JP2021154904A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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上記の構成によれば、簡単な構成でエアバッグの後方への移動を規制することができる。
図2に示すように、シートバック13の内部には、その骨格をなすシートフレームが配置されている。シートフレームの一部であるサイドフレーム部14は、シートバック13の車外側の側部13o内に配置されており、金属板を曲げ加工等することによって形成されている。サイドフレーム部14を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド15が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成されたバックボード16が配置されている。
図1及び図3に示すように、インフレータアセンブリ20は、インフレータ21と、そのインフレータ21を覆うリテーナ30とを備えており、全体が軸線L1に沿って上下方向へ延びる長尺状をなしている。
図3に示すように、インフレータ21は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤が収容されている。インフレータ21は、その上端部にガス噴出部22を有している。また、インフレータ21の下端部には、インフレータ21への作動信号の入力配線となる図示しないハーネスが接続されている。ここでは、インフレータ21として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。
図3及び図4に示すように、リテーナ30はインフレータアセンブリ20の外周部分を構成している。このリテーナ30は、膨張用ガスの噴出する方向を制御するディフューザとして機能するとともに、インフレータ21をエアバッグ40等と一緒にサイドフレーム部14に取り付ける機能を有する部材である。また、後に説明するエアバッグ40のテザー41とともに、エアバッグ40が展開膨張する際に、エアバッグ40が後方へ移動することを規制する機能を有する部材である。
図4に示すように、エアバッグ40は、1枚の布片を、その中央部分に設定した折り線に沿って前方へ二つ折りして車幅方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分の周縁部を、周縁結合部S1によって縫合することにより袋状に形成されている。布片としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
図2に示すように、エアバッグカバー43は、収納部17内で、折り畳まれた状態のエアバッグ40を包み込んでいる。エアバッグカバー43は、不織布等からなる複数の布片によって形成されている。エアバッグカバー43には、エアバッグ40が展開膨張した時に、エアバッグ40によって押圧されて破断されるスリットが設けられている。エアバッグカバー43には、図示しないボルト孔が貫設されている。
車両の走行中等に、側方から所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ51によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置52からインフレータアセンブリ20に対し作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータアセンブリ20で膨張用ガスが発生される。この膨張用ガスが供給されたエアバッグ40は、折り状態の解消(展開)を伴いながら膨張する。
(1)リテーナ30には、エアバッグ40の後方への移動を規制する突出部32が一体に形成され、エアバッグ40の後端部には、突出部32に当接するテザー41が車幅方向に架け渡されている。
そのため、インフレータ21で発生した膨張用ガスは、突出部32によって流通を邪魔され難く、エアバッグ40内を前方に向かって供給され易い。エアバッグ40の後端部を前方へ向けて早期に展開膨張させることができる。
そのため、突出部32による前方への反力が発生し易い。エアバッグ40の後端部を前方へ向けて早期に展開膨張させることができる。
そのため、簡単な構成でありながらエアバッグ40の後方への移動を容易に規制することができる。
上記実施形態は、次のように変更することができる。なお、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて適用することができる。
・突出部32の数は特に限定されない。例えば、図6(a)に示すように2箇所に形成されていてもよく、3箇所以上に形成されていてもよい。
・エアバッグ40は、内部が、複数の膨張室に区画されたものであってもよい。
・エアバッグ40によって保護される部位は、上記実施形態のものに限定されない。例えば、乗員P1の頭部まで保護されるようなものであってもよい。
・上記実施形態では、サイドエアバッグ装置として、乗物用シートに着座している乗員と乗物の側壁部との間でエアバッグが展開膨張するものについて説明したが、これに限定されない。例えば、隣り合う乗物用シートの間でエアバッグが展開膨張するファーサイドエアバッグ装置であってもよい。
(A)前記突出部は、板状に形成されている請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。
上記の構成によれば、簡単な構成でエアバッグの後方への移動を規制することができる。
13…シートバック
13o…車外側の側部
17…収納部
20…インフレータアセンブリ
21…インフレータ
30…リテーナ
31a…周壁
32…突出部
40…エアバッグ
41…テザー(規制部)
L1…軸線
P1…乗員
Claims (3)
- シートバックの側部内に設けられた収納部に収納され、前方に向かって展開膨張するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置であって、
前記エアバッグに膨張用ガスを供給可能な長尺状のインフレータと、前記インフレータを保持するリテーナとを有するインフレータアセンブリを備え、
前記リテーナには、前記インフレータを保持した状態で、前記インフレータの少なくとも一方の端部から突出するように延びる突出部が一体に形成され、
前記エアバッグ内部の後端部には、前記突出部の前方となる位置に、前記エアバッグの展開膨張時に前記突出部に当接して前記エアバッグの後方への移動を規制する規制部が設けられているサイドエアバッグ装置。 - 前記リテーナは、前記インフレータの軸線に沿って延びる筒状に形成され、
前記突出部は、前記インフレータを保持した状態で該インフレータの後方側に位置する周壁から突出している請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記規制部は、前記エアバッグの内部で車幅方向に架け渡された帯状のテザーである請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。
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Citations (3)
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JP2015093577A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 三菱自動車工業株式会社 | サイドエアバッグ装置 |
WO2019026663A1 (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-07 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両用サイドエアバッグ装置 |
JP2020006715A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | オートリブ ディベロップメント エービー | エアバッグ装置 |
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- 2020-03-27 JP JP2020057834A patent/JP7251508B2/ja active Active
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