5および図6に示すように、本発明の実施形態1の変形例において、蓋部材130aは、薄板状の部材が折り返されることで構成されている。本変形例においては、蓋部材130aが、第1面部135aと、第2面部136aとを有している。第1面部135aは、蓋部材130aのうち上記対向方向において第1壁部110(図1および図2参照)に面する。第2面部136aは、上記対向方向において蓋部材130aのうち第2壁部120(図1および図2参照)に面する。第1面部135aおよび第2面部136aは、折返部137aによって接続されている。折返部137aは、蓋部材130aを構成する薄板状の部材が折られることで形成される。折返部137aが位置する部分は、特に限定されないが、本変形例において、折返部137aは、突出部133の開口103(図1参照)側とは反対側に位置している。
図1から図3に示すように、本発明の実施形態1に係る包装体においては、蓋部材130は、袋本体101に固定されている。ここで、蓋部材130を袋本体101に固定するための袋本体101の構成について説明する。袋本体101のうち蓋部材130が挿入される部分には、差込口106が設けられている。具体的には、袋本体101には、差込口106として、一対の差込口106が設けられている。
袋本体101の内部側から差込片131が差込口106に嵌合することで、蓋部材130と袋本体101とが固定されている。具体的には、一対の差込片131は、1対1で対応するように一対の差込口106に嵌合している。
一対の差込口106は、第1壁部110と第2壁部120とが重なる方向(第1壁部110と第2壁部120とが互いに対向する方向)と交差する袋本体101の幅方向の両端に設けられている。差込口106は、第1壁部110または第2壁部120に貫通孔が形成されることで設けられてもよいが、本実施形態においては、差込口106は、非接合部105によって構成されている。
差込口106と、差込片131とは、互いに溶着により接合されていてもよいし、接着剤を介して、接合されていてもよいが、本実施形態においては、差込口106と差込片131とが、溶着接合または接着剤などを用いることなく、固定されていてもよい。
袋本体101に蓋部材130を固定する方法について簡単に説明する。図4に示すように、袋本体101を撓ませて第1壁部110と第2壁部120とを互いに離間させて、袋本体の開口103の面積を大きくする。この状態の袋本体101に、蓋部材130を撓ませる、または傾けつつ、開口103から袋本体101の内部に蓋部材130を挿入する。一対の差込口106のいずれか一方に差込片131を嵌合させた後、袋本体101の撓みをもとの状態に戻す、または、袋本体101の傾きを戻すことにより、一対の差込口106の他の一方に差込片131を嵌合させる。このように、本実施形態に係る包装体においては、簡便な方法で開口103内に蓋部材130を設けることができる。
上記のように、本発明の実施形態1に係る包装体100は、内容物を収納可能である。当該包装体100は、袋本体101と、蓋部材130とを備えている。袋本体101は、第1壁部110と、第2壁部120とを含んでいる。第1壁部110は、フィルム状の部材からなる。第2壁部120は、フィルム状の部材からなる。第2壁部120は、第1壁部110と対向している。袋本体101は、少なくとも1つの開口端102を有している。開口103は、開口端102によって形成されている。蓋部材130は、開口103に少なくともその一部が挿入されている。蓋部材130は、差込片131を有している。差込片131は、蓋部材130のうち袋本体101の内部に位置する部分から袋本体101に向かって突出している。袋本体101のうち蓋部材130が挿入される部分には、差込口106が設けられている。袋本体101の内部側から差込片131が差込口106に嵌合することで、蓋部材130と袋本体101とが固定されている。
これにより、簡便な方法で袋本体101の開口103内に蓋部材130を設けることができる。
さらに、本実施形態に係る包装体100は、いわゆるヘッダー付き袋のように内容物を収納できるが、ヘッダー付き袋のようにフィルム状の壁部の上端を接合することなく、簡単に袋本体101の上端(開口端102)に蓋をすることができる。
本実施形態においては、袋本体101は、複数の接合部104、および、非接合部105をさらに有している。複数の接合部104は、第1端縁111の一部と、第2端縁121の一部とが互いに接合することで形成されている。第1端縁111は、第1壁部110において開口端102を構成しない端縁である。第2端縁121は、第2壁部120において開口端102を構成しない端縁である。非接合部105は、複数の接合部104の間に位置している。差込口106は、非接合部105によって構成されている。
これにより、袋本体101を構成する第1壁部110または第2壁部120に貫通穴を設けることなく、簡便な方法で差込口106を設けることができる。
本実施形態においては、蓋部材130は、差込片131として一対の差込片131を有している。袋本体101には、差込口106として、一対の差込口106が設けられている。一対の差込口106は、第1壁部110と第2壁部120とが重なる方向と交差する袋本体101の幅方向の両端に設けられている。一対の差込片131は、1対1で対応するように一対の差込口106に嵌合している。これにより、蓋部材130と袋本体101とをより安定的に固定できる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る包装体について説明する。本発明の実施形態2に係る包装体は、蓋部材の構成が、本発明の実施形態1に係る包装体100と異なっている。このため、本発明の実施形態1に係る包装体100と同様の構成については説明を省略する。
以下、本発明の実施形態2に係る包装体について説明する。本発明の実施形態2に係る包装体は、蓋部材の構成が、本発明の実施形態1に係る包装体100と異なっている。このため、本発明の実施形態1に係る包装体100と同様の構成については説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態2に係る包装体を示す上方斜視図である。図8は、図7の包装体をVIII−VIII線矢印方向から見た断面図である。図9は、本発明の実施形態2に係る包装体の袋本体と蓋部材とを分解した分解図である。図10は、本発明の実施形態2に係る包装体における蓋部材の展開図である。図11は、本発明の実施形態2に係る包装体における蓋部材を組み立てている途中の状態の斜視図である。
図7から図9に示すように、本発明の実施形態2においては、蓋部材230は、第1宛がい部235と、第2宛がい部236と、接続部237とを有している。第1宛がい部235は、第1壁部110に宛がわれている。第2宛がい部236は、第2壁部120に宛がわれている。接続部237は、第1宛がい部235および第2宛がい部236を離間した状態で互いに接続する。これにより、開口103において第1壁部110と第2壁部120とが互いに離間して、袋本体101をフィルム状の部材で形成しつつ、包装体200全体としては立体的な形状を保持できる。ひいては、蓋部材230を用いずに、開口端102において第1壁部110側の部分と第2壁部120側の部分とを互いに接合する場合と比較して、包装体200の容量を大きくすることができる。
図9から図11に示すように、第1宛がい部235および第2宛がい部236は、上記幅方向に並ぶ一対の側縁132の各々において、互いに接していてもよいし、接合されていてもよいし、離間していてもよい。本実施形態において、第1宛がい部235および第2宛がい部236は、上記幅方向に並ぶ一対の側縁132の間に位置する全体において、互いに離間している。
第1宛がい部235は、薄板状の部材からなり、複数の平面部で構成されているが、第1宛がい部235は、湾曲する面部を有していてもよい。第2宛がい部236も、第1宛がい部235と同様に、薄板状の部材からなり、複数の面部で構成されている。第2壁部120側に面する面が、互いに屈曲するように接続された複数の面部で構成されている。
図7および図9から図11に示すように、本実施形態においては、差込片131の、非接合部105(差込口106)の第1壁部110側に面する部分が、第1宛がい部235で構成されている。非接合部105(差込口106)の第2壁部120側に面する部分が、第2宛がい部236で構成されている。
接続部237は、第1宛がい部235および第2宛がい部236において、袋本体101の下端107を向いている側とは反対側の部分で、第1宛がい部235および第2宛がい部236を互いに接続する。本実施形態においては、接続部237は、第1宛がい部235は、薄板状の面部からなり、1つの平面部で構成されている。接続部237を構成する平面部は、第1宛がい部235を構成する複数の平面部および第2宛がい部236を構成する複数の平面部の各々が延びる方向に交差する方向に延びており、より具体的には、これらの各々が延びる方向に略直交方向に延びている。
図9に示すように、本発明の実施形態2においても、本発明の実施形態1における袋本体101に蓋部材130を固定する方法と同様にして、簡便な方法で開口103内に蓋部材230を設けることができる。
図10および図11に示すように、本実施形態において、蓋部材230は、単一の薄板状の部材が複数の箇所で折られることで構成されている。すなわち、第1宛がい部235、第2宛がい部236および接続部237の各々の接続部は、上記単一の薄板状の部材において折り曲げられることで形成されている。
また、本発明の実施形態2における蓋部材230は、本発明の実施形態1のように突出部をさらに有していてもよい。図12は、本発明の実施形態2の第1変形例における、蓋部材を示す上方斜視図である。図13は、本発明の実施形態2の第1変形例における、蓋部材の展開図である。図12および図13に示すように、本発明の実施形態2の第1変形例においては、本発明の実施形態1と同様に蓋部材230aが突出部233aを有している。突出部233aが設けられている部分は特に限定されないが、本発明の実施形態2の第1変形例において、突出部233aは、第2宛がい部236と接続部237との接続部分から突出している。また、本変形例においては、上記幅方向における突出部233aの寸法は、第1宛がい部235、第2宛がい部236および接続部237の各々の上記幅方向の寸法より小さい。
また、本発明の実施形態2における蓋部材230は、蓋部材230を袋本体101に固定したまま、袋本体101に収納された内容物を取り出し可能とするための構成を有していてもよい。図14は、本発明の実施形態2の第2変形例における、蓋部材を示す上方斜視図である。図15は、本発明の実施形態2の第2変形例における、蓋部材の展開図である。図14および図15に示すように、本発明の実施形態2の第2変形例においては、蓋部材230bに、切れ込み線238bが設けられている。具体的には、切れ込み線238bは、蓋部材230bの接続部237に設けられている。本変形例において、切れ込み線238bは、環状に形成されている。切れ込み線238bは、破線状に形成されている。
図16は、本発明の実施形態2の第2変形例において、切れ込み線により取り出し口を形成している途中の状態の蓋部材を示す図である。図14および図16に示すように、本変形例においては、蓋部材230bにおいて切れ込み線238bを挟んで位置している部分の一方側の部分を、蓋部材230bから引き離す。具体的には、蓋部材230bにおいて、環状の切れ込み線238bの内側に位置する部分を、蓋部材230bから引き離す。これにより、蓋部材230bに取り出し口を形成できる。本変形例においては、当該取り出し口を介して袋本体101(図7参照)に収納された内容物を取り出すことができる。
また、本発明の実施形態2における蓋部材230の各構成を、より簡易な構成にしてもよい。図17は、本発明の実施形態2の第3変形例における、蓋部材を示す上方斜視図である。図18は、本発明の実施形態2の第3変形例における、蓋部材の展開図である。図17および図18に示すように、本発明の実施形態2の第3変形例の蓋部材230cにおいては、第1宛がい部235cが、1つの平面部で構成されている。本変形例においては、一対の差込片131が、第2宛がい部236のみで構成されている。また、本変形例において、一対の側縁132は、第2宛がい部236のみで構成されている。
さらに、本発明の実施形態2における蓋部材230には、包装体200に収納された内容物を保持するための構成を有していてもよい。図19は、本発明の実施形態2の第4変形例における、蓋部材を示す上方斜視図である。図20は、本発明の実施形態2の第4変形例における、蓋部材の展開図である。図19および図20に示すように、本発明の実施形態2の第4変形例における蓋部材230dにおいては、第2宛がい部236dに、包装体200に収納される内容物1を保持可能な複数の保持部239dが設けられている。
本変形例において、第2宛がい部236dは、第1宛がい部235と比較して、接続部237から離れる方向に向かってさらに延出している。そして、複数の保持部239dの各々は、第2宛がい部236dから延出している。複数の保持部239dの各々には貫通孔が形成されている。内容物1は、複数の保持部239dの各々の貫通孔に挿通されている。これにより、本変形例においては、包装体200(図7参照)に収納された内容物1を保持部239dにより保持可能となる。
本発明の実施形態2および実施形態2の各変形例においても、袋本体101の内部側から差込片131が差込口106に嵌合することで、蓋部材230,230a,230b,230c,230dと袋本体101とが固定される。これにより、簡便な方法で袋本体101の開口103内に蓋部材230,230a,230b,230c,230dを設けることができる。
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3に係る包装体について説明する。本発明の実施形態3に係る包装体においては、蓋部材を2つ備える点が主に、本発明の実施形態2に係る包装体と異なっている。このため、本発明の実施形態2のと同様の構成については、説明を省略する。
以下、本発明の実施形態3に係る包装体について説明する。本発明の実施形態3に係る包装体においては、蓋部材を2つ備える点が主に、本発明の実施形態2に係る包装体と異なっている。このため、本発明の実施形態2のと同様の構成については、説明を省略する。
図21は、本発明の実施形態3に係る包装体を示す上方斜視図である。図22は、本発明の実施形態3に係る袋本体と蓋部材とを分解した図である。
図21および図22に示すように、本実施形態において、袋本体301は、(第1)開口端102に加え、さらに第2開口端302をさらに有している。本実施形態においては、(第1)開口103に加え、第2開口端302によって第2開口303が形成されている。具体的には、開口端102は、第1壁部110の第1下端313と第2壁部の第2下端314とで構成されている。上記対向方向から見て、前記第1下端313と第2下端314とは互いに重なり合うように位置している。
本実施形態において、袋本体301は、一対の(第1)非接合部105より第2開口端302側に位置する一対の第2非接合部305をさらに有している。本実施形態においては、一対の第2差込口306が、それぞれ一対の第2非接合部305によって構成されている。本実施形態において、第2開口303側から見たときの第2非接合部305(第2差込口306)は、(第1)開口103側から見たときの(第1)非接合部105((第1)差込口106)と同様の構成を有することができる。
図21および図22に示すように、本発明の実施形態3に係る包装体300は、(第1)蓋部材230に加え、さらに第2蓋部材340を備えている。本実施形態において、第2蓋部材340は、(第1)蓋部材230と同様の外形形状を有している。なお、第2蓋部材340は、本発明の実施形態2の各変形例に係る蓋部材と同様の外形形状を有していてもよい。
本発明の実施形態3に係る包装体300においては、袋本体301と(第1)蓋部材230とが固定されるのと同様にして、袋本体301と第2蓋部材340とが固定されている。すなわち、第2蓋部材340は、第2開口303に少なくともその一部が挿入されている。第2蓋部材340は、第2差込片341を有している。第2差込片341は、第2蓋部材340のうち袋本体301の内部に位置する部分から袋本体301に向かって突出している。袋本体301の内部側から第2差込片341が第2差込口306に嵌合することで、第2蓋部材340と袋本体301とが固定されている。このように、本実施形態においては、袋本体301がさらに第2開口303を有している場合においても、第2開口303に簡便な方法で第2蓋部材340を設けることができる。
また、本実施形態の蓋部材においては、接続部が袋本体の内部側に位置していてもよい。図23は、本発明の実施形態3の変形例に係る包装体を示す上方斜視図である。図24は、本発明の実施形態3の変形例における、第2蓋部材を示す斜視図である。
図23に示すように、本発明の実施形態3の変形例に係る包装体300aにおいては、(第1)蓋部材330aの接続部337aが、開口103より袋本体301の内部側に位置している。具体的には、接続部337aは、第1宛がい部235および第2宛がい部236の各々における、下端107側を向いている端部において、第1宛がい部235および第2宛がい部236を互いに接続している。
図23および図24に示すように、本発明の実施形態3の変形例に係る包装体300aにおいては、第2蓋部材340aの接続部347aが、第2開口303より袋本体301の内部側に位置している。具体的には、第2蓋部材340aの接続部347aは、第2蓋部材340aの第1宛がい部345aおよび第2宛がい部346aの各々の上端部において、第1宛がい部345aおよび第2宛がい部346aを互いに接続している。
第2蓋部材340aにおいては、接続部347aが上記のように第1宛がい部345aおよび第2宛がい部346aを互いに接続していることで、包装体300aに収納された内容物が第2蓋部材340a上に載置され、かつ、袋本体301がたとえば透明である場合には、内容物を包装体300の外部から視認しやすくなる。また、包装体100が上下方向に衝撃を受けたときに、第2蓋部材340aの、接続部347a、第1宛がい部345aおよび第2宛がい部346aに囲まれた空間が、包装体100に収納された内容物に対する緩衝材として作用することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 内容物、100,200,300,300a 包装体、101,301 袋本体、102 開口端、103 開口、104 接合部、105 非接合部、106 差込口、107 下端、110 第1壁部、111 第1端縁、112 第1上端、120 第2壁部、121 第2端縁、122 第2上端、130,130a,230,230a,230b,230c,230d,330a 蓋部材、131 差込片、132 側縁、133,233a 突出部、134 貫通孔、135a 第1面部、136a 第2面部、137a 折返部、235,235c,345a 第1宛がい部、236,236d,346a 第2宛がい部、237,337a,347a 接続部、238b 切れ込み線、239d 保持部、302 第2開口端、303 第2開口、305 第2非接合部、306 第2差込口、313 第1下端、314 第2下端、340,340a 第2蓋部材、341 第2差込片。
Claims (4)
- 内容物を収納可能な包装体であって、
フィルム状の部材からなる第1壁部と、該第1壁部と対向するフィルム状の部材からなる第2壁部とを含み、少なくとも1つの開口端を有する袋本体と、
前記開口端によって形成された開口に少なくともその一部が挿入された蓋部材とを備え、
前記蓋部材は、前記蓋部材のうち前記袋本体の内部に位置する部分から前記袋本体に向かって突出する差込片を有し、
前記袋本体のうち前記蓋部材が挿入される部分には、差込口が設けられ、該前記袋本体の内部側から前記差込片が前記差込口に嵌合することで、前記蓋部材と前記袋本体とが固定されている、包装体。 - 前記袋本体は、前記第1壁部において前記開口端を構成しない端縁である第1端縁の一部と、前記第2壁部において前記開口端を構成しない端縁である第2端縁の一部とが互いに接合することで形成された、複数の接合部、および、複数の接合部の間に位置する非接合部をさらに有し、
前記差込口は、前記非接合部によって構成されている、請求項1に記載の包装体。 - 前記蓋部材は、前記差込片として一対の差込片を有しており、
前記袋本体には、前記差込口として、前記第1壁部と前記第2壁部とが重なる方向と交差する前記袋本体の幅方向の両端に一対の差込口が設けられており、
前記一対の差込片は、1対1で対応するように前記一対の差込口に嵌合している、請求項1または請求項2に記載の包装体。 - 前記蓋部材が、前記第1壁部に宛てがわれた第1宛がい部と、前記第2壁部に宛てがわれた第2宛がい部と、前記第1宛がい部および前記第2宛がい部を離間した状態で互いに接続する接続部とを有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装体。
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JP2020089497A JP2021183509A (ja) | 2020-05-22 | 2020-05-22 | 包装体 |
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- 2020-05-22 JP JP2020089497A patent/JP2021183509A/ja active Pending
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