以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(縦型ブラインドの構成)
最初に、本発明の第1実施形態による縦型ブラインドの全体構成を説明する。
(全体構成)
図1から図3を参照すると、本発明の第1実施形態による縦型ブラインド(以下、ブラインドと略称する)10は、C形チャンネル状のヘッドレールBh、複数の第1キャリア91c、及び、複数の第2キャリア92cを備えている。ヘッドレールBhは、図示しない複数のブラケットを介して、窓枠の上部又は天井面に取り付けできる。
図1から図3を参照すると、第1キャリア91cは、後述するマスターキャリア9mを含んでいる。マスターキャリア9m、第1キャリア91c、及び、第2キャリア92cは、ヘッドレールBhの内部を長手方向に移動可能に配置されている。
なお、ヘッドレールBhの長手方向とは、ヘッドレールBhが延びる方向である。又、以下、長手方向と水平方向に直交する方向を幅方向、ブラインド10を室内の窓の前に取り付けたときに室内Ri側(図4参照)となる側を前側、窓側となる室外Ro側(図4参照)を後側として説明する。
図1から図3を参照すると、マスターキャリア9m及び第1キャリア91cは、キャリアフック91fを介して(図5参照)、第1ルーバー1Lvを吊り下げている。第2キャリア92cは、キャリアフック92fを介して(図6参照)、第2ルーバー2Lvを吊り下げている。例えば、第1ルーバー1Lvは、不透明な部材で構成でき、第2ルーバー2Lvは、レースなどの半透明な部材で構成できるが、第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvを同じ部材とすることもでき、部材の種類や組み合わせは問わない。第1ルーバー1Lv及び第2ルーバー2Lvは、それらの下端部を折り返して、ウエイトカバーLwを形成している(図1又は図2参照)。
図1又は図2及び図3又は図5を参照すると、ブラインド10は、長尺の駆動軸となるチルト軸SaをヘッドレールBhの内部に配置している。チルト軸Saは、ヘッドレールBhの長手方向に沿って配置している。チルト軸Saは、その一端部がヘッドレールBhの一方のエンドキャップ1Ecの内部で回転自在に支持されている(図3参照)。又、チルト軸Saは、その他端部がヘッドレールBhの他方のエンドキャップ2Ecで回転自在に支持されている。
図3又は図5を参照すると、マスターキャリア9m、第1キャリア91c、及び、第2キャリア92cは、チルト軸Saに沿って移動できる。図1又は図2及び図3を参照すると、ブラインド10は、回転操作棒922をヘッドレールBhの一方のエンドキャップ1Ecから吊り下げている。回転操作棒922の基端部は、エンドキャップ1Ecの内部でチルト軸Saと一組の傘歯車(図示せず)で連結している。回転操作棒922の先端部に設けたグリップを回転操作することで、チルト軸Saにその回転を伝動できる。
図3又は図5及び図6を参照すると、チルト軸Saは、軸方向に延びる複数のスプライン溝を外周に形成している。マスターキャリア9m及び第1キャリア91cは、回転力伝達機構を内部に備えている(図5を参照)。回転力伝達機構を駆動すると、第1ルーバー1Lvを鉛直軸線周りに正転又は反転できる。
図5を参照すると、回転伝動機構は、ウォームW、ウォームホイールWh、及び、伝動スリーブSfを含んでいる。ウォームWは、その内周がチルト軸Saとスライド自在に連結している。又、ウォームWは、その内周がチルト軸Saの外周と噛み合っている。ウォームホイールWhは、ウォームWと噛み合っている。ウォームホイールWhは、ウォームWの水平軸回りの回転を垂直軸回りの回転に変換できる。このように、ウォームWとウォームホイールWhは、一組の歯車軸の延在方向が食い違う「ウォームギア」を構成している。
図5を参照すると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を吊下軸となるキャリアフック91fに伝動できる。伝動スリーブSfは、キャリアフック91fの軸部とウォームホイールWhの軸部の内周との間に嵌装されている。ウォームホイールWhが軸回りに回転されると、伝動スリーブSfは、ウォームホイールWhの回転を摩擦伝動可能に、キャリアフック91fに伝動できる。
図1又は図2及び図5を参照すると、回転操作棒922を操作して回転させると、チルト軸Sa→ウォームW→ウォームホイールWh→伝動スリーブSfの経路を経て、回転操作棒922の回転をキャリアフック91fに伝動できる。一方、キャリアフック91fの軸回りの回転が規制されると、伝動スリーブSfの摩擦伝動が作用しなくなり、キャリアフック91fの軸部に対して、ウォームホイールWhの軸部が空転する構成になっている。これにより、キャリアフック91fの回転範囲が正逆転の約180度の範囲に制限されている。
図3又は図6を参照すると、第2キャリア92cは、チルト軸Saに案内されて、水平方の移動を許容されているが、チルト軸Saの軸回りの回転がキャリアフック92fに伝動しない構成になっている。
図3から図5を参照すると、第1ルーバー1Lvは、帯状の第1ルーバーフック1Lfを上部に取り付けている。第1ルーバーフック1Lfは、第1ルーバー1Lvの上部に形成した袋状部の内部に挿入している(図5参照)。又、第1ルーバーフック1Lfは、第1ルーバー1Lvの袋状部の上部に切り欠いた切り欠きを介して、キャリアフック91fに吊り下げられている。
図3又は図4及び図6を参照すると、第2ルーバー2Lvは、帯状の第2ルーバーフック2Lfを上部に取り付けている。第2ルーバーフック2Lfは、第2ルーバー2Lvの上部に形成した袋状部の内部に挿入している(図6参照)。又、第2ルーバーフック2Lfは、第2ルーバー2Lvの袋状部の上部に切り欠いた切り欠きを介して、キャリアフック92fに吊り下げられている。第2ルーバー2Lvの幅は、第1ルーバー1Lvの幅よりも小さく設定されている。
図1から図6を参照すると、ブラインド10は、牽引手段となる細帯状のベルト部材1bを更に備えている。図3から図5を参照すると、第1ルーバーフック1Lfは、第1連結部となる係止ピン11pを幅方向の一端部近傍から上方に向けて突出している。係止ピン11pは、第1ルーバー1Lvの幅方向の一端部近傍から突出している。又、係止ピン11pは、第1ルーバー1LVを開状態にした場合に室外Ro側に位置する側の端部近傍に配置されている(図4参照)。そして、係止ピン11pには、ベルト部材1bが係留されている(図4又は図5参照)。
又、図4又は図6を参照すると、ベルト部材1bは、吊下軸となるキャリアフック92fの軸部に係留している。キャリアフック92fの軸部は、ベルト部材1bを係留した第2連結部を構成している。第2ルーバー2は、ベルト部材1bを係留した第2連結部を第2ルーバー2Lvの中心軸近傍、又は第2ルーバー2Lvを吊下げたキャリアフック92fの軸部に有することができる。
このように、図3から図6を参照すると、ベルト部材1bは、第1連結部となる係止ピン11pと第2連結部となるキャリアフック92fの軸部を連結している。
図3又は図4を参照すると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ヘッドレールBhに沿って交互に配置されている。図4又は図7(A)を参照すると、第2連結部となるキャリアフック92fの軸部に連結したベルト部材1bは、分岐した状態で、隣接する二つの係止ピン11p・11pに連結している。
図4又は図7(A)を参照すると、第2連結部となるキャリアフック92fの軸部には、二つのベルト部材1b・1bの一端側が連結され、隣接する二つの第1連結部となる係止ピン11p・11pには、一方のベルト部材1b及び他方のベルト部材1bに他端側がそれぞれ連結されている、ということができる。
図7(B)を参照して、キャリアフック91fを反時計方向に回転すると、第1ルーバー1Lvを閉方向(全閉方向)に回転できる。又、キャリアフック91fを反時計方向に回転すると、一方のベルト部材1bがキャリアフック92fを引き寄せることで、キャリアフック91fとキャリアフック92fの間隔を小さくできる。そして、第2ルーバー2Lvは、反時計方向の閉方向に回転しながら、第1ルーバー1Lvの裏面Lb側(図4参照)に移動できる。
図7(B)に示した状態から、キャリアフック91fを反時計方向に更に回転すると、一方のベルト部材1bがキャリアフック92fを更に引き寄せることで、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lvの裏面Lb側(図4参照)に隠すことができる(図7(C)参照)。又、第1ルーバー1Lvは、その表面La側を室内Ri側に配置できる(図4参照)。この場合、室内Ri側から観て、第1ルーバー1Lvで第2ルーバー2Lvを隠すことができる。
図8(B)を参照して、キャリアフック91fを時計方向に回転すると、第1ルーバー1Lvを閉方向(反全閉方向)に回転できる。又、キャリアフック92fを時計方向に回転すると、他方のベルト部材1bがキャリアフック91fを引き寄せることで、キャリアフック91fとキャリアフック92fの間隔を小さくできる。そして、第2ルーバー2Lvは、時計方向の閉方向に回転しながら、第1ルーバー1Lvの表面La側(図4参照)に移動できる。
図8(B)に示した状態から、キャリアフック91fを時計方向に更に回転すると、他方のベルト部材1bがキャリアフック92fを引き寄せることで、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lvの表面La側(図4参照)に隠すことができる(図8(C)参照)。又、第1ルーバー1Lvは、その裏面Lb側を室内Ri側に配置できる(図4参照)。この場合、室内Ri側から観て、第1ルーバー1Lvで第2ルーバー2Lvを隠すことができる。
図1から図8を参照すると、第1実施形態によるブラインド10は、牽引手段となるベルト部材1bを備えている。ベルト部材1bは、第1ルーバー1Lvの回転に伴って、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lv側に引き寄せることができる。
第1実施形態によるブラインド10は、第1ルーバー1Lvの回転に伴って、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lv側に引き寄せる牽引手段を設けることで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvとの間隔が小さくなり、第1ルーバー1Lvを全閉又は反全閉まで回転したとき、第1ルーバー1Lvの一方の面側で第2ルーバー2Lvを隠すことができる。これにより、縦型ブラインドの意匠性を向上できる。
図1から図6を参照すると、ブラインド10は、複数の第1キャリア91c及び第2キャリア92cを移動させるキャリア移動機構をヘッドレールBhの内部に配置している。キャリア移動機構は、コントロールユニット92uと開閉コード921を含んでいる。又、キャリア移動機構は、後述する可撓性を有する複数の第1スペーサリンク1Lsを含んでいる(図3参照)。
図1又は図2を参照すると、コントロールユニット92uは、エンドキャップ1Ecの内部に配置されている。開閉コード921は、コントロールユニット92uから垂下している。開閉コード921は、ウェイト92wを下端に位置するループ部に吊り下げている(図3参照)。又、開閉コード921の一端は、ヘッドレールBhの一端部(コントロールユニット92uが配置される側)からヘッドレールBhの内部の前後方向における前方側において、各第1キャリア91c及び第2キャリア92cを挿通している(図5又は図6参照)。更に、開閉コード921の一端は、先頭の第1キャリア91c(マスターキャリア9m)に連結されている。
図5又は図6を参照すると、開閉コード921の他端は、ヘッドレールBhの一端部からヘッドレールBhの前後方向における後方側において、各第1キャリア91c及び第2キャリア92cを挿通し、他方のエンドキャップ2Ecの内部において折り返し(転回し)ている(図3参照)。更に、開閉コード921の他端は、先頭の第1キャリア91c(マスターキャリア9m)に連結されることで、開閉コード921はループを形成している。
図3に示した状態から、外部に配置されたループ状の開閉コード921の一方を引くと、先頭のマスターキャリア9mが他方のエンドキャップ2Ecに向って牽引されると共に、各第1キャリア91c間を係留する第1スペーサリンク1Lsを介して、各第1キャリア91cが牽引される。そして、各第1キャリア91cの間隔を広げることができる。先頭のマスターキャリア9mが最もエンドキャップ2Ecに移動した状態では、複数のキャリア92を等間隔で配置することができる(図1参照)。
一方、図3に示した状態から、外部に配置されたループ状の開閉コード921の他方を引くと、先頭のマスターキャリア9mが一方のエンドキャップ1Ecに向って牽引されると共に、第2キャリア92cを介して、各第1キャリア91cが順次押されることで、複数の第1キャリア91c及び第2キャリア92cをヘッドレールBhの一端部側に畳み込むことができる。
(第1キャリアの構成)
次に、第1実施形態による第1キャリア91cの構成を説明する。図5を参照すると、第1キャリア91cは、一対のローラ9r・9rを両端部に回転自在に支持している。一対のローラ9r・9rは、ヘッドレールBhの内壁に対向配置した一対の案内レール91r・91rに載置されている。ローラ9rは、案内レール91r上を転動できる。なお、マスターキャリア9mの構成は、第1キャリア91cと同じであるが、開閉コード921の両端を係留している点が第1キャリア91cと異なっている。
(第2キャリアの構成)
次に、第1実施形態による第2キャリア92cの構成を説明する。図6を参照すると、第2キャリア92cは、一対のローラ9r・9rを両端部に回転自在に支持している。一対のローラ9r・9rは、ヘッドレールBhの内壁に対向配置した一対の案内レール91r・91rに載置されている。ローラ9rは、案内レール91r上を転動できる。
図6を参照すると、第2キャリア92cは、キャリアフック92fを回転自在に支持している。キャリアフック92fは、第2ルーバーフック2Lfを介して、第2ルーバー2Lvを吊り下げている。
図6を参照すると、第2キャリア92cは、付勢部材となる第1の捩じりコイルばね1Scを内部に備えている。第1の捩じりコイルばね1Scは、その一端部をキャリアフック92fの軸部に係止している。又、第1の捩じりコイルばね1Scは、その他端部を第2キャリア92cに係止している。第1の捩じりコイルばね1Scは、第2キャリア92cに対して、キャリアフック92fが反時計方向に回転する力を付勢している(図7(A)矢印参照)。
図7(A)を参照すると、第1の捩じりコイルばね1Scは、隣接する一組の第1ルーバー1Lv・1Lvの間の隙間を塞ぐように、第2ルーバー2Lvに対して閉方向に回転力を付勢している(矢印参照)。図9を参照して、複数の第1ルーバー1LvがヘッドレールBhに沿って展開されると、第2ルーバー2Lvは、その両端が第1の捩じりコイルばね1Scの付勢力に抗して、第1ルーバー1Lvに押されながら展開できる。
(第1スペーサリンクの構成)
次に、第1実施形態による第1スペーサリンク1Lsの構成を説明する。図5又は図6及び図9から図11を参照すると、マスターキャリア9m及び複数の第1キャリア91cは、帯板状の第1スペーサリンク1Lsで相互に連結されている。
図9から図11を参照すると、第1スペーサリンク1Lsの一端部は、第1キャリア91cの上面に固定されている。第1スペーサリンク1Lsの他端部側は、隣接した第1スペーサリンク1Lsの上面及びマスターキャリア9mの上面をスライドできる。又、第1スペーサリンク1Lsの他端部の先端部には、係合片1Esを第1スペーサリンク1Lsの上方向に突出している(図3参照)。係合片1Esは、マスターキャリア9mの上面及び複数の第1キャリア91cの上面に形成した一対の突起に対してスライド自在に係合できる(図3又は図5参照)。
図3又は図6を参照すると、第1スペーサリンク1Lsは、その中間部が第2キャリア92cの上面をスライド自在に通過している。
図1から図3を参照して、開閉コード921の一方を引くと、先頭のマスターキャリア9mを他方のエンドキャップ2Ecに向って移動できる。これにより、マスターキャリア9m及び隣接する第1キャリア91cを相互に連結した第1スペーサリンク1Lsの間隔が最大限まで広がると、第1スペーサリンク1Lsを介して、マスターキャリア9mに隣接する第1キャリア91cを牽引できる。
図1から図3を参照して、マスターキャリア9mに隣接する第1キャリア91c及び次の第1キャリア91cを相互に連結した第1スペーサリンク1Lsの間隔が最大限まで広がると、第1スペーサリンク1Lsを介して次の第1キャリア91cを牽引できる。このように、複数の第1キャリア91cは、順次牽引されながら移動できる。先頭のマスターキャリア9mがヘッドレールBhの最も他端部に移動した状態では(図10参照)、マスターキャリア9m及び複数の第1キャリア91cを等間隔で展開できる(図1又は図2参照)。
一方、図1又は図2に示した状態から、開閉コード921の他方を引くと、先頭のマスターキャリア9mを一方のエンドキャップ1Ecに向かって移動できる。これにより、マスターキャリア9mが第2キャリア92cを押し、第2キャリア92cが第1キャリア91cを押すことで、マスターキャリア9m、複数の第1キャリア91c及び複数の第2キャリア92cを順次ヘッドレールBhの一端部側に畳み込むことができる。
図9を参照して、マスターキャリア9mをヘッドレールBhの他端部側に移動し(図3参照)、複数の第1キャリア91cを展開した状態では、第2キャリア92cは、第1スペーサリンク1Lsが延びる方向には連結していない。しかし、第2キャリア92cは、第2ルーバー2Lvが反時計方向に回転する力を付勢する第1の捩じりコイルばね1Scをキャリアフック92fの軸部(第2連結部)に備えている(図4又は図6参照)。これにより、第2キャリア92cには、一組の第1キャリア91c・91cの間の中立位置に移動する力が作用し、図9に示すように、複数の第1キャリア91cに伴って、第2キャリア92cは、第2ルーバー2Lvによって隣り合って配置される第1ルーバー1Lvの間の隙間を塞いだ状態でヘッドレールBhの他端部側に移動できる。即ち、この場合、縦型ブラインド10を展開する状態においても、隣り合う第1ルーバー1Lvの間の隙間を第2ルーバー2Lvで覆うことができるので、プライバシーを好適に確保できる。
図10を参照して、マスターキャリア9mをヘッドレールBhの他端部側に移動し(図3参照)、複数の第1キャリア91cを等間隔に展開した状態では、第2キャリア92cは、第2ルーバー2Lvを反時計方向に回転する力が作用しているので、複数の第2キャリア92cを等間隔に展開できる。そして、鉛直方向に吊り下げた複数の第1ルーバー1Lv同士の間に、複数の第2ルーバー2Lvを等間隔に配列できる(図1参照)。
図10に示した状態から、回転操作棒922を操作して(図3参照)、回転力伝達機構を介して、キャリアフック91fを反時計方向に回転することで、複数の第1ルーバー1Lvを一斉に閉じる方向に回転できる。又、キャリアフック91fを反時計方向に回転すると、一方のベルト部材1bがキャリアフック91fを引き寄せることで、キャリアフック91fとキャリアフック92fの間隔を小さくできる(図7(B)参照)。そして、第2ルーバー2Lvは、反時計方向の閉方向に回転しながら、第1ルーバー1Lvの裏面Lb側(図7(C)又は図11参照)に移動できる。
図11を参照すると、第1実施形態によるブラインド10は、第1ルーバー1Lvの回転に伴って、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lv側に引き寄せる牽引手段を設けることで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvとの間隔が小さくなり、第1ルーバー1Lvを全閉まで回転したとき、第1ルーバー1Lvの一方の面側で第2ルーバー2Lvを隠すことができる。これにより、縦型ブラインドの意匠性を向上できる。
(縦型ブラインドの作用)
次に、第1実施形態によるブラインド10の作用及び効果を説明する。図1から図8を参照すると、ブラインド10は、第1ルーバー1Lvの回転に伴って、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lv側に引き寄せる牽引手段を設けることで、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvとの間隔が小さくなり、第1ルーバー1Lvを全閉まで回転したとき、第1ルーバー1Lvの一方の面側で第2ルーバー2Lvを隠すことができる。これにより、縦型ブラインドの意匠性を向上できる。
図1から図6を参照すると、ブラインド10は、牽引手段となる細帯状のベルト部材1bを更に備えている。図3から図5を参照すると、第1ルーバーフック1Lfは、第1連結部となる係止ピン11pを幅方向の一端部近傍から上方に向けて突出している。そして、係止ピン11pには、ベルト部材1bが係留されている(図4又は図5参照)。
又、図4又は図6を参照すると、ベルト部材1bは、吊下軸となるキャリアフック92fの軸部に係留している。キャリアフック92fの軸部は、ベルト部材1bを係留した第2連結部を構成している。第2ルーバー2は、ベルト部材1bを係留した第2連結部を第2ルーバー2Lvの中心軸近傍、又は第2ルーバー2Lvを吊下げたキャリアフック92fの軸部に有している。図3から図6を参照すると、ベルト部材1bは、第1連結部となる係止ピン11pと第2連結部となるキャリアフック92fの軸部を連結している。
ブラインド10は、最も移動量(回転軌跡)が大きくなる第1ルーバー1Lvの幅方向端部近傍に第1連結部となる係止ピン11pを形成することで、第1ルーバー1Lvの回転による第2ルーバー2Lvの引き寄せ量を大きくすることができる。第2ルーバー2Lvの幅方向における略中心軸近傍(吊下軸となるキャリアフック92fの軸部)に第2連結部を形成することで、安定した引き寄せ動作を行うことができる。
図3又は図4を参照すると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ヘッドレールBhに沿って交互に配置されている。図4又は図7(A)を参照すると、第2連結部となるキャリアフック92fの軸部に連結したベルト部材1bは、分岐した状態で、隣接する二つの係止ピン11p・11pに連結している。
図4又は図7(A)を参照すると、第2連結部となるキャリアフック92fの軸部には、二つのベルト部材1b・1bの一端側が連結され、隣接する二つの第1連結部となる係止ピン11p・11pには、一方のベルト部材1b及び他方のベルト部材1bの他端側が連結されている、ということができる。これにより、ブラインド10は、第1ルーバー1Lvが正逆いずれの方向に回転しても、ブラインド10の一方面において、第1ルーバー1Lvで第2ルーバー2Lvを隠すことができる(図7(C)又は図8(C)参照)。
図5又は図6及び図9から図11を参照すると、マスターキャリア9m及び複数の第1キャリア91cは、第1スペーサリンク1Lsで相互に連結されている(図3参照)。第2キャリア92cは、ヘッドレールBhの軸方向に移動自在に配置されている。ブラインド10は、第1キャリア91cのみを第1スペーサリンク1Lsで連結することで、ヘッドレールBhの軸方向において、第2ルーバー2Lvは、第1ルーバー1Lvの間で相対的な移動が可能となる。
図9を参照して、マスターキャリア9mをヘッドレールBhの他端部側に移動し(図3参照)、複数の第1キャリア91cを展開した状態では、第2キャリア92cは、第1スペーサリンク1Lsが延びる方向には連結していない。しかし、第2キャリア92cは、第2ルーバー2Lvが反時計方向に回転する力を付勢する第1の捩じりコイルばね1Scをキャリアフック92fの軸部(第2連結部)に備えている(図4又は図6参照)。これにより、第2キャリア92cには、一組の第1キャリア91c・91cの間の中立位置に移動する力が作用し、図9に示すように、複数の第1キャリア91cに伴って、第2キャリア92cは、ヘッドレールBhの他端部側に移動できる。
ブラインド10は、第2ルーバー2Lvを第1スペーサリンク1Lsで連結することなく、第1ルーバー1Lvの間で間隔をおいて、第2ルーバー2Lvを配置することができる。
[第2実施形態]
(縦型ブラインドの構成)
次に、本発明の第2実施形態による縦型ブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図12から図14を参照すると、第2実施形態によるブラインド20は、付勢部材となる第2の捩じりコイルばね2Scを第2キャリア92cの内部に備えている(図4又は図6参照)。第2の捩じりコイルばね2Scは、その一端部をキャリアフック92fの軸部に係止している(図6参照)。又、第2の捩じりコイルばね2Scは、その他端部を第2キャリア92cに係止している(図6参照)。第2の捩じりコイルばね2Scは、第2キャリア92cに対して、キャリアフック92fが反時計方向に回転する力を付勢している(図7(A)参照)。
図12から図14を参照すると、第2の捩じりコイルばね2Scは、第1の捩じりコイルばね1Scと比較して(図4又は図6参照)、外力が加わっていない状態において第2ルーバー2Lvに回転を付勢できる程度に付勢力を弱くしている。このため、図12に示すように、マスターキャリア9mをヘッドレールBhの他端部側に移動し(図3参照)、複数の第1キャリア91cを展開した状態では、第2キャリア92cは、第1キャリア91cによって押し出されるまで、移動しない。
又、図12を参照すると、第2の捩じりコイルばね2Scは、その付勢力を弱くしているので、第1連結部となる係止ピン11pと第2連結部となるキャリアフック92fの軸部を連結するベルト部材1b(牽引手段)が緊張状態では、キャリアフック92fを介して、第1ルーバー1Lvには回転力が伝達されない。そして、ベルト部材1bは、第2キャリア92cを引っ張ることができないので、第1ルーバー1Lvは、時計方向に若干回転する(図12参照)。
図13を参照して、複数の第1キャリア91cを展開し、キャリアフック91fを介して(図5参照)、複数の第1ルーバー1Lvが開いた状態では、第1連結部となる係止ピン11pと第2連結部となるキャリアフック92fの軸部を連結する一方のベルト部材1b(牽引手段)のみが緊張状態となる。この状態においては、第2ルーバー2Lvの回転方向には、隣り合って配置される第1ルーバー1Lvが位置しているため第2ルーバー2Lvの回転は規制される。そのため、キャリアフック92fを介して、第2ルーバー2Lvには回転力が伝達されない。そして、ベルト部材1bは、第2キャリア92cを引っ張ることができないので、第1ルーバー1Lvは、時計方向に若干回転している(図13参照)。
図14を参照して、複数の第1キャリア91cを展開し、キャリアフック91fを介して(図5参照)、複数の第1ルーバー1Lvを閉じる方向に一斉に回転を開始した状態では、第1ルーバー1Lvが反時計方向に回転することで、ベルト部材1b(牽引手段)が第1キャリア91cに向かって、第2キャリア92cを引っ張っている。これにより、第2ルーバー2Lvと、この第2ルーバー2Lvの回転を規制していた隣り合う第1ルーバー1Lvとが離間し、第2ルーバー2Lvは、第2の捩じりコイルばね2Scの付勢力で、反時計方向に回転を開始できる。
図14に示した状態から、複数の第1ルーバー1Lvを閉じる方向に更に回転すると、第1実施形態の図10同様に、一組の第1キャリア91c・91cの間の中立位置に、第2キャリア92cを配置できる。又、図14に示した状態から、複数の第1ルーバー1Lvを全閉まで回転すると、第1実施形態の図11同様に、第1ルーバー1Lvの一方の面側で第2ルーバー2Lvを隠すことができる。
(縦型ブラインドの作用)
次に、第2実施形態によるブラインド20の作用及び効果を説明する。第1実施形態によるブラインド10は、第1の捩じりコイルばね1Scの付勢力で(図4又は図6参照)、一組の第1キャリア91c・91cの間の中立位置に、第2キャリア92cを配置できたが、図12から図14を参照すると、第2実施形態によるブラインド20は、ベルト部材1b(牽引手段)の作用で、一組の第1キャリア91c・91cの間の中立位置に、第2キャリア92cを配置できる、という違いがある。
図12から図14を参照すると、第2実施形態によるブラインド20は、第2キャリア92cの内部に備えた第2の捩じりコイルばね2Scの付勢力を弱くしているので、開閉コード921の操作性を向上できる、という特別な効果がある。
又、第2実施形態では、複数の第1ルーバー1Lvを展開した状態では、第2ルーバー2Lvを開状態とできる。そのため、第2実施形態によれば、第2ルーバー2Lvにより第1ルーバー1Lvの間の隙間を塞いだ状態、及び第2ルーバー2Lvにより第1ルーバー1Lvの隙間を塞がない状態の2つの態様で縦型ブラインド10を使用できる。
[第3実施形態]
(縦型ブラインドの構成)
次に、本発明の第3実施形態による縦型ブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図15又は図16を参照すると、第3実施形態によるブラインド30は、帯状の第2スペーサリンク2Lsを更に備えている。第2スペーサリンク2Lsは、マスターキャリア19m及び複数の第2キャリア192cを相互に連結している。又、第2スペーサリンク2Lsは、先頭の第2スペーサリンク2Lsを除いて、その中間部が第1キャリア191cの上面をスライド自在に通過している。
図15又は図16を参照すると、第3実施形態によるマスターキャリア19m、第1キャリア191c、及び、第2キャリア192cは、第2スペーサリンク2Lsを案内する溝を追加した点を除けば、第1実施形態によるマスターキャリア9m、第1キャリア91c、及び、第2キャリア92cと実質的に同じである。
図15又は図16を参照すると、第2スペーサリンク2Lsの一端部は、第2キャリア192cの上面に固定されている。第2スペーサリンク2Lsの他端部側は、隣接した第2スペーサリンク2Lsの上面及びマスターキャリア19mの上面をスライドできる。
又、図15又は図16を参照すると、第2スペーサリンク2Lsの他端部の先端部には、係合片2Esを第2スペーサリンク2Lsの上方向に突出している。係合片2Esは、マスターキャリア19mの上面及び複数の第2キャリア192cの上面に形成した一対の突起に対してスライド自在に係合できる。
図15又は図16を参照すると、第2スペーサリンク2Lsは、その中間部が第1キャリア191cの上面にスライド自在に連結している。先頭の第2スペーサリンク2Lsは、第2キャリア192cと連結しているが、先頭以外の第2スペーサリンク2Lsと比べて、その長さが略半分になっている。
図1又は図2を参照して、開閉コード921の一方を引くと、先頭のマスターキャリア19mを他方のエンドキャップ2Ecに向って移動できる。これにより、マスターキャリア19m及び隣接する第2キャリア192cを相互に連結した第2スペーサリンク2Lsの間隔が最大限まで広がると、第2スペーサリンク2Lsを介して、マスターキャリア19mに隣接する第2キャリア192cを牽引できる(図15参照)。
図15を参照して、マスターキャリア19mに隣接する第2キャリア192c及び次の第2キャリア192cを相互に連結した第2スペーサリンク2Lsの間隔が最大限まで広がると、第2スペーサリンク2Lsを介して次の第2キャリア192cを牽引できる。このように、複数の第2キャリア192cは、順次牽引されながら移動できる。先頭のマスターキャリア19mがヘッドレールBhの最も他端部に移動した状態では(図1参照)、複数の第2キャリア192cを等間隔で展開できる。
一方、図15に示した状態から、開閉コード921の他方を引くと、先頭のマスターキャリア19mを一方のエンドキャップ1Ecに向かって移動できる(図16参照)。これにより、マスターキャリア19mが第2キャリア192cを押し、第2キャリア192cが第1キャリア191cを押すことで、マスターキャリア19m、複数の第1キャリア191c及び複数の第2キャリア192cを順次ヘッドレールBhの一端部側に畳み込むことができる。
(縦型ブラインドの作用)
次に、第3実施形態によるブラインド30の作用及び効果を説明する。第3実施形態によるブラインド30は、第1実施形態によるブラインド10、及び、第2実施形態によるブラインド20と同様な効果を奏する他に、第2キャリア192cのみを第2スペーサリンク2Lsで連結することで、第1ルーバー1Lvとは独立して、第2ルーバー2Lv同士を等間隔で保持することができる。又、第2スペーサリンク2Lsによって常に第2ルーバー2Lv同士を等間隔で保持することができるため、両端部(エンドキャップ1Ec、2Ec寄り)に位置する2つのベルト部材1b(牽引手段)以外は省略することもできる。
[第4実施形態]
(縦型ブラインドの構成)
次に、本発明の第4実施形態による縦型ブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図17を参照すると、第4実施形態によるブラインド40は、牽引手段となる細帯状のベルト部材2bを備えている。第1ルーバー1Lvは、ベルト部材2bを係留した第1連結部1jを第1ルーバー1Lvの幅方向の一端部近傍に有している。第1連結部1jは、室外Ro側に配置されている。
図17を参照すると、第2ルーバー2Lvは、ベルト部材2bを係留した第2連結部2jを第2ルーバー2Lvの中心軸近傍に有している。ブラインド40は、第1連結部1jと第2連結部2jをベルト部材2bによって連結している。
第1実施形態によるブラインド10、又は、第2実施形態によるブラインド20は、ベルト部材1bを第1ルーバーフック1Lfの端部、及び、キャリアフック92fの軸部に係留しているのに対し、第4実施形態によるブラインド40は、ベルト部材2bを第1ルーバー1Lvの幅方向の一端部近傍、及び、第2ルーバー2Lvの中心軸近傍の軸部に係留している。
(縦型ブラインドの作用)
次に、第4実施形態によるブラインド40の作用及び効果を説明する。第4実施形態によるブラインド40は、第1実施形態によるブラインド10と同様な効果を奏するが、1実施形態によるブラインド10は、ベルト部材1bを第1ルーバーフック1Lfの端部、及び、キャリアフック92fの軸部に係留しているのに対し、第4実施形態によるブラインド40は、ベルト部材2bを第1ルーバー1Lvの幅方向の一端部近傍、及び、第2ルーバー2Lvの中心軸近傍の軸部に係留している、という違いがある。
[第5実施形態]
(縦型ブラインドの構成)
次に、本発明の第5実施形態による縦型ブラインドの構成を説明する。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにしているので、以下説明を省略する場合がある。
図18を参照すると、第5実施形態によるブラインド50は、第1吊下軸91sを有するキャリアフック91f、第2吊下軸92sを有するキャリアフック92f、及び、牽引手段となるベルト部材3bを備えている。
図18を参照すると、キャリアフック91fは、第1吊下軸91sが第1ルーバー1Lvを吊下げている。又、キャリアフック91fは、2本のベルト部材3bを係留した第3連結部としての2段式の巻取ドラム3jを第1吊下軸91sの上部に配置している。巻取ドラム3jは、回転伝達機構を構成するウォームホイールWhの下部に配置され、ウォームホイールWhと一体回転する(図5参照)。
図18を参照すると、第5実施形態では、巻取ドラム3jと第1吊下軸91sとが摩擦により係合しており、ウォームホイールWhの回転は、巻取ドラム3jを介して第1吊下軸91sに摩擦伝導される。ウォームホイールWh及び巻取ドラム3jと第1吊下軸91sとは、摩擦伝導により通常は一体回転するが、第1ルーバー1Lが全閉となって、それ以上の回転が阻止されると(図19(C)参照)、ウォームホイールWh及び巻取ドラム3jは、第1吊下軸91sに対して相対回転できる。
図18を参照すると、キャリアフック92fは、第2吊下軸92sが第2ルーバー2Lvを吊下げている。又、キャリアフック92fは、ベルト部材3bを係留した第4連結部4jを第2吊下軸92sの中間部に形成している。
図18を参照すると、ベルト部材3bは、キャリアフック91fに形成した巻取ドラム3jの外周に、巻き取り及び巻き解き可能に連結している。より具体的には、2段式の巻取ドラム3jには、相反する向きに延びる2本のベルト部材3bの端部が連結されている。そして、一方の巻取ドラム3j(例えば上段の巻取ドラム3j)がベルト部材3bを巻き取っているときは、他方の巻取ドラム3j(例えば下段の巻取ドラム3j)はベルト部材3bを巻き解くことができる。
図18を参照すると、第1ルーバー1Lvと第2ルーバー2Lvは、ヘッドレールBhに沿って交互に配置されている。第4連結部4jに連結したベルト部材3bは、相反する向きに向かった状態で、隣接する二つの巻取ドラム3j・3jに連結している。
図19(A)を参照して、複数の第1ルーバー1Lvを展開し、第1ルーバー1Lvを開いた状態から、キャリアフック91fを第1吊下軸91sの反時計方向に回転し、第1ルーバー1Lvを閉方向に回転すると(図19(B)参照)、一の巻取ドラム3jがベルト部材3bを巻き取ると共に、この一の巻取ドラム3jに隣り合う巻取ドラム3jがベルト部材3bを巻き解くことで、第4連結部4jを一方の巻取ドラム3jに近づけることができる(図19(B)参照)。この間、一の第1吊下軸91sと隣り合う第1吊下軸91sの軸間距離は、略変動していない。
図19(B)に示した状態から、キャリアフック91fを第1吊下軸91sの反時計方向に更に回転し、第1ルーバー1Lvを全閉方向に回転すると(図19(C)参照)、第4連結部4jを一の巻取ドラム3jに更に近づけることができ、複数の第2ルーバー2Lvを一斉に全閉方向に回転できる(図19(C)参照)。
図19(C)に示した状態から、キャリアフック91fを第1吊下軸91sの反時計方向に更に回転し、第1ルーバー1Lvを全閉方向に更に回転すると、第1ルーバー1Lvは全閉状態となっているため、第1吊下軸91sのそれ以上の回転は規制されるが、巻取ドラム3jは第1吊下軸91sに対して、摩擦伝導に抗して相対回転するため、図19(D)に示すように、巻取ドラム3jが更にベルト部材3bを巻取り、第2ルーバー2Lvを第1ルーバー1Lvの裏面Lb側(図18参照)に隠すことができる。
(縦型ブラインドの作用)
次に、第5実施形態によるブラインド50の作用及び効果を説明する。第5実施形態によるブラインド50は、第1実施形態によるブラインド10と同様な効果を奏するが、第1ルーバー1Lvの回転に伴う、ベルト部材3bによる第2ルーバー2Lvの移動量を小さくできる。これにより、全閉以外の第1ルーバー1Lvの傾動角度において、第2ルーバー2Lvが一組の第1ルーバー1Lv・1Lvの間を塞ぐ量を大きくできる、という特別な効果がある。