JP2021144185A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制すること。【解決手段】レーザ光を出射する光源302と、レーザ光を偏向する回転多面鏡305と、光源302及び回転多面鏡305を収納する筐体500と、を有する走査光学装置2と、走査光学装置2からレーザ光が照射される感光ドラム11と、走査光学装置2を制御するCPU80と、感光ドラム11に対向する位置に配置され、レーザ光を検知するラインセンサ322f、322sが感光ドラム11に反射されたレーザ光が入射したことを検知すると、レーザ光が入射した位置情報を出力するセンサユニット322と、を備え、CPU80は、センサユニット322が出力する位置情報に基づいて、レーザ光が感光ドラム11上を照射する照射位置の位置ずれ量を算出し、走査光学装置2を制御して、レーザ光の照射位置の位置ずれを補正する。【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
レーザビームプリンタのような電子写真方式の画像形成装置に用いられる走査光学装置では、画像信号に応じて光源から出射されるレーザ光は、回転多面鏡により光路を偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、走査レンズを透過し、感光ドラムの表面を走査することにより、感光ドラム上に静電潜像が形成される。画像形成装置では、走査光学装置や画像形成装置内部の装置が稼働することにより、画像形成装置内部の温度が上昇する。これに伴い、走査光学装置から出射されたレーザ光が感光ドラムを照射する位置が、レーザ光の走査方向や、走査方向と直交する方向にずれることがある。レーザ光が感光ドラム上を照射する位置が変化すると、感光ドラム上に形成される静電潜像の位置も変化し、静電潜像をトナーで現像したトナー像の位置も変化し、記録材上に形成される画像位置も所定の位置からずれることになる。また、カラー画像の場合は、複数の色のトナー像を重ね合わせることでカラー画像が形成されている。ところが、それぞれの色のトナー像の位置が変化すると、形成されるカラー画像の色味が変化することになる。
そこで、このような課題を解決するために、例えば、特許文献1では、色ずれ検知パターン像を搬送体上に形成し、搬送体上に形成された位置ずれ検知パターン像をパターン検知手段で読み取って、位置ずれ量を演算する画像形成装置が提案されている。また、例えば特許文献2では、感光ドラムの感光面以外の場所にマーキング領域を設けて、感光ドラムの書き込み位置を検知し、レーザ光の書き込み位置を補正する補正手段により書き込み位置を補正する画像形成装置が提案されている。更に、例えば、特許文献3では、感光ドラムの有効走査領域に対応する位置検出センサを設け、感光ドラムに入射する光束をビームスプリッタで反射させて位置検出センサに入射させることで、光束の位置を検出する走査光学装置が提案されている。また、例えば、特許文献4には、ビーム間の位置ずれを適切に補正して、モアレ等の画像弊害の発生を抑制する画像形成装置が記載されている。
しかしながら、上述した特許文献で提案されている画像形成装置は、以下のような課題を有している。例えば、特許文献1で提案された画像形成装置では、色ずれ検知パターン像を搬送体上に形成するため、色ずれ検知を行うたびにトナーが消費されてしまう。また、記録材に印刷を行っているときには、色ずれ検知パターンを搬送体上に形成することができない。そのため、色ずれ検知は印刷時以外のときに行う必要があるため、色ずれ検知を行っている間は、印刷を行うことができず、ダウンタイムが発生してしまうという課題が生じる。また、特許文献2で提案された画像形成装置は、感光面以外の場所にマーキング領域を設けておき、マーキング領域にレーザ光を照射して反射した戻り光の強度を検知することにより、レーザ光の書き込み位置を検知している。そのため、走査光学装置は画像領域外までレーザ光を出射させる必要がある。その結果、感光ドラムの長手方向の長さが長くなり、画像形成装置が大型化するという課題を有している。更に、特許文献3で提案された画像形成装置では、画像情報が書き込まれる領域に照射されるレーザ光をビームスプリッタで分離している。そのため、感光ドラム面上に照射される光量が減少してしまうため、より高出力の半導体レーザを用いる必要がある。そのため、ビームスプリッタや高出力の半導体レーザを使用することにより、コストアップを招いてしまう。また、特許文献4で提案された画像形成装置では、光源がマルチビームの場合に、曲率を有する感光ドラムに対してレーザ光の副走査方向の照射位置が変化することにより生じる、主走査方向のビーム間の位置ずれに関しては補正されていない。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)画像情報に応じたレーザ光を照射する走査光学装置であって、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、前記光源及び前記回転多面鏡を内部に収納する筐体と、を有する前記走査光学装置と、第1の方向に回転し、前記走査光学装置から前記第1の方向と直交する第2の方向にレーザ光が照射される感光体と、前記走査光学装置を制御する制御手段と、前記感光体に対向する位置に配置され、レーザ光を検知する検知部を有し、前記検知部は前記感光体に照射されたレーザ光が前記感光体に反射され、反射された前記レーザ光が入射したことを検知すると、前記レーザ光が前記検知部に入射した位置情報を出力する検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記検知手段が出力する前記位置情報に基づいて、レーザ光が前記感光体上を照射する照射位置の位置ずれ量を算出し、前記走査光学装置を制御して、レーザ光の前記照射位置の位置ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の電子写真方式の画像形成装置であるレーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100という)の構成を示す断面図である。プリンタ100は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部ホスト装置(不図示)から入力された画像情報に基づいて、記録媒体であるシートSに画像形成を行う。プリンタ100の装置本体内部には、トナーの色が異なる4つのプロセスカートリッジPY・PM・PC・PKが略水平方向に並べて配置されている。プロセスカートリッジPY・PM・PC・PKは、それぞれトナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のプロセスカートリッジである。また、図1において、部材に付された符号の末尾のy、m、c、kは、それぞれ該当部材がトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKに対応した部材であることを示している。また、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの内部構成は同一であり、以下の説明では、特定の色のプロセスカートリッジの部材に関する説明を除き、符号の末尾のy、m、c、kは省略する。なお、図中の矢印は、該当部材の回転方向を示している。
図1は、実施例1の電子写真方式の画像形成装置であるレーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100という)の構成を示す断面図である。プリンタ100は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部ホスト装置(不図示)から入力された画像情報に基づいて、記録媒体であるシートSに画像形成を行う。プリンタ100の装置本体内部には、トナーの色が異なる4つのプロセスカートリッジPY・PM・PC・PKが略水平方向に並べて配置されている。プロセスカートリッジPY・PM・PC・PKは、それぞれトナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のプロセスカートリッジである。また、図1において、部材に付された符号の末尾のy、m、c、kは、それぞれ該当部材がトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKに対応した部材であることを示している。また、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの内部構成は同一であり、以下の説明では、特定の色のプロセスカートリッジの部材に関する説明を除き、符号の末尾のy、m、c、kは省略する。なお、図中の矢印は、該当部材の回転方向を示している。
各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKは、それぞれ、静電潜像が形成される感光体である感光ドラム11と、感光ドラム11上に形成された静電潜像にトナーを付着して現像し、トナー像を形成する現像ローラ12等を一体的に組み付けたものである。また、各プロセスカートリッジPY・PM・PC・PKの上方には、走査光学装置2が配置されている。走査光学装置2は、レーザ光により各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11の表面を走査し、感光ドラム11の表面に静電潜像を形成する。そして、感光ドラム11上(感光体上)に形成された静電潜像は、現像ローラ12により現像され、トナー像が形成される。
また、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの下方には、中間転写ベルトユニット20が配置されている。中間転写ベルトユニット20では、中間転写ベルト21が、駆動ローラ22、テンションローラ23、従動ローラ24に張架され、図中矢印方向(時計回り方向)に回転する。各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11は、中間転写ベルト21に接している。また、中間転写ベルト21の内側には、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11に対向する位置に、一次転写ローラ25が配置されている。駆動ローラ22は、中間転写ベルト21を介して二次転写ローラ26と当接している。二次転写ローラ26の上部には、定着装置30と排出装置40が配置されている。プリンタ100の外部上面には、排出されたシートSが積載される積載トレイ50が設けられている。定着装置30は、定着フィルム31と加圧ローラ32を有している。また、排出装置40は、排紙ローラ41と排紙コロ42を有している。
記録材を給送する給送装置60は、シートSが載置される給紙トレイ61を有している。給紙トレイ61内に載置されたシートSは、リフトアップ機構64により給送ローラ62に当接し、図中矢印方向(時計回り方向)に回転する給送ローラ62により給送される。また、重送したシートSは分離ローラ63によって分離され、二次転写ローラ26へと搬送される。給送装置60から給送されたシートSは、駆動ローラ22と二次転写ローラ26とのニップ部へ搬送される。そして、感光ドラム11上に形成され、中間転写ベルト21に転写されたトナー像が、駆動ローラ22と二次転写ローラ26とのニップ部において、シートSに転写される。その後、トナー像が転写されたシートSは、定着装置30へと搬送され、定着装置30の定着フィルム31及び加圧ローラ32により加熱、加圧され、トナー像がシートSに定着される。トナー像が定着されたシートSは、排出装置40へと搬送され、排紙ローラ41と排紙コロ42により、積載トレイ50に排出される。なお、図1中に示す破線は、給送装置60から給送されたシートSが搬送される搬送経路を示している。また、給送装置60には、用紙サイズ検知装置70が配置されている。用紙サイズ検知装置70は、用紙検知レバー71、及び光学式センサ72を有し、給紙トレイ61内に載置されたシートSのサイズを検知する。また、給紙トレイ61は、プリンタ100本体に対し着脱可能な構成となっている。
また、各カートリッジPY、PM、PC、PK内には、それぞれ、走査光学装置2から感光ドラム11に照射されたレーザ光が感光ドラム11表面に反射した反射光を検知するセンサユニット322が配置されている。センサユニット322については後述する。
[走査光学装置の構成]
図2は、図1で示した走査光学装置2を上方向から見たときの内部構成を示す斜視図である。なお、図2では、走査光学装置2の内部構成を示すため、走査光学装置2の上部を覆うカバーを外した状態の斜視図である。一方、図3は、図2に示す走査光学装置2を図中長手方向に切断したときの断面図である。
図2は、図1で示した走査光学装置2を上方向から見たときの内部構成を示す斜視図である。なお、図2では、走査光学装置2の内部構成を示すため、走査光学装置2の上部を覆うカバーを外した状態の斜視図である。一方、図3は、図2に示す走査光学装置2を図中長手方向に切断したときの断面図である。
図2において、光源部302y、302m、302c、302kは、それぞれプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11にレーザ光を照射する半導体レーザ(不図示)とコリメータレンズ(不図示)とを有している。複眼シリンダレンズ303は、各光源部302のコリメータレンズを透過したレーザ光を後述する回転多面鏡305に焦線状に結像させる。レーザ駆動回路基板304は、各光源部302の半導体レーザの駆動を制御する。回転多面鏡305は、各光源部302から出射されたレーザ光の光路を偏向する反射面を有している。偏向器306は、回転多面鏡305を回転駆動する。
fθレンズ307a、307b、及び走査レンズ308a、308bは、回転多面鏡305の反射面によって偏向されたレーザ光が、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11の表面上にスポットを形成するように集光する。また、fθレンズ307a、307b、及び走査レンズ308a、308bは、感光ドラム11上に形成されるスポットの走査速度が等速となるように設計されている。
反射ミラー309yは、光源部302yから出射されたレーザ光LyをプロセスカートリッジPYの感光ドラム11yへと導くためのミラーである。また、反射ミラー309m1、309m2、309m3は、光源部302mから出射されたレーザ光LmをプロセスカートリッジPMの感光ドラム11mへと導くためのミラーである。更に、反射ミラー309c1、309c2、309c3は、光源部302cから出射されたレーザ光LcをプロセスカートリッジPCの感光ドラム11cへと導くためのミラーである。また、反射ミラー309kは、光源部302kから出射されたレーザ光LkをプロセスカートリッジPKの感光ドラム11kへと導くためのミラーである。
集光レンズ310は、レーザ駆動回路基板304上に設けられた水平同期信号を出力するBD(ビームディテクタ)316にレーザ光Lyを導くためのレンズである。図3に示す光路変更部材311は、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11を照射するレーザ光Lを透過する平板ガラス312(図5参照)を保持している。光学箱500は、上述した走査光学装置2の走査光学系の各部材を収納する筐体である。光学箱500には、上述した光学部品が組み込まれ、塵埃侵入防止の蓋(不図示)によって略密閉される。そして、図1に示すように、走査光学装置2は、プリンタ100内部に搭載される。
以上に説明したように、走査光学装置2では、図2に示すように光源部302の半導体レーザから出射されたレーザ光Lは、複眼シリンダレンズ303を通過し、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転する回転多面鏡305によって光路を偏向される。
図3において、光源部302yの半導体レーザから出射されたレーザ光Lyは、回転多面鏡305によって偏向され、fθレンズ307a、走査レンズ308aを透過して、反射ミラー309yによって光路を折り返される。そして、レーザ光Lyは、光路変更部材311yの平板ガラス312yを透過して、プロセスカートリッジPYの感光ドラム11yに照射される。
光源部302mの半導体レーザから出射されたレーザ光Lmは、回転多面鏡305によって偏向され、fθレンズ307a、走査レンズ308aを透過して、反射ミラー309m1、309m2、309m3によって光路を折り返される。そして、レーザ光Lmは、光路変更部材311mの平板ガラス312mを透過して、プロセスカートリッジPMの感光ドラム11mに照射される。
光源部302cの半導体レーザから出射されたレーザ光Lcは、回転多面鏡305によって偏向され、fθレンズ307b、走査レンズ308bを透過して、反射ミラー309c1、309c2、309c3によって光路を折り返される。そして、レーザ光Lcは、光路変更部材311cの平板ガラス312cを透過して、プロセスカートリッジPCの感光ドラム11cに照射される。
光源部302kの半導体レーザから出射されたレーザ光Lkは、回転多面鏡305によって偏向され、fθレンズ307b、走査レンズ308bを透過して、反射ミラー309kによって光路を折り返される。そして、レーザ光Lkは、光路変更部材311kの平板ガラス312kを透過して、プロセスカートリッジPKの感光ドラム11kに照射される。
このように、走査光学系は、光源部302y、302m、302c、302kから出射されたレーザ光Ly、Lm、Lc、Lkが、回転多面鏡305の回転方向に沿って感光ドラム11y、11m、11c、11kを走査することで、走査線が形成される。このときの走査方向を主走査方向(第2の方向)という。また、各感光ドラム11が回転することにより、感光ドラム11上に静電潜像が形成される。このときの感光ドラム11が回転する方向を副走査方向(第1の方向)という。
また、図2に示すように、光源部302yの半導体レーザから出射されたレーザ光Lyは、回転多面鏡305により偏向され、偏向されたレーザ光Lyは、fθレンズ307aに入射する位置よりも上流側で集光レンズ310を通過する。そして、集光レンズ310を通過したレーザ光Lyは、BD316に照射される。BD316は、レーザ光Lyを検知することにより、レーザ光Lyが感光ドラム11yに照射されるタイミングを示す水平同期信号を出力する。なお、集光レンズ310及びBD316は、光源部302yに対応した半導体レーザ側にのみ設けられている。他のトナーの色に対応した光源部302m、302c、302kの半導体レーザは、出射されるレーザ光Lm、Lc、Lkが対応する感光ドラム11m、11c、11k上の所望の書き出し位置に照射するように出射タイミングを制御される。
[走査光学装置の制御]
図4(a)は、本実施例の走査光学装置の制御を行う制御系の構成を説明する図である。制御手段であるCPU80は、記憶手段であるROM81及びRAM82を有し、プリンタ100の画像形成動作を制御する。また、CPU80は、時間を計測するタイマを有している。CPU80は、ROM81に格納されている制御プログラムに従って、画像形成制御を行う。また、ROM81には、各種制御に必要なデータやパラメータ等も格納されている。RAM82は、プリンタ100内の各装置から取得した制御データを一時的に保存するとともに、制御プログラムの実行に伴う演算処理の作業領域としても用いられる。また、CPU80は、センサユニット322が検知した検知情報を取得する。CPU80は、センサユニット322から取得した検知情報に基づいて、光路変更部材311の角度補正を副走査照射位置制御部85に指示する。なお、光路変更部材311の角度補正については後述する。
図4(a)は、本実施例の走査光学装置の制御を行う制御系の構成を説明する図である。制御手段であるCPU80は、記憶手段であるROM81及びRAM82を有し、プリンタ100の画像形成動作を制御する。また、CPU80は、時間を計測するタイマを有している。CPU80は、ROM81に格納されている制御プログラムに従って、画像形成制御を行う。また、ROM81には、各種制御に必要なデータやパラメータ等も格納されている。RAM82は、プリンタ100内の各装置から取得した制御データを一時的に保存するとともに、制御プログラムの実行に伴う演算処理の作業領域としても用いられる。また、CPU80は、センサユニット322が検知した検知情報を取得する。CPU80は、センサユニット322から取得した検知情報に基づいて、光路変更部材311の角度補正を副走査照射位置制御部85に指示する。なお、光路変更部材311の角度補正については後述する。
[センサユニットの構成]
次に、図4(b)〜(d)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光の走査線位置を測定する検知手段であるセンサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図4(b)はセンサユニット322の内部に設けられた検知部であるラインセンサ322f、322sの配置を説明する図である。図4(c)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図4(d)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。上述したように、本実施例のプリンタ100は、4つのプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを備えている。各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット322と感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
次に、図4(b)〜(d)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光の走査線位置を測定する検知手段であるセンサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図4(b)はセンサユニット322の内部に設けられた検知部であるラインセンサ322f、322sの配置を説明する図である。図4(c)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図4(d)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット322と感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。上述したように、本実施例のプリンタ100は、4つのプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを備えている。各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット322と感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
図4(b)に示すように、センサユニット322yは、ラインセンサ322f、322sを有している。ラインセンサ322f(第1のラインセンサ)は、レーザ光Lyの感光ドラム11yに対する副走査方向の照射位置を測定するラインセンサであり、長手方向がレーザ光の走査方向(主走査方向)に対して直交する副走査方向となるように配置されている。一方、ラインセンサ322s(第2のラインセンサ)は、レーザ光Lyの感光ドラム11yに対する主走査方向の照射位置を測定するラインセンサであり、長手方向がレーザ光Lyの走査方向(主走査方向)に対して平行になるように配置されている。
図4(c)、(d)に示すように、センサユニット322yは、感光ドラム11yの主走査方向の中央部付近の、感光ドラム11yの近傍に配置されている。図4(c)において、レーザ光Ly1は、プリンタ100の出荷時の走査光学装置2から感光ドラム11yに照射されたレーザ光Lyの光路を示している。一方、レーザ光Ly2は、プリンタ100が稼動され所定の時間が経過したときの、走査光学装置2から感光ドラム11yに照射されたレーザ光Lyの光路を示している。図中、実線で示すレーザ光Ly1、Ly2は、感光ドラム11yの表面で反射する前のレーザ光であり、破線で示すレーザ光Ly1、Ly2は、感光ドラム11yの表面で反射した後のレーザ光である。感光ドラム表面で鏡面反射されたレーザ光Ly1、Ly2は、センサユニット322yのレーザ光Ly2の副走査方向の照射位置を測定するラインセンサ322f、主走査方向の照射位置を測定するラインセンサ322sに入射する。本実施例では、まず、ラインセンサ322fにて検知したレーザ光Ly2の副走査方向の照射位置に基づいて、レーザ光Ly2の副走査方向の照射位置を補正する。その後、ラインセンサ322sにて検知したレーザ光Ly2の主走査方向の照射位置に基づいて、レーザ光Lyの主走査方向の照射位置を補正する。なお、レーザ光Lの副走査方向と主走査方向の照射位置の補正方法については後述する。
最初にレーザ光Lの副走査方向の照射位置を補正するのは、センサユニット322のラインセンサ322f、322sの配置位置によるものである。すなわち、レーザ光Lの副走査方向の照射位置を検知するラインセンサ322fは、レーザ光Lの走査方向に対して直交するように配置されている。そのため、レーザ光Lの主走査方向の軌跡である走査線の照射位置ずれが発生していたとしても、感光ドラム11の表面で反射したレーザ光Lはラインセンサ322fに到達し、ラインセンサ322fにより検知される。一方、主走査方向のレーザ光Lの照射位置を検知するラインセンサ322sは、レーザ光Lの走査方向(主走査方向)に平行に配置されている。そのため、レーザ光Lの走査線が副走査方向に大きくずれていると検知することができないためである。
また、図4(c)において、ずれ量ΔL12は、感光ドラム11y上におけるレーザ光Ly2のレーザ光Ly1に対する照射位置ずれ量を示している。一方、ずれ量ΔL12´は、センサユニット322yの副走査方向のラインセンサ322f上でのレーザ光Ly2のレーザ光Ly1に対する照射位置ずれ量を示している。感光ドラム11yは曲率を有している。そのため、図4(c)に示すように、照射位置ずれ量ΔL12´は、感光ドラム上の照射位置ずれ量ΔL12と同じずれ量ではない。そこで、ROM81には、予め、ラインセンサ322fで検知したレーザ光Lの照射位置の基準となる照射位置に対する照射位置ずれ量ΔL12´と、感光ドラム11上での照射位置のずれ量ΔL12とを対応させたデータの補正テーブルが格納されている。詳細には、プリンタ100の出荷時の走査光学装置2から感光ドラム11に照射されたレーザ光Lをラインセンサ322fが検知したときの検知位置を基準位置とする。そして、補正テーブルは、ラインセンサ322fで検知したレーザ光Lの照射位置に応じた、基準位置とのずれ量である照射位置ずれ量ΔL12´と、感光ドラム11上での照射位置のずれ量ΔL12とを対応させたデータ(第1の情報)から構成されている。その結果、補正テーブルから、ラインセンサ322fで検知したレーザ光Lの照射位置に対応したデータを取得することにより、感光ドラム11上での照射位置のずれ量ΔL12を求めることができる。CPU80は、センサユニット322のラインセンサ322fにて検知したレーザ光Lの照射位置を取得し、補正テーブルのデータに基づいて感光ドラム11上での照射位置のずれ量を求め、レーザ光Lの副走査方向の照射位置ずれを補正する。
[レーザ光の副走査方向の照射位置ずれの補正]
次に、図5を用いて、レーザ光Lの副走査方向の照射位置を補正する方法について説明する。図5(a)は、図3に示した、レーザ光Lの副走査方向の照射位置を変化させるための光路変更部材311の構成を説明する斜視図であり、光路変更部材311と、感光ドラム11とセンサユニット322の位置関係を示している。図3に示したように、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11と走査光学装置2の反射ミラー309との間に、光路変更部材311y、311m、311c、311kが配置されている。4つの光路変更部材311y、311m、311c、311kは、同様の機構を有し、動作する。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの感光ドラム11yに対応する光路変更部材311yについて説明する。
次に、図5を用いて、レーザ光Lの副走査方向の照射位置を補正する方法について説明する。図5(a)は、図3に示した、レーザ光Lの副走査方向の照射位置を変化させるための光路変更部材311の構成を説明する斜視図であり、光路変更部材311と、感光ドラム11とセンサユニット322の位置関係を示している。図3に示したように、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム11と走査光学装置2の反射ミラー309との間に、光路変更部材311y、311m、311c、311kが配置されている。4つの光路変更部材311y、311m、311c、311kは、同様の機構を有し、動作する。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの感光ドラム11yに対応する光路変更部材311yについて説明する。
図5(a)に示すように、光路変更部材311yは、レーザ光Lyを透過する平板ガラス312yと、平板ガラス312yを保持する保持部材313yで構成されている。保持部材313yの長手方向(主走査方向)の両端部に、保持部材313yを回転させる回転軸314yが設けられており、一端は走査光学装置2に保持され、他端は駆動部材であるステッピングモータ315yに回転可能に保持されている。そして、図4(a)に示す副走査照射位置制御部85からの指示に応じて、ステッピングモータ315yが回転することにより、平板ガラス312yが回転し、レーザ光Lyの感光ドラム11yに対する照射位置を変更することができる。
図5(b)は、光路変更部材311yに保持されている平板ガラス312yをステッピングモータ315yにより回転させた場合のレーザ光Lyが照射する感光ドラム11yの照射位置の変化を説明する図である。なお、図5(b)は、ステッピングモータ315y側から主走査方向に向かって平板ガラス312yを見たときの平板ガラス312yの状態を示した図である。本実施例では、副走査方向のレーザ光照射位置を全像高で一律に補正するものとしている。図5(b)に示すように、平板ガラス312yのレーザ光Lyが入射する面とレーザ光Lyが出射する面とは平行である。そのため、実線で示す平板ガラス312を副走査方向(図中上下方向)に角度θだけ傾けると、破線で示す平板ガラス312yに入射したレーザ光Lyは、平板ガラス312yの入射面から図中一点鎖線で示す角度θ傾いた方向に進む。そして、平板ガラス312yの出射面から出たレーザ光Lyθは、平板ガラス312yへの入射したときのレーザ光Lyに平行した光路を進む。その結果、図5(b)に示すように、ステッピングモータ315yから見て平板ガラス312yを図中時計回り方向に角度θ傾けることにより、レーザ光Lyが感光ドラム11yを照射する位置をΔLθだけ、感光ドラム11yの回転軸方向にずらすことができる。そのため、CPU80のROM81には、感光ドラム11上での照射位置のずれ量ΔL12(図4(c))と、ずれ量ΔL12を補正するための平板ガラス312の変更すべき角度θとを対応付けたデータ(第2の情報)の補正テーブルが格納されている。
CPU80は、レーザ光Lの感光ドラム11の副走査方向の照射位置を補正する場合には、まず、センサユニット322のラインセンサ322fで検知したレーザ光Lの検知位置を取得する。そして、CPU80は、ROM81に格納された補正テーブルを用いて、レーザ光Lのラインセンサ322fでの検知位置に基づく基準位置からのずれ量に応じた感光ドラム11上の位置ずれ量を取得する。次に、CPU80は、取得した感光ドラム11上の位置ずれ量を補正するために、平板ガラス312の変更すべき角度をROM81に格納された補正テーブルから取得する。そして、CPU80は、取得した平板ガラス312の変更すべき角度を副走査照射位置制御部85に指示する。副走査照射位置制御部85が、ステッピングモータ315を制御して、平板ガラス312の角度を指示された角度に変更することにより、レーザ光Lの副走査方向の補正が終了する。上述した補正動作を各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKについて行うことにより、レーザ光Lの副走査方向の補正が行われる。
また、ここでは、平板ガラス312の角度変更を行うステッピングモータ315の制御を副走査照射位置制御部85が行っているが、CPU80が直接、ステッピングモータ315の制御を行うようにしてもよい。なお、シートSの画像形成中に、ステッピングモータ315を駆動して平板ガラス312の角度変更を行うと、レーザ光Lが照射する感光ドラム11上の照射位置がずれてしまい、形成される静電潜像が副走査方向に歪んでしまう。そのため、平板ガラス312の角度変更は、印刷を行っている場合には、シートSとシートSの紙間の画像形成が行われていないタイミングで行われる。そのため、照射位置ずれの検知及び補正に伴うダウンタイムが発生しない。
本実施例では、補正テーブルを用いて、レーザ光Lの副走査方向の照射位置ずれの補正を行っている。例えば、プリンタ100の出荷時の走査光学装置2から感光ドラム11に照射されたレーザ光Lをラインセンサ322fが検知したときの検知位置を、レーザ光Lの初期の照射位置としてROM81に格納しておく。そして、光路変更部材311の平板ガラス312の角度を一定の角度で変更して、レーザ光Lの感光ドラム11上の照射位置を一定量ずつ変化させ、ラインセンサ322fが検知するレーザ光Lの検知位置を初期の照射位置に戻すように補正するようにしてもよい。
[レーザ光の主走査方向の照射位置ずれの補正]
続いて、レーザ光Lの主走査方向の照射位置の補正方法について説明する。図6(a)は、BD316にレーザ光Lが入射してから、スポット形成を行う感光ドラム11の所望の主走査方向の位置までの時間Tiを示している。また、図6(b)は、センサユニット322のラインセンサ322s上での、設計上のレーザ光が検知される所望の主走査位置と、実際にレーザ光が検知される主走査位置の関係を説明する図である。図6(b)において、レーザ光Lの照射位置Liは、時間Tiに基づいて算出される設計上のレーザ光Lの照射位置を示し、照射位置Lrは、実際にラインセンサ322sにより検知されたレーザ光Lの照射位置を示している。また、位置ずれ量ΔLirは、ラインセンサ322s上の、時間Tiに基づいて算出される設計上のレーザ光Lの照射位置と、実際にラインセンサ322sにより検知されたレーザ光Lの照射位置との距離を示している。本実施例では、BD316がレーザ光を検知するタイミングを基準として、実際に感光ドラム11上に形成される画像の主走査方向の照射位置ずれを補正する。
続いて、レーザ光Lの主走査方向の照射位置の補正方法について説明する。図6(a)は、BD316にレーザ光Lが入射してから、スポット形成を行う感光ドラム11の所望の主走査方向の位置までの時間Tiを示している。また、図6(b)は、センサユニット322のラインセンサ322s上での、設計上のレーザ光が検知される所望の主走査位置と、実際にレーザ光が検知される主走査位置の関係を説明する図である。図6(b)において、レーザ光Lの照射位置Liは、時間Tiに基づいて算出される設計上のレーザ光Lの照射位置を示し、照射位置Lrは、実際にラインセンサ322sにより検知されたレーザ光Lの照射位置を示している。また、位置ずれ量ΔLirは、ラインセンサ322s上の、時間Tiに基づいて算出される設計上のレーザ光Lの照射位置と、実際にラインセンサ322sにより検知されたレーザ光Lの照射位置との距離を示している。本実施例では、BD316がレーザ光を検知するタイミングを基準として、実際に感光ドラム11上に形成される画像の主走査方向の照射位置ずれを補正する。
まず、CPU80は、図6(a)に示すように、印刷する画像データに基づいて、ラインセンサ322sが検知する所望のレーザ光Lの照射位置を決定する。そして、CPU80は、BD316がレーザ光Lを検知してから、決定したレーザ光Lがラインセンサ322sの照射位置に照射されるまでの設計上の時間Tiを算出する。次に、CPU80は、算出した設計上の時間Tiからレーザ光Lが検知されるラインセンサ322s上の照射位置Liを求める。続いて、CPU80は、BD316がレーザ光Lを検知したタイミングを基準に、走査光学装置2から時間Tiにレーザ光Lを照射させ、レーザ光Lをラインセンサ322sが検知した照射位置Lrをセンサユニット322より取得する。CPU80は、センサユニット322のラインセンサ322sより取得した照射位置Lrと、設計上のラインセンサ322s上の照射位置Liとの位置ずれ量ΔLirを算出する。CPU80は、算出した位置ずれ量ΔLirをレーザ光Lが感光ドラム11上を走査する速度で除することにより、位置ずれ量ΔLirに応じた走査ずれ時間ΔTirを算出する。なお、図6(b)では、位置ずれ量ΔLirは、実際のレーザ光Lが主走査方向の下流側(図中、右側)にずれており、感光ドラム11上を走査するタイミングが遅いことを示している。そこで、CPU80は、レーザ光Lの出射タイミングを走査ずれ時間ΔTirだけ早めたタイミングで実施するように、走査光学装置2を制御することにより、レーザ光Lの主走査方向の位置ずれを補正する。なお、ここでは、実際のレーザ光Lが主走査方向の下流側にずれている例について説明した。例えば実際のレーザ光Lが主走査方向の上流側(図4(b)の左側)にずれている場合には、CPU80は、レーザ光Lのタイミングを走査ずれ時間ΔTirだけ遅らせたタイミングで実施することで、レーザ光Lの主走査方向の位置ずれを補正することができる。
以上のような構成によって、印刷時でも画像データを用いて、レーザ光の主走査方向及び副走査方向の照射位置ずれ量を検知することができる。更に、照射位置ずれの補正を印刷時の紙間のタイミングで行うことができるため、照射位置ずれの補正のためのダウンタイムが発生しないという効果を奏することができる。また、本実施例では、感光ドラム上の印刷対象である画像領域内に照射されるレーザ光を用いて照射位置ずれの検知を行うため、感光ドラムの主走査方向の長さを拡大させる必要はなく、その結果、画像形成装置の大型化を防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することができる。
実施例1では、感光ドラムに反射したレーザ光を検知するセンサユニットは、感光ドラムの中央部に対向した位置に設けられていた。実施例2では、センサユニットが感光ドラムの両端部、及び中央部に対向した位置に設けられている場合の照射位置ずれの検知方法及び補正方法について説明する。
[センサユニットの構成]
次に、図7(a)、(b)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光Lの走査線位置を測定するセンサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図7(a)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図7(b)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。本実施例の各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
次に、図7(a)、(b)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光Lの走査線位置を測定するセンサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図7(a)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図7(b)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。本実施例の各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット322L、322C、322Rと感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
本実施例では、1つの感光ドラム11yに対して、3つのセンサユニット322Ly、322Cy、322Ryが配置されている。センサユニット322Ly(第1の検知部)は、感光ドラム11yの主走査方向の最上流、すなわち感光ドラム11y上にレーザ光が照射される最初の照射位置に対向する位置に配置されている。センサユニット322Cy(第2の検知部)は、感光ドラム11yの主走査方向の中央部、すなわち感光ドラム11y上の中央部に対向する位置に配置されている。センサユニット322Ry(第3の検知部)は、感光ドラム11yの主走査方向の最下流、すなわち感光ドラム11y上にレーザ光が照射される最後の照射位置に対向する位置に配置されている。各センサユニット322Ly、322Cy、322Ryは、レーザ光Lyの感光ドラム11yに対する副走査方向の照射位置を測定するラインセンサ322sを有している。更に、各センサユニット322Ly、322Cy、322Ryは、レーザ光Lの感光ドラム11yに対する主走査方向の照射位置を測定するラインセンサ322sを有している。なお、各センサユニット322L、322C、322Rにおけるラインセンサ322f、及びラインセンサ322sの配置位置は、実施例1の図4(b)と同様である。
[レーザ光の副走査方向の照射位置ずれの補正]
図7(a)、(b)に示すように、感光ドラム11y表面で鏡面反射されたレーザ光Lyは、センサユニット322Ly、322Cy、322Ryに入射する。各センサユニット322Ly、322Cy、322Ryに入射したレーザ光Lyは、副走査方向のセンサであるラインセンサ322fに入射し、ラインセンサ322fにて、レーザ光Lyの副走査方向の照射位置が検知される。本実施例でも、実施例1と同様に、CPU80は、ROM81に格納された補正テーブルを用いて、レーザ光Lのラインセンサ322fでの検知位置に基づく基準位置からのずれ量に応じた感光ドラム11上の位置ずれ量を取得する。次に、CPU80は、取得した感光ドラム11上の位置ずれ量を補正するために、平板ガラス312の変更すべき角度をROM81に格納された補正テーブルから取得する。そして、CPU80は、取得した平板ガラス312の変更すべき角度を副走査照射位置制御部85に指示し、副走査照射位置制御部85が平板ガラス312の角度を指示された角度に変更することにより、レーザ光Lの副走査方向の補正が終了する。なお、本実施例でも、実施例1と同様に、補正量を算出する際に、補正テーブルを用いている。また、実施例1で説明したように、本実施例においても、副走査方向の照射位置ずれの補正は、主走査方向の照射位置ずれの補正に先立って行われる。
図7(a)、(b)に示すように、感光ドラム11y表面で鏡面反射されたレーザ光Lyは、センサユニット322Ly、322Cy、322Ryに入射する。各センサユニット322Ly、322Cy、322Ryに入射したレーザ光Lyは、副走査方向のセンサであるラインセンサ322fに入射し、ラインセンサ322fにて、レーザ光Lyの副走査方向の照射位置が検知される。本実施例でも、実施例1と同様に、CPU80は、ROM81に格納された補正テーブルを用いて、レーザ光Lのラインセンサ322fでの検知位置に基づく基準位置からのずれ量に応じた感光ドラム11上の位置ずれ量を取得する。次に、CPU80は、取得した感光ドラム11上の位置ずれ量を補正するために、平板ガラス312の変更すべき角度をROM81に格納された補正テーブルから取得する。そして、CPU80は、取得した平板ガラス312の変更すべき角度を副走査照射位置制御部85に指示し、副走査照射位置制御部85が平板ガラス312の角度を指示された角度に変更することにより、レーザ光Lの副走査方向の補正が終了する。なお、本実施例でも、実施例1と同様に、補正量を算出する際に、補正テーブルを用いている。また、実施例1で説明したように、本実施例においても、副走査方向の照射位置ずれの補正は、主走査方向の照射位置ずれの補正に先立って行われる。
また、本実施例では、センサユニット322が感光ドラム11の中央部と両端部の合計3か所に配置されている。そのため、各センサユニット322L、322C、322Rのラインセンサ322fにより検知された副走査方向の照射位置に基づいて、レーザ光Lの軌跡である走査線の湾曲と傾きを算出することができる。本実施例では、副走査方向の照射位置ずれの補正は、実施例1と同様、ステッピングモータ315を駆動して、光路変更部材311の平板ガラス312の角度を変更することにより行われる。そのため、平板ガラス312の両端部、及び中央部のそれぞれにおいて、角度を変更することはできない。そこで、本実施例では、各センサユニット322L、322C、322Rのラインセンサ322fにより検知された副走査方向の照射位置に基づいて算出された副走査方向の照射位置ずれ量の平均値を算出し、算出した平均値に対応した位置ずれ補正を行っている。
[レーザ光の主走査方向の照射位置ずれの補正]
主走査方向の照射位置については、実施例1ではセンサユニット322が配置された感光ドラム11の中央部におけるレーザ光Lの照射位置を検知していた。一方、本実施例では、センサユニット322L、322C、322Rを感光ドラム11の両端部と中央部に配置している。そのため、BD316でレーザ光Lを検知したタイミングを基準に、レーザ光Lが照射される感光ドラム11の画像領域の最上流の位置、画像領域の中央部の位置、画像領域の最下流の位置におけるレーザ光の照射を検知することができる。なお、各センサユニット322L、322C、322Rにおいて、レーザ光Lを検知する方法は、実施例1のセンサユニット322が1つの場合の方法と同じであり、説明を省略する。
主走査方向の照射位置については、実施例1ではセンサユニット322が配置された感光ドラム11の中央部におけるレーザ光Lの照射位置を検知していた。一方、本実施例では、センサユニット322L、322C、322Rを感光ドラム11の両端部と中央部に配置している。そのため、BD316でレーザ光Lを検知したタイミングを基準に、レーザ光Lが照射される感光ドラム11の画像領域の最上流の位置、画像領域の中央部の位置、画像領域の最下流の位置におけるレーザ光の照射を検知することができる。なお、各センサユニット322L、322C、322Rにおいて、レーザ光Lを検知する方法は、実施例1のセンサユニット322が1つの場合の方法と同じであり、説明を省略する。
本実施例においても、実施例1の図6と同様に、CPU80は、センサユニット322のラインセンサ322sより取得した照射位置Lrと、設計上のラインセンサ322s上の照射位置Liとの位置ずれ量ΔLirを算出する。CPU80は、算出した位置ずれ量ΔLirをレーザ光Lが感光ドラム11上を走査する速度で除することにより、位置ずれ量ΔLirに応じた走査ずれ時間ΔTirを算出する。CPU80は、レーザ光Lの出射タイミングを走査ずれ時間ΔTirだけ調整したタイミングで実施するように、走査光学装置2を制御することにより、レーザ光Lの主走査方向の位置ずれを補正する。なお、本実施例では、各センサユニット322L、322C、322Rにおいて、検知された主走査方向の照射位置ずれ量が異なる場合には、検知された照射位置ずれ量の平均値を算出する。そして、走査光学装置2からのレーザ光Lの出射を、算出した平均値に応じて補正したタイミングで行うようにしている。
また、本実施例では、センサユニット322L、322Rを感光ドラム11の両端部に対向した位置にも追加しているため、上述したレーザ光の照射開始位置だけでなく、全体倍率や片倍率差の補正も行うことが可能である。そのため、実施例1よりも高精度の照射位置の補正を行うことができる。なお、全体倍率の補正は、次のような方法で行われる。すなわち、BD316でレーザ光Lを検知したタイミングを基準として、センサユニット322Lで検知された主走査方向の最上流の照射位置と、センサユニット322Rで検知された主走査方向の最下流の照射位置でのレーザ光Lの検知タイミングを取得する。次に、取得した検知タイミングに基づいて、レーザ光の走査速度を乗じることにより、画像書き始めの位置(主走査方向の最上流位置)から画像書き終わりの位置(主走査方向の最下流位置)までの距離を算出する。そして、算出した距離と、設計上の距離である設計値とを比較して、算出された距離が設計値を同じになるように、走査光学装置のレーザ光Lの発光タイミングを変更する。
また、片倍率差の補正は、次のような方法で行われる。すなわち、BD316でレーザ光Lを検知したタイミングを基準として、センサユニット322Lで検知された主走査方向の最上流の照射位置と、センサユニット322Cで検知された主走査方向の中央部の照射位置でのレーザ光Lの検知タイミングを取得する。更に、BD316でレーザ光Lを検知したタイミングを基準として、センサユニット322Rで検知された主走査方向の最下流の照射位置でのレーザ光Lの検知タイミングを取得する。次に、取得したレーザ光Lの検知タイミングに基づいて、主走査方向の最上流位置から主走査方向の中央部までの照射時間と設計上の照射時間の時間差、及び主走査方向の中央部から主走査方向の最上流位置までの照射時間と設計上の照射時間の時間差を算出する。主走査方向の上流側の照射時間の時間差(ずれ量)と下流側の照射時間の時間差(ずれ量)とを比較して、両者のずれ量が同じになるように、走査光学装置のレーザ光Lの発光タイミングを変更する。
以上説明したように、センサユニットを感光ドラム11の両端部、及び中央部に対向する位置に設置することにより、より精度の高い照射位置ずれの検知及び補正が可能になる。本実施例においても、実施例1と同様に、ダウンタイムを発生させることなく、照射位置ずれの検知及び補正を印刷時においても実施することができる。また、本実施例においても、感光ドラム上の印刷対象である画像領域内に照射されるレーザ光を用いて照射位置ずれの検知を行うため、感光ドラムの主走査方向の長さを拡大させる必要はなく、その結果、画像形成装置の大型化を防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することができる。
実施例1、2では、レーザ光を検知するセンサユニットにはラインセンサが設けられていた。実施例3では、レーザ光を検知するセンサユニットに、1つのセンサで副走査方向及び主走査方向のレーザ光の照射位置を検知可能なエリアセンサが設けられている場合の照射位置ずれの検知方向及び補正方法について説明する。
[走査光学装置の制御]
図8(a)は、本実施例の走査光学装置の制御を行う制御系の構成を説明する図である。図8(a)に示す図は、図4(a)に示す実施例1、2の場合の走査光学装置の制御を行う制御系の構成と比べて、副走査照射位置制御部85、及び光路変更部材311が削除され、比較演算部90が追加されている点が異なる。
図8(a)は、本実施例の走査光学装置の制御を行う制御系の構成を説明する図である。図8(a)に示す図は、図4(a)に示す実施例1、2の場合の走査光学装置の制御を行う制御系の構成と比べて、副走査照射位置制御部85、及び光路変更部材311が削除され、比較演算部90が追加されている点が異なる。
本実施例では、センサユニット322はラインセンサでなく、エリアセンサを有しているため、1つのセンサでレーザ光Lの主走査方向及び副走査方向の照射位置を同時に検知することができる。また、実施例1、2では、主走査方向及び副走査方向のレーザ光Lの照射位置の位置ずれ量の算出をCPU80が行っていた。一方、本実施例では、比較演算部90が主走査方向及び副走査方向のレーザ光Lの照射位置の位置ずれ量の算出を行う。照射位置の位置ずれの算出方法の詳細については後述する。また、本実施例の構成では、副走査照射位置制御部85、及び光路変更部材311を有していないため、副走査方向の位置ずれの補正は、位置ずれが生じている画像データに対する走査光学装置2のレーザ光Lの出射タイミングを変更することにより行われる。なお、本実施例のセンサユニット322の構成の詳細な説明は後述する。
[センサユニットの構成]
次に、図8(b)、(c)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光Lの走査線位置を測定するセンサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図8(b)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図8(c)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。本実施例の各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
次に、図8(b)、(c)は、走査光学装置2から出射されるレーザ光Lの走査線位置を測定するセンサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図8(b)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に直交する面で切断したときの、センサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。図8(c)は、プロセスカートリッジPYを感光ドラム11yの回転軸に平行な面で切断したときの、センサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11とレーザ光Lの位置関係を説明する図である。本実施例の各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、感光ドラム11とセンサユニット323L、323C、323Rと感光ドラム11に照射されるレーザ光Lの位置関係は同一である。以下では、代表としてプロセスカートリッジPYの場合について説明する。
本実施例では、1つの感光ドラム11yに対して、3つのセンサユニット323Ly、323Cy、323Ryが配置されている。センサユニット323Lyは、感光ドラム11yの主走査方向の最上流、すなわち感光ドラム11y上にレーザ光が照射される最初の照射位置に対向する位置に配置されている。センサユニット323Cyは、感光ドラム11yの主走査方向の中央部、すなわち感光ドラム11y上の中央部に対向する位置に配置されている。センサユニット323Ryは、感光ドラム11yの主走査方向の最下流、すなわち感光ドラム11y上にレーザ光が照射される最後の照射位置に対向する位置に配置されている。各センサユニット323Ly、323Cy、323Ryは、レーザ光Lyの感光ドラム11yに対する副走査方向の照射位置、及び主走査方向の照射位置を同時に測定可能な二次元のエリアセンサ324(図9参照)を有している。なお、各センサユニット323L、323C、323Rにおけるエリアセンサ324を用いたレーザ光Lの照射位置を測定する方法は同じなので、以下では、代表してセンサユニット323Cを用いて説明することとする。
[エリアセンサ]
図9は、本実施例のセンサユニット323Cに設けられたエリアセンサ324Cを説明する模式図である。図9に示すように、センサユニット323Cには、大型のセンサパネルであるエリアセンサ324Cが設けられ、エリアセンサ324Cにより入射するレーザ光Lの副走査方向及び主走査方向の照射位置が同時に検知可能となっている。なお、図9において、図中上下方向は副走査方向を示し、図中左右方向は主走査方向を示している。
図9は、本実施例のセンサユニット323Cに設けられたエリアセンサ324Cを説明する模式図である。図9に示すように、センサユニット323Cには、大型のセンサパネルであるエリアセンサ324Cが設けられ、エリアセンサ324Cにより入射するレーザ光Lの副走査方向及び主走査方向の照射位置が同時に検知可能となっている。なお、図9において、図中上下方向は副走査方向を示し、図中左右方向は主走査方向を示している。
また、図9のエリアセンサ324C上の実線は、設計上のレーザ光Lが感光ドラム11の表面で反射され、エリアセンサ324C上を照射するレーザ光Lをプロットした走査線(エリアセンサ324Cに入射するレーザ光Lの軌跡)を示している。一方、図9のエリアセンサ324C上の破線は、設計上のレーザ光Lと同じタイミングで出射された実際のレーザ光Lが、エリアセンサ324C上を照射する様子をプロットした走査線(エリアセンサ324Cに入射するレーザ光Lの軌跡)を示している。
図中、ΔLsは、設計上のレーザ光Lと実際のレーザ光Lとの主走査方向の照射位置ずれ量を示し、ΔLfは、設計上のレーザ光Lと実際のレーザ光Lとの副走査方向の照射位置ずれ量を示している。図9において、図中左側が主走査方向の上流側、図中右側は主走査方向の下流側となり、図中上側は副走査方向の上流側、図中下側が副走査方向の下流側となる。したがって、実際のレーザ光Lは、副走査方向も主走査方向も、設計上のレーザ光Lに比べて、早いタイミングで出射されていることが分かる。そのため、実際のレーザ光Lの走査線を設計上のレーザ光Lの走査線と一致させるためには、レーザ光Lの出射タイミングを、副走査方向には位置ずれ量ΔLf、主走査方向には位置ずれ量ΔLsだけ遅いタイミングに補正すればよい。なお、上述した補正方法の説明は、センサユニット323Cについての説明であるが、センサユニット323L、323Rについても同様である。また、上述したように、本実施例では、副走査方向の照射位置補正は、実施例1、2のようにレーザ光Lの光路そのものを変更するのではなく、画像データに対応するレーザ光Lの発光タイミングを調整することで行う。また、実施例1の場合には、センサユニット322が1つしかないため、副走査方向の照射位置を全像高で一律に補正していた。一方、本実施例では感光ドラム11の両端部と中央部の合計3か所にセンサユニット323を配置しているため、副走査方向のレーザ光Lの照射位置について、レーザ光Lが照射される走査線の湾曲及び傾きについての補正値を算出することができる。
[照射位置ずれ量の算出]
図10は、主走査方向及び副走査方向の照射位置ずれ量を算出する制御シーケンスを示すフローチャートである。照射位置ずれ量の算出は、感光ドラム11に照射されたレーザ光Lが感光ドラム11により反射されたレーザ光をセンサユニット323のエリアセンサ324が検知した照射位置情報に基づいて行われる。したがって、図10に示す制御シーケンスは、画像形成が行われているときにも実施可能である。
図10は、主走査方向及び副走査方向の照射位置ずれ量を算出する制御シーケンスを示すフローチャートである。照射位置ずれ量の算出は、感光ドラム11に照射されたレーザ光Lが感光ドラム11により反射されたレーザ光をセンサユニット323のエリアセンサ324が検知した照射位置情報に基づいて行われる。したがって、図10に示す制御シーケンスは、画像形成が行われているときにも実施可能である。
ステップ(以下、Sという)100では、CPU80は、画像形成を行う画像データから、走査光学装置2から出射されたレーザ光Lがエリアセンサ324にて検知される設計上の発光タイミング(以下、理想発光タイミングという)を決定する。理想発光タイミングは、BD316においてレーザ光Lを検知したタイミングを基準としている。S101では、CPU80は、S100で決定したタイミングで、画像データに対応するレーザ光Lを出射するように、走査光学装置2に指示する。S102では、CPU80は理想発光タイミングで走査光学装置2からレーザ光Lが出射された場合の、各センサユニット323L、323C、323Rのエリアセンサ324が、照射されたレーザ光Lを検知する副走査方向及び主走査方向の照射位置を算出する。S103では、CPU80は、S102で算出した各センサユニット323L、323C、323Rのエリアセンサ324におけるレーザ光Lを検知する副走査方向及び主走査方向の照射位置情報(想定照射位置情報)を比較演算部90に送信する。
S104では、走査光学装置2は、CPU80から指示されたタイミングで、画像データに応じたレーザ光Lを出射する。S105では、各センサユニット323L、323C、323Rのエリアセンサ324は、S104で走査光学装置2から出射されたレーザ光Lを検知する。S106では、各センサユニット323L、323C、323Rは、エリアセンサ324がレーザ光Lを検知した副走査方向及び主走査方向の照射位置情報(検知照射位置情報)を比較演算部90に送信する。
S107では、比較演算部90は、S103でCPU80より送信された想定照射位置情報とS106で各センサユニット323L、323C、323Rより送信された検知照射位置情報とを比較する。これにより、比較演算部90は、各センサユニット323L、323C、323Rのエリアセンサ324における副走査方向及び主走査方向の照射位置ずれ量を算出する。S108では、比較演算部90は、S107で算出した副走査方向及び主走査方向の照射位置ずれ量をCPU80に送信して、照射位置ずれ量の算出処理を終了する。
ここでは、副走査方向及び主走査方向の照射位置ずれ量の算出を比較演算部90が行っている。例えば、CPU80が、各センサユニット323L、323C、323Rより検知照射位置情報を取得し、CPU80が予め算出した想定照射位置情報に基づいて、副走査方向及び主走査方向の照射位置ずれ量の算出を行うようにしてもよい。
[照射位置ずれの補正]
図11は、レーザ光Lの副走査方向の位置ずれを補正する方法を説明する図である。図11において、図中上下方向は副走査方向を示し、図中上側が副走査方向の上流側、図中下側が副走査方向の下流側を示している。一方、図中左右方向は主走査方向を示し、図中左側は主走査方向の上流側、図中右側は主走査方向の下流側を示している。
図11は、レーザ光Lの副走査方向の位置ずれを補正する方法を説明する図である。図11において、図中上下方向は副走査方向を示し、図中上側が副走査方向の上流側、図中下側が副走査方向の下流側を示している。一方、図中左右方向は主走査方向を示し、図中左側は主走査方向の上流側、図中右側は主走査方向の下流側を示している。
図中の実線で示す曲線SL1(以下、走査湾曲曲線SL1という)は、エリアセンサ324が検知した実際のレーザ光Lの軌跡を示す走査線を示しており、走査線が感光ドラム11上で湾曲し傾きが発生していることを示している。なお、走査湾曲曲線SL1は、比較演算部90から送信された各センサユニット323L、323C、323Rのエリアセンサ324における副走査方向及び主走査方向の位置ずれ量に基づいて、二次関数に近似させた曲線である。また、一点鎖線で示す理想線SLiは、理想発光タイミングで走査光学装置2から出射されたレーザ光Lの軌跡を示す走査線であり、設計上の走査線であるため、副走査方向及び主走査方向の位置ずれがない直線となっている。更に、破線で示す曲線SL2(以下、走査湾曲相殺曲線SL2)は、理想線SLiに対して、走査湾曲曲線SL1の線対称となる曲線である。図11より、走査湾曲曲線SL1は、理想線SLiよりも副走査方向上流側に示されているため、副走査方向におけるレーザ光Lの出射タイミングが早いことが分かる。
また、図中、ΔLmは、走査湾曲曲線SL1の理想線SLiに対する主走査方向の照射位置ずれ量を示している。図11より走査湾曲曲線SL1は、理想線SLiよりも主走査方向下流側にずれているため、主走査方向におけるレーザ光Lの出射タイミングが遅いことが分かる。
そのため、主走査方向の照射位置ずれ量については、CPU80が、位置ずれ量ΔLmを走査光学装置2のレーザ光Lの走査速度で除した時間だけ早いタイミングで、走査光学装置2にレーザ光Lの出射を指示することにより補正される。一方、副走査方向の位置ずれ量については、画像データごと、すなわち画像データが対応する主走査方向の位置ごとに、副走査方向の位置ずれ量に応じて、該当の画像データに応じたレーザ光Lの副走査方向の発光タイミングを変更する。詳細には、設計上のタイミングでは、同じ主走査方向のレーザ光Lで出射する画像データの信号を、副走査方向の位置ずれ量に応じて、例えば次の主走査方向のレーザ光で出射したり、更にその次の主走査方向のレーザ光で出射したりする。このように、主走査方向の画像位置に応じて、画像データの副走査方向の出射タイミングを変更する。これにより、上述した走査湾曲相殺曲線SL2を描くことが可能になり、副走査方向の照射位置ずれを補正することができる。なお、実施例2についても、本実施例と同様の方法で、副走査方向の照射位置ずれを補正することができる。
以上説明したように、センサユニットを感光ドラム11の両端部、及び中央部に対向する位置に設置することにより、より精度の高い照射位置ずれの検知及び補正が可能になる。本実施例においても、実施例1と同様に、ダウンタイムを発生させることなく、照射位置ずれの検知及び補正を印刷時においても実施することができる。また、本実施例においても、感光ドラム上の印刷対象である画像領域内に照射されるレーザ光を用いて照射位置ずれの検知を行うため、感光ドラムの主走査方向の長さを拡大させる必要はなく、その結果、画像形成装置の大型化を防止することができる。また、本実施例では、画像データ自体を走査湾曲相殺曲線SL2の形状に沿って、感光ドラム11上の照射位置に画像データの副走査方向の出射タイミングを変更している。これにより、変更した画像データを用いて印刷することにより。副走査方向の走査線湾曲と傾きを補正することができる。以上の補正方法により、レーザ光自体の光路を変更することなく、画像データの副走査方向の出射タイミングを変更することにより、照射位置ずれを低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することができる。
[その他の実施例]
ここでは、上述した実施例1〜3の構成を用いて、マルチビームの光源を用いた場合の照射位置ずれの補正について説明する。図12(a)、(b)は、光源部302の発光素子である半導体レーザに、2つのレーザ光L1、L2を出射する2ビームレーザ素子を用いた場合の感光ドラム11の曲率と主走査方向のレーザ光の照射位置ずれの発生原因を説明する図である。図12(a)は、感光ドラム11の回転軸に直交する面で切断したときの、レーザ光L1、L2と感光ドラム11との位置関係を説明する図である。図12(a)において、実線で示すレーザ光はレーザ光L1であり、破線で示すレーザ光はレーザ光L2である。一方、図12(b)は、2つのレーザ光L1、L2で光路長差が発生する場合の感光ドラム11上の主走査方向の照射位置ずれを示している。図12(b)において、実線で示すレーザ光はレーザ光L1であり、破線で示すレーザ光はレーザ光L2である。
ここでは、上述した実施例1〜3の構成を用いて、マルチビームの光源を用いた場合の照射位置ずれの補正について説明する。図12(a)、(b)は、光源部302の発光素子である半導体レーザに、2つのレーザ光L1、L2を出射する2ビームレーザ素子を用いた場合の感光ドラム11の曲率と主走査方向のレーザ光の照射位置ずれの発生原因を説明する図である。図12(a)は、感光ドラム11の回転軸に直交する面で切断したときの、レーザ光L1、L2と感光ドラム11との位置関係を説明する図である。図12(a)において、実線で示すレーザ光はレーザ光L1であり、破線で示すレーザ光はレーザ光L2である。一方、図12(b)は、2つのレーザ光L1、L2で光路長差が発生する場合の感光ドラム11上の主走査方向の照射位置ずれを示している。図12(b)において、実線で示すレーザ光はレーザ光L1であり、破線で示すレーザ光はレーザ光L2である。
図12(a)に示すように、レーザ光が感光ドラム11に照射される位置では、2つのレーザ光L1、L2は、感光ドラム11と正対しないように、レーザ光L1、L2の光路が配置されている。2つのレーザ光L1、L2の間には間隔Δαが設けられた状態で、レーザ光L1、L2が感光ドラム11上に照射される。そのため、レーザ光L1とレーザ光L2が、それぞれ感光ドラム11の表面に到達するまでの光路長には、光路長の差分Δβが発生する。また、2つのレーザ光L1、L2が感光ドラム11の表面と正対する位置から離れるほど、感光ドラム11の曲率が大きくなり、その結果、レーザ光L1とレーザ光L2との間の光路長の差分Δβは大きくなる。
図12(b)は、感光ドラム11の表面に照射されるレーザ光L1、L2を示した図である。レーザ光L1、L2は、感光ドラム11の表面に対して間隔Δαを空けて照射されるが、感光ドラム11の表面に対して同じ角度で照射される。そのため、図12(b)では、レーザ光L1、L2の光路は重なっている(図中では、レーザ光L2の光路(破線)は、レーザ光L1の光路(実線)に隠れている)。ところが、上述したように、レーザ光L2の光路長は、レーザ光L1の光路長よりもΔβ分だけ、長くなっている。その結果、レーザ光L2の主走査方向の長さは、レーザ光L1よりもΔγだけ長くなり、照射位置ずれが発生している。そして、レーザ光L1、L2の副走査方向の照射位置ずれが発生し、2つのレーザ光の光路長差Δベータが大きくなると、2つのレーザ光の主走査方向の照射位置ずれ量であるΔγが更に大きくなる。
そこで、上述した実施例1〜3の構成を用いて、レーザ光L1、L2の副走査方向の照射位置のずれを補正することにより、ドラム曲率と副走査方向のレーザ光照射位置の関係により発生する主走査方向のレーザ光の照射位置ずれΔγを低減することができる。これにより、モアレの発生を低減することが可能となる。なお、その他の実施例では、半導体レーザとして2ビームレーザ素子を用いたが、例えばビーム数の4ビームなどの半導体レーザの場合でも、同様にモアレの発生を低減することができる。
以上説明したように、その他の実施例によれば、像担持体上のレーザ光の照射位置ずれ検知・補正に伴う画像形成装置の大型化、及びダウンタイムの発生を抑制することができる。
2 走査光学装置
11 感光ドラム
80 CPU
302 光源
322 センサユニット
322f ラインセンサ
322s ラインセンサ
11 感光ドラム
80 CPU
302 光源
322 センサユニット
322f ラインセンサ
322s ラインセンサ
Claims (16)
- 画像情報に応じたレーザ光を照射する走査光学装置であって、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を偏向する回転多面鏡と、前記光源及び前記回転多面鏡を内部に収納する筐体と、を有する前記走査光学装置と、
第1の方向に回転し、前記走査光学装置から前記第1の方向と直交する第2の方向にレーザ光が照射される感光体と、
前記走査光学装置を制御する制御手段と、
前記感光体に対向する位置に配置され、レーザ光を検知する検知部を有し、前記検知部は前記感光体に照射されたレーザ光が前記感光体に反射され、反射された前記レーザ光が入射したことを検知すると、前記レーザ光が前記検知部に入射した位置情報を出力する検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検知手段が出力する前記位置情報に基づいて、レーザ光が前記感光体上を照射する照射位置の位置ずれ量を算出し、前記走査光学装置を制御して、レーザ光の前記照射位置の位置ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記レーザ光の前記感光体上の照射位置の位置ずれ量を、前記検知部が前記レーザ光を検知した位置と基準位置とのずれ量に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記基準位置は、前記走査光学装置の出荷時における、前記レーザ光が出射された同じタイミングで前記光源から出射されたレーザ光が前記検知部に入射する位置であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、前記感光体の前記第2の方向の中央部に対向する位置に配置され、
前記検知部は、前記第1の方向のレーザ光を検知する第1のラインセンサと、前記第2の方向のレーザ光を検知する第2のラインセンサと、を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1のラインセンサが前記レーザ光を検知した位置と前記基準位置とのずれ量に基づいて算出した前記レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向の照射位置の位置ずれ量を補正し、その後、前記第2のラインセンサが前記レーザ光を検知した位置と前記基準位置とのずれ量に基づいて算出した前記レーザ光の前記感光体上の前記第2の方向の照射位置の位置ずれ量を補正することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記第1のラインセンサが前記レーザ光を検知した位置と基準位置とのずれ量と、前記レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向の照射位置の位置ずれ量とを対応づけた第1の情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記第1の情報と、前記第1のラインセンサが前記レーザ光を検知した位置と基準位置とのずれ量と、に基づいて、前記レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向の照射位置の位置ずれ量を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記走査光学装置は、レーザ光の光路を変更する光路変更部を有し、
前記光路変更部は、前記走査光学装置から出射されたレーザ光が入射する平板ガラスと、前記平板ガラスを回転させ、前記平板ガラスの角度を変更する駆動部材と、を有し、
前記記憶手段は、前記平板ガラスの変更された角度と、前記平板ガラスを通過することによるレーザ光の前記第1の方向の位置ずれ量と、を対応づけた第2の情報を記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記第2の情報と、前記レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向の照射位置の位置ずれ量と、に基づいて、前記平板ガラスを前記算出した角度に変更することにより、前記光路変更部の前記駆動部材を制御して、前記平板ガラスの角度を変更し、前記レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向の照射位置の位置ずれを補正することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第2のラインセンサが前記レーザ光を検知した位置と前記基準位置とのずれ量を前記レーザ光の前記第2の方向の走査速度で除することによりずれ時間を求め、求めた前記ずれ時間に応じて前記走査光学装置の前記光源からのレーザ光の出射タイミングを補正することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、前記感光体の前記第2の方向のレーザ光の照射が開始される最上流の位置に対向する位置に配置された第1の検知部と、前記感光体の前記第2の方向の中央の位置に対向する位置に配置された第2の検知部と、前記感光体の前記第2の方向のレーザ光の照射が終了する最下流の位置に対向する位置に配置された第3の検知部と、を有し、
前記第1の検知部、前記第2の検知部、及び前記第3の検知部は、それぞれ、前記第1の方向のレーザ光を検知する第1のラインセンサと、前記第2の方向のレーザ光を検知する第2のラインセンサと、を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記第1の検知部の前記第2のラインセンサが前記感光体の最上流の位置に照射されるレーザ光の入射を検知してから、前記第3の検知部の前記第2のラインセンサが前記感光体の最下流の位置に照射されるレーザ光の入射を検知するまでの前記レーザ光の前記感光体への照射時間が、前記走査光学装置の出荷時における前記感光体へのレーザ光の照射時間と等しくなるように、前記走査光学装置の前記光源のレーザ光の出射タイミングを補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記第1の検知部の前記第2のラインセンサが前記感光体の最上流の位置に照射されるレーザ光の入射を検知したタイミング、前記第2の検知部の前記第2のラインセンサが前記感光体の中央の位置に照射されるレーザ光の入射を検知したタイミング、及び前記第3の検知部の前記第2のラインセンサが前記感光体の最下流の位置に照射されるレーザ光の入射を検知したタイミングと、に基づいて、
算出したレーザ光が前記感光体の前記最上流の位置に照射されてから前記感光体の前記中央の位置に照射されるまでの時間と、前記走査光学装置の出荷時におけるレーザ光が前記感光体の前記最上流の位置に照射されてから前記感光体の前記中央の位置に照射されるまでの時間との時間差と、算出したレーザ光が前記感光体の前記中央の位置に照射されてから前記感光体の前記最下流の位置に照射されるまでの時間と、前記走査光学装置の出荷時におけるレーザ光が前記感光体の前記中央の位置に照射されてから前記感光体の前記最下流の位置に照射されるまでの時間との時間差と、が等しくなるように、前記走査光学装置の前記光源からのレーザ光の出射タイミングを補正することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記検知手段は、前記感光体の前記第2の方向のレーザ光の照射が開始される最上流の位置に対向する位置に配置された第1の検知部と、前記感光体の前記第2の方向の中央の位置に対向する位置に配置された第2の検知部と、前記感光体の前記第2の方向のレーザ光の照射が終了する最下流の位置に対向する位置に配置された第3の検知部と、を有し、
前記第1の検知部、前記第2の検知部、及び前記第3の検知部は、それぞれ、前記第1の方向のレーザ光、及び前記第2の方向のレーザ光を同時に検知可能なエリアセンサを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1の検知部、前記第2の検知部、及び前記第3の検知部の前記エリアセンサにより検知された前記第1の方向及び前記第2の方向のレーザ光を検知した位置と、基準位置とを比較して、前記レーザ光の前記エリアセンサにより検知された位置と前記基準位置との位置ずれ量を出力する比較演算部を備え、
前記制御手段は、前記比較演算部から取得した前記位置ずれ量に応じて、レーザ光の前記感光体上の前記第1の方向及び前記第2の方向の前記照射位置の位置ずれ量を補正することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - 前記基準位置は、前記走査光学装置の出荷時における前記レーザ光が出射された同じタイミングで前記走査光学装置の前記光源から出射されたレーザ光が前記第1の検知部、前記第2の検知部、及び前記第3の検知部の前記エリアセンサに入射する位置であり、
前記基準位置の情報は、前記制御手段が前記比較演算部に出力することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記比較演算部から取得した前記第2の方向の前記照射位置の位置ずれ量に基づいて、前記走査光学装置の前記光源のレーザ光の出射タイミングを補正することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記比較演算部から取得した前記第1の方向の前記照射位置の位置ずれ量に基づいて、前記画像情報に対応する前記レーザ光の前記第2の方向の出射タイミングを補正することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の画像形成装置。
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