JP2021150233A - 配線モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の配線部材が取付面からなるべく離れずに固定されることを可能にする技術を提供することを目的とする。【解決手段】配線モジュール20は、取付面33を有するベース部材30と、前記取付面33に配置される複数の配線部材40と、前記複数の配線部材40を前記取付面33上に並んだ状態に保持する保持部材50と、を備える。前記保持部材50は、孔56が少なくとも1つ形成されたシート部分52を少なくとも1つ有する。前記複数の配線部材40は、前記孔56を通って並んだ状態に保持される。前記シート部分52が前記取付面33に接合されている。【選択図】図2

Description

本開示は、配線モジュールに関する。
特許文献1は、複数の配線部材と、複数の孔が形成されたシートとを備えるワイヤーハーネスを開示している。特許文献1に記載のワイヤーハーネスにおいて、複数の配線部材が複数の孔にそれぞれ通されて並んだ状態に保持されている。
特開2018−26198号公報
複数の配線部材が取付面からなるべく離れずに固定されることが望まれている。
そこで、複数の配線部材が取付面からなるべく離れずに固定されることを可能にする技術を提供することを目的とする。
本開示の配線モジュールは、取付面を有するベース部材と、前記取付面に配置される複数の配線部材と、前記複数の配線部材を前記取付面上に並んだ状態に保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、孔が少なくとも1つ形成されたシート部分を少なくとも1つ有し、前記複数の配線部材は、前記孔を通って並んだ状態に保持され、前記シート部分が前記取付面に接合されている、配線モジュールである。
本開示によれば、複数の配線部材が取付面からなるべく離れずに固定されることができる。
図1は実施形態1にかかる配線モジュールを示す平面図である。 図2は図1の領域A1の拡大斜視図である。 図3は図1の領域A1の概略断面図である。 図4は保持部材を配線部材に取付ける様子を示す説明図である。 図5は保持部材を配線部材に取付ける様子を示す説明図である。 図6は図1の領域A2の拡大平面図である。 図7は図1の領域A2の概略拡大正面図である。 図8は保持部材を配線部材に取付ける様子を示す説明図である。 図9はベース部材の変形例を示す分解平面図である。 図10は変形例にかかるベース部材に配線部材が配置された様子を示す正面図である。 図11は保持部材の変形例を示す斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線モジュールは、次の通りである。
(1)取付面を有するベース部材と、前記取付面に配置される複数の配線部材と、前記複数の配線部材を前記取付面上に並んだ状態に保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、孔が少なくとも1つ形成されたシート部分を少なくとも1つ有し、前記複数の配線部材は、前記孔を通って並んだ状態に保持され、前記シート部分が前記取付面に接合されている、配線モジュールである。シート部分の孔に配線部材が通された状態でシート部分における孔の周りの部分が取付面に接合されることによって、複数の配線部材が取付面から離れることがシート部分によって抑制される。これにより、配線部材が取付面からなるべく離れずに固定されることができる。
(2)(1)の配線モジュールにおいて、前記シート部分が前記取付面に融着されていてもよい。これにより、シート部分が取付面に簡易に接合される。
(3)(1)又は(2)の配線モジュールにおいて、前記保持部材は前記シート部分が前記配線部材の長手方向に複数つながって形成された複数のシート部分を含み、前記複数のシート部分における前記孔は、前記複数のシート部分同士が所定位置で折り曲げられて重なったときに、対応する前記孔同士が重なることが可能な位置に形成されていてもよい。複数のシート部分によって配線部材を保持できる。複数のシート部分における孔は、複数のシート部分が重なったときに対応する孔同士が重なることが可能な位置に形成されているため、複数のシート部分が重なった状態で複数のシート部分の孔に配線部材を簡易に通すことができる。
(4)(3)の配線モジュールにおいて、前記所定位置に折目が形成されていてもよい。これにより、折目に沿って複数のシート部分が折り曲げられることによって、対応する孔が重なるように複数のシート部分を重ねることが容易となる。
(5)(1)から(4)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記配線部材の端部に設けられた前記保持部材における前記配線部材の端部側の縁部は前記配線部材よりも前記取付面側に位置してもよい。これにより、配線部材の端部が把持されて作業される際、保持部材が邪魔になりにくくなり、作業が容易となる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記シート部分が前記配線部材を覆い隠す部分が山部とされ、前記シート部分のうち前記山部の側方に位置する部分が前記取付面に接合されていてもよい。これにより、保持部材によって配線部材が取付面に向けて押さえられる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記孔として複数段に別れて配置された複数の孔が形成されていてもよい。これにより、複数の配線部材が複数段に別れて保持されることができる。
(8)(7)の配線モジュールにおいて、前記複数の孔のうち2段目の孔は1段目の孔同士の間の位置に形成されていてもよい。これにより、孔の密度が高められる。
(9)(1)から(8)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記複数の配線部材が1つの前記孔に通されていてもよい。これにより、複数の配線部材が1つの孔に通されることによって並んだ状態に保持される。
(10)(1)から(9)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記ベース部材に前記複数の配線部材及び前記保持部材の少なくとも一方が収まる溝が形成されていてもよい。これにより、複数の配線部材が溝に沿って配置される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線モジュールについて説明する。図1は実施形態1にかかる配線モジュール20を示す平面図である。ここでは配線モジュール20が車両におけるドア10に組み込まれるものとして説明される。配線モジュール20が組み込まれるドア10について先に説明する。
ドア10は全体として偏平な形状に形成されており、車両において車室内と車室外とを仕切るように開閉可能に設けられる部分である。ドア10は運転席側ドア、助手席側ドア、後部座席用ドアである場合等が想定される。ドア10はドアパネル12とドアトリム16とを備える。
ドアパネル12はアウターパネル13とインナーパネル14とを備える。アウターパネル13はドア10のうち車両外側に面する部分に設けられる。アウターパネル13はボディと共に車両の外観を構成する部分である。インナーパネル14はアウターパネル13の車室側に設けられている。インナーパネル14には開口15が設けられている。開口15は、サービスホールなどとも呼ばれる。
ドアトリム16はドア10のうち車両内側に面する部分に設けられる。ドアトリム16はドアパネル12の内側に取付けられる。ドアトリム16は車両の内観を構成する部分である。
ドア10には機器18が組み込まれる。ドア10に組み込まれる機器18は車種、グレード、オプション等に応じて決まる。例えば、機器18としては、ウインドウを開閉するモータ、ドア10をロック及びアンロックするためのアクチュエーター、スピーカー、カーテシランプ、各種スイッチ、これらを制御する電子制御ユニットなどが想定される。ドア10に組込まれる機器18の一部又は全部はベース部材30に組込まれてもよい。
配線モジュール20は、ドアパネル12とドアトリム16との間に組み込まれる。配線モジュール20は、機器18への電力供給又は機器18と車体側機器との間の信号を送るために設けられる。配線モジュール20は、例えば、開口15を閉じるようにインナーパネル14に配線モジュール20が取付けられる。配線モジュール20は、ベース部材30と複数の配線部材40と保持部材50とを備える。
<ベース部材>
ベース部材30はドア10においてドアパネル12とドアトリム16との間に配置される。ベース部材30はドアパネル12とドアトリム16とに対して面状に広がる部材である。ベース部材30は、開口15と同じ程度又は開口15よりも大きく広がる偏平な部品である。ベース部材30は、インナーパネル14の開口15に取付けられた状態で、開口15を塞ぐ。これにより、ベース部材30は、車両の内側と外側とを仕切ることができる。ベース部材30がインナーパネル14の開口15に取付けられた状態で、ネジ止、係止構造等によって当該取付状態が保持される。例えば、ベース部材30の周辺部のうちインナーパネル14に重なる部分がネジ止等によってインナーパネル14にネジ止されれば、それらの間の隙間を可及的に塞ぐことができる。
ベース部材30がインナーパネル14に取付けられた状態で、アウターパネル13と、インナーパネル14及びベース部材30との間に空間が形成される。この空間に、ドア10のウインドウを収納することができる。当該空間には、雨水環境に曝されるウインドウが収容され、また、当該空間の上方には、ウインドウが出入りするスリット状の開口が形成されている。このため、当該空間は、水が侵入する可能性がある空間である。また、当該空間は、外部空間と繋がる可能性のある空間であるため、外部からの風切り音等が侵入する恐れがある空間でもある。ベース部材30は、インナーパネル14と共に車室空間と外部空間とをより完全に仕切る部材として設けられている。
より具体的には、ベース部材30は、樹脂又は金属等による成型品である。ベース部材30は主板部32を有する。主板部32は、開口15を塞ぐことができる程度の大きさで板状に広がる部分である。ここでは主板部32のうち車内側を向く面が取付面33とされる。主板部32のうち車外側を向く面が取付面とされてもよい。主板部32のうち車内側を向く面と車外側を向く面との両面が取付面とされてもよい。
取付面33は平坦であってもよい。取付面33は凹凸形状に形成されていてもよい。取付面33のうち開口15を覆う部分が開口15の周縁を覆う部分よりも車外側に凹んで開口15に入りこんでいてもよい。取付面33に複数の配線部材40が配置される。取付面33のうち配線部材40が配置される経路に沿った部分が平坦であってもよい。配線部材40が配置される経路に沿った一部に凹凸形状があってもよい。
<配線部材>
配線部材40は機器18に接続される。配線部材40は機器18への電力供給又は機器18と車体側機器との間の信号を送るための配線である。ここでは配線部材40は複数の電線41、42、43を含む。電線41、42、43は被覆電線であってもよい。被覆電線は芯線と芯線の周囲の被覆層とを有する。電線41、42、43は単心線であってもよいし多心線であってもよい。配線部材40は光ファイバーケーブルを含んでいてもよい。
複数の電線41、42、43は、第1電線41、第2電線42、第3電線43を含む。第1電線41、第2電線42、第3電線43は互いに異なる機器18に接続される。第1電線41、第2電線42、第3電線43の数は1本又は複数本であり、機器18に応じて設定される。
第1電線41、第2電線42、第3電線43は、それぞれの一端側では並列状態に集合されている。複数の電線41、42、43の一端部は、集合した状態で、ドア10のヒンジ側から当該ドア10から延出し、車両本体内に導かれる。複数の電線41、42、43の一端部は、例えば共通コネクタ等を介して車両本体内の配線端部に設けられた他のコネクタに接続されることが想定される。これにより、配線部材40を介して機器18への電力供給、機器18と車体側機器との通信等が可能とされる。なお、ドア10に電子制御ユニットが設けられる場合、配線部材40として、当該電子制御ユニットと車両本体内の配線とを接続する配線部材と、当該電子制御ユニットと機器18とを接続する配線部材とが設けられるとよい。
第1電線41、第2電線42及び第3電線43のそれぞれの他端部は、機器18に接続される。ここでは第1電線41、第2電線42及び第3電線43のそれぞれの他端部には配線側コネクタC1が取付けられている。機器18には機器側コネクタC2が設けられる。配線側コネクタC1と機器側コネクタC2とが接続される。電線41、42、43と機器18とはコネクタC1、C2を介さずに接続されていてもよい。
複数の電線41、42、43は一端側から集合した状態で、ベース部材30上に延びる。複数の電線41、42、43はベース部材30上で第1電線41、第2電線42、第3電線43に分岐する。なお図1に示す例では、第1電線41、第2電線42、第3電線43はベース部材30上の一つの分岐位置で分岐している。第1電線41、第2電線42、第3電線43はベース部材30上で異なる位置で分岐していてもよい。例えば第1電線41と第2電線42とが第1分岐位置で分岐し、第1電線41及び第2電線42と、第3電線43とが第1分岐位置よりもドアヒンジ寄りの第2分岐位置で分岐してもよい。第1電線41、第2電線42及び第3電線43は分岐位置から機器18まで機器18の位置に応じた経路に沿って延びる。分岐位置から機器18までの経路は如何なる経路であってもよいが、なるべく最短となる経路とされるとよい。複数の電線41、42、43が集合した部分は幹線部とされる。複数の電線41、42、43が分岐した後の第1電線41、第2電線42、第3電線43それぞれが単独で延びる部分は枝線部とされる。
<保持部材>
ここでは枝線部に保持部材50Aが設けられ、幹線部に保持部材50Bが設けられている。保持部材50A、50Bについて特に区別が不要な場合は保持部材50とされる。保持部材50について図2から図8を参照しつつ詳述する。図2は図1の領域A1の拡大斜視図である。図3は図1の領域A1の概略断面図である。図3は取付面33に直交し、配線部材40の延在方向に平行な面に沿って切断された縦断面図である。図4及び図5は保護部材を配線部材40に取付ける様子を示す説明図である。図6は図1の領域A2の拡大平面図である。図7は図1の領域A2の概略拡大正面図である。図8は保護部材を配線部材40に取付ける様子を示す説明図である。
保持部材50は複数の配線部材40を並んだ状態に保持する。保持部材50はシート部分52を少なくとも1つ有する。シート部分52には孔56が少なくとも1つ形成されている。複数の配線部材40は、孔56を通って並んだ状態に保持される。
シート部分52の材料、構造は如何なる材料、構造であってもよい。材料は、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)などの軟質樹脂であってもよいし、硬質PVC、ポリプロピレン(PP)などの硬質樹脂であってもよい。構造に関し、シート部分52は不織布又は発泡シートなどの多孔質な構造を有するシートであってもよいし、一様に詰まった充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。
シート部分52は柔らかい部材(可撓性のある部材)であってもよい。シート部分52は硬い部材(高剛性の部材)であってもよい。シート部分52は電線41、42、43の被覆層よりも高剛性の部材であってもよい。シート部分52のうち一部と他の一部とにおいて硬さが異なっていてもよい。シート部分52の硬さは、材料、構造等によって決まる。例えば、材料に関し、軟質樹脂を材料とするシートは、硬質樹脂を材料とするシートよりも柔らかくなりやすい。また例えば、構造に関し、多孔質なシートは、ソリッドシートよりも柔らかくなりやすい。
ここでは保持部材50は、シート部分52が配線部材40の長手方向に複数つながって形成されている。保持部材50は、複数のシート部分52を有する。複数のシート部分52がつながって保持部材50が設けられる場合、シート部分52は割れずに折り曲げ可能に形成されていると良い。ここでは保持部材50が4つのシート部分52を有している例が説明される。シート部分52の数はこれに限られず、2つであってもよいし、3つであってよいし、5つ以上であってもよい。シート部分52の数は奇数であってもよいし、偶数であってもよい。シート部分52の数が奇数であると、配線部材40の延在方向に沿った保護部材の一端側の縁部51aと、他端側の縁部51bとが互いに逆向きとなる。シート部分52の数が偶数であると、保持部材50の一端側の縁部51aと、他端側の縁部51bとが同じ向きとなる。
複数のシート部分52における孔56は、複数のシート部分52同士が所定位置で折り曲げられて重なったときに、対応する孔56同士が重なることが可能な位置に形成されている。所定位置は複数のシート部分52の連結部に相当する。保持部材50において当該所定位置に折目CRが形成されている。
保持部材50がPPシートなど硬い部材である場合、通常、折り曲げられた際、折目CRがつく。保持部材50が不織布など柔らかい部材である場合、折り曲げられた際、折目CRがつかない場合があり得る。この場合、保持部材50が折り曲げられた状態で折り曲げ部分がプレスされるなどして、折目CRがつけられてもよい。保持部材50に折目CRが形成されていることによって複数のシート部分52が展開された状態でも屈曲状態に保たれやすい。
シート部分52は取付面33に接合されている。孔56はシート部分52の幅方向に沿った中間領域に形成される。シート部分52の両側領域が取付面33に接合される。ここではシート部分52は本体55と固定片58とを有する。本体55は孔56が形成された部分である。本体55の形状は如何なる形状であってもよいが、方形状など複数のシート部分52を連結しやすい形状であると良い。固定片58は本体55の一部分が外方に突出する部分である。ここでは本体55の側縁部の一部が側方に突出して固定片58とされている。固定片58は連結部の側方に延出している。固定片58は縁部51a、51bの側方に延出していてもよい。固定片58は本体55の側縁部の中間部から側方に延出していてもよい。
シート部分52と取付面33との接合態様は如何なる接合態様であってもよい。例えば、シート部分52と取付面33とは接着剤、両面粘着テープなどの接合部材を介して接合されていてもよい。また例えば、シート部分52と取付面33とは他の接合部材を介さずに直接接合されていてもよい。例えば、シート部分52と取付面33とは融着されるなどして直接接合されていてもよい。シート部分52と取付面33とが融着される場合、シート部分52の樹脂材料と取付面33の樹脂材料とのうち少なくとも一方が溶けて相手側に固着する。シート部分52の樹脂材料と取付面33の樹脂材料とが両方が溶けて相手側に固着してもよい。例えば、シート部分52の樹脂材料と取付面33の樹脂材料とが同じ材料であると、両方が溶けて相手側に固着しやすい。
配線部材40がシート部分52の孔56を通りつつ取付面33に配置されているため、配線モジュール20には取付面33の法線方向に沿ってシート部分52と配線部材40とが重なる重なり部が存在する。そして、重なり部には配線部材40が隠れる部分とシート部分52が隠れる部分とが存在する。
配線部材40が隠れる部分はシート部分52が配線部材40を覆い隠す部分である。配線部材40が隠れる部分は重なり部において、シート部分52が取付面33に対して配線部材40よりも上方に位置する部分である。配線部材40が隠れる部分において配線部材40がシート部分52よりも取付面33側に位置する。シート部分52のうち配線部材40を隠している部分は山部53(crest)とされる。
シート部分52が隠れる部分は配線部材40がシート部分52を覆い隠す部分である。シート部分52が隠れる部分は重なり部において、配線部材40が取付面33に対してシート部分52よりも上方に位置する部分である。シート部分52が隠れる部分においてシート部分52が配線部材40よりも取付面33側に位置する。シート部分52のうち配線部材40によって隠される部分は谷部54(trough)とされる。
シート部分52が1つの場合、保持部材における2つの縁部のうち一つは山部53となり、もう一つは谷部54となる。シート部分52が2つ以上つながる場合、シート部分52同士の連結部が1つ以上設けられる。保持部材における2つの縁部のうち一方は山部53及び谷部54のいずれかであり、連結部を経て他方の縁部に至るまで山部53及び谷部54が交互に連続する。例えば、シート部分52が2つつながる場合、連結部が1つ設けられる。1つの連結部は山部53及び谷部54のいずれか一方となり、保持部材50の2つの縁部は山部53及び谷部54のいずれか他方となる。シート部分52が3つつながる場合、シート部分52同士の連結部が2つ設けられる。当該2つの連結部のうち一つは山部53となり、もう一つは谷部54となる。保持部材50における2つの縁部のうち谷部54となる連結部につながる縁部は山部53となり、山部53となる連結部につながる縁部は谷部54となる。
保持部材50はシート部分52が取付面33に対して斜めに延びる取付姿勢で取付けられる。取付姿勢において電線41、42、43は図3に示すようになるべく真っすぐに延びてもよい。保持部材50の取付姿勢が取付面33に平行に近づくと、電線41、42、43が取付面33に接近離間するように蛇行することもあり得る。例えば、シート部分52が硬い部材である場合、電線41、42、43は孔56の周縁と接触して蛇行する。この際、電線41、42、43は山部53の下側において取付面33に最も接近する。電線41、42、43は山部53の下側の部分から谷部54の上側に向けて取付面33から離間していく。シート部分52が柔らかい部材である場合、保持部材50の取付姿勢が取付面33に平行に近づいたとき、シート部分52が曲ることもあり得る。
以下、図2から図5を参照しつつ枝線部に設けられる保持部材50Aについてより詳しく説明する。領域A1における保持部材50Aは第1電線41に取付けられる保持部材50Aであるが、枝線部における第2電線42、第3電線43に取付けられる保持部材50Aも同様の構成を有している。
保持部材50Aには複数の孔56Aが形成されている。複数の孔56Aを第1電線41の複数の電線41X、41Y、41Zがそれぞれ通る。複数の孔56Aは一つのラインに沿って並ぶように配置されている。孔56Aは一段のみ設けられている。複数の孔56Aは同じ大きさに形成されている。複数の孔56Aは異なる大きさに形成されていてもよい。複数の孔56Aは第1孔と第1孔よりも大きい第2孔とを有していてもよい。
保持部材50Aが取付姿勢とされた状態で、電線41の延在方向から見て孔56Aが円形に近い形状であると良い。図4に示すように、シート部分52の法線方向から見て孔56Aはシート部分52に対して一方に長く形成される。孔56Aは複数の孔56Aが並ぶ方向と直交する方向に長く形成される。これにより、取付姿勢において、電線41の延在方向から見て孔56Aが円形に近い形状とされる。
図2に示す例では、配線側コネクタC1に3つの電線41X、41Y、41Zが接続される。保持部材50Aには3つの孔56AX、56AY、56AZが形成されている。3つの電線41X、41Y、41Zはそれぞれ別の孔56Aを通る。具体的には電線41Xは孔56AXを通る。電線41Yは孔56AYを通る。電線41Zは孔56AZを通る。配線側コネクタC1における電線41X、41Y、41Zの並び順と、保持部材50Aにおける電線41X、41Y、41Zの並び順とが一致している。
保持部材50Aの孔56Aの周縁にはシート部分52の外縁に達するスリットが形成されていない。このため、ここでは、シート部分52の一方面側から電線41を孔56Aに通して保持部材50Aを電線に取付けている。
保持部材50Aは、配線部材40の端部に設けられている。保持部材50Aにおける配線部材40の端部側の縁部51aは配線部材40よりも取付面33側に位置する。保持部材50Aにおける配線部材40の端部側の縁部51aは谷部54である。
保持部材50Aは例えば、以下のように配線部材40に取付けられる。すなわち図4に示すように、コネクタハウジングCHの手前に折り畳んだ状態の保持部材50Aが配置される。コネクタハウジングCHにおけるキャビティCAと、当該キャビティCAに挿入される電線41に対応する孔56Aとが連通するように配置される。この状態で、電線41が孔56Aを通され、さらにキャビティCAに挿入される。これにより保持部材50Aが電線に取付けられる。このとき一列に並ぶキャビティCA、及び孔56Aに一方から順に電線41が挿入されることによって、配線側コネクタC1における電線41X、41Y、41Zの並び順と、保持部材50Aにおける電線41X、41Y、41Zの並び順とが一致する。なおキャビティCAの間隔と孔56Aの間隔とが異なる場合、1組の対応する孔56A及びキャビティCAに電線41が挿入された後、次に挿入される電線41に対応する1組の孔56A及びキャビティCAが連通するように、コネクタハウジングCHと保持部材50Aとが孔56Aの並ぶ方向に相対移動されるとよい。他の電線42、43に対しても同様に保持部材50Aが取付けられることができる。
孔56A及びキャビティCAへの電線の挿入が完了したら、保持部材50Aは取付面33に接合される前に配線部材40に対して所定の位置に移動される。また保持部材50Aは取付面33に接合される前に折り畳まれた状態から展開されて、配線部材40に対して所定の姿勢にされる。このとき保持部材50Aは折り畳まれた状態で移動されると、移動容易である。
電線42には2つの保持部材50Aが取付けられる。この場合、2つの保持部材50AがコネクタハウジングCHの手前に位置した状態で、孔56A及びキャビティCAに電線が通された後、2つの保持部材50Aが所定位置まで移動されるとよい。
固定片58Aはシート部分52のうち山部53の側方に突出する。そしてこの固定片58Aが取付面33に接合されている。
以下、幹線部に設けられる保持部材50Bについてより詳しく説明する。
保持部材50Bに形成される孔56Bは1つである。1つの孔56Bに複数の電線41、42、43すべてが通されている。
保持部材50Bが取付姿勢とされた状態で、電線41、42、43の延在方向から見て孔56Bがシート部分52の幅方向に長い長円状に近い形状であると良い。図7の仮想線に示すように、シート部分52の法線方向から見て孔56Bはシート部分52に対して円形に形成されてもよい。この場合でも、取付姿勢において、シート部分52が取付面33に対して斜めに延在するため電線41、42、43の延在方向から見て孔56Bが長円状に近い形状とされる。
保持部材50Bの孔56Bの周縁にはスリット57が形成されている。スリット57はシート部分52の外縁に達する。スリット57は孔56Bの周縁とシート部分52の外縁とを結ぶ。スリット57を通じて孔56Bに電線41、42、43が収められる。これにより、電線41、42、43の端部が配線側コネクタC1に収められた後でも、容易に保持部材50Bが複数の電線41、42、43に取付けられる。
スリット57は谷部54に向けて延びるように形成されている。これにより、シート部分52が取付面33に固定されると、スリット57を通じて電線41、42、43がシート部分52の外方に飛び出しにくい。スリット57は、山部53に向けて延びるように形成されていてもよい。スリット57は本体55の側縁部に向けて延びるように形成されていてもよい。
保持部材50Bの固定片58Bはシート部分52のうち谷部54の側方に延出している。固定片58Bが取付面33に接合されている。従って谷部54の側方部分が取付面33に接合されている。これにより、スリット57を通じて電線41、42、43がシート部分52の外方により飛び出しにくい。
図6に示す例では、保持部材50Bにおける縁部51a、51bは山部53とされる。保持部材50Bにおける縁部51a、51bは谷部54とされてもよい。
配線部材40に取付けられた保持部材50は以下のように取付面33に接合される。すなわち、保持部材50が取付けられた配線部材40が取付面33上に所定の経路に沿って配置される。また保持部材50が電線41、42、43の延在方向に沿った所定位置に移動されるとともに、折り畳まれた状態から展開される。例えば、保持部材50AはコネクタハウジングCHの手前に位置する状態から、コネクタハウジングCHから遠ざかる向きに移動される。保持部材50Bは所定の位置に位置した状態でスリット57を通じて孔56Bに電線41、42、43が挿入されてもよい。保持部材50における両側の縁部51a、51bが逆向き(外向き)に引っ張られて保持部材50が展開される。そして、取付面33上に配線部材40が所定の経路に沿って配置されると共に保持部材50が配線部材40に対して所定の姿勢で及び所定の位置に位置する状態で、シート部分52(ここでは固定片58)が取付面33に接合される。すべての保持部材50が取付面33に接合されることにより、配線モジュール20とされる。
<実施形態1の効果等>
以上のように構成された配線モジュール20によると、シート部分52の孔56に配線部材40が通された状態でシート部分52が取付面33に接合されることによって、複数の配線部材40が取付面33から離れることがシート部分52によって抑制される。これにより、配線部材40が取付面33からなるべく離れずに固定されることができる。
またシート部分52が取付面33に融着されている。これにより、シート部分52がベース部材30に簡易に接合される。
また保持部材50は複数のシート部分52を有するため、複数のシート部分52によって配線部材40を保持できる。複数のシート部分52における孔56は、複数のシート部分52が重なったときに対応する孔56同士が重なることが可能な位置に形成されているため、複数のシート部分52が重なった状態で複数のシート部分52の孔56に配線部材40を簡易に通すことができる。
また孔56同士が重なるように複数のシート部分52同士が折り曲げられる際の所定位置に折目CRが形成されている。これにより、折目CRに沿って複数のシート部分52が折り曲げられることによって、対応する孔56が重なるように複数のシート部分52を重ねることが容易となる。
また保持部材50Aにおける配線部材40の端部側の縁部51aは配線部材40よりも取付面33側に位置する。これにより、配線側コネクタC1が把持されて機器側コネクタC2に接続される際などに、保持部材50Aが邪魔になりにくくなり、作業が容易となる。
また保持部材50Aにおいて、シート部分52のうち山部53の側方に位置する部分が取付面33に接合されている。これにより、山部53が配線部材40を取付面33に向けて押さえることができ、保持部材50によって配線部材40が取付面33に向けて押さえられる。
また保持部材50Bには複数の配線部材40が収まる孔56Bが1つ形成されている。これにより、複数の配線部材40が孔56Bに通されることによって並んだ状態に保持される。
[変形例]
図9はベース部材30の変形例を示す分解平面図である。図10は変形例にかかるベース部材130に配線部材40が配置された様子を示す正面図である。
ベース部材130には取付面33に溝34が形成されている点でベース部材30とは異なる。溝34には、複数の配線部材40及び保持部材50の少なくとも一方が収まる。これにより、複数の配線部材40が溝34に沿って配置される。
溝34はベース部材130上における配線部材40の経路に沿って全体に延びるように形成されている。溝34は配線部材収容溝35と保持部材収容溝36とを有する。配線部材収容溝35は配線部材40のうち保持部材50が設けられない部分が収まる溝である。保持部材収容溝36は保持部材50が収まる溝である。保持部材収容溝36は配線部材収容溝35よりも幅広に形成されている。保持部材収容溝36に保持部材50が収まることにより、保持部材50がベース部材130に位置決めされる。
もっとも溝34は、ベース部材130上における配線部材40の経路に沿った一部に形成されていてもよい。例えば溝は配線部材収容溝35と保持部材収容溝36とのうちいずれか一方が形成されていてもよい。また例えば、幹線部を収める溝と枝線部を収める溝とのうちいずれか一方が形成されていてもよい。
溝34の横断面形状は如何なる形状であってもよい。ここでは溝34の横断面形状は長方形状とされている。溝34の横断面形状は上部開口部が底部よりも幅広となるように等脚台形状に形成されていてもよい。溝34の底部は溝34の幅方向及び延在方向に平坦であってもよい。溝34の底部は溝34の幅方向及び延在方向に凹凸形状とされていてもよい。
配線部材40は溝34の上部開口部と底部との間に位置する。配線部材40の一部は溝34の上方に突出してしていてもよい。配線部材40が取付面33に接近離間するように蛇行する場合、配線部材40のうち取付面33に接近する部分が溝34に収まっていてもよい。
シート部分52の本体55も溝34に収まっている。固定片58が溝34の上部開口部周縁に固定されている。シート部分52が溝34の内面に固定されていてもよい。シート部分52が溝34の側面に固定されていてもよい。シート部分52が溝34の底部に固定されていてもよい。
シート部分52の本体55の一部は溝34の上方に突出している。シート部分52の本体55は溝34の上方に突出していなくてもよい。保持部材50における山部53が溝34の上部開口部と底部との間に位置していてもよい。
図11は保持部材50の変形例を示す斜視図である。
変形例にかかる保持部材150には孔として複数段に別れて配置された複数の孔156が形成されている点で保持部材50とは異なる。これにより、複数の配線部材40が複数段に別れて保持されることができる。複数段の孔156はベース部材30の平面視において配線部材40の延在方向に別れている。各段において孔56が複数形成されている。複数のラインそれぞれに沿って複数の孔56が並ぶように配置されている。ここでは複数の孔156は3段に別れて形成されている。複数の孔は2段に別れて形成されていてもよいし、4段以上に別れて形成されていてもよい。孔156の段数は電線端部の多段コネクタの段数に応じた段数であると良い。
図11には仮想線によって多段コネクタC3が示されている。ここでは多段コネクタC3の段数は3段であるが、2段であってもよく、4段以上であってもよい。多段コネクタC3は配線部材40の端部に設けられる配線側コネクタの一例である。かかる保持部材150は例えば配線部材40のうち多段コネクタC3に接続される端部に設けられると良い。これにより、複数の配線部材40が多段コネクタC3における配置に近い配置で保持部材150に保持される。つまり、多段コネクタC3における1段目のキャビティCAAに収容される電線が保持部材150における1段目の孔156Aを通る。多段コネクタC3における2段目のキャビティCABに収容される電線が保持部材150における2段目の孔156Bを通る。多段コネクタC3における3段目のキャビティCACに収容される電線が保持部材150における3段目の孔156Cを通る。
複数段の孔156は千鳥配列(staggered arrangement)に配置されている。これにより、孔156の密度が高められる。より具体的には、2段目の孔156Bはシート部分52の幅方向に沿って1段目の孔156A同士の間の位置に形成されている。3段目の孔156Cはシート部分52の幅方向に沿って2段目の孔156B同士の間の位置に形成されている。3段目の孔156Cはシート部分52の幅方向に沿って1段目の孔156Aと同じ位置に形成されている。各段の孔156の大きさが同じであり、1段目の孔156Aの中心と2段目の孔156Bの中心とがシート部分52の幅方向に沿ってずれている。2段目の孔156Bの中心と3段目の孔156Cの中心とがシート部分52の幅方向に沿ってずれている。1段目の孔156Aの中心と3段目の孔156Bの中心とがシート部分52の幅方向に沿って同じ位置にある。
複数段の孔156は碁盤目配列(in line arrangement)に配列されていてもよい。具体的には、各段の孔156がシート部分52の幅方向に沿って同じ位置に形成されていてもよい。
これまでベース部材30、130がドアパネル12とドアトリム16との間に組み込まれる部材であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えばベース部材30、130はルーフパネルとルーフライニングとの間に組み込まれる部材であってもよく、車両において外観をなす外装部材と内観をなす内装部材との間に組み込まれる部材であってもよい。また例えばベース部材30、130は、ドアトリム16、ルーフライニング又はインストルメントパネルなどの内装部材であってもよい。
これまでシート部分52のうち固定片58が取付面33に接合されるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。シート部分52は固定片58を有していなくてもよい。シート部分52のうち本体55の側縁が取付面33に接合されてもよい。また、固定片58は本体55の側縁部の一部が側方に突出するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。縁部51a、51bの一部が配線部材40の延在方向(山部53と谷部54とを結ぶ方向)に突出して固定片とされていてもよい。
第2電線42が通される2つの保持部材50A、又は幹線部に通される2つの保持部材50Bのように、同じ電線に2つ以上の保持部材50が設けられる場合、以下のように2つの保持部材50が設けられてもよい。すなわち、シート部分52がつながって1つの保持部材50とされた状態で孔56に電線が通された後、シート部分52が切り離されて2つ以上の保持部材50とされてもよい。
これまでシート部分52には、1つの電線が通る孔56Aが複数形成されるか、複数の電線41、42、43が通る孔56Bが1つ形成されるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えばシート部分52に複数の電線が通る孔が複数形成されてもよい。具体的には例えば4本の電線がシート部分52を貫通する場合、シート部分52に2本の電線が通る孔が2つ形成されていてもよい。また例えばシート部分に複数の電線が通る孔と1つの電線が通る孔との両方が形成されていてもよい。具体的には、例えば4本の電線がシート部分52を貫通する場合、シート部分52に2本の電線が通る孔が1つと、1本の電線が通る孔が2つとが形成されていてもよい。例えば4本の電線が2本の細径電線と2本の太径電線とを有する場合、2本の細径電線が同じ1つの孔に通され、2本の太径電線が残りの2つの孔に別々に通されてもよい。
これまで1つの配線モジュール20において2つの種類の保持部材50A、50Bが使い分けられていたが、このことは必須の構成ではない。1つの配線モジュール20に設けられる保持部材がすべて同じ種類の保持部材であってもよい。例えば保持部材50Bに代えて保持部材50Aが設けられてもよい。この場合、幹線部において第1電線41を保持する保持部材50Aと第2電線42を保持する保持部材50Aと第3電線43を保持する保持部材50Aとが並列に設けられていてもよい。また例えば保持部材50Aに代えて保持部材50Bが設けられてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 ドア
12 ドアパネル
13 アウターパネル
14 インナーパネル
15 開口
16 ドアトリム
18 機器
20 配線モジュール
30、130 ベース部材
32 主板部
33 取付面
34 溝
35 配線部材収容溝
36 保持部材収容溝
40 配線部材
41、41X、41Y、41Z、42、43 電線
50、50A、50B、150 保持部材
51a、51b 縁部
52 シート部分
53 山部
54 谷部
55、55A、55B 本体
56、56AX、56AY、56AZ、56B、156 孔
57 スリット
58、58A、58B 固定片
C1 配線側コネクタ
C2 機器側コネクタ
CR 折目

Claims (10)

  1. 取付面を有するベース部材と、
    前記取付面に配置される複数の配線部材と、
    前記複数の配線部材を前記取付面上に並んだ状態に保持する保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、孔が少なくとも1つ形成されたシート部分を少なくとも1つ有し、
    前記複数の配線部材は、前記孔を通って並んだ状態に保持され、
    前記シート部分が前記取付面に接合されている、配線モジュール。
  2. 請求項1に記載の配線モジュールであって、
    前記シート部分が前記取付面に融着されている、配線モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線モジュールであって、
    前記保持部材は前記シート部分が前記配線部材の長手方向に複数つながって形成された複数のシート部分を含み、
    前記複数のシート部分における前記孔は、前記複数のシート部分同士が所定位置で折り曲げられて重なったときに、対応する前記孔同士が重なることが可能な位置に形成されている、配線モジュール。
  4. 請求項3に記載の配線モジュールであって、
    前記所定位置に折目が形成されている、配線モジュール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記配線部材の端部に設けられた前記保持部材における前記配線部材の端部側の縁部は前記配線部材よりも前記取付面側に位置する、配線モジュール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記シート部分が前記配線部材を覆い隠す部分が山部とされ、
    前記シート部分のうち前記山部の側方に位置する部分が前記取付面に接合されている、配線モジュール。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記孔として複数段に別れて配置された複数の孔が形成されている、配線モジュール。
  8. 請求項7に記載の配線モジュールであって、
    前記複数の孔のうち2段目の孔は1段目の孔同士の間の位置に形成されている、配線モジュール。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記複数の配線部材が1つの前記孔に通されている、配線モジュール。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記ベース部材に前記複数の配線部材及び前記保持部材の少なくとも一方が収まる溝が形成されている、配線モジュール。
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