JP2021177478A - 蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータの収縮を抑制できる蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供する。【解決手段】蓄電セル2は、正極11と負極12とセパレータ13とスペーサ14とを備える。正極11は、第1集電体20と、第1集電体20の一方面20aに設けられた正極活物質層22とを有する。負極12は、第2集電体21と、第2集電体21の一方面21aに設けられた負極活物質層23とを有する。セパレータ13は、基材層13aと第1接着層13bと第2接着層13cとを有する。第1集電体20の一方面20aは、セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bに接着される。スペーサ14は、セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cに接着される。【選択図】図1

Description

本開示は、蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法に関する。
特許文献1には、セパレータの表面に設けられた接着層が正極板のタブに接着されている袋詰正極板を備える蓄電素子が開示されている。
特開2018−152236号公報
上記蓄電素子では、タブに対するセパレータの接着力が低下すると、セパレータが収縮する可能性がある。
本開示は、セパレータの収縮を抑制できる蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供する。
本開示の一側面に係る蓄電セルは、第1集電体と、前記第1集電体の一方面に設けられた正極活物質層と、を有する正極と、第2集電体と、前記第2集電体の一方面に設けられた負極活物質層と、を有し、前記負極活物質層が前記正極活物質層と対向するように配置された負極と、前記正極と前記負極との間に配置された基材層を有するセパレータと、前記第1集電体と前記第2集電体との間に形成され、前記第1集電体及び前記第2集電体の少なくとも一方に接合されたスペーサと、を備え、前記セパレータは、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に対向している中央部と、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に対向していない縁部とを有し、前記セパレータは、少なくとも前記セパレータの前記縁部において、前記基材層の第1面に設けられた第1接着層と、前記基材層の第2面に設けられた第2接着層と、を有し、前記第1集電体及び前記第2集電体のいずれか一方は、前記セパレータの前記縁部における前記第1接着層に接着され、前記スペーサは、前記セパレータの前記縁部における前記第2接着層に接着される。
上記蓄電セルによれば、セパレータの縁部が、第1集電体及び第2集電体のいずれか一方とスペーサとに接着されるので、セパレータの収縮を抑制できる。
前記第1接着層及び前記第2接着層は、前記セパレータの前記中央部にそれぞれ設けられてもよい。この場合、第1接着層及び第2接着層を正極活物質層及び負極活物質層に接着することができる。
前記第1接着層及び前記第2接着層の一方は、前記正極活物質層及び前記負極活物質層の一方に接着され、前記第1接着層及び前記第2接着層の他方は、前記正極活物質層及び前記負極活物質層の他方に接着されてもよい。この場合、活物質層が収縮した場合であっても、接着層と活物質層との接触面積の低下を抑制できる。
前記スペーサは、前記第1接着層の端面及び前記第2接着層の端面に接着されてもよい。この場合、セパレータとスペーサとの間の接着性が向上する。
前記第1接着層及び前記第2接着層の少なくとも一方は、熱硬化性接着剤を含んでもよい。この場合、熱硬化性接着剤の硬化後に蓄電セルが加熱されても、熱硬化性接着剤は溶けない。そのため、第1集電体及び第2集電体のいずれか一方又はスペーサにセパレータをより確実に取り付けることができる。
前記第1接着層は、前記第2集電体の前記一方面に接着されてもよい。負極では、第2集電体とスペーサとの界面において、第2集電体を触媒としてスペーサと電解質とが反応してスペーサの腐食が進むことがある。そのような場合であっても、第2集電体とスペーサとの界面にセパレータの端部が配置されることによって、スペーサの腐食を遅らせることができる。
前記第1集電体及び前記第2集電体のうち前記第1接着層に接着される集電体において、前記一方面の表面粗さは、前記一方面とは反対側の他方面の表面粗さよりも大きくてもよい。この場合、第1接着層と一方面との間の接触面積が増大するので、第1接着層と一方面との間の接着性が向上する。
本開示の一側面に係る蓄電装置は、積層された複数の蓄電セルを含む積層体を備え、前記複数の蓄電セルは、上記蓄電セルを含む。
上記蓄電装置によれば、セパレータの収縮を抑制できる。
上記蓄電装置は、前記蓄電セルの前記スペーサの外表面に設けられた金属層を更に備えてもよい。この場合、スペーサを水蒸気又は酸素等のガスが透過することを抑制できる。
上記蓄電装置は、前記積層体の積層方向において前記積層体を挟む一対の拘束板と、前記一対の拘束板のそれぞれと前記積層体との間に配置された集電板と、を更に備えてもよい。この場合、一対の拘束板によって積層方向において積層体に拘束荷重を付加できる。
本開示の一側面に係る蓄電装置の製造方法は、第1集電体と前記第1集電体の一方面に設けられた第1活物質層とを有する第1電極を有する第1電極ユニットを準備する工程と、第2集電体と前記第2集電体の一方面に設けられた第2活物質層とを有する第2電極と、前記第2集電体の縁部に接合されたスペーサと、を有する第2電極ユニットを準備する工程であり、前記第2電極が前記第1電極と異なる極性を有する、工程と、前記第2活物質層がセパレータを挟んで前記第1活物質層と対向するように前記第1電極ユニットと前記第2電極ユニットとを交互に積層する工程であり、前記セパレータが、基材層と、前記基材層の第1面に設けられた第1接着層と、前記基材層の第2面に設けられた第2接着層と、を有し、前記セパレータの縁部が、前記第2集電体の前記一方面と前記スペーサとの間に配置され、前記セパレータの前記縁部における前記第1接着層が前記第2集電体の前記一方面に対向し、前記セパレータの前記縁部における前記第2接着層が前記スペーサに対向する、工程と、前記第1電極ユニット及び前記第2電極ユニットの積層方向において隣り合う前記スペーサ同士を溶着することによって、前記第1電極と前記第2電極との間の空間を封止する封止体を形成する工程と、前記封止体を形成した後、前記第1電極と前記第2電極と前記セパレータとを含む蓄電装置の充放電を行う工程と、を含む。
上記蓄電装置の製造方法によれば、第1電極ユニットと第2電極ユニットとを交互に積層する工程又は蓄電装置の充放電を行う工程において、例えば充放電時の蓄電装置の発熱又は内部に含まれる水分等により第1接着層及び第2接着層がそれぞれ接着性を発揮する。その結果、セパレータの縁部における第1接着層は、第1集電体の一方面と接着される。セパレータの縁部における第2接着層は、スペーサと接着される。これにより、セパレータの収縮を抑制できる。
本開示によれば、セパレータの収縮を抑制できる蓄電セル、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法が提供され得る。
図1は、一実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。 図2の(a)〜(d)は、一実施形態の蓄電装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 図3は、一実施形態の蓄電装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 図4は、他の実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。 図5は、他の実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。 図6は、他の実施形態の蓄電装置の一部を示す概略的な断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、一実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。図1に示す蓄電装置1は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリに用いられる蓄電モジュールである。蓄電装置1は、例えばニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池等の二次電池である。蓄電装置1は、電気二重層キャパシタであってもよいし、全固体電池であってもよい。本実施形態では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池である場合を例示する。
蓄電装置1は、複数の蓄電セル2が積層方向にスタック(積層)されたセルスタック5(積層体)を含んで構成されている。以下では、複数の蓄電セル2の積層方向を単に積層方向と言う。積層方向から見て、蓄電装置1は、例えば、辺が50cm以上の矩形形状を有する。各蓄電セル2は、図1に示すように、正極11と、負極12と、セパレータ13と、スペーサ14とを備える。正極11は、第1集電体20と、第1集電体20の一方面20aに設けられた正極活物質層22とを備える。正極11は、例えば積層方向から見て矩形状の電極である。負極12は、第2集電体21と、第2集電体21の一方面21aに設けられた負極活物質層23とを備える。負極12は、例えば積層方向から見て矩形状の電極である。負極12は、負極活物質層23が正極活物質層22と積層方向において互いに対向するように配置されている。つまり、正極11及び負極12の対向する方向は積層方向と一致している。本実施形態では、正極活物質層22及び負極活物質層23は、いずれも矩形状に形成されている。負極活物質層23は、正極活物質層22よりも一回り大きく形成されており、積層方向から見て、正極活物質層22の形成領域の全体が負極活物質層23の形成領域内に位置している。
第1集電体20は、一方面20aとは反対側の面である他方面20bを有する。他方面20bには、正極活物質層22が形成されていない。第2集電体21は、一方面21aとは反対側の面である他方面21bを有する。他方面21bには、負極活物質層23が形成されていない。第1集電体20の他方面20bと第2集電体21の他方面21bとが互いに接するように、蓄電セル2がスタックされることによって、セルスタック5が構成される。これにより、複数の蓄電セル2が電気的に直列に接続される。セルスタック5では、積層方向に隣り合う蓄電セル2,2により、互いに接する第1集電体20及び第2集電体21を電極体とする疑似的なバイポーラ電極10が形成される。すなわち、1つのバイポーラ電極10は、第1集電体20、第2集電体21、正極活物質層22及び負極活物質層23を含む。積層方向の一端には、終端電極として第1集電体20が配置される。積層方向の他端には、終端電極として第2集電体21が配置される。
第1集電体20及び第2集電体21のそれぞれ(以下、単に「集電体」ともいう)は、リチウムイオン二次電池の放電又は充電の間、正極活物質層22及び負極活物質層23に電流を流し続けるための化学的に不活性な電気伝導体である。集電体を構成する材料としては、例えば、金属材料、導電性樹脂材料、導電性無機材料等を用いることができる。導電性樹脂材料としては、例えば、導電性高分子材料又は非導電性高分子材料に必要に応じて導電性フィラーが添加された樹脂等が挙げられる。集電体は、前述した金属材料又は導電性樹脂材料を含む1以上の層を含む複数層を備えてもよい。集電体の表面は、公知の保護層により被覆されてもよい。集電体の表面に、メッキ処理又はスプレーコート等の公知の方法により被覆層を形成してもよい。例えば、集電体の表面(例えば一方面20a及び一方面21a)に炭素膜が設けられてもよい。集電体は、例えば、板状、箔状、シート状、フィルム状、メッシュ状等の形態に形成されていてもよい。集電体を金属箔とする場合、例えば、アルミニウム箔、銅箔、ニッケル箔、チタン箔又はステンレス鋼箔等を用いることができる。集電体としてステンレス鋼箔(例えばJISG 4305:2015にて規定されるSUS304、SUS316、SUS301、SUS304等)を用いた場合、集電体の機械的強度を確保することができる。集電体は、上記金属の合金箔又はクラッド箔であってもよい。本実施形態において、第1集電体20はアルミニウム箔であり、第2集電体21は銅箔である。箔状の集電体を用いる場合、その厚みは、例えば、1μm〜100μmとしてよい。
正極活物質層22は、リチウムイオン等の電荷担体を吸蔵及び放出し得る正極活物質を含む。正極活物質としては、層状岩塩構造を有するリチウム複合金属酸化物、スピネル構造の金属酸化物、ポリアニオン系化合物など、リチウムイオン二次電池の正極活物質として使用可能なものを採用すればよい。また、2種以上の正極活物質を併用してもよい。本実施形態において、正極活物質層22はポリアニオン系化合物としてのオリビン型リン酸鉄リチウム(LiFePO)を含む。
負極活物質層23は、リチウムイオンなどの電荷担体を吸蔵及び放出可能である単体、合金又は化合物であれば特に限定はなく使用可能である。例えば、負極活物質としてLiや、炭素、金属化合物、リチウムと合金化可能な元素もしくはその化合物等が挙げられる。炭素としては天然黒鉛、人造黒鉛、あるいはハードカーボン(難黒鉛化性炭素)やソフトカーボン(易黒鉛化性炭素)を挙げることができる。人造黒鉛としては、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ等が挙げられる。リチウムと合金化可能な元素の例としては、シリコン(ケイ素)及びスズが挙げられる。本実施形態において、負極活物質層23は炭素としての黒鉛を含む。
正極活物質層22及び負極活物質層23のそれぞれ(以下、単に「活物質層」ともいう)は、必要に応じて電気伝導性を高めるための導電助剤、結着剤、電解質(ポリマーマトリクス、イオン伝導性ポリマー、電解液等)、イオン伝導性を高めるための電解質支持塩(リチウム塩)等をさらに含み得る。活物質層に含まれる成分又は当該成分の配合比及び活物質層の厚さは特に限定されず、リチウムイオン二次電池についての従来公知の知見が適宜参照され得る。活物質層の厚みは、例えば2〜150μmである。集電体の表面に活物質層を形成させるには、ロールコート法等の従来から公知の方法を用いてもよい。正極11又は負極12の熱安定性を向上させるために、集電体の表面(片面又は両面)又は活物質層の表面に耐熱層を設けてもよい。耐熱層は、例えば、無機粒子と結着剤とを含み、その他に増粘剤等の添加剤を含んでもよい。
導電助剤は、正極11又は負極12の導電性を高めるために添加される。導電助剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等である。
結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリル基含有樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸等のアクリル系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩、水溶性セルロースエステル架橋体、デンプン−アクリル酸グラフト重合体を例示することができる。これらの結着剤は、単独で又は複数で用いられ得る。溶媒には、例えば、水、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が用いられる。
セパレータ13は、正極11と負極12とを隔離し、両極の接触による短絡を防止しつつ、リチウムイオン等の電荷担体を通過させる。セパレータ13は、正極11と負極12との間に配置されている。セパレータ13は、蓄電セル2をスタックした際に隣り合うバイポーラ電極10,10間の短絡を防止する。
セパレータ13は、基材層13aと、基材層13aの第1面13aaに設けられた第1接着層13bと、基材層13aの第2面13abに設けられた第2接着層13cとを有する。セパレータ13は、正極活物質層22及び負極活物質層23に積層方向に対向している中央部と、正極活物質層22及び負極活物質層23に積層方向に対向していない縁部13eとを有する。第1接着層13b及び第2接着層13cは、少なくともセパレータ13の縁部13eに設けられる。
本実施形態では第1接着層13bは、セパレータ13の中央部にも設けられる。つまり、第1接着層13bは、基材層13aの第1面13aaの全面に設けられている。第1接着層13bは、正極活物質層22に接着される。第1接着層13bは、正極11と基材層13aとの間の位置ずれを防止する。
本実施形態では第2接着層13cは、セパレータ13の中央部にも設けられる。つまり、第2接着層13cは、基材層13aの第2面13abの全面に設けられている。第2接着層13cは、負極活物質層23に接着される。第2接着層13cは、負極12と基材層13aとの間の位置ずれを防止する。
基材層13aは、例えば、電解質を吸収保持するポリマーを含む多孔性シート又は不織布であってもよい。基材層13aを構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)からなる多孔質フィルムが用いられる。基材層13aを構成する材料は、ポリプロピレン或いはメチルセルロース等からなる織布又は不織布等であってもよい。基材層13aは、単層構造又は多層構造を有してもよい。多層構造は、例えば、接着層、耐熱層としてのセラミック層等を有してもよい。基材層13aには、電解質が含浸されてもよい。基材層13a自体を高分子固体電解質又は無機固体型電解質等の電解質で構成してもよい。
基材層13aに含浸される電解質としては、例えば、非水溶媒と非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む液体電解質(電解液)、又はポリマーマトリックス中に保持された電解質を含む高分子ゲル電解質などが挙げられる。
基材層13aに電解液が含浸される場合、その電解質塩として、LiClO、LiAsF、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(FSO、LiN(CFSO等の公知のリチウム塩を使用できる。また、非水溶媒として、環状カーボネート類、環状エステル類、鎖状カーボネート類、鎖状エステル類、エーテル類等の公知の溶媒を使用できる。なお、これら公知の溶媒材料を二種以上組合せて用いてもよい。
第1接着層13b及び第2接着層13cのそれぞれは、熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤を含んでもよいし、例えば電解液等の水分と反応して固化する接着剤(液湿気硬化型接着剤)を含んでもよい。液湿気硬化型接着剤は、例えば蓄電装置1の使用温度(例えば常温)よりも高い温度で固化してもよい。エステル系電解液が使用される場合、液湿気硬化型接着剤は80℃以下で固化してもよい。熱硬化性接着剤は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含んでもよい。熱可塑性接着剤は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の熱可塑性樹脂を含んでもよい。第1接着層13b及び第2接着層13cのそれぞれは、接着剤を塗布することによって形成されてもよい。
スペーサ14は、少なくとも、第1集電体20と第2集電体21との間に形成され、第1集電体20及び第2集電体21に接合又は固定される。スペーサ14は、絶縁材料を含み、第1集電体20と第2集電体21との間を絶縁することによって短絡を防止する。本実施形態において、スペーサ14は、絶縁材料として樹脂であるポリエチレン(PE)を含む。スペーサ14を構成する樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)の他に、ポリスチレン、ABS樹脂、変性ポリプロピレン(変性PP)、及びアクリロニトリルスチレン(AS)樹脂が挙げられる。
本実施形態において、スペーサ14は、第1集電体20の縁部20e及び第2集電体21の縁部21eの少なくとも一方に沿って延在し、正極活物質層22及び負極活物質層23の少なくとも一方を取り囲む枠である。
本実施形態において、スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止する封止部としても機能する。本実施形態では、各蓄電セル2に配置されるスペーサ14は、一対の集電体間に配置される部分と集電体の縁部よりも外側に延びる部分とを有しており、セルスタック5の積層方向に隣り合うスペーサ14の外側に延びる部分同士が接合されて一体化している。複数のスペーサ14が一体化されて封止体14aを形成している。スペーサ14、正極11及び負極12によって囲まれた空間Sには、セパレータ13の基材層13aに含浸される電解質(電解液)が収容されている。スペーサ14は、積層方向から見て矩形の枠状をなしており、第2集電体21の縁部21eに接着されている。封止体14aは、セルスタック5の積層方向の一端に配置された第1集電体20から積層方向の他端に配置された第2集電体21まで積層方向に延在している。封止体14aは筒状の部材である。このような封止体14aは、後述するように、複数の樹脂枠25同士を溶着することによって形成される(図2参照)。
スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、電解質の透過を防止し得る。また、スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、蓄電装置1の外部から空間S内への水分の侵入を防止し得る。さらに、スペーサ14は、例えば充放電反応等により正極11又は負極12から発生したガスが蓄電装置1の外部に漏れることを防止し得る。
本実施形態では、第1集電体20の一方面20aが、セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bに接着される。すなわち、第1集電体20の一方面20aは、第1接着層13bに接着された接着面20aaを含む。第1集電体20の一方面20aは、正極活物質層22が形成された形成領域と、正極活物質層22が形成されていない非形成領域とを含む。非形成領域は、形成領域の周囲に設けられ、第1接着層13bに接着された接着面20aaを含む。
スペーサ14は、セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cに接着される。スペーサ14は、第1接着層13bの端面13bs及び第2接着層13cの端面13csに接着されてもよい。セパレータ13の縁部13eは、接着面20aaとスペーサ14との間に挟まれている。セパレータ13の縁部13eは、スペーサ14に埋め込まれている。
本実施形態の蓄電装置1及び蓄電セル2によれば、セパレータ13の縁部13eが、第1集電体20とスペーサ14とに接着されるので、セパレータ13の縁部13eが固定され、セパレータ13の収縮又は位置ずれを抑制できる。本実施形態のセパレータ13の縁部13eは、一方面が集電体に接着されるだけでなく、他方面が別の集電体に接着固定されたスペーサ14に接着されている。スペーサ14は、蓄電セル2の端部に固定状態で配置されているので、セパレータ13の縁部13eの一方面と集電体との接着力が低下したとしても、セパレータ13の縁部13eはスペーサ14により保持されることになる。したがって、本実施形態では、セパレータ13の縁部13eがどこにも接着されていない場合、又は、セパレータ13の縁部13eが集電体のみに接着されている場合と比較して、セパレータ13の収縮が抑制される。よって、セパレータ13の破断又はずれによる短絡も抑制できる。また、正極活物質層22又は負極活物質層23が膨張した場合に、拘束板等を用いなくても、第1接着層13b及び第2接着層13cによって、第1集電体20の一方面20aと第2集電体21の一方面21aとの間の距離の広がりを抑制できる。
第1接着層13b及び第2接着層13cがセパレータ13の中央部にそれぞれ設けられていると、第1接着層13b及び第2接着層13cを正極活物質層22及び負極活物質層23にそれぞれ接着することができる。
第1接着層13bが正極活物質層22に接着され、第2接着層13cが負極活物質層23に接着されていると、例えば放電により負極活物質層23が収縮した場合であっても、第1接着層13bと正極活物質層22との接触面積及び第2接着層13cと負極活物質層23との接触面積の低下を抑制できる。すなわち、正極活物質層22と負極活物質層23との間の距離の広がりを抑制できる。その結果、蓄電装置1の電気抵抗値の増大が低減されるので、蓄電装置1の容量の低下を抑制できる。また、本実施形態のように積層方向から見て蓄電装置1のサイズが大きい場合、蓄電装置1の中央部における集電体間の距離の広がりが大きくなる。そのような場合であっても、セパレータ13の中央部において第1接着層13b及び第2接着層13cが正極活物質層22及び負極活物質層23にそれぞれ接着されているため、積層方向から見た蓄電装置1の中央部において第1集電体20の一方面20aと第2集電体21の一方面21aとの間の距離の広がりを抑制できる。
スペーサ14が第1接着層13bの端面13bs及び第2接着層13cの端面13csに接着される場合、セパレータ13とスペーサ14との間の接着面積が大きくなるので、セパレータ13をより強固にスペーサ14に接着できるようになる。
第1接着層13b及び第2接着層13cの少なくとも一方が熱硬化性接着剤を含む場合、熱硬化性接着剤の硬化後に蓄電セル2が加熱されても、熱硬化性接着剤は溶けない。そのため、第1集電体20又はスペーサ14にセパレータ13をより確実に取り付けることができる。
図2の(a)〜(d)及び図3は、一実施形態の蓄電装置の製造方法の各工程を示す断面図である。蓄電装置1は例えば以下のようにして製造され得る。
(正極ユニットの準備)
まず、図2の(a)に示されるように、正極ユニットU1(第1電極ユニット)を準備する。正極ユニットU1は、第1集電体20と第1集電体20の一方面20aに設けられた正極活物質層22(第1活物質層)とを有する正極11(第1電極)を有する。本実施形態では、正極ユニットU1は、第1集電体20の一方面20a上に設けられたセパレータ13を有する。セパレータ13は、正極活物質層22を覆うように配置される。セパレータ13は、基材層13aと、基材層13aの第1面13aaに設けられた第1接着層13bと、基材層13aの第2面13abに設けられた第2接着層13cとを有する。セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bは、第1集電体20の一方面20aに対向するように配置される。セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bは、第1集電体20の一方面20aに接着されてもよい。本工程において、セパレータ13の第1接着層13b及び第2接着層13cに熱硬化性接着剤が含まれる場合、熱硬化性接着剤は未硬化であるが、第1集電体20の一方面20aに対して接着性を有する。
(負極ユニットの準備)
また、図2の(b)に示されるように、負極ユニットU2(第2電極ユニット)を準備する。負極ユニットU2は、第2集電体21と第2集電体21の一方面21aに設けられた負極活物質層23(第2活物質層)とを有する負極12(第1電極と異なる極性を有する第2電極)と、第2集電体21の縁部21eに接合された樹脂枠25(スペーサ)とを有する。樹脂枠25内に電解液を供給してもよい。
(正極ユニット及び負極ユニットの積層)
次に、図2の(c)に示されるように、負極活物質層23がセパレータ13を挟んで正極活物質層22と対向するように正極ユニットU1と負極ユニットU2とを交互に積層する。セパレータ13の縁部13eは、第1集電体20の一方面20aと樹脂枠25との間に配置される。セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bは第1集電体20の一方面20aに対向する。セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cは樹脂枠25に対向する。複数の樹脂枠25は、正極ユニットU1及び負極ユニットU2の積層方向において互いに離間して配列される。
(封止体の形成)
次に、図2の(d)に示されるように、正極ユニットU1及び負極ユニットU2の積層方向において隣り合う樹脂枠25同士を溶着することによって、正極11と負極12との間の空間Sを封止する封止体14aを形成する。例えば、各樹脂枠25の外周面25sに熱板を押し当てることによって、隣り合う樹脂枠25同士を溶着する。
(蓄電装置の充放電)
次に、図3に示されるように、正極11と負極12とセパレータ13とを含む蓄電装置1の充放電を行う(活性化工程)。本実施形態では、正極11と負極12とセパレータ13とを積層方向において拘束した状態で、充放電を行う。積層方向において、一対の拘束部材30間に蓄電装置1を挟むことによって蓄電装置1を拘束する。一方の拘束部材30と積層方向の一端に配置された第1集電体20との間には、第1集電体20に電気的に接続された正極集電板40が配置される。正極集電板40と一方の拘束部材30との間には絶縁板41が配置される。他方の拘束部材30と積層方向の他端に配置された第2集電体21との間には、第2集電体21に電気的に接続された負極集電板50が配置される。負極集電板50と他方の拘束部材30との間には絶縁板51が配置される。
蓄電装置1の充放電(初期充放電)は、例えば一対の拘束部材30によって拘束された蓄電装置1を恒温槽内に配置し、正極集電板40と負極集電板50との間に電流を流すことによって行われる。
活性化工程の後、一対の拘束部材30による拘束を解除し、蓄電装置1を取り出す。このようにして、蓄電装置1を製造することができる。
本実施形態の蓄電装置1の製造方法によれば、第1接着層13b及び第2接着層13cが熱硬化性接着剤を含む場合、蓄電装置1の充放電を行う工程において、充放電時の蓄電装置1の発熱(例えば90℃)により第1接着層13b及び第2接着層13cがそれぞれ硬化する。その結果、セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bは、第1集電体20の一方面20aの接着面20aaと接着される。セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cは、スペーサ14と接着される。セパレータ13の縁部13eは、第1集電体20の一方面20aの接着面20aaとスペーサ14との間に挟まれる。これにより、セパレータ13の収縮を抑制できる。
第1接着層13b及び第2接着層13cが熱可塑性接着剤を含む場合、正極ユニット及び負極ユニットの積層工程において、熱圧着により、第1接着層13bが接着面20aaと接着され、第2接着層13cがスペーサ14と接着される。第1接着層13b及び第2接着層13cが液湿気硬化型接着剤を含む場合、正極ユニット及び負極ユニットの積層工程において、樹脂枠25内に滴下された電解液の水分との反応によって、第1接着層13bが接着面20aaと接着され、第2接着層13cがスペーサ14と接着される。
図4は、他の実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。図4に示される蓄電装置1aは、図1の蓄電装置1と、一対の拘束板31と、正極集電板40と、負極集電板50とを備える。一対の拘束板31は、セルスタック5の積層方向において蓄電装置1、正極集電板40及び負極集電板50を挟む。一対の拘束板31同士は、例えばボルト32及びナット33等の締結部材によって連結されている。正極集電板40は、一方の拘束板31と積層方向の一端に配置された第1集電体20との間に配置される。正極集電板40と一方の拘束板31との間には絶縁板41が配置される。負極集電板50は、他方の拘束板31と積層方向の他端に配置された第2集電体21との間に配置される。負極集電板50と他方の拘束板31との間には絶縁板51が配置される。
蓄電装置1aにおいても蓄電装置1と同様の作用効果が得られる。さらに、一対の拘束板31によって、積層方向においてセルスタック5に拘束荷重を付加できる。蓄電装置1aは、蓄電装置1と同様の方法により製造され得る。
図5は、他の実施形態の蓄電装置を示す概略的な断面図である。図5に示される蓄電装置1bは、セパレータ13の縁部13eが第1集電体20の一方面20aではなく、第2集電体21の一方面21aに接着されていること以外は図1の蓄電装置1と同じ構成を備える。すなわち、蓄電装置1bは、図1の蓄電装置1において正極11と負極12とを入れ替え、セパレータ13を上下反転させた構成を備える。したがって、蓄電装置1bでは、第2集電体21の一方面21aが、セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bに接着された接着面21aaを有する。この場合、セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cがスペーサ14に接着される。
蓄電装置1bにおいても蓄電装置1と同様の作用効果が得られる。負極12では、第2集電体21とスペーサ14との界面において、第2集電体21(例えば銅)を触媒としてスペーサ14(例えば樹脂)と電解質とが反応してスペーサ14の腐食が進むことがある。そのような場合であっても、第2集電体21とスペーサ14との界面にセパレータ13の縁部13eが配置されることによって、スペーサ14の腐食を遅らせることができる。
蓄電装置1bは、蓄電装置1と同様の方法により製造され得る。正極ユニットの準備工程では、正極11と樹脂枠25とを含む正極ユニットを準備する。負極ユニットの準備工程では、負極12とセパレータ13とを含む負極ユニットを準備する。その後、正極ユニットの樹脂枠25内に電解液を供給した後、正極ユニット及び負極ユニットの積層を行う。
図6は、他の実施形態の蓄電装置の一部を示す概略的な断面図である。図6に示される蓄電装置は、第1集電体20の一方面20aが粗面化されたこと以外は図1の蓄電装置1と同じ構成を備える。粗面化された領域は、接着面20aaのみでもよいが、本実施形態では第1集電体20の一方面20aの全体が粗面化されている。第1集電体20の一方面20aの表面粗さ(算術平均粗さRa)は、第1集電体20の他方面20bの表面粗さよりも大きい。第1集電体20の一方面20aの全体が粗面化されている場合は、第1集電体20の一方面20aの全体の表面粗さが第1集電体20の他方面20bの全体の表面粗さよりも大きければよい。第1集電体20の接着面20aaのみが粗面化されている場合は、第1集電体20の接着面20aaの表面粗さが第1集電体20の他方面20bの全体の表面粗さよりも大きければよい。一方面20aの表面粗さは、例えば50〜300μmである。他方面20bは例えば平滑面であるが、粗面化されてもよい。一方面20aには、例えば積層方向に突出した複数の突起20pが設けられている。突起20pは、第1接着層13b内に配置されている。すなわち、突起20pの高さは第1接着層13bの厚みよりも小さい。第1接着層13bが隣り合う突起20p間に形成された凹部内に入り込み、アンカー効果が発揮される。
突起20pは、例えば、基端と先端との間において、くびれ部を有する。換言すると、突起20pは、基端と先端との間において、オーバーハング部を有する。さらに換言すると、突起20pは基端側から先端側に向かって径が大きくなる拡張部分と、基端側から先端側に向かって径が小さくなる縮小部分を有している。このくびれ部を有する複数の突起20pにより、アンカー効果をさらに高めることができる。なお、図6は模式図であって、突起20pの大きさ、形状及び密度等は特に限定されない。突起20pは、電解めっきにより形成されてもよいし、エッチングにより形成されてもよい。突起20pは、例えば、基端側から先端側に向かって先細りとなる形状を有してもよい。
図6の蓄電装置では、第1接着層13bと一方面20aとの間の接触面積が増大するので、第1接着層13bと一方面20aとの間の接着性が向上する。よって、セパレータ13の収縮をさらに抑制できる。
第1集電体20の他方面20bは、隣りの蓄電セル2の第2集電体21の他方面21bと接触する。第1集電体20の他方面20b及び第2集電体21の他方面21bが平滑面であると、第1集電体20と第2集電体21との間の接触抵抗が低減する。
図4の蓄電装置1aにおいても同様に、第1集電体20の一方面20aの表面粗さが、第1集電体20の他方面20bの表面粗さより大きくてもよい。図5の蓄電装置1bにおいても同様に、第2集電体21の一方面21aの表面粗さが、第2集電体21の他方面21bの表面粗さより大きくてもよい。
以上、本開示の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本開示は上記実施形態に限定されない。
セパレータ13は、例えば正極活物質層22又は負極活物質層23にセパレータ材料を塗布することによって形成されてもよい。第1接着層13bは、基材層13aの第1面13aaに部分的(非連続的、断続的)に設けられてもよい。第2接着層13cは、基材層13aの第2面13abに部分的(非連続的、断続的)に設けられてもよい。
スペーサ14は、正極活物質層22又は負極活物質層23を囲むように複数の部材が組み合わされた枠であってもよい。スペーサ14は、第1集電体20の縁部20e又は第2集電体21の縁部21eに沿って不連続に設けられてもよい。この場合、スペーサ14の材料を少なくできる。
蓄電セル2をスタックしたセルスタック5において、第1集電体20の縁部20e及び第2集電体21の縁部21eはスペーサ14から露出するように配置されてもよい。この場合、第1集電体20の縁部20e及び第2集電体21の縁部21eがスペーサ14に埋まっている構成に比べてスペーサ14の材料を少なくできる。
スペーサ14の外表面(外周面)には金属層15が形成されてもよい。金属層15は、セルスタック5の積層方向の一端に配置された第1集電体20から積層方向の他端に配置された第2集電体21まで積層方向に延在している。金属層15は、例えば接着層16によりスペーサ14の外表面にラミネートされてもよいし、接着層16を介さずにスペーサ14の外表面に接触するように形成されてもよい。その場合、例えば蒸着により金属層15を形成してもよいし、金属箔をスペーサ14の外表面に溶着することによって金属層15を形成してもよい。金属層15は、封止体14aを形成した後、例えば接着層16により封止体14aの外表面(スペーサ14の外表面)にラミネートされる。金属層15の外表面に樹脂層17を更に形成してもよい。
金属層15により、スペーサ14を水蒸気又は酸素等のガスが透過することを抑制できる。その結果、当該ガスに起因する蓄電装置1,1a,1bの劣化を抑制できる。
スペーサ14は、絶縁材料として、セラミック等を含んでもよい。スペーサ14は、例えばゴム等の高弾性を有する材料からなってもよい。
負極ユニットU2の準備は、正極ユニットU1の準備前に行われてもよいし、正極ユニットU1の準備後に行われてもよいし、正極ユニットU1の準備と同時に行われてもよい。
正極ユニットU1はセパレータ13を有していなくてもよい。その場合、セパレータ13は、正極ユニット及び負極ユニットの積層工程において、正極ユニットU1と負極ユニットU2との間に配置されてもよい。
図3において、拘束を行わずに蓄電装置1の充放電を行ってもよい。
図4の蓄電装置1aを製造する際に、蓄電装置1aの充放電を行う活性化工程において、一対の拘束部材30に代えて、一対の拘束板31、ボルト32及びナット33を用いてもよい。この場合、活性化工程の後に一対の拘束板31による拘束を解除する必要がない。
1,1a,1b…蓄電装置、2…蓄電セル、5…セルスタック(積層体)、11…正極(第1電極)、12…負極(第2電極)、13…セパレータ、13a…基材層、13aa…第1面、13ab…第2面、13b…第1接着層、13c…第2接着層、13e,20e,21e…縁部、14…スペーサ、15…金属層、20…第1集電体、20a,21a…一方面、20b,21b…他方面、20aa,21aa…接着面、21…第2集電体、22…正極活物質層(第1活物質層)、23…負極活物質層(第2活物質層)、25…樹脂枠、31…拘束板、S…空間、U1…正極ユニット(第1電極ユニット)、U2…負極ユニット(第2電極ユニット)。

Claims (11)

  1. 第1集電体と、前記第1集電体の一方面に設けられた正極活物質層と、を有する正極と、
    第2集電体と、前記第2集電体の一方面に設けられた負極活物質層と、を有し、前記負極活物質層が前記正極活物質層と対向するように配置された負極と、
    前記正極と前記負極との間に配置された基材層を有するセパレータと、
    前記第1集電体と前記第2集電体との間に形成され、前記第1集電体及び前記第2集電体の少なくとも一方に接合されたスペーサと、
    を備え、
    前記セパレータは、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に対向している中央部と、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に対向していない縁部とを有し、
    前記セパレータは、少なくとも前記セパレータの前記縁部において、前記基材層の第1面に設けられた第1接着層と、前記基材層の第2面に設けられた第2接着層と、を有し、
    前記第1集電体及び前記第2集電体のいずれか一方は、前記セパレータの前記縁部における前記第1接着層に接着され、
    前記スペーサは、前記セパレータの前記縁部における前記第2接着層に接着される、蓄電セル。
  2. 前記第1接着層及び前記第2接着層は、前記セパレータの前記中央部にそれぞれ設けられる、請求項1に記載の蓄電セル。
  3. 前記第1接着層及び前記第2接着層の一方は、前記正極活物質層及び前記負極活物質層の一方に接着され、
    前記第1接着層及び前記第2接着層の他方は、前記正極活物質層及び前記負極活物質層の他方に接着される、請求項1又は2に記載の蓄電セル。
  4. 前記スペーサは、前記第1接着層の端面及び前記第2接着層の端面に接着される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電セル。
  5. 前記第1接着層及び前記第2接着層の少なくとも一方は、熱硬化性接着剤を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電セル。
  6. 前記第1接着層は、前記第2集電体の前記一方面に接着される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電セル。
  7. 前記第1集電体及び前記第2集電体のうち前記第1接着層に接着される集電体において、前記一方面の表面粗さは、前記一方面とは反対側の他方面の表面粗さよりも大きい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電セル。
  8. 積層された複数の蓄電セルを含む積層体を備え、
    前記複数の蓄電セルは、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電セルを含む、蓄電装置。
  9. 前記蓄電セルの前記スペーサの外表面に設けられた金属層を更に備える、請求項8に記載の蓄電装置。
  10. 前記積層体の積層方向において前記積層体を挟む一対の拘束板と、
    前記一対の拘束板のそれぞれと前記積層体との間に配置された集電板と、
    を更に備える、請求項8又は9に記載の蓄電装置。
  11. 第1集電体と前記第1集電体の一方面に設けられた第1活物質層とを有する第1電極を有する第1電極ユニットを準備する工程と、
    第2集電体と前記第2集電体の一方面に設けられた第2活物質層とを有する第2電極と、前記第2集電体の縁部に接合されたスペーサと、を有する第2電極ユニットを準備する工程であり、前記第2電極が前記第1電極と異なる極性を有する、工程と、
    前記第2活物質層がセパレータを挟んで前記第1活物質層と対向するように前記第1電極ユニットと前記第2電極ユニットとを交互に積層する工程であり、前記セパレータが、基材層と、前記基材層の第1面に設けられた第1接着層と、前記基材層の第2面に設けられた第2接着層と、を有し、前記セパレータの縁部が、前記第2集電体の前記一方面と前記スペーサとの間に配置され、前記セパレータの前記縁部における前記第1接着層が前記第2集電体の前記一方面に対向し、前記セパレータの前記縁部における前記第2接着層が前記スペーサに対向する、工程と、
    前記第1電極ユニット及び前記第2電極ユニットの積層方向において隣り合う前記スペーサ同士を溶着することによって、前記第1電極と前記第2電極との間の空間を封止する封止体を形成する工程と、
    前記封止体を形成した後、前記第1電極と前記第2電極と前記セパレータとを含む蓄電装置の充放電を行う工程と、
    を含む、蓄電装置の製造方法。

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