JP2023038696A - 画像形成装置、情報処理装置、調整チャート生成方法及び調整チャート生成プログラム - Google Patents

画像形成装置、情報処理装置、調整チャート生成方法及び調整チャート生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後処理位置を正しく設定できるようにする。【解決手段】本発明の画像形成装置は、記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部10と、印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部31とを備え、印刷装置部10は、印刷画像と後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして生成する。【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置、情報処理装置、調整チャート生成方法及び調整チャート生成プログラムに関する。
従来、印刷物に対し、断裁位置、折り目位置、ミシン目位置等を、所望の位置に後処理することにより、名刺、チケット、クーポン等の加工を行うインラインの後処理装置が知られている。後処理装置毎に機械差があるため、後処理装置毎に後処理位置の調整を行う必要がある。そこで、特定の調整チャートが形成された記録媒体に対して後処理を行い、調整チャートが形成された記録媒体上の処理された位置と描画された基準位置との差分から調整値を計測し、調整を行うような技術が多数知られている。
しかし、特定の調整チャートに描画された基準位置に基づいて後処理位置を調整しても、実際の印刷物に対する後処理の位置が、所望の位置とずれる問題が発生する。そこで、特定の調整チャートでなく、実際の印刷物の断裁位置や、クリース位置などを予め設定し、設定された位置に基準線が描画された調整チャートを用いて後処理位置を調整することがある。
また、後処理位置を調整する際、実際の印刷物をスキャンし、スキャンした印刷物の画像と後処理を行う場合の後処理位置の目印とを合成した画像をプレビュー画面に表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像形成装置では、読取手段が画像を入力し、折畳設定手段が折畳条件を設定し、プレビュー表示制御手段が、折畳条件に従って折り畳んだ場合の一区画分の画像を表示するように制御する。
特開2007-201761号公報
上述のように、従来、特定の調整チャートや、後処理位置に基準線が描画された調整チャートなどを用いる後処理位置の調整が行われる。しかしながら、後処理位置の設定ミスが発生した場合、後処理位置に基準線が描画された調整チャートを用いて調整しても、後処理位置と所望の位置とずれる問題が発生する。このような場合には、ユーザーは、基準線のみが描画された調整チャートから、後処理位置の設定ミスを判断することは困難であるため、ユーザーに安心感を持たせることができない問題がある。
また、上述のように、スキャンした印刷物の画像と後処理を行う場合の後処理位置の目印とを合成した画像をプレビュー画面に表示することにより、後処理位置を確認して調整する技術が提案されている(特許文献1)。しかしながら、このような技術では、スキャンした印刷物の画像に基づいて後処理位置を調整するため、例えば、原稿画像の印刷時に用紙の伸縮等が発生した場合、後処理位置が所望の位置からずれることが発生する。また、このような技術では、スキャンした印刷物の画像の濃度、複雑さ等の影響により、後処理位置の目印が見えなくなり、後処理位置の設定ミスや後処理位置のズレを判断できない問題も発生可能である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、後処理位置を正しく設定できるようにすることである。
上記課題を解決するため、本発明は、記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部と、印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部とを備え、印刷装置部は、印刷画像と後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして生成する。
上記構成の本発明によれば、後処理位置を正しく設定することができる。
後処理位置の設定ミスが発生した場合の後処理位置の調整問題を説明するための図である。 印刷画像の濃度の影響による後処理位置の調整問題を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置における調整チャート設定画面の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置において生成される調整チャートの一構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置において生成される、印刷画像の透過度を上げる前の調整チャートと上げた後の調整チャートとの対比例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置において生成される、基準線の太さを変更する前の調整チャートと変更した後の調整チャートとの対比例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置において行われる調整チャート生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置及び調整チャートの生成方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
まず、本実施形態の画像形成装置及び調整チャートの生成方法を説明する前に、従来、後処理位置の設定ミスが発生した場合の後処理位置の調整問題、及び、印刷画像の濃度の影響による後処理位置の調整問題について説明する。
[後処理位置の設定ミスが発生した場合の後処理位置の調整問題]
図1は、後処理位置の設定ミスが発生した場合の後処理位置の調整問題を説明するための図である。図1では、印刷物に対して二枚分断処理を行う場合の例を説明する。図1(a)は、二枚分断の処理対象となる印刷物の原稿画像を示す図である。図1(b)は、二枚分断の処理位置を示す基準線及び調整線が印字された調整チャートを示す図である。図1(c)は、図1(b)に示す調整チャートを用いて、図1(a)に示す原稿画像の印刷物に対して二枚分断を行う場合の断裁位置を示す図である。
図1(a)に示す原稿画像100のサイズは、用紙、フィルム等の記録媒体の搬送方向における長さYが420mmであり、搬送方向に直交する方向(以下では、「搬送交差方向」と称する)における幅Xが297mmである。図1(a)に示すように、原稿画像100の上半部と下半部とは、同じ画像である。原稿画像100の印刷物に対して、例えば、上半部と下半部とをそれぞれ二枚の成果物に分断する処理(二枚分断処理)が設定され、設定された二枚分断の処理位置を調整するため調整チャートが、図1(b)に示されている。
図1(b)に示す調整チャート101は、記録媒体の搬送方向及び搬送交差方向に記録媒体を二枚に分断するための調整チャートである。調整チャート101は、直線で形成され且つ二枚分断の断裁位置を示す6本の基準線L1~L6と、6本の基準線L1~L6により分割される2つのパートP1及びP2のそれぞれに、直線で形成され且つ各基準線と平行する調整線とで構成される。調整線は、後処理位置を調整するための補助線であり、図1(b)に示すように、パートP1及びP2のそれぞれにおいて、基準線毎に3本が設けられている。パートP1において、基準線L1に対応する調整線L11~L13、基準線L2に対応する調整線L21~L23、基準線L5に対応する調整線L51~L53、及び、基準線L6に対応する調整線L61~L63が印字されている。また、パートP2において、基準線L3に対応する調整線L31~L33、基準線L4に対応する調整線L41~L43、基準線L5に対応する調整線L54~L56、及び、基準線L6に対応する調整線L64~L66が印字されている。
二枚分断の断裁位置は、例えば、断裁対象の記録媒体の搬送方向の先端部からの断裁位置と、記録媒体の搬送交差方向の両端部から内側の断裁位置と、原稿画像100のサイズと、二枚に分断されるパートP1及びパートP2の間の距離とを、後処理位置を設定するために設けられた後処理位置設定画面(不図示)において入力することにより設定される。二枚分断の断裁位置が正しく設定される場合には、調整チャート上の搬送方向の先端部にある基準線(例えば、図1(b)に示す基準線L1)と、搬送方向の後端部にある基準線(例えば、図1(b)に示す基準線L4)との間の距離は、原稿画像100の長さY(420mm)と同じになる。同様に、調整チャート上の搬送交差方向の両端部のそれぞれにある2つの基準線(例えば、図1(b)に示す基準線L5及びL6)の間の距離は、原稿画像100の幅X(297mm)と同じになる。
なお、図1(b)に示す調整チャート101は、ユーザーが二枚分断の断裁位置を設定する際に、原稿画像100の長さY(420mm)を間違えて「430mm」に設定した場合に生成された調整チャートである。それゆえ、調整チャート101では、基準線L1と基準線L4との間の距離は「430mm」である。なお、調整チャート101の録媒体の搬送方向の長さは、例えば、「450mm」である。ユーザーにより間違えて設定された原稿画像の長さが実際の原稿画像の長さより長いので、基準線L2~L4は、所望の断裁位置から記録媒体の搬送方向の後端部にずれている。また、基準線L2~L4のずれに伴い、基準線L2~L4のそれぞれに設けられる調整線も同様にずれている。
しかしながら、調整チャート101には、基準線及び調整線のみが描画されているので、上述した基準線及び調整線のズレを判明することは困難である。それゆえ、ユーザーが図1(b)に示す調整チャート101を確認する際、基準線のズレを認識せず、そのまま調整チャート101を用いて断裁位置を調整する可能性が高い。
図1(c)に示す印刷物102は、調整チャート101を用いて断裁位置が調整された後の原稿画像100の印刷物である。印刷物102には、図1(b)に示す基準線L1~L6のそれぞれに基づいて調整された断裁位置D1~D6が示されている。すなわち、二枚分断処理では、印刷物102が、断裁位置D1~D6において断裁される。なお、基準線L2~L4が所望の断裁位置から記録媒体の搬送方向の後端部にずれたため、基準線L2~L4のそれぞれに対応する断裁位置D2~D4も、所望の断裁位置から記録媒体の搬送方向の後端部にずれている。そして、ユーザーが、印刷物102の二枚分断された後の成果物を見る際には、初めて断裁位置の設定ミスを発見することができる。なお、断裁位置D1~D6は、実際に表示されないものである。
上述したように、ユーザーは、調整チャート101のような調整チャート、すなわち、後処理位置を示す基準線のみが描画された調整チャートから、後処理位置の設定ミスを判明することが困難である。それゆえ、後処理位置の設定ミスが発生した場合、このような調整チャートを用いる後処理位置の調整は、すべて無駄になる。なお、例えば、名刺の四方断裁のような断裁位置が多い場合や、後処理位置に合わせる印字の設定等設定項目が多い場合などには、後処理位置の設定ミスが発生する可能性は高くなる。これらの設定ミスが発生しやすい場合には、基準線のみが描画された調整チャートを用いる調整は、ユーザーに安心感を持たせることができない。
[印刷画像の濃度の影響による後処理位置の調整問題]
図2は、印刷画像の濃度の影響による後処理位置の調整問題を説明するための図である。図2では、印刷物に対して折り目を付ける場合の例を説明する。図2(a)は、折り目を付ける対象となる印刷物のスキャン画像を示す図である。図2(b)は、印刷物に対して設定された折り目位置を示す図である。図2(c)は、印刷物のスキャン画像と印刷物に対して設定された折り目位置を示す画像との合成画像を示す図である。
図2(a)に示す印刷物のスキャン画像200には、白い画像部分P21、P23及びP25と、ハッチングが施された画像部分P22と、黒い画像部分P24とが含まれている。図2(b)に示す画像201は、図2(a)に示す印刷物のスキャン画像200のサイズと同じサイズであり、スキャン画像200のスキャン元である印刷物対して設定された折り目位置F1~F3が示されている。
印刷物に対して折り目を付ける処理を行う際、折り目の位置を確認又は調整するため、印刷物のスキャン画像と折り目位置を示す画像との合成画像をプレビュー画面に表示する技術が開示されている。このような技術では、例えば、図2(a)に示すスキャン画像200の印刷物に対して、図2(b)に示す折り目位置F1~F3に折り目を付ける処理の処理位置を確認又は調整する際、スキャン画像200と、折り目位置F1~F3を示す画像との合成画像が生成され、プレビュー画面に表示される。
図2(c)に示す画像202は、図2(a)に示すスキャン画像200と、図2(b)に示す折り目位置F1~F3を示す画像との合成画像である。基準線FF1~FF3は、それぞれ、折り目位置F1~F3を示す画像である。図2(c)に示すように、画像202では、基準線FF1~FF3は、それぞれ、ハッチングが施された画像部分P22、白い画像部分P23及び黒い画像部分P24に重ねて表示されている。黒い画像部分P24の濃度が高いため、この画像部分に重ねて表示されている基準線FF3は、見えなくなる。また、ハッチングが施された画像部分P22の画像が複雑であるため、この画像部分に重ねて表示されている基準線FF1は、見にくい。なお、上述した問題は、例えば、画像202を、プレビュー画像に表示することでなく、記録媒体に印刷する場合にも存在する。
それゆえ、上述したように、印刷物のスキャン画像と後処理位置を示す画像との合成画像を用いて後処理位置の確認又は調整を行う場合、印刷画像の濃度、複雑さ等の影響により、後処理位置を示す画像がはっきり見えなくなり、後処理位置の設定ミスや後処理位置のズレを判断できない問題が発生可能である。
[画像形成装置の構成]
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、次に、本実施形態の画像形成装置の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す図である。画像形成装置1は、例えば、スキャナー機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、BOX機能、後処理機能等の複数の機能が搭載された複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)で構成される。図3に示すように、画像形成装置1は、印刷装置部10と、後処理部20と、操作表示部30と、後述のこれらの構成部の動作を制御する制御部40(後述の図4参照)とを備える。画像形成装置1では、記録媒体の搬送方向の上流側から、印刷装置部10及び後処理部20が順に接続される。
印刷装置部10は、例えば、電子写真方式によって記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一例である。印刷装置部10は、画像形成に必要な構成要素で構成され、画像を印刷ジョブに指定された記録媒体に印刷する。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから記録媒体に2次転写し、更に定着装置で記録媒体上のトナー像を定着させる処理を行う。
なお、本実施形態では、ユーザーが、例えば、操作表示部30に表示される後処理位置設定画面(不図示)において、印刷ジョブ毎に後処理の処理位置を設定する。また、ユーザーが後述する図5に示す調整チャート設定画面U1において、後述の調整チャート設定情報を設定する。ユーザーが、所定の印刷ジョブに対して後処理位置を確認又は調整したい場合、操作表示部30を使用して、画像形成装置1の後処理位置調整モードを起動する。
後処理位置調整モードは、本印刷を行う前、後処理位置を調整する際に有効化される画像形成装置1の動作モードである。後処理位置調整モードにおいて、印刷装置部10は、後述する図4に示す制御部40の指示に従い、設定された後処理位置の情報及び後述の調整チャート設定情報に基づいて、後処理位置を調整するための調整チャートを生成し、生成した調整チャートを記録媒体に印刷する。ここで、印刷装置部10は、透過度が上げられた印刷画像と基準線との合成画像を、調整チャートとして生成することが可能である。ユーザーは、印刷された調整チャートを用いて後処理位置のズレの有無を確認する。後処理位置のズレがある場合には、ユーザーが、後処理位置調整画面(不図示)において、後処理位置の微調整を行う。
なお、印刷装置部10において、調整チャートが印刷された記録媒体を含めて画像形成された記録媒体は、後処理部20に排出される。
後処理部20は、印刷装置部10から排出された記録媒体に対して、設定された後処理位置に後処理を行う。また、後述の図5に示す調整チャート設定画面U1の後処理実行設定部U16に「する」が設定された場合、後処理部20は、調整チャートが印刷された記録媒体に対して、設定された後処理を行う。一方、後述の調整チャート設定画面U1の後処理実行設定部U16に「しない」が設定された場合、後処理部20は、調整チャートが印刷された記録媒体に対して、後処理を行わずに排出トレイに排出する。また、ユーザーが後処理位置調整画面において後処理位置を調整した場合、後処理部20は、後述の制御部40の指示に従い、調整後の後処理位置に後処理を実施する。なお、後処理が実施された記録媒体が排出トレイに排出される。
操作表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイなどの表示デバイスからなる表示部と、ユーザーからの指示、文字、数字、記号等を受け付け可能な各種操作キー、タッチセンサー等を含む操作部とで構成される。表示部、及び、操作部の一部(タッチセンサー)は、例えばタッチパネルとして一体に構成される。操作表示部30は、操作部に入力されたユーザーからの操作内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を後述の制御部40に供給する。また、操作表示部30は、後述の制御部40から供給される表示信号に基づいて、表示部に、各種操作の設定画面や、ユーザーによる設定情報などを表示する。
操作表示部30の表示部は、例えば、後処理位置設定画面(不図示)、後述の図5に示す調整チャート設定画面U1、及び、後処理位置調整画面(不図示)を表示する。なお、ユーザーにより操作される後処理位置設定画面及び後処理位置調整画面のそれぞれは、後処理の種別毎に設けられる構成にしてもよいし、一つの画面により全ての種類の後処理の処理位置を設定又は調整可能となる構成にしてもよい。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
また、本実施形態では、操作表示部30の機能構成部としては、例えば、後述の図4に示すように、後処理設定部31と、後処理位置調整部32とを有する。
後処理設定部31は、例えば、記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理位置設定画面、及び、後述の調整チャート設定画面U1を表示部に表示させる。また、後処理設定部31は、ユーザーにより操作部を介して、後処理位置設定画面及び後述の調整チャート設定画面U1のそれぞれにおいて入力された設定情報を後述の制御部40に供給する。
後処理位置調整部32は、例えば、後処理の処理位置を調整可能な後処理位置調整画面を表示部に表示させ、ユーザーにより操作部を介して、後処理位置調整画面において入力された設定情報を後述の制御部40に供給する。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、図4に示すように、図1で説明した各種構成部だけでなく、制御部40と、記憶部50と、通信部60とを更に備える。バス70は、各構成部間を電気的に接続して、各構成部間における信号の入出力が行われる信号経路である。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43とを有する。制御部40は、画像形成装置1の全体制御を行う。なお、本実施形態の画像形成装置1では、制御部40を独立の構成部として説明するが、本発明はこれに限定されず、制御部40は印刷装置部10の内部に含まれてもよい。
CPU41は、画像形成装置1内の各部の動作を制御する。例えば、CPU41は、印刷装置部10における、記録媒体に画像を形成する処理、後述の調整チャート生成処理等を制御する。また、CPU41は、画像形成された記録媒体に対して、指定された後処理を実施するように後処理部20を制御する。
ROM42は、例えば、不揮発性メモリ等の記憶媒体で構成され、CPU41が実行及び参照するプログラムやデータ等を記憶する。
RAM43は、例えば、揮発性メモリ等の記憶媒体で構成され、CPU41が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
記憶部50は、CPU41によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体で構成され、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置で構成される。記憶部50は、CPU41が各部を制御するためのプログラム、OS(Operating System)、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。また、記憶部50は、後処理位置設定画面(不図示)において設定された後処理位置の情報、及び、後述の調整チャート設定画面U1において設定された後述の調整チャート設定情報を記憶する。なお、記憶部50に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM42に記憶されてもよい。また、CPU41によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体は、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の記録媒体であってもよい。
通信部60は、例えば、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、外部のPC(Personal Computer)端末、タブレット等の情報処理装置(不図示)との接続を確立し、外部の情報処理装置から印刷ジョブ等の各種データの送受信を実行する。
[調整チャート設定画面の構成例]
図5は、本実施形態の画像形成装置1において操作表示部30に表示される調整チャート設定画面の構成例を示す図である。図5に示すように、調整チャート設定画面U1は、ユーザーの操作対象となる、印刷画像透過度設定部U11と、印刷画像カラー設定部U12と、基準線カラー設定部U13と、調整線カラー設定部U14と、基準線太さ設定部U15と、後処理実行設定部U16と、「OK」ボタンU17と、「Cancel」ボタンU18とで構成される。なお、調整チャート設定画面U1の構成はこれらに限定されず、例えば、基準線の実線、破線等の描画態様の設定部、調整線太さの設定部等を、必要に応じて追加で設けてもよい。また、調整チャート設定画面U1が後処理設定部31により表示され、調整チャート設定画面U1に入力された各種情報データが後処理設定部31により制御部40に供給されるため、後処理設定部31は、調整チャート設定画面U1に入力される各種情報データの設定機能を有するものである。
図5に示す例では、調整チャート設定画面U1の上端部には、当該画面の名称である「調整チャート設定画面」が表示される。当該画面の名称の下部には、印刷画像透過度設定部U11と、印刷画像カラー設定部U12と、基準線カラー設定部U13と、調整線カラー設定部U14と、基準線太さ設定部U15と、後処理実行設定部U16とが上からこの順で表示される。また、調整チャート設定画面U1の後端部には、「OK」ボタンU17と、「Cancel」ボタンU18とが横並べに表示される。なお、上記各種設定部(U11~U16)は、それぞれ、設定項目の名称と設定値の入力部とで構成される。設定値の入力部は、例えば、設定値を入力可能なテキストボックスで構成される。
印刷画像透過度設定部U11は、印刷画像の透過度を設定するための機能部であり、透過度の設定値の単位は「%」である。図5に示す例では、印刷画像透過度設定部U11の入力部に設定値「50」%が入力されている。印刷画像透過度設定部U11を設けることにより、例えば、印刷画像の透過度を適宜上げることで、印刷画像の複雑度が高いところや、濃度が高いところなどに重なる基準線でもはっきり見える。そして、後処理設定部31は、印刷画像透過度設定部U11から入力された調整チャートにおける印刷画像の透過度を設定可能である。
印刷画像カラー設定部U12は、印刷画像をカラーで描画するか、モノクロで描画するかを設定するための機能部である。図5に示す例では、印刷画像カラー設定部U12の入力部に設定値「モノクロ」が入力されている。そして、後処理設定部31は、印刷画像カラー設定部U12から入力された調整チャートにおける印刷画像の色を設定可能である。
基準線カラー設定部U13は、基準線の描画色を設定するための機能部である。図5に示す例では、基準線カラー設定部U13の入力部に設定値「赤」が入力されている。基準線カラー設定部U13を設けることにより、例えば、印刷画像がモノクロで印刷される場合、基準線の描画色を「赤」に設定することで、調整チャート上で基準線をより鮮明にすることができる。そして、後処理設定部31は、基準線カラー設定部U13から入力された調整チャートにおける基準線の描画色を設定可能である。ここで、印刷装置部10は、印刷画像の色がモノクロに設定された場合、描画色がカラーに設定された基準線を描画する。また、印刷装置部10は、印刷画像の色がカラーに設定された場合、描画色が黒色に設定された基準線を描画する。
調整線カラー設定部U14は、調整線の描画色を設定するための機能部である。図5に示す例では、調整線カラー設定部U14の入力部に設定値「黒」が入力されている。調整線カラー設定部U14を設けることにより、調整線の描画色を、基準線の描画色と区別できるように設定することができる。そして、後処理設定部31は、調整線カラー設定部U14から入力された調整チャートにおける調整線の描画色を設定可能である。
基準線太さ設定部U15は、基準線の太さを設定するための機能部であり、基準線太さの設定値の単位は「pt」である。図5に示す例では、基準線太さ設定部U15の入力部に設定値「5」ptが入力されている。基準線太さ設定部U15を設けることにより、基準線の太さを上げることで、調整チャート上で基準線をより鮮明にすることができる。そして、後処理設定部31は、基準線太さ設定部U15から入力された調整チャートにおける基準線の太さを設定可能である。
後処理実行設定部U16は、調整チャートが印刷された記録媒体に対して後処理を実行するかしないかを設定するための機能部である。図5に示す例では、後処理実行設定部U16の入力部に設定値「しない」が入力されている。後処理実行設定部U16を設けることにより、例えば、調整チャートが印刷された記録媒体に対して後処理を実行せず、印刷された調整チャート上の基準線と印刷画像との相対位置から後処理位置のズレの有無を確認することができる。そして、後処理設定部31は、後処理実行設定部U16から入力された調整チャートが形成された記録媒体に対して後処理を実行するか否かを設定可能である。
「OK」ボタンU17は、調整チャートに、上記各種設定部(U11~U16)において入力されている各種設定値を反映させる際に、ユーザーにより操作されるユーザーインターフェースである。ユーザーが、上記各種設定部においてそれぞれの設定値を入力した後、操作表示部30の操作部を使用して、「OK」ボタンU17に対して所定の操作、例えば、押下操作等を行うと、調整チャート設定画面U1において設定された各種設定値は、画像形成装置1の記憶部50に出力されて保存される。
「Cancel」ボタンU18は、調整チャートに、上記各種設定部(U11~U16)に入力されている各種設定値を反映させない際に、ユーザーにより操作されるユーザーインターフェースである。ユーザーが、上記各種設定部においてそれぞれの設定値を入力した後、操作表示部30の操作部を使用して、「Cancel」ボタンU18に対して所定の操作、例えば、押下操作等、を行うと、調整チャート設定画面U1において設定された各種設定値はクリアされる。
以下では、調整チャート設定画面U1の各種設定部(U11~U16)において設定された各種設定値、すなわち、印刷画像透過度、印刷画像カラー、基準線カラー、調整線カラー、基準線太さ、及び、後処理を実行するかしないかの設定情報を、「調整チャート設定情報」と総称する。なお、調整チャート設定画面U1において設定される調整チャート設定情報は、全ての印刷ジョブに対して共通に設定されてもよいし、印刷ジョブ毎に設定されてもよい。
[調整チャートの構成例]
次に、画像形成装置1により生成される調整チャートの構成例を説明する。図6は、本実施形態の画像形成装置1において生成される調整チャートの一構成例を示す図である。図6に示す例では、図1で説明した、原稿画像100が印刷された記録媒体に対する二枚分断処理と同じ処理を例として説明する。それゆえ、図6に示す調整チャート300のサイズ、分割される2つのパート、断裁位置の基準線及び調整線の符号は、それぞれ、図1(b)に示す調整チャート101のサイズ、分割される2つのパート、断裁位置の基準線及び調整線の符号と同じであり、重複説明を省略する。また、図6に示す印刷画像は、図1(a)に示す原稿画像100の透過度が上げられたものである。また、図6に示す例は、図1で説明した二枚分断処理と同様に、ユーザーが二枚分断の断裁位置を設定する際に、原稿画像100の長さY(420mm)を間違えて「430mm」に設定した場合に生成された調整チャートの例である。
印刷装置部10は、調整チャート300において、基準線から所定の距離を離れた位置に、基準線と平行する所定本数の調整線を描画する。例えば、調整チャート300は、図6に示すように、透過度が上げられた印刷画像と、直線で描画され且つ二枚分断の断裁位置を示す基準線L1~L6と、6本の基準線L1~L6により分割される2つのパートP1及びP2のそれぞれに、各基準線から所定の距離を離れ且つ各基準線と平行する3本の調整線とで構成される。
調整チャート300における、例えば、基準線L4とパートP2に含まれる印刷画像との位置関係から、基準線L4は、所望の断裁位置、すなわち、パートP2に含まれる印刷画像の記録媒体の搬送方向の後端部からずれていることが直ちに判明できる。また、例えば、基準線L3がパートP2に含まれる印刷画像に重ねて描画されたことから、基準線L3は、所望の断裁位置からずれていることが直ちに判明できる。
すなわち、本実施形態の画像形成装置1で生成される調整チャートには、後処理位置を示す基準線と、印刷画像と共に描画されるため、ユーザーが、調整チャート上の基準線と印刷画像との相対位置から、直ちに基準位置のズレがあるか否かを判明することができ、後処理位置を正しく設定することができる。また、本実施形態の画像形成装置1で生成される調整チャートに描画された印刷画像は、透過度が上げられたものであるため、印刷画像の濃度の高い部分に重なる基準線及び調整線(例えば、基準線L3、調整線L31~L33)でもはっきり見える。
図7は、本実施形態の画像形成装置1において、印刷画像の透過度を上げる前の調整チャートと、透過度を上げた後の調整チャートとの対比例を示す図である。なお、図7に示す例では、図6で説明した、印刷画像が形成された記録媒体に対する二枚分断処理と同様の処理を例として説明する。また、図7に示す調整チャートは、図6に示す調整チャート300と同様に構成され、各構成部には、調整チャート300の各構成部の符号と同じ符号が付けられるので、符号の重複説明を省略する。また、図7に示す調整チャートは、ユーザーが二枚分断の断裁位置を正しく設定した場合に生成される調整チャートである。それゆえ、図7に示す各断裁位置の基準線のそれぞれは、各自の所望の位置からずれていないものである。図7(a)は、印刷画像の透過度を上げる前の調整チャートを示す図である。図7(b)は、印刷画像の透過度を上げた後の調整チャートを示す図である。
図7(a)には、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、印刷画像透過度設定部U11の入力部に「50」%、印刷画像カラー設定部U12の入力部に「モノクロ」、基準線カラー設定部U13の入力部に「黒」、調整線カラー設定部U14の入力部に「黒」、基準線太さ設定部U15の入力部に「1」pt、後処理実行設定部U16の入力部に「しない」が設定された場合に生成された調整チャート400が示されている。
図7(b)には、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、印刷画像透過度設定部U11の設定値が、図7(a)で説明した「50」%から「80」%に変更され、他の設定部(U12~U16)の設定値が図7(a)で説明したそれらの設定値と同じに設定された場合に生成された調整チャート401が示されている。
図7(a)に示す調整チャート400と、図7(b)に示す調整チャート401を対比して見ると、調整チャート401上の基準線及び調整線が、調整チャート400上の基準線及び調整線より鮮明であることが分かる。すなわち、印刷画像の透過度を上げることにより、後処理位置の基準線及び調整線の可視性を高くすることができる。それゆえ、調整チャート設定画面U1において、印刷画像の複雑度、濃度等に合わせて、印刷画像の透過度を適宜上げることにより、調整チャートにおいて印刷画像に重ねて描画された基準線及び調整線でも、はっきり見えるようにすることができる。
また、図7(a)で説明したように、印刷画像の色がモノクロに設定された場合、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、基準線カラー設定部U13の設定値を「黒」から「赤」に変更することにより、調整チャートにおける基準線の可視性を高くすることもできる。なお、基準線カラー設定部U13の設定値は、「黒」及び「赤」に限定されず、任意の色に変更可能である。
図8は、本実施形態の画像形成装置1において、後処理位置を示す基準線の太さを変更する前の調整チャートと、基準線の太さを変更した後の調整チャートとの対比例を示す図である。なお、図8に示す例では、図6で説明した、印刷画像が形成された記録媒体に対する二枚分断処理と同様の処理を例として説明する。また、図8に示す調整チャートは、図6に示す調整チャート300と同様に構成され、各構成部には、調整チャート300の各構成部の符号と同じ符号が付けられるので、符号の重複説明を省略する。また、図8に示す調整チャートは、ユーザーが二枚分断の断裁位置を正しく設定した場合に生成される調整チャートである。それゆえ、図8に示す各断裁位置の基準線のそれぞれは、各自の所望の位置からずれていないものである。図8(a)は、後処理位置を示す基準線の太さを変更する前の調整チャートを示す図である。図8(b)は、後処理位置を示す基準線の太さを変更した後の調整チャートを示す図である。
図8(a)に示す調整チャート500は、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、印刷画像透過度設定部U11の入力部に「80」%、印刷画像カラー設定部U12の入力部に「モノクロ」、基準線カラー設定部U13の入力部に「黒」、調整線カラー設定部U14の入力部に「黒」、基準線太さ設定部U15の入力部に「1」pt、後処理実行設定部U16の入力部に「しない」が設定された場合に生成された調整チャートである。
図8(b)示すに調整チャート501は、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、基準線太さ設定部U15の設定値が、図8(a)で説明した「1」ptから「5」ptに変更され、他の設定部(U11~U14,U16)の設定値が図8(a)で説明したそれらの設定値と同じに設定された場合に生成された調整チャートである。
図8(a)に示す調整チャート500と、図8(b)に示す調整チャート501を対比して見ると、調整チャート501上の基準線が、調整チャート500上の基準線より鮮明であり、調整線と区別し易いことが分かる。すなわち、後処理位置の基準線の太さを上げることにより、基準線を調整線と区別し易く、基準線の可視性を高くすることができる。
また、例えば、図5に示す調整チャート設定画面U1において、基準線の描画態様の設定部が設けられた場合、基準線の実線、破線等の描画態様を変更することにより、基準線を調整線と区別し易く、基準線の可視性を高くすることもできる。そして、後処理設定部31は、操作部から入力された調整チャートにおける基準線の描画態様を設定可能である。
なお、本実施の形態に係る後処理設定部31は、後処理位置の基準線の色、太さ、描画態様等の特徴を変更することに限定されず、基準線と区別し易いように、調整線の特徴も任意に変更可能である。
[調整チャート生成処理の手順]
次に、本実施形態の画像形成装置1において行われる調整チャート生成処理について説明する。図9は、本実施形態に係る画像形成装置1において行われる調整チャート生成処理の手順を示すフローチャートである。
ユーザーが、所定の印刷ジョブに対して実行する後処理の後処理位置を確認又は調整したい場合、操作表示部30を使用して、画像形成装置1の後処理位置調整モードを起動する。後処理位置調整モードが起動されると、以下に説明する調整チャート生成処理が開始される。なお、以下に説明する調整チャート生成処理は、印刷ジョブ毎に実行される。
まず、画像形成装置1のCPU41は、後処理位置の情報及び調整チャート設定情報を取得する(ステップS1)。この処理では、CPU41は、ユーザーが後処理位置設定画面において設定した後処理位置の情報、及び、ユーザーが図5に示す調整チャート設定画面U1において設定した調整チャート設定情報を、記憶部50から取得する。
次いで、画像形成装置1の通信部60は、外部の情報処理装置から、後処理位置の調整対象である印刷ジョブの情報を受信する(ステップS2)。また、この処理では、CPU41は、受信した印刷ジョブの情報から、印刷画像を取得する。
次いで、CPU41は、調整チャート設定情報に含まれる印刷画像の透過度の設定情報、すなわち、図5に示す調整チャート設定画面U1の印刷画像透過度設定部U11の設定値に基づいて、印刷画像の透過度を変換する(ステップS3)。
次いで、CPU41は、調整チャート設定情報に含まれる印刷画像カラーの設定情報、すなわち、印刷画像カラー設定部U12の設定値に基づいて、印刷画像の色を変換する(ステップS4)。
次いで、CPU41は、調整チャート設定情報に含まれる基準線カラー及び基準線太さの設定情報、すなわち、基準線カラー設定部U13及び基準線太さ設定部U15の設定値に基づいて、基準線を描画する(ステップS5)。
次いで、CPU41は、調整チャート設定情報に含まれる調整線カラーの設定情報、すなわち、調整線カラー設定部U14の設定値に基づいて、調整線を描画する(ステップS6)。
次いで、CPU41は、透過度及び色の変換後の印刷画像と、描画された基準線及び調整線とを合成して、合成した画像を調整チャートとして生成する(ステップS7)。
次いで、CPU41は、生成した調整チャートを、印刷ジョブにおいて指定された記録媒体に印刷するように印刷装置部10を制御する(ステップS8)。
次いで、CPU41は、調整チャートが印刷された記録媒体に対して、後処理を実行するか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9の処理において、調整チャート設定情報に含まれる、調整チャート設定画面U1の後処理実行設定部U16の設定値が「しない」である場合、CPU41は、調整チャート生成処理を終了する。
一方、ステップS9の処理において、調整チャート設定情報に含まれる、後処理実行設定部U16の設定値が「する」である場合、CPU41は、調整チャートが印刷された記録媒体に対して、後処理を実行するように後処理部20を制御する(ステップS10)。
ステップS9の処理において、後処理を実行しないと判定した場合、または、ステップS10の処理後、CPU41は、調整チャート生成処理を終了する。
調整チャート生成処理の実行後、ユーザーは、ステップS8で印刷された調整チャートを確認する。そして、ユーザーは、設定された後処理位置が所望の位置と一致することを調整チャートから確認できた場合には、設定された後処理位置を使って、引き続き後処理の実行を指示する。一方、ユーザーは、設定された後処理位置が所望の位置と一致ないことを調整チャートから確認できた場合には、後処理位置調整部32を通じて、後処理位置を調整する。後処理位置の調整後、ユーザーは、再び調整チャート生成処理を実行させ、印刷された調整チャートを確認する。
[効果]
上述のように、本実施形態の画像形成装置1において、透過度が上げられた印刷画像と、後処理位置を示す基準線及び基準線に対して設けられた調整線との合成画像が調整チャートとして生成される。このような調整チャートでは、実際の印刷画像と基準線との相対位置から、後処理位置の設定ミスを容易に判明でき、後処理位置を正しく設定することができる。また、このような調整チャートでは、印刷画像の透過度が上げられたため、印刷画像の濃度、複雑さ等に影響されずに基準線がはっきり見える。
<各種変形例>
以上では、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1及び調整チャート生成方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、その他種々の変形例の態様を取ることができる。
[変形例1]
上記実施形態では、画像形成装置1の操作表示部30において、後処理位置設定画面、調整チャート設定画面U1、後処理位置調整画面(不図示)、及び、印刷装置部10により生成された調整チャートを表示する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後処理位置設定画面、調整チャート設定画面U1、後処理位置調整画面(不図示)、及び、印刷装置部10により生成された調整チャートが、ネットワークを介して印刷装置部10に接続されているPC端末、タブレット端末等の情報処理装置の表示画面に表示されてもよい。
図10は、変形例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、情報処理装置80は、ネットワークを介して、画像形成装置1の印刷装置部10に接続される。情報処理装置80は、操作表示部81と、制御部82と、記憶部83と、通信部84とを備える。バス85は、各構成部間を電気的に接続して、各構成部間における信号の入出力が行われる信号経路である。
操作表示部81は、LCDや有機ELディスプレイなどの表示デバイスからなる表示部と、ユーザーからの指示、文字、数字、記号等を受け付け可能な各種操作キー、タッチセンサー等を含む操作部とで構成される。なお、表示部及び操作部は、例えば、タッチパネルとして一体に構成されてもよいし、操作部をマウスやキーボードなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。操作表示部81は、操作部に入力されたユーザーからの操作内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を後述の制御部82に供給する。また、操作表示部81は、制御部82から供給される表示信号に基づいて、表示部に、各種操作の設定画面や、ユーザーによる設定情報などを表示する。
操作表示部81の表示部は、後処理位置設定画面(不図示)、図5に示す調整チャート設定画面U1、後処理位置調整画面(不図示)、及び、調整チャートを表示可能であり、操作表示部81の機能構成部としては、後処理設定部811と、後処理位置調整部812とを有する。なお、後処理設定部811及び後処理位置調整部812は、それぞれ、図4に示す後処理設定部31及び後処理位置調整部32と同様の機能を有し、重複説明を省略する。
制御部82は、CPU821と、ROM822と、RAM823とを有する。制御部82は、例えば、マイクロプロセッサ等で構成され、情報処理装置80の全体制御を行う。
CPU821は、情報処理装置80内の各部の動作を制御する。例えば、CPU821は、後処理位置設定画面において設定された後処理位置の情報、及び、調整チャート設定画面U1において設定された調整チャート設定情報を画像形成装置1の印刷装置部10に送信するように、通信部84を制御する。また、CPU821は、画像形成装置1の印刷装置部10から、印刷装置部10において生成された、印刷画像と後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして受信するように、通信部84を制御する。
ROM822は、例えば、不揮発性メモリ等の記憶媒体で構成され、CPU821が実行及び参照するプログラムやデータ等を記憶する。
RAM823は、例えば、揮発性メモリ等の記憶媒体で構成され、CPU821が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
記憶部83は、CPU821によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体で構成され、例えばHDD等の記憶装置で構成される。記憶部83は、CPU821が各部を制御するためのプログラム、OS、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。また、記憶部83は、後処理位置設定画面(不図示)において設定された後処理位置の情報、調整チャート設定画面U1において設定された調整チャート設定情報、及び、画像形成装置1の印刷装置部10から受信した調整チャートを記憶する。なお、記憶部83に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM822に記憶されてもよい。また、CPU821によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体は、HDDに限定されず、例えば、SSD、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
通信部84は、例えば、NICやモデム等で構成され、画像形成装置1の印刷装置部10との接続を確立し、印刷装置部10との各種データの送受信を実行する。この通信部84は、後処理設定部811により設定された後処理の処理位置に関する情報を、印刷装置部10に送信し、印刷装置部10により生成された合成画像を、後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして受信する。通信部84が受信した調整チャートは、操作表示部81の表示部に表示される。
[変形例2]
上記実施形態では、後処理部20が画像形成装置1の内部に設けられる構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、後処理部20を画像形成装置1の外部に設けてもよい。この場合、後処理部20は、画像形成装置1と連結して接続される。
[変形例3]
上記実施形態では、調整チャート生成処理が画像形成装置1のCPU41において行われる例、すなわち、調整チャートの生成機能が画像形成装置1の内部に設けられる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、調整チャートの生成機能は、クラウド上に設けられてもよい。この場合、ユーザーが、PC端末、タブレット端末等の情報処理装置を利用してクラウドにアクセスし、クラウド上で調整チャート設定情報の入力、及び、生成された調整チャートの確認を行う。
1…画像形成装置、10…印刷装置部、20…後処理部、30,81…操作表示部、31,811…後処理設定部、32,812…後処理位置調整部、40,82…制御部、41,821…CPU、42,822…ROM、43,823…RAM、50,83…記憶部、60,84…通信部、80…情報処理装置、U11…印刷画像透過度設定部、U12…印刷画像カラー設定部、U13…基準線カラー設定部、U14…調整線カラー設定部、U15…基準線太さ設定部、U16…後処理実行設定部、300,400,401,500,501…調整チャート

Claims (16)

  1. 記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部と、
    前記印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部と、を備え、
    前記印刷装置部は、前記印刷画像と前記後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、前記後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして生成する
    画像形成装置。
  2. 前記印刷装置部は、透過度が上げられた前記印刷画像と前記基準線との合成画像を、前記調整チャートとして生成する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記印刷画像の透過度を設定可能である
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記印刷画像の色を設定可能である
    請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記基準線の描画色を設定可能である
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷装置部は、前記印刷画像の色がモノクロに設定された場合、前記描画色がカラーに設定された前記基準線を描画する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷装置部は、前記印刷画像の色がカラーに設定された場合、前記描画色が黒色に設定された前記基準線を描画する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記基準線の太さを設定可能である
    請求項1~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記基準線の描画態様を設定可能である
    請求項1~8に記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷装置部は、前記調整チャートにおいて、前記基準線から所定の距離を離れた位置に、前記基準線と平行する所定本数の調整線を描画する
    請求項1~9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記後処理設定部は、前記調整チャートにおける前記調整線の描画色を設定可能である
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記後処理設定部は、前記調整チャートが形成された記録媒体に対して前記後処理を実行するか否かを設定可能である
    請求項1~11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記後処理の処理位置を調整可能な後処理位置調整部を備える
    請求項1~12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部に接続される情報処理装置であって、
    前記印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部を備え、
    前記後処理設定部により設定された前記後処理の処理位置に関する情報を、前記印刷装置部に送信し、前記印刷装置部により生成された、前記印刷画像と前記後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、前記後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして受信する
    情報処理装置。
  15. 記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部と、前記印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部と、を備える画像形成装置における調整チャート生成方法であって、
    前記印刷装置部が、前記印刷画像と前記後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、前記後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして生成する
    調整チャート生成方法。
  16. 記録媒体に印刷画像を形成する印刷装置部と、前記印刷画像が形成された記録媒体に対して行われる後処理の処理位置に関する情報を設定可能な後処理設定部と、を備える画像形成装置に実装して実行させる調整チャート生成プログラムであって、
    前記印刷画像と前記後処理の処理位置を示す基準線との合成画像を、前記後処理の処理位置を調整するための調整チャートとして生成する処理を、実行する
    調整チャート生成プログラム。
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