以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(ブラインドの構成)
最初に、本発明の第1実施形態によるブラインドの全体構成を説明する。
(全体構成)
図1又は図2を参照すると、本発明の第1実施形態によるブラインド10は、C形チャンネル状のヘッドレールBhと複数の第1キャリア91cを備えている。ヘッドレールBhは、図示しない複数のブラケットを介して、窓枠の上部又は天井面に取り付けできる。
図1又は図2を参照すると、第1キャリア91cは、後述するマスターキャリア91mを含んでいる。マスターキャリア91mと第1キャリア91cは、ヘッドレールBhの内部を長手方向に移動可能に配置されている。
なお、ヘッドレールBhの長手方向とは、ヘッドレールBhが延びる方向である。又、以下、長手方向と水平方向に直交する方向を幅方向、ブラインド10を室内の窓の前に取り付けたときに室内Ri側(図3参照)となる側を前側、窓側となる室外Ro側(図3参照)を後側として説明する。
図1又は図2を参照すると、第1キャリア91cは、キャリアフック91fを介して、遮蔽材となる第3ルーバー3Lvを吊り下げている。図3を参照すると、マスターキャリア91mは、後述する駆動機構1に設けた第1吊り下げ部1Sp及び第2吊り下げ部2Spを介して、遮蔽材となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを吊り下げている。
図1又は図2を参照すると、第1ルーバー1Lv、第2ルーバー2Lv、及び、第3ルーバー3Lvは、それらの下端部を折り返して、バランスウエイトLwを収容している。なお、第1ルーバー1Lv、第2ルーバー2Lv、及び、第3ルーバー3Lvは、同じものであるが、説明の便宜上、符号を変えて区別した。
図1から図3を参照すると、ブラインド10は、長尺の駆動軸となるチルト軸SaをヘッドレールBhの内部に配置している。チルト軸Saは、ヘッドレールBhの長手方向に沿って配置している。チルト軸Saは、その一端部がヘッドレールBhの一方のエンドキャップ1Ecの内部で回転自在に支持されている(図1又は図2参照)。又、チルト軸Saは、その他端部がヘッドレールBhの他方のエンドキャップ2Ecで回転自在に支持されている(図1又は図2参照)。
図1から図3を参照すると、チルト軸Saは、複数の第1キャリア91c及びマスターキャリア91mを挿通している。複数の第1キャリア91cとマスターキャリア91mは、チルト軸Saに沿って移動できる。
図1又は図2を参照すると、ブラインド10は、回転操作棒922をヘッドレールBhの一方のエンドキャップ1Ecから吊り下げている。回転操作棒922の基端部は、一方のエンドキャップ1Ecの内部でチルト軸Saとウォームギア(図示せず)で連結している。回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作することで、チルト軸Saにその回転を伝動できる。
(マスターキャリアの構成)
次に、第1実施形態によるマスターキャリア91mの構成を説明する。図3を参照すると、マスターキャリア91mは、一対の鍔片9f・9fを両側面から突出している。一対の鍔片9f・9fは、ヘッドレールBhの内壁に対向配置した一対の案内レール9r・9rに載置されている。一対の案内レール9r・9rは、ヘッドレールBhの長手方向に延在している。鍔片9fは、案内レール9r上をスライドできる。なお、第1キャリア91cもマスターキャリア91mと同様に構成しており、第1キャリア91cは、案内レール9r上をスライドできる。
図3を参照すると、チルト軸Saは、軸方向に延びる複数のスプライン溝を外周に形成している。マスターキャリア91mは、回転力伝達機構を内部に備えている。回転力伝達機構を駆動すると、マスターキャリア91mは、後述する駆動機構1を介して、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
図3を参照すると、回転力伝達機構は、ウォームW、ウォームホイールWh、及び、伝動スリーブSfを含んでいる。ウォームWは、その内周がチルト軸Saとスライド自在に連結している。又、ウォームWは、その内周がチルト軸Saの外周と噛み合っている。ウォームホイールWhは、ウォームWと噛み合っている。ウォームホイールWhは、ウォームWの水平軸回りの回転を垂直軸回りの回転に変換できる。このように、ウォームWとウォームホイールWhは、一組の歯車軸の延在方向が食い違う「ウォームギア」を構成している。
図3を参照すると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を吊下軸1sに伝動できる。伝動スリーブSfは、吊下軸1sとウォームホイールWhの軸部の内周との間に嵌装されている。ウォームホイールWhが軸回りに回転されると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を摩擦伝動可能に、吊下軸1sに伝動できる。吊下軸1sは、後述する原動ギアとなるピニオンギアGpの先端部側に延在している。
図1から図3を参照すると、回転操作棒922を操作して回転させると、チルト軸Sa→ウォームW→ウォームホイールWh→伝動スリーブSfの経路を経て、回転操作棒922の回転を吊下軸1sに伝動できる。一方、吊下軸1sの軸回りの回転が規制されると、伝動スリーブSfの摩擦伝動が作用しなくなり、吊下軸1sに対して、ウォームホイールWhの軸部が空転する構成になっている。これにより、吊下軸1sの回転範囲が正逆転の約180度の範囲に制限されている。
図1から図3を参照して、後述する開閉コード921を操作することで、図1に示した状態から、マスターキャリア91mを一方のエンドキャップ1Ecに向って移動できる。マスターキャリア91mを一方のエンドキャップ1Ecに向って移動させることで、複数の第1キャリア91cを押動できる。これにより、マスターキャリア91m及び複数の第1キャリア91cを一方のエンドキャップ1Ec側に畳み込むことができる。
一方、マスターキャリア91m及び複数の第1キャリア91cを一方のエンドキャップ1Ec側に畳み込んだ状態から、後述する開閉コード921を操作することで、マスターキャリア91mを他方のエンドキャップ2Ecに向って移動できる。マスターキャリア91mを他方のエンドキャップ2Ecに向って移動させると、後述するスペーサリンクLsが各第1キャリア91cを牽引することで、マスターキャリア91m及び複数の第1キャリア91cを図1に示した状態に展開できる。
このように、マスターキャリア91mは、複数の第1キャリア91cを押動又は牽引できる。
(第1キャリアの構成)
図1又は図2を参照して、第1キャリア91cは、図3に示したマスターキャリア91mと同じ構成の回転力伝達機構を内部に備えている。第1キャリア91cの内部に配置した回転力伝達機構を駆動すると、第1キャリア91cは、吊下軸となるキャリアフック91fを介して、第3ルーバー3Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
第1キャリア91cの回転力伝達機構は、ウォームW、ウォームホイールWh、及び、伝動スリーブSfを含んでいる(図3参照)。図3に示したマスターキャリア91mの回転力伝達機構は、伝動スリーブSfを介して、吊下軸1sを吊り下げているのに対し、第1キャリア91cの回転力伝達機構は、伝動スリーブSfを介して、キャリアフック91fを吊り下げている。
第1キャリア91cの伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を吊下軸となるキャリアフック91fに伝動できる(図1又は図2参照)。伝動スリーブSfは、キャリアフック91fの軸部とウォームホイールWhの軸部の内周との間に嵌装されている。ウォームホイールWhが軸回りに回転されると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を摩擦伝動可能に、キャリアフック91fに伝動できる。
図1又は図2を参照して、回転操作棒922を操作して回転させると、チルト軸Sa→ウォームW→ウォームホイールWh→伝動スリーブSfの経路を経て、回転操作棒922の回転をキャリアフック91fに伝動できる。一方、キャリアフック91fの軸回りの回転が規制されると、伝動スリーブSfの摩擦伝動が作用しなくなり、キャリアフック91fの軸部に対して、ウォームホイールWhの軸部が空転する構成になっている。これにより、キャリアフック91fの回転範囲が正逆転の約180度の範囲に制限されている。
図1から図3を参照すると、ブラインド10は、複数の第1キャリア91c及びマスターキャリア91mを移動させるキャリア移動機構をヘッドレールBhの内部に配置している。キャリア移動機構は、コントロールユニット92uと開閉コード921を含んでいる。又、キャリア移動機構は、後述する可撓性を有する複数のスペーサリンクLsを含んでいる(図3参照)。
図1又は図2を参照すると、コントロールユニット92uは、エンドキャップ1Ecの内部に配置されている。開閉コード921は、コントロールユニット92uから垂下している。開閉コード921は、ウェイト92wを下端に位置するループ部に吊り下げている。又、開閉コード921の一端は、ヘッドレールBhの一端部(コントロールユニット92uが配置される側)からヘッドレールBhの内部の前後方向における前方側において、各第1キャリア91cを挿通している(図3参照)。更に、開閉コード921の一端は、先頭の第1キャリア91c(マスターキャリア91m)内において図示しない結び目を形成することでマスターキャリア91mに連結されている。
図1又は図2を参照すると、開閉コード921の他端は、ヘッドレールBhの一端部からヘッドレールBhの前後方向における後方側において、各第1キャリア91cを挿通し、他方のエンドキャップ2Ecの内部において折り返し(転回し)ている。更に、開閉コード921の他端は、先頭の第1キャリア91c(マスターキャリア91m)内において図示しない結び目を形成することでマスターキャリア91mに連結されることで、開閉コード921はループを形成している。
図1に示した状態から、外部に配置されたループ状の開閉コード921の他方を引くと、先頭のマスターキャリア91mが一方のエンドキャップ1Ecに向って牽引されると共に、各第1キャリア91cが順次押されることで、複数の第1キャリア91cをヘッドレールBhの一端部側に畳み込むことができる。
一方、複数の第1キャリア91cをヘッドレールBhの一端部側に畳み込んだ状態から、外部に配置されたループ状の開閉コード921の一方を引くと、先頭のマスターキャリア91mが他方のエンドキャップ2Ecに向って牽引されると共に、各第1キャリア91c間を係留するスペーサリンクLsを介して、各第1キャリア91cが牽引される。そして、各第1キャリア91cの間隔を広げることができる。先頭のマスターキャリア91mが最もエンドキャップ2Ecに移動した状態では、複数のキャリア92を等間隔で配置することができる(図1参照)。
なお、マスターキャリア91mの構成は、第1キャリア91cと同じであるが、マスターキャリア91mは、開閉コード921の一端部を係留している点が第1キャリア91cと異なっている。又、図1から図3を参照すると、マスターキャリア91mは、吊下軸1sを介して、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持しているのに対して、第1キャリア91cは、キャリアフック91fを介して、第3ルーバー3Lvを吊り下げ支持している。
(ロッドサポートの構成)
次に、第1実施形態によるブラインド10の構成を補足する。図1又は図2を参照すると、ブラインド10は、複数のロッドサポート91sを更に備えている。ブラインド10が畳み込み状態となった場合、複数の第1キャリア91cがヘッドレールBhの一端側に畳み込まれるため、チルト軸Saは、その両端部のみで支持されている。全ての第1キャリア91cをヘッドレールBhの一端側に畳み込まれた状態にあると、長尺のチルト軸Saは自身の自重により、その中央部に撓みを生じる。このようなチルト軸Saの撓みを防止するため、ブラインド10は、ヘッドレールBhの長手方向に移動自在に、ヘッドレールBhに配置され、かつ、チルト軸SaをヘッドレールBhに支持するロッドサポート91sを用いている。
図1又は図2を参照すると、複数のロッドサポート91sは、マスターキャリア91mに隣接配置した第1のロッドサポート、第1のロッドサポートに隣接配置した第2のロッドサポート、及び、第2のロッドサポートに隣接配置した第3のロッドサポートで構成している。
図1又は図2を参照して、第1のロッドサポートには、マスターキャリア91mに取り付けた永久磁石に吸着される永久磁石を取り付けている。第2のロッドサポートには、第1のロッドサポートの永久磁石に磁気的に吸着される鉄片を取り付けている。第3のロッドサポートには、マスターキャリア91mに向けて突出し、第2のロッドサポートに開口した透孔を通って、第1のロッドサポートの永久磁石に磁気的に吸着される鉄棒を取り付けている。
又、ヘッドレールBhは、複数のストッパ(図視せず)を内部に配置している。マスターキャリア91mを一端側に向けて移動すると、複数のストッパは、第1から第3のロッドサポートをそれぞれ所定位置に順次停止できる。
複数の第1キャリア91cがヘッドレールBhの一端側に畳み込んだ状態では、第1から第3のロッドサポートが互いに所定の間隔を空けた位置に停止させられているため、全ての第1キャリア91cをヘッドレールBhの一端側に向かって移動中に、チルト軸Saの撓みを抑制できる。
しかしながら、図1又は図2を参照して、複数の第1キャリア91cを展開した状態において、複数のロッドサポート91sがヘッドレールBhの他端部とマスターキャリア91mとの間に位置するため、ルーバーで覆えていない、窓枠とブラインドの端部に配置したルーバーとの間隙からの光漏れを発生してしまう、という問題があった。
従来は、マスターキャリアから吊り下げたルーバーに対して、ルーバーの展開側に所定距離だけ離間した位置にオフセットルーバーを吊り下げることで、光漏れを防止していたが、遮蔽材となるルーバーの回転角度に依存することなく、採光量又は遮蔽量を調整できる、以下のブラインド機構部品を発明した。
(ブラインド機構部品の構成)
次に、第1実施形態によるブラインド10に用いたブラインド機構部品の構成を説明する。図3又は図4を参照すると、第1実施形態によるブラインド機構部品は、遮蔽材支持部となる帯状の第1吊り下げ部1Spと第2吊り下げ部2Spを備えている。第1吊り下げ部1Spは、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持している。第2吊り下げ部2Spは、第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持している。
図3又は図4を参照すると、第1実施形態によるブラインド機構部品は、駆動機構1を更に備えている。駆動機構1は、マスターキャリア91mに吊り下げ支持されている。
(駆動機構の構成)
次に、第1実施形態による駆動機構1の構成を説明する。図3又は図4を参照すると、駆動機構1は、歯車伝動装置Gdを歯車箱Bgの内部に収容されている。歯車箱Bgは、上部ケースCuと下部ケースCdで構成している。歯車伝動装置Gdは、上部ケースCuと下部ケースCdで囲われている。歯車伝動装置Gdは、駆動軸であるチルト軸Saからの回転運動を直線運動に変換できる(図3参照)。
図3又は図4を参照すると、歯車伝動装置Gdは、原動ギアとなるピニオンギアGpと、一組の従動ギアとなる第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grを備えている。ピニオンギアGpは、歯車箱Bgの内部で、第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grと噛み合っている。
図3又は図4を参照すると、ピニオンギアGpは、仮想の鉛直軸回りに回転自在に配置されている。図3を参照すると、ピニオンギアGpは、上部ケースCuから突出し、その先端部側は、マスターキャリア91mに吊り下げ支持された吊下軸1sを形成している。そして、ピニオンギアGpは、チルト軸Saから「ウォームギア」を介して、回転が伝動される(図3参照)。
図4を参照すると、第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grは、歯車箱Bgの内部で、歯車箱Bgの長手方向に沿って移動することのみが許容されている。図4(A)を参照すると、通常は、第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grは、それらの中央部にピニオンギアGpを配置した状態で停止している。
図4(A)に示した状態からピニオンギアGpを反時計方向に回転することで、図4(B)に示すように、第1ラックギア1Grを一方の方向に移動できると共に、第2ラックギア2Grを他方の方向に移動できる。
このように、図3又は図4を参照すると、第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grは、ピニオンギアGpから駆動力が伝動されると、ピニオンギアGpによる回転を水平方向の移動に変換できる。
図3を参照すると、第1ラックギア1Grは、第1吊り下げ部1Spを下部ケースCdから下方に向けて突出している。第1吊り下げ部1Spは、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持している。又、第2ラックギア2Grは、第2吊り下げ部2Spを下部ケースCdから下方に向けて突出している。第2吊り下げ部2Spは、第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持している。
図4(A)を参照して、第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grがそれらの中央部にピニオンギアGpを配置した状態では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、それらの幅方向に重なり合った状態で配置されている(図2(A)参照)。
図4(A)に示した状態から、図4(B)に示すように、ピニオンギアGpを反時計方向に回転すると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをそれらの幅方向に相対移動できる(図2(B)参照)。
図1から図4を参照すると、第1実施形態による駆動機構1は、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持した第1吊り下げ部1Spを備えている。又、第1実施形態による駆動機構1は、第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持した第2吊り下げ部2Spを備えている。
図1から図4を参照すると、駆動機構1は、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持したヘッドレールBhの内部に配置したチルト軸Saから駆動力が伝達されると、第1吊り下げ部1Sp及び第2吊り下げ部2Spを介して、垂下した第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの幅方向に移動できる。
(ブラインドの作用)
次に、第1実施形態によるブラインド10の動作を説明しながら、ブラインド機構部品である駆動機構1及びブラインド10の作用及び効果を説明する。
図5(A)を参照すると、ブラインド10は、複数の第3ルーバー3Lv及び組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを略等間隔に展開している(図1参照)。図5(A)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを一方の方向に回転すると(図3参照)、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に回転できる(図5(B)参照)。
図5(B)を参照すると、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部、及び第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、ブラインド10を閉じている(図2(A)参照)。なお、図5(B)に示した状態では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ルーバーの幅方向に重なっている。
図5(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、チルト軸Saの回転が伝動スリーブSfでスリップし(図3参照)、キャリアフック91fの回転が阻止される(図5(C)参照)。
一方、図5(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで(図3又は図4参照)、図5(C)に示すように、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に相対移動できる。
図5(C)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを他方の方向に回転すると、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fが時計方向に一斉に回転し、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは幅方向に相対移動する。その後、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが、それらの幅方向に重なり合う状態まで回転したところで、回転操作棒を反対方向に回転操作し、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に回転することで(図3参照)、ブラインド10を図5(A)に示した状態に復帰できる。
図5(C)を参照すると、第1実施形態によるブラインド10は、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に移動できる駆動機構1を備えているので、複数のロッドサポート91sの配置に起因した、窓枠との間隙を(図1参照)、ルーバーの回転角度に依存することなく、窓枠との間隙を遮蔽できる。
図1から図5を参照すると、第1実施形態による駆動機構1は、チルト軸Saから駆動力が伝達されると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に移動できる。第1実施形態による駆動機構1をブラインド10に用いた場合、ルーバーの回転角度を変化させることなく、ブラインドの採光量を調整できる。
[第2実施形態]
(ブラインドの構成)
次に、本発明の第2実施形態によるブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図6を参照すると、第2実施形態によるブラインド20は、第1実施形態によるブラインド10に設けた駆動機構1が第1ラックギア1Grを移動自在に配置していたのに対し(図3又は図4参照)、ブラインド20に設けた図示しない駆動機構がピニオンギアGpに噛み合うことなく、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持した第1ラックギア相当品が歯車箱Bg(図3参照)に固定されている点が異なっている。ブラインド20の他の構成は、第1実施形態によるブラインド10と同じである。
図6を参照すると、第2実施形態によるブラインド20は、ブラインド機構部品となる駆動機構(図示せず)を以上のように構成しているので、第1ルーバー1Lvに対して、第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に移動できる。
(ブラインドの作用)
次に、第2実施形態によるブラインド20の動作を説明しながら、ブラインド機構部品である駆動機構及びブラインド20の作用及び効果を説明する。
図6(A)を参照すると、複数の第3ルーバー3Lv及び組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、略等間隔に展開している(図1参照)。図6(A)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを一方の方向に回転すると(図3参照)、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に回転できる(図6(B)参照)。
図6(B)を参照すると、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部、及び第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、ブラインド20を閉じている(図2(A)参照)。なお、図6(B)に示した状態では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ルーバーの幅方向に重なっている。
図6(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、チルト軸Saの回転が伝動スリーブSfでスリップし(図3参照)、キャリアフック91fの回転が阻止される(図6(C)参照)。
一方、図6(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで(図3又は図4参照)、図6(C)に示すように、第2実施形態による駆動機構(図示せず)に固定した第1ルーバー1Lvに対して、第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に相対移動できる。
図6(C)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを他方の方向に回転すると、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fが時計方向に一斉に回転し、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで、第1ルーバー1Lvに対して第2ルーバー2Lvが幅方向に相対移動する。その後、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが、それらの幅方向に重なり合う状態まで回転したところで、回転操作棒を反対方向に回転操作し、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に回転することで(図3参照)、ブラインド20を図6(A)に示した状態に復帰できる。
図6を参照すると、第2実施形態によるブラインド機構部品は、第1吊り下げ部1Sp及び第2吊り下げ部2Spを介して(図3参照)、垂下した第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの内、一方の第1ルーバー1Lvに対して第2ルーバー2Lvがルーバーの幅方向に相対移動できる。これにより、第2実施形態によるブラインド20は、ルーバーの全体幅を変更可能となり、複数のロッドサポート91sの配置に起因した(図1参照)、窓枠との間隙からの光漏れを防止できる。
[第3実施形態]
(ブラインドの構成)
次に、本発明の第3実施形態によるブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図7を参照して、第1実施形態によるブラインド10がマスターキャリア91mを除く複数の第1キャリア91cから第3ルーバー3Lvを吊り下げていたのに対し(図1又は図2参照)、第3実施形態によるブラインド30は、全てのキャリア(図示せず)が歯車箱Bgを介して、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持している。
図7を参照して、図示しない全てのキャリアは、図3に示したマスターキャリア91mと開閉コード921の一端部を係留していない点以外は、同様に構成している。図示しないチルト軸Saを軸回りに回転すると、吊下軸1sを介して、複数の歯車箱Bgを時計方向又は反時計方向に一斉に回転できる。なお、先頭のキャリアは、他のキャリアを牽引又は押動できる。
(ブラインドの作用)
次に、第1実施形態によるブラインド30の動作を説明しながら、ブラインド機構部品である駆動機構1及びブラインド30の作用及び効果を説明する。
図7(A)を参照すると、複数の組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、略等間隔に展開している。図7(A)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを一方の方向に回転すると(図3参照)、吊下軸1sを介して、複数の歯車箱Bgを反時計方向に一斉に回転できる(図7(B)参照)。
図7(B)を参照すると、複数の歯車箱Bg同士の端部が重なり合うことで、吊下軸1sの回転が阻止されている。なお、図7(B)に示した状態では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ルーバーの幅方向に重なっている。
図7(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、複数の歯車箱Bg同士の端部が重なり合うことで、チルト軸Saの回転が伝動スリーブSfでスリップし(図3参照)、吊下軸1sの回転が阻止される(図7(C)参照)。
一方、図7(B)に示した状態から、チルト軸Saを一方の方向に更に回転すると(図3参照)、複数の歯車箱Bg同士の端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで(図3又は図4参照)、図6(C)に示すように、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に移動できる。これにより、駆動機構1は、ルーバーの回転角度に依存することなく、ブラインド30の採光量を調整できる。
図7(C)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを他方の方向に回転すると、吊下軸1s及び複数の歯車箱Bgが時計方向に一斉に回転し、複数の歯車箱Bg同士の端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが幅方向に相対移動する。その後、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが、それらの幅方向に重なり合う状態まで回転したところで、回転操作棒を反対方向に回転操作し、吊下軸1s及び複数の歯車箱Bgを反時計方向に一斉に回転することで(図3参照)、ブラインド30を図7(A)に示した状態に復帰できる。
図7を参照すると、3実施形態によるブラインド30は、第1実施形態によるブラインド10、及び、第2実施形態によるブラインド20と同様な効果を奏する他に、全てのキャリアをマスターキャリア91mで構成することで、ルーバーの回転角度に依存することなく、ブラインド30の採光量を調整できる。
[第3実施形態の変形例]
次に、本発明の第3実施形態の変形例によるブラインドの構成を説明する。図7を参照して、第3実施形態の変形例によるブラインドは、図7(B)に示すように、平面視において歯車箱Bgの長手方向がヘッドレールBhの長手方向に対して常時傾斜した状態で配置されている。
図7を参照すると、第3実施形態によるブラインド30は、キャリアに対して、吊下軸1sを介して、歯車箱Bgが回転可能に連結している(図3参照)。一方、第3実施形態の変形例によるブラインドは、図示しないキャリアのフレームに対して、平面視において歯車箱Bgの長手方向がヘッドレールBhの長手方向に対して常時傾斜した状態で配置されている。これにより、図示しないキャリアと傾斜した状態に固定された歯車箱Bgが一体となって移動できる。第3実施形態によるブラインド30は、図示しないキャリアのフレームに対して、歯車箱Bgが傾斜した状態で固定されているが、チルト軸Saの回転が吊下軸1sに伝動できるように(図3参照)構成している。これにより、第3実施形態の変形例によるブラインドは、歯車箱Bgを回転することなく、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを幅方向に移動させるのみの、以下の動作が可能になる。
図7(B)を参照すると、第3実施形態の変形例によるブラインドは、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvがルーバーの幅方向に重なっているが、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvが隣接した第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvと所定の間隙を設けて配置されている。
図7を参照して、第3実施形態の変形例によるブラインドは、図7(B)に示した状態から第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に展開することで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの端部同士が重なり合って、ブラインドを閉じることができる(図7(C)参照)。
一方、図7(C)に示した状態から、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを幅方向に重なり合う状態に復帰することで、図7(B)に示すように、ブラインドを開くことができる。第3実施形態の変形例によるブラインドは、ルーバーの回転角度に依存することなく、ブラインドを開閉できる。第3実施形態の変形例によるブラインドは、歯車箱Bgを回転することなく、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを幅方向に移動させるのみの動作が可能になる。
[第4実施形態]
(ブラインドの構成)
次に、本発明の第4実施形態によるブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図8を参照すると、第4実施形態によるブラインド40は、第1ブラインド体1Bdと第2ブラインド体2Bdで構成している。第1ブラインド体1Bdは、C形チャンネル状のヘッドレール1Bhと複数の第1キャリア91cを備えている。第2ブラインド体2Bdは、C形チャンネル状のヘッドレール2Bhと複数の第2キャリア92cを備えている。
図8を参照すると、ヘッドレール1Bhとヘッドレール2Bhは、それらの長手方向に沿って一直線上に配置されている。又、ヘッドレール1Bhとヘッドレール2Bhは、所定の間隙を設けて配置されている。ヘッドレール1Bh及びヘッドレール2Bhは、図示しない複数のブラケットを介して、窓枠の上部又は天井面に取り付けている。
図8を参照すると、第1キャリア91cは、マスターキャリア91mを含んでいる。マスターキャリア91mと第1キャリア91cは、ヘッドレール1Bhの内部を長手方向に移動可能に配置されている。又、第2キャリア92cは、マスターキャリア92mを含んでいる。マスターキャリア92mと第2キャリア92cは、ヘッドレール2Bhの内部を長手方向に移動可能に配置されている。
図8を参照すると、ブラインド40は、互いに反対の方向に移動できるヘッドレール1Bh側(右側)の第1ルーバー群1Lgとヘッドレール2Bh側(左側)の第2ルーバー群2Lgで構成した、いわゆる複数のブラインド体を隣接して取り付けた連装仕様の縦型ブラインドである。
図8(A)を参照すると、マスターキャリア91mは、複数の第1キャリア91cの先頭側に配置されている。又、マスターキャリア92mは、複数の第2キャリア92cの先頭側に配置されている。
図8(A)を参照すると、先頭のマスターキャリア91mと先頭のマスターキャリア92mは、互いに近づいた状態で対向配置されている。ヘッドレール1Bhに配置した第1開閉コード(図示せず)、及び、ヘッドレール2Bhに配置した第2開閉コード(図示せず)を操作することで、先頭のマスターキャリア91mと先頭のマスターキャリア92mを互いに反対の方向に移動できる。
先頭のマスターキャリア91mと先頭のマスターキャリア92mが互いに離れた状態から、第1開閉コード(図示せず)、及び、第2開閉コード(図示せず)を操作することで、図8(A)に示すように、先頭のマスターキャリア91mと先頭のマスターキャリア92mを互いに近づけることができる。
図8を参照して、第1キャリア91cと第2キャリア92cは、同じものであるが説明の便宜上、符号を変えて区別した。同様に、マスターキャリア91mとマスターキャリア92mは、同じものであるが説明の便宜上、符号を変えて区別した。
図8(A)を参照して、第1キャリア91cは、キャリアフック91fを介して、第3ルーバー3Lvを吊り下げている(図1又は図2参照)。マスターキャリア91mは、駆動機構1に設けた第1吊り下げ部1Sp及び第2吊り下げ部1Spを介して、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを吊り下げている(図3参照)。
図8(A)を参照すると、第1ブラインド体1Bdは、マスターキャリア91mから垂下した一組の第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvと、複数の第1キャリア91cから垂下した第3ルーバー3Lvで第1ルーバー群1Lgを構成している。
図8(A)を参照して、第2キャリア92cは、キャリアフック91fを介して(図1又は図2参照)、第3ルーバー3Lvを吊り下げている。マスターキャリア92mは、駆動機構1に設けた第1吊り下げ部1Sp及び第2吊り下げ部1Spを介して(図3参照)、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを吊り下げている。
図8(A)を参照すると、第2ブラインド体2Bdは、マスターキャリア92mから垂下した一組の第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvと、複数の第2キャリア92cから垂下した第3ルーバー3Lvで第2ルーバー群2Lgを構成している。
図8を参照して、ブラインド40は、長尺の駆動軸となるチルト軸(図示せず)をヘッドレール1Bh及びヘッドレール2Bhの内部に配置している。チルト軸は、ヘッドレール1Bh及びヘッドレール2Bhの長手方向に沿って横断している。
図8(A)を参照して、図示しないチルト軸は、複数の第1キャリア91c及びマスターキャリア91mを挿通している。複数の第1キャリア91cとマスターキャリア91mは、チルト軸に沿って移動できる。同様に、図示しないチルト軸は、複数の第2キャリア92c及びマスターキャリア92mを挿通している。複数の第2キャリア92cとマスターキャリア92mは、チルト軸に沿って移動できる。
図8を参照して、マスターキャリア91m及び第1キャリア91cは、チルト軸の回転を伝達する回転力伝達機構を内部に備えている。回転力伝達機構を駆動すると、マスターキャリア91mは、駆動機構1を介して(図3又は図4参照)、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。又、回転力伝達機構を駆動すると、第1キャリア91cは、第3ルーバー3Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
図8を参照して、マスターキャリア92m及び第2キャリア92cは、チルト軸の回転を伝達する回転力伝達機構を内部に備えている。回転力伝達機構を駆動すると、マスターキャリア92mは、駆動機構1を介して(図3又は図4参照)、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。又、回転力伝達機構を駆動すると、第2キャリア92cは、第3ルーバー3Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
図8を参照すると、ブラインド40は、複数の第1キャリア91c及びマスターキャリア91mを移動させる第1キャリア移動機構をヘッドレール1Bhの内部に配置している。第1キャリア移動機構は、第1開閉コード(図示せず)と複数の第1スペーサリンク(図示せず)を含んでいる。
同様に、図8を参照すると、ブラインド40は、複数の第2キャリア92c及びマスターキャリア92mを移動させる第2キャリア移動機構をヘッドレール2Bhの内部に配置している。第2キャリア移動機構は、第2開閉コード(図示せず)と複数の第2スペーサリンク(図示せず)を含んでいる。
図8(A)に示すように、マスターキャリア91m及び複数の第1キャリア91cが展開した状態から、図示しない第1開閉コードをヘッドレール1Bhの一端部側から操作して、マスターキャリア91mをヘッドレール1Bhの一端部側(右側)に移動すると、マスターキャリア91mが複数の第1キャリア91cを押動することで、複数の第3ルーバー3Lv(組となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを含む)をヘッドレール1Bhの一端部側(右側)に畳み込むことができる。
一方、複数の第3ルーバー3Lv(組となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを含む)をヘッドレール1Bhの一端部側(右側)に畳み込んだ状態から、第1開閉コードを操作して、マスターキャリア91mをヘッドレール1Bhの他端部側(左側)に移動すると、図示しない複数の第1スペーサリンクが複数の第1キャリア91cを牽引することで、複数の第3ルーバー3Lv(組となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを含む)を略等間隔に展開できる(図8(A)参照)。
又、図8(A)に示すように、マスターキャリア92m及び複数の第2キャリア92cが展開した状態から、図示しない第2開閉コードをヘッドレール2Bhの他端部側(左側)から操作して、マスターキャリア92mをヘッドレール2Bhの他端部側(左側)に移動すると、マスターキャリア92mが複数の第2キャリア92cを押動することで、複数の第3ルーバー3Lv(組となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを含む)をヘッドレール2Bhの他端部側(左側)に畳み込むことができる。
一方、複数の第3ルーバー3Lv(組となる第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを含む)をヘッドレール1Bhの他端部側(左側)に畳み込んだ状態から、第2開閉コードを操作して、マスターキャリア92mをヘッドレール2Bhの一端部側(右側)に移動すると、図示しない複数の第2スペーサリンクが複数の第2キャリア92cを牽引することで、複数の第3ルーバー3Lvを略等間隔に展開できる(図8(A)参照)。
このように、第4実施形態によるブラインド40は、中央部を開閉自在な両開き式の連装仕様の縦型ブラインドで構成している。
(ブラインドの作用)
次に、第4実施形態によるブラインド40の動作を説明しながら、ブラインド機構部品である駆動機構1及びブラインド40の作用及び効果を説明する。
図8(A)を参照すると、第1ブラインド体1Bdは、複数の第3ルーバー3Lv及び組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを略等間隔に展開している。同様に、第2ブラインド体2Bdは、複数の第3ルーバー3Lv及び組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを略等間隔に展開している。
図8(A)に示した状態から、図示しないチルト軸を一方の方向に回転すると、吊下軸1s及び複数のキャリアフック91f(図1参照)を反時計方向に一斉に回転できる(図8(B)参照)。又、チルト軸の一方の方向の回転に同期して、吊下軸2s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に回転できる(図8(B)参照)。なお、吊下軸1sと吊下軸2sは、同じものであるが説明の便宜上、符号を変えて区別した。
図8(B)を参照すると、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部、及び第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、第1ブラインド体1Bd及び第2ブラインド体2Bdを閉じている(図2(A)参照)。なお、チルト軸を一方の方向に回転した段階では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ルーバーの幅方向に重なっている。
図8(B)を参照して、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvがルーバーの幅方向に重なっている状態から、チルト軸を一方の方向に更に回転すると、第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、チルト軸Saの回転が伝動スリーブSfでスリップし(図3参照)、キャリアフック91fの回転が阻止される。
一方、図8(B)を参照して、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvがルーバーの幅方向に重なっている状態から、チルト軸を一方の方向に更に回転すると、第2ルーバー2Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部が重なり合うことで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの回転は抑制されるが、吊下軸1s及び吊下軸2sの回転が駆動機構1のピニオンギアGpに伝動されることで(図3又は図4参照)、図8(B)に示すように、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に移動できる。
図8(B)を参照すると、マスターキャリア91mから垂下した第2ルーバー2Lvとマスターキャリア92mから垂下した第1ルーバー1Lvがルーバーの幅方向に重なっている。これにより、ヘッドレール1Bhとヘッドレール2Bhの間隙からの光漏れを防止できる。
第4実施形態によるブラインド40は、第1実施形態によるブラインド10と同様な効果を奏するが、1実施形態によるブラインド10は、窓枠との間隙からの光漏れを防止できるのに対し、第4実施形態によるブラインド40は、ヘッドレール1Bhとヘッドレール2Bhの間隙からの光漏れを防止できる、という違いがある。
本発明によるブラインド機構部品は、遮蔽材支持部を介して遮蔽材を垂下している。そして、本発明によるブラインド機構部品は、駆動軸から駆動力が伝達されると、遮蔽材の幅方向に遮蔽材を移動できる。したがって、本発明によるブラインド機構部品をブラインドに用いた場合、遮蔽材の回転角度を変化させることなく、ブラインドの採光量を調整できる。
[第5実施形態]
(ブラインドの構成)
次に、本発明の第5実施形態によるブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図9を参照すると、本発明の第5実施形態によるブラインド50は、ヘッドレールBhと複数の第1キャリア91cを備えている。第1キャリア91cは、後述するマスターキャリア5mを含んでいる。マスターキャリア5mと第1キャリア91cは、ヘッドレールBhの内部を長手方向に移動可能に配置されている。
第1キャリア91cは、キャリアフック91fを介して、第3ルーバー3Lvを吊り下げている(図1又は図2参照)。図9を参照すると、マスターキャリア5mは、後述する駆動機構5に設けた第1吊り下げ部51Sp及び第2吊り下げ部52Spを介して、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを吊り下げている。
(マスターキャリアの構成)
次に、第5実施形態によるマスターキャリア5mの構成を説明する。図9を参照すると、マスターキャリア5mは、外殻を構成するフレーム5fが一対の鍔片51f・51fを両側面から突出している。一対の鍔片51f・51fは、ヘッドレールBhの内壁に対向配置した一対の案内レール9r・9rに載置されている。一対の案内レール9r・9rは、ヘッドレールBhの長手方向に延在している。鍔片51fは、案内レール9r上をスライドできる。なお、第1キャリア91cもマスターキャリア5mと同様に構成しており、第1キャリア91cは、案内レール9r上をスライドできる。
図9を参照すると、マスターキャリア5mのフレーム5fは、円筒部51cを底部から鉛直方向に突出している。円筒部51cは、その内部に後述する吊下軸5sを回転自在に保持している。又、円筒部51cは、後述する第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grと噛み合うピニオンギア5Gpを先端部側に形成している。
図9を参照すると、チルト軸Saは、軸方向に延びる複数のスプライン溝を外周に形成している。マスターキャリア5mは、回転力伝達機構を内部に備えている。回転力伝達機構を駆動すると、マスターキャリア5mは、後述する駆動機構5を介して、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
図9を参照すると、回転力伝達機構は、ウォームW、ウォームホイールWh、及び、伝動スリーブSfを含んでいる。伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を吊下軸5sに伝動できる。伝動スリーブSfは、吊下軸5sの基端部とウォームホイールWhの軸部の内周との間に嵌装されている。ウォームホイールWhが軸回りに回転されると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を摩擦伝動可能に、吊下軸5sに伝動できる。
図9を参照すると、吊下軸5sは、後述する下部ケース5Cdの底部の中央部に接続している。つまり、吊下軸5sと下部ケース5Cdは、一体に成形されている。図3に示したマスターキャリア91mの吊下軸1sは、その先端部が下部ケースCdと回転自在に連結しているが、図9に示したマスターキャリア5mの吊下軸5sは、下部ケース5Cdと一体に成形されている。
(ブラインド機構部品の構成)
図9を参照すると、第5実施形態によるブラインド機構部品は、遮蔽材支持部となる帯状の第1吊り下げ部51Spと第2吊り下げ部52Spを備えている。第1吊り下げ部51Spは、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持している。第2吊り下げ部52Spは、第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持している。
図9を参照すると、第5実施形態によるブラインド機構部品は、駆動機構5を更に備えている。駆動機構5は、マスターキャリア5mに吊り下げ支持されている。
(駆動機構の構成)
図9を参照すると、第5実施形態による駆動機構5は、歯車伝動装置5Gdを歯車箱5Bgの内部に収容している。歯車箱5Bgは、上部ケース5Cuと下部ケース5Cdで構成している。歯車伝動装置5Gdは、上部ケース5Cuと下部ケース5Cdで囲われている。歯車伝動装置Gdは、駆動軸であるチルト軸Saからの回転運動を直線運動に変換できる。
図9を参照すると、下部ケース5Cdは、その底部の中央部から吊下軸5sを上方に突出している。上部ケース5Cuには、円筒部51cの先端部側に形成したピニオンギア5Gpが進入している。
図9を参照すると、歯車伝動装置5Gdは、一組の第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grを備えている。第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grは、歯車箱5Bgの内部で、円筒部51cの先端部側に形成したピニオンギア5Gpと噛み合っている。
図9を参照して、第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grは、歯車箱5Bgの内部で、歯車箱5Bgの長手方向に沿って移動することのみが許容されている。通常は、第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grは、それらの中央部にピニオンギア5Gpを配置した状態で停止している。
図9を参照して、第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grの中央部にピニオンギア5Gpを配置した状態から、吊下軸5sを介して、歯車箱5Bgを平面視で反時計方向に回転すると(図10(B)参照)、第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grがピニオンギア5Gpに噛み合っていることで、第1ラックギア51Grを一方の方向に移動できると共に、第2ラックギア52Grを他方の方向に移動できる。
このように、図9を参照すると、第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grは、ピニオンギア5Gpから駆動力が伝動されると、ピニオンギア5Gpによる回転を第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grの水平方向の移動に変換できる。
図3又は図4を参照すると、第1実施形態による歯車伝動装置Gdは、歯車箱Bgが停止状態で、吊下軸1sを回転すると、吊下軸1sに設けたピニオンギアGpが第1ラックギア1Gr及び第2ラックギア2Grに噛み合っていることで、第1ラックギア1Grを一方の方向に移動できると共に、第2ラックギア2Grを他方の方向に移動できる。
一方、図9を参照すると、第5実施形態による歯車伝動装置5Gdは、吊下軸5sを回転すると、吊下軸5sと下部ケース5Cdは一体に構成しているので、歯車箱5Bgを回転できる。歯車箱5Bgが回転している状態では、円筒部51cの先端部側に設けたピニオンギア5Gpが第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grに噛み合っていることで、第1ラックギア51Grを一方の方向に移動できると共に、第2ラックギア52Grを他方の方向に移動できる。つまり、第5実施形態によるマスターキャリア5mは、歯車箱5Bgを回転させながら、第1ラックギア51Grと第2ラックギア52Grを相反する向きに移動できる。
図9を参照すると、第1ラックギア51Grは、第1吊り下げ部51Spを下部ケース5Cdから下方に向けて突出している。第1吊り下げ部51Spは、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持している。又、第2ラックギア52Grは、第2吊り下げ部52Spを下部ケース5Cdから下方に向けて突出している。第2吊り下げ部52Spは、第2ルーバー52Lvを吊り下げ支持している。
第1ラックギア51Gr及び第2ラックギア52Grがそれらの中央部にピニオンギア5Gpを配置した状態では、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、それらの幅方向に重なり合った状態で配置されている(図10(A)参照)。
図10(A)参照して、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが、それらの幅方向に重なり合った状態で配置された状態から、吊下軸5sを介して(図9参照)、歯車箱5Bgを平面視で反時計方向に回転すると、歯車箱5Bgは、回転しながら、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをそれらの幅方向に相対移動できる(図10(B)参照)。
図9を参照すると、第5実施形態による駆動機構5は、第1ルーバー1Lvを吊り下げ支持した第1吊り下げ部51Spを備えている。又、第5実施形態による駆動機構5は、第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持した第2吊り下げ部52Spを備えている。
図9を参照すると、駆動機構5は、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを吊り下げ支持したヘッドレールBhの内部に配置したチルト軸Saから駆動力が伝達されると、第1吊り下げ部51Sp及び第2吊り下げ部52Spを介して、垂下した第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvの幅方向に移動できる。
(ブラインドの作用)
次に、第5実施形態によるブラインド50の動作を説明しながら、ブラインド機構部品である駆動機構5及びブラインド50の作用及び効果を説明する。
図10(A)を参照すると、ブラインド10は、複数の第3ルーバー3Lv及び組となる第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを略等間隔に展開している。図10(A)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを一方の方向に所定角度回転すると(図9参照)、吊下軸5s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に所定角度回転できる(図10(B)参照)。
図10(A)に示した状態から、図10(B)に示した状態に移行する過程では、図9に示した歯車箱5Bgが吊下軸5sの軸回りに回転しながら、歯車箱5Bgは、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に相対移動している。
図10(B)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを一方の方向に所定角度、更に回転すると(図9参照)、吊下軸5s及び複数のキャリアフック91fを反時計方向に一斉に所定角度、更に回転できる(図10(C)参照)。
図10(B)に示した状態から、図10(C)に示した状態に移行する過程では、図9に示した歯車箱5Bgが吊下軸5sの軸回りに更に回転しながら、歯車箱5Bgは、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvをルーバーの幅方向に更に相対移動している。
図10(C)に示した状態では、第1ルーバー1Lvの端部と第3ルーバー3Lvの端部、及び第3ルーバー3Lv同士の端部が重なり合うことで、ブラインド50を閉じている。又、図10(C)に示した状態では、第2ルーバー2Lvは、第1ルーバー1Lvと反対側に移動している。
図10(C)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを他方の方向に回転することで、吊下軸5s及び複数のキャリアフック91fを時計方向に一斉に回転できる(図10(B)参照)。
図10(C)に示した状態から、図10(B)に示した状態に移行する過程では、図9に示した歯車箱5Bgが吊下軸5sの軸回りに更に回転しながら、歯車箱5Bgは、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが互いに近づく方向に、ルーバーの幅方向に相対移動している。
図10(B)に示した状態から、回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作して(図1参照)、チルト軸Saを他方の方向に所定角度、更に回転すると(図9参照)、吊下軸5s及び複数のキャリアフック91fを時計方向に一斉に所定角度、更に回転でき、ブラインド50を図10(A)に示した状態に復帰できる。
図10(B)に示した状態から、図10(A)に示した状態に移行する過程では、図9に示した歯車箱5Bgが吊下軸5sの軸回りに更に回転しながら、歯車箱5Bgは、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvが互いに近づく方向に、ルーバーの幅方向に相対移動している。
図10(C)を参照すると、第5実施形態によるブラインド50は、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを回転しながらルーバーの幅方向に移動できる駆動機構5を備えているので、複数のロッドサポート91sの配置に起因した、窓枠との間隙を(図1参照)、ルーバーの回転角度に依存することなく、窓枠との間隙を遮蔽できる。
図9又は図10を参照すると、第5実施形態による駆動機構5は、チルト軸Saから駆動力が伝達されると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvを回転させながら、ルーバーの幅方向に移動できる。第5実施形態による駆動機構5をブラインド50に用いた場合、ルーバーを回転させながら、ブラインドの採光量を調整できる。
本発明によるブラインド機構部品は、駆動軸からの回転運動を直線運動に変換する歯車伝動装置からなることが好ましい。歯車伝動装置は、鉛直軸回りの回転を遮蔽材の幅方向となる水平方向に移動する駆動に変換できる。
本発明によるブラインド機構部品は、遮蔽材支持部から垂下した一対の遮蔽材を備えることが好ましい。一対の遮蔽材の内、少なくとも一方の遮蔽材が移動することで、遮蔽材の全体幅を変更可能となり、隙間からの光漏れを防止できる。
本発明によるブラインドは、ヘッドレールの長手方向に沿って移動できる複数のキャリアと、これらのキャリアから吊り下げた遮蔽材と、キャリアを一方の方向に牽引、又は複数の前記キャリアを他方の方向に押動できるマスターキャリアと、で構成することが好ましい。本発明によるブラインド機構部品を用いることで、遮蔽材の回転角度を変化させることなく、ブラインドの採光量を調整できる。
又、本発明によるブラインドは、所定間隔を有して、複数の遮蔽材支持部をヘッドレールの内部に配置し、遮蔽材に隣接した遮蔽材支持部に吊り下げた遮蔽材との間隔を変化できるように構成することが好ましい。これにより、隣接する遮蔽材同士の重なり量を増やす方向に遮蔽材を移動させることで、遮蔽材間の隙間からの光漏防止や遮蔽状態を調整でき、隣接する遮蔽材同士が離間する方向に移動させることで、遮蔽材間から光を採り入れることができる。