JP6500730B2 - カップホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、カップホルダに関する。詳しくは、保持対象物を外周側から支えるホルダ部と、ホルダ部に軸方向に一体的に連結されたスライド軸と、スライド軸を高さ方向にスライド可能にガイドした状態として支えるベースと、を有するカップホルダに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの側部に、折り畳み可能なカップホルダが設けられた構成が知られている(特許文献1)。上記カップホルダは、壁板に対して下開き可能にヒンジ連結された開閉蓋の動きに合わせて折り畳まれたり展開されたりするようになっている。具体的には、上記カップホルダは、壁板に対して高さ方向にスライド可能にヒンジ連結されたスライド軸に連結されている。上記カップホルダは、開閉蓋の開き操作によって付勢によりスライド軸を上方側へスライドさせながら壁板から前に迫り出す形に展開され、開閉蓋の閉じ操作によって開閉蓋に押し込まれる形でスライド軸を下方側へスライドさせながら壁板との間に折り畳まれるようになっている。
特開2002−337595号公報
上記従来技術では、壁板をシートクッションの側部にボルト締結する際に、カップホルダが付勢によって締結作業の邪魔になる位置に展開されてしまう。そのため、カップホルダを手で折り畳み位置に押さえ込みながら壁板の締結作業を行わなければならず、締結に係る作業が煩雑となっていた。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、カップホルダのホルダ部を不使用時に退避位置に動かして保持できる構成とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のカップホルダは次の手段をとる。
第1の発明は、保持対象物を外周側から支えるホルダ部と、ホルダ部を支えるベースと、を有するカップホルダである。ホルダ部は、ベースに対して、保持対象物を支えることのできる展開位置と、展開位置からいずれかの方向に動かされた退避位置と、の間で動かすことができると共に、動かした各位置にて位置保持することのできる状態に連結されている。ホルダ部を上記退避位置に位置保持する構成が、ホルダ部の退避位置への移動により、ホルダ部と移動を共にする移動体がベースに嵌合する構造からなる。なお、上記「移動体」は、ホルダ部を含む、ホルダ部と移動を共にする構造体を意図している。
この第1の発明によれば、ホルダ部を退避位置へと動かすことで、ホルダ部と移動を共にする移動体がベースに嵌合して、ホルダ部が退避位置に保持される。このような構成により、カップホルダのホルダ部を不使用時に退避位置に動かして保持することのできる構成を得ることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。カップホルダは、更に、ベースに対して開閉可能に連結された開閉蓋を有する。開閉蓋は、ホルダ部が退避位置に位置保持されることにより、移動体を介して開いた状態に位置保持される構成とされている。
この第2の発明によれば、ホルダ部を退避位置に位置保持する構成を利用して、開閉蓋も開いた状態に位置保持することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。カップホルダは、更に、ホルダ部と開閉蓋とをリンク連結する制御リンクを有する。開閉蓋は、ホルダ部が退避位置に位置保持されることにより、制御リンクを支えとして開いた状態に位置保持される構成とされている。
この第3の発明によれば、ホルダ部と開閉蓋とをリンク連結する制御リンクを支えとして、開閉蓋を開いた状態に安定して位置保持することができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。開閉蓋が、ベースに対して開閉回転可能にヒンジ連結されている。制御リンクは、開閉蓋に対し、開閉蓋のベースとのヒンジ連結軸から偏心した箇所に連結されている。ホルダ部が上記退避位置に位置保持された状態では、開閉蓋を斜めの角度姿勢で支えて位置保持する構成とされている。
この第4の発明によれば、開閉蓋が制御リンクによって開いた状態に支えられる際の、開閉蓋に掛かる曲げの負荷を軽減することができる。
第5の発明は、上述した第3又は第4の発明において、次の構成とされているものである。ホルダ部は、開閉蓋の閉じ操作によって上記制御リンクを介したリンク運動により開閉蓋とベースとの間に重ね合わされた状態に折り畳まれる構成とされている。開閉蓋が開いた状態でホルダ部をベースに折り畳むことによりホルダ部が退避位置まで移動してベースと嵌合し開閉蓋の閉じ操作を規制した状態となるが、開閉蓋を閉じる操作によってホルダ部をベースに折り畳む時にはホルダ部が退避位置までは到達せずにベースと嵌合しない状態で開閉蓋とベースとの間に折り畳まれるようになっている。
この第5の発明によれば、開閉蓋を閉じる時には、ホルダ部をこの動きに連動させてベースとの間に折り畳むことができながら、開閉蓋を開いた状態でホルダ部自体をベースに折り畳む時には、その動作によってホルダ部を退避位置に嵌合させて位置保持させ、開閉蓋を開いた状態に位置保持する構成とすることができる。
第6の発明は、上述した第5の発明において、次の構成とされているものである。ホルダ部は、制御リンクの開閉蓋に対する連結点の位置が、開閉蓋の閉じ操作と共にホルダ部を退避位置から引き離していく移動軌跡を通る位置に設定されている。
この第6の発明によれば、上述した第5の発明の構成を、制御リンクの開閉蓋に対する連結点の位置設定によって簡便に具現化することができる。
第7の発明は、上述した第1から第6のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。ホルダ部の展開位置がベースから迫り出す状態位置とされ、ホルダ部の退避位置がベースに重ね合わされる形に折り畳まれた状態位置とされる。
この第7の発明によれば、ホルダ部をベースに対して保持対象物を外周側から適切に支えられる状態位置と、ベースにコンパクトに折り畳んだ状態位置と、の間で展開収納させる形で動かすことができる。
実施例1のカップホルダの展開状態を表した斜視図である。 開閉蓋の閉じ操作によってホルダ部が折り畳まれる様子を表した斜視図である。 開閉蓋が閉じられた状態を表した斜視図である。 カップホルダの展開状態で飲物容器からホルダ部に横倒れ荷重が掛けられた状態を表した斜視図である。 図4の内部構造を一部肉抜きして表した部分断面斜視図である。 カップホルダの分解斜視図である。 カップホルダの展開状態を表した平面図である。 同側面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 スライド軸に形成された突起部の拡大斜視図である。 カップホルダを乗物用シートの側部に取り付ける様子を表した斜視図である。 ホルダ部を折り畳んで退避位置に嵌合させた状態を表した斜視図である。 開閉蓋が開いた状態でのホルダ部の折り畳みの移動軌跡を表した側面図である。 開閉蓋の閉じ操作によってホルダ部が折り畳まれる時の移動軌跡を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<カップホルダ1の概略構成>
始めに、実施例1のカップホルダ1の構成について、図1〜図14を用いて説明する。図1〜図2に示すように、本実施例のカップホルダ1は、図示しない自動車用シート(乗物用シート)のシートクッションの車幅方向の内側の側部に付設されている。上記カップホルダ1は、上述した不図示のシートクッションの側部にボルト締結された立壁状のベース3から、開閉蓋5が車幅方向の内側に向かって下開き状に開かれたり閉じられたりすることで、メガネ枠状のホルダ部2がベース3から迫り出して保持対象物となる飲物容器Cを保持可能な状態に展開されたりベース3に折り畳まれる形に収納されたりする構成とされている。
具体的には、上記カップホルダ1は、図1に示すように、上述した開閉蓋5の開き操作により、上述したメガネ枠状のホルダ部2がベース3に折り畳まれた状態から車幅方向の内側に張り出す形に展開されるようになっている。また、上記カップホルダ1は、図2に示すように、上記開閉蓋5を閉じることにより、上記展開されたホルダ部2が開閉蓋5により押し込まれる形でベース3との間に折り畳まれた状態に収納されるようになっている。また、上記カップホルダ1は、更に、図3に示すように、開閉蓋5を開いた状態で、ホルダ部2をベース3に折り畳む形に押し込むことにより、ホルダ部2のメガネ枠の繋ぎの谷面部2Dが後述するベース3の係止部3Dの嵌合部3Eと干渉して嵌合し、同嵌合部3Eとの摺動摩擦抵抗力によりホルダ部2がベース3に折り畳まれた状態として保持される構成となっている。ここで、上述した谷面部2Dが本発明の「移動体」に相当する。
上述したホルダ部2は、図1に示すように、上述したベース3に対して左右一対のスライド軸2Bを介して高さ方向にスライド可能かつ軸回転も行える状態にヒンジ連結されている。また、上記ホルダ部2は、上記スライド軸2Bを介したベース3への連結とは別に、制御リンク4を介して上述したベース3の下端部に開閉可能にヒンジ連結された開閉蓋5ともリンク連結されている。具体的には、上記制御リンク4は、上述したホルダ部2のスライド軸2Bから離れた先端箇所(操作軸4B)と、上述した開閉蓋5のベース3の下端部と連結された近傍箇所(基軸4A)とを繋ぐ形にリンク連結されている。上記連結により、制御リンク4は、その開閉蓋5との連結点(基軸4A)まわりの起倒回転によって、上述したホルダ部2をベース3に押し付けたりベース3から引き出したりする形に動かされるようになっている。
詳しくは、上記ホルダ部2は、図2に示すように、上記制御リンク4のベース3に向けての起こし上げ回転により、ベース3に対してスライド軸2Bを下方側へ落とし込みながら重ね合わされる形に折り畳まれるようになっている。また、上記ホルダ部2は、図1に示すように、上記制御リンク4のベース3から離れる倒れ込み方向の回転により、上記図2に示した折り畳み状態から、ベース3に対してスライド軸2Bを上方側へ引き上げながら水平姿勢に展開されるようになっている。
上記構成により、カップホルダ1は、図2に示すように、上述した開閉蓋5が閉じられる操作によって、開閉蓋5からホルダ部2に折り畳み方向の押圧力が掛けられて、開閉蓋5が閉じられると共に、ホルダ部2が開閉蓋5とベース3との間に折り畳まれる形に収納されるようになっている。また、カップホルダ1は、図1に示すように、上述した開閉蓋5が開かれる操作によって、上述した折り畳み方向の押圧力が解放されて、上述した制御リンク4とホルダ部2とのリンク連結部(操作軸4B)に設けられたトーションスプリング6の附勢力によって、ホルダ部2がベース3から水平姿勢に張り出した形に展開されるようになっている(図7〜図8参照)。
図1に示すように、上記ホルダ部2がベース3から水平姿勢に展開された状態では、スライド軸2Bがベース3に対する可動範囲の上端に位置して、制御リンク4に掛けられるトーションスプリング6の附勢力により展開位置に保持されるようになっている。しかし、図4〜図5に示すように、上記展開状態とされたホルダ部2に飲物容器Cが差し込まれた状態で、飲物容器Cが車両走行等の何らかの外部作用により前後方向やベース3側(車幅方向の外側)に傾けられようとして、その力がホルダ部2に及ぼされると、ホルダ部2が偏った方向に力を受けてスライド軸2Bを高さ方向に傾かせようとすることがある。
上記のようにホルダ部2にスライド軸2Bを高さ方向に傾かせようとする負荷が掛けられると、スライド軸2Bの一端又は他端がその傾き変位によってベース3に対して軸方向の内側に動いて外れてしまうという不具合が発生することが考えられる。しかしながら、上記カップホルダ1は、このような不具合を発生させることがないよう、スライド軸2Bの各端部の軸方向の内側への移動が適切に規制される構成となっている。
<カップホルダ1の各部の具体的な構成>
以下、上述したカップホルダ1の各部の具体的な構成について、詳しく説明していく。なお、以下の説明において、「軸方向」とは、スライド軸2Bの軸方向となる前後方向を指している。上述したカップホルダ1は、図6に示すように、メガネ枠状のホルダ部2と、矩形板状のベース3と、棒状の制御リンク4と、上記ベース3にヒンジ連結された矩形板状の開閉蓋5と、トーションスプリング6と、を備えた構成となっている。上述したホルダ部2、ベース3、制御リンク4、及び開閉蓋5は、それぞれ、インジェクション成形された樹脂部品によって構成されている。トーションスプリング6は、金属部品によって構成されている。次に、上述した各構成部品の具体的な構成について、順に説明していく。
<ホルダ部2>
ホルダ部2は、飲物容器Cを上方側から差し込むことの可能な差込口2Aを前後に2個横並び状に備える略メガネ枠状の形に形成されている。上記ホルダ部2の枠の一側部には、前方向と後方向とにそれぞれ軸を突出させるスライド軸2Bが一体的に形成されている。上記スライド軸2Bの前端部と後端部の各近傍箇所には、それぞれ、半径方向の外側に張り出す突起部2Cが形成されている。
上記各突起部2Cは、それぞれ、図10に示すように、スライド軸2Bの前方側に張り出す部分の根元部と後方側に張り出す部分の根元部とから、それぞれ、スライド軸2Bの差込口2Aから遠い側の半径方向に向かって立板状に張り出す規制板部2C1と、各規制板部2C1の軸方向の外側に位置して各規制板部2C1とは垂直な向きでスライド軸2Bから立板状に張り出す補強板部2C2と、を有するT字板状の形状とされている。各規制板部2C1は、それぞれ、軸方向に面を向ける形で張り出す立板形状とされている。また、各補強板部2C2は、スライド軸2Bから立板状に張り出して各規制板部2C1の軸方向の外側面部と互いに直交する形に繋がれていて、各規制板部2C1を軸方向に撓ませにくくして、各規制板部2C1の構造強度を高めるように機能するものとなっている。
<ベース3>
ベース3は、図6に示すように、その本体部が平板状の形に形成されており、前述した不図示のシートクッションの車幅方向の内側の側部にあてがわれて2本の締結ボルト3Gの締結により固定された状態とされている。上記ベース3は、上述したホルダ部2の一側部に前後方向に張り出した形となって形成されたスライド軸2Bを高さ方向にスライド可能な状態に嵌め込んでガイドするガイド部3Aと、開閉蓋5の図示右側の一辺の前後2箇所をそれぞれ下開き回転可能な状態にヒンジ連結する前後2箇所のヒンジ突起3Bと、開閉蓋5の図示右側の一辺の各ヒンジ突起3Bの間の中央箇所を下開き回転可能な状態にヒンジ連結するヒンジ軸3Caを備えた押さえ板3Cと、開閉蓋5を閉じた状態に係止させる係止部3Dと、係止部3Dの直下位置に形成された嵌合部3Eと、を有する構成となっている。
ガイド部3Aは、ベース3の略中央部に形成されており、ベース3上から前後一対で縦長な逆三角板状の形に突出する縦側壁3Aaと、各縦側壁3Aaの突出した先の縁部から軸方向の内側へと庇状に張り出す覆い壁3Abと、上記一対の縦側壁3Aaの軸方向の内側の各位置から各縦側壁3Aaと対面する形で縦長な略逆三角板状の形に小さく突出するガイド壁3Acと、上述した各覆い壁3Abの下端部に前方側に開口して形成された通し孔3Adと、上述した各覆い壁3Abと各ガイド壁3Acとの間に形成された縦長な間隙として軸方向の内側に開口するガイド孔3Aeと、上述した各縦側壁3Aaと各ガイド壁3Acとの上端側の縁部間に蓋をする形でベース3上から各覆い壁3Abの上端側の縁部と繋がる位置まで庇状に張り出す天板壁3Afと、を有する構成となっている。
上述した各ガイド孔3Aeは、詳しくは、上述した各覆い壁3Abと各ガイド壁3Acとの湾曲を有する形状によって、それらの略下側半分の領域は高さ方向に真っ直ぐに延びる形状とされているが、略上側半分の領域は上側に向かって前側に湾曲する形で延びる形状とされている。上述したガイド部3Aは、上述したホルダ部2の前後方向に張り出すスライド軸2Bの各端部を、上述した各ガイド孔3Aeに対して、それぞれ、下端側の各通し孔3Adから内部に通すことにより、スライド軸2Bの各端部を各ガイド孔3Aeの形状に沿って高さ方向にスライドさせられるようにガイドした状態とする構成とされている。
すなわち、ガイド部3Aは、上述した各覆い壁3Abと各ガイド壁3Acとの湾曲した形状により、これらの間に通されたホルダ部2のスライド軸2Bの前後側の各端部をそれぞれ高さ方向にスライドさせられるように両側からあてがえてガイドするようになっている。また、上記ガイド部3Aは、ホルダ部2が図1に示す展開状態とされた時には、スライド軸2Bの各端部を各天板壁3Afに当接させて、スライド軸2Bの展開方向の移動を規制するようになっている。
詳しくは、上述したスライド軸2Bの前後側の各端部は、図5及び図9に示すように、上述したガイド部3Aに対して、それぞれ、各突起部2Cが各ガイド壁3Acの軸方向の外側に位置して、各突起部2Cの規制板部2C1が各ガイド壁3Acに軸方向の外側から対面した形に組み付けられている。上記組み付けにより、スライド軸2Bの前後側の各端部は、上述したガイド部3Aに対して、上述した各突起部2Cの規制板部2C1と各ガイド壁3Acとの軸方向の対面構造により、軸方向の双方への移動が規制された状態に保持されるようになっている。したがって、図4〜図5で前述したように、上述したホルダ部2にスライド軸2Bを高さ方向に傾けるような負荷が入力された際には、その傾きに伴うスライド軸2Bの一端又は他端の軸方向の内側に向けての移動が、上記軸方向の対面構造の当接による規制により適切に食い止められることとなる。
図6に示すように、各ヒンジ突起3Bは、ベース3の下側の縁部の前後2箇所からそれぞれ突出して形成されている。これらヒンジ突起3Bには、それぞれ、それらの突出した先端側の前面部箇所から、前方側に向かって真っ直ぐ丸ピン状の形に突出するヒンジ軸3Baが一体的に形成されている。押さえ板3Cは、上述したベース3の下側の縁部の中央箇所から突出する前後2枚の板材によって構成されている。上記押さえ板3Cを構成する後側の板材には、前側の板材に向かって真っ直ぐ丸ピン状の形に突出するヒンジ軸3Caが一体的に形成されている。上記ヒンジ軸3Caは、その前後に位置する上述した各ヒンジ軸3Baと互いに同軸線上の位置に並んで形成されている。ここで、上記ヒンジ軸3Caが本発明の「ヒンジ連結軸」に相当する。
係止部3Dは、ベース3の上側の縁部の中央箇所から四角枠状の形に突出して形成されている。上記係止部3Dには、その四角枠の底枠上に、後述する開閉蓋5に形成された係止爪5A4を枠内に受け入れて掛け合わせることのできる係止爪3Daが形成されている。上記係止部3Dは、その上面部に形成された押下面3Dbが押下されることにより、全体がベース3に対して下方側に撓まされるようになっていて、上記の押下操作によって上述した係止爪3Daを開閉蓋5の係止爪5A4との掛け合わせ状態から下方側に外して、開閉蓋5を展開させられる状態に切り換えるようになっている。
<制御リンク4>
制御リンク4は、図6に示すように、1本の棒状部材により形成されている。上記制御リンク4は、その図示下側の端部に、後側に向かって真っ直ぐ丸ピン状の形に突出する基軸4Aが一体的に形成され、図示上側の端部に、前後に真っ直ぐ丸ピン状の形に突出する操作軸4Bが一体的に形成されている。上記制御リンク4は、その下端側の基軸4Aが、後述する開閉蓋5に形成された軸受け部5A2の上面部に形成された軸溝5A2b内に嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として組み付けられている。また、上記制御リンク4は、その上端側の操作軸4Bが、上述したホルダ部2の中央枠部分の先端側の下部に回転可能に軸連結された状態として組み付けられている。
また、上記制御リンク4の操作軸4Bとホルダ部2との連結部には、トーションスプリング6が掛着されている。具体的には、上記トーションスプリング6は、そのコイル状に巻かれた中央の巻き部が操作軸4Bに通されて、その一端が制御リンク4の上面に当てられ、他端がホルダ部2の下面に当てられた状態として、これらの間に組み付けられている。上記組み付けにより、トーションスプリング6は、常時、制御リンク4とホルダ部2との間にこれらを互いに開く方向の附勢力を掛けた状態とされている。
上記制御リンク4は、図1及び図8に示すように、開閉蓋5がベース3から開かれる操作に伴って、ホルダ部2から張り出すための展開スペースが空けられて、トーションスプリング6の附勢力によって、ホルダ部2との成す角が開かれる形に操作される。この開き操作により、制御リンク4が、ホルダ部2とベース3との連結点であるスライド軸2Bを支点に基軸4Aのまわりにベース3から倒される方向に回転操作されると共に、ホルダ部2がスライド軸2Bの各端部をベース3の各ガイド孔3Aeに沿って上方側へスライドさせる。この移動により、制御リンク4がホルダ部2の先端箇所をベース3から張り出させる方向へ引き出すと共に、ホルダ部2もそのベース3と連結されたスライド軸2Bを持ち上げた状態となって、ホルダ部2が水平姿勢に展開された状態となる。
また、上記制御リンク4は、図2に示すように、開閉蓋5が上記展開状態から閉じられる操作によって、上述したホルダ部2が開閉蓋5により先端箇所をベース3に向けて押し込まれるように操作されて、トーションスプリング6の附勢力に抗して上記とは逆のホルダ部2との成す角を押し狭める形に操作されるようになっている。この閉じ操作によって、制御リンク4とホルダ部2とが互いに折り重ねられる形に畳み込まれて、開閉蓋5とベース3との間に挟み込まれた収納状態とされるようになっている。
<開閉蓋5>
開閉蓋5は、図6に示すように、外蓋5Aと内蓋5Bとの内外2枚重ねの構成とされている。外蓋5Aは、図2に示すように、開閉蓋5がベース3に閉じられた際に外部に露呈する外郭カバーとして構成されている。内蓋5Bは、図1に示すように、開閉蓋5が開かれた際に、ホルダ部2の各差込口2Aの直下位置に飲物容器Cを載置可能な平坦面を形成する内張り材として構成されている。
詳しくは、図6に示すように、上述した外蓋5Aは、その外周縁全体が容器状を成す形に湾曲した形状とされており、その容器内に内蓋5Bが嵌め込まれることで、内蓋5Bの周囲を外周側から覆った状態として内蓋5Bと一体的に組み付けられた状態とされている。上記外蓋5Aには、そのベース3の下側の縁部とヒンジ連結される図示右側の一辺の前後2箇所の位置に、ベース3の対応する前後2箇所の位置に突出して形成された前述したヒンジ突起3Bのヒンジ軸3Baをそれぞれ後側から差し込んで回転可能な状態に軸連結することのできる軸受け部5A1が形成されている。各軸受け部5A1は、外蓋5A上の前後2箇所の位置から台座状の形に突出して形成されており、それぞれに前後方向に丸孔状の形に貫通した軸孔5A1aが形成されている。各軸受け部5A1は、それらの軸孔5A1a内にベース3の対応する各ヒンジ突起3Bのヒンジ軸3Baが後側から差し込まれることで、各ヒンジ軸3Baを軸回転可能に支えた状態とするようになっている。
また、上記外蓋5Aの図示右側の一辺の中央箇所にも、ベース3の対応する中央箇所に突出して形成された押さえ板3Cのヒンジ軸3Caを後側から差し込んで回転可能な状態に軸連結することのできる軸受け部5A2が形成されている。上記軸受け部5A2は、外蓋5A上の中央箇所から台座状の形に突出して形成されており、その後面部に丸孔状の形に凹んだ軸溝5A2aが形成されていると共に、上面部に断面C字状の形に凹んだ軸溝5A2bが形成された構成とされている。
上記軸受け部5A2は、その後面部に形成された軸溝5A2a内にベース3の対応する押さえ板3Cのヒンジ軸3Caが後側から差し込まれることで、同ヒンジ軸3Caと軸回転可能な状態に嵌め込まれるようになっている。また、上記軸受け部5A2は、その上面部に形成された軸溝5A2b内に上述した制御リンク4の基軸4Aが上方側から嵌め込まれることで、同基軸4Aを軸回転可能に支えた状態とするようになっている。
上記連結により、開閉蓋5がベース3に対して起倒回転可能にヒンジ連結された状態とされている。ここで、上述した外蓋5Aの図示右側の一辺の反り上がる形に形成された縁部には、その各軸受け部5A1及び軸受け部5A2が形成された3箇所の位置に、それぞれ、開閉蓋5を水平位置まで展開させるまでの間の、開閉蓋5とベース3の各ヒンジ突起3B及び押さえ板3Cとの干渉を逃がす逃がし凹部5A3が形成されている。上記開閉蓋5は、ベース3から水平位置まで展開されることにより、上記各逃がし凹部5A3の凹んだ底側の上面がベース3の各ヒンジ突起3B及び押さえ板3Cの下面と当接して、その展開方向の移動が規制されて保持されるようになっている。
上記開閉蓋5は、図2〜図3に示すように、ベース3に向かって閉じられるように操作されることにより、外蓋5Aの図6の図示左側の一辺の中央箇所に形成された係止爪5A4が、前述したベース3の上側の縁部の中央箇所に形成された係止部3D内に差し込まれて同係止部3Dの係止爪3Daと弾性的に掛け合わされて、ベース3に閉じられた状態に保持されるようになっている。
内蓋5Bは、図6に示すように、上述した容器状の形に形成された外蓋5Aの容器内に嵌め込まれて一体的に結合されている。上記内蓋5Bは、図1に示すように、開閉蓋5が展開状態に開かれた際に、開閉蓋5の上面に飲物容器Cを載置可能な平坦面を形成する構成となっている。上記開閉蓋5は、その外周縁を残す中央一帯の領域に、浅く容器状の形に凹んだ受け皿5B1が形成された構成とされている。上記受け皿5B1は、図1に示すように、上述したホルダ部2の各差込口2Aの直下位置に形成されていて、各差込口2A内に差し込まれた飲物容器Cをその上面に載置することのできる載置面として機能するようになっている。
<カップホルダ1のシートクッションへの取り付け方について>
ところで、上述したカップホルダ1は、上述した図示しないシートクッションの車幅方向の内側の側部に対して、次のように組み付けられている。すなわち、図11〜図12に示すように、上述したカップホルダ1は、上述した図示しないシートクッションが上下逆さ向きにひっくり返された状態で、その側部に上述したベース3が上下逆さ向きにあてがわれた状態にセットされて、2本の締結ボルト3Gがこれらに貫通するように差し込まれて締結されることにより組み付けられている。より詳しくは、上述したベース3は、その背面に形成されたフック3Hが上記不図示のシートクッションの側部骨格を成す上下逆さ向きとされたサイドフレームに上側から引掛けられて仮固定された状態で、開閉蓋5を開いた状態から、上記2本の締結ボルト3Gをそれぞれベース3と不図示のサイドフレームとに貫通させるように差し込んで締結することにより上記不図示のシートクッションの側部に組み付けられている。
上記のようにシートクッション(不図示)が上下逆さ向きにひっくり返された状態でカップホルダ1が組み付けられるようになっている理由は、次の通りである。すなわち、シートクッション(不図示)は、その底面部に図示しないスライドレール等の装備品を組み付ける際に、組み付け性向上のために上下逆さ向きにひっくり返されるようになっており、その組み付けの際に併せてカップホルダ1の組み付けも行うことで、組み付け性の合理化が図られているからである。
上述したベース3を図示しないシートクッションの側部に締結する2本の締結ボルト3Gは、それぞれ、上述したベース3の中央部に形成されたガイド部3Aの両縦側壁3Aaの間の領域上に形成された前後に並ぶ2つの差込孔3F内にそれぞれ通されて締結されている。これら差込孔3Fは、詳しくは、上述したガイド部3Aの前後側の各天板壁3Afの直ぐ下側の位置に形成されている。このような位置に各差込孔3Fが形成されていることにより、カップホルダ1の組み付け後にベース3上に露呈する各締結ボルト3Gの頭部が外部から見えにくいようになっている。
しかし、上述したベース3上の各位置に形成された各差込孔3F内に各締結ボルト3Gを差し込むにあたっては、ホルダ部2が常時、展開方向に付勢された状態となっているために、開閉蓋5を開けた状態ではホルダ部2が各差込孔3Fと配置を重ねるような位置に展開されてしまい、各締結ボルト3Gの締結作業が阻害されやすくなってしまう。そこで、上記の締結作業を行いやすくするために、本カップホルダ1は、上述した開閉蓋5を開いた状態から、ホルダ部2を直接ベース3に向けて折り畳むように押し込むことにより、ホルダ部2がベース3に重ね合わされるように折り畳まれた位置(退避位置)で、ホルダ部2のメガネ枠の繋ぎの谷面部2Dが、ベース3の係止部3Dの直下部箇所に形成された嵌合部3Eと干渉して嵌合された状態となり、ホルダ部2を上記折り畳んだ退避位置の状態に位置保持することができるようになっている。
上記ホルダ部2がベース3に対して上述した折り畳まれた退避位置に位置保持された状態では、ホルダ部2の各差込口2Aがベース3の各差込孔3Fと配置を重ねて、各差込口2Aから各差込孔3Fが露呈した状態に保たれるようになっている。また、上記状態では、併せて、ホルダ部2と開閉蓋5とをリンク連結する制御リンク4が、これらの間でつっかえ棒となるように位置して、開閉蓋5が自重によってベース3に向かって閉じられようとする動きを規制することができるようになっている。
このような位置保持により、ベース3を不図示のシートクッションの側部に2本の締結ボルト3Gで締結する際に、ホルダ部2をベース3から付勢によって展開させないように手で押さえたり、開閉蓋5が自重によって閉じられないように手で押さえたりすることなく、各締結ボルト3Gをホルダ部2の各差込口2Aに露呈する各差込孔3F内に差し込んで、不図示のシートクッションの側部に簡便に締結することができるようになっている。
上述したホルダ部2をベース3に折り畳むことでホルダ部2の谷面部2Dと干渉するベース3の嵌合部3Eは、ホルダ部2の谷面部2Dと干渉して嵌合させた状態では、ホルダ部2が制御リンク4をつっかえ棒として開閉蓋5の自重作用を受け止める力を谷面部2Dから干渉を強める方向に受けることで、ホルダ部2の干渉位置での位置保持と、開閉蓋5の開いた位置での位置保持と、を安定して行うことができるようになっている。
一方、上記ホルダ部2は、それ自体が直接、ベース3に押し込まれるのではなく、開閉蓋5の閉じ操作によってベース3に押し込まれて折り畳まれる時には、上記と同様にベース3と重なる位置まで折り畳まれたとしても、その谷面部2Dがベース3の嵌合部3Eとは干渉せず、嵌合部3Eとの間に隙間を空けて嵌合部3Eによる位置保持が行われない状態でベース3と開閉蓋5との間に挟み込まれた状態に収納されるようになっている。したがって、この場合には、折り畳まれたホルダ部2によって開閉蓋5の閉じ操作が阻害されるようなことはなく、開閉蓋5の閉じ操作とホルダ部2の閉じ操作とを良好に行うことができる。
上記のように、ホルダ部2自体を直接、ベース3に押し込む場合と、開閉蓋5の閉じ操作によってホルダ部2をベース3に押し込む場合とで、ホルダ部2がベース3の嵌合部3Eに嵌合されたり嵌合されなかったりする具体的な状態の違いは次の通りである。すなわち、図13に示すように、開閉蓋5を開いた状態でホルダ部2自体を直接、ベース3に折り畳むように押し込む時には、ホルダ部2は、制御リンク4の開閉蓋5との連結点である基軸4Aを中心に、スライド軸2Bをガイド孔3Aeに沿って下方側へスライドさせながらベース3に重ね合わされるように折り畳まれていくようになっている。この動作により、ホルダ部2は、そのメガネ枠の繋ぎの谷面部2Dが、ホルダ部2がベース3に重ね合わされる状態となる時に、ベース3の嵌合部3Eの下面と干渉する移動軌跡上を通るようになっている。したがって、ホルダ部2をベース3に重ね合わせる位置まで移動させることにより、ホルダ部2の谷面部2Dがベース3の嵌合部3Eの下面と干渉して嵌合し、ベース3に重ね合わされた退避位置の状態に位置保持されることとなる。
一方、図14に示すように、開閉蓋5の閉じ操作によってホルダ部2をベース3に折り畳むように押し込む時には、制御リンク4の開閉蓋5との連結点である基軸4Aが、開閉蓋5の閉じ操作の進行に伴って、開閉蓋5とベース3との連結点であるヒンジ軸3Caのまわりを回転移動して、ベース3に向かって近づいていきながら下方側へ落ち込んでいくようになっている。この基軸4Aの落ち込みにより、上記基軸4Aを中心としたホルダ部2のベース3に向けての回転による折り畳み移動は、ホルダ部2がベース3に重ね合わされる状態となる時に、そのメガネ枠の繋ぎの谷面部2Dがベース3の嵌合部3Eの下面との間に高さ方向の隙間を空けた状態となるように行われるようになっている。これにより、ホルダ部2は、上記ベース3に対して、谷面部2Dを嵌合部3Eに嵌合させることなく、折り畳まれるようになっている。
上述した図13のホルダ部2自体を直接、ベース3に押し込む動作によってベース3の嵌合部3Eに嵌合させて位置保持させる構成は、カップホルダ1を不図示のシートクッションの側部に締結する作業時の他、図3にて前述したように、カップホルダ1の使用時においても活用することができるようになっている。すなわち、カップホルダ1の開閉蓋5を開いた使用状態において、ホルダ部2自体を直接、ベース3に押し込んで重ね合わせた状態に嵌合させて位置保持させることにより、ホルダ部2をベース3から迫り出させないコンパクトな形に折り畳んだ状態として、開閉蓋5の上面を物載せとして使用することのできる状態とすることができる。また、上記状態から、ホルダ部2自体を直接、ベース3に折り畳まれた状態から引き出すように操作すれることにより、ホルダ部2が飲物容器Cを保持可能な状態に簡便に引き出されるため、ホルダ部2の使用・不使用の切り換え操作を簡便に行うことができる。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のカップホルダ1は次のような構成となっている。すなわち、保持対象物(飲物容器C)を外周側から支えるホルダ部2と、ホルダ部2を支えるベース3と、を有するカップホルダ1である。ホルダ部2は、ベース3に対して、保持対象物(飲物容器C)を支えることのできる展開位置と、展開位置からいずれかの方向に動かされた(ベース3に重ね合わされる状態に折り畳まれた)退避位置と、の間で動かすことができると共に、動かした各位置にて位置保持することのできる状態に連結されている。ホルダ部2を上記退避位置に位置保持する構成が、ホルダ部2の退避位置への移動により、ホルダ部2と移動を共にする移動体(谷面部2D)がベース3に嵌合する構造からなる。
このような構成となっていることにより、ホルダ部2を退避位置へと動かすことで、ホルダ部2と移動を共にする移動体(谷面部2D)がベース3に嵌合して、ホルダ部2が退避位置に保持される。このような構成により、カップホルダ1のホルダ部2を不使用時に退避位置に動かして保持することのできる構成を得ることができる。
上記カップホルダ1は、更に、ベース3に対して開閉可能に連結された開閉蓋5を有する。開閉蓋5は、ホルダ部2が退避位置に位置保持されることにより、ホルダ部2を介して開いた状態に位置保持される構成とされている。このような構成となっていることにより、ホルダ部2を退避位置に位置保持する構成を利用して、開閉蓋5も開いた状態に位置保持することができる。
また、上記カップホルダ1は、更に、ホルダ部2と開閉蓋5とをリンク連結する制御リンク4を有する。開閉蓋5は、ホルダ部2が退避位置に位置保持されることにより、制御リンク4を支えとして開いた状態に位置保持される構成とされている。このような構成となっていることにより、ホルダ部2と開閉蓋5とをリンク連結する制御リンク4を支えとして、開閉蓋5を開いた状態に安定して位置保持することができる。
また、開閉蓋5が、ベース3に対して開閉回転可能にヒンジ連結されている。制御リンク4は、開閉蓋5に対し、開閉蓋5のベース3とのヒンジ連結軸(ヒンジ軸3Ca)から偏心した箇所(基軸4A)に連結されている。ホルダ部2が上記退避位置に位置保持された状態では、開閉蓋5を斜めの角度姿勢で支えて位置保持する構成とされている(図13参照)。このような構成となっていることにより、開閉蓋5が制御リンク4によって開いた状態に支えられる際の、開閉蓋5に掛かる曲げの負荷を軽減することができる。
また、ホルダ部2は、開閉蓋5の閉じ操作によって上記制御リンク4を介したリンク運動により開閉蓋5とベース3との間に重ね合わされた状態に折り畳まれる構成とされている。開閉蓋5が開いた状態でホルダ部2をベース3に折り畳むことによりホルダ部2が退避位置まで移動してベース3と嵌合し開閉蓋5の閉じ操作を規制した状態となるが、開閉蓋5を閉じる操作によってホルダ部2をベース3に折り畳む時にはホルダ部2が退避位置までは到達せずにベース3と嵌合しない状態で開閉蓋5とベース3との間に折り畳まれるようになっている。このような構成となっていることにより、開閉蓋5を閉じる時には、ホルダ部2をこの動きに連動させてベース3との間に折り畳むことができながら、開閉蓋5を開いた状態でホルダ部2自体をベース3に折り畳む時には、その動作によってホルダ部2を退避位置に嵌合させて位置保持させ、開閉蓋5を開いた状態に位置保持する構成とすることができる。
具体的には、ホルダ部2は、制御リンク4の開閉蓋5に対する連結点(基軸4A)の位置が、開閉蓋5の閉じ操作と共にホルダ部2を退避位置から下方側に引き離していく移動軌跡を通る位置に設定されている。このように制御リンク4の開閉蓋5に対する連結点(基軸4A)の位置設定によって、ホルダ部2自体を直接ベース3に折り畳む場合と開閉蓋5の閉じ操作によって折り畳む場合とで、ホルダ部2をベース3に嵌合させたりさせなかったりするように切り換えられる構成を簡便に具現化することができる。
また、ホルダ部2の展開位置がベース3から迫り出す状態位置(図1参照)とされ、ホルダ部2の退避位置がベース3に重ね合わされる形に折り畳まれた状態位置(図3参照)とされる。このような構成となっていることにより、ホルダ部2をベース3に対して保持対象物(飲物容器C)を外周側から適切に支えられる状態位置と、ベース3にコンパクトに折り畳んだ状態位置と、の間で展開収納させる形で動かすことができる。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明のカップホルダは、自動車等の乗物用シートにおけるシートクッションの側部の他、シートバックの背部やアームレスト等、シートを構成する様々な箇所に付設して設けることができるものである。また、カップホルダは、乗物内のセンタコンソールやセンタボックスなど、乗物本体に内装される様々な内装品に付設して設けることもできるものである。なお、乗物は、自動車や鉄道等の車両の他、航空機、船舶等の人を乗せて運ぶもの全般を含むものである。
また、保持対象物は、飲物容器に限らず何であってもよい。また、上記保持対象物を外周側から支えるホルダ部は、保持対象物を1つ又は3つ以上保持可能な構成を備えたものであってもよく、その形も特定の形状に限定されるものではない。また、ホルダ部は、ベースに対して、いずれかの方向へのスライドのみ、或いは回転のみの移動によって、展開位置と退避位置との間で動かされるものの他、上記実施例で示したように、スライドと回転とを組み合わせた移動によって展開位置と退避位置との間で動かされるものであってもよい。上記ホルダ部の退避位置は、必ずしもホルダ部をベースに対してコンパクトに畳み込んだ状態にする位置でなくてもよく、ホルダ部の展開位置を高さ方向や幅方向等のいずれかの方向に変えることを目的とした位置として設定されていてもよい。
また、ホルダ部を退避位置に位置保持する構成は、ホルダ部と移動を共にする制御リンク等の他部材をベースに嵌合させる構造から成るものであってもよい。なお、このような構成を採る場合には、制御リンクが本発明の「移動体」に含まれる構成となる。また、開閉蓋は、ベースに対して、上方向や下方向に開閉されるものの他、前方向や後ろ方向、或いは右方向や左方向に開閉されるものであってもよい。また、カップホルダは、開閉蓋を備えない構成であってもよい。また、ホルダ部は、必ずしも開閉蓋の開閉操作に連動してベースに対して展開収納されるものでなくてもよく、開閉蓋とリンク連結されずに別個独立して動かされる構成とされたものであってもよい。その場合、ホルダ部は、ベースに対して所定の退避位置に嵌合して位置保持されることで、開閉蓋の閉じ操作を規制する構成を採るものであってもよい。
1 カップホルダ
2 ホルダ部
2A 差込口
2B スライド軸
2C 突起部
2C1 規制板部
2C2 補強板部
2D 谷面部(移動体)
3 ベース
3A ガイド部
3Aa 縦側壁
3Ab 覆い壁
3Ac ガイド壁
3Ad 通し孔
3Ae ガイド孔
3Af 天板壁
3B ヒンジ突起
3Ba ヒンジ軸
3C 押さえ板
3Ca ヒンジ軸(ヒンジ連結軸)
3D 係止部
3Da 係止爪
3Db 押下面
3E 嵌合部
3F 差込孔
3G 締結ボルト
3H フック
4 制御リンク
4A 基軸
4B 操作軸
5 開閉蓋
5A 外蓋
5A1 軸受け部
5A1a 軸孔
5A2 軸受け部
5A2a 軸溝
5A2b 軸溝
5A3 逃がし凹部
5A4 係止爪
5B 内蓋
5B1 受け皿
6 トーションスプリング
C 飲物容器(保持対象物)

Claims (3)

  1. 保持対象物を外周側から支えるホルダ部と、該ホルダ部を支える立壁状のベースと、を有するカップホルダであって、
    前記ホルダ部を前記ベースに対して水平姿勢に傾倒させる展開位置と起立姿勢に折り畳む退避位置とに切換え可能に連結する連結構造と、
    前記ベースに開閉可能にヒンジ連結されて、前記展開位置に傾倒された前記ホルダ部の底側に水平姿勢に展開される開位置と、前記ホルダ部を起立姿勢にして前記ベースとの間に挟み込むように前記ベースに折り畳まれる閉位置と、に切り換え可能とされる開閉蓋と、
    前記ベースに形成され、前記ホルダ部の前記退避位置への移動により前記ホルダ部を嵌合させて位置保持させる嵌合部と、を有し、
    前記連結構造が、前記ホルダ部を前記ベースに対して高さ方向にスライド可能に連結するスライド軸と、該スライド軸のスライドに伴って前記ホルダ部を前記ベースに対して前記展開位置と前記退避位置との間で起倒回転させるように前記ホルダ部を前記開閉蓋と連結する制御リンクと、を有し、当該構成により前記開閉蓋の閉操作によって前記ホルダ部を起立姿勢に押し動かして前記ベースとの間に挟み込む連動操作と前記開閉蓋を前記開位置に残して前記ホルダ部を単独で前記退避位置へと押し込む単独操作とが可能とされ、
    前記ホルダ部は、前記連動操作による時には前記開閉蓋によって前記退避位置までは押し動かされず前記嵌合部とは嵌合しないが、前記単独操作により前記退避位置まで押し動かされることで前記嵌合部と嵌合して位置保持されるカップホルダ。
  2. 請求項1に記載のカップホルダであって、
    前記制御リンクの前記開閉蓋に対するリンク連結軸の位置が、前記開閉蓋の前記ベースに対するヒンジ連結軸の位置から偏心した位置に設定され、前記ホルダ部の前記退避位置への移動により前記制御リンクが前記ホルダ部と前記開閉蓋との間でつっかえ棒状に張り出して前記開閉蓋の閉動作を阻止するカップホルダ。
  3. 請求項2に記載のカップホルダであって、
    前記嵌合部が、前記退避位置へと押し込まれた前記ホルダ部に上側から押圧力を作用させる形に嵌合する構造とされ、
    前記制御リンクの前記開閉蓋に対するリンク連結軸の位置が、前記開閉蓋の前記開位置から前記閉位置への移動に伴い下方へ落とされる位置に設定されるカップホルダ。
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