JP2021172732A - プレス用成形材料、成形品およびタンク - Google Patents

プレス用成形材料、成形品およびタンク Download PDF

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博昭 三牧
Hiroaki Mimaki
敬一 小田
Keiichi Oda
貴史 塚本
Takashi Tsukamoto
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Abstract

【課題】耐圧強度に優れる成形品を得るためのプレス用成形材料、そのプレス用成形材料の硬化物を含む成形品、および、その成形品を含むタンクを提供すること。【解決手段】プレス用成形材料は、二重結合含有硬化性ポリマーを含む樹脂組成物と、強化繊維とを含む。強化繊維は、46mm以上56mm以下の繊維長を有する第1強化繊維を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、プレス用成形材料、成形品およびタンクに関し、詳しくは、プレス用成形材料、そのプレス用成形材料の硬化物を含む成形品、および、その成形品を含むタンクに関する。
従来、強化繊維を含む成形材料(とりわけ、SMC(シートモールディングコンパウンド))からなる成形品は、外観、機械的特性、耐水性などに優れることから、例えば、タンクなどの構造物として有用である。
このような成形材料として、例えば、不飽和ポリエステル樹脂組成物と、ガラスとを含むシート成形材料が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開平10−265660号公報
一方、地震などの自然災害時には、成形品に過剰な力が加わる場合があるため、成形品には、耐圧強度がより一層要求される。
本発明は、耐圧強度に優れる成形品を得るためのプレス用成形材料、そのプレス用成形材料の硬化物を含む成形品、および、その成形品を含むタンクを提供することにある。
本発明[1]は、二重結合含有硬化性ポリマーを含む樹脂組成物と、強化繊維とを含み、前記強化繊維は、46mm以上56mm以下の繊維長を有する第1強化繊維を含む、プレス用成形材料である。
本発明[2]は、さらに、前記強化繊維は、20mm以上30mm以下の繊維長を有する第2強化繊維を含み、前記第1強化繊維の配合割合が、前記第1強化繊維および前記第2強化繊維の総量に対して、10質量%以上70質量%以下である、上記[1]に記載のプレス用成形材料を含んでいる。
本発明[3]は、上記[1]または[2]に記載の成形材料の硬化物を含む、成形品を含んでいる。
本発明[4]は、上記[3]に記載の成形品を含む、タンクを含んでいる。
本発明のプレス用成形材料は、46mm以上56mm以下の繊維長を有する第1強化繊維を含む強化繊維を含む。そのため、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品は、耐圧強度に優れる。
本発明の成形品は、本発明のプレス用成形材料の硬化物を含む。そのため、この成形品は、耐圧強度に優れる。
本発明のタンクは、本発明の成形品を含む。そのため、このタンクは、耐圧強度に優れる。
本発明のプレス用成形材料は、樹脂組成物と、強化繊維とを含む。
樹脂組成物は、二重結合含有硬化性ポリマーおよび重合性単量体を含む樹脂成分を含む。
二重結合含有硬化性ポリマーとしては、例えば、不飽和ポリエステル、ビニルエステルなどが挙げられ、好ましくは、不飽和ポリエステルが挙げられる。
不飽和ポリエステルは、多塩基酸と、多価アルコールとの重合生成物である。
多塩基酸は、必須成分としてのエチレン性不飽和二重結合を有する多塩基酸(以下、エチレン性不飽和結合含有多塩基酸とする。)と、任意成分としてのエチレン性不飽和二重結合を有しない多塩基酸(以下、エチレン性不飽和結合不含多塩基酸とする。)とを含む。
エチレン性不飽和結合含有多塩基酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ジヒドロムコン酸などのエチレン性不飽和脂肪族二塩基酸、例えば、これらの酸のハロゲン化物、例えば、これらの酸のアルキルエステルなどが挙げられる。
また、エチレン性不飽和結合含有多塩基酸には、上記のエチレン性不飽和脂肪族二塩基酸から誘導される酸無水物、例えば、無水マレイン酸などが含まれる。
エチレン性不飽和結合含有多塩基酸としては、好ましくは、無水マレイン酸、フマル酸が挙げられる。
エチレン性不飽和結合不含多塩基酸としては、例えば、飽和脂肪族多塩基酸、飽和脂環族多塩基酸、芳香族多塩基酸、これらの酸のハロゲン化物、これらの酸のアルキルエステルなどが挙げられる。
飽和脂肪族多塩基酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、ヘキシルコハク酸、グルタル酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチルコハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸など飽和脂肪族二塩基酸などが挙げられる。
また、飽和脂肪族多塩基酸には、上記の飽和脂肪族二塩基酸から誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハク酸などが含まれる。
飽和脂環族多塩基酸としては、例えば、ヘット酸、1,2−ヘキサヒドロフタル酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(cis−またはtrans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸もしくはその混合物)、ダイマー酸などの飽和脂環族二塩基酸が挙げられる。
飽和脂環族多塩基酸としては、上記の飽和脂環族二塩基酸から誘導される酸無水物、例えば、無水ヘット酸などが含まれる。
芳香族多塩基酸としては、例えば、フタル酸(オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸)、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族二塩基酸が挙げられる。
また、芳香族多塩基酸には、上記の芳香族二塩基酸から誘導される酸無水物、例えば、無水フタル酸などが含まれる。
エチレン性不飽和結合不含多塩基酸としては、好ましくは、芳香族多塩基酸が挙げられ、より好ましくは、芳香族二塩基酸、さらに好ましくは、フタル酸、とりわけ好ましくは、イソフタル酸が挙げられる。
多塩基酸は、単独使用または2種以上併用できる。
また、エチレン性不飽和結合含有多塩基酸およびエチレン性不飽和結合不含多塩基酸を併用する場合には、多塩基酸に対して、エチレン性不飽和結合含有多塩基酸の配合割合は、例えば、50モル%以上であり、また、例えば、90モル%以下である。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール(1,2−または1,3−プロパンジオールもしくはその混合物)、ブチレングリコール(1,2−または1,3−または1,4−ブチレングリコールもしくはその混合物)、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,2−トリメチルペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタンなどのアルカンジオール、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのエーテルジオールなどの脂肪族ジオール、例えば、シクロヘキサンジオール(1,2−または1,3−または1,4−シクロヘキサンジオールもしくはその混合物)、シクロヘキサンジメタノール(1,2−または1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノールもしくはその混合物)、シクロヘキサンジエタノール(1,2−または1,3−または1,4−シクロヘキサンジエタノールもしくはその混合物)、水素化ビスフェノールAなどの脂環族ジオール、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物などの芳香族ジオールなどの2価アルコール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリイソプロパノールアミンなどの3価アルコール、例えば、テトラメチロールメタン(ペンタエリスリトール)、ジグリセリンなどの4価アルコール、例えば、キシリトールなどの5価アルコール、例えば、ソルビトール、マンニトール、アリトール、イジトール、ダルシトール、アルトリトール、イノシトール、ジペンタエリスリトールなどの6価アルコールなどが挙げられ、好ましくは、2価アルコール、より好ましくは、脂肪族ジオール、さらに好ましくは、アルカンジオール、とりわけ好ましくは、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコールが挙げられる。
多価アルコールは、単独使用または2種以上併用できる。
不飽和ポリエステルは、多塩基酸と、多価アルコールとが重縮合(縮合重合)することにより得られる。
多塩基酸と、多価アルコールとを重縮合(縮合重合)させるには、多塩基酸に対する多価アルコールの当量比(多価アルコールのヒドロキシル基/多塩基酸のカルボキシル基)が、例えば、0.9以上、好ましくは、0.95以上、また、例えば、1.2以下、好ましくは、1.1以下になるように、配合し、常圧、窒素雰囲気下で撹拌する。
反応温度としては、例えば、150℃以上、好ましくは、190℃以上であり、また、例えば、250℃以下、好ましくは、230℃以下である。
反応時間としては、例えば、8時間以上、また、例えば、30時間以下である。
なお、上記の反応において、必要に応じて、公知の溶剤および公知の触媒を配合することもできる。
これにより、不飽和ポリエステルが得られる。
不飽和ポリエステルの酸価(測定方法:JIS K6901(2008年)に準拠)は、例えば、20mgKOH/g以上、好ましくは、25mgKOH/g以上であり、また、例えば、40mgKOH/g未満、好ましくは、30mgKOH/g以下である。
二重結合含有硬化性ポリマーは、単独使用または2種以上併用できる。
二重結合含有硬化性ポリマーの配合割合は、例えば、樹脂成分100質量部に対して、例えば、25質量部以上であり、また、例えば、55質量部以下である。
重合性単量体は、二重結合含有硬化性ポリマーを溶解するための溶剤であり、かつ、二重結合含有硬化性樹脂(後述)の硬化時には、二重結合含有硬化性ポリマーと架橋可能な架橋性単量体(反応性希釈剤)であって、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロスチレンなどのスチレン系モノマー、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル)、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば、(メタ)アクリル酸アリルなどの(メタ)アクリル酸アリルエステル、例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチルなどの環構造含有(メタ)アクリル酸エステル、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、例えば、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチルなどの(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル、例えば、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルなどの(メタ)アクリル酸アミノアルキルエステルおよびこれらのクロライド塩、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸ヘプタデカフルオロデシルなどの(メタ)アクリル酸フルオロアルキルエステルなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリル酸エステル、例えば、グリセリンモノアリルエーテル、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテルなどのアリル系モノマーなどが挙げられ、好ましくは、スチレン系モノマー、より好ましくは、スチレンが挙げられる。
重合性単量体は、単独使用または2種以上併用できる。
重合性単量体の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、20質量部以上であり、また、例えば、70質量部以下、好ましくは、60質量部以下である。
また、樹脂成分は、好ましくは、低収縮化剤を含む。
低収縮化剤は、この成形材料を用いて得られる成形品(後述)を得る場合に、成形品(後述)の硬化収縮および熱収縮を抑制するために配合される。
低収縮化剤としては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン系熱可塑性エラストマー、架橋ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル-ポリスチレンブロックコポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸メチル、飽和ポリエステル樹脂などが挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合エラストマー、スチレン−イソプレンブロック共重合エラストマー、スチレン−エチレン/ブチレンブロック共重合エラストマー、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−ブロック共重合エラストマーなどが挙げられ、好ましくは、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン−ブロック共重合エラストマーが挙げられる。このようなスチレン系熱可塑性エラストマーの市販品としては、D1101、D1102、D1155、DKX405、DKX410、DKX415、D1192、D1161、D1171、G1651、G1652、G1654、G1701、G1730(以上、クレイトンエラストマー社製)、アサプレンT411、アサプレンT432、タフプレンA、タフプレン125、タフプレン126S、タフプレン315、タフプレン912、タフテックH1141、タフテックH1041、タフテックH1043、タフテックH1052(以上、旭化成社製)、セプトン1001、1201(以上、クラレ社製)などが挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーにおけるスチレン含量は、例えば、5質量%以上であり、また、例えば、50質量%以下である。
低収縮化剤としては、好ましくは、ポリスチレンが挙げられる。
低収縮化剤は、単独使用または2種以上併用できる。
低収縮化剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、3質量部以上であり、また、例えば、30質量部以下、好ましく、20質量部以下である。
そして、樹脂組成物は、樹脂成分における各成分、具体的には、二重結合含有硬化性ポリマーと、重合性単量体と、必要により配合される低収縮化剤とを、上記した配合割合で、配合することにより得ることができる。
これにより、樹脂組成物が得られる。
また、樹脂組成物には、必要により、重合禁止剤、硬化剤、硬化促進剤、湿潤分散剤、分離防止剤、離型剤、充填材、着色剤、増粘剤などの添加剤を配合することができる。これら添加剤は、単独使用または2種以上併用できる。
重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノンなどのハイドロキノン化合物、例えば、p−ベンゾキノン、メチル−p−ベンゾキノンなどのベンゾキノン化合物、例えば、t−ブチルカテコールなどのカテコール化合物、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4−メトキシフェノールなどのフェノール化合物、例えば、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラピペリジン−1−オキシル、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−アセテート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−2−エチルヘキサノエート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ステアレート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−4−t−ブチルベンゾエート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)コハク酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジピン酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n−ブチルマロン酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)フタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)イソフタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)テレフタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキサヒドロテレフタレート、N,N’−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジパミド、N−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カプロラクタム、N−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ドデシルサクシンイミド、2,4,6−トリス−[N−ブチル−N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)]−s−トリアジン、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オンなどのN−オキシル化合物が挙げられ、好ましくは、ベンゾキノン化合物、より好ましくは、p−ベンゾキノンが挙げられる。
重合禁止剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.01質量部以上であり、また、例えば、5質量部以下、好ましくは、1質量部以下である。
硬化剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−アミルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ヘキシルパーオキシアセテートなどのパーオキサイドが挙げられ、好ましくは、パーオキシイソプロピルモノカーボネートであるt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−アミルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどが挙げられ、好ましくは、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネートが挙げられる。
硬化剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.5質量部以上、好ましくは、0.7質量部以上であり、また、例えば、5質量部以下、好ましくは、3質量部以下である。
硬化剤は、単独使用または2種以上併用できる。
また、硬化剤とともに硬化促進剤を併用することもできる。
硬化促進剤は、上記の硬化剤とともに配合され、例えば、コバルト、銅、マンガンの有機金属化合物、または、これらのオクトエート、ナフテネート、アセチルアセトネートなどが挙げられる。
硬化促進剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.01質量部以上であり、また、例えば、1質量部以下である。
硬化促進剤は、単独使用または2種以上併用できる。
湿潤分散剤は、樹脂成分および強化繊維の濡れ性を改善するために配合され、リン酸ポリエステルなどの公知の湿潤分散剤が挙げられる。また、湿潤分散剤は、市販品を用いることができ、具体的には、BYK−W996(ビックケミー社製)などが用いられる。
湿潤分散剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.5質量部以上であり、また、例えば、10質量部以下、好ましくは、3質量部以下である。
湿潤分散剤は、単独使用または2種以上併用できる。
分離防止剤は、樹脂組成物の分離を防止するために配合され、例えば、スチレンと酢酸ビニルのブロック共重合体などが挙げられる。また、分離防止剤は、市販品を用いることができ、具体的には、BYK−W972(ビックケミー社製)などが用いられる。
分離防止剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.5質量部以上であり、また、例えば、10質量部以下、好ましくは、3質量部以下である。
分離防止剤は、単独使用または2種以上併用できる。
離型剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸などの脂肪酸、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、例えば、パラフィン、液体ワックス、フッ素ポリマー、シリコン系ポリマー、アルキルアンモニウム塩などの化合物などが挙げられ、好ましくは、脂肪酸金属塩、より好ましくは、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。
離型剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、3質量部以上であり、また、例えば、10質量部以下である。
離型剤は、単独使用または2種以上併用できる。
充填材としては、例えば、アルミナ、チタニアなどの酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、例えば、炭酸カルシウムなどの炭酸塩、硫酸バリウムなどの硫酸塩、例えば、シリカ(例えば、結晶性シリカ、溶融シリカ、フュームドシリカ、乾式シリカ(アエロジル)など)、例えば、ガラスパウダー、例えば、ガラスバルーン、シリカバルーン、アルミナバルーンなどの中空フィラー、例えば、珪砂、珪藻土、マイカ、クレー、カオリン、タルクなどのケイ酸塩、例えば、ホタル石などのフッ化物、例えば、リン酸カルシウムなどのリン酸塩、例えば、スメクタイトなどの粘土鉱物などの無機充填材、例えば、ミルドカーボンファイバーなどの導電性繊維、導電性粒子、カーボンナノチューブなどの導電性フィラーなどが挙げられ、好ましくは、炭酸塩、より好ましくは、炭酸カルシウムが挙げられる。
充填材の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、10質量部以上、より好ましくは、50質量部以上、さらに好ましくは、80質量部以上であり、また、例えば、300質量部以下、好ましくは、200質量部以下である。
充填材は、単独使用または2種以上併用できる。
着色剤としては、特に制限されず、例えば、酸化チタン、ポリエステルトナー(酸化チタンおよび/またはカーボンブラック含有ポリエステル着色剤)などが挙げられ、好ましくは、ポリエステルトナーが挙げられる。
着色剤の配合割合は、特に限定されるものではなく、成形品の用途により適宜設定される。例えば、樹脂成分100質量部に対して、20質量部以下、好ましくは、10質量部以下である。なお、意匠性が求められる用途では、着色剤を含むことが好ましい。
樹脂成分100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、3質量部以上であり、また、例えば、20質量部以下、好ましくは、10質量部以下である。
着色剤は、単独使用または2種以上併用できる。
増粘剤は、樹脂組成物を加熱圧縮成形に適した粘度まで増粘させるために配合され、好ましくは、樹脂組成物を強化繊維(後述)に含浸させる前(好ましくは、直前)に配合され、例えば、酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属酸化物、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などのポリイソシアネート化合物などが挙げられ、好ましくは、アルカリ土類金属酸化物、より好ましくは、酸化マグネシウムが挙げられる。
増粘剤の配合割合は、樹脂成分100質量部に対して、例えば、0.5質量部以上、好ましくは、0.7質量部以上であり、また、例えば、5質量部以下、好ましくは、3質量部以下である。
増粘剤は、単独使用または2種以上併用できる。
また、樹脂組成物には、必要により、例えば、柄材、難燃剤、抗菌剤、親水剤、光触媒、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、チクソ付与剤、チクソ安定剤、重合促進剤などの添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で、配合することができる。これら添加剤は、単独使用または2種以上併用できる。
なお、上記した説明では、二重結合含有硬化性ポリマーと、重合性単量体と、必要により配合される低収縮化剤と、必要により配合される添加剤とを配合し、樹脂組成物を得たが、まず、二重結合含有硬化性ポリマーを重合性単量体に溶解させることにより、二重結合含有硬化性樹脂を調製し、その後、得られた二重結合含有硬化性樹脂と、重合性単量体と、必要により配合される低収縮化剤と、必要により配合される添加剤とを配合することもできる。
二重結合含有硬化性ポリマーの調製においては、二重結合含有硬化性ポリマーおよび重合性単量体を配合するとともに、必要により、適宜、上記の添加剤を配合することもできる。
強化繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維などの無機繊維、例えば、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、フッ素樹脂系繊維、フェノール系繊維などの有機繊維、例えば、麻、ケナフなどの天然繊維などが挙げられ、好ましくは、無機繊維、より好ましくは、曲げ弾性率の観点から、炭素繊維が挙げられ、耐圧強度の観点から、ガラス繊維が挙げられる。
これらの強化繊維の形状は、例えば、ロービングクロスなどのクロス状、例えば、チョップドストランドマット、プリフォーマブルマット、コンティニュアンスストランドマット、サーフェーシングマットなどのマット状、例えば、チョップドストランドなどのストランド状、例えば、ロービング状、例えば、不織布状、例えば、ペーパー状などが挙げられ、好ましくは、ロービング状が挙げられる。
そして、強化繊維は、所定の繊維長を有する。
なお、繊維長は、ガラス繊維一般試験法(JIS R3420(2013年))の試験項目「チョップドストランドの長さ」に準拠して求めることができる。
具体的には、強化繊維は、46mm以上、好ましくは、48mm以上、また、56mm以下、好ましくは、54mm以下の繊維長を有する第1強化繊維を含む。
強化繊維が、第1強化繊維を含めば、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品(後述)は、耐圧強度に優れる。
一方、強化繊維が、第1強化繊維を含まなければ、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品(後述)の耐圧強度が低下する。
また、好ましくは、強化繊維は、第1強化繊維とともに、20mm以上、好ましくは、22mm以上、また、30mm以下、好ましくは、28mm以下の繊維長を有する第2強化繊維を含む。
強化繊維が、第2強化繊維を含めば、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品(後述)は、耐圧強度により一層優れる。
強化繊維が、第2強化繊維を含む場合(つまり、強化繊維が、第1強化繊維および第2強化繊維を含む場合)には、第1強化繊維の配合割合は、第1強化繊維および第2強化繊維の総量に対して、例えば、5質量%以上、好ましくは、10質量%以上、より好ましくは、15質量%以上、さらに好ましくは、30質量%以上、とりわけ好ましくは、40質量%以上であり、また、例えば、90質量%以下、好ましくは、70質量%以下、より好ましくは、60質量%以下である。
第1強化繊維の配合割合が、上記下限以上であれば、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品(後述)は、耐圧強度により一層優れる。
また、第1強化繊維の配合割合が、上記上限以下であれば、このプレス用成形材料を用いて得られる成形品(後述)は、耐圧強度により一層優れる。
強化繊維は、好ましくは、第1強化繊維および第2強化繊維のみからなる。
そして、プレス用成形材料は、樹脂組成物に、強化繊維を配合することにより得られる。
具体的には、プレス用成形材料は、強化繊維に樹脂組成物を含浸させることにより、例えば、シート状のプレス用成形材料として得られる。
プレス用成形材料を調製する方法としては、公知の方法が挙げられ、例えば、SMC(シートモールディングコンパウンド)、TMC(シックモールディングコンパウンド)、BMC(バルクモールディングコンパウンド)などが挙げられ、好ましくは、SMCが挙げられる。
強化繊維の含有割合は、プレス用成形材料に対して、例えば、20質量%以上、好ましくは、30質量%以上であり、また、例えば、50質量%以下である。
これにより、樹脂組成物と強化繊維とを含むプレス用成形材料が得られる。
次いで、このようなプレス用成形材料を、加熱圧縮成形(後述)できるように、増粘させるため、好ましくは、例えば、20℃以上50℃以下、8時間以上120時間以下で熟成する。
これにより、プレス用成形材料が、例えば、シート状に保形される。つまり、プレス用成形材料は、シート形状を有する。
そして、このようなプレス用成形材料は、プレス成形法により、成形される。
プレス成形法は、油圧プレスを取り付けた金型で、プレス用成形材料を加熱および加圧して成形する加熱圧縮成形法である。
プレス成形法の条件は、目的および用途に応じて、適宜設定され、具体的には、成形温度は、例えば、60℃以上、好ましくは、100℃以上、また、例えば、200℃以下、好ましくは、180℃以下であり、また、成形圧力は、例えば、0.1MPa以上、好ましくは、1MPa以上、より好ましくは、3MPa以上であり、また、例えば、20MPa以下、好ましくは、15MPa以下である。
これにより、プレス用成形材料が硬化するとともに、プレス用成形材料が成形される。
これにより、プレス用成形材料の硬化物を含む成形品が得られる。
この成形品は、プレス用成形材料の硬化物を含むため、耐圧強度に優れる。
具体的には、成形品の耐圧強度は、例えば、0.7kgf/cm2以上、好ましくは、0.76kgf/cm2以上、より好ましくは、0.79kgf/cm2以上、さらに好ましくは、0.85kgf/cm2以上、とりわけ好ましくは、0.89kgf/cm2以上、最も好ましくは、0.91kgf/cm2以上であり、また、例えば、1.2kgf/cm2以下である。
なお、耐圧強度の測定方法は、後述する実施例において詳述する。
また、成形品の曲げ強さ(JIS K7074(1988年)に準拠)は、例えば、200MPa以上、好ましくは、230MPa以上、より好ましくは、245MPa以上、さらに好ましくは、250MPa以上、とりわけ好ましくは、255MPa以上、最も好ましくは、260MPa以上であり、また、例えば、400MPa以下である。
また、成形品の曲げ弾性率(JIS K7074(1988年)に準拠)は、例えば、10GPa以上、好ましくは、13GPa以上、より好ましくは、14GPa以上であり、また、例えば、30GPa以下である。
また、成形品のアイゾット衝撃値(JIS K7062(1992年)に準拠)は、例えば、30kJ/m2以上、好ましくは、50kJ/m2以上、より好ましくは、65kJ/m2以上、さらに好ましくは、70kJ/m2以上であり、また、例えば、100kJ/m2以下である。
また、成形品の厚みは、例えば、3mm以上、好ましくは、5mm以上であり、また、例えば、30mm以下、好ましくは、15mm以下である。
そして、このような成形品は、建材、ハウジング類、注型材、機械部品、電子・電気部品、車両、船舶、航空機、タンクなどの各部材などに幅広く使用できる。
とりわけ、このような成形品は、耐圧強度に優れるため、タンクに好適に用いることができる。
このようなタンクは、上記の成形品を含むため、耐圧強度に優れる。
以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。また、以下の記載において特に言及がない限り、「部」および「%」は質量基準である。
1.不飽和ポリエステル樹脂の調製
合成例1
温度計、窒素ガス導入管、還流冷却器および攪拌機を備えたフラスコを反応器とした。この反応器に、イソフタル酸2.0mol、プロピレングリコール5.5mol、ネオペンチルグリコール5.0molを仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌しながら200〜210℃の温度で重縮合反応させた。酸価が10mgKOH/gになった時点で150℃まで冷却し、無水マレイン酸8.0molを仕込み、再び210〜220℃で反応させて、酸価が27.0mgKOH/gの不飽和ポリエステルを得た。
次いで、得られた不飽和ポリエステル43質量部にスチレン47質量部を混合して、不飽和ポリエステル樹脂を得た。
2.プレス用成形材料の調製
実施例1
合成例1の不飽和ポリエステル樹脂90質量部(すなわち、不飽和ポリエステル43質量部、スチレン47質量部)、ポリスチレン粉末10質量部、重合禁止剤としてp−ベンゾキノン0.05部、硬化剤としてt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート1.0部、離型剤としてステアリン酸亜鉛5部、着色剤としてポリエステルトナー(酸化チタンを含有する顔料を不飽和ポリエステル樹脂に分散させたもの、アイボリー色)5部、充填材として炭酸カルシウム110部を混合して樹脂組成物を得た。
次いで、樹脂組成物に、増粘剤として、酸化マグネシウム1.0部を添加後、強化繊維のロービングを連続的に25mmに切断した強化繊維の含有率が3質量%、51mm に切断した強化繊維の含有率が35質量%となるような割合で添加して、公知のSMC含浸機により、厚さ2mmのプレス用成形材料(SMC)を調製した。
実施例2〜10および比較例1〜3
配合処方を、表1の記載に従って変更した以外は、実施例1と同様に処理して、プレス用成形材料を得た。
3.評価
<評価>
(成形性(ミニタンク型充填性))
各実施例および各比較例のそれぞれのプレス用成形材料(SMCシート)を300mm×450mmの大きさに裁断したもの14枚を重ねて、ミニタンク金型に投入し、成形温度 上型/下型=145℃/140℃、キープ時間360秒、成形圧 面圧4MPaの条件にて、縦350mm、横600mm、高さ300mmのミニタンク成形品を得た。そして、ミニタンク成形品の外観を確認し、成形性を下記の基準により評価した。その結果を表1に示す。
○:充填不良がなかった。
×:完全充填しなかった。
(曲げ強さ、曲げ弾性率)
各実施例および各比較例のそれぞれのプレス用成形材料から、平板金型(300mm×300mm)を用いて、成形温度 上型/下型=145℃/130℃、キープ時間360秒、成形圧 面圧10MPaの条件にて、平板成形品(300mm×300mm)を得た。そして、その平板成形品から、試験片(長さ80mm、幅10mm)を切り出し、JIS K6911(1995年)に準拠し、曲げ強さ、曲げ弾性率を測定した。その結果を表1に示す。
(アイゾット衝撃試験)
曲げ強さ、曲げ弾性率測定と同様にして各実施例および各比較例のそれぞれのプレス用成形材料から平板成形品(300mm×300mm)を得た。そして、その平板成形品から、試験片(長さ65mm、幅10mm)を切り出し、アイゾット衝撃試験をJIS K7062(1992年)に準拠して実施した。試験はフラットワイズ、ノッチなしの条件で実施した。その結果を表1に示す。
(耐圧強度)
各実施例および各比較例のそれぞれのプレス用成形材料(SMCシート)を280mm×280mmの大きさに裁断したもの3枚と、コンティニュアスストランドマット(単位面積当たりの重量300g/m2)とを300mm×300mmに裁断したもの1枚を重ねて平板金型(300mm×300mm)に投入し、成形温度 上型/下型=145℃/140℃、キープ時間360秒、成形圧 面圧4MPaの条件にて、平板成形品(300mm×300mm)を得た。一方、300mm×300mm(間口270mm)、深さ100mmの寸法で上面のみ開放されており、底面から水を導入する事ができ、深さ50mmの位置に水圧計が取り付けてある鉄製の容器を準備した。容器上面の外周にゴムパッキンを介して平板成形品(300mm×300mm)を固定し容器内面を完全密封した。その後、容器に水を導入し満水とし、満水になった時点で5分間放置した。その後、水圧を0.05kgf/cm2・分の速さで上昇する様に水を導入し、成形品が破壊する時の水圧を測定した。この破壊水圧を耐圧強度とした。
Figure 2021172732

Claims (4)

  1. 二重結合含有硬化性ポリマーを含む樹脂組成物と、強化繊維とを含み、
    前記強化繊維は、46mm以上56mm以下の繊維長を有する第1強化繊維を含むことを特徴とする、プレス用成形材料。
  2. さらに、前記強化繊維は、20mm以上30mm以下の繊維長を有する第2強化繊維を含み、
    前記第1強化繊維の配合割合が、前記第1強化繊維および前記第2強化繊維の総量に対して、10質量%以上70質量%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のプレス用成形材料。
  3. 請求項1または2に記載の成形材料の硬化物を含むことを特徴とする、成形品。
  4. 請求項3に記載の成形品を含むことを特徴とする、タンク。
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