JP2021149519A - 情報処理装置、車両シェアリングシステム、情報処理方法、及びプログラム。 - Google Patents

情報処理装置、車両シェアリングシステム、情報処理方法、及びプログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更する。【解決手段】車両に乗車中のユーザの要望に応じて、乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと車両が到着する順番の変更を提案する。【選択図】図10

Description

本発明は、車両シェアリングシステムに関わる情報処理装置及び方法に関する。
車両シェアリングを含む輸送サービスにおいて、サービスの利用を希望するユーザから所望の条件の入力を受け付け、それに応じた走行を車両に行わせる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1においては、車両相乗りを行う各ユーザの出発点及び目的地に基づいて各ユーザの推定迎車時間などの迎車予定を計算して、タクシーに迎車を行う指示を出す技術が開示されている。
特開2019−525299号公報
しかしながら特許文献1に記載の技術では、各ユーザの降車順を変更することは考慮されていなかった。
したがって、本発明の目的は、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することにある。
本発明によれば、
複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理装置であって、
前記車両に乗車中のユーザの要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する提案手段を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
本発明によれば、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することができる。
実施形態1に係る交通システムの一例を示す図 実施形態1に係る交通システムを利用する際の経路設定用ユーザインタフェースの一例を説明する図 実施形態1に係る交通システムの情報処理装置の機能構成例を示すブロック図 実施形態1に係る交通システムの通信装置の機能構成例を示すブロック図 実施形態1に係る交通システムのナビゲーション用情報処理サーバの機能構成例を示すブロック図 実施形態1に係る交通システムの情報処理装置における点灯制御処理の一連の動作を示すフローチャート 実施形態1に係る交通システムの情報処理装置における取引条件判定処理の一連の動作を示すフローチャート 実施形態1に係る交通システムにおける取引条件判定処理の例を説明する図 実施形態1に係る交通システムにおける対価の支払方法の例を説明する図 実施形態1に係る交通システムにおける取引条件判定処理の例を説明する図 実施形態1に係る交通システムの通信装置における車両制御処理の一連の動作を示すフローチャート 実施形態2に係るユーザ間調整システムの一例を示す図 実施形態2に係る情報処理装置の機能構成例を示すブロック図 実施形態2に係る通信装置の機能構成例を示すブロック図 実施形態2に係る情報処理装置における到着順調整処理の一連の動作を示すフローチャート 実施形態2に係る情報処理装置における判定処理の一連の動作を示すフローチャート 実施形態2に係る到着順調整処理の例を説明する図 実施形態2に係る到着順調整処理の例を説明する図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
本実施形態に係る情報処理装置は、複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる。一実施形態に係る車両シェアリングシステムにおいては、シェアリングが行われている車両に乗車中のユーザの要望に応じて、同車両に乗車する各ユーザの降車予定地へと車両が到着する順番を変更することが提案される。まず、本実施形態に係る情報処理装置を適用可能な車両シェアリングシステムの例について説明する。なお、以下においては車両シェアリングシステムにおいて自動運転車両が用いられるものとして説明を行うが、例えば手動運転車両が用いられても構わない。以下において、車両が、車両に乗車する各ユーザの降車予定地へと到着する順番を、単に「到着順」と呼ぶものとする。
[車両シェアリングシステム]
本実施形態に係る情報処理装置は、複数の車両をユーザがシェアする車両シェアリングシステムのユーザによって用いられる。本実施形態に係る車両シェアリングシステムにおいては、ユーザは、乗車する車両が他の車両に対して優先的に通行する場合にその他の車両に対して対価を支払い、他の車両が乗車する車両に対して優先的に通行する場合にその他の車両のユーザから対価を受け取る。すなわち、優先度情報として、上述のような支払う対価(以下、支払対価)と受け取る対価(以下、要求対価)とが車両ごとに設定され、それらの対価の値に応じて、例えば信号などが制御されることにより、交差点を通過する車両の優先的な通行が制御される。以下、支払対価と要求対価との片方又は両方を指して対価と呼ぶものとする。また、車両シェアリングを行う車両を指してライドシェア車両と呼ぶものとする。
[交通システムの構成]
まず、図1Aを参照して、本実施形態に係るライドシェア車両が利用する、交通システム100の構成について説明する。車両130は、例えば、自動運転走行が可能な電動自動車又は燃料を用いて走行可能な、車両シェアリングを行うことのできる車両である。車両130は、車内の様々なセンサによって車両内の状態を計測し、収集したデータをナビゲーション用情報処理サーバ150に送信可能である。このように収集されて送信されるデータは、一般にフローティングデータ、プローブデータ、又は交通情報などとも呼ばれる。このようなデータには、例えば、現在位置、車両の速度(車速)、車両の電池若しくは燃料の残量、又はカメラやLIDARによって得られた画像若しくは3次元データなどが含まれるが、他の情報を含んでいてもよい。これらのデータは、一定の間隔で又は特定のイベントが発生したことに応じてナビゲーション用情報処理サーバ150に送信される。また、車両130は、後述する優先的な通行に関する取引条件などの設定情報をナビゲーション用情報処理サーバ150に送信することができる。以下の説明では、車両130からナビゲーション用情報処理サーバ150に送信されるデータをまとめて車両情報という。車両情報は必要に応じて、その一部又は全部が車両130と関連付けられた通信装置140にも送信される。なお、以下の例では、通信装置140が例えばスマートフォンである場合を例に説明するが、これに限らず、車両130に組み込まれた車載装置であってもよく、パーソナルコンピュータ、又はタブレット端末などであってもよい。
ナビゲーション用情報処理サーバ150は、1つ以上のサーバ装置で構成され、複数の車両130からの車両情報を順次取得して車両データベースに記録する。また、ナビゲーション用情報処理サーバ150は、(情報処理装置110からの)信号機120の情報も順次取得し、様々な経路の交通状況をほぼリアルタイムに把握することができる。ナビゲーション用情報処理サーバ150は、取得した情報を用いて、例えば、車両の通行する経路、及び通行のための所要時間を推定することができる。(図1Bを参照して後述するが)ナビゲーション用情報処理サーバ150は、その要求に応じて、推定した経路や対価を通信装置140に送信することができる。ユーザが所望の経路を選択すると、選択された経路が車両130に設定され、車両130は当該経路を例えば自動運転によって通行する。表示141は、通信装置140の表示部に表示される取引条件設定の一例であり、目的地を設定可能な画面を示している。
通信装置140は、車両130に乗車するユーザ160による、通信装置170を介した入力を取得する。本実施形態においては、ユーザ160は、後述する優先的な通行に関する取引条件を通信装置170に入力するものとするが、通信装置170に入力するものは特にこれには限定されず、例えば後述するユーザの要望を入力してもよい。なお、以下においては通信装置170がスマートフォンであるものとして説明を行うが、特にこれには限定されず、パーソナルコンピュータ又はタブレット端末などであってもよい。また、通信装置170は通信装置140と同一の装置であってもよい。
情報処理装置110は、信号機120の点灯を制御する。情報処理装置110は、信号機120の点灯を通常の点灯タイミングで切り替えるように制御するほか、所定の距離内の車両130と関連付けられた通信装置140と通信して、優先的な通行に関する取引条件に応じて信号機120の点灯を制御することができる。ここで、情報処理装置110は、車両130に関連付けられた、各ユーザが有する通信装置140全てと通信してもよく、親機として設定された代表の通信装置140とのみ通信してもよい。優先的な通行に関する取引条件に基づく制御については後述する。なお、本実施形態の例では、信号機120と情報処理装置110が別体である場合を例に説明しているが、情報処理装置110は信号機120内に内蔵されていてもよい。
ネットワーク111は、例えばインターネットや携帯電話網などの通信網を含み、情報処理装置110やナビゲーション用情報処理サーバ150と、車両130や通信装置140との間の情報を伝送する。但し、ネットワーク111は必須ではなく、例えば、通信装置140と情報処理装置110とが直接無線通信を確立して通信を行ってもよい。
通信装置140は、例えばBluetooth(登録商標)などの無線通信を介して車両130と通信したり、携帯通信網などのネットワーク111を介して情報処理装置110やナビゲーション用情報処理サーバ150と通信したりすることができる。通信装置140は、例えば、予め車両130とペアリングされることにより、車両130と関連付けられている。
車両130のユーザが交通システム100を利用して目的地に到着するためには、例えば通信装置170を用いてユーザ160ごとの希望の取引条件を入力し、車両130に関連付けられている通信装置140を用いて目的地までの経路を決定する。図1Bには、本実施形態の通信装置170における、経路設定用ユーザインタフェースの例を示している。通信装置140は、まず、目的地を設定するための目的地設定画面161を表示する。ユーザは通信装置140の後述する操作部303を介して目的地を入力する。目的地を入力した際に、予め、優先的な通行に関する取引条件が設定されている場合には、通信装置170は、優先的な通行に関する取引条件の情報を通信装置140へと送信する。次いで、通信装置140は、設定された目的地と優先的な通行に関する取引条件の情報とをナビゲーション用情報処理サーバ150に送信する。なお、以下の説明では、優先的な通行に関する取引条件を単に「取引条件」と、優先的な通行に関する取引条件の情報を単に「取引条件の情報」という場合がある。また、通信装置170に入力されるユーザの希望の取引条件を、単に「希望の取引条件」と呼ぶものとする。
一方、取引条件が設定されていない場合、通信装置170は、取引条件設定画面162を表示する。取引条件設定画面162は、取引条件を設定するための画面であり、例えば、他の車両に対して、自車両が優先的な通行が可能になった場合に支払う対価と、他の車両の優先的な通行を受け入れた場合に、他の車両の優先的な通行に対して要求する対価とを設定することができる。例えば、交差点に差し掛かる自車両が赤信号によって停止しようとしており、他方、交差する道路を青信号で通行しようとする他の車両が存在する状況があるとする。このとき、「自車両が優先的な通行が可能になった場合に支払う対価」は、目的地に早く到着したい等の理由により、移動時間の短縮のために支払っても構わない対価を表す。すなわち、交差点の例では、他の車両を赤信号で停止させ、自車両を青信号で通行できるように取引することを表す。反対に、「他の車両の優先的な通行に対して要求する対価」は、移動時間の延長の代償として受け取りを要求する対価を表す。すなわち、交差点の例では、自車両が青信号で通行しようとする場合に、他の車両の優先的な通行を受け入れて赤信号で停止するために、設定した対価を要求することを表す。通信装置170は、取引条件設定画面162において対価が決定されると、当該対価を優先的な通行に関する取引条件の情報として、通信装置140へと送信し、次いで通信装置140がこの情報をナビゲーション用情報処理サーバ150に送信する。このとき、目的地の情報も送信される。
図1Bに示す例では、「自車両が優先的な通行が可能になった場合に支払う対価」と「他の車両の優先的な通行に対して要求する対価」とについて、仮想通貨を用いて、対価の額を設定する例を示している。しかし、対価の額は、例えば自国の通貨で換算した額を表示してもよい。対価の額を、例えば、時間あたりの給料に相当する額とすれば、時間の売買を現実的かつ直感的な尺度で表すことができる。また、「他の車両の優先的な通行に対して要求する対価」については、待ち時間を許容することができる時間の長さを設定するようにしてもよい。このように、取引条件設定では、移動時間にどれだけの価値を支払うことができるか、を設定することができる。
ナビゲーション用情報処理サーバ150は、現在の交通状況、他の車両の目的地までの経路や取引条件を考慮して、車両130の経路検索結果を返信する。通信装置170は、受信した経路検索結果を経路検索結果画面163に表示する。経路検索結果画面163の表示には、「経路1」〜「経路6」のように複数の経路の候補が含まれる。各経路には、ナビゲーション用情報処理サーバ150によって推定された、到着時刻および所要時刻が含まれる。また、各経路の候補には、対価が表示される。この対価は、目的地に到着するまでに得られる対価である。より多く他の車両の優先的な通行を受け入れれば、より多くの対価を獲得し、より多く他の車両より優先的に通行すれば、より多くの支払いが発生する。なお、対価は、通貨と交換可能であってよく、例えば、仮想通貨を用いて対価の算出や取引が行われてよい。なお、取引条件設定は、経路を設定する場合に限らず、車両の走行中に変更されてもよい。
[情報処理装置110の構成]
次に、信号の点灯を制御する情報処理装置110の機能構成例について、図2を参照して説明する。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部201は、ネットワーク111を介して複数の通信装置140と通信する通信回路を含む。また、通信部201は、制御部202によって処理された情報を通信装置140等に送信してもよく、制御部202によって処理される情報を通信装置140等から受信してもよい。
制御部202は、中央演算装置であるCPU210とRAM211とを含む。制御部202は、記録部203に記憶されたプログラムをRAM211に展開、実行することにより、制御部202内部の各部の動作を制御したり、情報処理装置110の各部の動作を制御したりする。また、制御部202は、信号機120の点灯制御処理を実行する。この点灯制御処理については後述する。RAM211は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部202がプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。記録部203は、例えば半導体メモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、情報処理装置110の動作に必要な設定値やプログラムを記憶する。
情報取得部212は、まず、信号機120の周辺(例えば所定の距離内)を通行する車両のうち、処理対象となる車両を特定し、その車両と関連付けられている通信装置140から取引条件の情報を取得する。取引条件判定部213は、1つ以上の通信装置140から取得された取引条件の情報に基づいて、優先的な通行に関する取引条件が満たされたかを判定する。取引条件判定部213が行う判定処理については図6を参照して後述する。
通行制御部214は、取引条件判定部213における判定結果(すなわち優先的な通行に関する取引条件が満たされたか否か)に応じて、信号機120の点灯を制御する。対価処理部215は、取引条件判定部213による判定結果に基づいて信号機の点灯を制御した場合、満たされた取引条件に基づいて対価の支払いを処理(すなわち車両の支払う対価を確定)し、通信装置140に確定した対価の情報を送信する。
[通信装置の構成]
次に、通信装置140の構成例について、図3を参照して説明する。図3に示す構成は、本実施形態の通信装置140の一例としてのスマートフォンを構成する機能ブロックを示している。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合され又は分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部301は、例えば通信用回路等を含み、必要なデータの送受信を行うために、例えばLTE等の移動体通信を介してインターネットに接続してもよく、Bluetooth(登録商標)通信を介して車両130と接続してもよい。
操作部303は、通信装置140の備えるボタンやタッチパネルを含み、表示部305に表示される目的地設定画面161又は取引条件設定画面162等の、各種操作用のGUIに対する操作を行うことができる。表示部305は、例えばLCDやOLED等の表示パネルを含み、表示制御部315の指示に応じて、目的地設定画面161又は取引条件設定画面162等の各種操作用のGUIや、走行中の経路を確認可能なGUI等を表示する。センサ部304は、現在位置を特定するためのGPSのほか、通信装置140の使用者を特定するための生体認証用のセンサを含む。
記録部306は、例えば半導体メモリ等の不揮発性メモリを含み、マップ情報や設定された取引条件の情報、制御部302が実行するプログラム等を記憶する。記録部306は、例えばブロックチェーン技術に用いられる分散型台帳のデータを保持する。本実施形態では、情報処理装置110から通知される対価に基づく、仮想通貨を用いたトランザクションが分散型台帳に記録される。例えば、通信装置140は、分散型台帳を管理する1つのノードとして機能し、制御部302が実行するプログラムには、仮想通貨を用いたトランザクションを処理するための、若しくは分散型台帳を管理するためのプログラム、又はスマートコントラクトのプログラムが含まれてよい。
制御部302は、CPU310及びRAM311を含み、例えば記録部306に記録されたプログラムをCPU310が実行することにより、制御部302内の各機能ブロックや通信装置140内の各部の動作を制御する。
希望条件取得部312は、各通信装置170における上述の取引条件設定画面162に対するユーザ操作に基づいて、ユーザの希望の取引条件の情報を取得する。取引条件設定部313は、希望条件取得部312が取得したユーザの希望の取引条件に基づいて、車両130における取引条件の情報を設定する。取引条件設定部313は、設定された取引条件の情報を記録部306に記録し、ナビゲーション用情報処理サーバ150又は周辺の情報処理装置110に通信部301を介して送信する。ナビゲーション情報取得部314は、ナビゲーション用情報処理サーバ150から経路検索結果の情報を取得する。
表示制御部315は、目的地設定画面161等の各種操作用のGUI等を表示するように、表示部305の表示を制御する。表示制御部315は、例えば、ユーザ操作及びナビゲーション用情報処理サーバ150から受信した経路検索結果の情報に基づいて、目的地設定画面161と経路検索結果画面163とを表示部305に表示させる。
優先通行制御部316は、情報処理装置110によって信号機120の点灯が制御された場合、通行可能通知(すなわち優先的な通行が可能になったことを示す通知)、或いは、通行不可通知(他の車両の優先的な通行を受け入れたことを示す通知)を情報処理装置110から受信する。優先通行制御部316は、これらの通知を受信したことに応じて、交差点を優先的に通行させる、或いは停止させるための制御信号を、車両130に送信する。
対価処理部317は、確定した対価の情報を情報処理装置110から受信する。対価処理部317は、確定した対価の情報に基づいて、対価の取引を行い、そのトランザクションを分散型台帳に記録する。
[ナビゲーション用情報処理サーバの構成]
更に、本実施形態に係るナビゲーション用情報処理サーバ150の構成について、図4を参照して説明する。ナビゲーション用情報処理サーバ150は、1つ以上のサーバ装置で構成される。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部401は、ネットワーク111を介して通信装置140や車両130と通信する通信回路を含む。制御部402によって処理された情報を通信装置140等に送信したり、制御部402によって処理される情報を通信装置140等から受信したりする。
制御部402は、中央演算装置であるCPU410とRAM411とを含む。制御部402は、記録部403に記憶されたプログラムをRAM411に展開、実行することにより、制御部402内部の各部の動作を制御したり、ナビゲーション用情報処理サーバ150の各部の動作を制御したりする。また、制御部402は、図1Bに示した経路検索結果を生成するための経路検索処理を実行する。RAM411は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部402がプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。記録部403は、例えば半導体メモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、ナビゲーション用情報処理サーバ150の動作に必要な設定値やプログラムを記憶する。
記録部403は、例えば半導体メモリ等の不揮発性メモリを含み、通信装置140で実行されるアプリケーションプログラム或いは当該プログラムで用いられるデータ等を記憶する。
車両設定情報取得部412は、複数の車両130から上述の車両情報(すなわち、現在位置や車速の情報、目的地の情報、又は取引条件の情報等)を受信して、車両データベースに記録する。また、車両設定情報取得部412は、通信装置140から検索要求の情報(現在地、経路検索のための目的地、および取引条件の情報)を受信する。
交通情報取得部413は、様々な地点に置かれている信号機の情報処理装置110から、信号機120の情報(例えば信号機の点灯状態や点灯タイミングの情報)を順次取得する。
ナビゲーション情報生成部414は、通信装置140からの検索要求の情報に対して、経路検索結果を生成する。例えば、ナビゲーション情報生成部414は、現在地から目的地までの経路コストが少ない所定数の経路候補を決定したうえで、各経路候補を通行する際に所定の距離内に近づくことが予定される他の車両の取引条件の情報と、検索要求に含まれる取引条件の情報とを判定しながら、支払う対価と受け取る対価を算出する。また、ナビゲーション情報生成部414は、対価の支払いや受け取りによって変動する移動時間を算出する。また、充電や燃料補給が必要となる地点の周辺で、充電や補給施設に立ち寄るように経路候補を修正してもよい。ナビゲーション情報生成部414は、算出した経路候補を、例えば所要時間順にソートして、検索結果情報として通信装置140に送信する。検索結果情報は、上述の図1Bの経路検索結果画面163で示したように、経路、到着時間・所要時間、対価の情報を含む。
[情報処理装置110における(信号機の)点灯制御処理の一連の動作]
次に、情報処理装置110における点灯制御処理の一連の動作について、図5を参照して説明する。なお、本処理は、制御部202のCPU210が記録部203に記録されるプログラムを実行することにより実現される。
S501において、制御部202は、信号機120の周辺(例えば所定の距離内)を通行する車両から処理対象の車両を特定する。例えば、制御部202は、信号機120の周辺を通行する車両と関連付けられている通信装置140から車両の現在位置、移動方向、及び車速を取得して、信号機の点灯によって影響を受ける車両(すなわち処理対象の車両)であるかを判定する。制御部202は、例えば信号機の赤信号によって停止する車両や青信号で通過する車両を、点灯によって影響を受ける車両として特定する。
S502において、制御部202の情報取得部212は、処理対象の車両に関連付けられた通信装置140から、当該通信装置140の取引条件の情報を取得する。
S503において、取引条件判定部213は、処理対象として特定された車両が同一方向にのみ走行するかを判定する。具合的には、図7A(a)に示す例では、車両701と車両702(すなわち処理対象の車両)のみが交差点に差し掛かっており、車両701と車両702は、同一方向にのみ走行している。このように同一方向に通行する車両のみが交差点に差し掛かる場合には、信号機750を赤信号にして車両を停止させる必要はない。つまり、信号機750の点灯が赤信号になるタイミングである場合、信号機750の点灯を青信号に制御してこれらの車両を通行させれば、これらの車両は目的地へ早く到着することができる。なお、同一方向の判定において、車両701と車両702の対向車がいる場合、当該対向車も同一方向にのみ走行する車両とみなすことができる。また、処理対象の車両が1台のみである場合にも、同様に扱ってよい。
例えば、取引条件判定部213は、通信装置140からの車両の現在位置、移動方向、及び車速に基づいて、処理対象として特定された車両が同一方向に通行すると判定した場合、処理をS506に進める。そうでない場合には、処理をS504に進める。
S504において、取引条件判定部213は、処理対象の車両から受信した、取引条件の情報に基づいて、優先的な通行に関する取引条件が満たされるかを判定する。取引条件判定処理の詳細は、別途後述する。
S505において、制御部202は、S504において取引条件が満たされた場合には、処理をS506に進め、取引条件が満たされなかった場合には、本一連の処理を終了する。制御部202は、例えば、後述する判定結果を示すフラグ値を参照して、取引条件が満たされたか否かを判定する。
S506において、制御部202の通行制御部214は、信号機の点灯を制御する。通行制御部214は、一方の道路の信号機120の点灯を赤信号から青信号に制御して、対価を支払う側の車両が交差点を通行できるようにする。このとき、通行制御部214は、信号機120の点灯を制御したことに応じて、優先的な通行が可能になった車両の通信装置140に、通行可能通知を送信してもよい。このとき、他の車両の優先的な通行を受け入れた車両の通信装置140に、通行不可通知を送信してもよい。
S507において、対価処理部215は、取引条件に基づいて対価の支払いを処理(すなわち車両の支払う対価を確定)し、通信装置140に確定した対価の情報を送信する。取引条件判定部213による取引条件の判定、及び、対価処理部215による対価の処理については、以下でより詳細に説明する。
[取引判定処理の一連の動作]
次に、S504における取引判定処理の一連の動作について、図6を参照して説明する。なお、本処理は、図5の処理に引き続き、制御部202のCPU210が記録部203に記録されるプログラムを実行することにより実現される。
S601において、取引条件判定部213は、優先的な通行が可能になった場合に支払う対価(支払対価)が最高額である車両を決定する。例えば、各車両の取引条件の情報に基づき、支払対価が最高額である車両を決定する。例えば、図7A(b)に示す例では、車両701〜702と車両703〜704とがそれぞれ別の方向に通行しながら交差点に差し掛かっている。このとき、信号機750は青信号、信号機751は赤信号である。この状況において、取引条件判定部213は、車両701〜704の支払対価を比較して、支払対価が最高額である車両を車両704(支払対価が250)として決定する。
S602において、取引条件判定部213は、S601で決定された車両と異なる方向に通行する車両について、優先的な通行に対して要求する対価(要求対価)の最高額を決定する。図7A(b)の例では、車両704と異なる方向に通行する車両701〜702のうち、要求対価の最高額は車両702の200である。なお、対向車がいる場合には、同一方向の車両として考慮してよい。
S603において、取引条件判定部213は、S601で決定した車両の支払対価(すなわち支払対価の最高額)が、S602で決定した要求対価(要求対価の最高額)以上であるかを判定する。取引条件判定部213は、支払対価が要求対価以上であると判定した場合、処理をS605に進め、そうでない場合には処理をS604に進める。
S604において、取引条件判定部213は、支払対価の最高額が要求対価を下回った場合、優先的な通行に関する取引条件が満たされなかったと判定し、判定結果を示すフラグ値を、取引条件NGを表す0に設定する。
一方、S605において、取引条件判定部213は、支払対価が要求対価以上である場合、優先的な通行に関する取引条件が満たしたと判定し、判定結果を示すフラグ値を、取引条件OKを表す0に設定する。取引条件判定部213は、その後、呼び出し元に戻る。
[S507における対価の処理]
次に、S507における対価の処理について、図7A、図7Bを参照して説明する。図7A(a)は、上述のように、車両が同一方向にのみを走行する例を示している。この場合、信号機は車両が通行できるように制御され、対価処理部215は、優先的な通行に対して車両701〜702から対価が支払われないように対価の支払いを処理する。他方、車両が同一方向にのみ走行する場合であっても、信号機の点灯を青信号に制御した場合には、待ち時間の低減に対して支払い対価が支払われるようにしてもよい。
また、図7A(b)に示す例は、異なる方向に通行する車両の間で取引条件が満たされた場合を示している。この場合、取引条件判定部213は、支払対価の最高額を設定した車両704から、(異なる方向の車両の)要求対価の最高額を設定した車両702へ、対価250が支払われるように対価を確定する。
勿論、異なる方向に通行する車両の間で取引条件が満たされた場合の対価の処理は、これに限定されない。例えば、図7B(a)及び(b)に示すように、1対多の関係で支払いが処理されてもよい。図7B(a)の例では、取引条件判定部213は、支払対価の最高額を設定した車両704から、車両704の優先的な通行を受け入れた複数の車両のそれぞれに、支払対価の250が支払われるようにしている。一方、図7B(b)の例では、取引条件判定部213は、支払対価の最高額を設定した車両704から、車両704の優先的な通行を受け入れた複数の車両のそれぞれに、各車両の要求対価の額を支払うようにしている。
更に、上述の例では、対価を支払う車両を1台に限定する場合を例に説明したが、対価の支払いが多対多になるように設定してもよい。すなわち、優先的に通行することが可能になった複数の車両から支払われる対価の合計が、優先的な通行を受け入れた複数の車両に分配されるようにしてもよい。
なお、対価を支払う車両における各ユーザの対価の負担割合、及び対価を受け取る車両における各ユーザの対価の配分量は、特に限定はされない。例えば、対価を支払う車両に乗車するユーザは対価を等分して支払うことができる。また、対価を受け取る車両に乗車するユーザは対価を等分して受け取ることができる。
このように、情報処理装置110における点灯制御処理では、処理対象の車両と関連付けられた通信装置140から取引条件の情報を取得して、取引条件の情報の支払対価の最高額と要求対価との関係に応じて取引条件の判定し、対価を処理するようにした。このようにすることで、移動時間の短縮のために対価を支払ったり、移動時間の延長の代償として対価を受け取ったりすることが可能になり、自身の都合に合わせて移動時間の価値を売買できるようになる。
なお、上述の点灯制御処理では、取引条件を満たすか否かの判定に支払対価の最高額を用いたが、別の判定を用いてもよい。例えば、図8(a)に示すように、支払対価の額と要求対価の額との合計に基づいて、取引条件を満たすか否かを判定してもよい。この例では、支払対価の額と要求対価の額の合計額がより高い車両に、優先的な通行を可能にしている。支払対価がより高く、かつ、より高い対価の受け取りを設定している者は、より優先的に通行したいという意図が反映されていると考えられる。このため、支払対価の額と要求対価の額の合計額を用いれば、ユーザの強い意図に従った制御が可能になる。更に、例えば図8(b)に示すように、支払対価の額と要求対価の額との合計が同一となる場合、交差点からの車両までの距離に応じて、取引条件を判定してもよい。このようにすれば、取引条件で決着がつかない場合には、交差点をより早く抜けることが期待される車両を優先的に考慮することができる。
[通信装置140における通信制御処理の一連の動作]
次に、通信装置140における通信制御処理の一連の動作について、図9を参照して説明する。なお、本処理は、制御部302のCPU310が記録部306に記録されるプログラムを実行することにより実現される。
S901において、制御部302の希望条件取得部312は、通信装置170における上述の取引条件設定画面162に対する、ユーザ160が入力した希望の取引条件を取得する。
S902において、制御部302の取引条件設定部313は、希望条件取得部312が取得した希望の取引条件に基づいて、車両130に設定される取引条件の情報を設定する。取引条件設定部313は、設定された取引条件の情報を、記録部306に記録する。
S903において、取引条件設定部313は、取引条件の情報を、周辺の情報処理装置110に通信部201を介して送信する。例えば、制御部202は、周辺の情報処理装置110と通信し、特定の情報処理装置110から、信号機の点灯によって影響を受ける車両(すなわち処理対象の車両)であると判定された場合に、当該情報処理装置110に取引条件の情報を送信する。
S904において、優先通行制御部316は、情報処理装置110によって信号機120の点灯が制御された場合、通行可能通知、又は通行不可通知を情報処理装置110から受信する。ここでは、通行可能通知とは優先的な通行が可能になったことを示す通知であり、通行不可通知とは他の車両の優先的な通行を受け入れたことを示す通知である。
S905において、優先通行制御部316は、受信した通知が優先的な通行が可能になったことを示すかを判定し、優先的な通行が可能であると判定した場合、処理をS906に進め、そうでない場合、処理をS907に進める。S906において、優先通行制御部316は、通行可能通知を受信したことに応じて、交差点を優先的に通行させるための制御信号を、車両130に送信する。一方、S907において、優先通行制御部316は、通行不可通知を受信したことに応じて、他の車両の優先的な通行を受け入れて停止するための制御信号を、車両130に送信する。S906又はS907の後、処理はS908へと進む。
S908において、対価処理部317は、情報処理装置110から確定した対価の情報を受信し、当該確定した対価の情報に基づいて、対価の取引を行い、そのトランザクションを分散型台帳に記録する。制御部202は、その後、車両制御処理の一連の動作を終了する。
[実施形態2]
[ユーザ間調整システム]
上記のような車両シェアリングシステムにおいては、車両に乗車するユーザの要望に従って、車両の到着順の変更を提案することができる。以下、このために使用可能な、実施形態2に係る情報処理装置の構成について説明する。
[調整システム1000の構成]
まず、図10を参照して、本実施形態に係るユーザ間調整システム1000(調整システム1000)の構成について説明する。車両130、ナビゲーション用情報処理サーバ150、ユーザ160、及び通信装置170については実施形態1と同様の構成を有するため、重複する説明は省略する。
ネットワーク1011は、例えばインターネットや携帯電話網などの通信網を含み、ナビゲーション用情報処理サーバ150と、車両130や情報処理装置1010との間の情報を伝送する。但し、ネットワーク1011は必須ではなく、例えば、情報処理装置1010とナビゲーション用情報処理サーバ150とが直接無線通信を確立して通信を行ってもよい。
情報処理装置1010は、ユーザからの要望に応じて、車両130の到着順を変更することをユーザに提案する。特に、本実施形態に係る情報処理装置1010は、各ユーザから、到着順の変更に関する取引条件と降車予定地(目的地)とを取得することができる(後述)。次いで、情報処理装置1010は、取得した降車予定地に基づいて、車両130の走行予定経路を生成する。さらに、情報処理装置1010は取得した取引条件に基づいて、走行予定経路における降車予定地について、到着順の変更の提案を行う。すなわち、情報処理装置1010は、ユーザから取得した取引条件に基づいて、到着順の変更(調整)を提案することができる。情報処理装置1010は、例えばBluetooth(登録商標)などの無線通信を介して車両130と通信したり、携帯通信網などのネットワークを介して通信装置170と通信したりすることができる。なお、以下の例では、情報処理装置1010が車両130に組み込まれた車載装置である場合を例にして説明しているが、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンなどの車両130とは別体の装置であってもよい。
ユーザ160は、通信装置170を用いて降車予定地の設定を行う。そのために、通信装置170は、実施形態1における目的地設定画面161と同様の画面を表示し、ユーザ160の操作を受け付けることができる。またユーザ160は、通信装置170を用いて、降車予定地への到着時刻の変更に対する意欲を示すパラメータの設定を行う。ここでは、ユーザ160は、このパラメータとして、上述のように到着順の変更に関する取引条件を入力することができる。すなわち、ユーザ160は、同車両に乗車する他のユーザに対して優先的な降車が可能になった場合に支払う対価と、他のユーザの優先的な降車を受け入れた場合に他のユーザの優先的な降車に対して要求する対価と、を設定することができる。なお、優先的な降車とは、到着順の変更によって降車予定地への到着を早くすることであるものとする。
本実施形態においては、到着順の変更に関する取引条件として、実施形態1における優先的な通行に関する取引条件を用いるものとする。すなわち、情報処理装置1010は、取引条件設定画面162を介して入力された優先的な通行に関する取引条件を、到着順の変更に関する取引条件としても用いる。しかしながら、通信装置170は、到着順の変更に関する取引条件を取得するための専用のUIを表示し、情報処理装置1010はその画面上に入力された情報を用いて以下の処理を行ってもよい。以下においては、情報処理装置1010が各処理に用いる、到着順の変更に関する取引条件を指して「調整条件」と呼び、優先的な降車が可能となる場合に支払う対価を調整支払対価、受け取る対価を調整要求対価と呼ぶものとする。
[情報処理装置1010の構成]
次に、情報処理装置1010の構成例について、図11を参照して説明する。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合されまたは分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部1101は、ネットワークなどを介して複数の通信装置170と通信する通信回路を含む。また、通信部1101は、制御部1102によって処理された情報を通信装置170などに送信してもよく、制御部1102によって処理される情報を通信装置170などから受信してもよい。
制御部1102は、中央演算装置であるCPU1110とRAM1111とを含む。制御部1102は、記録部1103に記憶されたプログラムをRAM1111に展開、実行することにより、制御部1102内部の各部の動作を制御してもよく、情報処理装置1010の各部の動作を制御してもよい。制御部1102が行う処理の詳細については後述する。RAM1111は、例えばDRAM等の揮発性の記憶媒体を含み、制御部1102がプログラムを実行するためのパラメータや処理結果等を一時的に記憶する。記録部1103は、例えば半導体メモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、情報処理装置1010の動作に必要な設定値やプログラムを記憶する。
希望条件取得部1112は、通信装置170に設定されるユーザ160の調整条件と、降車予定地と、を取得する。また、希望条件取得部1112は、通信装置170に予め設定された調整条件を取得してもよく、ユーザ160が車両シェアリングなどを希望した際に入力した調整条件を取得してもよい。
経路生成部1113は、希望条件取得部1112が取得した各ユーザの降車予定地に基づいて、車両130の走行予定経路と、各降車予定地への到着予定時刻と、を示す情報を生成する。ここで、経路生成部1113による走行予定経路の生成方法は特に限定されない。経路生成部1113は、例えば、車両の現在地と各降車予定地とをナビゲーション用情報処理サーバ150へと送信することにより、各降車予定地で停車する車両の通行する経路と、通行のための所要時間と、などを経路のパターンごとに取得してもよい。また例えば、経路生成部1113は、最終的な降車予定地への到着予定時刻が最も早くなるように走行予定経路を生成してもよく、生成した経路の候補をユーザへと提示し、選択された候補を走行予定経路としてもよい。この例においては、経路生成部1113は、生成した経路すべてを記録部1103へと格納し、最終的な降車予定地への到着予定時刻が最も早くなる経路を、走行予定経路として通信装置170へと送信する。
要望判定部1114は、後述する要望取得部1213が取得する情報に基づいて、経路生成部1113が通信装置170に対して送信した走行予定経路に対する、ユーザ160からの要望が存在するかどうかを判定する。すなわち、要望判定部1114は、到着順の変更をユーザが希望しているかどうかを判定する。
変更判定部1115は、ユーザからの要望がある場合に、そのユーザの降車予定地への到着予定時刻が早くなるように到着順の変更を行うことが可能であるかどうかを判定する。すなわち、要望を出したユーザ(急ぐユーザ)との到着順の変更によって急ぐユーザの降車予定地への到着時刻が早くなり、かつ調整条件に基づいても到着順の変更が可能であると判定される他のユーザが存在するかどうかを判定する。変更判定部1115が行う処理の詳細については図14を参照して後述する。
結果送信部1116は、変更判定部1115によって変更を行うことが可能であると判定された場合に、その変更によって降車予定地への到着が遅くなるユーザが有する端末に対して、到着順の変更を承諾するかどうかの確認画面を表示させる。次いで結果送信部1116は、その確認画面に対するユーザによる入力を取得する。
経路変更部1117は、到着順の変更が承諾された場合に、到着順を変更した経路を走行経路として設定し、通信装置170へと送信してユーザに提示する。
対価算出部1118は、各ユーザの調整条件に基づいて、到着順の変更によって降車予定地への到着が早くなったユーザが到着が遅くなったユーザへと支払う対価の値を算出し、各ユーザの通信装置170に確定した対価の情報を送信する。支払う対価の値の算出方法は特に限定されず、詳細な説明は後述するが、例えば、到着が遅くなったユーザの通信装置に設定される調整要求対価の値が、支払う対価の値として設定されてもよい。
なお、走行予定経路としてユーザに提示される経路の表示方法は特に限定されない。走行予定経路は、例えば地図に重畳して表示される経路として表示されてもよく、各到着順と到着時刻とを表す時刻表の形で表示されてもよく、それらが同時に表示されてもよい。
[通信装置170の構成]
次に、通信装置170の構成例について、図12を参照して説明する。図12に示す構成は、本実施形態の通信装置170の一例としてのスマートフォンを構成する機能ブロックを示している。なお、説明する機能ブロックの各々は、統合され又は分離されてもよく、また説明する機能が別のブロックで実現されてもよい。また、ハードウェアとして説明するものがソフトウェアで実現されてもよく、その逆であってもよい。
通信部1201は、例えば通信用回路等を含み、必要なデータの送受信を行うために、例えばLTE等の移動体通信を介してインターネットに接続してもよく、Bluetooth(登録商標)通信を介して車両130と接続してもよい。
操作部1203は、通信装置170の備えるボタンやタッチパネルを含み、表示部1205に表示される目的地設定画面161又は取引条件設定画面162等の、各種操作用のGUIに対する操作を行うことができる。表示部1205は、例えばLCDやOLED等の表示パネルを含み、表示制御部1214の指示に応じて、目的地設定画面161又は取引条件設定画面162等の各種操作用のGUIや、走行中の経路を確認可能なGUI等を表示する。センサ部1204は、現在位置を特定するためのGPSのほか、通信装置170の使用者を特定するための生体認証用のセンサを含む。
記録部1206は、例えば半導体メモリ等の不揮発性メモリを含み、マップ情報や設定された取引条件の情報、制御部1202が実行するプログラム等を記憶する。記録部1206は、例えばブロックチェーン技術に用いられる分散型台帳のデータを保持する。本実施形態では、情報処理装置1010から通知される対価に基づく、仮想通貨を用いたトランザクションが分散型台帳に記録される。例えば、通信装置170は、分散型台帳を管理する1つのノードとして機能してもよい。制御部1202が実行するプログラムには、仮想通貨を用いたトランザクションを処理するための、若しくは分散型台帳を管理するためのプログラム、又はスマートコントラクトのプログラムが含まれてよい。
制御部1202は、CPU1210及びRAM1211を含み、例えば記録部1206に記録されたプログラムをCPU1210が実行することにより、制御部1202内の各機能ブロックや通信装置170内の各部の動作を制御する。
希望条件設定部1212は、ユーザ160に入力された調整条件と降車予定地とを通信装置170に設定する。希望条件設定部1212は、上述のように、通信装置140の取引条件設定画面162に入力される取引条件を調整条件としてもよく、調整条件を入力するための専用のUIを介した入力を調整条件としてもよい。
要望取得部1213は、提示された走行予定経路に対してユーザ160が入力する、到着順の変更の希望を示す情報を、ユーザの要望として取得する。次いで、要望取得部1213は、取得した情報を、情報処理装置1010の要望判定部1114へと送信する。
表示制御部1214は、目的地設定画面161又は取引条件設定画面162等の各種操作用のGUI等を表示するように、表示部1205の表示を制限する。表示制御部1214は、例えば、ユーザ操作及びナビゲーション用情報処理サーバ150から受信した経路検索結果の情報に基づいて、目的地設定画面161、又は後述の図15に示される走行予定経路等を表示部1205に表示させる。
対価処理部1215は、確定した対価の情報を情報処理装置1010から受信する。対価処理部1215は、確定した対価の情報に基づいて、対価の取引を行い、そのトランザクションを分散型台帳に記録する。
[情報処理装置1010における調整処理の一連の動作]
次に、情報処理装置1010における到着順の調整処理の一連の動作について、図13を参照して説明する。なお、本処理は、制御部1102のCPU1110が記録部1103に記録されるプログラムを実行することによって実現される。
S1301において、希望条件取得部1112は、通信装置170に設定された、調整条件と、降車予定地と、を取得する。希望条件取得部1112は、取得した調整条件と降車予定地とを示す情報を、記録部1103に格納する。
S1302において、経路生成部1113は、車両の現在地と各降車予定地とをナビゲーション用情報処理サーバ150に送信して車両130が走行する経路の候補を取得し、記録部1103へと格納する。経路生成部1113は、取得した経路の候補の中から、最終的な降車予定地への到着予定時刻が最も早い経路を走行予定経路としてユーザに提示する。
S1303において、要望判定部1114は、通信装置170から、ユーザに提示した経路に対する順番の変更の希望を示す情報を取得する。S1304において、要望判定部1114は、順番の変更が希望されたか否かを判定し、変更が希望されたと判定した場合は処理をS1305へと進める。希望されていないと判定された場合、到着順に変更はないものとして処理が終了する。
S1305で、変更判定部1115は、到着順の変更を希望したユーザ(急ぐユーザ)の到着予定時刻を早くするために、到着順の変更を行うことができるかどうかを判定する。ここでは、変更判定部1115は、急ぐユーザと他のユーザとの到着順を交換することができるかどうかを判定する。S1305における処理の詳細については、図14を参照して後述する。交換することができると判定された場合には、変更判定部1115は、交換が可能であるユーザを調整可能ユーザとして設定して処理をS1306へと進める。そうでない場合には、到着順に変更はないものとして処理が終了する。
S1306において、結果送信部1116は、S1305で変更を行うことができると判定された変更後の経路を、通信装置170へと送信してユーザ(この例では調整可能ユーザ)に提示する。次いで結果送信部1116は、そのような到着順の変更をユーザが承諾したかどうかを判定する。到着順の変更をユーザが承諾した場合には処理はS1307へと進み、承諾しなかった場合には到着順に変更はないものとして処理が終了する。
S1307において、経路変更部1117は、到着順を変更した経路を走行経路として設定する。S1308において、対価算出部1118は、急ぐユーザが調整可能ユーザに、調整可能ユーザが希望する調整要求対価の値分の対価を支払うものとして、対価の情報を急ぐユーザが有する通信装置と調整可能ユーザが有する通信装置に送信し、処理を終了する。
この例においては、S1306でユーザが承諾した場合には変更後の経路を走行経路とするものとしたが、例えば、変更後の経路に対して再び変更が希望されているかどうかの判定がなされても構わない。そのような場合は、処理が再びS1303に戻り、後続する処理が同様に行われる。
[S1305における判定処理の一連の動作]
次に、S1305で行われる判定処理について、図14を参照して説明する。なお、本処理は、図13の処理に引き続き、制御部1010のCPU1110が記録部1103に記録されるプログラムを実行することにより実現される。
S1401において、変更判定部1115は、S1303で到着順の変更を希望した急ぐユーザと、他のユーザと、について、降車予定地への到着順を入れ替えた場合に走行する経路を参照する。ここでは、変更判定部1115は、S1302で取得した経路の候補の中から取得して参照するものとする。
S1402において、変更判定部1115は、S1401で参照した経路において、急ぐユーザの降車予定地への到着予定時刻が到着順の入れ替え前よりも早くなる経路が存在するかどうかを判定する。存在すると判定された場合、変更判定部1115は、そのような経路を候補経路として設定して処理をS1403へと進め、存在しないと判定された場合は、到着順の変更は可能ではないとして処理をS1306へと進める。
S1403において、変更判定部1115は、車両1500が候補経路を走行する場合を想定して、急ぐユーザが希望する調整支払対価と、他のユーザが希望する調整要求対価と、の比較を行う。S1404において変更判定部1115は、急ぐユーザが希望する調整支払対価以下となる調整要求対価を希望するユーザが存在するかどうかを判定する。存在すると判定された場合、変更判定部1115は、そのようなユーザを調整可能ユーザとして設定して処理をS1306へと進め、存在しないと判定された場合は、調整可能ユーザは存在しないとして処理をS1306へと進める。
また、上述の例では、急ぐユーザの到着予定時刻が早くなるような到着順の交換ができるかを判定した後に、調整条件に応じた判定を行うものとして説明をしたが、処理の順番は特にこれには限定されない。例えば、変更判定部1115は、急ぐユーザが希望する調整支払対価以下となる調整要求対価を希望するユーザが存在するかどうかを判定した後、急ぐユーザの降車予定地への到着予定時刻が早くなる変更が可能であるかどうかを判定してもよい。
なお、この例においては急ぐユーザと調整可能ユーザとの間で対価の取引が行われるものとしたが、到着順の変更によって到着予定時刻が早くなるユーザが到着予定時刻が遅くなるユーザへと対価を支払うのであれば、取引を行うユーザは特に限定されない。以下においては、図15を参照して、S1305における処理の一例について説明を行う。
図15A(a)は、車両1500に乗車する各ユーザの降車予定地に基づく、ユーザに提示される走行予定経路の一例を示している。車両1500にはユーザ1501〜1503の3人が乗車しており、それぞれの降車予定地は地点1510、1520、及び1530である。この場合、ナビゲーション用情報処理サーバ150によって、まず地点1510に到着し、次いで地点1520に到着し、最後に地点1530に到着する経路が生成されている。
また、図15A(b)は、図15A(a)に示される経路と同時にユーザに提示される、各到着地点への予想される到着時刻を示す時刻表の例である。図15A(b)の例においては、車両1500は、13時30分に地点1510に到着し、次いで14時00分に地点1520に到着し、最後に15時00分に地点1530に到着するものとして表示されている。
ここで、ユーザ1502が到着する順番の変更を希望した。そのような例について、図15Bを参照して説明する。図15B(a)は、ユーザ1502からの要望に応じて新たに提示された走行予定経路の例であり、この走行予定経路での各降車予定地への到着予定時刻を示す時刻表が図15B(b)に示されている。ここでは、ユーザ1502とユーザ1501とで到着順を交換した結果、車両1500の地点1520への到着予定時刻が、14時00分から13時45分へと早くなっている。次いで、図15B(c)に示される、各ユーザの調整条件を参照する。ユーザ1501〜1503の調整支払対価及び調整要求対価は、それぞれ100及び200、500及び600、並びに200及び200である。この例においては、1502への到着予定時刻は早くなっている一方で1501と1503とに到着する時刻は遅くなっているため、ユーザ1502はユーザ1501と1503とへ対価を支払うものとする。すなわち、ユーザ1501と1503との調整要求対価の合計が400であり、ユーザ1502の調整支払対価の値500よりも小さいため、この変更は可能であるとして、図15B(a)に示される走行予定経路が各ユーザに提示される。次いで、各ユーザからの承諾が得られた場合には走行経路とが決定され、ユーザ間で取引される対価の値が確定されて各通信装置へと送信される。
なお、図15の例では支払う側と受け取る側とが1対多である場合を例に説明したが、対価の支払いが多対多、又は多対1になるように設定されてもよい。すなわち、順番の変更の結果、到着予定時刻が早くなるユーザからの支払う対価の合計が、到着予定時刻が遅くなるユーザが受け取る対価の合計と等しくなるように、支払い及び分配が行われてもよい。
このような構成によれば、車両に乗車中のユーザの要望に基づいて、到着順を変更した走行経路を提案することができる。特に、ユーザごとに設定する調整条件に基づいて、要望を出したユーザに対して到着順を変更するユーザを選択することができる。したがって、ユーザ間の対価の取引によって、ライドシェア車両の降車予定地への到着順を調整することができる。
[実施形態のまとめ]
上記実施形態には少なくとも以下の情報処理装置、及び情報処理方法を開示している。
1.上記実施形態の情報処理装置(例えば1010)は、
複数のユーザ(例えば160)が車両(例えば130)をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理装置であって、
前記車両に乗車中のユーザの要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する提案手段(例えば1116、S1306)を備える。
この実施形態によれば、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することが可能となる。
2.上記実施形態の情報処理装置では、
前記到着する順番の変更を行った場合に、前記降車予定地への到着が遅くなったユーザは、前記降車予定地への到着が早くなったユーザから対価を取得する。
この実施形態によれば、各目的地への到着順の変更に応じて、ユーザ間で対価の取引を行うことができる。
3.上記実施形態の情報処理装置では、
前記乗車中のユーザの、前記降車予定地への到着時刻の変更に対する意欲を示すパラメータを取得する取得手段(例えば1112、S1301)をさらに備え、
前記提案手段は、前記パラメータに基づいて前記到着する順番の変更を提案する。
この実施形態によれば、急ぎたいユーザに対して、その意欲に応じて到着順の変更を提案することができる。
4.上記実施形態の情報処理装置では、
前記パラメータは、前記車両が他の車両に対して優先的に通行する場合に、前記車両のユーザが前記他の車両のユーザに対して支払う対価と、前記他の車両が前記車両に対して優先的に通行する場合に、前記車両のユーザが前記他のユーザから取得する対価と、の少なくともいずれかの、前記乗車中のユーザの希望の値である。
この実施形態によれば、ユーザの希望の値に応じて優先的な通行を獲得する車両シェアリングシステムにおいて用いる希望の値に基づいて、ユーザ間の取引を行うことができる。
5.上記実施形態の情報処理装置では、
前記パラメータは、複数の車両に含まれる1台の車両のユーザが前記1台の車両の他のユーザに対して優先的に降車するように前記到着する順番の交換が行われる場合に、前記1台の車両のユーザが前記他のユーザに対して支払う対価と、前記他のユーザが前記1台の車両のユーザに対して優先的に降車するように前記到着する順番の交換が行われる場合に、前記1台の車両のユーザが前記他のユーザから取得する対価と、の少なくともいずれかの、前記1台の車両のユーザの希望の値である。
この実施形態によれば、ユーザが設定する希望の値に応じてユーザ間の取引を行うことができる。
6.上記実施形態の情報処理装置では、
前記提案手段は、第1の降車予定地で降車する予定の第1のユーザの前記支払う対価の希望の値が、前記第1の降車予定地よりも早く到着する予定の第2の降車予定地で降車する予定の第2のユーザの前記取得する対価の希望の値よりも大きい場合に、前記第1の降車予定地と前記第2の降車予定地とに到着する順番の交換を提案する(例えば1116、S1306)。
この実施形態によれば、急ぎたいユーザに対して取引が成立するユーザへと到着順の交換を提案することができる。
7.上記実施形態の情報処理装置では、
前記到着する順番の交換が承諾された場合、前記第2のユーザは、前記第2のユーザの取得する対価の希望の値分の対価を、前記第1のユーザから取得する。
この実施形態によれば、到着順の交換によって目的地への到着時刻が遅くなったユーザが対価を得ることができる。
8.上記実施形態の情報処理装置では、
前記到着する順番の変更に関する提案が承諾された場合に、前記車両は、前記順番を変更した経路で走行を行う。
この実施形態によれば、車両が対価の取引に応じて調整された走行経路で走行することができる。
9.上記実施形態の情報処理装置(例えば170)は、
複数のユーザ(例えば160)が車両(例えば130)をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理装置であって、
前記車両に、前記車両に乗車中のユーザの要望を送信する送信手段(例えば1201、S1301)と、
前記要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更の提案を表示する表示手段(例えば1205、S1306)と、
を備える。
この実施形態によれば、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することが可能となる。
10.上記実施形態の車両シェアリングシステムは、
複数ユーザ(例えば160)が車両(例えば130)をシェアする車両シェアリングシステムであって、
前記車両に乗車中のユーザが使用する端末(例えば170)であって、
前記車両に、前記車両に乗車中のユーザの要望を送信する送信手段(例えば1201、S1301)と、
前記要望に応じる、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更の提案を表示する表示手段(例えばS1205、S1306)と、
を有する、端末と、
前記要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する提案手段(例えば1116、S1306)と、
を備える。
この実施形態によれば、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することが可能となる。
11.上記実施形態の情報処理装置(例えば1010)は、
複数のユーザ(例えば160)が車両(例えば130)をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理方法であって、
前記車両に乗車中のユーザの要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する工程(例えばS1116)を備える。
この実施形態によれば、ライドシェアを行う車両の各目的地への到着順を、ユーザの要望に応じて変更することが可能となる。
12.上記実施形態のプログラムは、
コンピュータを、上記情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
この実施形態によれば、急ぎたいユーザと他のユーザとの対価の取引により、目的地への到着順を変更して到着時間を調整する情報処理装置を提供することができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1010:情報処理装置、1101:通信部、1102:制御部、1103:記録部、1110:CPU、1111:RAM、1112:希望条件取得部、1113:経路生成部、1114:要望判定部、1115:変更判定部、1116:結果送信部、1117:経路変更部、1118:対価算出部

Claims (12)

  1. 複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理装置であって、
    前記車両に乗車中のユーザの要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する提案手段を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  2. 前記到着する順番の変更を行った場合に、前記降車予定地への到着が遅くなったユーザは、前記降車予定地への到着が早くなったユーザから対価を取得することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記乗車中のユーザの、前記降車予定地への到着時刻の変更に対する意欲を示すパラメータを取得する取得手段をさらに備え、
    前記提案手段は、前記パラメータに基づいて前記到着する順番の変更を提案することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記パラメータは、前記車両が他の車両に対して優先的に通行する場合に、前記車両のユーザが前記他の車両のユーザに対して支払う対価と、前記他の車両が前記車両に対して優先的に通行する場合に、前記車両のユーザが前記他のユーザから取得する対価と、の少なくともいずれかの、前記乗車中のユーザの希望の値であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記パラメータは、複数の車両に含まれる1台の車両のユーザが前記1台の車両の他のユーザに対して優先的に降車するように前記到着する順番の交換が行われる場合に、前記1台の車両のユーザが前記他のユーザに対して支払う対価と、前記他のユーザが前記1台の車両のユーザに対して優先的に降車するように前記到着する順番の交換が行われる場合に、前記1台の車両のユーザが前記他のユーザから取得する対価と、の少なくともいずれかの、前記1台の車両のユーザの希望の値であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記提案手段は、第1の降車予定地で降車する予定の第1のユーザの前記支払う対価の希望の値が、前記第1の降車予定地よりも早く到着する予定の第2の降車予定地で降車する予定の第2のユーザの前記取得する対価の希望の値よりも大きい場合に、前記第1の降車予定地と前記第2の降車予定地とに到着する順番の交換を提案することを特徴とする、請求項4又は5に記載の情報処理装置。
  7. 前記到着する順番の交換が承諾された場合、前記第2のユーザは、前記第2のユーザの取得する対価の希望の値分の対価を、前記第1のユーザから取得することを特徴とする、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記到着する順番の変更に関する提案が承諾された場合に、前記車両は、前記順番を変更した経路で走行を行うことを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置。
  9. 複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理装置であって、
    前記車両に、前記車両に乗車中のユーザの要望を送信する送信手段と、
    前記要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更の提案を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  10. 複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムであって、
    前記車両シェアリングシステムは、
    前記車両に乗車中のユーザが使用する端末であって、
    前記車両に、前記車両に乗車中のユーザの要望を送信する送信手段と、
    前記要望に応じる、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更の提案を表示する表示手段と、
    を有する、端末と、
    前記要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する提案手段と、
    を備えることを特徴とする、車両シェアリングシステム。
  11. 複数のユーザが車両をシェアする車両シェアリングシステムで用いられる情報処理方法であって、
    前記車両に乗車中のユーザの要望に応じて、前記乗車中のユーザそれぞれの降車予定地へと前記車両が到着する順番の変更を提案する工程を備えることを特徴とする、情報処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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