JP2021170078A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供する。【解決手段】撮像レンズは、物体側から順に、少なくとも1つのレンズ群を含み全体で正の屈折力を有する物体側群G1と、1つのレンズ群からなり負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、物体側群G1を光軸方向に移動させることで合焦し、所定の条件式を満足すると共に、像側群G2は所定の条件式を満足する部分群2pを含む。また、撮像装置は、当該光学系と撮像素子とを備える。【選択図】図1

Description

本件発明は、撮像レンズ及び撮像装置に関し、特に、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子(CCDやCMOS等)を用いた撮像装置に好適な光学系及び撮像装置に関する。
従来から、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、一眼レフレックスカメラ、ミラーレス一眼カメラ等の種々の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。これらの撮像装置の小型化の進展に伴い、その撮像レンズ(光学系)についても一層の小型化が求められており、マクロレンズもその例外ではない。マクロレンズとは、一般に、最大撮像倍率が0.5倍〜1倍の撮像レンズをいい、最大撮像倍率が1倍以上のものもある。マクロレンズはズームレンズ等の他のレンズと比較すると最短撮像距離が短く、無限遠から近距離被写体まで撮像が可能であり、他のレンズとは異なる撮像表現が可能である。
このようなマクロレンズとして、例えば、特許文献1には、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力の第1レンズ群と第2レンズ群とから構成し、第1レンズ群を物体側に移動させることによりフォーカシングを行う撮像レンズが提案されている。
また、特許文献2には、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群と負の屈折力の第3レンズ群とから構成し、第1レンズ群と第2レンズ群とをそれぞれ異なる軌跡で物体側に移動させることによりフォーカシングを行う撮像レンズが提案されている。
これらのマクロレンズは、フォーカシングに際する収差変動、例えば球面収差や像面湾曲の変動を抑えてフォーカス全域にわたり高い光学性能を実現することを意図したものである。
特許第5629389号 特開2019−144441号公報
しかしながら、特許文献1に開示の撮像レンズでは、フォーカシングを行う第1レンズ群の屈折力が弱いため光学全長に対してフォーカシングに際する移動量が大きく、小型化の点で十分ではない。また、当該撮像レンズの最大撮像倍率は0.5倍であり、最大撮像倍率のより高いマクロレンズが求められる。
特許文献2に開示の撮像レンズの最大撮像倍率は1倍であり、この点においては良好である。その一方で、当該撮像レンズではフォーカシングの際に光軸を移動するレンズ群より像側に配置されるレンズの屈折力が弱く、フォーカスの際に発生する収差が良好に補正できないため、高性能化の点で十分ではない。
さらに、これらの撮像レンズでは、高性能化、小型化に加えて、ローコスト化を図ることも求められる。
そこで、本発明の課題は、被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本件発明に係る撮像レンズは、物体側から順に、少なくとも1つのレンズ群を含み全体で正の屈折力を有する物体側群と、1つのレンズ群からなり負の屈折力を有する像側群とから構成され、前記物体側群を光軸方向に移動させることで合焦し、下記条件式(1)を満足すると共に、前記像側群は下記条件式(2)を満足する正の屈折力の部分群2pを含むことを特徴とする撮像レンズ。
0 < f1/f < 0.75 ・・・(1)
0 < f2p/f < 0.5 ・・・(2)
但し、
f :無限遠合焦時の当該撮像レンズの焦点距離
f1 :前記物体側群の焦点距離
f2p:前記部分群2pの焦点距離
また、上記課題を解決するために本件発明に係る撮像装置は、上記撮像レンズと、当該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする。
本件発明によれば、被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ断面図(下段)である。 実施例1の撮像レンズの無限遠合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 実施例1の撮像レンズの近距離被写体合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ断面図(下段)である。 実施例2の撮像レンズの無限遠合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 実施例2の撮像レンズの近距離被写体合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ断面図(下段)である。 実施例3の撮像レンズの無限遠合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 実施例3の撮像レンズの近距離被写体合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ断面図(下段)である。 実施例4の撮像レンズの無限遠合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 実施例4の撮像レンズの近距離被写体合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ断面図(下段)である。 実施例5の撮像レンズの無限遠合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。 実施例5の撮像レンズの近距離被写体合焦時の球面収差図、非点収差図及び歪曲収差図である。
以下、本件発明に係る撮像レンズ及び撮像装置の実施の形態を説明する。但し、以下に説明する撮像レンズ及び撮像装置は本件発明に係る撮像レンズ及び撮像装置の一態様であって、本件発明に係る撮像レンズ及び撮像装置は以下の態様に限定されるものではない。
1.撮像レンズ
1−1.光学構成
当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群と、負の屈折力を有する像側群とから構成され、物体側群を光軸方向に移動させることで合焦する。上記のような屈折力配置とすることで、物体側群により結像した被写体像が像側群によって拡大される。そのため、被写体に寄って撮像可能であり、さらに、フォーカシングの際の物体側群の繰り出し量を小さくすることができる。このように当該撮像レンズは無限遠から近距離まで撮影可能なマクロレンズに適した構成であり、例えば、0.5倍以上の最大撮像倍率を達成しつつ、全体を小型に構成することができる。以下、各レンズ群の構成について説明する。
ここで、当該撮像レンズにおいて、「レンズ群」は1枚又は複数枚の互いに隣接配置されるレンズから構成される群をいうものとし、物体側群は1つ又は複数のレンズ群からなり、像側群は1つのレンズ群からなるものとする。また互いに隣接するレンズ群の空気間隔は、フォーカシングの際に変化するものとする。さらに、「1つのレンズ群」と称した場合、その「1つのレンズ群」に含まれる各レンズの空気間隔はフォーカシングの際に変化しないものとする。
(1)物体側群
物体側群はフォーカシングの際に光軸方向に移動するレンズ群であり、当該撮像レンズにおいて物体側群は像側群よりも物体側に配置される全てのレンズ群を含むものとする。物体側群は少なくとも1つのレンズ群を含み全体で正の屈折力を有する限り、その具体的なレンズ群構成やレンズ構成は特に限定されるものではない。また、以下の観点から、物体側群は開口絞りを有することが好ましく、開口絞りの物体側と像側が開口絞りを挟んで対称性の良好な構成であることが好ましい。
当該撮像レンズでは、上述のように物体側群により結像した被写体像は像側群により拡大される。その際、諸収差も拡大される。よって、良好な結像性能を達成するためには物体側群で発生する収差を小さくする必要がある。そのため、物体側群内に開口絞りを配置し、フォーカシングの際に開口絞りを物体側群と一体に光軸方向に移動させることで、フォーカシングの際の収差変動及び周辺光量比の変動を抑えることができる。このとき、開口絞りを挟んでその物体側とその像側とを凹面とし、対称性の良好な構成、すなわちダブルガウス型の構成とすることが好ましい。物体側群内に開口絞りを配置し、開口絞りを挟んでダブルガウス型の構成とすることにより、球面収差を補正しつつ軸外で発生する諸収差を良好に補正することができる。
また、物体側群において開口絞りよりも物体側に少なくとも1枚の負レンズを有することが好ましい。この場合、球面収差をより良好に補正することが可能になる。
さらに、物体側群は7枚以下のレンズで構成されていることが好ましい。それにより、低コスト化を図りつつ、小型化及び軽量化を図ることができる。一方、物体側群を構成するレンズ枚数が少なくなると、収差補正等を良好に行うことが困難になる。そのため、物体側群は4枚以上のレンズで構成されることが好ましい。例えば、4枚のレンズから構成する場合、物体側から順に正レンズ、負レンズ、開口絞り、負レンズ、正レンズの順に配置されることが好ましい。
(2)像側群
像側群は当該撮像レンズにおいて最も像側に配置されるレンズ群であり、負の屈折力を有する。像側群は、全体で負の屈折力を有し、次に説明する正の屈折力を有する部分群2pを有し、像側群が1つのレンズ群から構成される点を除いて、像側群の具体的なレンズ構成は特に限定されない。なお、部分群2pは上述したレンズ群ではなく、像側群の一部をいう。
部分群2pは上述のとおり正の屈折力を有するため、少なくとも1枚の正レンズを含む。負の屈折力を有する像側群において、正の屈折力を有する部分群2pを配置することで、像面湾曲等の収差補正を良好に行うことが可能になる。部分群2pは、2つ以下のレンズエレメントで構成されていることが好ましい。また、部分群2pは、単一のレンズエレメントで構成されていることがより好ましい。ここで、単一のレンズエレメントとは、1枚のレンズのみ、又は、複数枚のレンズを接合した一つの接合レンズのみから構成される要素をいう。部分群2pを単一のレンズエレメントにより構成することで、像側群の小型化及び軽量化を図りつつ、光学性能の高い撮像レンズを得ることが容易になる。
さらに、像側群の最も物体側には、負の屈折力を有するレンズが配置されることがより好ましい。このような構成とすることで、フォーカシングに際して発生する像面湾曲の変動を良好に補正し、光学性能の高い撮像レンズを得ることが容易になる。
また、像側群は、負の屈折力を有する部分群2nを備えることがより好ましい。つまり、像側群は物体側から順に部分群2n、部分群2pを備えることが好ましい。部分群2nを備える構成とすることで、部分群2pに入射する光束の最大光線高さが高くなることから、部分群2pにおいてより良好に収差を補正可能にし、光学性能の高い撮像レンズを得ることがより容易になる。
また、像側群は、その最も像側に負の屈折力を有する部分群2nbを備えることがより好ましい。このとき、部分群2nbは、部分群2pの像側に隣接して配置されることが好ましい。部分群2nbを備える構成とすることで、像面湾曲をより良好に補正し、光学性能の高い撮像レンズを得ることがさらに容易になる。
1−2.動作
当該撮像レンズでは、無限遠から近接被写体へのフォーカシングの際に物体側群が光軸方向に移動する。物体側群が1つのレンズ群から構成される場合、物体側群が一つのフォーカス群として所定の軌跡で移動する。物体側群が複数のレンズ群(例えば、第1Aレンズ群と第1Bレンズ群等)により構成される場合、各レンズ群をそれぞれ異なる軌跡で光軸方向へ移動させてもよい。この場合、いわゆるフローティングフォーカス方式により合焦するため、フォーカシングの際の収差変動を抑制し、合焦域全域において高い光学性能を実現することが容易になる。一方、物体側群全体を一つのフォーカス群として被写体に合焦させれば、フォーカス群を光軸方向に移動させるためのメカ機構を簡素にすることができ、当該撮像レンズの小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
像側群はフォーカシングの際に物体側群とは異なる軌跡で光軸方向に移動させてもよい。しかしながら、この場合も、物体側群と像側群とをそれぞれ別の軌跡で光軸方向に移動させなければならず、これらを移動させるためのメカ構造の複雑化を招く。したがって、像側群はフォーカシングの際に像面に対して固定することが好ましい。像側群を固定群とすることで、当該撮像レンズの小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
1−2.条件式
以下、当該撮像レンズが満足することが好ましい各種条件式について説明する。
1−2−1.条件式(1)
0<f1/f < 0.75 ・・・(1)
f :無限遠合焦時の当該撮像レンズの焦点距離
f1 :物体側群の焦点距離
条件式(1)は無限遠合焦時の当該撮像レンズの焦点距離と物体側群の焦点距離との比を規定する式である。条件式(1)を満足させることにより、物体側群の屈折力が適正な範囲内となり、フォーカシングの際の物体側群の移動量を適正な範囲内とすることができる。その結果、光学性能の高い撮像レンズを実現しつつ、光学全長が長くなるのを抑制し、当該撮像レンズの小型化を図ることができる。
これに対して、条件式(1)の値が上限値を超えると、フォーカシングの際の物体側群の移動量が長くなる。その結果、光学全長が長くなる。したがって、当該撮像レンズの小型化を図る上で好ましくない。
上記効果を得る上で、条件式(1)の上限値は、0.7であることがより好ましく、0.6であることがさらに好ましく、0.5であることが一層好ましい。なお、これらの好ましい下限値又は上限値を採用する場合、条件式(1)において不等号(<)を等号付不等号(≦)に置換してもよい。他の条件式についても原則として同様である。
1−2−2.条件式(2)
0<f2p/f < 0.5 ・・・(2)
但し、
f2p:部分群2pの焦点距離
条件式(2)は部分群2pの焦点距離と当該撮像レンズの焦点距離との比を規定する式である。当該撮像レンズの最大撮像倍率を例えば0.5以上とするために、物体側群に配置する正の屈折力を大きくすると、像側群に配置する負の屈折力も大きくする必要がある。像側群に配置する負の屈折力が大きくなると、像面湾曲が過剰補正となる傾向がある。しかしながら、条件式(2)を満たす部分群2pを像側群に配置することで、当該部分群2pにより像面湾曲を補正することが可能になり、光学性能の高い撮像レンズを実現することができる。
これに対して、条件式(2)の値が上限値を超えると、部分群2pの屈折力が弱くなり、物体側群に配置する正の屈折力及び像側群に配置する負の屈折力をそれぞれ大きくしたときに像面湾曲を良好に補正することが困難になり、光学性能の高い撮像レンズを実現することが困難になる。そのため、光学性能の高い撮像レンズを実現するには、物体側群及び像側群に配置する屈折力を弱める必要があり、その場合は当該撮像レンズの小型化を図ることが困難になる。
これらの効果を得る上で、条件式(2)の上限値は、0.45であることがより好ましく、0.40であることがさらに好ましく、0.35であることが一層好ましい。
1−2−3.条件式(3)
|β| ≧ 0.5 ・・・(3)
但し、
β: 最短撮像距離における当該撮像レンズの近軸結像倍率
条件式(3)は最短撮像距離における当該撮像レンズの近軸結像倍率を規定する式である。条件式(3)を満足させることにより、当該撮像レンズは被写体を最大撮像倍率0.5倍以上で撮像することが可能になる。
条件式(3)の下限値は、0.6であることがより好ましく、0.8であることがさらに好ましく、1.0であることが一層好ましい。
1−2−4.条件式(4)
0<Bf1/f < 0.4 ・・・(4)
但し、
Bf1: 物体側群の最像側面から物体側群の焦点位置までの光軸上の距離
条件式(4)は無限遠合焦時の当該撮像レンズの焦点距離と物体側群の最像側面から物体側群の焦点位置までの光軸上の距離との比を規定する式である。条件式(4)を満足させることにより、無限遠合焦時の当該撮像レンズの光学全長を短くすることが容易になり、当該撮像レンズの小型化を図る上で好ましい。
これに対して、条件式(4)の値が上限値を超えると無限遠合焦時の当該撮像レンズの光学全長を短くすることが困難になり、当該撮像レンズの小型化を図ることが困難になる。
ここで、上記効果を得る上で、条件式(4)の上限値は、0.35であることがより好ましく、0.3であることがさらに好ましく、0.25であることが一層好ましい。
1−2−5.条件式(5)
0.3 ≦ BF/Y ≦ 1.7 ・・・(5)
但し、
BF: 無限遠合焦時の当該撮像レンズのバックフォーカス
Y : 当該撮像レンズの最大像高
条件式(5)は無限遠合焦時の当該撮像レンズのバックフォーカスと当該撮像レンズの最大像高との比を規定する式である。撮像レンズの像側に負の屈折力を有するレンズ群を配置した場合、撮像面に設けられたオンチップマイクロレンズに光束が斜入射すると、いわゆるケラレが生じて周辺減光(シェーディング)が生じる場合がある。上記条件式(5)を満足させることで、シェーディングを生じにくくさせることができ、且つ、当該撮像レンズの光学全長が長くなることを抑制することができる。
これに対して、条件式(5)の値が下限値を下回ると、バックフォーカスが短くなりすぎ、シェーディングを抑制することが困難になる場合がある。また、条件式(5)の値が上限値を上回ると、バックフォーカスが長くなり、光学全長が長くなるため、当該撮像レンズの小型化を図るのが困難になる。
これらの効果を得る上で、条件式(5)の下限値は、0.4であることがより好ましく、
0.5であることがさらに好ましく、0.6であることが一層好ましい。また条件式(5)の上限値は、1.4であることがより好ましく、1.3であることがさらに好ましく、1.2であることが一層好ましい。
1−2−6.条件式(6)
TL/f ≦ 1.2 ・・・(6)
但し、
TL:無限遠合焦時の当該撮像レンズの光学全長
条件式(6)は無限遠合焦時の当該撮像レンズの光学全長と当該撮像レンズの焦点距離との比を規定する式である。条件式(6)を満足させることにより、要求される焦点距離を満足しつつ、光学全長の短い小型の撮像レンズを実現することが可能になる。
ここで上記条件式(6)は正の値を有する。すなわち、条件式(6)の下限値は「0」より大である。また、これらの効果を得る上で、条件式(6)の上限値は、1.15であることがより好ましく、1.1であることがさらに好ましく、1.0であることが一層好ましい。
2.撮像装置
次に、本件発明に係る撮像装置について説明する。本件発明に係る撮像装置は、上記本件発明に係る撮像レンズと、当該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする。なお、撮像素子は光学系の像側に設けられることが好ましい。
ここで、撮像素子等に特に限定はなく、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの固体撮像素子等も用いることができる。本件発明に係る撮像装置は、デジタルカメラやビデオカメラ等のこれらの固体撮像素子を用いた撮像装置に好適である。また、当該撮像装置は、一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、デジタルスチルカメラ、監視カメラ、車載用カメラ、ドローン搭載用カメラ等の種々の撮像装置に適用することができる。また、これらの撮像装置はレンズ交換式の撮像装置であってもよいし、レンズが筐体に固定されたレンズ固定式の撮像装置であってもよい。特に、当該撮像レンズは最大撮像倍率が0.5倍以上のいわゆるマクロレンズに好適であるため、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ等の撮像装置や、産業用撮像装置等の被写体を大きく撮像することが求められる用途に好適である。
次に、実施例を示して本件発明を具体的に説明する。但し、本件発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(1)光学構成
図1は、本件発明に係る実施例1の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(下段)である。当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群G1と、負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、像側群を光軸方向に固定した状態で、物体側群G1を光軸に沿って物体側に移動させる。
物体側群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、両凸レンズL3と、両凹レンズL4と、開口絞りSと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL5及び物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL6を接合した接合レンズと、両凸レンズL7とから構成される。
像側群G2は、物体側から順に、両凹レンズL8と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL9及び物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL10を接合した接合レンズと、両凸レンズL11と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とから構成される。ここで、上記部分群2nは両凹レンズL8と、正メニスカスレンズL9及び負メニスカスレンズL10を接合した接合レンズから構成され、部分群2pは両凸レンズL11から構成され、部分群2nbは負メニスカスレンズL12から構成される。
なお、図1において、「IMG」は像面であり、具体的には、CCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子の撮像面、或いは、銀塩フィルムのフィルム面等を示す。また、IPの物体側にはカバーガラスCG等を備える。この点は、他の実施例で示す各レンズ断面図においても同様であるため、以後説明を省略する。
(2)数値実施例
次に、当該撮像レンズの具体的数値を適用した数値実施例について説明する。以下に当該撮像レンズの面データ、諸元、合焦時の可変間隔、各レンズ群の焦点距離を示す。面データを表す表において、「No.」は物体側から数えたレンズ面の順番(面番号)、「R」はレンズ面の曲率半径、「D」はレンズ面の光軸上の間隔、「Nd」はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、「ABV」はd線に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、「No.」の欄において、面番号の次の欄に表示する「s」は開口絞りを表している。また、「D」の欄において「D○○」(本実施例ではD14)と表示するのは、合焦時の可変間隔であることを示す。なお、以下に示す各表において長さの単位は全て「mm」であり、画角の単位は全て「°」である。また各表において「INF」は無限大を表し、曲率半径の欄の「0.0000」は平面を表す。
諸元を表す表において、「f」は当該撮像レンズの焦点距離であり、「Fno」はF値であり、「ω」は半画角であり、「Y」は像高であり、「BF」はバックフォーカスであり、「TL」は光学全長である。但し、表中の値は、厚さ2.5mmのカバーガラス(Nd=1.5168)を含む値であり、他の実施例に示すバックフォーカスも同様である。
合焦時の可変間隔を示す表において、fは無限遠合焦時又は最近接被写体合焦時における当該撮像レンズの焦点距離を示し、そのときの可変間隔を示している。また、各レンズ群の焦点距離を表す表では、各レンズ群に含まれるレンズ面と、各レンズ群の焦点距離とを示している。
さらに、各条件式(1)〜条件式(6)の値を表1(後掲)に示す。これらの表に関する事項は他の実施例で示す各表においても同様であるため、以下では説明を省略する。
図2及び図3に当該撮像レンズの無限遠合焦時及び最近接被写体合焦時における縦収差図を示す。各縦収差図において、図面に向かって左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差を表している。球面収差を表す図では、縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線(波長λ=587.56nm)、点線がg線(波長λ=435.84nm)における球面収差を示す。非点収差を表す図では、縦軸は半画角(ω)、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線に対するサジタル像面、点線がd線に対するメリジオナル像面を示す。歪曲収差を表す図では、縦軸は半画角(ω)、横軸に%をとり、歪曲収差を表す。これらの各図に関する事項は他の実施例で示す縦収差図においても同様であるため、以下では説明を省略する。
(面データ)
No. R D Nd ABV
1 77.8101 2.3000 1.75500 52.32
2 826.5154 3.2733
3 35.2201 2.8000 1.49700 81.61
4 122.5718 6.8269
5 24.4138 4.3000 1.49700 81.61
6 -150.8795 0.2000
7 -134.5344 0.8000 1.68893 31.07
8 21.5611 3.4868
9s 0.0000 2.6398
10 -29.8925 0.8000 1.68893 31.07
11 -160.5872 2.0000 1.83481 42.74
12 -33.3806 0.2116
13 84.6389 1.7000 1.84666 23.78
14 -204.2745 D14
15 -1077.1947 0.7000 1.87070 40.73
16 32.9377 1.2000
17 -872.0807 2.8000 1.69895 30.13
18 -17.3632 0.8000 1.74400 44.79
19 102.3151 7.1958
20 58.0106 5.5000 1.76200 40.10
21 -34.3589 6.3412
22 -27.8177 0.8000 1.84666 23.78
23 -76.7222 29.5167
24 0.0000 2.5000 1.51680 64.20
25 0.0000 1.0000
(諸元)
f 88.500 51.569
Fno 2.9200 5.8400
ω 13.3561 7.6197
Y 21.633 21.633
BF 33.0167 33.0167
TL 91.192 116.192
(可変間隔(合焦時))
f 88.500 51.569
撮影距離 INF 243.833
D14 1.500 26.500
(各レンズ群の焦点距離)
群 面番号 焦点距離
G1 1-14 47.250
G2 15-23 -65.384
(1)光学構成
図4は、本件発明に係る実施例2の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(下段)である。当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群G1と、負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、像側群を光軸方向に固定した状態で、物体側群G1を光軸に沿って物体側に移動させる。
物体側群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹レンズL4と、開口絞りSと、両凹レンズL5及び両凸レンズL6を接合した接合レンズと、両凸レンズL7とから構成される。
像側群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズと、両凸レンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12及び物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13を接合した接合レンズとから構成される。ここで、上記部分群2nは負メニスカスレンズL8と、負メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズから構成され、部分群2pは両凸レンズL11と、負メニスカスレンズL12及び正メニスカスレンズL13を接合した接合レンズとから構成される。
(2)数値実施例
次に、当該撮像レンズの具体的数値を適用した数値実施例について説明する。以下に当該撮像レンズの面データ、諸元、合焦時の可変間隔、各レンズ群の焦点距離を示す。また、図5及び図6に当該撮像レンズの無限遠合焦時及び最近接被写体合焦時における縦収差図を示す。
(面データ)
No. R D Nd ABV
1 60.8926 2.9701 1.73362 49.63
2 228.9879 12.9237
3 37.6179 2.8000 1.49700 81.61
4 219.7840 3.5334
5 24.5092 4.3000 1.49700 81.61
6 145.7888 0.4629
7 -559.1421 0.8000 1.68893 31.07
8 21.9803 3.5274
9s 0.0000 2.3283
10 -34.1118 0.8000 1.68893 31.07
11 64.7032 2.5000 1.83481 42.74
12 -37.3727 0.2000
13 67.8117 1.7000 1.84666 23.78
14 -689.1023 D14
15 97.8652 0.7000 1.87070 40.73
16 25.4233 1.7985
17 -314.3134 4.0000 1.73753 43.28
18 -11.1169 2.0000 1.73180 54.29
19 45.9584 1.7238
20 45.8041 3.0000 1.66367 56.03
21 -136.1350 7.8645
22 57.7644 0.8000 1.59282 68.62
23 28.0170 5.0000 1.72916 54.67
24 69.0619 26.7670
25 0.0000 2.5000 1.51680 64.20
26 0.0000 1.0000
(諸元)
f 88.5002 52.0971
Fno 2.9200 5.8400
ω 13.3585 7.4574
Y 21.633 21.633
BF 30.2670 30.2670
TL 97.500 122.500
(可変間隔(合焦時))
f 88.5002 52.0971
撮影距離 INF 239.131
D14 1.5000 26.5000
(各レンズ群の焦点距離)
群 面番号 焦点距離
G1 1-14 47.1962
G2 15-23 -67.0890
(1)光学構成
図7は、本件発明に係る実施例3の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(下段)である。当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群G1と、負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、像側群を光軸方向に固定した状態で、物体側群G1を光軸に沿って物体側に移動させる。
物体側群G1は、物体側から順に、両凸レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、開口絞りSと、両凹レンズL4及び両凸レンズL5を接合した接合レンズと、両凸レンズL6とから構成される。
像側群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL7と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL8及び両凹レンズL9を接合した接合レンズと、両凸レンズL10と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11とから構成される。ここで、上記部分群2nは負メニスカスレンズL7と、正メニスカスレンズL8及び両凹レンズL9を接合した接合レンズから構成され、部分群2pは両凸レンズL10から構成され、部分群2nbは負メニスカスレンズL11から構成される。
(2)数値実施例
次に、当該撮像レンズの具体的数値を適用した数値実施例について説明する。以下に当該撮像レンズの面データ、諸元、合焦時の可変間隔、各レンズ群の焦点距離を示す。また、図8及び図9に当該撮像レンズの無限遠合焦時及び最近接被写体合焦時における縦収差図を示す。
(面データ)
No. R D Nd ABV
1 79.5668 2.3000 1.72916 54.67
2 -768.3282 2.7230
3 35.2038 2.8000 1.51333 77.97
4 75.9852 4.6583
5 20.6253 3.7207 1.71460 27.96
6 16.8042 4.8998
7s 0.0000 2.3391
8 -39.5310 4.0000 1.77695 25.20
9 26.3186 6.0000 1.76377 50.23
10 -50.8755 1.2562
11 95.7470 1.7000 1.92286 20.88
12 -155.6100 D12
13 37.6220 0.7000 1.90851 22.44
14 24.2915 2.0536
15 -367.4207 2.8000 1.75467 25.89
16 -21.0160 0.8000 1.79552 47.02
17 44.9865 7.4186
18 37.9897 8.5018 1.62643 46.01
19 -31.0758 3.3254
20 -26.8614 0.8000 1.85993 42.16
21 -122.9274 24.2833
22 0.0000 2.5000 1.51680 64.20
23 0.0000 1.0000
(諸元)
f 88.5000 46.3116
Fno 2.9200 5.8400
ω 13.3676 8.2374
Y 21.633 21.633
BF 27.7833 27.7833
TL 92.0798 117.0798
(可変間隔(合焦時))
f 88.5000 46.3116
撮影距離 INF 235.320
D12 1.5000 26.5000
(各レンズ群の焦点距離)
群 面番号 焦点距離
G1 1-12 47.1635
G2 13-21 -51.4961
(1)光学構成
図10は、本件発明に係る実施例4の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(下段)である。当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群G1と、負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、像側群を光軸方向に固定した状態で、物体側群G1を光軸に沿って物体側に移動させる。
物体側群G1は、物体側から順に、両凸レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹レンズL4と、開口絞りSと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL5及び両凸レンズL6を接合した接合レンズと、両凸レンズL7とから構成される。
像側群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズと、両凸レンズL11と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とから構成される。ここで、上記部分群2nは負メニスカスレンズL8と、正メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズから構成され、部分群2pは両凸レンズL11から構成され、部分群2nbは負メニスカスレンズL12から構成される。
(2)数値実施例
次に、当該撮像レンズの具体的数値を適用した数値実施例について説明する。以下に当該撮像レンズの面データ、諸元、合焦時の可変間隔、各レンズ群の焦点距離を示す。また、図11及び図12に当該撮像レンズの無限遠合焦時及び最近接被写体合焦時における縦収差図を示す。
(面データ)
No. R D Nd ABV
1 149.0856 3.0000 1.76651 42.85
2 -183.2809 7.6902
3 49.0744 3.2589 1.51022 78.62
4 531.6703 2.4814
5 30.6525 3.3290 1.50963 78.74
6 108.3925 1.6146
7 -66.4160 6.0000 1.69696 29.53
8 35.6394 2.5512
9s 0.0000 1.0363
10 448.5672 0.9000 1.75384 25.97
11 39.9989 3.7743 1.81556 45.31
12 -44.5238 0.2000
13 44.7443 2.2001 1.88300 40.80
14 175.8198 D14
15 72.4697 0.9000 1.88300 40.80
16 19.8985 1.6812
17 -275.8396 2.8000 1.82545 23.26
18 -15.4491 0.8000 1.81785 36.43
19 54.9325 9.6957
20 38.1761 8.0666 1.64730 33.13
21 -28.1975 1.9381
22 -26.1613 3.0000 1.91391 23.36
23 -123.1916 25.8069
24 0.0000 2.5000 1.51680 64.20
25 0.0000 1.0000
(諸元)
f 88.5002 43.9330
Fno 2.9200 5.8400
ω 13.3616 8.7255
Y 21.633 21.633
BF 29.3069 29.3069
TL 96.4244 109.1300
(可変間隔(合焦時))
f 88.5002 43.9330
撮影距離 INF 208.653
D14 0.2000 12.9058
(各レンズ群の焦点距離)
群 面番号 焦点距離
G1 1-14 33.6300
G2 15-23 -32.9609
(1)光学構成
図13は、本件発明に係る実施例5の撮像レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(上段)及び近距離被写体合焦時におけるレンズ構成を示すレンズ断面図(下段)である。当該撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する物体側群G1と、負の屈折力を有する像側群G2とから構成され、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、像側群を光軸方向に固定した状態で、物体側群G1を光軸に沿って物体側に移動させる。
物体側群G1は、正の屈折力を有する第1Aレンズ群G1Aと、正の屈折力を有する第1Bレンズ群G1Bとから構成されている。第1Aレンズ群G1Aは物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹レンズL4とから構成されている。第1Bレンズ群G1Bは、開口絞りSと、両凹レンズL5及び両凸レンズL6を接合した接合レンズと、両凸レンズL7とから構成される。
像側群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズと、両凸レンズL11と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とから構成される。ここで、上記部分群2nは負メニスカスレンズL8と、正メニスカスレンズL9及び両凹レンズL10を接合した接合レンズから構成され、部分群2pは両凸レンズL11から構成され、部分群2nbは負メニスカスレンズL12から構成される。
(2)数値実施例
次に、当該撮像レンズの具体的数値を適用した数値実施例について説明する。以下に当該撮像レンズの面データ、諸元、合焦時の可変間隔、各レンズ群の焦点距離を示す。また、図14及び図15に当該撮像レンズの無限遠合焦時及び最近接被写体合焦時における縦収差図を示す。
(面データ)
No. R D Nd ABV
1 70.2706 2.3000 1.78241 48.26
2 693.5698 0.2000
3 31.8788 2.8000 1.49700 81.61
4 97.7941 6.0730
5 23.3731 4.3000 1.49700 81.61
6 547.5231 0.3037
7 -349.1291 0.8000 1.67464 35.67
8 19.6114 D8
9s 0.0000 2.0906
10 -48.4278 0.8000 1.67528 30.63
11 158.2266 2.0000 1.78501 48.01
12 -38.5110 0.2000
13 42.8307 1.7000 1.87007 41.55
14 263.7021 D14
15 1985.5439 0.7000 1.89037 34.50
16 24.2845 2.5212
17 -69.7349 2.8000 1.69988 28.87
18 -15.3437 0.8000 1.77309 49.22
19 1097.6211 5.3936
20 52.9577 6.6727 1.68663 32.64
21 -27.7385 5.0959
22 -24.0253 0.8000 1.92178 21.15
23 -47.9818 28.9495
24 0.0000 2.5000 1.51680 64.20
25 0.0000 1.0000
(諸元)
f 88.5000 48.8693
Fno 2.9200 5.8400
ω 13.3590 7.2500
Y 21.633 21.633
BF 32.4495 32.4495
TL 86.1213 108.4514
(可変間隔(合焦時))
f 88.5002 43.9330
撮影距離 INF 224.2161
D8 3.8213 10.9951
D14 1.5000 16.6560
(各レンズ群の焦点距離)
群 面番号 焦点距離
G1A 1- 8 78.8060
G1B 9-14 39.9746
G2 15-23 -41.1246
[表1]
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
条件式(1) f1/f 0.533 0.533 0.533 0.380 0.420
条件式(2) f2p/f 0.328 0.470 0.327 0.295 0.310
条件式(3) |β| 1.000 1.000 1.000 1.000 1.000
条件式(4) Bf1/f 0.307 0.292 0.302 0.210 0.236
条件式(5) BF/Y 1.526 1.399 1.284 1.400 1.500
条件式(6) TL/f 1.030 1.101 1.040 1.082 0.973
本件発明によれば、被写体に近接して撮像することが可能な撮像レンズにおいて、小型化及びローコスト化を図りつつ、高い光学性能を有する撮像レンズ及び撮像装置を提供することができる。
G1 ・・・物体側群
G1A ・・・第1Aレンズ群
G1B ・・・第1Bレンズ群
G2 ・・・像側群
2p ・・・部分群
S ・・・開口絞り
CG ・・・カバーガラス
IMG ・・・像面

Claims (12)

  1. 物体側から順に、少なくとも1つのレンズ群を含み全体で正の屈折力を有する物体側群と、1つのレンズ群からなり負の屈折力を有する像側群とから構成され、
    前記物体側群を光軸方向に移動させることで合焦し、
    下記条件式(1)を満足すると共に、
    前記像側群は下記条件式(2)を満足する正の屈折力の部分群2pを含むことを特徴とする撮像レンズ。
    0 < f1/f < 0.75 ・・・(1)
    0 < f2p/f < 0.5 ・・・(2)
    但し、
    f :無限遠合焦時の当該撮像レンズの焦点距離
    f1 :前記物体側群の焦点距離
    f2p:前記部分群2pの焦点距離
  2. 以下の条件式を満足する請求項1に記載の撮像レンズ。
    |β| ≧ 0.5 ・・・(3)
    但し、
    β: 最短撮像距離における当該撮像レンズの近軸結像倍率
  3. 前記部分群2pは単一のレンズエレメントから構成されており、
    前記単一のレンズエレメントは、1枚のレンズのみ又は複数枚のレンズを接合した一つの接合レンズのみからなる請求項1又は請求項2に記載の撮像レンズ。
  4. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0<Bf1/f < 0.4 ・・・(4)
    但し、
    Bf1: 前記物体側群の最像側面から前記物体側群の焦点位置までの光軸上の距離
  5. 合焦時に前記像側群は光軸方向に固定される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  6. 前記物体側群中に開口絞りが配置される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  7. 前記開口絞りの物体側及び像側に隣接する各レンズ面は凹面である請求項6に記載の撮像レンズ。
  8. 前記開口絞りよりも物体側に少なくとも1枚の負レンズが配置される請求項6又は請求項7に記載の撮像レンズ。
  9. 前記物体側群は7枚以下のレンズで構成される請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  10. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    0.3 ≦ BF/Y ≦ 1.7・・・(5)
    但し、
    BF: 無限遠合焦時の当該撮像レンズのバックフォーカス
    Y : 当該撮像レンズの最大像高
  11. 以下の条件式を満足する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    TL/f ≦ 1.2 ・・・(6)
    但し、
    TL:無限遠合焦時の当該撮像レンズの光学全長
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の撮像レンズと、当該撮像レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、を備えたことを特徴とする撮像装置。

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