JP2006224835A - 自動車用ドアトリムトレイ装置 - Google Patents

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浩二 村尾
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Abstract

【課題】格納場所と使用場所とを異ならせ、使い勝手の良い状態でトレイを使用することができるようにする。
【解決手段】ドアトリム9の膨出部99に格納されるとともに、その壁面に回転運動可能なように支持され、かつ、長手方向にスライドレール部12を有するベース部材1と、ベース部材1に設けられたスライドレール部12に沿って移動するように形成されたスライド部材2と、平板状の形態からなるものであって、その一端側が、スライド部材2のスライド方向に対して略直角方向に展開可能なように支持されるトレイ部材3と、これらトレイ部材3、スライド部材2、ベース部材1を上記膨出部99に設けられた開口部91から突出させるように付勢する付勢手段5と、からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内にてカップ等の小物品を載置するための自動車用室内トレイ装置に関するものであり、特に、当該トレイ装置を不使用時にはドアトリム内に格納しておくとともに、必要に応じて車室内へ取出して使用に供することのできるようにした格納式の自動車用ドアトリムトレイ装置に関するものである。
従来のこの種のものとしては、例えば特開2001−277924号公報記載のもの等が挙げられる。このものは、アームレスト等を形成するドアトリムの車室内側膨出部の裏側にトレイを形成するテーブル状部材が予め収納されており、これらを、使用時には上記収納されている膨出部の開口部から引出すとともに、このように引出されたテーブル状部材を車室内側へ展開させてカップ搭載用のトレイを形成させるようにしているものである。
特開2001−277924号公報
ところで、上記従来のもの(公知のもの)は、アームレストを形成するドアトリムの車室内側への膨出部内に、プレート状のテーブル及び当該テーブルを車室内側へ展開させるときに当該テーブルを支える役目を果たす支持板等が格納されるようになっているものである。そして、このようなテーブル及び支持板を上記膨出部に設けられた開口部を経由して車室内へ出没させるとともに、この開口部から突出させた状態において、上記テーブルを車室内側へ展開させるようにしているものである。なお、この従来のものにおいては、上記テーブル及び支持板の格納される位置と、これらを取出して車室内側へテーブルとして展開させる位置とが、車室の前後方向において同じ位置に限定されてしまうこととなる。その結果、ドアトリムの構造上、上記テーブル等の格納される場所が決まってしまうと、テーブルの展開される位置、すなわち、車室内における前後方向位置が決まってしまうこととなる。そして、この位置は、使用者(着座者)にとっては必ずしも使い勝手の良い位置とは限らないと言う問題点がある。また、展開されたテーブルの下方部には、ドアウインドウガラス昇降用の操作ボタン等が存在する場合があり、テーブル展開時において、これら操作ボタンの操作性を阻害してしまうと言う問題点がある。このような問題点を解決するために、上記テーブル(トレイ)等の格納される位置と、当該テーブル(トレイ)を車室内側へ展開させて使用する場合の位置とを、車室の前後方向において異ならせ、使用者にとって使い勝手のよい自動車用ドアトリムトレイ装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、ドアトリムとドアインナパネルとの間に格納されるとともに必要に応じて上記ドアトリムに設けられた開口部のところから車室内側へ引出すことのできるように形成された自動車用ドアトリムトレイ装置に関して、上記ドアトリムの壁面の所定の場所にその一端が当該ドアトリムの壁面に沿って回転運動可能なように支持されるものであって所定の長さのスライドレール部を有するベース部材と、当該ベース部材に設けられた上記スライドレール部に沿って移動するように装着されるスライド部材と、平板状の形態からなるものであって、その一端側が、上記スライド部材に、当該スライド部材のスライド方向に対して略直角方向に展開可能なように支持されるトレイ部材と、上記ベース部材とドアトリムとの間に設けられるものであって、上記トレイ部材、スライド部材、及びベース部材を上記ドアトリムに形成された上記開口部から車室内へ突出させるように付勢する付勢手段と、からなるようにした構成を採ることとした。
また、請求項2記載の発明である第二の発明においては、請求項1記載の自動車用ドアトリムトレイ装置に関して、上記ベース部材が上記付勢手段にて上記開口部から突出した状態において上記ベース部材のそれ以上の回転運動を規制するように形成された回転止め機構を上記ドアトリム及び上記ベース部材に設けるとともに、上記スライド部材は、上記ベース部材が開口部から突出した状態において上記スライド部材に取付けられた上記トレイ部材が上記ベース部材の回転中心点を基点にして上記回転止め機構とは反対側の位置に来るようにスライド移動することのできるようにした構成を採ることとした。
また、請求項3記載の発明である第三の発明においては、請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアトリムトレイ装置に関して、上記スライド部材を、上記ベース部材に設けられたスライドレール部内をスライド移動するスライド駒を有する構成からなるようにするとともに、当該スライド駒を、上記スライドレール部内に嵌り込んでスライド移動するスライドシューを有する構成からなるようにし、一方、このようなスライドシューが嵌り込んでスライド移動するスライドレール部に、上記スライドシューの一部がラチェット係合するように形成された係止部を設けるようにした構成を採ることとした。
また、請求項4記載の発明である第四の発明においては、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動車用ドアトリムトレイ装置に関して、上記トレイ部材は、上記ベース部材に設けられたスライドレール部のスライド方向と平行に形成された直線状の折り目部を有する複数枚のプレートにて形成される折りたたみ構造からなるようにするとともに、上記折り目部には所定の回転力を加えない限り各プレートが展開しないように形成された保持機構を有するヒンジ機構を設けるようにした構成を採ることとした。
第一の発明によれば、本トレイ装置の格納位置と、トレイ部材を車室内側へ展開させて使用するときの位置とを、それぞれ自由に設定することができるようになる。すなわち、本トレイ装置の格納場所は、ドアトリムの車室内側への膨出部等であってドアインナパネルとの間に形成されるデッドスペースとなっているようなところに設定することができるとともに、これをドアトリムから突出させて車室内側へ展開させるに当っては、上記スライド部材を介して上記トレイ部材を乗員(着座者)にとって都合の良い位置へと移動させることができるようになる。このように、本発明のものにおいては、トレイ装置の格納場所と、トレイ装置の使用場所とを異ならせ、使用者の使い勝手の良い状態を形成させるようにしているものである。
また、第二の発明によれば、ベース部材を初めとして本トレイ装置を、ドアトリムに設けられた開口部から突出させた状態において、ベース部材は簡単な構造の回転止め機構と係合するようになっているので、ベース部材は、それ以上の回転が止められることとなる。また、このような状態において、上記ベース部材上に設置されるトレイ部材をスライド部材とともに後方へ移動させることによって、ベース部材の回転中心点を基点にして、上記ベース部材に加わる回転モーメントは上記回転止め機構のところで受け止められることとなり、上記ベース部材、スライド部材、及びトレイ部材の回転運動方向の位置決めがなされることとなる。このようにしてトレイ部材の水平状態が保持されることとなる。すなわち、トレイ部材を初めとした本トレイ装置全体の展開時における水平状態が簡単な回転止め機構のみによって保持されることとなる。
また、第三の発明によれば、上記ベース部材が上記開口部から引出された状態において、トレイ部材並びに当該トレイ部材の取付基盤をなすスライド部材を上記スライドレール部に沿ってスライド移動させることによって、トレイ部材の位置を本トレイ装置の格納されている位置とは別の位置へと移動させることができるようになる。また、このような所定の位置へと移動させた状態において、上記スライド部材を形成するスライド駒のところに設けられたスライドシューを上記スライドレール部内に設けられた係止部のところに係合させることによって、その車室内における前後方向の位置決めを確実に行わせることができるようになる。そして更に、このような係止部を上記スライドレール部のスライド方向において複数箇所に設けておくことによって、着座者の体格等に合わせた状態で適宜位置に上記トレイ部材を設置することができるようになる。また、このようなトレイ部材の車室内における前後方向位置決め操作は、上記スライドシューとスライドレール部内に設けられる係止部との間の係合方式がラチェット係合構造を採るようになっていることより、トレイ部材を上記スライドレール部に沿って前後方向へ操作することによって簡単に行なわせることができるようになる。
また、第四の発明によれば、上記トレイ部材は、複数枚のプレートからなる折りたたみ構造を採るようにしたので、格納時には上記各プレートを折りたたんだ状態で格納部に格納することができるようになり、ドアトリム裏面側に形成される格納スペースをあまり広く採らなくとも良いようになる。そして、このように折りたたまれた状態の各プレートを使用時には展開させることによって、トレイ部を広く形成させることができるようになる。なお、このような折りたたみ状態から展開状態へと変換させるに当っては、上記折り目部には保持機構付きのヒンジ機構が設けられるようになっていることより、折りたたまれて格納されている状態から本トレイ装置が車室内側へ取出された(引出された)状態においては、上記折りたたまれた状態のトレイ部材は、その折りたたまれた状態が保持されることとなり、トレイ部材が不意に倒れたり、あるいは各プレートが不意に展開したりするようなことがない。
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図9を基に説明する。本実施の形態にかかるものは、図1に示す如く、ドアトリム9とドアインナパネル(図示せず)との間、主にドアトリム9に設けられた車室内側への膨出部99のところに格納されるとともに必要に応じて上記ドアトリム9の膨出部99のところに設けられた開口部91のところから車室内側へ引出すことのできるように形成された車両用ドアトリムトレイ装置に関するものである。そして、その基本的な構成は、上記膨出部99の壁面の所定の場所に、その一端がO1点を支点として回転自在なように支持されるとともに、上記膨出部99の壁面に沿って回転運動可能なように支持され、かつ、所定長さのスライドレール部12を有するベース部材1と、当該ベース部材1に設けられた上記スライドレール部12内をスライド移動するように形成されたスライド部材2と、平板状の形態からなるものであって、その一端側が、上記スライド部材2に、当該スライド部材2のスライド方向に対して略直角な面内にて展開可能なように支持されるトレイ部材3と、これらトレイ部材3、スライド部材2、及びベース部材1を上記ドアトリム9の膨出部99に形成された上記開口部91から車室内側へ飛び出させるように作動する付勢手段であるトーションコイル状のスプリング5と、からなることを基本とするものである。
なお、このような基本構成からなるものにおいて、本ドアトリムトレイ装置には、本ドアトリムトレイ装置が図1に示すような格納状態にあるときには、上記ベース部材1に設けられたロック爪11が係合して本ドアトリムトレイ装置全体を格納状態に保持するとともに、このような格納状態時において、本ドアトリムトレイ装置を形成する上記トレイ部材3の一方の端部のところを下方に押し込むように操作することによって上記ロック爪11の係合を解除させて上記ドアトリムトレイ装置全体を上記開口部91のところから飛び出させるように作動する既存の浮出ラッチ機構6が、上記ドアトリム9の膨出部99の側壁等に設けられるようになっている。
このような基本構成からなるものにおいて、上記ベース部材1は、図1に示す如く、凹溝状のスライドレール部12を有するチャンネル状の部材からなるものであって、その一端側には突起状の軸部15が設けられるようになっており、この軸部15が、本実施の形態においては、ドアトリム9の膨出部99のところに取付けられるブラケット7または上記膨出部99の側壁等に形成された軸受部71のところに装着されるようになっているものである(図2参照)。このように、ベース部材1の一端側に形成された軸部15が軸受部71のところに回転自在なように支持されることによって、ベース部材1は軸部15の中心点であるO1点を支点にして上記ブラケット7を介して上記ドアトリム9に設けられた膨出部99の側壁のところに回転自在なように取付けられることとなる。また、このようなベース部材1の長手方向の略中央部のところには、突起部13が設けられるようになっている。この突起部13は、本ドアトリムトレイ装置全体が、図5及び図6に示す如く、膨出部99の開口部91から飛び出した状態において、上記ブラケット7または上記膨出部99の側壁等に形成されたストッパ77と係合するようになっているものである。そして、これら突起部13及びストッパ77の係合作用によって、本ドアトリムトレイ装置全体及び上記ベース部材1のそれ以上の回転運動を規制する回転止め機構が形成されるようになっているものである。
また、このようなベース部材1の下面側には、本ベース部材1を初めとした本ドアトリムトレイ装置全体を図1に示すような格納状態から図5及び図6に示すような突出状態へと作動させるときに、当該突出状態への付勢力を与える役目を果たすスプリング5の一方の端部51が係合するようになっているものである。すなわち、ベース部材1の下面側にはスプリング係合部14が設けられるようになっているものである。このような構成を採ることによって、上記ベース部材1に設けられたロック爪11が上記浮出ラッチ機構6のところから開放されると、上記ベース部材1は、上記スプリング5のバネ反力によってO1点を支点にして時計方向回りに回転運動をし、これによって、本ドアトリムトレイ装置全体は、図5及び図6に示すように、膨出部99の開口部91のところから上方へと突出するようになる。また、このような構成からなる本ベース部材1のスライドレール部12のところには、その長手方向において、複数個所にわたって、例えば図3及び図4に示すような係止部16が設けられるようになっている。この係止部16は、後に述べるスライド駒21の一部がラチェット係合するように形成されているものであり、本スライドレール部12に嵌り込んでスライド移動するスライド駒21のスライド移動方向に対して段違い状に切欠かれているとともに、この段違い状に切欠かれた面が上記スライド移動方向に対してわずかの傾斜角(θ)を有するようになっているものである。なお、この傾斜角(θ)の値としては、本実施の形態においてはスライド部材2の係止または移動の容易性を考慮して約3°の角度が採られるようになっている。
次に、このような構成からなる凹溝状のスライドレール部12のところに嵌り込んで当該スライドレール部12内をスライド移動するスライド部材2について説明する。このものは、基本的には、図2に示すような棒状の部材からなるものであって、その長手方向の一方の端部のところには上記スライドレール部12内に嵌り込んで当該スライドレール部12内をスライド移動するように形成されたスライド駒21が一体的に設けられるようになっているものである。そして、このスライド駒21には、図2及び図3に示す如く、横断面形状において左右対称形を成すように横方向に張り出した形態からなるスライドシュー211、212が設けられるようになっているものである。なお、このスライドシュー211、212は、例えば図3及び図4に示す如く、その側面視において略矩形状の形態からなるものであり、このような矩形状の形態からなる二つのスライドシュー211、212が一直線上に並んだ状態で設けられるとともに、これら二つのスライドシュー211、212がスライドレール部12内に嵌り込んでスライド移動するようになっているものである(図3参照)。そして、このようなスライドシュー211、212のうちの一方のもの(212)の端面212eが、図3の(B)に示すように、スライドレール部12内に設けられた切欠状の係止部16のところに係合するようになっているものである。なお、このスライドシュー211、212に関しては、本実施の形態においては、矩形状のものが2個、それぞれの側面部に設けられるようになっているが、必ずしもこのような2個タイプのものに限定されるものではなく、細長状の矩形形状からなる1個のスライドシューを有するような構成からなるものであっても良い。
また、このような構成からなるスライド部材2には、例えば図2に示す如く、後に述べるトレイ部材3を回転自在なように保持するヒンジ機構8の一部を形成するベアリング部22が設けられるようになっているものである。このベアリング部22は、具体的には、その横断面形状が略矩形状の外観形態を有するとともに、その内周面は略円形状の形態を有し、更に、その一部には切欠き部を有する略コ字状の形態を有するようになっているものである。そして、このような形態からなる上記切欠き部からトレイ部材3の一方の端部に設けられた軸部311が挿入されるとともに、上記略円形状をなすように形成されたベアリング部22の内周面に嵌め込まれるようになっているものである。このように、ベアリング部22のところに軸部311が嵌まり込むことによってスライド部材2とトレイ部材3を形成する第一のプレート31との間にはヒンジ機構8が形成されることとなる。
次に、上記ヒンジ機構8を介してスライド部材2上に展開可能なように取付けられるトレイ部材3について説明する。このものは、基本的にはプレート状の部材からなるものであって、本実施の形態においては、図1及び図2に示す如く、収納(格納)されたときにおける省スペース化を図る観点から二つ折り状のもの、具体的には、第一のプレート31及び第二のプレート32の2枚構成からなるものが採られている。このような構成からなるものにおいて、第一のプレート31の一方の端部のところには、例えば図2に示す如く、ヒンジ機構8の一部を形成する軸部311が設けられるようになっており、この軸部311は上記スライド部材2に設けられるものであって一部が開いた形態からなるベアリング部22のところに、簡単な操作にて嵌め込むことができるようになっているものである。このようにヒンジ機構8は、図2に示す如く、スライド部材2のところに設けられる略3/4円からなるベアリング部22のところに、上記第一のプレート31の一端部に設けられた軸部311が嵌まり込むことによって形成されるようになっているものである。そして、このようにして形成されたヒンジ点(中心点O2)を支点にして上記トレイ部材3並びに当該トレイ部材3を形成する第一のプレート31は上記スライド部材2に対して相対回転運動が可能なように、すなわち展開が可能なように支持されることとなる(図8参照)。
このような構成からなるものにおいて、本ヒンジ機構8を形成するコ字状のベアリング部22の、その外側のところには、図2、図7、及び図8に示すような突起状の節度感付与部222が設けられるようになっている。この節度感付与部222は、図8に示す如く、ベアリング部22の外形部のところに、ヒンジ点(O2)を基点とした一般半径(R1)の値よりも小さな値の半径(R2)を有するものであって、半径方向に突出した形態を有する突起部からなるものである。このような節度感付与部222が、図2及び図7に示す如く、コ字状のベアリング部22の外表面部に複数個設けられるようになっているものである。
このような節度感付与部222が設けられることによって、トレイ部材3(31,32)は、通常は、図1及び図7に示す如く、トレイ部材3を形成する第一のプレート31の下端面312が上記節度感付与部222に係合することによって上記第一のプレート31を基礎にして上記スライド部材2上に直立した状態で保持されることとなり、トレイ部材3並びに当該トレイ部材3を形成する第一のプレート31等は不意に倒れたりするようなことがない。一方、このように直立した状態のトレイ部材3を展開させるに当っては、上記直立した状態のトレイ部材3あるいは折りたたまれて直立状態に保持された第一のプレート31等の上端部のところをもって図8の矢印方向に回転させることによって、第一のプレート31の下端面312のところが、上記節度感付与部222のところを相互に弾性変形させた状態で乗り越えることとなる。その結果、図8の二点鎖線図示の如く、第一のプレート31等は水平方向に展開される(拡げられる)こととなる。
そして、このような構成からなる本トレイ部材3は、図1及び図2に示す如く、第一のプレート31及び第二のプレート32の2枚構成からなるものであり、これらの2枚のプレート31、32は、通常は折りたたみ機構351を介して二つ折り状に折りたたまれた状態で収納(格納)されるようになっているものである。なお、このような構成からなるトレイ部材3を形成する第一のプレート31の裏面側には、図6に示すようなポケット39が設けられるようになっている。このポケット39は、ネット等からなるものであり、トレイ部材3が、例えば図6に示す如く、ドアトリム9の開口部91のところから引出されて、所定の位置へとスライド移動させられた状態において、更に、本トレイ部材3が直立状態に保持されている場合において、小物品等を適宜収納することができるようになっているものである。このような構成からなる上記折りたたみ機構351は、図9に示す如く、2枚のプレート31、32のそれぞれの一端側に設けられたボス部315、325のところに、所定の角度だけ相対回転運動が可能なように取付けられるリンク35を基礎に形成されるようになっているものである。このリンク35は、図9に示す如く、上記ボス部315、325の嵌り込む二つ目状の係合穴355、355を有するとともに、当該係合穴355、355のところには、それぞれ180°対称形をなす位置に相対向するように爪356、356が設けられるようになっているものである。
一方、このような係合穴355、355と係合するように形成された上記ボス部315、325のところには、これも180°対称形をなす位置に相対向するように扇形の形態からなるストッパ部316、326が設けられるようになっている。そして、このような構成からなるリンク35に設けられた爪356、356と、第一のプレート31及び第二のプレート32のそれぞれに設けられたストッパ部316、326とが、それぞれ180°相対回転運動をした状態で係合し合うようになっているものである。すなわち、トレイ部材3を形成する各プレート31、32が折りたたまれた状態にあるときには、図9の(A)の状態を形成するとともに、このような状態から2枚のプレート31、32が水平状態に展開されたときには、図9の(B)の状態を形成することとなる。このように、本折りたたみ機構351は、2枚のプレート31、32が折りたたまれた状態にあるとき(図9の(A))、並びに180°廻って2枚のプレート31、32が水平方向に展開されたとき(図9の(B))においても、リンク35に設けられた爪356と各プレート31、32のボス部315、325に形成されたストッパ部316、326とが係合し合うようになっているものである。その結果、2枚のプレート31、32は、折りたたまれた状態及び展開された状態のいずれの場合においても、各ストッパ部316、326と爪356とが係合し合って固定された状態で保持されることとなる。
このような構成からなる本実施の形態のものについての作動態様、特に、本ドアトリムトレイ装置の使用状態への展開作動について、図1、図5、及び図6を基に説明する。まず、図1に示す如く、ドアトリム9の膨出部99のところに格納されている状態の本ドアトリムトレイ装置を形成するトレイ部材3の一部を、例えば指先などで下方(矢印方向)へと押し込むように操作する。そうすると、ベース部材1に設けられたロック爪11が、当該ロック爪11の係合している浮出ラッチ機構6のところから解放される。これと同時に付勢手段を形成するスプリング5のバネ反力作用によってベース部材1はO1点を支点にして時計方向回りに回転モーメントを受けることとなる。その結果、本ドアトリムトレイ装置全体は、膨出部99のところに設けられた開口部91のところから上方部へと突出して来ることとなる。そして、図5に示すような突出状態となる。そして、このとき、ベース部材1に設けられた突起部13がブラケット7あるいは膨出部99の側壁等に設けられたストッパ77のところに係合して、ベース部材1並びに当該ベース部材1を基礎とする本ドアトリムトレイ装置全体のそれ以上の突出(膨出部99の開口部91からの突出)が規制されることとなる。
このような状態において、次に、図5に示す如く、スライド部材2並びに当該スライド部材2上に直立状態で搭載されているトレイ部材3を、図5の矢印図示方向に引張って、これらを後方へスライド移動させる。なお、このとき、スライド部材2に設けられたスライド駒21は、図3に示す如く、ベース部材1に設けられたスライドレール部12に嵌まり込んで、当該スライドレール部12内をスライド移動が可能なように組付けられていることより、上記図5の矢印図示方向への操作によって、上記スライド駒21は、図3の(A)状態から(B)状態へと円滑に移動(スライド移動)することとなる。そして、図3の(B)状態へと移動したスライド駒21は、当該スライド駒21のところに形成されたスライドシュー211、212のうちの一方のもの(212)が上記スライドレール部12のところに設けられた段違い状に切欠かれた係止部16のところに係合するようになる。具体的には、図4の(A)に示す如く、係止部16のところへとスライド移動して来たスライドシュー212は、スライド部材2並びに当該スライド部材2上に搭載されるトレイ部材3の自重により下方へと下がるとともに、このとき、上記一方のスライドシューの端面212eが段違い状に形成された係止部16のところに係合するようになる。これによって、上記スライド駒21並びにスライド部材2上に搭載されるトレイ部材3の前後方向の位置決めがなされることとなる。その結果、トレイ部材3は、例えば図6に示すような状態(位置)に設置されることとなる。
なお、このような係止部16は、ベース部材2を形成するスライドレール部12の長手方向の適宜箇所に複数個設けられるようになっているので、乗員(着座者)は、自己の体格等に合せて、適当な位置に、上記スライド駒21を係止させることができる。すなわち、トレイ部材3の前後方向位置を自由に設定することができるようになる。なお、図6に示す如く、トレイ部材3が後方に引出された状態においては、ベース部材1には、スライド部材2並びに当該スライド部材2上に搭載されるトレイ部材3の自重(W)により、ベース部材1には、当該ベース部材1の軸部15に形成される回転中心点(O1点)を支点とした時計方向回りの回転モーメントが作用することとなる。しかしながら、ベース部材1には突起部13が設けられているとともに、当該突起部13は膨出部99の側壁あるいはブラケット7に設けられるストッパ77と係合するようになっているので、上記回転モーメントは、ここのところで受け止められ、上記ベース部材1を初めとした本ドアトリムトレイ装置全体は、図6の状態で確実に保持されることとなる。なお、このような状態において、上記トレイ部材3が直立状態にある場合においては、本トレイ部材3は、例えば図7、及び図8に示す如く、突起状の節度感付与部222にて保持されるようになっているので、トレイ部材3は安定した状態で直立状態が保持されることとなる。その結果、トレイ部材3を形成する第一のプレート31の裏面側に設けられたポケット39のところに小物品等を入れておくことができるようになる。
次に、このような状態において、直立した状態のトレイ部材3を、例えば図7及び図8に示す如く、横方向へ90°回転させる(倒す)とともに、トレイ部材3を形成する2枚のプレート31、32を、例えば図9に示す如く、水平方向に拡げる(展開させる)。これによって、乗員(着座者)にとって最適な位置において水平方向に拡げられたトレイ部材3が形成されることとなる。
本発明の全体構成並びに本発明にかかるドアトリムトレイ装置の格納状態を示す斜視図である。 本発明にかかる主要構成部品を示す展開斜視図である。 本発明の主要部をなすスライド部材のスライドレール部内でのスライド移動状態を示す説明図である。 スライド部材を形成するスライド駒のスライドレール部に設けられた係止部への係合状態を示す説明図である。 本ドアトリムトレイ装置が膨出部の外側へ突出した状態を示す斜視図である。 本ドアトリムトレイ装置が所定の位置に引出された状態を示す斜視図である。 スライド部材とトレイ部材との間に形成されるヒンジ機構の全体構成を示す斜視図である。 ヒンジ機構の作動態様を示す説明図である。 トレイ部材を形成する2枚のプレート間に設けられた折りたたみ機構の構成並びその作動態様を示す説明図である。
符号の説明
1 ベース部材
11 ロック爪
12 スライドレール部
13 突起部
14 スプリング係合部
15 軸部
16 係止部
2 スライド部材
21 スライド駒
211 スライドシュー
212 スライドシュー
212e 端面
22 ベアリング部
222 節度感付与部
3 トレイ部材
31 第一のプレート
311 軸部
312 下端面
315 ボス部
316 ストッパ部
32 第二のプレート
325 ボス部
326 ストッパ部
351 折りたたみ機構
355 係合穴
356 爪
39 ポケット
5 スプリング(付勢手段)
51 端部
6 浮出ラッチ機構
7 ブラケット
71 軸受部
77 ストッパ
8 ヒンジ機構
9 ドアトリム
91 開口部
99 膨出部


























Claims (4)

  1. ドアトリムとドアインナパネルとの間に格納されるとともに必要に応じて上記ドアトリムに設けられた開口部のところから車室内側へ引出すことのできるように形成された自動車用ドアトリムトレイ装置において、上記ドアトリムの壁面の所定の場所にその一端が当該ドアトリムの壁面に沿って回転運動可能なように支持されるものであって所定の長さのスライドレール部を有するベース部材と、当該ベース部材に設けられた上記スライドレール部に沿って移動するように装着されるスライド部材と、平板状の形態からなるものであって、その一端側が、上記スライド部材に、当該スライド部材のスライド方向に対して略直角方向に展開可能なように支持されるトレイ部材と、上記ベース部材とドアトリムとの間に設けられるものであって、上記トレイ部材、スライド部材、及びベース部材を上記ドアトリムに形成された上記開口部から車室内へ突出させるように付勢する付勢手段と、からなるようにしたことを特徴とする自動車用ドアトリムトレイ装置。
  2. 請求項1記載の自動車用ドアトリムトレイ装置において、上記ベース部材が上記付勢手段にて上記開口部から突出した状態において上記ベース部材のそれ以上の回転運動を規制するように形成された回転止め機構を上記ドアトリム及び上記ベース部材に設けるとともに、上記スライド部材は、上記ベース部材が開口部から突出した状態において上記スライド部材に取付けられた上記トレイ部材が上記ベース部材の回転中心点を基点にして上記回転止め機構とは反対側の位置に来るようにスライド移動することのできるようにしたことを特徴とする自動車用ドアトリムトレイ装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の自動車用ドアトリムトレイ装置において、上記スライド部材を、上記ベース部材に設けられたスライドレール部内をスライド移動するスライド駒を有する構成からなるようにするとともに、当該スライド駒を、上記スライドレール部内に嵌り込んでスライド移動するスライドシューを有する構成からなるようにし、一方、このようなスライドシューが嵌り込んでスライド移動するスライドレール部に、上記スライドシューの一部がラチェット係合するように形成された係止部を設けるようにした構成からなることを特徴とする自動車用ドアトリムトレイ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動車用ドアトリムトレイ装置において、上記トレイ部材は、上記ベース部材に設けられたスライドレール部のスライド方向と平行に形成された直線状の折り目部を有する複数枚のプレートにて形成される折りたたみ構造からなるようにするとともに、上記折り目部には所定の回転力を加えない限り各プレートが展開しないように形成された保持機構を有するヒンジ機構が設けられるようにした構成からなることを特徴とする自動車用ドアトリムトレイ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008074396A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Lufthansa Technik Ag 折畳テーブル構造
FR2944741A1 (fr) * 2009-04-24 2010-10-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Vehicule comprenant une tablette multi-position.

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