JP2021178532A - 乗物異形窓用シェード装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で異形窓の形状に合わせてスクリーンを配置することが可能であり、異形窓の意匠性に影響を及ぼすことのない乗物異形窓用シェード装置を提供する。【解決手段】矩形部分2Bと矩形とは異なる形状である異形部分2Aとを有する乗物の異形窓を覆う乗物異形窓用シェード装置5であって、巻取軸21と、一端が巻取軸に巻き付け可能に取り付けられた矩形状スクリーン22を備え、異形窓の矩形部分2Bを覆うロールシェード部20と、扇状に展開可能な扇状スクリーン13と、扇状スクリーンの展開方向における一方の端部である第1端部が取り付けられ、乗物のピラーに取り付けられる第1取付ベース11と、扇状スクリーンの展開方向における他方の端部である第2端部が取り付けられ、ロールシェード部のブラケット25に取り付けられた第2取付ベース12と、を備え、異形窓の異形部分2Aを覆う扇形シェード部10と、を備える。【選択図】図4
Description
本明細書に開示される技術は、乗物異形窓用シェード装置に関する。
乗物の窓としては、矩形の窓以外にも、対向する辺の長さが異なる異形窓や矩形部分と四分円形部分を有する異形窓なども知られている。このような異形窓をシェード装置によって覆う場合、複数のシェード装置によって覆うことが考えられる。特許文献1には、異形窓を2つの異なるロールスクリーンによって覆う装置の一例が記載されている。
このようなシェード装置は、第1スクリーン及び第2スクリーン、それらが巻き付けられた第1巻取シャフト及び第2巻取シャフトを備えており、これらは異形窓の下部近傍に配置された収納ボックス内に収納されている。シェード装置使用時には、第1スクリーン及び第2スクリーンが収納ボックスからそれぞれ引き出される。このような構成のシェード装置によれば、異形窓を隙間なく覆うことができる。
また、矩形部分と四分円形部分を有する異形窓の場合、矩形部分と四分円形部分との間にディビジョンバーを設け、矩形部分を覆う第1スクリーンを矩形部分の下部近傍に配置した収納ボックス内に、四分円形部分を覆う第2スクリーンをディビジョンバー内に配置した収納ボックス内に収容し、使用時には収納ボックスからそれぞれ引き出すよう構成されたシェード装置も考えられる。このような構成のシェード装置によれば、異形窓の形状の異なる部分を適切に覆うことができる。
しかしながら、上記のシェード装置はいずれも2つのスクリーンをそれぞれ引き出す必要があり、スクリーンの配置に手間が掛かる。また、ディビジョンバーを設けた場合、異形窓の意匠性が低下する。異形窓の意匠性を低下させないために、1つのスクリーンで異なる形状の部分を覆おうとした場合、スクリーンをそれぞれの形状に合わせて配置しようとするとスクリーンに撚れが生じてしまう恐れがある。
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、乗物の乗員が簡単な操作で異形窓の形状に合わせてスクリーンを配置することが可能であり、異形窓の意匠性に影響を及ぼすことのない乗物異形窓用シェード装置を提供することを目的とする。
本明細書に開示される技術は、矩形部分と矩形とは異なる形状である異形部分とを有する乗物の異形窓を覆う乗物異形窓用シェード装置であって、巻取軸と、矩形状で一端が前記巻取軸に取り付けられて前記巻取軸に巻き付け可能とされ、遮光性を有するスクリーンと、前記巻取軸に取り付けられたブラケットと、を備え、前記異形窓の前記矩形部分を覆うロールシェード部と、扇状に展開可能な遮光性を有する扇状スクリーンと、前記扇状スクリーンの展開方向における一方の端部である第1端部が取り付けられ、前記乗物のピラーに取り付けられる第1取付ベースと、前記扇状スクリーンの展開方向における他方の端部である第2端部が取り付けられ、前記ロールシェード部の前記ブラケットに取り付けられた第2取付ベースと、を備え、前記異形窓の前記異形部分を覆う扇形シェード部と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、乗物の乗員が簡単な操作で異形窓の形状に合わせてスクリーンを配置することが可能であり、異形窓の意匠性に影響を及ぼすことのない乗物異形窓用シェード装置を提供することができる。
上記構成において、前記異形窓の前記異形部分は四分円形状をなしており、前記扇形シェード部は、扇状スクリーンの展開時の形状が四分円形状であってもよい。このような構成によれば、展開時の扇状スクリーンの形状を異形部の形状に沿った形状にすることによって、スクリーンに撚れを生じさせることなく、異形部を適切に覆うことができる。
上記構成において、前記第1取付ベースは、長さ方向が前記ピラーの長さ方向に沿うように前記ピラーに取り付けられ、前記扇形シェード部は、前記扇状スクリーンが前記第1取付ベースと前記第2取付ベースの間で折り畳まれた状態で前記ピラーとピラートリムとの間に収納され、前記ブラケットは、前記巻取軸の両端のうち、少なくとも一端に取り付けられ、前記巻取軸の前記一端とその一端に取り付けられた前記ブラケットには、前記巻取軸の回動を規制するロック機構が設けられており、前記ロック機構は、前記第2取付ベースが水平となる位置まで前記扇形シェード部が展開されると、ロックが解除され、前記ロールシェード部の前記巻取軸の回動が可能となるように構成されていてもよい。このような構成によれば、シェード装置収納時は、ロールシェード部と扇形シェード部とが安定して一体的に保持され、シェード装置を使用する際は、扇状スクリーンを展開してから矩形状スクリーンを展開可能にすることができ、安定した展開操作を行うことができる。
上記構成において、前記第2取付ベースは、断面L字状の細長形状を有し、前記ブラケットが取り付けられる第1板部と、前記第1板部の板面に対して垂直な第2板部と、を有し、前記第2板部は、前記第1板部の前記板面に対して垂直な方向の寸法が前記巻取軸に巻き付けられた状態の前記スクリーンの前記第1板部の前記板面と対向する部分と前記板面との間の隙間よりも大きく設定されていてもよい。このような構成によれば、ブラケットが取り付けられた第1板部の板面とスクリーンとの間の隙間を第2板部によって覆うことができ、シェード装置の遮光性能を向上させることができる。
上記構成において、前記扇状スクリーンは、コシのある平布を蛇腹状に折り畳んだものであってもよい。このような構成によれば、簡単な構成の扇状スクリーンによって、異形部を適切に覆うことができる。
本明細書に開示される技術によれば、乗物の乗員が簡単な操作で異形窓の形状に合わせてスクリーンを配置することが可能であり、異形窓の意匠性に影響を及ぼすことのない乗物異形窓用シェード装置を提供することができる。
<実施形態1>
本明細書に開示される技術の実施形態1について、図1から図8を参照して説明する。図1に示す車両1(乗物)は、異形窓2と、異形窓2に隣接するピラー3と、ピラー3を車両内側から覆うピラートリム4と、を備える。異形窓2は、矩形部分と、矩形とは形状の異なる形状の異形部分と、を有する。本実施形態のシェード装置5(乗物異形窓用シェード装置)は、車両1の異形窓2を覆うための装置であって、車両1のピラー3に取り付けられ、ピラー3及びピラートリム4の間の空間Sに収納される。乗員は、車内の遮光が必要な場合など、必要に応じてシェード装置5を操作することによって、異形窓2を覆うことができる。
本明細書に開示される技術の実施形態1について、図1から図8を参照して説明する。図1に示す車両1(乗物)は、異形窓2と、異形窓2に隣接するピラー3と、ピラー3を車両内側から覆うピラートリム4と、を備える。異形窓2は、矩形部分と、矩形とは形状の異なる形状の異形部分と、を有する。本実施形態のシェード装置5(乗物異形窓用シェード装置)は、車両1の異形窓2を覆うための装置であって、車両1のピラー3に取り付けられ、ピラー3及びピラートリム4の間の空間Sに収納される。乗員は、車内の遮光が必要な場合など、必要に応じてシェード装置5を操作することによって、異形窓2を覆うことができる。
異形窓2は、ピラー3に隣接して車両1の側面に設けられている。異形窓2は、四分円形状の上部2A(異形部分)と矩形状の下部2B(矩形部分)とを有している。異形窓2の縁のうち、ピラー3の上部に隣接する上部2Aの直線状の縁を第1縁2A1、第1縁2A1の上端から下部2Bとの境界まで延びる曲線状の縁を第2縁2A2とする。上部2Aの第1縁2A1から下方に延び、ピラー3の下部に隣接する下部2Bの直線状の側縁を第3縁2B1、上部2Aの第2縁2A2の下端から下方に延び、第3縁2B1と対向する直線状の側縁を第4縁2B2、第3縁2B1と第4縁2B2の下端間の直線状の下縁を第5縁2B3とする。
シェード装置5は、異形窓2の上部2Aを覆う扇形シェード部10と下部2Bを覆うロールシェード部20を備える。扇形シェード部10は、第1取付ベース11と、第2取付ベース12と、扇状スクリーン13と、を備える。ロールシェード部20は、巻取軸21と、矩形状スクリーン22と、ウエイトバー23と、第1軸受け24と、第2軸受け28と、第1ブラケット25と、第2ブラケット29と、ストッパー26と、固定具27と、を備える。
まず、扇形シェード部10の構成について説明する。第1取付ベース11及び第2取付ベース12はそれぞれ、断面L字状の細長形状をなしている。図3に示すように、第1取付ベース11及び第2取付ベース12のそれぞれの長さは、異形窓2の第5縁2B3の長さよりも若干大きく設定されている。第1取付ベース11は、平板状の第1板部11A及び第2板部11Bを有している。第2取付ベース12は、平板状の第1板部12A及び第2板部12Bを有している。
扇状スクリーン13は、遮光性を有し、コシのある平布を蛇腹状に折り畳んだもので、展開時の形状が異形窓2の上部2Aの四分円形状に対応している。図5に示すように、扇状スクリーン13の第1端部13A(展開方向における一方の端部)が第1取付ベース11の第2板部11Bに取り付けられ、第1端部13Aとは反対側の第2端部13B(展開方向における他方の端部)が第2取付ベース12の第1板部12Aに取り付けられている。
第1取付ベース11の第1板部11Aは、長辺が異形窓2の第1縁2A1と整合するように位置決めされて、長さ方向がピラー3の長さ方向と一致するようにピラー3に固定されている。第2板部11Bは、第1板部11Aに対して垂直となっている。図3に示すように、第1板部11Aの下端はロールシェード部20側に突出している。
第2取付ベース12の第1板部12Aには第1ブラケット25及び第2ブラケット29が取り付けられている。第2板部12Bは、第1板部12Aに対して垂直となっている。第1板部12Aの端部のうち、第1板部11Aの下端に隣接する端部は、第1板部11Aの下端側に突出している。この第1板部12Aの端部は、第1板部11Aの下端に対して回動可能に取り付けられている。
次に、ロールシェード部20の構成について説明する。巻取軸21は細長いパイプであり、その長さは、第2取付ベース12の長さよりも小さく、異形窓2の下部2Bの幅よりも若干大きく設定されている。矩形状スクリーン22は、遮光性を有する平布で、異形窓2の第5縁2B3とほぼ同じ幅を有している。矩形状スクリーン22の一端は巻取軸21に取り付けられており、矩形状スクリーン22は巻取軸21に巻き付け可能とされている。矩形状スクリーン22は、扇状スクリーン13に比べて柔らかく、巻取軸21に巻き付け易い布からなる。ウエイトバー23は、細長い棒状をなし、その長さが矩形状スクリーン22の幅とほぼ同じか若干大きく設定されている。ウエイトバー23は、矩形状スクリーン22の巻取軸21とは反対側の端部に取り付けられている。巻取軸21には、既知の巻取機構が内蔵されており、展開状態の矩形状スクリーン22をワンタッチで巻き取り可能となっている。
第1軸受け24及び第2軸受け28は、シェード装置5が空間Sに収納された状態における巻取軸21の上端及び下端にそれぞれ取り付けられている。図6から図8に示すように、第1軸受け24は、板部24Aと、板部24Aの巻取軸21と対向する内側板面から内側板面に対して垂直に突出する筒部24Bと、を有する。筒部24Bが巻取軸21の空洞に挿入されている。板部24Aは、筒部24Bの直径よりも大きく設定されており、内側板面の少なくとも一部が巻取軸21の端部に当接している。第1軸受け24の板部24Aの扇形シェード部10と反対側の端部はロック部24A1を有しており、後述するストッパー26と共にロック機構を構成している。このロック機構によって、シェード装置5の収納時におけるロールシェード部20の傾倒や、矩形状スクリーン22の展開前の巻取軸21の回動を規制している。第2軸受け28は、ロック部24A1を有していないこと以外は、第1軸受け24と同様の構成となっている。
第1ブラケット25及び第2ブラケット29は、シェード装置5が空間Sに収納された状態における第2板部12Bの上端側及び下端側の板面にそれぞれ取り付けられると共に、第1軸受け24及びに第2軸受け28にそれぞれ取り付けられている。第1ブラケット25及び第2ブラケット29が取り付けられている第2板部12Bの板面は、扇状スクリーン13が取り付けられている板面とは反対側の板面である。
第1ブラケット25は、第1板部25Aと、突出部25Bと、第2板部25Cと、を有する。第1板部25Aは、第1軸受け24の板部24Aと平行に配され、内側板面が板部24Aの外面と対向している。突出部25Bは、第1板部25Aの内側板面から内側板面に対し垂直に突出し、第1軸受け24の筒部24Bの空洞に挿入されている。突出部25Bの外径は、筒部24Bの内径よりも若干小さく設定されており、筒部24Bの空洞に突出部25Bがぴったり嵌るようになっている。第2板部25Cは、第1板部25Aに対して垂直に設けられ、第2取付ベース12の第2板部12Bに固定されている。
第2ブラケット29は、上述した第1ブラケット25の構成と同様の構成となっている。第1ブラケット25は、第1板部25Aの外面から突出するストッパー取付部25Dを更に有している。ストッパー取付部25Dは、断面L字形状を有し、第1板部25Aとの間に空間を形成している。この空間には、後述するストッパー26の取付部26Aが挿入される。
ストッパー26は、取付部26Aと、保持部26Bと、リブ26Cと、を有する。取付部26Aは、第1ブラケット25の第1板部25Aの外面と、ストッパー取付部25Dの内面によって画定された空間内に、挿入されている。取付部26Aは、シェード装置5が空間Sに収納された状態において、第1板部25Aの外側板面に対して傾斜した状態となるよう、固定具27によってストッパー取付部25Dに対して回動可能に取り付けられている。保持部26Bは、取付部26Aからストッパー取付部25Dとは反対側に延び、角型U字状に形成されている。リブ26Cは、保持部26Bの内面から第1ブラケット25の第1板部25Aに向かって突出し、シェード装置5が空間Sに収納された状態において、突出端が第1板部25Aの外側板面に当接している。この状態において、保持部26Bの取付部26A側の端部も第1板部25Aの外側板面に当接している。保持部26Bの取付部26Aとは反対側の端部26B1は、第1軸受け24のロック部24A1に保持されている。これにより、シェード装置5が空間Sに収納されている状態においてロールシェード部20が傾倒することや、矩形状スクリーン22を展開する前に巻取軸21が回動することを抑制することができる。
第1軸受け24のロック部24A1は、ストッパー26の端部26B1を保持するために、格納状態(巻取軸21に巻き取られた状態)の矩形状スクリーン22の表面よりも第1ブラケット25の第2板部25Cとは反対側に突出している。第1軸受け24は、矩形状スクリーン22を展開させる際、巻取軸21と共に回転するため、第2板部25Cの内側板面と第1軸受け24のロック部24A1とは反対側の縁との間には、第1軸受け24が回転した際にロック部24A1が通るのに十分なスペースが必要となる。そのため、矩形状スクリーン22が展開状態にある場合、図4に示すように、巻取軸21上に残っている矩形状スクリーン22の表面と第2取付ベース12の第2板部12Bの外側板面との間には隙間ができてしまう。この隙間から外光が進入してしまうと、シェード装置5は十分な遮光性能を発揮することができない。そこで、第2取付ベース12の第1板部12Aの短辺寸法がこの隙間よりも大きく設定されている。
次に、シェード装置5の作用効果について説明する。まず、車両1の乗員は、空間Sに収納された状態のシェード装置5のうち、第2取付ベース12の第1板部12Aの上端部分を異形窓2の上部2Aの第2縁2A2に沿うように移動させ、扇状スクリーン13を展開する。第1板部12Aの上端部分を異形窓2の上部2Aと下部2Bの境界の位置(第2取付ベース12が水平となる位置)まで移動させる。このとき、第2取付ベース12の第1板部12Aが下部2Bの最上部を覆うように配され、巻取軸21に巻き取られた状態の矩形状スクリーン22の両端が下部2Bの第3縁2B1及び第4縁2B2に隣接するように配される。ロールシェード部20のウエイトバー23を引き下げると、ストッパー26の端部26B1が第1軸受け24のロック部24A1から外れ、ロックが解除される。その結果、乗員はウエイトバー23を更に引き下げて、矩形状スクリーン22を下方に展開することができる。このような操作によって、扇状スクリーン13を異形窓2の上部2Aに、矩形状スクリーン22を異形窓2の下部2Bに対向するように配置することができる。
上記構成によれば、異形窓2の上部2A及び下部2Bをその形状に合わせた扇状スクリーン13及び矩形状スクリーン22によってそれぞれ覆うことができる。また、一連の操作によって扇状スクリーン13及び矩形状スクリーン22を異形窓2に対して配置することができ、簡単な操作で異形窓2をシェード装置5によって適切に覆うことができる。
また、異形窓2を一枚の平布で覆うような構成とした場合、上部2A及び下部2Bの形状の違いにより、平布に撚れや捻じれが生じる場合がある。それに対し、扇状スクリーン13が異形窓2の上部2Aの形状に、矩形状スクリーン22が下部2Bの形状に合わせた形状とされているので、上記のような撚れや捻じれを生じさせることなく、異形窓2をシェード装置5によって適切に覆うことができる。
また、異なる形状のスクリーンを使用する場合、異形窓2の途中にディビジョンバーを設け、異なる形状のスクリーンの片方をディビジョンバーの内側に収納することが考えられる。このようにディビジョンバーを設けた場合、異形窓2の意匠性が低下する。本実施形態の構成によれば、異形窓2の上部2Aと下部2Bの境界部分にディビジョンバーを設ける必要がなく、ディビジョンバーによる異形窓2の意匠性の低下を抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、乗員が簡単な操作で異形窓2の形状に合わせてスクリーン13及び22を配置することが可能であり、異形窓2の意匠性に影響を及ぼすことのないシェード装置5を提供することができる。
また、シェード装置5を収納する場合には、ウエイトバー23を引き下げて手を放すことで、巻取機構によって矩形状スクリーン22が巻取軸21に自動的に巻き取られ、その後、乗員が第1板部12Aの上端部分を異形窓2の上部2Aの縁に沿うように展開時とは逆方向に移動させることで、ストッパー26の自重により、端部26B1が第1軸受け24のロック部24A1に嵌るようになっている。乗員が第2取付ベース12の第1板部12Aの上端部分を収納位置まで戻すことで、シェード装置5を空間S内に収納することができる。
このような構成によれば、車両1の乗員が簡単な操作で異形窓2の形状に合わせてスクリーン13及び22を配置することが可能であるだけでなく、簡単な操作でスクリーン13及び22を格納し、シェード装置5を収納することも可能であり、異形窓2の意匠性に影響を及ぼすことのないシェード装置5を提供することができる。
<実施形態2>
本明細書に開示される技術の実施形態2について、図9を参照して説明する。実施形態2は、実施形態1の扇形シェード部10を図9に記載の扇形シェード部110に置き換えたものである。
本明細書に開示される技術の実施形態2について、図9を参照して説明する。実施形態2は、実施形態1の扇形シェード部10を図9に記載の扇形シェード部110に置き換えたものである。
扇形シェード部110は、第1取付ベース111と、第2取付ベース112と、扇状スクリーン113と、を備える。第1取付ベース111は平板状で、外側板面の少なくとも一部がピラー3に当接するように配され、ピラー3に取り付けられる。第2取付ベース112は、それぞれ平板状の第1板部112Aと、第2板部112Bと、第3板部112Cと、を備える。第1板部112Aと第2板部112Bが直角、第2板部112Bと第3板部112Cとが直角をなしている。扇状スクリーン113は、遮光性を有し、コシのある平布が蛇腹状に折り畳まれたものである。扇状スクリーン113は、展開時の形状が異形窓2の上部2Aの四分円形状に対応している。
扇状スクリーン113の第1端部113Aが第1取付ベース111の内側板面に取り付けられ、第1端部13Aとは反対側の第2端部113Bが第2取付ベース112の第1板部112Aの内側板面に取り付けられている。実施形態1の第2取付ベース12の第1板部12Aの外面への取り付けと同様に、第2取付ベース112の第2板部112Bの外側板面にロールシェード部20が取り付けられている。第2取付ベース112の第3板部112Cの短辺寸法は、巻取軸21に巻き付けられた状態の矩形状スクリーン22の第2板部112Bの外側板面と対向する部分と第2板部112Bの外側板面との間の隙間よりも大きく設定されている。
このような構成によれば、実施形態1の扇状スクリーン13に比べ、異形窓2の上部2Aに対してより平面的に扇状スクリーン113を配置することができる。
<実施形態3>
本明細書に開示される技術の実施形態3について、図10を参照して説明する。実施形態3は、実施形態1の扇形シェード部10を図10に記載の扇形シェード部210に置き換えたものである。
本明細書に開示される技術の実施形態3について、図10を参照して説明する。実施形態3は、実施形態1の扇形シェード部10を図10に記載の扇形シェード部210に置き換えたものである。
扇形シェード部210は、第1取付ベース211と、第2取付ベース212と、扇状スクリーンアセンブリ213と、を備える。第1取付ベース211は平板状で、外面の少なくとも一部がピラー3に当接するように配され、ピラー3に取り付けられる。第2取付ベース212は、それぞれ平板状の第1板部212Aと、第2板部212Bと、第3板部212Cと、を備える。第1板部212Aと第2板部212Bが直角、第2板部212Bと第3板部212Cとが直角をなしている。扇状スクリーンアセンブリ213は、細長い薄板状の遮光部材213Aを重ねて糸でつづりあわせ、下端部分を留め具で留めて構成され、扇状に展開可能となっている。扇状スクリーンアセンブリ213は、展開時の形状が異形窓2の上部2Aの四分円形状に対応している。
第1取付ベース211に対向して配された遮光部材213Aが第1取付ベース211の内側板面に取り付けられ、第2取付ベース212の第1板部212Aに対向して配された遮光部材213Aが第1板部212Aの内側板面に取り付けられている。実施形態1の第2取付ベース12の第1板部12Aの外面への取り付けと同様に、第2取付ベース212の第2板部212Bの外側板面にロールシェード部20が取り付けられている。第2取付ベース212の第3板部212Cの短辺寸法は、巻取軸21に巻き付けられた状態の矩形状スクリーン22の第2板部212Bの外側板面と対向する部分と第2板部212Bの外側板面との間の隙間よりも大きく設定されている。
このような構成によれば、実施形態1の扇状スクリーン13や実施形態2の扇状スクリーン113に比べ、厚みを抑えることが可能であると共に、異形窓2の上部2Aに対して更により平面的に扇状スクリーンアセンブリ213を配置することができる。
<実施形態4>
本明細書に開示される技術の実施形態4について、図11を参照して説明する。実施形態4は、実施形態3の扇形シェード部200の扇状スクリーンアセンブリ213を図11に記載の扇形スクリーンアセンブリ313に置き換えたものである。
本明細書に開示される技術の実施形態4について、図11を参照して説明する。実施形態4は、実施形態3の扇形シェード部200の扇状スクリーンアセンブリ213を図11に記載の扇形スクリーンアセンブリ313に置き換えたものである。
図11に示すように、扇形スクリーンアセンブリ313は、要部313Aと、骨部313Bと、スクリーン部313Cと、を有する。要部313Aは、5つのリングからなり、それぞれのリングの穴と、第1取付ベース211と第2取付ベース212の下端に設けられた穴が一致するように位置決めされ、それらの穴にネジやボルトなどの固定具の軸部が挿通されている。各リングは回動可能となっている。骨部313Bは、格納状態において、リングの側面から上方に向かって伸びている。スクリーン部313Cは、遮光性を有する平布からなり、骨部313Bに取り付けられて折り畳まれている。スクリーン部313Cは、展開時の形状が異形窓2の上部2Aの形状に対応している。
第1取付ベース211に対向して配された骨部313Bが第1取付ベース211の内側板面に取り付けられ、第2取付ベース212の第1板部212Aに対向して配された骨部313Bが第1板部212Aの内側板面に取り付けられている。実施形態1の第2取付ベース12の第1板部12Aの外側板面への取り付けと同様に、第2取付ベース212の第2板部212Bの外側板面にロールシェード部20が取り付けられている。
このような構成によれば、実施形態1の扇状スクリーン13や実施形態2の扇状スクリーン113に比べ、厚みを抑えることが可能であると共に、異形窓2の上部2Aに対してより平面的に扇状スクリーンアセンブリ213を配置することができる。更に、実施形態3の扇状スクリーンアセンブリ213に比べ部品点数が少なく単純な構成となっており、製造工程の工数や製造コストを抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)シェード装置5は異形窓2の第5縁2B3の下側に設けられた収納部に収納されていてもよい。この場合、ウエイトバー23をこの収納部内にあるボディパネルの一部に固定し、ロールシェード部20を上方に引き上げて矩形状スクリーン22を展開してから、扇状スクリーン13を展開した後、扇形シェード部10をピラー3に取り付けるようにする。
(2)異形窓2の第5縁2B3が車両1の床に隣接するような窓である場合は、シェード装置5が床下の空間に収納してあってもよい。この場合、ウエイトバー23をこの収納部内にあるボディパネルの一部に固定し、上記(1)と同様に操作することができる。
(3)実施形態4の要部313Aのリングの数及び骨部313Bの数は5に限定されない。
1…車両、2…異形窓、3…ピラー、4…ピラートリム、5…シェード装置、10、110、210…扇形シェード部、11、111、211…第1取付ベース、12、112、212…第2取付ベース、13、113…扇状スクリーン、20…ロールシェード部、21…巻取軸、22…矩形状スクリーン、23…ウエイトバー、24…第1軸受け、25…第1ブラケット、26…ストッパー、27…固定具、28;第2軸受け、29…第2ブラケット、213、313…扇状スクリーンアセンブリ、S…空間
Claims (5)
- 矩形部分と矩形とは異なる形状である異形部分とを有する乗物の異形窓を覆う乗物異形窓用シェード装置であって、
巻取軸と、一端が前記巻取軸に取り付けられて前記巻取軸に巻き付け可能とされ、遮光性を有する矩形状スクリーンと、前記巻取軸に取り付けられたブラケットと、を備え、前記異形窓の前記矩形部分を覆うロールシェード部と、
扇状に展開可能な遮光性を有する扇状スクリーンと、前記扇状スクリーンの展開方向における一方の端部である第1端部が取り付けられ、前記乗物のピラーに取り付けられる第1取付ベースと、前記扇状スクリーンの展開方向における他方の端部である第2端部が取り付けられ、前記ロールシェード部の前記ブラケットに取り付けられた第2取付ベースと、を備え、前記異形窓の前記異形部分を覆う扇形シェード部と、
を備えることを特徴とする乗物異形窓用シェード装置。 - 前記異形窓の前記異形部分は四分円形状をなしており、前記扇形シェード部は、展開時の形状が四分円形状であることを特徴とする請求項1に記載の乗物異形窓用シェード装置。
- 前記第1取付ベースは、長さ方向が前記ピラーの長さ方向に沿うように前記ピラーに取り付けられ、前記扇形シェード部は、前記扇状スクリーンが前記第1取付ベースと前記第2取付ベースの間で折り畳まれた状態で前記ピラーとピラートリムとの間に収納され、
前記ブラケットは、前記巻取軸の両端のうち、少なくとも一端に取り付けられ、
前記巻取軸の前記一端とその一端に取り付けられた前記ブラケットには、前記巻取軸の回動を規制するロック機構が設けられており、
前記ロック機構は、前記第2取付ベースが水平となる位置まで前記扇形シェード部が展開されると、ロックが解除され、前記ロールシェード部の前記巻取軸の回動が可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の乗物異形窓用シェード装置。 - 前記第2取付ベースは、断面L字状の細長形状を有し、前記ブラケットが取り付けられる第1板部と、前記第1板部の板面に対して垂直な第2板部と、を有し、
前記第2板部は、前記第1板部の前記板面に対して垂直な方向の寸法が前記巻取軸に巻き付けられた状態の前記矩形状スクリーンの前記第1板部の前記板面と対向する部分と前記板面との間の隙間よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物異形窓用シェード装置。 - 前記扇状スクリーンは、コシのある平布を蛇腹状に折り畳んだものからなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の乗物異形窓用シェード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020083573A JP2021178532A (ja) | 2020-05-12 | 2020-05-12 | 乗物異形窓用シェード装置 |
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ID=78510696
Family Applications (1)
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JP2020083573A Pending JP2021178532A (ja) | 2020-05-12 | 2020-05-12 | 乗物異形窓用シェード装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2021178532A (ja) |
-
2020
- 2020-05-12 JP JP2020083573A patent/JP2021178532A/ja active Pending
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