JP2021175767A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリカの分散性を向上させ、ウェットグリップ性能および低燃費性能をバランスよく改善したタイヤ用ゴム組成物を提供すること。【解決手段】ゴム成分100質量部に対し、平均一次粒子径が22nm以下のシリカを60質量部以上、並びに、下記式(1)、(2)、および(3)のいずれかで表されるアルカノールアミン、モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよびそのアルキレンオキシド付加物、および脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルからなる群から選ばれる1以上の両親媒性化合物を1〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物。[式中、R1は、炭素数が5〜30の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し;−OA1−および−OA2−は、それぞれ独立してオキシエチレン基、またはオキシプロピレン基を表し;W1は、炭素数が4〜30の直鎖状または分枝状のアルキレン基を表し;mおよびnは平均重合度を表し;m+nは1〜30である]【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物および該ゴム組成物で構成されたタイヤ部材を有するタイヤに関する。
タイヤの低燃費性とウェットグリップ性能とをバランス良く改善する方法としては、例えば、シリカとシランカップリング剤を配合する方法等が知られている(特許文献1)。
特開2004−59599号公報
しかしながら、シリカはその粒子表面に存在するシラノール基による水素結合の形成のため自己凝集性が強く、またカーボンブラックに比べ、ゴム成分との親和性が低いため、ゴム組成物中の分散が不十分となりやすい。
本発明は、シリカの分散性を向上させ、ウェットグリップ性能および低燃費性能をバランスよく改善したタイヤ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、特定のシリカを含有するゴム組成物に、疎水性基および2以上の親水性基を有する特定の両親媒性化合物を添加することで、上記課題を解決できること見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
〔1〕ゴム成分100質量部に対し、平均一次粒子径が22nm以下のシリカを60質量部以上、並びに、下記式(1)、(2)、および(3)のいずれかで表されるアルカノールアミン、モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよびそのアルキレンオキシド付加物、および脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルからなる群から選ばれる1以上の両親媒性化合物を1〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物、
Figure 2021175767
[式中、R1は、炭素数が5〜30の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し;−OA1−および−OA2−は、それぞれ独立してオキシエチレン基、またはオキシプロピレン基を表し;W1は、炭素数が4〜30の直鎖状または分枝状のアルキレン基を表し;mおよびnは平均重合度を表し;m+nは1〜30である]
〔2〕ゴム成分100質量部に対し、シリカを80質量部以上含有する、〔1〕記載のタイヤ用ゴム組成物、
〔3〕前記シリカの平均一次粒子径が18nm以下である、〔1〕または〔2〕記載のタイヤ用ゴム組成物、
〔4〕前記ゴム成分が変性溶液重合スチレンブタジエンゴムを含む、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物、
〔5〕シリカおよび前記両親媒性化合物を含むマスターバッチを含有する、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物、
〔6〕前記両親媒性化合物が、前記式(1)で表されるアルカノールアミンである、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物、
〔7〕〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を有するタイヤ、に関する。
本発明に係るタイヤ用ゴム組成物は、良好なシリカ分散性を有し、ウェットグリップ性能および低燃費性能が向上する。
本開示の一実施形態であるタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対し、平均一次粒子径が22nm以下(好ましくは20nm以下、より好ましくは18nm以下、さらに好ましくは16nm以下)のシリカを60質量部以上(好ましくは70質量部以上、より好ましくは80質量部以上)、並びに、下記式(1)、(2)、および(3)のいずれかで表されるアルカノールアミン、モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよびそのアルキレンオキシド付加物、および脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルからなる群から選ばれる1以上の両親媒性化合物を1〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物である。
Figure 2021175767
[式中、R1は、炭素数が5〜30(好ましくは8〜24、より好ましくは10〜22)の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し;−OA1−および−OA2−は、それぞれ独立してオキシエチレン基、またはオキシプロピレン基を表し;W1は、炭素数が4〜30(好ましくは4〜20、より好ましくは4〜12)の直鎖状または分枝状のアルキレン基を表し;mおよびnは平均重合度を表し;m+nは1〜30(好ましくは3〜20、より好ましくは5〜15)である]
理論に拘束されることは意図しないが、本開示において、シリカの分散性が向上し、ウェットグリップ性能および低燃費性能を改善させ得るメカニズムとしては、以下が考えられる。すなわち、前記両親媒性化合物が有する2以上の親水性基がシリカ表面のシラノール基に吸着するため、前記両親媒性化合物とシリカが高い親和性を有するとともに、シリカの自己凝集を抑制することができる。また、前記両親媒性化合物の炭素鎖の部分が疎水化部位として作用し、ゴム成分との間で高い親和性を発揮することから、ゴム組成物の粘度を低下させることができる。このように、前記両親媒性化合物がシリカおよびゴム成分とそれぞれ相互作用することにより、シリカのゴム中への分散を促進させることができる。そして、シリカの分散が促進されることで、ウェットグリップ性能および低燃費性能が向上するものと考えられる。
前記ゴム成分は、変性溶液重合スチレンブタジエンゴムを含むことが好ましい。シリカのカップリング反応を促進するには、変性溶液重合スチレンブタジエンゴムを配合することが有効である。
前記タイヤ用ゴム組成物は、シリカおよび前記両親媒性化合物を含むマスターバッチを含有することが好ましい。シリカおよび前記両親媒性化合物をマスターバッチ化することにより、シリカ表面に均一に両親媒性化合物を結合させることができるため、シリカの分散性が向上し、より良好なウェットグリップ性能および低燃費性能が得られる傾向がある。
前記両親媒性化合物は、前記式(1)で表されるアルカノールアミンであることが好ましい。
本開示の他の態様は、前記タイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を有するタイヤである。
なお、本明細書において、「〜」を用いて数値範囲を示す場合、その両端の数値を含むものとする。
<ゴム成分>
本実施態様において使用されるゴム成分としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、およびイソプレン系ゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましく、イソプレン系ゴムおよびSBRを含有することがより好ましい。またゴム成分は、イソプレン系ゴム、SBR、およびBRのみからなるゴム成分としてもよい。
(イソプレン系ゴム)
イソプレン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、改質NR、変性NR、変性IR等が挙げられる。NRとしては、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。IRとしては、特に限定されず、例えば、IR2200等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。改質NRとしては脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム等を、変性NRとしてはエポキシ化天然ゴム(ENR)、水素添加天然ゴム(HNR)、グラフト化天然ゴム等を、変性IRとしてはエポキシ化イソプレンゴム、水素添加イソプレンゴム、グラフト化イソプレンゴム等を挙げることができる。これらのイソプレン系ゴムは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
イソプレン系ゴムを含む場合のゴム成分中の含有量は、本開示の効果の観点から、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましく、40質量%以上が特に好ましい。一方、イソプレン系ゴムの含有量の上限は特に制限されず、例えば、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下、75質量%以下とすることができ、イソプレン系ゴムのみからなるゴム成分としてもよい。
(SBR)
SBRとしては特に限定されず、溶液重合SBR(S−SBR)、乳化重合SBR(E−SBR)、これらの変性SBR(変性S−SBR、変性E−SBR)等が挙げられる。変性SBRとしては、末端および/または主鎖が変性されたSBR、スズ、ケイ素化合物等でカップリングされた変性SBR(縮合物、分岐構造を有するもの等)等が挙げられる。さらに、これらSBRの水素添加物(水素添加SBR)等も使用することができる。なかでもS−SBRが好ましく、変性S−SBRがより好ましい。
変性SBRとしては、通常この分野で使用される官能基が導入された変性SBRが挙げられる。上記官能基としては、例えば、アミノ基(好ましくはアミノ基が有する水素原子が炭素数1〜6のアルキル基に置換されたアミノ基)、アミド基、シリル基、アルコキシシリル基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシシリル基)、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、メルカプト基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基)、水酸基、オキシ基、エポキシ基等が挙げられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば、アミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、カルボキシル基、水酸基等の官能基が挙げられる。また、変性SBRとしては、水素添加されたもの、エポキシ化されたもの、スズ変性されたもの等を挙げることができる。
SBRとしては油展SBRを用いることもできるし、非油展SBRを用いることもできる。油展SBRを用いる場合、SBRの油展量、すなわち、SBRに含まれる油展オイルの含有量は、SBRのゴム固形分100質量部に対して、10〜50質量部であることが好ましい。
前記で列挙されたSBRは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。前記で列挙されたSBRとしては、例えば、住友化学(株)、JSR(株)、旭化成(株)、日本ゼオン(株)、ZSエラストマー(株)等により製造・販売されているSBRを使用することができる。
SBRのスチレン含量は、本開示の効果がより好適に得られるという理由から、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また、該スチレン含量は、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、45質量%以下がさらに好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、SBRのスチレン含有量は、1H−NMR測定により算出される。
SBRのビニル含量(1,2−結合ブタジエン単位量)は、本開示の効果がより好適に得られるという理由から、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また、該ビニル含量は、80質量%以下が好ましく、75質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、ビニル含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定される。
SBRの重量平均分子量(Mw)は、本開示の効果がより好適に得られるという理由から、20万以上が好ましく、25万以上がより好ましく、30万以上がさらに好ましくい。また、該Mwは、200万以下が好ましく、180万以下がより好ましい。なお、本明細書において、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製のGPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めることができる。
SBRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、本開示の効果の観点から、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましく、40質量%以上が特に好ましい。一方、SBRの含有量の上限は特に制限されず、例えば、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下、75質量%以下とすることができ、SBRのみからなるゴム成分としてもよい。なお、SBRとして油展SBRを用いる場合は、当該油展SBR中に含まれるゴム固形分としてのSBR自体の含有量をゴム成分中のSBRの含有量とする。
(BR)
BRとしては特に限定されず、例えば、シス1,4結合含有率(シス含量)が90%以上のBR(ハイシスBR)、希土類元素系触媒を用いて合成された希土類系ブタジエンゴム(希土類系BR)、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR(SPB含有BR)、変性BR(ハイシス変性BR、ローシス変性BR)等タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。変性BRとしては、上記SBRで説明したのと同様の官能基等で変性されたBRが挙げられる。
ハイシスBRとしては、例えば、日本ゼオン(株)製のもの、宇部興産(株)製のもの、JSR(株)製のもの等が挙げられる。ハイシスBRを含有することで低温特性および耐摩耗性能を向上させることができる。シス含量は、好ましくは、95%以上、より好ましくは96%以上、さらに好ましくは97%以上である。シス含量は98%以上でも好ましい。なお、本明細書において、シス含量は、赤外吸収スペクトル分析により算出される値である。
希土類系BRとしては、希土類元素系触媒を用いて合成され、ビニル結合量(1,2結合ブタジエン単位量)が好ましくは1.8モル%以下、より好ましくは1.0モル%以下、さらに好ましくは0.8%モル以下であり、シス含量(シス−1,4結合含有率)が好ましくは95モル%以上、より好ましくは96%モル以上、さらに好ましくは97%以上である。希土類系BRとしては、例えば、ランクセス(株)製のものなどを用いることができる。
SPB含有BRは、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶が、単にBR中に結晶を分散させたものではなく、BRと化学結合したうえで分散しているものが挙げられる。このようなSPB含有BRとしては、宇部興産(株)製のものなどを用いることができる。
変性BRとしては、リチウム開始剤により1,3−ブタジエンの重合を行ったのち、スズ化合物を添加することにより得られ、さらに変性BR分子の末端がスズ−炭素結合で結合されているもの(スズ変性BR)や、ブタジエンゴムの活性末端に縮合アルコキシシラン化合物を有するブタジエンゴム(シリカ用変性BR)等が挙げられる。このような変性BRとしては、例えば、ZSエラストマー(株)製のものなどを用いることができる。
前記で列挙されたBRは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
BRを含有する場合のゴム成分中の含有量は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。一方、本開示の効果の観点からは、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。
(他のゴム成分)
ゴム成分は、本開示の効果に影響を与えない範囲で、前記のSBR、BRおよびイソプレン系ゴム以外の他のゴム成分を含有してもよい。他のゴム成分としては、タイヤ工業で一般的に用いられる架橋可能なゴム成分を用いることができ、例えば、、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、シリコーンゴム、塩化ポリエチレンゴム、フッ素ゴム(FKM)、アクリルゴム(ACM)、ヒドリンゴム等が挙げられる。これら他のゴム成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
<充填剤>
本開示に係る充填剤は、シリカを必須の成分として含有し、シリカ以外の充填剤を含んでいてもよい。シリカ以外の充填剤としては、タイヤ工業で一般的に使用される充填剤をいずれも使用することができ、例えば、カーボンブラック、水酸化アルミニウム、アルミナ(酸化アルミニウム)、クレー、炭酸カルシウム、マイカ等を挙げることができ、カーボンブラックが好ましい。また、充填剤はシリカおよびカーボンブラックを含む充填剤としてもよく、シリカおよびカーボンブラックのみからなる充填剤としてもよい。
(シリカ)
シリカとしては、特に限定されず、例えば、乾式法により調製されたシリカ(無水シリカ)、湿式法により調製されたシリカ(含水シリカ)等、タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。なかでもシラノール基が多いという理由から、湿式法により調製された含水シリカが好ましい。シリカとしては、例えば、エボニックデグサ社、ソルベイ社、東ソー・シリカ(株)、(株)トクヤマ等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのシリカは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本開示で使用されるシリカの平均一次粒子径は22nm以下であり、20nm以下が好ましく、18nm以下がより好ましく、16nm以下がさらに好ましい。該平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、1nm以上が好ましく、3nm以上がより好ましく、5nm以上がさらに好ましい。シリカの平均一次粒子径が前期の範囲であることによって、シリカの分散性をより改善でき、補強性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能をさらに改善できる。なお、シリカの平均一次粒子径は、透過型または走査型電子顕微鏡により観察し、視野内に観察されたシリカの一次粒子を400個以上測定し、その平均により求めることができる。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、低燃費性能および耐摩耗性能の観点から、140m2/g以上が好ましく、160m2/g以上がより好ましく、170m2/g以上がさらに好ましく、190m2/g以上が特に好ましい。また、低燃費性能および加工性の観点からは、350m2/g以下が好ましく、300m2/g以下がより好ましく、250m2/g以下がさらに好ましい。なお、本明細書におけるシリカのN2SAは、ASTM D3037−93に準じてBET法で測定される値である。
シリカのゴム成分100質量部に対する含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、60質量以上であり、65質量部以上が好ましく、70質量部以上がより好ましく、75質量部以上がさらに好ましく、80質量部以上が特に好ましい。また、耐摩耗性能の観点からは、120質量部以下が好ましく、110質量部以下がより好ましく、100質量部以下がさらに好ましく、95質量部以下が特に好ましい。
(シランカップリング剤)
シリカは、シランカップリング剤と併用することが好ましい。シランカップリング剤としては、特に限定されず、タイヤ工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができる。そのようなシランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等のスルフィド系シランカップリング剤;3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、モメンティブ社製のNXT−Z100、NXT−Z45、NXT等のメルカプト基系シランカップリング剤;ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニル系シランカップリング剤;3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基系シランカップリング剤;γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のグリシドキシ系のシランカップリング剤;3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシラン等のニトロ系のシランカップリング剤;3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン等のクロロ系のシランカップリング剤;等が挙げられる。これらのシランカップリング剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1質量部以上がさらに好ましい。また、シランカップリング剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、20質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましく、5質量部以下がさらに好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のシリカ100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましく、3質量部以上がさらに好ましく、5質量部以上が特に好ましい。また、該含有量は、シリカ100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、18質量部以下がより好ましく、15質量以下がさらに好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、0.1質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましく、2質量部以上がさらに好ましく、3質量部以上が特に好ましい。また、該含有量は、ゴム成分100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましく、12質量部以下がさらに好ましい。
(カーボンブラック)
カーボンブラックとしては、タイヤ工業において一般的なものを適宜利用することができる、例えば、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等を挙げることができ、あるいは、N110、N115、N120、N125、N134、N135、N219、N220、N231、N234、N293、N299、N326、N330、N339、N343、N347、N351、N356、N358、N375、N539、N550、N582、N630、N642、N650、N660、N683、N754、N762、N765、N772、N774、N787、N907、N908、N990、N991等を挙げることができる。これらカーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン(株)、キャボットジャパン(株)、東海カーボン(株)、三菱ケミカル(株)、ライオン(株)、日鉄カーボン(株)、コロンビアカーボン社等によって製造販売されるものなどを用いることができる。これらのカーボンブラックは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、50m2/g以上が好ましく、80m2/g以上がより好ましく、100m2/g以上がさらに好ましい。下限以上にすることで、良好な耐摩耗性、ウェットグリップ性能が得られる傾向がある。また、上記N2SAは、200m2/g以下が好ましく、160m2/g以下がより好ましく、150m2/g以下がさらに好ましい。上限以下にすることで、カーボンブラックの良好な分散が得られる傾向がある。なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、補強性の観点から、ゴム成分100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、5質量部以上がさらに好ましい。また、加工性や低燃費性能の観点からは、100質量部以下が好ましく、50質量部以下より好ましく、30質量部以下さらに好ましく、15質量部以下が特に好ましい。
充填剤全体のゴム成分100質量部に対する含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、65質量部以上が好ましく、70質量部以上がより好ましく、75質量部以上がさらに好ましく、80質量部以上が特に好ましい。また、耐摩耗性能の観点からは、200質量部以下が好ましく、170質量部以下がより好ましく、150質量部以下がさらに好ましく、130質量部以下がさらに好ましく、110質量部以下がさらに好ましい。
充填剤中におけるシリカの含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。また、対候性や補強性の観点からは、99質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましい。
<両親媒性化合物>
本開示に係るゴム組成物は、下記式(1)、(2)、および(3)のいずれかで表されるアルカノールアミン、モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよびそのアルキレンオキシド付加物、および脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルからなる群から選ばれる1以上の両親媒性化合物を含有する。
Figure 2021175767
[式中、R1は、炭素数が5〜30(好ましくは8〜24、より好ましくは10〜22)の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し;−OA1−および−OA2−は、それぞれ独立してオキシエチレン基、またはオキシプロピレン基を表し;W1は、炭素数が4〜30(好ましくは4〜20、より好ましくは4〜12)の直鎖状または分枝状のアルキレン基を表し;mおよびnは平均重合度を表し;m+nは1〜30(好ましくは3〜20、より好ましくは5〜15)である]
本明細書において「モノ脂肪酸(C5−30)グリセリル」とは、炭素数が5〜30である脂肪酸とグリセリンのモノエステルを意味し;「脂肪酸(C5−30)ポリグリセリル」とは、炭素数が5〜30である脂肪酸とポリグリセリンのエステルを意味する。
アルカノールアミンとしては、前記式(1)および(3)で表されるアルカノールアミンが好ましく、前記式(1)で表されるアルカノールアミンがより好ましい。
モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよび脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルを構成する脂肪酸の炭素数は8〜26が好ましく、10〜24がより好ましく、12〜22がさらに好ましい。
モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルとしては、例えば、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル等が挙げられる。
前記モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルのアルキレンオキシド付加物としては、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステルが好ましく、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルがより好ましい。ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレンパーム核油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル等が挙げられる。前記アルキレンオキシドの平均付加モル数は特に限定されないが、1〜30が好ましく、2〜20がより好ましく、5〜15がさらに好ましい。
脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルとしては、例えば、ミリスチン酸ポリグリセリル、パルミチン酸ポリグリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル、オレイン酸ポリグリセリル、ベヘン酸ポリグリセリル等が挙げられる。前記脂肪酸ポリグリセリルの平均付加モル数は特に限定されないが、2〜20が好ましく、5〜15がより好ましい。
前記両親媒性化合物のゴム成分100質量部に対する含有量は、シリカの分散性を向上させ、良好なウェットグリップ性能および低燃費性能を得る観点から、1質量部以上であり、2質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、4質量部以上がさらに好ましく、5質量部以上が特に好ましい。また、該含有量は、ゴム成分100質量部に対して、50質量部以下であり、40質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましく、20質量部以下がさらに好ましく、10質量部以下が特に好ましい。
前記両親媒性化合物のシリカ100質量部に対する含有量は、シリカの分散性を向上させ、良好なウェットグリップ性能および低燃費性能を得る観点から、2質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、4質量部以上がさらに好ましく、5質量部以上が特に好ましい。また、該含有量は、シリカ100質量部に対して、20質量部以下が好ましく、18質量部以下がより好ましく、15質量部以下がさらに好ましく、12質量部以下が特に好ましい。
<軟化剤>
前記第一層を構成するゴム組成物は、ウェットグリップ性能を向上させるために、軟化剤を配合することが好ましい。軟化剤としては、例えば、樹脂成分、オイル、液状ゴム等が挙げられる。
本開示に係るゴム組成物は、樹脂成分を含有してもよい。樹脂成分としては、特に限定されないが、タイヤ工業で慣用される石油樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、フェノール系樹脂等が挙げられ、これらが水素添加されたものであってもよい。これらの樹脂成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本明細書において「C5系石油樹脂」とは、C5留分を重合することにより得られる樹脂をいう。C5留分としては、例えば、シクロペンタジエン、ペンテン、ペンタジエン、イソプレン等の炭素数4〜5個相当の石油留分が挙げられる。C5系石油樹脂しては、シクロペンタジエン系樹脂が好適に用いられる。シクロペンタジエン系樹脂としては、ジシクロペンタジエン樹脂(DCPD樹脂)、シクロペンタジエン樹脂、メチルシクロペンタジエン樹脂(水素添加されていないシクロペンタジエン系樹脂)、並びにこれらのシクロペンタジエン系樹脂に水素添加処理を行ったもの(水素添加されたシクロペンタジエン系樹脂)が挙げられる。シクロペンタジエン系樹脂としては、例えば、エクソンモービルケミカル社等より市販されているものを使用することができる。
本明細書において「芳香族系石油樹脂」とは、C9留分を重合することにより得られる樹脂をいい、それらを水素添加したものや変性したものであってもよい。C9留分としては、例えば、ビニルトルエン、アルキルスチレン、インデン、メチルインデン等の炭素数8〜10個相当の石油留分が挙げられる。芳香族系石油樹脂の具体例としては、例えば、
クマロンインデン樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、および芳香族ビニル系樹脂が好適に用いられる。芳香族ビニル系樹脂としては、経済的で、加工しやすく、発熱性に優れているという理由から、α−メチルスチレンもしくはスチレンの単独重合体またはα−メチルスチレンとスチレンとの共重合体が好ましく、α−メチルスチレンとスチレンとの共重合体がより好ましい。芳香族ビニル系樹脂としては、例えば、クレイトン社、イーストマンケミカル社等より市販されているものを使用することができる。
本明細書において「C5C9系石油樹脂」とは、前記C5留分と前記C9留分を共重合することにより得られる樹脂をいい、それらを水素添加したものや変性したものであってもよい。C5留分およびC9留分としては、前記の石油留分が挙げられる。C5C9系石油樹脂としては、例えば、東ソー(株)、LUHUA社等より市販されているものを使用することができる。
テルペン系樹脂としては、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ジペンテン等のテルペン化合物から選ばれる少なくとも1種からなるポリテルペン樹脂;前記テルペン化合物と芳香族化合物とを原料とする芳香族変性テルペン樹脂;テルペン化合物とフェノール系化合物とを原料とするテルペンフェノール樹脂;並びにこれらのテルペン系樹脂に水素添加処理を行ったもの(水素添加されたテルペン系樹脂)が挙げられる。芳香族変性テルペン樹脂の原料となる芳香族化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルトルエン等が挙げられる。テルペンフェノール樹脂の原料となるフェノール系化合物としては、例えば、フェノール、ビスフェノールA、クレゾール、キシレノール等が挙げられる。テルペン系樹脂としては、例えば、ヤスハラケミカル(株)等より市販されているものを使用することができる。
ロジン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば天然樹脂ロジン、変性ロジン樹脂等が挙げられる。ロジン系樹脂としては、例えば、荒川化学(株)、ハリマ化成(株)等より市販されているものを使用することができる。
フェノール系樹脂としては、特に限定されないが、フェノールホルムアルデヒド樹脂、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂、アルキルフェノールアセチレン樹脂、オイル変性フェノールホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
樹脂成分の軟化点は、ウェットグリップ性能の観点から、60℃以上が好ましく、65℃以上がより好ましい。また、加工性、ゴム成分とフィラーとの分散性向上という観点からは、150℃以下が好ましく、140℃以下がより好ましく、130℃以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、軟化点は、JIS K 6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度として定義され得る。
樹脂成分を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、ウェットグリップ性能の観点から、1質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましく、10質量部以上がさらに好ましく、12質量部以上が特に好ましい。また、発熱性抑制の観点からは、60質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましく、40質量部以下がさらに好ましく、30質量部以下が特に好ましい。
オイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、動物油脂等が挙げられる。前記プロセスオイルとしてはパラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等が挙げられる。また、環境対策で多環式芳香族(polycyclic aromatic compound:PCA)化合物の含量の低いプロセスオイルを使用することもできる。前記低PCA含量プロセスオイルとしては、軽度抽出溶媒和物(MES)、処理留出物芳香族系抽出物(TDAE)、重ナフテン系オイル等が挙げられる。
オイルを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の観点から、5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、15質量部以上がさらに好ましい。また、耐摩耗性能の観点からは、100質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましく、60質量部以下がさらに好ましい。なお、本明細書において、オイルの含有量には、油展ゴムに含まれるオイル量も含まれる。
液状ゴムは、常温(25℃)で液体状態のポリマーであれば特に限定されないが、例えば、液状ブタジエンゴム(液状BR)、液状スチレンブタジエンゴム(液状SBR)、液状イソプレンゴム(液状IR)、液状スチレンイソプレンゴム(液状SIR)、液状ファルネセンゴム等が挙げられる。これらの液状ゴムは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
液状ゴムを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、3質量部以上がさらに好ましく、5質量部以上が特に好ましい。また、液状ゴムの含有量は、50質量部以下が好ましく、40質量部以下がより好ましく、20質量部以下がさらに好ましい。
軟化剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量(複数の軟化剤を併用する場合は全ての合計量)は、ウェットグリップ性能の観点から、10質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましく、25質量部以上がさらに好ましい。また、加工性の観点からは、130質量部以下が好ましく、120質量部以下がより好ましく、110質量部以下がさらに好ましく、70質量部以下がさらに好ましく、50質量部以下が特に好ましい。
<その他の配合剤>
本開示に係るゴム組成物には、前記成分以外にも、従来タイヤ工業で一般に使用される配合剤、例えば、ワックス、加工助剤、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤等を適宜含有することができる。
ワックスとしては、特に限定されず、タイヤ工業において通常使用されるものをいずれも好適に用いることができ、例えば、石油系ワックス、鉱物系ワックス、合成ワックスなどが挙げられる。なかでも、石油系ワックスが好ましい。石油系ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。ワックスは、例えば、大内新興化学工業(株)製のもの、日本精蝋(株)製のもの、パラメルト社製のものなどを用いることができる。これらのワックスは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ワックスを含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、ゴムの耐候性の観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、ブルームによるタイヤの白色化の観点からは、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましい。
加工助剤としては、例えば、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、アミドエステル、シリカ表面活性剤、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩とアミドエステルとの混合物、脂肪酸金属塩と脂肪酸アミドとの混合物等が挙げられる。これらの加工助剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、脂肪酸金属塩、アミドエステル、脂肪酸金属塩とアミドエステルもしくは脂肪酸アミドとの混合物が好ましく、脂肪酸金属塩と脂肪酸アミドとの混合物がより好ましい。加工助剤は、例えば、Schill+Seilacher社製の脂肪酸石鹸系加工助剤を用いることができる。
加工助剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の改善効果を発揮させる観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、耐摩耗性および破壊強度の観点からは、10質量部以下が好ましく、8質量部以下がより好ましい。
老化防止剤としては、特に限定されず、例えば、アミン系、キノリン系、キノン系、フェノール系、イミダゾール系の各化合物や、カルバミン酸金属塩等の老化防止剤が挙げられ、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N−4−メチル−2−ペンチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジアリール−p−フェニレンジアミン、ヒンダードジアリール−p−フェニレンジアミン、フェニルヘキシル−p−フェニレンジアミン、フェニルオクチル−p−フェニレンジアミン等のフェニレンジアミン系老化防止剤、および2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン等のキノリン系老化防止剤が好ましい。これらの老化防止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
老化防止剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、ゴムの耐オゾンクラック性の観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、耐摩耗性能やウェットグリップ性能の観点からは、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましい。
ステアリン酸を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、加硫速度の観点からは、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましい。
酸化亜鉛を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、加工性の観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましい。また、耐摩耗性能の観点からは、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましい。
加硫剤としては硫黄が好適に用いられる。硫黄としては、粉末硫黄、油処理硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄等を用いることができる。
加硫剤として硫黄を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、十分な加硫反応を確保し、良好なウェットグリップ性能および耐摩耗性能を得るという観点から、0.5質量部以上が好ましく、0.7質量部以上がより好ましい。また、劣化を抑制する観点からは、5.0質量部以下が好ましく、4.0質量部以下がより好ましく、3.0質量部以下がさらに好ましい。
硫黄以外の加硫剤としては、例えば、1,6−ヘキサメチレン−ジチオ硫酸ナトリウム・二水和物、1,6−ビス(N,N’−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサン等の硫黄原子を含む加硫剤や、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物等が挙げられる。硫黄以外の加硫剤としては、例えば、田岡化学工業(株)製のもの、フレキシス社製のもの、ランクセス社製のものなどを用いることができる。
加硫促進剤としては、例えば、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系もしくはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、またはキサンテート系加硫促進剤等が挙げられる。これら加硫促進剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、スルフェンアミド系、グアニジン系、およびチアゾール系加硫促進剤が好ましく、スルフェンアミド系加硫促進剤およびグアニジン系加硫促進剤を併用することがより好ましい。
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例えば、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DCBS)等が挙げられる。なかでも、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)が好ましい。
グアニジン系加硫促進剤としては、例えば、1,3−ジフェニルグアニジン(DPG)、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド、ジカテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン塩、1,3−ジ−o−クメニルグアニジン、1,3−ジ−o−ビフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−クメニル−2−プロピオニルグアニジン等が挙げられる。なかでも、1,3−ジフェニルグアニジン(DPG)が好ましい。
チアゾール系加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド等が挙げられる。なかでも、2−メルカプトベンゾチアゾールが好ましい。
加硫促進剤を含有する場合のゴム成分100質量部に対する含有量は、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましい。また、加硫促進剤のゴム成分100質量部に対する含有量は、8質量部以下が好ましく、7質量部以下がより好ましく、6質量部以下がさらに好ましい。加硫促進剤の含有量を上記範囲内とすることにより、破壊強度および伸びが確保できる傾向がある。
<ゴム組成物およびタイヤの製造>
本実施形態に係るゴム組成物は、公知の方法により製造することができる。例えば、上記の各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機等のゴム混練装置を用いて混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
ここで、各成分を混練りする混練り工程は、例えば、加硫剤および加硫促進剤以外の配合剤および添加剤をバンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの混練機で混練りするベース練り工程と、ベース練り工程で得られた混練物に加硫剤や加硫促進剤を添加して混練りするファイナル練り(F練り)工程からなる混練り工程とすることができる。より効率的にシリカ表面の親水基と前記両親媒性化合物とを結合させる観点から、前記ベース練り工程を、シリカおよび前記両親媒性化合物を含むマスターバッチを製造するX練り工程、および前記マスターバッチに加硫剤および加硫促進剤以外の残りの配合剤および添加剤を添加して混練するY練り工程とに分けることが好ましい。シリカおよび前記両親媒性化合物は、前記X練り工程において全量を投入してもよく一部を投入してもよい。
前記マスターバッチは、シリカおよび前記両親媒性化合物以外に、シランカップリング剤やオイルなどを適宜含有することができる。シランカップリング剤を配合する場合のマスターバッチ中のシリカに対する含有量は、前述のシリカに対する含有量と同様である。
前記X練り工程における排出温度は、シリカおよび前記両親媒性化合物との結合を十分に促進することができるという理由から、140〜170℃が好ましく、145〜165℃がより好ましい。
前記X練り工程における混練時間は特に限定されないが、シリカが良好に分散した混練物を効率良く得られるという理由から、2.0〜10.0分が好ましく、2.5〜8.0分がより好ましく、3.0〜7.0分がさらに好ましい。
前記混練時間は、混練開始から混練温度が排出温度に到達するまでの時間であるが、前記X練り工程では、排出温度に到達した後、排出温度を維持したまま1〜5分混練することが、シリカおよび前記両親媒性化合物との結合をより促進することができるという理由から好ましい。
前記Y練り工程およびF練り工程における混練温度や混練時間は特に限定されず、従来のベース練り工程の条件などで行うことができる。例えば、Y練り工程では、排出温度150〜170℃で3〜10分間混練りし、F練り工程では、70〜110℃で1〜5分間混練りする方法が挙げられる。加硫条件としては、特に限定されるものではなく、例えば、150〜200℃で10〜30分間加硫する方法が挙げられる。
本開示のタイヤ用ゴム組成物は、各種タイヤ部材(例えば、トレッド、サイドウォール、カーカス被覆ゴム、クリンチ、チェーファー、ビード、ブレーカークッション、インナーライナーなど)に好適に使用することができ、その特性から、特にタイヤのトレッドとして好適に使用することができる。
本実施形態に係るタイヤは、上記ゴム組成物を用いて、通常の方法により製造することができる。すなわち、上記の各成分を混練して得られた未加硫ゴム組成物をトレッド等のタイヤ部材の形状にあわせて押出し加工した部材をタイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、通常の方法にて成形することにより、未加硫タイヤを形成し、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより製造することができる。
本開示のタイヤは、空気入りタイヤ、非空気入りタイヤを問わない。また、競技用タイヤ、乗用車用タイヤ、大型乗用車用タイヤ、大型SUV用タイヤ、モーターサイクル用タイヤ等に好適であり、それぞれのサマータイヤ、ウインタータイヤ、スタッドレスタイヤとして使用可能である。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、実施例にのみ限定されるものではない。
<評価>
以下に示す各種薬品を用いて、表1に従って配合を変化させたゴム組成物からなるトレッドを、タイヤサイズが195/65R15のタイヤのトレッドに用いることを想定し、下記評価方法に基づいて、各タイヤのウェットグリップ性能および低燃費性能を算出した結果を表1に示す。
以下、実施例および比較例において用いる各種薬品をまとめて示す。
NR:TSR20
SBR1:後述の製造例1で製造したS−SBR(スチレン含量:30質量%、ビニル含量:52質量%、Mw:25万、非油展品)
SBR2:JSR(株)製のJSR1502(E−SBR、スチレン含量:23.5質量%)
BR:宇部興産(株)製のUBEPOL BR150B(Mw:44万、ハイシスBR、シス含量:96%)
シリカ1:エボニックデグサ社製のウルトラシル9100GR(N2SA:230m2/g、平均一次粒子径:15nm)
シリカ2:エボニックデグサ社製のウルトラシルVN3(N2SA:175m2/g、平均一次粒子径:18nm)
シリカ3:ソルベイジャパン(株)製のZEOSIL 115GR(N2SA:110m2/g、平均一次粒子径:24nm)
マスターバッチ1:下記製造例1で作製されるマスターバッチ
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(N2SA:111m2/g)
シランカップリング剤:モメンティブ社製のNXT−Z45(メルカプト基を有するシランカップリング剤)
化合物1:下記式(4)で表される化合物(m+n=5)
Figure 2021175767
化合物2:N−ラウリルエタノールアミン
化合物3:モノミリスチン酸グリセリル
化合物4:ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリル(5E.O.)
化合物5:ステアリン酸ポリグリセリル−5
化合物6:ジプロピレングリコール
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスNH−70S
酸化亜鉛:東邦亜鉛(株)製の「銀嶺R」
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
硫黄:細井化学工業(株)製のHK−200−5(5%オイル含有粉末硫黄)
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ−G(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
製造例1:SBR1の合成
窒素置換されたオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、スチレン、および1,3−ブタジエンを仕込んだ。反応器の内容物の温度を20℃に調整し、n−ブチルリチウムを添加して重合を開始する。断熱条件で重合し、最高温度は85℃に達する。重合転化率が99%に達した時点で1,3−ブタジエンを追加し、さらに5分重合させた後、N,N−ビス(トリメチルシリル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランを変性剤として加えて反応を行う。重合反応終了後、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを添加する。次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールにより乾燥し、SBR1を得る。
製造例2:マスターバッチ1の作製
1.0L加圧式ニーダーを用いて、ゴム成分100質量部に対し、85質量部のシリカと2.5質量部の前記化合物1とを150℃4分間混合し、マスターバッチ1を作製する。
(試験用タイヤの製造方法)
表1に示す配合処方に従い、1.7Lのバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、排出温度150℃で5分間混練りする。次に、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールで4分間、105℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得る。得られる未加硫ゴム組成物を、トレッドの形状に成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを作製し、170℃で12分間プレス加硫して試験用タイヤを得る。
<ウェットグリップ性能>
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着し、湿潤アスファルト路面にて、初速度100km/hで走行中にブレーキを踏み、制動距離を測定する。そして、下記計算式により測定結果を指数表示する。指数が大きいほど、ウェットグリップ性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能指数)=
(比較例1の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
<低燃費性能>
転がり抵抗試験機を用い、タイヤを、リム15×6.0J、内圧230kPa、荷重4.24kN、速度80km/hの条件下で走行させたときの転がり抵抗を測定し、その逆数を、比較例1を100として指数表示する。数値が大きいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性能に優れることを示す。
表1の配合内容に基づいて上記各試験を行うことで各指数またはそれに近い値が得られる。
Figure 2021175767
表1の結果より、特定のシリカおよび特定の両親媒性化合物を含有する本開示のタイヤ用ゴム組成物は、シリカの分散性が改善され、ウェットグリップ性能および低燃費性能の総合性能(ウェットグリップ性能指数および低燃費性能指数の平均値)が改善されていることがわかる。

Claims (7)

  1. ゴム成分100質量部に対し、平均一次粒子径が22nm以下のシリカを60質量部以上、並びに、下記式(1)、(2)、および(3)のいずれかで表されるアルカノールアミン、モノ脂肪酸(C5−30)グリセリルおよびそのアルキレンオキシド付加物、および脂肪酸(C5−30)ポリグリセリルからなる群から選ばれる1以上の両親媒性化合物を1〜50質量部含有するタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 2021175767
    [式中、R1は、炭素数が5〜30の直鎖状または分枝状のアルキル基を表し;−OA1−および−OA2−は、それぞれ独立してオキシエチレン基、またはオキシプロピレン基を表し;W1は、炭素数が4〜30の直鎖状または分枝状のアルキレン基を表し;mおよびnは平均重合度を表し;m+nは1〜30である]
  2. ゴム成分100質量部に対し、シリカを80質量部以上含有する、請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記シリカの平均一次粒子径が18nm以下である、請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記ゴム成分が変性溶液重合スチレンブタジエンゴムを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. シリカおよび前記両親媒性化合物を含むマスターバッチを含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 前記両親媒性化合物が、前記式(1)で表されるアルカノールアミンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のタイヤ用ゴム組成物により構成されたタイヤ部材を有するタイヤ。
JP2020081202A 2020-05-01 2020-05-01 タイヤ用ゴム組成物 Pending JP2021175767A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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