JP2023103767A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】シートに対する画像の位置調整を実行する際のユーザビリティの向上を図ることができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。【解決手段】MFP100は、シートに対する画像の位置を調整する位置調整が可能である。MFP100は、調整用チャートを得る画像形成手段(プリンタ140)と、調整用チャート上の調整用画像を読み取る読取手段(スキャナ130)と、調整用画像の読取時に調整用チャートの向きを検出する向き検出手段(センサ231、センサ232)とを備える。MFP100は、位置調整を行う際、向き検出手段で検出された調整用チャートの向きと、画像形成手段で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きとが異なる場合には、読取手段で読み取られた調整用画像の向きを、画像形成手段で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きに合わせた状態に変更する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラムに関する。
画像形成装置(印刷装置)には、シート(用紙)に画像を形成する際に、シートに対する画像の位置を調整する位置調整機能を有する画像形成装置がある。この画像形成装置は、位置調整を行うのに際し、まず、位置調整用のテストチャートを印刷する。テストチャートは、読取装置であるADF(Auto Document Feeder)で、読み取られる。そして、この読取結果に基づいて、シートに対する画像の位置を調整することができる。特許文献1には、位置調整機能を有する画像形成装置として、ADFに載置されたテストチャートの向きが適正か否か、すなわち、ADFにテストチャートが正しく載置されているか否かに応じて、ADFでの読取開始の可否が判断される装置が開示されている。
特開2020-184713号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、ADFにテストチャートが正しく載置されていない場合、テストチャートを正しく載置する作業が必要となる。この作業は、当該装置を使用するユーザにとっては煩雑な作業となり、その結果、位置調整機能を実行する際のユーザビリティ低下を招くおそれがある。
本発明は、シートに対する画像の位置調整を実行する際のユーザビリティの向上を図ることができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する際、シートに対する画像の位置を調整する位置調整が可能な画像形成装置であって、位置調整に用いられる調整用画像をシートに形成して、調整用チャートを得る画像形成手段と、調整用チャート上の調整用画像を読み取る読取手段と、読取手段で調整用画像が読み取られるときに、調整用チャートの向きを検出する向き検出手段と、を備え、位置調整を行う際、向き検出手段で検出された調整用チャートの向きと、画像形成手段で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きとが互いに異なる場合には、読取手段で読み取られた調整用画像の向きを、画像形成手段で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きに合わせた状態に変更することを特徴とする。
本発明によれば、シートに対する画像の位置調整を実行する際のユーザビリティの向上を図ることができる。
第1実施形態における画像形成装置のブロック図((a)は画像形成装置全体のブロック図、(b)は画像形成装置が有するスキャナのブロック図)である。 画像形成装置のハードウェア構成を示す概略図である。 画像の位置調整開始から、画像が形成されたシートが得られるまでの一連の処理を示すシーケンスである。 画像の位置調整が実行されるフローチャートである。 スキャナを上側から見たときの平面図である。 ステップS402のフローチャートである。 図6に示すフローチャートの実行中に操作部に表示される画面の一例である。 第2実施形態におけるステップS402のフローチャートである。 第3実施形態におけるステップS402のフローチャートである。 第4実施形態におけるチャートの向きと原稿の向きとの関係を示す図である。 調整チャートの一例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
以下、図1~図7を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における画像形成装置のブロック図((a)は画像形成装置全体のブロック図、(b)は画像形成装置が有するスキャナのブロック図)である。図1(a)に示すように、画像形成装置であるMFP(Multi-Function Peripheral)100は、制御部110、スキャナ130、プリンタ140、操作部150を有する。なお、画像形成装置は、複合機(MFP100)に適用されるのに限定されず、例えば、複写機、プリンタ、FAX等の各種装置に適用可能である。
制御部110は、画像入力デバイス(読取手段)であるスキャナ130や、画像出力デバイス(画像形成手段)であるプリンタ140と通信可能に接続されており、画像情報の入出力を制御する。また、制御部110は、LANに接続されており、このLANを経由して、印刷ジョブの受信等を行う。制御部110は、CPU111、RAM112、ROM113、記憶部114、ネットワークI/F115、デバイスI/F116、操作部I/F117、画像処理部118、画像メモリ119を有する。
CPU111は、MFP100の動作を制御するものであり、RAM112に格納されたプログラムに基づいて動作する。このプログラムには、MFP100の各部や手段の作動(画像形成装置の制御方法)を、コンピュータであるCPU111に実行させるためのプログラムが含まれる。ROM113は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。記憶部114は、システムソフトウェア、画像データ、MFP100の動作を制御するためのプログラム等が格納されている。MFP100では、記憶部114に格納されたプログラムがRAM112にロードされる。そして、CPU111は、このプログラムに基づいて、MFP100の動作を制御することができる。ネットワークI/F115は、LANに接続されて、このLANを経由して、各種情報の入出力を行うことができる。デバイスI/F116は、画像入出力デバイスであるスキャナ130やプリンタ140と、制御部110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。操作部I/F117は、操作部150と制御部110とを接続するインタフェースであり、各種のデータを操作部150に出力する。これにより、操作部150には、各種のデータが可視化されて表示される。操作部I/F117は、ユーザが操作部150を介して入力した情報をCPU111に伝達する。画像処理部118は、LAN経由で受信した印刷データに対して、画像処理を行ったり、デバイスI/F116から入出力される画像データに対して、画像処理を行ったりする。画像メモリ119は、画像処理部118によって処理される画像データを一時的に展開するためのメモリである。
図1(b)に示すように、スキャナ130は、制御部131、スキャナデバイス138を有する。制御部131は、CPU132、RAM133、ROM134、デバイスI/F135、画像メモリ136、画像処理部137を有する。CPU132は、スキャナ130の動作を制御するものであり、ROM134に格納されRAM133に展開されたプログラムに基づいて動作する。デバイスI/F135は、制御部110と通信可能に接続され、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。画像メモリ136は、スキャナデバイス138から入力された画像データを一時的に展開するためのメモリである。制御部131は、デバイスI/F135を介して受信される画像転送コマンドに基づいて、画像メモリ136に格納された画像データを制御部110に送信する。画像処理部137は、画像メモリ136に展開された画像データに対して画像処理を行う。
MFP100で印刷に使用される用紙(シート)は、MFP100を操作するオペレータによってカセットライブラリと呼ばれるデータベースを用いて管理される。カセットライブラリは、記憶部114もしくはRAM112に保存され、各ソフトウェアモジュールによって必要に応じて読み出し・書き込みがなされる。カセットライブラリに関しては公知の内容のため、その説明を省略する。
図2は、画像形成装置のハードウェア構成を示す概略図である。図2に示すように、MFP100は、筐体201を有する。この筐体201の内側には、プリンタ140が収納、配置されている。また、筐体201の外側には、スキャナ130および操作部150が配置されている。
スキャナ130は、原稿トレイ230、センサ231、センサ232、ローラ233、読取部236、読取部237を有する。原稿トレイ230は、スキャナ130で読み取られる原稿が載置される載置部である。ローラ233は、原稿トレイ230に載置された原稿を搬送する搬送部である。センサ231は、原稿(用紙)の搬送方向に沿った、原稿の長さ(全長)を検出する第1検出部であり、センサ232は、搬送方向と直交する方向の原稿の長さ(幅)を検出する第2検出部である。読取部236および読取部237は、搬送途中で原稿を読み取る読取部である。スキャナ130では、原稿トレイ230に原稿が載置された状態で読取指示を受けると、ローラ233によって原稿が1枚ずつ搬送される。そして、読取部236および読取部237で原稿がスキャンされて、データ化される。データ化されたものは、画像メモリ136に送られて、画像処理等の各種処理で使用される。
プリンタ140は、レーザ光の走査による感光ドラム205上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体252に多重転写し、多重転写されたカラー画像をシートPへ更に転写するための光学処理機構を有する。さらに、プリンタ140は、シートPに転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構と、シートPを供給する給紙処理機構と、シートPを搬送する搬送処理機構と、を有する。
光学処理機構は、レーザスキャナ部207を有する。このレーザスキャナ部207は、プリンタコントローラから供給されたイメージデータに応じて、半導体レーザから発射されるレーザ光をオン、オフに駆動するレーザドライバを有する。半導体レーザから発射されたレーザ光は、回転多面鏡208によって走査方向に振られる。主走査方向に振られたレーザ光は、反射ポリゴンミラー209を介して、感光ドラム205に導かれて、感光ドラム205上を主走査方向に露光する。感光ドラム205は、一次帯電器211により帯電されている。これにより、感光ドラム205上には、レーザ光の走査露光によって静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器212によって供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。そして、感光ドラム205上の顕像されたトナー像は、当該トナー像とは逆特性の電圧を印加された中間転写体252上に転写(1次転写)される。カラー画像形成時には、Y(イエロー)ステーション220、M(マゼンタ)ステーション221、C(シアン)ステーション222、K(ブラック)ステーション223からそれぞれの色の像が中間転写体252上に順次形成される。その結果、フルカラー可視像を中間転写体252上に形成することができる。
また、転写材の収納庫210からは、搬送処理機構によってシートPが搬送される。シートPは、転写ローラ251で中間転写体252に圧接されるとともに、転写ローラ251は、トナーと逆特性のバイアスが印加させる。これにより、中間転写体252上に形成された可視像は、給紙処理機構によってシートPの搬送方向(副走査方向)に同期して搬送されるシートPに転写される(2次転写)。
2次転写を終えたシートPは、定着器260を通過する。これにより、シートP上に転写されたトナーが加熱溶融し、シートPに画像として定着する。なお、両面プリントの場合には、シートPは、反転部270を通過してスイッチバック反転し、再び定着処理機構に導入されることでシートPへ裏面画像が転写される。その後、シートPは、前記同様に定着器260を通過することによってシートP上のトナー像が加熱定着され、排紙部280へと排紙されることでプリントプロセスが完了する。以下では、この排紙される方向を「排紙方向」と言う。
操作部150は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等を有する。また、操作部150は、MFP100の状態を表す液晶やLED等も有する。これらについては、公知であるため、その説明を省略する。
MFP100は、シートに画像を形成する際、シートに対する画像の位置を調整する位置調整(例えばセンタリング)が可能に構成されている。図3は、画像の位置調整開始から、画像が形成されたシートが得られるまでの一連の処理を示すシーケンスである。図3に示すシーケンスは、画像形成装置(MFP100)と、画像形成装置を操作するオペレータと、画像形成装置と通信可能に接続されたホストコンピュータとの間で行われるシーケンスである。また、ここでは、一例として、MFP100の操作部150に、印字位置調整ボタン(画像位置調整ボタン)が含まれているカセットライブラリ編集画面が表示された状態からスタートする。
ステップS301では、オペレータは、印字位置調整ボタンを押下する。これにより、ステップS302では、MFP100のCPU111は、印字位置調整を開始すると判断して、操作部150に印字位置調整画面を表示する。
ステップS303では、オペレータは、印字位置調整画面上で、印字位置調整に用いられる手段としての「スキャナ」および「原稿搬送装置」を指定するとともに、印字位置調整に用いられるシートを供給する収納庫210の「給紙カセット」を指定する。これにより、CPU111に印字位置調整処理を実行させることができる。
ステップS304では、CPU111は、プリンタ140を作動させて、画像位置調整に用いられる調整用画像をシートに形成する(画像形成工程)。これにより、調整用チャート(校正用原稿)が出力される、すなわち、調整用チャートが得られる。この出力物である調整用チャートは、プリンタ140の排紙部280に排出されて、載置される。調整用チャートの出力枚数は、1枚以上であればよく、例えば、予め設定されていてもよいし、印字位置調整ボタン押下前にオペレータによって設定されてもよいが、調整用チャートの出力よりも以前に、記憶部114に記憶させておくのが好ましい。なお、ステップS304の処理は、後述する図4に示すフローチャートのステップS401の処理に相当する。また、CPU111は、調整用チャートの出力に伴って、操作部150に調整用チャート読み取り画面を表示する。
ステップS305では、オペレータは、ステップS304で出力された調整用チャートを、スキャナ130の原稿トレイ230に載置する。その後、オペレータは、操作部150に表示されている調整用チャート読み取り画面上の読み取り開始ボタンを押下する。
ステップS306では、CPU111は、スキャナ130を作動させて、調整用チャート上の調整用画像を読み取る(読取工程)。なお、ステップS306の処理は、図4に示すフローチャートのステップS402の処理に相当する。
ステップS307では、CPU111は、印字位置調整処理を実行する。これにより、カセットライブラリには、給紙カセット毎の印字位置ズレ量(例えば、パラメータや調整値)が記憶される(格納される)。なお、ステップS307は、図4に示すフローチャートのステップS403~ステップS407に相当する。
以上のようなステップS301~ステップS307により、給紙カセット毎の印字位置調整が行われて、印字位置ズレ量が得られる。そして、給紙カセット毎に記憶された(登録された)印字位置ズレ量を用いて、以下のようにシートへの画像形成が行われる。
ステップS308では、オペレータは、複数ある給紙カセットのうちの、例えば給紙カセット1を指定する印刷ジョブ1の実行指示をホストコンピュータに対して行う。
ステップS309では、ホストコンピュータは、印刷ジョブ1をCPU111に送信する。
ステップS310では、CPU111は、プリンタ140を作動させて、給紙カセット1のシート(用紙)に対して、印刷ジョブ1を実行する。そして、この印刷ジョブ1の実行の際に、カセットライブラリから給紙カセット1に登録された印字位置ズレ量が読み出されて、印刷ジョブ1の実行に適用される、すなわち、印字位置ズレ量分だけ、位置調整がされる。これにより、ステップS311では、正確に位置調整された画像を有するシート、すなわち、画像の位置調整が反映された成果物が得られる。
以上の処理により、ある給紙カセットにセットされている用紙に出力した調整用チャートを1度スキャンするだけで、選択された給紙カセットに対する印字位置ズレ量が算出され、カセットライブラリに保存される。従って、オペレータの作業負荷を低減しつつ、高精度な表裏印字位置調整を実現することを可能とする。
図4は、画像の位置調整が実行されるフローチャートである。ステップS401では、CPU111は、プリンタ140を作動させて、調整用チャートを印刷する。ステップS402では、CPU111は、スキャナ130の制御部131を介して、スキャナデバイス138を作動させて、調整用チャート全体を読み込む(読み取る)。これにより、調整用チャート全体の画像が生成される。
ステップS403では、CPU111は、ステップS402で生成した全体画像から、調整用チャートの向きを示す識別パッチ(識別パターン)を抽出する。ステップS404では、CPU111は、ステップS402で生成した全体画像から、シート(用紙)に対して画像が形成される位置を検出するためのマーカを抽出する。なお、識別パッチおよびマーカは、調整用画像に含まれている。ステップS405では、CPU111は、ステップS402で生成した全体画像から、調整用チャートの縁部、すなわち、紙端を抽出する。なお、ステップS403~ステップS405の実施順番は、ステップS403、ステップS404、ステップS405の順に限定されず、例えば、入れ替わってもよい。
ステップS406では、CPU111は、ステップS403~ステップS405で得られた情報に基づいて、必要に応じて、座標変換処理を実行する。「座標変換処理」とは、ステップS406で、補正値である印字位置ズレ量を算出するための前処理である。ステップS407では、CPU111は、印字位置ズレ量(補正値)を算出する。座標変換処理、印字位置ズレ量算出については、公知の技術であるため、その詳細説明は省略する。
図5は、スキャナを上側から見たときの平面図である。図5に示すスキャナ130は、原稿トレイ230に載置された原稿(例えば調整用チャート)を、図中の左側に向かって搬送するよう構成されている。以下、スキャナ130で原稿が搬送される方向を「搬送方向」と言う。本実施形態では、この搬送方向と前記排紙方向とは平行である。前述したように、スキャナ130は、センサ231およびセンサ232を有する。センサ231およびセンサ232は、原稿トレイ230に設けられている。
センサ231は、搬送方向に沿った原稿の長さ(以下「全長」と言う)を検出する第1検出部である。このセンサ231は、搬送方向に沿って間隔を置いて複数配置されている。なお、センサ231の配置数は、図5に示す構成では3つであるが、これに限定されず、例えば、2つまたは4つ以上であってもよい。各センサ231は、押圧可能なスイッチである。そして、原稿トレイ230に原稿(調整用チャート)を載置することにより、その載置位置に応じて、いずれかのセンサ231が原稿に押圧されて、ON状態となる。MFP100では、ON状態のセンサ231に基づいて、搬送方向に沿った原稿の長さが検出される。
センサ232は、搬送方向と直交する方向、すなわち、図5中の上下方向の原稿の長さ(以下「幅」と言う)を検出する第2検出部である。センサ232は、原稿の長さに合わせて、搬送方向と直交する方向に接近、離間可能に移動可能に支持されており、その移動先で押圧されて、ON状態となるスイッチである。MFP100では、センサ232がON状態となったときの位置に応じて、搬送方向と直交する方向に沿った原稿の長さが検出される。
MFP100で用いられるシート(用紙)としては、A4サイズ、A3サイズ等の定型サイズが多い。MFP100は、定型サイズを効率的に検出することができる。具体的には、センサ231での検出結果と、センサ232での検出結果との組み合わせにより、原稿トレイ230に載置された原稿が、A3、A4、B4、B5、A4R、A5、A5R、B5R、B6のいずれかを検出することができる。また、LDR、LTR、LGL、LTRR、STMT、STMTRのいずれかを検出することも可能である。また、定型サイズの他に、不定形サイズも検出可能である。不定形サイズとしては、例えば、搬送方向に沿った長さが128~630mm、搬送方向と直交する方向に沿った長さが139.7~297mmが好ましい。
前述したように、MFP100は、シートに対する画像の位置を調整する位置調整が可能に構成されている。画像の位置調整を行う際には、プリンタ140で調整用チャートが得られたとき、すなわち、排紙部280に調整用チャートが排出されたときの調整用チャートの向きと同じ向きに、調整用チャートをスキャナ130の原稿トレイ230に載置するのが好ましい。しかしながら、オペレータが無意識に、プリンタ140で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きと異なる向きに、調整用チャートを原稿トレイ230に載置するおそれがある。この場合、位置調整を正確に行うのが困難となる。また、オペレータが原稿トレイ230上の調整用チャートの向きが誤っていると気づいた場合には、調整用チャートの向きが正しくなるように、原稿トレイ230上の調整用チャートを載置し直す。この作業は、オペレータにとっては煩雑な作業となり、その結果、位置調整を行う際のユーザビリティ低下を招くおそれがある。
そこで、MFP100は、このような点を低減可能に構成されている。以下、この構成および作用について説明する。図4に示すフローチャートのステップS402は、サブルーチンである。図6は、ステップS402のフローチャートである。図7は、図6に示すフローチャートの実行中に操作部に表示される画面の一例である。
ステップS601では、CPU111は、原稿トレイ230上の調整用チャートが定型サイズであるか否かの判断を行う。このように本実施形態では、CPU111は、調整用チャートが定型サイズであるか否かを判断する判断手段として機能する。そして、この判断は、図3に示すフローチャートのステップS304での調整用チャートの出力結果に基づいて行われる。具体的には、ステップS304で出力された調整用チャートのサイズに関する情報が得られるため、当該情報に基づいて、調整用チャートが定型サイズであるか否かの判断が行われる。なお、調整用チャートが定型サイズであるか否かの判断は、ステップS304での調整用チャートの出力結果に基づいて行われるのに限定されない。例えば、判断は、オペレータが調整用チャートのサイズを操作部150上で設定して、当該サイズに基づいて行われてもよい。ステップS601での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズであると判断した場合には(ステップS601;Yes)、処理はステップS605に進む。一方、ステップS601での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズではないと判断した場合には(ステップS601;No)、処理はステップS602に進む。
ステップS602では、CPU111は、原稿トレイ230に対する調整用チャートの載置方向の注意喚起を報知する。この報知は、例えば、図7(a)に示す画面を操作部150に表示することによって行われる。図7(a)に示す画面には、「図の向きでセットしてください。原稿の向きに注意してください。」と言う旨の注意喚起703が含まれている。オペレータは、注意喚起703を視認することにより、原稿トレイ230上の調整用チャートの向きを、正しい向きに、すなわち、プリンタ140で調整用チャートが得られたときの調整用チャートの向きと同じ向きに合わせることができる。このように本実施形態では、操作部150は、原稿トレイ230に対する調整用チャートの載置方向の注意喚起を報知する報知手段として機能する。なお、報知手段としては、操作部150に限定されず、例えば、音声を発するスピーカ等であってもよい。また、図7(a)に示す画面には、調整用チャートの読み込みを開始させる読込開始ボタン701が含まれる。CPU111は、オペレータによって読込開始ボタン701が操作されたことを検出した場合には、処理はステップS603に進む。このとき、操作部150には、図7(b)に示す画面が表示されてもよい。図7(b)に示す画面は、調整用チャートの向きの再確認を促す画面である。
ステップS603では、CPU132(制御部131)は、スキャナデバイス138を作動させて、調整用チャートを読み取る読取処理を行い、当該処理によって得られた画像データを画像メモリ136に展開する。読取処理については、公知技術であるため、その説明は省略する。
ステップS604では、CPU132は、ステップS603で画像メモリ136に展開された画像データを、デバイスI/F135を介して制御部110に送信する。ステップS604実行後、処理は、図4に示すフローチャートのステップS403に進む。
ステップS605では、CPU111は、図7(c)に示す画面を操作部150に表示する。図7(c)に示す画面は、調整用チャートを読み取ることをオペレータに確認させる画面である。また、図7(c)に示す画面は、図7(a)に示す画面と異なり、注意喚起703が省略されている。これは、後述するように、ステップS605以降の処理においては、調整用チャートの向きについては、問わず、どの向きでもよいとすることができるからである。なお、図7(c)に示す画面には、注意喚起703が含まれていてもよい。
ステップS606では、CPU111は、センサ231およびセンサ232での検出結果に基づいて、調整用チャートのサイズの取得を行う。
ステップS607では、CPU111は、プリンタ140で得られたときの調整用チャートの大きさと、スキャナ130で調整用画像が読み取られるときの原稿トレイ230上の調整用チャートの大きさとを比較する。以下、図6(図8~図10についても同様)を参照した説明では、プリンタ140で得られたときの調整用チャートを、単に「チャート(第1チャート)」と言い、スキャナ130で読み取られるときの調整用チャートを「原稿(第2チャート)」と言う。チャートの大きさ、すなわち、全長(長さ)および幅は、図3に示すフローチャートのステップS304で調整用チャートを出力したときに取得されており、例えば記憶部114等に記憶されている。原稿の大きさ、すなわち、全長(長さ)および幅は、ステップS606で取得されており、例えば記憶部114等に記憶されている。そして、ステップS607での判断の結果、CPU111が、チャートの全長と原稿の全長とが一致し、かつ、チャートの幅と原稿の幅とが一致していると判断した場合には(ステップS607;Yes)、処理はステップS608に進む。一方、ステップS607での判断の結果、CPU111が、チャートの全長と原稿の全長とが一致し、かつ、チャートの幅と原稿の幅とが一致していると判断できない場合には(ステップS607;No)、処理はステップS609に進む。
以上のようなステップS607は、位置調整を行う際に、排紙方向に対するチャートの向きと、搬送方向に対する原稿の向きとが互いに異なるか否かを判断するのと等価の処理となっている。そして、チャートの全長と原稿の全長とが一致していないか、または、チャートの幅と原稿の幅とが一致していない状態を、双方の向きが互いに異なるとている。これに対し、チャートの全長と原稿の全長とが一致し、かつ、チャートの幅と原稿の幅とが一致した状態を、双方の向きが互いに同じであるとしている。この場合、スキャナ130で読み取られる原稿(調整用画像)の向きは、チャートの向きに合った状態となっている。また、チャートの向きの検出には、ステップS304での出力結果が用いられ、原稿の向きの検出には、ステップS606での出力結果が用いられる。特に、原稿の向きの検出(向き検出工程)は、スキャナ130のセンサ231およびセンサ232で検出された原稿のサイズに基づいて行われている。従って、本実施形態では、センサ231およびセンサ232は、原稿の向きを検出する向き検出手段として機能している。これにより、原稿のサイズおよび原稿の向きを一括して検出することができる。
ステップS608では、CPU132は、スキャナデバイス138を作動させて、原稿を読み取る原稿読取処理を行う。原稿は、定型サイズであるので、原稿読取処理としては、定型サイズを読み取る公知技術を用いることができる。ステップS608実行後、処理はステップS604に進む。
ステップS609では、CPU111は、チャートの幅と原稿の長さとの比較と、チャートの長さと原稿の幅との比較とを行う。この比較により、原稿の向きがチャートの向きに対して、90°もしくは270°回転しているか否かを確認することができる。チャートの幅と原稿の長さとが一致し、かつ、チャートの長さと原稿の幅とが一致している状態では、原稿が90°もしくは270°回転している判断される。チャートの幅と原稿の長さとが一致していないか、または、チャートの長さと原稿の幅とが一致していない状態では、原稿が回転していないと判断される。そして、ステップS609での判断の結果、CPU111が、チャートの幅と原稿の長さとが一致し、かつ、チャートの長さと原稿の幅とが一致していると判断した場合には(ステップS609;Yes)、ステップS610に進む。一方、ステップS609での判断の結果、CPU111が、チャートの幅と原稿の長さとが一致し、かつ、チャートの長さと原稿の幅とが一致していると判断できない場合には(ステップS609;No)、処理はステップS612に進む。
ステップS610では、CPU132は、ステップS608と同様の原稿読取処理を行う。ステップS610実行後、処理はステップS611に進む。
ステップS611では、CPU132は、画像メモリ136に展開した画像データを、デバイスI/F135を介して制御部110に送信する。この送信の際に、CPU132は、画像データを90°回転させる。これにより、スキャナ130で読み取られた原稿(調整用画像)の向きを、チャートの向きに合わせた状態に変更することができ、ステップS611実行後、ステップS403以降の処理をそのまま行うことができる。なお、当然ではあるが、ステップS608以降の処理では、原稿の向きの変更は省略されている。
ステップS612では、CPU111は、図7(d)に示す画面を表示する。図7(d)に示す画面は、「原稿の読み込みの失敗」の旨と、「原稿の再確認」の旨とを報知する画面である。ステップS612は、チャートのサイズと原稿のサイズとが異なる場合に実行される。このため、原稿トレイ230には、オペレータがステップS304で出力したチャート以外の原稿をセットしたと想定される。従って、MPF100では、処理継続を中止する。ステップS612実行後、処理は終了する。なお、ステップS612は、図7(d)に示す画面を表示する処理であるが、この処理に代えて、例えば、再度原稿読取を行う処理としてもよい。
以上のように、MPF100では、チャートの向きと同じ向きに、原稿を原稿トレイ230に載置しなくとも、画像の位置調整を行うことができる。また、前述した原稿トレイ230上の原稿を載置し直す作業(手間)も省略することができ、よって、画像の位置調整を実行する際のユーザビリティの向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、画像位置(印字位置調整)について適用する場合を述べたが、スキャナ(ADF)で調整用チャートを読み取って補正を行う他の機能について同様に適用可能である。また、画像データを90°回転するタイミングは、本実施形態では画像データの送信時であるが、これに限定されない。例えば、ステップS610を実行する時点で90°ないし270°の回転であると判断しているため、原稿読取処理で画像メモリ136に展開するときに90°回転を行う構成であってもよい。また、画像メモリ119へ転送した後等であってもよい。また、ステップS403以降の印字位置調整処理内で、画像データの90°回転を実行してもよい。
<第2実施形態>
以下、図8を参照して、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態におけるステップS402のフローチャートである。
ステップS801では、ステップS601と同様に、CPU111は、原稿トレイ230上の調整用チャートが定型サイズであるか否かの判断を行う。なお、本実施形態では、調整用チャートのサイズは、スキャナデバイス138で読み取られて得られた調整用チャートの全体画像から検出される。これにより、1回の調整用チャートの読取で、調整用チャートが定型サイズであるか否かの判断を迅速かつ正確に行うことができる。また、この検出結果は、ステップS804での原稿トレイ230上での調整用チャートの向きの検出にも用いられる。このように本実施形態では、スキャナデバイス138が、向き検出手段として機能する。そして、ステップS801での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズであると判断した場合には(ステップS801;Yes)、処理はステップS802に進む。一方、ステップS801での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズではないと判断した場合には(ステップS801;No)、処理はステップS803に進む。
ステップS802では、ステップS608と同様に、CPU132は、スキャナデバイス138を作動させて、定型サイズの調整用チャートを読み取る読取処理を行う。ステップS802実行後、処理はステップS804に進む。
ステップS803では、ステップS603と同様に、CPU132は、スキャナデバイス138を作動させて、不定形サイズの調整用チャートを読み取る読取処理を行う。ステップS803実行後、処理はステップS804に進む。
ステップS804では、CPU111は、プリンタ140で得られたときの調整用チャート(チャート)の大きさと、スキャナ130で調整用画像が読み取られるときの原稿トレイ230上の調整用チャート(原稿)の大きさとを比較する。ステップS804での判断の結果、CPU111が、チャートの全長と原稿の全長とが一致し、かつ、チャートの幅と原稿の幅とが一致していると判断した場合には(ステップS804;Yes)、処理はステップS805に進む。一方、ステップS804での判断の結果、CPU111が、チャートの全長と原稿の全長とが一致し、かつ、チャートの幅と原稿の幅とが一致していると判断できない場合には(ステップS804;No)、処理はステップS806に進む。
ステップS805では、ステップS604と同様に、CPU132は、ステップS802またはステップS803で得られた画像データを、デバイスI/F135を介して制御部110に送信する。
ステップS806では、CPU111は、チャートの幅と原稿の長さとの比較と、チャートの長さと原稿の幅との比較とを行う。ステップS809での判断の結果、CPU111が、チャートの幅と原稿の長さとが一致し、かつ、チャートの長さと原稿の幅とが一致していると判断した場合には(ステップS806;Yes)、ステップS807に進む。一方、ステップS806での判断の結果、CPU111が、チャートの幅と原稿の長さとが一致し、かつ、チャートの長さと原稿の幅とが一致していると判断できない場合には(ステップS806;No)、処理はステップS808に進む。
ステップS807では、CPU132は、ステップS802またはステップS803で得られた画像データを、デバイスI/F135を介して制御部110に送信する。この送信の際に、CPU132は、画像データを90°回転させる。なお、画像データを回転させるタイミングとしては、本実施形態では画像データの送信時であるが、これに限定されず、制御部110で画像データを受信した後であってもよい。
ステップS808では、ステップS612と同様に、CPU111は、図7(d)に示す画面を表示して、処理は終了する。
以上のように、本実施形態でも、チャートの向きと同じ向きに、原稿を原稿トレイ230に載置しなくとも、画像の位置調整を行うことができる。また、原稿トレイ230に対する原稿の載置し直しも省略することができ、よって、画像の位置調整を実行する際のユーザビリティの向上を図ることができる。
<第3実施形態>
以下、図9を参照して、第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態におけるステップS402のフローチャートである。本実施形態では、センサ231、センサ232の検出結果に基づいて(原稿トレイ230に対する調整用チャートの位置に応じて)調整用チャートのサイズを得ることができ、調整用チャートの全体画像から調整用チャートのサイズを得ることもできる。そして、いずれかに切り替え可能である。これにより、例えば、センサ231、センサ232の検出限界を超えた場合、調整用チャートの全体画像での取得に切り替えることができる。また、この切り替えは、例えば、制御部110で行われたり、ユーザが操作部150を操作することで行われたりする。
ステップS901では、ステップS601と同様に、CPU111は、原稿トレイ230上の調整用チャートが定型サイズであるかの判断を行う。ステップS901での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズであると判断した場合には(ステップS901;Yes)、ステップS902~ステップS910の処理が実行される。ステップS902~ステップS910の処理は、図6に示すフローチャートのステップS605~ステップS612の処理と同様であるため、その説明については省略する。一方、ステップS901での判断の結果、CPU111が、調整用チャートが定型サイズではないと判断した場合には(ステップS901;No)、ステップS911~ステップS915およびステップS910の処理が実行される。ステップS911~ステップS915およびステップS910の処理は、図8に示すフローチャートのステップS803~ステップS808の処理と同様であるため、その説明については省略する。
以上のようなフローチャートでは、原稿が定型サイズの場合、原稿トレイ230に原稿が載置された、比較的早いタイミングで、画像の90°回転を行う判断が可能となる。
下記の表1は、チャートに対して原稿が90°回転しているか否かの判断の具体例を示したものである。表1から明らかなように、チャートの全長(長さ)および幅と、原稿の全長(長さ)および幅とに基づいて、チャートに対して原稿が90°回転しているか否かを正確に判断することができることがわかる。
例えば、表1中の最上段の「定型(A4)」に着目すると、チャートおよび原稿は、いずれも、全長(長さ)が297mm、幅が210mmである。この場合、ステップS901での判断で、処理はステップS903に向かうことができる。また、ステップS903での判断では、処理はステップS905に向かうことができる。従って、最上段の「定型(A4)」では、チャートに対して原稿が90°回転していないと正確に判断されていることがわかる。
また、表1中の上から2段目の「定型(A4)」に着目すると、チャートは、全長(長さ)が297mm、幅が210mmであり、原稿は、全長(長さ)が210mm、幅が297mmである。この場合、ステップS901での判断で、処理はステップS903に向かうことができる。また、ステップS903での判断では、処理はステップS906に向かうことができる。そして、ステップS906での判断では、処理はステップS908に向かうことができる。従って、上から2段目の「定型(A4)」では、チャートに対して原稿が90°回転していると正確に判断されていることがわかる。
<第4実施形態>
以下、図10、図11を参照して、第4実施形態について説明する。図10は、第4実施形態におけるチャートの向きと原稿の向きとの関係を示す図である。図11は、調整チャートの一例を示す図である。本実施形態で説明する構成は、第1実施形態~第3実施形態のいずれにも付与することが可能な構成となっている。
第1実施形態では、定型サイズの条件の下、原稿の向きがチャートの向きに対して、90°もしくは270°回転している場合を例としているが。しかし、原稿の向きがチャートの向きに対して、180°回転している場合、第1実施形態では、原稿の向きとチャートの向きとが互いに異なっていることを検出するのが困難となる。また、不定形サイズとして、正方形の場合も、原稿の向きとチャートの向きとが互いに異なっていることを検出するのが困難となる。
図10(a)に示す状態では、チャートの向きと原稿の向きとが一致している。この場合、チャートの幅xと原稿の幅x’とが同じであり、チャートの全長yと原稿の全長y’も同じである。
図10(b)に示す状態では、原稿の向きがチャートの向きに対して時計回りに90°回転している。図10(c)に示す状態では、原稿の向きがチャートの向きに対して時計回りに270°回転している。図10(b)に示す状態、図10(c)に示す状態では、いずれも、チャートの幅xと原稿の全長y’が同じであり、チャートの全長yと原稿の幅x’が同じである。これにより、原稿の向きとチャートの向きとが互いに異なっていることを検出することができる。しかし、原稿の向きがチャートの向きに対して時計回りに90°回転しているのか、または、270°回転しているのを検出するのが困難である。
図10(d)に示す状態では、原稿の向きがチャートの向きに対して180°回転しており、チャートの向きと原稿の向きとが一致していないが、チャートの幅xと原稿の幅x’とが同じであり、チャートの全長yと原稿の全長y’も同じである。この場合、サイズに基づいて、原稿の向きがチャートの向きに対して180°回転していることを検出するのが困難となる。
そこで、本実施形態では、原稿の向きがチャートの向きに対して、90°回転しているのか、180°回転しているのか、270°回転しているのかを検出可能な構成となっている。以下、この構成および作用について説明する。
図11(a)に示すように、調整用チャート1100は、位置調整に用いられる調整用画像として、マーカ1101および識別パッチ1102を有する。マーカ1101は、例えば直角二等辺三角形であり、調整用チャート1100の四隅に配置されている。そして、各マーカ1101と紙辺との位置関係に基づいて、用紙に対して各マーカ1101が形成されている位置を算出して、印字位置ズレ量を得る。これにより、画像の位置調整を行うことができる。また、識別パッチ1102は、例えば直角二等辺三角形であり、調整用チャート1100の四隅のうちの1つの隅に偏在して配置されている。そして、スキャナデバイス138で得られた調整用チャート1100の全体画像から識別パッチ1102を抽出する。これにより、原稿の向きがチャートの向きに対して、90°回転しているのか、180°回転しているのか、270°回転しているのかを検出することができる。このように本実施形態では、原稿の向きは、識別パッチ1102に基づいて検出される。
なお、識別パッチ1102の抽出は、次に述べる方法により可能である。図11(b)に示すように、まず、調整用チャート1100の全体画像の中心回りを、領域1103、領域1104、領域1105、領域1106に分割する。次いで、領域1103~領域1106を順にスキャンして、識別パッチ1102を構成する画素を検出することにより、識別パッチ1102を抽出することができる。例えば、領域1103に識別パッチ1102があると検出されたときには、原稿の向きがチャートの向きに対して回転していないと判断される。領域1104に識別パッチ1102があると検出されたときには、原稿の向きがチャートの向きに対して、時計回りに90°回転していると判断される。領域1105に識別パッチ1102があると検出されたときには、原稿の向きがチャートの向きに対して180°回転していると判断される。領域1106に識別パッチ1102があると検出されたときには、原稿の向きがチャートの向きに対して、時計回りに270°回転していると判断される。このように、原稿の向きがチャートの向きに対して、90°回転しているのか、180°回転しているのか、270°回転しているのかを正確に検出することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 MFP
130 スキャナ
138 スキャナデバイス
140 プリンタ
150 操作部
230 原稿トレイ(載置部)
231 センサ
232 センサ
1100 調整用チャート

Claims (12)

  1. シートに画像を形成する際、前記シートに対する前記画像の位置を調整する位置調整が可能な画像形成装置であって、
    前記位置調整に用いられる調整用画像を前記シートに形成して、調整用チャートを得る画像形成手段と、
    前記調整用チャート上の前記調整用画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で前記調整用画像が読み取られるときに、前記調整用チャートの向きを検出する向き検出手段と、を備え、
    前記位置調整を行う際、前記向き検出手段で検出された前記調整用チャートの向きと、前記画像形成手段で前記調整用チャートが得られたときの該調整用チャートの向きとが互いに異なる場合には、前記読取手段で読み取られた前記調整用画像の向きを、前記画像形成手段で前記調整用チャートが得られたときの該調整用チャートの向きに合わせた状態に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置調整を行う際、前記向き検出手段で検出された前記調整用チャートの向きと、前記画像形成手段で前記調整用チャートが得られたときの該調整用チャートの向きとが同じ場合、前記読取手段で読み取られた前記調整用画像の向きの変更を省略することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記向き検出手段は、前記調整用チャートのサイズに基づいて、該調整用チャートの向きを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記読取手段は、前記調整用チャートが載置される載置部を有し、
    前記向き検出手段は、前記載置部に対する前記調整用チャートの位置に応じて、前記調整用チャートのサイズを得ることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記読取手段は、前記調整用チャート全体を読み取り可能であり、
    前記向き検出手段は、前記調整用チャートの全体画像から、前記調整用チャートのサイズを得ることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記読取手段は、前記調整用チャートが載置される載置部を有するとともに、前記調整用チャート全体を読み取り可能であり、
    前記向き検出手段は、前記載置部に対する前記調整用チャートの位置に応じて前記調整用チャートのサイズを得るか、または、前記調整用チャートの全体画像から前記調整用チャートのサイズを得るかを切り替え可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記調整用画像には、前記調整用チャートの向きを示す識別パターンが含まれており、
    前記向き検出手段は、前記識別パターンに基づいて、該調整用チャートの向きを検出することを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記向き検出手段での前記調整用チャートの向きの検出に先立って、前記調整用チャートが前記シートにおける定型サイズであるか否かを判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記読取手段は、前記調整用チャートが載置される載置部を有し、
    前記判断手段で前記調整用チャートが前記定型サイズではないと判断された場合に、前記載置部に対する前記調整用チャートの載置方向の注意喚起を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記判断手段で前記調整用チャートが前記定型サイズであると判断された場合に、前記報知手段での前記注意喚起の報知を省略する請求項9に記載の画像形成装置。
  11. シートに画像を形成する際、前記シートに対する前記画像の位置を調整する位置調整が可能な画像形成装置を制御する方法あって、
    前記位置調整に用いられる調整用画像を前記シートに形成して、調整用チャートを得る画像形成工程と、
    前記調整用チャート上の前記調整用画像を読み取る読取工程と、
    前記読取工程で前記調整用画像が読み取られるときに、前記調整用チャートの向きを検出する向き検出工程と、を有し、
    前記位置調整を行う際、前記向き検出工程で検出された前記調整用チャートの向きと、前記画像形成工程で前記調整用チャートが得られたときの該調整用チャートの向きとが互いに異なる場合には、前記読取工程で読み取られた前記調整用画像の向きを、前記画像形成工程で前記調整用チャートが得られたときの該調整用チャートの向きに合わせた状態に変更することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像形成装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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