JP7328879B2 - 縦型ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、縦型ブラインドに関する。
従来の一般的な縦型ブラインドとして、ヘッドレール内を移動可能に配列された複数のキャリアの夫々からルーバーを吊り下げ、各キャリアにルーバーに鉛直軸周りの回転を伝達する機構を設け、全ルーバーがヘッドレールに対して略平行となるように回転した状態(全閉状態)で窓等の開口部を遮蔽し、全ルーバーがヘッドレールに対して略垂直となるように回転した状態(全開状態)で開口部を解放するものが知られている。
これに対して、1つのキャリアに対して複数のルーバーを吊り下げた縦型ブラインドも存在する。例えば下記特許文献1には、ハンガーレールに多数のランナーを支持し、各ランナーからそれぞれスラットを回動可能に吊下支持し、スラットは、ランナーに吊下支持される第一の吊下板から第一の生地を吊下支持し、第一の吊下板の少なくとも一端に取着される第二の吊下板から第二の生地を非直線状に吊下支持したことが開示されている。
これによれば、第一の生地を遮光生地とし、第二の生地をレース生地とし、第一の吊下板の両端に第二の吊下板を取着する構成とした場合、第一の生地をハンガーレールに沿う方向まで回転させると、隣り合う第一の生地の端部が重なり合う状態となって遮光状態となり、第二の生地をハンガーレールに沿う方向まで回転させると、隣り合う第二の生地が前後方向に重なり合う状態となって2枚のレース生地を通して外光を採り入れる半透過状態となる、という特徴を有する。
特開2008-45285号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、第一の吊下板の少なくとも一端に第二の吊下板の端部を取着する構成であり、第一の吊下板と第二の吊下板との連結軸が、スラットの回転軸からずれているため、第二の生地を第一の生地に両端に配置したときは、スラットは前後のバランスを保って回転できるが、第二の生地を第一の生地の一端のみに配置したときは、スラットは片持ちで吊り下げられた状態となり、第一の吊下板が傾いてスラットの回転や移動が不安定になりやすいという課題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、1つのキャリアで複数のルーバーを吊り下げ、かつ、両ルーバーをスムーズに回転又は移動させることが可能な縦型ブラインドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る縦型ブラインドは、軸部を有し、ヘッドレール内を長手方向に移動可能な複数のキャリアと、上記複数のキャリアからそれぞれ上記軸部を介して吊下げられる複数のルーバーとを有する。上記各キャリアは、上記複数のルーバーを吊下げ可能な複数の支持部をそれぞれ有し上記軸部に回転可能に接続された吊下部材と、上記吊下部材と上記ヘッドレールとの間に設けられ、当該吊下部材と当該ヘッドレールとの間の相対的な傾動を抑制可能な傾動抑制部と、を有する。
この構成によれば、吊下部材とヘッドレールレールとの間に、両者間の相対的な傾動を抑制する傾動抑制部を設けたことで、吊下部材に対するルーバーのバランス等によって吊下部材が傾こうとしても、傾動抑制部によって傾動が抑制され、ルーバーのスムーズな回転や移動を実現できる。例えば複数のルーバーのうち一方をシースルー生地で製造し他方をドレープ生地で製造した場合、吊下部材はより重いドレープ生地側に傾こうとするが、上記傾動抑制部により当該傾動を防止できる。
上記傾動抑制部は、上記吊下部材又は上記ヘッドレールに形成され、上記ヘッドレールの下面又は上記吊下部材の上面に当接することで上記ヘッドレールに対する上記吊下部材の傾動を抑制する凸部であってもよい。
この構成によれば、吊下部材又はヘッドレールに凸部を形成することで、凸部がヘッドレール下面又は吊下部材の上面に点接触により当接するのみの構造で、吊下部材の傾動を防止し、回転又は移動時の抵抗を軽減できる。
上記傾動抑制部は、上記軸部を境として上記吊下部材の長手方向又は上記ヘッドレールの短手方向の両側に形成されてもよい。
この構成によれば、傾動抑制部をキャリアの軸部を境とした両側に形成することで、吊下部材がレールの前後方向のいずれに傾こうとしても、傾動を防止できる。
上記吊下部材は、上記軸部を境とした当該吊下部材の上記長手方向の両側で複数のルーバーを支持してもよい。
この構成によれば、吊下部材はキャリアの軸部を境とした両側で複数のルーバーを支持することで、2つのルーバーの重量の違い等によってバランスが崩れて吊下部材が傾こうとしても、傾動抑制部により傾動を防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、1つのキャリアで複数のルーバーを吊り下げ、かつ、両ルーバーをスムーズに回転又は移動させることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
本発明の第1実施形態に係る縦型ブラインドのルーバー展開状態の一部透過正面図である。 上記縦型ブラインドのルーバー畳み込み状態の正面図である。 上記縦型ブラインドの第1ルーバーで開口部を閉じた状態の正面図である。 上記縦型ブラインドの第2ルーバーで開口部を閉じた状態の正面図である。 上記縦型ブラインドのルーバー中立展開状態の右側面図である。 上記縦型ブラインドの第2ルーバーで開口部を閉じた状態の右側面図である。 上記縦型ブラインドのルーバー展開途中の平面図である。 上記縦型ブラインドのルーバー展開状態の平面図である。 上記縦型ブラインドのキャリアの斜視図である。 上記縦型ブラインドのヘッドレール内の側面側断面図である。 図10のA-A断面図である。 図10のB-B断面図である。 上記縦型ブラインドのルーバーの開閉動作を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る縦型ブラインドのキャリアの底面側斜視図である。 上記第2実施形態に係る縦型ブラインドのヘッドレール内の側面側断面図である。 本発明の第3実施形態に係る縦型ブラインドのルーバーの中立展開状態の平面図である。 上記第3実施形態に係る縦型ブラインドのルーバーの第2ルーバーで開口部を閉じた状態の平面図である。 上記第1実施形態に係る縦型ブラインドと第3実施形態に係る縦型ブラインドとの組み合わせに係る設置例を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
[縦型ブラインドの構成]
図1は、本実施形態に係る縦型ブラインドのルーバー展開状態の一部透過正面図であり、図2は、当該縦型ブラインドのルーバー畳み込み状態の正面図である。また図3は、当該縦型ブラインドの第1ルーバー(後述)で開口部を閉じた状態の正面図であり、図4は、当該縦型ブラインドの第2ルーバー(後述)で開口部を閉じた状態の正面図である。また図5は、当該縦型ブラインドのルーバーの中立展開状態(後述)の右側面図であり、図6は、当該縦型ブラインドの第2ルーバーで開口部を閉じた状態の右側面図である。また図7は、当該縦型ブラインドのルーバーの展開途中の平面図であり、図8は、当該縦型ブラインドのルーバー展開完了状態の平面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る縦型ブラインド100は、ブラケット9により窓枠等の開口部に固定されるヘッドレール10と、当該ヘッドレール10を長手方向にスライド移動可能な複数のキャリア12と、当該各キャリア12から吊下部材13を介して吊り下げられた第1ルーバー14及び第2ルーバー15を有する。
すなわち各キャリア12はそれぞれ2つのルーバーを吊り下げており、詳細は後述するが、図4、図7、図8に示すように、第1ルーバー14と第2ルーバー15とは、それらの縁部(長辺)同士が近接し、それらの主面同士が成す挟角が略90度(例えば、本実施形態の場合は95度)となるように、吊下部材13に取り付けられる。
第1ルーバー14は縦型ブラインド100の前方(室内側)に設けられ、例えばドレープ生地等の不透明生地で形成される。
第2ルーバー15は縦型ブラインド100の後方(室外側)に設けられ、例えばレース生地等のシースルー生地で形成される。
ヘッドレール10内には、キャリア12を移動させるキャリア移動機構と、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を一体的に回転させるルーバー回転機構とが設けられる。
キャリア移動機構は、図1、図7及び図8に示すように、開閉用コード18を有する。図1に示すように、開閉用コード18の一端はマスターキャリア12aに連結され、他端は、ヘッドレール10内をヘッドレール10の一端部にあるコントロールユニット10aへと導かれて、コントロールユニット10aから垂下された後、転回して再びヘッドレール10内に導入されて、さらにヘッドレール10の他端部にあるエンドカバー10bへと導かれた後、エンドカバー10bで転回して、ヘッドレール10内を導かれて、マスターキャリア12aに連結される。
開閉用コード18のうちコントロールユニット10aから垂下して露出した部分は、第1ルーバー14及び第2ルーバー15の回転操作を行う開閉操作部25として機能する。開閉操作部25の下端(転回端部)にはウエイト27が取り付けられる。
図1及び図8に示すように、複数のキャリア12の中で先頭にあるキャリアはマスターキャリア12aとされている。隣合うキャリア12同士は、スペーサリンク16により、当該スペーサリンク16の長さによって決まる所定間隔を最大間隔として離間または接近可能に、マスターキャリア12aを先頭にして連結されている。
ユーザが開閉操作部25の二重部分の一方を引くと、マスターキャリア12aが開閉用コード18に牽引されて、ヘッドレール10内をいずれか一方へ移動する。一方、ユーザが開閉操作部25の二重部分の他方を引くと、マスターキャリア12aが開閉用コード18に牽引されて、ヘッドレール10内をいずれか他方へ移動する。
図7に示すように、マスターキャリア12aの移動により、後続のキャリア12がマスターキャリア12aの移動に応じてスペーサリンク16を介して次々と牽引されていくと、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を図8に示すような展張状態にすることができる。
一方、マスターキャリア12aの移動により、マスターキャリア12aがキャリア12を押出していくと、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を図2に示すような畳込状態にすることができる。
ルーバー回転機構は、ヘッドレール10内で長手方向に延びて回転可能に軸支された駆動軸(チルト軸)24と、コントロールユニット10a内に配設される図示しないギヤを介して駆動軸24に連結される回転操作部(操作棒)26とから構成されている。回転操作部26はコントロールユニット10aから垂下されている。
各キャリア12には、駆動軸24と噛み合う回転伝達機構が内設されており、回転伝達機構は、回転操作部26による駆動軸24の回転をキャリア12に伝達して、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を回転可能である。
図1、図5、図7及び図8に示す状態は、第1ルーバー14と第2ルーバー15とがいずれもヘッドレール10の長手方向に対する挟角が略45度となる中立状態を示している。
一方、図3は、上記中立状態から第1ルーバー14及び第2ルーバー15が図7の反時計回りに略45度回転して第1ルーバー14がヘッドレール10と平行(第2ルーバー15がヘッドレール10と垂直)になり開口部を閉じた状態を示している。上述の通り第1ルーバー14は不透明生地で形成されるため、この状態では、開口部から外光が入り込むのを防ぐことができる。
また図4及び図6は、上記中立状態から第1ルーバー14及び第2ルーバー15が図7の時計回りに略45度回転して第2ルーバー15がヘッドレール10と平行(第1ルーバー14がヘッドレール10と垂直)になり開口部を閉じた状態を示している。上述の通り第2ルーバー15はシースルー生地で形成されるため、この状態では、ある程度プライバシーを保ちつつ開口部から外光を取り込むことができる。
[キャリアの構成]
次に、上記キャリア12の詳細について説明する。図9は、上記キャリア12の斜視図であり、図10は上記ヘッドレール10内部及びキャリア12のX方向の断面図である。このうち図9A及び図10Aは、第1ルーバー14及び第2ルーバー15の上記中立状態(図1、図5、図7、図8)を示し、図9B及び図10Bは、第2ルーバー15で開口部を閉じた状態を示す(図4、図6)。また図11は図9のA-A断面図であり、図12は図9のB-B断面図である。
これらの図に示すように、キャリア12は、ケース内にウォーム122、ウォームホイール123、及び摩擦スプリング124からなる回転伝達機構を内蔵し、その下部に鉛直方向のキャリア軸部121を有する。ケース下端から突出した当該キャリア軸部121には、上記吊下部材13が一体回転可能に接続される。吊下部材13は長尺状を有し、キャリア軸部12に対して、吊下部材13の長手方向への傾動は許容されるが、短手方向への傾動は規制されるように接続される。吊下部材13の上面には、キャリア12のケース下面とのクリアランスを埋めるようにスペーサ125が介在され、スペーサ125は吊下部材13の上方への移動を規制している。
吊下部材13の両端部には、それぞれ上記第1ルーバー14及び第2ルーバー15を吊下げ可能な第1支持部としての第1フック部131及び第2支持部としての第2フック部132を有する。
すなわち、当該第1フック部131及び第2フック部132は、上記キャリア軸部121を境とした吊下部材13の長手方向の両側で第1ルーバー14及び第2ルーバー15を支持する。
上記第1フック部131と第2フック部132とは、互いに略90度異なる方向を向いた状態で形成される。これにより、上述したように第1ルーバー14と第2ルーバー15との挟角が略90度となる。
これにより、第1フック部131及び第2フック部132に第1ルーバー14及び第2ルーバー15を引っかけるだけで吊下げ作業が完了し、かつ、第1ルーバー14と第2ルーバー15との挟角を略90°に設定できる。
また、ヘッドレール10の軸方向において、キャリア軸部121を90度回転させるだけで、ヘッドレール10に対して第1ルーバー14が略平行になる状態と、ヘッドレール10に対して第2ルーバー15が略平行になる状態と、に切り替えることができる。
またそれとともに、図3及び図4に示すように、当該平行状態の切り替え時には縦型ブラインド100の正面には一方のルーバーしか露出しないため、手前のルーバー間から奥のルーバーが露出してしまい意匠性が悪くなるのを防ぐことができる。
図1、図7及び図8に示すように、上記第1フック部131及び第2フック部132は、上記第1ルーバー14と上記第2ルーバー15のそれぞれの幅方向における重心軸を支持している。これにより第1ルーバー14及び第2ルーバー15が片持ちにならず、安定した状態で吊下げられる。
また上述したように、第1フック部131及び第2フック部132は、第1ルーバー14の一方の縁部と第2ルーバー15の他方の縁部とを近接した状態で吊下げている(図7、図8)。これにより2つのルーバー間の隙間が極小化され、当該隙間からの光漏れが低減するとともに、ルーバー吊下げ時の作業性が向上する。
また図9及び図10に示すように、吊下部材13は、その上面の、ヘッドレール10との間に、ヘッドレール10の底面と当接することで吊下部材13とヘッドレール10との間の相対的な傾動を抑制可能な2つの傾動抑制部133を有する。
図9に示すように、本実施形態において、傾動抑制部133は、吊下部材13の幅方向の中心線上に頂点を有する山型の凸部(突条)として形成される。傾動抑制部133は、吊下部材13と一体的に形成されている。これに代わり傾動抑制部133が吊下部材13とは別体として、摩擦係数の低い素材を利用して嵌合や接着等で形成されてもよい。
上述のように本実施形態では、第1ルーバー14がドレープ生地で形成され、第2ルーバー15がより軽いレース生地で形成されるため、吊下部材13(ルーバー)の回転時や移動時には、そのバランス差によって吊下部材13の傾動が発生しやすい。またユーザの操作速度やその他の要因によっても吊下部材13の傾動が発生する可能性がある。
ここで、吊下部材13の回転時又は移動時の傾動角度は、吊下部材13とヘッドレール10との間のクリアランスが小さいほど小さくなるが、その場合には、吊下部材13とヘッドレール10とが当接しやすくなって両者間の抵抗が大きくなり、スムーズな回転や移動に支障が出るおそれがある。
そこで本実施形態では、吊下部材13とヘッドレール10との間に積極的にクリアランスを形成すると共に、両者間に傾動抑制部133を設けることで、回転又は移動時に吊下部材13が傾こうとした場合に傾動抑制部133がヘッドレール10の底面と点接触することで、傾動を抑制しながらも吊下部材13(ルーバー)のスムーズな回転や移動を実現することができる。
当該2つの傾動抑制部133は、上記キャリア軸部121を境として、吊下部材13の長手方向の両側に形成されている。より具体的には、各傾動抑制部133は、図10A吊下部材13の両端部とキャリア軸部121との中間位置よりもやや内側(キャリア軸部121側)に形成されている。傾動抑制部133の形成位置はこの位置に限定されるものではないが、キャリア軸部121を境とした両側の、より内側に設けることで、吊下部材13の回転時や移動時に吊下部材13がヘッドレール10の前後方向のいずれに傾こうとしても、当該傾動を抑制しながら、ヘッドレール10との間の抵抗をより軽減することができる。
[縦型ブラインドの動作]
次に、以上のように構成された縦型ブラインド100の動作について説明する。図13は、縦型ブラインド100の第1ルーバー14及び第2ルーバー15の開閉動作を示す概略平面図である。
同図Aに示すように、第1ルーバー14及び第2ルーバー15が畳み込まれた状態から、ユーザが上記開閉操作部25の一方のコードを引くと、開閉用コード18にマスターキャリア12aが牽引されてヘッドレール10内を移動すると、それに応じて後続のキャリア12がスペーサリンク16を介して次々に牽引されることで、同図Bに示すように、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を展開することができる。
また、この同図Bに示す展開状態(かつ中立状態)から、ユーザが回転操作部26を一方向に回転操作すると、同図Cに示すように、第1ルーバー14及び第2ルーバー15が平面視において反時計回りに回転していき、略45度回転すると、室内側の第1ルーバー14がヘッドレール10と略平行、室外側の第2ルーバー15がヘッドレール10と略垂直な状態となり、当該不透明な第1ルーバー14によって窓等の開口部を遮蔽することができる。このとき、隣接する第1ルーバー14同士の間から第2ルーバー15が露出しない意匠を実現する。
一方、同図Bに示す展開状態(かつ中立状態)から、ユーザが回転操作部26を他方向に回転操作すると、同図Dに示すように、第1ルーバー14及び第2ルーバー15が平面視において時計回りに回転していき、略45度回転すると、室内側の第1ルーバー14がヘッドレール10と略垂直、室外側の第2ルーバー15がヘッドレール10と略平行な状態となり、当該半透明の第2ルーバー15によって窓等の開口部から外光を取り入れることができる。
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、吊下部材13の両端部の第1フック部131及び第2フック部132が、キャリア軸部121を境として両側において第1ルーバー14及び第2ルーバー15をそれらの挟角が略90度となるように指示することで、キャリア軸部121の両側にルーバーが配置されることになり、ルーバー回転時のヘッドレール10の前後方向への突出量を室内側と室外側とで均一化することができる。
また、吊下部材13とヘッドレール10との間に、両者間の相対的な傾動を抑制する傾動抑制部133を設けたことで、吊下部材13に対する第1ルーバー14及び第2ルーバー15のバランス等によって吊下部材13が傾こうとしても、傾動抑制部133によって傾動が抑制され、第1ルーバー14及び第2ルーバー15のスムーズな回転や移動を実現することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態及びこれ以降の実施形態において、上記第1実施形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付す。
図14は、本実施形態に係る縦型ブラインドのキャリアの底面側斜視図である。また図15は、本実施形態に係る縦型ブラインドのヘッドレール内の側面側断面図である。
上記第1実施形態では、傾動抑制部133は吊下部材13の上面に形成されていた。これに対して本実施形態では、両図に示すように、傾動抑制部133はヘッドレール10の底面の、その短手方向(Z方向)の両側に、ヘッドレール10の長手方向(X方向)と平行な突条として形成されている。
図15に示すように、ヘッドレール10の幅方向(Z方向)における傾動抑制部133の位置は、上記第1実施形態において吊下部材13の上面に設けられた傾動抑制部133の位置と対応している。また、本実施形態では傾動抑制部133は、ヘッドレール10と一体的に形成されている。これに代わり傾動抑制部133がヘッドレール10とは別体として溶接や接着等で形成されてもよいが、いずれにせよヘッドレール10と同一素材(例えばアルミニウム等の摩擦係数の低い金属)で形成される。
このように傾動抑制部133をヘッドレール10の底面に設けることによっても、第1ルーバー14及び第2ルーバー15の回転時又は移動時における吊下部材13の傾動が抑制され、第1ルーバー14及び第2ルーバー15のスムーズな回転や移動を実現することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係る縦型ブラインドのルーバーの中立展開状態の平面図である。また図17は、本実施形態に係る縦型ブラインドのルーバーの第2ルーバーで開口部を閉じた状態の平面図である。
上述の第1実施形態においては、第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角は略90度とされたが、当該挟角は90度に限られず、90度を超える角度とされてもよい。例えば本実施形態に係る縦型ブラインド200において、両図に示すように、第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角は略110度とされている。これは、上記第1フック部131と第2フック部132が略110度異なる方向を向いて設けられることで実現される。
図16に示す中立状態から、図17に示すように、第1ルーバー14及び第2ルーバー15を平面視で時計回りに略70度回転させると第2ルーバー15がヘッドレール10と略平行な状態となり、当該半透明の第2ルーバー15によって開口部から外光を取り入れることができる。
このとき、第1ルーバー14はヘッドレールに対して垂直ではなく略20度傾いた角度となっていることから、第2ルーバー15から取り入れられる光は室内側の一方側に偏ることになる。すなわち、第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角を90度よりも大きくすることによって、室内に取り込まれる光にある程度指向性を持たせることができる。これにより、例えば室内に複数のユーザが存在する場合、当該ユーザの位置によって、外光を取り込んだり遮蔽したりすることが可能となる。
<異なる形態のルーバーの組み合わせ>
上述の第1実施形態に係る縦型ブラインド100と上記第3実施形態に係る縦型ブラインド200は、1つの建物の開口部の位置に応じて適宜選択されて用いられうる。
図18は、そのような縦型ブラインド100と縦型ブラインド200の組み合わせ例を示した図である。
同図に示すように、建物の複数の開口部Oのうち、南側に位置する開口部Osには、第1実施形態に係る縦型ブラインド100(挟角略90度)が設置され、東側及び西側に位置する両開口部Oe及びOwには、第3実施形態に係る縦型ブラインド200(挟角略110度)が設置されている。
これにより、各縦型ブラインド100及び200を、第2ルーバー15が開口部Oと平行になるように回転させた場合、南側の開口部Osからは昼間の時間帯の真上から射す太陽光Ssが効率よく採り込まれ、東側の開口部Oe及び西側の開口部Owからは朝夕の時間帯の斜めから射す太陽光Se及びSwが斜めの第1ルーバー14に沿って効率よく採り込まれる。
このように、方位ごとに第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角の異なる縦型ブラインドを使い分けることで、昼光の採り込み量を多くすることができる。
<変形例>
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の第1及び第2実施形態では、第1ルーバー14がドレープ生地、第2ルーバー15がレース生地とされたが、それぞれ他の素材の生地が採用されてもよい。
上述の実施形態では、第1ルーバー14及び第2ルーバー15の開閉のためにキャリア12を移動させるキャリア移動機構として、ヘッドレール10内にループ状に設けられた開閉用コード18が用いられたが、これに代わり、各キャリア12を貫通する開閉軸(ネジ軸)が用いられてもよい。この場合、開閉操作部としてのコードが巻きかけられるプーリが設けられ、マスターキャリア12aと開閉軸が螺合し、プーリの回転に連動して開閉軸が回転することでマスターキャリア12a及びそれに牽引される他のキャリア12が移動する。
上述の各実施形態では、第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角は、第1フック部131と第2フック部132が設けられる角度によって設定されていた。これに代えて、例えば鉛直方向の軸周りに360度回転及び固定が可能なフック部を吊下部材13の両端に設けて、手動で第1ルーバー14と第2ルーバー15の挟角を適宜調整してもよい。
上述の実施形態では、ルーバーは1つのキャリア12(吊下部材13)に対して2つ設けられた。しかし、ルーバーは1つのキャリア12(吊下部材13)に対して3つ以上吊り下げられていてもよい。例えば、平面視で十字状となるように4つのルーバーが1つのキャリア12から吊り下げられてもよい。
上述の実施形態において、傾動抑制部133は1つの突条として形成された。しかし、傾動抑制部133は、例えば直線状に並んだ複数の凸部として形成されてもよい。また、傾動抑制部133は、凸部に限られず、吊下部材13の上面又はヘッドレール10の底面にボールキャスターとして形成されてもよい。
9…ブラケット
10…ヘッドレール
10a…コントロールユニット
10b…エンドカバー
12…キャリア
12a…マスターキャリア
13…吊下部材
14…第1ルーバー
15…第2ルーバー
16…スペーサリンク
18…開閉用コード
24…駆動軸
25…開閉操作部
26…回転操作部
27…ウエイト
100…ブラインド
121…キャリア軸部
122…ウォーム
123…ウォームホイール
124…摩擦スプリング
125…スペーサ
131…第1フック部
132…第2フック部
133…傾動抑制部
O…開口部
S…太陽光

Claims (4)

  1. 軸部を有し、ヘッドレール内を長手方向に移動可能な複数のキャリアと、
    前記複数のキャリアからそれぞれ前記軸部を介して吊下げられる複数のルーバーと、
    を具備し、
    前記各キャリアは、
    前記複数のルーバーを吊下げ可能な複数の支持部をそれぞれ有し前記軸部に回転可能に接続された吊下部材と、
    前記吊下部材の上面と前記ヘッドレールの下面との間に設けられ、当該吊下部材と当該ヘッドレールとの間の相対的な傾動を抑制可能な傾動抑制部と、を有する
    縦型ブラインド。
  2. 請求項1に記載の縦型ブラインドであって、
    前記傾動抑制部は、前記吊下部材又は前記ヘッドレールに形成され、前記ヘッドレールの前記下面又は前記吊下部材の前記上面に当接することで前記ヘッドレールに対する前記吊下部材の傾動を抑制する凸部である
    縦型ブラインド。
  3. 請求項1又は2に記載の縦型ブラインドであって、
    前記傾動抑制部は、前記軸部を境として前記吊下部材の長手方向又は前記ヘッドレールの短手方向の両側に形成される
    縦型ブラインド。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の縦型ブラインドであって、
    前記吊下部材は、前記軸部を境とした当該吊下部材の前記長手方向の両側で複数のルーバーを支持する
    縦型ブラインド。
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