JP2021155972A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2021155972A
JP2021155972A JP2020055782A JP2020055782A JP2021155972A JP 2021155972 A JP2021155972 A JP 2021155972A JP 2020055782 A JP2020055782 A JP 2020055782A JP 2020055782 A JP2020055782 A JP 2020055782A JP 2021155972 A JP2021155972 A JP 2021155972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface opening
opening
right cover
cover
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020055782A
Other languages
English (en)
Inventor
裕輝 海崎
Hiroteru Kaizaki
裕輝 海崎
誠 本圖
Makoto Motozu
誠 本圖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority to JP2020055782A priority Critical patent/JP2021155972A/ja
Publication of JP2021155972A publication Critical patent/JP2021155972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 金属材料を用いて右カバーを簡単な形状に形成した上で、右カバーの右側を運転席から目視できるようにする。【解決手段】 前右カバー12の上面部12Aには前上面開口15が設けられ、右側面部12Bには前上面開口15に対応して前側面開口16が設けられている。中右カバー13の上面部13Aには中上面開口17が設けられ、右側面部13Bには中上面開口17に対応して中側面開口18が設けられている。後右カバー14の上面部14Aには後上面開口19が設けられ、右側面部14Bには後上面開口19に対応して後側面開口20が設けられている。運転席7、前上面開口15および前側面開口16は、一直線上に配置されている。運転席7、中上面開口17および中側面開口18は、一直線上に配置されている。運転席7、後上面開口19および後側面開口20は、一直線上に配置されている。【選択図】 図3

Description

本開示は、運転席の反対側となる右側にカバーを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前部に設けられた作業装置とにより構成されている。
上部旋回体は、前部に作業装置を構成するブームのフート部が取付けられる旋回フレームと、フート部の左側に位置して旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席を有している建屋としてのキャブと、フート部の右側に位置して旋回フレーム上に設けられ上面部と右側面部とを有している右カバーとを備えている。
油圧ショベルは、旋回動作する建設機械であるから、運転席から周囲の広い範囲を目視できることが望まれている。そこで、油圧ショベルには、右カバーの一部に凹みを持たせて視野を広げる構成としたものがある(特許文献1)。また、他の油圧ショベルは、右カバーの一部を透明な樹脂製とすることによって視野を広げる構成としている(特許文献2)。
特開2013−245503号公報 特開2003−193510号公報
ところで、特許文献1の発明による油圧ショベルは、右カバーに凹凸や段差を形成しているため、右カバーの形状が複雑になることで製缶作業、組立作業に手間を要してしまうという問題がある。また、特許文献2の発明のように、右カバーの一部を樹脂製にした場合には、強度の確保が難しい上に、砂等が衝突しただけでも小傷による曇りで視認性が失われてしまうという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、金属材料を用いて右カバーを簡単な形状に形成した上で、右カバーの右側を運転席から安定的に目視できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明の一実施形態は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、前部に前記作業装置のフート部が取付けられる旋回フレームと、前記フート部より左側に位置して前記旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席を有している建屋と、前記フート部より右側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ上面部と右側面部とを有している右カバーとを備えてなる建設機械において、前記右カバーの前記上面部には上面開口が設けられ、前記右側面部には、側面開口が設けられ、前記運転席、前記上面開口および前記側面開口は、一直線上に配置されている。
本発明の一実施形態によれば、金属材料を用いて右カバーを簡単な形状に形成した場合でも、右カバーの右側を運転席から安定的に目視することができる。
本発明の第1の実施形態による油圧ショベルを示す右側面図である。 油圧ショベルを示す平面図である。 右カバーの一部を破断した油圧ショベルを前側から見た前面図である。 本発明の第2の実施形態による油圧ショベルを図3と同様位置から見た前面図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図3は、第1の実施形態を示している。第1の実施形態の特徴は、右カバーの上面部には上面開口を設け、右側面部には上面開口に対応して側面開口を設けた上で、上面部には、上面開口を覆う上部メッシュを設け、右側面部には、側面開口を覆う側部メッシュを設ける構成としたことにある。
図1において、油圧ショベル1は、建設機械の代表例であり、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前部に設けられた作業装置4とにより構成されている。
作業装置4は、土砂の掘削作業等を行うために上部旋回体3の前側に設けられている。この作業装置4は、後述の旋回フレーム5を構成する左縦板5B、右縦板5Cの前側部位に俯仰の動作が可能に取付けられたブーム4Aと、ブーム4Aの先端部に回動可能に取付けられたアーム4Bと、アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、キャブ6、外装カバー9、上面開口15,17,19、側面開口16,18,20、上部メッシュ21,22,23、側部メッシュ24,25,26を含んで構成されている。
旋回フレーム5は、上部旋回体3のベースとして形成されている。図2、図3に示すように、旋回フレーム5は、前後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、底板5A上に立設され、左右方向に所定の間隔をもって前後方向に延びた左縦板5B、右縦板5Cとを備えている。左縦板5Bと右縦板5Cの前部には、作業装置4を構成するブーム4Aのフート部が俯仰の動作が可能に取付けられている。
キャブ6は、建屋として旋回フレーム5に搭載されている。キャブ6は、ブーム4Aのフート部より左側に位置して旋回フレーム5上に配置されている。キャブ6の内部には、オペレータが着座する運転席7が設けられている。また、運転席7の左右両側には、作業装置4等を操作するための作業用の操作レバー装置(図示せず)設けられている。さらに、運転席7の前側には、下部走行体2を走行させるための走行用の操作レバー装置(図示せず)が設けられている。
キャブ6は、縦長な直方体状のボックス構造体として形成されている。キャブ6の前側には、前方視野を得るための前窓6Aが設けられ、左側には、左方視野を得るための左窓6Bが設けられている。さらに、キャブ6の右側には、右方視野を得るための右窓6Cが設けられている。そして、運転席7に着座したオペレータは、右側に視線を送ることにより、右窓6Cを介して右カバー11越しの視界を得ることができる。
カウンタウエイト8は、旋回フレーム5の後端部に取付けられている。カウンタウエイト8は、作業装置4との重量バランスをとるために、左右方向に円弧状に延びた重量物として形成されている。
外装カバー9は、旋回フレーム5上に搭載された各種機器類(いずれも図示せず)を覆うために、カウンタウエイト8の前側とブーム4Aのフート部の右側との間に形成されている。外装カバー9は、カウンタウエイト8とキャブ6との間に位置してエンジン(図示せず)を覆ったエンジンカバー10と、ブーム4Aのフート部より右側に位置して旋回フレーム5上に設けられた右カバー11とを含んで構成されている。
右カバー11は、上部旋回体3の右側部分を覆っている。具体的には、右カバー11は、ブーム4Aのフート部の右側位置から旋回フレーム5の右端縁までの間に設けられている。例えば、右カバー11は、前側に位置する前右カバー12と、前右カバー12の後側に位置する中右カバー13と、中右カバー13の後側に位置する後右カバー14との3部材によって構成されている。
前右カバー12は、旋回フレーム5の上方に位置して水平方向に延びた上面部12Aと、上面部12Aの右縁から下向きに延びた右側面部12Bとを含んで構成されている。また、中右カバー13は、前右カバー12と同様に、旋回フレーム5の上方に位置して水平方向に延びた上面部13Aと、上面部13Aの右縁から下向きに延びた右側面部13Bとにより構成されている。さらに、後右カバー14は、前右カバー12と同様に、旋回フレーム5の上方に位置して水平方向に延びた上面部14Aと、上面部14Aの右縁から下向きに延びた右側面部14Bとにより構成されている。そして、前右カバー12、中右カバー13および後右カバー14は、例えば、金属製の板材に曲げ加工、溶接加工等の作業を施すことにより、強度を有する製缶構造体として形成されている。
ここで、図1に示すように、外装カバー9は、例えば、高い位置に配置されたエンジンカバー10の位置に合わせて、中右カバー13の上面部13Aおよび後右カバー14の上面部14Aの高さ位置が設定されている。一方、前右カバー12の上面部12Aは、中右カバー13の上面部13Aの高さ位置から前側に向けて下がる斜面として形成されている。これにより、外装カバー9は、後側から前側に亘って一体感のあるスムーズな形状であり、外観上の見栄えも良好である。
次に、本実施形態の特徴部分となる後述の前上面開口15、前側面開口16、中上面開口17、中側面開口18、後上面開口19、後側面開口20の構成および機能について詳細に説明する。
上面開口としての前上面開口15は、前右カバー12の上面部12Aに設けられている。また、側面開口としての前側面開口16は、前右カバー12の右側面部12Bに設けられている。前上面開口15と前側面開口16は、例えば、長方形状の開口として形成されている。ここで、前上面開口15および前側面開口16は、キャブ6内の運転席7と一直線上に配置されている。具体的には、運転席7に着座したオペレータのアイポイントEを中心にして放射状に延びる1本の直線上に前上面開口15と前側面開口16が配置されている。これにより、運転席7のオペレータは、前上面開口15と前側面開口16とを通じて前右カバー12で隠れたエリアを、ミラーやカメラを用いずに、直接的に目視することができる。
前上面開口15の前後方向の長さ寸法L1は、前側面開口16の前後方向の長さ寸法L4よりも小さな値に設定されている(L1<L4)。これは、オペレータの視界は、アイポイントEを中心にして放射状に広がるから、前側面開口16よりも手前に位置する前上面開口15の前後方向の長さ寸法L1は、前側面開口16の長さ寸法L4よりも小さくすることができる。
運転席7に着座したオペレータが、前上面開口15と前側面開口16を通して前右カバー12に隠れたエリアを目視したときに、見ることができる範囲について説明する。この範囲は、ISO5006の規格を満たすために設定されたものであり、図3に仮想線Aで示すように、油圧ショベル1から右側に1m離れて1.2mの高さ位置に配置されたポイントPを運転席7から目視できるように設定されている。従って、オペレータは、前上面開口15の前後方向の長さ寸法L1と前側面開口16の前後方向の長さ寸法L4に対応する範囲内(図2中にα1で示す範囲)で、常にポイントPを目視することができる。
次に、上面開口としての中上面開口17は、中右カバー13の上面部13Aに設けられている。また、側面開口としての中側面開口18は、中右カバー13の右側面部13Bに設けられている。中上面開口17と中側面開口18は、前述した前上面開口15と前側面開口16と同様に構成されている。即ち、中上面開口17と中側面開口18は、長方形状の開口として形成され、キャブ6内の運転席7と一直線上に配置されている。具体的には、運転席7に着座したオペレータのアイポイントEを中心にして放射状に延びる1本の直線上に中上面開口17と中側面開口18が配置されている。これにより、運転席7のオペレータは、中上面開口17と中側面開口18とを通じて中右カバー13で隠れたエリアを直接的に目視することができる。また、中上面開口17の前後方向の長さ寸法L2は、中側面開口18の前後方向の長さ寸法L5よりも小さな値に設定されている(L2<L5)。
運転席7に着座したオペレータは、中上面開口17と中側面開口18を通して中右カバー13に隠れたポイントPを目視することができる。また、オペレータは、中上面開口17の前後方向の長さ寸法L2と中側面開口18の前後方向の長さ寸法L5に対応する範囲内(図2中にα2で示す範囲)で、常にポイントPを目視することができる。
次に、上面開口としての後上面開口19は、後右カバー14の上面部14Aに設けられている。また、側面開口としての後側面開口20は、後右カバー14の右側面部14Bに設けられている。後上面開口19と後側面開口20は、前述した前上面開口15と前側面開口16と同様に構成されている。即ち、後上面開口19は、三角形状の開口として形成され、後側面開口20は、長方形状の開口として形成されている。また、後上面開口19と後側面開口20は、キャブ6内の運転席7と一直線上に配置されている。具体的には、運転席7に着座したオペレータのアイポイントEを中心にして放射状に延びる1本の直線上に後上面開口19と後側面開口20が配置されている。これにより、運転席7のオペレータは、後上面開口19と後側面開口20とを通じて後右カバー14で隠れたエリアを直接的に目視することができる。また、後上面開口19の前後方向の長さ寸法L3は、後側面開口20の前後方向の長さ寸法L6よりも小さな値に設定されている(L3<L6)。
運転席7に着座したオペレータは、後上面開口19と後側面開口20を通して後右カバー14に隠れたポイントPを目視することができる。また、オペレータは、後上面開口19の前後方向の長さ寸法L3と後側面開口20の前後方向の長さ寸法L6に対応する範囲内(図2中にα3で示す範囲)で、常にポイントPを目視することができる。
このように、前上面開口15と前側面開口16が組となり、中上面開口17と中側面開口18が組となり、さらに、後上面開口19と後側面開口20が組となる。これにより、前上面開口15と前側面開口16を通してポイントPを目視でき、中上面開口17と中側面開口18を通してポイントPを目視でき、さらに、後上面開口19と後側面開口20を通してポイントPを目視できる。即ち、複数、例えば3組の上面開口15,17,19および側面開口16,18,20は、上部旋回体3の右側方を所定の高さで前後方向に延びたライン、具体的には、前後方向に連続したポイントPを運転席7から目視できるようにそれぞれ配置されている。
一方、各範囲α1,α2,α3の間は、運転席7から右カバー11によって隠されたエリアを目視することができない範囲となっている。目視できない範囲(遮視範囲)は、各右側面部12B,13B,14Bにおいて、図1中にG1,G2で示す範囲となっている。この場合、オペレータの視線が遮断される遮視範囲G1,G2は、それぞれ前後方向の幅寸法が30cm以下に設定されている。遮視範囲G1,G2の幅寸法を30cm以下に設定したことにより、油圧ショベル1の右側に位置する障害物等を確実に目視することができる。また、遮視範囲G1,G2では、右カバー11に金属部分を残すことができるから、強度を高めることができる。
前上部メッシュ21は、前上面開口15を覆うように前右カバー12の上面部12Aに設けられている。中上部メッシュ22は、中上面開口17を覆うように中右カバー13の上面部13Aに設けられている。後上部メッシュ23は、後上面開口19を覆うように後右カバー14の上面部14Aに設けられている。前上部メッシュ21、中上部メッシュ22および後上部メッシュ23は、上部メッシュを構成し、金網として形成されている。
前側部メッシュ24は、前側面開口16を覆うように前右カバー12の右側面部12Bに設けられている。中側部メッシュ25は、中側面開口18を覆うように中右カバー13の右側面部13Bに設けられている。後側部メッシュ26は、後側面開口20を覆うように後右カバー14の右側面部14Bに設けられている。前側部メッシュ24、中側部メッシュ25および後側部メッシュ26は、側部メッシュを構成し、金網として形成されている。これにより、各メッシュ21〜26は、オペレータの視界を確保しつつ、外装カバー9内への岩石の進入を防止することができる。しかも、金網として形成された各メッシュ21〜26は、透明な樹脂製カバーと比較して、強度を確保できる上に、土砂等が衝突しても視認性が失われることがなく、オペレータに良好な視界を提供することができる。
本実施形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
キャブ6に乗り込んで運転席7に着座したオペレータは、走行用の操作レバー装置を操作することにより、下部走行体2によって油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、オペレータは、作業用の操作レバー装置を操作することにより、作業装置4を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、油圧ショベル1の走行時や作業時に、オペレータは、右方向を見ることにより、キャブ6の右窓6Cを通して右方向の視界を得ることができる。しかも、運転席7のオペレータは、前上面開口15と前側面開口16とを通じて前右カバー12で隠れたエリアを直接的に目視することができ、中上面開口17と中側面開口18とを通じて中右カバー13で隠れたエリアを直接的に目視することができ、さらに、後上面開口19と後側面開口20とを通じて後右カバー14で隠れたエリアを直接的に目視することができる。
かくして、本実施形態によれば、右カバー11を形成する前右カバー12の上面部12Aには前上面開口15が設けられ、右側面部12Bには前上面開口15に対応して前側面開口16が設けられている。また、中右カバー13の上面部13Aには中上面開口17が設けられ、右側面部13Bには中上面開口17に対応して中側面開口18が設けられている。さらに、後右カバー14の上面部14Aには後上面開口19が設けられ、右側面部14Bには後上面開口19に対応して後側面開口20が設けられている。そして、運転席7、前上面開口15および前側面開口16は、一直線上に配置されている。また、運転席7、中上面開口17および中側面開口18は、一直線上に配置されている。さらに、運転席7、後上面開口19および後側面開口20は、一直線上に配置されている。
従って、特許文献1のように、右カバーの一部に複雑な加工を施したり、特許文献2のように、右カバーの一部を透明な樹脂製にしたりすることなく、右カバー11によって隠れた右側のエリアを目視することができる。
これにより、右カバー11を含む外装カバー9は、後側から前側に亘って一体感のあるスムーズな形状にすることができ、外観上の見栄えを良好にすることができる。また、各上面開口15,17,19と側面開口16,18,20は、右カバー11に穴を開けるだけで形成することができるから、右カバー11の製缶作業、組立作業を容易に行うことができる。右カバー11は、金属材料を用いて強固に形成することができる。
この結果、金属材料を用いて右カバー11(前右カバー12、中右カバー13、後右カバー14)を簡単な形状に形成した上で、右カバー11の右側を運転席7から目視することができる。
前右カバー12の上面部12Aには前上面開口15を覆う前上部メッシュ21を設け、中右カバー13の上面部13Aには中上面開口17を覆う中上部メッシュ22を設け、後右カバー14の上面部14Aには後上面開口19を覆う後上部メッシュ23を設けている。また、前右カバー12の右側面部12Bには前側面開口16を覆う前側部メッシュ24を設け、中右カバー13の右側面部13Bには中側面開口18を覆う中側部メッシュ25を設け、後右カバー14の右側面部14Bには後側面開口20を覆う後側部メッシュ26を設けている。これにより、各メッシュ21〜26は、オペレータの視界を確保しつつ、外装カバー9内への岩石の進入を防止することができる。しかも、金網からなる各メッシュ21〜26は、樹脂製カバーのように土砂等の衝突によって曇ることがないから、オペレータに良好な視界を安定的に提供することができる。
前上面開口15の前後方向の長さ寸法L1は、前側面開口16の前後方向の長さ寸法L4よりも小さな値に設定されている。また、中上面開口17の前後方向の長さ寸法L2は、中側面開口18の前後方向の長さ寸法L5よりも小さな値に設定されている。さらに、後上面開口19の前後方向の長さ寸法L3は、後側面開口20の前後方向の長さ寸法L6よりも小さな値に設定されている。これにより、各上面開口15,17,19は、無駄のない大きさに形成できるから、右カバー11の強度を保つことができる。
一方、上面開口15,17,19と側面開口16,18,20とは、前後方向に間隔をもって複数、例えば、3組設ける構成としている。従って、運転席7のオペレータは、右カバー11で隠れた右側のエリアを前後方向に延びた広い範囲に亘って目視することができる。
さらに、オペレータは、複数の上面開口15,17,19および側面開口16,18,20を通じ、上部旋回体3の右側方を所定の高さ位置(ポイントP)まで運転席7から目視することができる。
次に、図4は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、上面部には、上面開口を覆う上部ルーバが設けられ、右側面部には、側面開口を覆う側部ルーバが設けられていることにある。なお、第2の実施形態では、上述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図4において、第2の実施形態による前上部ルーバ31は、前上面開口15を覆うように前右カバー12の上面部12Aに設けられている。前上部ルーバ31は、前後方向に延びつつ、運転席7側が高くなるように傾斜した複数枚の板体によって構成されている。中上面開口17、後上面開口19にも前上部ルーバ31と同様の上部ルーバが設けられている。
第2の実施形態による前側部ルーバ32は、前側面開口16を覆うように前右カバー12の右側面部12Bに設けられている。前側部ルーバ32は、前後方向に延びつつ、運転席7側が高くなるように傾斜した複数枚の板体によって構成されている。中側面開口18、後側面開口20にも前側部ルーバ32と同様の側部ルーバが設けられている。
かくして、このように構成された第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用、効果を得ることができる。特に、第2の実施形態によれば、各ルーバ31,32は、オペレータの視界を確保しつつ、外装カバー9内への岩石の進入を防止することができる。
なお、第1の実施形態では、右カバー11に前後方向に並んで3個の上面開口15,17,19と3個の側面開口16,18,20とを設けた場合を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、右カバーに1個の上面開口と1個の側面開口とを設ける構成としてもよい。また、右カバーに2個または4個以上の上面開口と側面開口とを設ける構成としてもよい。これらの構成は第2の実施形態にも同様に適用することができる。
また、第1の実施形態では、各開口15〜20にメッシュ21〜26を設けた場合を例示し、第2の実施形態では、各開口15〜20にルーバ31,32を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、各開口にメッシュとルーバとを組合わせて設ける構成としてもよい。一方で、メッシュやルーバを設けずに、開口のみとする構成としてもよい。
さらに、各実施形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
5 旋回フレーム
6 キャブ(建屋)
7 運転席
11 右カバー
12 前右カバー
12A,13A,14A 上面部
12B,13B,14B 右側面部
13 中右カバー
14 後右カバー
15 前上面開口(上面開口)
16 前側面開口(側面開口)
17 中上面開口(上面開口)
18 中側面開口(側面開口)
19 後上面開口(上面開口)
20 後側面開口(側面開口)
21 前上部メッシュ(上部メッシュ)
22 中上部メッシュ(上部メッシュ)
23 後上部メッシュ(上部メッシュ)
24 前側部メッシュ(側部メッシュ)
25 中側部メッシュ(側部メッシュ)
26 後側部メッシュ(側部メッシュ)
31 前上部ルーバ(上部ルーバ)
32 前側部ルーバ(側部ルーバ)
L1〜L6 前後方向の長さ寸法

Claims (6)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、前部に前記作業装置のフート部が取付けられる旋回フレームと、前記フート部より左側に位置して前記旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席を有している建屋と、前記フート部より右側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ上面部と右側面部とを有している右カバーとを備えてなる建設機械において、
    前記右カバーの前記上面部には上面開口が設けられ、前記右側面部には、側面開口が設けられ、
    前記運転席、前記上面開口および前記側面開口は、一直線上に配置されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記上面部には、前記上面開口を覆う上部メッシュが設けられ、前記右側面部には、前記側面開口を覆う側部メッシュが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記上面部には、前記上面開口を覆う上部ルーバが設けられ、前記右側面部には、前記側面開口を覆う側部ルーバが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記上面開口の前後方向の長さ寸法は、前記側面開口の前後方向の長さ寸法よりも小さな値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記上面開口と前記側面開口とは、前後方向に間隔をもって複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記複数の上面開口および前記複数の側面開口は、前記上部旋回体の右側方の所定の高さ位置を前記運転席から目視できるようにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項5に記載の建設機械。
JP2020055782A 2020-03-26 2020-03-26 建設機械 Pending JP2021155972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055782A JP2021155972A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055782A JP2021155972A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021155972A true JP2021155972A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77917090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055782A Pending JP2021155972A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021155972A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003113715A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Komatsu Ltd 走行式作業機械のエンジンルーム構造
JP2005155070A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 土木・建設機械の収納庫
JP2013119749A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械用ルーバ
JP2013245503A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003113715A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Komatsu Ltd 走行式作業機械のエンジンルーム構造
JP2005155070A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 土木・建設機械の収納庫
JP2013119749A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械用ルーバ
JP2013245503A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6204884B2 (ja) 旋回式作業機の周囲表示装置
JP6831799B2 (ja) 作業車両
JP5996122B2 (ja) 作業車両のキャブ及びその製造方法
JP2013087455A (ja) 作業機械
JP6012043B2 (ja) 旋回フレームおよび作業機械
JP5189011B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP2006321294A (ja) 建設機械の燃料タンク
JP2021155972A (ja) 建設機械
JP6012845B2 (ja) 建設機械
JP6974000B2 (ja) ショベル
JP2020060015A (ja) キャブ及び作業機械
JP4425218B2 (ja) 建設機械及びその突出物
US9309644B2 (en) Construction machine
JP5668719B2 (ja) 建設機械
WO2020256051A1 (ja) 作業車両
JP7237036B2 (ja) 建設機械
KR20210068843A (ko) 건설기계
CN110226009B (zh) 液压挖掘机
JP4073768B2 (ja) 建設機械
JP4703369B2 (ja) 作業機械
JP5325143B2 (ja) 建設機械用アーム
JP3323990B2 (ja) 建設機械のカウンタウエイト
JP2022067268A (ja) 建設機械
JP2004322980A (ja) 建設機械の運転室
JP4859418B2 (ja) キャブおよび作業機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240227