JP2002166780A - 折り畳み式階段 - Google Patents

折り畳み式階段

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JP2002166780A
JP2002166780A JP2000363432A JP2000363432A JP2002166780A JP 2002166780 A JP2002166780 A JP 2002166780A JP 2000363432 A JP2000363432 A JP 2000363432A JP 2000363432 A JP2000363432 A JP 2000363432A JP 2002166780 A JP2002166780 A JP 2002166780A
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staircase
foldable
stairs
steps
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Toru Awazaki
徹 粟崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップ高さを必要以上に大きくすることな
く、ステップの面積を大きくして使用性を良好とするこ
とが可能な折り畳み式階段を提供すること。 【解決手段】 折り畳み式階段1は、車両の出入口2に
設けられたものであり、リンク機構8,9を介して、階
段として使用可能な展開形態と、出入口2の内部に収納
された収納形態との間を互いに変移することができる。
リンク機構9を採用しているために、展開形態において
は、二段目ステップ4と三段目ステップ5との間に上面
から見て前後方向に隙間ができてしまう。この折り畳み
式階段1では、三段目ステップ5の面積を拡げると共
に、両ステップ4,5の隙間を狭める方向に補助ステッ
プ18が設けられている。補助ステップ18の支持部1
9は、ロアアーム15に対して回動可能に軸支されてお
り、展開形態においては使用位置に、収納形態において
は退避位置に回転移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み式階段に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10には、特開平9−396
66号に開示された折り畳み式階段100を示した。こ
の折り畳み式階段100は、車両の入口に設けられたも
のであり、車両内部に収納された収納形態(図9に示す
位置)と、階段として使用する際の展開形態(図10に
示す位置)との間を相互に変移可能に構成されている。
変移するための構成として、折り畳み式階段100の左
右両側部には、平行リンク機構101が設けられてい
る。この平行リンク機構101の上下一対のリンク10
2,103は、車両側に設けられた軸ピン104,10
5と、下段ステップ106側に設けられた軸ピン10
7,108とによって軸支されている。また、下側のリ
ンク103中央には、連結用リンク109の一端側が軸
支されており、その連結用リンク109の他端側は、上
段ステップ110に連結されている。
【0003】収納形態にある折り畳み式階段100を展
開形態とするには、握り部112を掴んで、下段ステッ
プ106を車両外側に引き出すように動かす。すると、
下段ステップ106が引き出されると共に、連動用リン
ク109が上段ステップ110を図示左側に回動させ
る。こうして、所定の位置まで引き出すと、両ステップ
106,110の回動操作が規制されて、折り畳み式階
段100が展開形態に至る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に平行リンク機構101を使用して折り畳み式階段10
0を構成した場合には、上段ステップ110の先端縁1
10Aと、下段ステップ106の奥端縁106Aとの間
の前後方向の隙間Cの発生を許容せざるを得ない。従来
の下段ステップ106では、隙間Cを小さくするため
に、奥端部を上側に折り曲げてフランジ部111を形成
しているが、このようにすると下段ステップ106の奥
行き寸法Dが短くなってしまい、下段ステップ106の
面積が小さいために、階段としての使用性が悪くなって
しまう。
【0005】また、隙間Cを狭めて、下段ステップ10
6の面積を大きくするための別法として、平行リンク機
構101のターンオーバーを大きくする方法も考えられ
るが、そのようにすると上段ステップ110と下段ステ
ップ106との間のステップ高さBが必要以上に大きく
なり、階段としての使用性が悪くなってしまう。
【0006】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ステップ高さを必要以上に大
きくすることなく、ステップの面積を大きくして使用性
を良好とすることが可能な折り畳み式階段を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに第1の発明は、足部を載置可能なステップを備え、
階段として使用可能な展開形態とこの展開形態における
平面積よりも小さな平面積に折り畳まれた収納形態との
間を変移可能に構成された折り畳み式階段であって、前
記ステップには、前記展開形態において、この折り畳み
式階段を階段として使用するときに進行するときの前後
方向の幅長を大きくするステップ拡大部材が設けられて
いることを特徴とする。「ステップ拡大部材」は、必ず
しも折り畳み式階段に対して一体に組み付けられている
必要はなく、着脱可能に構成しておいて、展開形態にお
いてステップに設けるようにしてもよい。
【0008】第2の発明は、第1の発明に記載のもので
あって、前記ステップ拡大部材は、前記折り畳み式階段
が展開形態となっているときには前記ステップの前端ま
たは後端に設けられた使用位置に配置されている一方、
前記折り畳み式階段が収納形態となっているときには前
記ステップとの干渉を回避する退避位置に配置されてい
ると共に、前記折り畳み式階段を展開形態と収納形態と
の間で変移させるときに、その変移操作に伴って前記使
用位置と前記退避位置との間を移動することを特徴とす
る。「ステップ拡大部材」を使用位置と退避位置との間
で移動させるために、前述のように着脱可能に構成して
おく場合の他に、折り畳み式階段に一体化させておき、
スライド移動または回転動作によって両位置の間を移動
させる構成としてもよい。
【0009】第3の発明は、車両の出入口に設置される
と共に、足部を載置可能な複数のステップを備え、前記
出入口を開閉するドアよりも前記車両の内側に収納され
た収納形態と、リンク機構により展開されることで前記
出入口から少なくとも前記ステップの一部が前記車両の
外側に位置することで地上から前記車両の床面までを適
当な段差を備えて前記複数のステップを配置した階段と
して使用可能な展開形態との間を変移可能に構成された
折り畳み式階段であって、前記ステップには、前記折り
畳み式階段が展開形態となっているときに当該ステップ
に前記リンク機構を介して隣接する隣接ステップとの間
の隙間を狭める側の端部に設けられた使用位置に配置さ
れる一方、前記折り畳み式階段が収納形態となっている
ときに各ステップとの干渉を回避する退避位置に配置さ
れる補助ステップが設けられており、この補助ステップ
は、前記折り畳み式階段を展開形態と収納形態との間で
変移させるときに、その変移操作に伴って前記使用位置
と前記退避位置との間を移動することを特徴とする。
「補助ステップ」が使用位置に配置されるところは、当
該ステップと隣接ステップとのいずれでも良く、両ステ
ップの間の隙間を狭めるようにして設けられれば良い。
また、「補助ステップ」を使用位置と退避位置との間で
移動させるためには、例えばスライド移動または回転動
作等によって移動させることができる。
【0010】第4の発明は、出入口に設置されると共
に、足部を載置可能な複数のステップを備え、前記出入
口を開閉するドアに対して前記出入口の一方側に収納さ
れた収納形態と、リンク機構により展開されることで前
記出入口から少なくとも前記ステップの一部が前記出入
口の他方側に延出することで一方側にある基準位置から
他方側にある到達位置までを適当な段差を備えて前記複
数のステップを配置した階段として使用可能な展開形態
との間を変移可能に構成された折り畳み式階段であっ
て、前記ステップには、前記折り畳み式階段が展開形態
となっているときに当該ステップに前記リンク機構を介
して隣接する隣接ステップとの間の隙間を狭める側の端
部に設けられた使用位置に配置される一方、前記折り畳
み式階段が収納形態となっているときに当該ステップと
の干渉を回避する退避位置に配置される補助ステップが
設けられていることを特徴とする。第4の発明におい
て、基準位置と到達位置とは、上下方向において段差が
備えられていればよく、いずれが上方または下方に位置
していてもよい。つまり、折り畳み式階段が収納形態か
ら展開形態に変移するときに、下方から上方に展開する
ように変移させてもよく、逆に上方から下方に展開する
ように変移させてもよい。この第4の発明によれば、折
り畳み式階段の形態を変移させる変移操作に伴って、補
助ステップが使用位置と退避位置との間を移動するの
で、操作性が良好な折り畳み式階段となる。また、補助
ステップは、使用位置において、この補助ステップが設
けられているステップと、当該ステップにリンク機構を
介して隣接する隣接ステップとの間の隙間を狭めるよう
にして配置されるので、階段の奥行き寸法を広げて使用
性の良好なものとなる。
【0011】なお、第4の発明において、補助ステップ
は、折り畳み式階段を展開形態と収納形態との間で変移
させるときに、その変移操作に伴って使用位置と退避位
置との間を移動するように構成することが好ましい。そ
のようにすれば、折り畳み式階段の形態を変移させる変
移操作に伴って、補助ステップが使用位置と退避位置と
の間を移動するので、操作性が良好な折り畳み式階段と
なる。
【0012】
【発明の作用、および発明の効果】第1の発明によれ
ば、ステップにはステップ拡大部材が設けられているの
で、折り畳み式階段を展開形態としたときに、ステップ
面積を大きくして使用性を良好とすることができる。
【0013】第2の発明によれば、折り畳み式階段の形
態を展開形態と収納形態との間で変移させる変移操作に
伴って、ステップ拡大部材が使用位置と退避位置との間
を移動するので、操作性が良好な折り畳み式階段とな
る。
【0014】第3の発明によれば、折り畳み式階段の形
態を展開形態と収納形態との間で変移させる変移操作に
伴って、補助ステップが使用位置と退避位置との間を移
動するので、操作性が良好な折り畳み式階段となる。ま
た、補助ステップは、使用位置において、この補助ステ
ップが設けられているステップと、当該ステップにリン
ク機構を介して隣接する隣接ステップとの間の隙間を狭
めるようにして配置されるので、階段の奥行き寸法を広
げて使用性の良好なものとなる。また、補助ステップが
設けられているので、リンク機構のターンオーバーを大
きくしなくてもステップ間の隙間を狭めることができる
ので、必要以上にステップ高さを高くすることもなく、
使用性が良好な折り畳み式階段となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態につい
て、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。図1に
は、折り畳み式階段1が展開形態にあるときの様子を示
した。この折り畳み式階段1は、車両の出入口2に設け
られており、階段として使用可能な展開形態と、出入口
2を開閉するドア7(図1にのみ示す。なお詳細には示
さないが、本実施形態のドア7は、車両の前後方向にス
ライドするものである。)の内側に収納された収納形態
との間を相互に折畳み又は展開可能に構成されている。
折り畳み式階段1が展開形態にあるときには、車両の出
入口2からステップ3,4,5の一部が車両の外側に飛
び出しており、地上(到達位置)から車両の床面6(基
準位置)までを適当な段差を備えて階段として使用可能
となっている。なお、以下の説明において、地上にいる
人が車両の内部に乗り込むときに折り畳み式階段1を進
む姿勢に基づいて、図1中に矢印で示すように、前
(E)後(F)、左(G)右(H)、及び上(J)下
(K)の方向を示す。
【0016】折り畳み式階段1に設けられた三段のステ
ップ3,4,5は、展開形態において地上から近い順に
一段目ステップ3、二段目ステップ4及び三段目ステッ
プ5とされており、四段目が車両の床面6となってい
る。折り畳み式階段1において左右両側縁部分には、一
段目と二段目のステップ3,4の間に第一リンク機構8
が、また二段目と三段目のステップ4,5の間に第二リ
ンク機構9が設けられている。また、折り畳み式階段1
の左右には、一対の手摺り10,11が設けられてお
り、使用者が折り畳み式階段1を昇降する際に使用でき
る。
【0017】次に、図2及び図3を参照しつつ、折り畳
み式階段1が収納形態または展開形態にあるときの各ス
テップ3,4,5の位置と、リンク機構8,9の詳細と
について説明する。車両側にはブラケット12が固定さ
れており、このブラケット12に対して左右一対のロア
アーム15が軸ピン15Aによって回動可能に軸支され
ている。そして、両ロアアーム15の上面に載置された
状態で三段目ステップ5が一体化されている。後述する
ように、折り畳み式階段1が収納形態と展開形態との間
を変移するときには、ロアアーム15が軸ピン15Aを
回動中心として上下方向に回動するが、この回動と共
に、三段目ステップ5も上下方向に回動する。また、三
段目ステップ5の後端縁5Aは、展開形態において下方
に折り曲げられている。
【0018】また、二段目ステップ4(本発明におい
て、隣接ステップに該当する。)の左右両端縁には、一
対の支持用ブラケット13が固定されており、この支持
用ブラケット13と二段目ステップ4とが一体となっ
て、第二リンク機構9を介して回動可能とされている。
なお、支持用ブラケット13は、カバー状に形成されて
おり、その内部にリンク機構8,9の一部を収容してい
る。車両側のブラケット12の左右両側部からは、各支
持用ブラケット13の方向に向かって、それぞれ上下一
対のアーム14,15が延設されており、これらのアー
ム14,15が第二リンク機構9を構成している。この
うち上側のアッパアーム14は、その一端部付近がブラ
ケット12に対して軸ピン14Aで上下方向に回動可能
に軸支されている。また、アッパアーム14の他端部
は、支持用ブラケット13の上端部に対して軸ピン14
Bで上下方向に回動可能に軸支されている。
【0019】また、ロアアーム15は、その一端部がブ
ラケット12に対して軸ピン15Aによって、上下方向
に回動可能に軸支されている。この軸ピン15Aには、
ロアアーム15を常には上方向(すなわち、折り畳み式
階段1が展開形態から収納形態に変移させる方向)に付
勢するスプリング17が設けられている。また、軸ピン
15Aの後側(図2において左側)には、ブラケット1
2の上面側にストッパゴム16が配置されており、ロア
アーム15が図6の位置に至ったときに、ロアアーム1
5がストッパゴム16の上面に当接することにより、ロ
アアーム15の下方への回転が規制されると共に、二段
目ステップ4の位置決めがなされて、折り畳み式階段1
が展開形態となる。
【0020】二段目ステップ4及び支持用ブラケット1
3は、第二リンク機構9によって、上下の位置関係を維
持した状態で軸ピン14A,15Aの周りを上下方向に
回動するようになっている。その回動動作の途中で、二
段目ステップ4と三段目ステップ5との当接を回避する
ために、折り畳み式階段1が展開形態となったときに、
二段目ステップ4の前端縁4Aと三段目ステップ5の後
端縁5Aとの間に前後方向の隙間S(図3を参照)を設
けることを避け得ない。この隙間Sを狭めるために、本
実施形態では、補助ステップ18が設けられている。補
助ステップ18は、左右一対のロアアーム15の内側に
回動可能に軸支された支持部19と、両支持部19の間
を架設するステップ部20とから構成されており、全体
として略コ字状とされている。
【0021】支持部19は全体として滑らかに湾曲する
と共に先細形状とされており、その先端部分が軸ピン2
1によってロアアーム15に対して上下方向に回動可能
に軸支されている。この軸支により、補助ステップ18
は、常にステップ部20が最下方に位置するようにモー
メントがかかっている。また、支持部19の下面側に
は、二つの凹部22,23が設けられている。このう
ち、先端に近い側の当接回避凹部22は、後述する第1
リンク機構8との当接を回避するためのものである。ま
た、ステップ部20側に近接する位置決め用凹部23
は、ロアアーム15から突設された位置決めピン24に
当接可能に設けられている。
【0022】位置決め用凹部23が位置決めピン24に
当接することで、補助ステップ18の位置決めがなさ
れ、補助ステップ18とロアアーム15とがほぼ並行と
なる。この状態で折り畳み式階段1が展開形態となり、
補助ステップ18のステップ部20が三段目ステップ5
の後端縁5Aの僅かに後方(図3において左側)におい
て、両ステップ5,18がほぼ水平となるように配置さ
れる(この位置を補助ステップ18の使用位置と言
う。)。また、支持用ブラケット13において、折り畳
み式階段1が展開形態のときに、支持部19の上端縁か
ら僅かに上方の位置には、ストッパ25が突設されてい
る。このストッパ25は、展開形態において、支持部1
9の上端縁に当接することで、補助ステップ18のがた
つき又は上方への回動を規制している。
【0023】また、支持部19において、両凹部22,
23の中間には、所定の長さを備えたがた止めワイヤ2
6の一端が取り付けられている。このがた止めワイヤ2
6の他端は、ロアアーム15において、ストッパ25の
後端側に取り付けられている。図2に示すように、折り
畳み式階段1が収納形態にあるときに、がた止めワイヤ
26が補助ステップ18の上方への回転を規制すること
で、がたつきを規制している。なお、ワイヤ26の材質
としては、耐久性の点から繊維材を用いるのが望まし
い。
【0024】次に、一段目ステップ3と二段目ステップ
4とを接続する第一リンク機構8の構成について説明す
る。第一リンク機構8には、左右一対のアーム29が設
けられている。アーム29の上端部は、ロアアーム15
に対して軸ピン32で軸支されており、ロアアーム15
の回動に伴ってアーム29の上端部が連れ動きするよう
になっている。また、アーム29の下端には、軸ピン3
3によって一段目ステップ3の前端部が上下方向に回動
可能に軸支されている。
【0025】また、両支持用ブラケット13からは、後
端下方に向かって、支持脚片27が延設されており、こ
の支持脚片27の下端には、軸ピン28によって一段目
ステップ3が上下方向に回動可能に軸支されている。こ
うして、一段目ステップ3は、二つの軸ピン28,33
によって軸支された構成となっている。二段目ステップ
4と一段目ステップ3との高さ間隔は、支持脚片27
(軸ピン28)によって固定されている。このため、軸
ピン33を軸ピン28に対して上下の方向に移動するこ
とによって、一段目ステップ3が水平方向(図2)また
は垂直方向(図3)に回動する。実際には、折り畳み式
階段1が展開形態と収納形態との間を変移するときに
は、ロアアーム15が上下方向に回動し、その回動に連
れてアーム29の上端部が移動する。このため、前方の
軸ピン33が後方の軸ピン28に対して相対的に上下方
向に回動するので、一段目ステップ3が軸ピン28を回
動中心として、後端側(図示左端側)を上方(収納形
態)または水平方向(展開形態)に回動する。
【0026】次に、折り畳み式階段1を収納形態にロッ
クするための構成について、図7及び図8を参照しつつ
説明する。左右一対の手摺り10,11のうち、右手摺
り10の中央やや上端よりの位置には、ロック機構30
が設けられている。ロック機構30はカム機構によって
可動するようになっており、本体部31と、この本体部
31に対して軸支されたロック金具34と、ロックを解
除するためのロックレバー35と、ロックレバー35と
ロック金具34とを連動させる連結部36とが設けられ
ている。ロックレバー35の先端は、本体部31から上
方に突設されている。また、ロックレバー35の中間部
分は、本体部31に対して軸ピン37によって軸支され
ており、ロックレバー35は軸ピン37を回動中心とし
て、前後方向に所定の角度で回動することができる。
【0027】また、連結部36は、ロックレバー35の
後端部と、ロック金具34の後端部との両部に対して軸
ピン40,41を介して軸支されており、ロックレバー
35が前側(右手摺り10に近接する側、図8中の矢印
M方向)に押し込まれたときに、連結部36が上側に移
動すると共に、ロック金具34の後端を上方に移動させ
る。また、ロック金具34は、本体部31に対して軸ピ
ン38によって回動可能に軸支されている。ロック金具
34の先端には、上向きにロック爪34Aが突設されて
いる。なお、図には示さないが、軸ピン38の周囲に
は、スプリングが配置されており、ロック爪34Aが上
側に回動する方向(図7中の矢印L方向)に付勢してい
る。一方、車両側には、折り畳み式階段1が収納形態と
なったときに、ロック爪34Aに整合する位置に、ロッ
ク受部39が設けられている。このロック受部39は、
棒状金具を略U字状に折曲げ、その自由端を車両側に固
定することにより形成されている。
【0028】次に上記のように構成された本実施形態の
作用および効果について、図4〜図8を参照しつつ詳細
に説明する。折り畳み式階段1が収納形態にあるときに
は、図4に示すように、折り畳み式階段1は、車両の出
入口2を開閉するドア7の内側に収納されている。この
とき、第二リンク機構9の両アーム14,15は、ほぼ
垂直方向に起立した状態となっており、三段目ステップ
5もロアアーム15と共に起立した位置にある。また、
一段目ステップ3も同様に垂直方向に起立した状態とな
っている。一方、二段目ステップ4は、折り畳み式階段
1の状態に依らず常に水平状態を維持している。
【0029】また、補助ステップ18は、二段目ステッ
プ4の前端面(図示右端上面)に載置された退避位置に
配置されており、各ステップ3,4,5及びリンク機構
8,9との干渉が回避されている。また、このときに
は、補助ステップ18のがた止めワイヤ26がほぼ一直
線状に牽引された状態となっており、収納形態における
補助ステップ18のがたつきが規制されている。また、
図7に示すように、ロック機構30のロック爪34Aが
ロック受部39に係合しており、折り畳み式階段1が不
用意に展開形態の方向に変移しないようになっている。
【0030】この折り畳み式階段1を展開形態とするに
は、まず予めドア7を開放操作して出入口2を開放して
おき、ロック機構30のロックを解除する。このロック
解除操作においては、ロックレバー35を右手摺り10
に近接する方向に押し倒す。この押し倒し操作は、折り
畳み式階段1を展開するために、右手摺り10を握る動
作と同時に片手で行うことができるので、操作性が良好
とされている。ロックレバー35を押し倒すことによ
り、連結部36を介してロック金具34が軸ピン38の
周りに回動し、図8に示すように、ロック爪34Aがロ
ック受部39から外れる。そこで、右手摺り10を握り
ながら、折り畳み式階段1を出入口2の外側(図8中の
矢印N方向)に引っぱり出すようにして、展開操作を行
う。
【0031】展開操作の途中では、図5に示すように、
両アーム14,15が軸ピン14A,15Aの周りに回
動し、前方(図示左方)に倒れ込むようにして変移が進
行する。なお、このときには、スプリング17がロアア
ーム15を上方に(変移方向とは逆方向に)付勢してい
るので、節度なく倒れ込む事態が回避されるので、適当
な節度感を備えつつ、使用性の良好な展開操作が行われ
る。また、このときには、ロアアーム15の回動に伴っ
て、軸ピン32が移動する。すると、アーム29下端位
置の軸ピン33が一段目ステップ3の軸ピン28の位置
に対して、相対的に上側に位置するように移動する。こ
のため、一段目ステップ3は、軸ピン28を回動中心と
して回動し、収納形態時の垂直位置から展開形態時の水
平位置の方向に移動する。また、所定の位置で、ロアア
ーム15の位置決めピン24が補助ステップ18の位置
決め用凹部23に当接して、補助ステップ18のそれ以
上の回転が規制される。この位置では、支持部19はロ
アアーム15の延設方向とほぼ同じ方向になっており、
以降は、この位置関係を維持した状態で展開操作が進行
する。
【0032】さらに折り畳み式階段1の展開を続ける
と、所定の位置でロアアーム15がストッパゴム16の
上面に載置することにより、展開操作が完了し、図6に
示すように、折り畳み式階段1が展開形態に至る。この
とき、全てのステップ3,4,5は、ほぼ水平となって
おり、階段として使用することが可能となる。また、補
助ステップ18のステップ部20は三段目ステップ5の
後端縁5Aに近接した使用位置に至っており、三段目ス
テップ5とステップ部20とがほぼ水平位置にあること
で三段目ステップ5の面積が拡がっている。また、補助
ステップ18は、二段目ステップ4と三段目ステップ5
との間において、両ステップ4,5の隙間を狭めるよう
にして配置されている。更に、このときには補助ステッ
プ18の上端縁付近には、ストッパ25が位置してお
り、補助ステップ18のがたつきや上方への回転が規制
されている。
【0033】なお、展開形態にある折り畳み式階段1を
収納形態に変移させるには、上記の動作とは逆方向の操
作を行う。すなわち、手摺り10又は11を握りつつ、
折り畳み式階段1を出入口2の方向に僅かに上方に持ち
上げながら押し入れるようにして収納する。このとき、
スプリング17の付勢力があることによって、押込力が
必要以上に大きくならず、操作性が良好なものとなって
いる。
【0034】収納操作の進行に伴って、両アーム14,
15が垂直方向に立ち上がることにより、支持用ブラケ
ット13及び二段目ステップ4が出入口2の内部に移動
する。また、ロアアーム15の回動に伴って、三段目ス
テップ5が軸ピン15Aを回動中心として垂直方向に回
動する。また、アーム29が移動することにより、下端
の軸ピン32が軸ピン28に対して相対的に下方に移動
するので、一段目ステップ3が垂直方向に回動する。最
後に、右手摺り10に設けられたロック機構30がロッ
ク受部39に押し付けられることにより、ロック爪34
Aがロック受部39に係合し、折り畳み式階段1が収納
形態となる。
【0035】このように、本実施形態によれば、三段目
ステップ5には、補助ステップ18(ステップ拡大部
材)が設けられているので、折り畳み式階段1を展開形
態としたときに、ステップ面積を大きくして使用性を良
好とすることができる。また、折り畳み式階段1の形態
を収納形態と展開形態との間で変移させる変移操作に伴
って、補助ステップ18が使用位置と退避位置との間を
移動するので、操作性が良好な折り畳み式階段1とな
る。
【0036】加えて、補助ステップ18は、使用位置に
おいて、この補助ステップ18が設けられている三段目
ステップ5と、この三段目ステップ5に第二リンク機構
9を介して隣接する二段目ステップ4との間の隙間を狭
めるようにして配置されるので、階段の奥行き寸法を広
げて使用性の良好なものとなるまた、補助ステップ18
が設けられているので、第二リンク機構9のターンオー
バーを大きくしなくてもステップ4,5間の隙間を狭め
ることができるので、必要以上にステップ高さを高くす
ることもなく、使用性が良好な折り畳み式階段1とな
る。
【0037】なお、本発明の技術的範囲は、上記した実
施形態によって限定されるものではなく、様々に変更し
て実施することができる。その他、本発明の技術的範囲
は、均等の範囲にまで及ぶものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における折り畳み式階段を展開形態
としたときの斜視図
【図2】折り畳み式階段を収納形態としたときの要部の
側面図
【図3】折り畳み式階段を展開形態としたときの要部の
側面図
【図4】折り畳み式階段を収納形態としたときの全体の
側面図
【図5】折り畳み式階段が展開形態と収納形態との変移
の途中にあるときの全体の側面図
【図6】折り畳み式階段を展開形態としたときの全体の
側面図
【図7】ロック部がロックされているときの様子を示す
部分拡大図
【図8】ロック部を解除したときの様子を示す部分拡大
【図9】従来例において収納形態にあるときの折り畳み
式階段の側面図
【図10】従来例において展開形態にあるときの折り畳
み式階段の側面図
【符号の説明】
1…折り畳み式階段 2…車両の出入口 4…二段目ステップ(隣接ステップ) 5…三段目ステップ 6…車両の床面 7…ドア 9…第二リンク機構(リンク機構) 18…補助ステップ(ステップ拡大部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足部を載置可能なステップを備え、階段
    として使用可能な展開形態とこの展開形態における平面
    積よりも小さな平面積に折り畳まれた収納形態との間を
    変移可能に構成された折り畳み式階段であって、 前記ステップには、前記展開形態において、この折り畳
    み式階段を階段として使用するときに進行するときの前
    後方向の幅長を大きくするステップ拡大部材が設けられ
    ていることを特徴とする折り畳み式階段。
  2. 【請求項2】 前記ステップ拡大部材は、前記折り畳み
    式階段が展開形態となっているときには前記ステップの
    前端または後端に設けられた使用位置に配置されている
    一方、前記折り畳み式階段が収納形態となっているとき
    には前記ステップとの干渉を回避する退避位置に配置さ
    れていると共に、前記折り畳み式階段を展開形態と収納
    形態との間で変移させるときに、その変移操作に伴って
    前記使用位置と前記退避位置との間を移動することを特
    徴とする請求項1に記載の折り畳み式階段。
  3. 【請求項3】 車両の出入口に設置されると共に、足部
    を載置可能な複数のステップを備え、前記出入口を開閉
    するドアよりも前記車両の内側に収納された収納形態
    と、リンク機構により展開されることで前記出入口から
    少なくとも前記ステップの一部が前記車両の外側に位置
    することで地上から前記車両の床面までを適当な段差を
    備えて前記複数のステップを配置した階段として使用可
    能な展開形態との間を変移可能に構成された折り畳み式
    階段であって、 前記ステップには、前記折り畳み式階段が展開形態とな
    っているときに当該ステップに前記リンク機構を介して
    隣接する隣接ステップとの間の隙間を狭める側の端部に
    設けられた使用位置に配置される一方、前記折り畳み式
    階段が収納形態となっているときに各ステップとの干渉
    を回避する退避位置に配置される補助ステップが設けら
    れており、この補助ステップは、前記折り畳み式階段を
    展開形態と収納形態との間で変移させるときに、その変
    移操作に伴って前記使用位置と前記退避位置との間を移
    動することを特徴とする折り畳み式階段。
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