JP7359098B2 - 蓄電モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
特許文献1には、バイポーラ電池が記載されている。このバイポーラ電池は、集電体に正極活物質層および負極活物質層が設けられた複数のバイポーラ電極と、複数の高分子固体電解質層とを交互に貼り合わせて、最外層に正極端子側電極及び負極端子側電極が配置されて構成されている。それぞれの集電体には、単電池ごとの電圧を測定するための電圧測定用タブ電極が設けられている。電圧測定用タブ電極は、隣接するもの同士が同位置とならないように配置されている。具体的には、電圧測定用タブ電極は、バイポーラ電池の側面の長手方向に等間隔にずれて配置されている。
特開2004-87238号公報
上述したバイポーラ電池では、複数の電圧測定用タブ電極にわたって位置をずらすことにより、電圧測定用タブ電極同士の接触による短絡の抑制を図っている。しかし、上述したバイポーラ電池では、電圧測定用タブ電極が異なる位置に設けられた複数種類の集電体を用意する必要があり、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行えなくなる。
これに対して、例えば、タブとして集電体とは別に金属箔を用意しつつ、この金属箔を複数の集電体にわたって異なる位置に接合するようにすれば、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行うことが可能となる。しかしながら、この場合にあっては、金属箔をそのまま外部への接続に用いると、金属箔に印加された負荷が集電体と金属箔との接合部に伝達されることにより、当該接合部の状態が変化し、電気抵抗が増大するおそれがある。つまり、安定した電圧検出が困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行いつつ安定した状態検出を可能とする蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電モジュールは、互いに積層された複数の蓄電セルを含む積層体と、蓄電セルの状態を検出するための検出部と、を備え、蓄電セルは、第1集電体及び第1集電体の第1面に設けられた第1活物質層を含む第1電極と、第2集電体、及び第2集電体の第2面に設けられ、第1活物質層と異なる極性の第2活物質層を含み、第2活物質層が第1活物質層に対向するように第1電極に積層された第2電極と、第1電極及び第2電極の積層方向からみて第1活物質層及び第2活物質層を囲うように第1集電体と第2集電体との間に設けられたスペーサと、を含み、積層体は、一の蓄電セルの第1集電体の第1面と反対側の第3面と、別の蓄電セルの第2集電体の第2面と反対側の第4面とが対向するように、複数の蓄電セルを積層することにより構成されており、検出部は、互いに対向する第3面と第4面との間に介在され、第1集電体及び/又は第2集電体に接続された検出線と、検出線を保持し、検出線を外部に接続するためのコネクタ部と、を有する。
この蓄電モジュールは、積層体を構成する蓄電セルの状態を検出するための検出部を備えている。検出部は、互いに隣り合う蓄電セルの集電体の間に介在された検出線を含む。そして、検出線は、外部接続のためのコネクタ部に保持されている。したがって、この検出部を用いて蓄電セルの状態を検出するに際して、種々の形状の集電体を用意する必要がない。すなわち、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行うことができる。さらに、この蓄電モジュールでは、コネクタ部によって検出線が保持されているので、検出線ひいては検出線と集電体との接続部に加わる負荷を低減できる。すなわち、安定した状態検出が可能となる。このように、この蓄電モジュールによれば、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行いつつ安定した状態検出が可能となる。
本発明に係る蓄電モジュールは、コネクタ部をスペーサに固定する固定部を備えてもよい。この場合、コネクタ部がスペーサに固定されることで負荷をより吸収しやすくなり、集電体と検出線との接続部に加わる負荷がより低減される。
本発明に係る蓄電モジュールでは、固定部と、上記一の蓄電セルのスペーサと、上記別の蓄電セルのスペーサと、コネクタ部と、によって封止空間が形成され、検出線は、封止空間内に配置されてもよい。この場合、固定部と、隣り合う2つの蓄電セルのスペーサと、コネクタ部とで形成された封止空間に水分等が浸入することが抑制され、検出線に水分等が付着することが抑制される。
本発明に係る蓄電モジュールでは、コネクタ部は、積層方向からみて、スペーサの外縁よりも外側に位置していてもよい。この場合、コネクタ部がスペーサの外側に位置しているため、集電体やスペーサの間にコネクタを介在させる場合と比較して、蓄電セル間が拡大することによる電池性能の低下が抑制される。
本発明に係る蓄電モジュールでは、検出線は、第1集電体及び/又は第2集電体に電気的に接続された電圧検出線であってもよい。この場合、複数の蓄電セルにわたって部品の共通化を行いつつ安定した電圧検出が可能となる。
本発明に係る蓄電モジュールでは、検出線は、導線部と導線部の一部を被覆する絶縁層とを含み、導線部の絶縁層から露出された部分において第1集電体及び/又は第2集電体に電気的に接続されていてもよい。この場合、集電体と検出線との接続部以外において、電気的な絶縁性が向上される。
本発明に係る蓄電モジュールでは、コネクタ部には凹部が形成されており、コネクタ部は、凹部の内面に検出線が露出するように検出線を保持していてもよい。この場合、コネクタ部をメス型として構成できる。或いは、本発明に係る蓄電モジュールでは、コネクタ部は、検出線に接続された導電部材と、導電部材を保持する保持部と、を含み、導電部材は、保持部から突出していてもよい。この場合、コネクタ部をオス型として構成できる。
本発明に係る蓄電モジュールでは、検出線は、積層方向からみて、第1活物質層と第2活物質層とに重なるように延在していてもよい。集電体における活物質層が形成された部分は、電池性能の確保のため拘束圧が付加される場合がある。この場合、この拘束圧が、検出線と集電体との接続部にも付加されることにより、検出線と集電体との接触を確実に維持することが可能となる。
本発明に係る蓄電モジュールでは、第2活物質層は、積層方向からみて、第1活物質層よりも大きく形成されており、検出線は、積層方向からみて、第1活物質層及び第2活物質層のうちの第2活物質層のみに重なるように延在していてもよい。この場合、検出線の介在による電池性能への影響を抑制しつつ、検出線の接触面積を増加させてより確実に蓄電セルの状態検出を行うことが可能となる。
本発明に係る蓄電モジュールでは、スペーサとコネクタ部との間を封止するための封止部をさらに備えてもよい。この場合、スペーサとコネクタ部との間において、検出線間に水分等が侵入することが抑制される。
本発明によれば、部品点数の増加を抑制しつつ安定した状態検出を可能とする蓄電モジュールを提供できる。
図1は、一実施形態に係る蓄電装置を示す概略的な断面図である。 図2は、図1に示された蓄電装置の一部を拡大して示す断面図である。 図3は、図2に示された部分の正面図(X方向からみた場合の図)である。 図4は、図1に示された蓄電装置の一部を拡大して示す断面図である。 図5は、変形例に係る電圧検出線を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら一実施形態について説明を行う。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される場合がある。また、各図には、X軸、Y軸、及び、Z軸からなる直交座標系を示す場合がある。
[蓄電装置の全体構成]
図1は、一実施形態に係る蓄電装置を示す概略的な断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリに用いられる蓄電モジュールである。蓄電装置1は、例えばニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池等の二次電池である。蓄電装置1は、電気二重層キャパシタであってもよいし、全固体電池であってもよい。本実施形態では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池である場合を例示する。
蓄電装置1は、複数の蓄電セル2が積層方向にスタック(積層)された積層体5と、積層体5に設けられた複数の検出部50と、を含む。ここでは、蓄電セル2の積層方向をZ軸方向とする。各蓄電セル2は、正極(第1電極)11と、負極(第2電極)12と、セパレータ13と、スペーサ14とを備える。正極11は、第1集電体20と、第1集電体20の一方面(第1面)20aに設けられた正極活物質層(第1活物質層)22とを備える。正極11は、例えば矩形状の電極である。
負極12は、第2集電体21と、第2集電体21の一方面(第2面)21aに設けられた負極活物質層(第1活物質層と異なる極性の第2活物質層)23とを備える。負極12は、例えば矩形状の電極である。負極12は、負極活物質層23が正極活物質層22と対向するように正極11に積層されている。本実施形態では、正極11及び負極12の積層方向は、蓄電セル2の積層方向と一致している(Z軸方向である)。以下、蓄電セル2の積層方向と正極11及び負極12の積層方向を単に「積層方向」と称する場合がある。本実施形態では、正極活物質層22及び負極活物質層23は、いずれも矩形状に形成されている。負極活物質層23は、正極活物質層22よりも一回り大きく形成されており、平面視において(積層方向からみたとき)、正極活物質層22の形成領域の全体が負極活物質層23の形成領域内に位置している。
第1集電体20は、一方面20aとは反対側の面である他方面(第3面)20bを有する。他方面20bには、正極活物質層22が形成されていない。第2集電体21は、一方面21aとは反対側の面である他方面(第4面)21bを有する。他方面21bには、負極活物質層23が形成されていない。積層体5は、一の蓄電セル2の第1集電体20の他方面20bと、別の蓄電セル2の第2集電体21の他方面21bとが互いに対向するように(ここでは接するように)、複数の蓄電セル2を積層することにより構成されている。
これにより、積層体5において、複数の蓄電セル2が電気的に直列に接続される。積層体5では、積層方向に隣り合う蓄電セル2により、互いに接する第1集電体20及び第2集電体21を電極体とする疑似的なバイポーラ電極10が形成される。すなわち、1つのバイポーラ電極10は、第1集電体20、第2集電体21、正極活物質層22及び負極活物質層23を含む。積層方向の一端には、終端電極として第1集電体20(正極11)が配置される。積層方向の他端には、終端電極として第2集電体21(負極12)が配置される。なお、ここでは、一方面20a,21a及び他方面20b,21bに沿う方向をX軸方向及びY軸方向とする。
第1集電体20及び第2集電体21のそれぞれ(以下、単に「集電体」という場合がある)は、リチウムイオン二次電池の放電又は充電の間、正極活物質層22及び負極活物質層23に電流を流し続けるための化学的に不活性な電気伝導体である。集電体を構成する材料としては、例えば、金属材料、導電性樹脂材料、導電性無機材料等を用いることができる。導電性樹脂材料としては、例えば、導電性高分子材料又は非導電性高分子材料に必要に応じて導電性フィラーが添加された樹脂等が挙げられる。集電体は、前述した金属材料又は導電性樹脂材料を含む1以上の層を含む複数層を備えてもよい。集電体の表面は、公知の保護層により被覆されてもよい。集電体の表面は、メッキ処理等の公知の方法により処理されてもよい。
集電体は、例えば箔、シート、フィルム、線、棒、メッシュ又はクラッド材等の形態を有してもよい。集電体は、アルミニウム箔、銅箔以外に、例えば、ニッケル箔、チタン箔又はステンレス鋼箔等の金属箔であってもよい。機械的強度を確保する観点から、集電体は、ステンレス鋼箔(例えばJIS G 4305:2015にて規定されるSUS304、SUS316、SUS301、SUS304等)であってもよい。集電体は、上記金属の合金箔であってもよい。第1集電体20は、アルミニウム膜によって被覆された基材を含む箔であってもよい。本実施形態において、第1集電体20はアルミニウム箔であり、第2集電体21は銅箔である。第2集電体21は、銅膜によって被覆された基材を含む箔であってもよい。箔状の集電体の場合、集電体の厚みは1μm~100μmの範囲内であってもよい。
正極活物質層22は、リチウムイオン等の電荷担体を吸蔵及び放出し得る正極活物質を含む。正極活物質としては、層状岩塩構造を有するリチウム複合金属酸化物、スピネル構造の金属酸化物、ポリアニオン系化合物など、リチウムイオン二次電池の正極活物質として使用可能なものを採用すればよい。また、2種以上の正極活物質を併用してもよい。本実施形態において、正極活物質層22は複合酸化物としてのオリビン型リン酸鉄リチウム(LiFePO)を含む。
負極活物質層23は、リチウムイオンなどの電荷担体を吸蔵及び放出可能である単体、合金又は化合物であれば特に限定はなく使用可能である。例えば、負極活物質としてLiや、炭素、金属化合物、リチウムと合金化可能な元素もしくはその化合物等が挙げられる。炭素としては天然黒鉛、人造黒鉛、あるいはハードカーボン(難黒鉛化性炭素)やソフトカーボン(易黒鉛化性炭素)を挙げることができる。人造黒鉛としては、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ等が挙げられる。リチウムと合金化可能な元素の例としては、シリコン(ケイ素)及びスズが挙げられる。本実施形態において、負極活物質層23は炭素系材料としての黒鉛を含む。
正極活物質層22及び負極活物質層23のそれぞれ(以下、単に「活物質層」という場合がある)は、必要に応じて電気伝導性を高めるための導電助剤、結着剤、電解質(ポリマーマトリクス、イオン伝導性ポリマー、電解液等)、イオン伝導性を高めるための電解質支持塩(リチウム塩)等をさらに含み得る。活物質層に含まれる成分又は当該成分の配合比及び活物質層の厚さは特に限定されず、リチウムイオン二次電池についての従来公知の知見が適宜参照され得る。活物質層の厚みは、例えば2~150μmである。集電体の表面に活物質層を形成させるには、ロールコート法等の従来から公知の方法を用いてもよい。正極11又は負極12の熱安定性を向上させるために、集電体の表面(片面又は両面)又は活物質層の表面に耐熱層を設けてもよい。耐熱層は、例えば、無機粒子と結着剤とを含み、その他に増粘剤等の添加剤を含んでもよい。
導電助剤は、正極11又は負極12の導電性を高めるために添加される。そのため、導電助剤は、正極11又は負極12の導電性が不足する場合に任意に加えられてもよく、正極11又は負極12の導電性が十分に優れている場合には加えられなくてもよい。導電助剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等である。
結着剤は、活物質又は導電助剤を集電体の表面に繋ぎ止める役割を果たす。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリル基含有樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸等のアクリル系樹脂、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩、水溶性セルロースエステル架橋体、デンプン-アクリル酸グラフト重合体を例示することができる。これらの結着剤は、単独で又は複数で用いられ得る。溶媒には、例えば、水、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等が用いられる。
セパレータ13は、正極11と負極12とを隔離し、両極の接触による短絡を防止しつつ、リチウムイオン等の電荷担体を通過させる。セパレータ13は、正極11と負極12との間に配置されている。セパレータ13は、蓄電セル2をスタックした際に隣り合うバイポーラ電極10,10間の短絡を防止する。
セパレータ13は、例えば、電解質を吸収保持するポリマーを含む多孔性シート又は不織布である。セパレータ13を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)からなる多孔質フィルムが用いられる。セパレータ13を構成する材料は、ポリプロピレン或いはメチルセルロース等からなる織布又は不織布等であってもよい。セパレータ13は、単層構造又は多層構造を有してもよい。多層構造は、例えば、耐熱層としてのセラミック層等を有してもよい。セパレータ13には、電解質が含浸されてもよい。セパレータ13自体を全固体電解質(高分子固体電解質、無機固体型電解質)等の電解質で構成してもよい。
セパレータ13に含浸される電解質としては、具体的には、従来公知の材料として、液体電解質(電解液)、高分子ゲル電解質を用いることができる。電解液は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質とを含む。高分子ゲル電解質は、ポリマーマトリックス中に保持された電解質を含む。
電解液は、非水溶媒と非水溶媒に溶解した電解質とを含んでいる。非水溶媒としては、環状カーボネート類、環状エステル類、鎖状カーボネート類、鎖状エステル類、エーテル類等の公知の溶媒を使用できる。また、これらの材料を単独、または二種以上組合せて用いてもよい。電解質としては、LiClO、LiAsF、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(FSO、LiN(CFSO等の公知のリチウム塩を使用できる。
スペーサ14は、少なくとも、第1集電体20と第2集電体21との間に形成され、第1集電体20及び第2集電体21の少なくとも一方(例えば第1集電体20及び第2集電体21の両方、又は第1集電体20及び第2集電体21のいずれか一方のみ)に接合又は固定される。スペーサ14は、絶縁材料を含み、第1集電体20と第2集電体21との間を絶縁することによって短絡を防止する。本実施形態において、スペーサ14は、絶縁材料として樹脂であるポリエチレン(PE)を含む。スペーサ14を構成する樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)の他に、ポリスチレン、ABS樹脂、変性ポリプロピレン(変性PP)、及びアクリロニトリルスチレン(AS)樹脂が挙げられる。
本実施形態において、スペーサ14は、第1集電体20の縁部20e又は第2集電体21の縁部21eに沿って延在している。スペーサ14は、積層方向からみて正極活物質層22又は負極活物質層23を取り囲む枠である。
本実施形態において、スペーサ14は、第1集電体20と第2集電体21との間の空間Sを封止する枠状の封止部としても機能する。本実施形態では、各蓄電セル2に配置されるスペーサ14は、一対の集電体間に配置される部分と集電体の縁部よりも外側に延びる部分とを有しており、積層方向に隣り合うスペーサ14の外側に延びる部分同士が接合されて一体化している。複数のスペーサ14が一体化されて封止体14aを形成している。スペーサ14、第1集電体20、及び第2集電体21によって囲まれた空間Sには、セパレータ13に含浸される電解質(電解液)が収容されている。本実施形態においては、スペーサ14は、平面視において矩形の枠状をなしており、第1集電体20の縁部20e及び第2集電体21の縁部21eに溶着されている。封止体14aは、積層体5の積層方向の一端に配置された第1集電体20から積層方向の他端に配置された第2集電体21まで積層方向に延在している。封止体14aは筒状の部材である。
スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、電解質の漏れを防止し得る。また、スペーサ14は、正極11及び負極12との間の空間Sを封止することで、蓄電装置1の外部から空間S内への水分の侵入を防止し得る。さらに、スペーサ14は、例えば充放電反応等により正極11又は負極12から発生したガスが蓄電装置1の外部に漏れることを防止し得る。なお、セパレータ13は、縁部13eにおいてスペーサ14と第1集電体20との間に挟まれることで位置決めされている。
[検出部の一例]
引き続いて、図1に示された検出部50の一例について説明する。図2は、図1に示された蓄電装置の一部を拡大して示す断面図である。図3は、図2に示された部分の正面図(X方向からみた場合の図)である。図1~3に示されるように、この例では、検出部50は、蓄電セル2のそれぞれに対して設けられている。ここでは、検出部50は、蓄電セル2の状態として蓄電セル2のそれぞれの電圧を検出するために用いられる。検出部50は、電圧検出線(検出線)51とコネクタ部52Aとを含む。電圧検出線51は、積層体5の外側から隣り合う2つの蓄電セル2のスペーサ14を介して積層体5の内側に至るように設けられている。
より具体的には、電圧検出線51は、一端部51aと一端部51aの反対側の他端部51bとを含む。電圧検出線51の一端部51aは、積層体5の内部に配置され、他端部51bは積層体5の外部に配置されている。積層体5の外部とは、積層方向からみてスペーサ14の外縁14eよりも外側(空間Sの反対側)である。したがって、電圧検出線51は、一端部51aと他端部51bとの間において、積層方向からみたときにスペーサ14に重なる部分(スペーサ14に接触する部分)を含む。スペーサ14に重なる部分には、例えば絶縁被覆53が設けられていてもよい。
電圧検出線51の一端部51aは、互いに隣り合う蓄電セル2のうちの一方の蓄電セル2の(第1集電体20の)他方面20bと、他方の蓄電セル2の(第2集電体21の)他方面21bとの間に介在され、それらの他方面20b,他方面21bに接触している。これにより、電圧検出線51は、互いに隣り合う蓄電セル2のうちの一方の蓄電セル2の第1集電体20及び他方の蓄電セル2の第2集電体21に電気的に接続されている。特に、一端部51aは、積層方向からみて正極活物質層22及び負極活物質層23の間の領域に至っている。
このように、電圧検出線51は、互いに対向する他方面20bと他方面21bとの間に介在され、第1集電体20及び第2集電体21に接続されている。そして、電圧検出線51と第1集電体20及び第2集電体21との接続部(ここでは接触している部分)は、積層方向からみてスペーサ14の外縁14eよりも内側に位置している。さらに、電圧検出線51は、積層方向からみて、正極活物質層22と負極活物質層23とに重なるように延在している。これにより、積層方向に沿って積層体5に拘束圧が付加されたときに、正極活物質層22及び負極活物質層23を介して、第1集電体20、電圧検出線51、及び第2集電体21の積層構造にも効果的に拘束圧が付加され得る。蓄電装置1は、積層方向に沿って積層体5に拘束圧を付加するための拘束部材を備え得る。なお、電圧検出線51は、第1集電体20及び第2集電体21のそれぞれよりも薄くてもよい。
コネクタ部52Aは、電圧検出線51を保持すると共に、外部に接続するためのものであり、絶縁性を有する樹脂部材である。コネクタ部52Aは、ここでは、積層方向に一列に配列されている(図3参照)。ここでの外部に接続するとは、蓄電セル2以外の要素に接続することを意味している。したがって、蓄電装置1が、蓄電セル2の電圧といった状態の検出結果の入力を受けるユニットを備えている場合には、コネクタ部52Aは、電圧検出線51を蓄電装置1内の当該ユニット(外部)に接続するためのものとなる。一方、蓄電装置1が当該制御ユニットを備えていない場合には、コネクタ部52Aは、電圧検出線51を蓄電装置1と異なる装置(外部)に接続するためのものとなる。なお、この点については後述するコネクタ部52Bについても同様である。
コネクタ部52Aは、積層体5の外部(スペーサ14の外縁14eよりも外側)に位置している。コネクタ部52Aには、凹部52Pが設けられている。凹部52Pは、積層体5と反対側(ここではY方向)に向けて開放されている。電圧検出線51は、他端部51bにおいてコネクタ部52Aに保持されており、凹部52Pの内面52sに露出されている。これにより、コネクタ部52Aがメス型のコネクタとして構成され、オス型の別のコネクタを凹部52P内に挿入することにより、コネクタ部52A内で電圧検出線51との電気的な接続が行われることとなる。なお、コネクタ部52Aの少なくとも一部は、スペーサ14の外縁14eよりも内側に位置していてもよい。この場合、積層方向におけるスペーサ14の厚みを、積層方向におけるコネクタ部52の厚みに合わせて縮小することが望ましい。
蓄電装置1は、互いに隣り合う蓄電セル2のスペーサ14とコネクタ部52Aと共に封止空間を形成する封止部(固定部)60をさらに備えている。封止部60は、例えば、スペーサ14及び/又はコネクタ部52Aと同一の材料から構成されてもよい。この場合、封止部60は、各スペーサ14とコネクタ部52Aとを溶着することにより生じる溶着部として構成され得る。これにより、封止部60は、コネクタ部52Aを各スペーサ14に固定する。ただし、封止部60は、スペーサ14及び/又はコネクタ部52Aと同一の材料からなる別の部材をスペーサ14とコネクタ部52Aとの間に配置する(例えば樹脂を塗布する)ことにより構成されてもよい。さらに、封止部60は、スペーサ14及び/又はコネクタ部52Aと異なる材料により構成されてもよい。これらの場合であっても、封止部60は、コネクタ部52Aをスペーサ14に固定することができる。なお、蓄電装置1は、封止部60に代えて、互いに隣り合う蓄電セル2のスペーサ14とコネクタ部52Aと共に封止空間を形成することなく、スペーサ14とコネクタ部52Aとを溶着又は接着により固定するための固定部を備えてもよい。この場合、固定部は互いに隣り合う蓄電セル2のスペーサ14の両方に溶着又は接着されず、単一のスペーサ14に溶着又は接着されてもよい。
本実施形態においては、電圧検出線51及び第1集電体20及び第2集電体21との接続部は、コネクタ部52Aの内面52sに露出する部分(コネクタ部52Aに保持され、且つ、囲われる部分)を除き、スペーサ14とコネクタ部52Aよりも内側の封止部60によって封止された空間に位置しており、外部に露出する部分が少なくなるように構成されている。なお、電圧検出線51の当該露出する部分も、外部との接続時にオス型の別のコネクタが挿入されることで、外部に露出することがなくなる。
なお、図示の例では、電圧検出線51は一端部51aから他端部51bの全体にわたって一定の厚さ(太さ)を有している。しかし、電圧検出線51の厚さは、一端部51aから他端部51bにわたって一定である場合に限定されず、変化されていてもよい。すなわち、第1集電体20と第2集電体21との間に挟まれる一端部51aにおいては、例えば第1集電体20と第2集電体21との電気的な接続に与える影響を抑えるように、或いは、積層体5の厚さの増大を抑えるように、電圧検出線51を薄く(細く)構成することが考えられる。
一方、コネクタ部52Aに保持される他端部51bにおいては、別のコネクタの挿抜の際の接触に耐え得るように、電圧検出線51を厚く構成することが考えられる。このような観点からは、一例として、一端部51aにおいて電圧検出線51を相対的に薄く構成すると共に、他端部51bにおいて電圧検出線51を相対的に厚く構成することができる。
[検出部の別の例]
引き続いて、図1に示された検出部50の別の例について説明する。図4は、図1に示された蓄電装置の一部を拡大して示す断面図である。図1,4に示されるように、この例の検出部50は、図2,3に示された検出部50と比較して、コネクタ部52Aに代えてコネクタ部52Bを備える点で相違しており、他の点で一致している。コネクタ部52Bは、電圧検出線51に接続された導電部材54と、導電部材54を保持する保持部55と、を含む。
ここでは、導電部材54は、一例として電圧検出線51と一体に形成されている。ただし、導電部材54は、電圧検出線51と別体に形成され、互いに接合されていてもよい。保持部55は、積層体5から離れる方向(ここではX方向)からみて、導電部材54の全周にわたって導電部材54を囲むように導電部材54を保持している。すなわち、保持部55は、導電部材54の保持によって、電圧検出線51の保持を行っている。したがって、導電部材54同士は、保持部55によって距離が確保されて絶縁が確保されている。導電部材54は、積層体5から離れる方向に保持部55から突出している。
これにより、コネクタ部52Bがオス型のコネクタとして構成され、メス型の別のコネクタを導電部材54の突出部に嵌合させることにより、導電部材54を介して電圧検出線51との電気的な接続が行われることとなる。なお、この例においても、コネクタ部52Aを用いる例と同様に、電圧検出線51の厚さを変化させてもよい。また、電圧検出線51と第1集電体20及び第2集電体21との接続部は、スペーサ14とコネクタ部52Bよりも内側の封止部60によって封止された空間に位置しており、外部に露出する部分が少なくなるように構成されている。
[作用・効果]
以上説明したように、蓄電装置1は、積層体5を構成する蓄電セル2の状態を検出するための検出部50を備えている。検出部50は、互いに隣り合う蓄電セル2の集電体の間に介在された電圧検出線51を含む。そして、電圧検出線51は、外部接続のためのコネクタ部52A,52Bに保持されている。したがって、この検出部50を用いて蓄電セル2の状態を検出するに際して、種々の形状の集電体を用意する必要がない。すなわち、複数の蓄電セル2にわたって部品の共通化を行うことができる。さらに、蓄電装置1では、コネクタ部52A,52Bによって電圧検出線51が保持されているので、電圧検出線51ひいては電圧検出線51と集電体との接続部に加わる負荷を低減できる。すなわち、安定した状態検出が可能となる。このように、蓄電装置1によれば、複数の蓄電セル2にわたって部品の共通化を行いつつ、安定した状態検出が可能となる。
なお、蓄電装置1では、電圧検出線51が、互いに隣り合う蓄電セル2の集電体の間に介在されることから、各蓄電セル2のスペーサ14により封止された空間Sに電圧検出線51を導入する必要がない。よって、スペーサ14による空間Sの封止に悪影響を及ぼすことなく状態検出が可能である。さらに、蓄電装置1では、コネクタ部52A,52Bがスペーサ14の外側に位置しているため、集電体やスペーサ14の間にコネクタを介在させる場合と比較して、蓄電セル2間が拡大することによる電池性能の低下が抑制される。
また、蓄電装置1は、コネクタ部52A,52Bをスペーサ14に固定する固定部(封止部60)を備えている。このため、コネクタ部52A,52Bがスペーサ14に固定されることで負荷をより吸収しやすくなり、集電体と電圧検出線51との接続部に加わる負荷がより低減される。また、この固定部は、スペーサ14とコネクタ部52A,52Bとの間を封止している(封止部60である)。このため、スペーサ14とコネクタ部52A,52Bとの間において、電圧検出線51間に水分等が侵入することが抑制される。
また、蓄電装置1では、コネクタ部52Aには凹部52Pが形成されている。そして、コネクタ部52Aは、凹部52Pの内面52sに電圧検出線51が露出するように電圧検出線51を保持している。これにより、コネクタ部52Aをメス型として構成できる。或いは、蓄電装置1では、コネクタ部52Bは、電圧検出線51に接続された導電部材54と、導電部材54を保持する保持部55と、を含む。そして、導電部材54は、保持部55から突出している。これにより、コネクタ部52Bをオス型として構成できる。
また、蓄電装置1では、電圧検出線51は、積層方向からみて、正極活物質層22と負極活物質層23とに重なるように延在している。集電体における正極活物質層22及び負極活物質層23が形成された部分は、電池性能の確保のため拘束圧が付加される場合がある。この場合、この拘束圧が、電圧検出線51と集電体との接続部にも付加されることにより、電圧検出線51と集電体との接触を確実に維持することが可能となる。
また、電圧検出線51は、コネクタ部52Aの内面52sに露出する部分(コネクタ部52Aに保持され、かつ、囲われる部分)を除き、スペーサ14とコネクタ部52A,52Bよりも内側の封止部60によって封止された空間に位置しており、外部に露出する部分が少なくなるように構成されている。このため、電圧検出線51が外部に露出することをさらに低減し、当該接続部に負荷が加わったり腐食が発生したりして、電気抵抗が増大することがさらに抑制される。
[変形例]
以上の実施形態は、本発明の一側面を説明したものである。したがって、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、任意に変形され得る。
図5は、変形例に係る電圧検出線を示す断面図である。図5の(a)は、コネクタ部52Aを用いた場合の例を示し、図5の(b)は、コネクタ部52Bを用いた場合の例を示している。図5に示されるように、電圧検出線51は、導線部56と、導線部56の一部を被覆する絶縁層57と、を含む。より具体的には、導線部56は、電圧検出線51の一端部51a及び他端部51bにおいて絶縁層57から露出されると共に、一端部51aと他端部51bとの間において絶縁層57に被覆されている。
そして、電圧検出線51の一端部51aでは、導線部56の絶縁層57から露出された部分において、電圧検出線51が第1集電体20及び第2集電体21に電気的に接続されている(ここでは接触している)。また、電圧検出線51の他端部51bでは、導線部56の絶縁層57から露出された部分が凹部52Pの内面52sに露出されている(コネクタ部52A)。さらに、電圧検出線51の他端部51bでは、導線部56の絶縁層57から露出された部分が導電部材54に接合されている(コネクタ部52B)。このような絶縁層57を有する電圧検出線51は、一例として、FPCから形成され得る。この場合、集電体と電圧検出線51との接続部以外において、電気的な絶縁性が向上される。
なお、複数の検出部50は、積層体5の外部において、コネクタ部52A,52Bによって電圧検出線51同士の絶縁が確保されることから、積層方向からみて互いに重複するようにY方向に同位置に配置されてもよいが、少なくとも隣り合うもの同士が積層方向からみて互いに重複しないようにY方向に位置を違えて配置されてもよい。
また、複数のコネクタ部52Aは、互いに一体に形成されていてもよいし、互いに別体に形成されていてもよい。複数のコネクタ部52Aが互いに別体に形成される場合には、互いに隣り合うコネクタ部52A同士が互いに接触していてもよいし、互いに離間していてもよい。コネクタ部52Bについても同様である。また、検出部50は、蓄電セル2の電圧に代えて、例えば温度といった他の状態を検出するためのものとして構成されてもよい。さらに、検出部50は、全ての蓄電セル2に対して設けられていなくてもよいし、電圧検出線51は、第1集電体20及び第2集電体21の一方に接続されていてもよい。
ここで、正極活物質層22及び負極活物質層23は、一方が他方よりも大きく形成され得る。上記実施形態では、上述したように、積層方向からみて、負極活物質層23が、正極活物質層22よりも大きく形成されている。このため、積層方向からみて、負極活物質層23に重なるものの、正極活物質層22に重ならない領域R1が発生する。電圧検出線51は、積層方向からみて、この領域R1に至るように延在しつつ、この領域R1で終端されていてもよい。すなわち、蓄電装置1では、電圧検出線51は、積層方向からみて、正極活物質層22及び負極活物質層23のうちの大きい方(ここでは負極活物質層23)のみに重なるように延在していてもよい。
また、蓄電装置1では、空間S内において、スペーサ14よりも内側の領域であって、且つ、積層方向からみて正極活物質層22及び負極活物質層23に重ならない領域R2が生じてもよい。領域R2は、集電体における活物質層の未形成領域のうちのスペーサ14から露出された部分に対応する。この場合、電圧検出線51は、この領域R2に至るように延在しつつ、この領域R2で終端されていてもよい。すなわち、電圧検出線51は、積層方向からみて、正極活物質層22及び負極活物質層23の両方に重ならないように空間S内に延在していてもよい。さらには、電圧検出線51は、積層方向からみて、スペーサ14の内縁よりも外側、且つ、集電体の外縁よりも内側の領域R3で終端されていてもよい。
1…蓄電装置(蓄電モジュール)、5…積層体、14…スペーサ、14e…外縁、20…第1集電体、20a…一方面(第1面)、20b…他方面(第3面)、21…第2集電体、21a…一方面(第1面)、21b…他方面(第4面)、22…正極活物質層(第1活物質層)、23…負極活物質層(第2活物質層)、50…検出部、51…電圧検出線(検出線)、52A,52B…コネクタ部、52P…凹部、52s…内面、54…導電部材、55…保持部、56…導線部、57…絶縁層、60…封止部(固定部)。

Claims (10)

  1. 互いに積層された複数の蓄電セルを含む積層体と、
    前記蓄電セルの状態を検出するための検出部と、
    を備え、
    前記蓄電セルは、
    第1集電体及び前記第1集電体の第1面に設けられた第1活物質層を含む第1電極と、
    第2集電体、及び前記第2集電体の第2面に設けられ、前記第1活物質層と異なる極性の第2活物質層を含み、前記第2活物質層が前記第1活物質層に対向するように前記第1電極に積層された第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の積層方向からみて前記第1活物質層及び前記第2活物質層を囲うように前記第1集電体と前記第2集電体との間に設けられたスペーサと、
    を含み、
    前記積層体は、一の前記蓄電セルの前記第1集電体の前記第1面と反対側の第3面と、別の前記蓄電セルの前記第2集電体の前記第2面と反対側の第4面とが対向するように、前記複数の蓄電セルを積層することにより構成されており、
    前記検出部は、
    互いに対向する前記第3面と前記第4面との間に介在され、前記第1集電体及び/又は前記第2集電体に接続された検出線と、
    前記検出線を保持し、前記検出線を外部に接続するためのコネクタ部と、
    を有する、
    蓄電モジュール。
  2. 前記コネクタ部を前記スペーサに固定する固定部を備える、
    請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記固定部と、前記一の蓄電セルの前記スペーサと、前記別の蓄電セルの前記スペーサと、前記コネクタ部と、によって封止空間が形成され、
    前記検出線は、前記封止空間内に配置される、
    請求項2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記コネクタ部は、前記積層方向からみて、前記スペーサの外縁よりも外側に位置している、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記検出線は、前記第1集電体及び/又は前記第2集電体に電気的に接続された電圧検出線である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記検出線は、導線部と前記導線部の一部を被覆する絶縁層とを含み、前記導線部の前記絶縁層から露出された部分において前記第1集電体及び/又は前記第2集電体に電気的に接続されている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  7. 前記コネクタ部には凹部が形成されており、
    前記コネクタ部は、前記凹部の内面に前記検出線が露出するように前記検出線を保持している、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  8. 前記コネクタ部は、前記検出線に接続された導電部材と、前記導電部材を保持する保持部と、を含み、
    前記導電部材は、前記保持部から突出している、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  9. 前記検出線は、前記積層方向からみて、前記第1活物質層と前記第2活物質層とに重なるように延在している、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  10. 前記第2活物質層は、前記積層方向からみて、前記第1活物質層よりも大きく形成されており、
    前記検出線は、前記積層方向からみて、前記第1活物質層及び前記第2活物質層のうちの前記第2活物質層のみに重なるように延在している、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
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