JP2015122592A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取られた画像の走査線方向の位置ズレを調整するとともに、走査線方向に対する傾きを調整することができる画像処理装置およびプログラムを提供することができる。【解決手段】実施形態の画像処理装置は、画像読取センサーと、補正値演算部と、読取画像生成部とを備える。画像読取センサーは、シートから画像を読み取る。補正値演算部は、所定の読取調整用情報が示されたシートから前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号に基づき、前記画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記画像読取センサーが読み取った画像の前記走査線方向に対する傾きとを補正する補正値を求める。読取画像生成部は、前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記補正値演算部が求めた前記補正値とに基づき、読取画像を生成する。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置およびプログラムに関する。
シートの両面から補正用マークを読み取り、読み取った補正用マークのズレに基づき、スキャニングされた画像の走査線方向の位置ズレを補正するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、経時的な要因、例えば、シートを搬送するローラの摩耗等により、シートが傾いた状態で搬送される場合がある。また、画像読取センサーの設置位置が搬送方向に対して斜めに傾いてしまう場合、読み取られた画像が全体的に斜めに傾いてしまう。
特開2008−271473号公報
本発明が解決しようとする課題は、走査線方向の位置ズレを調整し、走査線方向に対する傾きを調整することができる画像処理装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の画像処理装置は、画像読取センサーと、補正値演算部と、読取画像生成部とを備える。画像読取センサーは、シートから画像を読み取る。補正値演算部は、所定の読取調整用情報が示されたシートから前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号に基づき、前記画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記画像読取センサーが読み取った画像の前記走査線方向に対する傾きとを補正する補正値を求める。読取画像生成部は、前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記補正値演算部が求めた前記補正値とに基づき、読取画像を生成する。
実施形態の画像処理装置の一例を示す外観図である。 実施形態の画像処理装置の一例を示す概略断面図である。 実施形態の画像処理装置で利用される読取調整用情報が示されたシートの一例を示す図である。 実施形態の画像処理装置により求められる補正値の一例について説明するための図である。 実施形態の画像処理装置により求められる補正値の一例について説明するための図である。 実施形態の画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の画像処理方法の一例について説明するためのフローチャートである。 読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。 読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。 読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。
以下、実施形態の画像処理装置について図を参照しながら説明する。図1は、実施形態の画像処理装置500の一例を示す外観図である。画像処理装置500は、例えば複合機(MFP:Multifunction Printer)である。画像処理装置500は、例えば複数枚のシートを読み取ってデジタルデータを生成し、1つの画像ファイルを生成する。シートは、例えば原稿や、文字、画などが記載された紙などであり、画像処理装置500が読み取ることができる物であればどのような物でもよい。図示の例において、画像処理装置500は、画像読取ユニット100と、コントロールパネルユニット200と、画像形成ユニット300と、を備える。
次に、図2を参照して、実施形態の画像処理装置の詳細構成について説明する。図2は、実施形態に係る画像処理装置500の一例を示す断面図である。
画像読取ユニット100は、スキャナ110と、スキャナ110に原稿Gを搬送する自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)10とを有する。
スキャナ110は、読取窓ガラス101と、プラテンガラス102と、光学機構103と、第1画像読取センサーであるCCD(Charge Coupled Device)104とを備える。
読取窓ガラス101は、ADF10によって搬送される原稿Gの画像をCCD104が読み取るための開口部である。プラテンガラス102は、原稿Gが載置される原稿載置台である。光学機構103は、読取窓ガラス101上を移動する原稿Gからの反射光をCCD104に出射する。光学機構103は、プラテンガラス102に沿って、図示しない駆動手段により矢印A方向(図2参照)に移動する。光学機構103は、プラテンガラス102上に載置される原稿Gからの反射光をCCD104に出射する。CCD104は、光学機構103から入射する光信号を電気信号に光電変換して、読取信号(以下、第1読取信号という)を出力する。
CCD104は、主走査線方向に並べられた複数の読取素子を備え、画像読取センサーとして機能する。CCD104は、入力する水平同期信号に基づき、複数の読取素子により同時に読み取られた読取信号を、1ライン分の画像の読取信号として出力する。また、CCD104は、次の水平同期信号が入力されると、次の1ライン分の画像を読み取り、読み取った読取信号を出力する。このようにして、CCD104は、副走査線に沿って複数ライン分の画像を読み取り、原稿Gを主走査線方向に読み取った1ライン分の画像の読取信号を、順次出力する。なお、主走査線方向とは、ADF10による原稿Gの搬送方向と直交する方向である。副走査線方向とは、ADF10による原稿Gの搬送方向と平行な方向である。主走査線方向又は副走査線方向を、走査線方向ともいう。
ADF10は、原稿トレイ11と、搬送機構16と、排紙トレイ22とを備える。搬送機構16は、ピックアップローラ12と、分離給紙ローラ13と、レジストローラ14と、中間ローラ17と、読取前ローラ18と、読取後ローラ19と、排紙前ローラ20と、排紙ローラ21とを有する。搬送機構16によって原稿Gが搬送されるパスが、搬送路15である。
原稿トレイ11には、スキャナ110の読取対象である原稿Gが載置される。ピックアップローラ12は、原稿トレイ11から原稿Gを取り出し、搬送路15に向けて送り出す。分離給紙ローラ13は、ピックアップローラ12によって複数の原稿Gが取り出された場合、取り出された複数の原稿Gを分離して送り出す。これにより、分離給紙ローラ13は、原稿Gを重ね送り(ダブルフィード)を防止できる。レジストローラ14は、分離給紙ローラ13から搬送された原稿Gの先端位置を揃えて、中間ローラ17に向けて送り出す。読取前ローラ18は、中間ローラ17から搬送された原稿Gを読取窓ガラス101に向けて搬送する。読取後ローラ19は、読取窓ガラス101から搬送された原稿Gを後段に向けて排出する。排紙前ローラ20は、読取後ローラ19から搬送された原稿Gを排紙ローラ21に向けて送り出す。排紙ローラ21は、読取後ローラ19から搬送された原稿Gを、排紙トレイ22に向けて排出する。
読取後ローラ19から排紙前ローラ20に至る間には、第2画像読取センサーであるコンタクトイメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)23が設けられる。CIS23は、第2読取位置に設けられる。第2読取位置は、例えば、CCD104が第1面を読み取る第1読取位置の原稿Gの反対側の位置であって、原稿Gの第2面を読み取る位置である。第2読取位置は、例えば、読取前ローラ18から読取後ローラ19に至る搬送路上に設けられるものでもよい。CIS23は、原稿Gからの反射光に基づき、光信号を電気信号に光電変換して、読取信号(以下、第2読取信号という)を出力する。CIS23は、主走査線方向に並べられた複数の読取素子を備え、画像読取センサーとして機能する。CIS23は、入力する水平同期信号に基づき、複数の読取素子により同時に読み取られた読取信号を、1ライン分の画像の読取信号として出力する。また、CIS23は、次の水平同期信号が入力されると、次の1ライン分の画像を読み取り、読み取った読取信号を出力する。このようにして、CIS23は、副走査線に沿って複数ライン分の画像を読み取り、原稿Gを主走査線方向に読み取った1ライン分の画像の読取信号を、順次出力する。
実施形態において、第1画像読取センサーであるCCD104は、読取窓ガラス101において、ガラス表面上を移動する原稿Gの第1面である表面の画像を読み取る。第2画像読取センサーであるCIS23は、第2読取位置を移動する原稿Gの第2面である裏面の画像を読み取る。これにより、画像読取ユニット100は、原稿Gを1回だけ搬送路15に通過させることにより、原稿Gの両面から表面画像と裏面画像とを読み取ることができる。表面画像は、第1面画像である。また、裏面画像は、第2面画像である。
次に、図3を参照して、本実施形態において利用される読取調整用情報の一例について説明する。図3は、本実施形態において利用される読取調整用情報が示された原稿Gの一例を示す図である。読取調整用パターンとは、所定の読取調整用情報が含まれる画像である。図3は、読取調整用パターンの一例である。
図3に示す通り、読取調整用パターンは、原稿Gの4辺にそれぞれ平行な4つの直線パターン601〜604を含む。読取調整用パターンは、これら直線パターン601〜604が連結された枠状の画像である。直線パターン601は、スキャナ110による主走査線方向の直線であって、紙面上方側に対応するパターンである。直線パターン602は、スキャナ110の主走査線方向の直線であって、紙面下方側に対応するパターンである。直線パターン603は、スキャナ110による副走査線方向の直線であって、紙面右側に対応するパターンである。直線パターン604は、スキャナ110の副走査線方向の直線であって、紙面左側に対応するパターンである。これら直線パターン601〜604は、それぞれ同じ太さを有し、同一の色と濃度で印刷されている。直線パターン601〜604は、原稿Gの外縁からそれぞれ同じ距離だけ離れた位置に印刷されている。
読取調整用パターンにおいて、直線パターン601と604との連結部分の一角には、基準位置Pが規定されている。読取調整用パターンにおいて、直線パターン601と603との連結部分の一角には、基準位置Qが規定されている。読取調整用パターンにおいて、直線パターン602と604との連結部分の一角には、基準位置Rが規定されている。読取調整用パターンにおいて、直線パターン602と603との連結部分の一角には、基準位置Sが規定されている。
また、図3に示す通り、読取調整用パターンの内側には、ADF10の原稿トレイ11に載置される方向(つまり、ADF10による搬送方向)を示す矢印が表示されている。読取調整用パターンの内側には、読取調整モードにおける利用者の操作内容が表示されていてもよい。
ここで、読取調整モードにおける利用者の操作内容の一例について説明する。まず利用者は、読取調整用パターンが上を向く状態で、且つ、矢印が原稿トレイ11の取り込み口を向くようにして、図3に示す原稿Gを原稿トレイ11上に載置する。次いで利用者は、スキャナ開始ボタンをタッチして、スキャニングの実行を指示する。スキャナ開始ボタンは、例えば、コントロールパネルユニット200に設けられている。ADF10は、読取調整用パターンが印刷された画像Gを取り込み、搬送路15を搬送した後、排紙トレイ22に排紙する。この操作によって、第1画像読取センサーであるCCD104が、読取調整用パターンを読み取る。
次いで利用者は、読取調整用パターンが下を向く状態で、且つ、矢印が原稿トレイ11の取り込み口を向くようにして、図3に示す原稿Gを原稿トレイ11上に載置する。利用者は、スキャナ開始ボタンをタッチして、スキャニングの実行を指示する。ADF10は、読取調整用パターンが印刷された画像Gを取り込み、搬送路15を搬送した後、排紙トレイ22に排紙する。この操作によって、第2画像読取センサーであるCIS23が、読取調整用パターンを読み取る。
このような読取調整モードにおける利用者の操作内容は、図3に示す原稿Gに記載されていてもよい。
ここで、図4,5を参照して、補正値演算部116による補正値の一例について説明する。図4は、補正値演算部116により求められる第1補正値の一例について説明するための図である。図5は、補正値演算部116により求められる第2補正値の一例について説明するための図である。
図4には、第1読取信号に基づき展開された画像(以下、第1読取調整画像という)の一例を示す。第1読取調整画像は、読取調整用パターンが印刷された原稿GをCCD104が読み取り、得られた第1読取信号に基づき生成される画像である。なお、第1読取信号に基づき展開された画像の各画素には、主走査線方向をx軸とし、副走査線方向をy軸とする2次元座標系における座標値が割り当てられている。この座標値は、CCD104によって走査される読取信号の読取位置を示す情報である。本実施形態において、図4に示す基準位置P,Q,R,Sが、第1面の第1基準位置を示す情報である。基準位置P,Q,R,Sの座標値は、予め決められている。
第1読取調整画像において、直線パターン601と604との連結部分の一角を、基準位置P1とする。第1読取調整画像において、直線パターン601と603との連結部分の一角を、基準位置Q1とする。第1読取調整画像において、直線パターン602と604との連結部分の一角を、基準位置R1とする。第1読取調整画像において、直線パターン602と603との連結部分の一角を、基準位置S1とする。第1読取調整画像において、直線パターン604と副走査線方向の軸線とがなす角を、傾き角α1という。
図4において、予め決められている基準位置P,Q,R,Sと、検出された基準位置P1,Q1,R1,S1とは、異なる位置となっている。また、第1読取調整画像は、副走査線方向に対して傾き角α1で傾いている。
図5には、第2読取信号に基づき展開された画像(以下、第2読取調整画像という)の一例を示す。第2読取調整画像は、読取調整用パターンが印刷された原稿GをCIS23が読み取り、得られた第2読取信号に基づき生成される画像である。なお、第2読取信号に基づき展開された画像の各画素には、主走査線方向をx軸とし、副走査線方向をy軸とする2次元座標系における座標値が割り当てられている。この座標値は、CIS23によって走査される読取信号の読取位置を示す情報である。本実施形態において、図5に示す基準位置P,Q,R,Sが、第2面の第2基準位置を示す情報である。基準位置P,Q,R,Sの座標値は、予め決められている。
第2読取調整画像において、直線パターン601と604との連結部分の一角を、基準位置P2とする。第2読取調整画像において、直線パターン601と603との連結部分の一角を、基準位置Q2とする。第2読取調整画像において、直線パターン602と604との連結部分の一角を、基準位置R2とする。第2読取調整画像において、直線パターン602と603との連結部分の一角を、基準位置S2とする。第2読取調整画像において、直線パターン604と副走査線方向の軸線とがなす角を、傾き角α2とする。
図5において、予め決められている基準位置P,Q,R,Sと、検出された基準位置P2,Q2,R2,S2とは、異なる位置となっている。また、第2読取調整画像は、副走査線方向に対して傾き角α2で傾いている。
次に、図6を参照して、実施形態に係る画像処理装置500の機能構成について説明する。図6は、実施形態に係る画像処理装置500の機能構成の一例を示すブロック図である。
画像処理装置500は、画像読取ユニット100と、コントロールパネルユニット200と、画像形成ユニット300と、システム制御ユニット400とを備える。
画像読取ユニット100は、図2を参照して説明した構成に加え、スキャナCPU111と、ROM112と、RAM113と、駆動制御部114と、センサー115と、補正値演算部116と、アナログデジタル変換回路117と、読取画像生成部118と、画像メモリ119と、を備える。
コントロールパネルユニット200は、利用者からの操作入力を受け付けるインターフェースである。コントロールパネルユニット200は、例えば、入力部と表示部とを含むタッチパネルを備える。コントロールパネルユニット200は、システム制御ユニット400と通信可能に接続されている。
画像形成ユニット300は、画像読取ユニット100によって生成された読取画像を入力し、読取画像を印刷画像に変換して、原稿Gに印刷画像を印刷する。画像形成ユニット300は、外部装置とネットワーク等で接続され、ネットワークを介して入力する画像を原稿Gに印刷することもできる。画像形成ユニット300は、システム制御ユニット400と通信可能に接続されている。本実施形態において、画像形成ユニット300は、画像処理基板を備える。この画像処理基板は、読取画像に基づき印刷画像を生成する画像処理部材を搭載する。画像形成ユニット300は、さらに、印刷画像を用紙に印刷させるための感光体ローラ及び定着ローラ等を制御するプリンタエンジン制御基板を備える。画像形成ユニット300は、トナー像を定着させる画像形成装置に限られず、インクジェット式の画像形成装置であってもよい。
システム制御ユニット400は、画像読取ユニット100と、コントロールパネルユニット200と、画像形成ユニット300とを統括的に制御するコントローラ基板である。システム制御ユニット400は、画像形成ユニット300に搭載されてもよい。システム制御ユニット400は、メインCPU411と、ROM412と、RAM413と、バッファメモリ414と、画像処理部415とを備える。
スキャナCPU111は、メインCPU411との通信によりコントロールされている。スキャナCPU111は、ROM112又はRAM113に記憶されている情報に基づき、画像読取ユニット100に含まれる各構成部を制御する。スキャナCPU111は、読取調整モードの実行が指示されたと判定した場合、補正値演算部116に対して読取調整モードの処理を実行させる。また、スキャナCPU111は、読取補正モードの実行が指示されたと判定した場合、読取画像生成部118に対して読取補正モードの処理を実行させる。読取調整モードの処理とは、所定の読取調整用情報が示されたシートを読み取り、読み取った情報に基づき走査線方向の位置ズレと傾きを調整するための補正値を求める処理である。読取補正モードの処理とは、設定された補正値に基づき、読み取った画像を補正する処理である。
ROM112には、スキャナCPU111に関する予め決められた動作プログラムが記憶されている。RAM113には、ROM112及びスキャナCPU111によって規定されたデータ等が記憶されている。
駆動制御部114は、搬送機構16に含まれる各ローラ等を駆動する駆動部(例えば、モータ、ソレノイド等)を制御する。
センサー115は、搬送機構16によって搬送される原稿Gを検出するセンサー等を含み、検出結果を駆動制御部114等に出力する。
補正値演算部116は、読取調整用パターンの読取信号に基づき、補正値を求める。読取調整用パターンの読取信号は、読取調整用パターンが表示された原稿から画像読取センサー(CCD104又はCIS23)が読み取った読取信号である。補正値は、画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、画像読取センサーが読み取った画像の走査線方向に対する傾きとを補正する値である。
補正値演算部116は、補正値として、読取画像生成部118が生成する読取画像の2次元座標における基準座標値を求める。また、補正値演算部116は、補正値として、読取画像生成部118が生成する読取画像の2次元座標の座標軸の傾き角とを求める。
具体的に説明すると、補正値演算部116は、読取調整用パターンの第1読取信号に基づき、第1補正値を求める。読取調整用パターンの第1読取信号は、読取調整用パターンが第1面の位置となる状態で移動している原稿Gから、CCD104が読み取った読取信号である。第1補正値は、CCD104が読み取った画像と第1面の第1基準位置との走査線方向の位置ズレを補正する補正値を含む。また、第1補正値は、CCD104が読み取った画像の走査線方向に対する傾きを補正する補正値を含む。
本実施形態において、補正値演算部116は、第1読取調整画像に基づき、基準位置P1の座標値(xP1,yP1)と基準位置Q1の座標値(xQ1,yQ1)とを求める。補正値演算部116は、第1読取調整画像に基づき、基準位置R1の座標値(xR1,yR1)と基準位置S1の座標値(xS1,yS1)とを求める。補正値演算部116は、基準位置P1の座標値(xP1,yP1)と基準位置R1の座標値(xR1,yR1)とに基づき、傾き角α1を求める。この傾き角α1は、直線P1−R1と、副走査線方向に平行な直線とが作る角の角度である。この傾き角α1の角は、基準位置P1を頂点とする角である。つまり、補正値演算部116は、走査線方向の位置ズレを補正する補正値として、基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値を求める。補正値演算部116は、走査線方向に対する傾きを補正する補正値として傾き角α1を求める。補正値演算部116は、求めた基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値と傾き角α1とを、第1補正値として、RAM113に格納する。
補正値演算部116は、読取調整用パターンの第2読取信号に基づき、第2補正値を求める。読取調整用パターンの第2読取信号は、読取調整用パターンが第2面の位置となる状態で移動している原稿GからCIS23が読み取った読取信号である。第2補正値は、CIS23が読み取った画像と第2面の第2基準位置との走査線方向の位置ズレを補正する補正値を含む。また、第2補正値は、CIS23が読み取った画像の走査線方向に対する傾きを補正する補正値を含む。
本実施形態において、補正値演算部116は、第2読取調整画像に基づき、基準位置P2の座標値(xP2,yP2)と基準位置Q2の座標値(xQ2,yQ2)とを求める。補正値演算部116は、第2読取調整画像に基づき、基準位置R2の座標値(xR2,yR2)と基準位置S2の座標値(xS2,yS2)とを求める。補正値演算部116は、基準位置P2の座標値(xP2,yP2)と基準位置R2の座標値(xR2,yR2)とに基づき、傾き角α2を求める。この傾き角α2は、直線P2−R2と、副走査線方向に平行な直線とが作る角の角度である。この傾き角α2の角は、基準位置P2を頂点とする角である。つまり、補正値演算部116は、走査線方向の位置ズレを補正する補正値として、基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値を求める。補正値演算部116は、走査線方向に対する傾きを補正する補正値として傾き角α2を求める。補正値演算部116は、求めた基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値と傾き角α2とを、第2補正値として、RAM113に格納する。
補正値演算部116は、各基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値を、例えば以下のようにして求める。補正値演算部116は、第1読取調整画像を画像解析することにより、第1読取調整画像から予め決められている読取調整用パターンの4つの頂点を検出する。なお、上述の通り、第1読取信号に基づき展開された画像の各画素には、主走査線方向をx軸とし、副走査線方向をy軸とする2次元座標系における座標値が割り当てられている。補正値演算部116は、第1読取調整画像において検出した4つの頂点の座標値を求め、それぞれ、各基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値とする。
同様にして、補正値演算部116は、各基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値を、例えば以下のようにして求める。補正値演算部116は、第2読取調整画像を画像解析することにより、第2読取調整画像から予め決められている読取調整用パターンの4つの頂点を検出する。補正値演算部116は、第2読取調整画像において検出した4つの頂点の座標値を求め、それぞれ、各基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値とする。
アナログデジタル変換回路117は、CCD104により読み取られた第1読取信号をA/D変換するとともに、CIS23により読み取られた第2読取信号をA/D変換する。
読取画像生成部118は、A/D変換処理された後のデータに基づき、読取画像を生成し、生成した読取画像の補正処理を行う。読取画像生成部118は、補正値演算部116が求めた補正値をRAM113から読み出す。読取画像生成部118は、読み出した補正値と、A/D変換処理された第1読取信号と第2読取信号とに基づき、読取画像を生成する。
画像メモリ119は、読取画像生成部118によって生成された読取画像を一時的に記憶する記憶部である。画像メモリ119は、生成した読取画像を、画像処理基板301を介してシステム制御ユニット400のバッファメモリ414に出力する。
メインCPU411は、スキャナCPU111と接続されており、スキャナCPU111を制御する。メインCPU411は、コントロールパネルユニット200を制御するコンパネCPU(図示せず)と接続されている。メインCPU411は、画像形成ユニット300を制御するプリンタCPU(図示せず)と接続されている。メインCPU411は、コンパネCPUとプリンタCPUとを制御する。
ROM412には、メインCPU411に関する予め決められた動作プログラムが記憶されている。RAM413には、ROM412及びメインCPU411によって規定されたデータ等が記憶されている。バッファメモリ414には、画像読取ユニット100により生成された読取画像のデータが一時的に記憶されている。画像処理部415は、バッファメモリ414に記憶されている読取画像を、画像形成ユニット300により印刷されるための印刷画像に変換して、画像形成ユニット300に出力する。
次に、図7を参照して、実施形態に係る画像処理方法の一例について説明する。図7は、実施形態に係る画像処理方法の一例について説明するためのフローチャートである。
コントロールパネルユニット200は、利用者からの指示を受け付ける。例えば、コントロールパネルユニット200は、読取調整モードによる処理の開始、又は、読取補正モードによる処理の開始を受け付ける(ACT1)。
スキャナCPU111は、コントロールパネルユニット200が受け付けた利用者からの操作内容が読取調整モード又は読取補正モードのいずれであるかを判定する(ACT2)。例えば、読取調整モードによる処理の開始を指示するボタンが利用者によりタッチされた場合、コントロールパネルユニット200は、読取調整モードの実行が指示されたと判定する。読取調整モードの実行が指示されたと判定した場合(ACT2:YES)、スキャナCPU111は、補正値演算部116に対して読取調整モードの処理を実行させる。一方、読取補正モードによる処理の開始を指示するボタンが利用者によりタッチされた場合、コントロールパネルユニット200は、読取補正モードの実行が指示されたと判定する。読取補正モードの実行が指示されたと判定した場合(ACT2:NO)、スキャナCPU111は、読取画像生成部118に対して読取補正モードの処理を実行させる。
コントロールパネルユニット200は、原稿Gの第1面の読取指示を受け付ける(ACT3)。具体的に説明すると、図3に示す原稿Gが、読取調整用パターンが上を向く状態で、且つ、矢印が原稿トレイ11の取り込み口を向くようにして、原稿トレイ11上に載置される。次いで、コントロールパネルユニット200のスキャナ開始ボタンが利用者により操作され、コントロールパネルユニット200は、スキャニングの実行の指示を受け付ける。
ADF10は、読取調整用パターンが印刷された画像Gを取り込み、搬送路15を搬送した後、排紙トレイ22に排紙する。第1画像読取センサーであるCCD104は、読取調整用パターンが表示された原稿面を読み取り、第1読取信号を補正値演算部116に出力する(ACT4)。
補正値演算部116は、入力する読取調整用パターンの第1読取信号に基づき、第1読取調整画像を画像メモリ119に展開する(ACT5)。
次いで、補正値演算部116は、展開した第1読取調整画像を解析して、第1補正値を求める(ACT6)。本実施形態において、補正値演算部116は、第1読取調整画像の基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値と傾き角α1とを、第1補正値として求める。具体的に説明すると、補正値演算部116は、第1読取調整画像を画像解析することにより、第1読取調整画像から予め決められている読取調整用パターンの4つの頂点を検出する。補正値演算部116は、第1読取調整画像において検出した4つの頂点の座標値を求め、それぞれ、各基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値とする。また、補正値演算部116は、各基準位置P1,R1を結ぶ直線と副走査線方向に平行な直線とが作る傾き角α1を求める。
次いで、スキャナCPU111は、コントロールパネルユニット200から、裏面読取を利用者に指示する情報を出力させる(ACT7)。
コントロールパネルユニット200は、原稿Gの第2面の読取指示を受け付ける(ACT8)。具体的に説明すると、図3に示す原稿Gが、読取調整用パターンが下を向く状態で、且つ、矢印が原稿トレイ11の取り込み口を向くようにして、原稿トレイ11上に載置される。次いで、コントロールパネルユニット200のスキャナ開始ボタンが利用者により操作され、コントロールパネルユニット200は、スキャニングの実行の指示を受け付ける。
ADF10は、読取調整用パターンが印刷された画像Gを取り込み、搬送路15を搬送した後、排紙トレイ22に排紙する。第2画像読取センサーであるCIS23は、読取調整用パターンが表示された原稿面を読み取り、第2読取信号を補正値演算部116に出力する(ACT9)。
補正値演算部116は、入力する読取調整用パターンの第2読取信号に基づき、第2読取調整画像を画像メモリ119に展開する(ACT10)。
次いで、補正値演算部116は、展開した第2読取調整画像を解析して、第2補正値を求める(ACT11)。本実施形態において、補正値演算部116は、第2読取調整画像の基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値と傾き角α2とを、第2補正値として求める。具体的に説明すると、補正値演算部116は、第2読取調整画像を画像解析することにより、第2読取調整画像から予め決められている読取調整用パターンの4つの頂点を検出する。補正値演算部116は、第2読取調整画像において検出した4つの頂点の座標値を求め、それぞれ、各基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値とする。また、補正値演算部116は、各基準位置P2,R2を結ぶ直線と副走査線方向に平行な直線とが作る傾き角α2を求める。
次いで、補正値演算部116は、求めた第1補正値と第2補正値が異常値であるか否かを判定する(ACT12)。例えば、基準位置Pから一定範囲の周辺に基準位置P1の座標値が含まれていない場合、補正値演算部116は、求めた第1補正値が異常値であると判定する。また、傾き角α1が予め決められた閾値よりも大きい場合、補正値演算部116は、求めた第1補正値が異常値であると判定する。
求めた第1補正値と第2補正値のうち少なくともいずれか一方が異常値であると判定した場合(ACT12:YES)、スキャナCPU111は、ACT13の処理に進む。スキャナCPU111は、読取調整モードが失敗したことを示す情報をコントロールパネルユニット200に表示させる(ACT13)。
一方、求めた第1補正値と第2補正値が異常値でないと判定した場合(ACT12:NO)、スキャナCPU111は、ACT14の処理に進む。スキャナCPU111は、読取調整モードが終了したことを示す情報をコントロールパネルユニット200に表示させる(ACT14)。次いで、スキャナCPU111は、求めた第1補正値と第2補正値をRAM112に書き込む。
ACT2で読取補正モードの実行が指示されたと判定された場合(ACT2:NO)、読取画像生成部118は、RAM112から第1補正値と第2補正値を読み出す。読取画像生成部118は、読み出した第1補正値と第2補正値を、画像メモリ119に書き込む。つまり、読取画像生成部118は、第1補正値と第2補正値を設定する(ACT15)。
次いで、原稿Gが原稿トレイ11に載置され、スキャナ開始ボタンを介してスキャン開始が指示された場合、ADF10は、原稿Gを取り込み、搬送路15を搬送した後、排紙トレイ22に排紙する。第1画像読取センサーであるCCD104は、原稿Gの第1面を読み取り、第1読取信号をアナログデジタル変換回路117に出力する。第2画像読取センサーであるCIS23は、原稿Gの第2面を読み取り、第2読取信号をアナログデジタル変換回路117に出力する。アナログデジタル変換回路117は、CCD104により読み取られた第1読取信号をA/D変換するとともに、CIS23により読み取られた第2読取信号をA/D変換する。(ACT16)
読取画像生成部118は、第1読取信号がA/D変換処理された後のデータと、第1補正値とに基づき、読取画像を生成する。本実施形態において、読取画像生成部118は、第1補正値が示す基準位置の座標値で規定される領域を、第1補正値が示す傾き角で回転させる。これにより、読取画像生成部118は、第1補正値により補正された読取画像を生成する。具体的に説明すると、読取画像生成部118は、基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値を頂点とする矩形領域を、反時計周りに傾き角α1で回転させた画像を、読取画像とする。読取画像生成部118は、例えば基準位置P1を回転中心として、基準位置P1,Q1,R1,S1の座標値を頂点とする矩形領域を回転させる。
同様にして、読取画像生成部118は、第2読取信号がA/D変換処理された後のデータと、第2補正値とに基づき、読取画像を生成する。本実施形態において、読取画像生成部118は、第2補正値が示す基準位置の座標値で規定される領域を、第2補正値が示す傾き角で回転させる。これにより、読取画像生成部118は、第2補正値により補正された読取画像を生成する。具体的に説明すると、読取画像生成部118は、基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値を頂点とする矩形領域を、時計周りに傾き角α2で回転させた画像を、読取画像とする。読取画像生成部118は、例えば基準位置P2を回転中心として、基準位置P2,Q2,R2,S2の座標値を頂点とする矩形領域を回転させる。
本発明において利用可能な読取調整用情報が示されたシートは、図3に示す画像に限られない。読取調整用情報が示されたシートは、所定の読取調整用情報として、予め決められた基準位置を示す画像が示されたシートであればどのようなものでもよい。
ここで、読取調整用情報が示されたシートの他の例について、図8〜10を参照して説明する。
図8は、読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。図8に示す通り、読取調整用情報が示されたシートには、原稿Gの4辺にそれぞれ平行な4つの直線パターン611〜614が記載されている。なお、直線パターン611〜614は、直線パターン601〜604と同様に、主走査線又は副走査線に平行な直線である。直線パターン611,614の連結部分には、基準位置Pを示す基準位置マークが記載されている。直線パターン611,613の連結部分には、基準位置Qを示す基準位置マークが記載されている。直線パターン612,614の連結部分には、基準位置Rを示す基準位置マークが記載されている。直線パターン612,613の連結部分には、基準位置Sを示す基準位置マークが記載されている。図示の例では、基準位置マークが円環形状であるが、これに限られず、円、三角形、四角形、その他多角形であってもよい。また、基準位置マークは、図形に限られず、文字や数字であってもよい。補正値演算部116は、読み取った画像の画像解析により予め決められた基準位置マークを検出し、検出した基準位置マークの中心を基準位置の座標値として求める。
図9は、読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。図9に示す通り、読取調整用情報が示されたシートには、原稿Gの4辺にそれぞれ平行な4つの直線パターン621〜624が記載されている。なお、直線パターン621〜624は、直線パターン601〜604と同様に、主走査線又は副走査線に平行な直線である。直線パターン621の外側の辺の延長線と直線パターン624の外側の辺の延長線との接点が、基準位置Pであると決められている。直線パターン621の外側の辺の延長線と直線パターン623の外側の辺の延長線との接点が、基準位置Qであると決められている。直線パターン622の外側の辺の延長線と直線パターン624の外側の辺の延長線との接点が、基準位置Rであると決められている。直線パターン622の外側の辺の延長線と直線パターン623の外側の辺の延長線との接点が、基準位置Sであると決められている。補正値演算部116は、読み取った画像の画像解析により直線パターン621〜624の外側の直線を検出し、検出した直線パターン621〜624の外側の直線の延長線同士が交わる点を算出する。補正値演算部116は、算出した直線パターン621〜624の外側の直線の延長線同士が交わる点を基準位置の座標値として求める。
なお、直線パターン621〜624の外側の直線の延長線同士が交わる位置には、基準位置P,Q,R,Sを示す基準位置マークが記載されていてもよい。
図10は、読取調整用情報が示されたシートの他の例を示す図である。図10に示す通り、読取調整用情報が示されたシートには、原稿Gの4辺にそれぞれ平行な4つの直線パターン631〜634が記載されている。なお、直線パターン631〜634は、直線パターン601〜604と同様に、主走査線又は副走査線に平行な直線である。直線パターン631,634の連結部分は、基準位置Pを中心とする円弧で頂点が切りかかれた形状である。直線パターン631,633の連結部分は、基準位置Qを中心とする円弧で頂点が切りかかれた形状である。直線パターン632,634の連結部分は、基準位置Rを中心とする円弧で頂点が切りかかれた形状である。直線パターン632,633の連結部分は、基準位置Sを中心とする円弧で頂点が切りかかれた形状である。補正値演算部116は、読み取った画像の画像解析により直線パターン631〜634の連結部分において円弧形状の画像を検出する。補正値演算部116は、検出した円弧形状の曲率に基づき円弧の中心を算出する。補正値演算部116は、算出した円弧の中心を基準位置の座標値として求める。
なお、直線パターン631〜634の連結部分に形成された円弧の中心の位置には、基準位置P,Q,R,Sを示す基準位置マークが記載されていてもよい。
上述の通り、基準位置マークを用いて基準位置を検出することにより、読取調整用情報の自由度を高めることができる。また、図8に示す通り、基準位置マークの背景に色が付けられていることにより、補正値演算部116は、円環形状の中心部分を画像解析により容易に検出することができる。これにより、基準位置の検出精度を高めることができる。
上述の通り、直線の延長線の接点や円弧の中心を算出して基準位置とすることにより、基準位置が図や文字で示されていない情報からも基準位置を求めることができる。
少なくともひとつの実施形態の画像処理装置によれば、読取調整用パターンが印刷された原稿から画像読取センサーが読み取った読取信号に基づき、画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、画像読取センサーが読み取った画像の走査線方向に対する傾きを補正する補正値を求めることができる。よって、補正値に基づき読取画像を生成することにより、読み取られた画像の走査線方向の位置ズレを調整するとともに、走査線方向に対する傾きを調整することができる。
また、少なくともひとつの実施形態の画像処理装置によれば、補正値として、読取画像の2次元座標における基準座標値と、読取画像の2次元座標の座標軸の傾き角とを求める。これにより、読取画像生成部118は、補正値に基づく読取画像を簡単に生成することができる。
さらに、少なくともひとつの実施形態の画像処理装置によれば、傾き角に基づき、基準座標値で規定される領域を回転させた読取画像を生成する。これにより、読取画像生成部118は、読取画像を簡単に補正することができる。
また、少なくともひとつの実施形態の画像処理装置によれば、前記読取調整用情報として、予め決められた基準位置を示す画像が示された画像を用いる。また、前記読取調整用情報として、原稿の4辺にそれぞれ平行な4つの直線が連結された枠状の画像を用いる。これにより、基準位置の座標値で規定される領域の位置ズレと傾き角をより精度よく検出することができる。
さらに、少なくともひとつの実施形態の画像処理装置によれば、原稿を反転させて同一画像を読み取ることにより、同一の読取調整用パターンに基づき、第1画像読取センサーと第2画像読取センサーの位置ズレと傾きを補正することができる。これにより、第1画像読取センサーと第2画像読取センサーとの相対的な位置ズレと傾きを補正することができる。
実施形態の画像読取ユニット100のように、複数の画像読取センサーを用いる場合、これら複数の画像読取センサーに対する搬送シートの位置は機器によってばらつきがある。このばらつきにより読み取った画像の位置ズレが生じることが知られている。この位置ズレは、製品の出荷時や機器の定期点検時に調整されるが、経時的な要因によっても生じることが知られている。例えば、シートを搬送するローラの摩耗によりシートが傾いた状態で搬送された場合や、画像読取センサーの設置位置が搬送方向に対して斜めに傾いてしまった場合である。この場合、読み取られた画像が全体的に斜めに傾いてしまう。
少なくともひとつの実施形態の画像形成装置によれば、この経時的な要因によって生じる位置ズレと傾きを補正することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、補正値に含まれる傾き角は、直線パターンと主走査線方向の軸線とがなす角の角度であってもよい。
本実施形態の画像処理装置500は、装置内部に本実施形態を実施するための機能(プログラム)が予め設定されている場合について説明したが、これに限らず同様の機能(プログラム)をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能(プログラム)を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、光ディスク、USBメモリ等のプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
10 ADF
11 原稿トレイ
12 ピックアップローラ
13 分離給紙ローラ
14 レジストローラ
15 搬送路
16 搬送機構
17 中間ローラ
18 読取前ローラ
19 読取後ローラ
20 排紙前ローラ
21 排紙ローラ
22 排紙トレイ
23 CIS
100 画像読取ユニット
101 読取窓ガラス
102 プラテンガラス
103 光学機構
104 CCD
111 スキャナCPU
112 ROM
113 RAM
114 駆動制御部
115 センサー
116 補正値演算部
117 アナログデジタル変換回路
118 読取画像生成部
119 画像メモリ
200 コントロールパネルユニット
300 画像形成ユニット
400 システム制御ユニット
411 メインCPU
412 ROM
413 RAM
414 バッファメモリ
415 画像処理部
601〜604 直線パターン
500 画像処理装置

Claims (7)

  1. シートから画像を読み取る画像読取センサーと、
    所定の読取調整用情報が示されたシートから前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号に基づき、前記画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記画像読取センサーが読み取った画像の前記走査線方向に対する傾きとを補正する補正値を求める補正値演算部と、
    前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記補正値演算部が求めた前記補正値とに基づき、読取画像を生成する読取画像生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記補正値演算部は、
    前記補正値として、前記読取画像生成部が生成する前記読取画像の2次元座標における基準座標値と、前記読取画像生成部が生成する前記読取画像の2次元座標の座標軸の傾き角とを求める請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記読取画像生成部は、
    前記傾き角に基づき、前記基準座標値で規定される領域を回転させて前記読取画像を生成する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記読取調整用情報は、
    予め決められた基準位置を示す画像である請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記読取調整用情報は、
    原稿の4辺にそれぞれ平行な4つの直線が連結された枠状の画像である請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像読取センサーは、
    シートの第1面の画像を読み取る第1画像読取センサーと、
    前記シートの第2面の画像を読み取る第2画像読取センサーと、を備え、
    前記補正値演算部は、
    前記第1画像読取センサーが読み取った前記読取調整用情報の読取信号に基づき、前記第1画像読取センサーが読み取った画像と前記第1面の第1基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記第1画像読取センサーが読み取った画像の走査線方向に対する傾きとを補正する第1補正値を求めるとともに、前記第2画像読取センサーが読み取った前記読取調整用情報の読取信号に基づき、前記第2画像読取センサーが読み取った画像と前記第2面の第2基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記第2画像読取センサーが読み取った画像の走査線方向に対する傾きとを補正する第2補正値を求め、
    前記読取画像生成部は、
    前記第1画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記補正値演算部が求めた前記第1補正値とに基づき第1読取画像を生成するとともに、前記第2画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記補正値演算部が求めた前記第2補正値とに基づき第2読取画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    所定の読取調整用情報が記載されたシートから前記読取調整用情報を読み取り、読取信号を出力する手順と、
    前記読取信号に基づき、画像読取センサーが読み取った画像と基準位置との走査線方向の位置ズレと、前記画像読取センサーが読み取った画像の前記走査線方向に対する傾きとを補正する補正値を求める手順と、
    前記画像読取センサーが読み取った画像の読取信号と前記手順において求めた前記補正値とに基づき、読取画像を生成する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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