JP2022016904A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】スペーサのシール性の低下抑制と放熱性確保との両立が可能な蓄電モジュールを提供する。【解決手段】蓄電モジュール1は電極ユニットUを備える。電極ユニットUは、第1集電体20と、第2集電体21と、正極活物質層22と、負極活物質層23と、スペーサ14とを備える。スペーサ14は、第1集電体20の外周縁に沿って配置された長尺部材141,143を繋ぎ合わせることで正極活物質層22を取り囲む枠状に形成される。枠状のスペーサ14の外周面14bにおける長尺部材141,143同士の継ぎ目14sの露出部には、継ぎ目14sをシールするシール部材30が設けられている。スペーサ14の外周面14bは、シール部材30により覆われた第1領域R1と、シール部材30に覆われていない第2領域R2とを有する。【選択図】図3

Description

本開示は、蓄電モジュールに関する。
集電体の周縁部に接合された樹脂枠を備えるバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。樹脂枠は、複数の樹脂フィルムを互いに接合することによって得られる。
特開2019-129070号公報
上記バイポーラ電池では、樹脂枠(スペーサ)の全周がシール材で覆われている。その場合、充電時又は放電時における電極反応による電池の発熱がシール材内にこもり易くなる。その結果、電極材料の劣化が進む可能性がある。一方、樹脂枠を、複数のシール部材を繋ぎ合わせて形成する場合、シール部材の繋ぎ合わせ部分(継ぎ目)のシール性は、その他の部分のシール性よりも低くなる。その結果、継ぎ目における電解液漏れ等の不具合が生じる可能性がある。
本開示は、スペーサのシール性の低下抑制と放熱性確保との両立が可能な蓄電モジュールを提供する。
本開示の一側面に係る蓄電モジュールは、少なくとも1つの電極ユニットを備える蓄電モジュールであって、前記少なくとも1つの電極ユニットは、一対の集電体と、前記一対の集電体の間に設けられ、セパレータを挟んで対向配置された一対の活物質層と、前記一対の集電体の間隔を保持するスペーサと、を備え、前記スペーサは、前記集電体の外周縁に沿って配置された複数のスペーサ部材を繋ぎ合わせることで前記活物質層を取り囲む枠状に形成され、前記枠状のスペーサの外周面における前記複数のスペーサ部材同士の継ぎ目の露出部には、当該継ぎ目をシールするシール部材が設けられており、前記スペーサの前記外周面は、前記シール部材により覆われた第1領域と、前記シール部材に覆われていない第2領域とを有する。
上記蓄電モジュールによれば、スペーサの外周面に露出した継ぎ目をシール部材によりシールすることによって、スペーサのシール性の低下を抑制できる。さらに、スペーサの外周面が、シール部材に覆われていない第2領域を有するので、蓄電モジュールから発生した熱を第2領域から外部に放出できる。したがって、上記蓄電モジュールによれば、スペーサのシール性の低下抑制と放熱性確保との両立が可能となる。
前記蓄電モジュールが、前記一対の集電体の一方の集電体に接続された導電線を更に備え、前記スペーサは、前記一対の集電体のそれぞれに接合された接合部分と、前記一対の集電体の外周縁から外側に突出する突出部分と、を有し、前記スペーサの前記第2領域には、前記突出部分の前記外周面から前記スペーサの内周面に向かって前記一方の集電体が露出するように切り欠き部が設けられており、前記導電線は、前記切り欠き部内において前記一方の集電体に接続されてもよい。この場合、第1領域においてスペーサの高いシール性を確保できる。さらに、導電線をシール部材から離すことができる。シール部材が導電性を有する場合、シール部材と導電線との間の短絡を抑制できる。
前記少なくとも1つの電極ユニットが、積層された複数の電極ユニットであり、隣り合う前記複数の電極ユニット間において、前記切り欠き部は、前記複数の電極ユニットの積層方向から見て、前記積層方向に直交する方向における位置が異なるように配置されてもよい。これにより、隣り合う切り欠き部間の距離を大きくできる。
前記枠状のスペーサは、矩形形状に形成され、前記矩形形状の第1辺には前記第1領域が位置しており、前記第1辺に接続された第2辺には前記第2領域が位置しており、前記第2辺における前記スペーサの内周面から前記外周面までの距離は、前記第1辺における前記内周面から前記外周面までの距離よりも大きくてもよい。この場合、例えばスペーサの内周面に圧力が加わった場合に、第1辺におけるスペーサに比べて第2辺におけるスペーサは破断し難い。したがって、第2辺におけるスペーサの外周面に対向する領域に保護対象(機器)を配置することによって、保護対象を保護できる。
前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれは、前記活物質層の厚み方向に直交する方向に沿った長さを有しており、前記第2領域の前記長さは、前記第1領域の前記長さよりも大きくてもよい。この場合、第2領域の長さを長くできる。
互いに離間した複数の前記シール部材が、前記外周面に露出した複数の前記継ぎ目をそれぞれシールするように設けられてもよい。この場合、各シール部材により各継ぎ目をシールすることによって、スペーサのシール性の低下を更に抑制できる。
前記少なくとも1つの電極ユニットが、積層された複数の電極ユニットの積層方向の一端に位置する電極ユニットであり、前記スペーサは、前記スペーサの内周面と前記外周面とを繋ぐ頂面を有しており、前記シール部材は、前記頂面に露出した前記継ぎ目をシールするように前記頂面に設けられてもよい。この場合、積層方向の一端に位置する電極ユニットにおいて、シール部材がスペーサの頂面においても継ぎ目をシールしている。よって、スペーサのシール性の低下を更に抑制できる。
本開示によれば、スペーサのシール性の低下抑制と放熱性確保との両立が可能な蓄電モジュールが提供され得る。
図1は、一実施形態の蓄電モジュールを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、一実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。 図4は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。 図5は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。 図6は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。 図7は、図6のVII-VII線に沿った断面図である。 図8は、積層された図6の電極ユニットを模式的に示す側面図である。 図9は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、一実施形態の蓄電モジュールを模式的に示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図1及び図2に示す蓄電モジュール1は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリに用いられる蓄電モジュールである。蓄電モジュール1は、例えばニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池等の二次電池である。蓄電モジュール1は、電気二重層キャパシタであってもよいし、全固体電池であってもよい。本実施形態では、蓄電モジュール1がリチウムイオン二次電池である場合を例示する。
図2に示すように、蓄電モジュール1は、複数の蓄電セル2が積層方向にスタック(積層)されたセルスタック5(積層体)を含んで構成されている。蓄電モジュール1は、積層方向から見て例えば矩形形状を有する。各蓄電セル2は、正極11と、負極12と、セパレータ13と、スペーサ14とを備える。
正極11は、第1集電体20と、第1集電体20の一方面20aに設けられた正極活物質層22とを備える。正極11は、例えば矩形状の電極である。負極12は、第2集電体21と、第2集電体21の一方面21aに設けられた負極活物質層23とを備える。負極12は、例えば矩形状の電極である。正極活物質層22及び負極活物質層23は、第1集電体20と第2集電体21との間に設けられ、セパレータ13を挟んで対向配置されている。本実施形態では、正極活物質層22及び負極活物質層23は、いずれも矩形状に形成されている。負極活物質層23は、正極活物質層22よりも一回り大きく形成されており、積層方向から見て、正極活物質層22の形成領域の全体が負極活物質層23の形成領域内に位置している。
第1集電体20は、一方面20aとは反対側の面である他方面20bを有する。他方面20bには、正極活物質層22が形成されていない。第2集電体21は、一方面21aとは反対側の面である他方面21bを有する。他方面21bには、負極活物質層23が形成されていない。第1集電体20の他方面20bと第2集電体21の他方面21bとが互いに接するように、蓄電セル2がスタックされることによって、セルスタック5が構成される。これにより、複数の蓄電セル2が電気的に直列に接続される。セルスタック5では、積層方向に隣り合う蓄電セル2,2により、互いに接する第1集電体20及び第2集電体21を電極体とする疑似的なバイポーラ電極10が形成される。すなわち、1つのバイポーラ電極10は、第1集電体20、第2集電体21、正極活物質層22及び負極活物質層23を含む。積層方向の一端には、終端電極として第1集電体20が配置される。積層方向の他端には、終端電極として第2集電体21が配置される。
第1集電体20及び第2集電体21のそれぞれ(以下、単に「集電体」ともいう)は、リチウムイオン二次電池の放電又は充電の間、正極活物質層22及び負極活物質層23に電流を流し続けるための化学的に不活性な電気伝導体である。本実施形態において、第1集電体20はアルミニウム箔であり、第2集電体21は銅箔である。集電体を構成する材料としては、例えば、金属材料、導電性樹脂材料、導電性無機材料等を用いることができる。導電性樹脂材料としては、例えば、導電性高分子材料又は非導電性高分子材料に必要に応じて導電性フィラーが添加された樹脂等が挙げられる。集電体は、前述した金属材料又は導電性樹脂材料を含む1以上の層を含む複数層を備えてもよい。集電体の表面は、公知の保護層により被覆されてもよい。集電体の表面は、メッキ処理等の公知の方法により処理されてもよい。集電体は、例えば箔、シート、フィルム、線、棒、メッシュ又はクラッド材等の形態を有してもよい。集電体は、アルミニウム箔、銅箔以外に、例えば、ニッケル箔、チタン箔又はステンレス鋼箔等の金属箔であってもよい。機械的強度を確保する観点から、集電体は、ステンレス鋼箔(例えばJIS G 4305:2015にて規定されるSUS304、SUS316、SUS301、SUS304等)であってもよい。集電体は、上記金属の合金箔であってもよい。第1集電体20は、アルミニウム膜によって被覆された基材を含む箔であってもよい。第2集電体21は、銅膜によって被覆された基材を含む箔であってもよい。箔状の集電体の場合、集電体の厚みは1μm~100μmの範囲内であってもよい。
正極活物質層22は、リチウムイオン等の電荷担体を吸蔵及び放出し得る正極活物質を含む。正極活物質としては、層状岩塩構造を有するリチウム複合金属酸化物、スピネル構造の金属酸化物、ポリアニオン系化合物など、リチウムイオン二次電池の正極活物質として使用可能なものを採用すればよい。また、2種以上の正極活物質を併用してもよい。本実施形態において、正極活物質層22は複合酸化物としてのオリビン型リン酸鉄リチウム(LiFePO)を含む。
負極活物質層23は、リチウムイオンなどの電荷担体を吸蔵及び放出可能である単体、合金又は化合物であれば特に限定はなく使用可能である。例えば、負極活物質としてLiや、炭素、金属化合物、リチウムと合金化可能な元素もしくはその化合物等が挙げられる。炭素としては天然黒鉛、人造黒鉛、あるいはハードカーボン(難黒鉛化性炭素)やソフトカーボン(易黒鉛化性炭素)を挙げることができる。人造黒鉛としては、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ等が挙げられる。リチウムと合金化可能な元素の例としては、シリコン(ケイ素)及びスズが挙げられる。
正極活物質層22及び負極活物質層23のそれぞれ(以下、単に「活物質層」ともいう)は、必要に応じて電気伝導性を高めるための導電助剤、結着剤、電解質(ポリマーマトリクス、イオン伝導性ポリマー、電解液等)、イオン伝導性を高めるための電解質支持塩(リチウム塩)等をさらに含み得る。活物質層に含まれる成分又は当該成分の配合比及び活物質層の厚さは特に限定されず、リチウムイオン二次電池についての従来公知の知見が適宜参照され得る。活物質層の厚みは、例えば2~150μmである。集電体の表面に活物質層を形成させるには、ロールコート法等の従来から公知の方法を用いてもよい。正極11又は負極12の熱安定性を向上させるために、集電体の表面(片面又は両面)又は活物質層の表面に耐熱層を設けてもよい。耐熱層は、例えば、無機粒子と結着剤とを含み、その他に増粘剤等の添加剤を含んでもよい。
導電助剤は、正極11又は負極12の導電性を高めるために添加される。そのため、導電助剤は、正極11又は負極12の導電性が不足する場合に任意に加えられてもよく、正極11又は負極12の導電性が十分に優れている場合には加えられなくてもよい。導電助剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等である。
結着剤は、活物質又は導電助剤を集電体の表面に繋ぎ止める役割を果たす。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリル基含有樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸等のアクリル系樹脂、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩、水溶性セルロースエステル架橋体、デンプン-アクリル酸グラフト重合体を例示することができる。これらの結着剤は、単独で又は複数で用いられ得る。溶媒には、例えば、水、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等が用いられる。
セパレータ13は、正極11と負極12とを隔離し、両極の接触による短絡を防止しつつ、リチウムイオン等の電荷担体を通過させる。セパレータ13は、正極11と負極12との間に配置されている。セパレータ13は、蓄電セル2をスタックした際に隣り合うバイポーラ電極10,10間の短絡を防止する。
本実施形態において、セパレータ13は、基材層13aと、基材層13aの第1面13aaに設けられた第1接着層13bと、基材層13aの第2面13abに設けられた第2接着層13cとを有する。セパレータ13は、正極活物質層22及び負極活物質層23に対向している中央部と、正極活物質層22及び負極活物質層23に対向していない縁部13eとを有する。第1接着層13b及び第2接着層13cは、少なくともセパレータ13の縁部13eに設けられる。
第1接着層13bは、正極活物質層22に接着される。第1接着層13bは、正極11と基材層13aとの間の位置ずれを防止する。本実施形態において、第1接着層13bは、セパレータ13の中央部にも設けられる。よって、第1接着層13bは、基材層13aの第1面13aaの全面に設けられている。
第2接着層13cは、負極活物質層23に接着される。第2接着層13cは、負極12と基材層13aとの間の位置ずれを防止する。本実施形態において、第2接着層13cは、セパレータ13の中央部にも設けられる。よって、第2接着層13cは、基材層13aの第2面13abの全面に設けられている。
基材層13aは、例えば、電解質を吸収保持するポリマーを含む多孔性シート又は不織布であってもよい。基材層13aを構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)からなる多孔質フィルムが用いられる。基材層13aを構成する材料は、ポリプロピレン或いはメチルセルロース等からなる織布又は不織布等であってもよい。基材層13aは、単層構造又は多層構造を有してもよい。多層構造は、例えば、接着層、耐熱層としてのセラミック層等を有してもよい。基材層13aには、電解質が含浸されてもよい。基材層13a自体を全固体電解質(高分子固体電解質、無機固体型電解質)等の電解質で構成してもよい。
基材層13aに含浸される電解質としては、具体的には、従来公知の材料として、液体電解質(電解液)、高分子ゲル電解質を用いることができる。電解液は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質とを含む。高分子ゲル電解質は、ポリマーマトリックス中に保持された電解質を含む。全固体型電解質を用いると、電解質の流動性が低下し、集電体への電解質の流出が抑制される。その結果、電解質と集電体との間のイオン伝導性を遮断することが可能になる。
電解液は、非水溶媒と非水溶媒に溶解した電解質とを含んでいる。非水溶媒としては、環状カーボネート類、環状エステル類、鎖状カーボネート類、鎖状エステル類、エーテル類等の公知の溶媒を使用できる。また、これらの材料を単独、または二種以上組合せて用いてもよい。電解質としては、LiClO、LiAsF、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(FSO、LiN(CFSO等の公知のリチウム塩を使用できる。
第1接着層13b及び第2接着層13cのそれぞれは、熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤を含んでもよいし、例えば電解液等の水分と反応して固化する接着剤(液湿気硬化型接着剤)を含んでもよい。液湿気硬化型接着剤は、例えば蓄電モジュール1の使用温度(例えば常温)よりも高い温度で固化してもよい。エステル系電解液が使用される場合、液湿気硬化型接着剤は80℃以下で固化してもよい。熱硬化性接着剤は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含んでもよい。熱可塑性接着剤は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の熱可塑性樹脂を含んでもよい。第1接着層13b及び第2接着層13cのそれぞれは、接着剤を塗布することによって形成されてもよい。
スペーサ14は、第1集電体20と第2集電体21との間隔を保持する。スペーサ14は、第1集電体20と第2集電体21との間に形成され、第1集電体20及び第2集電体21に接合又は固定される。スペーサ14は、絶縁材料を含み、第1集電体20と第2集電体21との間を絶縁することによって短絡を防止する。本実施形態において、スペーサ14は、絶縁材料として樹脂であるポリエチレン(PE)を含む。スペーサ14を構成する樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)の他に、ポリスチレン、ABS樹脂、変性ポリプロピレン(変性PP)、及びアクリロニトリルスチレン(AS)樹脂が挙げられる。
本実施形態において、スペーサ14は、第1集電体20の一方面20a及び第2集電体21の一方面21aと接合する接合部分14pと、第1集電体20の外周縁20e(一方面20aの外周縁20ae)及び第2集電体21の外周縁21e(一方面21aの外周縁21ae)から外側に突出する突出部分14qとを有する。スペーサ14は、正極活物質層22及び負極活物質層23を取り囲むように設けられた枠状のスペーサである。
本実施形態において、スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止する封止部としても機能する。本実施形態では、セルスタック5の積層方向に隣り合うスペーサ14の突出部分14q同士が接合されて一体化している。複数のスペーサ14が一体化されて封止体3を形成している。スペーサ14、正極11及び負極12によって囲まれた空間Sには、セパレータ13の基材層13aに含浸される電解質(電解液)が収容されている。スペーサ14は、平面視において矩形の枠状をなしており、第1集電体20の縁部(外周縁20eを含む部分)及び第2集電体21の縁部(外周縁21eを含む部分)に接着されている。封止体3は、セルスタック5の積層方向の一端に配置された第1集電体20から積層方向の他端に配置された第2集電体21まで積層方向に延在している。封止体3は筒状の部材である。このような封止体3は、複数の樹脂枠同士を溶着することによって形成される。
スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、電解質の透過を防止し得る。また、スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、蓄電モジュール1の外部から空間S内への水分の侵入を防止し得る。さらに、スペーサ14は、例えば充放電反応等により正極11又は負極12から発生したガスが蓄電モジュール1の外部に漏れることを防止し得る。
本実施形態では、第2集電体21の一方面21aが、セパレータ13の縁部13eにおける第2接着層13cに接着される。すなわち、第2集電体21の一方面21aは、第2接着層13cに接着された接着面21aaを含む。第2集電体21の一方面21aは、負極活物質層23が形成された形成領域と、負極活物質層23が形成されていない非形成領域とを含む。非形成領域は、形成領域の周囲に設けられ、第2接着層13cに接着された接着面21aaを含む。
スペーサ14は、セパレータ13の縁部13eにおける第1接着層13bに接着される。スペーサ14は、第1接着層13bの端面13bs及び第2接着層13cの端面13csに接着されてもよい。セパレータ13の縁部13eは、接着面21aaとスペーサ14との間に挟まれている。セパレータ13の縁部13eは、スペーサ14に埋め込まれていてもよい。
本実施形態において、蓄電モジュール1は、図1~図3に示されるように、積層された複数の電極ユニットUを備える。各電極ユニットUは蓄電セル2に相当する。各電極ユニットUは、第1集電体20と、第2集電体21と、正極活物質層22と、負極活物質層23と、スペーサ14とを備える。なお、図3において負極12は省略されている。スペーサ14は、内周面14aと、外周面14bと、内周面14aと外周面14bとを繋ぐ頂面14cと、内周面14aと外周面14bとを繋ぐ底面14dとを有する。スペーサ14の内周面14aは、正極活物質層22に対向する面である。スペーサ14の外周面14bは、内周面14aとは反対側の面である。内周面14a及び外周面14bは、例えば積層方向に延在する筒状の平面であり、積層方向から見て矩形形状を有する。底面14dは頂面14cと反対側の面である。頂面14c及び底面14dは、例えば積層方向に交差する平面に沿って延在する。本実施形態において、スペーサ14は、第1集電体20の外周縁20eに沿って配置された長尺部材141,143(複数のスペーサ部材)を繋ぎ合わせることで正極活物質層22を取り囲む枠状に形成される。よって、スペーサ14は、長尺部材141,143同士の複数(例えば4つ)の継ぎ目14sを有する。各継ぎ目14sは、スペーサ14の長尺部材141,143の端部同士が接合されることによって形成される。各継ぎ目14sは、スペーサ14の内周面14aから外周面14bまで延在する。各継ぎ目14sは、例えば内周面14a及び外周面14bに交差する平面である。継ぎ目14sは、内周面14a、外周面14b、頂面14c及び底面14dに露出している。なお、スペーサ14の長尺部材141,143の端部同士が重なり合った状態で接合されてもよい。この場合、各継ぎ目14sにおいてスペーサ14のシール性の低下を抑制できる。各継ぎ目14sは、例えば内周面14a及び外周面14bに沿って延在する平面である。
積層方向から見て、枠状のスペーサ14は例えば矩形形状に形成される。スペーサ14は、互いに対向する一対の長尺部材141と、互いに対向する一対の長尺部材143とを備える。各長尺部材141の両端は、各長尺部材143の両端に接続される。よって、スペーサ14は、各長尺部材141と各長尺部材143との間に継ぎ目14sを有している。本実施形態において、継ぎ目14sは、長尺部材141に沿った平面である。継ぎ目14sにおいて、例えば接着剤により長尺部材141と長尺部材143とが互いに接着されてもよい。矩形形状のスペーサ14の外周面14bにおける各辺の長さ(積層方向に直交する方向に沿った長さ)は例えば500~2000mmである。
図3に示されるように、枠状のスペーサ14の外周面14bにおける継ぎ目14sの露出部には、継ぎ目14sをシールするシール部材30が設けられている。本実施形態では、複数(例えば4つ)のシール部材30が、外周面14bに露出した複数の継ぎ目14sをそれぞれシールするように設けられる。複数のシール部材30は、互いに離間して設けられる。外周面14bは、シール部材30により覆われた複数の第1領域R1と、シール部材30に覆われていない複数の第2領域R2とを有する。各第1領域R1は、長尺部材143に沿った平面である。第1領域R1が平面であるので、積層方向から見てシール部材30が折り曲げられていない。第1領域R1は、積層方向(正極活物質層22の厚み方向)に直交する方向に沿った長さL1を有している。2つの第2領域R2は、長尺部材143に沿った平面である。残りの2つの第2領域R2は、長尺部材141に沿った平面と、長尺部材143に沿った2つの平面とを有する。第2領域R2は、積層方向(正極活物質層22の厚み方向)に直交する方向に沿った長さL2を有している。長さL2は、隣り合うシール部材30間の外周面14bに沿った距離である。長さL2は、長さL1よりも大きく、内周面14aから外周面14bまでの距離Dの最小値よりも大きい。本実施形態において、スペーサ14は一定の距離Dを有している。距離Dは、例えば5~10mmである。
本実施形態において、シール部材30は、例えば金属フィルムの両面に樹脂フィルムが貼り付けられた三層構造を有するフィルム、又は単層構造を有する樹脂フィルム等のフィルムである。金属フィルムの材料としては、例えばアルミニウム等が挙げられる。樹脂フィルムの材料としては、例えばポリプロピレン、ナイロン、ポリイミド等が挙げられる。シール部材30は、例えば接着剤又は両面テープ等によってスペーサ14に接着されてもよいし、スペーサ14に溶着されてもよい。シール部材30がフィルムの場合、シール部材30の厚さは例えば0.05~3mmである。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、積層方向の一端に位置する電極ユニットUにおいて、シール部材30は、スペーサ14の頂面14cに露出した継ぎ目14sをシールするように頂面14cに設けられる。シール部材30は、外周面14bから頂面14cまで折り曲げられるように延在する。同様に、積層方向の他端に位置する電極ユニットUにおいて、シール部材30は、スペーサ14の底面14dに露出した継ぎ目14sをシールするように底面14dに設けられる。シール部材30は、外周面14bから底面14dまで折り曲げられるように延在する。
本実施形態において、各電極ユニットUのシール部材30は互いに連結されて一体化されている。その結果、複数のシール部材30が一体化されたシール材は、積層方向の一端に位置する電極ユニットUから積層方向の他端に位置する電極ユニットUまで延在している。積層方向におけるシール材の長さ(高さ)は例えば50~200mmである(図2参照)。積層方向に直交する方向に沿ったシール部材30の長さ(積層方向に直交する方向に沿った第1領域R1の長さL1)は例えば2~100mmである(図3参照)。
本実施形態の蓄電モジュール1によれば、スペーサ14の外周面14bに露出した各継ぎ目14sを各シール部材30によりシールすることによって、スペーサ14のシール性の低下を抑制できる。さらに、スペーサ14の外周面14bが、シール部材30に覆われていない第2領域R2を有するので、蓄電モジュール1から発生した熱を第2領域R2から外部に放出できる。したがって、蓄電モジュール1によれば、スペーサ14のシール性の低下抑制と放熱性確保との両立が可能となる。また、各シール部材30により各継ぎ目14sが補強されるので、高い強度を有する蓄電モジュール1が得られる。さらに、第2領域R2がシール部材30によって覆われていないので、隣り合うシール部材30間の距離が大きくなる。よって、シール部材30を第1領域R1に設置する際の位置精度の公差を大きくすることができる。シール部材30の接合面積(第1領域R1の面積)が小さいと、接合に接着剤を使用する場合には接着剤の使用量を削減できる。接合に熱溶着を使用する場合には、ヒータの面積を小さくできる。したがって、低コストかつ短時間でシール部材30を第1領域R1に設置することができる。
第2領域R2の長さL2が第1領域R1の長さL1よりも大きいと、第2領域R2の長さL2を長くできる。その結果、スペーサ14の放熱性が更に向上する。
積層方向の一端に位置する電極ユニットUにおいてシール部材30がスペーサ14の頂面14cに設けられる場合、シール部材30がスペーサ14の頂面14cにおいても継ぎ目14sをシールしている。よって、スペーサ14のシール性の低下を更に抑制できる。また、頂面14cにおいてもシール部材30によって各継ぎ目14sを補強することができる。よって、蓄電モジュール1の強度が向上する。同様に、積層方向の他端に位置する電極ユニットUにおいてシール部材30がスペーサ14の底面14dに設けられる場合、シール部材30がスペーサ14の底面14dにおいても継ぎ目14sをシールしている。よって、スペーサ14のシール性の低下を更に抑制できる。また、底面14dにおいてもシール部材30によって各継ぎ目14sを補強することができる。よって、蓄電モジュール1の強度が向上する。
図4は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。図4に示される電極ユニットU1は、長尺部材141及び長尺部材143に代えて4つの長尺部材141aを備えること以外は電極ユニットUと同じ構成を備える。各長尺部材141aは、両端に傾斜面を有し、隣り合う長尺部材141aの傾斜面同士が互いに接続されている。隣り合う長尺部材141a間に形成される継ぎ目14sは、矩形形状を有するスペーサ14の対角線に沿って延在している。電極ユニットU1には、シール部材130が設けられる。シール部材130は、矩形形状を有するスペーサ14の角部を覆うように折り曲げられていること以外はシール部材30と同じ構成を備える。
本実施形態においても図1~図3の実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、同じ構成を有する4つの長尺部材141aを組み合わせてスペーサ14を形成することができるので、部品点数を低減できる。
図5は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。図5に示される電極ユニットU2は、電極ユニットUの構造と電極ユニットU1の構造とを組み合わせた構造を有する。具体的には、電極ユニットU2は、1つの長尺部材141に代えて1つの長尺部材141aを備え、2つの長尺部材143に代えて2つの長尺部材143bを備えること以外は電極ユニットUと同じ構成を備える。各長尺部材143bは、一端に傾斜面を有し、他端に傾斜面を有していない。長尺部材143bの傾斜面は長尺部材141aの傾斜面に接続されている。電極ユニットU2には、2つのシール部材30及び2つのシール部材130が設けられる。
本実施形態においても図1~図3の実施形態及び図4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図6は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。図7は、図6のVII-VII線に沿った断面図である。図8は、積層された図6の電極ユニットを模式的に示す側面図である。図6~図8に示される電極ユニットU3は、長尺部材141aに代えて長尺部材141cを備え、2つの長尺部材143bに代えて2つの長尺部材141aを備えること以外は電極ユニットU2と同じ構成を備える。電極ユニットU3には、導電線40が設けられる。
積層方向から見て、スペーサ14の外周面14bは矩形形状を有している。矩形形状の第1辺W1には第1領域R1及び第2領域R2が位置しており、第1辺W1に接続された第2辺W2には第2領域R2のみが位置している。第2辺W2に接続された第3辺W3と第3辺W3に接続された第4辺W4には第1領域R1及び第2領域R2が位置している。第2辺W2における内周面14aから外周面14bまでの距離D2(長尺部材141cの幅)は、第1辺W1、第3辺W3及び第4辺W4における内周面14aから外周面14bまでの距離D1(長尺部材141aの幅)よりも大きい。
本実施形態では、スペーサ14の第2辺W2の第2領域R2に切り欠き部14rが設けられている。切り欠き部14rは、突出部分14qの外周面14bから内周面14aに向かって第1集電体20が露出するように設けられる。切り欠き部14rが設けられた第2辺W2の第2領域R2において、スペーサ14と第1集電体20との接合部分14pは、第2辺W2に直交する方向(積層方向に直交する径方向)において第1距離を有している。一方、第1辺W1、第3辺W3及び第4辺W4において、接合部分14pは、第1辺W1、第3辺W3及び第4辺W4のそれぞれに直交する方向(積層方向に直交する径方向)において第2距離を有している。第2距離は、第1距離と同じであってもよい。切り欠き部14r内において、導電線40は、第1集電体20に接続される。導電線40は、例えば電極ユニットU3の電圧を監視するための電圧監視線である。図8に示されるように、隣り合う電極ユニットU3間において、切り欠き部14rは、積層方向から見て、第2辺W2に沿った位置(積層方向に直交する方向における位置)が異なるように配置される。これにより、隣り合う切り欠き部14r間の距離が大きくなるので、隣り合う導電線40間の距離も大きくなる。なお、図8において第1集電体20及び導電線40は省略されている。
本実施形態においても図5の実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、距離D2が距離D1よりも大きいので、例えば蓄電セル2の空間Sの圧力が高くなることによってスペーサ14の内周面14aに圧力が加わった場合に、第1辺W1におけるスペーサ14(長尺部材141a)に比べて第2辺W2におけるスペーサ14(長尺部材141c)は破断し難い。したがって、第2辺W2におけるスペーサ14の外周面14bに対向する領域に保護対象(機器)を配置することによって、保護対象を保護できる。また、距離D2が比較的大きいので、第2辺W2におけるスペーサ14の外周面14bに比較的大きな切り欠き部14rを形成することができる。
第2辺W2の第2領域R2に設けられた切り欠き部14r内において導電線40が第1集電体20に接続される場合、第1領域R1に切り欠き部を設ける必要がないので、第1領域R1においてスペーサ14の高いシール性を確保できる。さらに、導電線40をシール部材30から離すことができる。シール部材30が導電性を有する場合、シール部材30と導電線40との間の短絡を抑制できる。
図9は、他の実施形態の蓄電モジュールにおける電極ユニットを模式的に示す平面図である。図9に示される電極ユニットU3には、シール部材30,130に代えて単一のシール部材230が設けられている。シール部材230は、スペーサ14の外周面14bにおいて切り欠き部14rを除く領域に設けられている。シール部材230は、スペーサ14を取り囲むように延在する。第1辺W1、第3辺W3及び第4辺W4には第1領域R1のみが位置している。第2辺W2には第1領域R1及び第2領域R2が位置している。
本実施形態においても図6の実施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、図6の実施形態の蓄電モジュールよりも高いシール性及び強度を有する蓄電モジュールが得られる。
以上、本開示の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本開示は上記実施形態に限定されない。各実施形態の各要素は任意に組み合わされてもよい。例えば、電極ユニットU1,U2,U3は電極ユニットUに代えて使用され得る。
蓄電セル2をスタックしたセルスタック5において、第1集電体20の外周縁20e及び第2集電体21の外周縁21eは、スペーサ14から露出する部分を有してもよい。この場合、第1集電体20の外周縁20e及び第2集電体21の外周縁21eの全てがスペーサ14に埋まっている構成に比べてスペーサ14の材料を少なくできる。
スペーサ14は、絶縁材料として、セラミック等を含んでもよい。スペーサ14は、例えばゴム等の高弾性を有する材料からなってもよい。スペーサ14は、部分的に金属等の導電性材料から形成されてもよい。
図1及び図2の蓄電モジュール1において、セパレータ13は第1接着層13b及び第2接着層13cの少なくとも一方を備えなくてもよい。また、セパレータ13の縁部13eは、負極12ではなく正極11に接着されてもよいし、正極11及び負極12の両方から離間して配置されてもよい。セパレータ13は、例えば正極活物質層22又は負極活物質層23にセパレータ材料を塗布することによって形成されてもよいし、その他の任意のセパレータであってもよい。
電極ユニットU3において、切り込み部14rが形成されなくてもよい。この場合、導電線40はスペーサ14によって埋め込まれる。電極ユニットU3に導電線40が設けられなくてもよい。この場合、切り込み部14rは不要となる。
電極ユニットU3において、距離D2が距離D1と同じであってもよい。例えば、図4の電極ユニットU1において、切り込み部14rが形成され、切り込み部14r内において導電線40が第1集電体20に接続されてもよい。
互いに接触する第1集電体20及び第2集電体21は、一体化されて単一の集電体を構成してもよい。
1…蓄電モジュール、13…セパレータ、14…スペーサ、14a…内周面、14b…外周面、14c…頂面、14p…接合部分、14q…突出部分、14s…継ぎ目、20…第1集電体(集電体)、20e…外周縁、21…第2集電体(集電体)、21e…外周縁、22…正極活物質層、23…負極活物質層、30,130,230…シール部材、40…導電線、141,143…長尺部材(部分)、R1…第1領域、R2…第2領域、U,U1,U2,U3…電極ユニット、W1…第1辺、W2…第2辺。

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの電極ユニットを備える蓄電モジュールであって、
    前記少なくとも1つの電極ユニットは、
    一対の集電体と、
    前記一対の集電体の間に設けられ、セパレータを挟んで対向配置された一対の活物質層と、
    前記一対の集電体の間隔を保持するスペーサと、
    を備え、
    前記スペーサは、前記集電体の外周縁に沿って配置された複数のスペーサ部材を繋ぎ合わせることで前記活物質層を取り囲む枠状に形成され、
    前記枠状のスペーサの外周面における前記複数のスペーサ部材同士の継ぎ目の露出部には、当該継ぎ目をシールするシール部材が設けられており、
    前記スペーサの前記外周面は、前記シール部材により覆われた第1領域と、前記シール部材に覆われていない第2領域とを有する、蓄電モジュール。
  2. 前記一対の集電体の一方の集電体に接続された導電線を更に備え、
    前記スペーサは、前記一対の集電体のそれぞれに接合された接合部分と、前記一対の集電体の外周縁から外側に突出する突出部分と、を有し、
    前記スペーサの前記第2領域には、前記突出部分の前記外周面から前記スペーサの内周面に向かって前記一方の集電体が露出するように切り欠き部が設けられており、
    前記導電線は、前記切り欠き部内において前記一方の集電体に接続される、請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記少なくとも1つの電極ユニットが、積層された複数の電極ユニットであり、
    隣り合う前記複数の電極ユニット間において、前記切り欠き部は、前記複数の電極ユニットの積層方向から見て、前記積層方向に直交する方向における位置が異なるように配置される、請求項2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記枠状のスペーサは、矩形形状に形成され、
    前記矩形形状の第1辺には前記第1領域が位置しており、前記第1辺に接続された第2辺には前記第2領域が位置しており、
    前記第2辺における前記スペーサの内周面から前記外周面までの距離は、前記第1辺における前記内周面から前記外周面までの距離よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれは、前記活物質層の厚み方向に直交する方向に沿った長さを有しており、
    前記第2領域の前記長さは、前記第1領域の前記長さよりも大きい、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  6. 互いに離間した複数の前記シール部材が、前記外周面に露出した複数の前記継ぎ目をそれぞれシールするように設けられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  7. 前記少なくとも1つの電極ユニットが、積層された複数の電極ユニットの積層方向の一端に位置する電極ユニットであり、
    前記スペーサは、前記スペーサの内周面と前記外周面とを繋ぐ頂面を有しており、
    前記シール部材は、前記頂面に露出した前記継ぎ目をシールするように前記頂面に設けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
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