JP2024077851A - 縦型ブラインド - Google Patents

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【課題】ルーバーをたたみ込んだ際のたたみ代を低減可能な縦型ブラインドを提供する。【解決手段】縦型ブラインドは、ヘッドレール内を移動可能な複数のキャリアの各々から第1ルーバー及び第2ルーバーを吊り下げる縦型ブラインドであって、前記複数のキャリアの各々は、前記第1ルーバーを支持する第1支持部を有する第1吊下部と、前記第2ルーバーを支持する第2支持部を有する第2吊下部と、前記第1吊下部及び前記第2吊下部のうち少なくとも一方に設けられ、前記第1支持部及び前記第2支持部のうち少なくとも一方の位置を移動させるように展開及び屈曲可能なアーム部とを備える。前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれたときに、前記ヘッドレールの長手方向において、前記第1支持部と前記第2支持部とが1つの前記キャリアの当該長手方向の長さの2倍よりも小さい範囲に収まるように屈曲可能である。【選択図】図11

Description

本発明は、縦型ブラインドに関する。
従来の縦型ブラインドとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。当該特許文献1記載の縦型ブラインドでは、ヘッドレール内を移動可能に配列された複数のキャリアの各々からルーバーが吊り下げられ、複数のキャリアの1つおきのキャリア(第1キャリア)のみに、ヘッドレール内に設けられた駆動手段の運動をルーバーの鉛直軸周りの回転に伝達する回転伝達機構が設けられ、回転伝達機構が設けられていないキャリア(第2キャリア)に、ルーバーを鉛直軸回りの所定の回転方向に常時付勢する付勢手段が設けられている。
そして、第1キャリアに吊り下げられたルーバーがヘッドレールに対して略垂直になるように回転した状態(即ち、全開状態)では、第2キャリアに吊り下げられたルーバーが、両隣の第1キャリアに吊り下げられたルーバー同士の間の隙間を略塞ぐ状態を保持するように構成されている。
これによれば、第1キャリアに不透明なルーバーを吊り下げ、第2キャリアに半透明なルーバーを吊り下げた場合、採光や眺望確保が可能な上記全開状態において、ルーバー間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
特開平10-140952号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においても、1つのキャリアから1つのルーバーが吊り下げられるという構成自体は、従来の他の縦型ブラインドと同様であることから、複数のキャリアをヘッドレールの一方側端部にまとめてルーバーをたたみ込む際に、少なくともルーバーの数に対応する各キャリアの厚みの合計以上のたたみ代が生じてしまうため、たたみ代の低減については依然として改善の余地があった。
以上のような事情に鑑み、ルーバーをたたみ込んだ際のたたみ代を低減可能な縦型ブラインドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る縦型ブラインドは、ヘッドレール内を移動可能な複数のキャリアの各々から第1ルーバー及び第2ルーバーを吊り下げる縦型ブラインドであって、前記複数のキャリアの各々は、前記第1ルーバーを支持する第1支持部を有する第1吊下部と、前記第2ルーバーを支持する第2支持部を有する第2吊下部と、
前記第1吊下部及び前記第2吊下部のうち少なくとも一方に設けられ、前記第1支持部及び前記第2支持部のうち少なくとも一方の位置を移動させるように展開及び屈曲可能なアーム部とを備える。
前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれたときに、前記ヘッドレールの長手方向において、前記第1支持部と前記第2支持部とが1つの前記キャリアの当該長手方向の長さの2倍よりも小さい範囲に収まるように屈曲可能である。
この構成によれば、1つのキャリアから第1ルーバー及び第2ルーバーを吊り下げ、かつ、両ルーバーをたたみ込んだ際に第1支持部及び第2支持部の長手方向における位置がキャリアの厚みの2倍よりも小さい範囲内に納まるように構成されているため、1つのキャリアから1つのルーバーを吊り下げる従来の構成と比べて、たたみ代を低減することができるようになる。
前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれたときに、前記長手方向において、前記第1支持部及び前記第2支持部が前記1つのキャリアの前記長手方向の長さの範囲に収まるように屈曲可能であってもよい。
この構成によれば、1つのキャリアから1つのルーバーを吊り下げる従来の構成と比べて、たたみ代をさらに低減することができる。
前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれていないときに、前記長手方向における前記第2支持部の位置が前記キャリアと隣接する他のキャリアとの略中間の位置となるように展開可能であってもよい。
この構成によれば、1つのキャリアから2つのルーバーを吊り下げる構成であっても、1つのキャリアから1つのルーバーを吊り下げる構成と同様の間隔でルーバーを吊り下げることができる。
前記第1吊下部及び前記第2吊下部のうち少なくとも一方は、前記アーム部を展開可能に付勢する第1の付勢手段を更に有してもよい。
この構成によれば、ルーバーの畳み込みに伴い屈曲されたアーム部を付勢力により展開させて元の状態に戻すことができる。
前記第1支持部は、前記キャリアの下方において前記第1ルーバーを支持し、前記アーム部は前記第1吊下部には設けられず前記第2吊下部に設けられてもよい。この場合前記アーム部は、一端が前記キャリアに回動可能に軸支される第1連結部材と、一端が前記第1連結部材の他端に回動可能に軸支され、他端に前記第2支持部を有する第2連結部材とを有し、前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記ヘッドレールに対して各々所定の角度をなすように前記付勢手段により付勢されてもよい。
この構成によれば、アーム部を所定の角度に展開させて保持することができるため、第2ルーバーの吊下位置を安定的に保持することができる。
前記第1支持部は、操作部により回転操作可能な駆動軸からの駆動力により回転する軸部としての前記第1吊下部に一体的に設けられてもよく、前記第2支持部は、第2の付勢手段により鉛直軸回りの一方向に常時付勢されるように前記第2吊下部に設けられてもよい。この場合前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーは、前記第1ルーバーが前記長手方向に対して略垂直となるまで回転された状態において、隣り合う第1ルーバー間を前記第2ルーバーが塞ぐように吊り下げられてもよい。
この構成によれば、1つのキャリアから吊り下げられる第1ルーバー及び第2ルーバーのうち、第1ルーバーのみを回転操作可能とし、第2ルーバーは付勢力により第1ルーバー間を常時塞ぐように構成した縦型ブラインドに適用することができる。
前記第1ルーバーは、不透明なルーバーであり、前記第2ルーバーは、半透明なルーバーであってもよい。
この構成によれば、第1ルーバーが全開まで回転したときに採光状態となり、第1ルーバーが全閉まで回転したときに遮光状態となる構成の縦型ブラインドに適用することができる。
前記アーム部は、一端が前記キャリアに回動可能に軸支され他端に前記第1支持部を有する第1連結部材と、一端が前記キャリアに回動可能に軸支され他端に前記第2支持部を有する第2連結部材とを有してもよい。この場合前記第1連結部材は、前記ヘッドレールに対して第1の角度をなすように前記付勢手段により第1の方向へ付勢され、前記第2連結部材は、前記ヘッドレールに対して第2の角度をなすように前記付勢手段により前記第1の方向とは逆の第2の方向へ付勢されてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、ルーバーをたたみ込んだ際のたたみ代を低減可能な縦型ブラインドを提供することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る縦型ブラインドの展開状態かつ採光状態の正面図である。 上記縦型ブラインドのヘッドレール及びキャリアの部分拡大斜視図である。 上記縦型ブラインドのキャリアの斜視図である。 上記縦型ブラインドのヘッドレール及びキャリアの側面側の断面図である。 図4のA-A断面図である。 図4のB-B断面図である。 図4のC-C断面図である。 上記縦型ブラインドのアーム部の角度の設定手法について示した図である。 上記キャリアのアーム部が屈曲する様子を底面側から示した図である。 上記縦型ブラインドの展開状態かつ採光状態を従来技術と比較して示した底面図である。 上記縦型ブラインドのたたみ込み状態を従来技術と比較して示した底面図である。 本発明の他の実施形態に係る縦型ブラインドの展開(採光)状態、たたみ込み状態及び展開(全閉)状態を示した底面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[縦型ブラインドの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る縦型ブラインドの展開状態かつ採光状態の正面図であり、図2は、当該縦型ブラインドのヘッドレール及びキャリアの部分拡大斜視図である。図3は、当該縦型ブラインドのキャリアの斜視図であり、図4は、当該縦型ブラインドのヘッドレール及びキャリアの側面側の断面図である。図5は図4のA-A断面図であり、図6は図4のB-B断面図であり、図7は図4のC-C断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る縦型ブラインド100は、ブラケット(図示せず)により窓枠等の開口部に固定されるヘッドレール10と、当該ヘッドレール10の長手方向(X方向)にスライド移動可能な複数のキャリア12と、当該各キャリア12から第1吊下部13を介して吊り下げられた第1ルーバー15と、当該各キャリア12から第2吊下部14を介して吊り下げられた第2ルーバー16とを有する。
すなわち各キャリア12はそれぞれ2つのルーバーを吊り下げており、第1吊下部13と第2吊下部14は、第1ルーバー15と第2ルーバー16を異なる角度で支持している。
第1ルーバー15は縦型ブラインド100の長手方向に沿って複数設けられ、例えばドレープ生地等の不透明生地で形成される。第2ルーバー16は縦型ブラインド100の長手方向に沿って第1ルーバー15と交互に設けられ、例えばレース生地等の半透明生地で形成される。
図1に示すように、第1ルーバー15及び第2ルーバー16は、その展開状態においては、第1ルーバー15がヘッドレール10の長手方向(X方向)に対して略垂直となるまで回転された状態において、隣り合う第1ルーバー15間を第2ルーバー16が塞ぐように吊り下げられる。この状態における第1ルーバー15と第2ルーバー16とのなす角は例えば60度程度である。
ヘッドレール10内には、キャリア12を移動させるキャリア移動機構と、第1ルーバー15及び第2ルーバー16を一体的に回転させるルーバー回転機構とが設けられる。なお図4に示すように、ヘッドレール10の前面下端部には、第1吊下部13及び第2吊下部14等、ヘッドレール10の底面から突出した部材の目隠し用に下方(Y方向)にせり出した鍔部11が設けられる。
図1に示すように、複数のキャリア12の中で先頭にあるキャリアはマスターキャリア12aとされている。隣合うキャリア12同士は、スペーサリンク17(図4参照)により、当該スペーサリンク17の長さによって決まる所定間隔を最大間隔として離間または接近可能に、マスターキャリア12aを先頭にして連結されている。
キャリア移動機構は、図4に示すように、開閉用コード18を有する。開閉用コード18の一端はマスターキャリア12aに連結され、他端は、ヘッドレール10内をヘッドレール10の一端部にあるコントロールユニット10aへと導かれて、コントロールユニット10aから垂下された後、転回して再びヘッドレール10内に導入されて、さらにヘッドレール10の他端部にあるエンドカバー10b(図1参照)へと導かれた後、エンドカバー10bで転回して、ヘッドレール10内を導かれて、マスターキャリア12aに連結される。
図1に示すように、開閉用コード18のうちコントロールユニット10aから垂下して露出した部分は、第1ルーバー15及び第2ルーバー16の展開及び畳み込みの開閉操作を行う開閉操作部25として機能する。開閉操作部25の下端(転回端部)にはウエイト27が取り付けられる。
ユーザが開閉操作部25の二重部分の一方を引くと、マスターキャリア12aが開閉用コード18に牽引されて、ヘッドレール10内をいずれか一方へ移動する。一方、ユーザが開閉操作部25の二重部分の他方を引くと、マスターキャリア12aが開閉用コード18に牽引されて、ヘッドレール10内をいずれか他方へ移動する。
第1ルーバー15及び第2ルーバー16が畳み込まれた状態から、マスターキャリア12aの移動により、後続のキャリア12がマスターキャリア12aの移動に応じてスペーサリンク17を介して次々と牽引されていくと、第1ルーバー15及び第2ルーバー16を図1に示すような展開状態にすることができる。
一方、図1に示した展開状態から、マスターキャリア12aの移動により、マスターキャリア12aがキャリア12を押出していくと、第1ルーバー15及び第2ルーバー16を畳み込み状態にすることができる。
ルーバー回転機構は、ヘッドレール10内で長手方向(X方向)に延びて回転可能に軸支された駆動軸(チルト軸)24(図1及び図3参照)と、コントロールユニット10a内に配設される図示しないギヤを介して駆動軸24に連結される回転操作部(操作棒)26(図1参照)とから構成されている。回転操作部26はコントロールユニット10aから垂下されている。
各キャリア12には、駆動軸24と噛み合う回転伝達機構が内設されており、回転伝達機構は、回転操作部26による駆動軸24の回転をキャリア12の第1吊下部(第1吊下軸)13に伝達して、第1ルーバー15及び第2ルーバー16を一体的に回転させることが可能である。
本実施形態の縦型ブラインド100は、第1ルーバー15及び第2ルーバー16が展開した状態において、当該回転伝達機構により、窓枠等の開口部を半透明の第2ルーバー16で閉じる(ヘッドレール10に対して垂直な第1ルーバー15間を第2ルーバー16が塞ぐ)状態(採光状態・調光状態)と、開口部を不透明の第1ルーバー15で閉じる状態(全閉状態)との間で各ルーバーを回転させることができる。採光状態においては、ある程度プライバシーを保ちつつ開口部から外光を取り込むことができ、全閉状態では、開口部から外光が入り込むのを防ぐことができる。
[キャリアの詳細構成]
次に、上記キャリア12の詳細について説明する。
図4に示すように、キャリア12は、ケース内にウォーム122、ウォームホイール123、及び摩擦スプリング124からなる回転伝達機構を内蔵し、その下部に鉛直方向の第1吊下部(第1吊下軸)13を有する。ケース下端から突出した当該第1吊下部13には、第2吊下部14が一体回転可能に接続される。
摩擦スプリング124は、ウォームホイール123と第1吊下部13とを摩擦力で接続している。摩擦スプリング124は、第1吊下部(第1吊下軸)13がそれ以上回転できなくなると空転することでウォームホイール123及び第1吊下部13の破損を防止する。
図3及び図4に示すように、第1吊下部13の下端部には第1ルーバー15を吊下げ可能な第1フック部131が形成される。第2吊下部14は、第1連結部材21及び第2連結部材22からなるアーム部20を有する。アーム部20の第2連結部材22の端部には、第2ルーバー16を吊下げ可能な第2フック部141が形成される。アーム部20は、第2フック部141の位置を移動させるように展開及び屈曲可能であり、後述するが、この構造によりアーム部20は、第1ルーバー15及び第2ルーバー16をたたみ込んだ際のたたみ代を従来よりも低減させることが可能である。
第1フック部131は、回転操作部26により回転操作可能な駆動軸24からの駆動力により回転する軸部としての第1吊下部13に一体的に設けられる。第2フック部141は、後述するバネにより鉛直軸回りの一方向に常時付勢されている。
第1連結部材21は、その一端がキャリア12に回動可能に軸支される。第2連結部材22は、その一端が第1連結部材21の他端に回動可能に軸支され、他端に上記第2フック部141を有する。後述するが、第1連結部材21の長手方向の長さは、第2連結部材22の長手方向の長さよりも大きい。
第1連結部材21及び第2連結部材22は、アーム部20を展開可能に、かつ、ヘッドレール10に対して各々所定の角度をなした状態で保持されるように展開方向に付勢する複数のバネを有する。
図4乃至図6に示すように、第1吊下部13は、筒状部211に挿入された状態で第1連結部材21の一端と連結されており、当該筒状部211と第1連結部材21との間にはバネ(トーションバネ)212が介挿されて両者を接続している。当該バネ212により、第1連結部材21は図5及び図6の反時計回りに付勢される。
図6に示すように、筒状部211の外周には扇形状の規制部211aが設けられ、当該規制部211aが、上記反時計回りに付勢された第1連結部材21の内周に設けられた凸部と当接することで、第1連結部材21がそれ以上反時計回りに回転するのが規制される。これにより第1連結部材21は、展開状態においては常に一定の角度に保持される。
また図5及び図6に示すように、第1連結部材21の他端部と第2連結部材22の一端部は、第1連結部材21に設けられた挿通孔に第2連結部材22の一端に設けられた凸部221が挿入されることで連結される。当該凸部221と挿通孔の間にはバネ(トーションバネ)222が介挿されて両者を接続している。当該バネ222により、第2連結部材22は図5及び図6の時計回りに付勢される。
図7に示すように第1連結部材21の他端の内部には扇形状の規制部21aが設けられ、当該規制部21aが、上記時計回りに付勢された第2連結部材22の一端の内周に設けられた凸部と当接することで、第2連結部材22がそれ以上時計回りに回転するのが規制される。これにより第2連結部材22も、展開状態においては常に一定の角度に保持される。
また第2連結部材22の他端と第2フック部141は、第2連結部材22に設けられた挿通孔に第2フック部141の上端に設けられた凸部142が挿入されることで連結される。当該凸部142と挿通孔の間にはバネ(トーションバネ)143が介挿されて両者を接続している。当該バネ143により、第2フック部141は第2連結部材22に対して一定の角度で保持される。
ここで、上記アーム部20の第1連結部材21と第2連結部材22の保持角度について説明する。図8は、当該角度の設定手法について示した図である。
同図に示すように、第1フック部(第1吊下軸)131と第2フック部(第2吊下軸)141の長手方向の中点(=P/4)と、第1連結部材21と第2連結部材22の連結位置までの長手方向の距離をA、第1フック部(第1吊下軸)131から第2フック部(第2吊下軸)141までの鉛直方向の距離をB、第1フック部(第1吊下軸)131から上記連結位置までの鉛直方向の距離をCとする。また第1連結部材21と第2連結部材22とがなす角度をθとする。
第2フック部(第2吊下軸)141の位置は、第1ルーバー15(キャリア12)のピッチPの中点(=P/2)の位置で固定する。これは、第2フック部(第2吊下軸)141がこの位置でないと、第1ルーバー15と第2ルーバー16との間に隙間が空くため、長手方向の位置を変更することはできないからである。
また本実施形態では、第1ルーバー15及び第2ルーバー16をたたみ込んだ際のたたみ代を低減するために、たたみ込み時において、第1連結部材21と第2連結部材22が鉛直方向(Y方向)から見て一直線上に重なることを条件とする。この場合、第1連結部材21と第2連結部材22の長さに差を設ける必要がある(意匠面や各部の強度を考慮すると、A=0、B=0、θ=90°が理想であるが、その場合、第1連結部材21と第2連結部材22が同じ長さとなるため構造上不可能である)。
以上を考慮すると、A・Bのどちらかのみを大きくすると第1連結部材21と第2連結部材22の長さの差が大きくなってしまうため、たたみ込んだ際に第1フック部(第1吊下軸)131と第2フック部141(第2吊下軸)とが接触しない、かつ、A・Bの値が大きくならないように、本実施形態では、第1ルーバーの幅を100mm、第2ルーバーの幅を85mmとしたとき、A=3mm、B=4mm、θ=約82°に設定している。
なおCの値は任意であるが、θが90°に近くなるよう、C=25mmとした。これは、Cの値を大きくし過ぎると第1連結部材21と第2連結部材22の長さが大きくなり、強度低下の可能性があるためである。
[縦型ブラインドの動作]
次に、以上のように構成された縦型ブラインド100の動作について説明する。
図9は、上記キャリア12のアーム部20が屈曲する様子を底面側から示した図である。
同図(a)に示すように、第1ルーバー15及び第2ルーバー16の展開時においては、アーム部20(第1連結部材21及び第2連結部材22)は、上記各バネにより第1連結部材21と第2連結部材22とのなす角度θが上記一定の角度(例えば82°)となる位置まで付勢されている。
この状態から、上記ユーザが開閉操作部25をたたみ込み方向(X方向)へ操作し、各キャリア12がヘッドレール10に沿ってたたみ込まれると、同図(b)に示すように、アーム部20は、第2連結部材22の第2フック部(第2吊下軸)141が第1吊下部(第1吊下軸)13(第1フック部131)に接近する(上記角度θが小さくなる)ように、上記各バネの付勢力に抗して屈曲する。
そして、キャリア12がさらにたたみ込まれると、アーム部20はさらに屈曲し、第2フック部(第2吊下軸)141が第1吊下部(第1吊下軸)13にさらに接近していき、同図(c)に示すように、連結部材21と連結部材22とが鉛直方向(Y方向)において重なる(第1連結部材21の下方に第2連結部材22が位置する)。このとき、第1吊下部13と第2吊下部14(アーム部20)は、キャリア12の厚み(X方向の長さ)の範囲内に収まっていることが分かる。
ユーザが開閉操作部25を展開方向に操作すると、上記付勢力に抗する力が解除され、アーム部20は当該付勢力により元の位置(元の角度θ)に戻る。
図10は、縦型ブラインド100の展開状態かつ採光状態を従来技術と比較して示した底面図であり、図11は、縦型ブラインド100のたたみ込み状態を従来技術と比較して示した底面図である。
図10(b)に示すように、アーム部20は、第1ルーバー15及び第2ルーバー16の展開状態(たたみ込まれていない状態)においては、X方向における第2フック部(第2吊下軸)141の位置は、上述したように、キャリア12と隣接する他のキャリア12との略中間の位置となっている。
これにより、従来技術(同図(a))と比較して、1つのキャリア12から第1ルーバー15及び第2ルーバー16の2つのルーバーを吊り下げ、キャリア12の数を2分の1としながらも、従来技術のように1つのキャリアから1つのルーバーを吊り下げる構成と同様の間隔で第1ルーバー15及び第2ルーバー16を吊り下げることができる。
また図11に示すように、本実施形態では、従来技術(同図(a))と比較して、第2ルーバー16用のキャリアが不要となり、第1連結部材21(第1フック部131)及び第2連結部材22(第2フック部141)が1つのキャリア12のX方向の長さ(厚み)の範囲内に収まることで、従来技術よりも第1ルーバー15及び第2ルーバー16のたたみ代を小さくすることができる。同図の例では、本実施形態におけるたたみ代は、従来技術におけるたたみ代の約3分の2に低減されている。
なお図示しないが、図10(b)の採光状態から、ユーザが回転操作部26を閉塞方向に操作すると、第1ルーバー15がヘッドレール10にほぼ平行な状態となるように第2ルーバー16と一体的に回転して全閉状態とすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、1つのキャリア12から第1ルーバー15及び第2ルーバー16を吊り下げ、かつ、両ルーバーをたたみ込んだ際に第1吊下部13及び第2フック部141のヘッドレール10の長手方向(X方向)における位置がキャリア12の厚みの範囲内に納まるように構成されているため、1つのキャリアから1つのルーバーを吊り下げる従来の構成と比べて、たたみ代を低減することができるようになる。
<変形例>
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
図12は、本発明の他の実施形態に係る縦型ブラインド100の展開・採光状態(同図(a))、たたみ込み状態(同図(b))及び展開・全閉状態(同図(c))を示した底面図である。
上述の実施形態では、第1吊下部13はアーム部を有さずキャリア12の下方に固定され、第2吊下部14がアーム部20を有して屈曲可能とされた。しかし、同図の例に示すように、キャリア12(ウォームホイール123の軸心)に対して、アーム部20が第1吊下部13及び第2吊下部14にそれぞれ設けられ、それぞれが屈曲可能とされてもよい。
すなわち、この実施形態では、アーム部20は、一端がキャリア12に回動可能に軸支され他端に第1フック部131(第1吊下部13)を有する第1連結部材21と、一端がキャリア12に回動可能に軸支され他端に第2フック部141を有する第2連結部材22とを有する。第1連結部材21及び第2連結部材22は、ウォームホイール123の軸心に対してそれぞれ同図矢印方向に回動可能とされている。
同図(a)に示すように、第1連結部材21は、ヘッドレール10に対して第1の角度をなすようにバネ(トーションバネ)により同図反時計回り方向へ付勢されている。一方第2連結部材22は、ヘッドレールに対して上記第1の角度とは異なる第2の角度をなすようにバネにより時計回りへ付勢されている。
また第1連結部材21の先端の第1フック部131に支持された第1ルーバー15は、バネにより同図時計回りに付勢されているが、その付勢力に抗する規制部によって、ヘッドレール10に対する角度が約90°の状態で回転が規制されている。
一方第2連結部材22の先端の第2フック部141に支持された第2ルーバー16は、バネにより時計回りに付勢されているが、ルーバー端部が第1ルーバー15に当接することで回転が規制されている。
この同図(a)の展開状態から、ユーザが開閉操作部25をたたみ込み方向(X方向)へ操作し、各キャリア12がヘッドレール10に沿ってたたみ込まれると、同図(b)に示すように、上記各付勢力に抗して、第1連結部材21は同図時計回りに、第2連結部材22は同図反時計回りに回転し、第1フック部131と第2フック部141が互いに接近するように屈曲し、第1連結部材21と第2連結部材22とが鉛直方向(Y方向)において重なる(第1連結部材21の下方に第2連結部材22が位置する)。このときも、上述の実施形態と同様に、第1吊下部13と第2吊下部14(アーム部20)が、キャリア12の厚み(X方向の長さ)の範囲内に収まっていることが分かる。またこの状態においては、第1ルーバー15は、同図時計回りに付勢された状態でたたみ込まれている。
ユーザが開閉操作部25を展開方向に操作すると、上記付勢力に抗する力が解除され、上記付勢力により、第1連結部材21は同図反時計回りに、第2連結部材22は同図時計回りに回転し、元の位置に戻る。
また同図(a)の採光状態からユーザが回転操作部26を閉塞方向に操作すると、同図(c)に示すように、第1ルーバー15がヘッドレール10にほぼ平行な状態となるように第2ルーバー16と一体的に回転して全閉状態とすることができる。
このように、アーム部20により第1フック部131及び第2フック部141がそれぞれ移動する構成でも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の実施形態においては、第1連結部材21と第2連結部材22のなす角度は約82°に設定されたが、当該角度はこれに限られない。またヘッドレール10に対する第2ルーバー16のなす角度(第2フック部141の設置角度)も上述の実施形態で示したものに限られない。
上述の第1及び第2実施形態では、第1ルーバー14がドレープ生地、第2ルーバー15がレース生地とされたが、それぞれ他の素材の生地、アルミ等の金属、木材、又は樹脂が採用されてもよい。また、第1ルーバー14と第2ルーバー15を同一のものとしてもよい。
上述の実施形態では、第1ルーバー14及び第2ルーバー15の開閉のためにキャリア12を移動させるキャリア移動機構として、ヘッドレール10内にループ状に設けられた開閉用コード18が用いられたが、これに代わり、各キャリア12を貫通する開閉軸(スクリュー軸)が用いられてもよい。この場合、開閉操作部としてのコードが巻きかけられるプーリが設けられ、マスターキャリア12aと開閉軸が螺合し、プーリの回転に連動して開閉軸が回転することでマスターキャリア12a及びそれに牽引される他のキャリア12が移動する。
上述の実施形態では、アーム部20は、第1ルーバー15及び第2ルーバー16がたたみ込まれたときに、鉛直方向において第1吊下部13と第2吊下部14(アーム部20)とが、ヘッドレール10の長手方向(X方向)において、1つのキャリア12の当該X方向の長さ(厚み)の範囲内に収まるように屈曲していた。しかし、従来技術よりもたたみ代を低減するという課題との関係においては、X方向において第1吊下部13と第2支持部14が1つのキャリア12の厚みに収まることは必須ではなく、アーム部20は、キャリア12の2つ分の厚み(キャリア12のX方向の長さの2倍)よりも小さい範囲に収まるように屈曲可能であればよい。
上述の実施形態では、アーム部20の第1連結部材21の長手方向の長さは、第2連結部材22の長手方向の長さよりも大きく設定された。これは、第1吊下部13の吊下軸とアーム部20の第1連結部材21のキャリア12側の回転軸とが同一位置に設けられることが前提となっているためであり、例えばヘッドレール10の底面の開口を拡げて、両軸をややずらした位置に設定すれば、第1連結部材21と第2連結部材22を同じ長さとすることによっても本発明を実現することができる。
10…ヘッドレール
11…鍔部
12…キャリア
13…第1吊下部
14…第2吊下部
15…第1ルーバー
16…第2ルーバー
20…アーム部
21…第1連結部材
22…第2連結部材
25…開閉操作部
26…回転操作部
100…ブラインド
131…第1フック部
141…第2フック部
143…バネ
212…バネ
222…バネ

Claims (8)

  1. ヘッドレール内を移動可能な複数のキャリアの各々から第1ルーバー及び第2ルーバーを吊り下げる縦型ブラインドであって、
    前記複数のキャリアの各々は、
    前記第1ルーバーを支持する第1支持部を有する第1吊下部と、
    前記第2ルーバーを支持する第2支持部を有する第2吊下部と、
    前記第1吊下部及び前記第2吊下部のうち少なくとも一方に設けられ、前記第1支持部及び前記第2支持部のうち少なくとも一方の位置を移動させるように展開及び屈曲可能なアーム部と
    を備え、
    前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれたときに、前記ヘッドレールの長手方向において、前記第1支持部と前記第2支持部とが1つの前記キャリアの当該長手方向の長さの2倍よりも小さい範囲に収まるように屈曲可能である
    縦型ブラインド。
  2. 請求項1に記載の縦型ブラインドであって、
    前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれたときに、前記長手方向において、前記第1支持部及び前記第2支持部が前記1つのキャリアの前記長手方向の長さの範囲に収まるように屈曲可能である
    縦型ブラインド。
  3. 請求項2に記載の縦型ブラインドであって、
    前記アーム部は、前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーがたたみ込まれていないときに、前記長手方向における前記第2支持部の位置が前記キャリアと隣接する他のキャリアとの略中間の位置となるように展開可能である
    縦型ブラインド。
  4. 請求項3に記載の縦型ブラインドであって、
    前記第1吊下部及び前記第2吊下部のうち少なくとも一方は、前記アーム部を展開可能に付勢する第1の付勢手段を更に有する
    縦型ブラインド。
  5. 請求項4に記載の縦型ブラインドであって、
    前記第1支持部は、前記キャリアの下方において前記第1ルーバーを支持し、
    前記アーム部は、
    前記第1吊下部には設けられず前記第2吊下部に設けられ、
    一端が前記キャリアに回動可能に軸支される第1連結部材と、一端が前記第1連結部材の他端に回動可能に軸支され、他端に前記第2支持部を有する第2連結部材とを有し、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記ヘッドレールに対して各々所定の角度をなすように前記付勢手段により付勢される
    縦型ブラインド。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の縦型ブラインドであって、
    前記第1支持部は、操作部により回転操作可能な駆動軸からの駆動力により回転する軸部としての前記第1吊下部に一体的に設けられ、
    前記第2支持部は、第2の付勢手段により鉛直軸回りの一方向に常時付勢されるように前記第2吊下部に設けられ、
    前記第1ルーバー及び前記第2ルーバーは、前記第1ルーバーが前記長手方向に対して略垂直となるまで回転された状態において、隣り合う第1ルーバー間を前記第2ルーバーが塞ぐように吊り下げられる
    縦型ブラインド。
  7. 請求項6に記載の縦型ブラインドであって、
    前記第1ルーバーは、不透明なルーバーであり、
    前記第2ルーバーは、半透明なルーバーである
    縦型ブラインド。
  8. 請求項4に記載の縦型ブラインドであって、
    前記アーム部は、一端が前記キャリアに回動可能に軸支され他端に前記第1支持部を有する第1連結部材と、一端が前記キャリアに回動可能に軸支され他端に前記第2支持部を有する第2連結部材とを有し、
    前記第1連結部材は、前記ヘッドレールに対して第1の角度をなすように前記付勢手段により第1の方向へ付勢され、前記第2連結部材は、前記ヘッドレールに対して第2の角度をなすように前記付勢手段により前記第1の方向とは逆の第2の方向へ付勢される
    縦型ブラインド。
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