JP2021146517A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り位置が所望の位置からずれている場合でも、折り位置が調整されるようにする。【解決手段】画像処理装置はプロセッサを含む。プロセッサは、検証用紙における期待折り線EFLに対する実折り線FLの位置ずれ量θ、Shを取得し、位置ずれ量θ、Shに基づいて、用紙に形成される画像64A、64Bの位置が変わるように、画像64A、64Bを表す画像データ62A、62Bを含む用紙画像情報61を生成する。【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置および画像形成装置に関する。
用紙の折り処理が自動折り装置(以下、単に折り装置と言う)で行われている。折られた用紙の折り線の位置が、所望の位置からずれていないかを検証することも行われている。例えば、折られた用紙を広げて画像読取装置で読み取ることで、折り線の位置を検知して確かめることができる。
特許文献1には、折られた後、開かれた状態の原稿からの反射光を受光して画像を得るための受光部と、原稿の読取方向において受光部を挟んで上流側と下流側にそれぞれ配置された第1の発光部および第2の発光部とを備え、第1の発光部のみを発光させた状態で原稿を読み取って得られた第1の画像と、第2の発光部のみを発光させた状態で原稿を読み取って得られた第2の画像を比較することにより、原稿の折り目の位置を特定する画像読取装置が開示されている。
特許文献2には、Z折り紙に穿孔を行う場合の穿孔位置精度を向上させるために、穿孔前に、搬送されたZ折り紙をスイッチバックして上流側の搬送ローラに突き当ててスキュー補正を行うことが開示されている。
特開2018−207398号公報 特開2008−213962号公報
ところで、用紙に画像が形成され、折り処理が施されて印刷物を出力する場合、用紙の折り位置が所望の位置からずれている場合には、折り装置を調整することが一般的である。しかし、折り装置は、複雑な機構を有する等の理由から、調整作業が容易でない場合がある。
本発明の目的は、折り位置が所望の位置からずれている場合でも、折り位置が調整されるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、プロセッサを含み、前記プロセッサは、検証用紙における期待折り線に対する実折り線の位置ずれ量を取得し、前記位置ずれ量に基づいて、用紙に形成される画像の位置が変わるように、前記画像を表す画像データを含む用紙画像情報を生成する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記位置ずれ量は、前記期待折り線に対する前記実折り線の回転角度ずれ量を含み、前記プロセッサは、前記回転角度ずれ量に基づいて、前記画像データを回転させて前記用紙画像情報を生成する、ことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記位置ずれ量は、前記期待折り線に対する前記実折り線の平行移動ずれ量を含み、前記プロセッサは、前記平行移動ずれ量に基づいて、前記画像データを平行移動させて前記用紙画像情報を生成する、ことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記プロセッサは、前記画像データの前記回転、前記平行移動の少なくとも一方を行うと、前記画像が用紙の印刷可能範囲からはみ出す場合には、警告を発する制御を行う、ことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置から前記用紙画像情報を取得し、前記用紙画像情報に基づいて用紙に前記画像を形成する、ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、プロセッサを含み、前記プロセッサは、検証用紙における期待折り線に対する実折り線の位置ずれ量を取得し、前記位置ずれ量に基づいて、用紙に形成される画像の位置が変わるように、前記画像の形成動作を制御する、ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載の画像形成装置において、前記画像が形成された用紙は、2つ折りにされ、折り背を基準に断裁される、ことを特徴とするものである。
請求項1、6に係る発明によれば、折り位置が期待される位置からずれている場合でも、折り位置が調整される。
請求項2に係る発明によれば、画像データを回転させて用紙画像情報を生成しない場合に比べて、折り線と画像の相対的な角度が改善される。
請求項3に係る発明によれば、画像データを平行移動させて用紙画像情報を生成しない場合に比べて、折り線と画像の相対的な距離が改善される。
請求項4に係る発明によれば、オペレータが用紙画像情報の生成可否を把握することができる。
請求項5に係る発明によれば、折り線と画像の位置関係が調整される用紙が得られる。
請求項7に係る発明によれば、折り線が期待される位置からずれていても、所望の印刷物が得られる。
本発明の各実施形態におけるシステムのブロック構成図である。 折り線の位置ずれ量の取得処理の流れを示すフローチャートである。 検証用紙の一例を示す図である。 検証用紙を読み取って得られる画像情報の一例を示す図である。 印刷物の作成処理の流れを示すフローチャートである。 折り線に位置ずれが無い場合の用紙画像情報の一例を示す図である。 折り線に位置ずれが有る場合の用紙画像情報の一例を示す図である。 画像が形成された用紙の一例を示す図である。 折られた用紙と断裁位置の一例を示す図である。 印刷物の作成を説明するための図である。 補正可能条件を説明するための図である。 補正可能条件を説明するための図である。 補正可能条件を説明するための図である。
以下、本発明に係る各実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下で述べる構成は、説明のための例示であって、システム、装置の仕様等に合わせて適宜変更が可能である。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。全ての図面において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の各実施形態におけるシステム10のブロック構成図である。システム10は、システムコントローラ11、画像読取装置12、画像処理装置14、画像形成装置16、折り装置17、断裁装置18およびタッチパネル19を備え、それらはバス20を介して電気的に接続されている。システム10は、例えば印刷会社、オフィス等に置かれてLAN等のネットワークに接続される。システム10は、システムコントローラ11がネットワークを介して外部からジョブを受け付けたり、タッチパネル19に入力されたオペレータの指示等を受け付けて、印刷機能、コピー機能、用紙の折り機能、断裁機能等を提供する。システム10は、折り装置17で折られた検証用紙Pの折り線の位置ずれ量を取得し、印刷物を作成する際に、取得された位置ずれ量に基づいて折られる用紙に形成される画像の位置を変更する機能を含む点に大きな特徴を有している。
システムコントローラ11は、不図示のプロセッサ、メモリを含み、システム10全体の制御を行う。システムコントローラ11は、外部から入力されたジョブ、タッチパネル19を介してオペレータから入力された指示等に従って、画像読取装置12、画像処理装置14、画像形成装置16、折り装置17、および断裁装置18を制御する。ただし、このような制御を、画像処理装置14のプロセッサ40、画像形成装置16のプロセッサ43が行うとしてよい。
画像読取装置12は、様々な形態のものを採用できるが、図1には一例としての装置構成が示されている。画像読取装置12は、用紙が置かれるプラテンガラス30を備える。検証用紙Pの折り線の位置ずれ量を検出する際には、図1に示すように検証用紙Pが広げられてプラテンガラス30に置かれる。
また、画像読取装置12は、用紙をプラテンガラス30上に押しつけるプラテンカバー32と、プラテンガラス30上に置かれた用紙を照明する照明部21と、用紙からの反射光を受光するCCD(Charge Coupled Devices)である受光部22を備える。照明部21は、副走査方向(図1の左右方向)に移動するキャリッジ24に搭載され、キャリッジ24の移動に伴って用紙を走査し、用紙からの反射光は、キャリッジ24に搭載されたミラー26と、固定ミラー27、28と、レンズ29を介して受光部22へ案内される。受光部22は、反射光を電気信号に変換して、画像情報を生成する。
画像処理装置14は、プロセッサ40とメモリ42を含む。プロセッサ40は、メモリ42に格納されたプログラムに従って動作する。メモリ42(記憶装置とも言う)は、例えば、半導体素子からなるメモリ(例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ等)、ハードディスク等であり、プログラム、各種データなどを記憶する。プロセッサ40は、画像読取装置12で検証用紙Pを読み取ることで得られた画像情報を解析することにより、折り線FLの位置ずれ量を取得する。また、プロセッサ40は、印刷物を作成する際に、取得した位置ずれ量に基づいて用紙に形成される画像の位置が変わるように、画像を表す画像データを含む用紙画像情報を生成する。この詳細については後述する。
画像形成装置16は、電子写真方式、インクジェット記録方式などにより用紙に画像を形成する装置である。画像形成装置16は、プロセッサ43とメモリ44を含む。プロセッサ43は、メモリ44に格納されたプログラムに従って動作する。メモリ44(記憶装置とも言う)は、例えば、半導体素子からなるメモリ(例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ等)、ハードディスク等であり、プログラム、各種データなどを記憶する。プロセッサ43は、印刷物を作成する際に、画像処理装置14から用紙画像情報を取得して、用紙画像情報に基づいて用紙に画像を形成する制御を行う。
折り装置17は、2つ折り、Z折り(外三つ折り)、C折り(内三つ折り)等の折り処理を行う装置である。断裁装置18は、用紙の天地、小口等を断裁する装置である。画像形成装置16、折り装置17、及び断裁装置18は、これらの順番で、用紙搬送路が連結されている。従って、画像形成装置16で用紙に画像を形成して、または、画像を形成せずに、用紙を画像形成装置16から折り装置17に搬送して、用紙に折り処理を行える構成である。同様に、折り装置17で用紙を折って、または、用紙を折らずに、用紙を折り装置17から断裁装置18に搬送して、用紙に断裁処理を行える構成である。
次に、検証用紙Pの作成と、検証用紙Pにおける折り線の位置ずれ量の取得について詳細に説明する。検証用紙P(以下、単に用紙Pとも言う)は、折り線の位置ずれ量を確認するための用紙である。折り線の位置ずれ量は、期待される折り線である期待折り線に対する、実際に折り装置17により形成される折り線である実折り線のずれ量である。検証用紙Pは、例えば、後で作成される印刷物を構成する用紙と同一サイズを有する。ただし、検証用紙Pのサイズは、それに限定されるものではない。
図2は、検証用紙Pの作成と、検証用紙Pにおける折り線の位置ずれ量の取得について示すフローチャートである。図2のフローは、オペレータがタッチパネル19を操作して、調整開始指示を出すことで開始される。
まず、図2のS100、S102は、検証用紙Pを作成する工程である。タッチパネル19を介して調整開始指示が出されると、システムコントローラ11はそれを受け付けて、画像形成装置16に、案内画像を用紙Pに形成させ(S100)、その後、折り装置17に、用紙Pを折らせる(S102)指令を出す。案内画像は、後述するS104で、画像読取装置12により用紙Pを読み取る際に、画像読取装置12のプラテンガラス30に用紙Pを置く向きを示す情報である。図3には、折られた検証用紙Pが広げられて示されており、案内画像52の一例として、用紙Pの角に、黒で塗り潰された丸印が描かれている。
画像形成装置16は、システムコントローラ11からの指令を受けて、給紙トレイ(不図示)から用紙Pを給紙して、用紙Pに案内画像52を形成する(S100)。なお、この際、画像形成装置16は、用紙Pの折り線FLが形成される部分を含む領域に、黒等で塗り潰されたパターン画像を形成してもよい。これにより、用紙Pを折った際に、折り目の部分で、塗り潰されたパターン画像の色材が剥がれて、画像読取装置12で用紙Pを読み取って得られる画像情報に折り線FLが現れ易くなる。
案内画像52が形成された用紙Pは、用紙搬送路を通って折り装置17に送られる。折り装置17は、送られてきた用紙Pを折る(S102)。この時、折り装置17は、予め定められた折り位置に、折り線が形成されるように用紙Pを折る。この予め定められた折り位置が、期待折り線の位置であり、用紙の予め定められた基準となる辺である基準辺SLからの距離によって規定されている。なお、この実施形態では、期待折り線は、基準辺SLに対して平行である。この予め定められた折り位置(以下、「期待折り線の位置」と言う)は、システムコントローラ11のメモリに事前に格納しておく。期待折り線の位置は、システムコントローラ11から指令と同時に折り装置17に送られ、折り装置17は、それを受け付けて取得する。折り装置17は、期待折り線の位置に折り線が形成されるように用紙Pを折るが、実際に形成される折り線(実折り線FL)の位置は、期待折り線の位置からずれることがある。折り装置17は、その後、折った用紙Pを外部の排紙トレイ(不図示)へ排紙する。
折り装置17は、折った用紙Pを排紙した際には、システムコントローラ11にバス20を介して排紙完了を通知する。システムコントローラ11は、折り装置17からの通知を受けて、タッチパネル19に検証用紙Pの作成が完了した旨を表示する。これにより検証用紙Pの作成が完了する。
そして、システムコントローラ11は、タッチパネル19に案内画面を表示する。この案内画面は、排紙された、折られた用紙Pを広げて、画像読取装置12のプラテンガラス30に置き、用紙Pの読み取り準備が完了した際にはタッチパネル19から調整継続指示の操作をしてほしい旨を表示する画面である。
オペレータは、タッチパネル19の案内画面に従って、排紙された、折られた用紙Pを、図3に示すように広げて、画像読取装置12のプラテンガラス30に置く。この時、オペレータは、用紙Pの案内画像52が、プラテンガラス30に向き合うように、プラテンガラス30の予め定められた側に位置するように用紙Pをプラテンガラス30に置く。この実施形態では、用紙Pの案内画像52がプラテンガラス30の左上側に位置するように用紙Pをプラテンガラス30に置く。具体的には、図3に示す例では、用紙Pの紙面奥側にプラテンガラス30があるとした場合、用紙Pの左右が入れ替わるように裏返して用紙Pをプラテンガラス30に置く。また、オペレータは、プラテンガラス30の端から用紙Pを離して置く。なお、このような用紙Pの置き方の詳細は、タッチパネル19に表示して、オペレータに案内するとよい。または、それと共に、或いは、それに代えて、画像形成装置16により置き方の詳細を用紙Pに印刷しておいてもよい。
オペレータは、プラテンガラス30に用紙Pを置いた後、図1に示すようにプラテンカバー32を用紙Pの上から覆い被し、タッチパネル19を操作して調整継続指示を出す。システムコントローラ11は、タッチパネル19を介してオペレータから調整継続指示を受け付けた際には、画像読取装置12に画像情報を取得させる指令を出す。画像読取装置12は、システムコントローラ11からの指令を受けて、キャリッジ24を副走査方向に移動させて用紙Pを走査し、用紙Pの画像情報を取得する(図2のS104)。画像読取装置12は、画像情報を取得した際には、システムコントローラ11にバス20を介して取得完了を通知する。システムコントローラ11は、その通知を受けたら、画像処理装置14に、画像情報に基づいて用紙の折り線の位置ずれ量を取得させる指令を出す。
画像処理装置14のプロセッサ40は、システムコントローラ11からの指令を受けて、画像読取装置12から画像情報を取得して、メモリ42に格納する。そして、プロセッサ40は、メモリ42から画像情報を読み出して解析し、用紙Pの折り線FLの位置ずれ量を取得する(S106)。
図4は、図3に示す用紙Pを読み取って得られた画像情報を右へ90度回転させた画像情報50を示す図である。画像情報50は、縦横に並んだ多数の画素で構成され、各画素の位置がxy座標で特定される情報である。図4では、左上角の画素の座標が(x,y)=(0,0)であり、横方向がx方向であり、縦方向がy方向である。図4に示すように、プラテンガラス30の端から用紙Pを離して読み取ったので、画像情報50には、用紙Pの輪郭線が表れている。この実施形態では、プロセッサ40は、画像情報50に現れる用紙Pの輪郭線(4つの用紙辺)のうちx方向またはx方向に近い方向に延びる2つの用紙辺を特定し、さらに、2つの用紙辺のうちy座標が小さい側の用紙辺を基準辺SLとして特定する。なお、上記したように、オペレータは、用紙Pに形成された案内画像52に従ってプラテンガラス30に用紙Pを置くので、基準辺SLは、常に一定の側(図4ではy座標が小さい側)に現れることになる。
次に、プロセッサ40は、期待折り線EFLの位置を、システムコントローラ11のメモリから取得する。この期待折り線EFLの位置は、上記したように、基準辺SLからの距離によって規定されているが、実寸(実際の物理的な距離)で表されているため、画像情報50において期待折り線EFLの位置を特定するためには、画素数に変換する必要がある。そこで、プロセッサ40は、期待折り線EFLの位置(実寸の距離)を、画像読取装置12の読み取り解像度等から把握される、画像情報50の1画素当たりの実寸で除算することで、画素数に変換する。これにより、プロセッサ40は、画像情報50において期待折り線EFLの位置を特定することができる。図4に示す例では、期待折り線EFLは、用紙Pの上下方向の中央VCに位置しており、期待折り線EFLが延びる方向の期待折り線EFLの中心は、用紙Pの中心CPと一致している。なお、図4には、用紙Pの左右方向の中央が符号HCで示されている。
次に、プロセッサ40は、画像情報50に現れている、用紙Pの実際の折り線である実折り線FL(単に折り線FLとも言う)の位置を特定する。そして、プロセッサ40は、期待折り線EFLに対する実折り線FLの位置ずれ量を取得する(図2のS104)。具体的には、プロセッサ40は、位置ずれ量として、平行移動ずれ量Shと回転角度ずれ量θを取得する。平行移動ずれ量Shは、期待折り線EFLが延びる方向の中心(図4ではCP)から、期待折り線EFLが延びる方向に対して垂直方向に延ばした仮想線(図4ではHC)と実折り線FLが交差する位置までの距離である。なお、平行移動ずれ量Shは、画像情報50において画素数として特定されるので、プロセッサ40は、その画素数に1画素当たりの実寸を積算して、平行移動ずれ量Shの実寸を求める。回転角度ずれ量θは、期待折り線EFLに対する実折り線FLの傾きの大きさである。
次に、図2のS108で、プロセッサ40は、平行移動ずれ量Sh(実寸)と回転角度ずれ量θをメモリ42に格納する。画像処理装置14は、S108の処理が完了した際には、システムコントローラ11にバス20を介して処理完了を通知する。そして、システムコントローラ11は、その通知を受けて、タッチパネル19に調整が完了した旨を表示する。これにより、オペレータは、調整終了を知ることができる。なお、実際には、印刷物を作成する際に、平行移動ずれ量Shと回転角度ずれ量θを用いて、印刷物の折り線に対する画像の位置が調整されることになる。
なお、以上説明した実施形態では、画像読取装置12により検証用紙Pを読み取って、画像情報50から折り線FLの位置ずれ量を取得したが、例えば、オペレータが、他の装置、器具等を用いて検証用紙Pの折り線FLの位置ずれ量を取得し、タッチパネル19等からシステム10に位置ずれ量を入力するとしてもよい。
次に、印刷物の作成について説明する。図5は、印刷物の作成処理の流れを示すフローチャートである。図5のフローは、外部からジョブが入力されることで開始される。ジョブは、例えば、画像データ、画像の形成位置、用紙の折り位置、断裁位置等を含む情報である。
外部からジョブが入力されると、システムコントローラ11はそれを受け付けて、ジョブを自身のメモリに格納すると共に、画像処理装置14にジョブを転送して用紙画像情報を生成させる。
画像処理装置14のプロセッサ40は、システムコントローラ11からの指令を受けて、まず、図5のS200で、画像データを含むジョブを取得する。プロセッサ40は、取得したジョブをメモリ42に格納して、以降説明するS204、S206で適宜、読み出して使用する。
次に、S202で、画像処理装置14のプロセッサ40は、メモリ42に格納されている平行移動ずれ量Shと回転角度ずれ量θを読み出して取得する。そして、S204で、プロセッサ40は、折り線FLに対する画像の位置調整(位置補正とも言う)が可能か否かを確認する。これは、画像データに従って用紙に形成される画像のサイズ、平行移動ずれ量Sh、及び回転角度ずれ量θに基づいて確認するものである。これについては後述する。
プロセッサ40は、折り線FLに対する画像の位置調整が可能である場合(S204:Yes)は、S206に進む。S206で、プロセッサ40は、ジョブに含まれる画像データ及び画像の形成位置と、平行移動ずれ量Sh及び回転角度ずれ量θとに基づいて、用紙画像情報を生成する。用紙画像情報は、用紙全体、または、用紙の画像形成可能領域の全体、或いは、画像形成可能領域の一部であって画像データを含む領域の画像情報である。
図6は、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θが共に0の場合に、ジョブに従って生成される用紙全体の用紙画像情報60の一例を示す図である。このジョブは、用紙画像情報を生成し、用紙画像情報に基づいて用紙に画像64A,64Bを形成し、画像64A,64Bが形成された用紙を折って、天地と小口を断裁することで印刷物を作成することを規定しているものである。また、このジョブは、画像データが上側データ62A、下側画像データ62Bを含み、画像の形成位置が、上側データ62A、下側画像データ62Bにより用紙に形成される上側画像64A、下側画像64Bを折り線FLに対して上下対称に配置するように規定しているものである。上側画像64A、下側画像64Bは、共に角丸の矩形状を有し、同一形状、同一サイズである。ジョブで規定される折り位置、すなわち、期待される折り位置(期待折り線EFL)は、用紙の上下方向の中央VCに位置しており、期待折り線EFLが延びる方向の期待折り線EFLの中心は、用紙の中心CPと一致している。
用紙画像情報は、縦横に並んだ多数の画素で構成され、各画素の位置がxy座標で特定される情報である。図6、および以降説明する図7の用紙画像情報60、61では、左上角の画素の座標が(x,y)=(0,0)であり、横方向がx方向であり、縦方向がy方向である。
図6に示すように、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θが共に0の場合には、ジョブに含まれる折り位置(期待折り線EFLの位置)と、実際に折り装置17により折られる位置(実折り線FLの位置)は一致するか、または、非常に近くなる。この場合には、プロセッサ40は、単にジョブに従って用紙画像情報60を生成すればよい。
図7は、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θが共に0でない場合に、図6と同じジョブによって生成される用紙画像情報61の一例を示す図である。この場合には、図7に示すように、ジョブに含まれる折り位置(期待折り線EFL)と、実際に折り装置17により折れられる位置(実折り線FL)がずれることになる。図7のように、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θの少なとも一方が0でない場合には、プロセッサ40は、ジョブで規定される、期待折り線EFLと、上側画像64A、下側画像64Bとの間の位置関係が、実際の用紙における実折り線FLと、上側画像64A、下側画像64Bとの間で維持されるように、用紙画像情報61を生成する。
具体的には、プロセッサ40は、図6に示す上側データ62A、下側画像データ62の位置から、図7の矢印Mに示すように、期待折り線EFLが延びる方向に対して垂直方向(図7ではy方向)に平行移動ずれ量Shだけ上側データ62A、下側画像データ62Bを平行移動させる。なお、この際、メモリ42から読み出された平行移動ずれ量Shは実寸であるから、平行移動ずれ量Sh(実寸)に対応する画素数に置き換えて、その画素数の分だけ上側データ62A、下側画像データ62Bを移動させる。
そして、プロセッサ40は、期待折り線EFLの中心(図7では用紙の中心CP)から、期待折り線EFLが延びる方向に対して垂直方向(y方向)に平行移動ずれ量Shだけ離れた位置MPを中心として、図7の矢印CRに示すように、回転角度ずれ量θだけ上側データ62A、下側画像データ62Bを回転させる。これにより、用紙画像情報61ができる。
なお、以上では、上側データ62A、下側画像データ62Bを平行移動させてから回転させたが、上側データ62A、下側画像データ62Bを回転させてから平行移動させてもよい。具体的には、プロセッサ40は、図6に示す上側データ62A、下側画像データ62の位置から、期待折り線EFLの中心(図7では用紙の中心CP)を中心として、図7の矢印CRに示すように、回転角度ずれ量θだけ上側データ62A、下側画像データ62Bを回転させる。そして、プロセッサ40は、図7の矢印Mに示すように、期待折り線EFLが延びる方向に対して垂直方向(図7ではy方向)に平行移動ずれ量Shだけ上側データ62A、下側画像データ62Bを平行移動させる。
なお、平行移動ずれ量Shが0ではなく、回転角度ずれ量θが0の場合には、上側データ62A、下側画像データ62Bの平行移動だけ行えばよく、平行移動ずれ量Shが0であり、回転角度ずれ量θが0ではない場合には、上側データ62A、下側画像データ62Bの回転だけ行えばよい。
画像処理装置14のプロセッサ40は、生成した用紙画像情報をメモリ42に格納する。また、画像処理装置14は、用紙画像情報を生成した際には、システムコントローラ11にバス20を介して生成完了を通知する。システムコントローラ11は、その通知を受けたら、画像形成装置16に、用紙画像情報に基づいて用紙に画像を形成させる指令を出す。
画像形成装置16は、システムコントローラ11からの指令を受けて、画像処理装置14から用紙画像情報を取得し、自身のメモリ44に格納する。そして、画像形成装置16は、給紙トレイ(不図示)から用紙PSを給紙して、メモリ44から用紙画像情報を読み出して、用紙画像情報に基づいて用紙PSに画像を形成する(図5のS208)。
画像形成装置16は、画像形成が完了した際には、システムコントローラ11にバス20を介して画像形成の完了を通知する。システムコントローラ11は、その通知を受けたら、折り装置17に用紙PSを折らせる指令を出す。この時、システムコントローラ11は、ジョブに含まれる折り位置を、折り装置17に送る。画像形成装置16で画像形成された用紙PSは、用紙搬送路を通って、画像形成装置16から折り装置17に送られる。
折り装置17は、システムコントローラ11から、指令と、ジョブの折り位置を受け付ける。また、折り装置17は、用紙搬送路を通って搬送されてくる、画像形成された用紙PSを受け入れる。そして、折り装置17は、ジョブの折り位置に従って、用紙PSを折る(図5のS210)。この時、用紙に形成される実際の折り線FL(実折り線FL)は、ジョブの折り位置(期待折り線EFL)から、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θだけ、または、それらに近い量だけずれることなる。図8は、図7に示す用紙画像情報61に基づいて用紙Pに画像が形成され、その後、折り装置17で折られることで折り線FLが形成された用紙PSを広げて示す図である。図8に示すように、実折り線FLは、期待折り線EFLの位置からずれることになるが、実折り線FLと、上側画像64A、下側画像64Bとの間の位置関係は、ジョブで規定される、期待折り線EFLと、上側画像64A、下側画像64Bとの間の位置関係(図6参照)と同じか、または、ほぼ同じとなる。
折り装置17は、用紙の折りが完了した際には、システムコントローラ11にバス20を介して折り処理の完了を通知する。システムコントローラ11は、その通知を受けたら、断裁装置18に用紙PSを断裁させる指令を出す。この時、システムコントローラ11は、ジョブに含まれる断裁位置を、断裁装置18に送る。折り装置17で折られた用紙PSは、折られたまま、用紙搬送路を通って、折り装置17から断裁装置18に送られる。
断裁装置18は、システムコントローラ11から、指令と、ジョブの断裁位置を受け付ける。また、断裁装置18は、用紙搬送路を通って搬送されてくる、折られた用紙PSを受け入れる。そして、断裁装置18は、ジョブの断裁位置に従って、用紙PSを断裁する(図5のS212)。
図9は、図7に示す用紙画像情報61に基づいて用紙Pに画像が形成され、その後、折り装置17で折られることで折り線FLが形成された用紙PSを、折ったまま示す図である。図9には、断裁位置が破線で示されている。図9に示すように、画像が形成された用紙は、2つ折りにされ、折り背78を基準に、天地と小口が断裁される。具体的には、図9のように、折り線FLに対して垂直に延びる断裁線70L、70Rと、折り線FLと平行な断裁線70Uの位置で用紙PSが断裁される。断裁された用紙PSは、2つの折り片が重なった、2つ折りされた用紙となる。図8を用いて説明したように、実折り線FLと、上側画像64A、下側画像64Bとの間の位置関係は、ジョブで規定されたものと同じか、または、ほぼ同じとなっているから、図9に示すように、折り背78を基準に用紙PSを断裁することにより、ジョブに規定された印刷物、または、それに近い印刷物が得られることになる。
なお、実際には、用紙PSの折り線FLの位置ずれがあると、断裁前の折られた用紙PSの形状が、ジョブが意図している形状からずれているので、ジョブの断裁位置で用紙PSを断裁すると、ジョブに規定された印刷物が得られない可能性もある。従って、回転角度ずれ量θ、平行移動ずれ量Shに基づいて、断裁位置を調整してから、用紙PSの断裁が行われてもよい。また、折られた用紙PSを断裁前に外部に排紙して、オペレータが、用紙PSを確認して断裁位置を決めた上で、用紙PSの断裁が行われてもよい。
また、断裁処理は、複数の折られた用紙PSを重ねた状態で行われてもよい。図10に示すように、複数の折られた用紙PSを重ねた上で、各用紙PSの折り背78を揃え、まとめて断裁が行う。断裁した後に、複数の用紙PSの折り背78を結合すれば、印刷物として、冊子を得ることができる。
断裁装置18は、断裁が完了した際には、システムコントローラ11にバス20を介して断裁完了を通知する。そして、システムコントローラ11は、その通知を受けて、タッチパネル19に、印刷物の作成が完了した旨を表示する。
以上説明した実施形態によれば、折り位置が、期待される位置(ジョブで規定される位置)からずれる場合でも、実折り線FLに対して画像64A、64Bの位置が調整されるため、所望の印刷物、または、それに近い印刷物を得ることができる。折り装置17を調整すること無く、画像64A、64Bに対する折り位置FLが調整されることになる。
また、折り線FLの回転角度ずれ量θに基づいて画像64A、64Bを回転させるので、折り線FLと画像64A、64Bの相対的な角度が、期待される角度(ジョブで規定される角度)、または、それに近くなる。
また、折り線FLの平行移動ずれ量Shに基づいて画像64A、64Bを平行移動させるので、折り線FLと画像64A、64Bの相対的な距離が、期待される距離(ジョブで規定される距離)、または、それに近くなる。
なお、以上説明した実施形態では、画像データを回転、平行移動させて用紙画像情報を生成することにより、用紙PSに形成される画像を回転、平行移動させた。しかし、ジョブに規定された情報に従って用紙画像情報を生成し、画像形成装置16が用紙画像情報に基づいて用紙に画像を形成する際に、画像形成動作を変えることで用紙PSに形成される画像を回転、平行移動させてもよい。具体的には、画像形成装置16のプロセッサ43は、まず、折り線FLの位置ずれ量として、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θを取得する。そして、プロセッサ43は、ジョブに従って生成された用紙画像情報を用いて用紙PSに画像を形成する際に、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θに基づいて、用紙PSに形成される画像の位置が変わるように画像の形成動作を制御する。例えば、画像形成装置16が電子写真方式の印刷装置である場合には、プロセッサ43は、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θに基づいて感光体ドラムに対する露光の位置を制御することで、用紙PSに形成される画像の位置が変わるようにする。また、例えば、画像形成装置16がインクジェット記録方式の印刷装置である場合には、プロセッサ43は、平行移動ずれ量Sh、回転角度ずれ量θに基づいてインク滴がノズルから吐出するタイミングを制御することで、用紙PSに形成される画像の位置が変わるようにする。
また、以上説明した実施形態では、2つ折りされる用紙PSに形成される画像を回転、平行移動させたが、3つ折り、4つ折り等の2つ以上の折り線FLを有する用紙PSに形成される画像を回転、平行移動させてもよい。例えば、各折り線FLの回転角度ずれ量θ、平行移動ずれ量Shを取得し、それらに基づいて、各折り線FLごとに、折り線FLを跨ぐように折り線FLの両側にある画像、または、片側にある画像を回転、平行移動させる。
なお、折り装置17が用紙PSに2つ以上の折り線FLを形成する場合、各折り線FLの回転角度ずれ量θ、平行移動ずれ量Shは、ほぼ同じか、近い値になることがある。すなわち、各折り線FLに、同じような位置ずれの傾向が現れることがある。従って、例えば、複数の折り線FLを有することになる用紙PSに画像を形成する際に、特定の折り線FLの回転角度ずれ量θ、平行移動ずれ量Shのみを取得し、それに基づいて、全ての折り線FLの両側にある画像、または、片側にある画像を回転、平行移動させてもよい。
次に、図5のS204における、画像位置補正の可否を確認する処理について説明する。なお、以下の説明における「補正」は「調整」と同じ意味であり、「印刷」は「画像形成」と同じ意味である。折り線FLの位置ずれ量が大きい場合には、画像の回転、平行移動の少なくとも一方の補正を行うと、画像が用紙PSの印刷可能範囲からはみ出してしまう可能性がある。画像が印刷可能範囲からはみ出る場合には、画像位置補正ができない。従って、この場合には、プロセッサ40は、画像位置補正ができないと判断し(S204:No)、システムコントローラ11にバス20を介してその旨を通知する。システムコントローラ11は、その通知を受けたら、S214で、タッチパネル19に、折り位置のずれにより印刷物を作成できない旨の警告を表示して処理を終了する。これにより、オペレータは、折り装置17の調整が必要であることを知ることができる。なお、折り装置17が折り位置の自動調整機能を有する場合には、S204がNoである際に、システムコントローラ11は、折り装置17に折り位置を調整させる指令を出し、折り装置17がその指令を受けて、折り位置の自動調整を実行するとしてもよい。なお、上記警告を発する制御は、画像処理装置14のプロセッサ40が行う形態でもよい。
ここで、S204の判断に用いる、画像位置補正の補正可能条件を説明する。図11〜13は、補正可能条件を説明するための図である。図11には、用紙の印刷可能領域81、画像位置補正後の印刷可能領域82(以下、補正後の印刷可能領域82と言う)、画像データに従って印刷される画像の領域である印刷画像領域83が示されている。用紙の印刷可能領域81は、用紙の縁まで印刷できる場合には、用紙全体と同じ領域である。印刷画像領域83は、印刷される画像によって形状が変化する。
図11、および以降説明する図12、13において、用紙の印刷可能領域81の短辺(図の左右方向に延びる辺)に沿った方向が水平方向、用紙の印刷可能領域81の長辺(図の上下方向に延びる辺)に沿った方向が垂直方向、用紙の印刷可能領域81の中心がCP、用紙の印刷可能領域81の水平方向の中央がHC、用紙の印刷可能領域81の垂直方向の中央がVCである。
図11には、回転角度ずれ量θが0ではなく、平行移動ずれ量Shが0の場合について示されている。図11に示すように、回転角度ずれ量θに従って印刷画像を回転させて補正する場合、それを印刷できる範囲(補正後の印刷可能領域82)は、用紙の印刷可能領域81よりも狭くなる。従って、印刷画像の範囲(印刷画像領域83)が大きい場合には、印刷画像が補正後の印刷可能領域82からはみ出る(用紙の印刷可能領域81からはみ出る)ことになるので、画像位置補正は不可能となる。図11には、回転角度ずれ量θに対して、どの程度のサイズの印刷画像領域83である時、画像位置補正が不可能になるかが示されている。
図11から分かるように、補正後の印刷可能領域82の対角線の半分の長さd2は、用紙の印刷可能領域81の短辺の長さw1、VCの仮想線に対する用紙の印刷可能領域81の対角線の角度α、および回転角度ずれ量θから、以下の(数1)式で求められる。
d2=w1/(2×cos(α―θ)) ・・・(数1)
また、用紙の印刷可能領域81の対角線の半分の長さd1と、補正後の印刷可能領域82の対角線の半分の長さd2の比Scaleは、以下の(数2)式により求められる。
Scale=d2/d1=w1/(2×d1×cos(α―θ)) ・・・(数2)
ここで、Scaleは、用紙の印刷可能領域81のサイズに対する、補正後の印刷可能領域82のサイズの比率を示している。また、補正後の印刷可能領域82の短辺の長さw2は、以下の(数3)式により求めることができる。
w2=Scale×w1 ・・・(数3)
上記(数1)〜(数3)式から導き出されるw2よりも、印刷画像領域83の短辺の長さImgxが大きい時は、印刷画像領域83が補正後の印刷可能領域82からはみ出ることになるので、画像位置補正は不可能である。すなわち、画像位置補正の補正可能条件の1つの条件として、以下の(条件1)を満たす必要がある。
Imgx ≦ w2 ・・・(条件1)
また、図12、13に示すように、平行移動ずれ量Shに従って印刷画像を平行移動させて補正する場合、平行移動ずれ量Shが大きい場合には、補正後の印刷可能領域82が用紙の印刷可能領域81からはみ出ることになり、画像位置補正は不可能となる。なお、実際には、この場合でも、印刷画像の範囲(印刷画像領域83、図11参照)が、用紙の印刷可能領域81からはみ出さなければ、画像位置補正は可能ではあるが、簡易に画像位置補正の可否を判断するために、ここでは、補正後の印刷可能領域82が用紙の印刷可能領域81からはみ出す場合には画像位置補正が不可能と判断する。
図12に示すように、補正後の印刷可能領域82の輪郭線と、用紙の印刷可能領域81の輪郭線との垂直方向の最短距離をGapと定義する。図12から分かるように、Gapは、用紙の印刷可能領域81の長辺の長さh1、用紙の印刷可能領域81の対角線の半分の長さd1、Scale、折り線FLに対する補正後の印刷可能領域82の対角線の角度α(図11に示す角度αと同じ)、回転角度ずれ量θから、以下の(数4)式により求められる。
Gap=h1/2−d1×Scale×sin(α+θ) ・・・(数4)
図13に示すように、上記(数4)式から導き出されるGapよりも、平行移動ずれ量Shが大きい時、補正後の印刷可能領域82が用紙の印刷可能領域81からはみ出ることになるので、画像位置補正は不可能と判断する。すなわち、画像位置補正の補正可能条件のもう1つの条件として、以下の(条件2)を満たす必要がある。
Sh ≦ Gap ・・・(条件2)
画像処理装置14のプロセッサ40は、図5のS204で、上記した数式、条件を用いて、画像位置補正の可否を判断する。具体的には、プロセッサ40は、上記の(条件1)、(条件2)の両方が満たされる場合には、画像位置補正が可能であると判断し(S204:Yes)、上記の(条件1)、(条件2)の一方又は両方が満たされない場合には、画像位置補正が不可能であると判断する(S204:No)。
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
10 システム、11 システムコントローラ、12 画像読取装置、14 画像処理装置、16 画像形成装置、17 折り装置、18 断裁装置、19 タッチパネル、20 バス、21 照明部、22 受光部、24 キャリッジ、26,27,28 ミラー、29 レンズ、30 プラテンガラス、32 プラテンカバー、40 プロセッサ、42 メモリ、43 プロセッサ、44 メモリ、50 画像情報、52 案内画像、60,61 用紙画像情報、62A 上側画像データ(画像データ)、62B 下側画像データ(画像データ)、64A 上側画像、64B 下側画像、70L,70R,70U 断裁線、78 折り背、81 用紙の印刷可能領域、82 補正後の印刷可能領域、83 印刷画像領域、EFL 期待折り線、FL 折り線(実折り線)、P 検証用紙(用紙)、PS 用紙、θ 回転角度ずれ量(位置ずれ量)、Sh 平行移動ずれ量(位置ずれ量)。

Claims (7)

  1. プロセッサを含み、
    前記プロセッサは、
    検証用紙における期待折り線に対する実折り線の位置ずれ量を取得し、
    前記位置ずれ量に基づいて、用紙に形成される画像の位置が変わるように、前記画像を表す画像データを含む用紙画像情報を生成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記位置ずれ量は、前記期待折り線に対する前記実折り線の回転角度ずれ量を含み、
    前記プロセッサは、
    前記回転角度ずれ量に基づいて、前記画像データを回転させて前記用紙画像情報を生成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記位置ずれ量は、前記期待折り線に対する前記実折り線の平行移動ずれ量を含み、
    前記プロセッサは、
    前記平行移動ずれ量に基づいて、前記画像データを平行移動させて前記用紙画像情報を生成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記プロセッサは、
    前記画像データの前記回転、前記平行移動の少なくとも一方を行うと、前記画像が用紙の印刷可能範囲からはみ出す場合には、警告を発する制御を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置から前記用紙画像情報を取得し、
    前記用紙画像情報に基づいて用紙に前記画像を形成する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. プロセッサを含み、
    前記プロセッサは、
    検証用紙における期待折り線に対する実折り線の位置ずれ量を取得し、
    前記位置ずれ量に基づいて、用紙に形成される画像の位置が変わるように、前記画像の形成動作を制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像形成装置において、
    前記画像が形成された用紙は、2つ折りにされ、折り背を基準に断裁される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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